新宿島のバレンタイン
新宿島及び奪還した地域で、バレンタインを楽しみます。
チョコを作ったり、造ったチョコを渡したりして、楽しいひと時を過ごしましょう。
チョコを作る場所や材料などは、時先案内人と新宿島の住民達が用意していますが、特別な材料などを持ち寄っても良いでしょう。
心を込めたチョコレートを作ったり、渡したりして、バレンタインを楽しみましょう。
※重要
新宿島のクリスマスや、人々の『帰還』の成功により、最終人類史の力が強化されています。
多くのディアボロスや住民達が、最終人類史のお祭りを心から楽しむ事で、最終人類史の力はさらに高まり、ディヴィジョンの排斥力を弱められます。
この効果により【3月2日】に、【2月末日までに完結した『新宿島のバレンタイン』のシナリオの数】と同じ日数だけ、その時点で発生している全てのディヴィジョンの全ての事件の【攻略期限】が延長されます。
(例えば【10シナリオ】が完結していれば、全ての事件の攻略期限が【10日】延長されます。なお、3月2日よりも前に攻略期限が来る事件や、攻略期限が無い事件には影響はありません)
想いを描く砂の虹(作者 水綺蒼猫)
#最終人類史(新宿島)
#新宿島のバレンタイン
#バレンタイン2022
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#最終人類史(新宿島)
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#バレンタイン2022
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●色いろ砂のいろ
「わぁ、きれい……」
偶然前を通りかかった、ハンドメイド雑貨店のショーウインドウ。
そこに飾られた色鮮やかなグラスの数々に、リュシル・ポワリエ(人間のリアライズペインター・g03179)の目が釘づけになる。
赤や青、黄色に緑も。
グラスを満たす美しい色と模様は、大理石などを細かく砕いて着色したカラーサンドを層のように重ねて作られたもの。
色の組み合わせはもちろん、ミニ観葉植物を植えたり、上にジェル状のキャンドルを流し込んだりするなど、工夫次第でさまざまなアレンジを施すことが出来るのだという。
「そっか……これって、グラスサンドアートっていうんだね」
中に入り、お店の人から説明を受けたリュシルは、飾られたグラスにそっと顔を近づける。こうして眺めているだけで、自然と心が浮き立ってくるようだ。
「あ、この海っぽい模様かわいい。それに、こっちの白いお花を乗せたのも……」
いいなぁ、ボクにも作れるかなと思案しているところへ、手渡されたのは一枚のチラシ。
「ワークショップ……?」
バレンタイン当日にお店に併設されたカフェで開かれるその催しを、試しに覗いてみてはどうかと店員さんが誘ってくれたのだ。
「わ、ありがとうございます。ぜひ……あ、そうだ。友達や知り合いの人たちにも声をかけてみますねっ」
にっこり礼を言って、うきうきとした足取りで店を後にする。
楽しい一日になりそうな予感。
みんな、一緒に参加してくれるといいなぁ。
●待ち合わせはいつもの場所で
「ね、ね、知ってる?」
新宿駅のグランドターミナルに集まったディアボロスたちを前に、挨拶もそこそこに話を切り出すリュシル。
「みんなが去年のクリスマスを成功させてくれたおかげで、新宿島の力が今までよりも強くなったんだって」
つまりディアボロスや島の住民たちが最終人類史の祭りを楽しんだ分だけ、ディヴィジョンの排斥力を弱体化させられるということなのだろう。
皆が心から『楽しい』と思う気持ちが、最終人類史の力をさらに高める。
ならば……。
「ボクたち、もっといっぱいいろんなお祭りやイベントを楽しんだらいいんじゃないかな」
二月最大のイベントといえば、バレンタイン。
「あのね、ボク、みんなが楽しめそうなイベントを知ってるんだよ」
無邪気な声で、リュシルはディアボロスたちにそう打ち明けた。
リュシルが知っているイベントとは、くだんのグラスサンドアートのワークショップ。
数日前に話を聞いた雑貨店の人と相談し、作業の合間に利用可能なチョコレートを使ったスイーツビュッフェの準備も整えた。
用意されたチョコレート菓子をラッピングして、グラスサンドアートに添えることも可能だ。
会場には、グラスサンドアートを作るために費用な材料や道具もひと通り揃っている。
どんなデザインにしたらいいか迷った場合は店員さんに教わったり、リュシルに相談したりするといいだろう。
個別に材料を持ち込むことも可能だが、危険物や公序良俗に反するものは当然禁止となっている。
「……んっと、ね。あまり難しく考えなくても、きっと大丈夫」
バレンタインを成功させれば、クロノヴェーダとの戦いが有利になる。
だが、それよりもまずとにかく楽しむことが大事だと、リュシルは微笑んで。
「あ、そうだ。お店の近くには、イルミネーションがきれいな公園もあるんだよ」
そこで贈りものを渡したり、お話したりするのも素敵かもね♪ と悪戯っぽく片目を閉じた。
リプレイ
鳴守・陽葵
ジェントルパンダの人形こと『パパ』と手を繋いでのんびり散策
リュシル、おねえちゃん。いっしょにあそぼ?
ぐらす、さんどあーと。陽葵にも、できる?
えっと…。どんなの作ろう、かな
んとね、おそらみたいなのがいい、の
陽葵はおそらがぴかぴか輝いてるの、すき
あと、七色の虹も、すき
むずかしいかな…?
どうかな、きれいにできてるかな
虹の上にね、ちいさなパンダさんのお人形もかざりたいな
七色の橋の上をね、パンダさんがおさんぽしてるの
えへへ。できたっ
リュシルおねえちゃん、みてみて
かわいくできたかな?
いまはね、会えないけどね
おとうさんとおかあさんに、いっぱいがんばったこと教えるの
このきらきらも、すごいねってほめてくれるもん
●グラスの中の小世界
もらったチラシと看板を見比べ、確かめる。
通りに面した白いドアの横には小さな飾り窓。
鳴守・陽葵(星渡り・g04972)はジェントルパンダの人形『パパ』と手を繋ぎ、店内へと足を踏み入れた。
「わ……」
棚に置かれた手作りの小物たちが陽葵を出迎える。
ふかふかのうさちゃん、お花の髪かざりもすてき。あ、これはパパに似てる……かも?
なんて考えながら眺めていると、奥からリュシル・ポワリエ(人間のリアライズペインター・g03179)が現れた。
「こんにちは、陽葵ちゃん」
「リュシル、おねえちゃん。いっしょにあそぼ?」
ちょっぴりどきどき。
けど、大丈夫。
だっておねえちゃん、優しそうだもの。
「ぐらす、さんどあーと。陽葵にも、できる?」
「うん、もちろん。陽葵ちゃんはどんなのが作りたいの?」
「んとね、おそらみたいなのがいい、の」
おそらがぴかぴか輝いてるの、すき。
きらきらの七色の虹も、すき。
「むずかしいかな……?」
そんなことないよと笑いかけるリュシルに案内され、早速グラスサンドアートづくりに取りかかる。
青と白の砂を重ねて空を描き、七色の虹を架けて。
慎重に、丁寧に。
リュシルに手伝ってもらいながら少しずつ砂を注いでいくと、陽葵が想像したままの青空がグラスの中に現れた。
「ここ……虹の上にね、ちいさなパンダさんのお人形もかざりたいな」
七色の虹の上をおさんぽするパンダさん。
「あ、いいね」
こんなのはどう? とリュシルが見つけてきたマスコットを乗せれば、はい完成。
「えへへ。できたっ。リュシルおねえちゃん、みてみて」
かわいくできたかな?
いまはね、会えないけどね。
いつか……そう、いつかおとうさんとおかあさんに、いっぱいがんばったこと教えるの。
そしたらこのきらきらも、すごいねってほめてくれるもん。
大成功🔵🔵🔵
効果1【強運の加護】LV1が発生!
効果2【リザレクション】LV1が発生!
大和・恭弥
綾音ちゃん(g00868)と
こういうキラキラしたもの、俺は縁がないけれど
話を聞いた時、一緒に行ったら楽しそうって思ったんだ。
下調べして考えては来たけど、難しそうだな…。
綾音ちゃんはどういうものが作りたい?
俺は緑系をベースに、爽やかな色合いの砂と、あとは…飾り?
花や、星を模した小物があれば添えようかな
本当はヘリオトロープとか…いや、意味深すぎるか。
綾音ちゃん、ご希望があったら、スイーツ取ってくるよ。
そう告げて、緊張を解しがてらマカロン等を取りに離席
戻ったら、何気ない振りで遅れを取り戻そう
一等星のような彼女をイメージして…なんて、今は内緒で
バレないように店員さんやリュシルさんにも協力を仰ごうかな
一ノ瀬・綾音
キョウちゃん(g04509)と!
キョウちゃんが誘ってくれたと思ったら、わお、こんな楽しそうなものが!
綾音ちゃんはキラキラは…どこかで見たことあるようなないような?
ん?綾音ちゃん?そうだなー、なんかこう、見ててほっこりするようなものとか作りたいな。思い出を思い出せるような。
青や黒の砂を使って、ダークで落ち着いた感じの中に蒼い炎が宿ってるみたいな感じにして…飾りは…どうしようかな、いっそ花でもつけちゃうか。
あ、スイーツ?綾音ちゃんはマカロンでお願い!
…さてキョウちゃんのいないうちにガンガン進めるか。(実は一人で作業する時は真面目)
よしできた!
…ちょっとキョウちゃん意識したのは内緒にしておこう。
「珍しくキョウちゃんが誘ってくれたと思ったら……」
カフェのテーブルに並べられた、カラフルな砂の数々。
窓辺の日差しを受け、砂を入れるグラスも白くきらめいて。
「わお、こんな楽しそうなものが!」
鮮やかな色と光の競演に、一ノ瀬・綾音(綺羅星の如く・g00868)ははしゃいだ声を上げる。
「こういうキラキラしたもの、俺には縁がないと思っていたけれど」
眩しげに目を細め、呟きを洩らす大和・恭弥(追憶のカースブレイド・g04509)。その視線は、綾音の背にそっと向けられている。
「話を聞いた時、一緒に行ったら楽しそうって思ったんだ」
「……え? 今、何か言った?」
「あ、いや……」
聞こえなかったのなら、それでいい。
むしろ、聞こえなくてよかった。
密かに胸を撫で下ろし、なんでもないと答えた恭弥をさほど気にした風もなく。
「綾音ちゃんもキラキラは……どこかで見たことあるような、ないような?」
どこだったっけ? と無邪気に首を傾げる少女を、恭弥は空いている席にエスコートした。
二人仲良く向かい合い、同じテーブルを囲む。
「下調べして考えて来たとはいえ、なかなか難しそうだな」
「だねぇ……」
いざ道具や材料を前にすると、なんだかちょっと身構えてしまう。
「綾音ちゃんは、どういうものが作りたい?」
「ん? 綾音ちゃん? そうだなー。なんかこう、見ててほっこりするものが作りたいな。たとえば……懐かしい思い出が蘇ってくるような?」
答えながら綾音がチョイスしたのは、青と黒の砂。
穏やかな漆黒の闇に宿る、凛とした蒼い炎──なんとなくだけど、そんなイメージ。
「懐かしい思い出、か。だったら俺は、緑系をベースに爽やかな色合いのグラデーションにしてみるかな。と、あとは……飾り?」
「飾りか……どうしよう、いっそ花でもつけちゃうか」
冗談めかした綾音の言葉が、またしても恭弥をドキリとさせる。
花と聞いて、真っ先に思い浮かんだのはヘリオトロープ。
(「けど、それはさすがに……」)
意味深過ぎると首を振り、砂を注ぐグラスに手を伸ばした。
とにかくやってみるまで。
意を決し、選んだ色砂を木製のスプーンですくい取る。
さらり、さらさら……。
グラスの中に落ちていく、きらめきの粒。
さらり、さらさら……。
加えるたび、色を重ねて。
重ねれば重ねるほど、積み上がった砂と同じ数だけ綾音の言う『懐かしい思い出』が蘇ってくる気がした。
「そういえば……」
制作に没頭するあまり、すっかり忘れていたけれど。
ふと時計を見れば、午後のお茶の時間はとっくに過ぎてしまっている。
「綾音ちゃん、そろそろひと休みしようか」
「あー……うん」
作業に煮詰まったのか、猫や犬の小物を手に乗せて遊んでいた綾音が顔を上げる。
「希望があったら、スイーツ取ってくるよ」
「スイーツ!」
魅力的な提案に、たちまち青い瞳をキラリとさせて。
「綾音ちゃんは、マカロンでお願い!」
楽しいお茶の時間。
綾音がリクエストしたマカロンや、とっておきのチョコレートスイーツが二人のテーブルに用意される。
「……で、俺がお菓子を取りに行ってる間に綾音ちゃんのグラスサンドアートは出来上がったの?」
「うん、ほらっ! ……あ、やっぱやめ」
今はまだ見せたげないっと、あわててグラスを隠す綾音。
「じゃ、俺もお披露目は後にしようかな」
さりげなく綾音に気づかれないよう、店員さんやリュシルにアドバイスしてもらいながら、こっそり完成させた恭弥のグラスサンドアートも。
お互い、見せあいっこするそのときまで──。
……内緒、だね。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【操作会得】LV1が発生!
【液体錬成】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
一ノ瀬・綾音
引き続きキョウちゃん(g04509)と参加するよ。
イルミネーションの公園でスイーツを食べながらキョウちゃんと談笑しつつ、頃合いのところでグラスサンドアートの話へ。
綾音ちゃんもできたけど、キョウちゃんもできたのかな?じゃ――見せ合うか!
せーのっ…!
あ…はは…
なんていうか、そのー…何作ろうか迷って、つい一緒にいるし折角と思ってキョウちゃんのこと考えながら作ってたら…なんか捗っちゃった的な…
キョウちゃんはー?
ん…?この作品…もしやキョウちゃん、綾音ちゃんのこと――あはは、まっさかー。
(表面上は誤魔化す振り、でも内心では――)
どうしちゃったのかな綾音ちゃん、寒いはずなのになんかあったかいな?なーんて。
大和・恭弥
続けて綾音ちゃん(g00868)と参加
スイーツを持って、イルミネーションの公園へ
少し世間話をして、話題が途切れた頃に、梱包してもらったグラスサンドアートを取り出す
出来はともかく、考えていた通りにも作れたし。
当たり障りなく作ったから、大丈夫……なはず。
あ、そういう感じで行く? ……せーの。
え、もしかして…俺のイメージ? いや、うん、ありがとう。
(特には考えてないんだろうな…本当にこういうところ…)
―じゃあ、俺も。
そっと取り出したのは、綾音ちゃんをイメージしたもの。
アドバイスで、こっそり碧と緑の星型の小物を入れた。
多分気づかないだろうけど…今は、この距離でいい。
寒いのかな…ちょっと顔赤くない?
●はっぴーばれんたいん
窓の外に夕闇が迫る。
みんなで和気あいあいと制作に励んだワークショップも、そろそろお開きの時間。
完成した作品を手に、誰もがにっこり笑顔になる。
そんな中──。
「……あのさ」
帰り支度を終え、店を出た大和・恭弥(追憶のカースブレイド・g04509)の足が止まる。
「ん? どうかした?」
背後から、ひょいと顔を覗かせる一ノ瀬・綾音(綺羅星の如く・g00868)。
「きれいなイルミネーションの……」
「このお店の近くに公園があるんだよね」
通りの両側を見回し、あっちの方だっけ? と、綾音は指さして。
「キョウちゃん、ちょっと行ってみようか?」
「え、あ……」
実は、俺もそう言おうと思ってたんだ。
予期せぬ誘いに、恭弥は少し照れたように打ち明けた。
「わ、ほら! 見て見て、キョウちゃん!」
公園の木々を彩る、幻想的な光の花。
イルミネーションの下で声を弾ませる綾音の姿が、恭弥にはやっぱり眩しくて。
カフェのテーブルに並べられていた、彩り豊かなカラーサンド──中でも、自分が選んだ砂の色を思い出す。
それはまるで……。
「キョウちゃん?」
突然名を呼ばれ、ハッと我に返る。
「なんかお腹減っちゃったね」
はしゃぎ疲れたのだろう。
さほど広くない園内をひと回りしたところで、綾音はベンチを見つけていざなった。
「もらったお菓子、一緒に食べよ」
カフェの店員さんからお土産にと渡されたチョコがけのサブレを取り出し、ほいと手渡す。
その傍らで、綾音もお気に入りのマカロンを頬張った。
「今日のワークショップ、楽しかったねー。ビュッフェのお菓子もおいしかったし」
「そうだね、なかなか貴重な体験をさせてもらった気がするよ」
綾音と過ごした時間、それに交わした言葉も。
どれもが全部、恭弥にとって忘れられない記憶となるだろう。
思い出の砂がまた少し、心の奥に降り積もる。
「砂といえば……」
「え?」
「あ、いや……綾音ちゃんのグラスサンドアートはどんな感じなのかな、って」
そういえばまだ見せあいっこしてなかったと、綾音も思い出す。
「綾音ちゃんはできたけど、キョウちゃんもできたのかな?」
「うん。出来はともかく、考えていた通りにも作れたし」
当たり障りなく作ったから、大丈夫……なはず。
「そっか、じゃ……」
せーのっ……!
二人同時に紙包みを差し出す。
店員さんに綺麗にラッピングしてもらったそれを、先にほどいたのは綾音の方だった。
「え……」
虚を突かれたように、きょとんと見返す恭弥。
スラリとした縦長のグラス、それに青と黒の砂を綾音が選んだのまでは知っている。
グラスの中に描かれていたのは、穏やかな闇の中に灯る蒼い炎──これってまさか……。
「もしかして……俺のイメージ?」
「あ……は、はは……」
やっぱりバレちゃったかーと綾音。
「なんていうか、そのー……何作ろうか迷って、つい。一緒にいるし、折角と思ってキョウちゃんのこと考えながら作ってたら、なんか捗っちゃった……的な?」
言い訳なんて必要ないのに、なぜだか妙に饒舌になってしまう。
「ま、まぁ、そういうことで……」
何がそういうことなのか自分でも分からないまま、綾音は笑って誤魔化した。
「で、で、キョウちゃんはー?」
「俺は……」
そっと大事そうに取り出した恭弥のグラスサンドアートは、緑を基調にした爽やかな色合いのグラデーション。
仕上げに、お店の人や時先案内人のアドバイスを受けて選んだ碧と緑の星型の小物が乗せられている。
「(多分、綾音ちゃんは気づかないだろうけれど……)」
それでも──。
今は、この距離でいい。
そう自分に言い聞かせる恭弥の前で、綾音の様子が何かおかしい。
「ん……? この作品……もしやキョウちゃん、綾音ちゃんのこと……」
あれこれ一人で想像して、ぼーっとしたかと思えばあわあわしたり。
「あはは、まっさかー」
挙句にまたしても笑いで誤魔化そうとするが、やっぱり変だ。
「大丈夫? 顔、ちょっと赤くない?」
「どうしちゃったのかな。綾音ちゃん、寒いはずなのになんかあったかいな? なーんて」
まだ今は、内緒のないしょ……ね?
互いに本当の気持ちを告げられないまま、胸の中はほっかほかな二人であった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【友達催眠】LV1が発生!
【傀儡】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!
【反撃アップ】がLV2になった!