リプレイ
アオイ・ダイアログ
よーし、FPSスタイル(ガンマン衣装)でいざ出っ発🎵
初手はバレットボイス:ブルズアイギャンビットで狙撃しちゃいますか、口上や不意打ちするなら待ちますが
あとはデュアルを取り出して一定の距離を保ちつつババババーンと集団に撃ち込みましょう!
的が大きいからよく当たります🎵
悪いですがヤンキーの流儀に興味はないんで
なるべく接近戦する人への不意打ちをケアしたり拘束を解いたりとアシストするよう心がけます
開けてますがまぁ多少は結界の効果も出るでしょう
囲まれそうになったら撤退です
弾をばら撒いて牽制しつつすたこらさっさです!
今回は挨拶だけですが、次は違いますよ!
19日までに首を洗って待っておくんですね!
フェルト・ユメノアール
東京のみんなの笑顔を取り戻す為にも、この戦い、絶対勝ってみせるよ!
敵集団に向けてワンダースモークを投擲、煙幕で視界を遮って相手の連携とガンつけ攻撃を妨害
その隙にボクは煙に紛れてダッシュで集団の中に突っ込むよ!
視界が効かない状態で下手に攻撃すれば同士討ちは必至、相手もかなり動きにくくなるはず
間合いの内側まで一気に入り込んでトリックスターで首など急所に斬撃を加え、一体一体確実に仕留めていく
そして、煙幕が晴れて相手が落ち着きを取り戻して来たらパラドクス発動
SCボムジャグラーを召喚して爆弾を周囲にばら撒き、敵を吹き飛ばして
ボク自身はワイヤーバングルを【フライトドローン】に射出し戦場から離脱するよ!
●出張公演
湾岸部にたむろするヤンキーの群れ、襲撃の時を待つ悪魔の集団の真っ只中で、軽やかな破裂音が鳴り響いた。弾けたクラッカーのような音色と共に、その一帯を色とりどりの煙が包む。
「うぉっ、何だ!?」
「天使の奴等のカチコミかッ!?」
煙草の煙を上書きしていくそれらが、悪魔達の視界を塞ぐ間に、一陣の風が彼等の間を吹き抜ける。パステルカラーの風は閃く刃を伴い、首を、急所を、斬りつけながら行き過ぎた。
「何か居るぞ、警戒しろォ!!」
血飛沫を上げる首元を押さえ、膝を付く仲間の様子に、ヤンキーデーモンの一体が警句を飛ばす。攻撃されている、と分かればクロノヴェーダ達も即座に対応する姿勢を取り、集団の合間を駆けるフェルト・ユメノアール(夢を追う道化師・g00275)の姿を補足した。
「居やがった!」
「俺らの集会にカチコミかよ、命知らずな野郎だなァ!?」
「あ、見つかっちゃった?」
襲撃に来た、という深刻さを感じさせない笑みで応じて、フェルトはそのまま目の前の一体に斬撃を加え、身を沈める。敵の振り回したチェーンがその頭上を掠めて、代わりに付近の別のデーモンに命中した。
「でも、捕まえられるかな?」
武器を振り回すな、良く狙え。そんな声が上がって、魔力を籠めた瞳でフェルトを睨みつけようとした者達は、とうに彼女がカラフルな煙幕に紛れてしまったことを悟る。
「なめられっぱなしでいいのかテメェら! 気合入れろォ!」
「とっ捕まえて東京タワーに吊るしてやれ!」
「口上はその辺で良いですかねー?」
逆上した様子で声を上げる敵集団に、そんな声がかけられる。こちらは煙幕の外、二丁拳銃スタイルのアオイ・ダイアログ(響き合う言霊の繰り手・g02687)が、混乱する集団に向けて発砲した。当たるを幸いに連射された銃弾は、跳ね回るようにデーモン達を次々と貫いていく。
「的が大きいからよく当たります🎵」
「奇襲かよ、やってくれんじゃねーかオイ!」
「良い度胸だ、タイマン張ってやるよ!」
「すいません、ヤンキーの流儀に興味はないんでー」
迫る敵に笑顔で答えて、アオイは速やかに距離を置くよう後退する。チェーンやらコンクリートの破片やら、色々と飛んでくるものから身を躱しつつ、銃弾で応戦。放たれたそれらは集団内を駆けるフェルトを巧みに避けて、彼女を捕らえようとする敵を撃ち抜いていった。
「埒が明かねえェ、一斉にかかれ!」
「囲め囲めェ!」
とはいえ、敵の数はそれで倒し切れるものでもない。やがて煙が晴れて、フェルト、アオイ双方にヤンキーデーモン達が殺到し始める。
「頃合いでーす!」
そんな外からのアオイの声を察して、フェルトは悪魔の伸ばした腕――こちらを捕まえようとしていた個体を踏み台にして、集団の中から高く跳び上がった。煙の晴れた状態では目立って仕方ない、すぐに捕まってしまうような行いだが。
「煌めけ閃光! 轟け爆音! 歴戦の妙技、とくと見よ!」
『爆炎狂葬曲』。空中で引かれたカードが輝き、フェルトの居る場所に奇怪な曲芸師が召喚される。空中で両手を広げた曲芸師は先程の煙幕どころではない巨大な爆弾を撒き散らし始めた。阿鼻叫喚の様相となった集団の上空で、フェルトはワイヤーをフライトドローンに絡め、着地することなく上空へと逃れていく。
一方のアオイも、この混乱に乗じて、すたこらさっさと逃げに転じた。
「今回は挨拶だけですが、次は違いますよ!」
「19日くらいになったらまた来るからねー!」
「首を洗って待っておくんですね!」
ふざけんなよチクショウ。そんな怒声と悲鳴を背中に受けながら、見事強襲に成功した二人は、速やかに撤退していった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【完全視界】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
樹・春一
でっぱつです!
ふふふ、きましたよTOKYO!
あれがかの有名な! なんか有名な橋!
しかしあの角、翼、そして尻尾。筋肉に男らしい佇まい
かっこいいじゃありませんか! TOKYOはこんなに洗練されていたなんて!
なんという都会ぢから。なにやら戦う前からどきどきしてまいりました
えっこれパラドクスですか?
戦いはもう始まっていたなんて!
ならば拳で応戦です! その筋肉が本物か確かめてあげましょう!
僕の拳は本物ですからね! 自信のある方は真正面から是非どうぞ!
まさか恐ろしいなどとは言いますまい! さあさあいざ勝負です! ハレルヤ!
勝利したら自撮り残しときましょうね。敵は順調に殲滅されてますよって報告です!
いえい!
カナト・ラウルス
悪魔にも色々いるんだね。
ヤンキー…ってなんだっけ?
今の新宿島では見かけないよね。
でも面白い髪型に格好良い服装、嫌いじゃない…!
とはいっても、手加減は無し!
こういう相手には「タイマン勝負」っていうの、持ち掛ければ良いって聞いた!
誰か僕と勝負しよう?
上手く1対1の勝負に持ち込めればいいな。
威勢はいいけど、そういう人ってだいたい実力は大したことないんだよね?
笑顔と言葉で挑発して判断力を奪おうかな?
敵が自分に近づいてきたら懐へ飛び込んでパラドクスで攻撃するよ。
念の為、常に仲間との距離は気にして孤立しないようにしておくよ。
集団戦になったら仲間と協力して対処しなきゃね。
ほら、僕らも「チーム」だし!
●タイマン
「ふふふ、きましたよTOKYO!」
天使や悪魔が居るとかなんとか、気になってはいたんですよね。そんな事を口にして、樹・春一(だいたいかみさまのいうとおり・g00319)が目を輝かせる。
「ああ、そしてあれがかの有名な! なんか有名な橋!!」
とてつもなくうろ覚えなコメントを置けば、当然その周囲の悪魔達も視界に入る。釘バットにチェーンで武装したその姿は、想像していたデーモンとはちょっと趣が違うが。
「悪魔にも色々いるんだね」
特徴的なその姿に、カナト・ラウルス(桜華狂咲・g00321)が感心したように言う。
「ヤンキー……ってなんだっけ? 今の新宿島では見かけないよね」
「そうですね、伝統芸能みたいなものかもしれません!」
探したら見つかるかも知れませんけどね。そう返した春一の瞳は、やっぱり先程の観光気分そのままに輝いて見える。
「しかしあの角、翼、そして尻尾。筋肉に男らしい佇まい――かっこいいじゃありませんか!!」
TOKYOの洗練された文化と都会ぢからを感じざるを得ない。感動した様子の春一に、頷ける部分はあるとカナトは頷いて返した。
「面白い髪型に格好良い服装、嫌いじゃないよ……!」
「良いですよね、僕なんかもう戦う前からどきどきして心身が拘束されているような……」
え、なんて?
「オウオウオウいつまで騒いでんだ。見せもんじゃねぇんだぞこっちはよお」
問い返す前に、ヤンキーデーモンから声がかかる。とうにこちらに気付いていたようだが、褒められて悪い気はしなかったので今まで待っていてくれたらしい。とはいえデーモンの鋭い瞳は、いい加減待ちくたびれたのか赤い眼光を放っていた。
「えっこれパラドクスですか?」
「今更気付いても遅え! 大人しくぶん殴られな!!」
「お断りします!!」
ハレルヤ! 振り下ろされた釘バットと、高速を脱した春一の拳がぶつかり、鈍い音色が響く。
「何ィ、バットが……!?」
ぐにゃッと曲がったそれを手に、ヤンキーデーモンが驚愕の表情を浮かべる。
「今度はこっちの番ですよ! その筋肉が本物か確かめてあげましょう!」
パラドクスの力で輝く拳を構え、春一は相手を誘うように告げた。
「ご覧の通り僕の拳は本物ですからね! 自信のある方は真正面から是非どうぞ!」
生意気ぬかすんじゃねえぞガキ、そんな怒声と共に飛び掛かる悪魔と、聖者の拳がぶつかり合い――。
なるほど、こういう相手には「タイマン勝負」っていうのを持ち掛ければ良いと聞いてはいたが……これがそうなんだね、と納得した様子で、カナトもまたヤンキーデーモン達に勝負を持ちかけた。
「誰か僕の相手もしてもらえるかな、勝負しよう?」
「ハッ、なめたクチ利きやがって、後で吠え面かくんじゃねーゾ……?」
「へえ、すごい迫力だね」
脅し文句をふわりと受け流して、柔らかな笑みでカナトは応える。
「威勢はいいけど、そういう人ってだいたい実力は大したことないんだよね?」
「あァ!?」
挑発の言葉はざっくりと刺さったらしく、ヤンキーデーモンは怒りの余り言葉にならない怒声を上げながら釘バットを振り上げた。――ここまでは予定通り、一対一の誘いに乗った敵の、大振りの攻撃に合わせて、カナトは敵の懐へと飛び込んだ。
「覚悟してね」
桜を思わせる刃が抜き放たれ、一瞬にして無数の斬撃がデーモンを襲う。シャクヤクの花を描く軌跡と共に、赤い花が咲いて、デーモンはその場に膝を付いた。
カナトがまた別の敵を斬り伏せるのと同時に、春一に殴り飛ばされていたデーモンが、高所から落下してコンクリートを凹ませる。そんな調子で二人は敵戦力を削っていき――。
「さあ、次は誰かな?」
誘う言葉に、敵集団が歯噛みする。相手の実力が分かって来たのか、タイマンとは軽々に言い出せなくなっているようだが。
「ちょっと待ってくださいね、報告用に一枚……」
いえい、とピースサインをしながら、春一が自撮りを一枚。
うんうん、よく撮れていますね。満足気に頷きながら、春一は「作戦は上手くいっていますよ」的な報告に写真を添える準備を始める。ランドマークとして例の有名な橋もフレームに収まっているし、後ろから殺到してきているヤンキーデーモンの集団も迫力満点、良い写真である。
「……?」
「……すごい数で来てるね」
「あ、これ逃げないとまずいやつですか?」
引き際の事あんまり考えていませんでしたね、などと言っている合間にも、「しょうがねぇ、まとめてやっちまえ!」、「全員でかかれ!」などと怒号が聞こえてくる。
「それじゃ、僕等もチームで対処していこうか」
迫り来るデーモンの波から、二人は反撃しながら撤退にかかった。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【活性治癒】LV1が発生!
【完全視界】がLV2になった!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
赦蜘・九朗
連携・アドリブ歓迎
【Nyx】
ウチ、戦闘は専門外なんやけどなぁ…んぐっ(劇薬のシャチクミン煽りドーピングキメ)プハァ…ってのは今回無し無しっ!
イキがってる青二才ヤンキー狩りだぜ!ヒャッハー!
…来な、クソ餓鬼共。俺が終了さ(逝か)せてやんよぉ…(舌なめずり)
…やんぞ《鋼》、終了の時間だ
【行動】
《鋼》(有刺鉄線型寄生体)と共に不規則に出現する《鋼》の分身を足場や敵の行動妨害にしつつ、《鳴烏》で連撃を繰り出す【アヴォイド】Hit&Way戦法。
仲間が来れば、なるべく罵声や煽りで目立ち、攻撃を自身に向けさせ連携を取る。
戦況が不利と判断した場合は即座に離脱
『俺ちゃん深追いしない主義なの、じゃあなギャハハ!』
エトルリア・メイオール
連携、アドリブは歓迎だぜ
【Nyx】で参加だ
気合い入ってんな九朗!
ヤンキーって蛮族の戦士だろ?あたしも負けてらんねえな!
まずは【飛翔】で高所に陣取って偵察だ
敵の攻めてくる方向が分かったら、味方に連絡して迎撃だぜ
敵が射程に入ったら、風の竜の力で戦場に暴風を起こし、上空から急降下して一撃!
すぐに風に乗って別の方向へ飛び去るぜ
味方との位置関係は常に注意だ
あたしも《鋼》にかかるといけねえ
敵の注意が味方に行っている時は死角を利用し突撃するぜ
あたしに集中してるなら、竜巻の槍を叩き込んでぶっ飛ばし、《鋼》に叩きつけてやる
十分殲滅するか対応できない数を押し込まれたら、味方を担いで飛んで撤退だ
●狩り
「ウチ、戦闘は専門外なんやけどなぁ……」
居並ぶ敵の姿を前に、赦蜘・九朗(死んでも社畜・g03801)が小さくぼやいて、溜息を飲み込むようにして小瓶をあおる。一気に飲み干したそれの中身は劇薬、限界を超えて元気の出るシャチクミンEXだ。プハァ、と息を吐いた九朗の口元が弧を描く。
「ま、しけた話は今回無し無しっ! イキがってる青二才ヤンキー狩りだぜ!」
ヒャッハー! 良い感じにトリップした九朗は凶暴な笑みを浮かべたまま敵集団へと歩み寄っていった。
「オイオイ、こんなトコで何やってんだよオッサン」
「怪我する前に帰ンな」
シッシッと手を振り、危機感の無い下卑た笑いが続く。しかしそんなヤンキーデーモン達が見たのは、不気味に輝く赤い瞳だ。
「……来な、クソ餓鬼共。俺が終了さ(逝か)せてやんよぉ……」
舌なめずりと共に零れた台詞に、デーモン達が色めき立つ。舐めてんのか? 後悔させてやるよ、口々にそう言いながら達がる彼等と相対し、九朗はそれの名を呼んだ。
「……やんぞ《鋼》、終了の時間だ」
九朗の中で寄生生物が目覚め、有刺鉄線じみたその身体を広げた。
敵集団に向かって広がる歪な蜘蛛の巣を見下ろして、エトルリア・メイオール(ロストロード・g01211)はもう一度翼を打ち振るう。上空から見えるのは、普段と豹変した様子で《鋼》を広げる仲間の姿。
「気合い入ってんな九朗!」
というよりは完全にキマっているような気がするが、彼女にしてみれば同じこと。
「ヤンキーって蛮族の戦士だろ? あたしも負けてらんねえな!」
気合を入れ直した彼女は、羽ばたきと共に風を纏う。獲物を見つけた猛禽のように急覚悟で降下すると、大斧の一撃でヤンキーデーモンの一体を両断した。
「なッ……テメェ、よくも!」
「おっと、こっち見てて良いのか?」
「ああ、よそ見は良くねえよなァ」
エトルリアに向けて振り上げられた釘バットに、《鋼》が蠢き絡め取る。そしていつの間にやら背後に迫っていた九朗が、ヤンキーデーモンに脇差を突き刺した。血飛沫と共に、花咲くように広がる蜘蛛の巣を確認して、エトルリア素早く竜巻の槍を編み上げる。
「吹き荒べ! 竜の旋風!」
薙ぎ払うように放たれた突風により、敵集団をその蜘蛛の巣へと押し出し、自らは再度空へと逃れてみせた。
「そっちは任せるぞ?」
彼女の声に応えて、九朗は敵陣へと哄笑を向ける。さあ、どうした。もう終わりかよ餓鬼共? そんな挑発で注意を引く内に、敵の狙いを外れたエトルリアが再度急降下の姿勢に入り――。
双方の特徴を活かした連携により、敵の数を減らした二人は、乱気流の中で敵の様子を探る。
「こんなところかな?」
仕留めた数としては十分だろう。さらに集団がこちらに向かってきているが、こちらもそれなりに消耗が大きい。頃合いと判断したところで、エトルリアは上空へ、そして九朗は足止めに《鋼》の分身を撒きつつ踵を返した。
「俺ちゃん深追いしない主義なの、じゃあなギャハハ!」
たまにはこう、心のままに暴れるのも悪くない。そんな風に笑いながら。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【強運の加護】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
土岐野・有人
アドリブ連携歓迎
チンピラ悪魔なら前哨戦としてはちょうど良い相手ですし、本番に備えて周辺の状況把握も兼ねていきましょう。
「一撃離脱、確実に数を減らしていきましょう」
情報集中のため、スマホをビデオモードにしておき、胸ポケットからレンズ部だけ出しておきます。
戦闘しながら周辺の写真を撮影、後で侵攻する際の参考にしますね。
ヤンキーに出会ったら、銀光の翼で飛翔しながら、右手に魔力を集中し銀の槍を形成。
ガンづけの妨害も兼ねて、光使いで高めた光と共に敵へ投げつけます。
弱った敵に確実にトドメをさしたら、直ぐ撤退しましょう。
●照らす光
「まあ、チンピラ悪魔なら前哨戦としてはちょうど良い相手でしょう」
たむろするヤンキーデーモン達の様子を探り、土岐野・有人(ファントム・オブ・ザ・シルバースカイ・g02281)はそう口にする。後日ここに攻め入る時を本番と位置付けた彼は、そのための情報収集を期してスマートフォンのカメラを起動する。胸ポケットからレンズを覗かせたそれを使い、地形を記録しておく算段だ。
とはいえ、勿論戦闘で手を抜くわけではない。
「一撃離脱、確実に数を減らしていきましょう」
本来の任務のために、有人は銀に輝く翼を広げた。
「おい、こっちにも居やがったぞ!!」
「囲め! 逃がすなよ――」
と、睨みを効かせようとしたところで、ヤンキーデーモン達はそれを直視してしまい、悲鳴を上げて両目を覆った。
「少し眩し過ぎましたか」
彼等の頭上に舞い上がり、魔力を束ねた槍を掲げた有人は、その手から銀の光を放っている。視界を貫く光という形で敵のガン飛ばし攻撃を阻害して、有人は輝きで照らされ動きを止めた連中ごと一帯をカメラに収める。共に戦うディアボロス達があちこちで暴れている状況も合わせ、大層暑苦しい絵面の写真になってしまったが。
「まあ、これも一つの資料にはなるでしょう」
そうして敵群の中から消耗している個体を見定め、銀の槍を上空から投擲した。
「疾く走れ、銀の流星!」
空を走る槍は、貫いた個体の生命力を光の粒のように霧散させ、周囲のディアボロス達を活性化させていく。攻撃にして援護、二重の意味を持つ一投を残し、目的を果たした有人は速やかにその場を退いた。
こちらもまた、持ち帰った情報を活かし、侵攻の時を迎えるために。
成功🔵🔵🔴
効果1【活性治癒】がLV2になった!
効果2【ドレイン】がLV2になった!
エルフリーデ・ツファール
※アドリブ&連携歓迎
※常に煙草を吸っています。
さて、東京奪還の前哨戦だ。
んでなんだ、そこのガンつけて来てる奴等。
喧嘩売ってんのか? 喧嘩売ってんだよなコラ? 燃やしてステーキにすンぞああン!?
戦闘前にその辺に居る鳥を適当に【使い魔使役】して周囲の状況を見渡せるようにしておくか。
【高速詠唱】で炎の竜巻を生み出し続けて周囲を燃やし続けるぜ。
特に狙いもつけずにぶっ放して燃やせるのって楽しいよなぁ。
使い魔からの視点で逃げられなくなりそうになる前にさっさと離脱するぜ。
「ハッハーァ! 悪いがここいらでトンズラさせてもらうぜ! 他の復讐者達によろしくってなァ!」
●炎波
ヤンキーデーモンの集団が燻らせている紫煙の中に、咥え煙草のエルフリーデ・ツファール(紫煙の魔術師・g00713)が乗り込む。煙の臭いなど慣れたもの、堂々とした様子で踏み込んだ彼女の姿は、どうしても目を引くようで。
「なんだ、そこのガンつけて来てる奴等」
集まる悪魔の視線に対し、エルフリーデは受け流すのではなく真っ向から噛みつくように、睨み返してみせる。ただでさえ鋭い目つきと眼の下の隈が迫力を増大する。そしてもちろん、口の悪さだって負けてはいない。
「喧嘩売ってんのか? 喧嘩売ってんだよなコラ? 燃やしてステーキにすンぞああン!?」
「ンだとテメェ!」
「誰がステーキで焼肉でビーフシチューだコラァ!?」
「そこまでは言ってねえだろ自覚あンのかよ!」
どうやら逆鱗に触れたらしい。敵の目力が凄味を増して、赤い眼光に魔力が込められる。ヤンキーデーモンのデモニックガンつけが彼女を襲い、その身を縛り、拘束。しかしそこで怯んだら負けという視点からか、拘束に無理矢理逆らうようにして、エルフリーデは杖を構えた。
「そんなにお望みなら、美味しく調理してやるよ。猛れ劫火よ、捩じれ狂いて虚空を焦がせ――」
途端、彼女の前の複数個所で一斉に火柱が上がる。『Flammenspirale』、吹き上がった炎は螺旋を描き、捩れ、やがて中心に収束していく。
狙いは極めて大雑把。けれど敵陣に奇襲を仕掛ける今回の場合は、それで十分である。
「焼き加減はウェルダンで良いな!?」
集まった炎の柱が、合わさり爆ぜて、一つの竜巻と化す。生み出された火炎旋風に呑まれた者達が、苦鳴と共に炎に包まれ――。
「特に狙いもつけずにぶっ放して燃やせるのって楽しいよなぁ!」
その視線は使い魔を介して上空から。火勢と倒れゆく敵の様子を確かめながら、彼女は次々と炎の獲物を追いかけていった。
やがて敵が炎を迂回し、こちらを包囲しつつあると悟って、エルフリーデはあっさりと、しかし適切なタイミングで撤退を選択した。
「ハッハーァ! 悪いがここいらでトンズラさせてもらうぜ! 他の復讐者達によろしくってなァ!」
煽りの意味も込めて愉快気に笑ってみせて、彼女はお台場を後にした。
大成功🔵🔵🔵
効果1【使い魔使役】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
リヴァル・アーク
なんといいますか……悪魔の集団というより暴走族……相手に恐怖を与えるという方向性がねじ曲がってませんか?
まあそういう話はさておいて、まずは軍勢の撃破ですね。着実に削っていきましょう。
『ドラゴンスペル・スケーター』で『突撃・ダッシュ』、先制を取れるように物陰から一気に行きましょう。
「どうやら退屈している様子ですね。オレと殴り合いはどうですか?」
パラドクスの『破壊・貫通撃』の連撃を悪魔たちに叩き込みます。
「そういえば、さっき陰で聞いていたんですが、そこの悪魔が俺以外の奴らはへなちょこだなんて言ってましたよ」
仲間割れを誘えればやってみます。
状況を見て不利だと判断したらすぐに撤退します。
●撃滅
江東区の港湾部にて、開戦の時を待ち、居並ぶデーモン達の姿を確認し、リヴァル・アーク(竜滅の拳・g00136)は物陰へと身を潜ませる。敵の様子、というか姿のせいだろうか、軍隊への襲撃というより暴走族へのカチコミのような絵面になってしまっているが。
「……相手に恐怖を与えるという方向性がねじ曲がってませんか?」
2013年という時代背景を踏まえた上も、リヴァルにはやはりその姿は奇異に映る。
「チッ……まさかテメーらと手を組むことになるとはな」
「黙ってろや。東京タワーを征したら次はお前等だからな」
仲間内でもガン飛ばし合っているあの様子は、『より身近な脅威』の方に舵を切った結果なのだろうか……とはいえその辺りの話を追求しても意味はない、と頭を切り替え、リヴァルは強く地を蹴った。
ローラースケートから噴き出す竜の魔力をブースター代わりに、敵の元まで急接近。青く輝くオーラを纏い、拳の一撃で真正面の敵を叩き伏せる。
「どうやら退屈している様子ですね。オレと殴り合いはどうですか?」
名乗りの代わりに煽ってみせて、誘うように指を振る。そんな彼の様子に、ヤンキーデーモン達は髪型を治しながら、ゆらりと立ち上がった。
「どこの誰だか知らねえが、やってくたなァ」
「面白え、まずはお前から血祭りにあげてやるよ」
振り回されたチェーンの風切り音が続き、リヴァルに向けて複数のそれらが放たれる。かろやかな身のこなしでそれを捌いたリヴァルは、その内一本のチェーンを敢えて片手で受け止める。絡みつくそれを引いて、チェーンの持ち主を確認すると――。
「そういえば、さっき陰で聞いていたんですが、そこの悪魔が俺以外の奴らはへなちょこだなんて言ってましたよ」
「あァ、何だと!?」
「やっぱテメェ等は信用ならねぇな!」
元からある確執のためか、リヴァルの言動に惑わされ、敵の群れの注意が乱れる。その間に腕を強く引き、リヴァルはヤンキーデーモンの姿勢を崩させた。
――咲け、光迅の睡蓮。竜のオーラを纏った拳が光の軌跡を描いて、敵の身体を中心に、四方からの連打による鮮やかな花を咲かせた。
「さあ、次はどなたです?」
怒涛の連打に倒れた個体を背景に、竜のオーラが次の獲物を求めるように揺らぐ。状況から見て、撤退に移るまでにまだ何体か倒して行けるだろう。
敵戦力を削るという当初の目的を叶えるべく、リヴァルは再度拳を構えた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
羽住・清梧
「いやあ、まだいるんだな、ヤンキーって」
デーモンだけど。
あと知ってる顔が何人かいるみたいだな。
「さぁて、ちょっと暴れさせて貰おうか」
パラドクス「旋風・乱」をメインに。
目的は撹乱と敵の戦力を減らす事。撃破できそうな敵を優先して攻撃。
自分が囲まれないのを念頭に動く。囲まれたら退路の為壁が薄そうな相手を攻撃して脱出。味方が囲まれていたら声を掛けて同様に。
得物は短刀だけど、場合によっては敵の武器を(一方的に)借りたり、落ちてたその辺の物を使ったり臨機応変。
他のディアボロスを不利にするような行動はしません。
俺の体力が半分以下になったら撤退。ここで決着が目的では無いからな。
アドリブ、共闘はお任せ歓迎。
●前哨戦
「いやあ、まだいるんだな、ヤンキーって」
特徴的に過ぎる敵の姿を目にして、羽住・清梧(普通の蒼き冒険者・g01019)はそんな風に笑う。少なくとも今の新宿では見かけない風体、時代の流れと共に絶滅したのではと思えるそのスタイル。そんなものが残っているのも、正史から切り取られたディヴィジョンの成せる業か。
「いや、デーモンが何か勘違いしてるだけか……?」
疑問は尽きない、というかその公算は高いが。
「――クソッ、あいつら逃げやがった!」
「おい、いつまでも仲間割れしてんじゃねえ!」
ディアボロス等の襲撃によって混乱状態にあったヤンキーデーモンの集団に、援軍が合流したらしい。そんなやりとりを耳にして、清梧は丁度良いとばかりにそこへ踏み込んだ。
「さぁて、こっちも暴れさせて貰おうか」
『旋風・乱』、虫を払うような腕の動きに合わせ、突風が敵を薙ぎ払う。
「うおッ、なんだ!?」
「新手か!!」
援軍も何もごちゃ混ぜになって吹き飛ばされたヤンキーデーモンの群れ。その中から消耗している個体を見抜いて、清梧は素早くそれを斬り付けた。飾り気のない青い刃が血の花を咲かせる合間に、敵陣からは怒号が上がる。
「囲むぞ! さっさと動きを止めろ!」
彼等の視線――ガンつけには拘束の魔力が宿る。再度の突風を呼び、砂埃を上げることでそれを阻止した清梧は、拾い上げた敵のチェーンを投擲することで、逆に相手の動きを止めてみせた。
「どうした、捕まえるんじゃなかったのか?」
続く一太刀で敵を斬り伏せ、怒りを煽るように言う。次はこれを使わせてもらおうか、と転がっていた釘バットを軽く振って――。
包囲されないよう留意しつつ、弱った相手から確実にとどめを刺すようにして、堅実に立ち回った清梧は、自らの負傷状態を元に撤退を決める。
「まだまだ暴れ足りないところだがな……」
体感的には未だやれる。が、ここで決着を付けることが目的ではないのだから。
荒れ狂う旋風を目くらましに、清梧はお台場の戦場を後にした。迫る開戦の日にこそ、この場を勝ち取るのだと心に決めて。
大成功🔵🔵🔵
効果1【クリーニング】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
夏生・幽
こういうの烏合の衆って言うんだろう
なんだか怒りっぽそうだし
仲間割れさせられるか試してみようか
僕は物陰に隠れて姿を隠したまま
【心霊現象】でデーモンの釘バットをそっと浮かせて
近くにいる別のデーモンの頭にゴツンってしよう
意識を誘導させたらまた別の釘バットをゴツン
混乱させられるか
うまく喧嘩してくれたら
その隙に味方も攻撃出来るかなぁ
それに彼らの吸ってるソレ
僕すごく興味があるんだ
お酒は液体錬成で増やせるけど
こっちは品薄でさぁ
懐から分けてもらいたいな……
ちょっと気絶したやつから追い剥ぎとか
……ううん
退路を塞がれる前にちゃんと帰るよ
囲まれないよう味方の撤退にも手を貸す
無事に帰ってきてって言われてるもんね
青天井・イカス
ほーン…ナルホドネ
OK、勉強シて来タゼ(ヤンキー漫画の単行本を閉じ)
ナンて
冗談さてオキ、仕事スるかネ
敵は一枚岩じゃァねェみテぇだナ
ソコを逆手に取ッテ、仲間割れスるヨウ誘導でキるんジャねぇカ?
乱戦ガ始マった機を見計ラって敵陣へ
【モブオーラ】を使イながラ、混乱シてる敵の真っ只中デ、『テメェ!チームの仲間を攻撃するなんて何考えてんだ!』トか適当な事叫ンで、アサシネイトキリングで敵の一体を他ノヤンキーに突き飛バすゼ
他にモ何回カ同じ手で攪乱しテ行こウかネ
ヤァヤァ
火事と喧嘩ハ江戸の華ダ
派手に咲かセて派手に散れヨ
ってナ訳デ、俺もチト暴れサせテもラウぜ
マーゼーロー!!
数減らシ完了or劣勢なラ適当なトコで引上ゲ
乂八・南
なんか怖そうな見た目してるけど――
古風なヤンキー姿のせいでむしろちょっと和らいでる、気がする
だからと言って油断は禁物
むしろ敵と対峙するのは相変わらず慣れない
怖い、とも思うけど、できることをやりたいと思うから
しっかり仕事するぞと気合を入れ直して
描く一筆、今日もよろしくなと頬を寄せ
空から奇襲
警棒のワイヤーで武器を絡め取って
よし、今だっ
その瞬間を狙って恐竜の鉤爪や牙で奇襲を
翼の風圧で動きを鈍くさせるのもいいかも
不利を感じたら撤退に向けて動く
飛翔で素早く高く距離を取り
自分の身の安全を確保しつつ、広い視野から仲間にも気を配って
1人くらいなら一緒に乗せられるから
素早く手を貸して、共に空を翔けられたら
●空を翔ける
警護会社に席を置き、ディアボロスとして幾度もの戦いを経てもなお、敵との対峙は慣れないもの。怖い、というこの思いが和らぐ日は、もしかしたら来ないのかも知れない。それでも、できることをやりたい。そんな使命感を胸に、乂八・南(WONDERFUL LIFE・g00139)は絵筆を走らせた。
描き出すのは空の王者、天空を駆ける翼竜。その姿は力強く雄々しい……のかも知れないが、実際はだいぶデフォルメの利いたぬいぐるみのような見た目をしていた。
「今日もよろしくな」
愛らしいそれに頬を寄せて、その羽搏きに身を任せる。南を乗せた空の王者は、そのままお台場の空へと舞い上がった。
上空から見下ろせば、開戦に備えて集まった敵兵の規模も感じ取れる。大きな体躯のデーモン達の集団は、無闇に威圧的に見えるが。
「なんか怖そうな見た目してるけど――」
2013年基準でも古風としか言いようのない服装のためか、若干微笑ましくも感じられる。まあ、それで油断するつもりは全くない。行こう、と翼竜に声をかけ、南は敵の中でも混乱が見られる一団に向けて降下していった。
●仲間割れ
「――ア? 今なんつった?」
「やんのか? 丁度良い、テメーは前から気に食わなかったんだよ」
尻尾が当たったとかこっちを見て笑ったとか、些細な理由からガン飛ばし合うヤンキーデーモンの様子を、夏生・幽(レイス・g02607)は物陰から探っていた。これではとても『チーム』の仲間には見えないが。
「こういうの、烏合の衆って言うのかな」
未だ指揮官が姿を見せていないのも一因だろうか、少なくとも、我が強く対立しやすい集団であるのは間違いないだろう。
「ほーン……ナルホドネ」
こちらも下調べの通りだと、青天井・イカス(このうえなく・イカス・g02133)は呼んでいた本を閉じて懐に仕舞った。参考文献――ヤンキーものの漫画によれば、ああいうモノは事あるごとに対立し、ぶつかり合い、名を上げたり絆を深めたりするものらしい。まあ、それを真に受けるわけではないけれど。
「どっちにシろ、敵は一枚岩じゃァねェみテぇだナ」
より巨大な敵を前にライバルチームが連合軍を組むようなアレだ。戦争を前にすればそれも当然であり、実際敵の頭数は尋常ではないことになっている。
「ソコを逆手取レば――」
「仲間割れをさせられるかな?」
二人の発想は大体似たところに落ち着いた。早速喧嘩寸前の敵集団の方へ、モブオーラを駆使したイカスがするりと潜り込んで行く。その間に、身を隠したままの幽が軽く指を振ってみせた。
パラドクスによる『心霊現象』が発生、その指に従うように、ヤンキーデーモンの手にしていた釘バットが一振りされた。見た目そのまま凶悪な武器の一撃は、仲間の一体の後頭部にぶち当たる。
「痛ェ!?」
「な、なんだ今の……?」
手にしていたバットが勝手に動いた形になり、持ち主のヤンキーデーモンは目を丸くしている。しかし、彼が事態を悟る前に、決定的な声が上がる。
「テメェ! チームの仲間を攻撃スルなんて何考えてんダ!」
「ふざけやがって! 最初から狙ってやがったな!?」
血の気の多い一体が戸惑ったままの個体に掴みかかり、喧騒は波紋のように広がっていく。『急に振り回されたように』動いたチェーンが隣の数体を同時に叩き、騒ぎで喧嘩へのハードルが下がった彼等は互いに血走った眼を向け合う。
「おい落ち着け! 『チーム』内での争いは――」
「ふざけンナ! 先にヤッたのはテメェらダローが!」
制止に入ろうとしたヤンキーデーモンに、別の一体が『頭から突っ込んで行き』、空気は一気に闘争へと傾いていった。
「そっちがその気ならとことんやってやるよ!!」
戦いの花火が盛大に咲くのを、導火線に着火した――ヤンキーデーモンの背中を突き飛ばして、仲間に頭から突っ込ませたイカスが、晴れ晴れとした表情で笑う。火事と喧嘩は江戸の華、らしくなってきたところで。
「ソレじゃ、俺もチト暴れサせテもラウぜ」
マーゼーロー! 楽し気に声を上げて、彼もまた戦いの渦へと飛び込んで行った。
同様の手法、というか手口で混乱を煽りつつ、自らも喧嘩に出向いていたイカスだったが、デーモン集団もようやくその姿を補足する。
「テメェ! いつの間に紛れ込んでやがった!?」
「お、見つかっタ?」
縛ってフクロにしてやれ、そんな声に応じてチェーンを振り回し始めるデーモン達だったが。
「よし、今だっ」
上空から降る声、そして南が警棒から伸ばしたワイヤーが、敵集団のチェーンを絡め取った。見上げたそこには南の描いた空の王者、翼竜の姿。可愛らしい見た目の割に鉤爪が、着地地点に居た獲物を切り裂く。
「クソッ、新手が――」
敵の混乱状態をさらに煽るように、南の指示に応じて翼竜は翼を打ち振るった。
内部からの交錯に加えて、巻き起こされる旋風と空からの襲撃、ヤンキーデーモンの一団は急速にその数を減らしていく。
「そろそろ良いかな……?」
身を隠しながらポルターガイストで同士討ちを煽っていた幽が、立っている者の少なくなった頃合いを見て、戦場へ姿を見せる。
「キミ達の吸ってたソレ、分けてもらうよ」
倒れていた敵の懐をごそごそと探って、彼等の燻らせていたそれ……悪魔用なのか、見覚えの無い銘柄のタバコを拾い上げた。
「こっちは品薄でさぁ……」
興味があったそれに早速火を点けたところで。
「アー、俺も一服したイナ」
「でも、そんなに余裕はなさそうだよ?」
同じ戦場に居たイカス達が合流する。上空から戦場を見下ろせていた南は、既に敵援軍が迫っていることを掴んでいた。これだけ派手にやったのだから、当然と言えば当然なのだが。
「そういえば、無事に帰ってきてって言われてたね」
「引上ゲるか」
「それなら、一緒に――」
乗って行く? と手を伸ばしたところで、南は軽く首を傾げた。
二人追加。もしかして、重量オーバーかな?
●作戦成功
方々で起きた混乱、そして行われていた戦闘が終息していく。それらは全て、ヤンキーデーモンの援軍によって平定されていたように見えるが、実際のところは、ディアボロス側が速やかに撤退を選んだことが大きい。
落ち着きを取り戻した辺りで敵部隊の再編が行われているらしく、怪我人が運ばれていくのも見える。
結果として郷愁作戦は上手くいったと見ていいだろう。敵の数は未だ多数、けれど着実に、その数を減らしていた。
決戦の日は近い。いずれ戦場となるであろうお台場の上空を、かわいらしいシルエット翼竜が一体、ふらふらしながら飛び去って行った。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【未来予測】LV1が発生!
【モブオーラ】LV1が発生!
【飛翔】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【フィニッシュ】LV1が発生!
【反撃アップ】がLV2になった!