リプレイ
クリスタ・コルトハード
効果を考えればアークデーモンから救ったように見せるのは理にかなっていますが……
これは厄介な戦術です
遅滞戦術で防がせていただきましょう
アークデーモンを捜すソードメイデンに誤情報を流します
大通りから少し外れた場所で、大きな声で助け呼ぶのです
アークデーモンに襲われていると
非力で無力な人間を装うのが良いでしょうか
ソードメイデンがやってきたら、適当な方向を指してアークデーモンはそちらへ向かったと伝えます
これを各所で、必ずばらばらの方向を指すようにしていけば、ソードメイデンの統制は崩れることでしょう
それではメイドのお仕事に、しばしお付き合いください
クルミ・スターズ
・心情
記憶はありませんが、やはり身体が「懐かしさ」を覚えていますねこのディヴィジョンは
さてさて、踊りましょう天使様達?復讐劇の幕開けですよ
・行動
パラドクス「魅惑の舞踏」を用い、アークデーモンを探す為散っているソードメイデンを襲撃、建物の影に隠れて撤退等を繰り返す形で遅滞戦術を行います
どうやら他の方が一般人を装って偽の場所を告げているようなので、便乗してその示す先で行いましょうか
なるべく品川区に近い場所で行動したいものですね
「我らの邪魔はさせんぞ!」等とアークデーモンっぽい台詞でもはいて、襲撃しているアークデーモン達だと誤認させることができれば、なおヨシですかね?
・その他
アドリブ等は大歓迎です
里木・啓吾
「天使の思い通りも、悪魔の好き勝手も……赦しません」
建物から建物へと隠れながらリボルバー銃による射撃を行い
天使を威嚇、遅延行為を働きます
射撃による攻撃を悪魔の攻撃と勘違いさせるよう、僕の姿は極力見せないようにします
【使用パラドクス:霧散召喚】
射撃で着弾した弾をワイヤートラップ式のスモークグレネードに置換します
煙幕による行動制限及び罠への警戒を敵に促します
「どうしました、こっちですよ」
【足止め】
相手が此方を無視しようとすれば
煙幕で視界を遮ってる隙に装備してる攻撃手榴弾を<投擲>して<爆破>
「仲間の元へは行かせません。」
嘘はつきませんが、悪魔と誤解されるような事を陰から宣言しながら
足止めします
白河・セーラ
大天使もアークデーモンも今すぐ同時に粉砕したい所ですが、私の手はあまりにも弱く、小さい
故に戦う仲間を信じるのです
手は多いほうが、強く、大きい
人々が居る場所とは別のところへ、いかにもアークデーモンに破壊されたような痕跡を作成
「この先に襲われている人間が居る」とソードメイデンに誤解させます
わざと大きな音を立てたりして、路地の奥などへソードメイデンの注意を引きます
【建造物分解】で作り出した資材も散乱させ、ここに居た人々が何かしらデーモンへ抵抗しようと準備していたような雰囲気に
バレたらさっさと逃げましょう
逃げたくはありませんが、目先の不退転に拘るなど愚の骨頂
この屈辱は、大将首で賄うとしましょう
●メイドのお仕事
港区はまさにTOKYOエゼキエル戦争の混戦模様を象徴する土地と言えるだろう。アークデモンが闊歩し、大天使が狙う地――クリスタ・コルトハード(森羅番長・g00039)はその事実に小さくこぼす。
「効果を考えればアークデーモンから救ったように見せるのは理にかなっていますが……これは厄介な戦術です」
人は救いを求める生き物だ。そして、救うという行為に救う思惑は関係ない。病人が医者に望むのは病を治すことで、その医者の人格を問題としないようなものだ。
「遅滞戦術で防がせていただきましょう」
大通りから少し離れた通り、そこでクリスタは一度大きく息を吸う。大通りに気配を感じたのと同時、クリスタは叫んだ。
「助けて! 助けてください! 誰か!」
演技とは言え、焦りの見えるその声は迫真なものだ。その声にソードメイデンが舞い降りた。その登場にクリスタが怯えた表情を見せると、ソードメイデンが微笑む――まさに狐と狸の化かし合いだ。
「人の子よ、安心なさい。私はあなたたちの味方です」
「お、お願いします、大天使様! アークデーモンに襲われたの、私……」
「ほう、それはどちらで?」
ソードメイデンの問いかけに、東を指差しクリスタは言った。
「む、向こうです! 突然現れて、あちらに向かって……!」
「わかりました。あなたはここで隠れていなさい。私は悪魔を討ちに参りましょう」
ソードメイデンが、飛んでいく。それを見送って、クリスタはその場から移動する。細い路地を駆使して、ソードメイデンたちを北に南に翻弄していく。
(「それではメイドのお仕事に、しばしお付き合いいただきましょう」)
●ひとりの力で足りずとも
白河・セーラ(不退天閃騎・g02612)は崩れかけの商店街に身を潜めていた。
(「大天使もアークデーモンも今すぐ同時に粉砕したい所ですが、私の手はあまりにも弱く、小さい。故に戦う仲間を信じるのです。手は多いほうが、強く、大きい」)
ひとりひとりの力は、あまりにも強大な敵に比べて脆弱だ。だが、戦い方さえ選べば、対抗できない相手ではないのだ。
「ここなら問題ないでしょう」
セーラは奥まった路地の崩れかけた建物を見上げる。建物の薄汚れた壁に光輝の篭手をかざすと、空を見上げる。ニ体のソードメイデンがこの周囲を探索している姿が、そこにはあった。
(「今です」)
デストロイスマッシュ、魂に満ちる衝動を建物すら打ち砕く念動力に変えて崩れかけた建物を破壊する。鳴り響く轟音と噴煙、それに遅れてソードメイデンが空から舞い降りた。
「人の子よ、これは何事です!?」
ソードメイデンたちが焦りを見せるほどの破壊だった。それにセーラは怯えの表情を見せると、すがるように言った。
「と、咄嗟に隠れたので、私にもよく……! この先にバリケードを築くための資材を集めに来たのですが……アークデーモンたちが……」
「そうですか、それは災難でしたね」
そう気遣う顔で、舌打ちを隠したのはセーラにもわかる。しかし、バレていないと思ったソードメイデンは言葉を重ねる。
「バリケードを築くということは、まだ人がいるのですね?」
「はい、向こうの雑居ビルにみんな隠れています」
「……わかりました。あなたはここから離れ、身を隠しなさい。決してアークデーモンと無謀に戦おうなどしないように」
そんな真似をされて死なれても困る、という本音を見え隠れさせるソードメイデン。それが飛び去るのを見送って、セーラは改めて駆け出した。
(「後はお任せします」)
●削り、遅らせるために――
セーラが指し示した雑居ビルの屋上で、クルミ・スターズ(虹の彼方に消えた骸星・g02923)が呟く。
「記憶はありませんが、やはり身体が「懐かしさ」を覚えていますねこのディヴィジョンは。さてさて、踊りましょう天使様達? 復讐劇の幕開けですよ」
誘導されたソードメイデンたちがこちらへ向かってくるのを見て、魅惑の舞踏(チャーム・ダンス)を舞い踊る。
「さぁ、ショータイムといきましょう?」
「むー―!?」
一瞬、その舞踏に見惚れたソードメイデンたちが、動きを止める。だが、すぐに頭を左右に振ってソードメイデンたちは屋上にいたクルミへとジャガガガガガ! と刃の翼を展開しながら襲いかかる!
だが、その手足へクルミは魔晶剣をすかさず打ち込んでいく。動きの鈍るソードメイデンを敢えて止めを刺さず、クルミは後退した。
「我らの邪魔はさせんぞ!」
「やはりアークデーモンの手足か!」
雑居ビルへと逃げ込んだクルミをソードメイデンたちは追っていく。それを見たもう何体かのソードメイデンも雑居ビルに侵入――クルミは自分たちの策がうまくハマったことを確信する。
「――――!」
螺旋状の階段、その中央の吹き抜けを一気にクルミは落下。一階へと降り立つ。それを追いかけてくるソードメイデンたち――里木・啓吾(研銃医・g00216)は追撃のために物陰から飛び出した。
(「天使の思い通りも、悪魔の好き勝手も……赦しません」)
Summon_Arch_Archer――召喚に使用する愛用のリボルバー銃で45口径の銃弾を撃ち込んでいく。ガキン! と銃弾を咄嗟に二本の剣で受け止めたソードメイデンは啓吾へ視線を向けようとして、跳弾が発動させたスモークグレネードのトラップで視界を奪われた。
「どうしました、こっちですよ」
「ク!!」
ソードメイデンたちは、一気に噴煙を抜ける――だが、そこに啓吾の姿はない。あるのは、宙に浮いた爆発寸前の手榴弾だ。
ドォ! と爆発の飲まれ、ソードメイデンたちが砕け散る。霧散召喚(スモークショット)によるスモークに隠れながら、啓吾は告げた。
「仲間の元へは行かせません」
「おのれ、アークデーモンめ!」
啓吾は嘘はいっていない。他の戦場で戦う仲間のためにも、ソードメイデンたちを足止めしなくてはならないのだから。
「どうした、その程度か!」
「舐めるな!」
雑居ビルの窓ガラスを蹴り破り、追加でクルミが誘導してきたソードメイデンたち。それに対して、啓吾は即座にも霧散召喚を使う。
「契約、召喚・置換。(コード、ショット・アポート)」
クルミを追うソードメイデンたちが、不意のワイヤートラップにかかる。視界を埋め尽くすスモーク、しかし、クルミとソードメイデンたちには大きな差がある。見えないそこにいるのが敵か味方かだ。
同士討ちが脳裏をよぎったソードメイデンたちに対し、即座に魔晶剣を手にクルミは接近した。
「さぁ、ショータイムといきましょう?」
「――ッ!」
乱打乱打乱打、クルミの魅惑の舞踏にソードメイデンたちが打ち倒されていく。次々と戦闘音に集まるソードメイデンたちを翻弄し、啓吾とクルミは遅延戦術に徹した。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【強運の加護】LV1が発生!
【士気高揚】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV2が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
龍園寺・トウヤ
気に入らねぇなァ。
ああ、まったく。まったくもって気に入らねェ
天使だ悪魔だお高くとまって、愚かな人間共を見下ろしたつもりかよ
地べたに引き摺り下ろしてやる
そこらへんの石ころでもなんでも拾って飛んでる連中に[投擲]する
別にこいつで落とそうってワケじゃねえ。気を引くだけだ
「愚かな人間が小石なんぞで対抗しようとしている」なんて嘲笑うだろうな
獲物が増えたと見て、いたぶろうとしてくるはずだ
そこで敵がダイブしてきたときが反撃のチャンスだよ
【復讐の刃】で俺が生成するのは……鎖分銅だッ!
敵がこっちに向かってきたタイミングを見計らい、鎖を投げつけて捕らえてやるぜ
地面に引き倒したところで頭を踏み砕いてやる
真崎・冬弥
救世主気取りの天使共も気に入らないけど、まずは一般人を襲う悪魔共だ
ヒーローはディアボロスの役目。オレがそうでなくとも、なかったことにされた、ダチの……皆のね
妖刀『落鳥』を抜いて、悪魔へ呪詛を込めて呪い墜とそう
高みの見物決め込んでる天使に見せつけるよう、ヒール気取ってね
オレを悪役に仕立て上げられそうなら後々狙ってくるかも
天使共はその時に改めて信仰対象から失墜させてやろう
今は負傷覚悟の勇気を振り絞って一般人の盾になるよ
ガーゴイルの一撃離脱に呼吸を合わせてカウンター、早業で刃を当てる
呪いの刃を刻んで、魔を妖の力で侵してやる
無かった事にされて人々が忘れてしまっても、見せるんだ。抗うディアボロスの背中を
一之瀬・一貴
※他の方との連携、言動のアドリブ歓迎です!
「パンピー襲うクソ野郎共は流石に見過ごせねえよなァ」
「ぶっ潰す」
この力には目覚めたばっかりでぶっちゃけソッチでは素人に近ぇ
そんでも、気に喰わないカスを殴らねえ理由にはならねえけどな!オラァ!
「ショットアンドクロー」で遠近両方連携してきやがるか
だが俺も修羅場は潜っちゃいねえ
「ストリートストライク」で地形とブツを利用し奇襲と分断で一体ずつ潰す
対等のタイマンじゃねえんだ
他の野郎共とも合わせて弱ったヤツから狩ってくぞ
……一般人巻き込むカス共がよォ、地獄見せてやっからな
ダメージ上等、意地ィ張って耐えてやる
ただ他の足を引っ張るのは、テメーが我慢ならねーからしねえぜ
オーウェン・シュイ
同じ戦場の仲間と協力します
やっぱり頭脳労働より肉体労働がいいですね
沢山いるから暴れ甲斐がありそうです
敵は天使と悪魔…ガーゴイルの方が硬そうで、手応えが楽しみなのでこっちにします
特に一般人を狙う個体を優先して飛天流星脚…飛び蹴りを見舞います
さっき拾った籠手で同じ場所を殴り、破壊を試みます
殴り放題蹴り放題、楽しいですね
ガーゴイルが反撃に出たら動きをよく見て避けます
さっき拾った禍々しい刀は、飛んでいる敵に投げて使いましょう
刃物、あんまり得意じゃないので
後で拾えたらまた拾えばいいです
ちょっとぐらい傷ついたり死んでもまた戦えますしね
前のめりに戦いましょう
●絶望の銃弾
港区の人々が築いたバリケードが銃弾で砕かれていく。
『ハハハハハハハハハ! 脆い脆い!』
『どうした、もっと必死に抵抗しやがれ!』
ガーゴイルガンナーの銃弾がバリケードを石に変え、次から次へと砕かれた。石化の魔弾が人に当たればどうなるかなど、考えるまでもない――人々は抵抗する術を奪われ、終わりを先延ばしにするしかなかった。
それは絶望と呼ぶのにふさわしい光景だ。誰もが救いを求めても仕方がない、そう思えるだけの――。
『――あん?』
「気に入らねぇなァ。ああ、まったく。まったくもって気に入らねェ」
そう吐き捨てたのはバリケード前に立った龍園寺・トウヤ(Hopeless・g00207)だ。砕かれたバリケードを一部を爪先で蹴り上げ、手で握る。
「天使だ悪魔だお高くとまって、愚かな人間共を見下ろしたつもりかよ。地べたに引き摺り下ろしてやる」
トウヤの投げつけた石をガーゴイルガンナーたちはあっさりとかわす。嘲笑い、その中の一体が急降下した。
『そうか、銃弾より苦しみながら死にたいか!』
ガーゴイルガンナーの突撃は。まさに人間大の砲弾だ。トウヤを粉砕する――そう思った瞬間だ。
「っらあああああああああああああああああああああ!!」
ジャララララララララ! と復讐の刃によって鎖分銅を生み出したトウヤが、ガーゴイルガンナーを絡め取る。そのまま引っ張り突撃を加速させると、トウヤは踵落としの要領でガーゴイルガンナーの頭を踏み砕いた。
『な、あ!?』
「人間を舐めるな」
それを見たガーゴイルガンナーたちが展開する。それに一之瀬・一貴(ピンゾロ・g00310)も吐き捨てた。
「パンピー襲うクソ野郎共は流石に見過ごせねえよなァ。ぶっ潰す」
『舐めているのはどっちだ!』
展開したガーゴイルガンナーの両翼が銃弾を撃ち込み、中央が突撃してくる。きっちりと連携してくる相手に、一貴は言い捨てた。
「この力には目覚めたばっかりでぶっちゃけソッチでは素人に近ぇ。そんでも、気に喰わないカスを殴らねえ理由にはならねえけどな! オラァ!」
ストリートスリー、素早くバリケードから鉄骨を引き抜いた一貴が、ガーゴイルガンナーを迎撃、貫いた。バキン、と砕け散るガーゴイル、そこへ鉤爪を振るわんと迫るアークデーモンたちにオーウェン・シュイ(風雲月露・g03920)が跳んだ。
「殴り放題蹴り放題、楽しいですね」
飛天流星脚、その鋭い蹴り技で一体のガーゴイルガンナーを蹴り飛ばし、オーウェンは迫るガーゴイルガンナーの動きを乱す。それに対して、真崎・冬弥(妖魔五剣・g02934)が妖刀『落鳥』を抜いた。
「救世主気取りの天使共も気に入らないけど、まずは一般人を襲う悪魔共だ。ヒーローはディアボロスの役目。オレがそうでなくとも、なかったことにされた、ダチの……皆のね」
『ほざけ!』
「是は天魔を呪い神をも蝕む刃――墜ちろ」
神蝕呪刃・失墜(シンショクジュジン・シッツイ)――冬弥の妖刀『落鳥』の切っ先がガーゴイルガンナーたちを捉え、失速させる。墜落していくガーゴイルガンナーたちは紙一重で着地し、銃を構えていった。
「こ、れは、一体
……!?」
人々が混乱する中、ディアボロスたちはガーゴイルガンナーたちへ挑みかかっていった。
●希望を紡ぐ者
その戦いは苛烈で激しいものだった。だからこそ、戦うには足りない者たちにとってその姿は希望となり――また心の底まで焼け付く鮮烈な光景となっていた。
「やっぱり頭脳労働より肉体労働がいいですね。沢山いるから暴れ甲斐がありそうです」
「もっともだ」
背中合わせでオーウェンとトウヤが笑い合う。天使と悪魔の選択で、ガーゴイルの方が硬そうで手応えが楽しみだという理由でこちらの戦場を選んだオーウェンだ。確かな手応え――否、蹴り応えのある敵に笑みも濃くなるというものだ。
「刃物、あんまり得意じゃないのですが――」
オーウェンが妖刀を投擲する。それに突き刺さりのけぞったガーゴイルガンナーを鎖分銅で巻きつけると、トウヤはそれを横回転で振り回した。
「食らっとけ!」
『ぐが!?』
激突し、破砕音と共にガーゴイルガンナーたちが砕けていく。逃れたガーゴイルガンナーには、オーウェンが一気に間合いを詰めた。
「さっき拾ったばかりですが」
ガン! とデストロイガントレットの一撃がガーゴイルガンナーを捉える。それでもなお耐えたガーゴイルガンナーは、オーウェンは二発、三発、四発と連続で拳を振り下ろしていった。どれだけ硬かろうが関係ない、ただ思い切り砕けるまで殴り続けるだけだ。
『この、人間ごときが!!』
「対等のタイマンじゃねえんだ!」
壁を蹴って頭上を取った一貴が、デストロイガントレットをガーゴイルガンナーの頭部へ叩き落とす! 鈍い粉砕音と共に落ちたガーゴイルガンナーを踏みしめて着地。一貴は怒りに燃えるガーゴイルガンナーたちと向き合った。
「……一般人巻き込むカス共がよォ、地獄見せてやっからな」
銃弾を晒されようが、知ったことではない。致命的な一撃さえ受けなければいいだけだ、オーウェンもまた一貴と共にガーゴイルガンナーたちへと向かった。
「ちょっとぐらい傷ついたり死んでもまた戦えますしね。前のめりに戦いましょう」
「おう!」
真っ向からの、力と力のぶつかり合い。冬弥はその中で、妖刀『落鳥』の刃で突撃してくるガーゴイルガンナーを袈裟懸けに斬り捨て、カウンターを決めた。
「ここから先は、行かせない」
『ふざけるなァ! 人間ごときがああ!!』
冬弥は背後に視線を感じた。この戦いの中で、自分に向けられる人々の視線――それを決して裏切れなかった。
(「無かった事にされて人々が忘れてしまっても、見せるんだ。抗うディアボロスの背中を――」)
冬弥は知っているのだ、この場に立っているのは自分だけでは――自分たちだけではないと。明日を信じ戦い、後を託した者たちもいる。せめて、その想い背負う覚悟を持って冬弥はここにいるのだ。
だからこそ、この戦いには意味がある。例え記憶は戻らなくとも、それを背負った者たちが新たに希望を紡ぐその光景は、ただの救いではなく明日へ繋ぐ一手となるのだから……。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【操作会得】LV1が発生!
【腐食】LV1が発生!
【強運の加護】がLV2になった!
【落下耐性】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV2が発生!
【ダメージアップ】がLV3になった!
【アヴォイド】がLV2になった!
バシム・カリエストリ
遅延戦術はほかの得意な者に任せることにして、吾輩も自分の得意。すなわち破壊に励むとしよう。
こヤツらの邪魔をすること、それ即ち戦果となるはずだ。
愚か者めが、そんな剣で吾輩を斬れると思ったか!
こちらもパラドクスを発動し、吾輩の愛用武器、神経貫く三叉槍(カリエス3式三叉槍「U-shock」)にて天使らを痛みに咽び泣かせよう。【士気高揚】だと?……残虐行為に喜ぶ輩がいるというのか。……それは愉快だな。クハハ。
大天使には吾輩借りがある……はずだ。記憶は無いがそのような気がする。若しくは、本能による苛立ちと言う奴か?
これは八つ当たりではあるが、しっかりと恨み晴らさせて貰うぞ。ガッハッハッハッハッ!
小田桐・左京
ほうほう大天使か、美人さんだと思うけど目が隠れてるから顔がよくわからないな。それはそれとして大の付かない天使はいないのかね~。
敵は空を飛んでいるし、こちらも飛ぶとしますかね。数が多いから囲まれないようにしないとな。まずは双翼魔弾とやらで攻撃してみるか大天使に使うのは初めてだが、まあやるとしますか。敵も刀?たぶん刀を使ってるし刀で戦うのもアリのようだな。近づかれたら叩っ斬ってやるかね。
大天使達の大将は何がしたいのかね~。人間を皆殺しにしたいのならこんなめんどくさいことはしないと思うし…まあ考えても仕方ないしやることはやらないとな。
山本・宇割斎
いやぁ乱世乱世!領地を懸けて天の御使いと悪魔が争うとは面白いディヴィジョンよな!
一つ拙者もこの面白き戦いに混ぜてもらおうではないか!
斬るのは悪魔でも良かったのだが、その方剣を持っておるではないか
拙者の剣術がこのディヴィジョンでどの程度のものなのか、剣術比べするとしよう
まずはそも、敵の得物が如何程の物か見定めるとしよう
天の御使いが振り下ろす二刀に真っ向から山本神刀無敵流剣術【一心破摧】を叩き込む!
プレヤデスインパクトォ!!!
……うむ!拙者のプレミアムタケンジャーソード(プラスチックの玩具の剣)の方が強かったか!
いやぁ失敗失敗、これでは剣術比べにならんなぁ
致し方なし、普通に斬って捨てるとしよう
クリスタ・コルトハード
下準備もできたことですし、ソードメイデンを直接攻撃させていただきましょう
相手は剣を使うクロノヴェーダ
俺は近接格闘戦は避けて拳銃で戦います
相手の剣舞を阻害するために、街の中に障害物を作りあげましょう
道路や壁を壊し、修復し、武器を振り回して戦えないようにしてさしあげます
構築と後退を繰り返して、こちらのテリトリーに相手を引き込んだら、逆に接近して短い得物で戦います
障害物制作に使った廃材でもあれば十分ですね
さあ、サプライズのお時間です
●――今が、その時だ
ガーゴイルガンナーと仲間が戦い、遅延行動が結果を出し始めた頃、大天使側への反抗も始まっていた。
「いやぁ乱世乱世! 領地を懸けて天の御使いと悪魔が争うとは面白いディヴィジョンよな! 一つ拙者もこの面白き戦いに混ぜてもらおうではないか!」
商店街の建物、その屋根からソードメイデンたちを一望し、山本・宇割斎(特撮玩具剣ブンブン侍おじさん・g02494)は闊達に笑った。その横で、小田桐・左京(デーモンの武人・g03432)もしみじみと呟く。
「ほうほう大天使か、美人さんだと思うけど目が隠れてるから顔がよくわからないな。それはそれとして大の付かない天使はいないのかね~」
この場でなお軽口が出るのは、余裕の現れだ。気負いも焦りも、彼らには一切ない。
「遅延戦術はほかの得意な者に任せたが、吾輩も自分の得意。すなわち破壊に励むとしよう。こヤツらの邪魔をすること、それ即ち戦果となるはずだ」
バシム・カリエストリ(パーフェクトナチュラルパワー・g02125)は、カリエス3式三叉槍「U-shock」を肩に担ぐように構え、言い捨てる。
「そうか、貴様ら悪魔の手先か!」
ソードメイデンが、パシムのカリエス3式三叉槍「U-shock」にそう吐き捨てる。否定はしない、肯定もしないが。
「汚れた人よ、死ねい!」
ソードメイデンがその刃となった足による蹴りを入れて、ディアボロスへ襲いかかる。それをまず迎え撃ったのは、宇割斎だ。
「プレヤデェェェェス!! インパクトォォォォ!!!」
抜刀、宇割斎の山本神刀無敵流剣術、一心破摧の一撃が迎え撃つ。繰り出される大天使の斬撃、それが自分の首元に迫ろうと宇割斎は構わない。大上段から振り下ろしたプレミアムタケンジャーソード――プラスチックの玩具の剣が、ズバン! という豪快な斬撃音と共に振り下ろされた。
「――は?」
己の首筋を狙った足ごと断ち切られ、ソードメイデンが呆気にとられて落下する。ピロピロピロピロギュイーンギュイーン、という電子音のBGMを最期に聞く余裕もなく、切り捨てられたのだ。
「……うむ、やはりメウシブラックのプレヤデスインパクトは力強くて良いな!!」
「ふ、ざけるな!!」
ソードメイデンたちが怒りと共に次々と襲いかかってくる。冗談だとしても、たちが悪すぎる――ジャガガガガガガガガガガガガガガ! と翼刃を展開しながら、ソードメイデンたちは悪夢を否定しようと迫ろうとした。
「おっと、それはさせられないな」
左京が悪魔の翼で飛翔、迫るソードメイデンたちの頭上を取った。そして、その双翼から放たれる魔弾が、次々とソードメイデンたちの背に着弾。落としていった。
「ぐ、は……!」
落下したソードメイデンの一体へ、落下の勢いを乗せてパシムはカリエス3式三叉槍「U-shock」を突き刺した。グリグリとより深く突き刺しながら、パシムは笑う。
「あ、あああ、あああああああああああああああああああ!?」
「……残虐行為に喜ぶ輩がいるというのか。……それは愉快だな。クハハ」
「邪悪な悪魔どもめ!」
ちょっと説得力のあることを言いながら、ソードメイデンたちが展開する。それを銃弾で落としていったのは、クリスタ・コルトハード(森羅番長・g00039)だ。
「下準備もできたことですし、さあ、サプライズのお時間です」
遅延行動は終わりとばかり、クリスタは落としたソードメイデンたちの元へ駆け出した。
●天使を堕とす日
崩れかけた商店街の一部は、クリスタのご奉仕道具製造(ハンドメイドクラフト)によってスクラップ&ビルドされ、障害物にまみれていた。これではまともに膨大な手数の剣が振れない――いわば、ソードメイデンの利点を奪う形となっていた。
「相手は剣を使うクロノヴェーダ、俺が近接戦闘する必要がどこに?」
堕ちた先で鉄パイプの即席の檻に閉じ込められたソードメイデンたちへ、クリスタは容赦なく瓦礫を足場に斜め上から銃弾を撃ち込んでいく。トリガーを引く、引く、引く。リロード。トリガーを引く、引く、引く。リロード。身動きを封じられたソードメイデンたちが銃弾で破壊されていった。
「おのれ!」
「おっと」
クリスタは上から迫るソードメイデンに、頭上にあった鉄板を引っ張る――すると積み上げていた瓦礫のバランスが崩れ、ソードメイデンを押し潰すように落下した。
「ぐ、う、こ、んな……真似……」
「驚いてもらえたら、幸いです」
振り返ることなく、クリスタは銃弾を一発。這い出ようとしたソードメイデンの頭を撃ち抜いた。
「……うむ! 拙者のプレミアムタケンジャーソードの方が強かったか! いやぁ失敗失敗」
「そんな玩具でぇ!」
「玩具にござらん、プレミアムタケンジャーソードでござる!」
障害物を飛び越え、二刀を振るうソードメイデンに宇割斎は一心破摧の斬撃を重ねる! ぴろぴろぴろぴろーん! かろやかな電子音と共に振り下ろされるプレミアムタケンジャーソードは、ソードメイデンのそれより小回りが利く。そして一度捉えれば、打撃箇所から破壊を伝播させ崩壊させるのだ。
「プレヤデスインパクトォ!!!」
ズバン! という必殺技エフェクト音とは破砕音が重なる。障害物まみれの戦場では、もはや宇割斎は止められなかった。
「これでは剣術比べにならんなぁ。致し方なし、普通に斬って捨てるとしよう」
「ふざ――ふざけるなァ!!」
ソードメイデンたちが怒りと共に飛びかかろうとする、だが、それを隙と見た左京はドドドドドドドドドドドドドドゥ! 双翼魔弾で撃ち落としていった。
「いつまでも頭上を取れると思うなァ!」
ソードメイデンが刀を手に急上昇、それを左京は刀で受け止めた。鋭い渾身の一撃を受け止められ動揺するソードメイデンへ返す刃で斬り伏せて、左京はこぼす。
「大天使達の大将は何がしたいのかね~。人間を皆殺しにしたいのならこんなめんどくさいことはしないと思うし……まあ考えても仕方ないしやることはやらないとな」
遠ければ魔弾が、近づけば刀が――近距離も遠距離も問わず、左京はソードメイデンたちを落としていった。
「愚か者めが、そんな剣で吾輩を斬れると思ったか!」
パシムはカリエス3式三叉槍「U-shock」による戦覇横掃の一閃によって、薙ぎ払い叩き落としていく。真剣に直接響く一撃に上がる悲鳴、悲鳴、悲鳴。その悲鳴に笑みを浮かべながら、パシムは落ちたソードメイデンを突き刺しながら言った。
「大天使には吾輩借りがある……はずだ。記憶は無いがそのような気がする。若しくは、本能による苛立ちと言う奴か? これは八つ当たりではあるが、しっかりと恨み晴らさせて貰うぞ。ガッハッハッハッハッ!」
パシムの呵々大笑、一体たりとも逃しはしない。その悲鳴を楽しむために、パシムは次の獲物を求めて駆け出した。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【士気高揚】がLV2になった!
【飛翔】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
【修復加速】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV4になった!
【ダメージアップ】がLV5になった!
●そして、機械の大天使が動く
おかしい、マキナエンゼルがその異常に気づくのは、そう遠いことではなかった。
『もはや、最善の手は使えないかもしれませんね』
アークデーモンを自らの手で倒し、救い手としての姿を人々の心に刻む――もはや、それは叶わないだろう。だが、まだ次善策が残っている。
『ならば、終わったとしてもそこに現れればいいだけ。少しでも我らの姿を目にすれば、心に我らの存在は刻まれる』
その信仰はやがて、遅効性の毒として決定的な結果をもたらすはずだ。こちらを邪魔をする者も、それを恐れているはずだ。
『ならば、我自ら出るまで――』
もはや、ソードメイデンたちを待っている場合ではない。マキナエンゼル自身が次善策のために動き始めた。
――その考えは、当たらずとも遠からずだ。救われたそこへマキナエンゼルが現れれば、勘違いする者は必ず現れる。その楔は、やがてディアボロスに牙を剥くだろう。
それを許してはならない、偽りをまとわんとする機械の天使を止めるのだ……。
蒼生・楓月
少しばかり出遅れたようだ。
状況は整っているか……であれば、後は狩るだけだ。
畏怖により蹂躙するか、信仰により蹂躙するか、悪魔と天使の違いはそれだけだ。
寧ろ救いを騙る分だけ天使の方が性質が悪い。
人の目に触れる前に、奴を蹂躙する。
【飛翔】を使い、上空へと飛び上がり、周囲の環境にも注意深く目を配りながらマキナエンゼルを探す。目に止まり次第、その時にできる最高速度で距離を詰め、人目に付く前に対峙、飛び込むと同時に口、右手、左手に構えた三刀を使い、ディヴァインスラッシュを叩き込む。
貴様らが繰り返して来た事だ……蹂躙する。その身でよくよく味わうといい。
白河・セーラ
ならばこれより不退転、正々堂々真っ向から粉砕せしめましょう
基本的に飛翔した状態で敵に攻撃しますが、相手の光刃も飛んでいるわけで
引きつけてから周囲の建物を盾にして躱す感じで対応していきましょうか
自分が攻撃する事そのものよりも、周囲の味方との連携を重視します
戦いの目的は敵に勝つことですが
同じぐらい大切なのは、人々に私達の勝利を印象づける事です
畏れる事も、怖れる事も無いのだと
希望の光を導き示す事、それを以て勝利と言えるのですから
そう、つまり、せいぜい派手にブチかましてやりましょう、皆さん
クルミ・スターズ
・心情
偽りの救世主になろうとした大天使様
申し訳ありませんが、あなたという『ご都合主義の機械神(デウスエクスマキナ)』の出番はありませんよ?
ここはもはや私達『復讐者(ディアボロス)』が主役の舞台、そしてこれにて終幕となります
ですので、えぇ――お引取りを♪
・戦闘
残留効果の≪トラップ生成≫で雨のように水がばらまかれる罠を設置します
光の屈折で姿を隠せても、こうすればほら、振動による水たまりの揺れや降り注ぐ雫がおかしな動きをすることで……あなたが『そこ』に居ることを、隠せないでしょう?
後はそこにパラドクス『魔骸連刃』を叩きこみます
その機械の体、【解体】して差し上げますわ♪
・その他
アドリブ等は大歓迎です
クリスタ・コルトハード
ふふふ、俺たちの戦いは如何ですか、マキナエンゼル様
せっかく人類の信仰を集める計画を立てて頂いたところ残念ですが、ここで悪として倒されていただきます
そう、可能な限りドラマチックに!
それゆえに、俺は正面から戦闘を挑みましょう
この高密度に練り上げた肉体で、徒手にてお相手致します
周囲の音、光、香り……そして空気の流れ
無数の情報を集約して、マキナエンゼル様の位置を捉えます
あとは殺気でタイミングを見計らい、その剣閃に合わせて拳を叩きつけましょう
人々の救い手としての立場、俺たちがいただきます
里木・啓吾
「慌てると威厳がなくなりますよ」
重い腰を上げたらしいので残念です
死ぬまで座っててほしいですね
僕は絡み手を混ぜつつ、射撃戦を仕掛けますね
妨害と援護射撃がメインにします
【使用パラドクス:遅延召喚】
「ブリキらしく、ゆっくりしていっては?」
音だけを二秒遅延する平穏結界を展開
高速飛翔する相手の戦闘感覚を狂わせるのを狙います
「剣を飛ばすな……銃が形無しじゃないですか」
光の刃に対してはリボルバー銃の射撃を<連射>して相殺を狙います
最後の1発はパラドクスの効果で射撃のタイミングを1秒遅延
他の弾丸が相殺する中、一発だけを相手の目を狙いますね
「頭が一つ余分だったので取って上げようかと……
魔改造は趣味じゃないので」
小田桐・左京
偽物だとしても…これは俺の考え方が古いのか。あんた大天使じゃないよな。どこからどう見てロボットだろ。それにしてもロボットが人間を殺しにくるのはフィクションだけだと思っていたんだが間違いだったようだな。堅そうだし爆撃槌で叩きまくってみるとするか。
この雷撃は厄介だな、さいわい一直線にしか撃ち出せないようだから低空飛行で物影に隠れながら近づくとするか、魔力障壁で守られているこの体でも電撃は危険すぎる。さてと距離を詰めながら直撃しないように足を止めずに動き回って攻撃するとしますかね。
爆撃槌で叩きまくった後は流星を見せてやらないとな、せっかくだし流星をしっかりとその機械の目に焼き付けてもらわないとな。
●大天使と復讐者
マキナエンゼルは、不意に動きを止めた。自分が囲まれている、そのことに気づいたからだ。
「慌てると威厳がなくなりますよ」
里木・啓吾(研銃医・g00216)の言葉に、マキナエンゼルは理解する。この者たちこそ、元凶なのだ、と。
「なるほど、あなたがたが――」
「ふふふ、俺たちの戦いは如何ですか、マキナエンゼル様。せっかく人類の信仰を集める計画を立てて頂いたところ残念ですが、ここで悪として倒されていただきます。そう、可能な限りドラマチックに!」
クリスタ・コルトハード(森羅番長・g00039)の宣言、そしてクルミ・スターズ(虹の彼方に消えた骸星・g02923)の笑みがそれに続く。
「偽りの救世主になろうとした大天使様。申し訳ありませんが、あなたという『ご都合主義の機械神(デウスエクスマキナ)』の出番はありませんよ? ここはもはや私達『復讐者(ディアボロス)』が主役の舞台、そしてこれにて終幕となります。ですので、えぇ――お引取りを♪」
マキナエンゼルが、ヴン! と二本の光の剣を展開する。赤と青、その輝きに小田桐・左京(デーモンの武人・g03432)が言い捨てた。
「偽物だとしても……これは俺の考え方が古いのか。あんた大天使じゃないよな。どこからどう見てロボットだろ。それにしてもロボットが人間を殺しにくるのはフィクションだけだと思っていたんだが間違いだったようだな」
「考え方が古いな、我こそが最新式だ」
光の翼を広げ、マキナエンゼルが飛ぶ。それを真っ向から迎え撃ち、白河・セーラ(不退天閃騎・g02612)が告げた。
「ならばこれより不退転、正々堂々真っ向から粉砕せしめましょう」
●天の使いを名乗る者
雑居ビルを挟み、セーラとマキナエンゼルが飛ぶ。ヒュガン! と繰り出されたマキナエンゼルの浄罪の光翼によって放たれた光の刃が、雑居ビルを断ち切りながらセーラへ迫った。セーラはビルを切り裂いて迫る光の刃を、爆聖天槍ライトリアでバチン! と大きく弾く!
ズル……、と雑居ビルが傾く。それと同時に加速しようとしたマキナエンゼルの頭上から、その声は届いた。
「少しばかり出遅れたようだ。状況は整っているか……であれば、後は狩るだけだ」
蒼生・楓月(天使のデーモンイーター・g02355)が同時に口、右手、左手に構えた三刀を構えてマキナエンゼルへディヴァインスラッシュを繰り出した。左右の刀と両の光剣が激突し、一本分多い口の刀で楓月はマキナエンゼルの胴を捉え下へと押しやる!
「ぬ――!」
「導き示して穿く我が意、ここに示さん!」
そこへセーラの聖光天槍撃(ライトリア・ジャベリン)を投擲された。光のマントでそれを受け止めたマキナエンゼルへ、左京が爆撃槌を叩きつける。
「さすがに硬いな」
「おのれ!」
もう一発と振りかぶろうとした左京の目の前で、マキナエンゼルが姿を消す。それを見透かしたように、呟いた。
「光の屈折で姿を隠せても、こうすればほら、振動による水たまりの揺れや降り注ぐ雫がおかしな動きをすることで……あなたが『そこ』に居ることを、隠せないでしょう?」
クルミが即座に、魔晶剣「星屑の涙(ティアードロップ・スターダスト)」で斬りかかる。床に仕込んでおいた水の罠、その奇妙な不自然な揺らめきが光の屈折で姿を隠したはずのマキナエンゼルを捉え、火花を散らす。
「――ッ!」
「重い腰を上げたらしいので残念です。死ぬまで座っててほしいですね」
その火花さえあれば、啓吾には充分だ。Summon_Arch_Archerの引き金を引くと、無音で銃弾が撃ち込まれる。遅延召喚(ディレイショット)、二秒後に銃声が聞こえた時には既に銃弾はマキナエンゼルを穿っていた。
「ブリキらしく、ゆっくりしていっては?」
「誰がブリキか!」
吼えるマキナエンゼル、その眼前にクリスタが迫る――そのまま渾身の拳で強打、鋼の天使を吹き飛ばした。
「俺の拳はいかがです?」
「人間ごとき分際で、この大天使に……! 不敬を知れ!」
怒りと共に放たれるのは、エンジェリックボルトが無人の街を貫いた。
●裁きの大天使に届く、復讐の刃
ズガガガガガガガガガガガガガガガガ! と裁きの雷が一条の槍となって、すべてを貫かんと繰り出された。そのエンジェリックボルトからすれば、建物だろうと紙だろうと関係ない。ただ貫き、敵を目指して走るそれだけだ。
(「この雷撃は厄介だな、さいわい一直線にしか撃ち出せないようだから――」)
低空飛行で物陰に隠れて進む左京の元へ、ヒュガン! と無数の光の刃が迫る! 直線の雷、縦横無尽の光の刃。マキナエンゼルの間合いに、死角はない。
だが、攻めあぐねていた復讐者に対して、厳しい状況にいたのはマキナエンゼルだ。
(「これ以上の破壊は好ましくない」)
これでは、アークデーモンと変わらない。目的を考えれば、救い主としてあらわれなければならないのだから――。
「戦いの目的は敵に勝つことですが、同じぐらい大切なのは、人々に私達の勝利を印象づける事です。畏れる事も、怖れる事も無いのだと希望の光を導き示す事、それを以て勝利と言えるのですから」
セーラの言う通りだ。重要なのは、もはや勝ち方。そういう方向では、もはや勝敗は決して居ると言っても良かった。
「舐めるなよ!」
だが、マキナエンゼルはそれを否定する。ヒュガガガガガガガガガガガガガガガ! と繰り出された光の刃が不規則な軌道で動き――そのすべてを、啓吾の銃弾が撃ち落とした。
「剣を飛ばすな……銃が形無しじゃないですか」
そして、遅れてやって来た銃声――その瞬間、大きくマキナエンゼルがのけぞった。
「が、あ!?」
「頭が一つ余分だったので取って上げようかと……魔改造は趣味じゃないので」
ひとつの大きな銃声が響き渡る中、一発だけタイミングをずらし狙っていたマキナエンゼルの頭のひとつが啓吾の銃弾に撃ち抜かれたのだ。
思わず、マキナエンゼルが消えようとする――だが、それをクルミが許さなかった。
「その機械の体、【解体】して差し上げますわ♪」
クルミの魔骸連刃による鋭い刃が、マキナエンゼルを切り裂いていく! ザザザザザザザザン! と装甲を切り裂かれていく鋼の天使、その胸部を大天使ライトリアの光り輝く槍が貫く――セーラの聖光天槍撃(ライトリア・ジャベリン)だ。
「今です!」
完全にマキナエンゼルの動きが止まった好機、そこに楓月が迫った。
「貴様らが繰り返して来た事だ……蹂躙する。その身でよくよく味わうといい」
楓月の三刀がマキナエンゼルの巨体を吹き飛ばしながら、ディヴァインスラッシュによって切り裂いていく。一回、二回、三回、四回、五回、六回――文字通りの蹂躙、マキナエンゼルの体が大きく震えながら宙を吹き飛ばされた。
「ぐ、お、ま、だ、ああああああああああああああああ!!」
マキナエンゼルが、光の翼を展開しようとする――そこへ追撃と言わんばかりに続いたのは左京だ。
「せっかくだし流星をしっかりとその機械の目に焼き付けてもらわないとな――突撃」
左京の流星の一撃、爆撃槌の振り下ろしの一撃がドォ! と地面に叩きつけられた。そのマキナエンゼルが堕とされた場所こそ、大天使が目指した港区の人々の居場所だった。
「あ、ぐ、あ……!」
起き上がろうとするマキナエンゼル、しかし、もはや取り繕う余地はない。待ち構え、拳を振り上げたクリスタの姿がそこにあったからだ。
「人々の救い手としての立場、俺たちがいただきます」
「お、のれ、ええええええええええええええええええええええええええ!!」
突き上げられる光剣、それをクリスタはクロスカウンターの要領で掻い潜り、生まれ持った力(ジャイアントストレングス)によって得られる怪力無双の拳を振り下ろす!
盛大な破壊音、クリスタに地面に殴りつけられたマキナエンゼルは完全に破壊された。
「――う、お、おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
その瞬間、人々から喝采が上がる。アークデーモンを、大天使を、その力で粉砕した正真正銘の救い手たちへの拍手喝采であった……。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【エイティーン】LV1が発生!
【活性治癒】LV2が発生!
【怪力無双】がLV2になった!
【平穏結界】LV1が発生!
【飛翔】がLV2になった!
効果2【リザレクション】LV1が発生!
【ドレイン】がLV3になった!
【能力値アップ】がLV5になった!
【ガードアップ】LV1が発生!
【アヴォイド】がLV3になった!