リプレイ
終夜・香宵
ついに奪われた港区が取り返せそうなところまできたのですね。
いずれは私の故郷も取り返すために、今は確実にここをものにしたいですね。
そのためにも、天使達にはご退場願いましょう。
初撃を不意打ちにするために、まずは【殺気】を抑え建造物の陰などに身を潜め、敵の様子を伺いましょう。
好機と見たら【爪たい夜風】で一気に仕掛けにいきます。できれば初撃は偵察に食らわせられると理想的ですね。
一度攻撃を行うと他の敵にも気づかれると思いますので、あとは正面からパラドクスの打ち合いをするだけですね。
戦っているうちに敵の攻撃力もわかってくると思いますので、4体同時に攻撃されたら耐えられないくらいまで消耗したら撤退します。
建物の陰に身を潜め、終夜・香宵(闇夜・g00869)は路地の奥を覗き込む。
そこには先程、路地に入っていくのを見たばかりの、天使たちの後ろ姿があった。我が物顔にのさばっている……というには、神妙すぎる表情を浮かべた天使たちだが、侵略者であることに違いはない。
(「いずれは私の故郷も取り返したい。港区を確実に取り返せば、その夢が叶うときも近づくでしょう。そのためにも、天使たちにご退場願うとしましょう」)
ここで敵の戦力を削っておけば、より大きな勝利が得られるはず。故郷を奪回する日のために、香宵は全力を尽くすだけだ。
天使はゆっくりと歩きながら、慎重に周囲を偵察しているようだった。だが、まだ香宵に気づいておらず、注意は路地の奥に向いているようだ。仕掛けるなら、今だ。
深く深く息を吸い込んで――、静かに身を翻し、音もなく路地の入り口に立つ。ほとんど完成している詠唱の最後の数句を口にすれば、伸ばした腕に沿って路地の中に闇の息吹が流れ込んでいった。
闇と触れそうな距離で、天使はようやく這い寄るものに気づき、振り向いた。その綺麗な間抜け顔を、冷たい闇の爪牙で切り裂きながら、黒い風は天使の集団の中を通り過ぎていく。
(「初撃は上出来、あとは正面から打ち合うだけですね」)
まだ残っている天使たちから歌声が響き、幻影がゆらりと像を結びはじめた。次弾の用意と脅威の観察、そのふたつを抜け目なくこなして、退くタイミングを図りながら、香宵は狂わしい闘争にその身を投じるのだった。
成功🔵🔵🔴
効果1【使い魔使役】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
ルナ・カンダチュラ
【Nyx】
頼もしく守ってくださるナイナ様の後ろに有難く隠れながらも、積極的に毒をばら撒きます
いつも闘技場でもお世話になっておりますもの
ナイナ様とならば沢山の敵を掃討できるに違いありませんね
「精神攻撃」の類の技で「毒使い」の本領を発揮します
ばら撒いた毒が効いてきたら、笑顔と共に姿を現して
敵が事切れるのを見守ります
その間も毒を撒き続けることは忘れません
弱った敵はナイナ様の毒牙にかかって
もしくは私の毒に倒れて
何体でも、何十体でも倒してみせましょう
貧弱故後ろに隠れたままではありますけれど…
嗚呼、そろそろ潮時ですね
引き際も大事です、早く帰りましょう
ほら早く
ナイナ様を押して速やかに撤退します
ナイナ・ヴィラネスティズム
SPD
【Nyx】の方達と参加
「初めて足を運んだここが東京・・・新宿からさらに広がる世界なのですわね」
冷気の支配者で周囲の気温を下げる冷気を纏いながら天使兵と相対
ルナをディフェンスしつつヴィラネスト・アイシクルニードルによる合計690本の氷柱と手元の魔銃で弾幕を張る
敵の説法への対抗策としてヘッドフォンを着用し、馬の耳に念仏を意識したような聞く耳持たずの態度で平然と聞き流し(精神攻撃応用)
反撃には「貴女方のお友達がいつどこで何をどのようにして助けてくれるのかしら?理論的かつ人道的かつ倫理的にお答えくださいな?」という正論を持って口頭で叩き伏せる(精神攻撃、看破併用)
撤退のタイミングはルナに任せる
「ここが東京……。新宿からさらに広がる世界なのですわね」
ディヴィジョン『TOKYOエゼキエル戦争』に初めて足を踏み入れた、ナイナ・ヴィラネスティズム(凱閃令嬢・g00383)が周囲を見渡して、感慨深そうにつぶやく。新宿島とは、地理的にも年代的にも離れておらず、文化的には違和感はないが……。
「――戦の匂いがしますわね」
ルナ・カンダチュラ(呪毒・g00277)が小さくつぶやいたように、平和が保たれている新宿島とは、その点で大きく異なる。ここ品川駅周辺に於いても、数多くの天使兵が敵を待ち構えているのだから。
「ナイナ様」
「ええ、さっそく仕掛けるといたしましょう」
さっそく偵察に従事しているのだろう敵を発見したルナは、ナイナに合図を送った。
ナイナはルナを見て頷き、天使兵の前に堂々と歩み出た。ナイナの周囲にはパラドクスで生み出した数百本の小さな氷柱が浮き上がり、周囲へ冷気が流れ出している。
ルナの目に映るナイナの背中は、常と変わらず頼もしいものだ。
(「ナイナ様とならば、たくさんの敵を掃討できるに違いありませんね」)
そんな確信を抱きながら、ナイナの背後で毒薬を用意する。
「偉大なる大天使様の言葉を解さない者たちよ、武器を捨てなさい。今ならば、慈悲を受けることもできるでしょう」
発する後光を背に、少女の姿をした天使が言う。
「あなた方のお友達が、いつどこで何をどのようにして助けてくれるのかしら? 論理的かつ人道的、倫理的にお応えくださいな?」
ナイナは氷の弾丸に怜悧な言葉を混ぜて混んで応えた。
数多放たれた氷の弾丸は天使たちの衣服を切り裂き、確かな傷を負わせていく。けれど、言葉の弾丸はどうやっても彼女たちには噛み合わない。
「ああ、わたしはとても悲しいのです。そのような疑念が毒となって、あなた自身を傷つけていることが……」
別の天使が祈るように手を組んで後光とともに言葉を発した。その言葉はナイナにとって価値のないものだが、そんなことには関係なく、精神波がナイナの心を惑わせる。耳を塞いでいようと無駄だ。
だが、ルナを天使たちからかばうという意図は十全に果たされている。
「――私の毒は如何かしら」
流れる風に乗せた毒が敵を蝕んだ頃、ルナはナイナの背後から笑顔とともに歩み出た。毒に倒れ、もがき苦しむ天使を流し見ながら、踊るようにさらなる毒を戦場に流していく。
動けなくなった敵は、氷の弾丸に容赦なく貫かれ――。
「嗚呼、そろそろ潮時ですね」
周囲から立っている敵が消え失せた頃、ぽつりとルナが囁いた。
「もうですの? まだ戦えましてよ」
あくまで毅然と振る舞うナイナだが、隠しきれない疲れがにじみ出ている。
「引き際も大事です、早く帰りましょう。ほら早く」
ルナはそれを知ってか知らずか、ナイナの身体を押して、足早に戦場から退いていった。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【使い魔使役】がLV2になった!
【冷気の支配者】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!
玉梓・はこべ
さてさて
新宿以外の東京の地を、初めて踏む機会が戦時になってしまうなんて……せっかくなら時間侵略なんて起こる前に来ておくんでした
……侵略者が我が物顔で「誰が支配者だ」なんて争うというのは、なんともはた迷惑なお話です
この地に「正当な支配者」がいるとするなら、絶対に貴方達でもなければ、きっと私たちでもありません
この地、この時間に根付いた、ヒト
強いて言葉にするなら東京都民の方たちでしょう?
心惑わすと言うなら根底にある信念を確かめ戦う力に変えましょう
天使さま方の根っから間違った信仰は、ここで挫かせていただきますね
どうぞあしからず
さぁ、一息に吹き飛ばしてしまいますよ!
手榴弾をお届けするお時間です!
新宿島の経験はあるにせよ、東京なんて大都会に初めて訪れたなら、まずは観光と洒落込みたいもの。
だが平時ではなく、戦時――それも大規模な戦いが起きようとしている今の品川駅周辺では叶わない。
(「……せっかくなら時間侵略なんて起こる前に来ておくんでした」)
そう後悔しても、今となっては後の祭りである。
それにしてもと、にわかに殺気立つ天使たちを前にして、玉梓・はこべ(いくさばのたより・g01107)は思う。
(「……侵略者同士が我が物顔で「誰が支配者だ」などと争い合っているというのは、なんともはた迷惑な話です」)
ここで「正当な支配者」なるものがありうるかと、胸中で問うてみた。
少なくとも、大天使だのアークデーモンだの名乗る者たちではありえない。もちろん、自分たちディアボロスでもあるまい。
ならば貴人か、それとも政治家たちか。
それらも「否」だと、はこべは考える。
「『正当な支配者』、それは、この地、この時間に根付いた、ヒト。この地にて日々を暮らす者たち。――強いて言葉にするなら、東京都民の方たちでしょう?」
はこべを囲むように立つ天使たちは、後光を背に人を惑わす言葉を語る。
そして言葉とともに思念波をはこべに向けて放った。
けれど、はこべの内にある、確固たる信念は揺るぎない。
「そのような根っから間違った信仰、何ということもありません。挫かせていただきますから、どうぞあしからず」
視覚や聴覚、それに加えて触角といった、はこべすべての感覚器に集まる情報が、脳内に戦場の立体像を映し出す。その像にしたがって、はこべはまるで全てを見通しているかのように翔んだ。
「さあ、一息に吹き飛ばしてしまいますよ!」
完璧な軌道で投げ込まれた手榴弾が、路地で炸裂し、天使たちを吹き飛ばす――!
成功🔵🔵🔴
効果1【完全視界】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
ファルディゴール・バレットレイン
人数が、居て困る事は無いのだろう?
では俺も協力しよう
空を制圧するというのなら、空を部隊に躍り出るまで
冬の深まる季節に空を選ぶならば、――ただひたすらに心せよ
残留効果を利用して、効果的な一撃を与えよう
凍壁の鉾を手に、【氷の世界】を発動させる
氷の力を練り上げて、氷のブレスとするのもいい
相手が幻影の集団相手でも怯むものか
吹雪を呼び寄せて、視界を奪う
この冬空に寒さに臆せず現れたのなら覚悟がないな
支配者だろうと地の理だけで有利を取れるものか!
戦時に置ける尊いと戴くものもまた、自分以外に非ず
その音色を、響かぬ冬の空を作り上げるまで
天使の翼で飛ぶ者たちよ
極寒を舐めるなよ
凍りつき、ただひたすらに地を舐めよ!
ファルディゴール・バレットレイン(凍壁の鉾・g00078)は、遭遇した偵察にあたる天使たちの小部隊と真っ向から対峙する。
故にこの遭遇戦は、互いにパラドクスを正面から撃ち合う激しい展開になった。
ファルディゴールを視認した天使たちは、彼を遠巻きに囲い、祈るように歌う。そうやって戦場に響き渡った聖なる調べに誘われるように、無数の大天使の幻影が現出した。その威容は、ただ一人であるファルディゴールの存在を押しつぶさんばかりだ。
だが、ファルディゴールは怯むことなく、氷の槍を手にパラドクスを発動させる。
「幻影の軍勢如きで空を制圧できると思うなよ。この冬空に氷雪の使い手と刃を交えようとするならば、――ただひたすらに心せよ」
この街にはただでさえ先程からの戦闘の影響で、北の地に於ける厳冬が再現されたかのような身に染みる冷気が渦巻いている。ファルディゴールが呼び起こす吹雪は、その冷気を一層凍えるものへと変えた。
大天使たちの幻影はファルディゴールに触れることも叶わず、発せられる冷気に当てられて、その姿を消していく。
「この地の支配者と驕ったか。天使たちよ、その翼を凍てつかせ、地を舐めよ!」
そして、幻影たちを消滅させた冷気はついに天使たちを侵食し……、死へと誘う凍える風が吹き去ったあとに立つものは残っていなかった。
成功🔵🔵🔴
効果1【使い魔使役】がLV3になった!
効果2【能力値アップ】がLV4になった!
クレイル・ポリエドロ
なるほど、喧嘩というのは最初が肝心なのですね
分かりました。なら、ガツンといかせてもらいます!
お祈りしているところを申し訳ないのですが、翠嵐による奇襲で天使達を吹き飛ばします
1度に全員が向かって来られると困りますから、少しでもこれで相手が浮き足立ってくれれば
先行率アップの残留効果と合わせ、その混乱で他の方々がより動きやすくなるようにと
相手からの反撃には精神を集中
幻影や精神攻撃、肌切り裂かれる痛みに心折れぬよう気を保ち続けます
奪われたものを奪われたままにだなんてさせません
全部、返してもらいますから!
組織立った抵抗といった天使達の混乱が収まり始める兆候を看破すれば、他の方にも伝達
殿勤めつつ撤退を
ルウェリン・グウィンリウ
TOKYOエゼキエル。
訪れるのは初めてだけど、天使と悪魔が戦を繰り返している世界だったかな。
けれど場所がどこであろうと関係ない。
クロノヴェーダは一匹残さず狩り尽くそう。
いずれブリテンも真に自由の大地とする為に。
◆
天使の集団を確認すれば、偵察中の個体に発見されぬようにしつつ接近。
祈りに夢中な敵に向かって【竜翼翔破】で上空より不意打ち。
奇襲に成功したらそのまま付近の敵を一体でも多く薙ぎ払おう。
一応教会の洗礼は受けているけど、そう熱心な信者ではなくてね。
天使だろうと構わず斬り捨てさせて貰う。
反撃が来れば盾で防ぐか、飛行して逃れるかして被弾を抑え、そのまま無理せず撤収
他のディアボロスとも積極的に連携。
桜之宮・春風
わー、同じ顔がいっぱいでちょっと引きますねー
けどこんだけいたら下手な鉄砲でも当たりそうで楽ですよね
私の上手な鉄砲ならなおさらです☆
迷子にならないようにスーパーGPSを用意してっと
中は狭そうだし三次元的に戦ってきまーす
GPSもありますけど品川駅ならハルファスの時に色々見て回りましたからねー
盾とか身を隠すのに使えそうな障害物とかはチェック済みです☆
斜線を切ったり不意打ちに使ったりしつつ
派手にナイフとか銃で攻撃しちゃいますよ
勿論撤退もぬかりなく!
距離を取っていつでも動ける&戦況を見渡せるようにーですね
さてさて、今度はこっちが奪う番です
言っておきますけどいくら祈っても手加減はしませんよ☆
敵の偵察は通り過ぎていったが、その歩みはゆっくりだった。物陰から出るのはしばらく待ったほうがいいだろう。
ルウェリン・グウィンリウ(灯火の騎士・g02040)は身を潜めたビルディングの片隅から空を見上げた。遠い空に向けて背を伸ばす高層建築が嫌でも視界に入る。それは新宿島と似た光景だったけれど、世界が纏う空気が違う。
(「『TOKYOエゼキエル戦争』――天使と悪魔が戦いを繰り返している世界だったかな」)
ルウェリンにとっては、初めて訪れたディヴィジョンだ。けれど、ディヴィジョンが異なったとしても、クロノヴェーダに支配されていることに差異はない。
(「クロノヴェーダは一匹たりとも残さず狩り尽くそう。いずれブリテンも、真に自由の大地とするために」)
内に宿る怒りを確かめて、ルウェリンは立ち上がった。祈りを捧げる天使たちへ、強烈な一撃をもたらすために。
あの顔が怖い時先案内人が言っていた。喧嘩は最初が肝心なのだと。
(「なるほど、分かりました。なら、ガツンといかせてもらいます!」)
その言葉に感じ入るところがあったクレイル・ポリエドロ(colorless・g02075)は、最初の一撃にこそ自身の全力を込めようと奮起した。
偵察に出ている天使たちは相手にせずに躱し、あえて多勢である、祈りを捧げている天使たちを狙う。冷静に対処されて多勢に囲まれては困ってしまうから、初撃でどれだけ混乱を呼び起こせるかが重要だ。
意を決し、跪く天使たちの集団に飛び込んで、杖を振り上げた。
「真剣にお祈りしているところなんでしょうけど、ごめんなさい!」
天使たちがクレイルを見るよりも先に呪文の詠唱を終えると、途端にクレイルの周囲で緑に染まった風が舞い踊りはじめる。
それは敵対する天使からすれば、あたかもクレイルを守るように吹く嵐である。間近にいた天使は、緑の風に吹き飛ばされてたたらを踏んだ。
突如として祈りの場に舞い込んだ嵐が、天使たちを惑わす。さらには墜ちてきた竜翼が混乱に拍車をかけた。
はるか上空より仕掛けた、ルウェリンの一撃だ。狙った先にいた天使は、為すすべもなく弾け飛んで、戦場という舞台から退場してしまった。
次いで、ルウェリンは立ち上がりざまに抜き放った剣を一閃。
「――教会の洗礼を受けてこそいるが、そう熱心な信者ではなくてね。天使だろうと、構わず斬り捨てさせて貰う」
血に濡れた剣を構え、そう嘯いた。
(「わー、同じ顔がいっぱいで、ちょっと引きますねー。けど、こんだけいたら下手な鉄砲でも当たりそうで楽ですよね」)
混乱が生じている天使たちの只中へ飛び込んだ桜之宮・春風(明日も春の風が吹く・g00839)には、彼女たちの顔を眺めている余裕があった。新手の出現に動揺する天使を握り込んだナイフで切り裂くように見せて、直前で斜めに飛び上がり、さらに壁を蹴って遥か高い位置へ。
(「ましてや、私の上手な鉄砲ならなおさらです☆」)
跳躍の頂点で下を向き、ナイフとは逆の手に握ったリボルバーを連射する。次々と飛び出した弾丸が、天使たちへと吸い込まれていった。
舞い落ちる落ち葉すら足場にすると伝わる、万一身流の歩法『落葉渡り』によってもたらされる身軽さだ。――春風によってパラドクスに昇華されたことで現実となったのだから、今頃先祖は墓の下でむせび泣いているかも知れない。
着地してすぐ、今度は地を滑るほどに姿勢を低くして、周囲に群がる天使たちの足元を抜いた。瞬く間に距離を取って、春風が笑う。
「今度はこっちが奪い返す番です。言っておきますけど、いくら祈っても手加減しませんよ☆」
純白を決意で染めて、クレイルも想いを重ねた。
「はい。奪われたものを、奪われたままにしておくだなんて、できません。あらいざらい全部、返してもらいますから!」
それぞれの譲れぬ想いを胸に、ディアボロスたちが戦場を疾駆する。
上空から降り注ぐ光刃、ルウェリンはそれらを掲げた盾で弾き返した。奇襲によって生じた混乱も収まりつつあり、天使たちの反撃が秩序だったものになっている。
「――潮時だと思います。殿はおまかせくださいね」
視線は敵から逸らさないままに、クレイルが告げる。
「じゃあ私が撤退する先を掃除しますね☆」
「空は任せてほしい」
ルウェリンや春風にも異論はない。言葉少なに役割分担を終え、囲いが薄いうちに突破を図る。
当然、天使たちは追おうとするが、彼女たちの視界は翠嵐が塞ぎ――、嵐が過ぎ去った頃には、すでにディアボロスたちの姿がどこにもなかった。
こうして天使兵たちを相手にしたディアボロスの前哨戦は、成功裏に終わったのである。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【クリーニング】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【スーパーGPS】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【反撃アップ】LV2が発生!