リプレイ
百鬼・運命
パラドクストレインで「避難所は東京都庭園美術館」という看板を複数作成。水や食料とアイテムポケットに収納。余った時間で地図をチェック。
現地に到着後、空から目立ち、なおかつそこから東京都庭園美術館に向かった場合、他の参加者の待ち伏せ場所を通るような場所に看板を立てて潜伏(途中見つけた避難者は、水と食料を渡して善福寺へ誘導)。
天使が誘導に引っかかったのを確認後、看板の場所を善福寺に書き直す。
東京都庭園美術館は木が多く、空中の敵に対して木陰に隠れながらの奇襲が行いやすいはず。
誘導失敗時は他参加者に残留効果等で連絡し、天使を追跡。
しかし、あいかわらず名前の割に天使はエグい。詐欺師に改名すべきだな。
天夜・理星
【ヨアケの星】で参加だよ!
「おーらい☆ んじゃ、今日も復讐復讐」
天使たちの足止めするぞー!
メンバーの皆と同じ場所で待ち伏せをして、誘導が上手くいくようなら自分の武器である六聖剣・紅を出すよ。で、敵をひきつける為にちょっとだけ前に出て感情斬。
この時に聖剣で空間をちょっとだけ裂いてトバリさんの射程内に敵が入るようにするよ!
で、遅滞戦術ということなので残留効果だけ残して後は仲間と一緒に素早く撤退って感じかな♪
悪魔も天使も同じクロノヴェーダ。実はそんなに違わないんじゃない?
なんて、まだそんなの分かんないか。
でも、これだけは分かるよ。
「あなたたちは未来を奪おうとしてる。それを赦すわけにはいかないね…♪」
トバリ・ナイトライト
【ヨアケの星】の皆さんと参加です。
「さぁ、皆さん、始めましょう!」
まずは天使達の進軍遅滞作戦ですね。
メンバー皆で足止め作戦を敢行いたします。
仲間の看板誘導も利用して、
破壊しても問題無い建物付近で待ち伏せ。
誘引がうまくいったら
手持ちのアームキャノンを使って射程ギリギリでアナイアレイションを放ちます。
建造物分解の効果で出した資源をバリケードのようにして塞いだ後、急いで撤退しましょう。
「そう簡単に進軍させるわけにはいきません。あなた達にも悪魔も、どちらも人類にとって敵なのです」
「特に信仰させるなんて、もってのほかですからね」
瀬裁・志遠
【ヨアケの星】で参加デス。初陣だし、まあ頑張ろうね、ケセ子。(もふもふ)……コミュ力低い人間を入れてくれた恩もあるし。
とりあえず、まあ情報戦と嫌がらせならなんとか?クロノヴェーダ達への恨みはたっぷりあるからやるなら徹底的かなー。【否定洪水(ディードスアタック)】で妨害妨害。相手が通信使ってくるようならかなり痛いだろうしね。
後はー……天使にとって有利な情報流れてるなら【ハッキングツール】で改竄か削除するよ。下手に広まっちゃマズいからねー。天使の進軍も信仰の獲得も有利に進めさせるわけにはいかないし。
とにかく地道にキー叩いて頑張りマス。
伊東・舞華
よし…頑張ろう
グリントもよろしくね
取り合えず天使達は地形を把握出来てないんだよね?
青龍水計で【水源】を発生させたら地形を誤魔化せたりしないかな?
天使達が「人助け」に固執するなら、溺れるフリとか川に何か落として困ってるフリとかしてみても良いかも?
でも、ディアボロスだとバレた時が怖い…
川を越えるのって大変らしいし、シンプルに川を障害物として利用した方が良いよね
そこを通れないと大きく迂回しないといけない場所に水源を発生させて…
天使達が川を飛び越えようとしたらグリントに誘導弾を撃ち込んで貰おう!
撃ち込んで直ぐ逃げれば問題ない…と良いなぁ
遅延の為の誘導を行ってる仲間の方に逃げて見せたら釣れてくれるかな?
宮之本・真一郎
【ヨアケの星】として参加っすよ。
こんな風に怪物たちと戦うなんて少し前までは考えられなかったすね……まあ、ただ戦うだけがやることじゃないんっすよね、しっかりと妨害工作をさせてもらうっすよ。
インスタントトーチカで簡易拠点を何箇所か作って敵の警戒心を高めさせて進軍速度を下げることを狙うっすよ。後は敵の誘導したり攻撃をする場所なんかでみんなが地理的有利が取れるように簡易トーチカを建てていくっすよ。
準備をした後はガジェットを使ってトーチカから攻撃と退避をして敵を誘導する手伝いをさせてもらうっすね。
大したことはできないっすが、出来ることは全力で頑張るっすよ。
赤城・啓慈
【ヨアケの星】
天使と悪魔が、戦争しているのか……?いつから東京は、ハルマゲドンの丘に変わったのやら。両方とも帰ってくれは、簡単にはしないか。
面倒な大天使のために、まずは下準備か。一般人の誘導はそちらに任せるとして、敵の誘導を担おう。
街路の一部にパラドクスを発動。道の一部を凍結、吹雪かせることで進むことを忌避させる。格子状に広がる道路につまりを起こして、敵の進軍先を遠回りさせるように誘導する。
もし突っ込んだとしても、私の魔術が奴らを凍り付かせるだろう。
やろうと思えば、天使と悪魔の進軍先を変えてぶつけさせるのも可能か……?いや、そんな器用なことはしなくてもいいか。
九鬼・一歌
【心情】
わーい、人の足を引っ張るのイチカだいすきー。
遅滞戦術ってされるとぶち切れそうになりますけど、やる方は最高に楽しくて好きなんですよね。前にサバゲでやられた時はマジでキレましたもん。
【行動】
イチカ性格悪い子なので、パラドクスの効果1で近くの道路を建造物分解しまーす。
利用可能な資源になったらそれで簡単な塹壕を作り、身を隠しながら行動しましょう。
【遅滞戦闘】
戦術のポイントは足止めなので、狙いとかそこそこにしてとにかく火力をぶち込みますよ。
アナイアレイションを使って手持ちの重火器をぶっ放し、ピンを抜いたら弾けるパイナップルを(比喩)をぽいぽい敵群に投げ込んでやりましょう。
眉立・人鳥
「あ〜、ヤダヤダ……天使のやる事は、一々せこいったらねぇよな」
電車では運命の看板製作を手伝って一緒に地図を読み込む時間を少しでも多く作る。出身者故の地形情報優位を活かして作戦成功を目指すとしますかね!
ヨアケ潜伏地点付近の看板設置は俺が担当する
【ヨアケの星】の仲間達と潜伏。遅延目的の攻撃役と情報による妨害を目的とするメンバーに危機が迫った時はサポートで、問題なく作戦行動が終わりそうな場合は遅延攻撃参加で「魔骸連刃」を使って【活性治癒】の獲得を狙いたい
ヨアケが無事目的を達成しそうかつ、舞華ちゃんの囮作戦の状況がヤバそうなら逃走・合流をフォローしたいが
仲間の【使い魔使役】を俺も使って状況見れるかねェ
●誘導
パラドクストレインがディヴィジョンに停車すると扉が開く。そこからディアボロス達が港区の一角に姿を見せた。
「よし、準備はできた。早速行動開始といこうか」
百鬼・運命(人間の鬼狩人・g03078)は列車の移動中に仲間と共に作った「避難所は東京都庭園美術館」と書かれた看板を数枚抱え、それをパラドクス『クイックアサルト』の効果による【アイテムポケット】に水や食料と共に収納して、事前に地図を見て決めていた場所に設置に向かう準備を終えた。
「あ〜、ヤダヤダ……天使のやる事は、一々せこいったらねぇよな」
同じく看板をアイテムポケットに入れた眉立・人鳥(鳥好き兄ちゃん・g02854)が【ヨアケの星】の仲間達と共に列車から出て、天使の小賢しい作戦に嫌そうな溜息を吐く。
「よし……頑張ろう。グリントもよろしくね」
続けて伊東・舞華(希望を信じて・g03699)が列車を降り、パンツァーハウンドのグリントと共に頑張ろうと意気込んだ。
「ヨアケ潜伏地点付近の看板設置は俺が担当する」
ヨアケチームの潜伏する場所の方は任せろと、人鳥は別れてヨアケの星のメンバーと共に動き出した。
「私は看板の方に誘導したり、敵の足を止めたりしてきますね」
舞華も自分の役割を全うしようと、別の場所へと移動を始めた。
「ああ、そっちは任せた。みんなで上手く天使を騙してやろう」
運命も自分が担当する地域に向かい、途中で一般人を安全な善福寺へ方面へ誘導しつつ、視界の開けた空からでも見えやすい場所に看板を立て、自身は見つからぬように潜伏した。
「取り合えず天使達は地形を把握出来てないんだよね?」
舞華が天使が通る道にやって来るとパラドクス『青龍水計』を使い、あっという間に小さな川を造り出す。
「これでよし、後は……天使達が『人助け』に固執するなら、溺れるフリとか川に何か落として困ってるフリとかしてみても良いかも? でも、ディアボロスだとバレた時が怖い……」
一般人に偽装する事も思い浮かんだが、失敗した時のリスクを考え、他の人の邪魔になる可能性も考慮して止めることにした。
「川を越えるのって大変らしいし、シンプルに川を障害物として利用した方が良いよね」
そのまま障害物として利用しようと舞華が考えていると、大天使の部隊がやって来た。それをちらりと見て素早く姿を隠し距離を取る。
「マキナエンゼル様。このようなところに川が」
「こんな場所に川が流れていたか? 何であれ飛べる我々には関係ありません」
少し足を止めた大天使部隊は、ふわりと浮かんで川を越えて来る。
「グリントお願い!」
「ワン!」
敵が飛んで射線が通るとグリントが砲弾を放ち、天使達の間を抜け空に飛んでいく。
「悪魔ですか?」
砲撃音の方へと大天使が視線を向けるが、そこには誰も居ない。砲撃と同時に舞華は逃げ出していた。
「我々に攻撃するような不届き者は悪魔だけでしょう。行きますよ」
マキナエンゼルが指示を出して部隊が動き出す。
「このまま看板を設置してる場所に誘導しよう!」
「ワンワン!」
舞華は見つからないように、砲撃音を使って誘導していった。
「マキナエンゼル様。このような看板を見つけました」
ソードメイデンが指揮官であるマキナエンゼルに設置されていた看板を見せる。
「避難所……なるほど。そちらに人が集まっているようです。我々を攻撃した悪魔もそこに居るかもしれません。行ってみましょう」
「はい」
ディアボロスが作った偽看板の情報に騙されて大天使部隊の侵攻ルートが変わる。
「行ったか……上手く騙せたようだ」
建物の陰からそっと運命が顔を覗かせ、敵が去っていく方向が予定通りに美術館なのを確めて張りつめていた緊張を少し解いた。
「しかし、あいかわらず名前の割に天使はエグい。詐欺師に改名すべきだな」
人を救い心の隙間を狙う天使のやり方に、詐欺師そのものだと思った運命が言葉を吐き捨て、その詐術に誰も騙させはしないと天使を追って追跡を始めた。
「マキナエンゼル様、こちらのようです」
「そうか、悪魔は近いようだ。先に命じたように、悪魔は倒し人間は守りなさい。そうして得た信仰が我々のエネルギーとなる」
「はい。了解しました」
大天使が新たな偽看板を見て、部隊は続々と東京都庭園美術館へと向かう。
「舞華ちゃんの囮作戦は上手くいったみたいだな」
敵を誘導した舞華が隠れて肩で息をする様子を人鳥が確認し、自分が配置した看板に大天使達が引っ掛かり移動する後を追う。
「ここからはヨアケの星の仲間のフォローに回るか」
潜伏するヨアケの星のメンバーの援護をしようと、パラドクス『魔骸連刃』の【活性治癒】を使用しておく。
「そっちも上手くやったみたいだな」
「ああ、後はヨアケの星の仲間達と合流するとしよう」
敵の通った後の看板を取り換えていた運命が人鳥と合流し、この先に待ち構えている仲間に後は任せ、自分達は少し離れた位置から様子を窺おうと大天使達を視界に収めたまま、油断せずに後を追った。
●悪戯娘
「わーい、人の足を引っ張るのイチカだいすきー」
九鬼・一歌(パイナップルアーミー・g03733)はご機嫌に大天使の進路に向かう。
「遅滞戦術ってされるとぶち切れそうになりますけどー、やる方は最高に楽しくて好きなんですよねー。前にサバゲでやられた時はマジでキレましたもん」
あのときの事を思い出しただけでも腹が立つと、その怒りをぶつけるように一歌はパラドクス『アナイアレイション』の効果を発動して【建造物分解】により道路を分解する。
「イチカ性格悪い子なのでー、悪戯しまーす」
そしてその資源を利用して簡易の塹壕を作り、身を隠して動き出す。
「マキナエンゼル様。もう少しで目的の庭園美術館に――」
先頭のソードメイデンが振り返ったところに、手榴弾が投げ込まれた。
「敵襲です!」
「守備態勢を整えなさい」
マキナエンゼルが指示を出すとソードメイデン達は防御態勢を取る。爆発が起こるがソードメイデンは剣を盾のように展開してその爆風を防いだ。
「足が止まりましたねー。この調子でガンガンいきますよー」
一歌は敵に捕捉されないように塹壕を逃げながら、ピンを抜いて弾けるパイナップル(比喩)をぽいぽいと投げ込んで、爆発によって進行速度を鈍らせる。
「悪魔の攻撃のようです」
「モグラの悪魔ですか? 探して仕留めなさい」
姿を見せぬ一歌を悪魔と思い込み、大天使部隊は探し出す為に辺りを動き回る。
「残念でしたねー、悪戯はこのくらいで終わりですー。イチカはもう逃げちゃいますよー。見つかるまで探してくださいねー」
悪戯が成功して楽しそうに笑ったイチカは、これ以上の深追いは危険だと察して天使に見つかる前に逃げ出した。
●足止め
「天使と悪魔が、戦争しているのか……?」
不穏な空気のする街中をヨアケの星の赤城・啓慈(歩く金のなる樹・g00630)は見渡す。一般人も何かに怯えるように人影は少ない。
「いつから東京は、ハルマゲドンの丘に変わったのやら。両方とも帰ってくれは……簡単にはしないか」
出て行ってくれないなら力づくでも追い返そうと、啓慈は足止めの下準備を始める。
「初陣だし、まあ頑張ろうね、ケセ子」
その近くで仲間との距離感が上手く掴めずに微妙な距離を保つ瀬裁・志遠(もふもふ愛好家のオタク・g02697)は、モーラット・コミュ『ケセ子』をもふもふして緊張を和らげていた。
「コミュ力低い人間を入れてくれた恩もあるし。やれることをやろう」
ヨアケの星の優しい仲間の為にも頑張ってみようと志遠がちょっぴり気合を入れると、ケセ子も嬉しそうに鳴いた。
「とりあえず、まあ情報戦と嫌がらせならなんとか? クロノヴェーダ達への恨みはたっぷりあるからやるなら徹底的かなー」
志遠はパラドクス『否定洪水』を使い、ハッキングツールのキーを忙しなく叩いて敵の通信を妨害する。肉体労働は不得意でも、情報戦は得意分野だとキーを叩く手が加速する。
「これで天使達は一塊になるはずー。後はー……天使にとって有利な情報が一般人に広まらないようにしないと。下手に広まっちゃマズいからねー」
その場で地道にキーを叩き続けて志遠は情報操作に勤しむ。
「敵が散るのを避けないとな。移動も制限するか」
啓慈はパラドクス『アイスエイジブリザード』を発動し、道の一部を凍結させ、さらには吹雪によって飛んでいても簡単には通れない空間を作り出す。格子状に広がる道路につまりを起こして遠回りさせるように進みやすい道を限定した。
「これで時間稼ぎにはなるだろう。もし突っ込んだとしても、私の魔術が奴らを凍り付かせる。では仲間と合流しようか」
どちらにしても足止めになると、凍える空間を作り出して啓慈は振り返り志遠に声をかけてその場から離れる。
「あ、はい。今行きマス」
急に呼びかけられてびっくりしながらも、志遠はその後に続く。
「やろうと思えば、天使と悪魔の進軍先を変えてぶつけさせるのも可能か……? いや、そんな器用なことはしなくてもいいか」
啓慈は漁夫の利を得るような戦術も思いつくが、もし一般人の目に入れば天使の人気が上がるリスクを考えて思考を打ち消した。
「後は仲間を信じてれば大丈夫かなー」
この場で出来ることはやったと、志遠は充実感を覚えながら逸れないように啓慈についていった。
それから少しして天使の軍勢がその場に到着すると、凍った大地の前で足を止めた。
「マキナエンゼル様。通信が通じなくなっています」
「マキナエンゼル様。吹雪によって地面が凍っています」
「悪魔の仕業ですか、わざわざ敵の罠に入ることはありません。迂回して進みます。ですが奇襲があるかもしれません。十分に注意するように」
「はい、了解しました」
天使の軍勢は強引に突破せずに、安全なルートを通る方針を取って凍った道を迂回して遠回りしながら慎重に進んだ。
●遅滞戦闘
「こんな風に怪物たちと戦うなんて少し前までは考えられなかったすね……」
宮之本・真一郎(働くサイボーグ・g01393)はたった数日で変わってしまった世界を見渡す。
「まあ、ただ戦うだけがやることじゃないんっすよね、しっかりと妨害工作をさせてもらうっすよ」
やれることをしようと、真一郎はヨアケの星の仲間達と共に天使の軍勢を止めようと動き出す。
「敵の警戒心を高めさせて進軍速度を下げることを狙うっすよ」
真一郎はパラドクス『インスタントトーチカ』を使用して敵の進路上に簡易防御拠点を作成し、【セルフクラフト】によって1mあるコンクリートブロックを仲間と共に周辺に重ねて作って遠目にはトーチカの類に見えるように配置した。
「大したことはできないっすが、出来ることは全力で頑張るっすよ」
汗を拭った真一郎は、死角となる場所にヨアケの星の仲間と共に隠れた。
「マキナエンゼル様、砦があります」
「このような場所に防衛施設を建てているとは、悪魔は思ったよりも支配を強めているのかもしれません。破壊して進みなさい」
マキナエンゼルの命を受けたソードメイデンがコンクリートブロックを粉砕した。
「いえ、これは砦ではありません。ただの壁ですか。では壊す必要もありません。このまま進みます――」
「今っす!」
「さぁ、皆さん、始めましょう!」
「おーらい☆ んじゃ、今日も復讐復讐」
ただのコンクリートブロックと気付き、ならば無視して進もうとしたところへ真一郎が簡易トーチカから巨大なツインヘッドドリルのようなガジェットを使って通り過ぎるソードメイデンに攻撃を叩き込み、離れた建物に待機していたトバリ・ナイトライト(透明の黄昏・g00064)が射程ギリギリからパラドクス『アナイアレイション』によって手持ちの超小型携行キャノン【ScarletStar】を撃ち込んだ。
そこに続いて天夜・理星(復讐の王・g02264)もトーチカから飛び出して聖剣【六聖剣・紅/激情】で斬りつける。その勢いのまま前に出ると、敵陣に向けてパラドクス『感情斬』を使って一閃し天使を薙ぎ払い少し空間を割いた。
「悪魔め、隠れていましたか。やってしまいなさい」
「悪魔は殺せ!」
マキナエンゼルの命を受け、ソードメイデン達が反撃に移る。
「残念、そこはトバリさんの射程内だよ!」
「そう簡単に進軍させるわけにはいきません。あなた達にも悪魔も、どちらも人類にとって敵なのです」
理星が空間を裂いたことで、ギリギリ天使の前衛に届く距離だった射程が伸び、トバリの放つ緋色の魔力弾が攻撃しようとしていた天使を吹き飛ばした。
「特に信仰させるなんて、もってのほかですからね」
天使の仮面を被った邪悪な存在を信仰などさせないと、トバリはアームキャノンを握る手に力を込める。
「遅滞戦術だからね、撤退しようか♪」
十分敵の気は引けたと、敵の攻撃を警戒しながら理星が後退する。それに仲間達も続いて天使から距離を取った。
「バリケードで道を塞ぎます。急いで撤退しましょう」
トバリが【建造物分解】によって周囲の道や壁を分解し、出した資源をバリケードにして後退する。
「悪魔は死すべし! 我々天使こそがこの地を治めるのです!」
ソードメイデン達がディアボロス達を追い駆け始める。
「悪魔も天使も同じクロノヴェーダ。実はそんなに違わないんじゃない? なんて、まだそんなの分かんないか。でも、これだけは分かるよ」
聖剣で敵の攻撃を弾いた理星は、素早く撤退しながらちらりと振り返る。
「あなたたちは未来を奪おうとしてる。それを赦すわけにはいかないね……♪」
絶対の赦しはしないと剣気を放つが、今はまだ斬る時ではないと逃げに徹する。
「こっちっす!」
「援護します」
真一郎が逃げ道を案内し、トバリが魔力弾を撃って牽制しつつ、全員で庭園美術館の方向へと逃げ出した。
「悪魔が逃げます!」
「追いなさい。悪魔は殲滅するのです」
大天使の軍勢が追い駆け距離を詰めていく。だがそこへ横っ腹を突くように攻撃が加えられる。見れば啓慈と志遠が離れたところから援護をしていた。
「伏兵ですか」
それに対して反撃しようとすると、今度は反対側からの攻撃を食らう。そちらには舞華と一歌が立っていた。さらに前方で人鳥と運命がこちらに逃げろと手を振っている。
「みんなが援護してくれてるよ♪」
これなら逃げ切れると理星が前だけを見て全力で駆け出し、真一郎とトバリもそれに続いて天使の見えぬ位置まで逃げ切った。
「悪魔はどこにいきました?」
「わかりません」
一度視界から逃すと天使達に土地勘は無く、コンクリートブロックやバリケードに身を隠しながら逃げるヨアケの星一行を捉えきれない。
「逃げ足だけは早いようです。被害は?」
「軽微です。戦闘行動に支障はありません」
「よろしい、では進軍し悪魔が待ち構える拠点で粉砕します。そして人々に信仰を与えるのです」
大天使の軍勢が威風堂々と進軍する。そして正義を執行するために庭園へと足を踏み入れる。しかしそこには悪魔の姿はなく、人の姿もなかった。
「どういうことですかこれは?」
「マキナエンゼル様、悪魔の姿が見えません」
「この周辺に悪魔はいないようです」
調べに飛んでいたソードメイデンが戻り悪魔が居ないことを報告する。
「あの姿……もしや悪魔ではなく……どうやら我々は騙されていたようです。すぐに進軍を再開し他の場所を調査します」
欺瞞工作に引っ掛かってしまったと気付いたマキナエンゼルは、すぐに天使の部隊を動かす。しかしどこに向かえばいいのか情報が無く、仕方なく周囲を虱潰しに動き出した。
そこから離れた場所で天使達が右往左往している様を見て、列車内で練った作戦通りに上手くいったと、遅滞戦術に参加したディアボロス達は会心の笑みを浮かべた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
【建造物分解】LV2が発生!
【通信障害】LV1が発生!
【水源】LV1が発生!
【セルフクラフト】LV1が発生!
【使い魔使役】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV2が発生!
【反撃アップ】LV2が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
七篠・睡蓮
【計略】今回、悪魔をどれだけ速く倒せるかも重要だね
天使にも悪魔にもいい思いはさせないよう、頑張ろうか
「人々をディフェンスする」
愚か者がどうなるか、まずはボクに教えてくれないかな?
君がどれだけ凄かろうと、ボク達の心は、折れないよ
【捨て身の一撃】無防備に、無謀な愚か者を装って前にでるよ
服(普通のラフな上下。ネメシス形態姿ではないよ!)の下には呪装帯を巻いてるから、もし大鎌を振るわれても致命傷にはならないだろうし
特に確り巻いてある脚(武装:呪装帯キック)なら、まず無傷だろうけど
はは……初陣だからね
偽りの無謀さの中に、本当にある少しの恐れ
これで、気をひけたら
『撃て』
【粉砕】その隙を、死角から弾丸が襲う
本郷・多満三郎
・心情
人々を助けてくれるのなら、いつか共存の道も開けるのだろうか…
(人々を助けてくれる天使とそれへ遅延作戦する仲間に複雑な想いを抱きつつ
いや、難しいことは後だ!私が向かうべき場所は─
・行動
悪魔が人を襲う所へエアライドを併用して割り込みガード
それと同時に破軍衝で攻撃
声高に名乗りを上げ、悪魔を自身の所へ引きつける
その後は周りの復讐者と連携して1体ずつ確実に仕留めていく
敵の攻撃はエフェクトや障害物を活用して被害を最小限に留める
・台詞
邪魔だぁぁぁ!(悪魔へ割り込み
世のため人のため、奪われた歴史を取り戻し、悪魔共を狩る復讐者!この力を恐れぬのならかかってこい!(人を助け、悪魔を引きつける為の口上
●守るもの
「人々を助けてくれるのなら、いつか共存の道も開けるのだろうか……」
本郷・多満三郎(人間の破軍拳士・g00692)は人々を助けてくれる天使と、それに対して遅延作戦する仲間に複雑な想いを抱く。
「いや、難しいことは後だ! 私が向かうべき場所は――」
今は考えている時ではないと思い出し、多満三郎は【エアライド】で跳躍して障害物を越え、人々と悪魔の集まる場所へと向かった。
「悪魔になんて負けるものか!」
「ククククク、この港区の支配者である我等アークデーモンに歯向かう愚か者がどうなるか、その身に教えてやろう!」
集まった人々が悪魔に抵抗している。だがそれもすぐにアークデーモン『刈取の悪魔』の大鎌によって希望を打ち砕かれようとしていた。
「愚か者がどうなるか、まずはボクに教えてくれないかな?」
そこへ無防備で無謀な一般人のように七篠・睡蓮(リターナーの神算軍師・g03576)が姿を見せる。
「君がどれだけ凄かろうと、ボク達の心は、折れないよ」
「ククク……愚か者が何を言うかと思えば……なら恐怖を刻んで殺してやろう!」
嗜虐的な笑みを浮かべ、悪魔は無造作に大鎌を振り抜く。だが腹を抉ろうとした一撃はラフな服の下に巻いていた呪装帯に阻まれ、浅い傷を作るに留まった。
「何ぃ? 貴様、なにをした!」
悪魔が驚くが、睡蓮もまた傷は浅くとも刃物で切られた痛みに動きを止めていた。
「ならその首を落としてくれる!」
無防備な首を刎ねようと大振りで刃が迫る。
「はは……初陣だからね。だけど気は引けたみたいだね」
多少予定とは違うが、それでも上手くやってみせるとパラドクス『狙撃』を発動する。
「撃て」
パラドクスによって『戦場外に配した狙撃班による長距離射撃が行われた』と世界が書き換えられ、突如後方から飛んで来た弾丸に悪魔の後頭部が撃ち抜かれ、頭が破裂した。
「…………あ?」
何が起きたのかも分からずに悪魔が絶命する。
「攻撃だ! 天使か? 襲撃に備えろ!!」
仲間が殺されると、警戒して悪魔達が集まってくる。
「貴様がやったのか!」
「ち、違う!」
後方に居た一般人が大鎌を向けて詰問され、怯えたところに構わず大鎌が振り下ろされる。
「邪魔だぁぁぁ!」
そこへ飛び込んだ多満三郎が割り込み、闘気を纏い筋肉質な腕で刃を受け止める。
「誰だ? 飛んで来たということは大天使か?」
刈取の悪魔は攻撃が防がれ、敵とみなして殺気をぶつける。
「世のため人のため、奪われた歴史を取り戻し、悪魔共を狩る復讐者! この力を恐れぬのならかかってこい!」
多満三郎は堂々と声高に名乗り上げ、敵の意識を自分に引き付けた。その間に怯えた一般人は逃げ出す。
「おい!! 馬鹿が現れたぞ!!」
その呼び声に刈取の悪魔達が周囲を囲んだ。
「一人でやってくるとは愚か者め、その首刈り取ってやる!」
嗜虐的な笑みを浮かべ悪魔が大鎌を振り上げる。
「遅い!」
だがそれよりも速く多満三郎が踏み込み、パラドクス『破軍衝』による拳を打ち込み、悪魔の胸を大きく陥没させて吹き飛ばした。地面を転がった悪魔は口から大量の血を吐いて息絶える。さらに打ち放った拳から衝撃波が迸り、近くの悪魔まで吹き飛ばして体中の骨を砕いた。
「敵だ! 我等アークデーモンに敵対する者だ! 見せしめに全身をバラバラに切り刻み磔とする!」
残った悪魔から宣告が成され威圧するように強烈な殺気が放たれる。そして一斉に飛翔すると大鎌を振るってきた。しかしその一撃は睡蓮のしっかり呪装帯を巻いた腕や多満三郎の太い腕に阻まれる。
「今回、悪魔をどれだけ速く倒せるかも重要だね。天使にも悪魔にもいい思いはさせないよう、頑張ろう」
「ああ、悪魔共は一体も逃さん!」
敵を引き付けた睡蓮と多満三郎は、大天使が来るまでに悪魔を殲滅しようと、人々を守りながら戦いを継続した。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【悲劇感知】LV1が発生!
【エアライド】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV2になった!
奴崎・娑婆蔵
●SPD
そちらさんの仰々しい鎌とあっしの剣
一丁斬り合い比べと行きやしょうぜ
姓は奴崎名は娑婆蔵、人呼んで『八ツ裂き娑婆蔵』
――八ツ裂きにしてやりまさァ
・悪魔に対し姿勢低く駆け突貫
・空を飛ぶ敵から己への攻撃の到達時間を一拍でも遅らせる狙いの体捌き
・【鏖殺領域】発動
・黒い殺気で敵群を責め苛むと共、悪視界を展開、敵群の十全な機動を阻害する狙い
・【完全視界】で黒い殺気の中を伝い動くことで回避率の向上を期しつつ妖刀で至近の個体を狙う、その繰り返しで敵集団を削ぐ
・敵群に囲まれぬよう立ち回る
・敵群に対処が追い付いていない味方を見た際は、手繋ぎで【完全視界】効果内に誘致し黒い殺気の中を伝って一旦引き下がる援護を
●斬り合い
「思ったよりも手強い。だが我々アークデーモンが負けるはずがない」
刈取の悪魔は睡蓮と多満三郎を囲み、攻撃を仕掛けるが守りを崩せずにいた。
「やっていやすね」
そこへ包囲の外から声がかけられる。
「誰だ!」
悪魔が振り向いて人影に怒鳴りつけた。
「姓は奴崎、名は娑婆蔵、人呼んで『八ツ裂き娑婆蔵』」
問われた奴崎・娑婆蔵(月下の剣鬼・g01933)が名乗りを上げる。
「そちらさんの仰々しい鎌とあっしの剣。一丁斬り合い比べと行きやしょうぜ」
そして不敵な笑みを浮かべながら妖刀を抜き放った。
「ならその名の通りに八つ裂きにして殺してやる!」
悪魔達が翼を羽ばたかせ、頭上から大鎌で襲い掛かる。
「見え見えでさァ」
姿勢を低くして娑婆蔵が凶刃の間を駆け抜けると、パラドクス『鏖殺領域』を使いどす黒い殺気を放って辺りを覆った。
「なんだ? 何も見えん!」
「――八ツ裂きにしてやりまさァ」
敵が戸惑う隙に、【完全視界】で敵の姿を捉えた娑婆蔵が妖刀で斬り掛かり、ばっさりと袈裟斬りに悪魔を切り捨てる。
「ギィァ!!」
「やられたのか! どこだ!」
「ここでさァ」
大鎌を振り回す悪魔の背後に回り込むと、娑婆蔵は背中から斬りつけてまた悪魔を仕留める。
「飛べ飛べ! 動き回って攻撃しろ! 数ではこちらが勝っている!」
娑婆蔵の攻撃を躱すべく、悪魔達は飛び回って大鎌を振るった。その刃が娑婆蔵の肩を掠めた。
「面白くなってきやしたね」
暗闇の中で笑みを深くした娑婆蔵は鋭い視線を向け、飛翔する悪魔に飛び掛かって斬り伏せる。
「今のはうまく斬れやした」
暗闇の中で剣閃だけが輝き、生と死が紙一重の中、嬉々として斬り合いを繰り広げた。
成功🔵🔵🔴
効果1【完全視界】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
ラキア・ムーン
なる程、私はこういう世界で戦ってた訳か…
しかし天使も悪魔も一枚岩じゃないって事で、大分状況が混沌としてるんだね…
まあそれなら、その状況を利用させて貰うだけ!
さてと、行かせて貰う
遅延作戦は別の皆に任せて…悪魔にちょっかいをかけよう
天使達の思い通りにはさせん
突撃槍《RE》Incarnationを構え術式読込…Call:Blazeing_Impact
住民と悪魔の間に割って入るように槍で突撃を行い、悪魔に一撃かまそう
人々の方に意識が行かないように【グラップル】
槍で大鎌と鍔迫り合いをしながら、大きく振り回すのを妨害し此方との戦闘に集中させる!
そして槍の推進力で一気に人のいない方向へ押し出す
アドリブ等歓迎
クロスタール・ガイゼル
作戦開始前に皆と、遅延誘導作戦から敵殲滅作戦までの内容を共有する
また自分がパラドクスを使用した場合小型通信機が皆の手に入る可能性を伝え、手に入った後の連絡手段でそれが使える場合はそれを推奨しておく
距離の関係で使えない場合を勘案し距離の近い人とバケツリレーで通信機を使う事も提案する
悪魔は可及的速やかに撃破する
「無辜の人々に手を出すことは許しません!」
・戦闘
自分は後ろから皆の位置どりを把握しつつ、皆の攻撃に合わせるようにして
【雷轟】(ライトニングゲイル)を使用
味方に当てないように気をつける
また後方から視界は開けている為、一般人が居るかにも注意し、居るようなら救助し、避難場所を伝えて避難してもらう
●感謝の言葉
「なる程、私はこういう世界で戦ってた訳か……」
ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)が失われた記憶を少しでも埋めようと、かつて戦っていた大地を見渡す。
「しかし天使も悪魔も一枚岩じゃないって事で、大分状況が混沌としてるんだね……」
2つの勢力が戦う世界で、そこに自分達ディアボロスが加わることでさらに混沌さが増すだろうと予想できた。
「まあそれなら、その状況を利用させて貰うだけ!」
過去の事よりもまずは目の前の事件に集中しようと、悪魔と仲間達が戦っている場所へと視線を向けた。
「我々はアークデーモンだぞ、何故怖れずに戦えるのだ!」
「我等を怖れよ! 貴様達が持っていい感情は畏怖だけだ!」
刈取の悪魔が大鎌を振るい娑婆蔵の首を狙うが、それを掻い潜って娑婆蔵は反撃する。
「畏怖だ、恐怖を覚えろ!」
「ひっ、あ、ああ……」
悪魔が大鎌を振り回すと、腰を抜かし逃げ遅れていた人が思わず声を上げてしまう。
「お前はあいつらの仲間か? それともただの人か……どちらでもいい、その身に恐怖を刻む!」
悪魔が一般人に向けて大鎌を振りかぶる。
「さてと、行かせて貰う」
記憶はなくとも体は覚えているように、ラキアは突撃槍【《RE》Incarnation】を構えてパラドクス『Call:Blazeing_Impact』を発動した。
「……Call:Blazeing_Impact」
炎と風の複合術式によって魔力の翼からエネルギーを放出し、推進力を得て突撃する。
「腸をぶちまけろ」
「助けて!」
悪魔が大鎌を振るう。だがその刃が届く前に、ラキアの突撃槍が脇腹を貫き、悪魔の腹をぶちやぶって吹き飛ばした。
「新手か!」
「やれ!!」
仲間がやられた悪魔達がすぐにラキアへと襲い掛かる。そしてその傍には腰を抜かした一般人もいた。
「無辜の人々に手を出すことは許しません!」
敵の意識を引くように声を上げたクロスタール・ガイゼル(欠片を探す未完成の狐・g01139)が、パラドクス『雷轟』使って空より三筋の雷を具現化し、攻撃しようとしていた悪魔達を打ち据える。
「ギャッ!!」
短い悲鳴を上げた悪魔が黒焦げとなって地面を転がった。
「さあ、こちらへ。悪魔の居ない場所へ避難してください」
「は、はい!」
クロスタールは一般人を引っ張り起こし、背中を押して戦場から逃がす。
「どこに行くつもりだ!」
それを追って悪魔が飛翔し距離を詰める。
「お前の相手は私だ!」
そうはさせじとラキアが突っ込んで、槍を背中に突き立て翼ごと貫く。
「ギャアアッ」
悲鳴を上げて悪魔は地面に墜落した。
「もう大丈夫です。このまま逃げてください」
「あ、ありがとう!」
その間にクロスタールが一般人を安全圏に逃がした。そして【パラドクス通信】が繋がっている事に気付き天使へと向かっている仲間と連絡を取った。
「はい、こちらは順調です。そちらは――」
そうして通信が終わると、すぐにクロスタールは悪魔と戦う仲間の元に戻って大声で報せた。
「天使の遅延作戦は大成功だったようです!」
「そうか、ではこちらも急ぎ終わらせるとしよう!」
推進力によってラキアが突撃し、穂先が悪魔の胸を貫き大穴を空けた。周囲を見れば他の悪魔も多満三郎、睡蓮、娑婆蔵が倒し終わっていた。
「これで人々を守ることができましたね。後は天使を倒せば全て解決です!」
クロスタールはすぐに悪魔を倒せたと遅滞組に連絡を入れる。すると天使への攻勢を始めると返事が返ってきた。
「向こうは天使への攻撃準備を整えたみたいです!」
「そうか、では我々も向かうとしようか」
「はい! 行きましょう!」
ラキアの言葉にクロスタールが大きく頷き、悪魔を殲滅し人々を守ったディアボロス達は天使との戦いの場へと向かう。
「あ、あの、助けてくれてありがとう!」
「助かったぜ! ありがとうよ!」
そこへ助けられた人々から感謝の言葉が投げかけられる。
ディアボロス達は助けられて良かったと微笑み、ヒーローのように何も言わずその場を立ち去った。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【建造物分解】がLV3になった!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
【ダブル】LV1が発生!
百鬼・運命
使い魔使役で鳥を使い魔にして天使が飛ぶより上空から相手の位置確認。孤立している天使を探します。
「さて、今の状況でどれくらい力が通じるかなっと」
とりあえず実力差がわからないので、まずは一対一。一撃離脱を徹底
庭園内にいるならば木に隠れながら攻撃を行って空中からの攻撃を封じつつ地上戦に持ち込み、市街地にいるならば、建造物分解、一刀両断、アイテムポケットへの収納などを駆使して奇襲と逃走ルートを確保しつつ、一撃離脱を繰り返します。
なお接近時は、いい障害物があれば、その影から近づくことを意識し、最後に隔離眼で天使と自分の間の障害物を消して一撃入れた後、すぐに退いて隔離眼を解除。障害物を再配置して時間稼ぎ。
眉立・人鳥
さて、ありがたい事に天使様達も案外素直だったわけだ
このまま一気にまくってやりたいところだな
残留効果が効いてる、ある程度は単独で動くやつが居ても大丈夫だろ
ここからは俺も攻撃だ、やるなら徹底的に叩くぜ
こいつに頼るのは癪だが使える力は使う、契約召喚で
巨大なアデリーペンギンの姿をした悪魔を呼ぶ
こいつの口から放たれる魔法なら、複数の取り巻きに影響を与えられるはず
それに悪魔だ、天使共の冷静さを欠けるかもしれない
ヨアケや参加してる仲間も攻撃を差し込みやすくなるんじゃないか?
天使に認識させたら都度召喚で行く
狙ってくるなら囮だな、セルフクラフトや建造物分解を使えば
高さや遮蔽を使ったパルクール的な回避も出来るだろ
天夜・理星
さて、天使様たち?
悪魔たちの何が許せないって、人を襲って命を奪うことだよね多分。
でもアタシが許せないのはね。人の心を洗脳し利用する信仰そのものでもあるんだよ。
聖剣技…マイティルート。
みんなのコンビネーションを信じて、アタシもこのまま押せ押せで頑張るだけ!
人鳥さんに注目惹きつけて貰って、精神集中の余裕を作る。
そして、敵の連携が確実に崩れるところを見極めてそこにパラドクスをぶち込む!
自在の聖剣…道を拓けッ♬
けど、今火力や命中は恐らくトバリさんが一番上だから潰されると不味いんだ。
だから危ないようだったらトバリさんを庇う。ディフェンスだよ。
さて、悪い大天使様たちにお仕置きして大本命にも復讐しなきゃね!
トバリ・ナイトライト
さて、引き続き天使達との戦いですね
思いのほか天使達が単純で、うまく遅滞戦術が効いたのは良い事です
次は小細工など必要ありません。徹底的に殲滅です
狙うは人鳥さんの攻撃で注目が向こうにいっている隙を狙って攻撃します。
効果2の力をフルに使って、魔法弾でのアナイアレイションを放ちます。
孤立した相手は運命さんに任せ、僕は密集しているところを狙います
急所を的確に狙い、確実に粉砕です
攻撃は斬撃であれば近接戦となるはず
僕はなるべく距離を取りながら、相手の攻撃を見切って被害を最小限に抑えるように努めます
ディフェンスして頂くのも、とても有難い!
「一人残らず倒しますよ。逃げられて、僕らの事を知られたくはないですから」
宮之本・真一郎
時間稼ぎがうまくいったみたいっすね……ふぅ、うまくいってよかったっすが、ここからが踏ん張りだからっすね。
使い魔使役で鳥を使役して周囲の情報を獲得しつつ戦うっすよ。
距離を取ってセルフクラフトで敵の攻撃を受けながら敵との距離を調節するっすよ。いい位置に敵が来たらフリージングミサイルで敵を攻撃っすよ。
敵が凍ったり、動きが鈍ると思うんで、ツインヘッドドリルのガジェットでがつんと攻撃してやるっすよ。
後は味方との連携を意識して動きを鈍らせたり、敵が味方に近づかせないようにフリージングミサイルで援護するっすよ。
うーんすごいっすね、さっき戦った時よりも色々とできて……これがディアボロスの力……なんすね。
九鬼・一歌
敵の足を引っ張る遅滞戦術も成功したことですし、このまま天使の相手を続けようと思いまーす。
ただの時間稼ぎだったかと思わせておいて、油断した隙に本命の火力をぶち込むのは最高にクール。
ご一緒してる皆さんといい感じに協調しながら戦いましょう。
まぁイチカは基本的に自分勝手なのでー、好きなようにやりまーす。
エフェクトの建造物分解とセルフクラフトを活用し、遮蔽物を作っては身を隠して応戦します。
物陰からデモニックボムで召喚した悪魔爆弾をけしかけたり、自前の手榴弾をぽいぽい投げたり、地面を転がっていく魔導爆弾を放ったり、時折り物陰から覗くようにマシンガンでずがががっと射撃したりして好き放題攻撃しましょう。
瀬裁・志遠
ふふん、情弱乙。(にやにや)
……さてさて。情報操作はもう十分だろうし私もみんなに合わせて攻めちゃうぞー。……まあ、でも。接近戦は分が悪いし。後ろから支援させてもらおう、かな。【イグジストハッキング】でデバフするよー。流れ弾飛んでくるなら【セルフクラフト】をありがたく使わせてもらお。あとはみんなの攻撃を見つつ【改造スマホ】を操作して電撃どーん。地べた這いつくばらせてやるかんな。
七篠・睡蓮
③悪魔たちを倒せていたら
こっちは片付いたね。なら次の敵に向かおうか
だいぶ、戦いの感覚も掴めたし(腕にも、確りと呪装帯を巻き直し)
向こうは時間を稼ぐだけじゃなく、壊滅までさせていたりするかな?
同じぐらい、働きたいところだね……!
ボクの怒りは、まだまだ尽きないよ……!
ディアボロスの救援機動力【精神集中】して、直感を感じ取り素早く移動
そのまま【捨て身の一撃】『悪鬼粉砕撃』で、できたら奇襲したいね
ディアボロス(悪魔の意味もある名前だね)の増援だよ……!
斬りかかられても反撃を
【貫通撃、粉砕】拳(呪装帯ハンド)と蹴り(呪装帯キック)の悪鬼粉砕撃で貫き砕いていくよ
さあて、残るは大天使さま一人かな?
赤城・啓慈
面妖な天使め。先ほどは見逃したが、ここからは街を歩くことすら許さん。
……敵の割にはいい容姿をしているのが惜しいな。味方であればメイド服も似合っただろうに。
パラドクスを発動。激流によって相手を押し、こちらから引き剥がすように撃つ。残留効果で水源ができているようだからな、そちらも利用しよう。何、貴様らに浴びせる水の量が増えるだけだ。
申し訳ないが、剣で斬られるのは嫌なのでね。つかさず作業用ノートPCから魔術式を展開、高速詠唱で隙なく遠距離から撃たせてもらう。
伊東・舞華
遅延戦術は成功だね、良かった…
このまま引き続き天使達を攻撃するよ
行こう、グリント
戦闘に活用出来る残留効果は【全て】活用するよ
私自身は弱いけど、こうして想いや力を積み重ねて戦うのがディアボロスだと思うから
だから私も、臆してなんていられないよ
攻撃に使うパラドクスは『復讐の刃』だよ
えっと、出てきたのは…何だろう、筒?
取り合えず投げれば良いのかな?
えいっ!
爆発した、凄い…
えっと、手榴弾だったのかな?
攻撃された時は私が攻撃を受け止めるから、グリント、反撃は任せるね
きっと私は咄嗟に体が動かなくなっちゃうから…
でもグリントと一緒だから、大丈夫だよ
※反撃の際は、サーヴァントが対応パラドクスを使用して反撃します
本郷・多満三郎
・心情
信仰心を得るためとはいえ人を助けるのは良いことだと思うが…
すまないが、これも仕事でな
(仕方のない事、と割り切る
・行動
天使のいる場所へエアライドを使用し、滑空するように上空から破軍衝で奇襲
その後は周りの復讐者と連携して1体ずつ確実に仕留めていく
敵の攻撃はエフェクトや障害物を活用して被害を最小限に留める
・台詞
天使様、下から悪魔が!(上空から奇襲する直前に意識を下へ向けさせる
騙して悪いが、仕事なんでな。天使も悪魔も、モトを辿れば同じモノ…俺達の敵ってことになる
俺としちゃあ、人助けしてくれるのなら仲良くしたいもんだが…
けどアンタ達、人を信仰を生み出すプラントとして見てるんじゃないか?
アドリブ歓迎
●錯綜する大天使軍
「悪魔を探しなさい。決して逃がしてはなりません。人々に悪魔よりも天使が強いことを知らしめるのです」
大天使の指揮官であるマキナエンゼルが強く言い含め、配下のソードメイデン達が偵察に出て周囲を調べ出す。
ディアボロスが行った遅滞戦術により、大天使の軍勢は行き先を定められずにまだ庭園美術館周辺で足止めを受けていた。
●大天使軍への攻勢
「さて、ありがたい事に天使様達も案外素直だったわけだ。このまま一気にまくってやりたいところだな」
眉立・人鳥(鳥好き兄ちゃん・g02854)は作戦が上手く行き、混乱している天使の部隊を【セルフクラフト】や【建造物分解】で作った障害物に身を隠して見渡す。
「残留効果が効いてる、ある程度は単独で動くやつが居ても大丈夫だろ」
そして天使を倒すべく行動を起こそうと動き出した仲間を目の端に捉えた。
「ここからは俺も攻撃だ、やるなら徹底的に叩くぜ」
自分も攻勢を始めようと天使へと距離を詰める。
「こいつに頼るのは癪だが使える力は使う」
敵である悪魔の力だが、それでも戦う為に必要ならば使いこなしてみせると人鳥はパラドクス『契約召喚』で巨大なアデリーペンギンの姿をした悪魔を呼び出した。
(「何の用だ小僧」)
ペンギン悪魔はどっしりと座って偉そうに何の用だと思念を飛ばしてくる。
「仕事だ。相手はお前の敵の天使だ。文句はないだろ?」
人鳥が顎で敵を示すと、ペンギン悪魔はやれやれと立ち上がった。そして大きく口を開けると、吹雪の魔法が放たれて天使達が吹き飛んでいく。
「悪魔です!」
「やはり悪魔の仕業か!!」
そのペンギン悪魔の姿を見た天使達は翼として展開していて剣を切り離し、一斉にペンギン悪魔に向けて放った。
「よし、予想通り天使共が冷静さを欠いている。これでみんなが攻撃を差し込みやすくなるはずだ」
上手く敵の攻撃を誘導できたと人鳥は仲間に視線を向けた。
「チャンスだ、みんな仕掛けてくれ」
その言葉に頷いたディアボロス達が一斉に動き出す。
「悪魔が現れました!」
「迎撃を! マキナエンゼル様の命令通り悪魔は皆殺しにするのです!」
近くにいた天使達はすぐにペンギン悪魔へと殺到する。
「さて、天使様たち? 悪魔たちの何が許せないって、人を襲って命を奪うことだよね多分」
ペンギン悪魔へと攻撃をする天使達を天夜・理星(復讐の王・g02264)が見上げる。
「でもアタシが許せないのはね。人の心を洗脳し利用する信仰そのものでもあるんだよ」
悪魔が人の肉体を傷つけるならば、天使は人の心を弄ぶ。どちらも許しがたいと怒りを猛らせ[六聖剣・紅/激情]を構えた。
「聖剣技……マイティルート」
敵の意識がペンギン悪魔に向いている間に精神集中して、パラドクス『聖剣技/凛:深化』を発動する。
「自在の聖剣……道を拓けッ♬」
そして聖剣を一閃すると、『己の視界を遮る物が何も無い』物理法則を自己に適用し、届くはずもない空を飛ぶ天使達を纏めて斬り裂いた。その神業のような剣技はまさに聖剣の名に相応しい一太刀だった。
「斬られた?!」
「下に悪魔の仲間がいるようです!」
「では部隊を分けて攻撃します。半数はついてきなさい!」
天使達が地上の理星に気付き、急降下して全身の刃で斬り掛かる。
「さて、引き続き天使達との戦いですね。思いのほか天使達が単純で、うまく遅滞戦術が効いたのは良い事です」
こちらの戦術に引っ掛かった敵の部隊がばらけている今が好機と、トバリ・ナイトライト(透明の黄昏・g00064)は[ScarletStar]の銃口を向けた。
「次は小細工など必要ありません。徹底的に殲滅です」
今度は誘う為でなく、撃墜する為にパラドクス『アナイアレイション』を使用し、超小型携行キャノン[ScarletStar]を発射する。残留効果によって最大以上に高められた緋色の魔力弾が空を翔け、射線上にいた理星を狙う天使達を消し飛ばした。
「赤い光が!」
「なんて強力なパラドクス。使用した悪魔を探して仕留めなさい!」
危険な攻撃だと天使達はすぐに動き出し、魔力光の出元を辿ってトバリを見つけた。
「みんなの残留効果が重なって思ったよりも威力が上がってますね」
トバリは想定以上の威力だと驚いてキャノンを見下ろし、すぐに我に返って今はこの場を動かなくてはと駆け出す。
「逃がしません!」
だが空から降下する天使の方が速く、その距離が縮まる。
「こっちだ」
そこへ人鳥が飛び出し、敵の気を引いてコンクリートブロックや瓦礫を利用してパルクールのように動き回って惑わす。
「どこです!」
天使が剣を放ってコンクリートを貫くが、そこのは既に人鳥の姿はない。
「主力であるトバリさんを潰されると不味いからね。トバリさんを狙う敵をディフェンスだよ」
瓦礫の物陰から理星が飛び出し、剣の間合いに踏み込んで聖剣を振り抜く。天使は驚いたように顔を歪めたまま縦に両断されて息絶えた。
「ディフェンスして頂いてるようです、とても有難い!」
守ってもらえるなら攻撃に集中できると、トバリは人鳥と理星が敵の気を引いてる間にキャノンを構え、魔力弾を放って天使の急所を的確に撃ち抜いた。
「一人残らず倒しますよ。逃げられて、僕らの事を知られたくはないですから」
トバリは悪魔にやられたと思わせる為にも一体も逃すつもりはないと、情報を持ち帰らせないように、緋色の閃光を奔らせる度に確実に仕留めていった。
●各個撃破
「さて、今の状況でどれくらい力が通じるかなっと」
仲間達とは距離を取った百鬼・運命(人間の鬼狩人・g03078)は自分の力と敵の実力差を確かめてみようと、群れを少し逸れて周囲に悪魔が居ないか調べている天使を狙う。
「まずは一対一だ」
庭園内の木に隠れながら接近し、すらりと妖刀を抜くと不意を突いて背後から襲い掛かる。
「何者です!?」
物音に天使が気付いて振り向いた時には遅く。パラドクス『悪鬼粉砕撃』によって全身の膂力を籠めて一閃した刃は、天使の体を袈裟斬りに断ち切っていた。勢いを殺さず運命は素早くその場を離れる。
「ふぅ……体が軽い。残留効果の力か」
運命は思った以上に鋭い斬撃が放てたと息を整える。
「どうしました? ……死んでいる! 敵襲です!」
仲間の死体に気付いた天使が声を上げ、警戒レベルを上げた。
「まだ俺の居場所は気付かれていないか。なら行けるかな」
運命はもう一度だと敵に悟られぬように、【建造物分解】によって作った障害物を利用して接近する。
「そこか……」
障害物を挟んだ場所から運命は【隔離眼】を使用して目の前の障害物を消す。すると真っ直ぐ天使への道が開かれた。
「な!?」
驚く天使を運命は斬り捨て、障害物を元に戻して身を隠した。
「また死んでいる。我々大天使を倒すなど、悪魔の仕業ですか!」
戦闘態勢を取った天使が何メートルも空に飛び上がり、地上を見下ろして光を放つ二刀を構える。
「実力はこちらが上だね。空に逃れたつもりだろうが、パラドクスの前ではその程度の距離では逃げ切れない」
運命は力を下半身に籠めて跳躍し、空の天使の元へと飛び上がる。
「人間!?」
「遅い」
【エアライド】の効果が乗って宙を蹴って加速すると、迎撃に天使が振るう剣に斬撃を当て、その剣を叩き折りそのまま体をも両断した。
「天使相手でも十分に戦えるな」
十分な手応えを感じこれなら戦っていけると運命は大地に着地した。
●爆発爆発
「遅延戦術は成功だね、良かった……」
作戦が成功して伊東・舞華(希望を信じて・g03699)はほっと息を吐く。
「このまま引き続き天使達を攻撃するよ。行こう、グリント」
「ワン!」
そして続けて天使への攻撃に参加しようと、パンツァーハウンド『グリント』と共に駆け出した。
「戦闘に活用出来る残留効果は全て活用するよ」
体が軽く、場を満たす残留効果を受けて力が漲るのを感じる。
「私自身は弱いけど、こうして想いや力を積み重ねて戦うのがディアボロスだと思うから」
同じ戦場で仲間達も戦っていると思うと心強く勇気が湧いてくる。
「だから私も、臆してなんていられないよ」
強く足を踏み出し天使へ立ち向かおうとパラドクス『復讐の刃』を発動し、人類史に実在した武器を目の前に出現させた。
「えっと、出てきたのは……何だろう、筒?」
それを手にして傾けたり底から見たりしてみる。
「取り合えず投げれば良いのかな? えいっ!」
天使達の集まっている場所に向けて放り投げると、爆発が起こり纏めて吹き飛んだ。
「爆発した、凄い……えっと、手榴弾だったのかな?」
突然の光と音に呆然としながらその様子を見ていた舞華は、手元で爆発したら危なかったと顔を青ざめた。
「爆発!?」
「攻撃を受けました! 反撃を行います!」
上昇した天使達が舞華を見つけ接近して、翼の剣を展開して浮かべた。
「攻撃された時は私が攻撃を受け止めるから、グリント、反撃は任せるね」
「ワンワン!」
舞華がグリントに頼むと任せてと元気に吠える。
「きっと私は咄嗟に体が動かなくなっちゃうから……でもグリントと一緒だから、大丈夫だよ」
一緒だったら戦えると、勇気を振り絞り飛んでくる剣を尻餅をつくように避け、お返しとグリントが砲撃を飛ばした。
「敵の足を引っ張る遅滞戦術も成功したことですし、このまま天使の相手を続けようと思いまーす」
元気いっぱいに九鬼・一歌(パイナップルアーミー・g03733)が戦場に足を踏み入れる。
「ただの時間稼ぎだったかと思わせておいて、油断した隙に本命の火力をぶち込むのは最高にクール」
驚いた敵の顔を思い出してくすくすと笑い、もっと楽しませてもらおうと思っていると、爆発音が響いた。
「派手にやってますねー。イチカも参加させてもらいまーす」
その音に釣られるように一歌が遮蔽物を利用してこっそり接近すると、舞華とグリントが天使を相手に手榴弾や砲撃で戦っている姿を見つけた。
「楽しそーですね。イチカもいい感じに協調しちゃいますよー。まぁイチカは基本的に自分勝手なのでー、好きなようにやっちゃいますけどー」
一歌は笑みを浮かべてパラドクス『デモニックボム』を発動し、その手に変わり種の爆弾を出現させた。
「攻撃を集中しなさい!」
「悪魔の好きにさせるな!」
天使達は隊列を組んで剣を構えて突撃し一気に決めようとする。そこへコウモリのように飛翔物が飛んでくる。
「何ですか?」
そちらに天使が視線を向けた瞬間。悪魔爆弾が爆発して天使達を薙ぎ払った。
「成功でーす! 今回もびっくりした顔が見れましたねー」
そこへ一歌が障害物から顔だけを覗かせ、愉快そうに天使達の倒れ伏す姿を眺めた。
「あ、ありがとう……!」
「ワン!」
「気にしないでー。イチカが好きにやったことなんでー」
手助けしてもらった舞華とグリントがお礼を言うと、一歌はひらひらと手を振った。
「それよりまだ獲物がいるんでー、囮お願いしまーす」
「え? 囮……?」
「ワン! ワンワン!」
一歌が顔を引っ込めると、新たな天使達が空から舞華へと敵意を向けて急降下してきた。慌てて舞華とグリントが回避行動を取る。
「もっと派手にいきまーす」
その隙に一歌は地面を転がっていく魔導爆弾を放って、さらに手榴弾も好き勝手にぽいぽいと投げ込み地上に降りた天使達を吹き飛ばした。
●繋がる力
「時間稼ぎがうまくいったみたいっすね……ふぅ、うまくいってよかったっすが、ここからが踏ん張りどころっすね」
宮之本・真一郎(働くサイボーグ・g01393)は【使い魔使役】によって鳥を使って空からの視界を共有する。そして周囲を探索していた天使達が戦闘に気付いて飛んで戻って来る姿を見た。
「合流する前に叩くっすよ」
進路上にコンクリートブロックを用意して身を隠し、敵の群れが頭上を通る瞬間にパラドクス『フリージングミサイル』を使い、ガジェットの凍結弾精製装置から冷気を封じたミサイルが発射された。それが足元から天使に直撃し、爆発に巻き込まれた天使達が凍結して落下してくる。
「上手くいったっす。落ちてきたところを仕留めるっすよ」
落下して来る天使を真一郎はツインヘッドドリルのガジェットを叩きつけ、胴体を貫いて吹き飛ばした。
「これがドリルの力っす!」
自慢げにドリルを回転させて獰猛な音を立てた。
「悪魔の襲撃です。全員戦闘態勢を!」
「了解しました」
天使達は慌てて周囲を警戒し、剣を構えて真一郎へと攻撃態勢を取る。
「面妖な天使め。先ほどは見逃したが、ここからは街を歩くことすら許さん」
ここで倒してしまおうと赤城・啓慈(歩く金のなる樹・g00630)は天使をじっくりと観察する。
「……敵の割にはいい容姿をしているのが惜しいな。味方であればメイド服も似合っただろうに」
よくよく見れば美しい造形をしていて、メイド服を着ていれば自分好みになりそうだと妄想する。
「だが私の帰るべき場所を取り戻す為、ここで倒させてもらう」
メイド姿で奉仕してもらうところまでいった煩悩を打ち消し、啓慈はパラドクス『青龍水計』を発動し、何もないところから膨大な水を噴出し、激流となって天使を押し流す。
「な――!?」
驚く天使達は押し流され、木々やコンクリートブロックなどの障害物にぶつかって損傷していく。
「そういえば水源も使えるのだったな」
そして啓慈はさらに水を増量する方法を思いつく。
「これは貴様の仕業か! 何をするつもりだ!」
「何、貴様らに浴びせる水の量が増えるだけだ」
【水源】によって出来た川も加わって、流される天使達は大量の水に押し潰される。
「川が?! パラドクスの力ですか! 悪魔め、我々大天使に盾突くとは許せません!」
天使達は啓慈に向けて急降下し、二刀と脚の刃に寄る舞うような斬撃を浴びせる。
「申し訳ないが、剣で斬られるのは嫌なのでね」
大切なトレンチコートが傷つけられてはたまらないと、啓慈は作業用ノートPCから魔術式を展開し、詠唱を高速処理して目の前を遮るように横からの激流を起こして迫る天使達を押し流した。
「水から離れましょう。空に避難するのです」
天使達は空に上がり、水の流れから逃れる。
「ふふん、情弱乙」
瀬裁・志遠(もふもふ愛好家のオタク・g02697)は情報操作が上手くいったと、ご満悦ににやにやと笑う。
「……さてさて。情報操作はもう十分だろうし私もみんなに合わせて攻めちゃうぞー」
ここからは攻勢だと、やる気を漲らせる仲間達を見て、釣られるように自分も少しばかりやる気を持つ。
「……まあ、でも。接近戦は分が悪いし。後ろから支援させてもらおう、かな」
だが皆のように前線に出るほどの元気はないと、こそこそと後方に隠れてハッキングツールを用意した。
「イグジストハッキングでデバフするよー」
そう声を掛けてとんでもない速度でキーを叩き、パラドクス『イグジストハッキング』を起動し、天使達の存在情報そのものを書き換える。
「これはどういうことです……?」
効果範囲の天使達の飛行能力が失われ、地上へと降下して逃げたはずの水流へとドボンと落ちて流されていった。
「ふふ、マヌケ」
その姿を笑っていると、流れ弾の剣が志遠の隠れるコンクリートブロックに突き刺さる。その一撃はコンクリートを貫き、切っ先が志遠の眼前に飛び出していた。
「うわはっ!?」
驚いた志遠は飛び上がってコンクリートに頭を打つ。
「い、いたた……」
そして屈んで頭を押さえると、涙目になりながら改造スマホを操作する。
「復讐してやる……地べた這いつくばらせてやるかんな」
お返しだとポチッと画面をタッチし、電撃を放って剣を撃ち出してディアボロスを狙う天使を川へと撃墜した。
「悪魔がこれほどの戦力を用意しているなんて!」
「怯んではなりません。人々に悪魔より弱い姿を見せてはいけません。戦い続けるのです!」
数を減らしながらも諦めずに天使達は翼の剣を飛ばして攻撃してくる。その攻撃を真一郎がツインヘッドドリルで弾いた。
「うーんすごいっすね、さっき戦った時よりも色々とできて……これがディアボロスの力……なんすね」
真一郎が周りに視線をちらりと向ければ、仲間達もまた同じように残留効果によってパワーアップして圧倒的優位な戦況を保っていた。
「これがみんなが力を合わせた力っすか、いいものっすね!」
仲間達と力を合わせれば何だってできそうだと、真一郎はミサイルを天使に叩き込んで氷漬けにし、激流へと叩き落とした。
●加勢
「もう始まってるね。ボクたちも参加しようか」
「ああ、協力して一気に片付けてしまおう」
悪魔を倒した後に直感に頼っていち早く駆けた七篠・睡蓮(リターナーの神算軍師・g03576)と本郷・多満三郎(人間の破軍拳士・g00692)が、仲間達が天使と戦う庭園美術館周辺へと到着した。
「だいぶ、戦いの感覚も掴めたし」
睡蓮は先程攻撃を受けた腕にも確りと呪装帯を巻き直す。
「時間を稼ぐだけじゃなく、壊滅まで持って行きそうだね。ボクたちも同じぐらい、働きたいところだね……!」
睡蓮は手を胸に当て、そこから湧き出る熱い滾りを感じる。
「ボクの怒りは、まだまだ尽きないよ……!」
ディアボロスとしての怒りをぶつけようと、駆けつけた勢いのまま戦場に突入して天使へと向かう。
「新手ですか!」
浮かぶ天使が振り向き睡蓮に気付いて剣を向ける。
「もうこっちの間合いだよ……!」
だがそれに先んじて睡蓮がパラドクス『悪鬼粉砕撃』を発動する。脚に力を溜めて跳躍すると、頭上を取って呪装帯を厚く巻き付けた脚で蹴りを浴びせる。天使は地面に叩き落とされ、バウンドして地面に転がると全身が粉砕されていた。
「あ、悪魔め……」
「ボクたちは悪魔じゃない。ディアボロスの増援だよ……!」
息絶える天使に悪魔の意味を持つ名を残し、睡蓮は次の敵に向かった。
「悪魔に負けてはなりません。撃退し人々の信仰を得るのです」
天使達は攻撃して来る敵を迎撃しようと、高度を上げて翼を剣として射出しようと切っ先を睡蓮へと向ける。
「信仰心を得るためとはいえ人を助けるのは良いことだと思うが……すまないが、これも仕事でな」
【エアライド】によって空へと跳躍した多満三郎は、天使の頭上から滑空して接近する。
「天使様、下から悪魔が!」
「どこです!」
多満三郎が演技した声を出すと、天使が悪魔を探そうと地上を見る。その隙に多満三郎は間合いを詰めてパラドクス『破軍衝』を放つ。打ち出された拳が天使の胸を貫き、地上へと叩き落とす。さらにインパクトの瞬間に放出された衝撃波が隣の天使を巻き込みきりもみさせて地上に頭から墜落させた。
「騙して悪いが、仕事なんでな。天使も悪魔も、モトを辿れば同じモノ……俺達の敵ってことになる」
着地した多満三郎はすぐに駆け出し、睡蓮が相手取る天使を横から殴りつける。そうして態勢を崩したところに睡蓮が蹴りを腹に叩き込んでくの字に吹っ飛ばした。
「ありがとう。この調子で壊滅させよう……!」
「残りも僅のようだな。このまま勢いに乗っていこう」
睡蓮と多満三郎が連携し、どちらかが囮でもう片方が一撃を加えて天使を打破していく。
「がはっ、悪魔め……これほどの力を持っているとは……」
「俺としちゃあ、人助けしてくれるのなら仲良くしたいもんだが……けどアンタ達、人を信仰を生み出すプラントとして見てるんじゃないか?」
腹に埋まった拳を引き抜き、多満三郎は崩れ落ちる天使を見下ろし、天使も悪魔もそれほど変わりはないのではないかと猜疑の目を向けていた。
周囲を見渡せば短時間の内に天使の部隊がディアボロス達に倒され全滅しようとしている。
「さあて、残るは大天使さま一人かな?」
睡蓮は大天使の指揮官であるマキナエンゼルへと視線を向ける。すると悪魔との戦いで肩を並べたディアボロス達が少し遅れて到着し、天使の軍勢が崩れた隙を突き指揮官に向かっている姿が目に入った。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【隔離眼】LV2が発生!
【友達催眠】LV1が発生!
【完全視界】がLV2になった!
【建造物分解】がLV4になった!
【冷気の支配者】LV1が発生!
【フライトドローン】LV1が発生!
【無鍵空間】LV1が発生!
【水源】がLV2になった!
【操作会得】LV1が発生!
【エアライド】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV4になった!
【ダメージアップ】がLV5になった!
【フィニッシュ】LV1が発生!
【ロストエナジー】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV4になった!
【反撃アップ】がLV3になった!
【ガードアップ】がLV3になった!
クロスタール・ガイゼル
天使殲滅に必要十分な戦力有
ラキアさんは首魁に向かうご様子、背中を預ける仲間が一人はいても損はないでしょう?
「ご一緒致します!」
・戦闘
首魁戦は抜かりなく、用心し過ぎるに越した事無し
首魁への睨みはラキアさん任せ
首魁を視界に入れつつ周囲に傾注、何時如何なる乱入にも備える
すでに護衛が居る場合全てを視界に入れラキアさんの動きに合わせる
護衛が居る若しくは乱入する場合敵の隊列で動きを変える
囲まれ→ラキアさんと背中合わせ
敵並列→ラキアさんと並列
護衛追加時は敵を集める様な位置取りを心掛ける
使用パラは【雷轟】で連携の先撃ち
護衛有り→護衛に放つ
出来る限り首魁と分断を
無し→首魁に放つ
ラキアさんの突貫に華を添える様に
ラキア・ムーン
マキナエンゼル…
随分とまあ、厳つい天使が居たもんだ
頭が2つ、更に体の半分はまるで悪魔だな
とはいえ、今の私達には油断は出来ない相手…か
おっと、クロスタール君も一緒か
助かる背中は任せた
●
『戦闘知識』を用いて飛んでくる光の刃の軌跡を『看破』し、槍で弾いて『吹き飛ばし』ながらタイミングを計る
処理しきれない光の刃があれば、セルフクラフトで壁を生成して凌ぐ
そして【Call:Advanced_Blaze】起動し槍に炎を纏わせる
そしてクロスタール君の雷轟の発動に合わせて突貫
距離を詰め、槍を立て装甲を『破壊』し突き立てて『グラップル』
懐に潜り込み組み付き、炎で内側から焼いてやろう
こっからは我慢比べといこうか!
奴崎・娑婆蔵
●SPD
成る程、こいつが『ネメシス』
まるで心の臓へ活が入る心地でさァ
この境地、どれほど巧く斬れるモンであるやら――
よござんす
八ツ裂きにしてやりまさァ
・足元の『影業』から、地獄の畜生道の形象――鳥/獣/虫の形を、照準に対する目くらまし目的で乱造し迸らせながら、マキナエンゼルへと駆ける
・敵の技を「剣の向きの拡大延長」と見、接近しつつ敵が柄を把持する角度に注目、射出の緩急を常に予期し回避に努める
・回避困難時は【セルフクラフト】で雷に対し防壁を作成、遮蔽に身を潜める
・【完全視界】で敵位置を一方的に捕捉しつつ、気取られ辛いと見た方角より静かに飛び出し再接近(忍び足+地形の利用)、【黒死斬】を叩き込まん
七篠・睡蓮
ボクも変身してみようか。ネメシス……!?
……なんでボク、拘束されてるの?(ネメシス形態になると現れる一部武装)
ほんと、ふざけてるね
はは……力(怒り)、わいてくるよ……!
【エアライド】最適な移動経路を見出し
【念動力、空中戦】拘束で動きを制限された分、強まった魔力障壁の力で僅かに浮遊、滑るように高速移動
【捨て身の一撃】を、全力で叩き込めるいい位置に陣取って
【武器改造】吹き荒れるロストエナジーの瘴気を、思念の波動で集め、黒い液体、武器として
【貫通撃】
『スコルピオンスティング』として、叩きつける
人々を助けようとしていてもね
大天使も、本来の歴史の、大勢の人を消滅させた歴史侵略者なんだよ
ボクは、赦せないね
本郷・多満三郎
・心情
機械…デウスエクスマキナか。褒められた解決方法ではないと古来より言われているがね。
・行動
エアライドとガードアップ、セルフクラフトを活用して敵の攻撃をかわし、破軍衝と連携を主軸に攻撃していく
セルフクラフトなどで障害物を創り相手の視界を防ぐのに活用
地面だけでなくドローンや建物を利用して立体的に動き、照準を絞らせない
・台詞
分かりやすさというのは大切だ。敵として戦う時、心置きなく攻撃出来るからな。
お前達に恨みはないが、仕事は仕事だ。きっちりと果たして見せるさ。
何処を見ている!俺はここだ!
俺のような木偶の坊も落とせんとは情けない!イチから鍛え直せ!
アドリブ歓迎
百鬼・運命
「さてと後は本命のみ。逃亡にさえ気を付ければ数で潰せるかね?」
「完全視界」を使いつつ、やや離れた位置で包囲の穴を潰すように動きながら今後の為に彼我の戦力評価
(「残留効果無しの復讐者:トループス級:アヴァタール級=10:〇:〇。残留効果一回で〇ってとこか?」)※〇はおおよその数値
戦闘後、天使と悪魔の残骸を回収
「操作会得」等で情報を探た後は新宿島に持ち帰って専門家に追加調査を依頼
手が足りなければ他の参加者にも手伝ってもらう
「敵の通信網にアクセスできれば、今後の動向も掴めるが…」
断片の王
天使が断片の王なら悪魔は?
天使と悪魔はなぜ争う?
天使と悪魔は同一存在?
他にも知りたいことは山ほどある
アドリブ歓迎
トバリ・ナイトライト
残るはたった一体
マキナエンゼル……こんな機械仕掛けの天使が信仰を集めようなんて、冒涜にもほどがあります。
やはりクロノヴェーダは度し難い。解体してしまいましょう
パラドクス通信を使って皆さんと連携をとりつつ戦闘
残留効果を乗せたデストロイスマッシュを放ちます
僕の腕輪に仕込んだ飛び出しナイフで、相手の関節や装甲の隙間等に差し入れます
僅かな力でも急所を突けば、それが全身を伝って身体を【破壊】させる。【念動力】も籠めれば十分な威力が見込めるはず
防御や反撃にはセルフクラフトで壁を作って対抗です
光の屈折で姿が見えなかろうと、攻撃方向が限定されれば見切りやすくなる
さらに首を狙うのなら軌道はより予測しやすいはず!
眉立・人鳥
ここはひとつお前にも感謝しといてやるよ、ペンギン野郎
だいぶ派手にやったからな、砂埃や粉塵はいくらでもあるだろ
それにこの総力戦なら意識せずともまきあがりそうだ、この状態なら
光を使った隠れんぼも難しいんじゃないかねェ
使える効果は全部使うしかねぇよな
痛手を貰いそうなら悲劇感知で予測回避出来そうだし
多少の傷なら活性治癒でカバー出来る、便利なもんだなァ残留効果ってやつは
これだけの頼れる仲間が居るんだ、連携してあたれば確実に隙は出来る。そこに喰らいつくだけさ。
今だけは俺が人間である必要はねェ……化けモンと呼ばれようが
グラトニー・ディザイアを使う
俺の復讐の糧になれ……力を奪わせて貰うぜ、マキナエンゼル!
瀬裁・志遠
多勢に無勢、だねー。勝ちに行かせてもらうよ!
さあ、みんなの為に隙を作ろっか……がんばれケセ子!【ワイファイスパーク】!……はー、いくら私がダメ受けるって分かってても突っ込ませるのは心配になるな、マジで。
あ、私自身も引き続き電撃で狙撃しマス。とにかくやりたいことは隙を作ること。間に合いそうなら敵の打ち出す刃に合わせて相殺するのもいいかも?これでトドメだー、なんて私には似合わないからね。みんなに託すよ。
迷惑じゃなかったら後で百鬼さんの手伝いもしたいかな、って思ったり。ソードメイデン戦で【無鍵空間】発生させたしデータとかなんか持ってたらこじ開けらんないかな。
(アドリブアレンジ可)
天夜・理星
いっぱい暴れて、いっぱい救って。
歴史を取り戻す。平和を取り戻す。
それがアタシたち復讐者。
破綻した信仰がみんなの笑顔を穢すなよ…♫
助けてあげよう、みんなのこと。
聖剣解放…激情は此より焔となれッ!
聖剣の力を解放。念動力、情熱、勇気、そして火炎使いの4つの技能込めて仲間のみんなに焔を宿す…!
断罪で目が眩むことがあっても、完全視界の残留効果で首を狙う剣に対応、聖剣で防げば大丈夫かな♪
そして、間違いなくトドメを刺しに行く。
自分にも聖剣の焔を宿し…ズバーン♪
人鳥さんもマキナエンゼルさんを糧にしたがってるみたいだし、手伝うよ?
天使と悪魔の戯れはもう終いにしよっか♪
激華炎情! 咲いて爆ぜろおおおッ!!♫
宮之本・真一郎
さて、残すはあの大物さんっすか……おれにできることは多くないっすが、最後まで頑張って倒させてもらうっすね。
さて、今回も隠れながら使い魔使役で鳥を使役して姿を隠しつつ情報を得ていこうかな。
敵の死角になるような建物の中から攻撃っすね。
セルフクラフトで壁を作って、それを盾にしながら他のみんなの動きに合わせてフリージングミサイルを撃ち込むっすよ。ダメージが少なくても動きが鈍ればみんながダメージを与えてくれるはずっすよ。
敵がエンジェリックボルトを撃ってきたら足元の所を足元を一刀両断で切り取って下の階に待避っすよ。
作戦は、うまくいったみたいっすね……まずは一歩、今日はこんなとこっすかね。
伊東・舞華
いよいよ正念場だね
グリント、頑張ろう
使用できる【戦闘用の残留効果は全て活用】するよ
グリントには【誘導弾】による牽制を交えつつ『ハウンドキャノン』で攻撃して貰おうかな
お願い、グリント!
敵の攻撃は私が受け止めて【時間稼ぎ】するから、グリントは反撃をお願いね
姿を隠して来るのは厄介だけど…
首を狙ってくるってわかっていれば対処のしようもあるね
【早業】を駆使して受け止めても良いし、【ダッシュ】で避けるのも良いかな?
どちらにしても、私の動きに釣られた時点で【計略】に嵌まっているんだよ
さあ、お返しだよ
※反撃の際はサーヴァントが対応パラドクスを使って反撃します
※グリント以外には「苗字+さん」呼びの敬語で話します
赤城・啓慈
これが、天使か?だとしたら皮肉なものだな。最適化された善性、その結論が機械だというのか。
敵の足元、ならびに移動するであろう予測ポイントにパラドクスを発動。建造物分解と水源を利用し、私が発動する流砂を泥沼に変えよう。
機械ならば相当な重量があるだろう、一度嵌れば抜け出すことは容易ではあるまい。
残留効果で冷気の支配者もある。ちょうどいい、元素葉符を使い氷属性魔術を使って追撃する。
天使共、これが人類の答えさ。誰も貴様らなど求めてはいなかったのだよ。
●大天使マキナエンゼル
「これはどういうことです? 戦闘開始の報からまだ10分も経っていないというのに、我が軍勢が壊滅するとは……」
突然の奇襲の報から、あっという間に部隊が壊滅していた。その現実味の無い光景にマキナエンゼルの発声は感情のない機械的な声だというのに、どこか怖れのようなものが感じられた。
「これほどの悪魔の手勢……否。これはもしや――」
確証はないが疑念を覚えるには十分な戦力が目の前に集まっている。
「いえ、だがあれはこの世界から完全に滅ぼしたはず……ともあれ我々の邪魔をするならば倒さなくてはなりません。死体から情報を得る事にしましょう」
何であれ大天使の邪魔をするものは斬り捨てるのみと、マキナエンゼルは戦闘態勢に入った。
●一番手
「もう配下の天使たちは全滅しそうだな」
ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)が悪魔を倒して庭園美術館に駆けつけると、配下の天使部隊は仲間のディアボロス達によって殆どが倒れ伏していた。
「随分とまあ、厳つい天使が居たもんだ。頭が2つ、更に体の半分はまるで悪魔だな」
そして天使の指揮官であるマキナエンゼルへと視線を向け、これから戦うことになるその姿をしっかりと観察した。
「とはいえ、今の私達には油断は出来ない相手……か」
どんな相手であれ、記憶を失っていたり初戦だったりと、まだ戦い始めたばかりの自分達では油断できない相手だと気を引き締める。
「ラキアさん、ご一緒致します!」
ラキアに追いついたクロスタール・ガイゼル(欠片を探す未完成の狐・g01139)が、声をかけてその隣に並んだ。
「おっと、クロスタール君も一緒か」
「背中を預ける仲間が一人はいても損はないでしょう?」
敵を視界の端に収めながらちらりと視線を向けたラキアが、その幼さが残りながらも覚悟を決めたクロスタールの顔を見て頼もしいと微笑む。
「助かる背中は任せた」
「はい! お任せください!」
そう言って嬉しそうなクロスタールから視線を敵に戻すと意識を集中し、敵の一挙手一投足を見逃すまいとする。
「我等大天使に仇名す者達よ。滅びを与えましょう」
マキナエンゼルが光の翼を広げ、飛翔して翼から光の刃を一斉に放つ。
「仕掛けて来たな。クロスタール君は後ろに」
「はい!」
クロスタールが背後に回ると、ラキアは敵の動きを看破し突撃槍[《RE》Incarnation]を振るって刃をまとめて弾く。
「今度はこちらの番だ!」
そしてラキアはパラドクス『Call:Advanced_Blaze』を発動し、炎を回転させて槍に纏わせる。
「ラキアさん行きます!」
その背後でクロスタールもまたパラドクス『【雷轟】』を使い、空より三筋の雷を具現化し敵の頭上から雷光を落とした。
「これは、雷ですか」
飛翔するマキナエンゼルは剣を構えて防ごうとするが、連続する3つの衝撃を防ぎ切れず地上に墜とされる。
「好機!」
ラキアが炎の軌跡を描いて突貫し、距離を詰めると槍を腹に突き入れた。深々と穂先が食い込み内部からエネルギーのような光の粒子が漏れ出す。
「このまま炎で内側から焼いてやろう」
その勢いのままラキアが懐に入って組み付き、刺したままの槍に纏う炎で内部を焼く。
「愚かな、死になさい邪悪なる者よ」
マキナエンゼルが至近距離で剣を振るうのを、ラキアは片手で押さえ込む。
「こっからは我慢比べといこうか!」
ラキアは好戦的に笑い、ギリギリの命を懸けた駆け引きを挑む。
「マキナエンゼル様!」
そこへ配下の天使が瀕死の状態で這いずりながら、翼の剣を飛ばそうとする。
「ラキアさんの邪魔はさせません!」
背を護ろうと警戒していたクロスタールが雷を落として剣を砕き、さらに天使を打ち据える。
「何と強力な力。これは危険なものです」
マキナエンゼルは最大出力で光の翼を広げ、爆発するように地面にエネルギーを放出して飛び上がった。その勢いで槍を抜きラキアを引き剥がす。その腹には大きな穴が開き黒く焦げて漏電していた。
●ネメシス
「大将首でござんす。ならこっちも全力でやらせてもらいまさァ」
マキナエンゼルの姿を目にした奴崎・娑婆蔵(月下の剣鬼・g01933)は、自分の中に眠る力を目覚めさせネメシス(復讐神)形態する。
「成る程、こいつが『ネメシス』。まるで心の臓へ活が入る心地でさァ」
力が全身に漲り、体を軽く感じ戦闘能力が向上しているのを実感する。
「この境地、どれほど巧く斬れるモンであるやら――」
娑婆蔵はくつくつと笑い、斬るべき敵へと殺気を飛ばす。
「よござんす。八ツ裂きにしてやりまさァ」
真っ直ぐ標的に向かって駆け出すと、足元から影が伸び地獄の畜生道の形象である鳥、獣、虫の形となって飛び回り敵の目を眩ませる。
「攻撃? いえ、これは影ですか」
マキナエンゼルが影を双剣で切り裂き視界を晴らす。だがその僅かな間に娑婆蔵が目の前へと接近していた。
「速い――」
迎撃しようとマキナエンゼルが剣を振ると同時に、娑婆蔵はパラドクス『黒死斬』を放つ。
「餓鬼道〝刀途〟」
大きく踏み込んで態勢を低くして敵の斬撃を躱し、地面を滑るように妖刀を抜き打つ。放たれた斬撃は敵の右足首を斬り飛ばした。
「私の鎧を断つとは恐るべき剣。危険です。ここで仕留めねばなりません」
右に傾いたマキナエンゼルが後方へ飛び上がり、光の剣の刀身を裁きの雷撃に変化させ、娑婆蔵の胸を狙って突き出し撃ち出す。
「こいつに当たるのは拙そうでござんす」
雷撃ではなく敵の手を見て、娑婆蔵は上半身を逸らす。すると真っ直ぐに飛ぶ雷撃が虚空へ飛び去った。
「ボクも変身してみようか。ネメシス……!?」
助勢しようと娑婆蔵の戦いを見ていた七篠・睡蓮(リターナーの神算軍師・g03576)が、自分も眠れる力を試してみようとネメシス形態に変化する。するとその体が鎖でぐるぐると縛り上げられていた。
「……なんでボク、拘束されてるの?」
呆気に取られて睡蓮は自分の拘束された体を見下ろす。
「ほんと、ふざけてるね。はは……力(怒り)、わいてくるよ……!」
勝手にリターナーにされたり拘束されたりと、腹の立つことばかりでふつふつと怒りが湧き上がる。それが力となって不自由な状態で跳躍し、【エアライド】で宙を蹴って敵へと接近する。
「こちらからも強力な力を感じます。近づかせては危ない」
睡蓮へと片方の頭を向けたマキナエンゼルは刀身に新たな雷撃の力をチャージする。
「こっちの方が速いよ……!」
拘束で動きを制限された分、強まった魔力障壁の力で僅かに浮遊し、滑るように空中を高速移動して接近すると、睡蓮は吹き荒れるロストエナジーの瘴気を思念の波動で集め、黒い液体化させパラドクス『スコルピオンスティング』として叩きつける。
「人々を助けようとしていてもね。大天使も、本来の歴史の、大勢の人を消滅させた歴史侵略者なんだよ」
捨て身で放つ黒い液体は身を守ろうと半身になった敵の右肩の装甲を砕き、内部に砂漠の蠍が如き猛毒を流し込む。
「ボクは、赦せないね」
攻撃を浴びせた睡蓮はそのまま飛び去る。
「チャージ完了。その背中を貫きます」
振り向いたマキナエンゼルが睡蓮の背中目掛けて剣から裁きの雷撃を放とうとする。
「防げやしやせんが、目くらましにはなりやしょう」
その両者の間に娑婆蔵が【セルフクラフト】でコンクリートブロックを作り出し、敵の視界を遮った。そこへ雷撃が放たれるとコンクリートブロックは粉砕されて雷撃が飛んでいく。しかし敵の視界が切れたところで睡蓮が宙を蹴って方向を変え、誰も居ない空間を雷撃が切り裂いた。
●蟻地獄
「さて、残すはあの大物さんっすか……おれにできることは多くないっすが、最後まで頑張って倒させてもらうっすね」
宮之本・真一郎(働くサイボーグ・g01393)は最後まで仲間と共に戦おうと鳥の使い魔を使役して、隠れた場所から敵の様子を窺った。
「指揮官だけあって強そうっすね。なら敵の死角になるような建物の中から攻撃っす」
建物に入って階段を上ると【セルフクラフト】で開けた窓際にコンクリートブロックの壁を作り、それに身を隠して隙間から覗き見て攻撃するタイミングを計る。
「まずは赤城さんが仕掛けるみたいっすね」
そしてその視界の端に啓慈の姿を捉えていた。
「これが、天使か? だとしたら皮肉なものだな。最適化された善性、その結論が機械だというのか」
赤城・啓慈(歩く金のなる樹・g00630)はロボットのような敵の姿を見て、行き過ぎた進化の末路を見た気分になる。
「その独善過ぎる善を私が叩き潰そう」
敵の動きを予測してパラドクス『土属性魔術:流砂』を放つ。
「飛び回られると厄介なのでな、大地に呑み込まれよ」
魔術が発動して地面が柔らかい砂に変化し、蟻地獄の如きすり鉢状の砂の沼を作り出した。
「何ですかこれは……」
そこへ足を踏み入れてしまったマキナエンゼルの態勢が崩れ、右足首から先を失っている為に踏ん張りも利かず膝をついて、ずりずりと蟻地獄へと引きずり込まれる。
「蟻地獄?」
「掛ったな。ちょうどいい残留効果があるな、追撃するか」
そこへ虹色の葉扇[元素葉符]を使い、【冷気の支配者】の効果を乗せて氷属性魔術を行使する。
「天使共、これが人類の答えさ。誰も貴様らなど求めてはいなかったのだよ」
身体の表面を凍らせた天使に、啓慈は人は人の力で生きていくと言い放った。
「こんなもの飛んで逃げれば問題はありません」
マキナエンゼルは光の翼を広げて砂から抜けて空に上がろうとする。
「機械……デウスエクスマキナか。褒められた解決方法ではないと古来より言われているがね」
機械仕掛けの天使を見た本郷・多満三郎(人間の破軍拳士・g00692)は、機械仕掛けの神を連想する。
「分かりやすさというのは大切だ。敵として戦う時、心置きなく攻撃出来るからな」
蟻地獄に取り込まれぬように【エアライド】で宙を駆け、多満三郎は脱出しようとする敵へと接近した。
「邪魔するつもりですか」
「お前達に恨みはないが、仕事は仕事だ。きっちりと果たして見せるさ」
マキナエンゼルが多満三郎に気付いて迎撃に剣を振るう。だがそれは突然現れたコンクリートブロックを真っ二つに切り裂く。
「その程度では私の攻撃は防げません」
そのままコンクリートの向こう側に居る多満三郎を斬ろうとするが、そこには誰も居なかった。
「一体どこへ?」
「何処を見ている! 俺はここだ!」
宙を蹴って背後に回り込んだ多満三郎が、パラドクス『破軍衝』によって拳を背中に打ち込み、さらに衝撃波を浴びせて蟻地獄へと叩き落とした。
「照準、雷撃よ邪悪を打ち砕きなさい」
砂から光の剣の切っ先が飛び出ると、雷光が撃ち出される。
「苦し紛れの攻撃は危ないっすよ」
そのタイミングで建物に隠れていた真一郎がパラドクス『フリージングミサイル』を発射し、ミサイルが爆発して周囲の熱を奪い突き出た剣ごと蟻地獄を凍結させてしまう。そこで電撃が放たれ氷を粉砕するが電流は拡散してしまった。
「狙撃手がいるようですね」
蟻地獄から飛び出したマキナエンゼルが、ミサイルの飛んで来た方向を見て剣を向け雷撃を撃ち放った。窓ガラスを割りコンクリートブロックを粉砕して部屋の壁を突き破って貫通する。だがそこには既に真一郎の姿はなかった。
「残念っすけど、そこにはもう居ないっすよ」
ミサイルを撃った直後に真一郎は足元を【一刀両断】で切り取り下の階へと退避していた。
「外しましたか。ですが私の攻撃は天の裁き。決して逃れられるものではありません」
飛び上がったマキナエンゼルが手応えの無さに攻撃が外れたと認識し、もう一度先ほどよりも多く電撃を剣に集める。
「神の代行者にでもなったつもりか? 貴様らの説教など何のありがたみも無い」
啓慈が氷属性魔術によって冷気を漂わせその動きを鈍らせる。
「俺のような木偶の坊も落とせんとは情けない! イチから鍛え直せ!」
そこへ跳躍した多満三郎が敵の左の顔を殴りつけ、吹っ飛ばして地面に叩きつけた。
●情報
「損耗率増大……これ程の力を持つ存在が港区に居るなどという情報は得たことがありません。そしてあの姿……アークデーモンではないとすると。まさか――」
マキナエンゼルはその並外れた戦闘力を持つ存在に疑念を抱き、頭にかつて戦ったとある敵が思い浮かんだ。
「この情報を持ち帰らなくてはなりません」
周囲を見渡し一旦戦闘区域からの離脱を考え、包囲の薄い方向へと光の翼を広げて飛翔した。
「さてと後は本命のみ。逃亡にさえ気を付ければ数で潰せるかね?」
百鬼・運命(人間の鬼狩人・g03078)は仲間達が戦うところからやや離れた場所で、【完全視界】を使って敵の動きを把握し包囲の穴を潰すように動いていた。
(「残留効果無しの復讐者:トループス級:アヴァタール級=10:3:40。残留効果一回で+1ってとこか?」)
彼我の戦闘力を大雑把に比べてみる。トループス級は1体なら恐ろしい敵ではないが、群となっていることで戦力が高まっている。そしてアヴァタール級も今は押せ押せでディアボロス達が有利に戦闘を進めているが、一対一ならとんでもない強敵だろうと予測できた。
「情報を持ち帰って調査を依頼したいところだな」
ディヴィジョン攻略旅団の事を思い浮かべながらも、今は目の前の戦いに集中しようと敵が飛び出したのに合わせてそのルートを塞ぐように跳躍した。
「こんなところにも潜んでいましたか」
マキナエンゼルが剣で薙ぎ払おうとすると、運命はパラドクス『悪鬼粉砕撃』で全身の力を使って妖刀を振るい、刃と刃がぶつかり合う。
「情報を持ち帰らせはしない」
運命は漲る力で押し切り、敵の剣を弾いて右顔を半分に切断した。
「私の力に勝るとは、どれほどの力を持っているのです」
マキナエンゼルが反対の剣を振るって首を刈ろうとするのを運命は妖刀で防ぐ。するとマキナエンゼルは透明化して姿を消し、死角から首を断とうとする。
「多勢に無勢、だねー。勝ちに行かせてもらうよ!」
頭にたんこぶが出来ていないか心配して撫でていた瀬裁・志遠(もふもふ愛好家のオタク・g02697)は、気を取り直して戦いに加わる。
「さあ、みんなの為に隙を作ろっか……がんばれケセ子! ワイファイスパーク!」
敵を指さした志遠が応援すると、モーラット・コミュ『ケセ子』が任せてと頷き、パラドクス『ワイファイスパーク』を発動して敵に向かって突撃する。
「……はー、いくら私がダメ受けるって分かってても突っ込ませるのは心配になるな、マジで」
志遠が心配そうにその後姿を見ていると、敵の消えた近くで火花を散らす強力な電撃を放った。
「何ごとです」
雷撃を受けたことで透明化が解け、マキナエンゼルは運命の左側に姿を現した。
「個で勝てずとも、力を合わせればこの刃は届く」
そこへ運命が刀を横薙ぎに振るって胸を切りつけ装甲に深い傷が走る。
「では弱い者から潰していくとしましょう」
マキナエンゼルが狙いを変え、飛翔して志遠へと剣を向け雷撃を放とうとした。
「げっ、こっちに来るよ!」
慌てて志遠が逃げ出そうとするが、足がもつれて倒れ込む。
「ヤバッ――」
振り返ればマキナエンゼルの剣に光が収束している。それが放たれる瞬間、砲弾が腕に直撃して照準がずれ電撃は近くの地面を吹き飛ばしていた。
「いよいよ正念場だね。グリント、頑張ろう」
「ワン!!」
伊東・舞華(希望を信じて・g03699)が仲間をフォローしようと、パンツァーハウンド『グリント』に砲撃を行わせていた。
「まだ居ましたか。一撃で仕留め包囲を突破します」
マキナエンゼルが透明化して姿を消す。そして舞華へと接近した。
「姿を隠して来るのは厄介だけど……首を狙ってくるってわかっていれば対処のしようもあるね」
得ている情報はこちらの方が上だ。それを活かして戦おうと、舞華はぐっと勇気を振り絞って見えない敵への恐怖に堪えて日本刀[闘蟲華葬]を構えた。
(「どちらにしても、私の動きに釣られた時点で【計略】に嵌まっているんだよ」)
自分を狙わせるのも策の内だと鼓舞し、息を殺し周囲の物音一つ聞き逃さぬように集中する。
「…………!」
「ワン!」
グリントが咆えた瞬間に舞華は刀で首をガードしながら飛び退く。するとガキンッと金属音が響き体が後方へと押された。
「今のを防がれるとは、運が良いのか、それとも私の戦術を知っている?」
攻撃したマキナエンゼルが透明化の効果を切らして姿を見せる。
「さあ、お返しだよ。お願い、グリント!」
そこへグリントがパラドクス『ハウンドキャノン』を使い背負った砲を撃とうとする。しかしマキナエンゼルは上昇して躱そうとしていた。
「さっき助けてもらったからね、今度はこっちが手助けするよ」
そこへ志遠が電撃を放って狙撃し、マキナエンゼルを撃ち抜いて僅かな間動きを止めた。
「ありがとうございます瀬裁さん! グリント!」
舞華の指示に従い、グリントは砲弾を発射してマキナエンゼルに直撃させた。胸部装甲が大きくへこみ、装甲の隙間から漏電が始まった。
「コ、コレはいけません……撤退して修復する必要ガアリマス……」
動きを鈍らせたマキナエンゼルが言葉をたどたどしくさせ飛翔して後退する。
「敵の通信網にアクセスできれば、今後の動向も掴めるが……」
「【無鍵空間】も使ってみたけど、情報らしい情報は得られなかったよ。前線に出るような兵士に多くの情報は持たせないかー」
運命と志遠は敵の情報が知りたいと思うが、命懸けの戦闘中に多くを試す暇はない。それに敵も戦闘に集中していて通信など行う様子もなかった。
「追い込みましょう!」
舞華がグリントと共に敵を追い駆け、それに続いて運命が、さらに大きく遅れて志遠が続いた。
●ディアボロスの新たな一歩
「ここはひとつお前にも感謝しといてやるよ、ペンギン野郎」
遅滞作戦の礼を消えた悪魔ペンギンに告げながら、眉立・人鳥(鳥好き兄ちゃん・g02854)はぼろぼろに傷ついたマキナエンゼルへと視線を向ける。逃げようとしているがダメージが大きく出力が落ちているようだった。
「だいぶ派手にやったからな、砂埃や粉塵はいくらでもある」
周りを見渡せば、仲間達の激しい戦闘で空気が土埃で淀んでいる。
「この状況なら光を使った隠れんぼも難しいんじゃないかねェ」
少しでもこちらが優位になるように、使えるものは全て使うの精神で人鳥は戦いに臨む。
「残るはたった一体。マキナエンゼル……こんな機械仕掛けの天使が信仰を集めようなんて、冒涜にもほどがあります」
トバリ・ナイトライト(透明の黄昏・g00064)は人を家畜程度にしか思っていないのだろうと怒りを覚える。
「やはりクロノヴェーダは度し難い。解体してしまいましょう」
機械ならばここで動かないようにバラしてしまおうと仲間と共に戦いに挑む。
「いっぱい暴れて、いっぱい救って。歴史を取り戻す。平和を取り戻す。それがアタシたち復讐者」
仲間と肩を並べる天夜・理星(復讐の王・g02264)が謳うように口ずさむ。
「破綻した信仰がみんなの笑顔を穢すなよ……♫」
そして人々を騙し笑顔を奪う信仰を許さないと、力を湧き上がらせる。
「包囲ガ敷かれています。透明化デ突破するとしましょう」
マキナエンゼルが光の翼で自身を包み、透明になって包囲を強硬突破しようと人鳥に接近する。
「残念だが、気付いてるぜ」
人鳥が砂埃に大きな人型が動くのを察知し、仲間達に場所を示す。よくよく目を凝らせば確かに土埃が動いているのが見える。
「助けてあげよう、みんなのこと。聖剣解放……激情は此より焔となれッ!」
理星はパラドクス『聖剣解放/紅:激華炎情』を発動し、[六聖剣・紅/激情]に心を共鳴させ本来の力を解放し、自身と仲間に力漲る焔を宿す。
「見えたよッ♪」
【完全視界】で土埃が動くのを確認し理星は踏み出して聖剣を眼前に立てる。そこに光の剣が叩き込まれ火花を散らした。
「なに?」
「不意打ちするつもりだったのでしょうが、こちらが逆に不意を打たせてもらいます」
トバリが人鳥に近付く透明な敵に向け、パラドクス『デストロイスマッシュ』を使い、腕輪[ProminencePossessioner]に仕込んだ飛び出しナイフを振るって伸びた左肘の関節に突き入れ、破壊的な念動力が内部に伝わり爆発を起こし肩から左腕が吹き飛んだ。
「何が――」
攻撃を受けたマキナエンゼルの姿が露わになる。
「便利なもんだなァ残留効果ってやつは」
人鳥は挑発的に笑ってみせ、仲間が繋いだ力を実感して大天使と向き合った。
「強い……私をここまで追い詰めるとは」
「俺個人が強いわけじゃねェ。頼れる仲間がいるってだけだ」
人鳥が喋って気を引いた隙に、踏み込んだ理星が炎纏う聖剣を振り下ろす。
「激華炎情! 咲いて爆ぜろおおおッ!!♫」
激情を乗せ放たれる渾身の一撃が、防ごうと掲げる光の剣を中ほどから断ち、胸部装甲を断ち斬った。
「人鳥さん、今だよ♪」
理星がそう告げて横に退く。
「今だけは俺が人間である必要はねェ……化けモンと呼ばれようが構わねェ」
覚悟を決めた人鳥はパラドクス『グラトニー・ディザイア』を使用する。
「俺の復讐の糧になれ……力を奪わせて貰うぜ、マキナエンゼル!」
人鳥の左腕を覆うように大きな口と鋭い牙を持つ形容し難き獰猛な怪物が現れ、装甲を失った胸に突っみ喰い千切った。
「ワ、私ノ体ガ……」
胸にぽっかりと何もない空間が出来たマキナエンゼルが、内部で連続して爆発を起こしてよろめいた。
「ア、貴方達は悪魔ではアリマセンね……この力、まさか過去に滅ぼしたアノ――」
マキナエンゼルが何かに気付いたようにディアボロス達を見渡す。
「伝エなくては。脅威ガ復活したことを」
そして光の翼を展開して空に逃げようとする。
「逃がしません」
トバリがナイフを飛ばし背中の光の翼が放出している場所へ突き立てる。すると片翼が消え、マキナエンゼルが傾き落下して来る。
「この力……やはりディア――」
「トドメだよ……跡形もなく消え去れ!!♫」
理星の下から斬り上げる聖剣の一撃が敵を両断し、炎に包み込んで爆散させた。
大天使の侵攻軍が全滅すると、役目を終えたディアボロス達が集まって来る。そこにはこっそり何かあったら手伝おうと思っていた悪戯っ子も紛れている。
「作戦は、うまくいったみたいっすね……まずは一歩、今日はこんなとこっすかね」
みんなの無事な顔を見て真一郎がほっと一息つくと、仲間達も同じように肩の力を抜いて緊張が解けたように笑みを見せた。皆での作戦の相談に初めての実戦と大変なことばかりだったが、上手く作戦を成功させた皆が充実した顔でお互いの活躍を称え合う。
アークデーモンと大天使、両者の企みを阻止し、ディアボロスはTOKYOエゼキエル戦争での最初の一歩を完全な勝利で踏み出した。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【パラドクス通信】がLV3になった!
【平穏結界】LV1が発生!
【一刀両断】がLV2になった!
【罪縛りの鎖】LV1が発生!
【エアライド】がLV3になった!
【隔離眼】がLV3になった!
【建造物分解】がLV5になった!
【断末魔動画】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
【冷気の支配者】がLV2になった!
【動物の友】LV1が発生!
【建物復元】LV1が発生!
効果2【ダブル】がLV2になった!
【ガードアップ】がLV6になった!
【命中アップ】がLV5(最大)になった!
【ロストエナジー】がLV4になった!
【ダメージアップ】がLV6になった!
【ドレイン】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV5になった!