リプレイ
ロス・ヴェルト
間髪入れずに攻め混んでくるとはな、成る程、俺達を再び敵として認識したか。
終焉の時報に時計の針が到着するのはまだ先の事だ。今ではない。……悪いな演奏家の天使達。お前達の演奏は此処で最後だ。
今からその耳障りは音色、此処で掻き消させて貰うぞーー!
誰よりも前に立ち、【水平刀・垂直剣】を構えて、パラドクスを使用し、その際に出る衝撃で厄災を迎撃する。
さあ、見せてやろう。貴様達の仲間を、大天使共を葬った復讐の一撃を
技を放った後は【勇気】で身体を奮い立たせて、人形のマドンナと共に動ける限り、銃で厄災を迎撃する
しかし、終末の音か……年末に終末の音色を聴くことになろうとは思わなかったな。……聞くなら除夜の鐘だな。
アッシュ・アーヴィング
アドリブ歓迎。他者との絡みも可。
マジか…砲弾の雨みたいなもんじゃねぇか。
懐かしいような、思い出したくもねぇって言うか…
撃ち落とすのは経験なかったが頑張るとするかね。
【完全視界】を利用しまずは降って来る災厄を見極める。
どこを自力で排除するか、どこを味方に撃ち抜いてもらうか。
自身に火力が足りない事は分かってるからその分は目になるし、やれる範囲のタスクはこなす。
大きな範囲での処理は指示出して仲間に頼む。
零れたものは【パーフェクトエイミング】にて迎撃。
クリスマスに盛大な演奏ありがとさんなクソッタレ。
こっからは静かな年末だから黙ってくれや。
ロビン・スロワーズ
何もないとこから色々落として来れるって、ズルだよね。ヘリみたいに大本叩いたりできないしさ。
まあ、敵に言ったって仕方ないし。どうにかするよ。
降り注ぐ災厄に対して、「フリージングミサイル」を撃って迎撃するよ。
主に火を狙って凍らせて、雹にぶつけて弾くように当ててみる。「冷気の支配者」で周囲の気温を下げて、燃焼の抑制も図ってみようかな。
多少の熱やダメージは忍耐力で耐えるつもりで、回避より迎撃を優先してとにかく撃ちまくるよ。
戦場出るの、久々だから。鈍ってないと良いけど。
奴崎・娑婆蔵
おうおう、なんとも派手な花火じゃァありやせんか
成る程確かにこいつァ煩わしくていけねえ
カチコミに本腰入れる為にも、まずはここを世話してやりやしょう
立て――『トンカラトン大王』
・妖刀『トンカラ刀』を鞘から抜き、呪いの包帯を繁茂させる【呪詛】をしこたま解放
・全身包帯グルグル巻きの巨大怪人トンカラトン大王を編み上げ、ズシーンズシーンと歩かせる
・大王と行軍速度を揃えて進行
・大王の巨躯を天蓋代わりに、災厄に対し己や友軍の上方を防御しつつ往く
・大王の体にガタが来たら『影業』や呪いの包帯マシで体周を適宜補強しまくる
・でかい雹とかが来たら、己の挙動に連動させる操縦にて、大王の持つ剣で斬って落とさせる(臨機応変)
コレット・ロンデックス
オーッホッホッhゲッホ! …ンッンン!
空から降り来る雹と火ィ? 硫黄の代わりに雹のつもりかは知りませんが、天使だからって軽率に"ソドムとゴモラ"し過ぎではありません!?
第一、土地と建物が痛むでしょう。奪還した後の統治に支障が出るとは考えないんですの?
それで支配者階級を気取るとか、とんだ怠慢ですわね!
*
とりあえず、パラドクスで空に上がりますわ
目標は程々のサイズの雹。スレッジハンマーをバット代わりに、予測弾道近くへ空中移動→殴打ァ! の繰り返し
あと、川に落下するよう角度は調整いたしますわ
なんたって俺様、やれば出来る子ですもの
畑に紛れた石にそうするように、さっさと片付けてやりますわッ!
●災厄を越えて進め
江戸川橋からやや離れた安全な地点に、パラドクストレインは停車。
急ぎトレインから下車したディアボロス達は、その距離でさえ朗々と届く喇叭の音を耳にした。
「オーホッホッhゲッホ! ゲホゲホ! ……ンッンン!」
コレット・ロンデックス(吶喊! 粉砕!! "農"筋令嬢!!!・g00938)は、それをかき消すぐらいの高笑いをあげようとした……が、おもいっきりむせて苦しんでいる。
「大丈夫か? しかし……血の混じった雹と火ねぇ。砲弾の雨みたいなもんじゃねえか、おっかねぇ」
アッシュ・アーヴィング(傭兵・g01540)は嘆息し、自動拳銃のスライドを引いた。
「なるほど、『終末の音』とは言い得て妙だな。アルケーは、よほどこの地区を奪還したいらしい」
ロス・ヴェルト(針を動かす者・g00100)は呟き、空を見上げた。
早くも空には不穏な陽炎がわだかまり、この世ならぬ威圧感を醸し出している。
「……大天使だからって軽率災厄を起こしすぎですわ! 第一、土地と建物が痛むでしょう。奪還したあとの統治に支障が出るとか、そんなことは考えないのかしら」
ようやく落ち着いたコレットは、呆れた顔で頭を振る。
「それよりも優先したいことがある、ってことでさァ。つまり……」
「アルケーは、それだけ新宿島の謎に興味を持ってる、ってことだな」
奴崎・娑婆蔵(月下の剣鬼・g01933)の言葉をアッシュが継ぐと、娑婆蔵はこくりと頷いた。
「なんにせよ、好き勝手やらせる道理ァございやせん。カチコミに本腰入れるためにも、まずはここを世話してやりやしょう」
「私達が消耗していたら仕方がないけど、多少のダメージは覚悟したほうがいいかもしれませんね」
ロビン・スロワーズ(人間の戦場工兵・g00040)が言った。そして彼女は、誰にも聞こえない程度の声で、
「戦場に出るの、久々だから……鈍ってないといいけど」
と、少しだけ不安そうにひとりごちた。
だが、彼女はそこらのロートルとは違う。鈍ったことを理由にせず、こうして戦場に馳せ参じているからである。
「年末に聞くなら、除夜の鐘がいい。俺達を再び敵と認識した奴らの侵攻を止めるためにも、急いで道を切り拓こう」
ロスの言葉に、ディアボロス達は頷く。そして彼らは、喇叭の音に向かって進むように、江戸川橋へと駆け出した。
遠くに、トループス級の大群が近づいてくるのが見える。
逆説連鎖戦は距離という概念を無視するため、攻撃しようと思えば、この時点ですでに奴らを叩くことが出来たろう。
しかしディアボロス達は、すぐさま降り注いできた雹と火の勢いに、その可能性を棄却する。
「おうおう、なんとも派手な花火じゃァありやせんか」
「何もないとこから色々落としてこれる敵って、ズルですよね。ヘリみたいに大元を叩いたりも出来ないですし……」
面白がる娑婆蔵に対し、ロビンは嫌な記憶が蘇ったのか、嘆息している。
「俺も懐かしいような思い出したくもねぇような……とにかく、まずは災厄を見極めねぇとな!」
アッシュが【完全視界】の効果を発動すると、ディアボロス達の視界は明瞭なものとなり、降り注ぐ雹と火をより正確に視認出来るようになった。
それを見た一同は、改めて災厄のすさまじさに顔を顰める。あれは、一人二人で迎撃できる量ではない。
もしも彼らが猪武者めいて、大群やアヴァタール級を叩こうとしていたならば、大きな消耗を強いられていただろう。
「俺様は空に上がりますわ! 支配階級を気取る怠慢野郎どもに、目にもの見せてやりますの!」
コレットはパラドクスの力で翼を吶喊仕様の強靭な構造へ変異させ、【飛翔】の残留効果で空へ舞い上がった。
「切り込み役は俺が行く。殿は任せた」
ロスはそう言うと、誰よりも早く駆け出し、水平刀と垂直剣の二刀を構える。真正面から活路を切り拓くつもりだ。
「こちらは援護を。多少の被弾は耐えられます。気にせず前に出てください」
ロビンは火炎放射器『フレイムヴァイパー』をがしゃりと構える。その砲口には、凍結弾精製装置が取り付けられていた。
「したらば……立て、『トンカラトン大王』」
娑婆蔵はロスの後を追う形で悠々と歩き出し、妖刀『トンカラ刀』を鞘走った。
すると、彼の全身に巻き付いた呪いの包帯が、ざわざわと植物のタイムラプス映像めいて蠢き、そして『繁茂』する。
恐るべき速度で成長した包帯は一箇所に撚り合わさり、巨大な怪人『トンカラトン大王』を編み上げた……!
一方、侵略軍本陣。
「さっそくお出ましね、ディアボロス。まったく、どうやってこちらの動きを読んでいるんだか」
最前線からの報告を受けたヴェル・ス・ヴァールは嘆息し、『アルケーの目』らに命じた。
「獄下兵どもに伝達なさい。進軍を最優先、向こうが仕掛けてこない限り手出しはしなくていいとね」
そしてヴェル・ス・ヴァールは空を見上げる。血の混じった雹と火が降り注ぐ、黙示録の空を。
「この災厄を越えて進めるというのなら、やってみなさい。油断はしないけれどね……!」
奴らは、どんな状況からでさえ起死回生の一手を生み出してみせる。ヴェル・ス・ヴァールはそれを知っている。
だが、それを踏まえても、この『終末の音』がもたらす第一の災厄は恐ろしい。
はたしてディアボロス達がそれを越えられるかどうか、ある意味で手並みを拝見するつもりでもあった。
そして、最前線!
「終焉の時報に時計の針が到着するのは、まだ先のことだ、いまではない」
ロスは二刀を握る手に力を込め、呟いた。
「……悪いな、演奏家の天使達。お前達の演奏はここで最後だ。今からその耳障りな音色、ここでかき消させてもらうぞ!!」
両足に力を込め、ロケットスタートめいて一気に踏み込む。
あまりの衝撃ゆえに、剣が砕けてしまうほどの奥義、その銘を『滝薙十閃』。諸刃の剣を初手に叩き込むほどの気概!
「見せてやる、貴様らの仲間を、大天使どもを葬った復讐の一撃を!」
ビュッ、という空気を切り裂く音は、ロスの両手が霞んだあとに聞こえた。斬撃が速度のあまり、音を超えた証だ。
そして衝撃が来る。空を裂き海をも割ろうかという凄絶なる剣戟が、雹と火で染まった空に十字を、文字通り切り拓いた!
「すげぇ技だな……! けど、全部は落としきれてねぇ! 取りこぼしはこっちで狙撃するから、デカいのは頼むぜ!」
観測役に徹するアッシュは、仲間達に連携を頼んだ。そして彼自身は自動拳銃を構え、極限の集中状態のなか、ロスの奥義で生まれた雹の残骸をひとつひとつ丁寧に狙撃していく。
「クリスマスに盛大な演奏ありがとさんな、クソッタレ。こっからは静かな年末だから、黙ってくれや!」
BLAMBLAMBLAM! 銃声が喇叭の音を切り裂き、弾丸は空を劈く。支配と君臨に牙を剥く、復讐の弾丸は号砲のようだ。
「デカブツの相手となりゃ、あっしの出番でさァ! トンカラトン大王の大王たる所以、見せやすぜェ!」
巨大なトンカラトン大王は、ずしん、ずしんと地響きめいた足音を立てて、その威容を誇るように進軍する。
足元に立つ娑婆蔵が妖刀を大上段に構えると、それをなぞるようにしてトンカラトン大王も同じ構えを取った。
「なら、火はこちらで……! 燃え盛る火でも、パラドクスの力で凍らせれば!」
ロビンはフレイムヴァイパーを腰だめに構え、燃え盛る火そのものを狙ってフリージングミサイルを撃ち出す。
極低温の冷気を封じた超常のミサイルが、炎の真芯を捉えると、めらめらと燃える火は青ざめて凍りつき、砕け散る!
その衝撃は雹の雨にも伝搬し、小ぶりな雹の多くは巻き込まれるようにして砕けた。問題は巨大な雹だ!
「雹も炎も関係ねェ。災厄なぞ、八ツ裂きにしてやりまさァ!」
雲耀が如き神速かつ大胆なる剣戟が、ごうっ! と空気を分厚く切り裂いて降り落ちた。
トンカラトン大王の構えた剣が、巨大雹を真っ二つに切断。そしてその残骸を、アッシュとロビンが狙撃して砕く!
「前衛がタフだと頼りがいがあるな! こっちは狙撃に集中すりゃいいから気が楽だぜ!」
「でも、さっき空へ飛んでいった彼女は……」
ロビンはさらに上空を見上げ、唖然とした。
「オーホッホッホッホ! 畑に紛れた石を片付けるのと、さして変わりはありませんわァー!!」
見よ! 上空に舞い上がったコレットは、その強靭な翼で大気を叩いて加速すると、スレッジハンマーを両手で構える。
まるで野球選手めいて、加速力を乗せてフルスイング! 雹を殴り飛ばすことで撃ち落としているのだ!
「し、しっかり川に落ちるよう調整してるの……? すごい……」
ロビンはよそ行きの口調も忘れて、呆然と呟いた。
「当ッ然ですわ! なんたって俺様、やれば出来る子ですもの!」
ゴン、ガン、ガッ!! と、パワータイプにもほどがある方法で雹を叩き落とすコレット。
彼女に飛来する火は、それを見抜いたロビンが凍らせて相殺する。
「炎を一瞬で凍らせるとか、そちらの狙撃の腕前も大概ですわね! 援護射撃、ありがたいですわ!」
「これで本体を叩けりゃ、言うことなしなんだけどな……!」
アッシュは呻いた。トランペッター本体を叩く方法がない以上、この戦いが終わるまでは対処療法的に動くほかあるまい。
されど、ディアボロス達の抜群の連携のおかげで、降り注ぐ災厄はその大部分を無効化されていた!
「この感じなら、いけるな……よし。行くぞ、マドンナ……!」
ロスは気力を振り絞って再起し、人形と銃を操って狙撃に加わる。
「無理はいけやせんぜェ? しんどけりゃァいくらでも後ろで休んででくれて構いやせん」
「おあいにくさまだ。この程度で膝を突くつもりはない……!」
ロスの力強い言葉に、娑婆蔵はカハハ、と笑みを漏らした。
「上等でさァ。逆侵攻キメやすぜェ!」
再びトンカラトン大王が進軍を開始し、向こうに回した大群へと挑みかかる。
災厄さえも乗り越えて、ディアボロス達は進む。奪い取ったものを、次は守るために!
「
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【書物解読】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
【冷気の支配者】LV1が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV2が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
リーシャ・アデル
・心情
ヴェル・ス・ヴァールの方にも切り込みたいけど、まずはこの大群をどうにかしなきゃね
しっかし、炎に包まれた大天使の軍団ねぇ……?
面白いじゃない、どっちの炎が上か、見せつけてやるわよっ!!
・戦闘
残留効果≪飛翔≫の効果を使って【空中戦】に対応できるようにしつつ、武器「翠焔・創像:ボルケイノランス」による【貫通撃】と武器「翠焔・創像:フレアグレイブ」による【薙ぎ払い】に【火炎使い】で武器に炎をまとわせて、パラドクス『翠焔・創像:ウォーストライク』で敵群を蹴散らすわっ!!
加速と突撃でこっちを刺し貫く?返り討ちにしてやるからかかってらっしゃいっ!!
・その他
アドリブ等は大歓迎よ
エンデ・トロイメライ
一部戻ってきたとはいえ東京の大部分はそのままだし、まだまだ敵が残ってるねぇ……まあ、全部潰せばいいんだけど。
FLUGEL、機能制限解除。片っ端から蹴散らそうか。
銃型ユニットは胴体を狙い一斉掃射。剣型ユニットは高速で飛び回り切り裂きつつ撹乱。
そっちに気が向いた隙にアタシも高速飛行からのサーベルでの一閃と、スナイパーライフルでの狙撃で、敵を翻弄しながら確実に仕留める。
正直、年末年始くらい静かにしててほしいもんだけど、言って聞く奴らでもなし。じゃあさ、物理的に静かにするしかないよねぇ?
諷和・もこ
ん、燃えてる兵士さんがいっぱいなんだよ
橋を渡れなくしたら、少しは足止めにできないかな…?
【建造物分解】で橋を【破壊】したり
飛んでる兵士さんに「まくら」を【砲撃】…じゃなくて
投げてぶつけて落下させて
皆まとめて川に落としたところで
【冷気の支配者】で川を凍らせちゃうんだよ
足止めが出来たら、沢山の羊さんたちで踏みつぶしちゃうんだよ!
壊れた橋は……ちゃんと後で直すから……今だけはごめんなさいなんだよ
白水・蛍
アドリブ/連携歓迎
お待たせいたしました。加勢いたします!
炎をまとって戦っているのであれば、まずはその炎を弱める事からかしら?
残留効果【冷気の支配者】で周囲の気温を下げつつ戦い、更に持ち込んだ【水源】も併せてぶつけましょう。
そうすると視界が悪くなりそうですから【完全視界】を使用して、敵の居所を確認いたします。
その後は、オラトリオのスパーライトと一緒に遠距離から矢と音の魔力を敵にぶつけ続けます。
多少の怪我は気にせず、臆せず戦い抜きますわ。
紀・雪名
見てくれから暑苦しい、僕は暑いのが非常に嫌いなので鎮火して頂けますかい?
接近戦をせず、なるべく距離をとりながら【高速詠唱】【不意打ち】
アイテム形代【水符】又は、形代【火符】にて敵の動きを制限しながら攻撃
攻撃の炎が迫りくれば、向かひ火の勢いを押し返し仲間の支援にするもよし
パラドクスで水を凍らせ、氷柱に変えてしまうもよし
周辺一帯に迷惑のかかるお姿は消えて下さいませ。
遠慮は要りません…炎を消し去り氷柱にして差し上げますよ。
※アドリブ連携歓迎、おまかせ
篁・弧珀
(サポート)
「時は来たれり。仇讐の輩に一矢報いるとしよう」
「では……私は、皆さんのお手伝いを」
弓使い+陰陽師&フォロー体質故に、牽制など後方支援中心で戦う。冒険は他の手伝いに回る事が多い
妖弓『苦殺』が主な武装。パラドクス「神蝕呪刃」と「陰陽弓術」は『苦殺』を介して発動する
京になかった文化に関心あり。素朴なものを好むが、初見もまずは試す実はチェレンジャー
甘味好き。狐らしくお揚げの料理は美味しい
見聞した事をこまめに手控えに記している。後で博物誌に纏めたい
パラドクスや残留効果は積極的に使用し、多少の怪我も厭わない
喩え依頼成功の為でも、他のディアボロスの迷惑や公序良俗に反する行動はしない
後は好きに動かして頂ければ
●罪深き矛を砕け
燃える炎と雹が、喇叭の音に合わせて降り注ぐ。
ディアボロス達の猛反撃によって、その大半が相殺され、あるいは散らされ、突撃するための間隙を作り出していた。
対して向こうから進軍するは、煉獄の業火に焼かれながら隊列をなす、罪深き兵どもである。
苦悶し嘆いているであろう頭部は焼けた鉄のヘルメットで覆われ、もはやその相貌も、声のひとつも伺えはしない。
まるで意思も命もない人形めいて、それらは一糸乱れぬ動きで江戸川橋を進軍しようとしているのだ。
まるで、終末によって地獄の釜の底から溢れかえった、おぞましき亡者、あるいは悪魔の軍勢めいて。
「見てくれから暑苦しいですね。僕は暑いのが非常に嫌いなのですよ」
紀・雪名(鬼をも狩り尽くす鬼・g04376)はうんざりした様子で頭を振り、水の力を宿した符を放った。
それは空中で巨大な水の波に変じ、ざばあ!! と獄下兵の軍勢を薙ぎ払う。だが散り飛ぶ水しぶきを蒸発させ、新手の兵が恐れも躊躇もなく、まっすぐに進んでくるのだ。
「まさしく大群ですね。ジェネラル級の支援に加えてこの兵力を投入するとは、アルケーは本気のようです」
篁・弧珀(陽炎う陰陽射手・g03309)は冷静に状況を俯瞰し、敵の軍勢からその作戦目的に賭ける熱意を察した。
つまり、ここで奴らを止めなければ、ディアボロス達の奮戦によって得たアドバンテージも、薄らいでしまう。
なんとしてでも、この大群を駆逐せねばなるまい。弧珀はいつも通り後方支援の構えに回ることにした。
「後ろは私にお任せを。トランペッターの災厄も、他のディアボロスの方々のおかげでほとんど無力化出来ているようです」
「本当は、ヴェル・ス・ヴァールのほうにも切り込みたいんだけどね……お言葉に甘えて、突っ込ませてもらうわよ!」
リーシャ・アデル(絆紡ぎし焔の翼・g00625)は燃え盛る炎の翼を広げ、螺旋状の炎を纏う大型突撃槍、『翠焔・創像:ボルケイノランス』を"描雅"し、ランスチャージを仕掛ける。
「炎に包まれた大天使の軍団ですって? 面白いじゃない、どっちの炎が上か、見せつけてやるわ!!」
これに対し、前線を構築する数体の獄下兵もまた飛翔、猛禽じみた急滑空でチャージを迎え撃ち、矛がぶつかりあった。
がきん!! と耳をつんざく金属音が響き渡り、散った火の粉が大気を焦がす。リーシャはその威力を奥歯で噛み殺す。
数はもちろん、練度もなかなかのものだ。……だが、ここで怯んでいては、奴と見えるなど夢にも等しい……!
「空中戦ならアタシも手伝えるよ、そのまま進んで!」
そこへエンデ・トロイメライ(エピローグ・g00705)が駆けつけ、重力操作飛行ユニット『FLUGEL』の機能制限を解除し、反発力で吹き飛んだ敵兵にマシンガンの弾丸を叩き込んだ。
返り血めいて噴出した煉獄の炎が、エンデの鋼のボディを灼くが、彼女はその反撃の負傷をものともせず加速。
「正直、年末年始ぐらい静かにしててほしいもんなんだけどねぇ。どうせ聞かないなら、物理的に静かにしてあげるよ!!」
再加速から繰り出された高速の斬撃が、一体の獄下兵の胴体を真っ二つに両断し、残骸は己の炎に灼かれて滅した。
「わあ、上ですごいことになってるんだよ……! で、でもまだ次のが来てるんだよーっ!」
高速のドッグファイトめいた空中戦を見上げていた諷和・もこ(ふわもこうとうと・g01739)は、ザッザッザッ……と近づいてくる新手の集団の足音に、わたわたと動転した。
鬼人である彼女のタフネスとパワーなら、真正面からの戦闘は不可能ではない。しかし、あの数を相手取るのは、その後の戦いも考えると少々避けたいプランだ。
「……そうだ! 燃えてる兵士さんなら、川に落とせばなんとかなったりしないかな!?」
そこでなにやら名案を思いついたもこ、やおら武器である『まくら』を大岩のごとく投げつけた。先頭の獄下兵に命中! ……する、が……。
「……全然びくともしてないんだよーっ!?」
さもありなん。もこの怪力は大したものだが、パラドクスでもないのに武器を投げつけたところで大して意味はない。
一方、まくらの砲撃(?)を受けた獄下兵は、むかっ腹が立ったのか、あるいは目立ったもこを狩ることにしたのか、燃える翼を広げて超低空飛行で加速、突撃を仕掛けてきた!
「あれでは、残留効果で炎の勢いを弱めるというわけにもいかなさそうですね……ならば!」
やや遅れて駆けつけた白水・蛍(鼓舞する詩歌・g01398)は、きりりと引き絞った弓弦を解き放ち、鋭い鏃を叩き込んだ。
「スパーライト、手を貸してください! 我が声の浄化の力を、あれらにぶつけます……!」
蛍の声は魔力を帯び、水を操り魔を浄化することが出来る。それを込めた矢ゆえに、獄下兵の燃え盛る肉体はぐさりと鏃に貫かれ、苦悶しているかのように痙攣し、果てた。
返り血めいて噴出した炎が、蛍の白い肌を焦がす。だが、彼女はすでに次の矢を引き絞り、狙いを定めていた。
「この程度の怪我で、怯んでいられましょうか。我が声に応えて来たれ、花満ちる水の調べよ!」
「あ! 兵士さん達の動きが鈍ったんだよ! じゃあボクも……羊さん羊さん、こっちなんだよー!」
敵の足並みが乱れたのを見抜いたもこは、『マーチオブシープ』を発動。
もこもこと愛らしい、羊のような妖精たちがどこからともなく現れ、怒涛の勢いで江戸川橋を駆け抜け、大軍勢とぶつかる! まるで、荒野を征くバッファローの大群のようだ!
「なにやら騒がしくなってきましたね。これでは、どっちが周辺一帯に迷惑をかける存在なのやら……」
などと嘯きながらも、雪名は新たな水の符を放ち、それを即座に凍らせることで氷柱を生み出し、敵を串刺しにするという離れ業をやってのけていた。
この世ならざる極低温の冷気を内に秘めた氷柱は、燃え盛る煉獄の炎であろうと融かせはしない。
降り注ぐ氷柱に串刺しにされた獄下兵は、その燃え盛る炎さえも氷漬けにされてしまうのだ。
「ふん! どうやら、そっちの炎はその程度みたいね! せめて最期は、アタシの炎で消え去りなさいっ!!」
空から降り注ぐリーシャの燃える矛が、氷漬けになった獄下兵を砕き、融かし、跡形もなく焦熱滅殺していく。
そんなリーシャの攻撃の隙を、無重力を浮かぶ宇宙飛行士めいた変幻自在の軌道で飛ぶエンデが、見事にカバーしていた。
「まだまだ敵が残ってるねぇ、まあ、全部潰せばいいんだけど!」
「そうだよー! たしかに騒がしくて、街の人に迷惑かもだけど……でも、今だけはごめんなさいなんだよ!」
もこの召喚した羊めいた妖精が、ずどどどど……とすさまじい勢いで前線を押し上げ、ディアボロス達は一気に逆侵攻を仕掛けた。
「皆さん、お見事です。惚れ惚れするほどの業前ですね」
弧珀はそんな彼らの手際とパワフルさ、そして何よりも即席の連携を心から称賛し、同時に波状攻撃を逃れた敵に矢を番える。
矢に妖弓『苦殺』の妖力が満ち、さながらレールめいて三連の六芒星が描き出される。
シュパッ、と放たれた矢が六芒星を貫通すると、それは十八の光の矢に変じ、意思持つ流星めいて軌跡を描き飛翔!
これぞ、陰陽弓術弐の矢『籠目三連』。陰陽術と弓術を合わせた、弧珀独自のパラドクスなのだ。
「なるほど、あのような使い方が……弧珀さんもさすがですわね。負けていられません!」
彼の弓の技量を見て取った蛍は快哉めいて叫び、さらなる清らかな水の調べを謳い上げ、その魔力を矢に込めた。
雪名の水符、弧珀の光の矢、そして蛍の水の矢……三種の力は混ざりあい、空からなおも降り注ぐ雹と炎をすら貫いて、雨のように獄下兵を襲う!
空と地上、ふたつの物量で連携をかき乱された敵陣を、リーシャは睨む。貫き、破壊すべき軌跡が、燃える道のように彼女には見えていた。
「行くわよ……! 前座は退散しなさいっ!!」
反撃をものともせぬ強力なチャージが、リーシャ自身が巨大な矢に変じたかのように走り、大群を一気に薙ぎ払う。
エンデは空からディアボロスらの一大総攻撃を見下ろし、目を瞠った。大群が、あっという間に駆逐されていく……!
「……まったく、みんなこんな時期だっていうのに、やる気だよねぇ。アタシも奮起しないとって気分になるじゃない……!」
FLUGELが金切り声じみた高音をあげ、エンデをさらなるスピードの世界へ誘う。光・水・氷、そして雹と炎入り乱れる空を縫うように飛翔するさまは、空に君臨する王鳥のごとく。
「あのラッパの災厄が抑えられてるうちに、このまま……! みんなで、駆け抜けるんだよーっ!」
というもこの叫びが号令となって、ディアボロス達は一気呵成に大群を滅殺。そして、江戸川橋を逆に駆け抜けた。
目指す先は指揮官ヴェル・ス・ヴァールの喉元、そして彼女を守る『アルケーの目』の護衛部隊だ!
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【士気高揚】LV1が発生!
【操作会得】LV1が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
【水源】LV1が発生!
【使い魔使役】LV1が発生!
【エイティーン】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV3が発生!
【ダブル】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!
【ラストリベンジ】LV1が発生!
諷和・もこ
せっかくみんなで頑張って戦争に勝って
東京の一部を取り戻してクリスマスパーティーも楽しくて
そんな楽しい気分を台無しにされたら困っちゃうんだよ!
絶対、文京区は返してあげないもんね!
雹は難しいかもしれないけど…炎なら、燃焼する香りを探知して
ある程度避けられるかも
これでもアロマテラピスト見習いだからね
それに、災厄を対策してくれてる皆を信じて【勇気】を出して叩きにいくんだよ!
降ってくる討ち漏らした雹や弾丸は
「まくら」で打ち返したり【幸運】で避けたりしながら、アルケーの目さんに接近
【呪詛】を込めた【破壊】する威力の【強打】で
殴りとばすんだよ!
ちょっと痛いかもしれないけど…ごめんね?
●アルケーの目
まるでガラス玉のような瞳が、諷和・もこ(ふわもこうとうと・g01739)を見返していた。
「あれが、アルケーの目……なんだか不気味なんだよ」
元人間の改造兵と思しきトループス級は、ディアボロスらによる獄下兵の殲滅、および陣地への襲撃にもたいして慌てた様子を見せず、むしろグランダルメの機械人形めいて振る舞う。
アルケーが施したであろうおぞましい術式を想像し、仮にも医療従事者を目指すもこは顔を顰めた。
「せっかくみんなで頑張って戦争に勝って、東京の一部を取り戻して……楽しい気分を台無しにされたら困っちゃうんだよ!
だから、ボクらが取り返した場所は、絶対に返してあげないんだよ! 可哀想だけど、容赦しないからね!」
なおも降り注ぐ雹や火を躱し、もこは『まくら』を振り上げて一気に間合いを詰めた。
BLAMN!! 放たれた弾丸がもこの頬をかすめる。だがもこは臆さない!
「ちょっと痛いかもしれないけど……ごめんね!」
SMASH!! 鬼の怪力を込めた強烈なスイングで振りかぶられたまくらは、呪咀を抜きにしても純粋な鈍器となりえる。
パラドクスまで昇華されたその圧倒的パワーでライフルがべきりとへし折れ、アルケーの目は無言のまま吹き飛ばされ、地面を転がった。
「うう……やっぱり人間だった人をぽこぽこするのは、あんまりいい気分がしないよう……」
このディヴィジョンに限った話ではないが、クロノヴェーダの中には、あえて人の特徴を残したまま覚醒させる悪趣味な輩がいる。
もこはアロマテラピスト見習いではあるが、医療を志す者であることは事実。いい気分がするわけもなかった。
「でも、災厄に対処してくれたみんなのぶんも、ボクが頑張らなきゃ……!」
もこは気合を入れ直し、まくらを構える。
これ以上犠牲者を出さないためにも、誰かが戦わなければならないのだ。
大成功🔵🔵🔵
効果1【腐食】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
奴崎・娑婆蔵
●SPD
終末の喇叭が鳴り響く空の下、押し通らせて頂きやしたぜ
ここからが喧嘩の本尊でさァ
・『影業』を己の足元より戦域一帯へと展開
・『斬影刃』発動
・敵からの射線上に刃の形の群れを地より出でさせ、敵の雷の弾丸を避雷針的に誘引せん
・ライフル銃口の向きに留意しつつ接近、敵らの足の置き所次第で即斬影刃が出でて斬り付けるよう影業を操作しつつ(罠使い)、また手に持つ妖刀でも重ねて打ち掛かる(突撃+両断)
・大剣状の斬影刃を咄嗟に幾重にも屹立させ、盾として活用すべく遮蔽に潜む、または遮蔽伝いに機動し、敵頭数を一体ずつでも斬って落として回る
・敵を攻めるも攻撃に対する盾とするも、斬影刃運用時は味方の援護も視野に入れる
●空に終末、地に影枝
面を突き合わせてタマ獲り合う。喧嘩とはそういうもの、それでこそ面白い。
終末の喇叭がもたらす災厄。それを斬るもまた一興……されど奴崎・娑婆蔵(月下の剣鬼・g01933)はやはり、喧嘩師だ。
喧嘩師であり、殺人鬼なのだ。どうせ斬るなら、人がいい。人でなくとも、それもそれでよし。
「ここからが喧嘩の本尊でさァ!」
包帯の下に悪童じみた笑み、鷹の眼じみた火眼を爛々輝かせ、小僧っ子のようにはしゃいで躍りかかる。
妖刀が空気をびょうと切り裂くと、両断された雷が根のような焦げ跡を空中に描いた。
びょう、びょう。娑婆蔵は妖刀を振り回し、雷の弾丸を斬って叩いて落とす。そしてまっすぐ駆け抜ける。
時には柄さえ振り回す喧嘩殺法、見てくれは乱暴者のそれ。だが効率的だ。
見よ。足元をレッドカーペットめいて覆う黒を。枝葉めいて伸びる、歪な刃の群れを。
それらは蔓延る雑草のようにアトランダムに、そして生命力の赴くまま貪欲に狂おしく伸び萌えて、雷を喰らう。
盾であり、矛であり、囮であり、道である。八ツ裂き娑婆蔵の殺人技芸は、単に斬って殺すだけには留まらない。
弾丸の勢いを削いで『殺す』も、また技芸のひとつ。事実、右に左に上にと飛び跳ねる任侠者の白装束は、打ち立ての白無垢めいて穢れひとつない。血の汚れならばなおのこと。
「鉄砲ォ振り回すなら、狙いはよォくつけにゃなりやせんぜ――見ての通りあっしは落ち着きがねェもんで」
バチン! ……眉間狙いの雷閃を、鉄鞘で『受けた』。立ち上る煙の向こう、赤い瞳は鬼めいてじわりと輝く。
「ピカピカ光られると眩しくてしょうがねェ。あっしにゃ影のが似合いでござんす」
影の枝が刃をなして、ぞわりと波のように立ち上がった。アルケーの目はとっさに退こうとする……遅い。そもそもすでに影は背後にも伸びており、逃げる場所などないのだ。
まず棘が足を貫く。娑婆蔵がガリガリと地面をこすると、影がどろりと墨めいて刃に塗りたくられた。光通さぬ黒の剣。もたらすは死と混沌、草履がざっすと力強く最後の一歩を踏む。
「八ツ裂きに! してやりまさァ!」
斬撃が一度に四つ。アルケーの目の身体はバラバラに裂かれ、血飛沫が勢いよく散った。それでも白装束は穢れひとつない。
代わりにその赤眼が、煌々と高揚する。
どろどろとした殺意悪意とはまた異なる、子供じみて無邪気な……それゆえに恐ろしい、性分として殺す者の眼だった。
大成功🔵🔵🔵
効果1【託されし願い】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
アッシュ・アーヴィング
アドリブ歓迎。他者絡みもお任せ。
よくもまぁあんなもん降らせてくれたな。
攻め側が焦土作戦してんじゃねぇよ。
【完全視界】で敵に見つかりにくい進軍ルートを仮定し【光学迷彩】を駆使して近づいて行く。
戦争屋に戦争しかけても分が悪い、暗殺って方向でアプローチ。
乱戦に紛れ、物陰に隠れ、攻める時は一瞬で終わらせることを心掛ける。
人型…元人間だし、人と同じで首を掻っ切ればいけるだろという安直な考え方。
ケーブルでの多少の完全は我慢する。弾丸さえさければ良しとしよう。
痺れるね、お互い。
電撃は用意出来ないから、スリリングに痺れさせてあげるわ。
ネリリ・ラヴラン
僅かな間でもお空が飛べるようになったのなら、今がチャンスだね。
災厄を止めて、大群を倒しに向かう人の後だから、当然、待ち構えられているよね。どうしても正面衝突になってしまうと思うから、できれば他の人と一緒が良いかな。
【飛翔】と空中戦で、ヴェルさん達一行とは距離を取るように飛びまわって”爛れた輪舞”を連続詠唱と高速詠唱で矢継ぎ早に唱え、護衛さん達を攻撃し続けるよ。
できるだけ上から狙って外れた蝙蝠も地面で爆発させ、爆風で隊列を乱したいね。こっちは【完全視界】で視界は妨害されないのを活かしたいわ。
嫌がって狙われるなら行幸。追ってくる護衛さんを狙って貰えば良いんじゃないかなっ。
アドリブ・連携歓迎だよ。
●その目を閉ざす
ネリリ・ラヴラン(★クソザコちゃーむ★・g04086)は災厄の退けられた空を飛翔し、頭上からコウモリ型の魔力弾を降らせ、アルケーの目を攻撃した。
これも、災厄に対処した先遣のディアボロス達がいてこその戦術だ。仲間達の働きがなければ、こうも自在に空を飛ぶことは出来なかっただろう。
「きっと、長くは続かないはず……! 今のうちに、護衛を倒さなきゃ!」
ネリリが感じ取っていた通り、トランペッターの喇叭の音はいまだ鳴り続いている。
災厄の対処は現在進行形で続いており、いつそれが圧し切られてもおかしくないのだ。
「対空攻撃、開始!」
一方、アルケーの目たちは、手に持ったタブレットを操作し、雷の球体を生成。
雷球はバチバチと不穏な音をあげ、大気を焦がしながら、コウモリの魔術弾を相殺、あるいは貫いてネリリを撃ち落とそうとする。
「来たね……! みんな、視界を覆い隠して!」
ネリリが号令をかけると、ランダムに飛翔するコウモリ達がてんでバラバラな方向に着弾し、爆発した。
爆発によってアスファルトが巻き上がり、一種の煙幕のような効果を生み出す。が、ディアボロスには【完全視界】の残留効果がある。ネリリからは丸見え、敵は視界を覆われた。
「なんのつもりだ? たったひとりで」
「全員で攻撃を仕掛けるぞ。撃ち落とせ!」
土煙の中から無数の雷球が飛来し、回避しようとするネリリを襲う。あまりの攻撃の多さに、完全には避けきれない。
球体のひとつがネリリの白い肌に直撃し、バチチ! と熱と光で彼女を苛んだ。ネリリは苦痛の叫びをあげかけ、こらえる。
「そりゃ、上からの攻撃に好き勝手されたら、わたしを狙うよね……けど、戦ってるのはわたしだけじゃないんだよっ」
ネリリの狙いは、敵の注意を自分に惹きつけること。彼女は、きっと他のディアボロスが動いていると期待していたのだ。
そこに作戦があったわけではない。こうした即座の連携こそ、ディアボロスの強みのひとつである。
そして、ネリリの期待通り、地上にはひとりの男がいた。
「目を離したな?」
「何――」
煙の向こうからの声に、アルケーの目が振り返った瞬間。
その首に、ヒュンと剣閃が走った。アルケーの目は、視界が傾いていくのを知覚する……それが、自分の首が斬られたせいだと理解した瞬間、彼女は死んだ。
「あんなもん降らせてくれた礼だよ。攻め側が焦土作戦しやがって」
アサシンダガーに付着した血を払い、アッシュ・アーヴィング(傭兵・g01540)は吐き捨てた。
「なっ! 新手だと!?」
対空攻撃に集中していた敵集団では、煙幕に潜んでゲリラ攻撃を仕掛けるアッシュへの対処が一手遅れてしまう。
姿を消し、死角を取り、一撃で殺す。ネリリの生み出した環境が、アッシュにアドバンテージを与えていた。
「元人間なら、急所も同じだろ? クロノヴェーダだろうが、首を斬れば死ぬもんだよな」
首が駄目なら心臓、それも駄目なら上腕か腿。アッシュの狙いはどれも致命的な急所であり、そして正確だ。
アルケーの目が、機動力に長けたクロノヴェーダであれば、この不意打ちにも対処出来たかもしれない。
しかし残念ながら、あくまで元一般人を改造しただけの彼女らでは、プロフェッショナルであるアッシュの不意打ちは躱しきれなかった。
「おのれ、ディアボロスめ!」
反撃のサンダーバレットが、アッシュの肌を灼く。
「痺れるね、お互い。けど俺はそっちと違って、電撃は用意できないからさ」
「な……!」
当てた。そう思った次の瞬間には、アッシュは背後にいる。
「スリリングに痺れさせてあげるぜ」
再び、一閃。アルケーの目はどさりと倒れた。
「トランペッター様の支援を受けた我々が、こうも攻め込まれるなど……ありえん!」
最後の一体。アルケーの目が、アッシュを撃とうとする。そこに、飛来するコウモリの魔力弾。
「たしかに、あの災厄は恐ろしいものだけど……でもだからって、わたし達が奪い返したものを、また渡したりはしないよ!」
「馬鹿、な……!」
最後の一体もまた魔力弾の爆発に飲まれ、消滅した。
いよいよ残すは、指揮官『ヴェル・ス・ヴァール』のみ。だが、不敵に笑う氷の魔女こそ、この侵略部隊の中で最強のアヴァタール級なのだ……!
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
【飛翔】がLV2になった!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
諷和・もこ
はふ……周りの護衛さんや兵士さんたちは片づけられたんだよ
それにしても、なんとなく違和感があるんだよ
仲間っぽくないっていうか、アルケーの目…監視、されてるのかな?
だとしたら、信じてもらえてないのって、ちょっと…悲しいよね
ダメ元だけどお話、してみるんだよ
ね、戦わないで、引いてもらえることって出来ない、かな?
兵士さんたちもいなくなったことだし、もう貴女の目的は潰れたわけだし…戦わなくても、こう、平和的に、お話し合いとかで、ね?ダメ?
無理なら仕方ないんだよ…残念だけど
妖精さんに「説得」をお願いするんだよ
●氷の魔女
「やれやれね……アルケーの入念な策も、残念ながら十分じゃなかったかしら? いえ、そうとはワタシも思わない」
ヴェル・ス・ヴァールは嘆息し、頭を振った。
「つまりそれだけ、お前達は厄介ということ……あの時殺しきれなかったツケが、こんな形で回ってくるとはね」
「ま、待って。その……戦わないで、退いてもらうことは出来ない、かな?」
諷和・もこ(ふわもこうとうと・g01739)は、ヴェル・ス・ヴァールにそう切り出した。
もちろん、彼女もダメ元だとわかったうえで、である。
「護衛さん達とのこと、妙に違和感があって……仲間っぽくなっていうか。もうあなたの目的は潰れたわけだし、こう、平和的に……」
「ええ、もちろんいいわよ。話し合いましょう?」
ヴェル・ス・ヴァールはにこやかに微笑み、一歩を踏み出そうとする。
だが、それはクロノヴェーダの甘い罠、当然の欺瞞である。もこは、己の身体に氷の弾丸を叩き込まれた瞬間、それを文字通りに『痛感』させられた。
「あうっ……!」
肉食の妖精達が襲いかかったその時には、逆説連鎖の法則により、もこは氷の弾丸を被弾して吹き飛んでいた。
クロノヴェーダは、当たり前のように嘘を吐く。交渉に応じることなど、まずありえない。
たとえそれを織り込み済みだったとしても、もこが見せた隙は予想以上の反撃を叩き込まれるには十分すぎた。
「あら、なにかしらこいつらは? アナタも最初からそのつもりなんてなかったのね? 悲しいわ」
肉食の妖精達に噛みつかれ、ヴェル・ス・ヴァールはもっともらしいことを嘯いた。だが、それもまた欺瞞だ。
双方ともに手負いである。もこはしかし、ダメージを圧して立ち上がり、『敵』を見据えた。
そう、敵だ。クロノヴェーダとは倒すべき存在。さもなくばまた、奴らは今度こそすべてを奪い去るだろう。
「だからあなたには、仲間がいないんだよ……」
そう呟くもこの表情は、悲しげだった。
成功🔵🔵🔴
効果1【友達催眠】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV5になった!
紀・雪名
護衛が片付いても、最大の敵がいますので気を抜かず行きましょう。
今度は、氷ですか…どちらが上か見せつけても良いですが、
気と共に叩きおってみせた方がいいですかね。
【光学迷彩】一瞬の隙をつければ上々
パラドクスにより手足の強化を済ませ(ネメシス状態発動)
【不意打ち】から敵の攻撃を貰うより先に剣を叩き折りに行きます。
剣生成前に攻撃へ移れるならば、敵自身を全力打撃や蹴撃で吹き飛ばし
【ダブル】が発動すれば、迷いなくもう一度
仲間の追撃の援護や、敵をひるませるにはいい一撃になるでしょう。
早々に手を引いていただけると助かるのですけどね。
エンデ・トロイメライ
さーて、キミが親玉だよね?
まあぶっちゃけ直接恨みがあるとかそういうのは無いんだけどさぁ、とりあえず、死んでよ。
この体は寒いのも割と耐えれる方だけど、下手に攻めると危険そうだねぇ。出来ればサクッと済ませたいけども。
そのためにまずは敵を油断させようか。攻撃は銃による牽制に留め、あえて弾丸をギリギリで躱し、攻めあぐねているフリをして力量を誤認させる。
上手いこと乗せられた敵が攻撃に比重を置いた瞬間がチャンス。
一気に速度を上げて距離を詰め、武器をサーベルに変えすれ違い様に速度の乗った斬撃を決める。
狙うは首、もしくは胴体。生きては返さないから。
アッシュ・アーヴィング
アドリブ歓迎。他者絡みもお任せ。
火球と雷撃の嵐に立ち向かった理由?
お前をぶっ飛ばすためだよ覚悟しとけ。
後はないので被弾上等の【傭兵式格闘術】で近接戦を仕掛ける。
【建造物分解】で足場や壁を疑似的に生成し【飛翔】混ぜて様々な角度からの攻撃を繰り出す。
審判のラッパは吹き終わった、これをもって決着と行こうな。
ネリリ・ラヴラン
あとは、あの子だけなんだね。
うーん…ここで私たちを退けても、配下の子達がいなくなって作戦は失敗だと思うんだけど、どうして引かないんだろう?
【飛翔】の効果を引き続き使ってお空から射程に入るよ。
【空中戦】と【ダンス】で不規則に飛び回って、空振りを誘い、【高速詠唱】で素早く”黒の衝撃”をお返しするね。吹雪で視界を遮られても【完全視界】で狙いを逸らさないようにするわ。
一人になっても、まだ勝てるかもしれない。だなんて思っているのが、もう油断なんだよ。
本音ではあるけど【挑発】の意図も込めて言い放つよ。
威力は別にしても、遠くで撃ち合うのだったら、詠唱速度は負けないわ。
【連続魔法】も合わせて手数で戦うね。
●ディアボロスの恐ろしさ
「あとは、あなただけだよ。もう配下はいない、作戦は失敗じゃないかな?」
ネリリ・ラヴラン(★クソザコちゃーむ★・g04086)は、ただ一人残ったヴェル・ス・ヴァールにそう言い放つ。
「普通に考えたら、退くべきだと思うけど……あなたは、退かないんだね」
「それはこちらの台詞よ。アナタ達こそ、ワタシに撤退なんてさせてくれないでしょう?」
ヴェル・ス・ヴァールはそう嘯いて、肩をすくめてみせる。
「よくわかってるじゃん。背中を見せたら、そのまま斬り捨ててあげるから安心してよ」
エンデ・トロイメライ(エピローグ・g00705)は冷淡な表情で言い捨てた。
クロノヴェーダ相手に、直接の恨みがなくとも、容赦をしてやる理由など一切ない。
ここで奴を逃せば、また新たな作戦を企てられる……それを防ぐためにも、滅殺こそが勝利の道なのだ。少なくとも、この戦場ではそうなる。
「わざわざ火球と雷撃の嵐に立ち向かって、ここまで来たんだ。尻尾巻いて逃げられました、じゃ締まらねえよな。
お前をぶっ飛ばすためにここまで辿り着いたぜ。好き勝手してもらったぶんは、覚悟しとけ」
アッシュ・アーヴィング(傭兵・g01540)の浮かべた笑みは、刃のように鋭く、そして冷徹だ。
借りは必ず返す……それが敵であれ味方であれ。戦場の流儀とは、そういうものである。
「この人数を相手に悠長なもの……と言いたいところですが、アヴァタール級ならばそうふんぞり返るのも道理でしょうね」
紀・雪名(鬼をも狩り尽くす鬼・g04376)は油断なく、敵の力量を見定めている。
然り。ディアボロスとアヴァタール級の力の差は大きい。ゆえにこそ、連鎖させた残留効果と、連携こそが力となる。
そして彼らは、ここへ辿り着いた。それこそまさに、ディアボロス達が繋いできた成果であり、今もって両者は対等だ。
ヴェル・ス・ヴァールの纏う冷気が高まる……すでに、逆説連鎖の戦い始まっているのだ!
「あとはねえんだ、被弾上等で行くぜ!」
まず最初に口火を切ったのは、アッシュだ。
彼はナイフを逆手に構え、氷の弾丸による反撃と被弾を恐れずまっすぐに駆け出し、近接戦での短期決戦を目論んだ。
「勇敢ね、アナタ達は……いいえ、お前らは変わらないわ。アルケーが警戒するのもよくわかる……!」
即座に足場や壁を生成し、あるいは飛翔して複雑な軌道を取るアッシュの攻撃を、ヴェル・ス・ヴァールは見切っている。
一合重ねるごとに両者の手傷は増え、しかしそれはどうやら、ヴェル・ス・ヴァールのほうが圧されているようだった。
技量、練度、なにより意気……獰猛な獣めいて食らいつくアッシュのプレッシャーが、アークデーモンを圧倒している!
「どう? これでもまだ、逃げないで戦うほうがマシだって言いたいかな?」
一方、空からヴェル・ス・ヴァールを狙うのは、ネリリだ。
黒の弓矢を魔術的に発現させ、弦を引き絞って放つ。たとえ奴のブリザードが視界を覆ったとしても、鋭い鏃はけして敵を見逃さず、そして外すこともない。
「ひとりになっても、まだ勝てるかもしれない。だなんて思っているのが、もう油断なんだよ」
「ずいぶんと上から目線で言ってくれるじゃない……!」
ヴェル・ス・ヴァールはプライドを傷つけられたようで、アッシュの攻撃に反撃を返しつつ、ネリリを重点的に狙った。
敵だけを覆い、そして凍てつかせるブリザードが勢いを増す。鋼のような硬度の氷に身を裂かれながら、ネリリは堕ちない!
「くっ……! まずいね、コレは。アタシ、ちょっと分が悪いかも」
奮戦するネリリとアッシュに対し、エンデは攻めあぐねているようだった。
その隙を見逃す、ヴェル・ス・ヴァールではない。特大かつ致命的なまでに鋭利な氷の弾丸を生成し、エンデを狙い撃とうとする……が、それこそがエンデの目論見だった。
「死になさい!」
「……悪いけど、それはこっちの台詞なんだよねぇ!」
まるでクラウチングスタートを切った陸上選手のように、エンデは『FLUGEL』の出力を限界まで高め、ロケットスタートを切る。
重力制御によって、ゼロタイムでトップスピードに至ったエンデは、束の間音の壁を超えた。
「な!」
「もう遅いよ。生きては、帰さないから」
まさに神速。氷の弾丸を身に受けながら繰り出された斬撃は、ヴェル・ス・ヴァールの脇腹を真一文字に裂いている。
直撃を受けたヴェル・ス・ヴァールは、蹈鞴を踏んだ。そこへ、さらにアッシュが攻め込む。ナイフの斬撃が、褐色の肌に無数の裂傷を刻む!
「やってくれるわね、ディアボロス……!」
ヴェル・ス・ヴァールは氷の剣を生成し、戦場ごと敵を薙ぎ払おうとした。起死回生の反撃である。
そこに、ネメシス形態へと変化した雪名が、弾丸めいて飛び込んできた。
「早々に手を引いていただけると助かるのですけどね。そのためには、あなたを血祭りに上げないとならないようで」
「!!」
疾い。ヴェル・ス・ヴァールが身構えるよりも、雪名がインファイトに持ち込むほうが、圧倒的に疾かった。
歪曲された時間の中ですら、それは同様。氷の剣が振られるよりも早く、硬化した拳が大気を凍らせ、奔る!
「ぐっ!?」
「その物騒なものは、叩き折らせてもらいますよ」
一の拳を叩き込んだ瞬間、雪名はすでに二の踏み込みを終えている。
物理的にはありえぬ挙動こそを可能とするのが、逆説連鎖戦。ディアボロスとクロノヴェーダのみが踏み込める領域!
その意味でも、両者は対等だ……いや、訂正しよう。この瞬間、雪名はヴェル・ス・ヴァールの上を行った!
「もう一撃……!」
満身の力を込めて叩き込まれた拳は、盾めいて掲げられた氷の剣をたやすくへし折り、ヴェル・ス・ヴァールの真芯を捉える。魔女は血を吐いて地面に叩きつけられた。
逃れようと翼を広げたその時、その翼にナイフが突き刺さる。アッシュの追撃だ。
「審判の喇叭は吹き終わったぜ。いい加減、決着といこうや」
「お前、ら……!!」
「さっきの言葉。あれは、わたしなりの本心だったんだよ。……だから、それを証明してあげる!」
そして空からのネリリの矢の雨が、ヴェル・ス・ヴァールを襲う。
凍てつくブリザードでさえ、怒りに燃え上がるディアボロス達の猛攻を、止めることは出来ないのだ!
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【光学迷彩】がLV2になった!
【神速反応】LV1が発生!
【士気高揚】がLV2になった!
【活性治癒】LV1が発生!
効果2【ダブル】がLV2になった!
【命中アップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV6になった!
【ドレイン】LV1が発生!
リーシャ・アデル
・心情
……さーて、護衛も他の人が蹴散らしてくれたみたいだし、そろそろ相手をしてもらうわよヴェル・ス・ヴァール!!!アヴァタール級だろうと、ぶっ倒してやるっ!!
・戦闘
ネメシスモード発動で大天使「ラピュセール」の姿になって戦うわ
残留効果の≪飛翔≫で【空中戦】に備えつつ、敵が放つ弾丸を【火炎使い】による炎で受け止め、そのまま「翠焔・創像:エンジェライズオーラ」を纏い、炎で包んだ四肢による【グラップル】で戦うわ
そして隙ができたら、パラドクス『翠焔・創像:フェニックスブレイヴ』を叩き込んでやるわっ!!
・その他
ネメシスモードの姿は銀色の軽装鎧に炎のような翼を3対6枚備えた大天使の姿です
アドリブ等は大歓迎よ
リューロボロス・リンドラゴ
終末のラッパは組長達が相殺してくれているようだな。
ありがたい限りよ。
取りこぼしは天候予測からの火炎使いと氷雪使いの力で対処するとしよう。
貴様らが青草を焼き果たそうというのなら。
我ら、草薙剣にて道を切り拓くまでのこと。
さあ、征くぞ。
我は龍、我こそはドラゴン!
貴様の氷剣、我が炎で溶かしてくれるわ!
どうやら不意打ちを狙っている味方もいるようだからな。
我は派手に目立って注意をひくとしようぞ!
炎と冷気のぶつかり合いなら、さぞ盛大に蒸気なりなんなりも生じて、目くらましとなろう。
フェニックスを冠する大技と並び立つというのも、ドラゴンとして誉れ高い。
良いぞラピュセールよ。ぬしの炎に我が炎も合わせてくれようぞ!
ロビン・スロワーズ
息も整えたし、私もそろそろ前に出るよ。
アヴァタール級は手強いらしいけど、私も素人じゃないから。やってやれない事はない……はず、たぶん。
幸いというか、相手は氷使いだし、相性は悪くないかな。
さっきの露払いで砲身の冷却も十分、【冷気の支配者】の残留効果で気温も多少操作できる。
これなら火炎放射器の出力を思い切り上げてもかなりの時間持ちそう。
……敵とは言え、人に火ぶちまけるのって正直どうかとは思うけど、まあ、今更だね。
私は戦場で手抜きや容赦が出来るような英雄じゃない。
生き残るのが精一杯な一兵卒だから……手札は全部使って、全力で倒すよ。
奴崎・娑婆蔵
●SPD
終末の喇叭に数多の災厄……
そちらさんが神話を騙るなら、人類史の底意地ってモンを見せてやりまさァ
とくと見なせえ
これが、クロノヴェーダ連中が為に忘れ去られた都市伝説どもの無念――あっしの背負った『怒り』でさァ
ト ン カ ラ ト ン と 言 え
・それは、トンカラトンと返されぬ限り奇襲と殺害能力に上昇補正を駆ける【呪詛】
・正規の人類史を顧みぬ者は「その返し方」を知るまいて!
・影業より具現する黒塗りの高級自転車『火車』に搭乗、炎の轍を描きつつ発進
・敵攻撃射線に対し弧を描く疾走にて回避機動
・徐々に包囲の輪を狭めつつ、鬼火を撒き散らし視界を害する
・己は【完全視界】にて敵を十全に捕捉したままに――斬る
●かくて焼け果てしは
ディアボロス達は一時的に災厄を凌いだが、本体を叩けない以上いずれはジリ貧だ。
それを見越したロビン・スロワーズ(人間の戦場工兵・g00040)は、仲間達が拓いた活路を突切り、決戦の場になんとか駆けつけられた。
「アヴァタール級は手強いっていうけど……なるほどね」
そして彼女が目の当たりにしたのは、トループス級であればとっくに滅んでいるであろう猛攻を受け、しかしなおも立ちふさがるヴェル・ス・ヴァールの姿。
そして、奴と相対するディアボロス達の背中である。
「貴様らが青草を焼き果たそうというのなら、我らは草薙剣にて道を切り拓くまでのこと。
そも、貴様らの銘も所以も、所詮は人類史から奪い去ったもの。それが終末を驕るなぞ、まさに片腹痛しよ」
リューロボロス・リンドラゴ(ただ一匹の竜・g00654)は憤然と言い、その身体に龍の炎を鎧う。
燃え盛るのは、リューロボロスだけではない……奴と因縁の深いリーシャ・アデル(絆紡ぎし焔の翼・g00625)もそうだ。
「そろそろ年貢の納め時よ、ヴェル・ス・ヴァール。"ここにいるあなた"も、逃しはしないわ」
「まったく、嫌になるわね、その執念深さ。一度駆逐され、なおも諦めずに彷徨い出る。ミミズか何かかしら?」
「あまり、挑発的なことは言わないほうがいいんじゃないかしら? いざやられた時、格好がつかないわよ?」
リーシャはニヤリと不敵に笑う。
「小娘……!!」
「おうおう、女の火花てのァおっかねェモンで。しかし、どちらの言葉にも頷くしかねェや」
奴崎・娑婆蔵(月下の剣鬼・g01933)もまた、挑発的に目を細めた。
「終末の喇叭に数多の災厄。そちらさんが神話を騙るなら、人類史の底意地ってモンを見せてやりまさァ。
コッチにゃ炎の天使に龍の守護者、そしてフレイムスロワーと来た。カハハ、お前さんの氷も形無しだ
娑婆蔵は、ちらりと肩越しにロビンを振り返り、笑った。
ロビンの実力を、災厄を切り抜ける際に目の当たりにしているがゆえの言葉。
そう、布陣は万全。もはや敵は満身創痍、負ける理由などかけらも見当たらない。
もしそうでなくとも、娑婆蔵が負けを見込んで戦いに出ることなどありえないが。
「たしかに、相性は悪くなさそうだけど……あまり私に期待しないでもらえると嬉しいですね」
ロビンはそんな娑婆蔵に苦笑し、火炎放射器を構えた。
「私は生き残るので精一杯な一兵卒ですから。手札は全部使ってようやく対等、そのぶん手抜きも容赦も出来ませんので」
「すでに勝ったようにほざくじゃない。思い知らせてやるわ!!」
ヴェル・ス・ヴァールはすさまじい形相で睨みつけ、片手に長剣を、もう片掌に氷を渦巻かせた。
「さあ、征くぞ。我は龍、我こそはドラゴンよ!」
「だったらアタシは炎の大天使ね! その氷、今回も焼き尽くしてやるわ!!」
リューロボロスが鬨の声を上げると、リーシャはネメシス形態へと変じ、炎めいた三対六枚の翼をばさりと広げた。
応じるようにヴェル・ス・ヴァールは二対四枚の氷の翼を広げ、まったく同時にぶつかり合う!
「勇気の焔よ、はばたけッ!!」
口火を切ったのはリーシャ。リアライズペインターの力で描"雅"された火の鳥が高らかに鳴き、放たれた氷弾を狙う。
強力な弾丸をすら融解させる熱量がぶつかりあい、相殺。生じた蒸気から飛び出したリーシャの拳と、氷の剣が激突し、ガキンと音を鳴らす!
「く! この、小娘ッ!」
「我のことも忘れるなよ!!」
ごうっ、と蒸気を引き裂いて、リューロボロスが襲いかかった。
両手を鎧う焔は龍の口めいて、絶対零度の剣と幾合打ち合おうと衰えない。
「不死鳥(フェニックス)と並び立つか、まこと誉れ高きことよ!」
「こちらこそ光栄ね! あなたみたいな龍が味方にいてくれると安心できるわ!」
また異なる"龍"を名乗る者を知るリーシャは、リューロボロスの言葉に心から応えた。
双焔は猛然と悪魔を追い詰め、一合ごとにその褐色の肌を焼き焦がし、切り裂く!
「ものすごい熱ね、近づいたらこっちまで灼けそう……私の炎が、どこまで助けになるかはわからないけど」
ロビンはそう言うが、彼女の『焼却(インシネレイト)』の熱量たるやすさまじく、けして双炎に引けはとらない。
やや遠間、中距離に座したロビンは、反撃が難しいタイミングを見定め、燃える槍じみた熱量で攻撃する。
「ぐ……人間、ごときがッ! そんなオモチャでワタシをどうにかできると思ってら!?」
「ええ、あなたにとってはおもちゃでしょう。けど、これは私の"武器"。正直、人に火ぶちまけるのってどうかとも思うよ」
ゴウ! ゴウウ! 火炎放射器が唸りを上げる! その雄叫びは、まるで地獄の猟犬の唸り声のごとく!
細く引き絞られたがゆえに、鋒となる部分の高熱は鋼鉄をも融解させかねぬほどだ。そう、これもまたパラドクス。
逆説連鎖の法則によって、常識という法則を破壊する力は、氷の力を操る魔女にしてアークデーモンさえも燃やす!
「砲身の冷却も十分。根比べがしたいなら、付き合ってもいいけれど?」
「嘗めないでほしいわね!!」
ヴェル・ス・ヴァールはリーシャとリューロボロスを強引に振り払い、まずロビンを斬ろうとした。
その氷の長剣は、戦場をすら薙ぎ払うとまで言われている。
攻撃と反撃が等価となる逆説の時空の中では、距離など関係ない。なるほど、それはたしかなのだろう。
だが。
「あっしを蚊帳の外に置かれちゃ困りやすぜェ!」
娑婆蔵だ! 妖刀を以て長剣を受け止め、そしてぎらりと赤い瞳を燃やす!
「クロノヴェーダ連中がために忘れ去られた都市伝説どもの無念、あっしの背負った怒り、とくと見なせえ」
「な……!?」
その鬼気迫る凝視、そして殺気に、敵は束の間飲まれた。
奴は歴戦。新宿決戦にも馳せ参じたベテランのアークデーモンである。
指揮官を任せられるだけの実力が、奴にはある。それが、娑婆蔵のすさまじい剣気に圧されたのだ。
はたして、彼の言う無念とは? 背負う怒りとは、一体!?
「ト・ン・カ・ラ・ト・ン・と・言・え!!」
「「「……は!?」」」
ヴェル・ス・ヴァールのみならず、リーシャもロビンも思わず声を揃えてしまった。
トンカラトン。たしか、全身を包帯まみれにして、自転車に乗って現れるという怪異。
いわく、その言葉に応じなければ斬り殺され、応じたら応じたで結局は眷属にされるというが……。
「えっ、その包帯ってまさか、そういうこと!?」
娑婆蔵の全身に巻き付いた包帯の意味に、ようやく気付いたリーシャ。リューロボロスは呵々と笑う。
「ふはははは! あれこそ我らの組長よ。そら、どうした魔女よ、正しい返し方が出来るか!?」
「何をわけのわからないことを……!」
ヴェル・ス・ヴァールは識らぬ。
子供達が怖がり囁きあった、都市伝説という『他愛のない恐怖』を識らぬ。
それはつまり、人々の営みを識らぬということ。人々の生き様を識らず、それゆえに人の怒りの恐ろしさもまた識らぬ。
娑婆蔵はまったき本気だ。これもまた人類史の一側面であり、クロノヴェーダが奪い去った紛うことなき歴史の断片!
「八つ裂きにしてやりまさァ!」
そしてこの口訣は、同時に呪詛を解放するキーワードでもある。
いつのまに乗り込んでいたのか、奇妙に黒ずんだ高級自転車を駆る娑婆蔵は、弧を描いて氷の弾丸を回避!
ギャキキ! と炎の轍が燃え、不条理極まる速度で間合いに踏み込む!
「ふざけた輩が!」
「さァて、ふざけているのはどっちでございやしょう?」
「!?」
わずかな意識の間隙に入り込んだ娑婆蔵は、すでに眼前。
速度を乗せた斬撃が、逆袈裟に斬る。噴血は、怒りの炎によって即座に揮発!
「ああああッ!?」
「なんていうか、すごい勢いですね……! やっぱり私には、真似できそうもないけど!」
ロビンはやることをやる。火炎放射器の出力を最大にし、炎の波濤で傷を苛んだ!
苦悶、そして断末魔じみた絶叫! 炎の中で、悪魔の影絵が悶え苦しむ!
……ヴェル・ス・ヴァールは、しかしそれでもひとかどのクロノヴェーダである。
この苦境にあって死中に活を求め、狙いすました斬撃で首を刈ろうとしていた。
然り、"していた"。
されど放たれた渾身の斬撃は、リューロボロスの燃える龍顎にがちりと咥えこまれたのだ。
「な」
「すでに聖女(ラ・ピュセール)が言っていたであろう。年貢の納め時であるとな」
どろりと、氷の長剣が融け崩れた。
リューロボロスは囮。同時に盾! その動きは大振りで派手で、それゆえに悪魔は意識を奪われた。
娑婆蔵、そしてロビンの連撃もまた、奴から余裕を奪った。ゆえに斯様なカウンターを"撃たされた"。
龍は強大だ。奴らは生来のものとして傲慢と驕慢を持ち得る。されど守護者にそれはなし。
龍の炎が! 剣を伝いヴェル・ス・ヴァールをがきりと噛みしめる! 逃しはしないと翠眼がにらみつける! そして!
「これで、終わりよ……! みんなの炎に勇気を刻んで、もう一度!!」
特大の不死鳥が、大きく大きく、雄大に羽を広げた!
「小むす――」
「いっけぇえええッ!!」
翠焔・創像! リーシャの会心の描雅が、ついにヴェル・ス・ヴァールを飲み込み……焼き尽くす!
断末魔の悲鳴が、燃える炎の中からこだました。今度こそ身を捩る影絵は、炎と斬撃の結果として砕け、散り、消えていく。
「……分不相応って言葉を、学んでいればよかったのにね」
ロビンは憐れみめいて呟いた。
彼女は、己を英雄とは思わない。所詮は一兵卒、得たもの持つものすべてを振り絞ってようやく一人前だと。
あるいはロビンのような心構えが奴にあれば、また話は違ったのかもしれない……。
「残念。返し方を知らないお前さんじゃ、仲間入りも出来ねェや」
娑婆蔵は地に降り立ち、鞘を拾い上げて剣を収めた。
かちん、というその納刀の音とともに、終末の音も途絶える。
ディアボロス達は、勝利した。大天使の策略から、ひとまずはこの地区を守り抜いたのである……。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【託されし願い】がLV2になった!
【熱波の支配者】LV2が発生!
【腐食】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV8になった!
【ロストエナジー】がLV4になった!