新宿島のクリスマスパーティ

 第一次東京奪還戦に勝利した事で、新宿島の人達は、大きく盛り上がっています。
 そして、クリスマス直前の勝利を讃え、祝う為、盛大なクリスマスパーティを行おうと提案してくれたようです。
 この新宿の人々の心意気に応えようと、時先案内人たちが、様々なクリスマスパーティを企画しているようです。
 様々な趣向をこらしたクリスマスパーティに参加して、素晴らしい聖夜を過ごしてみましょう。

 新宿島の住民達は、時先案内人と共に、ディアボロスを楽しませる為のパーティの準備を手伝ってくれています。
 彼らは自分が楽しむのでは無く、ディアボロスを楽しませる事を希望してくれましたので、彼らの心意気を無駄にしないように、全力で楽しみましょう。

 その上で、新宿島の人達を楽しませる余興をするのも良いかもしれません。

 このシナリオはクリスマスパーティを扱う2章シナリオです。

花咲く聖夜(作者 水綺蒼猫
9


#最終人類史(新宿島)  #新宿島のクリスマスパーティ  #クリスマス2021 


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●招待状をどうぞ
「みんな、お疲れさま!」
 第一次東京奪還戦を圧倒的な勝利で終えた翌日のこと。
 勝利の余韻に浸るディアボロスたちに、リュシル・ポワリエ(人間のリアライズペインター・g03179)は、ねぎらいの言葉とともに手製のカードを手渡した。
 そこに描かれていたのは、愛らしい花々のイラストとメリークリスマスの文字。
「新宿島の人たちがね、ボクらディアボロスのためにパーティーを開いたらどうかなって言ってくれたの」
 祝勝会も兼ねたクリスマスパーティーは、新宿島で暮らす一般人の協力の元、シティホテルの最上階にある宴会場を借り切って行われる。
「どんなパーティーがいいか、ちょっと迷ったんだけどね」
 あれこれ考え、悩んだ末にリュシルが決めたのは……。
「フラワーパーティー。会場にたくさんのお花を飾って、みんなで楽しむってのはどうかな?」
 壁やテーブル、会場中を色とりどりの花で埋め尽くす。
 提供される料理や菓子にも食べられる花を使い、舌だけでなく目でも楽しめるように工夫して。
「別に用意したお花でコサージュや花かんむりを作ったり、スケッチしたりしても楽しいかもね」
 言っているそばから、次々とアイデアが溢れ出す。
「ね、よかったらみんなも遊びに来ない? 他にも何かいいアイデアがあったら、聞かせてもらえると嬉しいなっ」

 パーティーに参加するための準備や条件は、特にない。
「必要な道具と材料、お花や料理も全部ボクと一般人のみなさんとで準備するからね。みんな、手ぶらで来てくれたらいいよ」
 もちろん、持ち込みも大歓迎。
 こだわりのある花やアイテムがあれば、パーティーはさらに楽しく華やかなものになることだろう。
 アルコールや危険物、公序良俗に反するものでなければ、特に制限は設けないとリュシルは告げた。

●素敵な企み
「あ、その赤い薔薇はこっちに……うん、そう。ふふ、とっても綺麗だね」
 パーティー当日。
 宴会場の飾りつけを指示するリュシルと、それに快く応える新宿島の人々。
 和気藹々とした雰囲気の中、準備は着々と進められてゆく。
 同じフロアに臨時に設えられた厨房からは菓子や料理を作るよい匂いが漂い、会場の中央には男性陣の手で運ばれてきた巨大なクリスマスツリーが設置された。
「わぁ、すごいね! お姉ちゃん」
「うん。このツリーには、みんなでひとつずつ好きなお花を飾るんだよ」
 目を丸くしてツリーを見上げるお手伝いの少女に、リュシルはにっこり頷いて。
「あ、そうだ。準備を手伝ってくれた新宿島のみなさんにもパーティーに参加してもらって、一緒に楽しめたらいいよね」

 あなたはどんなお花を飾るの?
 あ、えーっとね……。

 顔を見合わせて笑う少女たちは、これから始まる楽しい時間に思いを馳せた。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
3
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【強運の加護】
1
幸運の加護により、周囲が黄金に輝きだす。運以外の要素が絡まない行動において、ディアボロスに悪い結果が出る可能性が「効果LVごとに半減」する。
【現の夢】
1
周囲に眠りを誘う歌声が流れ、通常の生物は全て夢現の状態となり、直近の「効果LV×1時間」までの現実に起きた現実を夢だと思い込む。
【罪縛りの鎖】
1
周囲に生き物のように動く「鎖つきの枷」が多数出現する。枷はディアボロスが命じれば指定した通常の生物を捕らえ、「効果LV×2時間」の間、移動と行動を封じる。
【浮遊】
1
周囲が、ディアボロスが浮遊できる世界に変わる。浮遊中は手を繋いだ「効果LV×3体」までの一般人を連れ、空中を歩く程度の速度で移動できる。
【勝利の凱歌】
1
周囲に、勇気を奮い起こす歌声が響き渡り、ディアボロスと一般人の心に勇気と希望が湧き上がる。効果LVが高ければ高い程、歌声は多くの人に届く。
【完全視界】
2
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【植物活性】
4
周囲が、ディアボロスが指定した通常の植物が「効果LV×20倍」の速度で成長し、成長に光や水、栄養を必要としない世界に変わる。
【土壌改良】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の地面を、植物が育ちやすい土壌に変える。この変化はディアボロスが去った後も継続する。
【落下耐性】
1
周囲のディアボロスと、「効果LV×300m半径内」の通常の生物に、どんな高所から落下しても、落下時の衝撃を2mの高さから落下した程度に軽減する能力を与える。
【使い魔使役】
1
周囲が、ディアボロスが「効果LV×1体」の通常の動物を使い魔にして操れる世界に変わる。使い魔が見聞きした内容を知り、指示を出す事もできる。
【口福の伝道者】
2
周囲が、ディアボロスが食事を摂ると、同じ食事が食器と共に最大「効果LV×400人前」まで出現する世界に変わる。
【通信障害】
1
ディアボロスから「効果LV×1,800m半径内」が、ディアボロスの望まない通信(送受信)が不可能な世界に変わる。
【アイテムポケット】
1
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。

効果2

【能力値アップ】LV4 / 【ダメージアップ】LV3 / 【ガードアップ】LV4 / 【凌駕率アップ】LV2 / 【フィニッシュ】LV1 / 【反撃アップ】LV1 / 【ラストリベンジ】LV1 / 【先行率アップ】LV1 / 【アヴォイド】LV1 / 【ロストエナジー】LV3

●マスターより

水綺蒼猫
 こんにちは。水綺蒼猫です。

 新宿島の方々の協力で催されるクリスマスパーティーに、みなさまをご招待させていただきます。
 美しい花々にちなんだ宴を、ぜひ心ゆくまでご堪能下さい。
 パーティーにはリュシルも参加しますので、もし何かありましたらお気軽に声を掛けてみて下さいね。

 選択肢について。
 基本的に、パーティーの描写は①で行います。
 新宿島のみなさんとの交流も行えますが、特に得られる情報などはありません。
 ②は、パーティーのラストシーン。描写する人数は、少な目の予定です。
 特にプレイングがないようであれば、リュシルがみなさまにご挨拶をしてお開きになるでしょう。

 それでは。
 みなさまのご参加をお待ちしております。
34

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


ヴィオレット・ロッセル
リュシルさま、新宿島の皆さま、今宵はお招きいただきありがとうございます
皆さまも一緒に楽しみましょうね!

お花で作られたお菓子に興味津々
甘くて美味しくて、見た目も可愛らしくて、わたくしとっても気に入りましたわ!
……まぁ、皆さまがお作りになられたの!素敵ですわ!
良かったらわたくしにも作り方を教えていただけるかしら?

お菓子を楽しんだ後は会場の中央のクリスマスツリーへ持ち寄った一輪を飾ります
紫色のオールドローズ。花言葉は「誇り」
苦難の中にあるこの世界、そんな中でもこうして存在する笑顔
それを護り、取り戻すのがわたくしの誇りですわ
この先の苦難もこの誇りを胸に進みたい——そんな想いを込めて、この一輪を飾ります


●聖なる夜に花咲く宴
 新宿区内、とあるシティホテルの最上階。
 第一次東京奪還戦の祝勝会を兼ねたクリスマスパーティーの会場に、一人、また一人とディアボロスたちが集まってくる。
「リュシルさま、新宿島の皆さま、今宵はお招きいただきありがとうございます」
 入り口付近で出迎えたリュシル・ポワリエ(人間のリアライズペインター・g03179)に向け、優雅に一礼するヴィオレット・ロッセル(野咲く紫薔薇・g04030)。
「皆さまも一緒に楽しみましょうね!」
 ふふっと愛らしく笑むヴィオレットを、リュシルとお手伝いの子供たちとで案内した。
 ふかふかの絨毯を踏み、壁に飾られた花々を見回して。
「あら……」
 ふとヴィオレットの目に留まったのは食べられる花、エディブルフラワーで彩られたスイーツたち。
「お好きなものをどうぞ」
 リュシルに薦められるまま、自らの髪と同じ色のヴィオラを乗せたレアチーズムースを選ぶ。
「甘くて美味しくて、見た目も可愛らしくて……」
 席についてひと匙口に運ぶなり、思わず感嘆の声が洩れた。
「わたくし、とっても気に入りましたわ!」
 聞けば、都内でも有名なパティシエの作品とのこと。
 後でレシピを教えてもらう約束を取り付け、ヴィオレットは会場の中央に置かれたクリスマスツリーへと向かう。
 そっと両手で捧げ持つのは、紫色のオールドローズ。花言葉は『誇り』。
「苦難に満ちた世界にあっても、消えることのない笑顔。それを護り、失くしてもまた取り戻すのがわたくしの誇りですわ」
 ツリーに花を飾ろう。
 いかなる苦難に見舞われようとも、この誇りを胸に進みたい──そんな想いを込めて。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【勝利の凱歌】LV1が発生!
効果2【ラストリベンジ】LV1が発生!

カナト・ラウルス
【庭】(全4名)
フラワーパーティーだなんて僕らの出番かな?
僕たちのお庭で咲いたお花も使ってくれると嬉しいよ

今の時期だとクリスマスローズが綺麗に咲いていたよ
持ってきたお花で会場を可愛く飾り付け!

ふと気づくと空から雪…?
と思ったらエトワール!
空飛ぶレオンがペガサスみたいで可愛いかも…!

あ、料理には食べられるお花も使うの?!
話には聞いたけど…これが本物かあ…
お花を食べるってちょっとドキドキ
と思ってたら隣にいたクレドの食べっぷりが男前すぎて笑っちゃった…!

仕上げにツリーの飾り付け
雪夜のオーナメントは手作り?
じゃあ、僕は青色の薔薇を飾るね
不可能を可能に変える「希望の花」に想いを込めて…メリークリスマス!


古城・雪夜
【庭】

溢れるほどの花々は圧巻
天翔ける馬に花の似合う旅団の皆
俺は花という柄でもないし、凝ったことは何もできないけれど…
目や帽子を付けて、クリスマスらしく雪だるまに見立てたポンポンマムを飾りましょう

エディブルフラワーは見た目がとても華やかですよね
案外、食用に育てられる種類、多いみたいです

俺もツリーの飾りつけ
庭の手入れの時に取り除いた、カタバミ、野菊、立壷菫に胡瓜草
プリザーブドにしたそれを樹脂に閉じ込めて、オーナメントにしたもの

Merry Christmas
Buon Natale

ラウルスさんの飾った青い薔薇の花言葉は…
見る人によって、その意味が変わってきそう、ですね
俺なら…、…。


クレド・クレイアデス
【庭】
クリパと聞いちゃ黙っていられねぇクレドさんであった。よっしゃ行くぜ

んで、今日の飯は食べられる花だと
野菜だと葉っぱを普通に食ってるのに、花を食うのは違和感がすげぇ……だが食ってみたらうめぇ
おう、お前ら食ってるか?と料理を乗せた皿を片手に、庭の面々に絡みに行く

ふとした所で窓辺りから外を見れば、む、あれは……空を見ろ。鳥だ!サンタだ!いや違う、エトワールだ!!

しかし回りにゃ働いてる奴が多いな。なら俺も食ってばかりじゃいられねぇ、と
用意された花を使って花かんむりなどを編んでやろう。これでも手先は器用だから余裕よ余裕
おう、そこな少年少女たちよ。オニーサンからのプレゼントだ。持っていきな


エトワール・ライトハウス
【庭】
話は聞かせてもらった!!!!
フラワーパーティー、いいじゃないか。
先の戦争には勝ったとはいえ新宿島の状況は未だ不安定。
東京すらも完全には取り戻せていない今、家族と離れ離れの人も多かろう。
任せろ、俺がその不安を少しでも癒すステキクリスマスを届けよう!

仲間たちが会場の飾り付けをしてる間、俺は袋を抱えて無双馬レオンに乗り【浮遊】する。もうぷっかぷかよ。
新宿島の残留効果を利用して用意したは白い桜の花びら!

ゆくぞレオン!これを空からバラまき、みんなが飾る会場を更に美しいホワイトクリスマスにしてやるのだ!


「フラワーパーティーだなんて、僕らの出番かな?」
 旅団『忘却の庭』の仲間と誘い合わせてやってきたカナト・ラウルス(桜華狂咲・g00321)の手には、淡い色調のクリスマスローズ。
 昼の間に庭で摘んでおいた花たちを、カナトは手際よく会場内に飾りつけてゆく。
「うーん……ここには、この薄紫の花がいい感じ?」
 既に飾られている他の花とのバランスを考え、色合わせにも配慮して。
 その傍らでは、古城・雪夜(黒帝・g01145)も何やら真剣に作業中。
「俺は花という柄でもないし、凝ったことは何もできないけれど……」
 真っ白なポンポンマムを二輪重ねて茎を縛り、虫ピンやワイヤーを使って目と口を作る。
 最後に赤いフェルトの帽子を被せれば、小さな雪だるまの完成だ。
「え、何それ、可愛い! あ、そうだ。この黄色いクリスマスローズの下に置いてみたらどう? って……ん?」
 わぁと顔を綻ばせたカナトの目の端に、はらりひらりと白いひとひら。
 今夜は、特に冷えるとは聞いていたけれど。
「これって……」
「雪……ですか?」
 まさかと思いつつも窓辺に駆け寄るカナトと雪夜の視線の先に見えたもの、それは──。
「む、あれは……空を見ろ。鳥だ! サンタだ! いや違う、エトワールだ!!」
 どこかで聞いたようなフレーズとともに、クレド・クレイアデス(厄災と踊る蒼・g00325)も窓の外に向かって指をさす。
 そう、確かにそこには、エトワール・ライトハウス(アザエルを迎える者へ・g00223)の姿があった。
「話は聞かせてもらった!! フラワーパーティー、いいじゃないか」
 いつからそうしていたのだろう。
 無双馬『レオン』に跨がり、ぷかぷかと宙を浮遊するエトワール。
「先の戦争に勝利したとはいえ、新宿島の状況は未だ不安定。東京すらも完全には取り戻せていない今、家族と離れ離れの人も多かろう」
 彼らの境遇を想うと、胸を痛めずにはいられない。
「任せろ、俺がその不安を少しでも癒すステキクリスマスを届けよう!」
 ゆくぞレオン! の掛け声とともに、エトワールは抱えた大きな袋から無数の花びらを振りまいた。
「ね、あれ、あれ見てよ」
「もしかして……サンタさん?」
「わぁ、まるで雪みたいだ。すごーい!」
 騎士然としたエトワールと、ペガサスの如きレオンの雄姿に気づいたリュシルや子供たちからも歓声が上がる。
 ほんのひととき、純白の花片は彼らの視界を白く白く染め上げてゆく。

 カナトがアレンジを施した会場の飾りつけがひとまず終わり、仲間との合流を果たしたエトワールも加わって。
 雪夜たちの囲むテーブルに、食用花を使った料理が次々と並べられる。
「野菜だと葉っぱを普通に食ってるのに、花を食うのは違和感がすげぇ……」
 花は観賞用だという固定概念が邪魔してしまうのだろうか。
 どうにもしっくりこないといった表情で、クレドが唸る。
「話には聞いたけど……これが本物かあ……」
 なんだかちょっとドキドキすると、カナトも緊張気味に睫毛をしばかせた。
「エディブルフラワーは、見た目がとても華やかですよね。案外、食用に育てられる種類、多いみたいです」
 菊にパンジー、キンギョソウ。
 キンモクセイは、とびきり香りがよくて。
 そういえばズッキーニの花は天麩羅にするととおいしいそうですねと、雪夜が告げる。
「そ、そうだな」
 言われてみれば確かに。
 案外、食べられる花はたくさんあるのだと、クレドも気づかされる。
「だったら……よっしゃ行くぜ!」
 毒を食らわば皿まで。
 いやいや、これは楽しいクリパのご馳走だ。
 ならば、心ゆくまで味わってやる。
 意を決し、クレドはベビーリーフのサラダに添えられたデンファレを口に運んだ。
「ん? んんっ? う……」
「え、何? どうかしたの!?」
 顔を伏せて肩を震わせるクレドに、あわあわと焦るカナト。
「大丈夫ですか?」
 雪夜も心配そうにクレドの背に手を添える。
 と、次の瞬間。
「う……うめぇ」
 雄叫びにも似た声を上げ、クレドは皿の上の花も野菜も一気に平らげてしまった。
「え、あ、なーんだ……」
 クレドの豪快な食べっぷりに、カナトは自然と笑いがこみ上げてくる。
「では、俺たちもいただきましょうか」
「お、このカルパッチョも美味そうだぞ」
 雪夜がフルーツとの組み合わせが楽しいオープンサンドを選ぶと、エトワールは生のホタテにプリムラをあしらったカルパッチョの皿に手を伸ばす。
「にしても……」
 ひと通り料理を堪能したところで、ふとクレドが辺りを見回して。
「なんだかんだ言って、周りにゃ働いてる奴が多いな」
 自分たちがこうしてパーティーに興じている間もずっと、甲斐甲斐しく世話をしてくれる新宿島の人たちのことが気になる様子。
 ならばいつまでも食べてばかりはいられないと腰を上げた。
 会場の一角に用意された花をいくつか選び、手際よくそれらを編み始める。
「これでも手先は器用だから余裕よ、余裕」 
 その言葉のとおり、あっという間に出来上がったのは美しい花冠。
 たまたま近くを通りかかった子供たちを手招き、クレドはニッと笑う。
「おう、そこな少年少女たちよ。オニーサンからのプレゼントだ。持っていきな」

 一方、カナトと雪夜はそれぞれ用意したオーナメントを手にツリーの下へ。
「雪夜のオーナメントは手作り?」
「ええ。庭の手入れの時に取り除いた、カタバミ、野菊、立壷菫に胡瓜草……」
 プリザーブドフラワーにしたそれらを樹脂に閉じ込め、オーナメントにしたものだと雪夜は答える。
「そうなんだ。じゃあ、僕は青色の薔薇を飾るね」
 自然界に存在しないその花には、かつて『不可能』『存在しないもの』といったネガティブな意味の花言葉がつけられていた。
 一瞬、雪夜の脳裏にそんなマイナスイメージがよぎる。
「見る人によって、意味が変わってきそう、ですね」
 俺なら……と言いかけたところで、続きを呑み込む。
「ね、知ってる? 青色の薔薇の花言葉」
 代わりに、カナトの問いかけにそっと微笑んで。
 不可能を可能に変える、『希望の花』に想いを込めて……メリークリスマス!
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【完全視界】LV2が発生!
【アイテムポケット】LV1が発生!
【浮遊】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【フィニッシュ】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!

桜・姫恋
連携・アドリブ歓迎。

「私自分の名前にもあるように桜の花が1番花の中では好きなのだけどこういう時には相応しくないわよね……」

可愛らしい花で折角だし花冠でも作ろうかしら?(ピンク色の花やドライフラワーを中心に作っていく)出来上がったものはその場で頭に乗せる。

こんな素敵なパーティーの用意ありがとうね♪一緒に楽しみましょう?と用意してくれた人たちに感謝しながら珍しい花を使った料理に目を輝かせながら味わっていく。


「私、自分の名前にもあるように桜の花が一番花の中では好きなのだけど、こういう時には相応しくないわよね……」
 本当にふさわしくないかどうかは、別として。
 運悪く桜の花を見つけられずに諦めた桜・姫恋(苺姫・g03043)は、花冠でも作ってみようと思い立つ。
 早速、花材やハンドクラフト用の道具の置かれたスペースへと向かい、しばし逡巡。
「うーん……生花もいいけど、ドライフラワーやプリザーブドフラワーも素敵。あ、このピンクの花とか可愛いかも」
 と、そこへ現れたリュシルが親しげに声をかけてくる。
「姫恋さん、何か作るの? だったらボクもご一緒していいかな」
「ええ、もちろん」
 一緒に作りましょうとリュシルを誘い、おしゃべりをしながらのまったりとしたひととき。
 姫恋はピンク系のミニバラを加工したプリザーブドフラワーをメインに、白や淡いピンクに染めたスターフラワーとアジサイ、彩りにグリーンも少々あしらって。
 一方、リュシルは白いマーガレットとミモザのプリザーブドフラワーで、カントリー調の花冠に仕上げた。
「わ、姫恋さんてば、花の妖精さんみたいだね」
「あら、リュシルだって」
 それぞれ出来上がった花冠を頭に乗せ、顔を見合わせて笑う。
 作業の後は、珍しい花を使った料理に目も心も奪われて。
「こんな素敵なパーティーの用意、ありがとうね♪」
 新宿島の人たちへの感謝も忘れずに、姫恋の心弾む幸せな時間はまだまだ続く。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!

ニコル・ユークレース
【銀青】
お花に囲まれたクリスマス、なんて綺麗な景色。
幼馴染であり、騎士であり、密かに想いを寄せるジルと一緒にこうしてまたクリスマスを過ごせるなんて夢のようです。
少し背伸びをして気飾って。似合うと言ってくれる彼の手を取れば、エスコートされるままに会場へ。

花々を眺めながら静かに談笑していると、不意にジルが私の髪に花を…。
「昔も、ジルがこうして花をくれたことがありましたよね」
ついつい照れで赤くなる頬を気にしながらも、昔を懐かしんで改めてお礼を。ジルは本当に王子様のようです…。口には出せないけれど、キラキライルミネーションと彼の横顔をそっと眺めながら幸せなひと時を過ごします。


ジル・ヴァレンティオ
【銀青】
ニコル様とクリスマスパーティー、か
いつも、どんなお姿でも美しいが
パーティーのために着飾った姿はより美しく目が離せそうにない
「ニコル様、大変よくお似合いです」
顔は赤くなっていないだろうか
誤魔化すようにひとつ咳払いをして
どうぞ、お手を、と腕を差し出し会場までエスコート

コサージュを作ろうと見ていた花々の中
懐かしい花を見付け、思わず手に取る
「可憐な貴女によく似合います」
白い花をそっとニコル様の髪に挿す
「昔の事を覚えているのですか?」
俺にとっては大切な貴女との思い出、忘れるはずもないけれど
まさか覚えているとは思わず
嬉しさと愛しさで胸がいっぱいになる
…この気持ち、ニコル様に気付かれないと良いのだが


 髪を結い、きらびやかなドレスを身に纏う。
 今宵のニコル・ユークレース(きらめきの秘密・g05577)は、いつもよりほんの少し背伸びしたレディの装い。
「お花に囲まれたクリスマス、なんて綺麗な景色……」
 パーティー会場の入り口に立った瞬間、華やかな世界が目の前に広がる。
 だが悪戯に胸が高鳴るのは、会場いっぱいに飾りつけられた美しい花々のせいだけではなかった。
「ニコル様、大変よくお似合いです」
 背後から掛けられた声に振り向けば、目の前に差し出される優しい手。
「あ、ありがとうございます……ジル」
 声は、震えてないかしら?
 顔は、赤くなってたりしないかしら?
 うるさいくらい騒ぎ出した鼓動を感じながら、ニコルは遠慮がちに彼女だけの騎士の腕を取った。

「ジルと一緒にこうしてまたクリスマスを過ごせるなんて、夢のようです」
 キラキラと瞳を輝かせて微笑む、ニコルの横顔。
 今日のために着飾ってきたのであろう、いつにも増して美しい姿に、思わず見惚れてしまう。
「……どうぞ、お手を」
 おずおずと、護るべき人に向けて差し出した腕。
 顔は、赤くなっていないだろうか?
 声は、震えていなかっただろうか?
 らしくない緊張を誤魔化すべく、ジル・ヴァレンティオ(氷の騎士・g05332)は咳払いをひとつする。
「では、参りましょう」
 こくりと傍らで頷く気配。
 遠慮がちに触れ合った手のぬくもりに励まされ、彼女だけの騎士はニコルを会場内へといざなった。

 穏やかに談笑しながら、ジルとニコルは花たちの間をゆっくり巡る。
「あの花は……」
 ニコルのためにコサージュを作ろうと、彼女にふさわしい花をさりげなく探すジルの目に留まったのは、一輪の白い花。
 それはジルにとって、ニコルとのかけがえのない大切な思い出の花であった。
「可憐な貴女によく似合います」
 衝動のまま花を取り、さりげなくニコルの髪に挿す。
「あ……」
 一瞬驚いて身を竦めた後、ニコルは髪に花に自らの手を触れさせた。
「昔も、ジルがこうして花をくれたことがありましたよね」
「昔の事を……覚えているのですか?」
 ニコルが、自分と同じように覚えていてくれた。
 それだけで、ジルの胸は嬉しさと愛しさでいっぱいになる。
(「……この気持ち、ニコル様に気付かれないと良いのだが」)
 隠し切れないその想いは、ニコルも同じ。
(「ええ、とても懐かしい……ジルは、あの頃も今も本当に王子様のようです……」)
 口に出す勇気は、まだないけれど。
 お互い本当の気持ちを伝えられないまま、ともに過ごすこのひととき──それぞれの頬に宿る熱を感じながら、静かに幸せを噛みしめるジルとニコルであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【使い魔使役】LV1が発生!
【飛翔】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV2になった!

ミシェル・ロメ
色とりどりの花に囲まれたクリスマス
とても綺麗で、心が躍ります
リリコも何だか嬉しそう

ツリーに飾る花は雪割草
冬の寒さを耐え、春の訪れを、あたたかな希望を信じて咲くこの花をどうしても添えたくて
全てを取り戻すまで、これからも激しい戦いは続くけれど
それでも必ず願いは叶うのだと心に信じながら

花を飾ったら食事も頂きましょう
エディブルフラワーのサラダは目にも鮮やかで
お花の砂糖漬けはきらきら輝く宝石のよう
金木犀の蜂蜜漬けにソーダ水を注げば
グラスの中にしゅわしゅわと泡が弾けて
きんいろの世界が広がる

花々の癒しに心安らげて
愛しい日々、人々の優しさ
大切な思い出、きっと忘れない
どうかこの願いが届きますように


「とても綺麗で心が躍りますね」
 ほぅっと息を吐いたミシェル・ロメ(とわにひびくうた・g04569)もまた、色とりどりの花に囲まれたクリスマスを愉しむ者の一人。
 ここでは、目に入るものすべてがきらめいて見える。
 同行したオラトリオのリリコも、なんだかとても嬉しそうだ。
 まずはツリーに飾りを……と、ミシェルが選んだのは雪割草。
 冬の寒さに耐え、春の訪れ──あたたかな希望を信じて咲くこの花を、どうしてもそこに添えたくて。
「全てを取り戻すまで、これからも激しい戦いは続くけれど」
 それでもきっと、願いは叶う。
 心に念じた想いを可憐な花にそっと託して。

 花を飾った後は、食事が提供されているテーブルへ。
 葉物のサラダを彩るカレンジュラは、ミシェルの髪と同じ鮮やかな金色。
「柑橘類に似た香りと……あ、ほんの少しグレープフルーツのような苦みがあるんですね」
 食べてみなければ気づかなかったであろう、新たな発見。
 これもまた、花を食す醍醐味のひとつなのかもしれなかった。
 菫やベゴニアの砂糖漬けは、きらきら輝く宝石のよう。
 金木犀の蜂蜜漬けにソーダ水を注げば、グラスの中にしゅわしゅわと泡が弾けてきんいろの世界が広がる。
 心安らぐ花々の癒やし。
 それは、いつかの日に触れた人々の優しさにも似て。
「いつまでも、この時間が終わらなければいいのに……」
 思わず唇から零れた独白を、耳にしたのはきっとリリコだけ。
 明日からはまた、戦いの日々にミシェルは戻っていく。
 けれど、今はまだこのままで。
 どうかこの願いが届きますように──。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【植物活性】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!

斑鳩・燈子
【揺籃の廃園】
すごい…お花がいっぱいのパーティなんて、とっても素敵
今日は旅団のみんなと、いっぱい楽しめたらいいな

わたしは、サンダーソニアを用意してきたよ
花びんに入れて飾らせてもらう
わたしが好きで、戦うときのお守りみたいな花だから
がんばったおかげでこんな素敵なパーティに参加できたことに、感謝を込めて

お料理もいただくよ
食べられるお花…ゼリーに入ってると宝石に包まれているみたいで、きれい
やっぱりお花は、身近に感じるだけで…元気になるね

リュシルちゃんや準備してくれたみんなに、お礼を言いたいな
…私たちのお庭も、負けていられないね
やる気と元気をたくさんもらっちゃった


リズク・バウワーブ
【揺籃の廃園】
誰かと出掛けるのはいつ振りか。
こうして旅団の皆で出かけられることに感謝を。

砂に囲まれた場所で育った俺には、コンクリートの建物だらけの新宿島も珍しかったが……。
こんなにも沢山の花をよく集めたものだと感心してしまう。
……綺麗な風景だな。
サンダーソニアも綺麗だな。

しかも食べられる花もあるのか、凄いな。
花は愛でるものだと思っていたがそういうものもあるのだな。
スミレの花の砂糖漬け……、あの小さな紫色の花か。
きっと甘くて旨いのだろうな。

立派なツリーだ。
……こんなに綺麗な風景が見られた事に感謝する。
そうだな、庭園を負けないぐらいに自然豊かにしたいな。


ヴィオレット・リオンヌ
【揺籃の廃園】
皆さんと初めてのお出かけ。
ドキドキとワクワクでいっぱいです。

会場は光や色とりどりのお花で彩られてとても幻想的。
ヴィオレもお花が沢山で嬉しい?
あっ、斑鳩さんの持ってこられたお花素敵。…私も何かお花を持ってくれば良かったですね。

お食事やデザートにはエディブルフラワーを使っているのでしょうか。
私、スミレの花の砂糖漬けが大好きなのです。
リズクさんも興味がおありですか?
これは、飲み物に入れても美味しいんですよ。

中央にある大きなツリーは綺麗ですね。
オーナメントのように様々にお花が飾られて……新宿の人々の強い思いを感じます。
ええ、私たちも庭園をこんな風にお花や植物でいっぱいにしたいですね。


 初めて仲間との参加を決めたパーティー。
 初めて一緒に過ごすクリスマス。
 初めてづくしの夜を迎えたのは、斑鳩・燈子(行先照らすランタン・g01965)ら『揺籃の廃園』の三人。
「誰かと出掛けるのは、いつ振りか」
 こうして旅団の皆で出かけられることに感謝を──。
 感慨深げに呟いたリズク・バウワーブ(探求者・g00193)の視界の大半を、圧倒的な数の花たちが埋め尽くす。
 砂に囲まれた場所で生まれ育ったリズクには新宿島のコンクリートのビル群も酷く珍しい光景であったが、今まさに遭遇したばかりの花景色は、それとはまた別の意味でリズクを驚かせた。
「なんというか……」
 こんなにも沢山の花をよく集めたものだと感心してしまう。
「……綺麗な風景だな」
「なんだかロマンティックですよね」
 幻想的な花と光の競演に心奪われたヴィオレット・リオンヌ(未完の星・g05512)は、ドキドキとワクワクでいっぱい。
「ヴィオレもお花が沢山で嬉しい?」
 傍らに寄り添ったオラトリオのヴィオレに、優しく笑いかける。
 そうすると、ヴィオレもどこか嬉しそうに微笑んでいるように見えた。
 そして、団長の燈子はというと──。
「すごい……お花がいっぱいのパーティなんて、とっても素敵」
 想像していた以上の花の量に、燈子もまた息を呑む。
 むせ返る花の香と、鮮やかな色の洪水。
 だがどちらも絶妙なバランスで保たれており、決して花同士、互いの邪魔をすることはない。
 一見アンバランスにも思えるヴィオレットやリズクたちの関係と、少し似ているのかもしれない。
「今日は、みんなといっぱい楽しめたらいいな……あ、そうだ」
 自分も飾りたい花があると、燈子が取り出したのは、 日本ではで提灯百合とも呼ばれるサンダーソニア。
 その名の通り、小さな提灯型の花を鈴なりに咲かせるオレンジ色の花だ。
「あっ、斑鳩さんの持ってこられたお花素敵」
「サンダーソニアか……」
 珍しい花の形をした愛らしい姿が、ヴィオレットとリズクの目を和ませる。
「これも、ここに飾らせてもらおうと思って。わたしにとってはそう、戦うときのお守りみたいな花だから」
 この花があったからこそ、東京を奪還するための激戦にも耐えられた。
「がんばったおかげでこんな素敵なパーティに参加できたことに、感謝を込めて……」

 燈子が謝意を伝えたい相手の一人、時先案内人のリュシルが、食事を始めた燈子たちの近くを通りかかる。
「あ、リュシルちゃん」
「こんばんは、燈子さん」
 今まで出会う機会はなくとも、言葉を一度交わしただけで、互いによく見知った相手のようにすぐに打ち解けられる。
 それは、リズクやヴィオレットも同じ。
 リュシルが近くにいたお手伝いの子供や裏方の女性たちを呼び寄せると、テーブルはさらに賑やかなものになった。
「食べられるお花……ゼリーに入ってると宝石に包まれているみたいで、きれい」
 テーブルに並んだハイビスカスや白薔薇のゼリーに、うっとりと見入る燈子。
 そうしているだけでも、なんとなく元気になれる気がした。
「私、スミレの花の砂糖漬けが大好きなのです」
「スミレの花の砂糖漬け……あの小さな紫色の花か」
 きっと甘くて旨いのだろうなと、ヴィオレットの言葉にリズクが頷く。
「リズクさんも興味がおありですか?」 
 でしたら……とヴィオレットが取り出したのは、美しい装飾が施された銀のボンボニエール。
 蓋を開くと、キラキラと白い砂糖の結晶を纏ったスミレの花が並んで見えた。
「これは、飲み物に入れても美味しいんですよ」
 そう言ってヴィオレットはリズクや燈子、リュシルたちにも勧める。
 それぞれひとつずつ摘まんで炭酸水やミルクに落とすと、たちまち美しい水色へと変わった。
「まるで魔法みたいだな」
 思わず洩れたリズクのひと言に、みんなもほんわり笑顔の花が咲く。

 食事の後は、会場中央の大きなツリーを眺めて。
「オーナメントのように様々にお花が飾られて……新宿の人々の強い思いを感じます」
「ああ、立派なツリーだ」
 あとは綺麗という以外に言葉が見つからないと、ヴィオレットとリズクは照れたように笑いあう。
「今日は、楽しい時間をありがとう。やる気と元気をたくさんもらっちゃった」
 改めてリュシルや新宿島の人たちに礼を述べた後、私たちのお庭もこの会場に負けていられないね、と燈子。
「そうだな、庭園を負けないぐらいに自然豊かにしたいな」
「ええ、私たちも庭園をこんな風にお花や植物でいっぱいにしたいですね」
 リズクにヴィオレット、同じ夢を抱く彼らもともに誓いを新たにした。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【植物活性】がLV3になった!
【罪縛りの鎖】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV3になった!
【ロストエナジー】がLV2になった!

姫乃・葵
リュシルちゃんともお話したいな

お花いっぱい、かわいくていいね
僕お花大好きだよ!

おりょーり好きとしてはもちろん
1番気になるのはお花のお料理(特にお菓子)だけど

ねぇねぇ、あのね
僕のお名前、葵っていうの
葵って、お花の名前なんだよね?
おかあさんにそれだけ聞いたことあるけど
本物見たことないんだ
だから見てみたくって
葵のお花、あるかな?

咲いてる季節もなにも知らないけど
もしあったら飾る前に覚えておくんだ
妹が帰って来たら、僕の花だよって教えてあげられるように

側にはぬいぐるみのクロも
スフィンクスのシロもいてくれるから
話の内容など気にしていないような笑顔で

これが葵?
かわいいーやったー!
ありがとうリュシルちゃん!


「お花いっぱい、かわいくていいね」
 見るものすべてに心が浮き立つ。
 大好きなお花に囲まれ、姫乃・葵(青の純真・g01627)にとってこんなに幸せなことはない。
 薔薇にパンジー、シクラメン。
 冬咲きのアイスチューリップもカラフルで素敵。
「おりょーり好きとしてはもちろん、一番気になるのは花のお菓子やお料理だけど……」
 辺りをきょろきょろ。
 人込みの向こうに何かを見つけ、葵はすぐさま駆け寄った。
「ねぇねぇ、あのね……」 
 思い切って声をかけると目の前の青いベレー帽が揺れて、金の髪の時先案内人がこちらを振り返る。
「あ、あの、僕のお名前、葵っていうの。葵って、お花の名前なんだよね? おかあさんにそれだけ聞いたことあるけど、本物見たことないんだ。だから一度見てみたくって……」
 言いたいことが、ちゃんとリュシルに伝わっただろうか。
 なんだか不安になる葵だが、リュシルはにっこり頷いて。
「葵? んーっと……あ、そうだ。もしかしたら……」
 手を引いて案内したのは、花冠やコサージュに使う造花の置かれたテーブル。
「多分、これじゃないかな?」
 種類豊富な造花の中から、薄紅色の大輪の花を選び取る。
「これが……葵?」
 初めて見る自分と同じ名を持つ花の姿に、わぁと目を丸くする葵。
 生花の咲く季節は初夏だと説明するリュシルの話を聞いているのかいないのか、ぬいぐるみのクロやスフィンクスのシロを相手に子供のようにはしゃぐ。
「かわいいー、やったー! ありがとう、リュシルちゃん!」
 これでいつ妹が帰ってきても、だいじょーぶ。
 そのときはね、これが僕のお花だよって教えてあげるんだ。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【口福の伝道者】LV1が発生!
効果2【凌駕率アップ】LV1が発生!

ナタリア・ピネハス
ユリさま(g05341)と
すごいわ、こんなにたくさんのお花……!
ふるさとではこれだけ色々な種類のお花を見ることは叶わなかったわ
絵本と図鑑の中に広がるそのいろに焦がれるばかりだったから
いまね。わたくし、すごく、はしゃいでしまっているの!

わたくしの大ばばさまはね、薔薇がお好きだったの
朝摘みの薔薇で作った香水を身に纏って……
そうして、綺麗にお化粧をするの
お年を召しても、ずうっとお綺麗だったのよ

だからね、うふふ
ユリさまのお店にはじめて訪れたとき
懐かしいきもちと……ドレッサーを開いたみたいに、わくわくしたの

なんて囁いて
桃色の薔薇を一輪、あなたの髪へ

……ね、わたくしたち
もっともっと、なかよくなれるかしら!


犬神・百合
ナタリア様(g00014)と
ええ、本当に。
わたくしもびっくりするほどですわ!

(はしゃぐ彼女を見て、自然と笑顔になる。愛らしさに純真さに)

大ばば様……素敵、素敵な方ですわね?
絵本に出でくる不思議な魔法使いさんみたい!
わたくしもそんなふうになりたいわ。

わたくしのお店に、懐かしさと、わくわくと……
なんだか恥ずかしいわ、胸がドキドキして、不思議な気持ち。

でも、でもね?
ありがとうナタリア様とっても嬉しいわ!

抱き締めたくなるそんな気持ちを一生懸命に堪えて。
わたくしからは、オレンジのガーベラの花冠を
素敵よ?お姫様、うふふ。

ええ、もっともっと!
なかよくなりたいわ、わたくしからもお願いね?
お友達になりたいもの!


 ナタリア・ピネハス(Hitbodedut・g00014)と犬神・百合(ラストダンス・g05341)、たおやかな二人のサキュバスは、仲良く連れ立って会場内を巡る。
「あれはアネモネ、こちらはフリージア」
 飾られた花をひとつずつ指さしては、丁寧に説明するナタリア。
「ナタリア様、これは?」
「ラナンキュラス、キンポウゲ科の球根花なの。五花弁のシンプルなかたちをした原種は、バターカップともよばれるそうよ」
 百合の問いに答えながら、うっとりと周囲を見回して。
「すごいわ、こんなにたくさんのお花……!」
 故郷では、これほど多種多様の花を見ることは叶わなかった。
 ナタリアが知っているのは、絵本や図鑑に描かれた絵姿の花。
 書物の中だけに存在するその色に姿に、ただただ焦がれるばかりであった。
「ええ、本当に。わたくしもびっくりするほどですわ!」
 つられて、百合も心が浮き立ってくる。
「今ね。わたくし、すごく、はしゃいでしまっているの!」
 言わずとも伝わる熱情。
 子供のように声を弾ませるナタリアを見ていると、自然と百合まで笑顔になってしまう。
 その愛らしさに純真さに、たまらず胸がいっぱいになる。

「わたくしの大ばばさまはね……」
 室内に設えられた薔薇のアーチまできたところで、ナタリアがふと足を止める。
「薔薇がお好きだったの。朝摘みの薔薇でつくった香水を身にまとって……そうして、綺麗にお化粧をするの」
 お年を召してもずうっとお綺麗だったのよと、昔を懐かしむ。
 そんなナタリアの話を聞いているだけで、百合にも大ばば様の姿が鮮やかに浮かんでくるよう。
「大ばば様……素敵、素敵な方ですわね? 絵本に出でくる、不思議な魔法使いさんみたい!」
 いつか自分もそんな風になりたい。
 うっとりと夢想する百合の耳元に、ナタリアはそっと囁きかけた。
「だからね、うふふ……ユリさまのお店にはじめて訪れたとき、懐かしいきもちと……ドレッサーを開いたみたいに、わくわくしたの」
「わたくしのお店に?」
 まさか、そんなことがあっただなんて。
 思わぬ告白にドキドキしてしまう。
 どうしましょう……と、頬に手を当てる百合。
 だが、ナタリアからのサプライズはこれだけでは終わらなかった。
「あ……」
 白くて細い指が、百合の髪に触れる。
 ふわりと花の香が漂って。
「だから、ね、ユリさま?」
 ナタリアから贈られたのは、一輪の薔薇。
 淡い桃色の花が、百合を優しく彩る。
「ナタリア様、あっ、あの……」
 驚きすぎて言葉が出てこない。
「でも、でもね」
 ありがとうと、心からの感謝を。
 抱きしめたくなる気持ちを抑え、お返しにオレンジ色のガーベラの花冠をナタリアの頭に乗せた。
「素敵よ? お姫様、うふふ」
 そう、素敵。
 思った以上に素敵すぎて、目が眩みそう。
「……ね、わたくしたち、もっともっと、なかよくなれるかしら?」
「ええ、もっともっと! なかよくなりたいわ、わたくしからもお願いね? お友達になりたいもの!」
 ナタリアの問いに、百合は一も二もなく頷く。
 薔薇の下で交わす、少女たちの約束。
 それはきっと、永遠に──。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【口福の伝道者】がLV2になった!
【現の夢】LV1が発生!
効果2【凌駕率アップ】がLV2になった!
【ロストエナジー】がLV3になった!

アイラ・ディープブルー
メルサンク(g03837)と参加
関係:友達同士

■心情
シティホテルの最上階とは、これまた豪勢ですわね。
そして、お花ですか、私もお花は大好きですので色々と飾ったりするのが
とても楽しみですわ。

■行動
私も花を飾っていきますわ。
「メルサンク、そちらの花飾りもとても綺麗で素敵ですわね」
と、一緒に飾って行きましょう。

後は、食べられる花で飾られた料理も頂いてみたいですわね。
「とても綺麗な料理ですわね、食べるのが勿体ないくらいですわ」
そうやって色々と料理を更に盛り付けて行きますわね。

最後に、作っておいた花かんむりをメルサンクと交換してみます。
「どうぞ、薔薇の花で作った冠ですわ、メルサンクに似合うと思いますわ。」


メルサンク・トトメス
アイラ(g00349)と参加
関係:友達同士

ボクも花を飾っていくよ。珍しい花がいっぱいだね。
ついつい香油にする手順を考えて手が止まってしまう。
メソポタミアの薔薇は4500年後の今でもあるんだね。
えっ、増やした?品種改良?何それなにそれ。
ツリーにはやっぱり、赤い薔薇を飾ろう。

料理もお菓子も食べたことのないものばかりだ。
ファラオでも食べたことないんじゃないかな。

被っちゃったね。ボクからは青い薔薇の花冠だ。

雨自体、滅多に見ないものだったんだけど、
寒いと雨も凍るんだね。凍った雨なんて初めて見るよ。
……天変地異の前触れとかじゃないんだよね?


 花をひとつ飾るたび、華やかさが増して。
 花をひとつ飾るたび、心が躍る。
 ひとつずつ慎重に色や種類を選び、順に飾りつけてゆくアイラ・ディープブルー(深海の管理人・g00349)。
「この花はこちらに……あ、いえ、あちらの方がよさそうですわ」
 飾る花も飾るスペースも、会場にはまだいくらでもある。
 考えれば考えるほど、アイデアが際限なく溢れ出してくるようだ。
「メルサンク、そちらの花飾りもとても綺麗で素敵ですわね」
 ふと傍らに目を向けると、何やら思案顔の友人の姿。
「あ、うん。でもこうしてると、ついつい香油にする手順を考えてしまって……」
 そのたび、作業の手が止まってしまう。
 香油作りを特技のひとつとするメルサンク・トトメス(𓌸𓋴𓋹𓁐𓅝𓄠𓋴・g03837)にとって、見渡すかぎりの花景色は何にも勝る夢のような世界であった。
 中でもメルサンクを魅了したのは、4500年前にいた世界でも触れたあの──。
「メソポタミアの薔薇……この花は今でもあるんだね」
 軽い驚きと、懐かしさにも似た不思議な気持ち。
 でも、何か少し違うような……?
「長い歴史の中、薔薇は人々を魅了し続けてきたのですわ。数を増やし、さまざまな品種改良をして……」
「え、増やした? ひんしゅかいりょう? ……って、何それなにそれ」
 アイラの言葉に、ますます頭の中がはてなだらけになってしまう。
「簡単に言えば、より美しく丈夫な花を作るため、いろいろな研究や工夫をしてきたということですわね」 
 そのおかげで、薔薇は変わらず美しい花を咲かせ続けている。
 歴史も、人類の知恵も情熱も。
 メルサンクの知る世界からずっと続いているのだと、アイラは説明した。
「ふぅん……」
 なんだかすごいね、とメルサンク。
 今この瞬間、ふたたび出会えた奇跡に感謝を込めて。
 最後にあの大きなツリーには、とっておきの赤い薔薇を飾ろう。

 作業の後は、とっておきのディナータイム。
「料理もお菓子も、食べたことのないものばかりだ」
 宝石のような料理の数々を前に、メルサンクの瞳もキラキラ光る。
「とても綺麗な料理ですわね、食べるのが勿体ないくらいですわ」
 小さく吐息を洩らすアイラが選んだのは、エディブルフラワーのゼリー寄せ。
 透明なゼリーに閉じ込めた花たちが、皿の上で色鮮やかに咲いている。
「こんなご馳走、ファラオでも食べたことないんじゃないかな」
 いつになくはしゃぐメルサンクも、存分に花の料理を堪能した。
「あ……」
 ふと窓の外に目をやれば、ひとつふたつと白い雨の粒。
「寒いと雨も凍るんだね。凍った雨なんて、初めて見るよ」
「あれは雪ですわ」
「ゆき……?」
 またしても、知らない単語がアイラの口から出てくる。
「……天変地異の前触れとかじゃないんだよね?」
 恐るおそる尋ねると、アイラは僅かに口許を綻ばせて。
「心配ありませんわ。それより……」
 これをどうぞと、薔薇の花冠。
「メルサンクに似合うと思いますわ」
「あ、だったらボクも……」
 アイラに渡すつもりでいた青薔薇の花冠を手に、被っちゃったね、とメルサンクは照れた風に笑った。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【通信障害】LV1が発生!
【強運の加護】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!

アデレード・バーンスタイン
クリスマス…。
ブリテン島にはそういったものがあるのは知っていましたが、実際に参加するのは初めてですわね…。
今宵は存分に楽しませていただきましょう。

植物といえばエルフ…。
お花に関しては一家言あるので存分に楽しませていただきましょう。
予め腐葉土をいれたプランターを用意して【土壌改良】して植物魔法にて色とりどりのお花を咲かせて皆様に提供いたしますわ。

後はエルフに伝わる花を利用したアクセサリや花飾りなどをつくって飾ったり、【シールドオブペタル】の魔法にて花弁を舞い散らせてパフォーマンスをしたりしますわ。


 たくさんのごちそう。
 お決まりの赤と緑、白や金などを主とした飾りつけや、美しくドレスアップした人たちも。
「これがクリスマス……」
 ブリテン島にそういった風習があるのは知っていたけれど。
 初めて見る光景に、アデレード・バーンスタイン(エルフのデストロイヤー・g05838)は目を見張る。
 最初は多少戸惑ったものの、すぐに会場の雰囲気にも慣れてきて。
「今宵は存分に楽しませていただきましょう」
 まずは挨拶代わりにと、アデレードが用意したのはプランター。
 パラドクスの力で中に入れた腐葉土の土を改良し、急速に成長させて一気に花を咲かせる。
 白い花に赤い花。
 ひとつ、ふたつ、みっつ……。
 近くで見ていた新宿島の子供たちが、数を数えるのも追いつかないほどのスピードだ。
「お姉ちゃんって、花の魔法使いみたいだね」
「魔法使い? そうですわね。でも、どちらかといえば脳筋……あ、いえ。なんでもありませんわ」
 ふふっと笑顔で誤魔化すと、咲いたばかりの花を使ったアクセサリー作りに子供たちを誘った。

「お姉さん、ありがとう!」
 嬉しそうに礼を言った女の子の耳元で、ガーベラの髪飾りが揺れている。
 可愛いアクセサリーをプレゼントしたアデレードから、さらにもうひとつ。
「先ほど、ほんの一瞬窓の外を舞った風花の代わりですわ」
 身に纏う『シールドオブペタル』の魔法で、辺りに花弁を舞い散らせた。
 それは、さしずめ花の雪。
「この素晴らしい催しを企画し、お手伝いして下さった皆様に」
 アデレードからも、心からの謝意を──。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【土壌改良】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!

風早・覧導
こんな時節に花のパーティとは珍しい
ゴトーさんが嬉しそうで良かった。

大待宵草の花を腕輪にして
姉さんが好きだった花です。「春を告げる花よ、可愛いでしょう?」と言っていたな。

金蓮花のサラダですね。初めて目にした時は驚きましたが、案外美味しくて僕は好きですよ。スペアリブの香草焼き、ハーブ入りのソーセージ・・・カモミールティーは落ち着くな。
菫の砂糖漬けか、この情勢下で、よくこんなにたくさんの花々を集められたものですね。ご準備下さった方々のご苦労が偲ばれます。

僕の好きな花?韮、かな。白い小さな花火みたいで可愛いですよね。
ツリーにアイリスを捧げ
誓いの「フルール・ド・リス」です。きっと世界を取り戻しますよ!


 時節はずれのフラワーパーティーは、思いのほか盛況で。
「ゴトーさんが嬉しそうで良かった」
 無心に花を眺めるメーラーデーモンのゴトーさんを見ているだけで、自然と自分まで嬉しくなってくる。
 そんな風早・覧導(ブライトネス・デーモン・g04361)の手には、出来上がったばかりの大待宵草の腕輪。
 ハート型をした黄色の花弁を持つ大待宵草は、本来ならば真冬に花をつけることはない。
 その花を主催者側が用意した花材の中に見つけたのは単なる偶然か、それとも……。
『季節を告げる花よ、可愛いでしょう?』
 宵闇に咲く姿に、はしゃぐ姉の声が耳に蘇る。
 それはもう思い出の中にしかない、遠い日の記憶。
「ゴトーさん?」
 足下で立ち止まり、こちらを見上げた相棒と目を合う。
「心配してくれたの? ありがとう」
 そろそろ食事にしましょうと微笑み、覧導は腕輪をゴトーさんの頭に乗せた。

 サラダに使われた金蓮花は、ピリっとした辛味が特徴。
 スペアリブの香草焼きやハーブ入りのソーセージは、見た目以上にボリューミーで食べ応えも十分だ。
「菫の砂糖漬けか……この情勢下で、よくこんなにたくさんの花々を集められたものですね。ご準備下さった方々のご苦労が偲ばれます」
 食後のカモミールティーに添えられた、小さな気遣いに胸が温かくなる。
「さて、食事の後は……」
 一番好きなのは、白い花が可愛い韮だけど。
 今宵はこの花を……と決めて、冬咲きのアイリスをツリーに飾ろう。
「誓いの『フルール・ド・リス』です。きっと世界を取り戻しますよ!」
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【植物活性】がLV4になった!
効果2【ガードアップ】がLV4になった!

ルチルーク・フレンツェン
(服装は冬服小学生制服)
祝勝会に招待してくれてありがとう!
わあ、白、赤、ピンク、紫、いろいろカラフルなお花がいっぱいで素敵だね♪
『もきゅきゅ~♪』
(モーラット・コミュのルシグーナも眼差しを左右上下に向けて喜んでる)

一年に一度の聖夜でもあるから、記念に花の飾りをクリスマスツリーに飾らせてね?
私は金色メッシュに似た黄色い花の飾りをこのへんにっと、うん、よし♪
あ、ルシグーナも飾りたいんだね。
アンテナの色に似た薄橙色の花の飾りを……え、もっと上に飾りたいの?
私の身長だと届かないから、大人の人を呼ぶね。
すみません、この子をツリーの上部に持ち上げてくれませんか?
(ルシグーナも上目遣いでお願いする)


「祝勝会に招待してくれてありがとう!」
 子供らしい無邪気な笑みで、新宿島の人たちと挨拶を交わすルチルーク・フレンツェン(均衡を破りし逆襲機械・g02461)。
「わぁ……白、赤、ピンク、紫、いろいろカラフルなお花がいっぱいで素敵だね♪」
 人類史改竄に巻き込まれたショックで感情の大半を失い、無表情でいることの多いルチルークだが、今日だけは違って見えた。
「もきゅきゅ~♪」
 ルチルークが心から楽しんでいるのが伝わったのか、モーラット・コミュのルシグーナも嬉しそうにぴょこんと跳ねる。

「一年に一度の聖夜でもあるから……」
 記念にツリーに花を飾るべくルチルークが選んだのは、自らの髪のメッシュに似た黄色の花。
 空いている枝を探し、手を伸ばして飾りつける。
「えっと、このへんにっと……うん、よし♪」
 なかなか上手く飾ることが出来たと眺めていると、ルシグーナが何か言いたげにしているのに気づく。
「あ、ルシグーナも飾りたいんだね」
 すぐさま理解して、ルチルークはアンテナと同じ薄橙色の花を手渡した。
 そのまま飾りつけを手伝おうとしたものの、相棒はお気に召さない様子。
「……え、もっと上に飾りたいの?」
 しかし、これより高い場所にはルチルークの身長では届きそうにない。
「すみません、この子をもっと高く持ち上げてくれませんか?」
「あ、いいですよ」
 迷った末に会場の整理をしていた一般人の男性に助けを求め、無事解決。
 なんだか少し恐縮してしまったルチルークだが、これもまた聖夜のよき思い出となるだろう。
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【落下耐性】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV4になった!

桜・姫恋
皆がせっかくいい思い出作らせてくれたから私からもお礼しないとね♫

花にちなんだのがいいかな?と思ってこんなの用意してみたのだけどどうかしら?

と言ってドライフラワーの色とりどりの花びらたちを【飛翔】し空から降らせ【氷雪使い】にて雪の結晶を生み出し花と混じって神秘的な空間を演出する。

どうかな?さしずめ大きなスノードームってところかしら?
気に入ってもらえるといいのだけど……

今日は本当にありがとうね♪

あなた達のためにも私達が必ず取り戻すからだからその笑顔をいつまでも大切にね?


●笑顔の贈りもの
 窓の外に広がる夜空と、きらびやかな室内のコントラスト。
 夜が深まれば深まるほど、会場に飾られた花もさらに色を増していく。
 とはいえ、子供はもう寝る時間。
 楽しかった宴も終わりに近づく。
「みんなありがとう」
 招待したディアボロス一人ひとりに礼を言って回るリュシル。
 楽しかったねと仲間と笑い合った後、頬に触れた『何か』に気づいて足を止めた。
「あ……」
 はらはらと落ちてくる花の雨──いや、これは……雪?
「皆がせっかくいい思い出作らせてくれたから、私からもお礼しないとね♫」
 どこからともなく聞こえてきた声の主を求めて辺りを探す。
「姫恋……さん?」
 吹き抜けの天井を軽やかに舞う、桜色の髪の女性。
 桜・姫恋(苺姫・g03043)は、悪戯っぽい笑みをリュシルたちに向けた。
「花にちなんだのがいいかな? と思って、こんなの用意してみたのだけど……どうかしら?」
 白い雪の粒に交じり、色とりどりの花びらが降り注ぐ。
 ドライフラワーにした花弁と、雪の結晶が生み出す美しくも神秘的な空間。
「さしずめ、大きなスノードームってところかしらね」
 姫恋が魅せるそれは、氷雪を操ることの出来る彼女ならではの贈りものだった。
「気に入ってもらえるといいのだけど……」
 どうかしら? と小首を傾げた姫恋の心配は、杞憂に終わりそうだ。
「素敵……」
「わーい! キレイ、キレーイ!!」
「最後に、いい思い出が出来たね」
 あちこちから感嘆の声が上がり、子供も大人も、誰もがにっこり顔になる。
「今日は、本当にありがとうね♪」
 もう一度、姫恋から新宿島のみんなに感謝の言葉を。
 そして、その微笑みをこれからもずっと忘れないでいて欲しいと願う。

 あなた達のためにも、私達が必ず取り戻すから……笑顔をいつまでも大切に、ね?
大成功🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】がLV3になった!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!

最終結果:成功

完成日2022年01月09日