新宿島のバレンタイン

 新宿島及び奪還した地域で、バレンタインを楽しみます。
 チョコを作ったり、造ったチョコを渡したりして、楽しいひと時を過ごしましょう。
 チョコを作る場所や材料などは、時先案内人と新宿島の住民達が用意していますが、特別な材料などを持ち寄っても良いでしょう。  心を込めたチョコレートを作ったり、渡したりして、バレンタインを楽しみましょう。

※重要

 新宿島のクリスマスや、人々の『帰還』の成功により、最終人類史の力が強化されています。
 多くのディアボロスや住民達が、最終人類史のお祭りを心から楽しむ事で、最終人類史の力はさらに高まり、ディヴィジョンの排斥力を弱められます。
 この効果により【3月2日】に、【2月末日までに完結した『新宿島のバレンタイン』のシナリオの数】と同じ日数だけ、その時点で発生している全てのディヴィジョンの全ての事件の【攻略期限】が延長されます。
(例えば【10シナリオ】が完結していれば、全ての事件の攻略期限が【10日】延長されます。なお、3月2日よりも前に攻略期限が来る事件や、攻略期限が無い事件には影響はありません)

暴食錬成大増殖(作者 質種剰
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#最終人類史(新宿島)  #新宿島のバレンタイン  #バレンタイン2022 


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●口福の伝道者
 新宿島。
 バレンタインデーが近づくにつれての街や店の盛り上がりは、刻逆が起こる前からなんら変わらない。
 加えて、新宿島のハロウィンやクリスマスの成功によって、イベントを楽しみにする者は前より確実に増えている。
 おかげで新宿島に住まう多くの人々が、バレンタインイベント会場の設営に協力していた。
「…………」
 そんな中、空・心菜(小少弐の御許・g03176)は、ひたすらチョコレートを貪り食っていた。
 何故なら、ここは新宿島。
 新宿島内では、全てのパラドクスの残留効果が『LV10』に維持されている。
 それ故、
「あの、会社の同僚5人分、お願いできますか?」
「休校になって長いから、部活仲間12人に渡したくて……」
「うちは、このチョコレートのショートケーキを6個……家族の分ですけど、6個あればワンホールになるかなって」
 と、やたら高級そうなブランドもののチョコレートを携えた人々が、男女問わずやってきては置いていくのだ。
 ディアボロスならば口福の伝道者を発動させて、自分が食べたものと全く同じ物体を増やすことができる。
 チョコを持ってきた人々は、その増殖効果を期待して、心菜へ頼み込んでいたのである。
 実際、植物活性や液体錬成によって、カカオ豆やワイン、リキュールといったチョコレートの材料も日数こそ多少かかるが比較的手に入りやすくなっている。
 会場の片隅では、到底飲むわけにもいかない砂糖水を一旦液体錬成で増やしてから乾燥させて、砂糖を作る工程に挑戦中だ。
 とはいえ、やはり口福の伝道者の利便性は群を抜いていて。
 手を尽くして増やした食材で一流のパティシエがチョコレートをひとつでも拵えてくれれば、それをディアボロスが食べるだけで幾つでも増やせるのだ。
 貴重な食材の節約にもなるし、パティシエはパティシエで労力の節約になる。
 同じ物を大量に作る必要が無い分、様々な種類のチョコスイーツ作りへ体力を回すこともできる。
 そんなわけで、愛情こもった手作りチョコにしろお店で売ってるような高級チョコにしろ、誰かしらが作ったチョコレートを一般人が会場へ持ち込んで、心菜が口福の伝道者で必要な数だけ増やす——という図式ができあがっていた。


 新宿駅。
「新宿島のクリスマスを成功させたことで、新宿島の力が強化されたわ……」
 集まったディアボロスたちを前に、心菜が報告した。
「多くのディアボロスや住民たちが最終人類史のお祭りを楽しんでくれたから、最終人類史の力が高まって、ディヴィジョンの排斥力を抑え込めるようになったの」
 そして、次のお祭りであるバレンタインデーも目前に迫っている。
「きっと、バレンタインデーも皆で楽しんだら同じ恩恵を得られると思うの……だから、皆の役に立てるようにバレンタインイベントの準備を整えたわ」
 バレンタインイベントといっても、会場でチョコを作って、それを大切な人に渡すというオーソドックスなものだ。
「新宿島の人々に、ディアボロスからバレンタインのチョコレートを配るのも、きっと喜ばれるでしょうね」
 だが、心菜の言う通り、ディアボロスというだけでバレンタインデーの楽しみ方は様々な広がりを持つ。
 心菜のように口福の伝道者で『チョコ増殖マシン』へ徹するのも、ひとつの楽しみ方には違いない。
「勿論、愛する人がおいでならば、本命チョコを渡してデートを楽しまれるのを、ぜひ優先して差し上げてね」
 日頃から戦いに明け暮れているディアボロスである。恋人と心安らぐひとときを過ごすだけでもなかなか貴重な経験だし、良い思い出になるだろう。

「バレンタインを成功させればクロノヴェーダとの戦いが有利になる……でも、それ以上に、イベントを心から楽しむことが必要だと思うから……もし、バレンタインにチョコを渡して告白とかお考えの方がいらっしゃるなら、陰ながら応援しているわね」
 皆様のご参加を楽しみにしてるわ、と微笑む心菜だった。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【現の夢】
1
周囲に眠りを誘う歌声が流れ、通常の生物は全て夢現の状態となり、直近の「効果LV×1時間」までの現実に起きた現実を夢だと思い込む。
【託されし願い】
1
周囲に、ディアボロスに願いを託した人々の現在の様子が映像として映し出される。「効果LV×1回」、願いの強さに応じて判定が有利になる。
【エアライド】
1
周囲が、ディアボロスが、空中で効果LV回までジャンプできる世界に変わる。地形に関わらず最適な移動経路を見出す事ができる。
【口福の伝道者】
1
周囲が、ディアボロスが食事を摂ると、同じ食事が食器と共に最大「効果LV×400人前」まで出現する世界に変わる。
【おいしくなあれ】
1
周囲の食べ物の味が向上する。栄養などはそのまま。効果LVが高いほど美味しくなる。

効果2

【命中アップ】LV1 / 【ダメージアップ】LV1 / 【ガードアップ】LV1 / 【リザレクション】LV1 / 【ロストエナジー】LV1

●マスターより

質種剰
 こんにちは。剰です。
 オープニングをよくご覧の上でご参加ください。

●イベントシナリオの採用人数について
 沢山採用できるかはわかりません。
 面白いプレイング優先で、できる限り頑張ります。

●選択肢について
 特別な拘りがない限り、2でなく1をお選びください。
 2はシナリオを締めるためにシステム上必要な選択肢というだけで、内容に差はありません。
(必要🔵数が極端に少ないので、2の採用人数は必然的に少なくなり、プレイングに問題がなくても不採用という事態も起こり得ます)
 上記をご承知の上でなら、ダメ元なくじ引き感覚でご参加くださっても構いません。

●チョコ作りについて
 大切な方のためのチョコ作り。材料や調理器具は会場に揃っているのでご自由にお使いください。
 お菓子作りが苦手な方や食べる専門の方は、例のチョコ増殖マシンになるのもアリです。
 ちなみに1の選択肢でチョコを渡す場面まで書いてくださって構いません。
(お相手様とご一緒に参加なさっているか、渡す相手が新宿島一般人、あるいは当シナリオの時先案内人の場合のみ)
 仲間のチョコ増殖マシンへ胃薬や塩辛い物を差し入れるという気遣いをみせるのも良いですね。

●チョコのプレゼントについて
 シナリオに参加していない人物へプレゼントを『受け取ってもらう』ようなプレイングは採用できません。
(チョコを受け取る受け取らないの意思決定は、当然ながら『渡された側』にありますので)
 チョコを手渡しする瞬間をリプレイに残したい場合は、チョコを贈るお相手様とご一緒にご参加ください。

●NPCについて
 心菜が参加します。何かありましたらお気軽にどうぞ。
 プレイング冒頭に空と書いてくださると心菜との絡み希望とみなします。文字数節約にどうぞ。
 チョコのプレゼントや交換も歓迎です。

 素敵なプレイング、楽しみにお待ちしております。
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このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


シアン・キャンベル
【空】
ふむ――嗚呼、困った
いや、何が困ったのかと問われたら明快な事、私は刺激物(チョコレート)が苦手なのだ
一欠でも食せばくらりとするのだよ
故に、私が為す事は『つくる』か。手先の器用さだけは誰にも負けない故
香りだけでも朦朧とするが、真逆、酒気を入れたとは思えない。まずは適当な板チョコを溶かしてなんやかんや……

出来上がった代物(もの)が此方、肺臓型のチョコレートになります
中の作り込みに苦労したが上出来だろう? 貴様(心菜)、味見を願う。味わいとしてはミルクチョコレートに近いか?
食べる量からしてビターは程々が好いだろう
夢のような現に満たされ給え、頬がおちるのか脳がこぼれるのか


●同物同治
 新宿島。
「ふむ――嗚呼、困った」
 シアン・キャンベル(妖蟲・g01143)は大仰な仕草で頭を抱えていた。
 姫カットに整えた黒く美しい長髪とメリハリのあるプロポーションが一際目を惹く美女だから、こんな風にくらっと眩暈を起こしたかのような所作もよく似合う。
「何かお困りごとかしら?」
 心菜が不思議そうに問えば、シアンは自嘲するかの如く口の端を吊り上げて言う。
「いや、何が困ったのかと問われたら明快な事、私は刺激物が苦手なのだ。一欠でも食せばくらりとするのだよ」
 刺激物とはチョコレートのことらしい。
「故に、私が為す事は『つくる』か。手先の器用さだけは誰にも負けない故」
 そう豪語してチョコ作りに取り組むシアンだが、実際のところ、チョコの香りだけでも朦朧とするのだとか。
 白い面に血の色がのぼせるのは同じでも、酒気を帯びた時みたいな楽しい酔い方とは明らかに違うらしい。ついでに吐きもしないから安心だ。
 とりあえずシアンは適当な板チョコを湯煎にかけて溶かし、持参した型へ流し込んでから冷蔵庫で冷やす。
「……で、出来上がった代物が此方、肺臓型のチョコレートになります」
 その完成品を見せてもらった心菜は、果たしてどんな感想を言ったものかと一瞬悩んでしまった。
「肺臓……人の肺腑を模したの? 本物を見たことないけど、とても精巧なのね……」
 考えに考えて絞り出したリアクションがこれである。
「中の作り込みに苦労したが上出来だろう? 貴様、味見を願う」
 幸い、シアンは気分を害した様子はなく、自信ありげに心菜へ試食分を差し出してきた。
 色合いからして中身はミルクチョコレートの割合が多そうだ。
「食べる量からしてビターは程々が好いだろう」
 心菜がチョコ増殖マシンになっているのを気遣って、食べやすい味に仕上げてくれたようだ。
「あ、お気遣いありがとうございます……よかった、見た目に拘ったのでなく、味を考慮してくれたのね」
「夢のような現に満たされ給え、頬がおちるのか脳がこぼれるのか」
 謎多き言い回しで薦めてくるシアンに礼を言って、心菜は肺臓チョコへ齧りつく。
「……美味しい」
 これだけ臓物にそっくりで肉の味がしないのもまた違和感を覚えるものだが、チョコ自体は甘くて美味しい。
「肺がよくなりそうね」
 心菜はしみじみと呟いた。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【現の夢】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!

松中・誠
甘いものも甘くないものも好きなんだぜぃ。
というわけで、俺っちは口福の伝道者でチョコを増やすマシーンになるんだぜぃ。

えっと、とりあえず若い子が来るかどうかわからないからリキュールとかのお酒が入ってるやつは優先的に回してもらって構わないんだぜぃ。
お酒には強いから大丈夫なんだぜぃ。

でも、ずーっとちょこを食べていると空きが来るからたまには自分で用意した緑茶を飲んで口の中をリフレッシュさせるんだぜぃ。


……俺っちは特に渡したい相手はいないから別に製造マシーンのままで良いかなと思ってるんだぜぃ。


●家族の絆
 一方。
「甘いものも甘くないものも好きなんだぜぃ」
 松中・誠(ヤンキードラゴニアン・g03037)の機嫌は上々であった。
「というわけで、俺っちは口福の伝道者でチョコを増やすマシーンになるんだぜぃ」
 綺麗に弧を描いて尖ったツノと立派な翼、空色の鱗が特徴的なドラゴニアンの青年。
 彫りの深い顔に乗った赤い丸眼鏡や愛嬌のある口調からは親しみやすい印象を受ける。
「えっと、リキュールとかのお酒が入ってるやつは優先的に回してもらって構わないんだぜぃ」
 そんな誠は堂々と胸を張って、お酒入りのチョコを中心に増殖を引き受けるようだ。
「お酒には強いから大丈夫なんだぜぃ」
 との頼もしいお言葉を聞くや、人々は歓喜して、
「あの、この日本酒入りチョコを3人分お願いします!」
「私はこの芋焼酎が入ったチョコを2人分」
「母にワインゼリーをプレゼントしたいんですけど、増やしていただけるなら自分の分も……」
 誠のもとへわっと押し寄せてきた。
 様々なお酒を飲み比べするような気分で増殖作業をこなしてきた誠だが、流石にずーっとチョコを食べ続けていると飽きがくる。
「……あーっ、濃く煎れた緑茶が旨いんだぜぃ」
 誠自身もそれを見越してか、時折は予め用意していた緑茶を飲んで、口の中をリフレッシュさせていた。
(「……俺っちは特に渡したい相手はいないから、別に製造マシーンのままで良いかなと思ってるんだぜぃ」)
 それでも、お酒入りチョコ製造マシーンの役目を粛々とこなすのには、
「ありがとうございます! 父の好物なんで、沢山食べられて喜びます!」
「本当に助かりました。うちのお爺ちゃん、甘いチョコが苦手で……きっと芋焼酎入りなら食べてくれるかなって」
「主人と父の分、両方用意できてホッとしました。父の分は諦めようかと思ってましたから」
 嬉しそうに礼を述べる人々の、家族を大切にする思いへ触れられるからというのも、あるのかもしれない。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【口福の伝道者】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!

嵐柴・暁翔

いつもどーも、というような軽い感じで煎餅でも差し入れておく
物凄い数のチョコを食べ続けるという見ているだけで胸焼けしそうな光景に甘くない食べ物を差し入れたら速やかに退散を…
……沢山あるから手伝え、と…?デスヨネー

一通り終われば力尽きます
(頼まれればやり始めた事を途中で投げ出したりはしない…というか出来ないタイプ)
……もういらん…
チョコもだけどどいつもこいつも砂糖を吐きそうな甘ったるい雰囲気を出しやがって…
独り身の俺を甘さのダブルパンチでKOしようってのかおい…
やはりRB団としてバレンタインは爆破を…
(というような怨念をまき散らしつつ口直しにポテチを食べだして)
……あぁ…適度に辛いポテチ最高…


●塩辛い甘露
 他方。
「いつもどーも」
 顔見知りの気やすさか、努めて軽い物言いで心菜へ煎餅を差し入れるのは、嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)。
「あら、ありがとう存じます。塩気のある味が恋しかったから嬉しいわ」
 これには心菜も大喜びで、早速煎餅を齧っている。
 何せ、食べても食べてもチョコは減るどころかどんどん追加で増えていく、見ているだけでも胸焼けしそうな光景が繰り広げられているのだ。
(「ここは速やかに退散を……」)
 と、暁翔が煎餅を押しつけるようにして逃げ出そうとしたのも無理はない。
 心菜が無言で彼のジャケットを掴んで、それを引き留めることも。
「……沢山あるから手伝え、と……? デスヨネー」
 暁翔は観念してがっくりと項垂れた。
 頼まれれば断れない、加えて一度やり始めたことを途中で投げ出したりはできない自分の性格を、よくわかっていたから。
 そして、
「あの、彼と付き合って初めて迎えるバレンタインで奮発したんです。このチョコを後2つ増やしてくれませんか?」
「主人が料理好きなもので、いつも私が買ってきたチョコの半分を使ってチョコケーキを作ってくれるんです。嬉しいけど、主人に美味しいチョコを食べてほしい気持ちもあって……どうせなら今年は倍の量あげたいんです」
「これ、不恰好で恥ずかしいんですけど、手作りのチョコクッキーです。上手く焼き上がった分だけ増やしてもらえたら、彼に焦げたのや生焼けを食べさせなくて済むかなって……」
 まるでバレンタインこそが一年で一番の重要事だといわんばかりに、押し寄せる女たちの波、波、波。
「……もういらん……」
 彼女らから依頼された増殖作業をひと通り捌ききった暁翔が、力尽きたのも当然といえよう。
「チョコもだけど、どいつもこいつも砂糖を吐きそうな甘ったるい雰囲気を出しやがって……独り身の俺を甘さのダブルパンチでKOしようってのかおい……」
 暁翔にとっては物理的なチョコ責めの胸焼けよりも、恋人や伴侶のためにチョコを用意できる彼女らの幸せそうな様子を見続けたことによる精神的ダメージの方が大きいらしい。
「やはりRB団としてバレンタインは爆破を……」
 恐らくは半分冗談であろう怨嗟と怨念を吐き散らす傍ら、口直しにポテチを食べる暁翔。
「……あぁ……適度に辛いポテチ最高……」
 しみじみと洩らす暁翔の横で、心菜も興味深そうに手を伸ばしている。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【エアライド】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!

霧原・瑶蓮
鞠花(g04664)と一緒に心菜に会いに行こう。
いつもお世話になっている心菜に俺からもハッピーバレンタインだ。

この状況では硬い歯触りと塩気のあるものの方が喜ぶと思ったので……俺からはこれだ。
(キュウリ、カニカマ、サーモンに卵焼きで色とりどりに仕上げた、ハートをあしらった飾り巻き寿司)
当然俺の手作りだし、味も保証するぞ。
また俺たちが役に立てることがあればいつでも駆けつけよう。これからもよろしくな。
(鞠花と手を繋いだまま心菜に手を振る)

どういたしまして。それと、俺からもありがとう。
こうして鞠花と一緒にあちこち行くのはとても楽しい。
……ん、ありがとうな。
(ココアの熱とつないだ手の温かさに目を細めた)


白木・鞠花
瑶蓮さん(g04575)と一緒に。

心菜ちゃん、ハッピーバレンタイン♪ですよう♪
(用意してきたのは白餡に抹茶チョコを混ぜ込んだ甘さ控えめの羽二重餅)
ふふふー、いつもお世話になっていますからね!いわゆる友チョコなのです♪
瑶蓮さんに聞いて頑張ってみたのですよ、これから他の人にも配りにいくところです。これからも宜しくお願いするですよう♪
(笑顔で手を振って。)
(隣を歩く瑶蓮さんをちらっと見上げて問い掛ける。)
今日も一緒に居てくれてありがとうですよ。
(自販機のミルクココアを2つ買って1つ渡して。)
これ、どうぞ♪一緒に暖まりましょうね♪
(見上げながら、心の中でそっと祈る。あと3年、待っていてくれますように)


●幸せの形
 次いで。
「心菜ちゃん、ハッピーバレンタイン♪ ですよう♪」
「いつもお世話になっている心菜に、俺からもハッピーバレンタインだ」
 仲良く連れ立ってやってきたのは、白木・鞠花(月夜の白菊・g04664)と霧原・瑶蓮(無銘の拳士・g04575)のご両人。
 2人とも、予め心菜がチョコ増殖マシンに成り果てているのを聞いていたからか、チョコ以外の物を差し入れようと決めてきたらしい。
「この状況では硬い歯触りと塩気のあるものの方が喜ぶと思ったので……俺からはこれだ」
 瑶蓮が振る舞ったのは、キュウリ、カニカマ、サーモンに卵焼きと色とりどりの具材を巻き込み、切り口が綺麗なハート型になるよう整えられた、飾り巻き寿司だ。
「当然俺の手作りだし、味も保証するぞ」
 事実、巻き寿司の具材は全て、チョコの油脂と甘さに晒され続けた口をさっぱりさせるための、塩気の強いもので揃えられていた。
 サーモンは言うに及ばず、キュウリやカニカマは醤油の味をそのまま受け止めるに相応しい。卵焼きも握り寿司と違って手巻き寿司の卵は甘さ控えめに焼く。流石は特級厨師である。
「ありがとう存じます。綺麗……」
 心菜は飾り巻き寿司の豪華さや職人芸の精緻さに思わず見惚れている。
「ふふふー、いつもお世話になっていますからね! いわゆる友チョコなのです♪」
 鞠花が差し入れてくれたのは、白餡に抹茶チョコを混ぜ込んで甘さ控えめに仕上げた羽二重餅だ。
 白と緑のグラデーションが目にも涼やかで美しい。
「瑶蓮さんに聞いて頑張ってみたのですよ、これから他の人にも配りにいくところです」
 胸を張る鞠花へ心菜も笑顔で礼を言う。
「白木様もありがとう存じます。早速お寿司と一緒にいただくわ」
「これからも宜しくお願いするですよう♪」
「また俺たちが役に立てることがあればいつでも駆けつけよう。これからもよろしくな」
「お二人にそう仰っていただけると、とても頼もしいわ。こちらこそよろしくね」
 いそいそと割り箸を割る心菜を、こちらも笑顔になって鞠花と瑶蓮が手を振った。
 ひらひらと振る傍ら、いつの間にか2人の間の手は繋がれている。
 そのまま瑶蓮の隣を歩きながら、鞠花はちらっと彼を見上げて語りかけた。
「今日も一緒に居てくれてありがとうですよ」
「どういたしまして。それと、俺からもありがとう」
 瑶蓮から返ってきたのは、鞠花にしてみれば意外な答え。
「こうして鞠花と一緒にあちこち行くのはとても楽しい」
 思わず頬に熱が集まるのを感じて、鞠花は反射的に視線を逸らした。
 だが、逸れた視線の先にあった自販機をこれ幸いと、ミルクココアを2つ買う。
「これ、どうぞ♪ 一緒に温まりましょうね♪」
 その片方を照れ笑いとともに鞠花が手渡せば、
「……ん、ありがとうな」
 瑶蓮も、受け取ったココアの熱と再び繋いだ手の温もり、双方に我知らず目を細める。
 その様を見上げて、心の中でそっと祈る鞠花。
(「あと3年、待っていてくれますように」)
 と。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【おいしくなあれ】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
効果2【リザレクション】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2022年02月12日