淫魔宰相の支配するパルマ公国へ

 ディアボロスは、革命裁判で処刑される人々を救出し、革命裁判の阻止に成功。
 さらに、淫魔宰相『夜奏のルドヴィカ』というジェネラル級が、革命裁判を指揮している事を突き止めました。
 淫魔宰相を撃破できれば、革命裁判を完全に終わらせられる可能性があります。

 淫魔宰相『夜奏のルドヴィカ』は、断頭革命グランダルメ内に存在する『パルマ公国』に拠点を置いています。
 パルマ公国は、現在のイタリア北部にあった小国家です。ルドヴィガは史実では1814年にパルマ公の地位についていますが、断頭革命グランダルメでは、1802年時点で淫魔宰相として、パルマ公国を支配しているようです。

 現在、公国の首都パルマでは『大淫魔都市ウィーン』から招いた淫魔楽団に、市街でパフォーマンスを行わせようとしています。
 これにより首都の民全てを堕落させ、膨大なエネルギーを獲得しようとしているのです。
 もし成功すれば、淫魔宰相は、獲得したエネルギーで革命裁判を再開させ、より多くの無実の人々を処刑するでしょう。

 パルマ近郊にパラドクストレインで向かい、ウィーンからパルマにやってくる淫魔楽団を撃破。
 淫魔楽団の代わりにパルマ市街に入り込み、ディアボロスによるパフォーマンスを見せつけ、人々の心を堕落から救い出してください。

勃発! アイドルバトル!(作者 きゅう
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#断頭革命グランダルメ  #淫魔宰相の支配するパルマ公国へ  #淫魔宰相『夜奏のルドヴィカ』  #パルマ公国 


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●アイドルショーに人々は沼る
「みんなー。こーんにちはーっ」
 パルマの街の広場では、淫魔楽団の淫魔たちによるアイドルショーが、日々行われている。
「あれれー? 元気がないぞー? それじゃあもう一度、こーんにーちーはーっ!」
 彼女たちは観客の注目を集めてから、楽器となっている自らの腕を使い、雑に音色を奏で、
「それじゃーいってみよー☆」
 歌声を響かせながら、市民たちに向けて淫靡な視線を向け、退廃的な舞台を作り上げるのだった。

●パルマの街に元気を!
「淫魔宰相『夜奏のルドヴィカ』の拠点であるパルマでは、日々、淫魔楽団たちが市民を堕落させるパフォーマンスをしているらしい」
 ロナルド・ハーキュリー(ドラゴニアンの撃竜騎士・g03319)は、そんなパルマの市民を救うべく、力を貸してほしいと頭を下げる。
「今、パルマの街ではアイドルショーを行い、市民たちをアイドルに嵌らせているんだ」
 彼女たちは、歌と踊りとその他の魅力で、市民たちの目を奪っている。
「ただ、そのパフォーマンスは緻密なものではないらしい。そこで、みんなには彼女たちを吹き飛ばすようなパフォーマンスを見せて、市民たちの目を醒まさせてほしいんだ」
 うまく行けば、計画を潰された淫魔たちは襲いかかってくるため、それを倒すことも大切だ。

「パルマの街でパフォーマンスをしている淫魔たちは、腕が楽器に改造され、音楽を奏でたり、歌いながら戦うことで戦闘力が大幅に強化されるようだ」
 だが、この力は同じ様に音楽を奏でながら戦う相手には効果がないため、こちらも音楽とともに戦うのが良いだろう。
「淫魔楽団たちとの戦いの時に、広場の警備をしているクロノヴェーダも襲ってくることが予想されるから、それも一緒に倒してくれ」

 夜奏のルドヴィカの目的は、革命裁判を再開するためのエネルギーを得ることだろう。
「俺たちが計画を潰すことで、奴らを追い込むことができるはずだ」
 そのために、力を貸して欲しい。
 ロナルドは改めてそう言って、ディアボロスたちを見送るのだった。

●私の推しは……
「待ってました!」
「愛してるー!」
 淫魔楽団のアイドルショーを待ち望んでいた市民たちの一部は、熱狂的に叫び、思い思い推しの名前を連呼する。
「……なあ、あれ、本当にそんなに良いものなのか?」
 しかし、そのパフォーマンス自体は、良く言えば汎用的。悪く言えば雑なため、琴線に触れない市民も数多く居るようだった。
「何言ってんだよ! 最高じゃないか、ほらほら!」
 そんな市民たちに対し、狂信者と化した一部の市民は、強引に推しに変えてしまおうと実力行使を始めてしまい、
「やめて、私のために争わないで!」
 そう叫ぶ淫魔たちが自分の魅力で強引に場を収め、少しずつ信者を増やそうとするのだった。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【士気高揚】
1
ディアボロスの強い熱意が周囲に伝播しやすくなる。ディアボロスから「効果LV×10m半径内」の一般人が、勇気のある行動を取るようになる。
【傀儡】
1
周囲に、ディアボロスのみが操作できる傀儡の糸を出現させる。この糸を操作する事で「効果LV×1体」の通常の生物の体を操ることが出来る。
【水源】
1
周囲に、清らかな川の流れを出現させる。この川からは、10秒間に「効果LVトン」の飲用可能な水をくみ上げる事が出来る。
【飛翔】
3
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【一刀両断】
1
意志が刃として具現化する世界となり、ディアボロスが24時間に「効果LV×1回」だけ、建造物の薄い壁や扉などの斬りやすい部分を、一撃で切断できるようになる。
【照明】
1
ディアボロスの周囲「効果LV×20m」の空間が昼と同じ明るさに変化する。壁などで隔てられた場所にも効果が発揮される。
【フライトドローン】
1
最高時速「効果LV×20km」で、人間大の生物1体を乗せて飛べるドローンが多数出現する。ディアボロスは、ドローンの1つに簡単な命令を出せる。
【神速反応】
1
周囲が、ディアボロスの反応速度が上昇する世界に変わる。他の行動を行わず集中している間、反応に必要な時間が「効果LVごとに半減」する。
【託されし願い】
1
周囲に、ディアボロスに願いを託した人々の現在の様子が映像として映し出される。「効果LV×1回」、願いの強さに応じて判定が有利になる。
【友達催眠】
1
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【隔離眼】
1
ディアボロスが、目視した「効果LV×100kg」までの物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)を安全な異空間に隔離可能になる。解除すると、物品は元の場所に戻る。
【泥濘の地】
1
周囲の地面または水面が泥濘に変わり、ディアボロスは指定した「飛行できない対象」の移動速度を「効果LV×10%」低下させられるようになる。
【エアライド】
1
周囲が、ディアボロスが、空中で効果LV回までジャンプできる世界に変わる。地形に関わらず最適な移動経路を見出す事ができる。
【壁歩き】
1
周囲が、ディアボロスが平らな壁や天井を地上と変わらない速度で歩行できる世界に変わる。手をつないだ「効果LV×1人」までの対象にも効果を及ぼせる。
【液体錬成】
3
周囲の通常の液体が、ディアボロスが望めば、8時間冷暗所で安置すると「効果LV×10倍」の量に増殖するようになる。
【クリーニング】
2
周囲が清潔を望む世界となり、ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建造物や物品が、自動的に洗浄殺菌され、清潔な状態になる。

効果2

【能力値アップ】LV1 / 【命中アップ】LV5(最大) / 【ダメージアップ】LV3 / 【凌駕率アップ】LV1 / 【反撃アップ】LV5(最大) / 【アクティベイト】LV1 / 【先行率アップ】LV1 / 【ドレイン】LV2

●マスターより

きゅう
 きゅうです。

 アイドルがバトルするゲームって、いくつか触った記憶があるのですが、どの様にバトルしているのか、いつも気になっていました。
 というわけで今回は、パルマ市民を推し民に変えようとする、淫魔アイドルたちの野望を叩き潰すお話となります。
 以下、OP補足です。

●ディアボロスの音楽隊について
 淫魔楽団のアイドルショーに乱入して、パルマ市民たちの注目を集め、淫魔たちの支配から目を醒まさせる選択肢です。
 淫魔のパフォーマンスは、かなり雑なものなため、難易度は高くありません。
 皆さんの魅力を生かして、淫魔たちの鼻を折りましょう。

●民衆を鼓舞する為の戦い『武装淫魔』について
 淫魔アイドルたちを倒す選択肢です。
 彼女たちは歌って踊りながら戦い、戦闘力を高めてきます。
 こちらも対抗して、パフォーマンスの延長線で戦うのが良いでしょう。

●アヴァタール級との決戦『ル・シャヴォーヌ』について
 広場の警備をしているクロノヴェーダを倒す選択肢です。
 武装淫魔たちと同じタイミングで戦闘に入りますが、こちらはアイドルではないため、歌って踊ることでパワーアップはしません。
 音楽などのノリに合わせて、普通に戦います。

 いびつに絡む鎖を断ち、醒めない悪夢に終焉を。
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このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


レオアリア・フォルシオン
たまにはわたくしも音楽を嗜む事にしましょう
あのフリフリの服はどうも琴線に触れないのよね…
なので、学生服に着替えてパフォーマンスを
この時代の人々ならば見覚えはなくとも、学生服の良さというものは時代を超えて琴線に触れるはず

スカートの中身を見られるのは流石にはしたないからパラドクスを応用してスカートの中身が見える未来を剪定してギリギリで見られないようにしていくわ

レーザーを用いてパフォーマンスをし、龍との戦いで得た体力と運動能力を用いて激しくも気品のあるダンスを披露するわ

(ちなみに意志の強さと気を許した相手に見せる甘さ的な性格が所作や声色で伝わり、『高潔少女』フェチになるのは別の話)


薬袋・明莉
【透明】要はすっげぇパフォーマンスでオーディエンスを釘付けにすりゃいいんだろ?

やるのはアクロバットを取り入れたダンスパフォーマンス

音楽に合わせてステップ踏んだりリフトやったりアクロバットしたり
双子ならではの息のピッタリ合ったシンクロ演技で魅せるぞ

ってオイ!ここでそのコンビネーションやんのかよ!あーもうこうなりゃヤケだ!【観察】と【早業】でとっさに合わせるぞ!

ったく、俺だからなんとかなったようなものの……結果オーライだからいいけど……アドリブすんなら事前に言っとけよな……しかもあいつの狙い通り客席は盛り上がってるっぽい、つーのが振り回される側としちゃ複雑……


薬袋・透
【透明】明莉ってば……張り切りすぎて振り付け飛ばさないでよ?

他のグループは歌と踊りと笑顔で魅せる正統派アイドルみたいね、なら僕達は違う方向から攻めてみようかしら?

ダンス一本に絞って、一糸乱れぬ正確さと力強さで魅せる実力派アーティストよ

【氷雪使い】や【電撃使い】【火炎使い】の魔法で演出を加えて更にカッコよく。

そうだわ、予定にはないけど……ここでこのコンビネーションを入れてみたらもっと盛り上がるんじゃないかしら?
連続バタフライからのコークスクリュー、ラストは前宙で決めるわよ!
成功したら身ぶりで客席を煽ってみたりなんかもしちゃうわね

アドリブ連携歓迎


シル・ウィンディア
【博物館】で一緒にアイドルバトルに行きますっ!
あれ?五月姫さん、小雪さん?
そっち(観客席)じゃなくて、こっち(舞台)だよ?
ん?逃がさないよ?一緒に行こうねっ♪

服装は
青のミニワンピースにパニエ、白ジャケットを羽織ってのアイドル風衣装!
マジカル・アリア・デバイスをインカムマイクモードにしてっと…
さぁ、始めましょっ!

歌のメインは五月姫さんや小雪さんにお任せして
はもりの部分とかバックコーラスとかそういうのを重視だね。
歌いつつ、エアライドも使ってアクロバティックにダンスを踊っていくよ
残像も発動させて、トリッキーな動きもするね

最後は三人でびしっとポーズを決めて終わりっとっ!
ふぅ、どうだった、初アイドルは?


月下部・小雪
【博物館】
あ、アイドルさんはきらきらしてて、み、みんなを元気にしてくれる憧れの人達、です。
あんなクロノヴェーダはアイドルさんじゃありません!
ほ、ほんもののアイドルさんの応援、頑張ります!

……のはずが、なぜか一緒にステージの上に登らされました!?
あぅあぅ、は、恥ずかしいけど市民のみなさんを助けるために、が、がんばらなきゃです。
コダマもペンライトを振って応援してくれてます!

シルさんの衣装と似たピンク色ベースのアイドル風の衣装になってお歌にチャレンジ、です。
同じく初めての舞台らしい五月姫さんとい、いっしょうけんめい、歌います!

うぅ、は、恥ずかしかったけど、みなさん、喜んでくれたなら、嬉しいです。


瀧夜盛・五月姫
おかしい。
姫、なぜ、ここ、立ってる?

【博物館】の皆と、グランダルメ、来た。
アイドルバトル。そう、聞いてたから、てっきりサクラで盛り上げる、そう思ってたのに……姫、今、ステージに“在る”。
あれよあれよと、黄と白の、シルさんと色違いな衣装、着せられて、目の前にはスタンドマイク。
……って、ちょっと、待って?!
歌、姫、歌うの? 主役、シルさん、じゃ?!
あ、あぁう……見られてる……。
これは、逃げてしまうと、却って依頼、危うく、なりかねない。
嗚呼、えっと……あの、その……。

――ひ、ひ……姫の歌、聴いてーーッ!!

はぁ、はぁ……。
アイドルは、とても、恥ずかしい。
でも、たまに歌うのは、いい、かも……?


一ノ瀬・綾音
(アドリブや連携歓迎)
綾音ちゃん普通にアイドル事務所にも所属してるしね、恥ずかしさ抜けないけど…ライブといきますか!
いつもの服(初3点)で突撃!

みんなーっ!元気してる!
うんうん、元気そうだね…相手は違ってそうだけど!
でもそんなの忘れちゃうくらい、これから綾音ちゃん達が盛り上げていくから!姿だけでも覚えて帰ってね!
――通りすがりのアイドル一ノ瀬綾音、気軽に綾音ちゃんって呼んで構わないよっ!ライブ、スタートっ♪

ライブがはじまったら『演技』も交えながら歌を披露していくよ!
テンション上がってきたら観客席にも乗りこんじゃおう!
アクシデントとかは『臨機応変』に乗り越えちゃう!

みんな喜んでくれるかなっ?


呉鐘・承李
【博物館】アドリブ歓迎
皆がアイドルとして姿を現す前に、ひっそりと衆人の中に紛れ込む

突然歌を聴けと言われても困惑する者も居るだろう、誰?となる者も居るだろう。
だが……お前たちが今日、彼女たちのファンになるのは確定事項だ。
まずは俺が、流れを作る。

「ご存知、ないのですか!?」

場の困惑は、全て俺が持って行こう。

「彼女達こそ、新宿島からチャンスを掴み、スターの座を駆け上がっている、新進気鋭の超時空アイドル……五月姫ちゃんと小雪ちゃんとシルちゃんです!」

一度流れさえ作ってしまえば、後は彼女たち各々の魅力が、市民たちを魅了するだろう。

……知り合いの、曲りなりにも晴れ舞台だ。
ま、この程度の手助けはしないとな。


アンネリーゼ・ゾンマーフェルト
舞台上でのパフォーマンスも、観客の心を動かすために研鑽された一つの「技術」よ
私は、粗雑なまがい物で「技術」を愚弄されるのが我慢ならないの

アイドルと言えば舞台演出も重要ね
『#偽装映像 #プロジェクション #奇襲』を発動して
空中から映像を投影するドローンの編隊を展開
復讐者たちの熱演に合わせて
オーロラビジョンのように各員の顔のアップを背景に映し出したり
髪色に合った光の演出を加えるわ

……興が乗ってきたわ。私も踊りましょう
新宿島から持ち込んだ、随所がサイバー的に発光するアイドル衣装を着て
額にゴーグルをかけた格好でステージに上がるわ
【情報収集】を元に【臨機応変】でそつのない歌唱と踊りを見せましょう


アイネリス・レナリィ
アドリブ絡み歓迎

私は解説お姉さん
応援に回りますね。

見てください、あのアクロバティックな踊り
しかしそれだけに留まらず美しいコーラスまで駆使し周りを気遣う余裕もあるまさにプロの手腕

初々しいあのお二人も可愛いですね
恥じらいつつもしっかり通った芯が才能を感じさせます
応援しない不届き者とかこの世界にいる?

そしておっと観客席に乗り込んでいる…だと…!
あれは思わずテンション上がってしまったタイプか
観客を笑顔にしようという人柄が出ています

成程、ここで飛び入りとは居ても立ってもという所か
演出からの流れるような乱入ナイスだね
一際目を引く衣装に安定したパフォーマンス
総合力は高いと見える

刮目せよ、これが本物のアイドル


狩谷・結
■SPD
なるほどー。確かに淫魔さん達の歌唱には踊りや姿までは引きつけるモノがあるかも知れないけれども、肝心の歌唱や演奏が「雑」と

と、なれば。
着ている服を、可能なら[情報収集]で、なるべくこの世界の流行に沿うものにあわせ

ここはトリッシュの「天使もかくや、な歌声」のお出ましですね。
「お願い、トリッシュ!」
(パラドクスと[歌唱]を発動させます)

人々に楽しんで頂くための歌唱や舞踏を、邪な方法に使おうという時点で、負けは決まってるようなモノですよ!さぁ、シシィ、サンドラにトリッシュ!もう1曲頑張ってみましょう!

※連携・アドリブ共歓迎


●『本物』の輝きは何処までも眩しい
「さあさあ、素敵なアイドルショーのはじまりです」
 普段は、すぐに武装淫魔たちのショーが始まるそのステージ。
「今日はたくさんの素敵なアイドルたちが、舞台を盛り上げてくれますよ!」
 だが、今日はアイネリス・レナリィ(黒鉄の魔女・g01781)の解説によって、いつもよりも盛り上がり、観客たちの期待も高まっていった。

「よし、行くよ!」
 先陣を切る狩谷・結(妖精とオラトリオの守護者・g01412)は、この地の流行に合わせた服を纏い、優雅に礼をして、
(「淫魔さん達の歌唱には、踊りや姿は引きつけるモノがあるかも知れない。けれども、肝心の歌唱や演奏が「雑」ならば……」)
 一つ一つの動きや歌声を丁寧に紡ぐことで、淫魔たち以上の輝きを作ろうと歌い出す。
「お願い、私と唄って、トリッシュ!」
 彼女のオラトリオ、トリッシュの歌声が周囲に響き渡ると、
「これは……この、天使もかくや。な歌声は、まさに神が与え給うた奇跡ではないでしょうか!」
 耳から全身を刺激された観客たちは、アイネリスの解説を聞きながら歓声で応える。
「人々に楽しんで頂くための歌唱や舞踏を、邪な方法に使おうという時点で、負けは決まってるようなモノですよ!」
 結はスタンバイしている淫魔たちに、歓声を聞かせながらそう言って、
「さぁ、シシィ、サンドラにトリッシュ! もう1曲頑張ってみましょう!」
 妖精たちとも一緒に、2曲目を歌い出すのだった。

「恥ずかしさ抜けないけど……ライブといきますか!」
 いつもの服で舞台に上がる一ノ瀬・綾音(綺羅星の如く・g00868)は、
「みんなーっ! 元気してる!」
 元気に挨拶をして、観客たちの反応を確かめる。
「うんうん、元気そうだね……相手は違ってそうだけど!」
 綾音は淫魔たちの方をちらっと見てから、彼女たち目当ての観客に微笑むと、
「でもそんなの忘れちゃうくらい、これから綾音ちゃん達が盛り上げていくから! 姿だけでも覚えて帰ってね!」
 初々しい新人アイドルの様に振る舞う。
 そんな綾音に、観客の反応は上々で、
「――通りすがりのアイドル一ノ瀬綾音、気軽に綾音ちゃんって呼んで構わないよっ! それじゃあ、ライブ、スタートっ♪」
 綾音は、自分の名前を彼らの耳にしっかり刻み込むと……一人のアイドルとして、心震わせる歌を熱唱する。
 彼女の歌声は、どこか元気づけられるような明るいもので、観客たちのボルテージも上がっていき、
「さあ、みんなも一緒に歌おうよ!」
 綾音は観客席にも乗りこんでいく。
「おっと、観客席に乗り込んでいる……だと……! あれは、思わずテンション上がってしまったタイプか。観客を笑顔にしようという人柄が出ています!」
 解説するアイネリスも驚いたその動きで、彼らを巻き込みながら、
「綾音ちゃーん!」
 という歓声が沸き上がり、舞台は天井知らずに盛り上がっていった。

「要は、すっげぇパフォーマンスでオーディエンスを釘付けにすりゃいいんだろ?」
 すっかり盛り上がった舞台に、続いて上がるのは、薬袋・明莉(鋼鉄ペインター・g02002)と、
「明莉ってば……張り切りすぎて振り付け飛ばさないでよ?」
 薬袋・透(無彩の魔女の系譜・g02087)の双子のコンビ。
「他のグループは、歌と踊りと笑顔で魅せる正統派アイドルみたいね。なら、僕達は違う方向から攻めてみようかしら?」
 透はそう言って、ダンス一本に絞って演技しようと決め、
「それじゃあ、早速行くぜ?」
 2人はアクロバットを取り入れた、激しいダンスパフォーマンスを繰り広げる。
 双子ならではの、息のピッタリ合ったシンクロ演技に、観客は驚きを隠せず、
「見てください、あのアクロバティックな踊り。しかし、それだけに留まらず、美しいコーラスまで駆使し、周りを気遣う余裕もある。まさにプロの手腕!」
 アイネリスの解説も、熱い口調に変わっていく。
 一糸乱れぬ正確さと力強さで魅せる、明莉と透だったが、
(「そうだわ、予定にはないけど……ここでこのコンビネーションを入れてみたらもっと盛り上がるんじゃないかしら?」)
 ここで、透は事前の打ち合わせにはなかった、連続バタフライからのコークスクリューのコンビネーションを、フィニッシュムーヴに持ってくる。
(「ってオイ! ここでそのコンビネーションやんのかよ!」)
 明莉は透の動きに焦りながらも、即興で動きを合わせ、2人同時の前宙を見事に決めて着地した。
 拍手と歓声が巻き起こる観客に向けて、透は手を降って応え、
「ったく、俺だからなんとかなったようなものの……結果オーライだからいいけど……アドリブすんなら事前に言っとけよな……」
 明莉はぶつぶつと文句を言いながらも、結果的に客席が盛り上がったことには満足するのだった。

「あ、アイドルさんはきらきらしてて、み、みんなを元気にしてくれる憧れの人達、です」
 仲間たちが次々と華麗なパフォーマンスを披露する中、月下部・小雪(デーモンのデジタルサマナー・g00930)は観客席から彼らを応援していた。
「本当。私達、少しでも、応援」
 そのとなりで、瀧夜盛・五月姫(無自覚な復讐鬼・g00544)も合いの手を送りながら、彼女たちの友人の登場を、今か今かと待ちわびる。
「あれ? 五月姫さん、小雪さん?」
 そんな2人のもとに、青のミニワンピースにパニエ、白ジャケットを羽織ったアイドル姿のシル・ウィンディア(虹色の精霊術士・g01415)が駆け寄って、
「そっちじゃなくて、こっちだよ?」
 にっこり微笑みながら、2人に観客席ではなく、舞台に上がるように促した。
「えっ?」
 という顔をして拒絶の意思を向ける2人に、
「逃がさないよ? 一緒に行こうねっ♪」
 シルは問答無用でその手を取ると、準備していた2人の衣装をぱぱっと着せて、舞台の上に乱入する。
「あぅあぅ、は、恥ずかしいけど市民のみなさんを助けるために、が、がんばらなきゃです」
 ピンクのミニワンピースを可愛らしく着こなしながら、周囲の視線を恥ずかしそうに受ける小雪と、
「おかしい。姫、なぜ、ここ、立ってる?」
 黄色のミニワンピースに身を包み、目の前にスタンドマイクを置かれた五月姫。
「さぁ、始めましょっ! 五月姫さん、歌よろしくね♪」
 そんな2人をぐいぐいと引っ張るシルは、五月姫の手にマイクを渡し、
「……って、ちょっと、待って?! 歌、姫、歌うの? 主役、シルさん、じゃ?!」
 五月姫は、観客の注目が自分に集中するのを感じ、
「あ、あぁう……見られてる……」
 恥ずかしさと緊張から完全に固まってしまう。
(「た、助けてあげたいけど、ボクも色々限界です……あっ」)
 小雪は五月姫を助けたいと思うものの、緊張はお互い様で、動くことが出来なかったが、
(「コダマがペンライトを振って応援してくれてます!」)
 彼女のモーラット・コミュ、コダマが懸命に応援してくれているのに気づき、
「五月姫さん。い、いっしょうけんめい、歌いましょう!」
 コダマにもらった勇気を、五月姫にも分けようと、声をかけた。
(「これは、逃げてしまうと、却って依頼、危うく、なりかねない」)
 五月姫はそんな小雪の勇気の言葉を受けとって、
「嗚呼、えっと……あの、その……」
 マイク越しに、観客に向けて言葉を発しようとする。
「五月姫さん、がんばって!」
 シルも背後から声援を送り、
「――ひ、ひ……姫の歌、聴いてーーッ!!」
 精一杯の声でそう宣言すると、3人は一生懸命に歌い出した。

「初々しくていいな! でも、彼女たちって、誰なんだろう?」
 歌が盛り上がりを見せていく中、観客たちは彼女たちが誰なのか。気になり始める。
「ご存知、ないのですか!?」
 そんな彼らを、信じられないといった表情で見つめる呉鐘・承李(剣鬼・g06193)は、
「彼女達こそ、新宿島からチャンスを掴み、スターの座を駆け上がっている、新進気鋭の超時空アイドル……五月姫ちゃんと小雪ちゃんとシルちゃんです!」
 彼らが今日、彼女たちのファンになるのは承李の中では確定事項。
 承李はその決められた未来に向け、少しの後押しをしようと、彼女たち各々の魅力を語りだした。
「あの初々しさも可愛いですね。恥じらいつつもしっかり通った芯が才能を感じさせます」
 そこに割り込んできた、解説のお姉さんことアイネリスは、承李と意気投合し、彼女たちの良い所を言葉にして引き出していく。
「で、応援しない不届き者とかこの世界にいる?」
 というアイネリスの言葉と、言葉にはしないものの、知り合いの晴れ舞台を成功させたいという承李の思いが、観客たちの視線を3人の方へと向けさせた。
 やがて、彼女たちの歌もクライマックス。最後は三人でびしっとポーズを決め、会場はわれんばかりの拍手に包まれる。
「ふぅ、どうだった、初アイドルは?」
 そんな拍手の雨の中、シルは2人に感想を聞くと、
「うぅ、は、恥ずかしかったけど、みなさん、喜んでくれたなら、嬉しいです」
「はぁ、はぁ……。アイドルは、とても、恥ずかしい。でも、たまに歌うのは、いい、かも……?」
 2人とも歌い疲れていたが、満足そうな笑顔で答える。
「みんな、ありがとう!」
 最後に3人は、観客たちへ異口同音にお礼を告げると、輝いた姿のままで舞台を後にした。

「さて……舞台も盛り上がりっぱなしですが、『真打ち』はこれからですよ!」
 アイネリスがちらっと淫魔たちの方へ視線を向けると……、
「うぅ……こんなの、聞いてないよぉ」
 彼女たちは、既に戦意を喪失したかのように縮こまっていた。
 そんな中、舞台の上には一条のスポットライトが当てられる。
「さあ、参りましょう」
 その光を一身に浴びるレオアリア・フォルシオン(フォルシオン統一王朝初代皇帝『征龍帝』・g00492)は、先程の3人組が着ていたような、フリフリキラキラとした衣装ではなく、学生服姿でポーズを決める。
「ほう。落ち着いた感じの服だな……機能美にも溢れていて、いいじゃないか」
 服にうるさそうな観客は、見覚えがないその服の良さを見抜き、唸るようにつぶやいた。
 レオアリアは高い運動能力を生かした、激しく、それでいて気品に溢れたダンスと歌声で観客の注目を引き、
「おお……っ」
 その動きを目で追う観客の一部は、彼女の揺れるスカートに視線を集める。
「ふっ」
 あわよくばその中を見ようとする動きに対し、レオアリアは嘲笑うかのように、パンチラを許さない。
「これはすごい! 極限まで計算された動きで、揺れるスカートの動きまで完璧に操っているぞ!」
 アイネリスはそんな動きを熱く実況しながら、一転して響き渡る、彼女の甘い歌声に翻弄され、
「あぁ。何という甘美な歌声……これはまさしく『高潔少女』。私はもう、ファンになってしまいそう……」
 目をハートマークにしたまま、うっとりと聞き惚れるのだった。

「ありがとう。いい舞台に出来たわ」
 レオアリアは、舞台の照明や音響などを一手に引き受けてくれていたアンネリーゼ・ゾンマーフェルト(シュタールプロフェート・g06305)にお礼を言いながら舞台を降りる。
「レオアリアさんの完璧な舞台、素晴らしかったの」
 アンネリーゼも彼女に満足そうに微笑んだ。
 粗雑なまがい物で「技術」を愚弄するような淫魔の演技には、我慢がならない。
 そう考えていたアンネリーゼは、仲間たちの懸命な演技を裏方としてサポートし続けていたのだ。だが、
「……興が乗ってきたわ。私も踊りましょう」
 それだけに飽き足らず、随所がサイバー的に発光するアイドル衣装を纏ったアンネリーゼは、
「あなた方に、本当の技術。本物のアイドルというものを教えてあげるわ」
 武装淫魔たち。そして、隙あらば舞台を止めさせようと、袖に控えるル・シャヴォーヌに向けてそう言うと、
「アー・ユー・レディ?」
 額にゴーグルをかけ、横顔をアップで写したビジョンを周囲に展開し、巧みな技術を集めた歌唱と踊りで、観客たちの心を掴む。
「成程、ここで飛び入りとは居ても立ってもという所か。演出からの流れるような乱入ナイスです」
 アイネリスも彼女の雰囲気に落ち着きを取り戻して、冷静に解説を続け、
「一際目を引く衣装に安定したパフォーマンス。これは本物。本物のアイドルに刮目せよ!」
 アンネリーゼを盛り上げるように、歌は最高潮を迎え……、
「そのあたりにしてもらおうかしら」
 るところで、ル・シャヴォーヌの邪魔が入る。
「今良いところなのよ。……いいわ。続きはあなたの様な『まがい物』を潰してからにするから」
 アンネリーゼは表情を変えずに淫魔へ視線を向け、歌と踊りを中断して、次のショーへと移るのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】LV1が発生!
【泥濘の地】LV1が発生!
【神速反応】LV1が発生!
【エアライド】LV1が発生!
【照明】LV1が発生!
【壁歩き】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
【傀儡】LV1が発生!
【液体錬成】LV2が発生!
【士気高揚】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV5(最大)が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV3が発生!
【アクティベイト】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!

シル・ウィンディア
【博物館】で参戦だね。

ふぅ、アイドル活動は無事成功っ♪
それじゃ、本命戦を行きましょうかっ!
着替える暇がない?
…アイドル服で、そのまま勝負ですっ!

世界樹の翼をtype.Cに変形させてから、誘導弾を連射っ!
狙うは体勢を崩させるように吹き飛ばしだね

機動は飛翔とエアライドを使っての三次元機動
歌いながら、空の中を踊りながら、楽しそうに動き回るよ
わたし達の、魂の歌を聞いてっ!

歌いつつ、パラドクスの詠唱を混ぜて…
誘導弾と思わせつつ、精霊乱舞連弾っ!
踊り足りないのなら、わたし達が踊らせてあげるよ
さぁ、シューター、乱れ撃つよっ!!

以降は、通常誘導弾と精霊乱舞連弾を混ぜて攻撃
さぁ、どっちが正解かな?


月下部・小雪
【博物館】で、が、がんばります!
ボクのお歌でも喜んでくれたみんなのためにも、偽物のアイドルには負けません。

シルさん、五月姫さんと一緒に襲い掛かってくる淫魔をやっつけます。
ボクも【双翼魔弾】でお空を飛んで、空中で「ダンス」を踊りながら攻撃、です。
【エアライド】でわんつー、わんつー、空中でステップ、シルさんのお歌に合わせて踊りますね。
敵の踊りは【泥濘の地】で邪魔して、上空から魔弾をどんどんお見舞いしちゃいましょう。

武装淫魔を全員やっつけたら、応援を続けてくれているコダマやフ、ファンのみなさんにVサイン、です。
シルさんと五月姫さんの踊りも、とっても素敵でした。

※アドリブや連携も大歓迎


瀧夜盛・五月姫
【博物館】だよ。

嗚呼、恥ずかし、かった……。
……何、乱入? ふうん。
姫、みんなに見られる、それは緊張する。
だけど、クロノヴェーダに対抗する為なら、舞、できる、よ。

――愚かなる衆生の一二三四五六七八九十(ひふみよいむなやこと)なる余殃を、高龗神に祓い浄め給へと祈願奉り、大願を成就なさしめ給へと恐み恐みも白す。

高淤加美神様への奉納舞。
シルさんの歌に合わせて、舞おう。
風よ、塵芥を散らせ。
雨よ、火を熾させるな。
そして、木々をもなぎ倒し、山をも崩す、暴風雨で、クロノヴェーダたちを、吹き飛ばして、しまえ。

……ノリよく、踊ってしまったけど、これは、パラドクス。
決して、アイドルとして、踊った、違う、から、ね?


一ノ瀬・綾音
誰が紛い物だ誰が。
そっちの方が紛い物だと思うんだけど?
おーけー、じゃあもっと凄いの見せてあげようか?

パフォーマンスしつつ羽ペンを取り出して【リアライズペイント】。
武装淫魔や仲間たちを次々に描いて戦わせていくよ。これで見た目的にもみんなを楽しませられるはず。
相手が爆破させてきて消されるかもしれないけどそしたらまた発動して供給、綾音ちゃんはパフォーマンスしながらリアライズペイントすることに集中するよ。

…今のはまだ全力じゃない。これでもまだ綾音ちゃん達が紛い物と言い張る?
こんなみんなを映像的にも楽しませられる存在を?
アイドルをわかってないのは君たちの方じゃない?


アンネリーゼ・ゾンマーフェルト
共闘・アレンジ大歓迎

偽物が雁首揃えてやってきたようね
良いわよ。ここからは第二幕、戦いながらパフォーマンスを競い合いましょう

『#高熱 #掃射 #制空権確保』を発動
先ほど舞台演出用に使っていたドローンに
今度は機銃の【連射】による【制圧射撃】を行わせるわ
それもただの射撃ではなく、色鮮やかな曳光弾を織り交ぜているのよ
弾道上に引かれる光のラインは、踊る復讐者たちの姿に華を添えるでしょうね

私は【フライトドローン】の上に乗ってドローンを管制
敵の攻撃は【空中戦】の心得を活かした舞うような操縦でかわしたり
『荷電粒子ビームライフル』で【弾幕】を張り
自分が巻き込まれない範囲で先んじて塵埃を爆発させて対応するわ


●交わる光は新たな輝きを生み出す
「『まがい物』ね……。それならまず、あなたの言うところの『本物』を見せてもらおうかしら」
 ル・シャヴォーヌの挑発じみた言葉に、アンネリーゼ・ゾンマーフェルト(シュタールプロフェート・g06305)は負けじと言い返し、
「もっとも? 私達の輝きに気後れするような彼女たちが、果たして『本物』なのかは怪しいけれど」
 ディアボロスたちのパフォーマンスを見て、戦意を失っていた彼女たちに現実を突きつける。
「こ、こうなったらやるしか無いよ!」
 武装淫魔のアイドルたちは、開き直って彼女たちなりのパフォーマンスを披露しながら、宵闇に紛れて攻撃を仕掛けた。
「ふぅん。やる気なら、私が『演出』してあげるね」
 そんな淫魔たちに、アンネリーゼは色鮮やかな曳光弾を織り交ぜた、カラフルな銃弾を機銃から連射する。
「アイドルに暗い闇は似合わない。闇は光を引き立てるために使うのよ」
 宵闇を使おうとした淫魔たちの攻撃を潰しながら、彼女たちが銃撃を無様に避ける様を輝く軌跡で表現し、
「ここからは第二幕、戦いながらパフォーマンスを競い合いましょう」
 淫魔たちの滑稽な動きを演出するのだった。

 ステージを終えた【博物館】のアイドルたちは、舞台袖で一休み。
「嗚呼、恥ずかし、かった……」
 瀧夜盛・五月姫(無自覚な復讐鬼・g00544)は、自分の歌に注目が集まった時の感覚が、まだ抜けず、
「それじゃ、本命戦に行きましょうかっ!」
 シル・ウィンディア(虹色の精霊術士・g01415)は観客の盛り上がりに満足して、淫魔たちの戦いに備え着替えようとする。
 しかし、ステージが終わってすぐに淫魔の乱入があったことで、間髪入れずに出番となり、
「着替える暇がない? ……アイドル服で、そのまま勝負ですっ!」
 シルは、そのままの衣装で戦いに赴いた。
「えっ、着替える時間、無いんですか?」
 さらに、シルに促された月下部・小雪(デーモンのデジタルサマナー・g00930)と、
「……何、乱入? ふうん」
 五月姫もアイドル衣装のまま、淫魔たちが待ち受ける舞台に再登場するのだった。
「ボクのお歌でも喜んでくれたみんなのためにも、偽物のアイドルには負けません」
 小雪は舞台で踊る淫魔たちに対して、シルの歌声をバックにダンスで勝負を仕掛け、
「踊り足りないのなら、わたし達が踊らせてあげるよ」
 歌声を響かせるシルも、楽しく踊るように飛び回りながら、無数の魔力弾を生み出す。
「姫、みんなに見られる、それは緊張する。だけど、クロノヴェーダに対抗する為なら、舞、できる、よ」
 五月姫もまた、シルの歌声に合わせ、先程歌っていたときよりも自然な動きで奉納舞を踊り、
「――愚かなる衆生の一二三四五六七八九十(ひふみよいむなやこと)なる余殃を、高龗神に祓い浄め給へと祈願奉り、大願を成就なさしめ給へと恐み恐みも白す」
 観客を、そして高淤加美神様を魅了する。
「炎よ、水よ、風よ、大地よ……。我が前に集いて力となれ! ……さぁ、わたし達の、魂の歌を聞いてっ!」
 シルはダメージのない誘導弾と、火・水・風・土の4属性の魔力弾を織り交ぜながら、
「さぁ、どっちが正解かな? 当たると痛いよっ!」
 武装淫魔たちをみっともなく踊らせ、次々とダウンさせていき、
(「風よ、塵芥を散らせ。雨よ、火を熾させるな。そして、木々をもなぎ倒し、山をも崩す、暴風雨で、吹き飛ばして、しまえ」)
 五月姫が想いをのせた舞は、嵐を呼んで淫魔たちをなぎ倒していく。
「わんつー、わんつー」
 さらに、小雪はシルの歌声に合わせて飛び回りながら、掛け声とともに空中でステップを踏み、
「えぇーいっ」
 魔力弾の雨と嵐に曝されながらも、反撃してくる淫魔たちの雑なダンスを、ひらりひらりと躱しながら、魔力の弾丸を彼女たちの体に叩きつけて倒していった。
「うおぉぉぉぉぉぉっ!」
 そんなステージに、観客は先程以上のテンションで3人に歓声を送る。
「これは、パラドクス。決して、アイドルとして、踊った、違う、から、ね?」
 五月姫は照れながらも、悪い気はせず、
「えへへっ。コダマも、フ、ファンのみなさんも……ありがとう」
 小雪は、地面にふわりと着地すると、応援してくれた人たちにVサインで応える。
「ふぅ、アイドル活動は無事成功っ♪」
 シルは2人に負けない笑顔で観客に応え、アピールするのだった。

「誰が紛い物だ誰が」
 ル・シャヴォーヌの言葉にかちん。ときた一ノ瀬・綾音(綺羅星の如く・g00868)は、
「あなた方程度のパフォーマンスなら、完全に真似できる」
 歌を口ずさみながら羽ペンを取り出して、武装淫魔やディアボロスたちを次々と描き、ステージで行われたダンスや歌を再現して見せる。
「……今のはまだ全力じゃない。これでもまだ綾音ちゃん達が紛い物と言い張る? こんなみんなを映像的にも楽しませられる存在を?」
 描かれたアイドルたちは、可愛らしいアピールやかっこいいダンスで、武装淫魔たちを追い詰めていき、
「アイドルをわかってないのは君たちの方じゃない?」
 淫魔たちがなすすべもなく全滅すると、綾音は呆れたようにため息を付いた。
「どう見ても、そっちの方が紛い物だと思うんだけど?」
 綾音は全滅したアイドル淫魔たちを踏み越えながら、ル・シャヴォーヌを見つめ、
「おーけー、じゃあもっと凄いの見せてあげようか?」
 不敵に笑みを浮かべ、挑発した。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】がLV3になった!
【水源】LV1が発生!
【液体錬成】がLV3になった!
【フライトドローン】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
【先行率アップ】LV1が発生!

遠咲・奏
彷徨う女子高生はパルマ公国に辿り着いた。
そこでは今まさに、敵アヴァタール級との戦闘が始まろうとしていた。
愛しのお兄ちゃんを探して彷徨う彼女は、ここで会敵します。

鬼滅ノ金棒を用いて、悪鬼粉砕撃を使用し攻撃を行います。
その際は、技能の粉砕や、各種残留効果も活用します。

敵の攻撃は、パルファン・シャンソン・ダ・アムールと予測されます。
敵のトリッキーな攻撃に対して、その動きをよく見て、また振り撒かれた魔力に触れないよう距離を測り、動きを見切るように動きながら。
手持ちの武器で防御も行いつつ、こちらも反撃を浴びせようとします。

味方との連携重視。
他者との絡み歓迎。
アドリブ歓迎。
迷惑行為はしません。


●アイドルたちの必殺技!
「……ここは、何処」
 綾音たちがとっておきを繰り出す準備をする中、舞台には、女子高生が一人、迷い込んでいた。
「愛しのお兄ちゃんは、ここにいますか?」
 そう言いながら、周囲の観客に呼びかける遠咲・奏(彷徨う女子高生・g06523)は、長い金髪をなびかせ、きょろきょろ視線を動かす。
「いた。でもあれはお兄ちゃんではない……敵です!」
 そして、ル・シャヴォーヌ、淫魔の姿を捉えた奏は、鬼滅ノ金棒を片手で振り回しながら、強烈な一撃を振り下ろした。
「いきなり現れて、何をしてくれるのかしら?」
 不意打ちに近いその攻撃に、ル・シャヴォーヌは少し怯んで距離を取ると、
「小娘たちとは違う、セクシーな踊りを堪能なさいませ♪」
 力にあふれるアイドルたちとはベクトルの異なる、妖艶な美しさを持って場を支配しながら、周囲の空気を大人の時間に変えていく。
「動きをよく見て、魔力に触れないようにする。そして動きを見切るように止まらずに!」
 奏はル・シャヴォーヌの影響を受けないように立ち回りながら、隙を伺って追撃する。
 だが、その一方で何もわからない観客たちは、彼女の妖艶さに心を奪われ始めていた。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【隔離眼】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV4になった!

シル・ウィンディア
【博物館】で一緒に参戦だよ!
紛い物かどうかは…
身をもって味わってもらうよっ!!

飛翔で空に舞い上がって、空中戦の機動で敵の目を攪乱しつつ
世界樹の翼type.Cからの誘導弾で敵を吹き飛ばしを試みるね
少しでも体勢が崩せたらいいんだけど

空中戦の機動は
残像を生みつつエアライドのジャンプもつかって変則的に動くよ
空中機動を行いつつ、世界樹の翼をtype.Aに戻してから詠唱を開始。

詠唱は歌うように、飛翔・エアライドは踊るように…
アイドルだから、パフォーマンスも忘れずにだね

パラドクスは味方の攻撃が途切れたタイミングで
全力魔法の六芒星精霊収束砲を撃つよっ!

これが、わたし達の輝きだ…
遠慮せずに、もっていけーーっ!!


瀧夜盛・五月姫
【博物館】、だよ。

綾音さんも、一緒?
じ、じゃあ、もう姫、必要、ない。舞台袖に、戻っ……え、だめ?

紛い物? 当たり前。
だって、さっき服、着させられた。
でも、ね。平安京にせよ、新宿島にせよ、はたまた仏蘭西にせよ。
アイドル、は、熱狂、させた方が、正義で勝者。
We are Justice, Therefore You're Loser. だよ、わかる?

衆目よ。姫たちの名前、覚えて帰るが、いい。
――【彼女は衆敵を一瞥すると声高らかに名乗りを上げた!】
クロノヴェーダに接近。爪による攻撃、薙刀で、舞うかの如く、受け流し、皆の為、隙、作りつつ反撃する、よ。
……ごめん、なさい。やっぱり、姫の名前は、覚えないで!


月下部・小雪
【博物館】綾音さんも手伝ってくれる、みたいです。

シルさんと綾音さんがもっとすごいアイドルさんを見せてくれるはず、です!
さすがアイドルの中のアイドル、まさにアイドルのマスタ-、です!
な、なので、ボクも舞台袖で応援、あぅ、だ、ダメですか。

シャボン玉は【飛翔】と【エアライド】の効果で浮かんで避けつつ、
「念動力」で周りのものを投げつけてどんどん割っていきます。

それから、コダマやファンの人たちの声援を受けながら……アクマから魔力を引き出していきます。
うぅ、アクマの力は怖いけど、ファンになってくれたみんなのためにも負けられません。
限界まで引き出したら【魔砲《破滅の運び手》】でどかんといっちゃいます!


一ノ瀬・綾音
【博物館】に合流参戦!
先の煽りは紛い物じゃない。これから見せてあげるよ、本当のアイドルを。
――さぁ、ライブスタートだ。

【飛翔】【エアライド】で空を翔けるように踊り舞いながら【士気高揚】で周りの観客のテンションをあげてくよ。
アクシデントとかが起きても『臨機応変』に対応しつつ…相手が泡を出して来たら【神速反応】で魔法のカード群を『投擲』して『爆破』させる!これで相手の攻撃を無力化しつつ空に花火のような爆発が起きるという演出にできると思う!

ある程度テンションが上がってきたらフィニッシュだ!
何よりも煌びやかな綾音ちゃん達の輝きの魔砲、遠慮なく持っていっちゃえ!


「先の煽りは、はったりじゃない。これから見せてあげるよ、本当のアイドルを」
 その言葉とともに、一ノ瀬・綾音(綺羅星の如く・g00868)は大人の時間に移りかけた舞台へ、颯爽と戻ってくる。
「紛い物かどうかは……身をもって味わってもらうよっ!!」
 さらに、そう意気込むシル・ウィンディア(虹色の精霊術士・g01415)とユニットを組んで、最後のバトルが始まろうとしていた……。
「シルさんと綾音さんが、もっとすごいアイドルさんを見せてくれるはず、です!」
 そんな2人の輝きに、月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)は目を輝かせて、憧れるように見つめ、
「綾音さんも、一緒? じ、じゃあ、もう姫、必要、ない。舞台袖に、戻っ……」
 同じく2人の姿に目を奪われていた、瀧夜盛・五月姫(無自覚な復讐鬼・g00544)と、
「ボクも舞台袖で応援……」
 お役御免で下がろうとしたところを、
「だー」
「めっ♪」
 綾音とシルに捕まって、4人揃ってステージのライトを浴びる。
 ――さぁ、ライブスタートだ。
 綾音の言葉とともに、シルが空へと舞い上がり、踊るようにステップを踏む。
「綾音ちゃんもテンション上げてくよ!」
 それに続くように、綾音も空を翔び、2色の光の軌跡が交わりながら、大人の余裕で待ち受けるル・シャヴォーヌに狙いを定めた。
「調子に乗った小娘たちに、立場をわからせるのも私の仕事です」
 体にまとった泡が、彼女たちの発する光でカラフルに照らされながら、ル・シャヴォーヌは無数の、触れると爆発するシャボン玉を周囲に漂わせ、近づこうとする彼女たちを牽制する。
「このままだと埒が明かないね。綾音さん、全力でいくよ!」
 なかなか近づけないシルは、綾音と2人の輝きを合わせた大技で、戦況を打開しようと提案すると、
「これ以上はみんな弛れるだけだからね。派手なのいこう!」
 綾音も頷いて、2人はお互い見つめ合いながら、
「闇夜を照らす炎よ、命育む水よ」
「激流の水、烈震の土」
「暁と宵を告げる光と闇よ……」
 それぞれの頂点に1つずつ力をこめた六芒星を、ぴったりと重なるように描く。
「世界に溢れし6つの力よ」
「六芒星に集いて」
「彼の者を滅する」
「全てを撃ち抜きし力となれっ!」
 2人の言葉をこめた、二重の六芒星から、強烈な魔力が激しい光となって生み出され、
「何よりも煌びやかな綾音ちゃん達の輝きの魔砲、遠慮なく持っていっちゃえ!」
「これが、わたし達の輝きだ……遠慮せずに、もっていけーーっ!!」
 光の奔流がシャボン玉をまとめて破裂させながら、ル・シャヴォーヌを飲み込んだ。
「きれいな花火にしてあげるよ!」
 という綾音の言葉の通り、ル・シャヴォーヌを駆け抜けた光は、彼女の泡の多くを奪い、致命的なダメージを与えたように見えた。
「……それで終わりですか。小娘ども!」
 だが、それでもル・シャヴォーヌは倒れることはなく、
「たしかに若く、激しい輝きでした。ですが……あなた方には桃色の光が足りないようですね」
 彼女の吐息から生まれる、ほのかに輝く桃色の光が、彼女の身をギリギリで守っていた。
「そんな!」
 大技で仕留めたと思っていた綾音とシルは、しぶとい淫魔に驚きを隠せず、再び周囲にはシャボン玉が飛び始める。
「……コダマ、ファンの人たち……小雪に力を貸してください」
 そんな中、小雪はル・シャヴォーヌの言葉に、ここで淫魔に負けるわけには行かないと、勇気を振り絞り、
「ならっ、ボクがその足りない光になります!」
 放心する綾音とシルの間を翔ぶように駆け抜け、交わる光にピンク色を加えた。
「なんですって!」
 小雪の言葉に驚いたル・シャヴォーヌは、彼女に向けてシャボン玉を投げつけるように撒き散らし、
「ボクはお二人のように綺麗には踊れないかもしれない。けれど、ファンになってくれたみんなのためにも負けられません!」
 小雪は迫るシャボン玉を蹴散らすため、
「アクマの力を引き出して……み、見様見真似だけど、これがボクの全力全開の魔砲、です!」
 自身に憑依する大悪魔から無理やり引き出した魔力を、全力でピンク色の光に変えて放つ。
「な、なんて力なの!」
 先程の光で大半の力を失っていたル・シャヴォーヌは、残されていた桃色の光もその攻撃で吹き飛ばされ、
「だけど……私もまだ、紛い物に負けるわけにはいかない!」
 それでもなお、淫魔は彼女たちの前に立ちはだかることを止めなかった。
「紛い物? 当たり前。だって、さっき服、着させられた」
 そんなル・シャヴォーヌに、五月姫は自分が紛い物のアイドルであることを素直に認める。
「でも、ね。アイドル、は、熱狂、させた方が、正義で勝者。We are Justice, Therefore You're Loser. だよ、わかる?」
 しかし、紛い物だろうがなんだろうが、観客に熱を与え、火を付けたものが『本物』なのだと断言し、
「衆目よ。姫たちの名前、覚えて帰るが、いい」
 五月姫は大薙刀を構えて、ル・シャヴォーヌの正面に立ち、彼女が逃げられないようにプレッシャーをかける。
「遠からん者は、音にも、聞け! 近くば寄って目にも、見よ!  やあやあ、姫こそ、日の本より、参った。姓は瀧夜盛、名は五月姫。だよ!」
 そして、堂々と名乗りを上げ、ル・シャヴォーヌの名乗りを待ち、
「わ、私はル・シャヴォーヌ……」
 彼女が名乗ったことを確認すると、一気に間合いを詰めた。
「いざ、尋常に、勝負!」
 満身創痍ながらも、最後の力をこめたル・シャヴォーヌの必殺の爪撃を、五月姫は薙刀を踊らせ、自らも舞うかの如く受け流し、
「認めざるを得ないわね……あなた方が本物だということを」
 返しの一撃で胸を切り裂かれたル・シャヴォーヌは、最後に五月姫へそう呟くと、美しく散っていった。
 それと同時に沸き起こる大歓声とともに、メンバーたちの名前を思い思いに呼び始める観客たちを見て、
「……ごめん、なさい。やっぱり、姫の名前は、覚えないで!」
 五月姫は恥ずかしそうに、手で顔を隠しながら、その場でうずくまったところをシルに捕まり、
「みんな、応援ありがとう♪」
 彼らに勇気を与えるアイドルとして、観客たちに挨拶して回るのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【クリーニング】LV2が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV2が発生!
【凌駕率アップ】LV1が発生!
【命中アップ】がLV5(最大)になった!

最終結果:成功

完成日2022年02月24日