色彩の森に毒嵐竜来たりて(作者 寅杜柳
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#幻想竜域キングアーサー  #妖精郷を焼くドラゴン  #妖精郷 

●災厄に襲われし集落
 妖精郷。
 鮮やかな色彩の木々に囲まれた静かな村に、空より巨大な影が迫ってくる。
『ドラゴンが来たぞ!』
 空より来る災厄に一人の村人が気づき、その叫びに村が一斉に騒々しくなる。
 空駆ける竜の速度は村人達が外敵の襲来に備える時間をも与えず、集落の上空に到達した竜の背より黒き竜鱗兵が降下。
 そして、村に暴力の嵐が吹き荒れる。
 黒き竜鱗兵が力任せに振るう武器は建造物を容易く粉砕し、そして剣や魔法を向ける村人達の反撃を受けても全く堪えた様子もなく高揚のままに破壊を重ねていく。
 次々に倒れ戦闘不能に追い込まれていく住人達を上空より竜がちらりと見、すぐに何かを待ち構えるかのように遠くへと視線を向けた。
 この妖精郷の集落が竜の暴虐により失われるまで、そう時はかからないであろう。

 新宿駅グランドターミナルの一角、パラドクストレインの前にフードを被った銀鱗の魔術師、そしてディアボロス達が集っている。
「よく来てくれた。これから君達を案内させてもらうヴィクターと言う。よろしく頼むよ」
 ヴィクター・リントヴルム(ドラゴニアンのレジェンドウィザード・g01290)という名の彼は、そのいかめしい竜の頭に似合わぬ温和な口調で軽く礼をする。
「さて、私が案内するのは幻想竜域キングアーサーでの事件になる。このディヴィジョンに存在する妖精郷の集落の一つが、ドラゴンの侵攻を受けて危機に瀕しているみたいなんだ」
 ヴィクター曰く、妖精郷は森の迷宮と結界に守られ長らく平和であったが、飛行可能なドラゴンが配下ごと空から突入する作戦で森の迷宮を強引に無効化したとの事。
「妖精郷の結界を破壊する為にドラゴンは一時的に弱体化しているようだが、それでも戦闘力は圧倒的だ。そして配下の竜鱗兵もいる。このままでは侵攻された妖精郷の集落は壊滅し、焼き払われてしまう。だから君達にはこの妖精郷の村に向かってドラゴンを撃破、惨劇を阻止してきてほしい」

 そしてヴィクターは彼の得た情報を伝える。
「まずパラドクストレインは妖精の森に入る事は出来ず、送り届けられるのは森の外周までになる。君達はそこから自分の足で踏破して妖精郷に向かわなければならないのだけれど、妖精の森は知恵のある植物が侵入者を迷わせる森の迷宮となっている。今回の集落の場合、七色……赤橙黄緑青藍紫の色の森の木々の枝葉の色合いと位置が頻繁に移り変わり、方向感覚が狂わされてしまうようだ。ただ、その七色の中の一色だけは動かず色も不変、だからその色を見極める事ができれば惑わされず突破する事も可能だろう」
 この森の迷宮を少しでも早く到着できればより確実に村の被害を抑える事ができるだろうとヴィクターは言う。
「そして妖精の集落には一般人が竜鱗兵の襲撃を受けている真っ只中に駆けつける事になる。集落に到着したら一般人の妖精に事情を説明したり避難誘導を行いつつ、力任せに武器を振るい暴れる竜鱗兵を撃破していくのがいいだろう。竜鱗兵が劣勢になる、或いは全滅すれば上空で待機している毒を操るドラゴンも戦闘に加わってくるからそれを迎撃、撃破できれば惨劇を阻止できる」
 そう言ってヴィクターは説明を終え、軽く顎に手を当て思案して付け加える。

「特に厄介なのは森の迷宮だろうが……森の迷宮の木々は知恵のある植物だ。ディアボロスが敵では無い事を伝える事が出来れば、もしかすると妖精達の集落へと導いてくれるかもしれない。クロノヴェーダが支配するディヴィジョンでの戦いは初めての者が多いだろうが、君達ならきっと乗り越える事ができると信じているよ」
 そうヴィクターが締めくくり、パラドクストレインの扉が開かれる。
 向かう先は幻想竜域キングアーサー、決して許せない惨劇を阻止する為にディアボロス達はパラドクストレインへと乗り込んだのであった。

 妖精郷、森の迷宮に囁き声がひそひそと。
「さあさあ今日もぐるぐる巡って迷わせよう」
「そうそう、今日の王様はだれがやる?」
「もうすぐ暑い日も終わるころ、だからその次のあなたでいいんじゃない?」
「ちょっと待って、それはどの色かしら」
「燃えるような君はまだまだ先、夕焼け色はその少し前」
「だったら晴れた空に輝くような君が丁度いい」
「変わらないあなたを中心に、私たちみんなでくるくる踊りましょう!」
 そして迷宮の森の木々はばさばさと、賑やかな音を立てて移り変わっていく。
「……それにしても村の方が騒がしくない?」
「お祭りなのかもしれないね。森は誰も抜けてないから怖い事はきっとないだろうし」
「うん、そうだね。大変だったらその時考えよっか」
 そして先程までと大きく装いを変えて、迷宮の森は侵入者を拒むように静けさを取り戻した。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【士気高揚】
1
ディアボロスの強い熱意が周囲に伝播しやすくなる。ディアボロスから「効果LV×10m半径内」の一般人が、勇気のある行動を取るようになる。
【飛翔】
1
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【罪縛りの鎖】
1
周囲に生き物のように動く「鎖つきの枷」が多数出現する。枷はディアボロスが命じれば指定した通常の生物を捕らえ、「効果LV×2時間」の間、移動と行動を封じる。
【浮遊】
1
周囲が、ディアボロスが浮遊できる世界に変わる。浮遊中は手を繋いだ「効果LV×3体」までの一般人を連れ、空中を歩く程度の速度で移動できる。
【託されし願い】
1
周囲に、ディアボロスに願いを託した人々の現在の様子が映像として映し出される。「効果LV×1回」、願いの強さに応じて判定が有利になる。
【勝利の凱歌】
2
周囲に、勇気を奮い起こす歌声が響き渡り、ディアボロスと一般人の心に勇気と希望が湧き上がる。効果LVが高ければ高い程、歌声は多くの人に届く。
【避難勧告】
2
周囲の危険な地域に、赤い光が明滅しサイレンが鳴り響く。範囲内の一般人は、その地域から脱出を始める。効果LVが高い程、避難が素早く完了する。
【エアライド】
1
周囲が、ディアボロスが、空中で効果LV回までジャンプできる世界に変わる。地形に関わらず最適な移動経路を見出す事ができる。
【完全視界】
1
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【活性治癒】
3
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【液体錬成】
1
周囲の通常の液体が、ディアボロスが望めば、8時間冷暗所で安置すると「効果LV×10倍」の量に増殖するようになる。
【使い魔使役】
1
周囲が、ディアボロスが「効果LV×1体」の通常の動物を使い魔にして操れる世界に変わる。使い魔が見聞きした内容を知り、指示を出す事もできる。
【パラドクス通信】
1
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。

効果2

【能力値アップ】LV2 / 【命中アップ】LV2 / 【ダメージアップ】LV4 / 【ガードアップ】LV2 / 【フィニッシュ】LV1 / 【反撃アップ】LV1 / 【ラストリベンジ】LV1 / 【ドレイン】LV3 / 【ロストエナジー】LV1

●マスターより

寅杜柳
 はじめまして、寅杜柳と申します。
 チェインパラドクス、開幕です。よろしくお願い致します。

●成功条件
 『毒嵐竜ゼラザルム』の撃破

●森の迷宮
 前触れもなく色や枝が変化して侵入者を惑わす迷宮。
 知恵ある植物である虹の七色の木々が変化しているようですが、その中の一色だけは動かず変化もしないようです。

●集落
 『毒嵐竜ゼラザルム』と『突撃竜鱗兵』に襲撃されています。
 村人たちはまだどうにか抵抗しているようですが、あまり時間をかけすぎると大変な事になるかもしれません。
 住人達の中には混乱している人もいるようですが、上手く接触できれば他の住人の避難に関わる情報等を得る事ができるかもしれません。
 ドラゴンは上空で何かを待っているように周囲の空へと注意を向けているようですが、竜鱗兵が劣勢になれば加勢してきます。

 それでは、皆様のご参加をお待ちしております。
23

このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


上柘遊・ルキナ
カラフルカラフルで目が回るよ~…たしか燃えるような色はまだ先で、夕焼け空の前…だったかしら?
ん~…朝焼けの先と、夕焼けの前?

答えに自信がないのと、別の人が通れないと意味ないから説得して通して貰うよ!
『森の皆!今私達をそれどころじゃないよ~!!今森の向こうで妖精さん達がドラゴンにいじめられてるの!
通って無いのもドラゴンが飛んで空から来てるからなの。』


イツカ・ユメ
うぅ、妖精郷に急がないといけないのに迷宮が厄介ね……知恵のある植物さんなら、素直に事情を話してお願いしたら、妖精郷までの道を教えてくれないかしら。
えぇと、わたしは怪しいものじゃないのよ。ドラゴンをやっつけて妖精郷を救いにきたの!
とにかく熱意と気合たっぷりで、全力で説得してみる!

…ダメだったら、自力で迷宮を突破するね。
色が変わる木々をしっかり観察して、妖精郷への道を見極めるの。
念の為、聞き耳を立てたりして他にも異変が無いか注意はしておくけど。集落の音とか声とかは、流石に聴こえてこないかな?


他にもディアボロスの人達が来ているみたいだから【パラドクス通信】でお互いの情報を共有できるようにしておくね。


●色彩の森の中で
 妖精の集落を守る迷宮の森、その向こうの集落を襲う脅威を退ける為にディアボロス達はそれぞれ迷宮に挑んでいく。
「うぅ、妖精郷に急がないといけないのに迷宮が厄介ね……」
 森の中を歩くサキュバスのイツカ・ユメ(いつかかなうゆめ・g02834)は頻繁に変わる景色に戸惑っている様子。彼女のモーラット・コミュのキットもくるくる目を回しそうになっている。
「カラフルカラフルで目が回るよ~……」
 一方向を見定め真っすぐに進んでいるつもりでもぐるぐる変わる景色、イツカの隣を歩く白い翼の上柘遊・ルキナ(欠けた月・g02168)の茶色の瞳にもやや混乱の色が見える。
 音も気配もなく、いつの間にか様相を変えるこの森は知恵ある植物の迷宮。その中でも中心となって変わらぬ色もあるらしいが、
「たしか燃えるような色はまだ先で、夕焼け空の前……だったかしら? ん~……朝焼けの先と、夕焼けの前?」
 自信なさげにルキナは首を傾げる。何となくこの色かな、という推測はあるけれど確信にまでは至っていないよう。
 この推測を押し通しても、もしかすると大丈夫なのかもしれない。けれどそれが間違いかもしれず、何より他のディアボロス達も通れなければ意味がない。
 だからルキナは足を止めて大きく息を吸って、
「森の皆!」
 大きな声で森の知恵ある植物たちに呼びかける。
 ざわざわ森の木々が戸惑ったように揺れるけれども構わずルキナは言葉を続ける。
「今私達を迷わせてるどころじゃないよ~!! 今森の向こうで妖精さん達がドラゴンにいじめられてるの!」
「えぇと、わたしたちは怪しいものじゃないのよ。ドラゴンをやっつけて妖精郷を救いにきたの!」
 そしてイツカもルキナに続けてここに来た目的を植物たちに伝える。
『怪しくない? 怪しくない? 怪しい人は自分じゃ言わないよねー』
『だってだって、ドラゴンなんてこの森の中を通っていないんだもの』
「誰も森を通って無いのもドラゴンが飛んで空から来てるからなの」
 怪しむ知恵ある植物たちにルキナが付け加える。その言葉に納得したように、困ったようにゆらゆら枝葉が揺れる。
 竜の空からの侵攻は否定できないけれど、この人たちが本当に助けになってくれるのか、それを信じるか迷っているように。
「……急がないと手遅れになっちゃうかもしれないの。お願い、妖精郷までの道を教えて!」
 そこにイツカの言葉が響く。
 熱意溢れる彼女の言葉を嘘とは思わなかったようで、木々の色が移ろう速度が緩やかになる。
『――それならあちらに急いで。けれど遠いところの仲間達は迷ってすぐには手伝ってくれないかも』
『だから――色の葉を見失わないように、導にすればきっと到着できるはずさ』
 そんな風な言葉が聞こえた後、植物たちが左右へと避けて道を示してくれる。
 有難う、と明るく礼を言って二人のディアボロスとモーラット・コミュは色とりどりの木々の間に開いた道を走り出す。
 そして注意深く迷わされぬよう道を見定めつつ、森を進んでいった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【活性治癒】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!

御子柴・運命
フ……此処から始まるのは、Diabolosの最初のresistance……
即ち、我が覇道最初の戦いの始まりである。
†世界よ。僕という運命を受け入れよ†

この迷宮では、仕掛けを突破することになるのだな?
ならば、我がパラドクスの力を世界に刻み付けるとしよう――
世界を浮かびだせ、我がパラドクスよ。
【飛翔】の効果で自身を浮かび上がらせ、上空から観察することにより方向感覚を失わせずに不変の色を見極めるとしよう。
そしてそのまま速度を出して突破だ。

可能ならば、後続にどの色が答えかを示すために、アートを応用して道しるべを残しておくとしよう。
更に敵対意思が無い事も示す絵も描いておくとするか。
いざ、集落へ!


 一方、漆黒の髪の天使が一人移り変わる森の様子を見定めていた。
「フ……此処から始まるのは、Diabolosの最初のresistance……」
 御子柴・運命(その名は"運命"・g01482)という名の彼の周囲に広がる森は迷宮、それを突破する事が最初に為すべきことだ。
 それは即ち、彼の覇道における第一歩という事。
「――世界よ。僕という運命を受け入れよ」
 そして彼はこの森の仕掛けを突破する為、その身に宿すパラドクスの力を解放せんとする。
「世界を浮かびだせ、我がパラドクスよ」
 運命が周囲に無数の光輪が出現、そして彼は天使の翼を広げ枝の向こうの空へと飛び出そうとする。
 地面から離れ高所から見れば、地上では違和感を感じなかった移り変わる木々の姿よく認識できるようになり方向感覚が戻ってくる。
 けれど、不意に嫌な気配を感じ上昇を急停止、速度を落とし警戒しつつ周囲の空を確認すれば、遠くに毒纏うドラゴンの姿が見える。
 ドラゴンは悠然と、だが何かを警戒しているようで周囲に視線を向けている。もしこのまま空を飛んで一直線に森を越えたなら確実に気づかれてしまうだろう。
 ここは慎重に、木々より高くにいかないような高さで移り変わる色を見極める運命。
 その時、彼の手元にパラドクス通信の小型通信機が出現する。
 その声が伝えてくれた導にすべき葉の色は、運命が移り変わる中に見定めていた不変の色と同じ。
 後続の為に移り変わらぬその色の葉に運命は目立つようなしるし、そして知恵ある植物に向けて敵対意志がない事を示す上手な絵を残して、
「いざ、集落へ!」
 そして妖精境を目指し、枝の隙間を突き抜けるように天使の翼で風を掴むように羽ばたき加速していった。
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!

サナリア・ナナリカ
オープニングにある『晴れた空に輝くような君が丁度いい。変わらないあなたを中心に~』とあることから、森の中で変わらない木々の枝葉の色合いは青色と推測。
その一色だけを見極めて、惑わされないように進んでいきます。
念のため、使い魔使役を使用して、先に偵察に向かわせつつ、慎重に進みましょう。
また、意志疎通のできる植物さんたちにも丁寧にご挨拶をしてからコミュニケーションをはかり、スムーズに進行できるようお話を伺うとしましょうか。
そういえば、この世界、とても懐かしい匂いがします。
もしかしたら私は、この世界を救うために、今回このブリテン島の依頼を受けたのかもしれませんね。
皆さんを悲劇から守るため、急ぎましょう


トマス・マロリー
森についたら聞こえてくる囁き声に耳を澄ます。
晴れた空に輝く色は…青空の青!だと思う!赤と橙色は違うっぽいし!
ひとまず青を目印に迷宮の森を進むことにするよ。

あと、そうだ。森の植物に当たらないように注意しながらマロリンにオーラを込めてぶん投げるよ。それによって飛び散ったオーラで森の植物たちに活性治癒をかける。

びっくりしたかもだけど、普段よりちょっと元気になった感じがしない?
勝手にお邪魔させてもらってるお詫びだと思ってくれると嬉しいな。あなたたちと喧嘩をしたいわけじゃないしね。

これで敵ではないと思ってもらえれば助かるけど。
植物から導かれなかったとしても私も今は生命力溢れてるはずだから精一杯頑張るよ!


 そしてビジュアル系の天使が森を突っ切っていく中、二人の少女は森の中を迷いない足取りで進んでいた。
「やっぱりあの声の通りで間違ってなかったですね」
 そう言う天使はサナリア・ナナリカ(ダダダメ天使・g00116)、この地でパラドクスによる効果で使い魔にしたリスに先行させつつ迷いなく木々の間を歩いていく。
「間違ってたら大変だったかもしれないけど……なんとなく正しい道進んでる気がするね」
 トマス・マロリー(二次創作字書き騎士・g01865)はふーと息を吐けば、その肩に乗ったミニドラゴンのマロリンが同意するかのように軽く鳴いた。
 森に入った時に聞こえてきた囁き声、その言葉に耳を澄ませ内容を聞き取ったトマスとサナリアは青色が不変の色だと結論付けた。
 暑い日の次に来る色で、燃えるような色や夕焼けの色ではなく、晴れた空に輝く色。
 つまり夏の季節が過ぎて次に来る秋、そして赤橙や黄色ではない晴れた青空に輝く色として、青色が二人の頭に浮かんだからだ
 太陽自体を示す色、もしくは夏の次に来る赤や橙でない季節の色ならば黄色の可能性もあったのだろうけども、どうやら青を選択した二人は間違っていなかったようだ。
 いつの間にか移り変わっていく彩の木々をかき分け青を目指し二人は進んでいく。
「そういえば、この世界、とても懐かしい匂いがします」
 ふと、トマスにサナリアが懐かしむように言う。
 初めてくる地だけれどそう感じるのは、なかったことにされたとはいえ本来の時代にいたからなのかもしれない。
(「もしかしたら私は、この世界を救うために、今回このブリテン島の依頼を受けたのかもしれませんね」)
 そんな風にサナリアが思考を巡らせる中。
『なんでなんで迷ってくれないの』
 不意に、そんな声が周囲の木々から聞こえてくる。
 その声を皮切りに、わいわいがやがや騒ぐ植物たち。
 そんな彼らの声はミニドラゴンが彼らの間を驚異的な速度で飛んでいった事で遮られる。
 トマスがドラゴンオーラをマロリンに纏わせて投げつけたのだ。纏ったオーラは木々の間で零れるように散っていって、生命力あふれる世界へと『編集』し塗り替えていく。
「びっくりしたかもだけど、普段よりちょっと元気になった感じがしない?」
『……本当だ! なんだなんだ、すごいじゃないか』
「勝手にお邪魔させてもらってるお詫びだと思ってくれると嬉しいな」
 あなたたちと喧嘩をしたいわけじゃないしね、と付け加えるトマスに戸惑っているような雰囲気が感じられる。
「こんにちは。私たちはこの先の集落を助けに来たんです」
 そしてそこに、サナリアがぺこりと挨拶をして事情を説明する。
『……えーと、貴女達は敵ではない?』
 そんな植物たちの言葉にこくこくとトマスとサナリアが頷いた。
「私たちはこの先の皆さんを悲劇から守りたいんです」
 真摯に想いを込めて告げるサナリアの言葉に知恵ある植物達は少し悩み、そして移ろう木々の色がぴたりと止まる。
『うん、信じるねー。この先は一本道、仲間達にも伝えていくからもう迷わされることはないと思うよー』
「ありがとう!」
 知恵ある植物達にトマスが礼を言って、
「さあ、急ぎましょう」
 サナリアが促し二人と一匹は再び歩き出す。
 生命力に溢れる周囲の世界の力と植物たちに導かれるように、二人はすいすいと妖精境の森の迷宮を進んでいった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【使い魔使役】LV1が発生!
【活性治癒】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【ドレイン】がLV2になった!

影宮・リッカ
……分かってますよネージュ、仇(あだ)を倒すだけにしたらこの力を手に入れた意味なんてないですから。

私はあまり人と話すのが苦手なので、避難は他の人に任せて敵の相手をします。
避難の時間を作ればいいので、多数の敵を相手にします。
屋根などの高いところから大声をだし、敵の注目を集めます。
「ここは私達に任せて、皆さんは逃げてください…!」
敵が驚いてる隙に【罪縛りよ鎖】で何体か縛って動きを封じ、【フェアリーコンボ】でまとめてダメージを与えます。一撃を食らう前に【エアライド】で空中へ避け、また攻撃を行う…といったスタイルで敵を翻弄させます。

アドリブ、他の方との連携歓迎です。


リオーネ・シルヴァ
突撃竜鱗兵ですか、私の突撃がどれほど通用するか、競ってみるとしましょう!

他のエルフの村でもそうですが、彼らにとって十分脅威ですね…
私達がも油断できません。ここで倒さなければ…

屠竜撃で、突撃竜鱗兵へ突撃を仕掛けます。
「私の突撃は皆さんを守る為のものです!あなた方に負ける気などありません!」
「他の方を狙うのなら、その名の通り突撃で、私を突破してからにしてもらいましょう!」
その後は、突破されないよう肉薄する形で攻撃していきます。
ダメージを受け危なそうな方は優先で庇います。


 通信機と答えの色の共有、そして知恵ある植物達の助けによりディアボロス達はほぼ同じタイミングで集落へと到達する。
 その直前、注意深く耳を澄ませていた一人のディアボロスの耳に音が響く。
 それは自然の音ではない破壊の音。人々の悲鳴と竜の荒々しい咆哮が入り混じったそれは、集落の民に余裕が殆どない事をディアボロス達に示している。
 急がなくては、とそれぞれがこの集落を救うための行動にかかる。

 一人のリターナーの少女、影宮・リッカ(待雪の妖精亡騎・g02242)は集落の建物を瞬時に確認し、最も高い見張り台へと一直線に駆けだした。
 幸い見張り台は森のすぐ近くにあり、持ち前の身軽さと残留効果の助けも借りれば殆ど時間をかけずに登る事はできるだろう。
 人と話すのは苦手だ。だから敵の注意を惹く為に高所に登る事を彼女は優先した。
「……分かってますよネージュ、仇(あだ)を倒すだけにしたらこの力を手に入れた意味なんてないですから」
 見張り台の梯子を足場に軽やかに登りつつ、傍らを飛ぶ妖精にリッカは言う。
 緑の瞳には黒鱗の竜人達に蹂躙される集落の景色が映し出されている。少しでも早く救う為に、彼女は足を早めた。
 一方、リオーネ・シルヴァ(白銀の竜翼・g00710)という名のドラゴニアンの少女は最も近くで人を襲っている竜鱗兵へと突撃を敢行していた。
「突撃竜鱗兵ですか、私の突撃がどれほど通用するか、競ってみるとしましょう!」
 他の村でもそうだがこの地の住民にとって突撃竜鱗兵は十分脅威である。ディアボロスであっても決して油断できる相手ではない。
 視認した敵の数は二体、武器を持たず逃れようとする村人にその手の凶器を叩きつけんとしているそれらにリオーネは一気に切り込み竜を素材に造られた魔剣で斬撃を見舞う。
 横合いからの奇襲に驚いた突撃竜鱗兵は飛びのくも、そこに生じた僅かな隙にリオーネはパラドクスを発動。
 竜をも屠る強烈な魔剣の一閃が竜鱗兵二体の胴を切り裂き負傷を与える。
 怒り狂う竜鱗兵は反撃にリオーネの頭部にその手の鈍器を叩きつける。しかしリオーネは魔剣で受け止め直撃を避け黒鱗の竜人に叫ぶ。
「他の方を狙うのなら、その名の通り突撃で、私を突破してからにしてもらいましょう!」
 集落の人々を庇うように竜鱗兵に肉薄し、動きを制限する彼女の赤き瞳に宿るは絶対通さぬという覚悟。
 だがそこで、リオーネから離れた建物の影から別の竜鱗兵が姿を現し住民へと殺意を向ける。
 このままでは住人が襲われてしまう――そんな時、竜鱗兵たちの足元に鎖付きの枷が纏わりつく。
「ここは私達に任せて、皆さんは逃げてください……!」
 その言葉は見張り台の上のリッカ、パラドクスにより出現させた枷を操ったのだ。
 この鎖はクロノヴェーダの動きを拘束する程の力は持たない、しかしその注意を逸らす事に成功。
 その隙に見張り台の上よりリッカが突撃竜鱗兵に向けて跳躍、砂漠の蠍が如き猛毒を宿らせたフェアリーソードですれ違いざまに一撃を見舞う。
 竜鱗兵が吠え悪意と呪詛を込めた鈍器の一撃を反撃に叩き込むが、リッカはその身軽さで衝撃を受け流し直撃を避ける。
 そして近くの家屋の屋根へと飛び距離を取って、同時リオーネが鎖に注意を惹きつけられた竜鱗兵たちに屠竜の突撃を喰らわせ絶命させる。
「私の突撃は皆さんを守る為のものです! あなた方に負ける気などありません!」
 更にリッカが残った竜鱗兵に再び毒蠍のパラドクスを見舞いその命を刈り取った。
 三体の竜鱗兵を倒した二人のディアボロスは息を吐く。だが、まだ集落のあちこちから破壊の気配が漂ってきている。
 休む間はない。そしてリッカとリオーネは他の住人達を守らんと敵たる竜鱗兵を探し地を蹴った。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【罪縛りの鎖】LV1が発生!
【避難勧告】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!

十六夜・ブルーノ
こうして改竄世界で歴史侵略者に苦しめられている人々は多い
そんな人たちを救うのも俺達、復讐者の存在意義だ
妖精郷を救おう、ドゥー

竜鱗兵を躱し
いなしながら集落へ

見ての通り
ドラゴンとその配下が攻めて来ている
急いで避難を

大切なホームを奴らに蹂躙されるに任せて
背を向けるのは辛いだろうけど…
これ以上犠牲者を増やしちゃいけない
今は生き延びることを考えて

生きていればまた未来へ進むことができる
きっとやり直せる
ここは俺達に任せて退いてくれないか

戦いの剣戟響く中
ブズーキを奏でればきっと目立つ
敵の注目を引き付けて囮役にもなるだろうし
旋律はきっと皆の心に希望を届けられるはずだ
それが生きる為の力となる


トマス・マロリー
到着!!そして妖精郷の皆!いきなりで悪いんだけど戦えない人は避難急いで!お願いします!

私たちのことも今襲ってきてる連中みたいに信用できないって思うかもしれないけど、私たちは曲がりなりにも森の迷宮の木々に認められてここまで来てる!そして仲間たちはなんか見た目が完全に敵な連中と戦ってる!
非常時だから今はとりあえずこの2点でなんとか納得して欲しいかなって思います!

さっきも言ったけど戦えない人は避難して!
戦える人は私たちの仲間に援護をお願い!致命打は与えられないかもしれないけど連中の気を逸らすだけでもかなり違うはずだから!
この場に掛かってる【活性治癒】で多少のダメージは治るけど無理はしないでね!


上柘遊・ルキナ
よーしっ!これ以上怪我人を出さないように頑張らないと!

『皆大丈夫?…あ、僕達は怪しくないよ。』
攻撃側にまわっている住人に怪我させない為に近寄って、敵の攻撃をパラドクスで防ぐよ
『怪しいかもだけど、今は貴方達のお手伝いをさせて!
そして傷が開いたら無理せずに避難して!』

降りかかる攻撃はパラドクスで防いで、取り残された住人がいないか確認。いたら救助するよ
そして怪我した住人がいたら【活性治癒】や【浄化】魔法で治
『もう大丈夫だよ!』


 突撃で突撃竜鱗兵達を切り崩し、身軽なディアボロスが翻弄しつつ確実に仕留めていく。
 集落を襲う破壊の竜人の群れがディアボロス達の活躍で食い止められる中、クロノヴェーダと戦う為の力を持たぬ住人達は徹底抗戦かこの集落を捨てて撤退するか、選択を迫られていた。
 そして、そんな彼らを助け出すために動くディアボロス達もいる。

「到着!!」
 森を抜けて妖精郷の集落へと飛び込んだトマス・マロリー(二次創作字書き騎士・g01865)は即座に状況を確認する。
 あちこちが破壊されている集落の惨状と聞こえる悲鳴、恐らく救助の為の時間は然程残されていないだろう。
 そんな惨状を前に天使の少女、上柘遊・ルキナ(欠けた月・g02168)は気合を入れる。
 襲撃を受け負傷者もそこそこ見受けられる。これ以上怪我人を出さぬように専念するのが今のルキナの目的だ。
 ――クロノヴェーダ達が暴れ、住人たちが傷つけられ蹂躙されていく。
 改竄された歴史、世界。その中ではこのような光景も珍しいものではない。
 その光景に対し、十六夜・ブルーノ(人間のサウンドソルジャー・g03956)は侵略者から人々を救うのも復讐者の存在意義だと考える。
「妖精郷を救おう、ドゥー」
 傍らのメーラーデーモンに囁いて、彼は竜鱗兵が暴れる集落へと飛び込んでいく。
「それじゃ、手分けして避難させましょうか!」
「そうね! 私はあちらを探していくよ」
 トマスの提案にルキナも同意、そして三人は手分けして住民の避難に取り掛かった。
 
 竜鱗兵を警戒しつつ集落を探るトマス、そんな彼女の前に集落の中央の方から竜鱗兵達から逃れたのであろう住人たちが現れる。
 来た方角から戦闘音が聞こえる辺り、先に飛び込んでいったディアボロス達の戦いの混乱の隙に逃れた人々のようだ。
「そして妖精郷の皆! いきなりで悪いんだけど戦えない人は避難急いで! お願いします!」
 そんな彼らにトマスはいきなり避難を呼びかける。
 突然現れた少女の言葉に戸惑う住人達。それも当然だと、トマスは思う。
 今集落を襲撃しているドラゴンと竜鱗兵、そしてディアボロスは明確に目的は違うけれども外からの侵入者である事は同じ。言葉だけで信用して貰う事は困難だろう。
「私たちのことも今襲ってきてる連中みたいに信用できないって思うかもしれない」
 だからその事実をトマスは否定しない。その言葉に住人達は虚を突かれたような表情になる。
「けど、私たちは曲がりなりにも森の迷宮の木々に認められてここまで来てる! そして仲間たちはなんか見た目が完全に敵な連中と戦ってる!」
 時間をかければもっと別の説得もできるだろうが今は非常時、だからわかりやすいこの二点に絞ってトマスは説得する。
『そういえば今あのドラゴンの配下達と戦ってくれてる奴らも森の中から来ていた……』
『……貴方もあの人たちの仲間なのでしょうか』
 線の細い耳長の女性の問いにトマスは頷き、そして住民はようやく冷静さを取り戻し始める。
「非常時だから今はとりあえずこの2点でなんとか納得して欲しいかなって思います!」
 そう自信溢れる表情でトマスがダメ押しに言って。
「さっきも言ったけど戦えない人は避難して! 戦える人は私たちの仲間に援護をお願い!」
『つっても戦える者はこの中にはいない。まだ村の中心の広場で粘ってるのはいるが……』
「うーん……あ、あと多少のダメージは治るようになってるけど無理はしないでね!」
『……そういやさっきから傷が楽になってるような……』
 少々当ては外れたけれども、この人達は村の外の森へと撤退してくれると約束してくれた。
 しかしまだまだ住人はいる。彼らを救う為にトマスは集落を駆け人々の説得に取り掛かっていった。

 そして村の中央、竜鱗兵が抵抗する住人に凶悪な鈍器の一撃を喰らわせようとしたその瞬間、横合いから男が飛び込み短槍で受け止める。
 驚愕の表情を見せる竜鱗兵、そこに他のディアボロスが突撃し吹き飛ばし分断してくれた。
 其方の対応は仲間に任せつつブルーノは住民の顔を見る。
 表情は敵意と怯えが半々、そんな彼を宥めるようにブルーノが言葉を紡ぐ。
「ここだけじゃない。見ての通り空にはドラゴンもいる……急いで避難を」
 冷静に状況をブルーノが告げて空を見上げる。
 空の竜は未だ動く気配は見せないが、竜鱗兵が削られれば降下してくるだろう。
 圧倒的な力を持つドラゴンが控えている現状、それでも住人は抵抗の姿勢を崩さない。
 それは彼ら自身の安全よりもこの地を守りたいという意志によるものか。
「大切なホームを奴らに蹂躙されるに任せて背を向けるのは辛いだろうけど……」
 これ以上犠牲者を増やしちゃいけない、今は生き延びることを考えてくれとブルーノは言う。
 生きていればまた未来へ進むことができる、きっとやり直せる。だから、
「ここは俺達に任せて退いてくれないか」
 そんな彼の真摯な説得に、住民は悩み、そして、
『……どう逃げればいい』
 悩みながら、けれどそうすると決意を込めてそう口にした。

 そしてルキナは村の中心からやや離れた場所を中心に隠れている人々を探していた。
 派手に暴れ気を惹いてくれている仲間達、その中で彼女ができる事はと考えて、避難できない人を助けるために捜索を続ける。
 そして半壊した建物を探れば、年若い耳長の住人達がいた。
 負傷者も混じり非戦闘員と思われる彼らは、奥の小部屋に扉を閉めて身を縮こまらせ隠れていた。
 扉を開いたルキナ、それを敵襲と感じた住人は反撃の体勢を取るけれども、逆光のシルエットは屈強な竜人のものではなく翼ある少女で攻撃の寸前で手を止める。
「皆大丈夫? ……あ、僕達は怪しくないよ」
 ルキナが慌てたように言うが、外からの来訪者であることに変わりはなくその表情には困惑しか見えない。
「怪しいかもだけど、今は貴方達のお手伝いをさせて! そして傷が開いたら無理せずに避難して!」
 そう言ってルキナが負傷者の傷口を浄化すれば、活性治癒の効果もあり痛みが和らいだ様子。
『これは……有難う』
「もう大丈夫だよ!」
 感謝の言葉にルキナが笑顔で返す。
 彼女の人好きのする笑顔に毒気を抜かれたのか、住人たちはすっかり彼女の言う事を信じようという気になっているようだ。
 そこで、ルキナの耳に弦の音色が響く。
 集落を覆う喧騒の中響き渡るそれはブルーノの奏でる人々を勇気づける旋律。春の太陽の光の如き輝きと希望の歌は住民を鼓舞すると同時、奏でる彼へと竜鱗兵の敵意を向けさせる。
 その音を消さんとブルーノを追いかける竜鱗兵を、彼は軽やかにいなし攻撃を躱しやり過ごしていく。
 ドゥーと共に少しでも避難の時間を稼ぐ為に、彼の演奏は半壊した集落に高らかに響いて恐怖の竜鱗兵を他所へと引き付けてくれている。
 どこかで囮を行ってくれている仲間に感謝しつつ、ルキナは傷を治療し動けるようになった人々を連れ竜鱗兵のいない経路を通り森へ避難誘導していった。
 トマスやブルーノが避難誘導した人々も同様に竜鱗兵の目を搔い潜り森へと飛び込みその身を隠していく。
 そしてすっかり住民を避難させた頃には集落での戦いの音もかなり減り、散発的に聞こえるばかりになっていた。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​
効果1【勝利の凱歌】LV1が発生!
【避難勧告】がLV2になった!
【活性治癒】がLV3になった!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV2になった!
【ドレイン】がLV3になった!

御子柴・運命
貴様らの戦いもこれまでだ。
何故ならこの僕が現れたという事。妖精たちへの悪逆は、ここで全て終わる。
さあ、我が罪の一部となるがいい。

――という感じで羽を舞わせて挑発して、こちらにターゲットを向けるぞ。
大勢の相手をして、避難の時間を稼ぐのだ。
パラドクスを発動して突風を引き起こしつつ、数を減らす事に集中しよう。
敵の攻撃は浮遊と飛翔、そしてオーラ操作でダメージコントロールをしつつ、強烈な一撃を避けるとしよう。


 竜鱗兵の数は削られ、集落に響く破壊の音が少なく、小さくなっていく。
 避難誘導を他のディアボロス達が行っている中、竜鱗兵達は集落のあちこちにちらばるばかりで各個撃破されていた。
 そんなドラゴンの配下の一体を一人の天使が空から睥睨していた。
「貴様らの戦いもこれまでだ」
 黒き翼を広げ飛翔している御子柴・運命(その名は"運命"・g01482)は眼下の竜鱗兵に冷然と告げる。
「何故ならこの僕が現れたという事。妖精たちへの悪逆は、ここで全て終わる」
 翼を広げ羽ばたけば、天使の羽根が舞い散り竜鱗兵達はうっとおしそうに武器を振るい払う。
 挑発と取れる行為に怒気を向ける竜鱗兵、
(「もう少し引き付けられるか」)
 だがそれを空より見下ろす運命は冷静、飛翔の力を活かし竜鱗兵の間合いに入らぬように適宜距離を取りつつ避難住民と接触させないように誘導していく。
 時折飛びかかってその武器を叩きつけにくるが翼を羽ばたかせ軌道変更、更には纏うオーラで直撃を逸らす事でほぼ無傷に抑えている。
 そして他に数体竜鱗兵を惹きつけ、辿り着いたのは誰もいない村の広場。
 他のディアボロス達の活躍もあり、時間を稼いでいる間に住民の避難は完了したのだろう。
 この状況なら気合十分に敵意をディアボロスに向けている竜鱗兵と戦っても問題はない。
「さあ、我が罪の一部となるがいい」
 そう告げ運命がパラドクスを発動させる。
「†聖ト魔ノ協奏が奏でられるとき……連鎖は起こり出す†」
 左右の天使の翼の羽ばたきから突風が生じ、竜鱗兵達を吹き飛ばす。
 実体のない風は屈強な突撃竜鱗兵でも破壊できず、上手く抵抗もできぬまま弾き飛ばされてしまう。
 一撃の威力には劣るが多数を相手取るにはうってつけのパラドクス、なぜか響いてくるよくわからないビジュアル系の曲に高揚しながら運命は竜鱗兵達の力を削いでいく。
 そして他のディアボロス達も合流、負傷し体力を削られた竜鱗兵が完全に潰えるまでそう時間はかからなかった。

 こうして集落よりドラゴンの配下は掃討された。
 残るは上空、巨大な毒嵐竜のみとなる。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【浮遊】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!

サナリア・ナナリカ
目の前のドラゴンを絵筆で空中に描く、リアライズペイントで攻撃。
敵は死の毒を口から発射してくると思うので、頭の向きの正面にはいないようにして、死角から攻撃を仕掛けるようにします。
冷静に、そして周りの森の地形も活かして、隙を突いて攻撃を行う感じです。

折角ここまでこれたんだもん。
妖精さんたちは絶対に守るよっ。
これ以上、ドラゴンの好きにはさせないんだからっ。

それと、この依頼が終わったら、妖精さんたちと改めてお友達になりたいなー、なんて、淡い希望も一応書いておきます。


イツカ・ユメ
ひぇぇ、めちゃくちゃ強そう……
周りの人達と協力して、せめて妖精郷の皆が避難するまでの【時間稼ぎ】くらいは頑張るよ!

【歌唱】【大声】【ジャンプ】【ダッシュ】【ダンス】【演奏】【誘惑】等、とりあえずわたしが出来ることを全力でやって、ドラゴンの注意を惹きつけるね。
ほーらほら、こっちこっち!捕まえてみなさいっ!
動き回りながら棘のある尾の動きや毒を吐く仕草を【観察】して警戒。
相手が攻撃してくる素振りをみせたら、周囲の皆に注意や回避を呼び掛けるね。
なるべく森に被害を出さない立ち回りを心掛けるよ。


無事に終わったら、妖精郷の観光がしてみたいな。
あと、お腹ぺこぺこだからご飯も食べたい!


 最後の竜鱗兵が撃破されるのと同時刻。
 この時になって、上空で静止していた毒嵐竜ゼラザルムが地上へとその意識を向ける。
 容易く蹂躙できるはずの集落、その癖にこの集落の者は耐えるばかりか配下の数を徐々に減らしつつある。
 あちこちから聞こえるはずの人の呻きもなく、それどころか姿がほとんど見えなくなっている。
 その原因――ディアボロスの存在を認識し、得意とする死の毒の練成を開始する。

「ひぇぇ、めちゃくちゃ強そう……」
 迷宮を抜けた直後、森の端から空を見上げるイツカ・ユメ(いつかかなうゆめ・g02834)は空のドラゴンに警戒していた。
 滞空しているドラゴンの強烈な攻撃をそのまま許せば、集落が毒で一気にやられてしまう事もありうるだろう。
 それを食い止めるためにサナリア・ナナリカ(ダダダメ天使・g00116)はその絵筆を空中に滑らせる。
 視界に捉えた敵を描き実体化させるそのパラドクス、見る見るうちに巨大なドラゴンの似姿が空中に描き出されていく。
 ドラゴンは集落に気を取られ、森の端に隠れている彼女は完全に意識の外になっている。
(「折角ここまでこれたんだもん。妖精さんたちは絶対に守るよっ」)
 折角迷宮を抜けてこの地に来たのだ。できる事なら改めて妖精達と友達になりたい、そんな願いを胸にサナリアの筆は淀みなく動いていく。
 そしてそれに近い事はイツカも考えていた。この地を見て回ってご飯を食べてみたい――そう考えている内に、サナリアの絵が完成する。
「これ以上、ドラゴンの好きにはさせないんだからっ」
 そう言ってサナリアは空中に描かれた毒嵐竜を実体化させ解き放つ。
 突如出現した敵に、毒嵐竜は即座に対応。側面に回り込むように飛びかかってくる絵の毒竜にその体で作り出した死の毒を放たんとする。
「ほーらほら、こっちこっち! 捕まえてみなさいっ!」
 だが実体化した竜に隠れ飛翔していたイツカが竜の背から飛んで姿を現し挑発、毒嵐竜が毒を放つ直前にその注意を一瞬逸らす事に成功。
 毒が絵の竜の体を侵す。だが僅かに逸れている。サナリアがいるのは森、その毒の直撃を受けぬようにわざわざ絵の竜に回り込ませたのだ。
「いつか叶う、夢はきっと叶う……フレーフレーっ、皆頑張ってー!」
 記憶の彼方、いつかどこかで聞いたその歌をアレンジして、イツカが歌い上げる応援歌。
 苛立ったようにドラゴンはその身を捩り翼で打とうとするが動き回る彼女を中々捉える事は出来ない。
 更に絵の竜が横合いから爪を突き立てようとして中々思うように動く事ができない。
 しかしドラゴンも強者、タイミングを見切り毒性の棘の尾をイツカに振るい抜き、それは彼女の腕を掠め猛毒で汚染する。
 痛みにサキュバスは僅かに顔を顰める。もし警戒していなければまともに直撃を受けて深々と切り裂かれてしまっていただろう。
 だがまだ動ける、歌える。
 苦痛などないかのように、パラドクスである応援歌をイツカは歌い上げる。
 そしてその応援に励まされたのか毒に侵された絵のドラゴンが毒嵐竜の羽に牙を突き立てる。
 苦悶の叫びと共にドラゴンが高度を落とす。その真下には集落の広場があって。
「頭上注意! 落ちてくるよ!」
 広場で戦っていたディアボロス達に警告、同時にイツカが毒嵐竜から距離を取る。
 轟音が、住民の避難した集落に響いた。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【液体錬成】LV1が発生!
【士気高揚】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV3になった!

十六夜・ブルーノ
毒嵐竜くんが何を待ち構えているのか
疑問はあるけれど
今はまず目の前のことを

毒のこの地や人々、植物への影響が心配だ
手早く片付ける

尾の動きを音と風から察知し回避
毒嵐竜くんの指揮棒の振りは今一だね
そんな音楽じゃ当たってやれないな

今度は俺の旋律を聴いてもらうよ

これまでの動きの観察から急所っぽいところが判るかな
のど元とか目とか四肢の付け根とか

そこへ向けて電撃まとう短槍の一撃

雷光が万華鏡の如く映し出すのは
この地に生きる命の姿
妖精郷の皆から託された思いは
稲妻となって毒竜の体内を駆け巡る

事後にブズーキを演奏

この地の復興を願って
そしてこれまでの犠牲者と
竜くんらへの鎮魂も込めて
死出の旅路の安らかを願う

よい旅を


 滞空していた毒嵐竜を森より出現したそっくりの竜が地に落とした時、十六夜・ブルーノ(人間のサウンドソルジャー・g03956)は囮としての役割を務め終えていた。
 今の彼の傍にいるのはメーラーデーモンのドゥーのみ。空からの警告もあってその墜落に巻き込まれた仲間はいないようだが、回避の為にあちこちに散らばって分断されてしまっている。
 そして村の広場に植えられていた草花は竜の纏う毒によりあっという間に枯れ朽ち始めている。
 今はこの広場内だけだが、本格的に暴れられれば集落全体、更には森と避難した住民達にまで危害が及ぶ可能性が考えられる。
(「あの毒嵐竜くんが何を待ち構えているのか疑問はあるけれど」)
 今はまず目の前のことを、ブズーキからドゥーのそれと相似形の短槍へと構え直し、毒嵐竜が体勢を立て直す前に追撃を仕掛ける事にする。
 敵の気配を察知したようで毒嵐竜は乱雑にその毒の棘の尾を振るう。
 付近の家屋や道具、武器防具が一振りで吹き飛ばされ切断されていくが、ブルーノはその軌道を音や風から読み取って回避していく。
「毒嵐竜くんの指揮棒の振りは今一だね。そんな音楽じゃ当たってやれないな」
 茶化すように言う彼、そんな中でも竜の動きを観察する事は忘れない。
「今度は俺の旋律を聴いてもらうよ」
 そしてブルーノとドゥーは棘の尾の直撃を避けつつ毒嵐竜の喉元へと飛び込む。
 急所かどうかまでは読めないが、この部位を彼から遠ざけようとしているように見えたからだ。
 それを厭うように振るわれた棘の尾が掠め痛みが走るがそれでも彼は竜の喉元へと飛び込むことに成功。
 そして淡翠の短槍に雷光を纏わせ、二つの槍が竜の喉に突き込まれた。
 槍に迸る雷光にはこの地に生きる生命の姿が万華鏡のように像を成す。それは彼が託されたこの地を守ろうとした住人達の想いであり、そしてその痛烈な一撃は竜の体を駆け巡る稲妻となり竜を内側から灼き尽くす。
 だがドラゴンの生命力は強靭で、暴れ狂う毒竜の反撃を逃れるようにブルーノとドゥーは毒嵐竜から距離を取った。
 恐らく体力は半分は削れているはずだが、毒竜はまだその威圧感を衰えさせない。
 だがディアボロス達の攻勢は更に続いていく。
成功🔵​🔵​🔴​
効果1【託されし願い】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!

龍統・光明
さぁドラゴン退治と行きますか

先ずは【忍び足】等を使い奇襲出来るならする。

攻撃は【結界術】【残像】等を駆使して回避

【斬撃】【オーラ操作】等を駆使しタイミングを合わせて攻撃

・ご自由に動かして頂いて構いません
(NG・ギャグ)


ベアトリス・リュウフワ
汚物を撒き散らさないで頂けます? 穢らわしい。
蜥蜴ごときに美しい自然を汚す権利はございませんのよ。お仕置きですわ。

大地を毒で染めるのであれば【飛翔】することで軽減を試みましょう。無効化できればこの上ないですが、わたくしとて、そこまで甘くないと思ってますわ。ある程度の侵蝕は心の持ちよう……【情熱】で堪えましょう。

おや、空中だと無防備だと思いまして? 舐められたものですわね。
鞭を利用した【グラップル】で近場の木や障害物を利用し我が身を動かすことで不規則な軌道を展開。
さあ踊りましょう。【ダンス】には呼吸というものがありましてよ。
敵の呼吸、所作が乱れたところに懐に潜り込み、『正道の剣』を披露しますわ。


宵闇・柩
なんだあのでけぇトカゲは…おもしれぇ!メルヘン野郎が!絵本の世界に叩き込んでやるぜ

あのやべーのは毒か?鉛弾で環境破壊を止めなきゃな、パラドクスで翼や手足の関節を狙って動きを制限しつつ【制圧射撃】で牽制して距離を置くような、慎重な立ち回りでじわじわ削りにいくぜ!
勝つ為だ、多少の犠牲は厭わねぇ、泥臭い戦場での戦い方を教えてやる!


 毒嵐竜が電撃の苦痛に暴れ狂う中、三人のディアボロスが駆けつける。
(「さぁドラゴン退治と行きますか」)
 足音もなくドラゴニアンの青年、龍統・光明(千変万化の九頭龍神・g01001)が鞘に納めた二振りの刀に手をかけつついつ切り込むかタイミングを計る。
「なんだあのでけぇトカゲは……」
 本来畏怖してもおかしくはないドラゴンの巨体、だがサイボーグの宵闇・柩(平和維持軍猟隊・g00096)は恐れるどころか獰猛な笑みを浮かべていた。
「……おもしれぇ! メルヘン野郎が!」
 絵本の世界に叩き込んでやるぜ、と柩が接近しようとするが、その周囲に漂う毒に足を止める。
 体内で錬成される死の毒、その余波が墜落した周囲にまで広がっているのだろう。
「汚物を撒き散らさないで頂けます? 穢らわしい」
 黒のゴシックドレスを纏うベアトリス・リュウフワ(強欲と傲慢のミルフィーユ・g04591)が心底嫌そうに、けれど凛としてドラゴンにそう告げる。
「蜥蜴ごときに美しい自然を汚す権利はございませんのよ」
 お仕置きですわ、とベアトリスが直剣を構える。
 その剣は記憶の彼方の誰かに託された刃、触れる者を尽く蝕まんとする呪剣だが彼女はそれを澄まし顔で扱う。
 挑発を認識したか、怒れる竜が吼える。
 そして竜に止めを刺さんと、三人のディアボロスが動き出した。
 最初に竜が狙いを定めたのはベアトリス、地面に前足を叩きつけるようにして踏みしめ、その周囲の土壌を汚染し揮発性の毒を周囲に漂わせる。
 同時、ベアトリスはこれまでのパラドクスにより得られている飛翔能力により飛翔する。
 彼女が予想していた通り、地上に滞留する毒は空中までにはそれ程拡散しておらず、今はまだ堪えきれない程ではない。
 揮発性の毒は上空にも徐々に広がってくる中、ベアトリスは飛翔のみでなく近くの無事な建物の柱に鞭を巻き付け体を引き寄せ変幻自在な軌道を取りドラゴンの狙いを散らしていく。
 空中をダンスのようにリズムを取って調子を崩さぬように悪女は踊り、竜の攻撃を見切り直撃を躱していく。
 そしてその間に柩は広がる毒の土壌の範囲外からドラゴンに照準を定めていた。
 この状況で竜の懐に飛び込むのは躊躇われるが、柩はこの距離でも十分に戦える。
 鉛玉――生物の体内では猛毒となるそれで環境破壊を止めるのは皮肉なものだが、壱式機関銃に込めたその弾丸がこのドラゴンを討ちこの地を救う為の武器となる。
 柩がパラドクスを発動、するとドラゴンの強靭な鱗の最も弱い場所が感覚で理解できる。
「Tallyho!!」
 軽機関銃の引鉄を引き、再び空へと飛び立たんとしたドラゴンの翼の付け根を正確に狙い撃ちその飛翔を妨害。
 乱雑に振るわれる反撃の棘の尾を硬質なブレードでガードしつつ、手足の関節を封じるように距離を取りながら柩は慎重に射撃を重ねていく。
 少々卑怯とも言われかねないと柩は思うが、同時にここは戦場である。勝つための多少の犠牲を厭わない、泥臭い戦場での立ち回りこそが彼女の真骨頂なのだから。
 空を踊る黒の悪女と地上から関節を狙撃し続けるサイボーグ、毒嵐竜の意識は彼女らに向いていて、音もなく忍び寄る光明には気づいていない。
 彼の狙いは奇襲、注意が彼から逸れている今こそが好機。
 毒を避け僅かに残っている建物の屋根や瓦礫の上を足場に、パラドクスの余波で飛来する瓦礫や毒混じりの突風を結界で凌ぎながら至近距離へと迫って、
「理ごと斬り刻め! 彼岸花!」
 そして刀を抜き放ちパラドクスを発動させる。目にも止まらぬ速度の刃が連続で振るわれ、竜の硬質の鱗を切り裂いていく。
 竜殺しの力も秘めた剣閃の連撃は速度を増していき、けれど毒嵐竜の尾の一撃に阻まれ途中で弾かれてしまう。
 そしてその一撃は防御から攻撃にそのまま転じ、光明に棘の尾が叩きつけられる。
 咄嗟に片方の刀を盾にし、纏うオーラと結界を全て防御に向ける事で切断される事は免れたが毒に侵され激痛が走る。
 しかしこの瞬間、光明に対応する為に毒嵐竜の呼吸と動きが乱れた。
 それを見切りベアトリスが上空からドラゴンへと一気に降下しつつパラドクスを発動する。
 それは彼女の家に古くから伝わる剣技の基礎たる正道の連撃。
「基礎こそ究極にして至高。お受けなさいな?」
 稀代の悪女、そう呼ばれた記憶とは程遠い真っ向からの攻撃は、一撃目は竜の翼の根元を切り裂き、続く切り返しの刃は前足の根元を斬り裂き封じ。
 そして踊るように咆哮反転、優雅なリズムから勇猛果敢な情熱的なリズムへ転調し、最後の強烈な斬撃を竜の首元に刻み込んだ。
 裂かれた首から大量の血がこぼれ、そして毒嵐竜はどう、と地へと倒れ消滅した。

 こうして集落はドラゴンの侵略より守られた。
 侵略者により大きな被害を受けた集落だが、ディアボロス達の適切な避難誘導や救助・治療の甲斐あって奇跡的に死者は出ておらず、パラドクスの効果による治癒も完了している。
 だが破壊の影響はとても大きく、すぐに復興できるかは少々不安な程で、もしかすると復興を諦め他の地の仲間を頼ることになるかもしれないと言う住人もいた。
 けれどこのまま復興させたいと、そう願う者も多くいて。
 そんな集落に弦楽器のメロディが響く。
 その曲は犠牲者や竜への鎮魂を願い静かに奏でられる弦の音色は死出の旅路の安寧を祈るもの。
 この後どのように道を選ぶにせよ、よい旅路を――そんな祈りを込めた旋律が妖精郷の住人の心に染み渡っていった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​
効果1【エアライド】LV1が発生!
【勝利の凱歌】がLV2になった!
【完全視界】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【ラストリベンジ】LV1が発生!
【フィニッシュ】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2021年09月14日

妖精郷を焼くドラゴン

 幻想竜域キングアーサーの妖精郷を、ドラゴンが襲撃。妖精郷の村々が、ドラゴンと配下の竜鱗兵によって焼き払われる事件が発生しています。
 妖精郷の村は、妖精の森に守られており、近づくものを迷わせるのですが、空を飛ぶドラゴンには効果が無く、なすすべもなく蹂躙されてしまうようです。
 パラドクストレインで妖精の森の外側まで移動し、妖精の森を突破して妖精の村に向かい、ドラゴンに襲われている妖精郷の住人を救援してください。
 妖精郷の住人は、人間とエルフ(耳の長い人間)がいるようです。

タグの編集

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 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#幻想竜域キングアーサー
🔒
#妖精郷を焼くドラゴン
🔒
#妖精郷


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選択肢『妖精郷の森の迷宮』のルール

 妖精郷の森の中を進み、妖精郷の村を目指します。
 妖精郷の森の植物たちは、意志を持ち、簡単な会話さえ可能なものもいます(戦闘力は持ちません)。
 植物たちは、自分達の場所や形を変えるなどして、妖精郷の村を目指す者達を迷わせようとしています。
 この森の迷宮を突破して、妖精郷の村に向かいましょう。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【🔑】この選択肢の🔵が👑に達しない限り、マスターは他の選択肢のリプレイを執筆できない。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢『妖精郷の住人との接触』のルール

 幻想竜域キングアーサーの妖精郷に住む住人と接触を試みます。
 妖精郷の住人には、普通の人間と、耳が長い種族(身長などは人間とほぼ同じです)がいるようです。
 彼らは、魔法の杖を使って、レジェンドウィザードのような魔法を使ったり、妖精騎士のような剣技で戦う事が出来ますが、パラドクスを使用する事が出来ない為、クロノヴェーダと戦っても、万に一つしか勝ち目はありません。
 戦闘中の彼らと会話し、うまく共闘する事が出来れば、彼らを生き延びさせることが出来るでしょう。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『登場人物(NPC)との会話に専念する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾一般人を襲うトループス級『突撃竜鱗兵』のルール

 周囲の一般人を襲撃するトループス級クロノヴェーダ(👾)と戦闘を行います。
 放置すると村や町を破壊したり一般人を虐殺してしまうので、被害が拡大する恐れがあるでしょう。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿アヴァタール級との決戦『毒嵐竜ゼラザルム』のルール

 事件の首魁である、アヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と戦います。
 👿を撃破する事で、この事件を成功で完結させ、クロノヴェーダの作戦を阻止する事が可能です。
 敵指揮官を撃破した時点で、撃破していないクロノヴェーダは撤退してしまいます。
 また、救出対象などが設定されている場合も、シナリオ成功時までに救出している必要があるので、注意が必要です。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「シメオン・グランツ」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。