リプレイ
桜木・満
◆アドリブ連携歓迎
◆心情
悪魔のいる公園、なんて冗談にもならんね。
さっさとご退去願おうか、――この世からな。
◆行動
フライトデバイスを使用して飛翔し、地面スレスレを低空飛行しながら敵の群れへと突撃。
できればほかのメンバーの攻撃へ対応しようとした直後にタイミングを合わせて、不意打ちで、居合抜刀・雷光を発動。胴太貫で切りつけよう。
敵の反撃は飛翔して空中戦でいなし、もし可能ならエアライドによる空中ジャンプで、敵の爪の軌道から逃げよう。
撤退のタイミングはほかのメンバーと合わせて、大怪我を追う前に飛翔して離脱するぞ。
「所詮は小手調べってわけだ」
白銀・氷織
大きな戦いの前哨戦ですね
ここは焦らず着実に敵の戦力を削いでいきましょう
明確に目的をもち、それを達成したならば、執着せずに離脱する
それが名将の戦いであるとも言いますからね
わたくしが得意とするのは、まさしく大勢を相手にする事です
敵の前に姿を見せると同時に、<氷雪使い><高速詠唱><全力魔法>による最大級の一撃を見舞いましょう
「我は契る極圏の女王」
それは万物、ことごとくを凍てつかせる吹雪の魔術です
敵の攻撃は『守護の氷壁』と<結界術>による堅固な氷の防壁でもって防ぎますね
首尾よく敵に一撃を与えましたら、即座に戦場から離脱いたします
雁金・湊
攪乱を主に。
仲間が突撃し、敵の陣形が乱れたところで、更に敵を分断する位置を【看破】。群れで行動する相手ならそれを崩した方がやりやすい。
【高速詠唱+氷雪使い】で狙った場所に間髪いれず『アイスエイジブリザード』を放つ。
数が多い相手。だから多くの敵にダメージを与え動きを鈍らせる。
ヒットアンドアウェイするにしても、引くタイミングや引ける状況を作らないとな。だからこその仲間の突撃後の攻撃。
協力し合わないとね。
お互い戦争の前に怪我はしたくないものだし。
「あれが……」
時先案内人の情報にあった公園という立地とどこかから聞こえる悪魔の声を頼りに六本木ヒルズ周辺を歩く白銀・氷織(白銀の令嬢・g00151)がたどり着いた先で見たのは、そわそわして落ち着かない様子の悪魔たち。
「大きな戦いの前でしたね」
狼の悪魔たちもその空気を感じ取っているのか。そして氷織は正しくこれが大規模戦闘の前哨戦であることを理解している。
(「悪魔のいる公園、なんて冗談にもならんね」)
一方で、同じ光景を視認した桜木・満(桜花剣風・g00771)は一つ鼻を鳴らすと地面を蹴り、背中に装着した飛行補助装置を用いて加速する。
(「さっさとご退去願おうか、――この世からな」)
まさに地を滑るようではあったが、足は地面から離れていて満は飛んでいた。
「……あの辺りだな」
味方が地面スレスレを低空飛行し公園にたむろする悪魔たちへ突っ込んでゆく様は同じ場所に足を運んだ雁金・湊(失った記憶の欠片を求める魔術師・g02358)からも見えていたが、湊はまだ仕掛けない。ただ、狼の悪魔の群れの一点へ目星はつけ。
「我は契る極圏の女王」
だから、最初に狼の悪魔たちを襲ったのは、悪魔たちの前へ姿を現すと同時に氷織の巻き起こした猛吹雪だった。
「ギャウ?!」
「ガッ」
叩きつけるような雪が悪魔たちの毛皮を覆い、埋め、急激に体温を奪ってゆく。
「電光影裏に春風を断つ。その隙、貰ったぞ!」
「グギッ」
その吹雪に悪魔たちが狼狽する中へ満は突っ込むとすれ違いざまに悪魔の一体を抜き打ちの斬撃で両断せしめ、雪を散らしながら少し上昇し、何もない中空を蹴って空の高みに上る。
「とりあえずはうまくいったか」
反撃を逃れるためあらかじめ決めておいたことだったが、斬り捨てた悪魔は絶命したようで反撃はなく。
「グルルゥ」
「ガアアッ」
今更ながらに我に返った悪魔たちは攻撃されたことと仲間を討たれたことに怒り狂うも、ディアボロスたちの襲撃はまだ終わりではなかったのだ。弱まったと思われた局地的な吹雪が再び悪魔たちを襲ったのだ。
「ギュ」
「ギッ、ガッ」
厳密に言うならばその吹雪は氷織の起こしたものがぶり返したのではなく、高速で詠唱していた湊が機を見計らって重ねたものであったが、雪に埋もれ凍り付き息絶えるクロノヴェーダからすれば加害者が誰であれ齎されるのは終わりだ。
「群れで行動する相手ならそれを崩した方がやりやすい。……しかし、こうも踊ってくれるとはね」
奇襲となったこともあり、今のところ被害はなくクロノヴェーダだけが雪に覆われた公園の中に骸として倒れ伏している。
「グルル」
味方だけ討たれておさまりが付かない様子の悪魔は牙を剥き出して唸るが、満は上空にあり無理に仕掛ければ残る二人に隙を晒す羽目になる。何人にでも瞬時に可能な反撃であれば話は別なのだろうが、それはディアボロスたちが仕掛けてこなくては始まらず。
「着実に敵の戦力を削ぐ、一応の目的は果たせたでしょうか」
攻撃されれば魔力で創造された氷の障壁で防ぐべく警戒していたがポツリと漏らしたのがきっかけだった。
「そうしようか。お互い戦争の前に怪我はしたくないものだし」
言外に退くことを決めた訳だが、ぼかしたからか悪魔は察せず。
「ガアッ?!」
弾かれたように顔をあげた悪魔が見たのは、再び飛んでくる満の姿。
「グルアアアッ」
今度こそ反撃してやるとばかりに吼えるが、満は接近してくることなくそのまま飛び去ってゆく。
「所詮は小手調べってわけだ」
上空で零した呟きを狼の悪魔が拾えたかどうかはわからない。ただ、これに示し合わせる様に残りの二人も退いて、悪魔の周囲に残されたのは味方の骸と些少雪の残る公園だけだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
【使い魔使役】LV2が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV2が発生!
エアハルト・ヴィオレ
この世界はお世話になっている若者達の生まれ故郷。
我が子とも思っている子たちの故郷。奪還は少しでもお手伝いしたいですね。
まず【戦闘知識】【観察】【看破】で敵の群れの動きを読み、【弾幕】【制圧射撃】【連射】で攻撃。【光使い】で目くらましした上で【風使い】で吹っ飛ばします。
敵が接近して来た時のみ【残像】で回避した上で【両断】を併せたレボルシオスラッシュで攻撃します。
目標は敵の殲滅でなく戦力の減少ですのである程度敵が減ったら深入りせずに撤退。戦争前に手傷を負ったら大変ですし。
倉井・尽
おーおー、派手に公園を荒らしてくれやがって……
舐めた真似してくれるじゃねぇか、覚悟しろよ
おっ、そこら辺に使えそうなのが落ちてんじゃねぇか
遊具の残骸と、自前の短機関銃を使って【ストリートストライク】
流石にグローブジャングルはないだろうが、できれば大きい鉄の塊が欲しい所
片手でそれ持って悪魔にブチかますぜ
敵の攻撃対応は、近付いて来た所に合わせて「SH改」で銃撃する
狼だから不味くはなさそうだが……喰う暇はなさそうだし、適当に相手したら撤退だ
「公園に似合うのは悪魔ではなく、人ですね」
このディヴィジョンを生まれ故郷に持つひとでも脳裏に浮かべたのか、閉じていた目を開くと、エアハルト・ヴィオレ(宵闇のエヴァンジル・g03594)は公園をうろつく悪魔を観察し始める。奪還のお手伝いを少しでもしたいとこの地に足を運んだ身とは言え、無策で突っ込んでゆくつもりはないということだろう。
「では」
仕掛けようと決めたのは、観察の過程で自分以外のディアボロスが居ることに気が付いたから。
「おーおー、派手に公園を荒らしてくれやがって……」
「「ガアッ?!」」
不意に聞こえた声に狼の悪魔たちが振り返れば、車止めの間を抜けて倉井・尽(素早く・g06027)が公園へと入ってくるところであり。
「舐めた真似してくれるじゃねぇか、覚悟しろよ」
拳を鳴らしつつ尽が数歩進んだ直後だった。エアハルトが赤銅色の拳銃を向けると発砲したのだ。
「ガウ?!」
逆説連鎖戦における一般法則破壊によって、どれほど強力な銃の射撃だろうとパラドクスでなければクロノヴェーダ相手には無意味。それどころか反撃を誘発してしまう訳だが、戦闘知識によってそれは理解しているエアハルトのがわざわざ銃撃した理由はふたつ。
「おっ、そこら辺に使えそうなのが落ちてんじゃねぇか」
ひとつは尽が公園の中の遊具の残骸へたどり着くまでの陽動。尽が遊具の残骸を拾い上げたことでこちらは成功し。
「グルオオオッ、オ゛」
大口を開けながら腕を振り上げた狼の悪魔が先の銃撃の反撃とばかりに襲い掛かるが、エアハルトの間に突如出現した光が一瞬視界を漂白する。
「オオッ」
それでもかまわず振るった腕の爪はエアハルトを引き裂くも、引き裂かれたエアハルトは薄れて消え。
「残像に助けられましたか」
隣に立つ本物の竜骸剣による斬撃が悪魔を両断した時、尽は遊具の残骸をサイレンサー付き短機関銃に括りつける様にして作った即席の巨大な殴打武器を別の悪魔たちに振り下ろしていた。
「「ギャン」」
二匹纏めて狼の悪魔を肉塊に変えると血の滴る凶器を持ち上げちらりと悪魔だったモノを見て唸る。
「狼だから不味くはなさそうだが……喰う暇はないよな」
問うまでもなく前方には仲間を屠られ獰猛に唸る狼の悪魔がおり。
「戦争前に手傷を負ったら大変ですし」
「だな。適当に相手したら撤退、だッ!」
「グギャアッ」
エアハルトの言に頷いた尽は自身に距離を詰めて来ようとした狼の悪魔目掛け遊具部分で殴打すると見せかけ、意表をついて柄になっている短機関銃を発砲、撃ち殺す。
「潮時、でしょうね」
いくつも屍を作り上げ二人が撤退を決めたのは少し後のこと。手傷を負わないことを重視したのだろうが、それでも公園に居た狼の悪魔は何体か数を減らしていたのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【勝利の凱歌】LV1が発生!
【強運の加護】LV1が発生!
効果2【ラストリベンジ】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
若葉・夏姫
ふふん、頭数減らしなんて悠長なこと言わずここで全滅させてあげてもいーケド!(どやっと自信過剰に笑い
生意気なワンちゃんね?
この私がたっぷり躾けてアゲるワケ!
ほらほらこっちこっち、手の鳴るほうへおいでおいで〜?(挑発)
本能で動くケダモノなんて、私の敵じゃないヨネ!
あからさまな隙を見せながら、ワールドハッカーとしてのパラドクスで、私の都合の良いように世界を書き換えて、反撃するわ!
実際はちょっとだけ、私の来て欲しい場所へ誘導する程度のチートだけど
いくら速くても、来る場所が分かってればただのタイミングゲームだヨネ
私の技量が合わされば、カウンターで無双なワケ!
※生意気少女、思い通りにならないとムキになる
プニ・プティフルニエ
■外見等
生意気な子供シスター
一人称は「プニ」
■心情
東京奪還なんて~らくしょ~♥
公園のわんわんなんて瞬殺~♥
■行動
「わんちゃんかわいい~♥なんて言うと思った~?ざぁ~こ♥公園のマナー守ってますか~?わんわんはドッグランから出てこないでくださ~い♥」
敵を挑発しながら、パラドクス【罪と罰】で呼び出した鎚を投げつけながら戦います。
「しつけが足りないわんわんは~♥調教しちゃお~♥」
■その他
アドリブや連携歓迎
「ふふん、頭数減らしなんて悠長なこと言わずここで全滅させてあげてもいーケド!」
他のディアボロスが仕掛けでもしたのか、悪魔の吠える声や悲鳴が聞こえる中、まだ仲間が襲撃していない公園で複数体の狼の悪魔を認めた若葉・夏姫(キュートアグレッション・g05943)は自信過剰に笑んで所謂ドヤ顔を作る。
(「東京奪還なんて~らくしょ~♥」)
隣でニヤニヤ笑うプニ・プティフルニエ(クジャク蜘蛛・g06025)も既に港区の奪還などなった気のようで、共通するのは勝利を確信していることと、そろそろ二人に気づいて剣呑な雰囲気を漂わせつつ唸り始めた悪魔を弱者に、下に見ていることだろうか。
(「公園のわんわんなんて瞬殺~♥」)
自分の勝利を疑わないプニは歯を剥き今にも襲い掛からんとする狼の悪魔を前にしても態度は変わらない。
「生意気なワンちゃんね? この私がたっぷり躾けてアゲるワケ!」
まず牙を見せて唸る悪魔に片眉をあげた夏姫が言い放ち。
「わんちゃんかわいい~♥なんて言うと思った~? ざぁ~こ♥公園のマナー守ってますか~? わんわんはドッグランから出てこないでくださ~い♥」
プニが煽り。
「「グルルルゥアアアアッ!」」
「ほらほらこっちこっち、手の鳴るほうへおいでおいで〜?」
凶暴さを何割も増した悪魔たちへ夏姫は実際に手を叩いて挑発する。
「ガアアッ、ガアッ!」
「本能で動くケダモノなんて、私の敵じゃないヨネ!」
ここまですればアークデーモンならずともブチ切れていたことだろう。だが、煽りつつわざわざ隙まで見せたのも夏姫は意図してしたことだった。
「動きを誘導しちゃえば反撃はイージーモードってワケ!」
憎悪を敵意をたぎらせ、愚直に悪魔は二人目掛けてまっすぐ駆けて来て。
「しつけが足りないわんわんは~♥調教しちゃお~♥」
まず迎え撃ったのは、プニが投じた巨大な呪詛の塊だ。
「ギャンッ」
十字架状の鎚の形を成した呪詛は、腹立たしい二人を思うままに爪や牙へかけることしか頭になかった先頭の悪魔へと命中し。
「グガアアッ」
倒れ込みつつも四足歩行へ転じて悪魔が尚も距離を詰めようとすれば、その足取りが進む向きがわずかにブレ、プニではなく自身の方へと向かってきた狼の悪魔へ青龍偃月刀を叩き込む。
「ギュ」
元々痛手を負っていた悪魔はあらぬ方身体を曲げながら吹っ飛び、仲間の身体が鼻先を掠めたことで後続の悪魔たちが急制動をかける。さすがに誘われていたことに気づいたのだろう、だが。
「はぁ、今更おじけづいたとか?」
「やっぱ公園のわんわんなんてヨワヨワ~♥」
冷静さを取り戻す前にディアボロスたちは煽り始め。野性的かつ凶暴な性格だったのが裏目に出たのかもしれない。
「「グルルルゥアアアアッ!」」
再び挑発に引っ掛かった悪魔たちはあと数回、同じことを繰り返して犠牲を出したのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【傀儡】LV1が発生!
【託されし願い】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】LV1が発生!
日向・輪太郎
仲間達と乗り込み、一撃離脱で相手の攻撃を下手に受けようとはせずに
動き回りながら戦う。
仲間達の動きを見ながらタイミングを計って、青龍怒号破で
神田川位の水量の水の龍を生み出して攻撃する。
神田・レイ
※アドリブ歓迎
ふむ、奇襲か。一撃離脱ということであれば…
「アタシの出番だね」
(パラドクスにより真っ赤なライダースーツ姿の女性とバイクが召喚される)
いいのか、相手はお前と同じアークデーモンだが
「アタシは所詮はぐれ者さ。だからアンタを助けた。それに神田先生とは一蓮托生だからねぇ。同族相手も苦じゃないさ」
ならいいがな…
(地面に軽石で計算式を書いて突入に最適な速度を割り出しながら)
さて、速度の算出が出来た。遊具の存在を考えるとこの速度が妥当だろう
「オーライ、そんじゃあ後ろに乗りな! 狼狩りと行こうか!」
一気にバイクで公園内に突っ込み、遊具の残骸ごとマルコスを跳ね飛ばす!
その後はさっさと離脱だ
八栄・玄才
(VS宿敵)
……新宿島に流れ着いたウチの道着に、お前達のによく似た抜け毛と爪痕が付いていた
テメェら、オレの同門を少なくとも一人、殺ってやがるな
勝負は勝負、恨み言は言わないが、今度は八栄流が勝たせてもらうぜ
公園の木を蹴り上がり、そのまま《飛翔》
【電撃使い】の技能でヤルダバオートの譴雷の力を付与した双翼魔弾で上空から攻撃
空中から一方的に攻撃できる立ち回りを意識し、木や街頭、遊具など、敵が登って空に近づいてきそうな物には近づかない
引き際には練気帯電を解放しての【強打】を撃ち込んで場を荒らし、その隙に飛翔したまま撤退
う~ん、思った程強くはなかったな
こんな奴等にウチの奴が殺られるかねぇ?
絡みアドリブ歓迎
フィーナ・ユグドラシア
※アドリブ、連携ok
さて、前哨戦とはいえ油断出来ません。気を引き締めて掛かりませんとね。
公園内なら多少は隠れる所がありそうですが、開けているなら戦況は確認し易そうですね。
それならば、後方で味方の退路を確保しつつ、聖槍を出して弱った敵から順番に狙撃していきます。
また、必要があれば、誤射に気を付けつつ、前方の味方への援護射撃も行います。
後は茂みなどに隠れている敵や、後方に回り込もうとする敵が居れば、狙撃して妨害します。
ジェネラル級が増援に来るか、此方が攻勢限界を迎えるなどして、敵の勢いが増してきたら、周囲の味方に警告しながら撤退を提案。味方の撤退に合わせて戦場から離脱します。
欲張り過ぎは禁物です。
「さて、前哨戦とはいえ油断出来ません。気を引き締めて掛かりませんとね」
公園が近づくにつれて聞こえてくるようになった獣のような唸り声に自分達の討つべき存在が居ることを察し、フィーナ・ユグドラシア(望郷の探求者・g02439)は呟く。
「公園内なら多少は隠れる所がありそうですが……」
公園と一口に言っても様々だ。緑に囲まれた遮蔽物の覆い公園もあれば、植物などほぼなく、空き地にベンチや遊具が設置されただけと言ったものもある。
「あ」
そうしてようやく全貌が確認できるようになった悪魔たちのたまり場は、隠れる場所に乏しい方であったらしい。厳密に言うなら、この季節は、と言ったところか。公園には木々があちこちにあったが、葉を落とし木の向こう側が丸わかりだったのだ。
「戦況は確認し易そうですね」
これが春や夏場だったらフィーナの意見も変わっていただろう。
「これ以上近づくとあっちにも気取られそうだな」
とはフィーナと所属旅団も同じ日向・輪太郎(温小陽・g02049)の弁。真正面からぶつかるつもりなら問題はない。だが、奇襲なりなんなりをするなら隠れるなり一気に距離を詰めるなりする必要はありそうで。
「ふむ、奇襲か。一撃離脱ということであれば……」
口を開いた神田・レイ(天使と悪魔を従える予備校教師・g00105)の視線が側に向けば、召喚されたのはレイの契約下にあるアークデーモン。
「アタシの出番だね」
「いいのか、相手はお前と同じアークデーモンだが?」
「アタシは所詮はぐれ者さ。だからアンタを助けた。それに神田先生とは一蓮托生だからねぇ。同族相手も苦じゃないさ」
真っ赤なライダースーツを身に纏った女性型のアークデーモンへと問えば、レイの言葉に返ってきたのは口の端を綻ばせた苦笑に近い笑み。
「ならいいがな……」
それ以上どうこう言うのは野暮と思ったか被召喚者から地面へ視線を向けたレイはしゃがみ込んで何やら書き始め。
「で、フィーナさんはどうすんだ?」
「そうですね……私は後方で味方の退路を確保しつつ、弱った敵から順番に狙撃していきます」
仕掛ける為の準備と見た輪太郎が話を振れば、これから戦場になるであろう公園をちらりと見たフィーナが答え。
「……新宿島に流れ着いたウチの道着に、お前達のによく似た抜け毛と爪痕が付いていた」
思い思いにディアボロスたちが動き始める中で、真っ先に公園へ足を踏み入れたのは、八栄・玄才(井の中の雷魔・g00563)だった。
「テメェら、オレの同門を少なくとも一人、殺ってやがるな」
ゆっくりとそれでいて隙はない歩みから玄才が足を止め公園内の悪魔たちを睨みつけ。
「勝負は勝負、恨み言は言わないが、今度は八栄流が勝たせてもらうぜ」
告げるが早いか、今度は急に走り出して近くにあった木へと直進。葉を落とし丸裸の樹木の幹を駆けのぼると、悪魔の翼を羽ばたかせて空へ舞い上がる。釣られて空を見上げた狼の悪魔たちはまだ知らない。
「オーライ、そんじゃあ後ろに乗りな! 狼狩りと行こうか!」
玄才の飛翔を陽動にバイクに跨って今にもここへ突っ込んで来ようとしている敵がいることなど。
「さぁて、行くとするかね神田先生! 速度の計算は任せたよ!」
「地面との摩擦係数μは状況からこの値……よし、この速度で行ってくれ!」
「ガ」
掛け合いしながら突っ込んでくる二人乗りのバイクに一番近かった狼の悪魔が気づいた時にはもう躱すことの能わないところまで接近を許した後で。
「ギャ」
「ガッ」
「ギュ」
転がる遊具の残骸ごとバイクの前面に転解された魔法障壁にぶつかった悪魔たちが次々に撥ね飛ばされ。
「そらよ」
バイクの乱入で大混乱に陥った悪魔の群れの上空から追尾性を備えた魔力の弾丸を玄才が降らす。結果論から先に言うなら、狼の悪魔たちは玄才が姿を見せた時、すぐにそちらに殺到すべきだった。何せ、悪魔たちの災難はこれで終わりではなかったのだから。
「東海青龍王よ、民の嘆きを怒りの激流に変えて邪悪を降し給え!」
輪太郎が捧げていた祈りに応え、公園の上空に雷雲が現れたかと思えば、龍を模った水が雲の中から零れ落ち玄才の脇を抜けて地上へ、慌てふためく狼の悪魔達へ襲い掛かった。
「ギャボ、ガババ」
魔力の弾丸で足を負傷し逃げ切れなかった悪魔があっさり水の竜に呑まれ。
「グウゥ……ギャッ?!」
ヨタヨタとよろめきながらその場を逃れようとした狼の悪魔は胸に光の槍を突き立てられて崩れ落ちる。
「う~ん、思った程強くはなかったな。こんな奴等にウチの奴が殺られるかねぇ?」
上空で次々悪魔が討たれてゆく光景を見ていた玄才は首を傾げるが、悪魔たちが混乱しまともに戦わせてもらえなかったのもわかっていた。
「まぁいいか」
敵を減らすことこそ今作戦の目的なのだ。玄才は再び魔力の弾丸を放ち始め。
「ジェネラル級が増援に来る、と言うことはなさそうですね」
他のディアボロスより後方から戦場全体を眺めていたフィーナは周囲を見回すが、目にしたのはバイクに二人乗りしたまま戦場を離脱してゆくレイたちぐらいだ。
「ですが」
攻め手が一人減ったなら、混乱から立ち直った狼の悪魔たちが逆襲に出てくることも考えられる。
「そうだな」
上空に居て自身に向けられたフィーナの視線の意味を理解した玄才は、生体電流と気を練り上げてつくりだした電気を悪魔ではなく公園の地面にたたきつけ。これを合図にするように残る二人も何体もの悪魔の骸を残して荒れた公園から退き、撤収するのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水源】LV1が発生!
【エアライド】LV1が発生!
【飛翔】がLV2になった!
【活性治癒】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV3になった!
【命中アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!
【ドレイン】LV1が発生!