リプレイ
月下部・小雪
おた芸、アイドルさんをがんばって応援することですよね!
ボクもアイドルさん、大好きです。あこがれちゃいます!
ボク、コダマやコダマのお友達のモーラットがペンライト振って応援してるのみたことあります。
ボクもペンライトを振って、その時の応援を真似しちゃいますね。
あの、し、信者の人達の動きにはついていけないかもしれませんが、
アイドルさんが好きな気持ちは、ま、負けません!
※アドリブや連携も大歓迎
●オタ芸ハート
カシエルの信者達に接触するためには、彼らの仲間と思われねばならない。そのために必要なのは、オタ芸の披露。思わず脱力してしまいそうになる話だったが、信者達はガチで本気なので、色々な意味で頭が痛い。
(「おた芸……アイドルさんをがんばって応援することですよね!」)
もっとも、そんな状況においても月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)は、何故か瞳を輝かせていた。
彼女の頭の中に浮かぶのは、コダマを始めとしたモーラット達が会場を埋め尽くし、一斉にペンライトを振っている光景だ。ステージの上に立っているのは、小雪自身。夢の中では、彼女は憧れのアイドルになって、たくさんのモーラット達に応援されて……。
(「……ハッ!? い、いけません! こんなことしている場合じゃなかったです!!」)
妄想が最高潮になったところで、小雪はようやく我に返った。今回の作戦は、あくまでカシエルの信者として潜入することなのだから。
「おい? お前、見ない顔だな」
「ここで何をやっているでござるか? 事と次第では、女子でも許しませぬぞ?」
気が付けば、辺りをペンライトを持ったドルオタ軍団に囲まれていた。状況的には大ピンチなのだが、考えようによってはチャンスでもある。
「お主、味方か? それとも、敵か?」
「敵でないというのであれば……我らのカシエル様を讃える舞を見せるがよい!」
そう言うが早いか、信者達は一糸乱れぬ統制の取れた動きで、複雑なモーションのオタ芸を披露し始めた。
はっきり言って、これは素人からすれば、目で追うのが精一杯な代物だ。当然、即興で完コピできるような代物ではなく、小雪はしばし呆気に取られてしまったが。
「あ、あの……アイドルさんが好きな気持ちは、ま、負けません!」
それでも頑張ってペンライトを振る。振って、振って、振りまくる! 上手く真似できているかさえ分からないが、とにかく動きを止めたら、そこで負けだ。
「はぁ……はぁ……。ど、どうで……しょうか……」
最後は肩で息をしながら、小雪は信者達に尋ねた。最初は懐疑的な目を向けていた彼らであったが、しばし考えた後、小雪に手を差し伸べてきた。
「うむ……お主の心意気、しかと受け取ったでござるよ」
応援で一番大切なのはハートである。それを示すことのできた小雪のことを、信者達は何ら疑うこともなく、自らのリーダーのところへ案内するのであった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【照明】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
ラウム・マルファス
パリ……ピ?パリの人?(全知の魔法書で調べ)
パーティする人……?
ドルヲタ、オタ芸……ウーン、最近の若い子は大変
って思ったけど、ボク昔からそーいうのわかんないヤ
でも何したいかは、なんとなくわかっタ
一体感と、アイドルを応援するってことだネ
あとはちょっぴり目立ってアイドルに見てもらえるとイイ、って感じカナ
「ウンウン、大事な人を応援したいって気持ちはわかるヨ」
ボクも弟が相手なら全力で応援するヨ
ホログラフィ投影型の小型ドローンを見せてみよウ
頭上の邪魔にならないところまで飛んで、絵や文字を出したり本体も光ったりするヨ
投影する大きさとかもリアルタイムで変えられるから、他の人の迷惑にもならないしネ
●これが! 21世紀科学だ!
オタ芸でドルオタの仲間になって、パリピを蹴散らしクロノヴェーダを倒せ。最近の言葉に馴染みのないラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)にとって、今回の任務は意味不明な言葉だらけだった。
「パリ……ピ? パリの人?」
まず、パリピの意味からして知らなかったので、とりあえず検索。調べてみると、パーティ・ピープルの略ということまでは分かったが、しかし実態は掴めないままだ。
「ドルヲタ、オタ芸……ウーン、最近の若い子は大変って思ったけど、ボク昔からそーいうのわかんないヤ」
どうも、横文字の省略にはいつまで経っても慣れない。だが、それでも相手が何をしたいのか、何を求めているのかは、なんとなく理解できた。要は、その場の一体感を以て、アイドルを応援したいということだ。その上で、少し目立ってアイドルに見てもらえれば御の字といったところだろうか。
「おい、お前は何者だ?」
「拙者達の仲間であるなら、その証拠を示すでござる!」
早速、ドルヲタ達が集まって来たが、ラウムは慌てなかった。相手の目的が分かっているのであれば、対処するのもまた容易い。
「ウンウン、大事な人を応援したいって気持ちはわかるヨ」
自分も弟が相手なら、全力で応援したことだろう。ならば、ここは弟を応援するつもりになって、最高のパフォーマンスを疲労してやろう。
「む……あれは?」
ラウムが何か飛ばしたのに気づき、ドルヲタの内の一人が天に向かって指を差した。見れば、そこには小型のドローンが飛んでおり、それはホログラフで絵や文字を出しながら、七色に点滅しつつ飛行していた。
「おお、なんというオーバーテクノロジー!」
「いつの間にか、人類は科学のシンギュラリティに到達していたでありますな!」
これには、さすがのドルヲタ達も、感心して目を輝かせていた。もっとも、オタ芸を披露したわけではなかったので、彼らはラウムを自分達のリーダーのところへ連れて行こうとはしなかった。
(「さて……これで、とりあえず彼らの目は引けたかナ?」)
案内してもらえないのは、元より承知。これで、この電脳世界にバグが生じてくれれば儲けもの。
なお、肝心のバグだが……とても小さく見つけにくいものなので、後から来た誰かが拾ってくれることに期待しよう。
成功🔵🔵🔴
効果1【フライトドローン】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
月下部・鐶
アイドルオタク……アイドルのファン、なんだよね?
クロノヴェータは許せないけど、ステージで歌って踊るアイドルと、応援するファンってステキ
よしっ、助けるためにもがんばろう!
あたしはもちろん味方だよ! アイドルを応援しにきたの!ほら、これ!
頂いてきたペンライトをすちゃっと示して味方アピール
でも、ライブイベントの参加は未経験だから、あんまりうまくできないかも、とお断りして、オタ芸を披露
しっかり〈情報収集〉しておいた、カシエルのコンサートに合わせたファンの人たちのオタ芸を〈観察・偵察〉して、できるだけ合わせるようにペンライトを振って回してジャンプして、一生懸命に踊ってみせるよ
アドリブ、連携、大歓迎!
阿良々木・蘭
ドリブ、連携、大歓迎
ペンライトを振り回すならわっふるが得意なんだけど
サーヴァント連れてたらディアボロスだってばれちゃうよね
一緒に踊りたかったけど残念
オタ芸って踊り方に決まりがあるのかな
自己流で良いなら踊れない事もないけど
右手に緑色のケミカルライト
左手に赤色のケミカルライトを持って
技能の光使い、臨機応変、ダンス、情熱、誘惑を駆使して
直線的な動きと円を組み合わせて雷と蛇をイメージした感じに踊りだす
踊ってるうちにテンションあがって士気高揚
その場でクルクル廻って大回転
回転演舞を披露
踊りと言うよりも武舞に近い感じで踊りだす
●オタ芸の姫達
電脳空間を突破するには、カシエルの配下であるクロノヴェーダの撃破が必須。そのためには、まず信者達に取り入って、彼らの親玉のところへ案内してもらわねばならないのだが……そのために必要なのがオタ芸と聞けば、誰しも戸惑うことだろう。
「アイドルオタク……アイドルのファン、なんだよね? だったら、ファンらしく振舞えば仲間と思ってもらえるかな?」
「うん……。でも、サーヴァント連れてたらディアボロスだってばれちゃうよね?」
月下部・鐶(さいつよのお姉ちゃん・g00960)の問いに答えつつ、阿良々木・蘭(エデンズイノベイター・g02198)は相棒のモーラットを物陰に隠した。
本当なら、一緒に踊りたかったが仕方がない。ここはぐっと堪え、信者達と接触することに集中しよう。
「お主ら、ここで何をしているでござるか?」
「我等の同志でないなら、排除するのみだが……さて、どうしたものか?」
そうこうしていると、街の方から何やらバンダナを額に巻いた男達が現れた。アイドルを応援する痛ペイントの入ったTシャツの上にチェック柄のシャツを羽織り、背中には重たそうなリュックサック。間違いない。彼らこそ、カシエルの信者であるドルヲタ達だ。
「あたしはもちろん味方だよ! アイドルを応援しにきたの! ほら、これ!」
あまり疑われては拙いと思ったのか、鐶がペンライトを取り出した。だが、それだけでは信者達を納得させることはできず、彼らは鐶と蘭にオタ芸の披露を要求して来た。
「オタ芸って踊り方に決まりがあるのかな? 自己流で良いなら踊れない事もないけど……」
「ライブイベントの参加は未経験だから、あんまりうまくできないかも」
万が一のことを考え、謙遜する二人。もっとも、その言葉とは反対に、二人のダンステクニックはドルヲタ達をも唸らせる程のものがある。
「ぬぅ……拙者の動きについてくるとは! お主、なかなかやりおるな!」
「まだまだ! これからだよ!」
事前にオタ芸の動きを確認しておいたのか、鐶はドルヲタ達の動きを完全にコピーしている。純粋な身体能力だけであれば、信者達よりも鐶の方が上だ。ペンライトを振って、回って、最後は盛大に飛び上がって回転すれば、大歓声が巻き起こり。
「……うん、なんだかボクもテンション上がって来たかも!」
右手に緑、左手に赤のライトを持ち、蘭もまた独自の踊りを披露し始めた。
時に真っ直ぐ、時に丸く。雷の如く激しい動きと、蛇のように変幻自在な動きが重なって、いつしかそれらは美しい円舞の形に収束して行く。
「おお! これは正に、伝説のオタ芸!」
「す、素晴らしい! 彼女達こそ、カシエル様を讃えるために降臨されしプリンセスに違いないですぞ!」
今や、鐶と蘭の二人は、完全に信者達の中で特別な存在になっていた。なお、プリンセスと言われているが、蘭は女子の服を着ているだけで、中身は紛れもない男の子である。まあ、ここで彼らに突っ込んで藪蛇になっても困るので、とりあえず適当に流しておこう。
「それじゃ、君達のアイドルのところへ案内してくれる?」
「勿論! ようこそ、同志よ!!」
鐶の言葉に、何の疑いも持たず手を差し伸べる信者達。クロノヴェーダに近づくための潜入任務は、どうやら無事に成功したようである。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【罪縛りの鎖】LV1が発生!
【士気高揚】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
ネリリ・ラヴラン
ネリリちゃんは、カシエルさんのファンってわけじゃないよ。
でも興味はあるかな?
で、何者なのって言われちゃうと、わたしも一応アイドルさんだよ、としか答えられないかな。応援する側じゃなくってされる側なんだよ。
まあ、知っているわけはないし、歌を聞かせてみようかな、って感じで”FanaticFesta!”を発動させるわ。
突然浮かび上がる魔法陣の形をした音響装置。流れるテクノPopも、丁度リバイバルし始めた時代だからちょうど良いかな。21世紀というよりディアボロスの技術なのだけどね。
ライヴ会場に足を運ぶのはもう古いんだよ。今は、アイドルが街を会場に変えちゃう時代だわ。ゲリラライヴだってし放題なんだよ?
●君がいる場所がステージだ!
カシエルの信者達に紛れることで、クロノヴェーダへ接触するための準備は整った。
だが、忘れてはいけないのは、バグの回収。そのためには、信者達をも感動させる、素晴らしいパフォーマンスが必須である。
「……む? お前もこの地に逃れて来た同胞か?」
「同胞であるなら、我らの聖なる舞を……」
ネリリ・ラヴラン(★クソザコちゃーむ★・g04086)の姿を見かけた信者達が、一斉に彼女へと詰め寄った。ここで信者のふりをするのは簡単だが、しかしネリリは敢えてそれをしなかった。
「ネリリちゃんは、カシエルさんのファンってわけじゃないよ。でも興味はあるかな?」
敢えて自分がファンではないと公言することで、相手の注意をこちらに向ける。正体は未だ語らず、注目してくれさえすれば、それでいい。
「……で、何者なのって言われちゃうと、わたしも一応アイドルさんだよ、としか答えられないかな。応援する側じゃなくってされる側なんだよ」
もっとも、カシエルのことしか見えない信者達にとっては、ネリリの名前など知らないも同然だった。無論、そこはネリリも承知の上。ならば、アイドルであることを証明してみせようと、ネリリは持ち歌を惜しげもなく披露し始めた。
「月の灯りでハートをLightUp。それが今夜のドレスコード。Fanaticな夜を奏でましょ♪」
突如、空に浮かぶ魔法陣から流れ出す電子音を背景に、ネリリはまるで舞台さながらの演出を以て歌い出した。生の歌唱と電子音の融合。Techno-popというやつだ。
「な、なんと! これは魔法か? それとも、我らの知らぬ超技術か!?」
「むむむ……これは、凄まじいライバルの出現でありますぞ!」
あまりの出来事に、ドルヲタ信者達はしばし言葉を失って、ネリリの歌に聞き惚れていた。彼らはすっかり騙されて、今やネリリが新世代のアイドルであると、完全に信じ込んでしまっていた。
「ライヴ会場に足を運ぶのはもう古いんだよ。今は、アイドルが街を会場に変えちゃう時代だわ。ゲリラライヴだってし放題なんだよ?」
これから先は、会いに来てくれるアイドルの時代になる。そんなネリリの言葉に信者達が思わず感心したところで、何やら小さなモザイク片が彼らの足元に転がって。
(「あれがバグ? とりあえず、後で回収しておくね」)
一通りの歌を歌い終わったところで、ネリリは小さなモザイク片を拾い上げ、不思議そうに眺めていた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【勝利の凱歌】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
●参上、パリピ団!
カシエルの信者達に紛れる形で、なんとか潜入を果たしたディアボロス達。だが、戦いはむしろこれからが本番だ。
案内された場所へ向かうと、そこに待っていたのはサイケデリックな色合いをした、なんとも喧しい集団だった。
「イヤッハァァァァ! そいつらが、新しいお仲間ちゃんかな~?」
「はいはい、君達、ごくろーさん。後は俺達で可愛がっておくから、もっと可愛い子連れて来てね~♪」
信者達が連れて来たディアボロス達の大半は女性だったこともあって、サイケなパリピどもは浮かれまくっていた。ちなみに、ここまで案内してくれたドルヲタ達は、何の役得も授かれないまま追い返されてしまったのが哀れである。
同じカシエルの信者の中でも、序列のようなものがあるのだろうか。ああ、悲しきは非モテで非リア充なアイドルオタク達。その情熱を利用され、体のいいパシリにされていることに、彼らがいつの日か気付くことを祈ろう。
「Hey、Girls! それじゃ、君達は今から俺達と一緒にカシエル様を盛り上げよーぜ!」
「Let's ぶれーこーってやつ? まあ、楽しければ何でもアリアリだよね~♪」
ノリと勢いだけで生きているパリピ団は、もはや自分の欲望を満たし、大騒ぎすることしか考えていない!
だが、これは考えようによってはチャンスでもある。ここで油断しまくっている彼らに奇襲を仕掛ければ戦いを有利に進められるし、場合によってはカシエル配下のクロノヴェーダを暗殺できるかもしれないのだ。
どのような方法を選択し、どのように戦うのかは、現場で戦う者達次第。この戦いの行く末は、ディアボロス達の手に委ねられている。
ネリリ・ラヴラン
案内してくれた子達とはお別れ?
それじゃ、改めて今度はこっちの人達に…なんだか、何もしなくても盛り上がってるのね。
ファンならカシエルさんの曲なら全部知ってるよね。
コンポも持ってるし、お気に入りを鳴らして貰いたいわ。
でも、そんなのよりもっと派手に鳴り響かせましょ?
パラドクス”Fanatic Festa!”の魔法陣スピーカーを高い場所に展開して、大音量のカシエル・ミュージックを奏でるよ。(最初に鳴らして貰ったのは知らないと鳴らせないからね!)
これなら全身使って、騒げるわ。さ、盛り上がろうねっ。
ただ、曲が違ってもわたしのPDだよ。
踊り騒いでる間に、精神を蝕んで行くわ。
アドリブや連携は歓迎だよ。
●騒ぎ過ぎの代償
ドルヲタ達に案内された先で待っていたのは、カシエルの持ち歌を盛大にブチ鳴らしながら、それぞれ好き勝手に踊り狂うパリピ達。だが、彼らは既に人間を辞めてしまった存在。可哀想だが、ここで見逃すわけにはいかないのだ。
「案内してくれた子達とはお別れ? それじゃ、改めて今度はこっちの人達に……って、なんだか、何もしなくても盛り上がってるのね」
パリピどものバカ騒ぎに、ネリリ・ラヴラン(★クソザコちゃーむ★・g04086)は少しばかり引いていた。サキュバスとしては、本当ならこのくらいのバカ騒ぎにノリノリで参加するくらいが調度いいのかもしれないが、それはそれ。
「ファンならカシエルさんの曲なら全部知ってるよね。コンポも持ってるし、お気に入りを鳴らして貰いたいわ」
「うぇ~い! 今日はメドレー、流しまくりだぜ~♪」
ネリリの言葉に乗せられて、調子に乗ったパリピどもは何ら疑うことなくカシエルの曲を流し始めた。それがネリリの作戦だとも知らず、勝手に騒ぎまくっているのだが。
「でも、そんなのよりもっと派手に鳴り響かせましょ?」
そう、ネリリが告げたところで、魔法陣のスピーカーが展開される。そこから流れるのは、天を貫く程の大音量で奏でられる、カシエルのオリジナルソングだった。
「これなら全身使って、騒げるわ。さ、盛り上がろうねっ」
「「「ひゃぁぁぁぁっ! ふぃぃぃぃばぁぁぁぁっ
!!!」」」
お気に入りの曲を流してもらえたことで、パリピどもは絶好調。しかし、いくら曲がカシエルのものであっても、これはネリリの繰り出すパラドクスであることに違いはない。
「うぇ~い! カシエルちゃん、最高……っ!? うぇぇぇぇ……」
「おいおい、こんなところで何やって……あぐっ!? あがががが
……!!」
気が付いた時には既に遅く、パリピどもは精神をネリリの流した曲によって汚染され、次々に倒れて行ってしまった。中には苦し紛れに光線を放ってくる者もいたが、出鱈目に放った光線など、ネリリに当たるはずもない。
「大騒ぎは嫌いじゃないけど、やり過ぎや仲間外れは良くないからね。これは、お仕置きだよ」
音に潰される形で倒れ伏しているパリピ団に、ネリリの口から告げられる悲しい現実。少し可哀想な気もするが、人間を辞めた彼らには、カシエル配下のクロノヴェーダを誘き出す餌になってもらうとしよう。
大成功🔵🔵🔵
効果1【勝利の凱歌】がLV2になった!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
月下部・鐶
【毛玉会】のみんなと共同作戦!
パリピかハッピーか知らないけど、人の話を聞かずに騒ぐ、人の成れの果てにようしゃはしないよ!
あたしは不意をつくためにペンライトを振って盛り上がって
意識がライブに集まったところで、ペンライトを筆に持ち替えるよ!
ライブの様子を絵にします!と、宣言通りにイラストにするのは、カラフルに騒ぐパリピたち
作品名【ふるきず】
みんなに目配せして合図をしたら、絵の中のパリピ達の足に一気にバッテン!
足にダメージを与えて動けなくするね
蘭ちゃんのダンスに合わせて応援!
あたしが応援するのは、カシエルじゃなくて仲間のみんな
コダマちゃん!今がチャンスだ、やっつけちゃえ!
アドリブ、協力、大歓迎だよ!
阿良々木・蘭
【毛玉会】
小雪ちゃんとも合流できたよ
これからはいっしょに行動しよう
もうわっふる隠さなくて良いよね
我慢する必要はないんだよね
前回に踊れなかった分?【妖獣の演舞】で自由に踊ってもらう
わっふるはボクの師匠
わっふるの演舞はもっと凄いよ
雷を伴った激しい動きと、蛇のように変幻自在な動きが重なった円舞が炸裂
わっふるの踊りに魅入れられ
不快な曲なんて気にならない
耳にも入らないよ
テンションあがって一緒に踊りだす
さあ、みんなもい一緒に踊ろうよ
今さらながらパリピって何だろう
迷惑な人たち
ボクは愉しく踊れればそれで良いのだけどね
アドリブや連携も大歓迎
月下部・小雪
※選択肢間違えたので修正です!
【毛玉会】
お姉ちゃんと蘭ちゃんも来てくれました!
よ、ようし、みんなでクロノヴェーダをやっつけちゃいましょう。
パ、パリピとかボクもよくわかりません。
でも、迷惑っぽいのはなんだか分かります!
ボクはがんばるコダマや蘭ちゃんのわっふるを応援、です。ペンライトを力いっぱい振っちゃいますね♪
コダマは【重装甲高火力型モーラット・コミュ】で武装して、ビシっと敬礼した後、敵に向かって飛んでいきます。
そのまま空中からお姉ちゃんが足止めしてくれたところに全弾フルファイアー、です!
音痴なお歌は爆音であまり聞こえないと、いいな、です。
※アドリブや連携も大歓迎
●パリピVSもふもふ毛玉?
ドルヲタ達に案内された先で待ち構えていたのは、サイケな体色をした何とも目に悪そうなパリピ達。
彼らは既に人間ではなく、クロノヴェーダとなってしまっている。無駄に数だけは多いようだが、しかしこんなところで負けられない。
「お姉ちゃんと蘭ちゃんも来てくれました! よ、ようし、みんなでクロノヴェーダをやっつけちゃいましょう」
信頼する仲間が来てくれたことで、月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)はいつになく強気だった。
「もう、わっふる隠さなくて良いよね。我慢する必要はないんだよね」
今までモーラットを隠していた阿良々木・蘭(エデンズイノベイター・g02198)も、やる気は十分。思うように動けなかった鬱憤を、このパリピどもを倒すことで晴らしてやる!
「おやおや~? 今日は随分と可愛い子達が来るね~?」
「そ~んな怖い顔してないで、キミ達も一緒にエンジョイしようぜ~♪」
自分達の置かれた状況が理解できていないのか、パリピどもは盛大に蘭達をナンパし始めた。だが、そんな自分勝手な彼らの態度は、むしろ月下部・鐶(さいつよのお姉ちゃん・g00960)の怒りに火を着けただけである。なお、彼らは蘭のことを女の子と思っているようだが……この際、下手に突っ込んでも面倒なことになりそうだったので、蘭は敢えて黙っていた。
「パリピかハッピーか知らないけど、人の話を聞かずに騒ぐ、人の成れの果てにようしゃはしないよ!」
そう言うが早いか、鐶は手にしたペンライトを振りながらパリピ達の中へと突っ込んで行く。ライブの応援と勘違いしているのか、パリピ達もノリノリでペンライトを振っているが……そんな彼らは、途中から鐶がペンライトを筆に持ち替えているのに気が付かなかった。
「ライブの様子を絵にします!」
「絵? アート? いいね、いいねぇ! やってくれよぉ!」
自分達の姿を描かれてもなお、騒ぎまくるパリピ達。しかし、それもここまでだ。鐶のキャンバスに描かれた者は、そこに鐶が描き加えたものが、全て現実となってしまうのだから。
「うぇ~い! 今日も気分は最高……がはっ! あ、足が!!」
「い、痛ぇ! 主に足の全てが痛ぇぇぇぇっ!!」
突然、パリピ達は自分の足を押さえ、その場に蹲って転げ回る。鐶がパリピ達の絵の足に、盛大なバツ印を描き加えたからだ。
「く、くそぉ……。こうなったら、オマエ達もパリピにしてやるぜぇ……」
苦し紛れに光線を乱射するパリピ達。しかし、闇雲に攻撃したところで、そんなものは掠りもせず。
「だったら歌だ! オマエ達……俺様のシャウトに酔いしれなぁ!」
ならば歌で応戦しようと、ド下手糞なラップを奏で始める者もいたが、そこは蘭がさせはしない。
「ダメダメ、そんなのじゃ全然盛り上がれないよ。ボクの師匠、わっふるの演舞の方が、もっと凄いよ」
蘭の指示に合わせ、モーラット・コミュのわっふるが、全身に稲妻を纏って突撃した。その動きは、さながら地を走る蛇の如き雷鳴。変幻自在の動きに翻弄されるパリピ達は、ただ逃げ惑いながら叫ぶだけだ。
「さあ、みんなも一緒に踊ろうよ!」
「は、はい! ボクも頑張ります!」
蘭に促され、今まで応援するだけだった小雪もまた切り札を発動させた。モーラット・コミュのコダマに重装備を施し、その一斉射によって敵を殲滅するという必殺技を。
「ふわわ! コダマ、かっこいい、です!」
「……もきゅ!」
小雪に敬礼した後、コダマは全身を爆装したまま天高く飛んで行く。地上では、未だパリピ達がわっふるの動きによって足を止められており、既に何人かは鐶によって足の自由を奪われている。
「コダマちゃん! 今がチャンスだ、やっつけちゃえ!」
鐶が指し示した先に見えるのは、足を動けなくされたパリピ達。そこに狙いを定め……コダマは装備していたミサイルと長距離砲を、情け容赦なく叩き込んだ。
「「「あじゃぱぁぁぁぁっ
!!!」」」
凄まじい爆発と共に、パリピ達は跡形もなく盛大に吹っ飛んだ。所詮は騒ぐだけしか能がない連中。ディアボロス達の奇襲の前には、パリピなど物の数ではない!
「ふぅ……。これで、とりあえずは片付いたのかな?」
一仕事を終え、鐶が額の汗を軽く拭う。ペンライトの振り過ぎで、少々汗をかいてしまった。
「それにしても……今さらながら、パリピって何だろう?」
「パ、パリピとかボクもよくわかりません。でも、迷惑っぽいのはなんだか分かります!」
蘭の呟きに合わせる形で小雪が答えた。彼女達からしてみれば、パリピとは他人の迷惑も顧みず騒ぎまくる、傍迷惑な連中以外の何者でもなかったようで。
「……まあ、ボクは愉しく踊れれば、それで良いのだけどね」
同じ楽しさを優先する者でありながら、どこで道を間違えてしまったのか。まあ、楽しさの中にもマナーありということを忘れなければ、彼らのようなパリピになることはないだろう。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【過去視の道案内】LV1が発生!
【操作会得】LV1が発生!
【フライトドローン】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【先行率アップ】LV2が発生!
●生意気守護天使
群がるパリピを蹴散らして、後はカシエル配下のクロノヴェーダを残すのみ。配下を全て失ったことで、敵もまた姿を現さざるを得なくなったのだろう。
「な~んか騒がしいと思ったら、敵が来てるじゃん! しかも、いつの間にかパリピがやられちゃってるし!」
ディアボロス達の前に降臨したのは、なんとも煽情的な格好をした天使だった。一応、これでもアイドルなのだろうか。どちらかというと、歌やダンスよりもグラビア撮影などの方でファンを獲得していそうな気もするが。
「まったく、役に立たない連中ね。パリピといい、オタクといい……折角、アタシが面倒見てあげたのに、本当に使えないんだから!」
悲憤慷慨。どうも、天使はディアボロス達よりも、敵をここまで案内し、おまけに情けなくやられてしまった自分の配下達に腹を立てているようだ。口は悪いが、こう見えて面倒見は良いのかもしれない。ただ、あの尊大な態度と、なにより我儘ボディはけしからん!
「仕方ないわね。面倒だけど、アタシが相手をしてあげるわ。アンタ達なんかに、カシエル様の手を煩わせるのも勿体ないもの。這いつくばって、靴を舐めて、許してくださいっていうまで痛めつけてあげる!」
どうやら、戦いは避けられないようだ。第六天守護天使・ガキエル。なんとも小生意気な天使の減らず口を、二度と叩けないようにしてやろう。
クリスティーヌ・シュヴァリエ
(サポート)
『ふふ、次の戦場はどこかしら?』
『ねぇ、もう撃ってもいい?』
『そう、この砲声よ』
『やったわね、祝砲を撃ちましょ』
砲撃大好きお姉さん。物事を砲撃に関連付けようとする癖があるサキュバスの陸戦砲兵です。
砲撃できる時は嬉しそうだったりうっとりしたりします。
普段の口調は「女性的(わたくし、あなた、~さん、ね、よ、なの、かしら?)」です。
パラドクスは砲撃関連を優先的にしつつも指定した物をどれでも使用し、砲撃の為なら多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
ルキア・アダマント
(サポート)
デーモンのデジタルサマナー×メーラーデーモン『メリーゴート』。
◆普段
ぼんやりとして物静かなタイプです。
イベントや楽しそうなことには年相応に興味があります。
「わぁ、楽しそう……」
「私も混ぜてもらえるかな……?」
思考も少しぼんやり気味。
「えーっと、○○ってことは、□□だよね」
「えーっと、□□ってことは、△△すればいいかな」
◆戦闘時
手にしている懐中時計でアークデーモンを召喚できます。
自分はあまり動かず、その場から魔弾を放ったり、召喚したアークデーモンやサーヴァントを使役して戦います。
「悪さする子はやっつけちゃうんだから」
「さぁ私の悪魔、出てきて力を見せてごらんなさい」
「がんばって、メリーゴート」
●激突、魔砲合戦!
パリピ軍団を制圧し、残るは親玉のクロノヴェーダのみ。それでも、敵のガキエルは未だ余裕の態度を崩してはいなかったが、しかしそれはルキア・アダマント(金時計に刻む記憶・g04840)にとっても同じだった。
「わぁ、楽しそう……。私も混ぜてもらえるかな……?」
アイドルのライブか何かと勘違いしているのだろうか。どうにもズレた提案をしてくるルキアに、さすがのガキエルも困惑気味に尋ね返す。
「はぁ? アンタ、今がどんな状況か、ちゃんと分かってるわけ?」
ここは既に戦場なのだ。どうしても混ぜて欲しいと言うのであれば、お望み通りに戦い、そして殺してやろうと告げるガキエルだったが……当のルキアは相変わらずぼんやりとしているままだ。
「えーっと、殺すなんて言葉を使うってことは、あなたは悪者だよね? だったら、倒しちゃっていいかな?」
一応、戦いであることは理解しているようだが、それでも自分が勝つことを疑っていない。完全に舐められたと思ったガキエルは、ルキアに向かって水の弾丸を飛ばして来た。
「こいつ……マジ、あったまきた! アンタなんか、アタシの唾でも舐めてなさいよ!」
何らかの体液……ここでは、自分の唾を武器に、強烈な水圧を誇る弾丸として飛ばすガキエル。単なる唾と侮ることなかれ。その威力はレンガさえ粉砕し、コンクリートでも貫通する威力を持っているのだ。
だが、そんな攻撃を前にしても、ルキアは一歩も動こうとしない。自らも魔弾を発射して相手の攻撃を軽くいなすと、続け様に手にした懐中時計から、使役している悪魔を呼び出した。
「さぁ私の悪魔、出てきて力を見せてごらんなさい」
これで数の上では2対1だ。おまけに、ルキアの放った魔弾はどこまでも相手を追尾するという、かなり厄介な性質を持っており。
「くっ……しつこい!!」
一転して逃げに徹することになってしまったガキエル。その横をメーラーデーモンのメリーゴートが放った攻撃が掠め……それを避けたと思った矢先、今度は無数の砲弾が、一斉にガキエルへと降り注いだ。
「ちょっと、なによこれ!? きゃぁぁぁぁっ!!」
哀れ、今度は避けることができず、真っ逆さまに落ちて行く。大地に顔面を叩きつける形で着地し、痛みを堪えて立ち上がれば、目の前にいたのは無数の砲兵。
「うふふ……もう、待ちくたびれちゃったわ。さあ、続きをしましょう」
砲兵達の中心にいたのは、巨大な砲を携えたクリスティーヌ・シュヴァリエ(サキュバスの陸戦砲兵・g03188)だった。先程から、ずっと砲撃を加える機会を窺っていたのだが、ガキエルがルキアに夢中だったので、今まで我慢をしていたのだ。
しかし、もはや我慢も限界。元より、クロノヴェーダに対して容赦などするつもりはないので、ここから先は好きなようにやらせてもらおう。
「ねぇ、もう次を撃ってもいい? あ、答えは別に聞いてないわ」
「ちょっ……! ま、待ちなさいよ! こっちはまだ
……!?」
慌てて逃げようとするガキエルだったが、クリスティーヌは情け容赦なく砲撃を再開する。その表情は、いつしかどこか恍惚としたものになっており。
「そう、この砲声よ。砲声が戦場に響き渡る音……敵が消し飛ぶ音……あぁ、堪らないわ」
「な、なんなの、こいつ!? マジで意味ふめ……ひゅでぶっ!?」
思わず突っ込みを入れようとしたガキエルの顔面に、クリスティーヌの放った特大の砲弾が命中したのであった。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【隔離眼】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV3になった!
月下部・鐶
【毛玉会】のみんなで共同作戦!
もー、そんなのアイドルじゃなくて、せくしー系のえっちなやつじゃん!
呪言なんかでいじめるアイドルより、あたしは蘭ちゃんを応援するよ
元気がもらえる明るさで、ついつい応援したくなる、、それがホントのアイドルでしょ!
小雪ちゃんと動きを合わせてペンライトを振ってオタ芸ダンス!
がんばれ蘭ちゃん♪コダマちゃんもふぁいと♪
敵が反撃してきたら、すかさず空中をキャンバスにして、ペンライトで敵のシルエットを描いちゃう
シルエット=影絵はに落ちて、敵の影の中に滑り込むと動きを重くしちゃうぞ!
これがあたしのパラドクス!ダンスができないアイドルは、ステージから退場だよ!
アドリブ、連携、大歓迎!
月下部・小雪
【毛玉会】
な、なんだかすごい恰好の天使、です。
まだまだ寒い日も多いのに、さ、寒くないのでしょうか。
ガキエルの応援で倒れてたパリピ団とかが起き上がってきました!?
ふ、復活してきても何度だってやっつけて、みせます!
【百モラ夜行】を呼び出して、どんどんやっつけていきましょう。
分身したコダマの群れに飛び乗って、ペンライトを一生懸命振って、突撃するコダマを応援です。
そのままガキエルに向かって突撃、です!
蘭ちゃんが呪言で酷い目にあったら励まします。
蘭ちゃんは一人じゃありません!ボク達が一緒、です!
※アドリブや連携も大歓迎
阿良々木・蘭
【毛玉会】のみんなで共同作戦!
なんかすごい恰好の天使がいます
ガキエルの呪言でいじけ虫
鐶ちゃんや小雪ちゃんの言葉で励まされ立ち直る
ボクはひとりじゃないんだ
みんながいてくれる
【輝きある氷原の吹雪】で氷の結晶でできたケミカルライトを具現化召喚
ケミカルライトの双剣を使って様々なオタ芸の動きの斬撃でガキエルに攻撃
ケミカルライトを振るうと儚く砕け散りオーロラとなって拡散される
拡散されるオーロラの輝きも相まって幻想的
砕け散っても再度具現化召喚して踊り続けオタ芸乱舞で連続攻撃
徐々に氷の冷気で気温が下がっていくけど踊っているので体が温まり寒くない
アドリブや連携も大歓迎
●お前はアイドル失格だ!
開幕早々、砲弾の雨によって叩き落とされた第六守護天使・ガキエル。そんな彼女に引導を渡すべく集まったディアボロス達であったが、しかしガキエルのあまりに露出度の高い格好に、阿良々木・蘭(エデンズイノベイター・g02198)や月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)は、思わず度肝を抜かれていた。
「……なんかすごい恰好の天使がいます」
「まだまだ寒い日も多いのに……さ、寒くないのでしょうか!?」
そう、何を隠そう、ガキエルは殆ど下着同然の半裸な姿! いや、この場合は殆ど隠していないため、何も隠さないといった方が……えぇい、ややこしい!!
「もー、そんなのアイドルじゃなくて、せくしー系のえっちなやつじゃん! 元気がもらえる明るさで、ついつい応援したくなる、それがホントのアイドルでしょ!」
もはや、それはアイドルではなくセクシー女優だと突っ込む月下部・鐶(さいつよのお姉ちゃん・g00960)。しかし、そこまで否定されているにも関わらず、ガキエルは自らの負けを認めることは決してせず。
「うるっさいわね! アンタ達みたいな、ちんちくりんに言われたくないわよ! それに、どんな手を使ったって、最後に皆のハートを掴んだ方が勝ちなんだからね!」
そのためには、計算され尽したポロリから、果ては枕営業までなんでもござれ。勝つためには手段を選ばないと豪語するガキエルだったが、これにはさすがの3人も怒り心頭だ。
「なにそれ! それでも本当にアイドルのつもり!?」
「み、みんなを元気にするのに……えっちなことは、必要ないと思います!」
同じ女性として、鐶と小雪は黙っていられなかったのだろう。まだ年端もいかない少女ではあるが、それでも分かる。こういうやつがいるから、アイドルに邪な視線を送るような輩を調子に乗らせてしまうのだと。
「よく分からないけど……ボクも、えっちなのはいけないと思うよ……」
二人の勢いに押されつつ、蘭もまた後ろからガキエルへと突っ込んだ。しかし、そんな彼の性別を見抜いたガキエルは、口元に意地の悪い笑みを浮かべると、今までになく酷い言葉で蘭のことを罵倒し始めた。
「アハハ! アンタ、もしかしなくても、男でしょ? それなのに、女の子みたいな格好して恥ずかしくないわけ? あー、気色悪い♪」
元より、女に間違われ易い蘭だったが、これは酷い。しかも、ガキエルの悪口はただの誹謗中傷ではなく、それを聞いた者の負の感情を活性化させ、自滅させる力を持った呪言なのだ。
「うぅ、そんな……。ボクが気持ち悪いなんて……」
恐らく、面と向かってそんなことを言われたのは初めてだったのか、蘭は一気にいじけてしまった。こうなってしまうと、もはや戦いどころではない。仕方なく、彼を守るようにして前に出る小雪だったが、そんな彼女に、ガキエルは自らの力を分け与えることで復活させた、先のパリピ達を嗾けて来た。
「「「ヒャッハー! 俺ちゃん達、バリバリ復活だぜぇ!」」」
「は、はわわ! 倒れてたパリピ団が起き上がってきました!?」
これでは仕切り直し、否、完全にこちらが戦力差で押されてしまう。しかし、ここで怯んでいる場合ではない。敵が取り巻きを復活させたのであれば、こちらも取り巻きを呼び出すのみ!
「ふ、復活してきても何度だってやっつけて、みせます! コダマ、突撃、です!」
最初は1体しかいなかったモーラット・コミュのコダマが、小雪の号令と共に一気に増えた。1体が2体、2体が4体……倍々に増えて行くコダマの群れは、いつしか200体を越える大集団になっていた。
「「「もきゅきゅきゅきゅ~☆☆☆」」」
「なっ……!? ちょっと、なによこれ!!」
小雪の応援を受けて突進して来るモーラットの群れに、今度はガキエルが慌てる番だ。数の差を引っ繰り返したと思ったら、それを再び引っ繰り返されたのだから当然である。
「むぎゅぅぅぅ!」
「あじゃぱぁぁぁっ!!」
復活したパリピ達も踏み潰され、辺り一面、もふもふの毛玉だらけ! その毛玉に敵が圧倒されている隙に、鐶と小雪が傷心の蘭へ声援を送る。
「がんばれ蘭ちゃん♪ コダマちゃんもふぁいと♪」
「蘭ちゃんは、一人じゃありません! ボク達が一緒、です!」
誰がなんと言おうと、自分達は最後まで蘭の友達だ。その言葉に、蘭の瞳にも再び光が宿って行き。
「ハッ……! そうだ! ボクはひとりじゃないんだ! みんながいてくれる!」
完全に立ち直った蘭に、もはや怖い物などなにもない。氷の結晶で作られたケミカルライトを召喚し、もふもふに纏わりつかれ身動きが取れないガキエルに突撃だ。
「さぁ、行くよ! はぁぁぁぁ……!」
その動きは、さながら双剣を手にして舞う雄大な剣舞。動きそのものはオタ芸のそれを踏襲しているが、そこに蘭オリジナルの動きを加えることで、攻防一体の剣撃となって、敵に反撃する隙を与えない。
「痛っ! ちょっと、やめなさいよ! ……やめろって言ってるだろ、このクソガ……ぶべらっ!!」
ついに本性が出たのか、取り繕うこともなく暴言を吐き始めるガキエルだったが、蘭はお構いなしに彼女の顔面を氷の塊で殴り付けた。砕け散った氷はオーロラとなって周囲に広がり、その美しさに分身していたコダマ達が、一斉に歓喜の表情を浮かべている。
「くっ……! さすがに、これ以上は分が悪いわね。こうなったら、戦略的撤退よ!」
とうとう、ガキエルはディアボロス達の相手をすることを諦め、その場から逃げ出すべく翼を広げた。が、しかし、当然のことながら、ここで彼女を逃がしてやる理由などないわけで。
「逃がさないよ! かげを真っ黒にぬりつぶす、かげを真っ赤にぬりつぶす、重くて歩けないぐらい、重くて立てなくなるぐらい。かげの重さで、つぶれちゃえ!」
すかさず、空中をキャンバスにして、鐶がガキエルの影を描いた。すると、描かれた影は地に落ちて……その動きに合わせ、ガキエルもまた落ちて行く。
「はぁ? なにこれ、どうなって……ぐぇっ!!」
状況も理解できないまま、ガキエルは頭から大地に真っ逆さま! 激突する際、なんだか嫌な音がして、首が在り得ない方向に曲がっていたが、それはそれ。
「これがあたしのパラドクス! ダンスができないアイドルは、ステージから退場だよ!」
日々、向上する心を忘れ、身体を武器にした時点でアイドル失格。つまり、そちらは最初からアウトだった。そう告げる鐶の言葉は、しかし首を圧し折られて昇天したガキエルには届いていなかった。
「ふぅ……。な、なんとか、勝てたので、しょうか……」
「……もきゅ」
小雪が額の汗を拭って呟いたところで、大量に分裂していたコダマが再び一つになって、彼女の肩に飛び乗りドヤ顔を決める。
かくして、ここにカシエル配下のクロノヴェーダは討伐され、ディアボロス達は台東区奪還のための足掛かりを得たのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【液体錬成】LV1が発生!
【スーパーGPS】LV1が発生!
【飛翔】がLV2になった!
効果2【反撃アップ】がLV3になった!
【グロリアス】LV1が発生!