【第一次東京奪還戦】六本木ダンスマカブル(作者 唐揚げ
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#TOKYOエゼキエル戦争  #【第一次東京奪還戦】六本木ヒルズファーストアタック  #第一次東京奪還戦  #渋谷区  #ヴァサゴ  #ファーストアタック 

 東京、六本木ヒルズ。
 巨大高層ビルの周囲には、獣と血の臭いを漂わす凶暴なトループス級、『狼の悪魔・マルコス』がひしめいていた。
 それらはすべて、港区への侵攻開始を……つまり、殺戮の舞踏が始まる瞬間を、今か今かと待ち構えている。
 数は力だ。大群と呼ぶに相応しいその軍勢は、ただその数だけで、対処する難易度を引き上げていた。

 が、すべての悪魔が、そこに固まっているというわけではない。
 孤狼のように、なぜか大群から離れ、孤立しているようなマルコスも少なくはなかった。
 おそらく、それだけ余裕綽々なのだろう。己らが負けるなどと、露ほども考えていないというわけだ。

●新宿駅グランドターミナル
「先輩! いよいよ、いよいよッスね……第一次東京奪還戦!」
 いつになく大きな戦いの到来に、七田・ナナ(エンジョイガール・g05125)は興奮を隠せない様子だ。
「アークデーモンや大天使も、港区を支配しようとさっそく動いてるッス。集まった軍の数はすさまじいッスよ。
 けど、ここで戦争前に攻撃を仕掛けて戦力を削れば、本番の出だしでハイパー有利になる……はず、ッス!
 でもだからって、引き際を見誤ったらダメッスよ、先輩。あくまで本番は、そのあとなんスからね?」
 どのように攻め、そしていつ撤退するか。ふたつの要素を満たすことが、作戦の成功に繋がるだろう。

「まあ、先輩がたなら心配ないッス。なんせ今までも、こうやって戦って勝ってきたんスからね!
 だからこそ、ウチらにとって初めての『歴史の奪還戦』……絶対に、確実に勝てるよう、頑張ってほしいッス!」
 期待と信頼を込めた眼差しで、ナナはディアボロス達を激励した。
 そして、パラドクストレインのベルが鳴り響く。戦いのための戦いのゴングめいて。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【士気高揚】
1
ディアボロスの強い熱意が周囲に伝播しやすくなる。ディアボロスから「効果LV×10m半径内」の一般人が、勇気のある行動を取るようになる。
【傀儡】
1
周囲に、ディアボロスのみが操作できる傀儡の糸を出現させる。この糸を操作する事で「効果LV×1体」の通常の生物の体を操ることが出来る。
【飛翔】
1
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【勝利の凱歌】
1
周囲に、勇気を奮い起こす歌声が響き渡り、ディアボロスと一般人の心に勇気と希望が湧き上がる。効果LVが高ければ高い程、歌声は多くの人に届く。
【プラチナチケット】
1
周囲の一般人が、ディアボロスを関係者であるかのように扱うようになる。効果LVが高い程、重要な関係者のように扱われる。
【熱波の支配者】
1
ディアボロスが熱波を自在に操る世界になり、「効果LV×1.4km半径内」の気温を、「効果LV×14度」まで上昇可能になる。解除すると気温は元に戻る。
【完全視界】
2
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【活性治癒】
1
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【液体錬成】
1
周囲の通常の液体が、ディアボロスが望めば、8時間冷暗所で安置すると「効果LV×10倍」の量に増殖するようになる。
【建造物分解】
1
周囲の建造物が、ディアボロスが望めば1分間に「効果LV×1トン」まで分解され、利用可能な資源に変化するようになる。同意しない人間がいる建造物は分解されない。
【クリーニング】
1
周囲が清潔を望む世界となり、ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建造物や物品が、自動的に洗浄殺菌され、清潔な状態になる。
【アイテムポケット】
1
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。

効果2

【ダメージアップ】LV3 / 【ガードアップ】LV1 / 【フィニッシュ】LV2 / 【反撃アップ】LV2 / 【ラストリベンジ】LV1 / 【先行率アップ】LV2 / 【ドレイン】LV1 / 【ロストエナジー】LV1

●マスターより

唐揚げ
 バナナです。いえ、唐揚げです。
 そんなわけで、だいぶ遅まきながら、『第一次東京奪還戦』ファーストアタックシナリオをお届けします。
 集団戦のみの短いシナリオとなりますので、お気軽にご参加ください。

 相手は六本木ヒルズ前にたむろする大群ですが、どうやら一部は群れから離れて孤立しているようです。
 どのように攻めるかは、皆さん次第です。カッケープレイングを、お待ちしてるッス!
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このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


桜・姫恋
連携・アドリブ歓迎

【ヨアケ】で参加

【観察】、【情報収集】、【戦闘知識】を使用し集団から孤立してる奴らを探す。また、同時に撤退ルートも探しておき、撤退時に逃げやすい場所で戦う。

孤立している奴らに向けて銃薬が桜の花びらに見える幻覚をかけた状態のパラドクス【月舞】を発動。静かに優雅に舞っているように敵に向けて放ち次々に倒していく。

撤退条件は
強敵の出現時や味方の消耗が激しくなった時にはあらかじめ見つけておいた撤退ルートを使い撤退する。撤退時に【一撃離脱】を使い敵との距離をあける。


アイネリス・レナリィ
【ヨアケ】で参戦
アドリブ絡み歓迎

本番に先駆けて、悪魔祓いといきましょうか。
肩慣らし、といったところかしら。

──おいで。
【見つめる双眸】、黒猫を喚び出し攻撃の予兆を【観察】させ回避の足掛かりに

攻め込まれすぎて後ろに飛び込まれないよう、こちらは前に出ます
包囲を防ぐため槍刃の【制圧射撃】で牽制しつつ隙を突いて【一撃離脱】
近づきすぎず離れすぎず、適度に距離を離しながら攻撃していきましょう

消耗が激しくなるか、ジェネラル級の出現を確認したら直ちに撤退
先導は任せて殿を務め【爆破】で警戒させて一気に離脱します


天夜・理星
わわっ、なんかとっても凄まじいことに。
ねーねー、アタシも混ぜてよ。数が多すぎるしちょっとだけだけど…
アタシも【ヨアケ】の一員だし、いっぱい暴れても文句はないね?

このパラドクスはみんなの視界を良好にするために使う。
孤立した敵を発見しやすくするだけじゃない、こんな多い軍勢の中でも、護りの薄い箇所や退路をさっと素早く探せるように。
そしてアタシ自身も、無茶をしない範囲で敵を蹴散らす。戦闘知識と両断の技能の準備は出来てるよ。
そしてもし孤立した仲間を見つけたら、すぐに駆け付けて加勢する!

爪と牙はもう情熱とダッシュで避けよう!
自在の聖剣、道を拓け!!

ダメージが大きくなりそうだと判断したら撤退!
速攻でGO!


トバリ・ナイトライト
【ヨアケ】
六本木ヒルズ……
これでは摩天楼ならぬ魔天楼ですね。

仲間とともに戦います
せっかくこちらも数が揃っているのです。
多くの戦力を削ってしまいたいところ

理星さんの完全視界はとても有難い
良好な視界なら遠距離からの攻撃も当てやすくなるというもの

袖から伸ばした小型携行砲を使い、
アナイアレイションで敵を一気に殲滅です
後衛として一撃離脱で距離を取りながら、爪や牙の攻撃を受けてしまわないよう立ち回ります
戦場全体を俯瞰するように立ち回って、仲間に危険が及びそうであれば優先的に援護します

仲間の消耗が大きくなってきたりジェネラル級が現れたら撤退しましょう
やるだけのことは、やれたはずです!


眉立・人鳥
アドリブ・絡み歓迎
【ヨアケ】で動くぜ

六本木かァ、本来はけやき坂通りのイルミネーションとか
むっちゃオシャレなんだっつーのに、犬まみれじゃねぇか

んじゃあ今回は援護と不意打ちメインで行こうかねェ
後ろは気にせず行ってきて貰おうか
両手でバインドを発動するぜ
右手では味方の攻撃が当てやすいように捕縛を狙いつつ
注意が逸れた奴には左手の攻撃をお見舞いしよう
増援が来そうな路地には魔力糸を張って、遅延を狙ってみるかねェ

周囲にはしっかり気を配っておこう
いつでも離脱出来るように退路を確保しておかねぇとな

早い所取り戻して夜景でも見に行きてぇ所だぜ


●摩天楼に踊る星々
「六本木ヒルズ、ですか……これでは摩天楼ならぬ"魔"天楼ですね」
 獣ひしめく変わり果てた有様に、トバリ・ナイトライト(透明の黄昏・g00064)は嘆息し、頭を振った。
「本来なら、けやき坂通りのイルミネーションとかむっちゃオシャレなんだっつーのに、犬まみれで見る影もねえなこりゃ」
 眉立・人鳥(鳥好き兄ちゃん・g02854)も、呆れた顔で頭をかいた。まるで、この六本木は奴らのものと言わんばかりだ。
 ……いや、事実そうなのだろう。今この瞬間はたしかにそうだ。だが、それを奪い返すためにこそ、彼らは戦っている。
「どこを見ても敵ばかりなのは、少し心踊るわね? つまり、倒し放題ということだもの」
 桜・姫恋(苺姫・g03043)は好戦的な、そしてどこかぞくりとするような、蠱惑的な笑みを浮かべて呟く。
 彼女はけして戦闘狂のたぐいではない……が、ここまでの圧倒的支配の在り方を見せつけられると、ディアボロスとして、そして負けず嫌いな1人の女として、疼くものがあるようだ。
「本番に先駆けて、悪魔祓いといきましょう。あるいは、肩慣らしといったところでもいいですけれど」
 かちゃり、と中指で眼鏡の弦を押し上げて、アイネリス・レナリィ(黒鉄の魔女・g01781)は薄く微笑んだ。
 レンズの奥、深い紫色の瞳にギラつくもの。それは……怒りだ。ディアボロスの根幹であり、戦う理由、原動力。
「ねーねー、じゃあアタシも混ぜてよ。数が多すぎるんだし、味方が大いに越したことはないでしょ?」
 天夜・理星(復讐の王・g02264)はあくまでも普段通りに明るく言い、にこりと笑った。
「それならアタシもいっぱい暴れて、文句はないよね?」
「もちろんです。思い知らせてやるとしましょう」
「私たちなりのやり方で、ね?」
 アイネリス、そして姫恋が頷いた。
「んじゃあ俺は援護と不意打ちメインで行くぜ。前は任せらァ」
「仲間がいるというのは、心強いですね。では……」
 トバリは一同を見渡し、そして……敵を! 見据えた!
「奪い返すための戦いを、そのための戦いを始めるとしましょう」
 獣どもが、びくりと振り向く。
 5人の、そして彼らと同じように戦いを挑むディアボロス達の、すさまじい敵意を感じ取ったのだ。

 マルコスの群れは吠え、あるいは唸り、自慢の爪と牙で身の程知らずの獲物を引き裂こうと、大挙して押し寄せた。
 これを真っ向迎え撃つのは、アイネリスと理星だ。
「群れの対処はアタシ達に任せて!」
「たとえ数が圧倒的だとしても、臆することはありません」
 理星が六聖剣の刀身を指先で撫で、掲げれば、曇りなき凛とした光が黎明の如くに輝き、暗闇が霧といった、ディアボロスの視界を遮ることごとくを晴らしてしまう。
 そこへ襲いかかるは、鉄筋コンクリートさえ引き裂く恐るべき爪だ。理星は自然体の姿勢から踊るような斬撃を繰り出し、致命的攻撃の数々を受け流し、弾き、返す刀でマルコスを斬る!
 その隣、影より喚ばいし黒猫の眼を借りたアイネリスは、あえて敵のど真ん中へを踏み込むことで攻撃を誘導し、これを躱す。まるで、背中にも目がついているかのように。
 必然的にマルコスは、前衛二人に誘蛾灯の羽虫めいて集まることとなる。二人の攻撃だけでもそれなりの傷を負っていくが、あくまでも攻撃の本命はその後衛……つまり。

「理星さんのこの残留効果、とてもありがたいです。ええ、これならよく見える。針の穴さえも通してみせるでしょう」
 トバリだ。彼は腕輪に隠された暗器や超小型携行キャノンをはじめとし、自身が持ち得る武装のすべてを展開、まさしく殺戮(アナイアレイション)の一斉攻撃を仕掛ける。
 マルコスの中には聡い者もいるようで、トバリの狙いを察知し、一網打尽を避けるために群れから外れようとする者も居た。
「おっと、そうはいくかよ。遠慮せずに味わっていけばいいぜ?」
 それを防ぐのは、密かに死角に入り込んでいた人鳥だ。
 右手から、悪魔の角を模した魔力糸を放ち、射線から外れようとしていたマルコスを拘束。
 左手には『氷晶宝剣【繭断・弐】』を握りしめ、トバリの砲撃を待つまでもなさそうであれば、首を串刺しにして仕留める。
 アイネリスと理星が敵の目を集めてくれているからこそ、こうした援護ができるのだ。どちらがなくても成り立たない。
「ただ数を揃えただけでは、僕の頼れる仲間との連携を打ち崩すことは出来ませんよ!」
 そして、破滅の砲火が溢れた。四体のマルコスが直撃を受け、夜明けの朝日を思わせるまばゆい輝きの中に溶け、滅する!
「自在の聖剣、道を拓け!! 攻め込むよ、アイネリスさん!」
「ええ、一撃離脱を心がけます。理星さんも無理はしないように!」
 この総崩れのチャンスを見逃さず、前衛組は一気に潮目を変えて攻めに転じる。
 双刃がテールライトめいた残光を描くたび、マルコスは屍に変わる。反撃で傷を追おうが止まる二人ではない。
「こっちはいい出だしだな。さて、となると……あっちが気になるな」
 人鳥は気取られぬように姿を消す。彼が案じるのは、孤立した個体を叩きに向かった姫恋のことだった。

 早くも混戦模様を呈したこともあり、群れの本隊からはぐれるマルコスは少なくない。
「ワンちゃんのくせに、警戒心が薄いのね? あるいは、自信があるのかしら」
 姫恋の舞は幻惑的で、相対する敵をすらも見惚れさせるほどに美しい。
 彼女はアイネリスや理星のような、真正面からのアタッカーとしての動きこそ不得手なものの、機動力に関してはけして見劣りしない。
 むしろ幻惑的なその動きは、トリッキーさにおいては二人の闘法とはまったく違った利点があるのだ。
 そして、それは、敵が本隊に合流することを防ぐ目くらましになる。
 ましてや相手が、言語能力さえも消失する獣性解放状態にあるとなれば、なおさらのこと。
 四足歩行からの強襲。姫恋は酩酊したようなおぼつかぬ足取りで……だがそれゆえに狙いのつけづらい動きで、疾風じみた獣とすれ違った。
 傷口が一筋裂かれ、血が桜の花びらめいて舞う。されどその傷を与えたマルコスはといえば、脳天に巨大な銃痕が穿たれていた。
「ふふ」
 鈴の鳴るような笑声。姫恋は血を拭い、次の敵を振り返り……少しだけ瞠目してから、その心臓を撃ち抜いた。
「お節介だったかね? 気になったもんでな」
 姫恋に爪を振るおうと振りかぶられたその前肢は、人鳥の魔力糸に縛られ、動きを止めていたのだ。
「いいえ、助かったわ。消耗しないに越したことはないもの」
「だな。いまのところ押してるが、どこかで限界が来る。それまで、やれるだけやろうや」
 二人は頷き、殺到する敵を惑わし、縛り、そして殺す。

 一方でアイネリスは突っ込み、槍刃を突き刺し、かと思えば気まぐれな風めいて退いて敵を翻弄する。
 終わりの見えぬ波濤。それも、背中を預けた理星と、トバリがいればこそ恐怖はなかった。
「みんな、まだまだいける?」
「もちろんです。このぐらい序の口ですよ」
「やるだけのことを、やりましょう。けして無理はしないように」
 トバリは再び砲火を放ち、新たに出現したマルコスを滅殺した。
 ファーストアタックでこれほどの混戦ならば、はたして奪還戦の本領においてはどうなるというのか。
 不安は多い……だがそれも、信頼できる仲間とともに闘うならば、消え去る前の夜闇ほどにも恐ろしくはなかった!
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【士気高揚】LV1が発生!
【液体錬成】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
【傀儡】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV2が発生!
【反撃アップ】LV2が発生!
【フィニッシュ】LV1が発生!

錣吹・しとら
陸(g01002)と
あのクソワンコロども、もう勝った気でいやがる
上等だ……まとめてキャンキャン鳴かせてやろうじゃねえか……!

鉄筋コンクリートも容易く切れるってか?じゃあこいつもバッサリやってみろや犬畜生がよぉ!
はぐれ犬を狙って【百鬼家行落成式】で鉄筋ビルを落して押しつぶしてやるぜ!
落ちたときの『衝撃波』で粉塵が巻き上がるだろうから、そのドサクサに紛れてもう何発か、効きそうだから保健所も敵がみっしり集まってるとこに叩き込んでやるぜ!

いい感じにかき回したら『地形の利用』で確保した逃走経路ですたこらサッサだ!
アタシらは鉄砲玉じゃなくて一番槍なんでね!行って帰ってくるまでがカチコミなのさ!


竜城・陸
しとら(g00929)と

――おや、それは戴けないね
なら、理解してもらうとしようか
慢心がどんな結果を招くものか、というのをね

先制の一撃はしとらのパラドクスに譲るとして
落下するビルの影に、或いは破砕して生まれた破片や粉塵に紛れて【飛翔】し
浮足立った相手や、孤立した敵、傷を負った相手を狙う
空から生み出した光の槍を[投擲]して仕留めていくよ
これだけ場が騒然としていれば、方向は悟られ辛いだろう
可能な限り数多く仕留めてやるさ

混乱が収まったら向こうもさすがに連携してくるだろう
頃合いを見てしとらに合図して、あらかじめ確保してあった逃走経路を用いて退却
……空飛んだ方が早くない? 必要なら抱えていくけど


●文明の鉄槌
 錣吹・しとら(鬼門の姫・g00929)は、苛立っていた。
 何がいらつくのか? それは、あの狼の悪魔どもが、ここにひしめいているという事実そのものだ。
 つまりそれは、連中が、「侵略する側」だと認識している……ということ。
 自分達が「奪う側」であり、「奪われる側」だとは思っていない。しとらはそう考えていたのだ。
「このクソワンコロども、もう勝った気でいるんじゃねえぞ!!」
「ああ、気持ちはわかるよ、しとら。だから、奴らにも理解してもらわないとね」
 たしなめるでもなく、竜城・陸(蒼海番長・g01002)は言った。
「慢心がどんな結果を招くものか、というのをね」
 この数に戦いを挑むディアボロス達こそ、慢心しているのではないか……大天使やアークデーモンは、そう嘲笑うかもしれない。
 それこそが驕慢。ディアボロスの怒りを刺激する侵略者の理屈であり、それを叩き潰すために彼らはここにいる!

 一方のマルコスの群れは、獣じみた雄叫びをあげ、圧倒的な数でもって二人を圧殺しようとした。
 圧殺。似合いの単語だ。奴らはその言葉の意味を、己らの身体で知ることになるのだから。
「その爪! 牙! ずいぶんご自慢みてえじゃねぇか。だったらよォ! "こいつ"もバッサリやってみろや犬畜生がァ!!」
 しとらが怒りのままに用意した図面を破壊すると、瞬間、マルコスの群れは夜の闇に包まれたかのように暗がりに落ちた。
 いや、違う。けして、突如として夜闇が訪れたわけでも、ましてや暗雲がたちこめて日差しを遮ってしまったわけでもない。

 質量だ。
 巨大な質量が、パラドクスの力によって、マルコスの群れの頭上に出現したのである。
 これこそ、『百鬼家工落成式』。今回の消費資材と呪力はとっておきだ!
「潰れちまえッ!!」
 KRAAASH!! 威勢のいい叫び声をも掻き消すほどの轟音が響き渡り、土煙が派手に舞い上がる。
 がらがらと崩れゆく瓦礫のなか、群れが水銀じみた速度で飛び出し、怒りのしとらに反撃の爪を振るう。だが肌を裂かれ肉へと届こうと、しとらは退かぬ。鬼伽藍を振り回し吠えた!
「そうだよなァ、アタシがムカついて仕方ねえだろ!? けどよ――」
 その時、奴らは、背筋に氷柱を突き刺されるような恐怖を味わったことだろう。
「てめぇらが警戒すべき相手は、こっちじゃねえんだよ」
 土煙から現れたのは、怒りの獣どもだけではない。
 ひそかに死角に回り込んでいた陸が、この機に乗じて低空飛翔し、挟み撃ちにする形でマルコスを襲った!
「逃がしはしないよ」
 光槍が放たれる速度は、まさしく稲妻のよう。
 空中で分裂した光の槍は、狙い過たずして四体のマルコスの息の根を止めた。
 残存したマルコスは、さらなる質量攻撃を浴びて負傷しながらも、獣らしいタフネスで無理矢理に反撃をねじ込んでくる。
 これだけの数と、しぶとい悪魔を相手だ、無傷ではいられない。だが!
「まだいけるね、しとら?」
「応よ、お頭! こんなもんでへばってられるかァ!!」
「その意気だ。頼りにしてるよ」
 撤退にはまだ早すぎる。二人は傷つくたびに、むしろ奮起し、マルコスを殺しに殺した。
 それはまるで、謝肉祭に湧く狩人達のように。
 奴らが獣ならば、狩るのはこちら側だ。それを知らしめるためならば、まだまだ退けるわけがないのだ……!
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【勝利の凱歌】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【ラストリベンジ】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!

シークローネ・メーベルナッハ
電光石火の先制攻撃!
なれば拙の戦場にございます!
この剣を以て、決戦に至る道を斬り開いてみせましょうとも!

可能な限り奇襲となるよう、周辺のビル等の建物を利用して敵の頭上を取り、そこから強襲を仕掛けます。
選択パラドクスを用いて敵中を駆け抜けつつこれを斬り刻み攻撃、切り返してからの再攻撃、を繰り返し。
足を止めることなく戦場を駆け回り一撃離脱の攻撃を徹底、包囲される状況を可能な限り回避していきます。

包囲が不可避な場合、及び敵指揮官の出現時は撤退。
雌雄決するはまた後日!


霧雨・龍雅
何事も下拵えが大事…ってことだね
ここで、出来る限り掃除しておこうか

随分と頑丈な爪と牙みたいだね
でも、それが繋がってる腕や首は大した硬さじゃないだろう?
【精神集中】して敵の攻撃の軌道を【看破】して、最小限の動きで回避しながら、尻尾を刀のように薙いで敵を【両断】していくよ
立ち向かってくる奴は片端から切り裂く
逃げようとするやつは魔力の刃を飛ばして切り刻む
群れに合流されて援軍を呼ばれないように確実に仕留めていって、頃合いになったら建物等の【地形の利用】をして姿をくらませて撤退するよ


リューロボロス・リンドラゴ
むぅ、我、ドラゴン故に派手になりがちなのだが……。
分かっておる。
せっかく孤立しておるのだ。
大群の方に気づかせぬよう倒したほうが良いであろうよ。
隠密行動は得意でないのでな。
その分、大群が気付いて援軍に来る前に速やかに沢山倒す方向で貢献しようぞ!

マルコス達を無限翼の羽撃きで蹂躙しつつ一撃離脱で一箇所に留まらぬ。
敵を次々と倒しながらも、囲まれるのを回避してくれようぞ。
吹き飛ばし距離を保つことで纏わりつかせなどせぬ。
吹き飛ばしたマルコス共を他のマルコスにぶつけるなどして効率よく倒していきたいところよな。
連撃よ!
撤退時は風に砂塵を織り交ぜ、目くらましとしてくれようぞ。


一角・實生
余裕に満ちて突出したものがいるということ
つまりその数の利を存分に活かさないということ
勿体ないな

空と陸の両方を[観察]、単体もしくは2~3体で徘徊する敵の姿を捉えたらわざと遅れて物陰に潜もう
「何かいたような」
「隠れても今更遅い」
そう思わせて此方に誘い込めたら

パラドクスを発動し形作るのは大槍
俺の中の『君』はきっとこんな状況でもいつもと変わらない
最初の一体も、異変に勘付き遅れて到着した奴らも纏めて攻撃し[呪詛]で侵蝕を

負傷は【活性治癒】の効果で癒しながら戦闘継続
交戦中の仲間がいたら≪パニッシャー≫で援護に入りつつ
大槍が崩れ始めたら頃合いと判断して撤退するよ

殲滅できない怒りと苛立ちは呑み込め
もう少しだ


不義・無二
六本木ヒルズ…死の舞踏を繰り広げるにゃ中々豪華な屋外ステージじゃねーの
トドメやらなんやらは他のお強い皆さんに任して、森タワーの前でヘイト集めておきますヨ

ッシャ。悪魔相手だろうが俺のスタンスは変わんねェ
悪魔にも効くリリックなんて、むしろ最強にILLだろ?
【FREESTYLE PARADOX】!
爆音轟くFLOORに数体捕まえて、さァ踊ろうぜ
【高速詠唱】のタイトなリリックお見舞いしたる
「Yo,崩壊を企む狼の悪魔 六本木ヒルズで速攻でkillする マルコスの爪牙を楽々と突破!」
ゴリゴリのビートに縦ノリしながら、楽しむようにバトってやんよ

アドリブ・連携大歓迎
たまに語尾にカタカナ混じり


イーディス・レヴェリー
怖いお顔に鋭い爪牙、なんて恐ろしいのかしら!
だけど……ね、騎士様?頼りにしているわ

マルコスの群れまで辿り着いたら、騎士のお人形『灰燼の騎士』を伴って突撃するわ
襲いかかってくる彼らからの、牽制程度の攻撃はわたしが振るう大鋏『空裁つ黄昏』や『灰燼の騎士』が振るう灰に覆われたままの大剣『灰被り』で対処しましょう

戦いの中で渾身の“爪牙”を振るってきたら、それに合わせて【火花の再演】を発動
爪牙を躱せるように位置取りながら造りだした火花のフランベルジェで打ち合って、わざと接触時に爆ぜさせる事で至近距離から思い切り火花を浴びさせてあげましょう
一本目で切り込んで、二本目で撤退の道を拓くくらいの目安で立ち回るわ


●六本木ダンスマカブル
「Hey,Yo! 崩壊を企む狼の悪魔、六本木ヒルズで速攻でkillする! マルコスの爪牙を楽々と突破!」
 この混迷極まる戦場に、まったく似つかわしくない……だが猥雑という意味では不思議とマッチしたリリックが響く。
 そしてビート。獣どもの雄叫び、あるいは苦悶を刀のように切り裂く鋭いBPMが、カミソリのような言霊を研ぎ澄ます。
 こんな状況で、誰がゴリゴリのビートに縦ノリしていると? それは、不義・無二(予言の鳥・g01986)という名の命知らずな男!
「吠えてばかりの犬っころにゃ俺の首は獲れやしねェ! 欲しけりゃ来てみな、ここにいるぜラッパーIdola Crow! 爆音轟くFLOORで舞い踊れ!」
「黙レ! 小賢シイ奴メ!!」
 こんなことをされて、マルコスが憤らぬはずはない。
 だが怒りのままに振るわれる爪は、無二の体に傷をつけることこそあれど、その首を刎ねるには至らない。
「Ai yo,どうした俺はここだぜタマ張ってるぜ、それともテメェらビビってんのか? そいつは巷じゃ負け犬ってんだ!」
「「「グオオオオッ!!」」」
 無二のこめかみを冷や汗が伝う。だが口元には笑みを浮かべていた。
 楽しいのだ。命を懸けたフリースタイルバトル。襲い来る爪と牙に言葉で立ち向かう。そして心臓が脈動し熱い血が通う。
 ここが舞台だ。己に奴らを倒す力はない、だがこうして踊ることはできる。最強にILLなリリックは、悪魔にだって効いちまう!

「まあ! なんの騒ぎかと思ったら、ずいぶん賑やかなこと!」
 そしてそのリリックとビートは、当然ディアボロス達にとっての目印ともなる。
 最初に辿り着いたのは、騎士人形『灰燼の騎士』を伴った少女、イーディス・レヴェリー(色褪せた翼・g00391)である。
「けれどとっても楽しそうね? 怖いお顔に鋭い爪牙の恐ろしさも吹き飛んでしまいそう!」
 イーディスは楽しげに言い、人形とともに踊るようにしてダンスフロアへと乱入した。
「Ha! 飛び入り乱入大歓迎だぜ、トドメだなんだはお任せしちまうからヨ!」
「素敵な言葉ね。踊ることなら、わたしも騎士様も大得意よ? ね、騎士様?」
 イーディスは人形に微笑みかけ、そして自らも大鋏『空裁つ黄昏』を振るい、灰に覆われた大剣『灰被り』とともに双刃となって死の舞踏を舞った。
 イーディスには、無二のような心突き刺す言葉をビートに乗せて吐き出すような激しさはない。だが代わりに溢れ出すのは、そう……火花だ。バチバチと、BPMに乗って燃える熱!
「怖い怖い爪牙が来るわ、騎士様!」
 敵の反撃に合わせ、イーディスは『火花の再演(エタンセルプレテ)』を発動した。
 ただ一撃。一撃で崩れ去るが、それゆえに膨大な熱を孕んだフランベルジュが生まれ、空気を焼いて爪と撃ち合う。
 そして、爆発。火花が散り、獣を怯ませ、断ち切る!
「見事な太刀筋じゃねェか! アガってくるぜ、ハ!」
 無二はいよいよトランス状態に入ったかのように、うわごとめいたリリックを叩きつけ、ビートに乗る。
 狂熱が高まり、イーディスは微笑んだ。心地よい。音に乗せて闘うことに、文化の違いなどあるものか!
「その怖い怖いお顔を、燃やして斬ってしまいましょうね!」
 空気が陽炎めいて渦を巻いているようだった。その音が、熱が、さらなる獣を呼ぶ……!

 ボルテージが高まれば高まるほど、それは戦場全体に波及し、混迷の度合いを増す。
 それぞれの場所で闘うディアボロス達にも、伝搬した熱は届いていた。
「なんとも心躍る旋律でございます! 爽やかな風のようですね!」
 ビル風に乗って届く言霊に、シークローネ・メーベルナッハ(其は生ける疾風怒濤・g00007)は目を閉じて耳を澄ませた。
 乱雑でめちゃくちゃなはずのそれは、不思議と彼女の心にさらなる勇気を与え、そしてその翅の切れ味を増す。
 カカカカカッ! とジグザグを立体的に描き、シークローネは六本木の路地を上へ上へと移動。彼方に見出したマルコスに、さながらスナイパーめいて狙いを定める。
「拙の疾走がもたらせしは、斬撃の嵐……! 卑怯とは言いませぬね? いざッ!」
 ぎゅん! と、シークローネは風を越え光と化した。
 パラドクスによって歪曲された時空が、さながらサーファーの乗るチューブラインめいて時空のトンネルを生み出し、超スピードの塊となったシークローネはその孔を駆け抜ける。
 獣はとっさに反射神経で爪を振るうが、それがシークローネの命を獲ることはなく、代わりに雨あられと吹きすさぶ斬撃が、その体をバラバラにした。
「次ッ!」
 地を蹴って再々加速。シークローネは次の気配を、そして戦いの熱を感じている!
「なんとも騒がしい戦場になってきたな! このドラゴンである我よりも派手に立ち回る連中がおるとは!」
 その戦いの担い手……すなわちリューロボロス・リンドラゴ(ただ一匹の竜・g00654)は、いっそ感心した様子で呵々大笑した。
 一撃離脱、しかるに蹂躙。それは奇しくも、シークローネと同じ戦術であり、またそれを可能にする嵐のはばたきを竜は持つ。
 飛び出したシークローネを即座に認めたリューロボロスは、ひとつ頷くと自らも加速し、ふたつの風はひとつの嵐となってマルコスの群れを飲み込み、切り裂き、引き裂き、そして吹き飛ばした!
「涙吹き飛ばすは竜である! そして、戦場に我ありと名乗りをあげるもまた竜よ!」
「その竜巻がごとき翼、なかなかの速度をお持ちとお見受けいたしました!」
「うむ! ならば我ら、双翼となりて駆け抜けてみるか!」
「喜んで!」
 竜と疾風は肩を並べ、どこからかおもちゃ箱めいて撒き散らされるビートに乗って嵐を起こす。
 一体、また一体、いやさ三体、六体! 嵐が勢いを増せば増すほど、獣どもの屍もまた増えるものなり!
「なかなかどうして、楽しくなってきたではないか! 大群を相手に、今からこの勢いか! いや本命が楽しみである!!」
 リューロボロスは竜である。その翡翠色の瞳は戦意と高揚にぎらつき、はばたく翼の音は幼子の笑い声めいて奔放だ。
 風とは捉えられぬもの。嵐とは抗えぬもの。辻から辻へ、路から路へ、双嵐が駆け抜け、薙ぎ払い、そして音を届ける!

 されど音が響けば響くほど、光の生み出す影めいて静謐もまたある。
 ディアボロスを高揚させる旋律は、敵の調子を乱すノイズであり、それを利用して狡猾に立ち回る男もいた。
「激しい戦い方をしている人達がいるな。好都合だ」
 空と陸とをつぶさに観察していた一角・實生(あざよいの鷲・g00995)は、この距離でも届く嵐と熱に空を見上げた。
 ならば、己は己のやるべきことをなすまで。その手に携えしは身の丈を超える大槍。
「俺の中の『君』は、こんな時でも変わらないんだな」
 實生は謎めいてひとりごち、近づいてくる獣の気配に、殺意を細く細く研ぎ澄ませてその時を待つ。
 すでに彼は、あえてその姿を見せ、わざとらしく物陰に潜んでみせた。
 まるで、この混迷で足並みが乱れ、敵の目を恐れる哀れな獲物めいて。
 足音がふたつ、近づいてくる気配でわかる。實生のばらまいた罠にかかったのだ。
「暴れ薙ぎ払うだけが戦いではないさ」
 ひとりごち、實生は槍を構えた。脈動と足音がシンクロする。静寂の中に規則的に響くテンポ。……そして!
「グルゥアアアッ!!」
 コンクリートを引き裂き、爪が横一文字に走る! 實生はそれをかすめる程度に躱し、懐に飛び込むと土手っ腹をやりでぶち抜いた!
「ガ、ナ……ッ!?」
「俺を追ってきた時点で、お前は終わりだ。嵐に引き裂かれるのと、どちらがマシだっただろうな」
 槍を伝って流し込まれた浄化の力と呪咀とが、矛盾した流れとなって荒れ狂い、獣を腐らせ四散させる。
 屍の残骸を振り捨て、實生は駆け出した。他に気づいた獣どもが追ってくるはずだ。好都合である。
(「殲滅できない怒りを苛立ちは呑み込め。戦ってるのは俺だけじゃない」)
 姿は見えず、名前さえ知らなくとも、共に立って闘う仲間達の気配がある。
 ビートが、ここまで届く嵐の気配が、それを伝える。そして戦士は、もうひとり……。

 暗がりに瞬くは星のごとき火花。それは尾と爪とが撃ち合うたびに生まれる戦意の申し子だ。
「なるほど、ずいぶんと頑丈な爪と牙だね。これならコンクリートと言わず、鋼鉄だって引き裂けるだろう」
 霧雨・龍雅(千篇挽歌の紫霧・g01645)は、己の尾を巧みに操り、次々と振るわれる爪を、あるいは肉を喰らおうと襲い来る牙を弾き、時には薙いで叩き伏せていた。
 彼もまた、吹きすさぶ嵐と狂熱の気配とを感じている。そのせいか、敵の攻撃を見切る集中はいつも以上に冴えていた。
「グルルルル……! 貴様ラ如キ、我々ノ数ナラバ……!」
「その気になれば押しつぶせる、って? その割には、どこもかしこも苦戦しているようじゃないか」
 龍雅はわざと皮肉を見せた。サングラス越しに、嘲るような眼差しが獣を煽る。
「早く俺を殺して、仲間の援護に行きたいかい? けど、それは間に合わないかもしれないね」
「貴様ァッ!!」
 獣が爆発的速度で仕掛けた。龍雅は冷静にそれを見切り、斬撃を皮一枚程度のダメージで防ぐ。回避と同時に薙ぎ払われた尾が、刀じみて獣の脇腹を切り裂く……ずるりと分かれ、アスファルトに転がる獣の屍。
「まだだ。このくらいじゃ、みんなに申し訳が立たないね」
 次の獣が来る。龍雅は魔力の刃で牽制し、路地を飛び出し、不意打ちのために潜んでいた敵を障害物ごと真っ二つにした。
「逃げるなら切り刻む。立ち向かってくるなら切り裂く。好きな方を選ぶといいよ。あるいは――」
 BLAMN!! 狙撃銃のけたたましい砲声。獣の後頭部から額にかけてを大口径の弾丸が撃ち抜き、脳漿を溢れさせた。
「……恐ろしい狙撃手に殺されるか」
 姿は見えぬが視線と気配がある。援護のために駆けつけた實生の『パニッシャー』だ。
 心強いことだ。たとえ数で負け、ひとつところで戦っていなかったとしても、ディアボロス達の戦いは相互に連鎖(チェイン)する。
 それこそが彼らの強みであり、この支配と侵略を打ち砕く唯一の鍵。それがあれば、いかな大群とて恐るるには足らない。
「撤退はまだ先でよさそうだ。限界まで、俺と踊ってもらうよ」
 死の舞踏はまだ続く。転がる屍と血の海は、とめどないだろう。
 狂熱を宿したビートが、嵐に乗って撒き散らされ、射手の弾丸と竜の尾とがそれを劈き切り裂く。
 ここはもはや、マルコスの狩場ではない。奴らを切り刻み、死に絶えさせるための舞台だ。

 そしてやがて、ディアボロス達は万全の用意をもって退き、全員五体無事なまま作戦を終えることとなる。
 敵被害は甚大。前哨戦としては紛れもない勝利である。その結果、いかに響くか……すべては奪還戦を待つのみ。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
【完全視界】がLV2になった!
【クリーニング】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
【プラチナチケット】LV1が発生!
【熱波の支配者】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV2が発生!
【フィニッシュ】がLV2になった!
【ドレイン】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV3になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2021年12月18日

【第一次東京奪還戦】六本木ヒルズファーストアタック

 このシナリオは【第一次東京奪還戦】に関連する特別シナリオです。
 港区の東京タワーに攻め寄せる隣接区のクロノヴェーダの軍勢に戦闘を仕掛けます。
 この戦闘によって、敵の戦力を削ることが出来ます。
 勝利したシナリオ数に応じて、対応する戦場の敵の数が減少し、戦いを有利に進めることが出来るようになります。

 このシナリオの攻撃対象は、六本木ヒルズ周辺に集結しつつある、渋谷区のアークデーモン、全て見通す者ヴァサゴの軍勢で『狼の悪魔・マルコス』と戦闘を行います。
「成功シナリオ数×5%」だけ、「⑦全て見通す者ヴァサゴ」の敵残存率を低下させます。


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#ファーストアタック


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選択肢👾大群のトループス級『狼の悪魔・マルコス』のルール

 事件の首魁であるクロノヴェーダ(👿)配下のトループス級クロノヴェーダ(👾)の大群と戦闘を行います。
 敵の数が多いので、撃退するには時間が掛かるかもしれません。
 👾を撃破する前に👿と戦闘を行う場合は、👾が護衛指揮官を支援してくるので、対策を考える行う必要があるでしょう  詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功 🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔴
 苦戦 🔵🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。