リプレイ
月城・木綿紀
『じゃあ、作り方教えるから』
「分かった」
師匠(身体の中の天使)が自作のぬいぐるみを通してチョコの作り方を教えてくれるからそれに従って作って行くのだが……
『(媚薬とか聞いて来ないあたりそこら辺純粋なのか必要ないと思っているのか。さて一番の問題は……)』
「ねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさん」
『(実の姉に対してこれなんだよね……)って、脳内シミュでパンクして倒れた! メディーック!』
『じゃあ、作り方教えるから』
そう声を発したのは、調理台の上にちょこんと座る天使のぬいぐるみだった。
「分かった」
指示通りに作るようにと続けるぬいぐるみに頷いて見せた月城・木綿紀(月城家三女のメイドトラッパー・g00281)は、材料と調理器具を用意する為歩き出し。
「これでいい?」
『ええ』
指定された通りの材料や道具を抱えて戻って来てはぬいぐるみに確認を取り、肯定の返事をもらって、ぬいぐるみを介した師匠の教える通り調理へ取り掛かってゆく。
『媚薬とか聞いて来ないあたりそこら辺純粋なのか必要ないと思っているのか』
などと声には出さずぬいぐるみが見守る中、トラブルらしいトラブルもなくチョコレート作りは進んでゆく。細かく刻まれたチョコレートがお湯に浮かべた器の中で溶けだし、完全に溶けたところで型に流し込んで冷やす工程を経る。
(『ここまでは大丈夫だけど、さて一番の問題は……』)
ぬいぐるみが見守る中、木綿紀が冷蔵庫にチョコを流し込んだ型を入れた後のこと。
「ねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさんねえさん」
手持無沙汰になったとたんブツブツ呟きだした木綿紀をぬいぐるみは眺める。
『実の姉に対してこれなんだよね……』
生身であれば、そう言わんがばかりの微妙そうな表情を浮かべていただろうか。
「ひっ」
ともあれ、その異様な光景は通りかかった新宿島の住人に悲鳴を漏らさせるには充分で。
「ねえさ……きゅう」
『って、脳内シミュでパンクして倒れた! メディーック!』
「えっ、あ、はい」
その直後にくらりと傾いで倒れた木綿紀を通りすがりの新宿島の住人は言われるがまま運び出してゆく。尚、作りかけのチョコは型に入れて冷やす工程までは終わっていたのでシンプルながらもきちんと食べれる物には仕上がったようだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【エイティーン】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
魔破・克也
バレンタインに貰えるアテは特に無い
貰えないから焦るとか、慌てて相手を欲しがる訳ではないが……誰からも貰えないのは、それはそれで寂しい
(ついでに悲しくなる思春期心)
という訳で、合法的に貰う為に友チョコを新宿島の人々に渡しに来た。交換って形ならスムーズだ
現場で作って渡すから、保存性は考慮せず、比較的簡単で量も作れる物……
生チョコでいくか、あれなら失敗もないだろう
湯煎でチョコを溶かして、暖かい生クリームを混ぜ込んで、容器に移して、冷蔵庫で冷やせば、完成
振る舞う時に切ってココアパウダーまぶせば良いから楽で良い
……ブランデーの風味を付けた一口サイズのチョコタルトも作っておくか
ちょっとだけ、手間を増やそう
「バレンタインに貰えるアテは特に無い」
そう魔破・克也(金欠守護者・g00588)が告白したわけではなかったが、ディアボロスたちのサポートに会場を歩く新宿島の住人に話を振られたら言葉に詰まる可能性はありえただろうか。
「貰えないから焦るとか、慌てて相手を欲しがる訳ではないが……誰からも貰えないのは、それはそれで寂しい」
参加動機の一部を言語化するならそんなところで、ジワリと悲しみの湧き出す思春期の心を抱えた克也は今、調理台の側にいた。合法的に貰う為に友チョコを作り新宿島の人々に渡しに来たのだ。交換って形ならスムーズだとも思いつつちらり視線を向けたのは、チョコの材料が集められた一角。
(「現場で作って渡すから、保存性は考慮せず、比較的簡単で量も作れる物……」)
加えて視線の先にある材料で作れそうなモノと言う条件も付いたが、場にある材料でと言う制約が克也の足を引っ張ることはなかったらしい。
「生チョコでいくか、あれなら失敗もないだろう」
脳裏に一瞬完成品を浮かべてから克也はその足で材料と調理器具を取りに向かい。
「さてと」
戻って来るなり湯煎でチョコを溶かし始める。
「次は生クリームだな」
言葉通り溶けたチョコに生クリームを流し込んで混ぜ始めるとこれを調理器具などと一緒に取ってきた容器へ移してゆく。慣れた手つきは万年の金欠を埋めるためバイトで培われた技か。
「よし」
容器に入れた生チョコを冷蔵庫へ押し込めば、克也は時計を一瞥してから次の行程の準備を始める。とはいっても振る舞う直前に生チョコをカットするためのナイフと上にまぶすココアパウダーやそれを降らすための茶こしを用意しただけではあるのだが。
「時間は余ったが、楽で良いな。……ブランデーの風味を付けた一口サイズのチョコタルトも作っておくか」
当人が口にするなら止めようと新宿島の住人が飛んで来たかもしれないが、ふるまうモノとなれば問題もなく。
「ちょっとだけ、手間を増やそう」
余った時間を有効活用して冷蔵庫の側を離れる克也を止める者は皆無だった。
「あとは声をかけるタイミングだな」
どの新宿島の住人へ声をかけるかと言うのもあるかもしれない。調理台の前に戻って来てチョコタルトを作り始めた克也は手を止めると周囲を見回した。
大成功🔵🔵🔵
効果1【モブオーラ】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】LV1が発生!
鬼城・蒼香
【七星】
「3人で頑張って作りましょう♪」
エプロンを装備して準備した材料を混ぜつつメレンゲも加えていく
(なお眼下は106cmのMカップの爆乳が視界を遮るが慣れた手つきで進めていく
「今回はチョコケーキですね、1つじゃ足りないでしょうしいくつか焼いていきましょう」
この量だとハンドミキサーを使っていても肩がこりますね
でもドンドン準備して焼いていきますよ
焼けた物から切り分けて溶かしたチョコレートとガナッシュを塗っていきます
「美味しそうに仕上がりましたね♪これなら満足してもらえそうです」
(なお本人は気づいてないが見えてない爆乳の下側は撥ねた粉やチョコがついて牛柄になってる模様)
※アドリブなどは歓迎♪
湯乃郷・翡翠
【七星】で参加します
蒼香さんとロロスさんと一緒です
「なるほど、配るのなら多いに越したことはないですよね」
特級厨師でもありますし頑張って腕を振るわせていただきます
「では私は単品でもケーキの飾りでも使えるフルーツチョコにします」
手際よくガナッシュを作っていき飾り切りしたフルーツに纏わせていく
また色違いのチョコでデコレーションもします
「綺麗にできましたね、味も問題なさそうです」(1つ味見をして他の二人にも味見して貰いつつ)
これでケーキにプレート一緒に乗せれば間違いなく豪華ですね♪
しかしお二人も手際が良いですねー手元見えてないと思うのですが慣れなのでしょうか?
(他の人との絡みやアドリブはお任せします)
ロロス・ペタルロベル
【七星】
チョコ作りは鬼城さん・湯乃郷さんとご一緒させていただきます
材料と調理器具はお借りできるそうなのでエプロン姿で会場へ
この面子なら皆さん料理が得意なのでサポートは必要なさそうですね
……あら?チョコケーキを沢山作るのですか?
それなら私はチョコプレートを作ってみましょうか
単品でお渡ししても程良いサイズですし
鬼城さんの作られるチョコケーキの上にも乗せる事が出来ます
溶かしたチョコを型を流し込んで様々な形や色にしてみたり
文字や絵がチョコペンで描けるようにあえて長方形にしたものなども作っていきます
なかなかいい感じに出来たのではないでしょうか?
贈る方々に喜んで貰えると良いですね
アドリブ等はお任せします
「ここにしましょうか」
そう言われて、ロロス・ペタルロベル(妖艶な焔刃納刀術使い・g02535)は足を止める。自身やともに参加した【七星】の面々の近くにはちょうど一つの調理台があり。
(「この面子なら皆さん料理が得意なのでサポートは必要なさそうですね」)
同じ調理台を囲むこととなった【七星】の残り二人の顔ぶれにエプロン姿でロロスが声に出さず断じれば、視線を感じたのか、鬼城・蒼香(青にして蒼雷・g00201)は一つ頷いた。
「3人で頑張って作りましょう♪」
と。視線の意味を違って捉えたようだがそこに問題はなく。
「今回はチョコケーキですね、1つじゃ足りないでしょうしいくつか焼いていきましょう」
「……あら? チョコケーキを沢山作るのですか?」
材料と調理器具の置かれた方を見て蒼香が自身の作るものを挙げれば、ロロスは蒼香の言でチョコプレートを作ってみましょうかと自身の作るものを決め。
「なるほど、配るのなら多いに越したことはないですよね」
二人のやり取りで蒼香がいくつもチョコケーキを作ると知った湯乃郷・翡翠(人間のジン契約者・g01641)は納得した態で自身もちらりと用意された材料の方を見た。
「では私は単品でもケーキの飾りでも使えるフルーツチョコにします」
口にするやまずは材料を取りに歩き出す。実際の調理はまだ先でも素材の見極めも重要だ。そういう意味で戦いはもう始まっていたのかもしれない。
「特級厨師でもありますし頑張って腕を振るわせていただきますね」
材料と調理器具の準備が済めば、慣れた手つきで翡翠は下ごしらえを始め。耐熱容器に入れた材料を電子レンジから取り出し、手際よくガナッシュを作り上げる。
「次はこの果物に、ですね」
「そろそろこれを……」
それを翡翠が飾り切りしたフルーツに纏わせる一方で、蒼香も材料を入れたボウルを抱えつつそこへメレンゲを加えてゆき。
「このぐらいの大きさならちょうど良さそうです」
鬼城さんの作られるチョコケーキの上にも乗せる事が出来そうですしとロロスは溶かしたチョコを流す型の大きさを決めると、溶けたチョコの入った容器を持ち上げ、型の上で傾け始める。
「この量だとハンドミキサーを使っていても肩がこりますね」
順調そのものに見えるようでいて、小さな問題はあるらしく、ボウルとハンドミキサーを置いた蒼香が自分の右肩に左手で触れれば、蒼香自身が手元を見るのを阻害していた大きな胸の膨らみに当たった左腕がぽよんと弾む。肩のこる理由が作業量以外にもありそうで。
「でもドンドン準備して焼いていきますよ」
少しは腕と肩が休まったか、そもそもこの程度ではへこたれないのか、蒼香はボウルを再び手に取ると撹拌を再開し。
「次はこの形にしてみましょうか」
注ぎ込む型の形を変えてロロスの方もチョコを流す作業を続けている。
「しかしお二人も手際が良いですねー手元見えてないと思うのですが慣れなのでしょうか?」
そんな両者を眺めて翡翠が思わず呟いたのは、きっと無理からぬことだったと思う。ロロスの胸の膨らみは片方だけでも当人の頭より大きそうであったし、蒼香の胸囲も
mを越えているのだ。視線を向ければだいたい視界に入ってくるのだから、気にしてしまうのはきっと仕方ないことだった。
「あっ」
とはいうものの、同性とは言え胸ばかりマジマジ見るわけにもいかない。翡翠自身にもすべきことはあるのだ。先ほどガナッシュを纏わせたフルーツの方を振り返った翡翠はガナッシュとは違う色のチョコレートを用いてそれをデコレーションしてゆき。
「綺麗にできましたね、味も問題なさそうです」
完成したところで一つ摘まんで口に入れてから、どうぞとロロスや蒼香へ差し出す。
「ありがとうございます♪」
「ありがとうございます」
味見と言うのも作る人間の特権のようなものかもしれない。生地の焼成にはいって手の空いたところだった蒼香は受け取って舌鼓を打ち。チョコの固まるのを待っているロロスも時間的に余裕が出来ていたのは同様だ。次の行程に移れるまでののんびりとした時間はやがて鳴り響くタイマーによって終わりを迎え。
「美味しそうに仕上がりましたね♪これなら満足してもらえそうです」
焼けた物から取り出し、切り分けてチョコケーキに溶かしたチョコレートとガナッシュを塗り終えて蒼香が一つ頷けば。
「なかなかいい感じに出来たのではないでしょうか?」
ロロスもまた冷やして固めたチョコレートを取り出し、振り返る。
「これでケーキにプレート一緒に乗せれば間違いなく豪華ですね♪」
「そうですね」
「贈る方々に喜んで貰えると良いですね」
両者を見てすべてを一つにしたモノを想像しつつ口にした翡翠の言葉を蒼香が首肯し、ロロスは振る舞うときのことを考えてかそう言い添え。
「では仕上げの準備をしましょうか」
チョコケーキは塗布したチョコが固まるのを待つ必要があり、ロロスのチョコにはまだチョコペンで何かを書きこんだりする余地がある。
「はい……あ」
促す蒼香の言葉に応じて次の行程へ取り掛かろうとした翡翠は思わず動きを止める。
「どうかしましたか?」
「その……それ」
おずおずと翡翠が指さした先、きょとんとした蒼香の豊かな胸の膨らみの下側にあったのは、撥ねた粉やチョコによってつくられた見事な牛柄だった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【冷気の支配者】LV1が発生!
【操作会得】LV1が発生!
【口福の伝道者】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV2になった!
【ガードアップ】LV1が発生!
久住・野乃
(サポート)
基本おとなしいですが、必要があれば戦うことを厭いません。
器用なほうではないので、策を弄せず真っ正直に。
からめ手とか、フェイントとか、わかりません。
調査でも、聞きたいことを直球で聞いてしまいます。
「野乃には難しいことわからないです」
分からないことは分からないとはっきり答えます。
遊ぶときは思いっきり楽しみます。
攻撃は正面きって、パラドクスどんっ。
「倒してしまえばいいんですよね?」
ただし、他の人の邪魔をしないようにとは気を付けています。
どんなことでも全力出しがち。
素直でなんでも信じやすいので、よく騙されます。
すぐ慌てふためきます。
基本お任せ。自由にお使いください。
白水・蛍
(サポート)
アドリブ、連携歓迎です。
『この声で綴るは皆様の未来への物語でございます。』
人間の吟遊詩人×陰陽師、22歳の女です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)」、時々「少し荒っぽい(私、あなた、呼び捨て、言い捨て)」です。
パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
戦闘では連携を重視して動きます。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
フロレンツィア・フリーデンベルク
(サポート)
サイボーグのガジェッティア×サウンドソルジャー女です。
普段の口調は女性的ですが、敵には憎悪と殺意に溢れた反応しかしません。殺せるだけ殺しましょう。
なので市民等には友好的で歌や演奏を聞かせたりするかもですが、敵は殺す事しか考えていません。
パラドクスは指定した物を使用し、バリアと装甲で攻撃を防ぎつつ攻撃します。
相手を殺せるなら多少のダメージも無視します。
射撃っぽいパラドクスを持って懐に入られた場合にはチェーンソー剣、ヒールバンカー、パイルバンカー等で攻撃を加えます。
近接っぽいパラドクスの場合は機関砲で牽制しつつ装甲とバリアを頼りに突撃します。
敵は質より量を殺したがります。
細かいことはお任せです
南井・未希
(サポート)
ハーイ、ミキでーす。
アゲアゲでギャルやってまーす、みたいな?
自分で言うのも何だけどあたし「勉強苦手&見た目派手だけど根はイイ子」だと思う!
誰にでもフレンドリーで世話焼き系だし、困った人見ると助けなきゃ!ってなるから、人助けとか裏方とか和ませ役とか任せて、みたいな!
戦闘はノリノリで頑張るけど、自分が目立つより仲間のアシストが好き!
パラドクスは持ってったやつを状況に応じて使って、残留効果もちゃんと意識するよー。
連携アドリブとか大歓迎!
セリフに困ったら、マジとかヤバいとかウケる的なコト言わせとけばだいたいあたしっぽくなるよ、ベンリっしょ!
公序良俗はめっちゃ守るし、人にメーワクもかけないから!
よろー!
クロニカ・ベルフォワール
(サポート)
コミュ力のあるお嬢様
典型的なお嬢様口調で話し
仲間の事は名前をカタカナで呼び捨て
あまり戦い慣れしておりませんでしたが自分が戦わねば何も変わらないと覚悟を決めたので
どちらかというとサポートより自分で切り込んでいく気の強い娘
意識してませんが仲間思いで勇敢です
特に誰かを愛する人にはPC、NPC共に心を寄せやすいです
家も大切な人もドラゴンに奪われており
敵に対しては何故奪うのか
という怒りを抱いています
今は丸くなりましたが過去に悪役令嬢のように気が強く嫌味っぽい時期があり
今も敵に嫌味を言う際は「ごめんあそばせ?」等言います
怪我は厭わず積極的に行動
他の人に迷惑をかける行為はしません
いい感じに全部おまかせ
新堂・亜唯
(サポート)
人間のバウンサー×破軍拳士、10歳の男子です
口調は「俺、呼び捨て、だ、だぜ、だな、だよな?」タイプ
現代日本の文化観の持ち主です
性格は善良
刻逆を解決したい気持ちは強いですが、いつでも人命を第一に行動し
助けられる一般人は可能な限り助けようとします
「俺が助けられる命なら助けなきゃ!」
「平和に暮らしたい人たちを虐げるなんて許せねえ!」
戦闘スタイルは拳法、格闘戦が得意です
パラドクスは指定した物をどれでも使用します
アヴァタール級には「螺月流・徹拳」を
トループス級には「隠密行動」をよく使用する傾向があります
必要なら怪我を負ったり、自分が盾になることも厭いませんが
公序良俗に反する行動はしません
アドリブ歓迎です
「あぁ……」
からんと新堂・亜唯(ライトニングハート・g00208)の手から感嘆の声と共にプラカードが零れ落ちた。
「貰ったり、持っていかれたり、色々あったけど……こんな近くにも楽園はあったんだな」
ホロホロと涙零れる亜唯の脳裏に浮かぶのは、「ぎぶみーちょこれー」だの、「ぎぶみーちょこれーいと」だのと新宿島を歩き回りながら叫んでいた記憶。
「あ、あの……よかったら、コレを」
そんな亜唯の様子に若干ヒきつつもチョコを差し出してくれるのは、新宿島の住人だ。そこは作ったチョコを渡す場所と受け取る場所を兼ねたスペースで、チョコを亜唯に渡す相手が現れないことと態度を見てこの住人は色々察したのだろう。
「ありがとう」
涙ぐんだまま亜唯はふるまい用の義理チョコを受け取り。
「意中の人に、チョコレートを」
イベントの趣旨を反芻するのは、クロニカ・ベルフォワール(夢の面影・g03698)だ。呟く中に一瞬だけ瞳を揺らすも。
「そう、ですわね」
一つ頷いて顔をあげる。
「新宿島の力を強める為でもあるわけですし」
何より誰かを愛する人たちが楽しむイベントに影をささせることなど、クロニカ自身が望まなかった。
「チョコレートを作る工程はもう終わっているようですけれど、それはそれですわ」
他者が新宿島の住民にチョコレートを振る舞われるのは、クロニカも見ていたこと。
「こんにちは、ええと……」
相手もなく佇んでいれば、気を使った新宿島の住民の方から声をかけてきてくれるところまで他のディアボロスと同じで。
「わたくしに? ありがとう、頂くわ」
笑顔で義理チョコを受け取ったクロニカは礼を言うと手にチョコを持ったまま軽く視線で周囲を眺める。
「素敵な催しね」
チョコを貰い笑顔を浮かべる人の表情をそこに見ると、それ以上の言葉は口にせずクロニカはその場を後にする。おそらくは他の参加者も足を運ぶであろうから。
「そういえば、闘技場でご一緒したりもしましたね」
そうしてクロニカが去って少し後のこと。ふるまい用の義理チョコの中にチョコ製の砲筒を見つけた久住・野乃(六尾のもふ狐・g03512)は、らしさを隠しもしないそれに一時過去へと思いをはせた。
「お元気そうで何よりです」
呟いて口元を綻ばせたのは、記憶に触発されたからと言うだけではない。
「せっかくの催しですものね」
こうして新宿島と住民と協力してイベントを行う理由を同じ時先案内人でもある野乃は当然理解している。
「こういったイベントの成功が未来へつながってゆく訳ですし、野乃もがんばりますよー」
ぐっと拳を握ると、からんと下駄を鳴らし歩き出す。チョコの作成は終わってしまっているが、イベントが終わったわけではないのだ。
「ごきげんよう」
ふるまい用の義理チョコを見学していれば、やがて声をかけてくるひとが居て、野乃もまたチョコを振る舞われることになる。そういう催しで、例外はない。
「ありがとうございますっ」
だから礼を言って野乃は差し出されたチョコを受け取ったのだ。そうして参加したディアボロスたちが誰かにチョコレートを貰ってゆく一方、その例に自ら漏れたディアボロスも居た。
「なるほど、そういうイベントですか。では――」
イベントの趣旨を理解したフロレンツィア・フリーデンベルク(Völkermord Maschine・g01043)は魔楽器を徐に取り出すと頃合いを見計らって奏で始めたのだ。口を開けば紡がれた旋律が流れ出し、チョコレートを渡す人々の背を見えざる手で押してゆく。イベントに一手加える形で。
「ここには殺せる敵も居ませんし」
などとは言わない。会場に歌声は響き渡り、イベントを満喫する人々を眺めながらフロレンツィアは演奏を続ける。
「良き歌ですね」
そこにご一緒させていただいてもと問うたのは、白水・蛍(鼓舞する詩歌・g01398)。吟遊詩人として音楽を前にただ眺めているだけではいられなかったのか、それとも同じようなことを思い立ち、歌い出しがたまたまフロレンツィアの方が早かったのか。
「もちろん――」
イベントを皆が楽しめば、最終人類史の力が高まりディヴィジョンの排斥力を弱める。ディアボロスとしてイベントを盛り上げることに異議などなかったであろうし、歌い手が増えることで一人では無理だったことも可能となる。
「わぁ」
響く歌声に足を止め蛍たちの方を振り返る者も出れば。
「お疲れ様です。よろしければどうぞ」
演奏を続けう合間に差し入れをしてくれる新宿島の住人も居て。マグカップから湯気を立てるのは温かなホットチョコレート。用意されていた材料で作ったのか、義理チョコとしてふるまわれるものの中にあったのか。イベントはなおも続く。
「ハーイ、イベントやってるって聞いてきたんだけどォ」
軽く片手をあげて挨拶した南井・未希(超アゲアゲ↑全力ガール・g03256)は動きを止める。
「ええ、音楽まで流してるの? マジ?」
ポロリと零した言葉を新宿島の住民が聞いたなら、参加された方の善意ですとおそらく頭を振ったことだろう。
「ヤバいチョコ渡すタイミングで曲とかテンションアガるンですケドー」
あたしが渡す側だったらヤバかったかもしんないと言いつつ未希は壁際へ歩いてゆく。
「ねぇ、手伝うこととかある?」
そのままイベント補助の為に動いている新宿島の住民に声をかけたのは、自身も認める世話焼き系の性分が出たのか。
「ありがとうございます」
続きの言葉が出るまでに少し間が空いたのは、ディアボロスにはイベントを楽しんでほしいとこの住民が思ったからかもしれない。だが、自主的にイベントを盛り上げているディアボロスが他にいる手前断りを入れるのもはばかられたようで。
「これも手作り? マジで?」
義理チョコの補充を手伝いつつもその出来栄えに未希は目を見張り。
「よろしければ、味見でもしていってください」
「いいの?」
「はい」
新宿島の住民に勧められ、未希が役得をする中、時間は流れてゆく、甘いチョコの香りに包まれながら。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【飛翔】LV1が発生!
【腐食】LV1が発生!
【悲劇感知】LV1が発生!
【液体錬成】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
【強運の加護】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV2が発生!
【ロストエナジー】がLV2になった!
【反撃アップ】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
【リザレクション】LV1が発生!
魔破・克也
飲食スペースに向かえばそこで生チョコとストレートの紅茶を振る舞う
執事スキルと相まって、簡易執事喫茶でのおもてなし、的なのが今回の俺の人々に出すプレゼントだ
飲食スペースや今回の企画の運営を手伝ってくれた人達を労る感じでやっていこう
あ、お返しやお代はチョコで頼む(初志貫徹)
クリスティーヌも声をかけて、チョコタルトのセットを振る舞う事にするか
他とは違う物な理由?直接世話になっている人にはその分手間をかける、当然だろう?
誰にでも振る舞える系では止めておいたアルコール系を用いた物も、君個人相手なら振る舞っても大丈夫だろうしな
……ストレートの紅茶はどんなチョコとも相性が良い、こういうロシアンには最適なんだ
「今なら良さそうだ」
流れる歌声をBGMに新宿島の住人や参加したディアボロスがイベントを満喫する様を観察していた魔破・克也(金欠守護者・g00588)は、そう結論付けるとチョコを渡して手の空いた様子の新宿島の住人を呼び止める。
「他の奴らも世話になってるみたいだしな」
トレイに生チョコと紅茶のポットやカップを乗せ、執事然とした態度で椅子に座ってもらった住人へ生チョコや紅茶を振る舞ってゆく。
「良かったら食べて行ってくれ」
今回の企画の運営を手伝ってくれた人達を労う意味もあり、克也は手の空いた住民を見つけては飲食スペースの席に案内し、生チョコや紅茶を出してゆく様は執事喫茶のおもてなしのよう。
「あ、ありがとうございます」
「あ、お返しやお代はチョコで頼む」
礼の言葉をかけられれば、そもそも参加した理由を貫くがごとく言い添えて生ぬるい視線と一緒に義理のチョコを貰い。
「ここにいたのか」
「ふふ、ごきげんよう」
やがてクリスティーヌの姿を見つけると、呼び止められたクリスティーヌも会釈を返し。
「これは俺からだ」
「あら、ありがとう」
住人同様に席へ案内しつつもテーブルに置いたのがチョコタルトのセットだったことを尋ねられたなら、おそらくこう答えたことだろう。
「他とは違う物な理由? 直接世話になっている人にはその分手間をかける、当然だろう?」
と。加えてクリスティーヌが明らかに成人してるという点もブランデーを使ったチョコタルトを供した理由の一つだろう。
「誰にでも振る舞う方で出せなかったこれも、君個人相手なら振る舞っても大丈夫だろうしな」
一つ追加で理論武装をし、ボットからカップへ克也はお茶を注ぐ。
「……ストレートの紅茶はどんなチョコとも相性が良い、こういうロシアンには最適なんだ」
「詳しいのね」
「まあ、な」
感心した様子のクリスティーヌに頷きを返すと、克也の前に置かれたのはチョコの砲筒が数本。
「わたくしだけ頂くのもなんだし」
いつの間にか二口分ほどかけたチョコタルトを更に戻したクリステーヌのお返しを受け取りつつ克也は暫し給士を続けるのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【モブオーラ】がLV2になった!
効果2【フィニッシュ】がLV2になった!
エルフリーデ・エーレンフリート
【鷲】
★アドリブ歓迎
※一緒にいるのが身内だけなので女性口調
ええ、シャーリーの様子が不穏なのは私も同感よ、兄様
ロイドも苦労するわね…。
でも、ロイドが折角作ってくれたものは頂きましょう
久々の故郷のケーキだものね。
で、シャーリー…これは…(冷や汗)
兄様からのプレゼントには…か、可愛い(デレ)……はっ!
兄様とロイドには
「ドイツ由来で滅多に買えないお菓子だけど、日本だと手軽に入手できるのね」
(チョコ味のバウムクーヘンを差し出す)
ねえ、兄様にロイド
これ、シャーリーにあげていいかしら?
先日近所で仕入れてきたのだけど
(缶入りチョコを見せる。パッケージにはレッドホットソースが練り込まれていると書かれている)
ヴァイスハイト・エーレンフリート
【鷲】
★アドリブ歓迎
「ロイドはともかく、シャーリーが居る事に不安しかないのですが……エルフィはどうですか?」
とりあえず準備したものの、シャーリーにはそこら辺にあった『カカオ豆から作るチョコレートキット』と嘘を言って渡してしまったんですよね
「流石、ドイツのケーキなんて久しぶりに食べますね。エルフィ」
圧が凄い気がしますが、平常心
まって、何処でそんな言葉とか覚えてきたのですか?
「……これは」
手を出しにくい包み
リヒテンも何かを察して果物を食べるのを止めるし
「はい、エルフィ」
もふもふで愛らしい猫のぬいぐるみを渡す
好き、でしょう?
「良いんじゃないでしょうか?(逆に喜びそう…)」
何か、この光景に馴れましたね
ロイド・テスタメント
【鷲】
★アドリブ歓迎
「では、ヴァイス様、エルフィ様。こちらは私からのバレンタインのプレゼントです」
手作りの『黒い森ケーキ(シュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ)』と『ヘレントルテ』を出す
シャーリーが五月蝿いけれども、あれもバレンタインに浮かれまくっているから余計に……
いや、これはドン引き
カチ割りたい気持ちを抑えつつ、そっとお返し様に作ったチョコでコーティングしたジャーキーを主達に渡す
「あのゴリラ(シャーリー)の餌です」
渡してから、エルフィ様が見せたモノは
「ええ、シャーリーならば泣いて喜びましょう。気持ち悪いくらいに」
多分、いや、きっと、辛くても苦くても主の頂き物ならば(現実から目を反らす
シャーリー・ラフォルス
【鷲】
★アドリブ(主に奇行)歓迎
Fooo!
ヴァイス様とエルフィ様のお二人には・さ・ま・れ・て♥️
ぐふっ、ぐへへ、ここはHeaven(楽園)でございますぅ♥️
「ヴァイス様とエルフィ様には~スペシャルなチョコを捧げます」
両手でハートマーク作ってずっきゅん♥️
ショッキングピンクで愛らしくラッピングされた箱をお二人の前にどーん
「わたくしのBIGLOVEを込めた逸品、どうぞ開けて下さいませ!」
愛(リアルな自分の心臓の形をしたチョコ)ですぅ
「はわわ!ご主人様達のチョコぉ!」
どんなモノでも頂きます!
そして、防腐して永遠に宝箱で保存しますとも!
「あぁ、この火照り……エルフィ様の愛のせ・い・よ♥️」
THE前向き
「Fooo!」
たぶん感極まってのものだと思う声が響いた。
「ロイドはともかく、シャーリーが居る事に不安しかないのですが……エルフィはどうですか?」
「ええ、シャーリーの様子が不穏なのは私も同感よ、兄様」
それも加味してか、敢えてそれは聞かなかったことにしてか、ヴァイスハイト・エーレンフリート(死を恐れぬ魔術師・g00112)に尋ねられた同じ【鷲】のエルフリーデ・エーレンフリート(蒼銀の砲撃軍人令嬢・g01663)は目を伏せて頷いた。
「ロイドも苦労するわね……」
とロイド・テスタメント(元無へ帰す暗殺者・g00322)へエルフリーデが同情の視線を送った理由がどうしているかと言うと。
「ヴァイス様とエルフィ様のお二人には・さ・ま・れ・て♥️」
ひいき目に見ても女の人がしちゃいけない顔をしていると言った表情なのがシャーリー・ラフォルス(軍人メイド長・g05277)であった。
「ぐふっ、ぐへへ、ここはHeavenでございますぅ♥️」
自分のほっぺをむにむにしたかと思えばいやんいやんと口がちぎれて転がりそうなほど左右に振り、そこから残像が見えそうなほどの速さで地団太まがいの足踏みへ移行する過程で女の人がしちゃいけない系の笑い声を漏らしているのだ。
(「とりあえず準備したものの、シャーリーにはそこら辺にあった『カカオ豆から作るチョコレートキット』と嘘を言って渡してしまったんですよね」)
ヴァイスハイトが過去に思いをはせる中、そんなわけで、通りかかった新宿島の住人に三度見を強いるナニカが爆誕していた。
「五月蝿いけれども、あれもバレンタインに浮かれまくっているから余計に……」
と約一名の奇行について理由付けして済ませようと思っていたロイドも、ふいにちらりと調理場のゴミ箱を見て。
「はぷっ」
シャーリーの顔におもち顔した当人の面を被せてからヴァイスハイト達の間のソレは居ないモノとした。
「お待たせいたしました」
「あ、いや」
「では、ヴァイス様、エルフィ様。こちらは私からのバレンタインのプレゼントです」
若干反応に迷ったヴァイスハイトへと一礼を終えたロイドは手作りのケーキをヴァイスハイトとエルフリーデの前に置く。黒い森ケーキとヘレントルテを。
「流石、ドイツのケーキなんて久しぶりに食べますね。エルフィ」
供されたものを見て同意を求めるようにヴァイスハイトが話を振れば、エルフリーデもええと頷き。
「久々の故郷のケーキだものね」
加えて二種のケーキは、エルフリーデからすれば先ほども苦労をしているところを見せられたロイドが折角作ってくれたものでもある。
「流石にあのゴリラもお二人のお茶を邪魔するようなことはあるまい」
ともロイドが考え、実際その通りになったのかは不明だが、一時の平穏は確かに訪れたのだ。
「ヴァイス様とエルフィ様には~スペシャルなチョコを捧げます」
被っていた面を噛み千切って振り払ったシャーリーが両手でハートマークを作ってずっきゅん♥️という効果音を背負うまでは、確かに。
「わたくしのBIGLOVEを込めた逸品、どうぞ開けて下さいませ!」
ショッキングピンクでかわいらしく包装された箱を置くとシャーリーは開けるよう二人に促した。
「……これは」
促されつつも箱の内より謎の迫力を感じたヴァイスハイトが思わず視線を彷徨わせれば、会場の外で静かに果物を食べていたはずの無双馬であるリヒテンまでもが何かを察し、食べるのをやめ、窓越しに箱のほうを見ていたものの。ヴァイスハイトが今いるのは、チョコレートを渡し渡される場所である。空気的にも箱を開けないという選択肢はなく。平常心と呪文のように胸中で繰り返しつつヴァイスハイトは包装に手を伸ばす。
「で、シャーリー……これは……」
エルフリーデの頬を冷たい汗が伝った。出てきたのがチョコレートで造形された心臓であったなら、こうもなろう。
「愛ですぅ」
問われたから答える、そう考えれば当たり前かつシンプルな話である。愛の文字に「リアルな自分の心臓の形をしたチョコ」なんてルビが振られているような気がしたのは、気のせいか何なのか。
「ヴァイス様、エルフィ様」
ロイドが口を開くまでに間が空いたのは、平静を保つとか見なかったことにするのに失敗し、所謂ドン引きをしてしまったからか。片方の拳が握りしめられて震えているところからするとチョコ製の心臓を破砕したいとかそんな気持ちと戦っていたのかもしれない。
「これを……あのゴリラの餌です」
チョコの心臓を破壊する代わりにロイドがすっと差し出すのは、チョコでコーティングされた数本のジャーキーで。
「わかった、ありがとう」
それだけ言ってヴァイスハイトが妹の方へと向いたのは、チョコの心臓諸共なかったことにしようというのではなく、為すべきことが一つまだであったから。
「はい、エルフィ」
「……か、可愛い……はっ!」
向きなおったヴァイスハイトから渡された猫のぬいぐるみを手にしたエルフリーデは、一瞬手の上の愛らしいぬいぐるみ以外のすべてを忘れるも微かに開いた自身の口から漏れた声で我に返り。
「好き、でしょう?」
視線でそう言っているような兄と脇に控えたロイドへ軽く咳払いしてからエルフリーデはそれを差し出す。
「ドイツ由来で滅多に買えないお菓子だけど、日本だと手軽に入手できるのね」
添えた言葉は照れ隠しでもあるのか、自身の渡すチョコ味のバウムクーヘンに言及し。
「ねえ、兄様にロイド。これ、シャーリーにあげていいかしら?」
二人がバウムクーヘンとった後で、エルフリーデが取り出し見せたのは、缶入りのチョコレート。先日近所で仕入れてきたのだけどと由来を明かす品には、レッドホットソースが練り込まれていると書かれており。
「良いんじゃないでしょうか?」
「ええ、シャーリーならば泣いて喜びましょう。気持ち悪いくらいに」
逆に喜びそうという副音声の聞こえそうなヴァイスハイトの声に頷くロイドが続けば、止める者はもはや存在せず。
(「多分、いや、きっと、辛くても苦くても主の頂き物ならば――」)
ロイドの背けられた目はもはや現実には向いておらず、壁を透過してここではないどこかに向いており。
「何か、この光景に馴れましたね」
とは声に出さず、ヴァイスハイトは先ほどロイドに渡されたチョココーティングのジャーキーを手に持つ。
「はわわ! ご主人様達のチョコぉ!」
シャーリーが喜ぶという点でロイドの予想は的中していた。寒いのと聞かれそうなぐらい同様で震え、それでも受け取ったものを抱く様はとても嬉しそうで。
「頂きます! そして、防腐して永遠に宝箱で保存しますとも!」
「「えっ」」
ただ、食べるのなんてもったいないという選択は、きっと三人にとって想定外だったと思われる。
「あぁ、あぁ……ご主人様達の、ご主人様達のチョコぉ!」
シャーリーはぐるんぐるん回った。勢いで床に寝転がると、釣り上げられたばかりの活きのいい魚が船の甲板でそうするように跳ねまわった。
「あぁ、この火照り……エルフィ様の愛のせ・い・よ♥️」
「……ロイド」
エルフリーデがその名を呼んだのは、喜びの表現に費やした運動で体温が上昇したせいだと指摘するか否かを問おうとしたのであろうか。
「お任せください」
ただ一礼を残して奇行を続けるシャーリーの元に向かったロイドは、シャーリーの口へとそれを突っ込んだ。新宿島の住人がゴリラと言う部分だけ中途半端に聞いていて持ってきたバナナを。
「お騒がせ致しました」
そうして周囲の新宿島の住にも頭を下げたころにはあらかたの参加者がチョコを渡し終えており。まだ甘い匂いの残る中、イベントは終わりを迎えるのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【完全視界】LV1が発生!
【温熱適応】LV1が発生!
【平穏結界】LV1が発生!
【ハウスキーパー】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
【命中アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV2になった!
【ダブル】LV1が発生!