リプレイ
リト・ハリーリー
これが本物の天使であれば一緒にお祈りしてもいいんだけど…
残念、敵なの。しっかり神様のもとへ送ってあげるから安心してね。
小さい身を上手く使い気配を立ち、足音を消す忍び足
しっかりと敵を観察し、情報収集を終えてから仲間と共有してもいいし
先手必勝と不意打ちをかましてもいいかな
敵の攻撃の精神攻撃には、己の信仰神と浄化を使いながら我を保つ
スフィンクスの『マウ』には誘導や陽動にて敵の注意を引いてもらうよ
撤退の見極めも、引き際も大事、次また会おうねって…去っていこう。
※アドリブ、連携歓迎
虎ノ門の南側は大小、様々な建物が地面を覆い尽くすかのように林立している。その建物の数だけ、物陰があり敵の死角となる場所がある。
リト・ハリーリー(守護獣と神子・g05408)はとある小さな建物の共同ゴミ箱の影に隠れていた。10歳のリトは相応に大人よりも身体が小さく、身を潜めるのには都合がいい。傍に控えるスフィンクスのマウも同じように身を低くして影に隠れている。その彼らの視線も知ってか知らずか、通りを目を閉じた聖女の姿をしたクロノヴェーダが通過してゆく。外見こそ清らかに見えるが、彼女たちは明らかに人類の敵であり、人間が視界に入れば躊躇なく攻撃してくるだろう。まるで掃除でもするかのように。それはリトもよくわかっている。
「残念、敵同士だね。でも、しっかり神様のもとへ送ってあげるから安心してね」
優しくリトは呟き、そして行動にでる。
「マウ」
何も言わなくてもマウはリトをわかってくれる。足音もなく気配さえなく移動すると、リトたちの前を通り過ぎたクリアホワイトの前に現れた。
「神の敵ですね」
クリアホワイトは目を閉じたまま身構えた。
「マウ』お願いね……駆け抜けよ!」
クリアホワイトの背後を取ったリトが叫ぶ。その願いを聞き届けたと言わんばかりに短く咆哮を上げるとマウは翼を広げてクリアホワイトに突進する。
「きゃ」
クリアホワイトは小さな悲鳴をあげて両手を顔の前で交差して防御する。しかし、マウは巧みに身体を斜めにして敵と建物の間隙をすり抜け、敵の斜め後方から鋭い爪を伸ばし、牙で噛み引き裂いてゆく。
「あああぁ、カマエル様ぁあ」
身体の半分ほどの切り裂かれながら、しかし人間でも生物でさえないクリアホワイトは死ぬこともない。自らの血のような体液に塗れながらも天を仰ぎ、大天使カマエルを寿ぐ歌を歌い始める。
「ぐぐっ、でもリトにだって信じる神様はいるんだよ」
心の内側を支配しようとするような禍々しい聖歌にリトは必死に抵抗する。
「マウ!」
再び地面にスレスレを飛翔するマウの顎が聖女を噛み裂く。悲しげな吐息を吐いて静謐のクリアホワイトは倒れ、もう動かなかった。
「次、また会おうねっ……って会いたくないかな?」
まだぼうっとする頭を振るってリトは立ち上がった。そして次の敵を探して物陰へと移っていった。
成功🔵🔵🔴
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
雁金・湊
ボクは仲間のサポート役を担う。
移動は敵が黙祷を捧げている間に。
一撃で倒せるならいいが、奇襲に失敗したり気付かれた際に『幸福な魅了中毒』で敵意を喪失させる。その隙に倒して貰う。
目を見て貰わないと術が掛けられないので、タイミングは【幸運、看破】で合わせるように。
こちらの襲撃に気付かれて敵が集まってくるようなら、運命の輪(タロット)を【投擲】して攪乱する。
戦争前だから怪我はしないように、させないように。
危険を感じたら潔く引くのも手だ。
倉井・尽
機械みたいに、ずっと同じ動作してるから気味が悪ぃ
死ぬまでずっと祈っててくれねぇかなァ
……まぁ、無理か。さっさと始末するかね
建物の二階辺りを陣取って【ストームブレード】で風の刃を発生
高所から天使に向けてブチかましてやる
敵の攻撃対応は……近付かなきゃいいから、動かずに風刃で切り刻む
天使が俺に気付いて飛翔して向かって来たら、即座にその場から離脱
もし近場に別の建物があるなら飛び移って再度攻撃を行うぜ
撤退タイミングは味方と同じ位かな
天使の動きを突風で阻害しつつ、素早く撤退だ
「機械みたいに、ずっと同じ動作してるから気味が悪ぃ。死ぬまでずっと祈っててくれねぇかなァ」
どこにでもありそうな目立たない建物の2階の窓越しに倉井・尽(素早く・g06027)は下を規則正しく移動してゆく静謐のクリアホワイトたちを見つめていた。尽の言葉通り、機械仕掛けの人形がベルトコンベアで運ばれて行くかのように、クリアホワイトたちは同じように動き、ぬかずき、祈り、立ち上がってまた移動する。聖女のような外見と相まって、見事に不気味の領域に入っている。
「見てられねぇ、さっさと始末するかね」
尽は勢いよく窓を開け放し、建物の装飾めいた出っ張りに立った。
「風が形を成し刃となる」
見えない空気の流れであるはずの風が尽の周りに参集する。それらは隙間風のような小さな音をたてて凝り、即席の武器になる。その時、下を歩くクリアホワイト達が一斉に上を見上げ、尽と尽の持つ風の刃へ顔を向けた。
「行けぇ!」
刃はシュっという音と共に空中を滑り、クリアホワイト1体をざっくりと切り裂いた。しかし、それの一撃に敵を倒すほどの威力はない。キッと傷ついたクリアホワイトが厳しい表情で上を向き、光の剣が出現して尽へと向かって飛んできた。
「おっと!」
すでに2階部分から飛び降り、移動していた尽に剣がかすめた。左腕がざっくりと切り裂かれ、傷口が嫌か感じに輝き出す。
「あいにくだけど、浄化の力なんて俺には必要ねぇんだよ」
さらに別の建物に飛び移りながら、尽は風の刃を重ねて放つ。
「素敵な時間の始まりだ。ねぇ……ボクのだけを見て?」
尽の刃を背に受けたクリアホワイトはすぐ近くで聞こえた声に顔を巡らせる。その視界いっぱいに雁金・湊(失った記憶の欠片を求める魔術師・g02358)の瞳がどんどんどんどん大きくなる。胸の前で組み合わされていた腕がだらりと下がり、全身から力が抜けたようにして膝を突き、そして正座するかのように座り込んだ。
「戦意は消えたみたいだだね。でも、ボクも長居は危険みたいなんだよね」
湊の力は敵に自分の瞳を見せることで発動する。それには敵の間合いに飛び込み、ほぼゼロ距離にまで接近する必要があるのだ。つまり、今、湊は複数のクリアホワイト達の至近距離にいるということになるのだ。しかし、湊の心を侵蝕するその攻撃は危険を冒す価値がある。
「他のクリアホワイトたちも流石に気がつくよね。この距離じゃ」
戦意喪失したクリアホワイトを仕留める時間はない。ここ、虎ノ門はまだ人間、そしてディアボロスたちにとっては敵地の真っ只中なのだ。一瞬の状況判断の遅れが生死を分けると言っても過言ではない。だから湊は躊躇なく敵に瀬を向け、路地の中へと走り込んだ。
「誰か、あのクリアホワイトに……」
祈りのような願いを心の中でつぶやく。そして、上から風の刃を放った紫の髪をしたディアボロスもどうか無事で……と、思うのだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【現の夢】LV1が発生!
【飛翔】がLV2になった!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
月之瀬・ゆらぎ
神威さん(g05509)と参加
ん、眠いけど、なんとか頑張ろう……
初めての戦いだけど、神威さんがいるから心強いかも。よろしくね、神威さん
それじゃあここは、神威さんと一緒に北でも南でも周囲の建物に隠れて、時折移動もしながら敵を奇襲していくね
敵を見つけたら、こっそりと【黒夜へ続く白昼夢】で騒いだりされない様に白昼夢へと誘うよ
放っておいても精神が浸食されてそのうち倒せると思うけど、神威さんがいるから手早く敵を倒せるね
ああ、それにしても、待ってるのって眠くなってくるかも……天気も良いし……zzz……ハッ
ごめんね、起こしてくれてありがと、神威さん……
んん、なんとか頑張って起きないと……
幻想弐伍漆式・神威櫻閃
ゆらぎ様と参加致します(g04271)
初めての任務で緊張も致しますが、ゆらぎ様とご一緒なら…この苦難を乗り越えることができるはずです
共に生きて帰りましょう…
ゆらぎ様と行動を共にします
ゆらぎ様は…その…いつもふわふわしていらっしゃるので、隠れながら敵様が通りかかるのを待っている間に意識が遠のいてしまうかもしれませんゆえ…もしその時は小声で呼びかけて揺らしておこしましょう
移動中にふわふわし始めたら…手を引いてあげましょう…
ゆらぎ様が放つパラドクスを受けて白昼夢の襲われる敵様を、私のパラドクスでまとめて凍死させていくのが効率的かと存じます
ゆらぎ様…ゆらぎ様…?
起きてくださいませ?
矢木・真輝
※最初からオーラ解放モードです。普段とは人格が変わっています。
効果やら技能やら、使えるモンは使ってくぜ。
誰に頼まれたわけでもねぇが、ゆらぎ(g04271)と神威(g05509)の様子を見に来た。
あいつらこういうのは初めてだって言ってたしな。
もっとも、俺も慣れてるわけじゃねぇが。
基本的には2人の様子を見ながら少し離れた場所で単独で戦う。
が、あいつらが危なくなるようなら助けに入るぜ。
2人とも普段からぼけっとしてて危なっかしいからな。
悪ぃな。お前らごときの力で浄化できるような呪いじゃねぇんだわ。
だが鬱陶しいからなるべく近くの"攻撃行動している敵"を優先的に狙っていくぜ。
皇・銀静
…恐ろしいですね
天使というのは美しい
でも…容赦のなさは変わらない
だから…倒させて頂きますね
事前
突入場所の見取り図を確認
撤退時の脱出ルートも確認しておく
【精神集中】
敵陣を見据え効率的に蹴散らしやすい立ち位置を把握
更に事前の情報との差異がないかも把握しつつ必要時は行動修正
牙狼乱舞発動
ではいきますよっ!
敵陣に突撃しオーラの狼と共に蹂躙する。
【念動力・オーラ操作・薙ぎ払い】
敵の浄化の剣に対しては念動障壁を展開
更に宝剣で薙ぎ払いその剣を蹴散らして離脱
狼は容赦なく翼も食いちぎり此方も再度蹂躙開始
己の力と戦況を把握しながら打ち破り
天使も悪魔ももう少し人の未来の為に導くべきでしたね
それが本来の在り方でしょうに
月之瀬・ゆらぎ(揺蕩う夢の守り人・g04271)はかろうじて覚醒していた。ここは敵地、虎ノ門の北部、かつての官庁街であった。広い敷地に大きく立派な建物が優雅に並んでいる。その一角、濃い緑の植え込みの裏側で敵の通りかかるのを待っていた。
「眠い、ん、眠いけど、なんとか頑張ろう……」
志は高く、けれど強い睡魔がゆらぎを深い睡眠に引きずり込もうとしている。
「ゆらぎ様? 大丈夫ですか?」
不意に腕の当たりに暖かい感覚がおこり、はっとして閉じかけていたまぶたを開く。ゆらぎのすぐ横に居る幻想弐伍漆式・神威櫻閃(白狐神社の箱入娘・g05509)が心配そうに見つめていた。
「ゆらぎ様は……その……いつもふわふわしていらっしゃるので、あの、もしかして意識が遠のいていたのではないですか?」
ごく控えめに婉曲的に『眠りそうだった?』と、神威櫻閃は心配そうにゆらぎを見る。
「うん、眠っちゃいそうだったから、ありがとう。でも、神威さんがいるから心強いかも。よろしくね、神威さん」
ふわふわっとしたゆらぎがはにかんだような笑みを浮かべる。
「私もゆらぎ様とご一緒出来て……敵です」
神威櫻閃はゆらぎとの会話を止め、通りを見つめる。1体のクリアホワイトがゆったりと移動し、不意にひざまずいて祈りを始めた。
「今です」
神威櫻閃の言葉にゆらぎがうなずく。
「こんな夢はどう?」
夢の中で聞くようなおぼろげなゆらぎの声が小さく言葉を紡ぐ。ふぁさっと音が鳴りそうなほど、虹色の翼が広がった。その夢のような羽ばたきが放つ風がクリアホワイトの髪を、服を春一番でも吹いたかのように乱してゆく。
「あ……」
小さく声をあげ、クリアホワイトが横倒しに転がった。けれど、絶命しているわけではなく、倒れながらも打ち上げられた魚のように口をパクパクと動かしている。
「……これは、歌?」
「ゆらぎ様?」
ガクンと植え込みの陰にいたゆらぎが倒れ込んだ。神威櫻閃が抱きとめなければ地面に崩れ落ちていただろう。
「だいじょう、ぶ。神威さん、敵を……」
「はい」
寝言のように途切れとぎれのゆらぎの言葉の意味が神威櫻閃にはわかる。吸い付くように手になじむウィザードロッドを植え込み越しに敵へとかざし、魔術を放つ。凍てつく吹雪がどこからともなく飛来し、倒れたままのクリアホワイトを凍り付かせるほどの吹き付ける。それでも、敵は口を大きく開いて歌い続ける。
「こ、これが敵の、浄化の歌?」
手から力が抜けて、芝生の上に神威櫻閃のウィザードロッドが転がった。
「穢れた世界に、破壊の闇を」
どこからか声が聞こえた気がした。ゆらぎはその声が夢の中の事なのかうつつなのか、わからなかったし、神威櫻閃は戦場で自由に動かない自分の身体に焦燥感ばかりを感じていて、声も言葉もはっきりとは聞こえていなかった。
「え?」
遠いのか近いのか、声に驚くクリアホワイトの歌が止まる。
「誰ですか」
ゆっくりと身を起こし、立ち上がろうとしたその時、鋭い呪詛のこもる爪がクリアホワイトの身体を肩から斜めに切り裂いた。
「死にゆくお前に名乗る名はない」
矢木・真輝(風を奏でる放浪者・g04665)はいつもとは違う、冷徹な琥珀色の瞳を倒れ伏したクリアホワイトに向ける。
「神をも知らぬ者が」
倒れた敵の翼から光のつぶてが放たれ、真輝に当たって爆発が起こる。
「お前らの神だ。俺らには関係ない」
再び、真輝の爪が今度こそ深く、強く、大きく敵を引き裂く。声もなく幾つかに分かれるようにして地面に倒れたクリアホワイトはもう動かない。やっと真輝は息を深く吐いた。
「あいつらこういうのは初めてだって言ってたしな。もっとも、俺も慣れてるわけじゃねぇが」
この近くのどこかにいるのだろう知己の二人を想い、しかし真輝は彼女たちを探すことなく軽い動きで門扉や塀を足場に跳んで行った。
戦場を見通せるけれど、敵から狙われにくい場所というのはなかなか見つからないものだ。それは地図を見ただけでわかるものではない。どうしも実地で見つけなくてはならないものだが、それが敵地ならば下見に行くことさえ命の危険が伴ってしまう。だから、皇・銀静(銀雷閃・g02337)がその最適な場所を見つけられたのは僥倖であった。
「あちらの戦闘は終わりましたね。では……」
敵は恐ろしくも美しい、そして人間に対して憐憫も容赦もない冷酷なモノたちだ。
「だから……倒させて頂きますね」
銀静は身を躍らせた。風の音が耳元でヒューヒューと鳴き、襟もとが狩衣か水干似た装束の裾が強くはためく。
「牙狼門……開門……! 我が身にて今こそ狼王よ、来たれ!」
巨大な狼のオーラを身にまとう。そしてそのまま祈るクリアホワイトの群れに突っ込んだ。
「では、いきますよっ!」
狼のオーラが手当たり次第に敵を喰らい、銀静も宝剣『Durandal』を手に敵に斬りかかる。3体が一瞬で大ダメージを負って地面に転がる。しかし、どれも絶命はしていない。
「痴れ者よ」
傷ついたクリアホワイトの祈りによって光る剣が喚びだされ、一斉に銀静に向かって放たれた。小さな爆発が身体のあちこちでまき起こる。幾何かは剣で払ったはずだが、全ての光る剣を払い落せてはいなかった。
「いいでしょう。僕も本気であなた方を滅ぼします」
決意が銀静のまとうオーラをより強化する。再び、敵へと間合いを詰める銀静を守るオーラの狼が鋭い牙で敵を食み、引きちぎる。残る敵も宝剣が思うさま斬撃を見まい、そして、存在を維持できなくなったクリアホワイト達は神性も光も失い、ただの残骸となって地面に倒れた。
「天使も悪魔ももう少し人の未来の為に導くべきでしたね。それが本来の在り方でしょうに」
残念そうにそう言うと、銀静はまた次なる戦場へと移動していった。
幾つかの場所で静謐のクリアホワイトの数を減らし、そしてディアボロス達は撤退した。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【現の夢】がLV2になった!
【使い魔使役】LV1が発生!
【腐食】LV1が発生!
【口福の伝道者】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV2になった!
【能力値アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV2になった!