リプレイ
ロス・ヴェルト
……ある意味で、この件は俺達のせいか。……で、あればその責任を負わねばならないな。
敵を発見したら、敵の注意をこちらに向けるように【挑発】、そしてパラドクスを発動し、顕現させた化身の剣を振るい、敵を攻撃する。
見つけたぞ、蜥蜴供。お前達の相手は俺だ。……まさか、恐いのか?どうした俺に負けるのが。
戦いながら襲われていたエルフ達に安全な方角を教える。あっちには俺の仲間がいる。だからそっちへ逃げてくれ。
……しかしこの炎、凄まじいものだな。……炎のベディヴィア。奴が放ったものなのか?
だとすれば……いや、考えるのは後でな、今は救出を優先せねばな。
……この借りは後で必ず払わす。貴様達、クロノヴェーダの命でな。
エルフリーデ・ツファール
※常に煙草吸ってます。
※アドリブ連携、怪我描写歓迎。
エルフ達の救援は手が足りてるみてぇだなァ。
じゃあこっちは蜥蜴連中を逆に燃やしてやるとするかァ……!
【高速詠唱】で魔術を発動。
【オーラ操作】の応用で周囲の炎を自らの火炎竜巻に巻き込み、周囲の火勢を魔術に集約させる。
ただ火を放つだけじゃねェ【火炎使い】の神髄ってヤツの一端を味わって灰になれや……!
反撃には元より十分な距離を取り【ダンス】でも舞うようなステップで間合いを開け続けて対処。
「火種をばら撒いてくれてありがとよ。だが当然、自分も燃やされる覚悟があってのことだよなァ?」
ルィツァーリ・ペルーンスィン
アレンジ連携歓迎
よりにもよってペティヴィア卿の名を騙る竜に従って出てくるか
家名に頂きしペルーン神の名に懸けて其の策謀防いでみせる!
行くぞ相棒!
弾幕等は弓を引いて発動
騎士物語が好きなのでペティヴィア卿の名を騙る竜には怒り心頭
炎の鎮火も兼ねバラドクスを○高速詠唱で発動○連撃
無双馬に○騎乗し○地形の利用もして敵から距離を取りつつ戦う
囲まれそうなら○光使いによる閃光弾もどきで○撹乱
パラドクスと並行し○氷雪使いによる○貫通弾や○誘導弾の性質を持つ氷の弾幕を敵に放ったりして攻撃
此れには消化の意味合いもあり
また余裕があるなら○風使いによる燃焼が酷くエルフがいない場所への空気の遮断での消化も実行する
ライカ・ネイバー
おっと……これはのんびりして居られませんね。
急いでお手伝いしましょう、消火の方はお任せしますね!
時間はかけていられません、パラドクスを発動
不死戦士さんを召喚して一気に敵を薙ぎ払います
『地形の利用』で駆け回りながら、バッサリ斬っていきますよ!
大きく回避するのも億劫ですね
向こうの攻撃は『ダッシュ』で掻い潜りや
『ジャンプ』で跳び越し裏に回るなどなど
回避しながらの攻めを心がけましょう!
味方の援護もありますし斬れそうな相手はどんどん斬って、パパっと次へいきましょうね!
アドリブや連携等歓迎です
「はあ、はあ……」
「あと少しで、森を出るぞ! ――あぁッ!?」
死に物狂いで燃える森からの脱出を果たしたエルフを待ち受けたのは、巨大な鈍器を手にした『突撃竜燐兵』の集団であった。
「……そこまでだ」
今にもエルフに襲いかからんとする竜燐兵をロス・ヴェルト(針を動かす者・g00100)の静かなる挑発が引き留める。振り返った竜燐兵の首を蒼き騎士の化身が斬り飛ばした。
ロスはエルフの前に立ちはだかって告げる。
「見つけたぞ、蜥蜴供。お前達の相手をしてやろう。そら、かかってこい」
竜燐兵が雄叫びを上げ、標的をエルフからロスに切り替えた。
だが、その横合いから突っ込んだ集団がいる。不死なる戦士団を引き連れたライカ・ネイバー(隣人のように・g06433)はひらりと上着の裾をひらめかせ、敵の頭上を跳び越える。チェーンソー剣の駆動音が悲鳴をかき消しながら胴体を両断した。
「消火の方はお任せしますね!」
「はい!」
きびきびと返事するのはルィツァーリ・ペルーンスィン(騎士道少年・g00996)だ。弓を引き絞り、氷雪の矢を放つ。それらは氷の弾幕となって敵の牽制と消火を同時に行った。
「あとは、風もだ……!」
特に激しく燃え盛る周辺の空気を遮断してやれば、見る間に炎の勢いが萎んでいった。
抗議するように唸る竜燐兵たちを馬上のルィツァーリが睨み付ける。彼等の行いはまさしく、ルィツァーリの愛する騎士物語への冒涜そのものであった。
「よりにもよってペティヴィア卿の名を騙る竜に従ってこのような蛮行を為すか! 家名に頂きしペルーン神の名に懸けて其の策謀防いで見せる!」
ルィツァーリが手綱を引くと、無双馬『スヴェルカーニエ』の嘶きが返る。瞬く間に戦場の空を暗雲が覆い、激しい暴風雨が敵の視界を阻んだ。
「いまのうちに避難を」
ロスは身振りで、エルフ達に安全な経路を示す。
「あ、ありがとうございます」
「あっちには俺の仲間がいる。きっと助けてくれるはずだ」
駆け去る彼等の背を見送った後でロスは肩を竦めた。
(「……炎のベディヴィア、奴が放ったものなのか? だとすれば……」)
軽く頭を振りわけ、巨人に敵の掃討を続けさせる。この事件はディアボロスがラキ火山を奪還したことが引き金となって引き起こされた。その責任は引き受ける義務がある。
追い詰められつつある竜燐兵がその時、ひと際大きな声で吼えた。何も考えずにひたすら振り回される鈍器からエルフリーデ・ツファール(紫煙の魔術師・g00713)は軽やかなステップで距離を取る。
まるで舞うように。
とてもリズミカルな動きだった。エルフリーデが動く度に咥えた煙草から紫煙が靡く。
「火種をばら撒いてくれてありがとよ」
にやりと笑み、口早に呪文を呟いて周囲の炎を集約させる。――どこに? 戦場の至るところに発生させた炎の柱に、だ。竜巻の中心部のように炎を巻き込み燃え盛るそれはまさしく巨大なる螺旋の焔。
「当然、自分も燃やされる覚悟はできてるよなァ……!?」
煙草の表面に描かれた魔法陣が輝いて一気に炎柱が爆ぜた。竜燐兵たちは突然のことに対応できず、混乱の渦中に叩き落とされる。
「逃がしませんよ」
ルィツァーリは森の木立を利用し、相手の死角から強い光を繰り返し放った。閃光弾による目潰しの要領である。
そうやって足並みを崩されたところにライカたちが突撃した。敵より高所を取り、見晴らしのよい場所へ追い込みながら立て続けに斬り捨てる。
こちらの頭部を狙って振り下ろされる前に鈍器の真下を潜り抜け、振り返らぬままにチェーンソー剣で薙ぎ払った。
「のんびりお相手してる暇なんかないんですよね。パパッと倒して次へいきましょう!」
「そういうこった」
エルフリーデは煙草を噛み、ふと耳を澄ませた。森のもっと奥深くから獰猛な獣の咆哮が聞こえた気がしたのだ。
「余裕こいてられるのもいまのうちさ」
再び炎柱が爆ぜ、舞い上がる火の粉がエルフリーデの横顔を赤く照らし出す。ルィツァーリの操るスヴェルカーニエの蹄音が高らかに響き、その足元に濡れそぼった敵の身体が折り重なるようにして倒れていた。
「これで全部でしょうか」
「……ああ。他の仲間がエルフを救援しても、避難をクロノヴェーダに邪魔されることはないはずだ」
ロスは顔を上げ、森を見つめる。救援と同時に行われている消火活動が功を奏したらしく、火の勢いは随分と弱まっていた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
【使い魔使役】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV3が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
高遠・葉月
アレンジ、共闘歓迎。
とにかくエルフたちの避難ね。
【避難勧告】で燃えてない方向へ避難するよう強めに言う。
工房も大事だけれど、貴方を心配して助かる行動を捨て失う命もあるかもしれないのよ。逃げなさい!
あと居ない人がいるかどうか。建物に残されているかは聞く。
聞いた上でなんとかするから避難するよういう。
建築物に残されたエルフは斧と消化器をもって突入して助けに入る。多少の火傷は気にしない。
延焼地域で行方不明になった人は周囲の植物に聞いてみよう。言葉が通じるかは別として。反応があるならそちらへ救助に。
あとは延焼措置ね。
水や氷雪系が使えれば良かったのだけれど。
…しかたないわ。忍びないけど延焼しそうな木々は倒す
月城・木綿紀
「山火事! 師匠! どうすれば!」
『まず落ち着きなさい。火が燃え続ける要因、そして対処法は教えたはず。そこから自分が出来る策を考えようね。アドバイスはしてあげるから』
「──分かった」
師匠(身体の中の天使)からアドバイスを受けながら考えた結果。燃えている森の外縁にキルトラップに刺繍している落とし穴用の魔法陣の改良版をひたすら描いていって大きな堀を作り被害拡大を抑えようと試みる。
アデレード・バーンスタイン
妖精郷の守り手を自称していたフローラリアもいざとなれば保身ですか。
もう一族も郷も残っていませんが…わたくしの一族の…妖精郷の秩序と平和を守るという使命は決してなくなりませんわ…。
わたくしは妖精郷の人々が逃げられるよう火の拡大を防ぎますわ。
風向きから火の拡がる方向を予想し敵の位置などからまずは逃げ道を割り出し一般人の方々にはそちらに逃げるように言いますわ。
【植物知識】で燃えやすい植物を割り出し避難経路に火の拡大することを防ぐために木や建物を【デストロイスマッシュ】を乗せた徒手空拳により粉々に【破壊】して火の拡大を防ぎます。
可能なら延焼する建物は【建造物分解】にて分解して火が拡がるのを防ぎます。
見渡す限りの森と炎。
アデレード・バーンスタイン(エルフのデストロイヤー・g05838)は逃げ惑う人々を宥めるように、柔和ではあるが毅然とした口調で告げるのだった。
「大丈夫ですわ、避難する時間はまだあります。落ち着いて、わたくしたちの言葉に耳を傾けてくださいませ」
森を吹き抜ける風は強く、火の粉を乗せてさらなる被害の拡大を招いていた。アデレードは風下へ逃げようとしていたエルフの手首を掴み、首を横に振る。
「そちらはいけません。逃げるなら、東へ。そちらならばクロノヴェーダと遭遇することもないはずですから」
「わ、わかりました」
「さあ、全力で避難するのよ。後ろは振り返っちゃだめ!」
高遠・葉月(猫・g04390)の発動した避難勧告によって森は炎とは違う赤色灯の明かりに染め上がった。サイレンが鳴り響く中、それでも避難しない職人の前に葉月は両手を広げて割り込んだ。
「そこまでよ。工房も大事だけれど、貴女を心配して助かる行動を捨て失う命があるかもしれないということをわかって!」
「どけ!」
「どかないわ!」
「ッ……」
悔しそうに唇を噛むエルフに葉月が尋ねる。
「中に逃げ遅れた人は?」
「……いいや。皆は先に逃がした。だが、村には逃げ遅れた者がまだいるかもしれない」
「そちらはなんとかするわ。その代わりに、あなたは逃げなさい」
葉月は斧を手に村を駆け、必死に助けを求めるエルフの声を頼りに燃え盛る壁を打ち壊して消火器をばら撒いた。その姿に職人のエルフも諦めがついたのか、サイレンに急かされる形で避難を始める。
「走れる?」
腕や頬の火傷にも構うことなく、葉月は火中から助け出したエルフを励ました。
「は、はい」
「じゃあ、いって! 他に行方不明になった人たちは?」
ひとり、またひとりとエルフたちが燃え盛る森からの脱出を計る。エルフの行方に関しては、喋る植物たちが詳しかった。葉月は彼等から聞いた情報を元に次々とエルフを助け、安全な場所へと逃がしていったのである。
「山火事! 師匠! どうすれば!」
月城・木綿紀(月城家三女のメイドトラッパー・g00281)のすぐ近くでパァン、と焼けた木の枝が爆ぜた。反射的に首を竦める。
どこからともなく――身体の中の天使を木綿紀は『師匠』と呼んでいる――諭すような声が聞こえた。
『まず落ち着きなさい。火が燃え続ける要因、そして対処法は教えたはず。そこから自分が出来る策を考えようね。アドバイスはしてあげるから』
不思議な鎮静効果のある声だった。
木綿紀は頷き、ゆっくりと深呼吸を繰り返す。
「――分かった。考えてみる」
そして、炎渦巻く森のすぐ近くへ駆け寄った。しゃがみ込み、地面にキルトラップの刺繍と同じ魔法陣の改良版をひたすら書き写しはじめる。
「あれは……」
アデレードが特に燃えやすそうな植物を吟味して割り出していた矢先のことだ。木々に紛れて分かりづらいが、確かにマイコニドのような影が森の奥を通り過ぎて行くのを見た。
「妖精郷の守り手を自称していながら、いざとなれば我が身の方が可愛い、ということですか……」
脳裏をよぎったのはもう何も残らぬ故郷への郷愁。それでもアデレードの一族が担った妖精郷の秩序と平和を守るという使命は心に刻まれたまま、いまも色褪せない。
故に、アデレードはこの拳を振るうのだから。
「……ごめんあそばせ」
破壊衝動を宿すのは武器ではなく徒手空拳。鈍い音が轟き渡り、遅れてゆっくりと木々が倒されていった。そうして開けた場所にも木綿紀が魔法陣を描き進める。
「ここも壊しましょう」
避難を終えた建物は半ば炎に呑まれ、もはや消火は無謀と思えた。アデレードの言葉に葉月も頷き、斧を構え直す。
「お願いするわ。わたしは隣にある木を切り倒すから……ッ」
ごめんね、と葉月は呟いた。
力いっぱいに斧を叩き付けた木の幹に深い切れ目が入り、自重によって自ら地面に倒れ伏した。そうやってまだ無事な森を守るための空白地帯を作り出してゆく。もうこれ以上、炎を広げさせないために。
「できたよ!」
木綿紀が叫んだ。
アデレードもめぼしい建物を分解し終えたところだったので、すぐさま森から距離を取る。
村側はアデレードや葉月が木々や建物を破壊して延焼を防いだ。木綿紀が魔法陣を描いていたのは森側。燃え盛る外周に刻み付けたそれが効果を発動し、落とし穴となって地面を崩落させたのである。
地響きを立て、ぽっかりと崖のように崩れた部分が堀のようになってそれ以上炎が燃え移るのを防いでいた。
「これでひとまずはなんとかなったかしら」
葉月が言い、アデレードが頷いた。
「あとは大元を断つだけ、ですわね……」
まるでこちらの心を読んだかのような咆哮がその時、森にこだまする。獰猛な獣のそれ。ベディヴィア卿から炎の魔力を与えられたという『人食いヴォーロス』に間違いなかった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【避難勧告】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV2が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
テラ・ウィンディア
…ああ…お前らは結局…クロノヴェーダなんだな…
森を…助けようとは思わないんだな
森は…ただの道具だったんだな…?
お前らもまた…焼かれてしまえ
【戦闘知識・精神集中】
敵達の動きと逃げようとするルートを把握
紅蓮紅龍破発動
【破壊・グラップル・誘導弾・連続魔法】
紅龍と共に襲い掛かり切り刻んでは内側から炎を爆発させて焼く
森には燃え移らせない様に調節
紅龍も同様に敵だけを焼き尽くす
お前らにはもうエルフも何もかも利用させない
お前らは此処で焼かれて消えるがいい…!
居なくなるまで容赦なく暴れ回る
敵の反撃は火炎弾で相殺
もうエルフは…お前らの自由になんかさせない…
(今でも怖い…だけど…それ以上に怒りが体を動かす
ルィツァーリ・ペルーンスィン
アレンジ連携歓迎
ああ、うん
仮にも守護者を騙りながらこうも容易く守る相手を見捨てるか
自己犠牲をしろとは言わない
だが共に生き残る努力すら怠るとは……貴様等に護り手を名乗る資格等ありはしない!!
行くぞ相棒、奴らは此処で討つ!
相棒に〇騎乗
〇地形の利用をし炎を盾に距離を取りながら戦闘
〇電撃(使い)を纏わせ護りを〇貫通(撃)する性質を持たせた〇双翼魔弾による〇連撃により〇弾幕を生み出し攻撃
同時に〇光使いによる閃光弾もどきや〇風使いによって炎が敵に向かう様に誘導する等し〇攪乱
キノコは〇高速詠唱で発動した風(使い)により其の勢いを弱め〇電撃(使い)の〇誘導弾の〇連撃で撃ち落とす事で対応
全員逃さない様戦う
高遠・葉月
アレンジ、共闘歓迎。
守護者であるのというのならそれに殉じなければならない。
何もかもを捨てて逃げ生きよういうならば否定はしないけれど
それでもまだ守護者ヅラして自らを優先し助けを求める手を踏みにじるという矜持が無い生き汚さは見てられないわ。
だから潰す。傷つき倒れたエルフの為でもなく焼かれる植物の為でもなく
あたしがムカついたから此処で倒すわ。あとの事なんか知らない。
魔力で大斧を作り【怪力無双】を載せて真正面から殴りに行く。
キノコを飛ばして来たら武器を槍に換えパラドクスで全力で投擲しキノコごと貫通するよう投げつける。
再起はないわ。
貴方がたが守り手たらんとする意思を自ら手放したのだから。
彼等は妖精郷の護り手と呼ばれていたにも関わらず、守るべき森もエルフも見捨てて逃げ出した。森の火勢が弱まったのにほっとして足を早める。
「これで逃げられる」
だが、テラ・ウィンディア(炎玉の撃竜騎士・g05848)はそれを許さない。これまでに培った戦闘知識を元に割り出した逃走ルート上に紅龍を放ち、マイコニドを待ち受けたのだ。
「……焼かれてしまえ」
なぜ、見捨てた。
なぜ、助けようとしなかった。
なぜ――。
「う……」
マイコニドに答えることはできない。なら、テラが教えてやろう。結局、お前たちにとって護り手などという肩書きは道具に過ぎなかったのだと。
「おっと、どこに逃げるつもりだ?」
無双馬『スヴェルカーニエ』に騎乗したルィツァーリ・ペルーンスィン(騎士道少年・g00996)がマイコニドの背後を逃げられないように塞いだ。地形を利用し、まだ炎が残る木立の方向をへと追い込む。
「仮にも守護者を騙りながら、これほどまでに容易くそれを破るとはな。貴様等に護り手を名乗る資格等ありはしない!!」
一陣の風が吹き抜けてマイコニドたちに灼熱の火の粉が襲いかかった。しかもルィツァーリは同時に閃光を放ち、敵の気を削ぐことを最優先する。
「熱い!」
「まぶしい!」
乱れた足並みに付け込むが如く、魔力で作り出した大斧を手に高遠・葉月(猫・g04390)が突っ込んだ。それも真正面から、小細工なしで。
「はぁッ!!」
「ギャッ」
刃に乗せたのは純粋なる怒り。
守護者とは、それに殉じる覚悟がなければ名乗るべきでない。何もかもを捨てて逃げ生きるというのならまだしも、裏切っておいてなおかつその肩書きにはしがみ付くというのなら、助けを求める手を踏みにじることに呵責すら覚えないというのなら、この手で潰してやる。
「あなたたちの生き汚さには辟易したわ。誰の為でもない、あたしがムカついたから此処で倒すの。あとの事なんか――知らないわ」
葉月が横に振るった斧がマイコニドを斬り倒し、それを見た他の個体を怯ませた。逃げなければならないが、テラの放つ誘導弾が纏わりついて離れない。紅龍と挟み撃ちにしたテラはグラップルで取り付き、羽交い絞めにしたところを龍の爪で切り刻ませた。
「ぎゃああッ」
「消えろ……」
テラが低く囁いた。
「た、たすけ」
「生き延びてどうするつもりだ? またエルフたちを利用するのか」
「そ、それは」
消えろ、ともう一度繰り返す。龍の炎が内部からマイコニドを爆発し、見る間に燃え尽くしていった。自分でも驚くほどの怒りだった。今でも本当は、怖い。けれどこの震えは恐怖ではなくて激怒によるそれだ。
テラは敵が苦し紛れに擲ったキノコの爆弾を火炎弾で相殺すると、紅龍を反撃に差し向ける。
「あわわ」
追い立てられ、逃げるマイコニド。
「無駄だ、お前らは此処で討つ!」
ルィツァーリの弾幕が逃避を断つ。背の翼を羽搏き、馬上から飛び立ちながら解き放つ無数の魔弾。電撃を纏ったそれが次々とマイコニドを貫いて動きを止める。
「く、くるな」
「往生際が悪いわよ!」
葉月は斧を槍に変換し、助走をつけて投じた。キノコ爆弾を貫いても勢いを失わず、そのままマイコニド本体の急所を貫いて共に爆ぜる。
「再起? あり得ないわ」
虫の息のマイコニドを見下ろして、葉月は告げた。だって、彼等は自ら護り手たらんとする意思を手放したのだから。
「ここで終わりよ」
もう一度斧を振るった。
それがマイコニドの最期だった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【口福の伝道者】LV1が発生!
【飛翔】がLV2になった!
【怪力無双】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV3になった!
【能力値アップ】がLV4になった!
ロス・ヴェルト
……ドラゴンと聞いていたが、…ふむ、竜は竜でも混じり物の竜か。(成る程、通りで探すのに時間が掛かるわけだ)(その際にフローラリアも見付けたが、そっちは他の仲間に任せた)
……さて、貴様には色々と聞きたいこともあるが、喋れるようなタイプではなさそうだ。
ならば、ーー速攻で蹴りを着けさせて貰うぞ。これ以上、森を焼かせる訳にはいかん。
敵の攻撃を誘発させる為に【挑発】をしながら戦う。
……下手に戦いを長引かせる訳にはいかない。……一撃に賭ける。
相手が大技、パラドクスを発動する瞬間、その際、潜ませていた人形による【不意打ち】で敵の隙を作り、【戦闘知識、看破】し、【早業】で先にこちらがパラドクスを仕掛ける……!
ルィツァーリ・ペルーンスィン
アレンジ連携歓迎
成程
熊であるとも龍であるとも言われる御方
其の名を騙るには可笑しくない見た目だな
だが我が神ペルーンの名において貴様の様な輩が月を司り家畜の護り神たる御方、我が神の好敵手の名を騙りし貴様は許しはしない!
貴様の本体も何れ打ち取ってやるから覚悟しろ!
〇高速詠唱による〇光使いでの閃光弾もどきで先ず〇攪乱
森の中という遮蔽物が多い〇地形の利用をし敵と距離を取りつつ〇電撃(使い)の〇誘導弾〇連撃によって〇弾幕を
此れに〇看破されにくい様に偽装した電撃付与した〇双翼魔弾を弾幕の中に織り交ぜ放つ
敵の攻撃は残像等ばら撒き対応
閃光弾もどきで視力が燃え盛る森という状況で嗅覚が働き難い状況なら役に立つ筈
そのドラゴンは一見、そうとは思えない奇妙な姿をしていた。顔はほとんど熊に近く、しかし長い尾や全体的なフォルムは確かに竜といえないこともない。
ルィツァーリ・ペルーンスィン(騎士道少年・g00996)にとってはヴォーロスの名を騙るに可笑しくない姿であり、ロス・ヴェルト(針を動かす者・g00100)にとっては“混じり物”という印象を抱かせるアヴァタール級クロノヴェーダとの遭遇であった。
「……成程、通りで……」
ロスは合点がいったかのように独り言つ。故に発見に時間を要したというわけだ。そう遠くはないだろう場所で新たな戦闘音が聞こえ始めたのにも気づいていた。
所詮、フローラリアは逃亡戦力だ。勝負はすぐにつくはず。
「ならば、俺は貴様を相手取ろう。どうやら、満足に喋れるような輩でもなさそうだしな」
しかもどうやら、森の火事はこのアヴァタール級の仕業であったらしい。ヴォーロスはベディヴィア卿から与えられた炎の魔力をその爪や領域に宿して使役することで、いまも新しい炎を森へ燃え移らせながらこちらを威嚇していたのである。
――止めなければ。
ルィツァーリとロスの意思が一致した。
「我が神ペルーンの名において、月を司り家畜の護り神たる御方の名を騙ったこと悔い改めさせてやろう! 我が神の好敵手の名を騙りし貴様を、決して許しはしない!」
宣戦布告と同時、瞬く間に詠唱を終えた閃光の煌めきがヴォーロスの視覚を狂わせる。
ロスは操る人形を木々の合間に潜ませ、一撃に賭ける時の訪れを待った。これは伏せられた切り札そのものだ。いずれにしても戦いを長引かせるつもりはない。
ヴォーロスの周囲は紅蓮の炎が取り巻き、時間をかければかけるほど延焼が広がるだろうことは誰の目にも明らかであった。
「その程度か!」
ルィツァーリは敵の爪をばら撒いた残像で躱し、地形を利用して距離を取る。ヴォーロスの爪は大地を抉り、砕いた岩石を周囲に散らした。それをあらかじめ張り巡らせておいた雷撃の魔弾によって相殺、静電気のような火花を散らして衝撃の激しさを物語る。
「ガゥッ!?」
最初、それはヴォーロスにとってただの偶然かに思えた。目くらましの弾幕だとばかり思っていた魔弾のはずが、確かにこの毛皮を裂いて肉を焦がしたのである。
元より、火事の最中で嗅覚が効きづらい。閃光を受けた目は未だ本調子とは言えず、ヴォーロスの眼には敵がよく映ってはいなかった。
だから気が付かない。
いつの間にか、弾幕に“本物”の魔弾が紛れ込まされていたこと。そして、森に潜む人形の手に拳銃が握られていたことも。
「……どうした、お前の力はそんなものか?」
ロスの挑発に我に返ったヴォーロスは、はっとして爪を振り下ろす。50mはある巨体から繰り出す攻撃は大技だ。すかさず、ロスは伏せておいた切り札を発動。
「いけ」
人形の発射した弾丸がヴォーロスの頬を掠め、隙を作る。既に跳躍していたロスの影が敵の頭上に落ちかかった。経験の差、スピードの違い。重星剣を脳天に受けたヴォーロスは白目を剥いてよろめいた。
ロスは着地し、ルィツァーリが叫ぶ。
「貴様の本体も何れ打ち取ってやるから覚悟しろ!」
双翼より迸る魔弾がヴォーロスを貫き、決して浅くない傷を与えていった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【託されし願い】LV1が発生!
【飛翔】がLV3になった!
効果2【凌駕率アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV4になった!
高遠・葉月
アレンジ、共闘歓迎。
火事場に乗じてエルフの死体でも喰いに来たのかしら。
デカいナリしてやることが小癪。
仕留めてあげる。来なさい、でかぶつ。
…とはいえ、流石に真正面は厳しいわよね。
適宜敵の攻撃を避け、逃げ回りつつ足回りを攻撃。
機を見てひゅん、と槍を振り、指した地面を【泥濘の地】をもって相手の片足をぬかるみに突っ込ませる。
バランスを崩したら「ジャンプ」、【飛翔】を駆使して敵目掛けて駆け飛び上がる。目指すは頭部。刺すなら目、眉間、首。潰すなら鼻。
槍で、大斧で、大剣で、大槌で。使える武器を生成し【怪力無双】を載せてパラドクスを叩き込み続ける。
月城・木綿紀
「私は貴方を許さない」
裁縫師としてここの織物工房を失って欲しくはいない以上ここを攻撃する敵を許すわけにはいかない。
パラドクスで戦場を動き回りながら飛び杼と棒手裏剣を投げつけて敵を翻弄しつつ、金属糸とキルトラップ、トラップ生成で罠を大量に張り敵の動きに制限をかけていく。
アデレード・バーンスタイン
森を焼く炎も…それを広げる配下ももういなくなりましたわ。
後は貴方様だけ…わたくし達の怒りの炎は森を焼く炎などとは比べものにならぬほど強力だと…教えて差し上げましょう!
あの巨体であのすばしっこさ…脚力の強さもあるのでしょうがやはりあの翼に魔力的な加護でもあるのでしょうか。
【ランスオブオーク】の魔法で地面より鋭く槍のように巨大な樫の矢を生やし翼を狙ってエルフの強弓にて放ちます。
翼を破壊せずともその機能を一瞬でも奪えれば十分。
ダメージにより動きが鈍ったり怯んだりしたところを一気に【ダッシュ】にて巨体ゆえの死角から接近して素手による【デストロイスマッシュ】を胴体に叩き込み相手を【破壊】します。
ベディヴィア卿より炎の真珠を授けられた『人喰いヴォーロス』の燃え盛る爪が襲いかかるのを、高遠・葉月(猫・g04390)は紙一重で躱して後方に飛び退いた。
足元の地形が砕け、渦巻く炎が周囲の森へ燃え移るのを見た葉月は確信する。
「……なるほどね。目的はエルフの死体じゃなく、そうやってこの森を焼くことだったってわけか。ベディヴィア卿も趣味が悪いわ」
地形を粉砕するほどの破壊力は確かに抜群だが、あれだけの巨体から繰り出すには振りが大きすぎる。葉月は小回りが効くのを武器に、ヴォーロスの足元へ回り込むことにした。背後から滑り込むのと同時に槍を地面に突き出し、周辺地形を泥濘の地に変えてしまう。
「どうやら、脚をとられたようですわね」
明らかにヴォーロスの動きが鈍ったのを逃さず、アデレード・バーンスタイン(エルフのデストロイヤー・g05838)は鋭い樫の槍を自らの前に生え揃わせた。それはアデレードが触れた途端に矢となって番えられ、力強く引き絞られる。
「あとは貴方様だけ……わたくし達の怒りの炎をその身に受けて頂きますわ。ええ、そう……森を焼く炎などとは比べものにならぬほどに強力無比なる、断罪と激怒の炎を……!」
アデレードの構える弩が弓返った直後、迸る樫の矢がヴォーロスの翼を貫いた。おおきく体が傾ぎ、無様に蹈鞴を踏む。足は泥濘に嵌り込み、翼に矢を受けたヴォーロスに追い打ちをかけたのは金属糸とキルトラップによる罠であった。
「ガルルッ――」
魔法陣に足止められ、四肢には糸が絡みつく。虚構空間より姿を現した月城・木綿紀(月城家三女のメイドトラッパー・g00281)の擲った飛び杼と棒手裏剣がヴォーロスの目元を穿ち、甲高い悲鳴を上げさせた。
「私は貴方を許さない」
木綿記は裁縫師だ。
ゆえに、織物工房には思い入れがある。ヴォーロスの――ひいてはベディヴィア卿の策略によってあの職人は大切な作品と工房を諦めて逃げるしかなかったのだ。
それがどういうことか、その身に味わわせてやる。
「ガウッ!」
「……そのようなもの、縫跳躍の前には意味を為さない」
周囲がヴォーロスの巣へと置き換わるより早く、木綿紀は再び虚構空間へと翔けり去る。
「来なさい、でかぶつ。あたしが仕留めてあげるわ!」
自由を奪われ、もがくヴォーロスの頭上を跳躍と飛翔によって獲得した葉月の手に槍が握られた。
「まずは、目!」
「ギャッ――」
「お次は鼻ね」
すぐさま、槍は大槌に変化。鼻面を目がけて思いっきり叩き付けられたそれが、今度は大剣へとすり替わる。まさに変幻自在。
「そして、眉間……ッ!」
渾身の膂力で振り下ろされた刃がヴォーロスの眉間を割り、血しぶきをまき散らした。
「デカいナリが仇になったわね」
葉月が言い捨て、同時にアデレードが駆けている。巨体ゆえの隙。自らの体躯が作り出した死角より、止めの一撃が放たれる。
「覚悟なさいませ!」
それは素手による、アデレードの華奢な外面からは想像もつかぬほどの怪力を乗せた純粋な破壊の一打。鈍い音が森中に響いた。アデレードが拳をそっと引くとゆっくりヴォーロスの巨躯が頽れる。
――討伐完了。
主を失った炎はやがて鎮火へと向かい、エルフの森はこれ以上の損失を免れたのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】がLV2になった!
【トラップ生成】LV1が発生!
【建造物分解】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV5になった!
【ドレイン】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV5になった!