リプレイ
ソラス・マルファス
隠密はどうも苦手だが、囲まれて勝てるほどの力はねぇからな
幸い相手は狩人気質か
弱い獲物を装えば少数で追って来ねぇかな
ビルや木の影に隠れて、2体で居るヤツを探そう
こっちを向いたときに羽先でもチラリと見せて反応を伺うぜ
2体とも追ってくるか、1体が仲間を呼びに行くなら俺は路地裏へ
鳴き声で仲間を呼ぶなら影に停めてあったバイクで全力で逃げて、ほとぼりが冷めてから再挑戦だ
路地裏では呪詛と殺気を込めた大剣の突きで、なるべく素早く仕留めるぜ
上空へ逃げるようならリストバンドのワイヤーをビルに引っ掛けて追いすがる
倒したら、バイクで静かにその場を離れよう
あとは危なくねぇ範囲で繰り返すぜ
でかいケガする前に退くとするさ
不惑・明日法
さてリア充(クロノヴェーダ)中のリア充との戦いの前哨戦だ。気合入れていくぞ。私は敵がリア充であればあるほど燃えるのだが、今回の敵はリア充なのかなあ?まあいいやこの際。
隠れる場所の多い所は私は大好きだ。もともと陰キャだからじゃあないぞ。相手から見えない所から、私の必殺兵器【不惑明日砲】を遠距離から撃ちこめるからだ。自分が傷を負う事なく一方的に攻撃とか最高じゃないか。敵に見つからぬよう遮蔽物から遮蔽物に移動しながら撃つ。前衛が突っ込むなら、それにあわせて後方から砲撃してもいい。
くらえ!ふわっくあすほう!!
味方が撤退のタイミングを見計らい、砲撃で撤退の援護をしつつ、私も徹底。
強敵出たら当然逃げる。
セレナ・ヘカーティア
※アドリブ、周囲との連携は大歓迎
さあ、反逆の時が来たですの!
戦争前の一仕事、しっかりこなすんですの!
まずは小さい体を活かして、物陰に潜んで移動しながら狙撃に適した地点を探しますの
狙撃地点に移動したら落ち着いて「精神集中」し、敵の動きを良く見るですの
敵の隙を「看破」したら、すかさず得意の「高速詠唱」と「全力魔法」で【焼滅式・天狼煌焔鎗】を撃ち込みますの!
後は移動しながら「高速詠唱」からの「連続魔法」で敵を削っていくんですの
敵の攻撃は星晶剣アステリアと流星杖メトシェラで「臨機応変」に対応しますの
程よく削ったら、回りの人達に一声かけて撤退するですの
今回はあくまで前哨戦、本番の為に無理はしないですの
花塚・夜壱
六本木の風景を、台無しにされるのは気分が悪い
そうでなくても、敵の好きにされてたまるものか
俺でも、少しは役に立てるだろう
全力で行かせて貰うぞ
一対多でも問題ない
目に付いた敵から、攻撃を仕掛ける
まずは、如意棒を伸ばして知覚外から貫通撃
その後は地形の利用をしつつ近づき、如意棒や武術で攻撃
敵の懐に入り込むと、そのまま『華炎舞』を使用
せめて華々しく、散ると良い
敵の攻撃は、持久力との勝負だな
俺も負けるわけには行かない
如意棒で躱したり、常夜刀で応戦する
ニキ・ルンワール
【紳魔】
あれが、クロノヴェーダ?
初めて見たな。
アレをこっそり倒せばいいんだよな?
空を飛んでいれば、足音はしないだろうし…
この辺りは馬鹿でかい建物があるから建物の物陰や屋上から襲い掛かればいいか。
バールを手に持って、出来る限り見つからないように接近して、一気に殴りかかろう。
って、あんた誰?
(金持ち…というより金持ちの子分か何かか?)
(金持ちも…大人も…信用できない)
(でもコイツも俺と同じディアボロス…なんだよな?)
べ、別に手柄とか、そんなんじゃねぇし…。
というか、俺ガキじゃねぇし!
(胡散臭いやつだけど)…今はクロノヴェーダの方を優先するか。
おっさん…じゃなくてリヒト…だっけ。
その…ありがと。
リヒト・アルバーニ
【紳魔】
▲オーラ操作にて気配を殺し、
クロノヴェーダの様子を伺いましょう
猫に山羊に鳥で御座いましょうか
何とも趣味の悪い……おっと
敵と言えど、これは失言でしたな
対峙するのは年端もいかぬ少年では御座いませんか
無論、年配者として捨て置く訳には参りませぬ
「執事杖」から衝撃波を放ち、敵の攻撃の妨害を試みましょう
ほっほ、猜疑の目を向けられてしまいましたな
そうご心配なさらず、手柄の奪取など考えては居りませぬ
未来ある若者を助けるのは大人の務めで御座います故
さて、如何に鋭利な爪牙であろうと当たらなければ宝の持ち腐れに御座います
ニキ殿の隙を埋める様に割り込み【スクライカー・ディソル】を放ちましょう
倉井・尽
チッ……我が物顔で六本木を歩き回りやがって
それに、なんだあの緩み切った表情は。舐めてんのか?
……まぁいいさ、そのふざけた面に風穴を開けてやるよ
身を低くして「SH改」を構えて、障害物の陰から【ストリートストライク】
サイレンサーが付いてるから、簡単には位置を特定されねぇだろう
敵の攻撃対応は、とりあえず腕を重点的に狙っときゃ使えなくなんだろ
まぁさっさと頭にブチ込んじまうのが手っ取り早いかも知れないが
位置がバレたら仕方ねぇ。その辺の標識を引っこ抜いて投擲、それで時間を稼ぎつつ撤退だ
フェルト・ユメノアール
戦争前の大事な一戦、絶対に成功させてみせるよ!
ん-、つまり隠密して敵を倒していけばいいんだよね?
なら、ここは釣りで行くよ!
普段の服の上に都市迷彩の外套をかぶってヒルズに潜入
物陰に隠れながらそんなに敵が密集していない場所を選んでパラドクスを発動!
ボクはSCドッペルシャドーを召喚!
シャドーにはボクの姿に変身してもらって囮役としてマルコスの注意を引いてもらう
そして、ボクは隠密したまま敵の背後に回り込んでアンカーバングルを射出
敵を拘束しつつダッシュで接近!そのまま相手が対応するより早く急所をトリックスターの斬撃で切り裂くよ!
そうして敵の戦力を削いだら後はシャドーと挟撃、逃げられないように確実に仕留める
一口で六本木ヒルズ界隈といっても、その範囲はとても広い。敷地も広く、道幅は車道も歩道も広く、何もかもがゆったりとした設計のもと、別天地のような都市が体現されている。その、かつては富裕層のみが享受できる俗っぽいけれど、ある意味で地上の楽園のようだった六本木ヒルズの周囲は人ではないモノ達に埋め尽くされていた。渋谷区を支配するアークデーモン、全てを見通す者ヴァサゴの配下である『狼の悪魔・マルコス』があちらこちらにひしめいている。その数はあまりにも多くて計測できない。あるいは、ヴァサゴ側でも正確な数は把握してはいないかもしれない。上位の者たちにとって下位のモノ達など、盤上の駒でさえないのかもしれない。
「んー、つまり隠密して敵を倒していけばいいんだよね?」
ひっそりと物陰に隠れながら、フェルト・ユメノアール(夢を追う道化師・g00275)は小さくつぶやいた。フェルトは決して弱くはない。ディアボロスとしてもかなりの経験を積んでいる。それでも、四方八方からわらわらとマルコスに殺到されてはどんどんと怪我を負ってしまうだろう。それを回避するにはやはり、各個撃破に尽きるだろう。
「……なら、ここは釣りで行くよ!」
もちろん、ごく普通の意味でお魚を釣るわけではない。仕掛けを施し釣り上げるのは敵、そして自分に有利な場所に誘い込む、それをMMORPGなどのゲーム業界では『釣り』というのだ。それ以外にもネットでは嘘やはったり、フェイクなどの意味もある。
「誰が本物か、キミに分かるかな? 現れろ! SCドッペルシャドー!」
フェルトそっくりの影人間の集団がマルコス達の前に出現した。どのフェルトもキュートで可愛い。
「何?」
「いきなり敵か?」
「どこから?」
混乱したマルコス3体があちこちにぶつかり合い、深い毛皮に覆われた身体からどくどくと血を流す。
「そこか?!」
驚くべき野生の勘でフェルトが身を潜めた場所を察知し、3体同時に飛びかかり、フェルトを遠巻きに包囲する。
「うそ、もう見つかっちゃったの?」
身構えるフェルト。
「待て! 向こうで何か動いたぞ」
「白い翼のような……まさか天使の軍がここに?」
マルコス達に強い緊張が走り、2体がフェルトの包囲を解いて移動する。
「仕方ない。お前は俺が刻んで……」
飛びかかるマルコスの姿が白くかすむ。
「いと高き天にて輝く天狼の極星よ。汝が名に秘められし意を今ここに示せ。汝が名は『焼き焦がすもの』その威を持って、万象を焼き滅ぼせ!」
魔法陣から放たれた劫焔の鎗、その鋼鉄をも溶かす激しい熱がマルコスの身体を残滓も残さず焼き尽くし、灰も残らない。
「あ、あっつー。で、まぶしー」
反射的に燃えたマルコスから距離を取ったフェルトが別の物陰にダイブし、すぐに態勢を整える。
「昼間とはいえ、ちょっとシリウスの光は眩し過ぎたんですの。もう、ここに長居するのは危険ですわね」
敵を瞬時に焼き尽くしたセレナ・ヘカーティア(夜星の魔女【ノクステラ・マレーフィカ】・g05422)は予定通りに植え込みの陰を伝って移動を始める。
「ここに居たディアボロスの方も移動を推奨いたしますの。私は南へ行きますので、あなたも身の振り方を決めてくださいませ」
セレナはフェルトを探すことはせず、言うだけ言うとレジデンスがある方へと消えてゆく。
「んー、ボクはどうしようかな。それにしても凄い魔法? だったよね」
セレナの消えた方角へと視線を送り、フェルトは首をちょっとだけかしげた。
フェルトよりもチラリと垣間見えた天使の翼を負ったマルコス2体は緑の濃い植え込みの陰で立ち往生していた。
「どっちだ?」
「わからん」
獲物の姿を見失ったマルコス達は少しずつ離れて独自に嗅ぎまわる。
「俺を探しているのか?」
低い声がマルコスの背後で響く。振り向く動作は最後まで出来なかった。ソラス・マルファス(呪詛大剣・g00968)の大振りの剣の刃が柄までざっくりとマルコスを背後から腹へと貫いていたからだ。
「な、いつ、間に」
言葉にしようとするたびにマルコスの大きな口からどろっとした血が流れ、身体と地面、剣を濡らす。
「大事な得物を汚すんじゃないぜ」
ソラスは背後から強くマルコスを蹴り、その力で貫いた剣を取り戻す。大きく振ってマルコスの血を振り払う。
「ぐ、グルワァァァ」
もはや言葉を無くしたマルコスは前傾に、そして獣のように4本の脚で大地を蹴りソラスにジグザグに躍りかかり、牙を剥いて噛みついた。
「うっ」
肩当ごとマルコスの牙が身体まで貫通する。
「このっ」
大剣でガッチリと噛みつき閉じたマルコスの口をこじ開けようとするが、理性を吹き飛ばしたマルコスの力は存外協力でソラスの全身の筋肉がみるみる盛り上がってゆく。
ソラスの白い翼を探すもう1体のマルコスは完全にソラスも同輩のマルコスをも見失っていた。
「解せぬ」
鼻息も荒く、周囲を嗅ぎまわる。よくよく臭いを嗅げば同族ではない不愉快な匂いが混じっている。
(「さて、こいつはリア充なのかな?」)
周囲を嗅ぎまわるマルコスを植え込みの奥からしっかりと視認しつつ、不惑・明日法(放送禁止・g02378)はいつも通りの疑問について考える。明日法にとっては、対象がリア充であるかどうかは大きく戦闘力に影響する。もちろん、リア充ならば明日法の攻撃力は抜群に上昇する。そういう仕様なのだ。
(「まぁいいや、この際」)
珍しく明日法は大事なファクターを深堀りするのをあきらめた。今は大規模戦闘の前哨戦だ。好き嫌いなく敵を倒すのが大人の対応というものだろう。よし! 明日法は気合いを籠めて武器の銃口を敵へと向ける。そして……。
「火焔を纏って、踊れ」
明日法の目の前で、燃え盛る炎をまとった如意棒が華麗な演武であるかのように視界いっぱいに広がった。驚愕するマルコスの顎を、腹を、膝を、次々と如意棒が痛烈な打撃を放ってゆく。その如意棒を自分の手足の様に操るのは花塚・夜壱(月下鬼人・g00016)だった。立派な体躯で長身の夜壱の攻撃にマルコスが蝋燭の火の様に燃え上がった。しかし、最後の火が強く燃え上がるかのようにマルコスも最後の力を振り絞り、燃えながら夜壱に躍りかかった。
「ぐぎゃあああ!」
もはや意味不明の叫びをあげて本当の獣のように跳躍を放つ。
「くらえ! ふわっくあすほう!!」
このタイミングしかない。植え込みの奥にいた明日法は構えていた自作の固定砲台をマルコスに向け、躊躇なく砲撃した。敵と戦う決意を胸に、自らの手で初めて開発した武装を連続発射する。その際、威力の増強のために明日法は思いっきり武器の名をシャウトした。
「ぐわあああっ!」
夜壱へと襲いかかろうとしていたマルコスは横からの『不惑明日砲』の連撃に身体をボコボコに穿たれてゆき、威力のままに壁に激突して壁ごとひしゃげる。
「ぐ、ぐ、ぐ……」
それでもマルコスはまだ生きていた。ぼろきれのような腕を挙げる。
「六本木の風景に悪魔は不要だ」
夜壱の如意棒がマルコムの頭部をぐしゃっと叩き潰した。
「華々しく散らせる、とまでは行かなかったか」
夜壱の関心はすでに次の敵へと向かう。
「まだ俺でも仕留められそうな敵がいるな」
独語の様につぶやくと、頭部の潰れたマルコムの死体をまたぎ、植え込みの陰へと消えてゆく。
「……如意棒使い、奴はリア充か、非リア充か。ともかく、私1人で倒すよりも誰かのフォローをするのもいいか」
明日法は自作の砲台をコンパクトに片付け、持ち運びやすい形にする。
「どこかに手頃な敵と非リア充のディアボロスはいないかな」
その組み合わせが戦っている場所に出くわしたなら、自分は超絶いい仕事が出来そうな予感がする……と、明日法は思った。
倉井・尽(素早く・g06027)には大けがを負って新宿島に流れ着く以前の記憶がない。そういうヤカラはあまりにも多くて、尽も特別視されずにそこそこ普通に生きている。ある人は別の時代でディアボロスとして戦っていたのだろうと言ったし、料理上手の腕を買われ名のある料理人だったのだろうと予想した。それもこれも、今はどうでもいい。ただ、あの獣どもに我が物顔で六本木をうろうろされるのには我慢がならない。ここはもっと、うまく言えないがそうじゃない場所なのだ。
「……まぁいいさ、そのふざけた面に風穴を開けてやるよ」
地面すれすれの低い体勢から確実に射線を確保し、間髪入れずに引き金を引く。『SH改』から放たれた弾丸はバラバラに飛び、跳弾を繰り返す。空き缶が幾つも飛び、金属のくず物入れがひしゃげて曲がる。標識が吹っ飛んで、尽の位置からは死角となるマルコス2体をでたらめな方角から次々に撃ちこんでゆく。
「敵か! どこだ」
「いない、いや見えない!」
頭部を狙われ、撃たれたマルコスが逃げ惑うが、更に弾丸に撃たれてのたうつ。見えない敵からの攻撃に反撃さえままならない。
「さすが獣。しぶてねぇな」
尽の攻撃ではどちらのマルコスにも致命傷が与えられない。
「探せ、まだこの近くにいるぞ」
急所を腕でかばったままのマルコムが匂いと野生の勘を働かせて索敵をする。
「ええええええぇぇぇいいい!」
渾身の力を振り絞って鉄製のねじまがった、バールのようなものを振り下ろした。屋上から飛び降りたニキ・ルンワール(デーモンのデストロイヤー・g03710)の落差のエネルギーさえも渾身の攻撃に込めて2体のマルコス脳天に叩き込む。びぃぃんと衝撃が腕から頭にまで響くほどの強打を繰り出したニキは反動を使って飛びのいた。
「これが……クロノヴェーダ?」
ニキはつぶやく。本当はもっと隠密裏に敵を倒し撤収するつもりだった。けれど、同じディアボロスが襲われそうになっているのを見て、ただ見ているだけなんてできなかった。思うよりも先に身体が動き、低階層の建物からダイブしていたのだ。
「新手か」
「刻んでやる」
2体のマルコムの物騒で鋭い爪がニキを切り裂く。傷は痛いよりも熱いだ。そしてまだ動ける。
「足りねぇ。細切れにしてやる」
更なる爪の攻撃は、しかしニキまで届かなかった。リヒト・アルバーニ(人間のレジェンドウィザード・g03716)の執事杖が硬く鋭いマルコスの爪を弾いたのだ。
「そこまでにしていただきましょう。年端もいかぬ少年だけを戦わせるわけにはまいりません」
リヒトは若い男ではなかった。しかし背筋のピンと伸びた真っ直ぐな姿勢と、身体の動きが年齢を感じさせない精悍さを持つ。
「って、あんた誰?」
突然現れたリヒトに最も警戒心を抱いたのはニキだった。その感情を隠そうとはせず、ストレートにリヒトにぶつける。その真っ直ぐなリアクションにリヒトは思わず淡い笑みを浮かべる。
「そうご心配なさらず、手柄の奪取など考えては居りませぬ。未来ある若者を助けるのは大人の務めで御座います故」
「べ、別に手柄とか、そんなんじゃねぇし……というか、俺ガキじゃねぇし!」
そんな人間同士の交流をマルコスが待つ義理もない。
「べらべらと!」
「さっさと死ね!」
手負いのマルコス2体が襲ってくる。敵の爪よりも素早くニキが飛ぶ。そこらへんのオブジェを足掛かりに高く飛び上がると、バールのようなものでマルコス達の頭部に再び振り下ろした。
「ぐわぁ!」
1体はひるみ、1体は更にニキへと肉薄する。
「……さて、斬られる覚悟は御有りですかな?」
軽く1歩踏み出しただけ、そんな軽やかなリヒトの動き、だが敵の間合いに思うさま踏み込んだ仕込刀がマルコスを両断した。断面から血のような体液が吹き上がり、2つに分かたれた身体がごとりと芝の上に落ちる。
「なんだと!」
しかし、それ以上はひるんだ方のマルコスも言えなかった。植え込みの中から放たれた『SH改』が連射し、マルコスの頭をぐずぐずの血まみれのオブジェに変貌させる。
「俺を忘れてんじゃねぇよ」
立ち上がった尽は紫色の髪を払い、血のように紅い瞳を燃え上がらせた。
「でかいケガする前に退くとするか」
敵の血に濡れた大剣を払い、ソラスは静かに六本木ヒルズ周辺から南へと移動する。レジデンス方面を抜け、戦場を脱出しようというのだ。
「私も撤収だな。こんな場所に孤立したらリア充どもの笑いものになる未来しか描けない」
明日法は適当に砲撃をして、同じく合いを見計らっているだろうディアボロス達の退去を助ける。
「まぁ。今回はこの辺で勘弁してさしあげますの。そこのあなたも、お楽しみは後にとっておきますのよ」
セレナは1人、まだ多勢を相手に奮闘する夜壱へと声を張る。
「……それもそうだな」
夜壱はまた一振り、如意棒を振り回すと、敵との間合いを作り潔く背を向け走り出す。
「賢明で判断の早い方ですの。では、私も」
セレナも全力で物陰という影に身を躍らせる。
「後はボクの影人間が少しだけど時間を稼ぐよ」
その隙に撤収しようとフェルトが言う。その意図を酌んで、ディアボロス達が粛々と後退してゆく。
そうして、ディアボロス達は狼の悪魔・マルコスを予想以上に間引いてから、六本木ヒルズを後にした。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【腐食】LV1が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
【修復加速】LV1が発生!
【狐変身】LV1が発生!
【強運の加護】LV2が発生!
【エイティーン】LV1が発生!
【ハウスキーパー】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV3が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
【アヴォイド】LV2が発生!
【リザレクション】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!