台東区秋葉原の戦い

 第一次東京奪還戦を完全勝利したディアボロス達は、奪還した地域と隣接する全ての区への調査を開始しました。
 隣接区の一つ、台東区の調査に向かったディアボロス達は、その途中『台東区秋葉原』に差し掛かったところで、突如、電脳世界に引き込まれてしまいます。
 この電脳世界を作り出しているのは、千代田区外神田のいわゆる「秋葉原地区」を支配していたジェネラル級大天使『電脳大天使カシエル』です。
 カシエルは、千代田区が奪還される瞬間に、自分の配下や信者を引き連れて、台東区の秋葉原へと脱出していたのです。

 カシエルは、信者たちをトループス級に覚醒させようとすると共に、自分達の聖地を奪ったディアボロスへの復讐を決意しています。
 ディアボロスは、この電脳化された秋葉原を突破し、台東区への進出を試みます。

秋葉原電脳狂騒曲(作者 波多蜜花
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#TOKYOエゼキエル戦争  #台東区秋葉原の戦い  #台東区  #電脳大天使カシエル  #電脳世界 


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●電脳の天使
 台東区秋葉原、そこは第一次東京奪還戦にて千代田区秋葉原地区を追われたジェネラル級大天使『電脳大天使カシエル』とその配下、そして信者達が支配する地となっていた。
『ボクたちの聖地、秋葉原は何故海になったのか?』
 そう高らかに声を上げるのは、三次元映像――ホログラムとして宙に浮かぶ電脳大天使カシエル。
『それは、ディアボロスという悪魔たちの仕業なのだ!』
「俺達の聖地を……!」
「許さない、許さない!」
 ざわつく信者達に向け、カシエルが尚も告げる。
『そう、その悪魔達がもうすぐこの電脳秋葉原をも奪おうとやってくる』
 重々しいカシエルの言葉に、信者達が一層大きなどよめきを上げた。
「秋葉原を奪っただけじゃ飽き足らず、この電脳秋葉原まで……?」
「俺達の安息の地を!?」
 信者達の目は怒りに燃えていた、正にカシエルの思う壺である。
『ボクたちはもう、これ以上何も失うことは出来ない――だから、戦って! ボクの為に!』
 うぉぉーーーーー! と、信者達の雄たけびが上がる、この命、カシエルたんの為なら惜しくない! なんて叫び声まで上がるほどだ。
『ありがとう! 皆の想い、ボクに痛いほど伝わってくるよ。だから、ディアボロスと戦う時、強く願えば、ボクが力を貸してあげるっ!』
 そこで演出のように白い羽根が無数に舞い散り、カシエルの姿を隠す。ホログラムだと分かっていても信者達が救いを求める者のように手を伸ばす。
『みんなの為に、心を込めて歌います。ボクの歌、聞いてくださいっ!』
 白い羽根が消え去ると、背後にダンサー兼配下を従えたカシエルが慈愛に満ちた笑みを浮かべて歌い出したのであった。

●グランドターミナルにて
「集まってくれてありがとうね! それじゃあさっそく今回の依頼の話なんだけど」
 そうターミナルに集まった復讐者達に声を掛けたのは朱山・椿(夜の愛し子・g03185)で、空中に映像を展開しながら君達に話を続ける。
「第一次東京奪還戦の完全勝利後にね、攻略師団の方針によって奪還した区と隣接する全ての区への調査を行う事になったのは皆も知ってる……よね?」
 これはTOKYOエゼキエル戦争の全貌を明らかにすると共に、今後の大方針を決める為に重要な調査になるから覚えておいてくれると嬉しいと椿が笑う。
「で、今回の調査対象は台東区になんだけど、この区の境界線上に千代田区の残党が電脳世界を展開して侵入を阻んでいるみたいなの」
 千代田区の残党と言えば千代田区神田周辺……いわゆる『秋葉原地域』と呼ばれる場所を支配していたジェネラル級大天使『電脳大天使カシエル』だ。
 どうやら彼女は千代田区が最終人類史に奪還された時に、自身と彼女に従う秋葉原の信者を台東区の秋葉原へと脱出させたらしい。
「本来なら、台東区の秋葉原地区はね? 秋葉原の地名の由来だったみたいなんだけど、何の変哲もないビジネス・住宅街だったの」
 しかしカシエルはその地を『失われた秋葉原を再現する電脳世界』へと構築してしまったのだ。
「電脳大天使って名前は伊達じゃないのかもね、あと秋葉原っていう名前も類感魔術としては引っ張りやすいものだし」
 そう言いながら、空中に出したディスプレイにこの辺りね、と簡易な地図を出して復讐者達へ見せる。
「カシエルの信者達はね、彼らの聖地である秋葉原が奪われた事を許せないって怒りをディアボロスの皆に抱えているの」
 そして、最後の拠り所となる台東区秋葉原を守らんと、復讐者達と戦う決意をしているのだと困った顔をした。
「もし、ディアボロスがディアボロスであるということを隠さずにこの地区に侵入すれば、彼らはカシエルから与えられた力でクロノヴェーダに覚醒してしまうわ」
 そうなれば、戦うより他に手はない。
 可能ならば、できるだけディアボロスであるという事を隠して潜入し、電脳世界を構築しているカシエル配下のクロノヴェーダのみを倒して欲しいと椿が告げた。
「現場に到着すると電脳世界に引き込まれるけど、ディアボロスである私達は通常通りの行動ができるわ」
 けれど、電脳世界はカシエルが創り出したもの、カシエル配下のクロノヴェーダに有利に働く特性を持っているから注意が必要だ。
「でもね、この特性を逆に利用することができれば、こっちに有利に戦えるかもしれないから試してみるのもいいと思うわ」
 そう言うと、椿がまた別のディスプレイを展開する。

「この電脳世界にはね、カシエルの信者達が漂流し続けているみたいなの」
 それ故に、先に流れ着いたカシエルの信者はその救援を行っているのだとか。そして、彼らは救援を行う際に信者とディアボロスを見分ける為に、彼らなりの流儀で仲間を見分けるという。
「いわゆるそう、オタク語りね」
 オタク語り、と聞いていた復讐者達が思わずオウム返しで問い返す。
「内容は何でもいいみたい、とにかくこいつは自分達と同類だなって思わせたら勝ちよ」
 勝ち、とは?
「好きな事ならなんでもいいの、刀が好きとか漫画が好きとか、アニメが好きとか……猫とか鉱石とか、星とか!」
 あるでしょ? 何か好きな事や、好きなもの、と椿が笑う。
「上手く仲間だと思って貰えたら、カシエル配下のクロノヴェーダに挨拶するようにって敵の場所も教えてくれるわ」
 そうなればこっちのものだからと椿が言ってから、ちなみにね? ともうひとつ情報を復讐者達に落とす。
「信者達が教えてくれるカシエル配下の大天使は眼鏡推し、らしいわ」
 その大天使を護衛する天使も、である。
 眼鏡推し……? と思いつつ、色々な趣味嗜好があるのだなと復讐者達は納得することにした。

「カシエルの信者達に罪はないわ、できるなら彼らがクロノヴェーダとなることがないようにしてあげて欲しいの」
 お願いね、と微笑んで椿がパラドクストレインへの乗車を促した。

●電脳世界、秋葉原にて
「大丈夫か!」
 海岸に倒れる人を助け起こし、信者達がその無事を確認する。
「ここは……?」
「ここは我らの第二の聖地、電脳世界秋葉原だ」
 よく無事で辿り着いたな、と信者が笑い――表情を一変させる。
「悪いが、お前が真に我らの仲間であるか確かめさせてもらう」
 そう! お前の真に愛するものへのオタク語りでな! そう言った信者がまずは俺が先にと頼んでもいないのに語りだす。
「まずやはり俺の推しはカシエル様だ、なんといってもあのあどけない少女のような姿! 下手すればその辺にいそうな感じがまたいい、親近感が湧くだろう? 守ってあげたい、応援したい……俺が! カシエル様を! いや、カシエルたんを支えるんだよ!!」
 そう力説した信者の横で、また違う信者が魔法少女であったりアニメであったりと、とにかく自分が好きなものの話を始めたのである。
 そして漂流者もまた、同じように朗々と好きな事の話をして、ガシッと熱い握手を交わす。
「うむ、この熱量! 間違いないな!」
「カシエル様への信仰とオタク趣味は別だからな」
 趣味を信仰にまで高めた信者ですら、力強く頷いている。
「よくぞ来た、我らの仲間よ。俺達は君を歓迎するとも」
 信者達の笑みはどこまでも輝いていた。


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POW  エレメンタルブースト

技能:召喚/全力魔法/契約 (各8LV)

四大元素を象徴する魔術武器(火の棒・風の短剣・水の杯・地の護符)のいずれかを手中に招来し、それらを用いた攻撃を行います。
(元パラドクス:契約召喚)

SPD  サイキカル・プロテクション

技能:拠点構築/塹壕掘り/忍耐力 (各8LV)

自身の前方に大きな魔法円を出現させ、そこから魔力光弾を発射します。また、その宙に浮く魔法円は防御シールドとしての役割を兼ねます。
(元パラドクス:インスタントトーチカ)

WIZ  ミスティカル・カバラー

技能:精神攻撃/時間稼ぎ/情報収集 (各8LV)

複雑怪奇極まりない神智の数々を載せた精神波を放ち、対象を激しく混乱させ前後不覚に陥らせます。
(元パラドクス:リドルウェーブ)

特殊ルール この選択肢には、特殊ルールはありません。
👑5

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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
5
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。【怪力無双】3LVまで併用可能。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【未来予測】
1
周囲が、ディアボロスが通常の視界に加えて「効果LV×1秒」先までの未来を同時に見ることのできる世界に変わる。
【照明】
1
ディアボロスの周囲「効果LV×20m」の空間が昼と同じ明るさに変化する。壁などで隔てられた場所にも効果が発揮される。
【フライトドローン】
3
最高時速「効果LV×20km」で、人間大の生物1体を乗せて飛べるドローンが多数出現する。ディアボロスは、ドローンの1つに簡単な命令を出せる。
【腐食】
1
周囲が腐食の霧に包まれる。霧はディアボロスが指定した「効果LV×10kg」の物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)だけを急激に腐食させていく。
【隔離眼】
1
ディアボロスが、目視した「効果LV×100kg」までの物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)を安全な異空間に隔離可能になる。解除すると、物品は元の場所に戻る。
【泥濘の地】
1
周囲の地面または水面が泥濘に変わり、ディアボロスは指定した「飛行できない対象」の移動速度を「効果LV×10%」低下させられるようになる。
【冷気の支配者】
1
ディアボロスが冷気を自在に操る世界になり、「効果LV×1km半径内」の気温を、最大で「効果LV×10度」低下可能になる(解除すると気温は元に戻る)。ディアボロスが望む場合、クロノヴェーダ種族「アルタン・ウルク」の移動速度を「効果LV×10%」低下させると共に、「アルタン・ウルク」以外の生物に気温の低下による影響を及ぼさない。
【光学迷彩】
3
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【過去視の道案内】
1
移動時、目的地へ向かう影が出現しディアボロスを案内してくれる世界となる。「効果LV×1日以内」に、現在地から目的に移動した人がいなければ影は発生しない。
【無鍵空間】
2
周囲が、ディアボロスが鍵やパスワードなどを「60÷効果LV」分をかければ自由に解除できる世界に変わる。
【活性治癒】
1
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【植物活性】
1
周囲が、ディアボロスが指定した通常の植物が「効果LV×20倍」の速度で成長し、成長に光や水、栄養を必要としない世界に変わる。
【液体錬成】
1
周囲の通常の液体が、ディアボロスが望めば、8時間冷暗所で安置すると「効果LV×10倍」の量に増殖するようになる。
【落下耐性】
1
周囲のディアボロスと、「効果LV×300m半径内」の通常の生物に、どんな高所から落下しても、落下時の衝撃を2mの高さから落下した程度に軽減する能力を与える。

効果2

【能力値アップ】LV4 / 【命中アップ】LV3 / 【ダメージアップ】LV4 / 【ガードアップ】LV2 / 【反撃アップ】LV5(最大) / 【先行率アップ】LV1 / 【ドレイン】LV1 / 【ダブル】LV3 / 【ロストエナジー】LV1

●マスターより

波多蜜花
 閲覧ありがとうございます、波多蜜花です。
 今回はTOKYOエゼキエル戦争から台東区秋葉原の戦いをお届けいたします。
 戦闘はオタク語りということでどちらかと言うとコメディ寄りになるのではないかしら、ノリと勢いは大事だね! と思っておりますがプレイングによってはシリアス気味にも、コメディ気味にもなります。
 私ですか? 眼鏡とスーツはいい文化!!!!!(クソデカボイス)

●選択肢について

①カシエル信者との接触
 信者との接触です。海岸で漂流者のフリをしていれば信者が接触してくるでしょう。
 好きなものへの想いを熱く語れば信者判定されます、お題は何でも大丈夫ですが、公序良俗に反するものは採用を見送ります。

②護衛するトループス級『眼鏡団』
 『眼鏡大天使デュナミス』を護衛するトループス級の集団敵です。
 信者が教えてくれた、デュナミスがいる場所の警護をしており、倒していない場合はデュミナスとの戦闘に出てきます。
 凄まじい眼鏡推しです、眼鏡を掛けていないPCさんには眼鏡の着用を迫ったりします。眼鏡を掛けているキャラさんにとってはイージーモードもいい所みたいな敵。

③覚醒するかもしれないトループス『魔法円の天使』
 信者との接触で、信者と認められず戦闘になった場合にのみ採用されます。①が成功した場合には採用されない選択肢となります。

④アヴァタール級との決戦『眼鏡大天使デュナミス』
 ボス戦です、眼鏡に対する熱いパッションをぶつけたり、眼鏡姿でちょっと決めポーズしたりすると戦闘が有利に働きます。

 それでは、皆様の素敵なプレイングをお待ちしております!
71

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


桜・姫恋
絡み・アドリブ歓迎

好きなことについて語ればいいと……え、そんなの私が語ることなんて決まってますよ?
苺以外にないでしょ!!!!!!!

苺の何が素晴らしいってね?
まず赤くて可愛らしい見た目でしょ?それから甘かったり酸っぱかったりするし、色んな使い道があるでしょ?お菓子にしたりジュースにしたり……あ、私は苺そのままが好きです!
と苺愛を一方的に信者たちに永遠と熱く語り続ける。

あ、少し話し過ぎちゃったかな?どうかな?苺に興味持ってくれた?あ、お近づきの記しにお1つ苺いかが?

え?いらない?そんなこと言わずにどうぞー
騙されてたと思って食べてみてよーとグイグイと信者たちへ迫る。


●苺たっぷりましましで
 海岸に流れ着いたふりをして、桜・姫恋(苺姫・g03043)きょろきょろと辺りを見回すとすぐにカシエルの信者と思われる人々が姫恋を救助するべく駆け寄ってくる。
「大丈夫か、君!」
「ええ、なんとか……」
 こくりと頷けば、信者達が口々に良かったと頷き合い、そして――。
「すまないが、君がディアボロスではなく我らの仲間であるか確認させてもらう!」
 方法はただ一つ、己が好きだと思うものを思う存分語る事!
「えっと、好きなことについて語ればいいと……?」
「そうだ、君も我らが同志であれば好きなものを熱く語ることなど朝飯前だろう!」
「え……」
 口元に手を当てた姫恋に、信者達の鋭い視線が刺さる。
「好きなことを……」
 同志か、ディアボロスか、信者達が迫ろうとしたその瞬間。
「そんなの、私が語ることなんて決まってますよ? 苺以外にないでしょ!!!!!!」
 あっもう合格では? と信者達が顔を見合わせるけれど、姫恋は水を得た魚のように嬉々として語りだす。
 そう、大好きな大好きな、苺について!
「苺の何が素晴らしいってね?」
 姫恋の有無を言わさぬ勢いに、思わず信者達も正座を決める。
「まず、紅くて可愛らしい見た目でしょ?」
 ころんっと小さなものから、大粒でぽってりとしたものまで、どの苺だって愛らしい。
「それから甘かったり酸っぱかったりするし、色んな使い方もあるでしょ?」
 糖度が高くて甘い物、少し甘酸っぱいもの。イチゴパフェ、イチゴ大福、イチゴのジュース、チョコレートフォンデュ、ケーキにタルト、フルーツビネガーにだって!
「あ、私は苺そのままが好きです! 少しずつ齧るのも、一口で食べるのも……練乳を掛けたりもいいよね?」
 ね? と言われた信者達が、その気迫にうんうんと頷く。
「それからね……」
 まだまだ出てくる苺の魅力、苺の旬は本来春後半だけれど、今だって美味しいのだと力説していく。
「あ、少し話すぎちゃったかな? どうかな? 苺に興味持ってくれた?」
 これは紛うことなきオタクの証、布教である。
「あ、お近づきの印にお一つ苺いかが?」
「いや、我らはまだ巡回の途中なので」
 やんわりと信者が断ると、姫恋がぐぐいと迫る。
「え? いらない? そんなこと言わずにどうぞー」
「いや、大丈夫だ! あと君は間違いなく我らが同志! ここへ行くとカシエル様の部下である大天使様がいらっしゃるから挨拶に行くといい」
「わ、ありがとう! お礼に苺をお渡しするね!」
 ぐいぐい、と苺を手渡し、姫恋が満足そうに笑って教えられた場所へと向かう。
 その大天使様とやらにも、苺の良さをわかってもらわなくっちゃね、と意気込みながら――。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!

薬袋・明莉
フッ…俺の特製ガジェット【GA】シリーズについて語る時が来たようだな……

グラフィティアームズ通称GA。状況に応じた特殊な塗料を打ち出す専用の武器でな。


マァ百聞は一見に如かず、
てなわけで実物ドン。右から回転式拳銃「クレヴェット」インクローラー型スマッシャー「ミドヴィエーチ」それから俺の足こと脚部装甲「ハウンド」だ、どれも機能にも見た目にもこだわった逸品だぜ、試しに持ってみるか?

お、分かる?ミドヴィは重心を高くとって振り回しやすくしてんの。クレヴェットの方は……なるほど、サイレンサーか。そういう改造案もありかも。やっぱ趣味の合う奴と話すと一緒だと楽しいな!

アドリブ絡み歓迎


●ガジェットマイらぶ!
 好きなものを語れ、と言われたらきっと誰もがひとつくらいは何かについて語ることができるだろう。海岸に流れ着いたふりをした薬袋・明莉(鋼鉄ペインター・g02002)もその例に漏れず、信者に助け起こされてディアボロスではない証を見せろと言われた瞬間に楽し気に目を細め、フッと笑みを零す。
「好きなもの、か」
「そうだ、悪いがこれも我らの、延いてはカシエル様の為!」
「そうとなれば、俺の特製ガジェット『GA』シリーズについて語る時が来たようだな……!」
 特製ガジェット、もうその言葉だけでオタク心が擽られる。
「これはグラフティアームズ、通称GA、状況に応じた特殊な塗料を打ち出す専用の――」
 武器、と言い掛けて明莉が口を噤む。
 いけねぇ、思わずテンション上がってきて口走りそうになったがディアボロスだと疑われないようにする為だったと、笑みを浮かべて言い換える。
「画材だ」
「画材、君は絵を描くのか?」
「こう見えても画家でね、色々あって手足がこうなんだが」
 こう、と義手として扱っているガジェットを見せた。
「苦労してるんだな……それで、これで絵を描いたりするのか」
「そう、勿論それだけじゃないぜ。俺はこういったガジェットが大好きでな」
 百聞は一見に如かず、まずは見てくれと明莉が実物として取り出したのは回転式拳銃の『クレヴェット』、インクローラー型スマッシャー『ミドヴィエーチ』だ。
「これは?」
「ま、自作のモデルガンなんだが護身用ってところかな」
 自作と言うのは本当で、モデルガンかと言うとちょっとあやしいところ。実際の銃弾ではなく特殊な塗料が詰め込まれたペイント弾を使うので、セーフだ。
「かっこいい……!」
 セーフどころか男性信者の食いつきが良い、男の浪漫だ。
「だろう? そうだろう? あ、俺の足もそうなんだけど」
 脚部装甲『ハウンド』を見せて、機能にも見た目にも拘っている逸品だと胸を張る。
「どれも自慢の品だ、試しに持ってみるか?」
「いいのか? どれ……おお、こいつは振り回しやすいな」
 ミドヴィエーチを手にした信者がその扱いやすさに驚くと、明莉が嬉しそうに笑う。
「お、分かる? ミドヴィは重心を高くとって振り回しやすくしてんの。クレヴェットの方は……」
「こっちはこう、消音とかのギミックは付けたりしないのか?」
「なるほど、サイレンサーか。そういう改造案もありかも」
 サバイバルゲームなんかだと、音ひとつで勝敗を決めたりするからな! と、銃を手にした信者が楽しそうに話す。
「なるほどな、やっぱ趣味の合う奴と話すと一緒だと楽しいな!」
 ここなんかもさー、とグリップの部分を見せては笑い合う。
 すっかり仲間だと信じて貰えたようで、カシエル配下の大天使の居場所を聞いた明莉がガジェットを仕舞いながら立ち上がった。
「じゃ、ちょっと挨拶に行ってくるかな」
「ああ、気を付けてな」
 すっかり少年の顔をした信者達に見送られ、明莉が海岸を後にした。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【冷気の支配者】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!

ラウム・マルファス
うーんウーン、好きなことカ
一番好きなのはソラ(弟)だけど、話してる内に復讐者ってバラしちゃいそウ
そーだ、ドローンのコト話そウ
カラス型のドローンを取り出すヨ
「これネ、イチから自分で作ったんダ、フォルムをギリギリまでカラスに近づけつつドローンの機動性と空中静止機能を担保して、機体内をギリギリまで共通化して他のタイプと部品を揃えてネ、機能をモジュール化して差し替えできるようにしてるんだヨ。目のカメラは暗視タイプや望遠に差し替え出きるしネ、センサーも各種付け替えれるんダ。極めつけは薬品搭載機能だネ。自爆から火炎放射から、香水の噴霧だって出来ちゃうのサ」
何に使うか聞かれたら、ロマンだヨ、って答えるヨ


●ドローン技術ってすごい
 海岸を巡回していた信者に上手く助け起こされながら、ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)は何について語ればいいだろうかと考えていた。
「うーんウーン、好きなことカ」
「ないのか? 我らが同志であれば好きな事の一つや二つ、熱く語れるはずだ!」
 好きなことはある、というか一番好きなのは弟であるソラなのだけれど、それは話している内に自分がディアボロスであることをバラしてしまいそうで、言うに言えないのだ。
「その、ネ」
「なんだ?」
「ありすぎて困ってるんダ」
 これもまた、オタクにとっては珍しい事ではない、信者達が険しくしていた顔を和らげ、わかるぞと頷く。
「一番好きなことでいいじゃないか」
「ウーン」
 それが言えないから困っているのだ、と思いつつラウムがふと思い付いたように顔を上げた。
「そーだ、ドローンのコト話そウ」
「ドローン?」
 工学系のオタクか、と信者が目を輝かすとラウムがカラス型のドローンを取り出した。
「これは? カラスの剥製か?」
「これネ、イチから自分で作ったんダ」
 そうなのか、と信者が口を挟む暇なくラウルがマシンガンのように喋り出す。
「フォルムをギリギリまでカラスに近づけつつドローンの機動性と空中静止機能を担保して、機体内をギリギリまで共通化して他のタイプと部品を揃えてネ、機能をモジュール化して差し替えできるようにしてるんだヨ」
 お、おう……それはかなりすごいんじゃないか? と相槌を打とうとしても、ラウルのカラス型ドローンに対しての熱弁は止まらない。
「目のカメラは暗視タイプや望遠に差し替え出きるしネ、センサーも各種付け替えれるんダ。極めつけは薬品搭載機能だネ。自爆から火炎放射から、香水の噴霧だって出来ちゃうのサ」
「いや本当にすごいな??」
 やっと口が挟めた、と信者が言うとラウムが嬉しそうに笑みを浮かべる。
「わかってくれて、嬉しいヨ」
 ドローンなんて浪漫溢れるものがカラスの形をしていて、尚且つ機能がたんまりと搭載されているというのだ。これに惹かれない男子は少ないのではないだろうか。
「この部分は? ここから火炎も出るし香水も出るのか?」
 嘴部分を指さして、信者が問う。
「そうだヨ、そこからこちらの操作ひとつで出来るのサ」
「ちなみになんだが、これは何に使うんだ?」
 何に? と問われれば、こう答えるに決まっている。
「ロマンだヨ」
 それ以外に何があるのかと、逆にラウムが問い掛ける。
「え……盗撮?」
「それは犯罪だネ」
 ダメだヨ、とラウムが言うと信者が冗談だと笑った。
「しかし、これだけの物を作れる者が来たとなればカシエル様もお喜びになるかもしれないな。ああ、そうだ」
 ここに行けばカシエル様配下の大天使がいるから挨拶しておくといい、と信者が場所を教えてくれる。
「丁寧にありがとうネ」
 それじゃあ、ボクはその大天使様に会ってくるヨ、とラウムが立ち上がる。
 目指すはカシエル配下の大天使、戦いの時はもうすぐ――。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【フライトドローン】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!

紫空・千景
【暁翅】

本当に帰れないだろうなと
心裡で咲いながら隣を一瞥する

推す気持ち、解るぞ
私も刀に目が無くてな
先ずは此の、完成されたフォルムだ
すらりと暁を抜き、指先で刀身を撫ぜて
切れ味もさる物ながら一振り毎にが違う歴史を持つ
並べられたり一度に見れる機会なぞ訪れようものなら朝にもなりかねん
時への浪漫、形への憧れ、刀の記憶
どれもが心躍らせる、どうだ私と一本勝負なぞ…
おっと、熱が篭もってしまったな
星屑の鞘に夜明けの刃を仕舞う

ゆいは――何時も通りだな
見慣れた姿に安堵しつつ、眉はハの字
既に若干引かれてないか
…さて、そろそろ止めに行こう
本当に朝まで語るし、飾るだろうからな

ゆい
花を選ぶのは次にしてやれ
仲間なら機会も有る


花骨牌・唯桃
【暁翅】

おにーさんたちの真剣に推す気持ち!
わかる、わかるよ!
俺?良いの、きみたち暫く帰れないよ
おっと、ちかちゃんは刀か
普段聴けない少し珍しい角度で語るきみが新鮮で
俺も楽しくてつい話を聞いちゃう

俺が好きなのは花や植物全般
季節や気候地域によって咲く種類も咲き方も全く変わる
おやすみ、ってした蕾が一晩でふわっと綺麗な花を開いて
朝におはよう、ってするんだ
アレンジも多様性があって
俺は特に誰かを飾って彩る花を育てるのが好き
何ならきみたちに似合う花をひとりひとり……

あ、ちかちゃんからストップ入っちゃった
未だ此れからが良いとこだけど
ふふん、この辺で勘弁してあげる
そーだね、また今度

どう?俺達仲間でしょ


●花に刀の美しさ
 海岸に隣合って座り、漂流者のふりをしながら紫空・千景(暁の切り札・g01765)と花骨牌・唯桃(華燭・g00538)が小さく囁き合う。
「こんな感じで大丈夫だろうか?」
「いいんじゃない? ほら、噂をすればだよ」
 そっと目を伏せながら、唯桃が千景に答えた。
 やってきたのは信者らしき男達で、二人を見つけると駆け寄りながら大丈夫かと声を掛けてくれる。
「ああ、何とかな」
「心配してくれてありがとう」
 そう言いながら、軽く笑顔を見せれば信者達も安心したように笑みを浮かべ、それからキリッと顔を引き締めた。
「では早速ですまないが、君達が真に我らの仲間であるかどうか確かめさせてもらう!」
 どうやって? と唯桃が首を傾げると、信者の一人がコホンと咳払いをして高らかに告げる。
「好きなものを一つ語って貰おうか! 我らの同志であるというのなら、それなりの熱量を持って語れるというものだ」
「好きなものを?」
「そうだ、私で言えばカシエル様だが、他にも推すものがあればそれでもいい」
 何せ、カシエル様が一番なのは揺らぎない事実だが、オタクというものは推しが複数あるものだから。勿論、一点集中型だっていいとも! と、信者が軽い熱弁を振るう。
「なるほど、なるほど。おにーさんたちの真剣に推す気持ち! わかる、わかるよ!」
「おお、わかってくれるか!」
「勿論だよ!」
 では、お前の好きなことを語ってくれと信者が言う。
「俺? 良いの、きみたち暫く帰れないよ」
 そう言って、きらりと唯桃が瞳を輝かした。
 それを聞いていた千景がそっと唯桃を見遣り、本当に帰れなくなるだろうなと胸の内で笑う。
「推す気持ち、私にも解るぞ」
 柔らかな笑みを浮かべ、千景も唯桃に続くように信者達に声を掛けた。
「おお、君もか!」
「私は刀に目が無くてな……先ずは此の、完成されたフォルムだ」
「おっと、ちかちゃんは刀か」
 唯桃の言葉に頷き、千景が腰に佩いた刀、暁をすらりと抜いてその刀身に指先を這わす。
 刀……! これもオタク心を擽るアイテムなのは間違いない、信者の中に甦るのは小学生の時に買ったカッコいい刀の形をしたキーホルダー、俄然前のめりで千景の話に頷く。
「切れ味もさる物ながら、一振り毎にそれぞれが違う歴史を持つ」
 一振り一振りに打った刀匠の想いが込められている、銘があろうが無かろうが、それは間違いないだろう。
「並べられたり、一度に見れる機会なぞ訪れようものなら朝にもなりかねん」
 博物館などあれば開館から閉館までいる自信がある、刀は沼。
「時への浪漫、形への憧れ、刀の記憶……どれもが心躍らせるものだ」
 時代や刀匠によって刀の形や刃文も違うもの、全く同じものはなくそれぞれが一点物だ。
「そして、この刃はやはり飾られているよりも使われている時が美しい……どうだ、私と一本勝負なぞ……っと、熱が篭ってしまったな」
 同志に刀を向けるなぞ、と千景が笑いながら星屑が鏤められた鞘へと夜明け色の刀身を納めた。
 聞き入っていた信者達が、納刀の音と共に思わず拍手を送る。普段聴けない少し珍しい角度で語る千景が新鮮で、楽しく話を聞いていた唯桃が次は俺の番だね! と話を切り出した。
「俺が好きなのは花や植物全般なんだけど」
 花と聞いて信者がほう、と頷く。花は飾られているだけで心が和むし、空間が彩られるもの。
「季節や気候地域によって、咲く種類も咲き方も全く変わる」
 育て方や気を付ける点だって、花によって違うのだ。
「それにね」
 ふわりと唯桃の表情が柔らかくなって、愛おしいものを見るような眼差しに変わる。
「おやすみ、ってした蕾が一晩でふわっと綺麗な花を開いて、朝におはよう、ってするんだ」
 植物も生きてるんだよ、と唯桃がどこまでも優しい笑みを浮かべた。
 それを眺め、ゆいは何時も通りだなと千景が見慣れた姿に安堵しつつも、信者達が引いていないかと彼らを見遣る。その心配は杞憂だったようで、信者達もうんうんと唯桃の話を聞いている。オタクはオタクに優しいのだ。
「アレンジにも多様性があって、俺は特に誰かを飾って彩る花を育てるのが好きなんだ」
 そう言って、信者達を一人ずつ眺め、ポンと手を叩く。
「何なら、きみたちに似合う花をひとりひとり……」
「ゆい、花を選ぶのは次にしてやれ」
 そろそろ止めるか、と千景が声を出す。何せ本当に朝まで語るし、信者達に飾るだろうから。
「あ、ちかちゃんからストップ入っちゃった」
 ここからが本番だったのだけれど、と唯桃が笑う。
「ちかちゃんが言うからね、この辺で勘弁してあげる」
「仲間ならば、今でなくとも機会はある」
「そーだね、また今度にしよっかな」
 どう? 俺達仲間でしょ、と言い切った唯桃に信者達は只々頷き、次に二人が向かう場所を教えてくれたのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
【植物活性】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!

緋月・ハク
【白縁】

ひょーりゅーしゃ
最初の僕たちとおんなじだね

へへ、おにーさんのカシエルさまを守りたい
応援したいって解るなあ
僕も応援したい子、居るんだ
狼だけど耳も尻尾も嫌いな臆病な子でさ
けど笑うと可愛いんだ
弱さも含めてぜんぶ守ってあげたいの
一番楽しいのは一緒する旅
あっは、夢の中でしか会えないんだけどね?

近くに見覚えのある白
メイヤってばすっごい活き活きしてるっ
妹、は確か家族だよね

終わったらぱたぱた近寄って
やっほう、おたくなかま!
メイヤ妹のこと、だいすきなんだね
うん、家族すきだよ
血は繋がって無いけどね
あれメイヤ僕の話聞いてたんだ
へへ、夢の狼は僕だけの

ね、入れるかな?
背伸びの耳打ち
わしゃわしゃ撫では何か懐かしい


朔・冥夜
【白縁】

オタク語り、ってのはよく解らねぇけど
真に愛するね……

ああ、それならよく理解るぜ
カシエル様がお前らの生き甲斐で守りたいってやつ
俺の場合は、此の世で唯一人
血を分けた妹
聞いてくれ、めちゃくちゃ可愛いんだ俺の妹
ずっと微笑んで俺を呼んで
倖せで在って欲しい
今迄離れていた分、傍に居る
もう寂しい想いをさせないために
――、此れは所詮俺のエゴだけど
良いじゃねぇの、大切なんだ。胸を張ってこうぜ

よー、ハク。漂流仲間……いや、オタク仲間じゃん
ああ、俺の家族は妹だけ 大好きだよ
お前も家族が好き?
へえ、夢の中で逢える狼くんか
じゃあハクだけのもんだね

共感し己と揃いの竜仔の白の髪をわしゃわしゃと
耳打ちに、靜かに微笑む


●大事にしたいのは
 海岸で倒れたふりをしながら緋月・ハク(竜の揺り籠・g04846)思うのは、漂流者のこと。
 ひょーりゅーしゃ……最初の僕たちとおんなじだね、なんて考えていたら砂地を駆ける音が聞こえてきた。
「大丈夫か、君!」
「こっちにもいます!」
 信者達が斃れるハクを抱き起し、砂を払う。
 優しいんだなぁ、きっと普通の人なんだと思いながらハクが大丈夫だと答える。ちらりともう一人抱き起される誰かを見遣れば、見知った顔でハクがぱちりと目を瞬かせた。
「こちらの人も無事ですよ!」
 ハクと同じように信者に支えられながら起き上がったのは朔・冥夜(星朧・g06409)で、同じようにハクを見ると小さく手を振った。
「無事で何よりだ。早速で悪いが、君が真に我らの仲間なのか試させてもらう」
「試す?」
「そうだ、ディアボロスをカシエル様に近付けるわけにはいかないからな! カシエル様は可愛らしくも儚いお方だ。大天使様たるカシエル様を守るのが我らの使命なのだ!」
 思わずそこから熱くカシエルについて語ってしまい、ゴホンと咳払いをした信者がハクに向かって君も好きなことについて語るのだと促した。
「へへ、おにーさんのカシエルさまを守りたい、応援したいって気持ち……僕、解るなあ」
「おお、わかってくれるか!」
 うん! と元気良く返事したハクが笑みを浮かべたまま語りだす。
「僕も応援したい子、居るんだ」
 カシエル様とは別にね、と言うと信者がうんうん、と頷く。
「狼だけど耳も尻尾も嫌いな臆病な仔でさ」
 狼で耳と尻尾が嫌い、そういうコスプレアイドルかな、と勝手に信者が脳内で考えているけれど、それはそれで好都合だ。
「けど、笑うと可愛いんだ」
 笑顔が可愛い、うんうん、これはアイドルとして鉄則、クールビューティな子だってふとした瞬間に笑顔を見せてくれるもの。
「弱さも含めてぜんぶ守ってあげたいの」
 わかる、守ってあげたくなるんだよな、とまた別の信者も頷いて。
「一番楽しいのは一緒する旅なんだ」
 旅? そうなるとアイドルではなくゲームのキャラクターだろうか、と信者が首を傾げると、ハクが笑う。
「あっは、夢の中でしか会えないんだけどね?」
 そう言われ、信者がまたも勝手に脳内で補完していく。夢に推しが出てきたら最高だもんな、と。
 ハクが言うのは全て夢の話、ハク自身だって夢だと思っている。でも、きっといつかの日々に一緒だった、そんな――。
「よし、では次は君だ」
 そう言われ、ハクの話を聞いていた冥夜が俺か、と軽く頭を掻く。オタク語りってのはよく解らないけれど、真に愛するものの話だというのなら。
「そうだな、俺もそれならよく理解るぜ」
 カシエル様がお前らの生き甲斐で、守りたいってやつ、と冥夜が言うと、信者達が嬉しそうな顔をする。
「俺の場合は、此の世で唯一人……血を分けた妹だ」
 妹! 妹と申したか! みたいな顔で食いついた信者に、冥夜がこくりと頷いた。
「聞いてくれ、めちゃくちゃ可愛いんだ俺の妹」
 妹は妹と言うだけで可愛い、わかる、と信者が拳を握る。
「顔が可愛いのは勿論なんだが、揺れるふわふわの髪も可愛いくてな……ずっと微笑んで俺を呼んで、倖せで在って欲しい」
 ウェーブヘアのゆるふわロング! 信者が幻視した彼の妹のイメージは間違っていない、それは可愛い。何より大事だと語る冥夜の顔は真剣だ。
「今迄離れていた分、傍に居るって決めたんだ。もう寂しい想いをさせないために――っと、此れは所詮俺のエゴだけど」
「兄妹愛、尊い……!」
 聞いていた信者が胸を押さえる、ピンポイントで特攻が入ったのだろう。
「わかるぞ、妹ではないが俺もカシエル様にそう思っている……不遜かもしれないが!」
「良いじゃねぇの、大切なんだ。胸を張ってこうぜ」
 同志……!! と、信者達が男泣きをしている横で、ハクがぱたぱたと近寄って冥夜に向かって笑う。
「やっほう、おたくなかま!」
「よー、ハク。漂流仲間……いや、オタク仲間じゃん」
 そうだった、ここでは同志である。
「メイヤは妹のこと、だいすきなんだね」
「ああ、俺の家族は妹だけだからな。大好きだよ」
 お前は? と問えば、ハクも家族が好きだと答える。
「血は繋がってないけどね」
 大事なんだよ、と笑う。
「へえ、夢の中で逢える狼くんは?」
「あれメイヤ僕の話聞いてたんだ」
 夢だけど、夢じゃないような気がするんだとハクが零す。
「じゃあ、ハクだけのもんだね」
「へへ、そうだね! 夢の中の狼は僕だけの」
 大事な。
「そうか」
 その想いに共感するように、己と揃いの髪色をわしゃわしゃと撫でる。
「わわ、あはは」
 なんだか懐かしいその感覚に笑って、ハクが背伸びをすると冥夜に耳打ちをした。
「ね、入れるかな?」
 その答えはすぐそこだ、と冥夜が静かに微笑んだ。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】がLV3になった!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV2になった!

葵・虹介
…台東区はぼくが住んでたばしょ
ここから先に、この時代のともだちや家族や
いつも過ごしてたばしょがあるなら
ぜったい取り戻したい

そのためなら
話すこと、あんまり得意じゃなくても
がんばれるはず、だから!

えっと、ぼく
宇宙が好きなんだ
ここから見える空も星も月も好きだけど
ここよりもっと遠くの
宇宙に行ってみたいと思ってて――
いつか月を探検したり、あたらしい星をみつけたりしたい!
それにロケットとか、宇宙服とか、かっこいいよねっ
未来のせかいで情報を掘りだしたんだけど
2022年はぼくの時代からもやっぱり宇宙開発が進化してて、たとえば……

デジタルツールで
写真や資料を映しながら話してみるね
…仲間だとおもってくれるといいな


●宇宙に煌めく
 漂流者のふりをしつつ、葵・虹介(光芒・g00128)が海岸に座り込む。
 それから考えるのは、台東区のこと。これから向かう場所はかつて虹介が住んでいた場所なのだ、それ故に彼の思い入れも強い。見上げた空の先、この時代の友達や家族、そしていつも過ごしていた場所があるのならば。
「ぜったい、取り戻したい――」
 その為ならば、ちょっと苦手な会話だって絶対に頑張れるはずだから!
 よし、と意気込んでいると信者達が大丈夫かと声を掛けながら虹介に駆け寄った。
「あ、えっとありがとう、怪我はないと思うんだけど……」
「そうか、痛い所があれば言ってくれ。それと早速で悪いが、君が俺達の仲間であるかどうか確認させてもらうぞ」
 確認、と言われて思わず動きがぎこちなくなるけれど、精一杯の笑みを浮かべて虹介が頷く。
「よし、じゃあ好きなことについて語って貰おうか!」
「えっと、ぼく」
 ぎゅっと拳を握り締め、顔を上げて。
「宇宙が好きなんだ」
 宇宙、浪漫に溢れた言葉だと信者達が続きを促す。
「ここから見える空も星も月も好きだけど、ここよりもっと遠くの宇宙に行ってみたいと思ってて――」
「宇宙飛行士になりたいってことか?」
「そう、そうなんだ!」
 宇宙飛行士になりたい、少年時代を思い出す言葉に信者達も思わず笑みを浮かべる。
「いつか月を探検したり、あたらしい星をみつけたりしたい!」
 宇宙ってすごいんだ、今この瞬間にも広がり続けているし何処かでは星が生まれたりしているんだと虹介が精一杯想いを伝える。
「それにロケットとか、宇宙服とか、かっこいいよねっ」
 未来の世界では――と言い掛けて、未来から来たって言ったらディアボロスだってバレるかな? と口を噤む。その代わり、デジタルツールで宇宙の写真や資料を映し、ここがすごいんだよ! と話す彼はどこまでも宇宙への愛に満ちていた。
「ど、どうかな……?」
「素晴らしい! この熱量、まさに宇宙オタクと呼ぶに相応しい……!」
 他の信者達もうんうんと頷き、宇宙っていいよなと口々に言って空を見上げる。
「じゃ、じゃあ……仲間だって信じてくれる?」
「勿論だとも! さあ、ここから先にカシエル様の配下の大天使様がいらっしゃる。挨拶をしてくるといい」
 場所を教わると虹介が丁寧にお礼を言って、海岸を後にする。
 向かうはカシエル配下の大天使が居る根城。必ず台東区を取り戻すという決意を胸に、虹介は電脳世界を歩き出した。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【隔離眼】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!

●眼鏡通り
 漂流者を装い、カシエル配下の『眼鏡大天使デュナミス』の支配する場所を聞き出すことに成功したディアボロス達が到着したのは、電脳世界秋葉原にある眼鏡通りであった。
 実際の秋葉原には無いような場所ではあったが、ここは電脳世界。
 数々の眼鏡店が並ぶ通りの奥に、アヴァタール級であるデュミナスがいる。そして、この通りを守るように配置されているのはトループス級である『眼鏡団』達である。
 一気にデュミナスを叩くのであれば、配置された眼鏡団がデュミナスを守らんと駆け付けるだろう。
 先に眼鏡団を倒してしまうも、纏めて相手にするもディアボロス達次第――。
桜・姫恋
連携・アドリブ歓迎

こんにちはーここにカシエル様の部下がいるから挨拶してこいって言われたんだけど通ってもいい?
あ、ダメですか?なら、倒すまでですねー

ふふ、私の特性眼鏡のビームをとくと味わいなさい!

ほれほれほれーと【飛翔】しながら眼鏡団に向けて《連射》、《連撃魔法》、《全力魔法》の多種多様なビームを撃ち倒していく

私信者と認められて来たのに通してくれないのが悪いんだからね?だから恨みっこなしよ?

私はあなた達を倒してカシエル様の部下の大天使様とやらの顔を拝ませてもらうんだから!!!

使える効果は全て使用


●眼鏡ビーム!
 いちご♪ いちご♪ と、自作の鼻歌を歌いながら桜・姫恋(苺姫・g03043)が苺のように赤いアンダーリムの眼鏡を掛けて、軽い足取りで眼鏡大天使デュナミスがいるという眼鏡通りを歩く。
「本当に眼鏡屋さんばっかりなのね」
 そして、辺りにいるのも眼鏡を掛けたトループス級の天使、眼鏡団だ。
「丁度いいですから、ちょっと聞いてみましょうか」
 苺のピアスを揺らしながら、こんにちはー! と声を掛けた。
「ここにカシエル様の部下がいるから挨拶してこいって言われたんだけど、この道で間違いないかしら?」
『間違いな……お前、眼鏡を掛けてはいるがディアボロスだな!?』
 危うく通してしまうところだった! と、眼鏡団が戦闘態勢に入る!
「あ、道はあってるんですね。でも通るのはダメですか? なら、倒すまでですねー」
 姫恋が左手をそっと眼鏡のフレームに掛け、僅かにずれた位置を直す。
『その仕草! 眼鏡ならでは!!』
「ふふ、そうでしょう? ではでは、私の特製眼鏡のビームをとくと味わいなさい!」
 ふわり、と宙に舞うと姫恋の眼鏡レンズがきらりと淡いピンク色に光る。そして放たれるのは桜吹雪を伴った、眩いばかりの光線……つまり眼鏡からビーム!
『うわああ、眼鏡からビーム! 眼鏡からビームが!』
『なんだあれカッコいい、ギャアアア!』
 姫恋の初撃は完全にクリティカルヒット、眼鏡に見惚れていた眼鏡団が抗う術もなく地に伏せていく。
「見たか、これぞ眼鏡の力よ!」
『くっ、俺達の眼鏡の力だって負けていない!』
 そうは言うけれど、眼鏡にビームぞ? これ以上に何かある? みたいな顔で姫恋が眼鏡のフレームを指先で撫でた。
「だいたいね、私は信者と認められて来たのに通してくれないのが悪いんだからね? だから恨みっこなしよ?」
 ね? と笑った姫恋の眼鏡から、再びパラドクスの力がのったビームが放たれる。
『ぐわー! 今度は連射! 連射だ!』
『くそー、カッコいい! しかし喰らえお前も眼鏡信者攻撃だ!』
 ビームにやられつつも、眼鏡団が姫恋に眼鏡を掛けないといけない、という概念を植え付け――。
「私、もう眼鏡掛けてるんだけど」
『そうだったー!』
「私はあなた達を倒して、カシエル様の部下の大天使様とやらの顔を拝ませてもらうんだから!!!」
 邪魔しないでよね? そう言った姫恋の眼鏡からは再び桜舞うビームが発射されたのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【照明】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!

アイネリス・レナリィ
はーい良い子のみんなー?こーんにーちはー♪
今日は眼鏡を騙る異教徒どもをぶちころがしに来たよー!

眼鏡の布教は全人類の責務だけど、無理矢理掛けさせるのは良くないことなんだ!
掛けていいのは圧までだよっ♪

良い子のみんなは民草に迷惑を掛けないようにね!
お姉さんとの約束だぞっ♪

(急に素に戻りながら)
さて、邪魔者には早々に退場していただきましょうか。

何かしているようだけど、もう眼鏡は掛けているし外す気も無いので反応に困るのよね……
パラドクスを発動、眼鏡団の動きを【看破】
隙を晒した者から順番に蹴っ飛ばしていきましょう
全員逃すつもりはないので覚悟しておきなさい。


●眼鏡にだって自由はある
 純銀製の眼鏡を掛けて、アイネリス・レナリィ(黒鉄の魔女・g01781)が眼鏡通りを闊歩する。
 その姿は凛々しくも知的で、眺めていた眼鏡団が思わず吐息を零すほど。
『いや待て、お前ディアボロスだろう!』
 あまりにも堂々とした振る舞いとナイス眼鏡に見逃しかけたが、大天使デュナミス様の元へ行かせる訳にはいかないと、眼鏡団がアイネリスの前に立ちはだかった。
「はーい、良い子のみんなー? こーんにーちはー♪」
『えっ』
「こーんにーちはー?」
『こ、こーんにーちはー!』
 眼鏡団とてこの秋葉原においてはオタク、様式美には応えてしまう。
「元気な挨拶ね、今日はお姉さんが眼鏡を騙る異教徒どもをぶちころがしに来たよー!」
『えっ』
 誰の事ですかそれ、みたいな声で眼鏡団が戸惑う。
「眼鏡の布教は全人類の責務だけど、無理矢理掛けさせるのは良くないことなんだ!」
 無理強いは良くない、その通り。
「掛けていいのは圧までだよっ♪」
 その圧が強い~~~!
「良い子のみんなは民草に迷惑を掛けないようにね! お姉さんとの約束だぞっ♪」
 眼鏡に触れたものは、自ずと眼鏡の良さに気が付くものなのだから……!
『一理、一理ある……!』
「さて、そういうワケで邪魔者には早々に退場していただきましょうか」
 スンッと素に戻ったアイネリスが鈴を揺らすと自身の影から使い魔の猫を召喚し、その視覚を共有する。
「見切ったわ」
 その言葉と共に剣刃の破片が眼鏡団へと襲い掛かり、地に沈めていく。
『お前も眼鏡を愛する者ならば、我らの気持ちもわかるだろう!』
「わかるけど、やり方が気に入らないのよ」
 隙を晒した者からパラドクスの力をのせた鮮やかな回し蹴りで一蹴し、アイネリスが眼鏡団を睨み付ける。
『く、お前も眼鏡信者!』
「何かしているようだけど、もう眼鏡は掛けているし外す気も無いので反応に困るのよね……」
『アーーーー!』
「ほらほら、隙だらけよ? 全員逃すつもりはないので覚悟しておきなさい」
 間違った眼鏡の布教、許すまじ――!
 アイネリスの猛攻は大天使デュナミスの元に辿り着くまで収まることはなかった。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【液体錬成】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV3になった!

ラウム・マルファス
眼鏡の人、最近よく見かけるナ
流行ってるのカナ

スマホの地図アプリに聞いた場所を設定
「ねーネー、これってこっちで合ってル?」
眼鏡褒められたらアリガトって言って
「そー言えば素朴な疑問なんだけどサ。眼鏡団の人ってどこまで眼鏡的にオッケーなノ?」
って仲間割れを誘発してみよウ

「モノクルは?伊達メガネはアリ?サングラスは?バイザーみたいのもあるよネ。水中メガネはナシ?」
「VRゴーグルはどう?ARで周りの人みんな眼鏡にできるヨ」

ボクのコト聞かれたら
「この子、Rewriterって言うんだケド、この子一筋だカラ」
向こうから攻撃してきたら、Rewriterで相手の弱点を空気に変換。弱点……眼鏡カナ?


●眼鏡の可能性について
「眼鏡……ここカナ」
 ふらりと入り込んだ通りにはそこかしこに眼鏡店があり、更には眼鏡を掛けた眼鏡団の姿が見えた。
「眼鏡の人、最近よく見かけるナ。……流行ってるのカナ?」
 なんてことを呑気に考えつつ、ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)が眼鏡団に向かって気さくに話し掛ける。
「ねーネー、眼鏡の偉い人がいる場所ってこっちで合ってル?」
『偉い……デュナミス様の事か? それならこっちで……って、貴様ディアボロスだな!?』
 わ、バレちゃったネ、と笑いながらラウムが眼鏡のフレーム位置を軽く直す。
『それはそれとして眼鏡が似合うな貴様!』
「アリガト」
 本当に眼鏡が好きなんだナ、と思いつつどうしようかと考えて――ラウムが眼鏡団へと問い掛けた。
「そー言えば素朴な疑問なんだけどサ。眼鏡団の人ってどこまで眼鏡的にオッケーなノ?」
『……どこまで?』
 どこまで、とは。
『いや、眼鏡は眼鏡では?』
「モノクルは?」
『えっ』
 一瞬怯んだ隙に、ラウムが畳み掛けるように疑問を叩き付ける。
「伊達メガネはアリ? サングラスは? バイザーみたいのもあるよネ。水中メガネはナシ?」
『待て待て待て、ちょっと待ってくれ』
 審議中の札を掲げた眼鏡団達が円陣を組むようにし、頭を突き合わせて相談しだす。
『モノクルは眼鏡だろう』
『伊達眼鏡は自分的には無しなんだけど』
『でもファッションとしての眼鏡はありだろ』
 喧々囂々である、どえらい問題を落としてきたなディアボロス!
『サングラスは?』
『サングラスは眼鏡じゃないだろう、サングラスだろ』
 それでいくとバイザーみたいなのもサングラスに入るんじゃないか? 水中メガネは水中メガネなので却下だとか、最終的にモノクルと伊達眼鏡はあり、という結論に達したとラウムに胸を張る。
「VRゴーグルはどう? ARで周りの人みんな眼鏡にできるヨ」
 お手軽な全世界メガネ化計画が発動できるだと? 賢いか?? いやVRを外せば誰も付けてないだろ! 目を覚ませ!
『そういう貴様はどうなんだ!』
「ボク? ボクはこの子、Rewriterって言うんだケド、この子一筋だカラ」
 ごめんね、と笑ってRewriterの力を開放すると眼鏡団の弱点である眼鏡を空気に変換し破壊する。
『あっ眼鏡ーー!』
 眼鏡団のアイデンティティたる眼鏡を壊された彼らは、なす術もなくラウルの前へと崩れ落ちたのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【無鍵空間】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!

緋月・ハク
【白縁】

わー、みんな眼鏡掛けてるー!
隣のきみをじっと見て
メイヤは眼鏡似合いそうだね

どっと押し寄せる一団に首傾げて
ほえ、僕もメガネかけていーの?
へへ、メイヤやっぱ似合う〜
あっは
キメ顔、超カッコいーね!
僕もくいっとポーズ決めて似合うー?って聞いてみよ
あざとかわいいってなぁに?
云われた通り眼鏡を両手で持って皆に上目遣い
…こう?と首傾げ

おたくなかまは眼鏡もお揃い!
ぴょんぴょこ嬉しそうに跳ねる

このまま歩いて行ったらカシエルさま?に会えるのかな
攻撃されたら応対して基本は友好的にしとこっと
あ、でも残しておくと後で面倒そうだから
心でごめんねして不意打ちしちゃえ
ひらり飛んで竜翼翔破

ぎゃっぷ、メイヤは物知りだね


朔・冥夜
【白縁】

うっわ、揃って眼鏡だとちょっと怖……
いや何でもない
へー、俺似合いそうかな

眼鏡を受け取ってスっと
縁なしのシンプルめを格好良くキメ顔で
ハク、どう?頭よさそーに見える?
褒められたなら悪くない、って満足気
お前はあざと可愛いな知ってた
ほら、眼鏡を両手で持って皆に上目遣いしてやんなよ
そうそう、かーわいい

揃いのもの身に着けると一体感はあるな
なー、おたくなかま

先に進めるのなら適度に眼鏡トークを挟んで
怪しまれずいくのが手っ取り早い
不意打ちつけるならハクに合わせて応戦
神触呪刃、月鱗を素早く抜いて接近戦で確実に仕留める

あー、やっぱり戦うときは邪魔かもなあ、眼鏡
偶に掛ける位がギャップあるってやつじゃねえ?


●かっこいい眼鏡ポーズ!
 眼鏡通り、という看板を見上げ、商店街のようになっている方を見遣れば、どこもかしこも眼鏡店。しかも道行く眼鏡団も全員眼鏡を掛けていた。
「わー、みんな眼鏡掛けてるー!」
「うっわ、揃って眼鏡だとちょっと怖……」
 緋月・ハク(竜の揺り籠・g04846)が楽し気に声を上げ、朔・冥夜(星朧・g06409)がちょっと引いたような声で呟く。近くにいる眼鏡団にじろりと見られ、冥夜がすっと表情を立て直して何でもないですけれど? みたいな顔をする。
「何だ?」
 じっと見上げてくるハクに首を傾げれば、にぱっと笑ったハクが無邪気な声で答えた。
「ん-ん、メイヤは眼鏡似合いそうだねって思って」
「へー、俺似合いそうかな」
 その瞬間、周囲の眼鏡団が二人を囲むようにやって来るではないか。
 思わず臨戦態勢を整えるが、ちょっと様子が違うなと感じた冥夜はハクを庇いつつ敵の出方を見る。
『今、眼鏡の話をしたかな!?』
 うわ……っとなったが、ここで引いては話にならない、敵はカシエルの加護を受け眼鏡への愛によって力を得ているのだから。
「あ、ああ。どんな眼鏡が似合うかなって話を、な?」
「うん、そーだよ! 僕たちもメガネかけてみたいなーって」
 冥夜の目配せに合わせるように、ハクが言うと眼鏡団達が我先にと眼鏡を二人に差し出した。
「ほえ、僕もメガネかけていーの?」
『眼鏡は! 全人類老若男女問わず! 似合うものだ!!』
 力説する眼鏡団の横で、縁なしのシンプルな眼鏡を受け取った冥夜がすっと眼鏡を掛ける。
「ハク、どう? 頭よさそーに見える?」
「へへ、メイヤやっぱ似合う~」
 似合う、と言われて冥夜が格好良くキメ顔を作って、唇の端を持ち上げた。
「あっは、キメ顔も、超カッコいーね!」
『いい……っ!』
 ハクが褒める後ろで何人かの眼鏡団が満足そうに倒れた、萌えとかそういうのが天元突破するとオタクすぐそういうムーブする。
 それを満足気に冥夜が眺めていると、ハクがはいっと手を上げた。
「僕も僕も!」
 ハクが真似をして、くいっと眼鏡のフレームを持ち上げるポーズをして見せる。
「似合うー?」
「お前はあざと可愛いな……知ってた」
 後ろで倒れている眼鏡団があざと可愛い、最高、とサムズアップを決めている。
「あざとかわいいってなぁに?」
「あー……ほら、眼鏡を両手で持って、皆に上目遣いしてやんなよ」
 上目遣い? と首を傾げつつハクが言われた通りにポーズを作る。
「……こう?」
「そうそう、かーわいい」
『そう、それー!』
 倒れ込んだ眼鏡団が増えた、マジでチョロいな此処の眼鏡団。
 とはいえ、眼鏡団とてクロノヴェーダ、接している内にこいつらもしかしてディアボロスでは? と気が付き始めた。
『お前達、もしかしてディアボロスなんじゃないか?』
「え? そうか? 揃いのものを身に付けた一体感のあるおたくなかまじゃ?」
「おたくなかまは眼鏡もお揃い!」
「なー、おたくなかまだよな」
 ぴょんぴょこと、嬉しそうに飛び跳ねるハクを見て、眼鏡団もあれ? やっぱりディアボロスじゃない? 寧ろ天使か? と惑わされかけたけれど、いやいや騙されないぞと眼鏡団がキリッと眼鏡のブリッジを押し上げる。
『いや……やはりお前達はディアボロス!』
「ところで眼鏡のフレームについて知りたいんだが」
『何だ? 眼鏡のフレームの形によっては色々あるぞ』
 なんて、上手く誤魔化しつつ眼鏡通りを進んでいたが、とうとう誤魔化せなくなったところでハクと冥夜が視線を合わせ――。ハクがひらりと竜翼を羽ばたかせ、空へと舞い上がると眼鏡団を急襲した。
 心の中ではごめんね、と思いつつも不意打ちの一撃は眼鏡団を吹っ飛ばす。
『やはりそうだったか!』
 そう構えても遅い、既に冥夜が妖刀『月鱗』を素早く抜き放ち、呪いを解放すると同時に眼鏡団へと斬り付けた。
「あー、やっぱり戦うときは邪魔かもなあ、眼鏡」
『何ー!? 喰らえ、眼鏡こそ至高!!』
「いや、もう眼鏡掛けてんだよな」
 眼鏡を掛けている相手に効くかと言われれば、どうかなって感じの眼鏡団の能力である。
『くそー! 眼鏡パワーを何たると心得るか!』
「でもほら、偶に掛ける位がギャップあるってやつじゃねえ?」
 ギャップ、と言われて眼鏡団の動きが止まった。
 なるほど? そういうのもあるのか。
「ぎゃっぷ、メイヤは物知りだね!」
 一つ賢くなったね! とハクが笑って眼鏡団に再び攻撃を仕掛けるのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】がLV4になった!
【腐食】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV4になった!
【ダメージアップ】がLV2になった!

花骨牌・唯桃
【暁翅】

はっ……みんな眼鏡だ
俺たまーに実は掛けるのすきなんだ
度は入ってないけど、ファッションで

よし、優等生っぽく黒縁にしてみよっかな
格好良い?なんてじゃーんと披露してみる

ちかちゃん赤縁似合うー。
より大人っぽく見えるというか
きみの零れた言の葉、ふんわり微笑み
そっか、じゃあちかちゃんの眼鏡姿
お父さんの面影あるのかな
会ったことはないけれど、そんな風に想像をしてみて

なるべく穏便に進めたら良いけど
眼鏡団の気を惹くように話題を作りつつ
ちかちゃんから意識を逸らせるように
必要なら自分も飛天流星脚で叩いて援護を

眼鏡を直す仕草すら様になってるきみの隣で
カッコいいね、って見詰めて
自分も楽しそうに指先で眼鏡を摘む


紫空・千景
【暁翅】

ふむ、眼鏡か
好き?ならば存分に掛けると良い、ほら
気づけば既に囲まれていた
推される眼鏡
では度のない物で…赤縁は有るか?

ゆいの黒縁はシックでクールだ、格好良いぞ
ふっ、私も似合うか?
では気持ち大人の仲間入りでも
褒められて悪い気はしない
赤縁の理由は、そっと目を逸らして
父親が好んで掛けていたとぽつり
――……多分佳く似てると歯切れ悪くも

友好的ならば前へ
だが、大将戦の前に取り巻きを残す主義では無いのでな
陰で光学迷彩にて存在を薄くし
虚閃一刀に呪詛と殺気を乗せて手早く済まそう
見つかれば開き直って全力で薙ぐ

一仕事終えゆいの隣に並び
指で眼鏡を調整し前を見据える
格好いいのは、あんたもだ
本日、二度目の褒め言葉


●似合う眼鏡をご一緒に
 海岸から少しばかり歩くと、そこは如何にも秋葉原といったテイストの街並みであった。
 花骨牌・唯桃(華燭・g00538)と紫空・千景(暁の切り札・g01765)が信者達に教えてもらった通りに、真っ直ぐに進んで行くと眼鏡通りと書かれた商店街に辿り着く。
「眼鏡屋さんしかないのだな」
「本当だ、眼鏡通りって言うだけあって眼鏡屋ばっかりだね」
 それは異様な光景でもあった、いくら眼鏡通りと銘打たれた商店街であっても、眼鏡屋以外にも店があってしかるべきではないか? つまりは、ここにカシエルの配下である大天使、そしてそれを護衛する天使がいるということに他ならない。
「このまま進んで行けば良さそうだね」
「ああ、だがどうやら囲まれたようだ」
 千景の言う通り、二人を囲むように眼鏡の集団――大天使の護衛を務める眼鏡団が近付いてくるのが見えた。
「はっ……みんな眼鏡だ、ちかちゃん」
「眼鏡好きとは聞いていたが、なるほど」
 互いに聞こえる程度の声でやり取りをしつつ、さあどうしようかと思っていると眼鏡団の一人が二人に向かって声を掛ける。
『お前達は眼鏡を掛けていないようだが? 敵か?』
 ド直球な質問であったが、的を射ていると言えば的を射ている。
「ふむ、眼鏡か」
『そうだ! 眼鏡だ! 我らは眼鏡を愛する眼鏡団、眼鏡を掛けていないものは敵!』
 短絡的思考であったが、それならばと千景が臆することなく答える。
「好き? ならば存分に掛けると良い、ほら」
『なんだと……? 敵ではない……?』
「俺はね、たまーにだけど……実は眼鏡を掛けるのすきなんだ」
『好き!?』
「うん、視力が悪いわけじゃないから、度は入っていないけど、ファッションで」
 ファッションでも眼鏡を掛けることは充分にありだ、できれば度が入っていれば最高だけれど文句はない。
 眼鏡に対し友好的な二人に眼鏡団がこいつら敵じゃないのか? いやでもディアボロスじゃ? と戸惑う中、唯桃がどんな眼鏡がいいかなと話を進めていく。
「どれがいいかな……よし、優等生っぽく黒縁にしてみよっかな」
「私はそうだな……では度のない物で、赤縁はあるか?」
 ありますとも!! ディアボロスでもこの際構わない、眼鏡を掛けろ! という欲求のままに眼鏡団が素早く眼鏡を用意する。
「ゆいの黒縁はシックでクールだ」
「そう? 恰好良い?」
 唯桃の薄紅色の髪に黒縁がよく映えているし、覗く金春色の瞳はどこか理知的に見える。
「うん、恰好良いぞ」
「ありがとう、ちかちゃんも赤縁似合うー」
「ふっ、私も似合うか?」
 千景の艶のある黒髪に赤い色はよく似合っていたし、紫色の瞳とも相性ばっちりだ。
「より大人っぽく見えるよ」
「では気持ち大人の仲間入り、だな」
 二人で互いの眼鏡姿を褒め合っていると、眼鏡団も良いぞ、やはり眼鏡は素晴らしいとご満悦。
「色々あるけど、赤縁が一番似合う気がするよ。ちかちゃんも迷わず手にしたよね」
「……父親が好んで掛けていたから」
 つい、と千景がぽつりと零す。
「そっか、じゃあちかちゃんの眼鏡姿はお父さんの面影があるのかな」
 会ったことはないけれど、想像してみれば自然と思い浮かんでくるようで。
「……多分佳く似てる」
 歯切れが悪い言葉ではあったけれど、千景がそう答えて眼鏡団を見遣った。
「では、私達は先に進ませてもらう」
「そうそう、ご挨拶をしないといけないからね」
『待て、それとこれとは話が違う』
 ディアボロスを我らが大天使の元へ向かわせる訳には行かぬと、眼鏡団が二人に立ちはだかる。
「では仕方ないな」
 大将戦の前に取り巻きを残す主義では無いのでな、と千景が暁を星鏤む鞘から抜き放ち、手っ取り早く済ませようと刀に虚無の力を宿して近くにいた眼鏡団にむけて振るう。
「なるべく穏便に済ませたかったけど、仕方ないね」
 残念、とふんわり微笑みながら唯桃が背に揺れる翅を羽ばたかせて跳躍し、千景を狙う眼鏡団に鋭い蹴りを放った。
『く……! お前も眼鏡を掛けろ!』
「悪いな、もう掛けている」
「眼鏡の魅力、キミ達のお陰でよくわかったしね」
 既に眼鏡を装着している二人に、眼鏡団の力は通じない。通じたところで半減といったところだろうか。
「悪いが通させてもらうぞ」
 指先でくいっと眼鏡を直す仕草も様になっている千景が倒れた眼鏡団に言い放つ。
「ふふ、ちかちゃんカッコいいね」
 隣を歩く唯桃が千景の真似をするように、楽し気に指先で眼鏡の縁を摘まむ。
「恰好いいのは、あんたもだ」
 似合っている、と千景が小さく笑った。
 残るは大天使デュナミスのみ――進む先に見える大きな広場のような場所を目指し、眼鏡団達の屍を超えて歩き出すのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【落下耐性】LV1が発生!
【光学迷彩】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
【ダブル】がLV2になった!

●眼鏡通り、大広場にて
 眼鏡団達をあらゆる方法で退け、復讐者達は通りの奥にある広場へと辿り着く。そこに居たのはカシエル配下、『眼鏡大天使デュナミス』であった。
『あなた方は……ディアボロス、ですね』
 眼鏡を掛けた、四翼を持つ穏やかな女性が復讐者達に語り掛ける。
『信者達、そして眼鏡団の者達は……ええ、言わなくてもわかります』
 ばさりと翼を広げると、その翼の前には大きなレンズが現れる。
『眼鏡に掛ける熱い情熱をわたくしと語りに来たのでしょう』
 違う、違うけれど今この場においてはカシエルの加護が満ちている、そうしなければ恐らく加護の力によってデュナミスへの攻撃は半減するのだろう。
『いいでしょう、わたくしがお相手致します』
 すっと拳を握るデュナミス、そう――この大天使、意外と武闘派なのである!
『ギャップは大事でしょう……?』
 さあ、おいでなさいとデュナミスが復讐者に向かって眼鏡の奥の瞳を光らせた。
薬袋・明莉
いやーチョロかったなー彼奴ら。にしてもちょっと早く着きすぎたか?マ、切り込み役として場を整えるくらいはしときますかね?彼奴らに実際の使用例見せられないのだけが残念。

そうそう戦闘の前に聞きたいことあんだけど。眼鏡推しと言いつつ信者はいろんなタイプの奴がいたの、なんでだ?別に教えても教えなくても俺のやることは変わりないけど

ダッシュで撹乱しつつ【パラドクス】
【泥濘の地】をかけときゃ後から来る仲間も戦いやすくなるだろうしな

敵パラドクスは爆破と衝撃波のブースターを出す武器改造をしたミドヴィエーチで振り上げるように強打して相殺
ハウンドとコルニクスの忍耐力を信じて捨て身で受け切り薙ぎ払い対処

アドリブ連携歓迎


●先手必勝
 誰よりも早く大天使デュナミスのいる広場に駆け付けたのは薬袋・明莉(鋼鉄ペインター・g02002)で、信者達に見せたガジェットを手にして様子を窺う。
「いやー、それにしてもチョロかったなー彼奴ら。少年の心を忘れないってのはいいことだけどな」
 思う存分自分のガジェットを説明できたのは明莉としても楽しかったし、信者達も悪い人間ではないのだろう。悪いのは彼らを騙し、利用しようとしているクロノヴェーダなのだから。
「にしても、ちょっと早く着きすぎたか? マ、切り込み役として場を整えるくらいはしときますかね?」
 信者の彼らに実際の使用例を見せられなかったのだけが残念だけれど、それは広場中央に佇む大天使にお見せするとしますかね、と明莉がデュナミスの前に姿を見せた。
『ディアボロス……ですね』
「ああ、その通り」
 さすが、アヴァタール級ともなれば一発で看破するなと明莉が笑う。
『あなたも眼鏡を語りに……来たのですか』
「眼鏡、うんまぁ……? あ、それで思い出した」
 眼鏡はちょっと置いておいたとしても、気になっていたことがあるのだ。
「戦闘の前に聞きたいことあんだけど。眼鏡推しと言いつつ信者はいろんなタイプの奴がいたの、なんでだ?」
 別に教えてくれなくても自分がやることに変わりはないけれど、気になったことは聞いておきたい。
『様々な推しがあって良いのです……そう、最後に眼鏡の元に戻ってくれば』
 推しと眼鏡がコラボしたら最高でしょう、と臆面もなく言い放つ。
「あっ、うん、そうだな?」
 ガジェットと眼鏡……眼鏡型のガジェットもありか? と明莉が思い付く。
「ありがとう、新しいガジェットを思いついたぜ!」
 礼と言っちゃなんだが、と明莉がデュナミスに向かって撹乱するように駆け、インクローラー型グラフィティアームズ『ミドヴィエーチ』で虹の奇跡を描きながら敵を翻弄すると、祈るように組んだ両拳をデュナミスが振り下ろす。
「ははっ、流石に強いな!」
 ミドヴィーチェでなんとか受けきると、あとは戦闘用の義手と脚部装甲が耐えると信じ、捨て身も辞さない勢いでデュナミスに向かって勝利を勝ち取る為に奇跡の光を放つ――!
「後から来る仲間が戦いやすくなるようにってな!」
 笑って駆ける明莉のガジェットは、どこまでも輝いていた。
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!

葵・虹介
ゴーグルも眼鏡の仲間に入る…のかな
セーフ?それとも管轄外、ってやつ…?
装着前にこそりと窺い

ぼくらのせかい、返してもらうから、ね…!
って人差し指をデュナミスに突きつけてみるけど
決めポーズって、これで合ってるかな――?

あっちが惑わされてくれなくても
ま、負けないから、ね
このゴーグルがあれば
敵に立ち向かう勇気も
湧いてくる気がするんだ
おとうさんにもらった宝物だから

イグジストハッキングで
敵の存在を歪めて隙を作る
味方のみんなが攻撃をするための
手助けになったらいいな

好きなものを熱く語れること
敵だけど、すごいなっておもう
でも
このせかいにいる家族や
ともだちをおもうぼくの気持ちも
その「好き」には負けないつもりだから


●好きの気持ち
 広場の中央に大きなレンズを浮かべて待ち構える大天使デュナミスを前に、葵・虹介(光芒・g00128)が立ち向かう。
「ゴーグルも眼鏡の仲間に入る……のかな」
『ディアボロスよ、それは愚かな質問です』
「えっ、あ、アウト? セーフ? それとも管轄外ってやつ……?」
 不安になってそう問えば、デュナミスは口元に仄かな笑みを浮かべる。
『眼鏡というには遠い存在ではありますが、目元に装着するという点では……悪くありません』
「結局どっちかわかんない……っ!」
 わからないけれど、これはぼくの大事なゴーグルだから! そう叫んでゴーグルを装着し、虹介がビシッとデュナミスに指先を突き付ける。
「ぼくらのせかい、返してもらうから、ね……!」
 決めポーズってこれで合ってるかな? なんて思いつつデュナミスを見れば、これはこれでありですね、とか言っているのが聞こえてくる。よくわからないけれど、惑わされてくれているなら今が勝機だ。
 このゴーグルがあれば、敵に立ち向かう勇気も湧いてくる気がする。そう感じながら、虹介が指先でゴーグルに触れる。
「おとうさんにもらった、宝物だから……!」
 今の内だと、虹介が存在情報そのものを書き換える為にハッキングを開始する。
『これは……っ』
 デュナミスの存在を歪め、ダメージを与えると共に隙を作る――これが今、虹介にできる精一杯のこと。味方の皆が攻撃する為の手助けとなれば、そう願ってハッキングを続けていく。
『レンズの力を受けなさい』
 デュナミスの全身から発する光が周囲のレンズにより拳に集中していく。その拳と共に、超高温の熱線が虹介を襲う。
「ま、負けない!」
 好きなものを熱く語れること、それは敵ながら凄いと思うけれど。
「でも! このせかいにいる家族や、ともだちをおもうぼくの気持ちも!」
 デュナミスの攻撃を耐え、虹介が叫ぶ。
「その『好き』には負けないつもりだから!」
 だから、必ずこの台東区を取り戻してみせる!
 その強い気持ちと共に、虹介がデュナミスへ更にハッキングを仕掛けた。
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【無鍵空間】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV4になった!

ネレッセ・シュナイダー
……(伊達眼鏡装着しブリッジを押し上げ)
いいでしょう……役者が足りないと言ってやりますよこの変態

攻撃動作の境にいちいち、眼鏡の位置を直す仕草、胸ポケットにかける仕草、眼鏡を拭く動作、眼鏡を少し浮かせて目を擦る仕草、片方の智を持って外す仕草、外した眼鏡を掛け直す仕草等を入れていきます

とにかく思いつく限りの眼鏡を掛けているが故の動作を入れていきます

味方とか一般人であれば眼鏡の所作に感じるものがあるでしょうが、変態が相手では無しですよ実に残念
あ、でもガードエンジェルが眼鏡かけてたらもしかしたら可愛いかもしれません
彼女たち生真面目だと聞きますしギャップを期待できます

アドリブ連携歓迎


桜・姫恋
連携・アドリブ歓迎

後はそこの眼鏡大天使を倒せば終わりね?全力で行かせてもらうわよ!

自身の怒りを波として敵へ向けて放ちながら

ところで、あなたより私の方が眼鏡似合ってない?

あなたさほど似合ってないよ?
などと少し敵を煽り敵の攻撃を逸らすようにし

ほら私こんなに似合ってるじゃない?とわざと敵に向かって眼鏡を強調するようなポーズを取ってメガネ姿をアピールする


●眼鏡萌え論争
 眼鏡通りを突破し、奥の広場へとやってきたのは桜・姫恋(苺姫・g03043)、そして伊達眼鏡をスッとさり気ない仕草で装着したネレッセ・シュナイダー(まな板・g02357)であった。
「あとは、そこの眼鏡大天使を倒せば終わりね?」
「そのようです」
 ネレッセが頷くと姫恋も頷き返し、デュナミスを倒すべく前へ出る。
『来ましたね、ディアボロスよ』
 柔らかな物腰ではあるけれど、その周囲に浮かぶ大きなレンズはしっかりと二人に向いている。
『眼鏡を装着しているのは……よい心がけです』
 どこか満足そうな笑みを浮かべているデュナミスに向け、ネレッセがブリッジを押し上げる。
「お前では役者が足りないんですよ、この変態」
「一つのものに並々ならぬ思い入れがあるのは否定しないけど、ね」
 推しがある、それはいいことだ。人生にだって張り合いが出る、けれどそれを利用して信者を集め、自分達の力にするのは違うと二人はデュナミスに向かって戦闘態勢を取る。
『あなた方にはわたくしたちの崇高な考えがわからないのですね……』
「わかりたくもないですよ、そんなもの」
 眼鏡の奥の瞳をネレッセが細めると、姫恋もそうよ、と自身の怒りを高めていく。
「全力で行かせてもらうわよ!」
 怒りの力を増幅させ、それを魔力と共に感情の波として姫恋がデュナミスに向かって放つ。
「ところで、あなたより私の方が眼鏡似合ってない?」
 耳元で揺れる苺のピアスと、このアンダーリムの眼鏡……お洒落度だって高いわと姫恋が微笑む。
『な……、なんてことを……! わたくしほど眼鏡の似合う大天使もいないというのに……!』
 でもそのコーディネイトは確かに、とデュナミスが言いつつも拳撃を打ち込む。
「ふふ、私の方が似合っているから動揺しているのね。それにあなた、然程似合ってないよ?」
 言うほどじゃないわ、と姫恋が軽やかにデュナミスの攻撃を避けると、その横からネレッセがデュナミスに向かって燃え盛る炎のような打撃を放つ。
「ええ、味方とか一般人の方であれば、お前の行う眼鏡の所作に感じるものがあるでしょうが――」
 掛けた眼鏡のテンプルに指先を掛け、するりと外して白衣の胸ポケットに掛けた。
「変態が相手では無しですよ、実に残念」
『眼鏡を外す仕草も様になっていますけれど、その言葉後悔させてさしあげます……!』
 背の翼を羽ばたかせ、デュナミスが空を舞いネレッセに向かって手刀を繰り出すが、その動きはネレッセに見切られている。
「ああ、でもガードエンジェルが眼鏡を掛けていれば……」
 片足を後ろに下げ、軽やかな動きでデュナミスの攻撃を避けたネレッセが胸ポケットの眼鏡の縁を軽く撫でて首を傾げる。
「もしかしたら、可愛いかもしれません。彼女たちは生真面目だと聞きますし」
 ギャップを期待できますと、ネレッセが同意を求めるように、ね? と姫恋にも視線を向けた。
「そうね、ギャップ萌えって言葉もあるくらいだし」
 意外性も大事よね、と大きく頷く。
「私も普段から眼鏡を掛けている訳じゃないけれど、その時の気分と服装に合わせて掛けたりするわ」
 姫恋が眼鏡姿の自分をアピールするように赤いアンダーリムの縁を指先で押し上げ、デュナミスへ魔力と煉り合せた感情の波を激しくぶつける。その波動に合わせるように、ネレッセも注意を自分に引き付けながら掌底を打ち込んだ。
『眼鏡への造詣……それを持ち合わせているようですね』
 ディアボロス、侮れません……! そう眼鏡を掛け直しながら、デュナミスが再び周囲に浮いたレンズと拳による攻撃を仕掛けていく。
 終わりなき眼鏡論争に終止符を打つべく、姫恋とネレッセがデュナミスに迫ろうとしていた。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【フライトドローン】がLV2になった!
【未来予測】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV3になった!

ラウム・マルファス
この天使も眼鏡かァ、やっぱり流行ってるのカナ。ボクとしてはただの道具だから、実は好きでも嫌いでもないんだケド。武器としては便利なんだけど、汚れると困るよネ。

ってことで泥濘の地を使うヨ。足元の泥を蹴り飛ばして相手のでっかいレンズに付着させよウ。上手くいけば光を集めにくくなるハズ。天使なら飛べるだろうから速度低下は期待しナイ。ボクはドローンに乗って移動するヨ。

隙が生まれたら早業でカラス型ドローンに爆薬搭載。突撃させて攻撃するヨ。
ボク自身はなるべく敵から距離を取ル。接近戦は苦手だからネ。近づいて来たらイバラの冠で牽制して逃げるヨ。


●眼鏡とドローン
「この天使も眼鏡かァ、やっぱり流行ってるのカナ」
 広場の中央に構えるように立つ大天使デュナミスを窺う様にして、ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)が思わず呟く。
「ボクとしてはただの道具だから、実は好きでも嫌いでもないんだケド。でも、武器としては便利ダヨ」
 デュナミスが聞いていたら激怒しそうな言葉を零しつつ、ラウムが口元に手を当てて考える。そして、自身が掛ける眼鏡の縁をつい、と撫でて笑った。
「眼鏡って汚れると……困るヨネ」
 見えなくなるし、視界が狭まるし、と頷いてラウムが前へ出る。
『ディアボロスですね……あなたも眼鏡を愛しているのですか』
 ラウムはその問いには答えない、ただ笑みを浮かべて眼鏡のブリッジを上げ――デュナミスの周囲に漂うレンズに向けて泥濘の泥を蹴り上げた。
『……! レンズを汚すだなんて……!』
 なんてことを、とデュナミスの拳が怒りに震え、翼を羽ばたかせるとレンズに付いた汚れを一掃する。
「おや、思ったようにはいかないみたいだネ」
 ならば、とラウムがドローンに飛び乗る。そして即座にカラス型のドローンに爆薬を載せ、デュナミスに向けて突撃させた。
「さァ、行っておいデ」
 主の命を受けたドローンは、カラスそのものの動きでデュナミスへ突っ込むとダメージを与えるべく自爆する。
『く……っ! 負けません!』
 爆炎が晴れると同時に、デュナミスが全身から発する光を周囲のレンズを通して拳に集め、ラウムに向かって拳撃放つ。それと共に、超高温の熱線がラウムを襲う!
「ドローンが壊れるじゃないカ」
 自身に受けたダメージよりもドローンを気遣いつつ、黒い光輪を飛ばして牽制し距離を取る。
「接近戦は苦手だからネ」
 悪いけど逃げ回らせてもらうヨ、とラウムがドローンで一定の距離を取りながらカラス型のドローンを飛ばし攻撃を続けていく。
『打ち落として差し上げましょう』
 デュナミスが拳を再び振り上げ、一撃を放つ――。
 拮抗した戦いは、いよいよ佳境に向かおうとしていた。
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【フライトドローン】がLV3になった!
効果2【命中アップ】がLV3になった!

紫空・千景
【暁翅】

眼鏡とは殊の外、世界が違って見えるものだな
――なぁ、カシエル?
赤縁をくいっとする仕草で振り返る
ゆいなら合わせてくれるだろう
…多分、何か、こう決めポーズ的な物に

隙は何処かに或れば佳い
眼鏡が気に入ったという会話の中とか
光学迷彩は私を徐々に薄めて之く筈
気付けば其処にはうつくしいモルフォ蝶しか居ないかもな

飛翔し、一度だけゆいと眸を合わせる
噫、屹度上手くやってくれるなと確信したなら姿を完全に消し
呪詛と殺気を乗せ一閃を見舞う
ふむ、眼鏡は案外ズレるな
くいっと直す仕草は凛と
結界術を張り、ギャップとは面白いと
振り下ろされた拳を斬撃で流麗に受け流そう

ゆい、もう一度行けるな?
地を駆けて蹴り上げ
空翔けの一撃を


花骨牌・唯桃
【暁翅】

なんだか世界が拓けた感覚だよね
度なしだけども
ちかちゃんの横に並んでみて
眼鏡の縁を摘んでくいくい
顔は勿論きりっと!
合ってる??決めぽーず

なあ、眼鏡好きが求める
一番かっこいい仕草、なんてある?
良かったら教えてよ、って
眼鏡語りを促しながら
隣のきみが視えなくなってゆくのを
気取られないよう噺に花咲かす

目配せひとつ、
宜しく頼むよ、ちかちゃん
綺麗な剣閃と自然に直す眼鏡の仕草
あー、ああいうのが胸きゅんなんだろーな。
なんて、言ってないで
自分も飛翔し、結界術を展開し援護を
レンズからの拳撃を受け流し
リピートベインで再び敵へ撃ち込む

勿論だよ、ちかちゃん
頷いて呼吸を合わせて
きみとならもっと高く飛べる
蝶に成るよ


●その隙を突け
 眼鏡大天使デュナミスがその拳を振るう中、紫空・千景(暁の切り札・g01765)と花骨牌・唯桃(華燭・g00538)が眼鏡を掛けた姿のまま颯爽と現れる。
『あなた方も眼鏡を嗜むのですね、ディアボロス』
「ああ、眼鏡とは殊の外、世界が違って見えるものだな」
 なぁ? と赤縁の眼鏡をくいっとさせつつ、千景が後ろを振り返る。唯桃ならば、この即興の動きにもきっちりと合わせてくれるはず。
「うんうん、なんだか世界が拓けた感覚だよね」
 度無しだけど、と思いながら唯桃が千景の横に並び、眼鏡の縁を摘まんでくいっとさせるとキリッとした表情でデュナミスを見て笑い、横目でちらりと千景を見遣る。
 合ってる? 決めポーズ、とアイコンタクトを送れば、ばっちりだと言うように千景が軽く瞬いた。
『ええ、ええ、レンズ越しの世界は裸眼にはない良さがあるというもの……』
 満足気に頷くデュナミスに、畳み掛けるように千景が会話を進めていく。
「ああ、普段は身に付けていないのだが、これからは身に付けるのも悪くないと思う。気に入った」
『眼鏡は本来視力が良くない方のものではありますけれど……ファッションとしての眼鏡も素晴らしいものだとわたくしも思います』
 いつの間にかデュナミスがその拳を収め、千景の話に頷きながら自身の眼鏡に触れて眼鏡とは、という語りに入る。
「なあ、眼鏡好きが求める一番かっこいい仕草、なんてある?」
『仕草、ですか。自ずと身に付くものだとは思いますけれども――』
 唯桃が千景に目配せをすると、千景がそっと唯桃の後ろへと下がる。光学迷彩の力を使い姿を消すにも、さすがに敵の目の前で姿を消すのは不自然というものだし、事前に隠れて移動しても敵の目の前までくればさすがにバレるもの。
 だからこそ、千景は唯桃の背に隠れるようにし、唯桃はデュナミスの意識を自分に向けるように眼鏡の話を振ったのだ。
 わずかな隙を突ければ、それでいい、と。
「へえ、じゃあキミはこの仕草が一番好きってこと?」
 唯桃がデュナミスに向け、ブリッジを押し上げる仕草を見せる。
『ええ、勿論人それぞれ似合うポーズは違うと思いますけれど、オーソドックスな仕草と言えばやはりこれかと……』
 深々と頷くデュナミスに合わせ、唯桃が会話を引っ張りながら後ろ手で千景にひらりと合図をする。
 宜しく頼むよ、ちかちゃん。
 ああ、任された。
 そんな声を互いに聴いた瞬間に、うつくしいモルフォ蝶が舞う。
 千景が空を舞い、唯桃との会話に気を取られているデュナミスに向け、刀に宿す虚無の力に加え呪詛と殺気を乗せた鋭い一閃を見舞う――!
『な……っ!?』
「ふむ、眼鏡は案外ズレるな」
 くいっとブリッジを指先で上げて直す仕草は、先程唯桃がデュナミスから聞き出した仕草そのもの。
『……クール眼鏡萌え、ですわね……!』
 素晴らしいですわ、と唸りつつもデュナミスが祈るように組んだ拳を千景に向かって振り下ろす。それを刃で華麗に流し、再び千景が剣を構える。
「あー、ああいうのが胸きゅんなんだろーな」
 千景のさり気ない仕草と振るう剣閃に、唯桃がしみじみと言うとデュナミスも乱れた眼鏡を直しながら頷く。
「っと、なんて言ってる場合じゃないね」
 唯桃も軽く地を蹴って飛翔し、結界術を展開する。
「そっくりそのままお返しするよ」
 唯桃がデュナミスが繰り出した拳をそのまま再現し敵へ撃ち込むと、デュナミスの拳撃が熱線と共に唯桃を狙う。それを結界術で凌ぎつつ、千景の援護へと回った。
「ゆい、もう一度行けるな?」
「勿論だよ、ちかちゃん」
 頷き、千景の呼吸に合わせて唯桃が高く舞う。
 それに合わせ、千景がデュナミスを翻弄するように地を駆け、空へと翔け上がる。
「いくぞ!」
「任せて!」
 空翔ける一撃を千景が放ち、唯桃が再び敵の技を撃ち放つ。
 空を舞う二人は、まるで蝶のように美しくデュナミスに向けて羽ばたいた。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【光学迷彩】がLV3になった!
【過去視の道案内】LV1が発生!
効果2【ダブル】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV4になった!

緋月・ハク
【白縁】

眼鏡はおたくなかまの必需品!
僕がきみできみが僕…いっしんどーたいみたいな感じかな
こらぼとか聞こえたんだけどそれなぁに?
すきとすきの組み合わせ
うん、それはイイ文化だねっ

え、なになにメイヤ
…さっきのもっかいやるの?
あざと可愛いのはえーと、こうだっけ
上目遣いのショタ属性って団の誰かがいってたやつ!

あれ、竜翼翔破で飛び回ってたら眼鏡ぽろり
はにゃ、拾ってくれたの?
ありがと、かしえるさま!
お礼に僕の『推し』も見せてあげるね
黒い尾がふわり揺れる槍、煉月
夢の狼を、僕のすきをいーっぱい見てね
格好イイって云われたら張り切っちゃう!

くるり槍を回し
メイヤ追撃よろしく!
選ぶは空より大地
狼は地を翔てこそでしょ?


朔・冥夜
【白縁】

なんかもうどれが眼鏡か本体か
俺がお前でお前が俺でみたいな状態じゃん
そうだなぁ、ギャップってやつは
燃えるらしい
理知的な眼鏡に武闘派とは
そりゃちょっと親近感だ、嫌いじゃない
ハクの云う夢のコラボだ

さっきの可愛いやつ披露してあげろよ、ハク
ブリッジを指先で押し上げて
眼鏡姿もこなれてきた?

飛翔を使用し、より高く天使の元へ
恰好良いじゃん、お前の『推し』

あー、俺も『推し』………、
妹にお兄ちゃん眼鏡カッコイイ!って言ってくれたら頑張れるんだけどなぁ、なんてな
空も地も駆ける黒狼の槍に
追い掛けるように
ーーああ、任せろ、
銀の鱗が桜を覗かせ
容赦無く鏖殺の刃を向ける

何だっけ、ドS眼鏡属性ってやつ?


●眼鏡属性は強い
 眼鏡通りを抜けた先、広場の中央にディアボロス達が倒すべき眼鏡大天使デュナミスが周囲に大きなレンズを浮かせ、空中で戦闘体勢を取っていた。
「なんかもうどれが眼鏡か本体か、俺がお前でお前が俺でみたいな状態じゃん」
 思わず本音がポロリした朔・冥夜(星朧・g06409)がそう呟くと、緋月・ハク(竜の揺り籠・g04846)がうーん? と首を傾げて言う。
「僕がきみできみが僕……いっしんどーたいみたいな感じかな」
「まあ、あの大天使は眼鏡と一心同体みたいなもんだろうな」
 なるほどねー? と傾げた首を戻して、ハクが冥夜に行こう! と促す。
「そうだな、ここで窺っているだけじゃ始まらないし終わらないからな」
 いざ、と気持ちハクを庇う立ち位置を取りながら、冥夜がデュナミスの前に出た。
『あなた達もディアボロスですね……眼鏡を嗜むようですが』
「ああ、それなりにな」
「あのね、さっきこらぼとか聞こえたんだけど、それなぁに?」
『コラボ、ですか? そうですね、例えるならば好きな物と好きな物が互いに協力し合い、互いのいい所を表現すること……でしょうか』
「すきとすきの組み合わせ……うん、それはイイ文化だねっ!」
 すごくイイと思う! と、ハクがニコニコしながら言う。
『ならばギャップ萌えも……?』
「ぎゃっぷ?」
 ってなぁに、と聞こうとしたハクの口元を冥夜が押さえ、代わりにうんうんと頷きながらデュナミスに話を合わせる。
「そうだなぁ、ギャップってやつは燃えるらしい」
 おっコイツわかってるなって顔をしたデュナミスに、冥夜が頷く。
「理知的な眼鏡に武闘派とはな」
『わたくしの……ことですね?』
「ああ、そりゃちょっと親近感だ、嫌いじゃない。ハクの云う夢のコラボだ」
 ぎゃっぷってそういう事か、と何となく納得したハクが色んな言葉があるんだなぁと目を瞬かせた。
 良い具合にデュナミスも話に乗って来たところで、冥夜がハクに目配せをする。
「え、なになにメイヤ」
「さっきの可愛いやつ、披露してあげろよ、ハク」
 ブリッジを指先で押し上げながら、眼鏡姿も板に付いてきた冥夜が笑う。
「……さっきのもっかいやるの?」
 さっきの? とデュナミスが眼鏡の奥の瞳を細めると、ハクがえーっと、と言いながら眼鏡を両手で持って上目遣いでデュナミスを見遣った。
『……眼鏡ショタ!』
「あ、それそれ! 上目遣いのショタ属性って団の誰かがいってたやつ!」
 一定の層には確実に当たるやつだ、デュナミスにも効いている模様。今が好機、とばかりに冥夜が飛翔効果によって空を舞い、よりデュナミスに近い位置へと向かう。
「僕もー!」
 ハクも上目遣いをしつつ、竜の翼でデュナミスの周囲を飛び回る。
「あっ」
 ぽろっと外れた眼鏡をデュナミスが華麗にキャッチし、落としましたよとハクに手渡す。
「はにゃ、拾ってくれたの? ありがと、でゅなみすさま!」
 お礼に、僕の推しも見せてあげるね、とハクが微笑む。
『あなたの推し、ですか?』
「うん!僕のすきをいーっぱい見てね!」
 そう言ってハクが取り出したのは黒い尾がふわりと揺れる槍、煉月。
 ハクが大事にしている、夢の狼。何処までも連れていく、いっとう大事な。
「恰好イイと思わない?」
 ね? と上目遣いをされて、デュナミスが頷く。
「良いじゃん、お前の推し」
 冥夜にもそう言われて、ハクが満面の笑みを浮かべる。
「ふふー、じゃあ僕、めいっぱい張り切っちゃう!」
 だから受けてよ、とくるりと回した槍の先をデュナミスに向け、急襲を掛けた。
『……!』
 隙を突かれたデュナミスがまともに槍の攻撃を喰らい、地に落ちる。
「あー、俺も推し……妹にお兄ちゃん眼鏡カッコイイ! って言われたら頑張れるんだけどなぁ」
 なんて思いつつ、脳内でちょっと考えたら元気が出た。
「メイヤ、追撃よろしく!」
「ああ、任せろ!」
 空から地へ降り立ち、駆ける黒狼の槍を追うように、銀の鱗が桜を覗かせると容赦なくデュナミスへと降り注ぐ。鋭利な刃はデュナミスを切り刻み、そのレンズすら解体していく。
『おのれ……! わたくしの眼鏡を!』
 握る拳を振り下ろすが、その背後よりハクが黒狼の槍を突き立てた。
『ああ……っ! 眼鏡、わたくしの眼鏡……!』
 レンズの欠片を握り締め、眼鏡大天使デュナミスが崩れ落ち、地へと伏した。
「僕たちの推しの勝ち、かな?」
 ハクがぴょんっと飛び跳ねて、推しっていいねと笑った。
 斯くしてディアボロス達は電脳世界秋葉原の一画を担う大天使を倒し、新宿島へと帰還するのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】がLV5になった!
【活性治癒】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV5(最大)になった!
【ドレイン】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2022年02月20日