リプレイ
備傘・鍬助
目立たない様に、ねぇ…
どうした物かな
と言うわけで、流れ者を装って、彼方此方のご老人に整体をかけて、話を聞こうか
こんな所だ、変な話、体を癒す手段なんか、そうないだろうしな
あ、老人だけじゃ無く、疲れてそうな人には公園のベンチででも施術を行ってあげよう
体のコリがほぐれれば、心のコリもほぐれて、情報も自然と愚痴として、口からほとばしるだろうな
しかしまぁ、こんな荒れ様なら、余り、大した情報は手に入らないかもしれないな
あ、敵の情報なら、それなりに出るだろうから、そいつは覚えておくぞ
人間なめてそうな奴だから、言わんでもいい事をべらべら喋ってそうだしな
あ、一応、虚偽もあるかもだな
アドリブ、絡み、好きにしてくれ
レント・オルトマン
まずは双眼鏡と【完全視界】を用いて江戸川区の様子を観察し【情報収集】
東京の町並みにそぐわない建物などあれば注意したい
その後は移動経路を調査
地下鉄は何路線かあるが、江戸川区では地上区間となっていたはず
ここが確保できれば東西の移動に使えるだろうか、区の中央を走る東西線を探るぞ
その他にマンホールから下水路も調査
何らかの情報を得るか、クロノヴェーダ等の警戒があれば隠れながら素早く引き返そう
時間があれば住民へ聞き込みに入る
目につく住民は男性が多いそうだが、女性は何処にいるのだろうか?
家族が暮らすベッドタウン、という触れ込みからは余りにかけ離れた空気と言い、
この状況について話を聞ける者がいれば良いのだが…
マルケト・キサウェ
江戸川区。23区最東端の区ですか。
名前がいっぱいある猫のお話の舞台でもありますね。北小岩は北東寄りの地域ですし、今回行くのは無理そうな感じですけど。
岸に上陸次第《巴比倫までは何マイル?》にて影の中に沈み(【光学迷彩】)、身を隠しつつ調査開始です!
旧東京の地図によると、葛西橋を渡って暫く進んだ先に自然動物園があるみたいですね。
この改竄世界史には実存しないかも知れませんが、元々人が集う場所だったのなら今も誰かいるかもですし、近くには病院もある(または、あった)様子。一般人の方々を探すべく、行ってみる価値はありそうです。
……別に個人的な趣味で行きたい訳では無いですよ?いや、確かに動物は大好きですが。
一ノ瀬・綾音
(アドリブや絡みなどお任せします)
とりあえずまずは第一段階、情報集め頑張ろう!
と意気込んできたはいいものの…ナニコレ、まるで世紀末みたいな風景…
とりあえず現地住民を探しつつ、現地住民を見つけたら【友達催眠】からの【友達話術】で情報を聞き出そうとしてみるよ。
大丈夫、綾音ちゃん達は君たちの味方だ。
でも、支援しようにも情報がないと動けようがない。
今この江戸川区がどうなってるのかと――あと、アークデーモン達が気になることを言ってなかったか。
それだけでも十分な情報になる…お願い、教えて?
って感じに『演技』しながら『臨機応変』に交流を図ろうとしてみるよ。
伊藤・結人
【ジュネス】
首都高湾岸線沿いを葛西臨海公園を右手に
荒川から旧江戸川まで歩きながら調査しようか
やめたまえ、舞浜の城に比べれば目立たないかもしれないが
ここの観覧車も捨てたものではないじゃあないか
葛西水族園も娯楽施設としてお隣と比べては見劣りするかもしれないが
ここはここで悪くはないところだよ
……まあ、偶に葛西って千葉県だっけと混同してしまうことがあるのは否めないが
隣接する舞浜の夢の国が東京を謳った千葉県であり
その通り道である葛西が二十三区だったか曖昧になるのは仕方のないことだよ
佐藤・大輝
【ジュネス】
葛西臨海公園駅らへんから歩き回って調査
つっても何があるのか分かんないし、半分お散歩感覚的な?
つかこの辺初めて来たわー。夢の国に行くときの通過駅って印象しかなかったなー
一駅先と比べると……なんかこう……夢の手前の現実ーって感じっすね。いや別にdisってないけど
あ、この観覧車ってここの公園のだったんだ?電車から見て存在だけ知ってた系ー
なんか水族館あるんだっけ?
他は……マジでただの広場だなー。クロノヴェーダが色々持ってったんかな?じけんのよかん!
あー、俺も新木場らへんまでしか東京じゃないって思ってたっす
むしろ船橋にも東京なんちゃらとかあるじゃん?マジどっちが千葉だし笑
百鬼・運命
「さて…俺は地形などの把握と行くか」
スナイパーパックの偵察ドローンによる高空偵察で
・江戸川区の全体の様子と地形
・第一次東京奪還戦で確認できなかった23区より東側と北側の確認
・アークデーモンの出入りからカテドラル等重要施設の位置の推察
・江戸川区と他地区の境の様子から他地区との関係性の推察
またマルチミサイルポッドから偵察用ポッドを射出することで
・海岸近くの地下鉄や下水路などの情報や位置
・こちらに近寄ってくる周辺のアークデーモンの警戒
これらをデバイスウォッチとサーチンググラスや【情報収集】【看破】【観察】【偵察】【記憶術】技能を利用して調査
同じ目標の調査を行う参加者とは連携して効率化
アドリブ絡み歓迎
呉守・晶
江戸川区、俺の生まれ育った区だが……
今は、どうなってるのかね?
さて何処から上陸して何処を調べるか
東大島辺りから上陸するのが一番か?
地下鉄新宿線から侵入できそ……いや、東大島駅は江東区と跨って旧中川の上でぶった切られてるな
東京メトロ東西線も荒川と中川の橋だな、荒川は海になってても首都高がある中川との中州が残ってる
……いや、地下鉄から侵入不能だぞ、これ
新宿線も東西線も川の所為で地上に出てやがる
小松川地区の下水のどっかから侵入、か?
それとも中川が荒川と合流後の葛西地区の新左近水門から水中進むか、臨海公園辺りの東京湾から上陸か?
見つからずに侵入なら小松川地区の下水が一番か?
ただ中央地区に行くには橋がな
●侵入経路選定
「今がここなんだが……」
呉守・晶(TSデーモン・g04119)が江戸川区近辺の地図を広げた。
パラドクストレインがついたのは江東区の海沿い。地図をなぞり指でとんとついたのが東大島の駅だ。
「東大島駅から地下鉄新宿線から侵入できそ……いや、東大島駅は江東区と跨って旧中川の上でぶった切られてるな」
「詳しいんだな」
百鬼・運命(人間のカースブレイド・g03078)はデバイスウォッチと地図を見比べ感嘆を示す。
「こちとら生まれも育ちも江戸川区だからな。今は、どうなってるのかねー……」
「随分と荒れ果てていそうではあるが」
先の戦争の様子を描き運命は苦笑い。江東区との隣接する江戸川区だ。一筋縄ではいくまい。
「東京メトロ東西線も荒川と中川の橋だな、荒川は海になってても首都高がある中川との中州が残ってる」
「やはりか。地下鉄は何路線かあるが、江戸川区では地上区間となっていたはず」
レント・オルトマン(エンデクーゲル・g01439)は首から提げた厳つい双眼鏡で地図に影を作り晶の続きを待つ。
「うん、そうだな。いや……地下鉄から侵入不能だぞ、これ」
「随分と絞ってくれて有り難い、こいつらを効率的に使えるからな」
地下鉄が難しいならと、運命はマンホールの蓋を持ち上げてどよんと鼻をつく臭いの先へ偵察用ポットを放つ。
「どこか江戸川区の様子が見通せるいい場所はないだろうか?」
まずは区内の概要を把握したいとのレントの言に晶はまた考え込む。
「それだと水中を進むのはきついよなぁ」
地図上の中川と荒川と合流地点のそばには葛西地区の新左近水門、有名なところでは臨海公園がある所だ。
「隠密行動が第一だからそれでも構わんが」
質実剛健な物言いに晶は首を横に揺らした。
「下水から行こうぜ。小松川地区のどっかから入れそうだし」
「やっぱりそうなっちゃうよね、下水かーぁ」
はうぅと下がる左右の髪がロップイヤーうさぎのよう、愛嬌ある所作だが、道中の臭いを想像する一ノ瀬・綾音(綺羅星の如く・g00868)の心は凹み気味。
一方、水中という言葉に顔を見合わせたのは佐藤・大輝(るみぷら団🍑🔔部・g00873)伊藤・結人(智の探究者・g00458)のふたりだ。
「へぇ、寒中水泳? おもしろそー☆」
「やめたまえ。余計な体力を使って寝込むリスクが高すぎる」
「でも、かなり歩くっすよ、下水経由だと」
なんていいつつ晶の先導について歩く大輝。結人は肩をすくめて更に後に続く。
「ああ、全くもって疲れるな」
研究室に引きこもって日々を過ごすのが至福の結人からすると、自分からは行わない調査だ。
「動かないと長生きできないっすよ?」
新宿以外の奪還は、引きこもり生活に辟易していた大輝にとっては喜ばしいことだ。
対照的なふたりのやりとりに口元を緩め、運命はデバイスに視線を落とす。偵察用ポットが巡り、幾つかの侵入経路が構築された。
「極力歩かずに済む葛西臨海公園行きの経路を送ろうか?」
「マジっすか。ありがとうっすよ」
にぃと歯を見せて笑う大輝の後ろから、ひょこりとお日様色の頭がのぞいた。マルケト・キサウェ(docta ignorantia・g03412)だ。
「わたくしは葛西橋を渡った先の自然動物園に行きたいのですが、近くに出られそうなルートを教えていただけませんか?」
「ああ、わかった」
「確か近くに病院もあったはずです」
「しかし機能してるのかねぇ……」
白衣姿の長身の男は顎を撫でさする。如何にもな医者然としている彼は備傘・鍬助(戦闘医・g01748)だ。
「一般の方々を探すべく、行ってみる価値はありそうです」
「それもそうか。私もその辺りをまわって街中に行くとするかねぇ」
マルケトに頷き鍬助は頬を撫でた。
何事かと後ろに戻ってきた晶は自然動物園……の辺りから聞いていたようだ。
「動物たち、どうなったのかね。山羊や羊を撫でられたんだよなー」
「無事だといいんですけれど。本当は更に足を伸ばして猫のお話の舞台の北小岩にも行きたいのですが、今回はさすがに無理そうです」
羽根をしょぼんと縮めるマルケトを晶はパッと笑って励ました。
「街でも企画にのってるからな、猫の奴。いつか行けるといいよな」
なんて話していたら侵入の起点であるマンホールに辿り着いた。大きな手のひらで蓋をつかみ持ち上げたレントを呼び寄せる。
「暗いから気をつけて。道中も各々警戒は怠らぬように気をつけよう」
全員が中に吸い込まれたのを確認して、レントも蓋を閉めると同時に地下へと滑り降りた。
●臨海公園
地上に出て、大輝と結人は葛西臨海公園を右手に首都高湾岸線沿いに歩き出した。
「なんか、みんな真面目だったっすね。半分お散歩感覚で来てるの俺らだけ
首都高を走る車の音もしない異様さを味わうように黙って歩く結人を相手に、所々砕けて盛り上がるアスファルトをまたぎ大輝は構わず話し続ける。
「つかこの辺初めて来たわー。通過駅って印象しかなかったなー」
物珍しげに有名テーマパークの名をあげる相手へ、誘うように顔を持ち上げる結人。
「そこに比べれば目立たないかもしれないが、ここの観覧車も捨てたものではないじゃあないか」
視線の先には空を覆わんばかりの観覧車。
「あ、この観覧車ってここの公園のだったんだ? 電車から見て存在だけ知ってた系ー」
だが彼らの知る世界ではくるりくるりと動くそれが凍ったように止まっている。
「あー、俺も新木場らへんまでしか東京じゃないって思ってたっす」
沈みかけた空気も吹き飛ぶ率直な本音に結人は眼鏡越しの瞳を瞬かせた。
「……まあ、偶に葛西って千葉県だっけと混同してしまうことがあるのは否めないが」
「むしろ船橋にも東京なんちゃらとかあるじゃん? マジどっちが千葉だし」
方々がひび割れた世界に通る大輝の笑い声。結人は言い分ごもっともと眼鏡越しの瞳を細めた。
「東京を謳う千葉県、その通り道である葛西が二十三区だったか曖昧になるのは仕方のないことだよ」
一応弁護はしておく。
●広域把握
地元民の晶の知識と運命の経路調査で江戸川区への侵入はスムーズに進んだ。
地上にあがった彼らを出迎えたのは、幾多の戦乱で荒れ果てた見るも無惨な江戸川区の姿であった。
「江戸川区を一望できる高い所なら船堀タワーだけど……あぁ、やっぱ崩れちまってるな」
映画館にホールと芸能の中心でもあったタワーは真ん中より下でボキリと折れて地面を舐めている。
地元の悲惨さに声を曇らせる晶。気遣わしげな視線を一瞬送り、運命は歩き出す。
奪還できなかった23区から東と北側の確認や、アークデーモンの動きから重要施設が割り出せないかを考えている。
アークデーモンに気取られず、だが近づく必要がある。
「うむ……これは、酷いな」
双眼鏡を目に当てたレントの視界に広がったのは、完全視界に頼るまでもない真昼の光景とは思えぬ程に淀んだ光景だ。
「鉄道、生きてるか?」
「所々残ってはいるが、補修して使うのは難しそうだ」
晶の問いは情報把握の意味もあるのだが、ふるさとへの愛着もふんだんに含んだ響きをしている。気持ちを察しつつ情報は正確にとのレントの声はフラットだ。
鉄道が生きていれば東西の移動に使える踏んだが、そうは問屋が卸さない模様。
とにかく、人々で賑わったであろう街は見る影もなく、だらしなくベンチで寝転がったり地べたにしゃがみ込む男達が目につく。皆、一様に淀んだ瞳でやる気のない顔色だ。
レントは苦々しい表情を浮かべるが、すぐに違和感に気づく。
「男性ばかりだな……女性は何処にいるのだろうか? ……!」
「どうした?」
「クロノヴェーダだ……女性を連れている」
レントの言う通り、大鎌をつり下げた悪魔に腰を抱かれた人間の女がいる。細かな表情までは判りづらいがしな垂れかかっているのは確かだ。
男ふたりがくだを巻く所へ悪魔に命じられた女が向かい、暫くしたら男同士のとっくみあいが始まった。まるでけしかけられたように見えた。
「さすがに何が起こっているかは近づかないとわからないな」
双眼鏡から手を離すとレントは注意深く歩を進める。
●人同士の力関係
実は、双眼鏡に映し出された光景の隅っこには綾音が身を潜めていたのだ。
(「……ナニコレ、まるで世紀末みたいな風景……喧嘩を止めたいけど、さすがにデーモンがいる所に飛び込むのはまずいよね……」)
『おい、もう行くぞ、見張りの時間だ』
戻れと顎でしゃくる悪魔に対し、キャミソールの胸元から手を離すと女はわざとらしく服を整えた。
『だってさ、ゴメンネおじさん。触るのはなしー、バイバーイ♪』
『おいおい相手してくれるって言ったじゃねえか! チッ』
悪態をつきつつ勝者も去ったので、綾音は地面でのびている敗者へと駆け寄る。
『お、さっきのより若いしカワイイじゃねぇか!』
「わわっ」
抱きつきには飛び退いて、でも再び地面とキスさせるのもなんだしと腕だけ支えた。
「大丈夫、綾音ちゃん達は君たちの味方……『友達』だ」
友達以上になるのはごめんこうむる。
「手ひどく殴られていたようだが、いつもああなのか?」
『いつも負けてるわけじゃねぇよ、本当は強いんだぜ? だからなぁ、いいだろォ……』
隣に座れとベンチを叩く男は、下卑た目つきで醜悪きわまりない。
(「……いくら戦乱で大変な状況と言ったって、これはあまりに駄目人間すぎないか?」)
とにかく女を下に見て、隙あらば食い物にしようとしている。
『あー結局金かよォ……今はこんな状況だしさ、俺と楽しいことしようぜー?』
腕を掴もうとしてくるのをするりと躱す、しかし話にならない。
この男と別れ、他にも接触してみたが、みんなこんな感じだった。
ちなみに、このようなやりとりは街での聞き込みをしたレント達も目の当たりにする。
どうやら悪魔達は、若く美しい女を餌に男達を堕落させて支配しているようだ。
●自然動物園と病院
悪魔と天使の暴虐に巻き込まれ疲弊した地をマルケトはひとりで歩く。
鍬助は姿を消すマルケトの努力を無に帰すのもよくないだろうと、動物園に寄らず真っ直ぐ東京臨海病院へと向かったのだ。
やがて金色の動物たちの遊ぶ門が見えてきた。だが左右のコンクリート塀は焼け焦げ穴が開き、中から動物の気配はしない。
過日、子供達の笑い声に溢れ動物とふれあったであろう公園は見る影もない。
地上に出た時点で殺伐と荒れ果てた光景に覚悟はしていたが……。
「……動物たちは、無事に逃げおおせたのでしょうか」
逃げてくれていたらいいな、との呟きは切実なる祈りだ。
立ち尽くすマルケトはかさりと木が擦れる音を聞く。
『……ヒィ! やめて! 黄金公爵グレモリーさま助けてぇ!』
マルケトの姿に怯え頭を抱えて蹲るのは、元は派手であったであろうボロクズを身につけた中年女であった。
「あの……大丈夫でしょうか?」
ガタガタと震える女の元に寄り添いしゃがんだマルケトは、いきなり突き飛ばされた。
「きゃっ……」
『どうせグラシャラボラスの残党にその面で取り入ったんだろ?!』
「そんなことはしていません……て、え、グラシャラボラスの残党?」
江東区の支配者グラシャラボラス。つまり、この辺りはグラシャラボラス側からの侵攻を受けているということか。さしずめ黄金公爵グレモリーは元々の支配者なのだろう。
『アタシだって、もっと金回りがイイ時代は一晩で100万動かす女だったんだから!』
女が叫ぶ自慢話は、相当な男を食い物にしてきた耳を塞ぎたくなるような内容。。
ひとしきり捲し立てた後で、女はマルケトの前から走り去ってしまった。
一方、病院に辿り着いた鍬助は、早々に踵を返すことを考えている。
病院の建物は全壊を免れていた。しかしそれ故か、デーモン達が拠点のひとつとして利用している。
(これは少し後に辿り着いたマルケトも、そして散策をした【ジュネス】のふたりも得た情報だ)
「三十六計逃げるに如かず、だなぁ」
ふらりと鍬助は臨海公園の駅前へ向かう。
コンビニエンスストアには、いつから物資が入って来ていないのだろう? 自動ドアはギザギザに割れて店内からは何もかもが持ち去られている。
『何度来てもあるわけないじゃん』
『うっせぇ口答えすんなクソブスがよぉ!』
ただ事ではないと足早に向かった先では、今まさにチンピラ男に髪を引っ掴まれた小太りの女がドアへ叩きつけられる寸前であった。
「……ととッ、危ないですよっと」
宥めながら関係性を把握する。
どちらも人間。
男の方が一方的に上。男から聞くに堪えない罵詈雑言をぶつけられても言い返さずに縮こまる女、まぁ見ているだけで辛いものだ。
どうしたものかと悩んでいたら悪魔の羽ばたき遠く聞いた。
「悪魔がくる、逃げるぞ」
『あァ?』
まだ凄むチンピラには取り合っていられない。鍬助は女の手を引いて素早くその場を離れた。
(「……コリをほぐしましょうかって持ちかけづらいなぁ」)
とはいえ、充分すぎる情報が得られた。
この地のデーモンは、美しい女を使って男を堕落させ痛めつけている。男達は鬱憤を晴らすようにその他の女を虐げている。
男女含め元から異性を食い物にしたり金の亡者であったりと、お世辞にも素行のよろしい人間とは言えないのも特徴的だ。
●敵襲
江東区そばのこの辺りはグラシャラボラスの残党のデーモンが支配している。
(「好戦的なグラシャラボラスのことだ、おおかた隣接区に侵攻していたのだろうな」)
ひとしきりの偵察で、施設の一部がデーモンの拠点として使われているのは判明したが、重要度の判断はできかねた。
またデーモンを警戒しながら東と北へ横切るのは現時点では難しいようだ。
日が傾きつつある。23区の外をドローンで確認するならばこれより遅いと難しくなりそうだ。
逡巡後、デーモンの動きは把握できたと踏んで、運命はドローンを打ち上げた。
だが、さすがに目を引いてしまった。ザワザワと蝙蝠めいた羽ばたき音と共に、空が薄暗くなる。
直後、無残に大鎌で真っ二つにされたドローンが運命の足下に落ちてくる――敵襲だ!
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【活性治癒】LV1が発生!
【完全視界】LV2が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
【修復加速】LV1が発生!
【操作会得】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【フィニッシュ】LV2が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
【アクティベイト】LV1が発生!
【能力値アップ】LV2が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
無堂・理央
江戸川区、何だか廃れてると言うか何と言うか。
調査は他の人に任せて、ボクは悪魔達と遊んであげようかな。
無双馬『クロフサ』に騎乗して戦闘だよ。
踊り子をお探しなら、ボク達が踊ってあげようか?
もっとも、あんた達も巻き込んだ死の舞踏になるけどね!
敵には真正面から突っ込んでく。
クロフサの脚を最大限に生かし、馬上槍の射程に捉えたら一体ずつ確実に刺し貫いて屠ってくよ。
反撃で敵もボク達を追いかけるだろうけど、それもクロフサの脚で引き離しつつ急旋回。
再び敵と向かい合って激突か、敵の横や後ろから襲撃になるから状況次第だね。
オマケで悪魔道化師も煽ってみよっと。
君が敬愛してるっぽいグラシャラボラスの仇、目の前に居るよ。
●
――濁り紫の悪魔羽根が、引きちぎられて宙を舞った。
突然の攻撃による混乱と悲鳴は侵入者があげる筈、なのにこれでは逆だ。
紫電一閃! わらわらと頭数揃え現われた刈取の悪魔を貫き走りきったのは漆黒の艶やかな無双馬。
跨がる無堂・理央(現代の騎兵?娘・g00846)は身長よりある槍を返すと禍々しい臭いの血肉を払い落とした。
かつり、と蹄がひび割れたアスファルトを叩き、主を敵側へと向ける。
「踊り子をお探しなら、ボク達がもっと踊ってあげようか? もっとも、あんた達も巻き込んだ死の舞踏になるけどね!」
クロフサの手綱を引いて号令。直後、畏れも躊躇いもなく群れに吶喊、手元で槍を巧みに返す。
『ぎゃあ!』
胸を袈裟にあがり急所を一気に突。貫いたままで集団を薙ぎ払い、夥しい血花が咲き乱れる――開幕直後、目にも明らかな数があっさりと間引かれた。
『このガキが!』
歯がみする紫苑の悪魔は理央のおさげとクロフサの尻尾を目印に追いすがる。
風切り音が理央の頬を割いた、細い首を刈り取らんと切っ先が宛がわれたその刹那――。
「クロフサ」
頑丈故にできる無茶な足捌きの旋回、振り返り様に勝ちを確信した醜い容を刺し貫いた。
ふっと口元を緩めてから、不敵な笑みを張り付けた。
「君が敬愛してるっぽいグラシャラボラスの仇、目の前に居るよ」
ざわめく
『!! まさかアナタがグラシャラボラス様をーー!』
道化師たる余裕などなく、生の怨嗟が場を打つ。
「そうだよ。さぁ掛かってこい、ご主人様の元に送ってあげるよ!」
大成功🔵🔵🔵
効果1【スーパーGPS】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
備傘・鍬助
覚悟はしてたが、悪魔と戦うのか
まぁ、雑魚相手なら、なんとでもなるだろう
銃剣の射撃でけん制しつつ、誘導弾と衝撃波とアイスエイジブリザードを翼に打ち込み、敵を地上に落としつつ、念動力で動きを縛り、斬撃で攻撃してやろう
風使いとオーラ操作で周りに障壁を作って、敵の攻撃に備えて、被害を最小限にする様に受け流す
それにしても、天使が着ぶくれなら、悪魔が裸族ってのは、あれか?
色んな意味で張り合ってるんだろうかなぁ
で、良い鍛え方してるみたいだが…
見せかけの筋肉じゃないか、ちょっと、触診してあげよう
こう見えても、医者だからな
心配して見せてくれてもいいんだぞ?
アドリブ、絡み、好きにしてくれ
●
馬の蹄と嘶きに重なるけたたましい悪魔達の悲鳴に、備傘・鍬助(戦闘医・g01748)は億劫そうにため息。
「覚悟はしてたが、悪魔と戦うのか」
やれやれと腰に下げた銃のグリップに指を触れる。
『遅ぇ!』
勝ち誇り大鎌を振りかぶる悪魔が一瞬ひくりと硬直した。すかさず、鍬助は喉元めがけてグリップを握りしめ両腕を突き出した。
すると、頭が後方へと降り曲がったではないか! 赤々と裂けた喉は、鍬助の『Taurus Raging Bull bayonet』に誂えられた銃剣に思う様つき壊されたせいだ。
custom仕様の銃を引き戻し、振り返り様に引き金を引く。銃声と同時に背後に忍び寄っていた別の一体が倒れた。
「まぁ、雑魚相手なら、なんとでもなるだろう」
その通りに屠り鍬助は首をそびやかした。
大鎌の切っ先は瞬時に濃度を高めた気で防壁を作り押して受け流し。直後に敵は銃弾で蜂の巣か銃剣を額に喰らう二択だ。
「それにしても、天使が着ぶくれなら、悪魔が裸族ってのは、あれか? 色んな意味で張り合ってるんだろうかなぁ」
引き締まった上腕筋、相当に鍛えているのだろうなぁなんて、もはや医者の趣味に思考を奪われる程には余裕だ。
「見せかけの筋肉じゃないか、ちょっと、触診してあげよう」
銃身で叩き下げた頭を掴み、ぺたりぺたりと紫の筋肉に指を這わす。
「……こう見えても、医者だからな。心配して見せてくれてもいいんだぞ?」
次の瞬間にはもう命は途絶えてるけどな。
大成功🔵🔵🔵
効果1【使い魔使役】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
一ノ瀬・綾音
悪いけどこんな世紀末な世界はごめんだ。
みんな笑顔になれないじゃないか。
残党なのかグレモリーの勢力かは知らないけど、倒させてもらうよ?
初手は【光学迷彩】で隠れながら『高速詠唱』『全力魔法』からの【風魔法】で逆にアンブッシュを狙うよ。以降は【飛翔】で飛行しつつ『風使い』でこちら側の追い風を作りながら戦闘していく。
相手のパラドクスには『勇気』で対抗。ちょっとやられた『演技』とかしてみても面白いかも?
綾音ちゃん達はこの世紀末な世界の救世主として現れたんだ。
こんな所でやられたら、みっともないしね!
●
荒んだ人々の目、周囲は敵と信頼皆無の空気……思い出す度、一ノ瀬・綾音(綺羅星の如く・g00868)の眉間の皺が深くなる。
「染まっちゃダメだ」
気分を入れ替え虚空に翳した指には、鴉羽色の羽根ペンが握られている。
こんな風に誰ひとり笑顔になれない、漫画に出て来そうな荒れ果てた世紀末な世界なんて悪いけどごめんだ。
「残党なのかグレモリーの勢力かは知らないけど、倒させてもらうよ?」
『生意気な、吠え面かかせてや……何処に行きやがった?!』
テンプレチンピラ台詞を言い終わる前に、綾音の姿は光を駆使した迷彩の彼方に雲隠れ。
「――」
足音を殺し建物の影に滑り込むと、唇を開く。
『なぁあああ?!』
するとどうだ、チンピラデーモン含め数体の体が紙切れのように巻き上げられたではないか! 呪文は既に移動中に詠唱済みだったのだ。
「あちらとこちら」
羽根ペンを握った手と何もない手を眼前でクロスし素早く下ろすと、それぞれの方向にデーモン達が叩きつけられた。
『だがなぁ貴様の姿は丸見え、命運は尽き果てているわ!』
「ええ、そんなぁ……綾音ちゃん死んじゃうの?」
やだやだこわーい、なんて耳を塞ぐ仕草でしゃがみ込むも、威圧は風で吹き散らして削除済み。
図に乗ってわざとゆっくり近づいてくる悪魔をギリギリまで惹きつけて、
「なーんて」
宙に綴った魔方陣を起点に慢心顔の山羊頭を引き飛ばす。
「綾音ちゃん達はこの世紀末な世界の救世主として現われたんだ。こんな所でやられるわけないんだよ!」
大成功🔵🔵🔵
効果1【クリーニング】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
呉守・晶
ハァ?グラシャラボラスの残党だぁ?
クロノヴェーダに残党だなんてあり得るのか?
此処の区の支配者だろう黄金公爵グレモリーってのがちょっと顔出せば全部支配できるだろうに
ジェネラル級のいない残党なんて残党足りえないだろ……いや、まさか、いるのか?
しかも区の支配者に喧嘩売れるような奴が
なんて聞いても、答えてくれねぇよなぁ?
まっ、いいさ。故郷がこんなで俺も気が立ってるんだ、折角だ、発散させてくれよ
いや地元は区役所や総合文化センターとかの方なんでこの辺はそこまで馴染みあるわけじゃないけどよ
とにかく、動きまくって大鎌を避けながら逆に斬りつけていくぞ!(胸揺れ
あんまり騒ぎになると拙いからな、さっさと片付けるぞ!
●
尾羽散らすように駆逐された紫の悪魔達、その向こうで歯がみする道化師を呉守・晶(TSデーモン・g04119)はにらみ据える。
「ハァ? グラシャラボラスの残党だぁ? クロノヴェーダに残党だなんてあり得るのか?」
鏡めいた輝きの刀身を肩に乗せ構え、満身創痍の紫紺の悪魔を無造作に薙ぎ払う。その手つきはとにかく荒々しくて苛立ちが滲む。
地元は区役所や総合文化センター辺りなので、この地にはそこまで馴染みがあるわけじゃあない。が、荒されるのはやはり不愉快極まりない。
此処の区の支配者だろう黄金公爵グレモリーって奴はこんな雑魚をのうのうと遊ばせているのか。
「ジェネラル級のいない残党なんて残党足りえないだろ……いや、まさか、いるのか?」
――区の支配者に喧嘩売れるような奴が。
なんて問いかけに、道化師は爪を鳴らし踵を激しくタップさせた。
『ナーにをやっている! クソ生意気なディアボロスどもをさっさと始末してオシマイ!』
答えてくれないのは想定済みだ。
「あんまり騒ぎになると拙いからな、さっさと片付けるぞ!」
そして会話不能ならあとは殲滅するのみ。
晶はアークイーターを振り上げ跳躍する。豊満な胸がスライムの如く滑らかに蠱惑的に弾んだ。
気合いと共に縦方向に一刀両断! 着地点に叩きつけられた大鎌をくるりと回転、胸の大きさも計算しての回避で思うより距離があく。
最後の悪魔が攻め入る前に逆手に持ち替えた剣で今度は横に一刀両断。
『クゥーー! このォ!!』
あれほど連れてきた配下が全て地に伏した有様に、道化師はガチャガチャと爪を鳴らし地団駄を踏むのであった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【士気高揚】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
マルケト・キサウェ
大分げんなりしましたが、話の内容に虚偽は無さそうです。
敵同士で消耗し合って貰うべく、欺瞞情報を流すなら……
仮面を被って変装し、グレモリー派と思しき方々──具体的には(言い方は悪いですが)身なりが貧相な女性等を探して話しかけます。
『我々はザドキエル派の残党で、嘗て争っていたグラシャラボラス派の残党を完全に滅ぼすべく海を越えここにやって来た』
という旨を告げ、《タフィーは嘘つき》を使用。話を聞いた方に“先日、元江東区の海上を飛び江戸川区へ向かう天使の一群を見た”という偽の記憶を植え付けます。
わたくしの話を怪しく思おうとも、己の記憶に準じた内容なら信じざるを得ないはず。まあ、どちらも嘘なんですけどね。
●欺瞞情報の流布
――時間的には調査の後半、刈取の悪魔の集団が襲いかかってくる前のことである。
マルケト・キサウェ(docta ignorantia・g03412)は、動物公園で逢った女らを浮かべ厭気露わに眉を下げた。
「まぁ、怯えている時に咄嗟に出た言葉ですし、虚偽は無さそうです」
さて、虚偽情報の流布で狙いたいのは、敵同士でぶつかり消耗し合うこと。
騒ぎになる戦闘を起こさずにやれる事となると……やはり一般人に話を吹き込むのが得策だろうか。
マルケトは白塗りの仮面を取り出し被った、へらで入れたように口だけの笑みが不気味さを醸し出す。
向かったのは日当たりが滅法悪い辛気くささ漂う場所だ。
腐臭めいた体臭で足を投げ出し座る者へ「女」と厳格さを押し出した低音で呼びかける。
『ひ……』
逃げようにも体力が落ちて動けないのだろう、尻で後ずさる女をずんずんと追い詰めてマルケトは言葉を連ねた。
「我々はザドキエル派の残党だ」
『あぁ、ザドキエル……』
「様をつけよ」
『ザドキエル、さま……』
物々しく頷くと一気に言葉を流し込む。
「嘗て争っていたグラシャラボラス派の残党を完全に滅ぼすべく海を越えここにやって来た」
ばさり、と、わざと大きな羽ばたきの音を立てて、仮面の顎を持ち上げ睥睨。そうして舐めるようにじっくり見下ろす。
「お前も見ただろう、ああ、見た筈だ」
刹那、女の精神に仄かな罅が入る。
既知の信頼を元手に――『先日、元江東区の海上を飛び江戸川区へ向かう天使の一群を見た』という偽りを注ぎ入れる。
「助けて……くださる?」
鷹揚に頷き、
『グラシャラボラス派の残党は一掃する』
短くキッカリと告げ、マルケトは背を向けた。
「……この状況から、救われるのならなんだって良いわ」
さて。
この女が『己の記憶に殉じた内容』で救いを得て、他者へ話すことで『間違いではない』と補強を図るのか、それとも怪しさで混乱するのか、それはわからない。
個々を逐一追うのは愚。ただ時間が許す限り『種』を蒔くだけだ。
大成功🔵🔵🔵
効果1【友達催眠】がLV2になった!
効果2【アクティベイト】がLV2になった!
備傘・鍬助
情報操作、ねぇ…
仲間が戦ってくれてる間に、ちょいとしかけてみるか
友達催眠もあるし、看護人を呼んで、マッサージもしつつ、ここのクロノヴェータももう終わりだという情報を垂れ流してみるか
別の奴には、大勢の復讐者が入り込んで、この一帯を壊滅させるつもりだと、別の所で見かけたとか、そういった話を流布してみようか
あ、これとは別に、他の所の情報を仕入れてみるかな
大勢の人間に情報を垂れ流し、そして、さらに情報を得てすり合わせる…
そうすれば、ある程度、真実の話が見えてくるもんさ
どんなに虚偽をいれようが、すり合わせを行い、出てくる情報の多さでおおよその真実は見えてくるしな
アドリブ、絡み、すきにしてくれ
百鬼・運命
ドローンがやられたか…皆すまんな。予想以上に警戒がきつい。
敵トループス級を狙い、味方と誤認させて攻撃するパラドクスを使用。
味方のはずのグレモリー配下になりすまし攻撃、出来れば上手く洗脳にかかった敵は逃がし、グレモリーの配下に襲われたとデマを流させて、復讐者の侵入隠蔽と仲違いによって警戒を外から内に向けさせたい所。
なおグレモリーとグラシャボラス残党が敵対していた場合、術が効いても攻撃される可能性を警戒。その場合、グレモリーと残党の敵対。そして敵対している以上、残党にジェネラルかクロノス級がいる事が確定的。
それに復讐者の侵入の隠蔽や対立を煽って警戒を内に向ける目的自体は達成可能だ
絡みアドリブOK
●開戦
デーモン達の襲撃で騒然となる場へ、臨戦態勢のディアボロス達が打って出た。
そんな仲間達と入れ替わり百鬼・運命(人間のカースブレイド・g03078)は一旦離脱。戦闘音が聞こえぬ場所まで引いた所で、臨海公園駅から来た備傘・鍬助(戦闘医・g01748)と合流した。
「ドローンがやられた……すまんな。予想以上に警戒がきつかった」
項垂れる運命へ鍬助はのほほんとしたもので。
「どの道、戦闘にはなっていたさ。警戒レベルがわかったのがもうけもん。それより仲間が戦ってくれてる間に、ちょいとしかけてみようぜ」
「無論そのつもりだ」
髪を荒しメガネも外す。そしてコートを脱ぎ捨て雰囲気を物々しく変えた運命を前に鍬助は「おお怖い」と肩をそびやかした。
「医者は医者らしく怪我人でも探してきましょうかね」
「そちらも気をつけてくれ」
後ろ手に振り替えしてくる鍬助に背を向けて、運命はディアボロスとの交戦の場所とは反対へと走り出した。
●敵か味方か!
警戒役の敵、出来れば単独行動の雑魚がいい。物色し歩く運命は上手い具合に手頃な奴を見つけた。
『あぁ? てンめぇなにも……』
外見の扮装はさほど出来ていないため、パラドクスと振る舞い任せの出た所勝負だ!
「なんだ、お前もディアボロスにありつけなかった口か?」
気安い素振りで話しかけ、運命は至近距離に堂々とまで近づいた。
「派手にやれると思ったのに、いつも通りの警備だなんてうんざりだぜ! なぁ?」
デーモンを模したガラガラ声に乱暴な抑揚、それらをパラドクスにのせて相手の認識をバグらせる。
『……あぁ、やってられねぇぜ』
「なぁ、今から乱入しねぇか?」
『おお! ディアボロスなんざひねり潰してやらぁ!』
腹筋を揺らして高笑いのデーモンの背を押して先に行かせた運命は、刃を抜かずの金拵にて思い切り後頭部を殴りつけた。
一気に頭を沸騰させ振り返ったデーモンへ、前髪を下ろし雰囲気を変えると高らかに告げる。
「はははは! 力バカのグラシャラボラス、その配下も頭の周りが悪いようだなぁ! この地は本来我が盟主グレモリー様のものだぁ!」
『貴様ァ!』
怒り任せの攻撃をひらりと後ろ飛びで躱し、
「ディアボロスが来たなんて誤情報に引っかかるなんて、頭が緩くてあくびが出るわ!」
そう言い捨てると速攻で撤退する。
長い対峙は禁物だ。藪からどんな蛇が飛び出すかわかったものじゃあない。
あくまで狙いは、復讐者の侵入隠蔽と仲違いによって警戒を外から内に向けることなのだから――情報攪乱は遅効毒、布石になれば行幸だ。
●備傘診療所出張版
江戸川区の男達は、デーモンにオモチャにされているせいで常に満身創痍だ。
仲間が交戦している場所と目鼻の先で救護センターを急ごしらえ。小柄な看護人形達が細々と物資を集め廃ビルにしつらえた診察台に、患者たちをご案内。
友達催眠の残留効果に加え無償の治療、患者達はすっかり鍬助に心を許し素通しで話を信じる状況だ。
実のある話を聞き出そうとするも、だらだらとした愚痴は己の環境への文句と金があれば女が居ればの繰り返し、先の情報収集でよく聞いた奴しか出てこなかった。
「……まぁそんな風に苦労ばっかだが、ここのクロノヴェータももう終わりらしいぞ」
『本当かよ、あてててて! 先生、もっと優しくしてくれよ!』
「んぅ? お前、それじゃあ効かないぞ?」
ぐいぐいと腕を引っ張りながら、鍬助は希望ある世間話を口にする。
「元々のあれが動いてるらしい」
『ああ、あれか……』
「まぁ今よりいいだろう、ほい! おしまい! 次!」
看護人に伴われて来た別の男には、こんな話を耳に入れる。
「なんでもなぁ、大勢の復讐者が入り込んで、この一帯を壊滅させるつもりらしいぞー?」
まさに、今起こっている真実だ。
隠蔽したい内容を敢えて少量広げることで嘘のように見せかける。ないしは真実を微量混ぜることで、全ての噂の信憑性をあげて混乱を深める……まぁどちらでもいい。
ひとしきり噂を流せたならば、ここを看護人形に任せ鍬助は戦場へと駆けつけるのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【ハウスキーパー】LV1が発生!
【友達催眠】がLV3になった!
効果2【能力値アップ】がLV4になった!
【アクティベイト】がLV3(最大)になった!
龍統・光明
『その業喰わせて貰う。さぁ、貴様の業を数えろ……』
ドラゴニアンのガジェッティア × レジェンドウィザード
性別:男
口調:俺、呼び捨て、だ、だな、だろう、なのか?
特徴:基本冷静沈着。但しノリは良い。
普段二刀流と蹴術を織り交ぜる戦闘スタイルだが、
AS展開時は一転二丁銃と羽形ブラスターを操り戦う。
基本回避優先で防御の際は左腕を盾代わりに使う
常にクールである事に努めており、他に迷惑をかけない様に心掛けている
例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!(NG:ギャグ・コミカル)
藺草・風水
即興連携、アドリブ歓迎
「一つ一つ取り戻すためにも必ず倒すの!」
東京を取り戻していく為に全力を尽くして戦う
「ただの残党のなりそこないなら、遠慮なく潰せるの」
軽い挑発も交えつつ、突撃しながらの【晶迅鋭脚】で刺し貫く
反撃の爪撃には【晶迅鋭脚】での勢いを利用した蹴り飛ばしや、後方へのダッシュで対応
●
『アンビリーバブル! こんなコトはあってはなりまセーン!』
復讐者達の手により掃討された配下の屍を前に道化師はギチギチと爪を鳴らすと、それを紫色の体躯に突き立てた。
ざしゅりぐしゃりと肉が斬れる音をたてて、筋骨隆々なデーモンの躰が粉々に解体されていく。
『ノーノーノー! デース! こんな役立たずは肉塊一直線が相応しイ!』
がん。
重たい銃声の直後、三日月の横っ面が深くえぐれた。
「部下の死体に八つ当たりなんてみっともないの!」
厳つい長銃だが反動なしの特別仕様、故に藺草・風水(天使喰らいの重ガンナー・g00346)は一切のブレなく真っ直ぐに立っている。
「さぁ貴様の番だ」
龍統・光明(千変万化の九頭龍神・g01001)は二振りの神刀をすらりと抜いた。鈍色の刀身には歪んだ悪魔道化師の顔が滲みうつる。
「その業喰わせて貰う。さぁ、貴様の業を数えろ……」
悠然とした足取りだが素早く逃げる暇はない。後ずさるところにまず喰らわせたのは刀持ちの腕をつり下げたままでの回し蹴りだ。
『お前らも八つ裂きにしてやりマース!』
「出来るものならやってみろ」
俊敏にしゃがむ光明の頭上を虚しくカタールが過ぎていく。がむしゃらに振り回す連撃も、しなやかに避ける彼を捉えること叶わない。
だが最後の刃は左の二の腕にめり込んだ。三日月の下で悦に入る気配を見せた道化師へ、光明は片眉をあげる。
この左腕は盾だ、痛みも流れる血も想定済み。むしろ食い込めば食い込む程に敵は足止めされることになる。
――涅槃寂静。
派手なおしゃべりの口元の部分の三日月が、粉々に砕けた。光明は唇に押しつけた刃を振り抜き素早く鞘に仕舞った。
吹き飛ばされた道化師の唇の周りは、丁度ピエロ化粧のように赤く斬り爆ぜている。
自らの血に咳き込む道化師は、ギュンッ……と高音の滑走音が近づくのに気づく。
割れたアスファルトを思いのままに滑るは氷のように澄んだ水晶。膝下までの水晶の足を軽快に操り高速到達。
キックターン。
しゃなりとあげた片足は水めいた欠片を散らし息をのむ美しさを魅せた。だが行為は苛烈に道化師の胸をしこたま貫いている。
「ただの残党のなりそこないなら、遠慮なく潰せるの」
豊かな胸を潰しきれぬサラシに血花が咲いた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【一刀両断】LV1が発生!
【光学迷彩】がLV2になった!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【アヴォイド】がLV2になった!
珠々院・アンジュ
※連携・アドリブ可能です。
「敵ですね。殺しましょう」
無表情で淡々と喋りますが無口ではありません。
他の人ともコミュニケーションは取れます。
敵に対しても淡々としたですます口調ですが内容が過激になります。
成功のため自身の持てる技能は惜しみ無く使います。
表情には出しませんが、相手を呪詛で侵食することに愉悦を感じています。
パラドクスは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。自身の怪我は疎く気にしません。
他のディアボロスに迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●
夥しい数の悪魔が折り重なり死亡する地に、ふらりとひとりの女が通りすがる。
『ホホホ! ワタシに風向きが来たようですネ』
白いワンピース姿の凡庸な女を道化師は遠目に市民と認識したようだ。あの女を人質にすれば大甘の復讐者なんぞ幾らでも手玉に取れる。
す。
と、そんな書き文字だけ残すようにして女の姿は消え失せる。直後に、女――珠々院・アンジュ(エントゾルグングフルーフ・g05860)は道化師の傍らに棒のように佇んでいた。
近くで見ればようやくわかる、アンジュはこの地で捨て鉢になっている人々よりも絶望に塗れ存在自体が乾いている、やはり逸脱者のディアボロスなのだと。
アンジュは先ほどの戦いで斬り取られ露わになった道化師の口元に手のひらを宛がうと、抑揚のない声を響かせる。
「悶えろ、苦しめ、醜くのたうち回れ」
しゅるしゅると生き物めいた動きで包帯が解けていき、元の術者すら把握出来ぬ程に重ねられた呪詛が暗く光りを纏いて道化師の口へと流し込まれていく。
『ふなぁ……なぁ、なぁ……』
何をするとの悲鳴は差し込まれた指により阻まれる。その部位から鼻頬額と、三日月ごしにのたうつ呪詛はまるで蛆のよう。
気持ち悪さに悲鳴を上げる道化師とは対照的に、大凡生気が感じられぬ無機質な眼の女は空空寂寂とそこにいる。
大成功🔵🔵🔵
効果1【腐食】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
呉守・晶
はん、次はお前か?
で、お前はグラシャラボラスの部下で間違いないんだな?
つまり、グラシャラボラスが滅んでからジェネラル級に会っていないと
まぁどう答えようと、俺らが潜入してるの知られないようにさっさと死んでもらうのは変わりないがな
飛翔して足元の罠を躱して、敵に突っ込むぜ
こういう奴を相手するには下手に小細工されないようにするのが一番だ!
敵に突進しながら魔晶剣アークイーターの封印を一部解除して、巨大な牙と口みたいな異形の大剣に変異させて真っ向から斬りかかるぞ!
小細工する暇なんて与えねぇ!その前に剣の間合いに踏み込んで真っ向勝負に持ち込んでやる!
喰い千切れ、アークイーター!
●
「はん、次はお前か? どうやらもうボロボロのようだな」
ぶんっと振り回した刀を一旦下ろし、呉守・晶(TSデーモン・g04119)は道化師をしかと見据えた。
足下には綺麗に縦に横に斬り裂かれた紫色のデーモン達が折り重なっている。
『ノー! このようなものかすり傷に過ぎまセーン!』
水晶の突き刺さった胸元を押さえ強がる道化師へ、晶はフンッと鼻を鳴らす。
「確かに、まだまだお口は元気なようだ。で、お前はグラシャラボラスの部下で間違いないんだな?」
『アーハーン? 部下ァ? ワタシが全ての支配者デース! 東京は全てワタシのモノ!』
ピエロの唇をニヤニヤと持ち上げ晶の反応を待つ。
「ウソだな、大ボラも大概にしろよ」
全てを牛耳る黒幕が、こんな前線に出て来てディアボロスと戦い死にかけている筈がない。
ディアボロスが今回欺瞞情報を流したように、敵もまやかしの情報を垂れ流す。つまり奴らの『言葉だけの情報』には全く価値は無いのだ。
『コソコソ嗅ぎまわる子ネズミがッ、戦いがお留守ですヨ?』
アークデーモンの足下にブロックで組まれたような子供だましの要塞が現れる。じわりと晶に這い寄り靴に絡みつき足止めを試みる。
「こんなもの飛び越せばいいだけだ」
晶は罠を踏みにじると思い切り地面を蹴った。逆光の中、豊満な胸が左右互い違いに弾み、スカジャンが翼のようにはためいて、罠の街には小さな晶の影だけが鳥のように映り込んだ。
「――魔剣アークイーター、第二封印解除。変異開始、コード捕食剣「貪リ喰ラウモノ」っ!」
着地即で前のめりに疾走開始。磨き上げられたように美しくシンプルな刀身は、禍々しき顎門をあけどう猛な牙を晒した。
「喰い千切れ、アークイーター!」
赤と黒にきちりと別れた道化師の胴体へ、晶は横薙ぎで獣を解き放つ。
『ぎゃあああ!』
刃が通過した胴体はギザギザに乱れ食いちぎられて見る影もない。
ぐちゃぐちゃと美味そうに咀嚼する魔剣の牙には、肉色の欠片がこびりついている。
成功🔵🔵🔴
効果1【断末魔動画】LV1が発生!
効果2【ドレイン】がLV2になった!
無堂・理央
さぁて、道化師さん、連れてきた配下は全滅したけど、まだやる?
まっ、見逃すつもりは全然ないけどね!
引き続き、無双馬『クロフサ』に騎乗して、パラドクスの力でクロフサには宙を駆けて貰うよ。
戦い方は空中を使った三次元戦闘による【一撃離脱】の繰り返し。
【ダッシュ】で敵との間合いを一気に詰めたら、馬上槍で突き或いは斬ってはすぐに離脱して次の攻撃態勢に入るよ。
隙があるようなら、グラシャラボラスの攻撃の様に敵の背後に回り込んでからの一撃を見舞っちゃえ!
流石にグラシャラボラス程じゃないけど、ボクも高速戦闘は得意な方だからね。
この速度についてこられる?道化師さん!
対道化師戦を行う他の人とは可能な範囲で連携するよ。
一ノ瀬・綾音
さて、終わりにしよう。
何、綾音ちゃんは君みたいな調子よさそうなのが絶望を味わうのが見たいだけだから。
【飛翔】で相手の追跡を空も使って回避しつつ『高速詠唱』から『全力魔法』の【厄災の星光】で『貫通撃』を放つよ!
跡形も残らず消し去ってあげる――と言いたいけど、消し去ったら情報聞き出せないからね、蒸発は避ける方向性で行くよ。
いいこと教えてあげようか。
グラシャラボラスはディアボロスに惨敗したんだ。
そしてこれから君も大好きなグラシャラボラスのもとに行けるんだ。
さぁ、ゲームオーバーの時間だよ。
●
今や道化師の三日月仮面の殆どは割れ剥がれ、禍々しい呪詛が蠢く醜い顔が露わだ。
『サァッド、バーッド! おおぅおおぅなんということデショウ』
おまけに喋る度に切り裂かれた唇はビリビリと痛む、ガッデム!
「さて、終わりにしよう」
腹もズタズタ喰われ道化師の余裕なんぞ失いきった惨めな悪魔へ、一ノ瀬・綾音(綺羅星の如く・g00868)の楽しげに投げかけた。
「何、綾音ちゃんは君みたいな調子よさそうなのが絶望を味わうのが見たいだけだから」
翡翠髪の元、爛々と輝く瞳は普段の可憐さなんぞなく見開かれ血走り獣のようだ。
それでも道化師はカチャカチャとカタールと爪でリズムを取りだした。時折呼吸の乱れで外しながらも呪いを歌い出す。
『♪緑髪のお転婆娘ぇ、いい気になったら転んで串刺しぃ』
ぎゅんと突き出された先に綾音の姿は既にない。スカートの裾をはためかせ渡り鳥のように宙返り。飛翔効果を借りて空中を漂いながら、禍々しいメロディを蒼色燐光の文字列で煌びやかに書きかえる。
「ふふふふーん♪」
鼻歌交じりで羽根ペンにて宙に描かれていく六芒星。その直下を黒い弾丸が疾風のように駆け抜けていく。
クロフサを駆り、敢えてまだ突撃攻撃はせずに来たのは無堂・理央(現代の騎兵?娘・g00846)だ。
「さぁて、道化師さん、連れてきた配下は全滅したし、そちらも死にそうだけど、まだやる?」
猛り嘶くクロフサをそのままに、理央は蔵上から道化師をのぞき込む。対する道化師は、目尻を下げて両手を胸の所であわせた。もみ手でがしゃがしゃ鳴る刃物が耳障りだ。
『話がわかるレディですねぇ……』
「まっ、見逃すつもりは全然ないけどね!」
『くぅううう!』
負けを悟り背を向け必死の疾走なぞ、地を駆けても追いつくことは容易いが、
「はい、やァ! クロフサ、跳べ!」
手綱に引かれ持ち上がった巨大な蹄は、そのまま大きく跳躍する。ゴォと風を切り青空に弧を描き、着地点は道化師の背後、思う様の踏みつけ攻撃をお見舞いだ!
道化師は膝を折り、大粒の涙を取り落とした。
「流石にグラシャラボラス程じゃないけど、ボクも高速戦闘は得意な方だからね」
俊敏な回し蹴りで吹っ飛ばされた先には、綾音が描き蓄えた6属性が渦巻き襲いかかる。
炎は焦熱で灼ききり、激流の水はぶち当たるそばから氷となり体温という護りを奪う。烈震で土が割れ、闇の中へと堕ちていく。その地に降り立った綾音は光を連れたペン先で最後の仕上げを施すのだ。
「いいこと教えてあげようか。グラシャラボラスはディアボロスに惨敗したんだ」
直接的に命を摘み取ったのはこの場にいる理央だ。
眩い光で躰を動かす気力も体力も奪われた道化師へ、馬上より不敵に笑う娘はこう告げる。
「先ほども言ったけど、強かったよ。グラシャラボラスは」
でも過去形だ。
道化師が更に涙を落としたのに綾音は紅い口をあいて嘲笑う。
「これから君も大好きなグラシャラボラスのもとに行けるんだ――さぁ、ゲームオーバーの時間だよ」
6の属性が再び集積し胸を刺し貫く。
「クロフサ、往け!」
クロフサの屈強なる足は瞬間移動めいた動きを見せた。勢いづいたでんぐり返りで主を地上に向けたなら、理央は青飾りの施された切っ先を突き出し道化師を頭頂めがけて貫いた。
ずぐり、と、肉を裂き断つ手応え。道化師の躰は縦に真っ二つに裂け、ゆっくりとほぐれ左右に分け倒れるていく。それっきりあのおしゃべりは聞こえなくなるのであった。
――今回の江戸川区の調査はこれにて終了、ディアボロス達は迅速に帰路につくのである。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV2になった!
【クリーニング】がLV2になった!
効果2【アヴォイド】がLV3になった!
【ドレイン】がLV3になった!