リプレイ
リゼット・ノア
アドリブ・連携歓迎
…このルーブル美術館の任務、好きな人がたくさん集まるかとことんやりにくいか両極端ですね…。
まず、一般人に目撃されるようなら【現の夢】で見なかったことにしてもらいます。
その1。見た目から。可愛らしいベビー服、前掛けに着替えておしゃぶりをくわえて赤ちゃんらしい格好になってみる。
その2。赤ちゃんならおっぱいを吸うものなので、絵の聖母の胸の部分に顔を近づけておっぱいを吸う動作でアピール。
その3。母親がいないと泣いて呼ぶでしょうから、赤ちゃんの泣き声の真似をしてアピール。
3段階で順番に挑戦してみましょう…1か2で入れたらいいのですが…。
羞恥心? 淫魔との戦いに恥ずかしさは不要です…。
●恥ずかしがったら負け
美術館の内部を歩くリゼット・ノア(Cortège funèbre・g02975)は、咎められること無く、聖母子の絵画の前にたどり着いた。
(「もし他の方に見られたとしても、見なかったことにしてもらいましょう」)
リゼットは、周囲に、そこが夢の中であると錯覚させる空間を作り出し、
「まずは……」
可愛らしいベビー服に身を包み、前掛けをかけ、おしゃぶりを咥えて、絵画をじっと見つめた。
「……駄目ですか」
しばらく反応がないことを確認したリゼットは、
「ママ……」
おしゃぶりを離し、絵の聖母の胸の部分に顔を近づけ、おっぱいを吸おうとする。
「……」
これでなんとか中に入れないかと期待するリゼットだったが、反応しないことに落胆した。
しばらくの沈黙の後、
「マーマぁぁぁ!」
リゼットは羞恥心など投げ捨てて泣き叫び、母のことをひたすら呼び続ける。
「よしよし。ママはここでちゅよー?」
すると、ようやく絵画の中に入れたのか、子どもを甘やかす声がリゼットの耳に届き、
「さっきあげられなかったおっぱいでちゅよー」
そのまま優しく抱きしめられ、口を胸に押し付けられた。
「……!」
リゼットは、その手を払いのけて飛び退こうとしたが、
「おいたは駄目でちゅよー?」
声の主、『淫獄のジェルメーヌ』はリゼットの手を優しく包み込み、
「恥ずかしいことなんてなにもないでちゅからねー?」
表情を変えず、平静としていたリゼットの頬を撫で、その顔の下に潜んでいる気持ちを暴こうとする。
「きもちよーくしてあげますね?」
それを助けるように、近くを飛んでいた天使の姿の淫魔たちも、リゼットを堕落させようと近づいてきた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【現の夢】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
アッシュ・シレスティアル
心情
恰好、仕草、言動の全てを要求されるとは思わなかったぜ…。
淫魔に会いに来ただけにしては重すぎる代償だが、払った以上、精一杯堪能していくからな!
行動
恰好はベビー服に前掛け、魔法触媒を埋め込んだおしゃぶり。
武器とか服は絵画の近くに纏めて放置。
突然場面が変わって不安そうにママどこーっ泣き真似しながら
相手が余裕をもって追いつける速さで逃走。
捕まえてきた天使に反抗してイヤイヤと体をじたばたさせながら
顔がニヤつかないように気を付けながら天使の体の感触を楽しむ。
相手にもう抵抗しないと油断させたところでバブ特有の加減の
きいてない攻撃(グー)をパラドクスでして拘束から逃走。
以上の流れを繰り返す
※アドリブ歓迎
●ばぶー! ばぶー!
そんな時に、続けて絵画の中に入り込んだアッシュ・シレスティアル(蒼破拳・g01219)は、
(「淫魔に会いに来ただけにしては大変だった。だが、払った以上、精一杯堪能していくからな!」)
絵画の前でとった恰好、仕草、言動を思い出しながら、その分は楽しませてもらおうと意気込んでいた。
「ぎゃーーーーーん!」
アッシュは突然1人で放り出されて、母親を探して泣いて動き回る赤ん坊を演じ、
「あらあら、ちょっとまっててね、ボク?」
天使の姿の淫魔が、彼女たちから離れるように、はいはいしながら逃げるアッシュを追いかけて捕まえる。
「ヤー!」
アッシュはイヤイヤと体をジタバタさせながら、抵抗するふりをして、
「ほらほら。ママですよー? たかいたかーい♪」
「なでなで……こっちのほうが良いみたいね」
「ん? おっぱい欲しいの?」
彼女たちが体を密着させようとするたびに、抵抗を止めておとなしくなる。
「ほら、おっぱいぎゅーっ」
扱い方を知った淫魔たちが、胸を顔に押し付けてくる状況に、
(「ダメだ……ニヤけたらバレてしまう……!」)
アッシュは必死に堪えながら、彼女たちの体の感触を堪能した。
「ふふ♪ 呆気ないものね」
もう少し抵抗されるかと思っていた淫魔は、アッシュを完全に堕落させようと、彼の弱点を執拗に責めるが、
「ばぶー!」
突如、アッシュが放った容赦のない拳に腹を殴られ、
「あっ!」
その強烈な一撃に悶絶する。
「あらあら、おいたはいけませんよ?」
慌てた別の淫魔が、なだめるように彼を抱きしめると、アッシュはおとなしくなり、
「いい子いい子……きゃっ!」
淫魔の感触を十分に楽しんだ後で、再び拳を振るう。
「ばぶばぶー!」
淫魔たちの攻撃が効いているのか、少しずつその間隔は長くなっていったが、その攻撃のたびに、彼女たちは少しずつ、その数を減らしていくのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【建造物分解】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
シアン・キャンベル
何……この……何?
名状し難いと形容し難いが同時に貌を出して混沌と狂うような……まあ、良い。気にしたら私の負けだ。大丈夫、今日、この時から私は幼子……。
感情を爆発させるのも子供らしいが、ちょっと『おませ』な類もそれらしいか?
ベビー服を纏って微動だにせずぼんやりとお母さんを見ていよう――どうしたのかな、と頭を寄せてきたら此方の手番。ミルクではなく脳漿でスクスクしてやる。だぁだぁ。
侵すか侵されるかの勝負だ、冒涜的な方が上回ると言えよう。そう、我々は平穏、秩序、沸騰(あかちゃん)の連なり。我等が主の腕枕で横たわる、そこらの不定形……おぎゃいあ。
最終的には皆々で神の膝元、胎に還るのだ。やはり時代は同化。
(「何……この……何?」)
絵画の世界に飛び込んだ、シアン・キャンベル(妖蟲・g01143)が目にしたのは、
(「名状し難いと形容し難いが、同時に貌を出して、混沌と狂うような……」)
口で説明するのも難しい、不可思議な光景だった。
(「……まあ、良い。気にしたら私の負けだ。大丈夫、今日、この時から私は幼子……」)
シアンは状況を理解することを諦め、この世界に溶け込めるように、自分に暗示をかけた。
「……」
ベビー服を纏い、幼子になりきったシアンは、指を口の中に咥えながら、淫魔たちの方をぼんやり眺めていると、
「おなかすいちゃった?」
天使の姿の淫魔がやってきて、抱きかかえて胸を近づけてくる。
「だぁだぁ」
すかさず、シアンは淫魔に抱きついて、ミルクならぬ脳漿を吸い取ろうと、彼女に口づける。
「やんっ、おませさんなんだから♪」
淫魔はそう言って、シアンの心を桃色に染めようと侵して来るが、それと同時にシアンも淫魔を侵していく。
「おぎゃいあ」
より冒涜的な方が上回ると言えるその戦いは、
「あ……」
平穏と秩序を信仰し、日頃からこのような戦いに慣れていたシアンが、淫魔をあっさりと空っぽの人形へと作り変え、勝負がつくのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【現の夢】がLV2になった!
効果2【ロストエナジー】がLV2になった!
リゼット・ノア
…ベビー服を着て、おしゃぶりをくわえて敵と対峙するのもシュールですね。
赤ん坊のように何も考えずに無心で…と事前に言われましたが難しいですね。
今の私は怒りでいっぱいです。
私には自動人形に殺された家族の、母親の記憶があります。
だから、目の前の淫魔たちが母性があるとか、慈愛に満ちているとか、そんなことは少しも感じません。
あれは、ただ、自分の可愛いと思うペットを愛でようとしているだけ。
そんなものが「母」であるものか。
…とりあえず、自分の感情の赴くまま、力を振るい周囲の淫魔たちから倒していきましょう。
今の気分なら、このパラドクスがちょうどいい。
私の怒りのような炎で、魂まで焼かれてしまえ。
「ほらほらほらぁ。おっぱいでちゅよー?」
リゼット・ノア(Cortège funèbre・g02975)の羞恥心を執拗に煽ろうとする、ジェルメーヌと周囲の淫魔たち。
「……」
しかし、彼女の心の中にはそんなものは存在せず、
(「……ベビー服を着て、おしゃぶりをくわえて敵と対峙するのもシュールですね」)
状況を把握して、これからどうするべきか考える余裕があった。
(「……冷静でいるのも、難しいですね」)
だが、リゼットの心の中には、自動人形に殺された家族の、母親の記憶が蘇り、
(「このような淫魔たちに、母性や慈愛などは微塵も感じません」)
ただただ、怒りが心の中を支配していた。
(「こんなものが、「母」であるものか」)
そして、その感情が頂点に達した時、リゼットは黒い呪詛によってその身を焼き焦がす。
「たとえどれだけの罪を重ねても、死はそれを赦すでしょう。私は祈る。清めの火があなたたちの罪科を焼き尽くすことを。来たれ──」
そして、自らが受けた瘴気の力を、周囲の淫魔たちにばらまき、
「私の怒りのような炎で、魂まで焼かれてしまえ」
分別を知らない赤子のように、自分の感情の赴くまま、まとわりついていた淫魔たちを怒りの炎で焼き尽くした。
「……驚いたわぁ」
ただ1人残ったジェルメーヌは、誘惑が一切効かず、猛烈な反撃をしてきたリゼットを見て、一瞬だけ真顔に戻り、目を丸くする。
「でも、ママはママだもの。娘のおいたも許してあげまちゅからね?」
しかし、すぐに元の表情に戻り、リゼットの魂を折ろうと、甘く囁くのだった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【熱波の支配者】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV3になった!
リリア・エルクール
【アドリブ歓迎】【ソロ希望】
気配を消して【アサシネイトキリング】で不意打ちを仕掛けるわ
でも反撃で【一途なる愛は全てを滅ぼす】で閉じ込められてしまい、相手をママとして甘えてそのままいろいろと絞りつくされて失神してしまいそうだわ
●そして幼子は成長する
「ママぁ。リリアとも遊んでぇ?」
ジェルメーヌの意識がリゼットの方を向いている隙をついて、リリア・エルクール(ドリームトラッパー・g01136)は彼女の背中から抱きつき、
「ばーん♪」
右手に持った拳銃を突きつけると、躊躇なく引き金を引いた。
「うふふ。ママぁ、ママぁ……」
いたずらっ子のように微笑みを浮かべるリリアに、
「あらあらあら……」
それに負けないような笑顔で、自らが攻撃されたことを感じさせずに振り向いた。
「遊んであげましょうねぇー? ほら、ぎゅーっ」
そして、リリアの頭をよしよしと撫でると、強い力で抱き寄せ、胸の中に顔を埋めさせて、彼女を自分の中に閉じ込めてしまう。
「あぁ、ママぁ……」
リリアはジェルメーヌに身を任せ、色々絞り尽くされて、その場で放心したように膝をつく。
「ごめんなさいね……後でもっと愛してあげるからね?」
ジェルメーヌはリリアの額にキスすると、再びリゼットたちの方に向き直った。
成功🔵🔵🔴
効果1【モブオーラ】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】LV1が発生!
シアン・キャンベル
愛――それを語る事は易く、維持する術は難いか。貴様は如何やら体現者で在り選択肢を違えた愚者なのだろう。最早演技は終いだ、早々に『片を付ける』――召喚(い)でよ蛆虫(ドール)、食餌の時だ
周囲に人――子どもたちがいるならば【避難勧告】し蜘蛛の子の如く。彼等が母を信頼し、依存していたとしても『目の前の脅威』それ即ち食欲旺盛な蛆から逃げ出すのは当たり前だろう?
そのまま蛆虫を吶喊させ自慢の豊満(からだ)を圧し潰してやろう
蛆虫を防寒具兼盾として侍らせるのも悪くはないな。私を囲んで壁と成ると好い。成程――これが蓑虫、餓鬼の儘の証明か
誰かしらの脳漿はノドゴシ爽やかだったが貴様は如何に?
鞭を揮い奴を蛆虫の足元へ
桜・姫恋
連撃・アドリブ歓迎
聖母ね……それは本当に聖母なのかしら?
そんなにお母さんしてたいならこれでもどう?
パラドクス『桜舞』にてジェルメーヌに桜の花びらの幻覚を纏った風を浴びせジェルメーヌの夢を幻覚にて再現し捕らえる。「ママ、おやすみなさい」と子供っぽい感じで声高くしてジェルメーヌの側で囁く
幸せな夢を見ながら死んでいくのも良いことじゃないかしら?
桜舞の風に《氷雪使い》で氷の礫を乗せてジェルメーヌに向けて放ち風で切り刻むようにして攻撃を行う
リゼット・ノア
※アドリブ・連携歓迎
ママだから娘のおいたも許す…ですか。許すというなら、どこまで許せるのか、試してみましょうか。
普段はあまり使いたくはないパラドクスですが、この場のルールと、今の気分にはちょうどいいでしょう。大暴れできるパラドクスですからね。
人形を操る繰り糸を自分の全身に通すことで、圧倒的に強化されたパワー・スピードでも体を動かせます。黒いオーラを纏った拳・脚によるパンチ・キックの打撃で攻めていきましょう。
さあ、どこまで受け止めてくれるのでしょうか?
どこで化けの皮がはがれるでしょう?
ま、ママだというならこんなに強くなった子供の成長を喜んでくださいね。
子供は親を超えて行くものですよ。
アッシュ・シレスティアル
心情
流石淫魔、前座のやつらですらあれだけすごいなら
ボスはもっとすごいに違いねぇな…!
…戦闘を優位に進めるための演技だから仕方ないよな、な?
行動
今度はママを見つけたって感じで自分から接近して抱擁を受けに行く。
天使もどきよりも豊満な肉体から繰り出される抱擁を密かに堪能しつつ、
オブジェにされる前に相手の急所を【看破】してその部位をパラドクスで攻めて拘束を緩め抱擁から脱する。
万が一意識を持っていかれそうになった場合は触媒結晶(雷)を仕込んだおしゃぶりを強く嚙んで軽い放電を口内起こして無理やり意識を覚醒させる。
いやー、しばらくの間夢で見そうなぐらいには刺激的な事件だったぜ。
※アドリブ・絡み歓迎
白石・明日香
残留効果はすべて使用。
赤ちゃんにならねば・・・
赤ちゃんの服装をして無防備にママを待とう・・・ママ?オレには記憶はない。肉体事なくなっているからな・・・・でも何か懐かしい。
ママに身を任せて思いっきり甘えよう。
・・・いや、そうじゃない!オレは戦わねば!!
駄々っ子の如く思いっきり暴れてママを困らせよう。
それが子供の攻撃だ。
幼年期は終わるのだから・・・・
「すげぇ……」
アッシュ・シレスティアル(蒼破拳・g01219)は戦慄を覚えた。
(「流石淫魔、前座のやつらですらあれだけすごかったのに、ボスはもっとすごくて半端ないな……!」)
その言葉を口にすることは、周りの目を憚って堪えたが、
(「……戦闘を優位に進めるための演技だから仕方ないよな、な?」)
アッシュは自分に言い訳をして、ふらふらとジェルメーヌに歩み寄っていく。
「ママ、みつけたーっ」
その声とともに、ジェルメーヌの豊満な肉体の抱擁を誘って、喜んで受け、
「ママはここよー? もう二度と離さないわぁ」
全身に淫魔の肌が吸い付くように密着し、体が壊されていくのを感じながらも、アッシュはその抱擁を存分に堪能した。
(「あぁ。ずっとこのままで居てぇ……」)
そしてそのまま、ふわふわとした意識が沈んでいきそうになるのを、受け入れかけそうになったが、
(「おっと、流石にまずいか」)
アッシュは雷の力を仕込んだおしゃぶりを噛むことで、無理やり意識を覚醒させながら、ジェルメーヌの弱い所を一突きした。
「あんっ。もうっ……! イケナイ子ね?」
思わぬ反撃で拘束が弱まった隙に、抱擁から抜け出すアッシュ。
ジェルメーヌは名残惜しそうに見つめ、
「いやー、しばらくの間夢で見そう……」
アッシュは鼻の下をだらしなくしながら、淫魔の体を記憶に焼き付けるのだった。
「愛――それを語る事は易く、維持する術は難いか」
淫魔の愛に押しつぶされて、幸せそうに呆けているアッシュを見ながら、シアン・キャンベル(妖蟲・g01143)はポツリと呟き、
「貴様は如何やら体現者で在り選択肢を違えた愚者なのだろう」
それまで続けていた、赤子の演技を止め、
「――召喚でよ蛆虫、食餌の時だ」
異常成長した蛆虫を召喚する。
「逃亡するなら今の内だぞ?」
シアンはあらかじめ、淫魔に囚われた子どもたちに、蜘蛛の子の如く逃げ出すことを勧めてから、
「私を囲んで壁と成ると好い」
蛆虫を盾にしながら、ジェルメーヌの自慢の豊満を圧し潰す様に襲いかかる。
「誰かしらの脳漿はノドゴシ爽やかだったが貴様は如何に?」
虫たちに襲われ、悩ましげな悲鳴をあげるジェルメーヌに、シアンは鞭を振るって彼女を跪かせる。
「あぁ……母は悲しいです」
ジェルメーヌは蛆虫たちに食われながらも、それらを豊満で抱きしめ、芯から凍るような吹雪を吹き荒れさせ、それらを跳ね除ける。
「成程。また味のある感じだ」
シアンは、氷漬けにされた蛆虫を見下ろしながら、呟くのだった。
シアンの蛆虫たちに食われながらも、『母』で有ることを止めようとしないジェルメーヌに、
「……それは本当に聖母なのかしら?」
桜・姫恋(苺姫・g03043)は疑問の言葉を投げかけ、
「そんなにお母さんしてたいならこれでもどう?」
桜の花びらの幻覚を纏った風を周囲に吹かせ、苺の香りで彼女の鼻を刺激する。
「魅惑の世界へ誘いましょう」
姫恋が淫魔に見せるのは、沢山の良い子に囲まれた幸せな世界。
「ママ」
「ママぁ」
「だっこしてー」
口々に紡がれる母を呼ぶ声に、
「まぁ……みんないい子でちゅねー?」
ジェルメーヌは顔をニヤけさせて、夢の世界に沈んでいく。
「ママ、おやすみなさい」
姫恋は、子どもっぽい感じで声高くして、ジェルメーヌの側で囁き、
(「幸せな夢を見ながら死んでいく。それも良いことじゃないかしら?」)
そう思いながら、桜色の風は勢いを増して吹き荒れた。
「んっ……あぁ。寝ちゃったのね」
だが、このまま永遠に夢の中に堕ちるかと思われた淫魔は、その前に目を覚まし、
「苺の香りが心地良いわぁ。ほら、おいでなさい?」
一緒に苺を食べましょうと、姫恋を捕まえて、強く抱きしめるのだった。
「ママだから娘のおいたも許す……ですか」
仲間たちの攻撃を、包容力を持って包み込んでいる淫魔に、リゼット・ノア(Cortège funèbre・g02975)はその言葉が嘘ではないのだろうと感じる。
「どこまで許せるのか、試してみましょうか」
だが、彼女は殺すべき敵である。そこに一片の容赦も無く、
「普段はあまり使いたくはない技ですが、今の気分にはちょうどいいでしょう」
ただひたすらに、淫魔を追い詰めるべく畳み掛ける。
「一人は皆のため、皆は私のため。幾千幾万の盟友を私に束ね纏めて一と為し、ただ独りの軍と為りて戦場に立つ。いざ征かん、推して参る!」
展開した自動人形や黒い妖精たち、そして、正しき歴史と共に消えた兵士達の魂。
リゼットは周囲にあるそれらを集め、自らの瘴気として取り込み、自分自身を強化した。
「さあ、どこまで受け止めてくれるのでしょうか? 見せてください」
そして、リゼットはそう言うと、圧倒的に強化されたパワーとスピードを活かし、黒いオーラを纏った手足から繰り出す攻撃で、淫魔を痛めつけていく。
「どこで化けの皮がはがれるでしょう?」
そう言いながらも、淫魔が今、母であろうとしているのか、一人の淫魔に戻っているのかを、リゼットは敢えて確かめない。
「ま、ママだというならこんなに強くなった子供の成長を喜んでくださいね。子供は親を超えて行くものですよ」
そんなことより、淫魔を確実に殺すことが、彼女にとっては大切だからだ。
リゼットに殴られ続ける淫魔は、全身傷だらけになりながらも、いまだ倒れない。
「……」
そんな淫獄のジェルメーヌを、赤ちゃんの服装をして無防備な状態で、自分に気づくまでじっと見つめて待つ白石・明日香(体亡き者・g02194)。
「……ママ?」
一瞬、2人の視線があった時、明日香は小さな声でつぶやいた。
(「オレには記憶はない。肉体ごとなくなっているからな……でも何か懐かしい」)
母親の記憶など存在しない明日香だったが、彼女にゆっくりと近づいてくるジェルメーヌの雰囲気に、何処か懐かしいものを感じ、
「おいで? 私の赤ちゃん……」
誘う言葉に身を任せ、思いっきり甘えようとした。
(「……いや、そうじゃない! オレは戦わねば!!」)
顔が淫魔の胸に触れ、抱きしめられたところで、明日香は我に返り、自らの体に武器を突き立て、喀血する。
「オレはもう、子どもじゃないんだ。ママ」
そして、そう言いながら、明日香は血を纏った刃を、ジェルメーヌの胸に突き刺し、
「どんな赤ちゃんも、いつかは赤ちゃんではなくなる……終わるんだ。ママ」
淫魔の抱擁を振り払って、母親に永遠の別れを告げるのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【避難勧告】LV1が発生!
【現の夢】がLV3になった!
【託されし願い】LV1が発生!
【平穏結界】LV1が発生!
【断末魔動画】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
【ロストエナジー】がLV4になった!
【ガードアップ】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!