~東京聖戦~第一次中央区調査(作者 坂本ピエロギ
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#TOKYOエゼキエル戦争  #TOKYO隣接8区の調査作戦 

●新宿駅にて
「第一次東京奪還戦の勝利おめでとう。実は折り入って頼みたいことがあるんだけど、いいかしら?」
 東城・リリカ(デーモンのレジェンドウィザード・g01222)は、そう言って説明を開始した。
 現在、TOKYOエゼキエル戦争は新たな局面を迎えている。東京6区の奪還に伴い、隣接する区の調査が可能となった為だ。
「皆には、その中のひとつ――中央区の調査を行って欲しいの」
 中央区は、港区・江東区の2区に挟まれるかたちで海と隣接しており、そこから探索が可能になる。
 繁華街の銀座、商業区の日本橋、そして高層マンション街の月島など、失われた歴史では東京の中心地とも言える場所。
 だが、そんな中央区の状況は、現時点で一切判明していない。

 パラドクストレインは人気のない海岸近くに停車するので、そこから調査を行うこととなる。
「まずは、皆が利用可能な地下鉄や下水路の探索を行って欲しいの。経路や道の状態が分かれば、後々有利になるわ」
 探索を終えた後は、少数の現地住民と接触、話を聞くという形で情報を集める。
 ただし海岸付近は敵が警戒を行っているので、ある程度の探索を行った時点で偵察部隊に発見される可能性が高い。今回の作戦では、海岸沿いよりも奥のエリアは調査が難しいと考えた方が良いだろう。
「活動できるのは、敵から襲撃を受けるまで。可能なら、私達に関わる欺瞞情報を敵に流して情報を撹乱できれば最高ね」
 今回の作戦はいわば第一段階で、得られる情報は限られたものとなる。
 一度の成果は僅かでも、情報を地道に集めていけば、今後の対策が立てやすくなる筈だ。

「……最後に、ちょっと話は変わるけど。パラドクストレインの発車時刻まで、すこし余裕があるのよね」
 もし気が向いたなら、出発前に初詣などどうだろうとエリカは言った。
 場所は港区の東京タワー内、地上150mのメインデッキにある『タワー大神宮』だ。屋台や出店の類こそないが、横に並ぶのは数人が精々という小さな神社の周囲からは、新宿島の景色が一望できる。区民が帰還したばかりの情勢もあって、タワー内に参拝者はいない。静かな時間をのんびりと過ごせるだろう。
「私はここで待っているから、良かったら楽しんで来て。……せっかく、日常が戻って来たんだもの」
 そして、奪われた残りの区を奪還するためにも、どうかこの作戦を成功に導いてほしい――。
 エリカは信頼を込めた目でディアボロス達を見つめ、作戦の説明を締めくくった。

●西暦2014年:中央区
 人気のない沿岸区域で、白いスーツを纏った改造兵の一団が目を光らせていた。
 彼女達の名は『アルケーの目』。通常時は単に改造兵とだけ呼ばれる兵士達だ。
『報告。各エリア、異常ありません』
『警戒を徹底せよ。防衛網に欠けがあってはならぬ。ディアボロスの侵入は水際で阻止するのだ!』
 大天使マキナエンゼルに率いられた改造兵達は足並みを乱すことなく、巡回ルートをチェックしていく。人間ならざる五感は極限まで研ぎ澄まされ、些細な違和感も逃すことはない。
 そんな中、街中からアナウンスを介して響いてくるのは、住民達への呼びかけだった。
『皆よ聞け! 千代田区も港区も江東区も、すべては海へと変えられた』
『敵の名はディアボロス。土地を奪い海へと変える、恐るべき侵略者だ』
『聖戦に備えよ。この地を守るため、祈りを捧げるのだ!』
 遠くから流れてくる人々の歓声と拍手を聞きながら、大天使達は境界の海岸を静かに守り続ける。
 中央区を侵入者の手から守ること。それこそが彼らの誇りある責務なのだから――。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
3
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【現の夢】
1
周囲に眠りを誘う歌声が流れ、通常の生物は全て夢現の状態となり、直近の「効果LV×1時間」までの現実に起きた現実を夢だと思い込む。
【腐食】
1
周囲が腐食の霧に包まれる。霧はディアボロスが指定した「効果LV×10kg」の物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)だけを急激に腐食させていく。
【罪縛りの鎖】
1
周囲に生き物のように動く「鎖つきの枷」が多数出現する。枷はディアボロスが命じれば指定した通常の生物を捕らえ、「効果LV×2時間」の間、移動と行動を封じる。
【浮遊】
1
周囲が、ディアボロスが浮遊できる世界に変わる。浮遊中は手を繋いだ「効果LV×3体」までの一般人を連れ、空中を歩く程度の速度で移動できる。
【プラチナチケット】
1
周囲の一般人が、ディアボロスを関係者であるかのように扱うようになる。効果LVが高い程、重要な関係者のように扱われる。
【隔離眼】
1
ディアボロスが、目視した「効果LV×100kg」までの物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)を安全な異空間に隔離可能になる。解除すると、物品は元の場所に戻る。
【トラップ生成】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の空間を、非殺傷性の罠が隠された罠地帯に変化させる。罠の種類は、自由に指定できる。
【冷気の支配者】
1
ディアボロスが冷気を自在に操る世界になり、「効果LV×1km半径内」の気温を、最大で「効果LV×10度」低下可能になる(解除すると気温は元に戻る)。ディアボロスが望む場合、クロノヴェーダ種族「アルタン・ウルク」の移動速度を「効果LV×10%」低下させると共に、「アルタン・ウルク」以外の生物に気温の低下による影響を及ぼさない。
【光学迷彩】
2
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【平穏結界】
1
ディアボロスから「効果LV×30m半径内」の空間が、外から把握されにくい空間に変化する。空間外から中の異常に気付く確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【完全視界】
1
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【活性治癒】
1
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【修復加速】
1
周囲が、破壊された建造物や物品の修復が容易に行える世界に変わる。修復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」する。
【土壌改良】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の地面を、植物が育ちやすい土壌に変える。この変化はディアボロスが去った後も継続する。
【建造物分解】
1
周囲の建造物が、ディアボロスが望めば1分間に「効果LV×1トン」まで分解され、利用可能な資源に変化するようになる。同意しない人間がいる建造物は分解されない。
【使い魔使役】
1
周囲が、ディアボロスが「効果LV×1体」の通常の動物を使い魔にして操れる世界に変わる。使い魔が見聞きした内容を知り、指示を出す事もできる。
【操作会得】
1
周囲の物品に、製作者の残留思念が宿り、ディアボロスの操作をサポートしてくれるようになる。効果LVが高い程、サポート効果が向上する。
【ハウスキーパー】
2
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建物に守護霊を宿らせる。守護霊が宿った建物では、「効果LV日」の間、外部条件に関わらず快適に生活できる。
【パラドクス通信】
2
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【クリーニング】
1
周囲が清潔を望む世界となり、ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建造物や物品が、自動的に洗浄殺菌され、清潔な状態になる。
【通信障害】
1
ディアボロスから「効果LV×1,800m半径内」が、ディアボロスの望まない通信(送受信)及びアルタン・ウルク個体間の遠距離情報伝達が不可能な世界に変わる。
【アイテムポケット】
3
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。

効果2

【能力値アップ】LV6 / 【命中アップ】LV3 / 【ダメージアップ】LV4 / 【ガードアップ】LV1 / 【反撃アップ】LV1 / 【先行率アップ】LV3 / 【ドレイン】LV3 / 【アヴォイド】LV3 / 【ダブル】LV1 / 【ロストエナジー】LV5

●マスターより

坂本ピエロギ
坂本です。2022年もよろしくお願いします。
本シナリオではTOKYOエゼキエル戦争を舞台に、中央区の調査を行います。
東京の中心地といえる場所のひとつ、中央区。そこでディアボロスが目にする光景とは、果たして……。

出発前に東京タワー内の『タワー大神宮』で初詣に参加できます。
その後、パラドクストレインで中央区に向かい、潜入調査・情報収集などを行って下さい。
襲撃してきた敵勢力と交戦し、アヴァタール級の個体を撃破すればリプレイは完結となります。

※補足
1.今回の調査で得られた情報を元に、二次以降も調査を行うと、より詳しい情報を得られる可能性があります。
2.一連の調査シナリオには期限・達成条件が設定されていません。
  攻略旅団で探索する区が指定された時点で、調査は切り上げとなります。

それでは、皆様のご参加をお待ちしています。
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このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


マルケト・キサウェ
こんな所に神社があるとは思いもよりませんでした……あっ、いえ、『こんな所』って言葉に他意はなく純粋にびっくりしたと言いますか!
間違いなく23区内で(そもそも今は奪還できていない区も多いですが)最も高い場所にある神社ですね!

ふむふむ、タワー設立20周年の折に伊勢神宮より神霊をお招きして創建された、と。
旧日本の地理については疎い身ですけど、それでも聞いたことがある位には有名な所ですね。お伊勢さん。
ひとまず奪還した国土の安泰を祈りましょうか。

参拝後、中央区があった辺りを眺めに行きます。
東の……あの辺ですかね。こうやって落ち着いて上から見ると、ぽっかり間が空いている感じがします。頑張って奪還しないと!


緋塚・ヤスオ
「東京で一番高い所にあるってことになるのかねー」
調査に向かう前に折角なので初詣にいくとするか
高い位置にあるということで、祈願することは…
「高い目標をクリアできますように…ほんの少しだけ後押ししてくださいませっと」

まだ全部の区が見渡せるわけではないだろうから
眼下の景色を見ながら奪還のために力を尽くすことを自分に誓う

「中央区は…本来ならあっちの方かね」
東京湾から隅田川を北上するように視線をうつしていき、今回の目的地があったであろう方向を眺めながら缶コーヒーでも飲む。

「さて、それじゃま今日も行ってみるか…」
缶はちゃんとゴミ箱に。足取りは軽く、気持ちはしっかりと引き締めて…


クラウ・ディークラウ
(何をすれば良いのか調べつつ、タワー大神宮へ)
初詣……クラウ、初めて
これは、良い一年に、なりますように、って
祈ったりする、行事?
……ん、大変な時でも、平穏な時でも
前を向いて生きるのは、生きていくのは、きっと良いこと
リーム、一緒にやろう

(拙いながらもなるべく参拝はマナーを守って
でも、多少間違っても気持ちがこもっていればいいのかな、とも)
――いろんな人の、大事なものが
もっと帰ってくる年に、なりますよう、に
(抱きかかえたリームと一緒に手を合わせる)

……うん
お祈り、完了
あとは……クラウたちが叶えるだけ、ね
(その一歩として今回の調査もがんばろう、と
少しずつ見慣れ始めた景色を眺めて)


●2022年1月の初詣
 東京都港区、東京タワー。
 展望台はメインデッキ二階に建立された『タワー大神宮』を、ディアボロス達は訪れていた。
「まさか、こんな所に神社があるとは思いもよりませんでした……」
 マルケト・キサウェ(docta ignorantia・g03412)は驚きの表情を浮かべ、そう呟く。
 『こんな所』という言葉に、むろん他意はない。この神社はマルケトにとって、それほど驚きだったのだ。
 地上150mという高さ、電波塔の内部という立地。慎ましやかとさえ言える小さな神社には、賽銭箱と一緒に絵馬掛所が設けられ、東京タワーやハート型の絵馬が所狭しと並んでいる。
「ふむふむ。タワー設立20周年の折に創建された、と」
「おまけに、東京でも一番高い場所にある神社なのか」
 神社の由来を解説した看板に目を向けるマルケト。その横で、同じく解説を読むのは緋塚・ヤスオ(探偵という名のなんでも屋・g01581)だ。
 どうやら、この神社は合格祈願で有名らしい。東京23区内で標高の一番高い場所にあることが、「高い点が取れる」に通じるからだという。
「つまり、今の最終人類史じゃ日本一高い場所ってわけか」
「これは縁起が良さそうです。では、お先に失礼して……」
 マルケトは会釈をひとつ、賽銭を取り出して賽銭箱へと入れた。
 そして二拝二拍手の礼の後、合掌しながら願いを告げる。
「奪還できた土地に、どうか安泰を」
 港区を始め、奪還した6区への帰還が完了するには、今暫し時間がかかるだろう。
 その時が少しでも早く訪れるように、そして、彼らが何者にも脅かされない日常を送れるように――。
 そんな願いと共にマルケトが拝礼を終えると、ヤスオもそれに続き、二拝からパンパンと子気味よく柏手を打った。
「高い目標をクリアできますように……ほんの少しだけ後押ししてくださいませっと」
 願いを叶えるのは、あくまで自分。それでも多少のご利益があると思えば心強いものだ。
 そうしてヤスオも拝礼を終え、次に訪れたのはクラウ・ディークラウ(遮る灰色・g01961)であった。
「初詣……クラウ、初めて」
 クラウはメーラーデーモンの『リーム』を呼び出すと、訪問前に調べておいた情報を今一度思い出す。
 何でも、この初詣なる行事は、良い一年を過ごせるように祈るものらしい。
 まずは目の前にある賽銭箱という箱にお金を入れてから、願いを告げるのだとか。
「……ん、大変な時でも、平穏な時でも。……前を向いて生きるのは、生きていくのは、きっと良いこと」
 目の前の神社は姿形こそ小さいが、確かな威厳が備わっていた。
 この地が最終人類史に帰還する前から、きっと多くの人達がここで祈りを捧げたのだろう。
 これは是非やってみたい、そう思えた。多少は間違うかもしれないが、こういうものは気持ちが一番大事だ。
「リーム、一緒にやろう」
 賽銭を持たせたリームを抱きかかえ、クラウは賽銭箱に歩み寄る。
 ひょい、と二枚の小銭を投入するリーム。
 チャリンと響く音に何となく厳粛なものを感じながら、クラウは二拝二拍手を行った。
「――いろんな人の、大事なものが、もっと帰ってくる年に、なりますよう、に」
 リームと一緒に手を合わせ、瞑目しながら捧げる祈り。
 それはクラウの願いであると同時に、全てのディアボロスと、新宿島に生きる人々の悲願でもあった。
「……うん。お祈り、完了。あとは……クラウたちが叶えるだけ、ね」
 こうして一拝を終えたクラウは、初めての初詣を済ませると、改めて東京の大地を見渡した。
 少しずつ見慣れ始めた景色。最終人類史に奪還した区が並ぶ中、パズルの欠けたピースのようにぽっかり空いた場所があちこちに見て取れる。これより向かう中央区も、そんな場所のひとつなのだ。
(「……ん。今回の調査も、がんばろう」)
 そうしてクラウが想いを新たにする一方、ヤスオとマルケトの二人もまた、デッキ内から失われた大地を眺めていた。
「奪還した区はようやく6つ。全部の区が見渡せるように、頑張らないとな」
 温かい缶コーヒーを手に、ヤスオは呟いた。
 彼が目を向けるのは、東京湾の景色だ。そのまま隅田川を北上するように視線を移し、中央区のあった方角へ向かう。
 自分達が今いる港区と、東側の江東区に挟まれる一帯。かつて東京の中心部のひとつとして、大いに栄えた場所を。
「こうして上から見ると、ぽっかり間が空いている感じがしますね……」
 マルケトもまた、中央区のあった海を眺めながら、戦いの決意を新たにする。
 かつての記憶を殆ど持たない彼女だが、失われた大地の眺めは、否が応でもクロノヴェーダへの怒りを掻き立てた。
 いまだ帰還を果たせぬ地を取り戻すためにも、必ず奪還しなければ――マルケトはそう己に誓う。
「さて、それじゃま今日も行ってみるか……」
 飲み終えた缶コーヒーをゴミ箱へ捨て、ヤスオは出口の階段へと向かう。
 これより向かう先は戦場だ。気持ちはしっかりと引き締めねばならない。
「頑張りましょう。中央区と、残る23区の奪還の為にも」
「……ん。いい情報、見つかると、いいな」
「ああ。次に続く仲間達の為にも、な」
 かくして初詣を終えたディアボロス達は、新宿へと戻っていく。
 彼らを待つ、新たな戦場へ向かう為に。失われた中央区を取り戻す最初の一歩を踏み出す為に。
 パラドクストレインの発車時刻は、すぐそこまで迫っていた。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【浮遊】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!

秘守・弌間
[SPD]
「七七三先生と一緒に…」

新年…あけまして…おめでとうございます…七七三先生…今年もどうか…よろしくお願いいたします…
私と…先生で初詣…人形の身体のときは…家から出られなかったから…すごく新鮮…
先生と一緒に行動して…お賽銭箱の前に来たら…念のために…選択パラドクスによる呪字を刻んだ新円を入れて…お祈りをする…お賽銭を…盗まれたら…大変だから…
(どうか…今年も先生が元気で過ごされますように…)
…この祈りを現実にするため…クロノヴェーダに復讐するため…今年も頑張ろう…
あ…おみくじ…お守り…ありがとう…ございます…
…エンが遠くなるのは…初耳…です…

「アドリブ歓迎です…」


七七三・七七三
あけましておめでとう、弌間ちゃん
今年も一年よろしくね

弌間(g01347)と一緒に行動を行います
相手への呼び方は弌間ちゃん,保護者として動きます
鳥居をくぐる前に服を整えて,お辞儀して,参道は中央を避けて,手水舎で手水をとって,賽銭箱に5円を入れて鈴を鳴らして「二拝二拍手一拝」をして
願うのは「弌間ちゃんが幸せを見つけれますように」

それが終わったらおみくじひいて、お守り買ってから帰ろうか
あぁ、そうだ弌間ちゃん、賽銭箱に1万円いれるのはエンが遠くなるからダメだってしってた?
アドリブ等歓迎です


●生徒と師と
「わあ……わああ……!」
 秘守・弌間(哀しみと愛・g01347)はメインデッキに立ち、眼下に広がる眺望を楽しんでいた。
 戦争の勝利によって、人々の帰還が始まった港区。いまだ人影はまばらだが、そこには確かに日常の景色がある。
 肌身離さぬ『生き人形』の表情も、今日はとても嬉しそうに見える。
「外の眺めはどう、弌間ちゃん?」
「すごく新鮮です、先生……」
 七七三・七七三(合法ロリ先生は結婚がしたい・g00549)に声をかけられ、弌間は上機嫌で頷きを返した。
 この眺めは弌間だけでなく、全人類が初めて目にする風景。そんな眺めを楽しみながら、七七三と一緒に初詣――新年早々、なんと素敵な時間だろうかと思う。
「あ……新年といえば……あけまして、おめでとうございます……先生……」
「あけましておめでとう、弌間ちゃん。今年も一年よろしくね」
 ぺこりと頭を下げる弌間に、七七三はにこりと微笑む。
 互いにディアボロスとして覚醒して数ヶ月、幾つもの世界を股にかけて戦ってきた。
 幻想竜域キングアーサー、大戦乱群蟲三国志、更にはTOKYOエゼキエル戦争――。中には苦しい戦いもあったが、今こうして奪還できた土地にいると、自分達ディアボロスが掴んだ勝利の重さを実感する。
「今年は、残った区も取り返そうね。ところで弌間ちゃん、参拝の方法は分かる?」
「ええと……あまり自信は……」
「じゃあアタシが先に参拝するから、よく見ててね」
 七七三は作法を一通り説明すると、先生として手本を示すように賽銭を取り出した。
 汚れひとつない五円玉を賽銭箱に入れ、二拝と二拍手。静謐な空気が漂う中、七七三が願うのはただひとつだ。
 ――弌間ちゃんが、幸せを見つけられますように。
 願いを込めて一拝し、拝礼を終えると弌間に順番を譲る。
「はい、次は弌間ちゃんの番。頑張って!」
「ええと……お賽銭を入れて……二拝二拍手一拝……」
 先生の前ということもあって緊張しているのか、弌間の足取りはどこかぎこちない。ふと見れば、生き人形もそわそわと落ち着かない様子だ。
 そんな彼女に七七三は密かにエールを送りつつ、大丈夫だと頷いてみせた。
「先生も応援してるから。頑張って」
「はい……お賽銭……ここは奮発すべき……でしょうか……」
「あっ、弌間ちゃん。お賽銭は硬貨の方がいいかもよ」
 七七三のアドバイスに、弌間は首を傾げる。
「どうして……ですか……?」
「万札とかだと『エン(円)が遠くなる』、なんて言う人もいるしね」
「初耳です……では私も……先生に倣って……」
 弌間は賽銭箱に五円を入れるた。
 二度拝礼した後、拍手を二回。そうして弌間が願うのはただ一つ、
「どうか……今年も先生が元気で過ごされますように……」
 この願いを現実にするため、クロノヴェーダに復讐するため、今年も頑張ろう――。
 そうして最後に一拝した弌間へ、七七三は満面の笑顔を送った。
「うん、よしっ! ねえ弌間ちゃん、お守り買ってから帰らない?」
「ありがとう……ございます……是非……」
 目を輝かせる弌間と一緒に、七七三は早速お守りの販売所へと足を運ぶ。
 最初に目を引いたのは合格祈願のお守り。他には縁結びのお守りも扱っているようだ。
「私は……合格祈願にします……」
「アタシは縁結び。今年こそ結婚できますように、ってね」
 真新しいお守りを大事にしまいながら、ふと七七三は考える。
 いよいよ今日で三十歳も終わり。将来の旦那探しも、そろそろ真面目に考える時期だろう。どうやら今年も、ディアボロスの活動に私生活と忙しくなりそうだ。
 そんな七七三へ、弌間はそっと励ましの言葉を送る。
「先生ならきっと……素敵な縁に恵まれます……」
「ありがとね、弌間ちゃん」
 七七三は縁結びのお守りを両手でそっと包むと、弌間と一緒に神社を後にする。
 今年が良い年でありますように。いつか、失われた日常を取り戻せますように。
 けして揺るがぬ想いを、その胸に抱きながら――。

 2022年、新年の東京タワー。
 初詣を終えた復讐者達は、こうして再び各々の戦場へと向かっていくのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!

備傘・鍬助
東京が随分と過疎ってないか?
日本の中心がこんな風だと、他の所は、どうなってるやら…

と言うわけで、地下道や、下水路なんかを調査しつつ、人がいると思われる場所を探して歩いていこう
水場なんかには、そういった形跡があるもんだと思うしよ
生命線の近くに、居を構えるのは基本だろうし、探せば、見つかると思うぜ

そうしたら、流れ者の風に装うが、多少、医学を齧ったってていで接触すれば、もしかしたら、話してくれるかもしれない
あ、看護人はちょっと離れた所で召喚しておき、治療の緊急性が高い人から俺の前に連れてくるように命令しておくぞ

あまり目立ちたくはないが…
人命最優先で動くとなると、どうしても、な

アドリブ、好きにしてくれ


逆叉・オルカ
日本橋や銀座など賑やかだったというが、この世界はどうだろう
幸福そうなデストピアなんだろうか…

地下鉄に侵入
使用歴や使い物になるか【操作会得】も使い情報収集
怪しい箇所や敵の細工もないか看破や魔術知識も使う
…線路は何処まで続いてる?
スマホの地理データと比較

…アナウンスを信仰に使っているなら『何処から放送しているか』も調べられないかな?
地下に放送機器が無ければ一度地上に出て調査

人と遭遇したら
「最近こちらに引っ越してきたばかりで…(教会へ行くのに)道に迷っておりました」
と誤魔化しておこう
怪しまれないよう気をつけて街の様子も気にかける

臨機応変に対応し
戦闘は回避&逃げる
得た情報は仲間と共有

連携、アドリブ歓迎


ネリリ・ラヴラン
この辺りって美味しいものも多いみたいだわ。
早くのんびり来れるようになれれば良いのにね。

一応目標としては月島を目指すよ。
陸伝いだと移動の限られるところだから、警備の形を知っておくのも良いと思うわ。

勝どき辺りから地上を行ければ良いけど、湾岸の警備が厳しかったら川を伝うのが良いかな。どちらにしても【光学迷彩】を使いながら身を隠して進むね。

住民に出会った時は観察に留めたいわ。
特徴を隠す程度の変装はしてゆくけど、天使さんの領土で異種族とバレるのは最悪だものね。

警備の厚さは他の場所へ行った人と共有したいかな。
重要視されてる場所がなんとなく解るかもしれないわ。

アドリブ・連携は好きだよ
*交戦発生時は逃げる


緋塚・ヤスオ
到着した地点から海岸沿いに、中央区内に繋がってそうな下水路の調査へ

地上に出た際のために海岸で見かけても違和感の少ない格好として釣り道具を手に歩いていくぜ。
のんびりと糸を垂らすようなことができる日々になればいいんだがな。

白いスーツの奴には注意をしつつ、釣りをしている人や海を眺めているような人がいれば話しかけてみようか。

■治安や情勢を探るために
「最近こっちに来たんだが、この辺も物騒だったりするのかい?」

■下水を逆に辿った先にある場所の情報を得るために
「下水の流れた先だと魚が多かったり、逆に少なかったりするのかね?」
なんてな。

アドリブ歓迎
連携は可能であれば


マルケト・キサウェ
江東区側、隅田川河口辺りから探索します。

(持参した旧東京の路線図等を眺め)
他の区でやっていたのと同様にして、水没したであろう地下鉄路線伝いに新富町駅へ行く、というルートも考えられますけど……元々埋立地だった関係か、有楽町線の月島駅-新富町区間はかなり深い所にトンネルが掘られているらしいんですよね。頑張ればいけるのかも知れませんが、ひとまず地上を<観察>しましょうか。
時折海上を【飛翔】したりしつつ海岸沿いの様子を伺います。敵も警戒しているでしょうし、隠れつつ慎重に。

ぐるっと回って浜離宮恩賜庭園の方まで飛べれば良いんですが、流石に厳しいかな……?
もし晴海の辺りまでに人がいれば、話も伺いたい所です。


一ノ瀬・綾音
なんか嫌な予感がするな。
一応溶け込めるように制服に着替えて出向くか。

もしかしたら友達催眠やっても情報得にくいというか下手にやるとポシャりそうだね。綾音ちゃんは今回は状況確認に【使い魔使役】を使うか。

主に地下鉄や下水道を調べ、綾音ちゃん自身も下水道へ。
臭くなるだろうけど多少は仕方ない。あまり人目につくわけにもいかないからね。
あとは地下鉄や地下道などとにかく外の海とつながっている場所がないか、そこから侵入ができるかは調べておくね。

現地住民は観察程度に留め極力発見されるのは避けるよ。
とはいえ今後交流しないと手に入らない情報も出るだろうしどんなことを口にしてるかや行動などは使い魔越しに見ておきたいね。


●潜入調査、開始
 中央区、月島エリア。
 百年以上の歴史を持つ人工島の片隅に、ディアボロス達は集まっていた。
「今回調査するのは、区の南東側ですね」
「うん。隅田川の河口付近、江東区と隣接するエリアだよ」
 月島周辺の地図を広げるマルケト・キサウェ(docta ignorantia・g03412)の言葉に、ネリリ・ラヴラン(★クソザコちゃーむ★・g04086)が頷いた。
 今回の作戦は、いわば本格的な調査の前準備。地上と地下を探索し、侵入ルートを把握することが目的だ。
 未探査区域への潜入ということもあり、ディアボロス達の表情は緊張に満ちている。
「しかし、この光景は……酷いもんだな」
 緋塚・ヤスオ(探偵という名のなんでも屋・g01581)は、周辺の様子を見回して、呟く。
 彼らの眼前に広がる景色。それは紛争地帯という言葉に相応しい眺めだ。
 散乱する瓦礫に、草生した道路。破壊を免れた民家はあちこちが崩落し、無残な姿を晒していた。
「中央区といえば、押しも押されぬ都会だったが……見る影もないな、こりゃあ」
「無理もない。隣にあったのが、グラシャラボラスの江東区だからな」
 ぽつりと言う備傘・鍬助(戦闘医・g01748)に、シンと沈黙が下りた。
 グラシャラボラス――かつて江東区を支配していた、殺戮の権化とも言うべきアークデーモン。
 第一次東京奪還戦の勝利によってグラシャラボラスが江東区と共に消滅した今も、その爪痕は癒えていないのだ。
「日本の中心がこんな有様では、他の所は、どうなってるやら……」
「本当にな。でも、完全な無人って訳でもなさそうだ」
 逆叉・オルカ(オルキヌスの語り部・g00294)の言葉に、仲間達は頷きを返した。
 ディアボロスの鋭敏な感覚は、僅かだが人々の気配を感じ取っている。それらは一様に、息を殺して身を潜めている者の気配であった。まるで、何かの襲撃に怯えるように。
「なんか嫌な予感がする。住民との接触も、慎重に行った方が良いかも」
 使い魔使役でネズミを手懐けた一ノ瀬・綾音(綺羅星の如く・g00868)が、仲間達へ注意を促す。
 聖戦と称して厳戒態勢が敷かれた中央区――この地では、敵がクロノヴェーダだけとは限らないのだ。
「行動中は、こいつで連絡を取り合おう。調査範囲は全部カバーできる筈だ」
 ヤスオはパラドクス通信を活性化、通信機を手に仲間達を見回した。
「よろしく頼む。中央区を奪還する為にもな」
「そうだね。……じゃ、行こうか」
 綾音の言葉に頷くと、ディアボロス達は中央区の調査を行う為、月島エリアの探索を開始するのだった。

●灰色の空の下で
 月島エリアの調査にあたり、ディアボロス達は三つのチームで行動を取っていた。
 ひとつは地下鉄、もうひとつは下水路から侵入経路を探索するチーム。
 最後のひとつはネリリとマルケトの、地上から陸路を探索するチーム。

 そして今、ネリリとマルケトら陸路チームの視界には、荒涼たる景色が広がっていた。
 ひび割れたアスファルトに、放棄された無人家屋。まさにゴーストタウンという表現が相応しい眺めだ。
「この一帯は、随分前から無人なのかな」
 光学迷彩を使用したネリリは、立ち並ぶ建物を眺めながら呟く。
 家々はあちこちが破壊されているが、その多くは施錠されている。周辺を見回しても、人々が戦いに巻き込まれたような痕跡は見当たらない。
「住民たちは、安全な場所へ避難したのでしょうか」
「多分ね。行くとしたら、橋を渡った先の内地だろうけど……」
 俯くマルケトの横で、ネリリは建物の陰に身を隠し、内地へ繋がる佃大橋の方角を凝視する。
 そこに見えるのは、幾重にも張り巡らされた防衛線と、警備にあたる改造兵『アルケーの目』の姿だ。
 恐らく、月島の住民達が逃れたのは、あの更に奥にあるエリアなのだろう。
「今回は、川沿いの調査は難しそうかな。まずは此処の情報を集めて――」
「……ネリリさん、気をつけて。誰か来ます」
 足音を察したマルケトが注意を発し、二人はさっと身を隠す。
 程なくして姿を現したのは、クロノヴェーダではない人間の集団だった。
 数はざっと五、六名ほど。その全員が刃物や鉄パイプで武装し、ぎらついた視線で周囲を見回している。
「こちら月島北側エリア。現在、異常ありません」
『よし、引き続き警備を続行しろ。マキナエンゼル様はそう仰せだ』
 先頭の男が手にした通信機から流れる改造兵の声に、その場の全員が背筋を伸ばす。
「お任せ下さい、大天使様!」「我々の土地は死守します!」
 そうして通信を終えると、男達は小声で言葉を交わし合う。
「それにしてもグラシャラボラスの奴、くたばってせいせいするぜ」
「全くだ、俺達の故郷を滅茶苦茶にしやがって」
「けど、同盟を結んでたっていう千代田区のカマエル様も、消えちまったって言うしな……」
「無駄話はそこまでにしろ。行くぞ」
 そうして住民達が道の向こうへ去っていく姿を見送りながら、マルケトは唇を噛んだ。
「厄介ですね。自警団までいるとは……」
「中央区の支配者に忠誠を誓ってるのかな。カマエルと同盟してたってことは、大天使なのかも」
 改造兵や自警団を統率するクロノヴェーダの存在に、ネリリは想像を巡らせる。
 敵襲を想定して防衛線を構築し、プロパガンダで住民を手懐け、隣接区との協力体制を築くことも怠らない。
 得られた情報の全てが、容易い相手でないことをディアボロス達に告げていた。
「この様子だと、他の場所も難航してそうだね」
「ええ。わたくし達も、調査を急いだ方が良さそうです」
 マルケトは頷きを返すと、ネリリと共に陸路の探索を進めていった。

●暗い暗い、地下の底で
「マルケトから連絡だ。地上の警備、相当に厳しいみたい」
「了解だ。状況はどこも同じって訳だな」
 通信機を手に告げるオルカに、鍬助は思わず苦笑をこぼした。
 二人がいるのは、かつて東京メトロ月島駅と呼ばれた地下鉄の跡地。中央区への侵入経路を探るため、光学迷彩を発動した彼らは、地下深くに設けられた駅を探索していた。
「今までに突破した警備、幾つだっけ?」
「二つだな。どっちも自警団だったのは幸運だったが……」
 これが大天使であれば、調査は諦めざるを得なかったかも――そう思い、鍬助はかぶりを振った。
 敵はあらゆるルートからの侵入を想定し、地下にまで幾重にも戦力を配備しているのだ。自分達が潜入している地下に大天使がいる可能性も、けして低くはない。
 何かあれば即座に退却できるよう神経を研ぎ澄ませ、二人はさらに奥へと進んでいった。
「よし。もうすぐ、地下駅のホームに着くぞ」
 動きを止めたエスカレーターを慎重に下りながら鍬助達が辿り着いたのは地下二階、大江戸線の駅ホームだった。
 駅内部は完全に機能を停止しており、電車が動いている気配もない。あちこちで頼りない光を発する簡易照明は、人間である自警団が利用するものだろう。
「俺は少し後ろから行く。怪しい動きがあったら知らせる」
「了解だ。さてと、線路はどこまで続いてるかな……」
 鍬助とオルカはホームから線路に飛び降りると、奥を目指して進み始めた。
 選んだルートは、門前仲町へと繋がる線路だ。江東区が消滅した今、手つかずのままなら水没している筈だが……。
「足元に水はない。多分、どこかで堰き止めが行われているんだろうな」
 そう思いながら、オルカは前方に意識を集中する。
 研ぎ澄ました嗅覚が捉えたのは、微かな潮水の匂いだ。恐らく、水没を防ぐ処理も完全には行えなかったのだろう。
「もう少し情報が欲しいところだけど……ここまでかな」
 オルカが視線を向けた先、線路の奥からは不穏な気配が感じ取れた。
 恐らくは、襲撃に備えて配置された防衛戦力だろう。ここで戦闘になることは避けたいところだ。
 地下鉄の調査も、まずは潮時だろう。オルカは後方の鍬助と頷きを交わし合い、離脱を開始するのだった。

●光届かぬ、地面の中で
 陸路チームと地下鉄チームの探索と並行し、ヤスオと綾音は下水路の調査を行っていた。
 ルートは地下鉄と同じく、江東区のある北東へ続くルートである。
「どうやら地下鉄も、下水路と似た感じみたい。外に繋がってはいるみたいだけど……」
「途中で堰き止めが行われている。けど完全には水没を防げてない、ってことか」
「ついでに、敵が警戒してるって点もね」
 綾音は使い魔のネズミを先行させながら、ヤスオの言葉に頷く。
 下水路のあちこちで時折反響する足音は、警戒を行う大天使達のそれだ。
 二人は光学迷彩で姿を消し、ネズミの使い魔を斥候に遣わせながら、警戒を避けるようにして道を進んでいく。
「地上、地下鉄、そして下水路……あらゆる場所に警戒が居るね」
「ああ。文字通り、ガチガチって感じだ」
 周囲の気配を油断なく探りながら、ヤスオは警備の厚さに舌を巻いた。
 もし戦闘が起これば、襲撃があった事実はすぐに敵の知るところとなるだろう。
 そうなれば、今以上に警戒が強化されることは想像に難くない。
(「生半可な守りじゃないな、こりゃ。グラシャラボラスとの係争地だった所為もあるだろうが……」)
 中央区の主が徹底的な防衛体制を敷いていることは、集まって来た情報からも明らかだった。
 現地に住む人々を、資源のみならず手駒としても利用する……その振舞いに、ヤスオは怒りを禁じえない。
 グッと拳を握りしめる彼に、その時、先行していた綾音が声をかける。
「待って。上から人の声がする」
 綾音が指さしたのは、警戒ポイントと思しき場所だった。
 マンホールが開放されている場所の上からは、自警団と思しき男達の声が聞こえてくる。
 綾音は使い魔のネズミを送り込むと、その会話を聞き取らせていった。
「グラシャラボラスどころか、カマエル様まで敗れるとは……ディアボロスというのは恐ろしい敵だ」
「しかも、土地を奪って海に変えるんだろ? このままじゃ俺達も……」
「滅多なことを言うな、そんな気持ちじゃ聖戦に勝てないぞ。それに、他区の大天使様との同盟もまだ有効だと聞く」
 言葉こそ威勢がいいものの、男達の声には明らかな恐怖があった。
 恐らくは、この土地を支配するクロノヴェーダの情報を、頭から信じているのだろう。
(「……まあ、冷静でいるのは難しいだろうけどね」)
(「千代田区も港区も江東区も、いきなり目の前から消えちまった訳だからな」)
 視線を交わし合う綾音とヤスオ。
 その頭上で交わされる会話を、使い魔はさらに拾い続ける。
「ディアボロスか……きっと恐ろしい連中なんだろうな」
「だが、妻や子供を守るためなら、どんな奴等でも俺は戦うぞ」
「俺もだ。祖母ちゃんは疎開先が見つからなくて、今も怯えながら此処で暮らしてるんだ……」
 そうして情報を集め終えた使い魔が戻って来ると、ヤスオの通信機に連絡が届いた。
 どうやら、地上と地下鉄チームの探索が完了したらしい。そろそろ撤退の頃合いのようだ。
「……戻るか、俺達も」
「うん、そうだね」
 そうして綾音はヤスオと共に、仲間達との合流ポイントへと戻っていく。
 この地に根を張る大天使を滅ぼし、中央区を奪還する決意を胸に抱きながら。

●合流、そして
「お疲れ様です。今回の調査で判明した情報、キッチリまとめておきましたよ」
 合流ポイントに集合した仲間達へ、マルケトは告げた。
 陸路、地下鉄、下水路、欠けたメンバーはゼロ。集めた情報を確認するように、マルケトはメモを読み上げる。
「中央区の大天使達は、他所の大天使とも同盟を結んで、防衛を強化しているようですね」
「うん。江東区のグラシャラボラスが消えた今、敵と見做す相手は……」
「俺達ディアボロス、だろうな」
 マルケトの説明を継ぐ綾音とヤスオ。
 二人の言葉に頷きをひとつ、マルケトはさらに続けた。
「江東区と接する月島区域は、グラシャラボラスとの係争地になっていたせいで、ほぼ廃墟同然。住民は皆無で、一般人で組織された自警団が辺りを警戒しているようですね」
「うん。住民達は、ほとんど内地へ疎開してるみたい」
 ネリリの発言に、その場の全員が頷く。
「おまけに防衛体制も凄い。地上も地下も、水際対策が徹底されてる」
「厳戒態勢、って言葉がピッタリ合う感じだったな」
 鍬助とオルカの言葉は、その場の全員が肌で実感したことだった。
 この地区の攻略は容易ではない。だが収集した情報は、次回以降の作戦に大きく役立ってくれるだろう。
「……さて。最後に一つ、試したいことがあります」
 光学迷彩を発動しながら、マルケトは告げた。
 飛翔の力で飛び上がり、海上から隅田川沿いの様子を確認しようというのだ。
 既に調査は完了し、敵との戦闘が始まるのは時間の問題だ。ならば最後に、発見されるのを覚悟で試したい――そんなマルケトの言葉に、その場の全員が戦闘態勢を整えて頷く。
「これだけの防衛網だ、光学迷彩があってもすぐ見つかるだろうが……気をつけてな」
「ええ。では……」
 鍬助の言葉に頷いて、マルケトが飛翔を開始する。
 そして、上昇が完了したその直後――。
『上空に敵の姿を発見! ディアボロスと思われます!』
『改造兵達は現場に向かえ! 直ちに排除せよ!』
 月島の一帯に、大天使達の声が響く。
 同時、マキナエンゼル率いる改造兵の一団が、ディアボロスのいる場所を目指して殺到して来た――!
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【ハウスキーパー】LV1が発生!
【操作会得】LV1が発生!
【光学迷彩】LV2が発生!
【パラドクス通信】がLV2になった!
【使い魔使役】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV4になった!
【ダブル】LV1が発生!
【命中アップ】がLV2になった!
【アヴォイド】がLV2になった!

クラウ・ディークラウ
情報、撹乱……
うまくいったら、みんなの調査や、今後の活動が、楽になりそう?
ん、じゃあ、やってみる

(探索済みのところから進み、現地の人に声掛け
【通信障害】で敵勢力内の正しい情報伝達も極力阻害)
大変、大変、ディアボロスたち……あっちの方に、居たって
バレないように、通信を邪魔してる、みたいだけど……
直接目撃情報を聞いたから、間違いない

(みんなの調査とはなるべく離れた方向に話を向けつつ
ついでに別の誤情報も混ぜ込んでおく)
それと……
『もっと一気に動くために、今後は空から攻める算段も立てるべきだ』
みたいな話も、してた、って
きっと、大事な情報……併せて、急いで周りにも広めてあげて、ほしい


●混乱の渦の中で
 ディアボロスと大天使の戦闘が始まろうとしている時、戦場を少し離れた場所でも騒ぎが起こっていた。
 敵襲を聞きつけた自警団が混乱に陥っていたのである。
「落ち着け、大天使様の指示を仰ぐ!」
 リーダーの男が威勢よく檄を飛ばす、ここまでは良かった。
 問題が起こったのは、そこからだ。
「こちらD班。ご指示を願います!」
 通信機に呼びかけるも、帰って来るのは沈黙ばかり。いくら待てども大天使の言葉は聞こえない。
 まさか彼らの身に何か――生じる焦りに負けたか、男は仲間達へ命令を出す。
「仕方ない、直接探すぞ」
 そうして駆けだした矢先、彼らの視界に飛び込んだのは、道端に座り込む一人の少女だった。
 男は少女に駆け寄り、焦りも露に問い質す。
「この辺でディアボロス……怪しい奴らを見なかったか?」
「ん。……あっちの方に、居たって」
 少女が指さしたのは南西側、戦場とは真逆の方角である。
「バレないように、妨害工作をしてる、みたいだけど……直接聞いたから、間違いない」
「何だと!?」「大変だ、急がないと!」
 少女の偽情報を、男達は完全に信じたようだった。
 もし彼らが通常の心理状態なら、少女の言葉を疑っただろう。だが、見知らぬ敵から襲撃を受けている焦りと恐怖は、クロノヴェーダならざる彼らの心から完全に冷静さを奪っていた。
 男達は知らない。彼らの探す敵が、まさに目の前の少女――クラウ・ディークラウ(遮る灰色・g01961)であることを。
「あと、戦ってる場所とは別に、仲間を配置する、って言ってた」
 その仲間とは、まさにクラウのことだ。
 男は通信機でそれを報せようと試みるも、いまだ通信は不通のままだ。
 そこへ追い打ちをかけるように、クラウは言った。
「きっと、大事な情報……急いで広めてあげて、ほしい」
「わ、分かった。ここは危険だ、早く逃げろよ!」
 男はクラウに礼を言うと、再び仲間へ檄を飛ばす。
「ディアボロスを探すぞ。俺達も役に立つのだ、中央区を守るあのお方の為――」
「「大天使サンダルフォン様の為に!」」
 駆け足で消えていく自警団を見送って、クラウは電磁槍で通信を撹乱していたリームを振り返る。
 これで、住民が戦闘に乱入する心配は無い。敵の情報網を撹乱し、多少の時間も稼いでくれる筈だ。
(「大天使サンダルフォン……ん、覚えた」)
 そうしてクラウは救援機動力を頼りに、リームを連れて駆けて行く。
 今まさに仲間達が戦う、本当の戦場を目指して――。
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【通信障害】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!

マルケト・キサウェ
他の区でも空は警戒されている様子でしたし、やはり偵察目的での【飛翔】は危なそうですね。分かっただけでも良しとします。
発見された以上は出し惜しむ必要もありません。《吹け吹け風よ》で先陣を切らせて貰いますっ!

副次的に巻き起こる突風で攻撃出来る程度には高速で飛べはしますが、敵の放つ電撃弾に追尾性があるかも知れませんし、そもそもからして敵の数が多いので避け続けるのは難しそうです。
魔晶剣“スナーク”を流線形の盾型に変形させ、それを構えて体当たりする形で攻撃します。攻撃を弾けるかどうか怪しい所ですが、やらないよりは幾分ましかと。
一撃で倒せれば即座に離脱すれば良し、無理なら追撃しますが深追いはしない方向で。


逆叉・オルカ
厳重な警備ご苦労様だな
しかし、此処でやられるわけにはいかない
天使が相手なら尚更な!

パラドクスを使い地上から飛翔中の仲間を援護、天使達を撃ち落とす
反撃には防御ガジェットを展開
またロストエナジーで近づく敵に少しでもダメージを与え敵の動きを鈍らせてみよう
自警団や増援が来る前に、確実に数を減らし撃破することを目標に
看破や貫通撃も使用
ライフル同士の撃ち合いで遅れをとるほど、鈍な腕じゃないんでな
凍てつけ!

仲間と連携しながら臨機応変に対応
パラドクス通信で連絡取りつつ、余裕があれば嘘の流布に口裏あわせておく

…しかし、サンダルフォン、ね
アヴァタール級が自警団を指揮し、区の支配者は別にいるのかな

連携、アドリブ歓迎


一ノ瀬・綾音
即飛んできたね。やっぱり上空はきついか。
うん、とりあえず火の粉を消していくか。

【飛翔】しつつ【光学迷彩】で隠れながら【パラドクス通信】で状況の把握などをしつつ、『高速詠唱』からの『全力魔法』の【土魔法】で相手を流砂に引きずり込むよ。
歩きスマホならぬ歩きタブレットは危ないよ、ってね♪
【通信障害】も可能な限りでかけておくよ。相手の指揮系統が混乱してくれるといいんだけど。

しっかし…タブレットから魔法かー。
綾音ちゃんもちょっと帰ったら研究してみよ…面白そうだ。


●月島に舞う
 大天使の群れを迎撃するため、戦場に散開するディアボロス達。
 その上空、飛翔を発動したマルケト・キサウェ(docta ignorantia・g03412)は低空へと高度を下げながら、一斉に迫りくる改造兵『アルケーの目』の群れを凝視していた。
「やはり無暗に飛ぶのは危険ですね。他区でも空は警戒されている様子でしたし……」
「本当、即飛んできたよね。光学迷彩でもきつかったか」
 隣を飛翔する一ノ瀬・綾音(綺羅星の如く・g00868)に頷きを返し、マルケトは眼下の改造兵達を凝視する。
 奴等に発見された以上、出し惜しむ理由もない。ここからは暴れに暴れて、増援の到着前に殲滅するのみだ。
「先陣、切らせて貰いますねっ!」
「うん、とりあえず火の粉を消していこう」
 ライフルと武装タブレットを構えて殺到する改造兵達へ、マルケトと綾音は迎撃を開始した。
「特攻(ぶっこ)みますっ!」
 戦場に響く少女の鯨波。
 同時、マルケトの魔晶剣『千貌剣・スナーク』が魔力を注がれ、流線形の盾へと変貌する。
 翼を広げ、突風を巻き起こしながら滑空。ライフルを構える改造兵を急降下突撃で圧し潰した。
「まだまだ! 攻めて攻めて、攻めまくりますっ!」
 直撃を浴びて爆散する改造兵を背に、マルケトは再び空中へ飛翔。
 戦場外に姿を晒さないよう低空を維持しながら、一撃離脱を繰り返して敵を撃破する構えを見せる。
 だが、敵もまた、黙って攻撃を浴びるだけの木偶人形ではない。
『地上にもディアボロスがいる筈だ、警戒を怠るな!』
『通信が妨害を受けている! 連絡は肉声で取り合え!』
『A班は対空攻撃を続行! B班、C班は周囲を索敵しながらA班を援護しろ!』
 乱れのない動きで散開していく改造兵達。
 倒壊した瓦礫に身を隠しながら、改造兵の一体がタブレットの雷魔法でマルケトを狙った、次の瞬間である。
「底なしの地獄、一回味わってみる?」
 高速詠唱で一手早く発動された綾音の魔法が、改造兵の足元を捉えた。
 名を『土魔法:暴食なる大地』。パラドクスの力で変異した流砂に飲まれた改造兵は、そのまま反撃もままならず、外気もろとも地中に呑み込まれて消滅する。
「歩きスマホならぬ歩きタブレットは危ないよ、ってね♪ マルケト、大丈夫?」
「ええ。まだまだ、戦えます……っ!」
 口元の血を拭いながら、マルケトはスナークを構え直す。
 その身体は、雷のライフル弾による攻撃を浴びて傷だらけだ。
 綾音が地上へ目を向ければ、二人の反撃を受けた敵A班の改造兵も手負いばかり。相応のダメージが蓄積している。
「もう一押しで崩せそうだね」
「頑張りましょう。敵を引きつけ続ければ、それだけ皆さんが有利になりますっ!」
 今も戦う仲間達の顔を思い描きながら、応戦を続けるマルケトと綾音。
 ディアボロスと大天使の戦いを大きく動かす一手が、間もなく打たれようとしていた。

●乾坤一擲
 戦場では時に、流れを変える一撃が存在する。
 例えば、完璧に背後を突く奇襲。例えば、敵の大将を討ち取る矢。
 逆叉・オルカ(オルキヌスの語り部・g00294)がこれより放つのは、そんな一撃だ。
「綾音、マルケト。そっちの調子はどうかな?」
「全然平気、大したことない!」
「わたくしもです! 負けませんよ!」
 物陰に身を隠したオルカの耳には、インカム型に調整したパラドクス通信機。
 それを介して届く意気軒高な二人の声に「無理はするな」と返し、オルカはライフルを構える。
(「随分と敵の抵抗が激しいが……しかし、此処でやられるわけにはいかない。天使が相手なら尚更な!」)
 オルカと綾音、二人のロストエナジーが瘴気となって戦場に吹き荒れ、改造兵を包む。期待できるダメージは微々たるものだろうが、勝敗を左右するうえでは決して軽視できるものではない。
「さて。……仕掛けるか」
 ライフルの銃身を、淡い光が包み込んだ。
 それはオルカの手で具現化された、鯱印の拳銃型のガジェット。
 冷却ビーム発射機能を有する『氷結銃』のデータ粒子だ。
「データ粒子、具現化完了。装着確認」
 ガジェットライフルの照準が捉えた先には、崩れた瓦礫の山がある。
 今、オルカの青い瞳は看破している。瓦礫に身を隠し、マルケトと綾音を狙う改造兵の群れを。
 貫通撃を備えたパラドクスの前に、遮蔽物は意味を為さない。
「ターゲット補足、演算完了! エネルギー充填……」
 怯え、恐怖。狙いを狂わすいかなる感情も、オルカの心を捉えることは出来ない。
 索敵のために戦場を徘徊する改造兵、それを排除するという仲間達の声を、通信機は拾っている。
 今はただ、自分に出来ることを果たすのみ。改造兵は、未だオルカに気づかない。
「……ライフル同士の撃ち合いで遅れをとるほど、鈍な腕じゃないんでな」
 この一撃は、仕損じない。
 ただ事実として、それをオルカは理解していた。
 静止する空気。鈍化する時間。そして発射まで、3、2、1。
「凍てつけ――インパクト、発射!」
 閃光。
 オルカのガジェットライフルが発射した光は狙いを過たず、3体の標的を包み込んだ。
 絶対零度の冷気を浴びた改造兵は、自分が撃たれたことも分からぬままに全身を凍結させ、氷片となって砕け散る。
 役目を果たしたガジェットが粒子となって消えていくことを確認し、オルカは上空の二人へ呼びかけた。
「二人とも、敵の対空攻撃はどうかな?」
「グッドですっ! 今ので壊滅ですっ!」
「これで、少しこっちが有利かな。油断せずに行くよ!」
 勝利の余韻に浸るには早く、三人のディアボロスは再び戦闘を続行する。
 改造兵達はあくまで前座にすぎない。連中の後には、首魁たるマキナエンゼルが控えているのだ。
 そう、復讐者と大天使の戦いは、まだ始まったばかりなのだから――。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​
効果1【飛翔】がLV2になった!
【冷気の支配者】LV1が発生!
【土壌改良】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】がLV3になった!
【ロストエナジー】LV2が発生!

緋塚・ヤスオ
まずは集まってきた改造兵達の撃破、数を減らすことを第一に

「上ばっか見てると折角の目が勿体ないぜっと」
他に仲間がいるのも織り込み済みで警戒はしているだろう。
だからこそ…まずはかき回してやらねぇとな。
近付いてきた集団にアイテムポケットから手榴弾を投擲。その後で敵を切り崩すように突撃。スパークケーブルの攻撃何するものぞとポケット内の各種武器を敵に起こりを察知されない早業で取り出して、複数体を相手どりながら一撃離脱の戦闘を試みるぜ。

「いつもこんなに広く見回ってるのかい?お仕事熱心でなによりだ」
敵の五感の鋭さや攻撃方法等、戦闘で得られる情報も後続の皆の助けにはなるだろうさ。軽口も叩きつつ今は戦うだけだ。


クラウ・ディークラウ
戦い……クラウも援護、がんばる
もう集まりそうなところに、駆けつけるなら
もしかしたら、不意打ちみたいな形とかも、狙える、かな?
【パラドクス通信】、借りて……いけそうなら、タイミングも調整する

(できれば不意打ち
それが難しくても、極力敵方の動きが乱れた時に介入
変異させた雲を一帯に流しつつ声も送る、【古琴之雲】)
あっち、こっち
それとも、そっち?
どっちかな、どっちかな
本物の敵はどっちかな
じっくり見ても、わからないなら――手当たり次第だ、そうしよう
(クラウの影がいくつも見えるよう催眠仕掛ける『精神攻撃』
攻撃も促すことで、術式を無駄撃ちさせて隙作りを支援できないか試行)


●制圧への一手
 ディアボロスと大天使の接敵から数分、戦場は乱戦の様相を呈していた。
『A班が壊滅しました!』
『やはり、地上にも敵が隠れていたか……! 索敵を怠るな!』
 索敵チームの改造兵の数体が、失った穴を埋めるように、配置をすぐさま対空攻撃チームへ切り替える。
 その様子を緋塚・ヤスオ(探偵という名のなんでも屋・g01581)は物陰から伺いながら、敵の統制に舌を巻いた。
(「警戒を怠らず、決着を焦らず……面倒だねぇ」)
 じわりじわりと兵を失いながら、大天使の士気はいまだ衰えない。
 突撃めいた攻めを行わないのは、ここが自分達のホームグラウンドだと理解しているからだろう。
 守り続ければいずれ増援が来る。わざわざディアボロスの懐へ飛び込む理由はないということか。
(「上等じゃねぇか。なら、こっちから近付いてやるまでよ」)
 ヤスオの視線が向かうのは、対空攻撃の両翼を守る索敵チーム、その左側だ。
 攻撃に人手を割いたことで、索敵を行うのは僅かに3名。あそこを崩せれば、後は力ずくで押し込める。
 一番近い距離にいるのはヤスオしかいない。ここで迷っている時間はなかった。
(「綾音。マルケト。オルカ。もう少し耐えてくれよ……!」)
 ヤスオは顎の絆創膏を剥がし、敵陣へ忍び寄るように接近していく。
 並の者ならば冷や汗のとまらない修羅場。だが、スイッチを切り替えたヤスオの心は凪いだ水面のように冷静だ。
 この一撃を成功させるには、焦りは許されない。気配を殺してなおも接近していくヤスオ。と、その時――通信機が仲間からの着信を告げた。
「戦い……援護、いる?」
 クラウ・ディークラウ(遮る灰色・g01961)の声だった。
 撹乱を終えた彼女は、今まさにヤスオのいる場所へと合流しようとしていたのだ。
「不意打ちみたいな形、狙えそう、かな?」
「ああ、やってみよう。まずは俺が行くから、ディークラウさんは敵陣が乱れたところを頼む」
「ん。タイミングは、そっちに、合わせる」
 最低限のやり取りで互いの意思を疎通しながら、クラウはヤスオの少し後方につく。
 上空に目を向ければ綾音とマルケトが、オルカの援護を受けながら戦うのが見えた。
 二人とも深手こそ負っていないものの、ダメージの蓄積は遠目にもはっきり分かる。クラウは双肩にのしかかる責任を確かめるかの如く、小さく頷いてみせた。
(「外さ、ない。……外せ、ない」)
 右手を雲へと変えて、襲撃の準備は万全。合図さえあれば、いつでも行ける状態だ。
 クラウは通信機を介して、ヤスオに合図を送る。
「……ん。いつでも、いい、よ」
「了解だ。――じゃ、行くぜ」
 連絡を交わすと、ヤスオは改造兵の元へ接近していった。
 身を隠し、射程の手前までたどり着く。索敵チームの敵はオルカらの反撃を受けて一時的に混乱しているようだ。
 仕掛けるなら今しかない。ヤスオはクイックアサルトで異次元の穴に手を伸ばし、手榴弾を取り出した。
「上ばっか見てると――折角の目が勿体ないぜ、っと!」
 ヤスオは一息で索敵チームの間合いに飛び込むと、手榴弾を投擲。
 隊列の只中で榴弾が炸裂し、改造兵達を跡形も無く消し飛ばす。
「いつもこんなに広く見回ってるのかい? お仕事熱心でなによりだ」
『おのれ……っ!』
 左翼側の索敵チームが全滅し、丸裸となった攻撃チームの改造兵がライフルの銃口をヤスオに向ける。
 だがそれより一手早く、ディアボロス達の攻撃は敵を捉えていた。
「あっち、こっち、それとも、そっち?」
 クラウの右手が変じた雲が、混乱に陥る敵陣を『古琴之雲』で包み込んでいく。
 視界を隠す乳色の靄。同時、どこからか聞こえてくるのはリームの放つ電磁波に乗って流れる歌声だ。
 敵を見失った改造兵達は、ライフルの照準越しに標的を探す。
『どこだ、どこにいる……!?』
「どっちかな、どっちかな、本物の敵はどっちかな」
 リームの電波に乗せたクラウの歌声はさらに強く、深く、改造兵の心を惑わせる。
 そうして焦りと恐怖に絡め取られれば、もう敵はクラウの掌の上から逃げられない。
「じっくり見ても、わからないなら――手当たり次第だ、そうしよう」
『う、うわあああ!』『ぐっ!? あ、頭が……』
 靄の中で絶叫が響き渡った。それはパラドクスを帯びた歌声を浴びた改造兵達が発する断末魔のそれだ。
 魂消るような悲鳴はやがて途絶え、歌声にかき消されていった。
 そうして靄が晴れた後、クラウはヤスオとともに、敵陣の中で残敵相手になおも戦闘を続行する。
「ん。……制圧完了まで、もう少し」
「よぉし! 皆、大天使どもをぶっ飛ばしてやろうぜ!」
 総崩れとなった改造兵の群れは、もはや烏合の衆に過ぎない。
 ディアボロスの鯨波は戦場に木霊して、大天使達を呑み込んでいった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【アイテムポケット】がLV2になった!
【現の夢】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】がLV2になった!
【ロストエナジー】がLV3になった!

秘守・弌間
【SPD】
「七七三先生と」

偵察には役立てなかった…その分お前達を殺す…!

先生に攻撃を向けさせない…そのために…私が前に出て…あいつらの気を引かないと…!

両手に大量の【釘】を持ち…それを「早業」で敵に投げつけたり…あるいは接近して…直接刺し抉ったり…そうやって…敵を攻撃していきます…

釘が刺さっても…動くなら…選択パラドクスの【魂喰】で…釘が刺さった相手の生命力を吸収…!さらに【呪詛】を流し込む…!

先生の援護を受けながら…ライフルをダッシュで【撹乱】して避けつつ…これらをこなしていき…一体一体数を減らしていく…
先生に指一本触れられると思うな…!その前に殺してやる…!

「アドリブ等歓迎です」


七七三・七七三
さて、偵察に役立てなかった分、ここで頑張らないとね

弌間ちゃん(g01347)と一緒に行動を行います
アルケーが攻撃する前に目やライフルの銃口を狙って【百発百中のダーツチョーク】を『早業』で放つ
とにかく味方が行動しやすいように相手の動きを阻害していくよ
ただ、もしも弌間ちゃんに攻撃がいきそうなら「安い矜持」の元、白衣のアイテムポケットに入った「学校セット(教師編)」の中の百科事典で顔面をフルスイングするよ

アドリブ等歓迎です


●チェック・メイト
 ディアボロスの猛攻に晒され、改造兵『アルケーの目』は一体また一体とその数を減らしていった。
 ヤスオとクラウの襲撃を受け、敵はもはや隊列を維持できない。戦場は、敵味方が入り乱れる修羅場と化していた。
「さて、偵察に役立てなかった分、ここで頑張らないとね」
 応援に駆けつけた七七三・七七三(合法ロリ先生は結婚がしたい・g00549)はチョークを手に、敵陣を凝視する。
 左翼側のチームは既に壊滅し、正面の対空攻撃チームはマルケトや綾音、オルカが対応している最中だ。
 一方、右翼側のチームはいまだ改造兵が残っており、必死に態勢の立て直しを図っている。
「さあ弌間ちゃん。アタシ達は何処を攻めようか?」
「はい先生……右翼側の……改造兵達を……」
 秘守・弌間(哀しみと愛・g01347)は、しずしずと挙手して応えると、クワッと目を見開く。
「皆殺し……いえ、殲滅……します……!!」
「オッケー。じゃ、一丁やろう!」
 七七三と弌間、教師と生徒の復讐者は、仲間達を支援するように改造兵の群れへと攻撃を開始した。
 前衛を務めるのは弌間だ。七七三を庇うように疾駆する彼女は五寸釘を手に、敵陣めがけて突撃していく。
 偵察には間に合わなかった分も、思い切り戦うのだ。殺して殺して殺しまくることで――!
「ここを……お前達の……墓場にしてやる……!」
 保身を排した突撃は、改造兵の目を否が応でも引いた。
 敵陣めがけて釘の束を投擲する弌間。たちまち殺到するライフルの銃弾を、しかし彼女はものともしない。
 殺意の漲る眼で改造兵をねめつけながら、更なる猛攻を浴びせ続ける。
『このっ、調子に……!』
「弌間ちゃんに手を出す奴は、許さないよ」
 七七三は怒りも露に、闘気を燃え立たせた。
 命をかけてでも子供を護るというただの安っぽい矜持。だが、それこそ今の彼女を突き動かす原動力だ。
 狙うは弌間を攻撃する三体。奴らを倒せば右翼側のチームは壊滅、すなわちディアボロスの勝利は確実となる――!
「教師ならだれでもできる、当然アタシもだ!」
 白衣の裏地に伸ばした手が、真白いチョークを掴み取った。
 同時、標的を狙い定め、投擲。パラドクスの力で眉間を射抜かれた改造兵が次々に倒れ、絶命していく。
 戦場に絶え間なく響き渡る大天使達の断末魔は、戦いの趨勢が決したことを意味するものだった。
「先生に指一本触れられると思うな……! その前に殺してやる……!」
 最後の力を振り絞って七七三を狙おうとした改造兵の首筋へ、弌間は五寸釘を深々と突き刺した。
 自分がいる限り、七七三を傷つけることなど絶対に許さない――そう告げるかのように。
 厭魅ノ法「魂喰」で生み出した呪いが、いま五寸釘を介して改造兵に送り込まれる。
「その命を喰らう……!」
『ぐっ、ぐわあああ!!』
 呪詛のパラドクスで改造兵を爆発四散させ、七七三の無事を確認すると、弌間は戦場へと目を向ける。
 そこに映るのは、ディアボロスの攻撃を受けて全滅した『アルケーの目』達が、骸となって散らばる光景だった。
 残敵は、弌間が倒した個体が最後だったのだろう。戦闘不能に陥った仲間は一人もいないようだ。
「私達の勝ち……のようですね……」
「うん。ありがとう弌間ちゃん、頼もしかったよ」
 七七三はそっと微笑むと、戦いで負傷した弌間を抱きしめた。
 トループス級の改造兵を撃破し、あとは首魁の大天使を残すのみ。
 全滅した改造兵の後方に控えるマキナエンゼルを凝視しながら、ディアボロス達は陣形を整えていく。
 この戦いに勝利して、無事に新宿島への帰還を果たす為に――。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【罪縛りの鎖】LV1が発生!
【アイテムポケット】がLV3になった!
効果2【ロストエナジー】がLV4になった!
【先行率アップ】がLV3になった!

アンネローゼ・ディマンシュ
敵…自警団は混乱によって敵味方の正確な識別と平常心が失われているようですわね

プラチナチケットを用い、清廉なる情欲を用いてサキュバスとしての外見的な特徴を隠して人間らの姿で接触し、精神感応を使って自警団に接触します

大変です!実はディアボロスがやってきて隠れていた所、奴らの話を隠れて聞いてとんでもないことが…
何でも、ディアボロスはとある区の支配者の配下であり、東京支配計画の為の暗殺・破壊工作用の手駒だとか…!
その区の支配者がどこの区の者であるかは話に出なかったのですが、これを伝えたくて…

そう、『どこの区の支配者か分からない』と伝えた
同盟間の不和の種となり得る情報を伝えれば、どうなるでしょうね?


備傘・鍬助
これは…、一度、戦線を離脱しつつ、情報を触れて回ってみるのも、また、一つだな
敵の追跡は、二身技を使い、存在感の方を敵に、俺は、戦線を離脱して、人のいる所へってな

戦闘があるのは、本当だから、その話を交えつつ、敵に対する虚偽情報、戦闘はすぐに終わり、こっちのくるかも、とか、クロノヴェータが苦戦していて、増援を呼んだとか、そういった事を告げてみよう
それに、俺達と手を組んで、トップの座を簒奪しようって話とかも面白そうだな…
…実際に、簒奪とかできるのかなぁと、疑問を投げかけてみるのも、いいかもしれないな

にしても、クロノヴェータにも、情報戦って聞くのか
ちょっと、以外だ

アドリブ、絡み、好きにしてくれ


●囁きは毒となりて
 大天使とディアボロスの戦闘開始から数分後、自警団の男達は呆然とした表情を浮かべていた。
 避難した先の廃ビル内で、信じられない情報を聞かされたからだ。
「そ、それは本当なのか……?」
「本当ですわ。ここに隠れていて、偶然聞いてしまいましたの。奴らディアボロスの恐ろしい話を……!」
 そう言って自警団に縋りつくのは、アンネローゼ・ディマンシュ(『楽士大公』ディマンシュ大公・g03631)。
 欺瞞情報を流布するため、戦闘チームとは別行動を取るディアボロスの一人である。
 冷静さを失っていた自警団に接触した彼女は、駄目押しとばかり使用したプラチナチケットの力で、自警団の関係者を装い欺瞞情報を流している最中なのだ。
「奴らは、ディアボロスは、とある区の支配者の配下だと言っていましたわ」
「支配者の……? 何の目的で、ここに忍び込んだんだ?」
 真っ赤な嘘に惑わされた自警団の詰問に、アンネローゼは俯く。
「分かりません。ただ奴らは、自分達が東京支配計画の為の暗殺・破壊工作用の手駒だと……」
「暗殺に、破壊工作!?」
 アンネローゼの欺瞞情報に、自警団のざわめきは一層大きくなった。
 突如の襲撃、そして不意の報せに男達が右往左往していると、更にビルの入口から一人の男が駆け込んできた。
 備傘・鍬助(戦闘医・g01748)。アンネローゼと同じく、欺瞞情報の流布を行うディアボロスだ。
「ここにいたか、アンネローゼ! 大変なことになった!」
「あなたは……! 良かった、無事でいらしたのですね!」
 鍬助とアンネローゼは口裏を合わせるサインを送りあうと、更なる欺瞞情報を流しにかかった。
 アンネローゼが流した偽りの情報に真実を混ぜることで、更なる疑心暗鬼を煽るのだ。
「ディアボロスがこっちに来る! 早く逃げないと大変なことになるぞ!」
「な、何ですって!? 大天使様はどうなりましたの?」
「……残念だが……」
 顔を背けるようにして鍬助がうめき声を漏らすと、自警団の者達の顔色は蒼白に変じていく。
 負けた? 大天使様が? そんな馬鹿な――。
「おい、本当だろうな? 嘘だったら承知しないぞ!」
「嘘なもんか。なだ逆に聞くが――」
 怯えも露わに詰め寄る男に、鍬助は言い返す。
「大天使様が無事だって言うなら、どうして俺達を助けに来ないんだ? 連絡だって無しのつぶてじゃないか」
「う……」
 自警団の男が、未だ使えないままの通信機を手に押し黙る。
 不通の原因は鍬助らディアボロスが通信障害を発動しているからだが、そんなことを自警団の面々が知る由もない。
 そうして沈黙が場を満たすと同時、アンネローゼは絶妙のタイミングで溜息を漏らしてみせた。
「やはり本当だったのですわね。ディアボロス達が、他所の支配者の手駒だったというのは……」
「ああ。このままじゃ、奴らがここに来るのも時間の問題だろうな……」
 鍬助とアンネローゼはありったけの欺瞞情報を流すと、今にも卒倒しそうな自警団の面々に向き直り、告げる。
「俺達は、何とかして奴らを足止めしてみる。おい、あんたらは逃げるんだ!」
「い、いいのか!?」
 縋るような目を向ける自警団の男に、アンネローゼと鍬助は頷いた。
 ここで逃げて貰わねば、二人の働きは無駄に終わる。彼ら自警団には偽情報をばら撒くという仕事があるのだ。
「わたくし達の情報を、他の自警団の方々にも大急ぎで伝えて下さいませ。頼みましたわよ!」
「そうとも。俺達に構うな、早く行け!」
「わ、分かった!」
 二人が言い終えるや、自警団の者達は悲鳴をあげて我先にと逃げて行く。
 その後姿を見守りながら鍬助はぽつりと呟いた。
「さて。これで、多少なりとも敵を攪乱できればいいが……」
「そう願いたいですわね。互いに疑心暗鬼に陥ってくれれば、言うこと無しですけれど」
「まあ、偽情報はクロノヴェーダも流してるだろうしな。期待しすぎるのも禁物か……さてと」
 鍬助はパラドクス通信機から伝わる仲間の情報を確認すると、アンネローゼを振り返った。
 どうやら、向こうもそろそろ決着が付きそうだ。
 自分達にはまだ仕事が残っている――マキナエンゼルを撃破するという大仕事が。
「ぐずぐずしてられん。仲間の元へ急ぐとするか」
「そうですわね。作戦も大詰めのようですし」
 頷きを交わし合い、二人は最後の戦場へと駆けていく。
 大天使勢力を撃破して、この作戦を成功の二文字で締めくくるために。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【プラチナチケット】LV1が発生!
【腐食】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV2が発生!

備傘・鍬助
うーむ、機械の体に研ぎ澄まされた感覚
さぞかし体に無理がたたってるだろう
ここは医者の出番だな

さて、治療を施す前に、大人しくなってもらわないとな
と言うわけで、銃撃しつつ、誘導弾で接近を阻み、敵を遠ざけるぞ
敵の攻撃は風使いとオーラ制御で受け流し、光使いで目くらましを与えて、阻害してやろう
そうやって、接近戦を嫌がるそぶりを見せれば、意地でも接近してくるだろう?
そうしたら、一瞬でいいから、念動力で敵の体を縛って、その隙に、第一麻酔を施す
その後に徹底的にあちこちに治療という名の攻撃をたっぷりと味合わせつつ、触診して疲れてないか診察してあげようか
完璧もいいが、休むのも仕事だぞ?

アドリブ、絡み、すきにしてくれ


●戦闘医流治療法
 激戦の末、改造兵『アルケーの目』達はディアボロスによって撃破された。
 だが、大天使勢力は未だ全滅してはいない。首魁であるマキナエンゼルがいる限り。
『まさか改造兵が全滅とは。しかし――』『我が翼は、侵入者を許さぬ!』
 双頭の大天使の背中に光翼がたなびき、機械の身体を空へと浮上させる。
 両腕に構えるは、赤と蒼に輝く二振りの光剣。翼と剣を用いる高速戦闘は、かの大天使が誇る武器のひとつだ。
「うーむ、機械の体か……ありゃ、さぞかし無理がたたってるだろう」
 戦場に駆けつけた備傘・鍬助(戦闘医・g01748)は赤茶色の瞳で、上空を仰ぐ。
 そこに映るのは、侵入者を排除せんと鍬助らの元へ飛翔してくるマキナエンゼルの姿だった。
「民間人の演技は終わりだ。ここからは私も戦わないとな!」
 戦闘医の眼で呟く鍬助。
 白衣をなびかせ構えるのは医療器具ならぬ、大型ハンドガン『Taurus Raging Bull bayonet custom』。
 クロノヴェーダという病根を『治療』する、彼だけの相棒である。
「ここは医者の出番だな。診察開始といこうか!」
 銃を構え、引き金を引く。
 瞬きにも満たぬ刹那、流れるような動作で発射される銃弾。
 マキナエンゼルは飛翔の速度もそのままに、翼から無数の光刃を展開する。
『被弾箇所、問題なし』『攻撃を続行する……っ!?』
 銃弾を装甲で弾き、浄罪の光翼を発動せんとした、まさにその矢先だった。
 マキナエンゼルの真正面から、拳を固めた鍬助が飛翔で突撃してきたのは。
「こいつは医療行為だ! いい子はこいつをくらって大人しくしな!」
『回避困難』『迎撃する』
 鍬助の銃撃がブラフだったことを悟り、マキナエンゼルは狙いを定め直す。
 空中で静止する僅かな一瞬、それこそ鍬助が待ち望んだものとも知らずに。
「行くぜ……痛みは一瞬だ」
 鍬助の右拳はマキナエンゼルの脇腹にめり込み、がら空きになった胸板へ麻酔針を突き立てる。
 第一麻酔(トニートニーチョッピングライト)――鍬助が誇る必殺の一撃だ。
 ぐらりと体勢を崩した機械の身体を蹴り飛ばし、ハンドガンの照準を合わせる鍬助。
「完璧もいいが、休むのも仕事だぞ?」
 飛来する光剣を防御した鍬助は、再び愛銃を用いての銃撃を浴びせていく。
 次なる仲間達の攻撃を優位に運ばせ、この戦いに完全勝利をもたらす為に――。
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【平穏結界】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!

七七三・七七三
さぁ、最終バトルといこうか

弌間ちゃん(g01347)と一緒に行動を行います
今回は前にでて戦います。
ただ単に前にでると相手のパラドクスに当たるので、マキナエンゼルが姿を消したタイミングで「学校セット(教師編)」から黒板けしクリーナーを取り出し、中のチョークの粉をばらまいて相手の動きを捕捉
「安い矜持」の元、多少のダメージは覚悟の元相手の懐にもぐりこみ『捨て身の一撃』の【矛盾貫通のシールドブレイク】で装甲破壊を狙います。
アドリブ等歓迎です


秘守・弌間
「POW」

【七七三先生と】

クロノヴェーダ…!先生に…指一本触れられると思うな…!
先生の…チョークの粉に合わせて…選択UCを発動…先生に当たらないように…辺り一面に…【怨血】をばら蒔く…目的は先生と一緒…
捕捉したら…先生と一緒に…突撃…先生と私への攻撃を…操作した【怨血】を盾にして…ガード…接近したら…【怨血】を纏わせた【鋭い爪】で「破壊」するように攻撃…
離れたら…圧縮した【怨血】を…弾丸のように発射して追撃…
この【怨血】に触れれば…それだけで「呪詛」に侵される…

逃がさない…必ず…必ず殺してやる…!

「アドリブ連携歓迎です」

以上になります…


●機械天使との死闘
 ディアボロス達の攻撃は、マキナエンゼルの猛攻を次第に押し返しつつあった。
 だが、敵はアヴァタール級の大天使である。なおも足掻くように苛烈な猛攻を止めようとしない。
『侵入者は排除する』『中央区の地を汚させはせん!』
「よくもヌケヌケと言えるね。人類史を簒奪した大天使が……!」
 七七三・七七三(合法ロリ先生は結婚がしたい・g00549)は己が闘気を奮い立たせ、マキナエンゼルへ言い返す。
 彼女の視線が向かった先で、大天使は光の翼を広げた。致命の斬撃を放つ為、翼の機能で姿を隠そうというのだ。
「見えざる断罪……姿を消しての攻撃か、厄介だね」
「はい……でも先生には……指一本触れさせません……!」
 七七三の背後、生成した粘液状の物体を地面に滴らせながら、秘守・弌間(哀しみと愛・g01347)が呟く。
 彼女は既に『怨血』を展開し、七七三とのコンビネーション攻撃の準備を完了していた。
「弌間ちゃん、背中は任せるから。派手なの叩き込んでやろうね!」
「はい先生……! 必ず殺します……!」
 得物を構えると同時、どろり、と彼女達の周囲をマキナエンゼルの殺気が包み込んだ。
 光に包まれた大天使の姿が、ゆっくりと宙に溶けていく。その狙いは正確に、二人の首筋へと向けられている。
 だが、闘気を漲らせる七七三の攻撃は、それより僅かに早い。
「さぁ、最終バトルといこうか」
「任せて……下さい……!」
 言い終えた時、七七三と弌間はもう敵の懐へ飛び込んでいた。
 先手を取った七七三の闘気『安い矜持』は彼女の小さな拳に宿って、朧気に姿を残すマキナエンゼルを捉える。
 零距離で殴り抜け、ガードを破壊する『矛盾貫通のシールドブレイク』。重く速く鋭い拳が、分厚い装甲を貫く。
「ガードごとぶち抜く!」
 同時、姿を消したマキナエンゼルの剣が、断罪の刃となって振り下ろされた。
 首筋を狙った一撃を、七七三は『学校セット(教師編)』の黒板けしクリーナーでガード。
 お返しとばかりチョークの粉をばら撒くも、敵のパラドクスに吹き飛ばされ、捕捉することは困難だ。
「やっぱり難しいか……! 弌間ちゃん、追撃お願い!」
「任せて……下さい……!」
 視認困難な相手と切り結ぶ七七三を援護するように、弌間は『黒不浄』で両手の爪に怨血を纏わせた。
 パラドクスを帯びた爪が、マキナエンゼルの身体を紙のように引き裂いていく。
「逃がすか……逃がすか……!」
『被弾箇所に異常発生』『ぐ、ぐおおおおぉぉ!?』
 どす黒い血液にも似た『怨血』の正体は、呪詛の塊である。
 一滴触れただけでも苦痛に苛まれる弌間の呪いを全身に浴びて、俄かに悶え始めるマキナエンゼル。
 弌間は反撃で飛んで来た刃を両手の怨血でガードすると、そのまま弾丸の一粒にまで怨血を圧縮した。
「鏖殺だ……!!」
 そうして構えた指鉄砲の一射は、正確にマキナエンゼルの装甲を穿ち貫く。
 命中したのは、七七三に突き破られた正にその場所。
 痛打を浴びた大天使の絶叫が、怒りと屈辱を帯びて戦場に響き渡った。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【建造物分解】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
【ドレイン】がLV2になった!

ネリリ・ラヴラン
結局あの天使様を倒さなくっちゃ帰れないのね。
でも、少しは頼りになるって区民さんに知っておいて貰うのも悪くないのかな…?

【飛翔】を使って建物より低いくらいの高さを飛ぶよ。【空中戦】で軌道を変えながら路地を進んで距離を詰めるね。【光学迷彩】も併用したいわ。
矢面に立たないようにして不意を撃てる期を待ってから、【高速詠唱】で”夢幻の檻”を唱えるよ。動き回られると大変だから、魔法陣で挟み込んで止めるのが目的ね。

見つかって狙われた時は建物の影に身を隠すわ。追って降りてくるのなら、空より避ける場の少ない場所で夢幻の檻を狙えるから反転して攻撃に出るね。
兎も角、自由に動かさない役に徹するわ。

アドリブ歓迎だよ


百鬼・運命
遅ればせながら参加。

気にはなっていたが…やはりあらぬ形に変わってしまっただろう自分の地元(日本橋近辺)を確認するのは、どうしても足を向けるのをためらってしまうな。
しかし、いつまでもそうは言ってられないか。防衛線が厳しくて難しい以上、とりあえず邪魔な大天使にはご退場願って次につなげたい所だ。

【腐食】でばらまいた霧を目隠しに、パラドクス浮舟を用いて、【空中戦】の恩恵を用いた歩法によるでたらめな軌道で接近から【両断】も併用したパラドクス攻撃で仕留めにかかります。
さらに腐食の霧は空気の揺らぎを【観測】して敵の光学迷彩を無効化するのにも利用

「あいにく大天使は嫌いでね。東京は返してもらう」

アドリブ絡み歓迎


●趨勢の決するとき
「この眺めは……酷いものだ、胸に来るな」
 大天使とアークデーモンが激戦を繰り返した中央区の景色は、まさに荒廃した世紀末のそれだ。
 平和だった月島がこの様子なら、かつて自分が住んでいた日本橋の一帯はどうなっているのか――。人々の日常を踏みにじった時間侵略者への怒りを胸に、百鬼・運命(人間のカースブレイド・g03078)はマキナエンゼルと対峙する。
「あいにく大天使は嫌いでね。東京は返してもらう」
『あの御方に害為す存在は――』『すべて斬る!』
 マキナエンゼルが光翼を広げる一挙手一投足を捉えながら、運命は神刀『十束乃大太刀』の大太刀を抜き放った。
 光の屈折が大天使の姿を隠そうとする刹那、先んじて跳躍。振るう大太刀が大天使の剣とかち合い火花を散らす。
 太刀は使い手たる運命の怒りを表すように、大天使をじわじわと劣勢に追い込んでいく。
「うーん、結局あの天使様を倒さなくっちゃ帰れないのね」
 その光景を、ネリリ・ラヴラン(★クソザコちゃーむ★・g04086)は地上数メートルの地点から見下ろしていた。
 彼女は飛翔を発動しながら、運命と切り結ぶマキナエンゼルとの距離を詰めていく。
 大ダメージを叩き込む一瞬を待ちながら、高度を抑え、軌道を変えて、じわじわと。
 そして敵を捉えると同時、紡ぎ出すのは『夢幻の檻(パニッシュメント)』。高速詠唱による一撃はマキナエンゼルに防御の暇を許さない。
「逃がさないよっ!」
 二つの大型魔法陣を、マキナエンゼルを挟み込むように展開する。
 ネリリの意思を受けた二枚の魔法陣は迫りくる壁のように、大天使の身体を圧し潰し始めた。
「観念するんだな。すぐに改造兵達のもとへ送ってやる」
 飛翔するネリリと息を合わせ、地上から猛攻を浴びせにかかる運命。
 対するマキナエンゼルの身体が浮遊すると同時に、景色の中へと隠れていく。
 見えざる断罪の攻撃動作を察知した運命は、すぐさま攻撃に用いる足運びを変えた。
「我ガ脚、阻メズ」
 飛翔から光刃を放たんとするマキナエンゼル。
 だが、運命の身体はそれより早く、標的たる大天使の間合いへと肉薄していた。
 パラドクスを駆使する者同士の戦いに、物理法則は意味を為さない。まして運命の『浮舟』は空すら疾駆する。どれほど飛ぼうが、逃れることは叶わない――!
『回避不能。迎撃を優先』『く……!』
 焦燥が、大天使の声に滲んだ。首筋を狙い、振り下ろされる光刃。
 だが、その切先を察知する運命の心に湧き上がるのは、恐怖ではなく怒りだ。
「その剣で――」
 十束乃大太刀が、振り下ろされる。
 見えざる断罪よりも刹那早く、大天使の頭蓋目掛けて。
「罪のない人達を、どれだけ斬った!」
 斬撃。金属を裂いた手応えの直後、光剣の刃を運命が大太刀で防ぐ。
 マキナエンゼルと運命のいずれも、互いの命を奪うには一歩届かず。
 だが、戦況は大天使にとって不利だ――ネリリの魔法陣が更なる力を帯びて、その体を潰し始めたからである。
「動き回られると大変だし、このままペシャンコになってくれると嬉しいな」
『警告。ダメージ、危険レベル』『まだまだぁっ!!』
 全身から金属の軋む不快な音を漏らしながら、無数の光刃を発射するマキナエンゼル。
 ネリリは飛来する刃をガードしながら、なおも牽制するように大天使の周りを飛び続ける。
「自由に動けるだなんて、思わないことだよ」
 一層熾烈さを増す激戦の中、ネリリは決然と告げた。
 この戦い、もはやディアボロスの勝利は揺らがない。後はただ、大天使との決戦に終止符をうつのみ――!
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【ハウスキーパー】がLV2になった!
【飛翔】がLV3になった!
効果2【能力値アップ】がLV5になった!
【ダメージアップ】がLV4になった!

緋塚・ヤスオ
「残るはあんただけだな」
狙いは敢えて攻撃を誘ってからのカウンター。敵の動きを【観察】し、
パラドクスで【吹き飛ばし】て後続の味方が攻撃しやすいよう繋げる。

アイテムポケットから距離に応じて武器を取り出し、使用して牽制。
接近戦を仕掛ける味方が多ければ【ダッシュ】からの【一撃離脱】で
少なければ自分が近接戦闘を。

「…やったと思ってくれたなら嬉しいね」
自身への攻撃、もしくは他の味方への不意打ちに対してパラドクス発動。
致命傷にならない怪我は覚悟の上だ。その分威力は上がり、他の味方の助けにはなるだろうさ。

連携できそうな仲間がいれば連携
アドリブ歓迎


一ノ瀬・綾音
さて、情報を持ち帰るためにももうひと踏ん張り、頑張ろうか!

【飛翔】で相手のパラドクスの回避を試みつつ、【通信障害】で相手の大天使の通信を妨害。かつ、【パラドクス通信】で仲間と状況の確認はするよ。
そのうえで相手の隙を見つけたら『高速詠唱』から『全力魔法』の【厄災の星光】で『貫通撃』を図る!

綾音ちゃん達はこんなところでやられるような存在じゃないんだよ。
でもお楽しみはまだ先だ。本格的なゲームはまた今度。
今日はただの挨拶だ、じゃあねー♪


逆叉・オルカ
さて、ボスを倒して情報を持ち帰ろう
こんな所で手こずるわけにはいかないからな
パラドクス通信で仲間と連携しつつ、通信障害で引き続き敵の連携を阻害

パラドクスを使った音響弾で敵を攻撃
貫通撃も使用
悪いがあんたにはくたばって頂こう

必要があれば会話を
「あんたを倒して撤退させてもらおう。この区の支配者が『噂通りの臆病者』だと確認しただけでも十分だからな」
「厳重な警戒に、敵襲に姿を表さない大天使様を臆病と言わずなんだと? 無能な上司を持つと大変だな」
敵の神経を逆撫でつつ俺に注目させる事で、敵に隙をつくり仲間の攻撃が通りやすくなるように
あわよくば区の支配者の名前も知りたい所だが…さて

連携、アドリブ歓迎です


クラウ・ディークラウ
大天使……あとは、1人
調査や撹乱、結果をしっかり持って帰って、次に繋げるためにも
最後まで、もう少し……がんばろう、リーム

(両腕を変異させつつ、まずは出方を窺って警戒)
ん……隠れられたら、戦いにくい、けど
それが、光のせいなら
雲を広げて、遮って……隠れるためのものを、隠して
対処できる、かも
(同行動の味方と連携しつつ、敵の動きを察知しようと試行
不意打ちに備え、リームは槍を構えて迎撃の姿勢)

(動きを捉えられたなら
そのまま雲を纏わりつかせて、より姿を鮮明に)
――リーム、そこ
狙って、突いて……傷さえあれば、クラウがそれも広げる、から
(【悲喜雲雲】、戦闘で付いた傷に加圧を行い
攻撃と、束縛して味方の支援にも)


●挑発の果実
「さぁて、残るはあんただけだな?」
 緋塚・ヤスオ(探偵という名のなんでも屋・g01581)は、鋭い視線をマキナエンゼルに投げて、そう告げた。
 ディアボロス達の猛攻は着実に勢いを増し、もはや相手は満身創痍の状態。
 だが、大天使はあくまで屈服を拒むように、光の翼と剣でしぶとく抵抗を続ける。
「最後まで、もう少し……がんばろう、リーム」
 両腕を雲へと変異させたクラウ・ディークラウ(遮る灰色・g01961)が、メーラーデーモンに呼びかける。
 残る敵は、あの大天使ただ一体。今回の作戦を成功で締めくくるためにも、ここで敗北は許されない。
「よしっ。もうひと踏ん張り、綾音ちゃんも頑張るよ!」
「こんな所で足止めを食ってはいられない。全員で勝って帰るぞ」
 宙を飛翔する一ノ瀬・綾音(綺羅星の如く・g00868)に、逆叉・オルカ(オルキヌスの語り部・g00294)は頷いた。
 綾音の手によって戦場には通信障害がばら撒かれ、敵の通信が戦場外に届くことはない。
 パラドクス通信の通信機を具現化させながら、オルカは標的のマキナエンゼルを凝視する。
(「中央区……大天使が治める地。ここの支配者の情報を、ヤツから引き出せれば理想的だが……」)
 クラウの情報によれば、自警団は『大天使サンダルフォン』という存在に忠誠を誓っていたという。
 だが多くのディアボロスにとって、それは初めて聞く名前ではないに違いない。
 『残光』大天使サンダルフォン。今まで幾度もディアボロスと交戦した、白と黒の翼を持つアヴァタール級大天使。あの敵とは何か関係があるのだろうか――オルカはふと、そんなことを考える。
「まあ、悩んでいても答えは出ないな。時間も押している、さっさと片付けよう」
「オッケー、このまま押し切っちゃうよ!」
 速攻での決着を宣言するように、綾音は先陣を切って飛翔した。
 見る見る距離を詰めながら、高速詠唱で魔法陣を展開。六つの陣に生じる属性を融合させていく。
「焦熱の炎、極寒の氷、激流の水、烈震の土、浄化の光、堕落の闇……」
 全力魔法で発動された綾音の魔力が魔砲に転換され、マキナエンゼルを射程に捉える。
 砲撃を逃れるべく距離を開けんとするマキナエンゼル。それを阻止するのは地上から肉薄するクラウとヤスオだ。
 いまだ姿を晒したままの大天使を、地上と空中からディアボロス達が挟み込む。
「生憎だが、ここで仕留めさせてもらうぜ!」
「ん。リームは、牽制をお願い、ね」
 十手を振るうヤスオ。そして、リームと共に逃げ場を封じるクラウ。
 三位一体の攻勢によって逃げ場を失ったマキナエンゼルは、すぐさま活路を空中に求めた。
 光の翼で宙へと逃れる大天使。その頭上から、綾音の魔力が魔砲に転換され、『厄災の星光』となって降り注ぐ。
「世界に溢れし6つの力よ、今こそ一つに集い、彼の者を滅する極光となれ!」
『ダメージ甚大……高度、維持不能……』『あの御方の為、戦うのが我が使命。敗北は許されぬ……っ!』
 魔砲を浴びて墜落していくマキナエンゼルの背から、反撃とばかり光刃が発射される。
 迫る刃を綾音が紙一重で回避すると同時、地上のディアボロス達が一斉に大天使へ殺到した。
「その使命とやらは叶わねぇぜ。俺達がここで叩き潰すからな!」
 ヤスオの『六角十手』が、稲妻のごとき速さで突き出された。
 それよりも僅かに早く、大天使が首筋を狙った一閃でヤスオを捉える。
 刃は直撃を逸れてヤスオの胸板を裂いた。派手に舞う血飛沫。しかし――それこそヤスオが望んだ瞬間だった。
「……やったと思ったろ? だが、そうはいかねぇっ!」
 ヤスオの血飛沫が瞬時に膨張し、赤い霧となってマキナエンゼルを包む。
 血液を媒介に発動する『誘爆紅霧』の直撃は大天使の身体を真っ赤に染めて、その全身に傷を刻み込んだ。
 金属の擦れ合うような耳障りな悲鳴が轟くなか、クラウの両手が雲と化して天使の胴を覆っていく。
 この距離ならば外さない。どう仕掛けても、彼女の『悲喜雲雲』は捉えた部位を粉砕する――!
「クラウは、雲。空を隠すもの」
 傷の隙間から染み込んだクラウの両手は、鎧に守られた天使の肉体を強烈な力で砕き始めた。
 光の翼で姿を消そうとも、一度握りしめた手を、クラウは決して離しはしない。
 軋み、ひしゃげる鈍い音。反撃で飛んで来る刃で負傷するのも構わず、クラウは通信機でオルカに合図を送る。
「……ん。今が、チャンス」
「了解だ。この一撃で、終わらせてみせる」
 データ粒子化した氷結銃を具現化しながら、オルカはマキナエンゼルを狙い定めた。
 ガジェットの発射する音響弾が景気よく炸裂、『溟海残響』のパラドクスとなって大天使を捉える。
 仕損じることはない。程なくして、この戦いはディアボロスの勝利で幕を下ろすだろう。
「悪いがくたばって頂こう、マキナエンゼル。ここの支配者が『噂通りの臆病者』と確認できただけでも十分だ」
『臆病者……?』『あの御方を臆病者と言ったか!』
 全身に亀裂を生じさせながら、マキナエンゼルは怒りも露に言い放つ。
 この大天使は、中央区の支配者のことを知っている――挑発による揺さぶりが通じた手応えを得たオルカは、さらなる挑発の言葉を投げつけた。
「そうだとも。敵襲にも姿を現さない大天使様を臆病と言わずなんだと? 無能な上司を持つと大変だな」
『あの御方は無能ではない』『サンダルフォン様は……無能などでは……ない!』
 大天使の口から語られた名前は、クラウが得た情報とも合致するものだ。
 中央区を支配する大天使がサンダルフォンであることは、もはや間違いないだろう。
(「ふむ。ならば『残光』が支配者と考えて良さそうか……?」)
 やや拍子抜けにも似た思いを抱きながら、オルカが音波の強度を上げた、次の瞬間であった。
『いずれ貴様等はひれ伏すだろう』『支配者サンダルフォン様の……彼女の真白き双翼の前に!』
「何……!?」
 苦痛に呻きながらマキナエンゼルの語った言葉に、オルカは絶句した。
 今までディアボロスが撃破してきた『残光』は男の大天使であり、背中の翼も純白ではない。
 ということは、つまり。
「つまり中央区の支配者は『残光』と関係ねぇ、まるで別のクロノヴェーダってことか!?」
「そう考えて良さそうだね。まさか、綾音ちゃん達が戦ってきた大天使と同じ名前だったなんて……」
「ん。支配者サンダルフォン……どんな敵なんだろう、ね」
 ヤスオが、綾音が、クラウが一様に息を呑む中、マキナエンゼルの全身がゆっくりと崩壊していく。
 溟海残響のパラドクスに侵食され続けたことで、肉体のダメージが限界を迎えつつあるのだ。
 そして――。
『サンダルフォン様……』『万歳……っ!!』
 中央区を支配する大天使への忠誠を最期まで貫き、マキナエンゼルは塵と消えるのだった。

●帰還
 戦いが終わった月島は、ふたたび荒涼とした空気を取り戻しつつあった。
 これ以上の長居は無用だ。ディアボロス達は大天使の援軍が到達する前に、急ぎ戦場を離脱していく。
「収穫が多かったね。次の機会に活かせるといいな」
「ああ。支配者の名前に、現地の防衛体制、市民の状況……どれも大事な情報だ」
 綾音の言葉に頷きを返し、ヤスオは沿岸で待機するパラドクストレインに手を振った。
 想像以上に困難な作戦だったが、それだけに得られたものは大きい。大成功――そう言って差し支えない戦果だ。
「とはいえ、情報はどれだけあっても困らない。また調査の機会があれば、もっと詳しい手掛かりを得たいな」
 オルカは調査で得た情報をまとめながら、佃大橋の向こうに広がる中央区の景色を振り返った。
 中央区――北の僅かなエリアを除いて、土地の四方を海に囲まれた場所。
 その各地には、今回の調査で明かされなかった数々の情報が、今も眠っているに違いない。
「ん。リームも、お疲れ様」
 ともに激戦を潜り抜けたリームを抱きかかえ、クラウはふと考える。
 アークデーモンに怯え、ディアボロスに怯え、常に恐怖の中で生きる中央区の人々。
 彼らを洗脳した元凶たるサンダルフォンは、今この瞬間も、彼らから信仰心の搾取を続けて力を増しているのだ。
「……早く、この場所も、取り戻したい、ね」
 クラウの言葉は、ディアボロス全員の心を代弁するものでもあっただろう。
 ヤスオは静かに頷きを返すと、最終人類史に戻った中央区の景色を思い描く。
「平和になったら釣りでもしてぇな。釣り糸を垂らして、ゆっくり過ごしてな……」
 その為にも大天使を撃破しなければと、復讐者の怒りを燃え立たせるヤスオ。
 一方、オルカと綾音は中央区に別れを告げる前に、今一度、大天使達の待つであろう内地の方角を凝視する。
「東京8区を巡る戦い……これからが本番だな」
「本格的なゲームはまた今度。今日はただの挨拶だ、じゃあねー♪」
 そうしてディアボロス達は、パラドクストレインで新宿島へ帰還していった。
 中央区、そして残る全ての区。クロノヴェーダに奪われた東京の地を、必ず奪還する決意を胸に秘めて――。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【完全視界】LV1が発生!
【クリーニング】LV1が発生!
【修復加速】LV1が発生!
【隔離眼】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV5になった!
【ドレイン】がLV3になった!
【能力値アップ】がLV6になった!
【命中アップ】がLV3になった!

最終結果:成功

完成日2022年01月20日

TOKYO隣接8区の調査作戦

 第一次東京奪還戦に完全勝利したディアボロス達は、
『クロノヴェーダが支配する区それぞれの敵対や協力、停戦などの関係を調査』
 という方針で動き出しました。
 といっても、上記の情報がすぐに得られるのならば、苦労はありません。
 まずは、新宿区および第一次東京奪還戦で奪還した区の外縁部に潜入し、基本的な情報収集を行ってください。
 直接、活動する事で、潜入した区で発生中の事件を見つけ出せるかもしれません。

 調査を行う区は、豊島区・中野区・杉並区・目黒区・世田谷区・中央区・墨田区・江戸川区の8つの区となります。
(台東区は、攻略旅団の方針により探索を開始しているため、調査の対象外です)

 この調査には、期限や成功条件は設定されていません。
 得られた情報などを参考に、攻略旅団で探索する区が指定されるか、或いは、探索の結果、最優先で解決しなければならない事件が確認された場合、調査は終了し、新たな探索が開始されます。

※調査作戦の継続について
 『文京区・台東区・江戸川区』の攻略を行う事が決定しましたが、攻略旅団の方針により、隣接区への調査について『2月28日』まで継続する事が決定しました。
 必要に応じて、継続調査を行ってください。

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#TOKYOエゼキエル戦争
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#TOKYO隣接8区の調査作戦


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選択肢『隣接区への潜入と偵察』のルール

 新宿島および、第一次東京奪還戦で奪還した区に隣接する区へ侵入し偵察を行います。
 人目につかない外縁部か、或いは、海の上にパラドクストレインで移動した後、できるだけ人目につかないように調査を行ってください。
 攻略旅団の方針により、ディアボロスが利用可能な地下鉄や下水路も行ないます。

 第一次東京奪還戦後、クロノヴェーダは海岸部の警戒を強めているので、ある程度の探索が終了した時点で、敵の襲撃が行われる事が想定されます。

 探索する区は、オープニングで指定されています。
 初期情報が足りない為、初期に探索可能なのは『海岸近くの地下鉄や下水路などの情報』『少人数の一般人を発見できれば、怪しまれないように接触』『敵クロノヴェーダの戦闘中の行動』などとなります。
 既に探索が行われている区については、得られた情報を元に、更なる探索を行う事が可能かもしれません。
 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 なお、この選択肢には、特殊ルールはありません。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢『【期間限定】新宿島の初詣』のルール

 パラドクストレインで、事件を解決に出発する前に、新宿区および第一次東京奪還戦で奪還した『港区、品川区、大田区、千代田区、渋谷区、江東区』の神社で初詣を行なう選択肢です。
 全員が同じ神社に向かう必要はありませんので、初詣をする神社をプレイングで指定してください。
 残念ながら、屋台や露天などが並ぶような事はありませんが、どの神社も、参拝客は多く無いので、ゆっくりと初詣が楽しめるかもしれません。


 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 なお、この選択肢には、特殊ルールはありません。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢『【攻略旅団】欺瞞情報の流布』のルール

 この選択肢は、ディヴィジョン攻略旅団からの依頼によって発生した、【調査・探索】選択肢です。
 敵の勢力圏内で、虚偽の情報を流す事で情報を混乱させます。
 クロノヴェーダを混乱させる事が重要なので、整合性を取る必要はありません。
 稀に、本当の情報をいうのも、良い攪乱になるかもしれません。

 嘘だとわかるように嘘をつく。
 うっかり情報を漏らしてしまったような演技で慌てて見せる。
 当然すぎる情報なので、隠す必要があると認識してない風に情報を出す。
 自分達の事を知ってもらおうと正しい情報を伝えようとしている風を装う。
 などなど、いろいろ工夫してみましょう。

 上記のような欺瞞情報の流布は、クロノヴェーダも普段から行っているようです。

 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 なお、この選択肢には、特殊ルールはありません。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾巡回警備のトループス『改造兵『アルケーの目』』のルール

 事件の首魁であるクロノヴェーダ(👿)と共に、周囲を巡回・警備するトループス級(👾)と戦闘を行います。
 敵は、巡回・警備を行っている為、うまくやり過ごして戦闘を避けたり、わざと発見されるようにして陽動するなど、状況に合わせた対応を行う事で、有利に戦う事が出来るでしょう。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿アヴァタール級との決戦『マキナエンゼル』のルール

 事件の首魁である、アヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と戦います。
 👿を撃破する事で、この事件を成功で完結させ、クロノヴェーダの作戦を阻止する事が可能です。
 敵指揮官を撃破した時点で、撃破していないクロノヴェーダは撤退してしまいます。
 また、救出対象などが設定されている場合も、シナリオ成功時までに救出している必要があるので、注意が必要です。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「シメオン・グランツ」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。