細川幽斎と行く、巨大神像整備と兵器開発談義

 攻略旅団の提案により、クロノ・オブジェクト関連のメンテナンスや開発の為、明智勢力に協力を要請する事となりました。
 明智勢力から派遣される、ジェネラル級天魔武者『文武両道』細川幽斎と共に、蝦夷共和国の松前から青森県大間まで船で移動。
 そこから、通常の移動方法をとって、中国に向かい、整備中の巨大神像の整備について協力を仰ぎましょう。
 これに加えて、リグ・ヴェーダの天空寺院攻略の為の知見なども、得る事ができれば、なお良いでしょう。

細川幽斎と行く、巨大神像整備と兵器開発談義(作者 長野聖夜
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#最終人類史(新宿島)  #細川幽斎と行く、巨大神像整備と兵器開発談義  #巨大神像  #明智勢力  #細川幽斎 


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 ――松前にて。
「ディアボロス様から要請があった。天正大戦国のクロノ・オブジェクト技術についての案件があるそうだ」
 その明智光秀の言の葉に。
「成程」
 そう天幕に呼ばれた細川幽斎が恭しく首肯するのを見た明智光秀が。
「そこで、だ。此処で、ディアボロス様達に天正大戦国の技術が大きく流通すれば、天魔武者の立場をより良く出来、ディアボロス様達のお役に立つ事も出来るであろう」
 そう続けた、明智光秀のそれに。
「確かに。そう言う話でしたら、我等が主君であるディアボロス様達の考えをより理解する為にも」
 と、こくりと首肯する細川幽斎のその様子に。
 うむ、と我が意を得たりと言う様に明智光秀もまた首肯を返し。
「ディアボロス様の要望を良く聞き、その要望に応えながら、天正大戦国の技術を売り込みたい。そしてそれが出来るのは、お前しかいないだろう」
 その明智光秀の信頼に細川幽斎が左様ですな、と静かに相槌を打つのに、然りと首肯して。
「天魔武者の未来の為、頼むぞ」
 と、明智光秀が松前戦線から自らを送り出してくれた裏表のないその姿に。
「畏まりました。それでは、この細川幽斎、微力ながらディアボロス様達の為にも全力を尽くさせて頂きます」
 そう実直に恭しく一礼するのを見て、任せたぞ、と確かな信頼と共に、明智光秀が細川幽斎を送り出すのであった。


「今の所、裏切るつもりがないってのは本当なんだな。信頼する部下を送り出すってのはある種恭順の証とも言えるだろうし」
 そう新宿駅グランドターミナルの片隅で点頭する西園寺・真哉(人間のカースブレイド・g03199)の様子が気になったのであろう。
 集まって来たディアボロス達に向けて、皆、と真哉が続けた。
「攻略旅団の提案の結果なんだけれどな。今回、天正大戦国の技術を利用した、巨大神像の改造及び、天空寺院突入等に使用できる新兵器の開発等に関して、明智勢力に協力を求める事になったぜ」
 その真哉の言の葉に。
 ディアボロス達が其々の表情を浮かべるのを確認しながら、元々、と真哉が続ける。
「松前クルーズで、黒田官兵衛から天正大戦国の技術はクロノ・オブジェクトの『改造』に関しては効果的かも知れないって情報は得られている。それから天魔武者達が、自分達にとって得意な分野で自分の才能を生かしたいって要望も長宗我部元親から貰っている。で、それらの天魔武者達の要望を最大限活かす為に出た旅団提案に対して、明智勢力はきちんと答えてくれた様だな。今回の件に関して、ジェネラル級天魔武者文武両道の『細川幽斎』が、協力してくれる事になった筈だぜ」
 ――筈、と真哉が告げたその理由は。
「まあ、皆には先ずは、『文武両道』細川幽斎を松前戦線から最終人類史に迎え入れて貰う所から始めて欲しいからだ。……正直、現時点では今後の皆の戦いを有利に導く為に天魔武者にクロノ・オブジェクトの改造を依頼したとして、どの程度の事が出来るのか、未知数なのも懸念点の1つなのは間違いないからな」
 その真哉の呟きに。
 ディアボロス達が其々の表情を浮かべるのを確認しながら、上手くすれば、と真哉が笑う。
「この旅団提案を通して天魔武者達のクロノ・オブジェクトの『改造』を上手く受け入れられれば、今後の戦いを有利に出来る発明が出来るかも知れねぇ。と言う訳で、皆のアイディアと細川幽斎の提案も含めて、より良い結果を生み出せる様に最善を尽くして欲しい」
 その真哉の言の葉に。
 ディアボロス達は其々の表情の儘に、夫々に反応を返すのであった。


「ともあれ、先ずは松前戦線から細川幽斎が最終人類史に移動している間に、細川幽斎に話をして、今回の目的や注意点、禁止事項等を伝えて貰いたいんだ」
 そう真哉が告げるのにディアボロス達が十人十色の反応を見せるのを確認しながら真哉が続ける。
「……って言うのもな、気付いている皆もいると思うんだが。天魔武者達の常識は、最終人類史の現代人と大きく違うんだ」
 松前クルーズにおいて、自分達の相互理解の為の始まりとして、とあるディアボロスが『葉隠』を提示したのは事実だが。
「まあ、それはあくまでも相互理解の為の第一歩に過ぎなかったって事だ。流石に『葉隠』だけで、最終人類史……現代史の人々や文明についての理解をする事は出来ないのは自然な事だしな」
 だからこそ、そう言った相互の文明や文化の違いに関する溝を埋める事こそが、先ずは第一歩だろうと告げた上で。
「互いの常識に関する相互理解ってのは、こう言う互いの技術に影響を及ぼし、より良い結果を生み出す為には必要な事だ。だからこそ、細川幽斎ときちんと話をして、最終人類史についてある程度の理解をして貰った上で、そう言ったギャップを踏まえた指示が重要になる訳だ」
 その為にも松前から現代史の青森県大間に船で細川幽斎と共に移動するまでに、色々と話をしておいて欲しいんだ、と真哉が微苦笑を浮かべて1つ首肯し。
「青森県大間に着いた後は、普通の交通手段で中央アジアに向かい、巨大神像の改造等について検討して欲しいんだよ。まあこれは、『改造』に彼等の技術が効果的かも知れないとされている事の検証も兼ねてだな」
 と言う真哉の言葉を聞いたディアボロス達にそれが終わった後は、と真哉が続けた。
「細川幽斎だけでなく、最終人類史の技術者も含めて、新兵器の開発について色々と検討して貰う事になるぜ」
 因みに、新兵器の開発についての話し合いを何処で行うか等は、希望があれば提案して欲しいな、とは真哉の弁。
「特に何も無ければ、佐世保基地等が候補になるだろうけれどな。まあ、其の辺りの新兵器の開発についての話し合いの場を何処にするかは、皆からの希望次第にもなると思うぜ」
 そう真哉が締めくくるのを聞いたディアボロス達が、其々の表情を浮かべて返事をするのであった。


「まあ、正直な話だ。天正大戦国の技術については、獣神王朝エジプトに比べると大きく劣るので、過度の期待は出来ないかもしれないんだが……」
 ――けれども。
「ヒルコを生贄にした膨大なエネルギーを利用した儀式は得意だから、その効果には期待出来ると思うぜ」
 其の辺りの提案をより細川幽斎にする事が出来れば、より良いクロノ・オブジェクト等を作成することが出来るとは思われるが。
「効率……まあ、燃費に関しては、正直かなり悪い。つまり使用するエネルギーが膨大になりやすいって事だな。まあ、その点に関しては、注意をした方が良いだろう」
 ――尚。
「細川幽斎がもし、最終人類史で問題を起こしたら強制退去させる事になるが……そう言う事態に出来る限りしない為にも、松前から青森県大間への移動中の情報の共有はきちんとしておくことをお勧めするぜ。……場合にもよるが、細川幽斎と決戦……なんて事が起こり得る状況も0では無いからな。まあ、其の辺りの塩梅は皆に任せるぜ」
 そう微苦笑を浮かべる真哉のそれに。
 ディアボロス達が其々の表情を浮かべるのを確認しながら、いずれにせよ、と真哉が笑う。
「少なくとも、今の明智勢力は皆を裏切るつもりは毛頭なく、きちんと皆を主君として仕えたいと思っているのは確かだと思うぜ。だから、後は任せたぜ、皆!」
 その真哉の言葉と共に。
 ――ディアボロス達は、松前の細川幽斎を迎えに行く為に、新宿駅グランドターミナルを後にしたのであった。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


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 何らかの問題が発生した場合に、細川幽斎を松前戦線に強制帰還させ、作戦を終了させます。
 明白な問題が発生した場合のみ、プレイングを行ってください。
(特に問題が無い場合は、プレイングがあっても採用される事はありません)

 この選択肢が選ばれるタイミングで、帰還させずに撃破するというプレイングが採用された場合、このシナリオ終了後、決戦シナリオが用意されます。
(幽斎側に配下がおらず、更に最終人類史での戦闘となる為、撃破の難易度は非常に低くなります)。
 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。


特殊ルール 【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、安全に撤退でき、シナリオは成功で完結する(作戦目的は一部未達成となる)。
👑2

●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【怪力無双】
1
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わり、「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げて運搬可能になる(ただし移動を伴う残留効果は特記なき限り併用できない)。
【強運の加護】
1
幸運の加護により、周囲が黄金に輝きだす。運以外の要素が絡まない行動において、ディアボロスに悪い結果が出る可能性が「効果LVごとに半減」する。
【修復加速】
1
周囲が、破壊された建造物や物品の修復が容易に行える世界に変わる。修復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」する。
【操作会得】
1
周囲の物品に、製作者の残留思念が宿り、ディアボロスの操作をサポートしてくれるようになる。効果LVが高い程、サポート効果が向上する。
【パラドクス通信】
1
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【宇宙適応】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」が、クロノヴェーダを除く全ての生物が宇宙空間の物理的・環境的制約や肉体的・精神的負荷を受けず、地球の重力下と同様に活動を行える世界に変わる。

効果2

【能力値アップ】LV1 / 【命中アップ】LV1 / 【ダメージアップ】LV1 / 【ガードアップ】LV1 / 【反撃アップ】LV1 / 【ロストエナジー】LV1

●マスターより

長野聖夜
 ――新兵器開発の、その為に。
 いつも大変お世話になっております。
 長野聖夜です。
 と言う訳で、旅団提案シナリオ『細川幽斎と行く、巨大神像整備と兵器開発談義』をこの度は担当させて頂きます。
 概要はほぼオープニングの通りです。
 どの様な結末を迎えるにせよ、皆様に皆様なりの最善を尽くして頂くのが宜しいかと思います。

 ――それでは、最善の結末を。
38

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


月下部・小雪
こ、今回、改造の提案をした月下部小雪、です。コダマももきゅっとご挨拶です。よろしくお願いしますね。
細川幽斎さんをお迎えして、お船に乗って移動開始です。
最終人類史まで来たら、飛行機やヘリコプターを使ってささっと移動したいですね。

移動の間に注意事項の確認です。
最終人類史の考えで、一番に伝えておくべきことは「人権」、でしょうか。
人はみんな平等で、不当に命や自由を奪ってはいけません。自分の意見も自由に発言する権利があります。
クロノヴェーダのような階級や下位の者への絶対命令権なんてものはありません。
誰かを生贄にしてエネルギーを得るなんていうのは絶対にNG、です!

そ、そういえば、長宗我部元親さんは自分用のお船をもらえるかもと聞いて、少しソワソワしていたらしいです。
細川幽斎さんは何か欲しいものとか、ありますか?
人権のお勉強として、じ、自由に自分の意見を言ってみてほしい、です。

と、とりあえず、何も言ってくれない気はするので、
本を持っているので現代の漫画本でも差し入れしてみましょうか。

※アドリブ連携大歓迎



 ――松前にて。
「こ、今日は、細川幽斎さん」
 細川幽斎の前に姿を現したのは、月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)と彼女のモーラット・コミュの『コダマ』
 小雪とコダマを見た幽斎が、恭しく一礼し。
「ディアボロス様のお1人の……」
「は、はい。こ、今回、改造の提案をした月下部小雪、です。よろしく、お願いしますね」
 そう少しオドオドした口調ながらも、きちんと自己紹介をする小雪の隣でもきゅっ、とコダマが凛々しく挨拶を一つ。
「どうぞ宜しくお願い致します、小雪様。此度は我等に技術的な協力と言う貴重な機会を与えて頂き、ありがとうございます」
 如才なく礼を述べる幽斎に、で、では、と小雪が続く。
「一緒にお船に乗って最終人類史に行きましょう。よ、宜しくお願いします。あ、ですが……」
 その小雪の呟きに、微かに疑問符を浮かべる幽斎を見て、小雪が最終人類史まで行ったらと。
「た、多分、細川さんが知らない、最終人類史の飛行機かヘリコプターを使って移動しますので、びっくりしたりしないで下さいね」
 と説明するのを聞いて。
「飛行機に、ヘリコプターとは、あのトラックとやらの様な乗り物でしょうか?」
 そう問いかける幽斎に。
「は、はい、そうです。お空を飛ぶための乗り物ですので少し驚かれるかも知れませんが、船でボクが最終人類史の文明についても説明しますので……」
 と告げる小雪のそれに。
「畏まりました、小雪様」
 そう一礼する幽斎と共に、小雪とコダマは松前から船で青森県大間に移動して、それから飛行機に搭乗するのであった。


 ――そうして、飛行機で移動しながら。
「是が飛行機なのですね。成程、成程……」
 と感心の声を上げる幽斎と共に目的地に向かう途中、あ、あの、と小雪が。
「細川幽斎さんに最終人類史の事で先ず確実に知っておいて欲しいことがあります」
 そう隣の席から囁くのに、幽斎が直ぐ様姿勢を正して。
「何でございましょうか、小雪様」
 そう丁寧に問いかける幽斎に小雪が続けた。
「最終人類史の考えとして、『人権』と言う考え方があります」
「『人権』、ですか……?」
 そう繰り返す幽斎のそれに。
 はい、とコダマを抱きしめながら、小雪が静かに首肯する。
「人はみんな平等で、不当に命や自由を奪ってはいけません。また、みんな平等なので、自分の意見を自由に発言する権利を持っています」
「自由……ですか」
 それは『葉隠』には無い考え方だ。
「はい。みんなが平等ですので、誰もが好きに発言する権利、其れが自由です。ですので、細川幽斎さん達クロノヴェーダの様な、階級や下位の者への絶対命令権なんてものはありません」
 ――特に。
「誰かを生贄にしてエネルギーを得るなんて事を考えたりするのは絶対にダメです!」
 そう、少し頬を紅潮させて告げる小雪のそれに、幽斎が承知致しました、と深く首肯して。
「この細川幽斎、不当に人類の命や自由を奪う事無く、我等の技術を活用できる方法を誠心誠意考える様に務めさせて頂きます。また、小雪様の仰る様に人類皆平等で、好きに発言が出来るのでしたら、最終人類史の皆様とディアボロス様達の意見も拝聴し、その上でより良い成果を上げられますよう、この不肖、細川幽斎も全力を尽くす事をお約束致しましょう」
 と応える幽斎のそれに。
 宜しくお願いします、と微笑んだ小雪がそ、そう言えば、と問いかける。
「長宗我部元親さんは、自分用のお船を貰えるかもと聞いて、少しそわそわしていたらしいのですが、細川幽斎さんは何か欲しいものとか、ありますか?」
 その不意の小雪の問いかけに。
「はい……?」
 と、驚いた声を上げる幽斎に。
「こ、これも、人権のお勉強として、細川幽斎さんに何が欲しいのかの意見を言って見てほしい、のです」
 そう小雪が説明するのに。
「成程。その様な意見を提案したり、あるいはされたりと言うのも自由なのですね。ふむ……」
 と真剣に考えこむ様に黙り込んだ幽斎を見て、少し慌てた様子で、た、例えばです、と小雪が懐に忍ばせていた現代の漫画本を幽斎に差し出して。
「こ、これはボク達の娯楽で漫画と言います。こう言った楽しむ為の文化も最終人類史はとっても発展しているんですよ」
 そう少しだけ誇らしげに言う小雪から漫画を恭しく受け取り、それに目を通してムム、と唸る幽斎。
「この本は、どの様に読めばよいのでしょうか? 人が描かれ、その人に何やら見慣れぬものが付いていて、そこに文字が書かれておりますが……」
 そう、少し驚いた様に問う幽斎のそれに、小雪が漫画の読み方を説明するのを聞いて、たちまち幽斎が漫画に引き込まれ。
「これは非常に興味深い文化ですな。戻ったらこの様な娯楽が文化として最終人類史にはある事も伝えさせて頂きます」
 そう首肯した幽斎が『人権』への配慮をし、且つ、自由な最終人類史の者達の意見も鄭重に聞く事を改めて誓いますと小雪に告げたのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【操作会得】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!

月下部・小雪
飛行機を乗り継いで、無事に巨大神像さんのところに到着、です。
融合決戦型との戦いで壊れた部分もだいぶ修復できているみたいですね。

エネルギー問題もあるので、まずは『朱鉄参號・弐式』さんを中心に改修して、ネコ2世さんとの性能差を埋めていきましょう。
同じ武者型なので天魔武者さんと相性がいい部分もあるかも、しれません?

キングゴンドワナやアルタン・ウルクとの戦闘レポートを元に巨大神像さんの基本スペックをおさらいしますが……
パラドクスの増幅機能や再生機能の強化とかは難しそうですよね。
最終人類史の技術で補っているクロノ・オブジェクト化されていない部分の装甲アップとかならできそうでしょうか?
他には関節部分に『陣』を刻んで、運動性アップとか試してみたいですね。

あと、コックピット部分が弱点であることも包み隠さず伝えてしまいましょう。
どうせ、ある程度知恵の回る相手だとすぐに気づかれるような弱点、です。
それならば、細川さんの知恵もお借りして、よりよい改修案を考えていきましょう。

※アドリブ連携大歓迎


文月・雪人
先ずは、長旅お疲れ様と挨拶を。
それから巨大神像達を紹介するよ。
『キングネコ2世』と『朱鉄参號・弐式』、
動きについては実際に動かして見て貰う方が早いのかな?
巨大神像達には個人的にも思い入れがあって、解説には力が入りそうだね。

巨大神像は、獣神王朝エジプトのクロノ・オブジェクトを元に、
冥海機ヤ・ウマトの造船技術による装甲も使って、
足りない部分を最終人類史の技術で補う形で運用している訳だけど、
一番の問題は『クロノ・オブジェクトでは無い部分の耐久性の弱さ』だ。
ここに対して、『既に存在する物品をクロノ・オブジェクト化する天正大戦国の技術』で補えると有り難いなと。

そしてもし可能なら朱鉄参號・弐式の『スピード』と『攻撃力』も、
キングネコ2世のレベルまで引き上げたい。

問題は消費エネルギーだけど、それぞれどれぐらいかかるだろうか。
省エネに繋がるアイディアがあれば合わせて教えて欲しいよ。

そういえば、『安土城跡地』は安土城の整備と補給の為の施設だった様だけど、
あの中にも整備に役立てられそうなものはないだろうか。



 ――中東、巨大神像修復地にて。
「無事に、巨大神像さんの所に到着、ですね。細川さん」
 そう、月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)が一緒に飛行機から降りた幽斎に問いかけるのに。
「左様でございますね、小雪様」
 そう幽斎が同意を示した、その時だ。
「長旅、お疲れ様だよ」
 その言の葉と共に文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)が現れたのは。
「雪人さん。既に現地入りしていたんですね」
 そう小雪が軽く目を瞬き、コダマがモキュッ! と会釈をするのに雪人が首肯し幽斎を見て。
「直接あなたと話をするのは初めてだったかも知れないね。改めて宜しく頼むよ、細川幽斎」
 そう会釈するのに。
「はい。非才の身ながら、この細川幽斎、雪人様達のお望みを少しでも果たすことが出来ます様、最善を尽くします」
 そう請け負う幽斎に雪人が頷き、小雪と共に、巨大神像の修理現場へと幽斎を導く。
「融合決戦型との戦いで壊れた部分も、大分修復できているみたいですね」
『キングネコ2世』及び、『朱鉄参號・弐式』を見上げながら呟く小雪のそれに、そうだね、と雪人が首肯した所で。
「それで、此度は巨大神像達にどの様な?」
 と言う幽斎の確認に頷きつつ、そう言えば、と雪人が口を開いた。
「ミウ・ウルのカタログスペックに関しては、一度官兵衛を通じて伝えた事はあるけれども。巨大神像については、見せてなかったね」
 そんな雪人の代わりに、とでも言うべきであろう。
「細川さん。此方がボク達と一緒に沢山の戦いを潜り抜いて来た『キングネコ2世』さんや、『朱鉄参號・弐式』さんのカタログスペックです」
 懐から取り出した其々の巨大神像のキングゴンドワナやアルタン・ウルクとの戦闘レポートを基に用意したカタログスペックを渡す小雪に。
「これは、かたじけない。確認させて頂きます」
 そう恭しく一礼してそれに目を通す幽斎に雪人が。
「実際に、この後は俺達が運転して実演もしてみせるからね」
 告げるのに、幽斎が恐縮する姿を見て微笑を零す雪人。
 ――程なくして。
「官兵衛殿から『巨大砂上船ミウ・ウル』とやらのカタログスペックについてはお伺いしましたが、矢張り獣神王朝エジプトのクロノ・オブジェクト技術は目を見張るものがございますな」
 そう感嘆の息を漏らす幽斎に雪人が微笑で返すその間に。
「ま、先ずはボクが『キングネコ2世』さんでどんな性能が出せるのかをお見せしますね」
 告げた小雪が、『キングネコ2世』にコダマと共に乗り込んで。
「でっでどでどでどでーでーん、でーでーでっででー♪」
 と、知人に教わった巨大神像のテーマソングを口遊みむのに合わせて鳴き声と空中ステップを刻んだ真っ赤なマントと正義の剣を振り翳す伝説のモーラット・コミュ・ヒーロー形態に超進化したコダマが正義の剣を振るう。
 機動力と火力を生かした、斬撃の凄まじい威力を実際に見ることが出来たからであろう。
 おお、と思わず感嘆の声を漏らす幽斎を見て、雪人が誇らしげな表情と熱を帯びた口調で解説を始めた。
「巨大神像は、獣神王朝エジプトのクロノ・オブジェクトを基に、冥海機ヤ・ウマトの造船技術による装甲も使って、足りない部分を最終人類史の技術で補う形で運用しているんだ。数多の戦いを俺達と一緒に潜り抜けてきた戦友だよ」
 告げた雪人が懐の巨大神像『朱鉄参號』の起動キーを軽く握りしめ、その脳裏に『朱鉄参號・弐式』のオリジナル『朱鉄参號』の最期を過らせた所で。
「文月さん、次はお願いしますね」
 パラドクス増幅機能を使用した結果、少し疲れた表情を浮かべて降りてきた小雪に雪人が首肯して、『朱鉄参號・弐式』に乗り込み。
「はっ!」
 気合一声、朱鉄参號・弐式に搭載されたパラドクス増幅機能を生かした天地をも鳴動させるかの如き一撃を繰り出す。
 その様子に目を輝かせつつも、何かを思案する幽斎を見て。
「見て貰いましたので分かるかも知れませんが、『キングネコ2世』さんとはどうしても性能差が出てしまうんです。特に……」
 と、小雪が呟いた所で。
『朱鉄参號・弐式』から降りてきた雪人が、『朱鉄参號・弐式』を見て続ける。
「最終人類史の技術で補っている部分が『朱鉄参號・弐式』は多くてね。如何しても『クロノ・オブジェクトでは無い部分の耐久性の弱さ』が今、一番の問題になってしまっているんだ」
 その弱点を補うことが出来るのであれば……。
「多分、ボク達の巨大神像さん達を使用した戦いももっと楽になるのではないかと思うんです」
 と小雪が纏めるのに、ふむ、と『キングネコ2世』と『朱鉄参號・弐式』を交互に幽斎が見て、思案しているのを確認して。
「そこで、俺達がお願いしたいのは、天魔武者の持つ『既に存在する物品をクロノ・オブジェクト化する天正大戦国の技術』を使えないかだね」
 そう雪人が告げるのに、はい、と小雪が相槌を打ちながら。
「最終人類史の技術で補っている、クロノ・オブジェクト化されていない部分をクロノ・オブジェクト化をお願いしたいんです。そうすれば『朱鉄参號・弐式』さんの防御性能が上がりますので……」
 そう捕捉する様に説明するのを聞いて。
 ふむふむ、と納得がいった様子で『朱鉄参號・弐式』を見ながら、幽斎が1つ首肯して。
「念の為に確認いたしますが、この『朱鉄参號・弐式』の最終人類史の技術で補っている部分をクロノ・オブジェクトに置き換えれば宜しいのですね?」
 と確認する幽斎のそれに雪人と小雪が同意するのに、それでしたら、と頷き。
「結論から言えば、今、お時間とエネルギーさえ頂ければ可能です」
 と、告げる幽斎のそれに。
「ヒルコの代わりのエネルギーは勿論提供するけれど、具体的にはどの位の数字が必要かな?」
 と雪人が問うのを聞いて、この位です、と試算した必要予測エネルギーを口に出す幽斎。
 その予測エネルギー量は、元々、巨大神像の改造の為に供出する予定であった、5000を下回る数字であり、旅団での想定数値内に収まっている。
「分かった。それじゃあ早速、その儀式を初めて貰っても良いかな?」
 と告げる雪人のそれに。
 畏まりました、と恭しく一礼した幽斎が儀式を開始した。


 ――その儀式を行いながら。
「雪人様、小雪様。此度は誠にありがとうございました」
 そう謝辞を告げる幽斎のそれに、雪人と小雪が顔を見合わせる。
「それは、如何言う事でしょうか?」
 そうコダマと一緒に小首を傾げた小雪に、はい、と幽斎が首肯して。
「今回、雪人様と小雪様は、『結果が目に見える形』で目的を説明して下さいました。お陰様で皆様のお役に立てる様、この儀式を執り行う事が出来たのです。と言うのも、言葉だけの説明ですと、我々の認識と、ディアボロス様の希望に違いがあった場合に、エネルギーが無駄になってしまう可能性が懸念されますので」
 その幽斎の説明に。
「確かに伝聞だけだと、俺達の意志がきちんと伝わらない可能性は高いね」
 元々、伝聞だと人間同士であったとしても、話が伝わって行く内に元の話から大きく変わった話になる事も多い。
 つまり、今回の様にきちんと『目に見える形』で目的と情報を伝えることは、お互いの相互認識の誤解を生まない様にするのに必須となる。
 そう雪人が思考を纏めるその間に、因みに、と小雪が儀式中の幽斎に質問した。
「これは例えば、なんですけれども。関節部分に天魔武者さんの『陣』を刻んで運動性アップを試すとか、そう言う事は出来るのでしょうか?」
 その小雪の問いに、幽斎が難しい表情を浮かべるのを見て。
「飛行機の中でも言いましたけれど。人間は『自由』に発言する権利があります。なので、細川さんも思う所を言って貰って良いんです」
 と小雪の後押しに、幽斎が続けた。
「実は、我々の儀式で何が出来るかの説明は難しいのです。此度は、この様に『目に見える』形で確実に行うことが出来ると判断しましたし、その為の儀式を行えましたが……かと言って、では、こう言った事も出来るのでは? と期待されても、対応が出来ない可能性がございます」
 つまり、小雪の依頼通りに関節部に『陣』を刻み、機動力アップが出来るかを試しても、その通りに上手く行かない可能性があるという事だ。
「そうか……じゃあ、『朱鉄参號・弐式』の『スピード』と『攻撃力』をキングネコ2世レベル迄引き上げる事が出来るかどうかも分からないね」
 そう雪人が少々残念そうに告げるのに、申し訳ございませぬと謝罪しつつ、幽斎が続けた。
「元々我々の儀式は、ヒルコを生贄にして動かすものです。ですが、現在はその儀式を別の形で動かしている事になります」
 例えるならばそれは『ハイオク仕様の車』に『レギュラーガソリン』を入れて運転を行っていると言えるのかも知れない。
 ――つまり。
「儀式と言っても、何でも出来る訳ではないんですね。でも、それならばそれで、ボク達の方でも『目に見える形』で具体的な事をお伝えした方が、この後の兵器開発談義でももっと良い結果がでそうです」
 そう首肯する小雪のそれに同意する様に頷くコダマを見て、かたじけない、と深々と謝意を幽斎が伝えた所で。
「無事に完了致しました。ご確認下さい」
 そう儀式を終えた幽斎が告げるのに首肯して、雪人と小雪が確認する。
 そこには、最終人類史の技術で補っていた部分がクロノ・オブジェクト化された結果、若干機動性は下がるが、装甲が上がり、『朱鉄参號』と同程度の運用が可能になった『朱鉄参號・弐式』の姿があったのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【修復加速】LV1が発生!
【怪力無双】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!

月下部・小雪
無事に巨大神像さんを強化できて、コダマと一緒にご機嫌のまま次の目的地に到着、です。
えっと、次は新兵器の開発に向けたでぃすかっしょんを、行います!
最終人類史の技術者さん達にはボク達ディアボロスの近くに座ってもらって、安心してもらいましょうか。

さきほど、巨大神像さんの改造の時に伺いましたが、『目に見える形』で効果が分かる方が兵器開発も捗りそう、です。
も、もちろん、それに拘らず意見を集めれば新しいアイデアが浮かぶかもしれませんので、ど、どんどん自由に意見を言っていきましょう!

ボクが考えたのは土嚢や陣幕を使った陣地構築用のクロノ・オブジェクト、です。
大坂城の戦いでは巨大神像さん達が橋頭保になってくれたおかげで、戦場の真っただ中でも迅速に移動することができました。
今後の奪還戦を見据えて、奇襲用の陣地や強行突破後の橋頭保とかに利用できればなって、思います。
【迷宮化】や【トラップ生成】、【防衛ライン】などの残留効果も組み合わせて効果が高まればうれしいですね。

※アドリブ連携大歓迎


ラウム・マルファス
「ラウムだヨ。よろしくネ」
裏切りを明言している天魔武者に、完全に気を許す気はないけど、今はそれは置いておこウ
純粋に技術に興味があるからネ
それに、嘘や誤魔化しがあれば、談義の中でわかるはずサ
研究職だからネ、データの誤魔化しや理論が通らない場所には、多少専門外でも気づけるヨ

高出力超威力はロマンだネ
でも新宿島のエネルギー事情を考えると、兵器だけ作っても使えない可能性が高いと思うんダ
というわけで、エネルギーの回収について考えタイ

具体的にはヒルコを生贄にする儀式を応用して、コーサノストラの紙幣を生贄にエネルギーを生成、神像の心臓にチャージできないカナ?
コーサノストラの紙幣と心臓、チャージの方法は地獄変も実際に見せながら、儀式の方法を考えよウ
儀式トリガーにもエネルギーが必要として、どれくらいで元が取れるかも知りたいネ

ボクも色んなクロノオブジェクトに関わってきたからネ
知識やアイデアはちょっとは出せるはずサ

儀式はディアボロスだけでやれるようにしておきタイ
疑ってるのもだけど、運搬の危険性と手間があるからネ


文月・雪人
これが天正大戦国の陣の技術、実際に見るとやっぱり凄いね。
朱鉄参號・弐式の姿もどこか誇らしげに見えて。
幽斎殿にありがとうと感謝を伝えたいよ。


開発会議の会場には『種子島宇宙センター』を提案
最終人類史の宇宙開発技術について幽斎殿に具体的に説明した上で
『宇宙空間にディアボロス常駐型の移動拠点を築く』事を皆に提案したい
【宇宙適応】もあるし次は実際に宇宙へ行く為の手段を確保したい

最終人類史には、刻逆前に宇宙船を飛ばして運用していた技術があり
大型宇宙船の開発も進められていたと聞く
様々な残留効果の使える現状なら
宇宙空間を航行可能なディアボロス常駐型の拠点として、大型宇宙船を打ち上げる事も可能なんじゃないかな

具体的には
最終人類史の技術で大型宇宙船を用意
天正大戦国の技術でクロノオブジェクト化して貰い
最終人類史の技術で宇宙空間に打ち上げて
トレイン発着可能な移動拠点として運用出来ないか検討したい

また他に
千早城改に大阪城天守閣を組み合わせての再起動や
千成瓢箪陣を組み込む場合の
エネルギー消費についても聞いておきたい



 ――実際に検討会を行う場所へと向かう途中で。
「無事に巨大神像さんを強化できて良かったです♪」
 思わずふんふんと、上機嫌で鼻歌を口遊んでいる月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)とコダマ。
 そんな上機嫌な小雪の様子を何処か微笑ましい表情を浮かべた文月・雪人(着ぐるみ探偵は陰陽師・g02850)がそれにしても、と幽斎を見る。
「あれが天正大戦国の陣の技術、か。実際に見るとやっぱり凄かったよ」
 そのお陰もあってであろう。
 修理現場にあった『朱鉄参號・弐式』の姿も何処か誇らしげな様に雪人には見えた。
 ――だから。
「改めて、ありがとうございました。幽斎殿」
 と丁寧にお礼を告げる雪人のそれに。
「いえ、少しでもお役に立てたのであれば幸甚です」
 そう幽斎が恐縮した様に一礼をしたところで目的地に無事に到着したのは……。
「此処は……?」
 そう微かに疑問の声を上げる幽斎のそれに、大型ロケット発射場のある、その場所へと辿り着く。
「鹿児島県の種子島にある宇宙センターだよ。会議室も抑えてあるから……と」
 そこまで雪人が話をしたところで。
 既に此処に集っていた数人のディアボロス達の内から代表する様に姿を現し、
「ラウムだヨ。よろしくネ」
 そう挨拶をするラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)の姿を見て、幽斎も。
「どうぞ宜しくお願い致します、ラウム様」
 そう神妙に挨拶を返すのに飄々とした笑みを浮かべつつも、そのRewriterの奥にある青い瞳は笑っていない。
(「近江国の会談で、ボク達を裏切る可能性がある事を明言していた天魔武者に、完全に気を許す気はないけれど……今は、それは置いておこウ」)
 ――だって。
「ボクも最終人類史の研究者の1人でネ。天魔武者のヒルコの儀式の技術に純粋に興味があって、今回は参加させて貰ったヨ」
 告げるラウムのそれに畏まりました、と恭しく幽斎が一礼をしたところで。
 ――暖流桜の時期は既に過ぎた種子島のその場所で、早速談義と検討会が開催される事になった。


「さて、早速ではあるけれど、開発談義を始めさせて貰うよ」
 そう言の葉を紡いだのは、幽斎の隣に座している雪人。
 元々、種子島にあるこのセンターを会場として指名したのは彼だ。
 無論、それは酔狂ではなく……。
「今回、この場所に会場を設置させて貰ったのには、幽斎殿と皆に、こう言う提案をさせてもらう為だよ」
 告げた雪人のそれを聞きながら、会議室のラウムや小雪の近くに配置された最終人類史の技術者達。
 それと対面する様に幽斎と共に向き合う雪人が全員に配布した資料に記載されていた其れは……。
「『宇宙空間にディアボロス常駐型の移動拠点を築く』と言う計画だね」
 その雪人の発言に。
 フム、とラウムがRewriterを軽く押し上げ、小雪がコダマと一緒にわっ、とちょっと驚いた表情をするのを見ながら、幽斎が怪訝そうに首を傾げている。
「……宇宙、ですか?」
 その呟きに気が付いた雪人が宇宙についての詳細な情報や、そのディアボロス常駐型の移動拠点とする予定の大型宇宙船の事を説明しながら、話を続けた。
「元々、最終人類史には、刻逆前に宇宙船を飛ばして運用していた技術があって、大型宇宙船の開発も進められていたと俺も聞いたことがある。だからこそ、【宇宙適応】を初めとする様々な残留効果の使える現状なら、その為の移動拠点として、最終人類史の技術で用意した大型宇宙船を、幽斎殿の儀式でクロノ・オブジェクト化出来ないかな、と思ってね」
 その雪人の説明に。
 ううむ……と唸り声を上げる幽斎の様子を見ながら、待って、と挙手したのはラウムだ。
「仮に文月の提案が実現できるとしても、結構な量の地獄変エネルギーが必要になりそうだネ。勿論、文月の提案は興味深いヨ。実際、文月と月下部が細川と来るよりも前に先入りしていたボク達の1人からも、『一期一振』の残骸を使用して、高出力長威力のロマン砲みたいなのを作る事が出来ないかって話は出ていたしネ」
 けれども……とラウムが幽斎の方を見て続ける。
「新宿島のエネルギー事情を考えると、兵器だけ作っても、使えない可能性が高いと思うんダ。そこで細川に聞きたいんだけれど、仮に『千成瓢箪陣』や『一期一振』と言った、再現は難しいけれども劣化品程度は作れるかもしれないクロノ・オブジェクトを作る場合、どの位エネルギーが必要になるのカナ?」
 と言うラウムの問いに。
 幽斎が考え込む様にじっと資料等を確認し、軽くそれを作成するエネルギー量の最低ラインを口に出す。
 それは、最低でも5桁以上のエネルギーを必要とするラインだったが故に。
「……流石に、それは必要エネルギー量が高過ぎて無理だね」
 もし、『千成瓢箪陣』を組み込む場合のエネルギー消費量について聞いておきたいと考えていた雪人が幽斎から告げられたその消費エネルギーを聞いて苦笑を零しているのを見て。
「えっと、ですけれども、細川さん」
 そう小さく挙手をした小雪に気が付き、ラウムが小雪に発言権を譲ると。
「先程、文月さんと一緒に、巨大神像さん改造の時に伺いましたが、『目に見える形』で効果が分かる方が兵器開発も捗る、んですよね?」
 そう思う所を口に出した小雪のそれに。
「左様でございます、小雪様」
 恭しく首肯した幽斎の言に嘘は無いネ、と密かにラウムが確認する間に、小雪が続けた。
「で、でしたら、先ずは、ボクが考えた、そうですね、土壌や陣幕を使った陣地構築用のクロノ・オブジェクト、等を作ることが出来るかどうか、試して貰う事は、出来ますでしょうか?」
 その小雪の言葉に、同意を示したのはラウムだ。
「そうだネ。それに、ボクも考えていた事があるんだヨ。その為には、『千里の道も一歩から』の気持ちで試してみて欲しいんだヨネ」
 と、ラウムが少しだけ悪戯めいた微笑を浮かべるのを見て。
「そうだね。確かにいきなり宇宙船をクロノ・オブジェクトにって言うのは、規模が大き過ぎるか。じゃあ、最初に小雪が考えてくれた様な所から幽斎殿には試して行って貰おうか。ラウムもそれで大丈夫かい?」
 と雪人が問いかけるのに。
「ボクの方は問題ないヨ。寧ろ日下部の実験に合わせて試行して貰った方が、都合が良いしネ」
 そう告げるラウムの呟きに、そう言えば、と小雪が小首を傾げて。
「マ、マルファスさんは、どんな提案を、考えていたのですか?」
 質問をするのを聞いて、Rewriterの奥の青い瞳を楽しそうに輝かせながら。
「エネルギーの回収についてだネ」
 そう告げるラウムのそれに、成程、と雪人もまた興味深げに青い瞳を細め、幽斎がふむ、と小さく首肯の声を漏らした。


 ――実験場。
 他に被害が及ばないその場所には、幾つかの最終人類史の文明の利器の他に、コーサノストラの紙幣が用意されている。
 その様子を確認しながら、ラウムが用意されていた神像の心臓を指し示し、これは、と幽斎に説明を始めた。
「『地獄変』と同様に蓄電池的な機能を持つクロノ・オブジェクトなんだけれどネ。具体的には、ヒルコを生贄にする儀式を応用して、あのコーサノストラの紙幣を生贄にエネルギーを生成、エネルギーをチャージできないカナ? って話なんだよネ。文月、地獄変は持っているカナ?」
 そのラウムの問いかけに。
 先の『朱鉄参號・弐式』の為のエネルギーを持ち運ぶ為に持っていた地獄変を雪人がラウムに手渡すと、ラウムはその地獄変から微量ではあるが、巨大神像の心臓へとエネルギーをチャージする方法を幽斎に見せた。
 その鮮やかな方法を見ていた幽斎が感心の声を漏らしつつ。
「それでは、実際にやってみましょうか。只、出来ない可能性もございますのでその点は、予めご了承頂きたく存じ上げます、ラウム様」
 告げる幽斎のそれに勿論だヨ、と首肯しつつ、愛用の高性能便利スマホを用意して簡易計測器とするラウム。
 実際の変化を確認する為にも、其れは必要な行為だった。
 ――けれども。
「……申し訳ございませんが、やはり、代用は無理ですね」
 実際にヒルコの儀式を応用した儀式を行い、結果を確認した幽斎が無念そうに頭を横に振る。
 勿論、他にも様々なクロノ・オブジェクトに関する知識やアイディアをラウムも幽斎に渡したが、それを使っても代用出来ない、と言う結果に嘘偽りが無い事を理性と感性の双方で確信したラウムが渋い表情を浮かべて。
「原因に心当たりはあるのカナ?」
 と問いかけると。
 少し、幽斎が言葉を選ぶ様にしながらの説明を聞いてラウムが成程、と首肯しつつ確定した情報として纏めた。
 つまるところそれは、『ヒルコ』と言う種族そのものの特性だ。
『ヒルコ』と言う種族は、元々『生贄の為に世界法則として生み出されている』
 今はその『ヒルコ』の部分をエネルギーで代替している訳だが、逆に言えば、それ以上の事……エネルギーのチャージの様な事は出来ない。
 そう実験結果を纏めたラウムの様子を見つつ、小雪が話す。
「そ、その。エネルギーを代替出来ないのは残念でしたけれども!」
「出来ない事の1つがはっきりしたのは、十分な成果だと俺も思うよ。そもそも、俺達にはそんなアイディアは全然なかったからね」
 と微笑する雪人のそれに、仕方ないネ、と小さく頭をラウムが横に振る間に。
「それでは、次は何を如何すれば宜しいでしょうか?」
 そう問いかける幽斎のそれに。
「それでしたら……先ずは是をクロノ・オブジェクト化して貰って良いですか?」
 そう小雪が幽斎に告げて、示したのは実験室に置かれていた土壌だ。
 それを見て畏まりました、と恭しく一礼した幽斎が実際にその土壌をクロノ・オブジェクト化する儀式を行う。
 又、続けて行った何の変哲もない壁のクロノ・オブジェクト化にも然程のエネルギーは使用されていない。
 ――と、此処で。
「……もし、これをクロノ・オブジェクト化するとしたらどうなるのかな?」
 ふと、気になる事があったのであろう。
 雪人が呟き、実験室に用意されていた機械部品の混載された壁のサンプルを幽斎に指し示すと。
「勿論、やらせて頂きます」
 その壁を見て、僅かに悩ましげな表情を浮かべた幽斎が、実際にその機械部品の多い壁を強化した時。
「……? エネルギーの消費量が上がったネ」
 その様子を具に観察していたラウムが計器を確認しながら小雪が示した壁と雪人が示した壁の実験結果を見て、そう呟く。
 告げられたラウムのそれに、小雪と雪人も一瞬、顔を見合わせるが、そう言えば、と雪人が幽斎に問いかける。
「さっき、僅かに悩ましげな表情を浮かべていたね、幽斎殿。何か、気になる事でもあったのかい?」
 そう雪人が問いかけるのに。
 はい、と幽斎が静かに首肯して、申し訳ございませんが、と自分がクロノ・オブジェクト化した機械部品が大量に混ざった壁を見て続けた。
「この壁は、先程迄小雪様からご指示頂いていた土壌や壁と、何か構造が変わっている所はありませんでしょうか?」
 その幽斎の問いかけに。
 確かに、と雪人が首肯する。
「今、俺が幽斎殿に指示を出した壁には最終人類史の最新の機械部品が混ざっていたね」
 その雪人の説明を聞いて、何かを思いついたのだろう。
 ラウムが近くに取り寄せられていた自転車を幽斎の前に持っていき。
「是を、クロノ・オブジェクト化して貰ってもいいカナ?」
 と問うのを聞いて。
「はい、お任せ下さいませ、ラウム様」
 と首肯して、幽斎が何も知らない状態でエネルギーを消費して、それをクロノ・オブジェクト化するのを確認しつつ。
「あ、あの、細川さん! これがどういうものなのかって、知っていますか?」
 と、小雪が何かを思いついたのか問いかけると、いえ、と幽斎が正直に頭を横に振った。
「トラックや、飛行機については、お話には伺っておりましたが、是については……」
 と頭を横に振る幽斎のそれに。
「先程、細川さんがクロノ・オブジェクト化してくれたそれは、自転車と言うものでして……」
 と、その構造を理解して貰う様に説明をした上で、もう一度新しい自転車をクロノ・オブジェクト化して貰った所。
「……成程。そう言う事なんだネ」
 そのデータを計測していたラウムが理解が出来た、と言う様に微笑を浮かべるのを見て、雪人もそうだね、と首肯して。
「幽斎殿達が行う天魔武者の儀式は、その技術への理解を含めると、エネルギー効率が良くなるんだね」
 そう呟くのを聞いて、幽斎もそうですね、と静かに首肯した。
「実際、今の自転車と言う乗り物に関しましては、どの様に扱うのかと構造を小雪様にご説明頂きイメージが出来ていましたので、最初にラウム様に渡された時よりも、遥かにクロノ・オブジェクト化の儀式を行いやすかったです」
 そう首肯する幽斎のそれに、じゃあ、と小雪が続けた。
「天魔武者さん達がボク達の技術への理解を深めれば深める程、技術に掛かるエネルギー効率も変わるんですね」
 そう確認の様に呟く小雪のそれに頷き、又、と幽斎が捕捉する様に言葉を続ける。
「是は我々天魔武者の性質の話になりますが、我々は『自分の領地を守る為のもの』であれば、より理解しやすいイメージを行う事が出来ます」
 その幽斎の補足を聞いて。
「つまり、『自分の領地を守るためのもの』であれば、エネルギーの消費を減らすことが出来る、と言う事なんだネ」
 そうラウムが確認の様に問うのに、はい、と幽斎が首肯する様子を見て。
(「そうなると……天正大戦国の領国制は、国を領有させる事で、エネルギー消費の効率を上げると言う意味もあったのかも知れないな」)
 そう内心で推測しながら、様々なクロノ・オブジェクト化の実験物を確認し、雪人がその様子を固唾を飲んで見守っていた識者達と軽く打ち合わせと確認を行った結果、例えば、敵の飛行拠点に向けて復讐者が突入する為の使い捨ての移動手段として『小型の戦闘機を強化』するには1機につき、恐らく100エネルギー程が必要だと言う試算が出され。
 更に細川幽斎が『小型の戦闘機』の設計について詳しくなれば、そのエネルギー消費が最大半減位になるかも知れない、と言う結論を出したのであった。


 ――そして、遂に。
「それで……幽斎殿」
 そう深々と息を吐いた雪人がラウム達と共に研究の為に、置かせて貰っている、大型宇宙船へと幽斎を導き。
「是を、宇宙空間を航行可能なディアボロス常駐型の拠点としてクロノ・オブジェクト化する事は出来そうかい?」
 そう穏やかな表情を浮かべて問いかけられた時。
 じっ、と最初の会議の時に貰った資料で大まかに大型宇宙船についてを把握し、暫く虚空を見る様に沈思黙考し――。
「申し訳ございませぬ。矢張りそれを行う事は出来ませぬ」
 そう深々と謝罪の言葉を述べる幽斎のその様子にラウムは嘘が無い事を見て取る。
 けれども今までの結果から、ある程度予測は付けていたのだろう。
 雪人が成程、と少し残念そうでありながらも静かに首肯する様子を見ながら、幽斎が粛々と話を続けた。
「元々、我々の技術は、ヒルコを利用してクロノ・オブジェクト化等を行っています。只……先程の小雪様との実験中に少しお話をしましたが、その時に、我々にとって『理解しやすいイメージ』が必要になるのです」
 そこまで告げたところで、しかし、と微かに驚いた様な気配を発しながら、幽斎が続けた。
「……正直、我々も意識した事はありませんでしたが……今回、様々な最終人類史の機械等に実験をさせて頂いて気付いたのですが、クロノ・オブジェクトにはもしかしたら、『この大地の上で』と言う様な制約が無意識にかかっている可能性がございます」
 その幽斎の話を聞いて。
「……興味深い話だネ。それはボクも詳しく聞かせて欲しいカナ?」
 とラウムが呟き、小雪も神妙に首肯して同意を示すのを確認しながら、幽斎が考え、考え、言の葉を紡ぐ。
「既に皆様は既知かも知れませぬが、元々、『クロノ・オブジェクトには、使用できる区域を限定する事で、効果を強める』方法があるのです」
 その幽斎の説明に。
「成程。そんな方法もあるんだね」
 と雪人が相槌を打つのに首肯しながら、幽斎が恐らくは、と話を続けた。
「他のディアボロス様から聞いたお話ではございますが、『特定のディヴィジョンだけでしか効果がない』クロノ・オブジェクトもあると伺いましたが、それも、先に説明した方法を利用した結果の1つでしょう」
 そこまで説明をした所で、すまなそうに頭を下げながら、幽斎が続ける。
「我々は、宇宙とやらに行くつもりは、元々ございませんでした。故に、雪人様の仰る『宇宙とやらで使える汎用性の為にエネルギーを使用していた』とは思いにくく、イメージが掴めないのです。ですので、もし雪人様のご要望に我々が応える為には、先ずは、天正大戦国のクロノ・オブジェクトが宇宙で、どの様に働くのかを調査する必要があるでしょう」
 そう締めくくる様に、申し訳なさそうでありながらも、きちんと説明を終えた幽斎のそれを聞いて、あっ! と思わず、と言う様に小雪が声を上げた。
「じゃ、じゃあ、『朱鉄参號・弐式』さんを強化する事が出来たのは、『朱鉄参號・弐式』さんと同じ武者型で、細川さんの中で理解しやすいイメージが出来たから、でもあるんですね。だって、それは細川さんの言う、『結果が目に見える形』で、理解が出来る事ですから」
 告げる小雪のそれに、はい、と幽斎が静かに首肯して応えるのを聞きながら。
(「となると……逆に言えば、天魔武者が宇宙に親しみを持って、体感できる様な教育等を行う事が出来れば……」)
 ――或いは、雪人の目的としている移動拠点を作ることが出来る可能性があるという事だ。
 とは言え……。
(「元の技術的知識レベルが、戦国時代位の武将レベルである天魔武者達に、宇宙を理解して貰うのはかなり難しそう、だけれどね……」)
 そう内心で、雪人が呟いた所で。
 ――天魔武者達の持つ儀式で、出来ない事も多く判明した兵器開発談義は、終わりを迎えたのだった。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【強運の加護】LV1が発生!
【宇宙適応】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2026年03月15日