リプレイ
イツカ・ユメ
【2】
恋人の古安くん(g02347)と、バレンタインデート♪
今年もまた苺が美味しい時期になったねぇ。
しかも、ぬくぬくの温室と炬燵でひえひえのジェラートを楽しめるだなんて……ここ、もしかして天国なのでは?
江戸切子は前に古安くんや皆と見に行ったけれども、
小樽切子はまた雰囲気が違うのね。こっちの色も素敵!
宝石みたいな苺ジェラートには、濃厚タイプのチョコソースをとろりとかけていただきまーす♪
んんーっ!冷たいジェラートが口の中で溶けてソースと混ざって…苦みは控えめだけれども、チョコの香りと味が濃く感じるのよ。
古安くんの方も気になる!一口もらってもいい?
ふふ、夏の暑い中で食べるアイスも良いけど、冬の炬燵の中で食べるアイスも格別だよねぇ。
お口の中が冷えた後は、あったかいストロベリーダージリンを。
ふふふー、苺の香りがいっぱい。
わたし、これ好きだなぁ。
…ねぇねぇ。
紅茶をお持ち帰りして、このあとは、うちでお茶会するのはどうかな?
今年のバレンタインの翌日は日曜日だから、そのままお泊まりしていってもいいのよ?
九重・古安
【2】
恋人のイツカ(g02834)と。
確か去年のバレンタインは一緒にいちご狩りにいったのだったな。
今年はまだ少し肌寒くはあるが、だからこそ温かい炬燵でジェラードを頂くという贅沢感が際立つというもの。
ガーデンイグルーでグランピング気分が味わえるともなればなおさらだ。
美味しいデザートは器からということか。この色合い、ジェラード用の特注品を用意するのも納得だな。
では俺は甘さを抑えたカカオ感強めの方を。
……なるほど、苦みが強めだからこそジェラードの甘酸っぱさが引き立つという趣向か。これは良いな。
身体が冷えすぎないように炬燵でしっかり温まりつつ、寒暖差と味の差を楽しむとしよう。
苦めなのが大丈夫ならイツカも一口どうだ?
程よくひんやりしたところでストロベリーティーを一服。甘い香りとチョコとは違う軽い苦みがまた良し。
そうだな、この香りは俺も気に入ったし折角だからお土産に……なるほど確かに。
これはこの後お泊り用に色々と買い込むところまでがバレンタインになりそうだな。もちろん望むところだとも。
●
外はまだ少し肌寒い。
それでも、この場所には太陽の光と瑞々しい緑に溢れていて。
そしてガラス張りの温室には、ほのかな甘い香りと、人と炬燵の温もり。
(「古安くんと、バレンタインデート♪」)
イツカ・ユメ(いつかかなうゆめ・g02834)はニコニコ笑顔で幸せいっぱい。
毎年の恒例になりつつあるバレンタインデート、こういうのは何度やっても嬉しいものなのです。
「確か去年のバレンタインは一緒にいちご狩りにいったのだったな」
そんな彼女を微笑ましげに見守りつつ、懐かしむように思い返す九重・古安(巻き戻り路逸れる針・g02347)。
あの時はチョコフォンデュで温かく甘いひとときを堪能したわけだが、今回も似ているようで、少し違う。
「今年もまた苺が美味しい時期になったねぇ。しかも、ぬくぬくの温室と炬燵でひえひえのジェラートを楽しめるだなんて……ここ、もしかして天国なのでは?」
「そうだな。今年はまだ少し肌寒くはあるが、だからこそ温かい炬燵でジェラードを頂くという贅沢感が際立つというもの」
今回は、温かいのは空間そのもの。むしろ今年の苺とチョコのスイーツは、ひんやり冷たいジェラートだ。
「ガーデンイグルーでグランピング気分が味わえるともなればなおさらだ」
そう。
炬燵で食べるアイスやシャーベット、それにジェラート。
寒い日に温かくして冷たいものを食べる、そしてこの特注のガーデンイグルーというラグジュアリー感。特別な日の特別な贅沢。
しばし、ふたりっきりで身を寄せ合い、炬燵でぬくぬくと温まっていると、ドアがノックされる。
そうして炬燵に並べられた、切子硝子の器に盛られた大粒のルビー。
ガラスも宝石……いや、ジェラートも、キラキラと煌めいている。
「美味しいデザートは器から、ということか。ふむ、この色合い……」
古安は気がついた。
いくら元が赤く熟れた苺と言っても、着色料なしでここまで赤くはならないはず。
それを可能にしているのが、この器の赤との相乗効果なのだということに。
積まれたジェラートの頂点の色が、他と比べて少し薄くなっているのが、その証拠だ。
「ジェラート用の特注品を用意するのも納得だな」
「江戸切子は前に古安くんや皆と見に行ったけれども、小樽切子はまた雰囲気が違うのね。こっちの色も素敵!」
イツカもルビーと見まがうジェラートの、そして光を受けて増すガラスの器の煌めきに、そのどちらにも負けないほどに瞳を輝かせた。
まるでアクアマリン、あるいはセレスタイトのように。
「何だか食べるのがもったいない気もするけど、溶けちゃうしね」
「確かにそうだ。そろそろいただくとしようか」
と、いうわけで。
宝石みたいな苺ジェラートには、今ならチョコソースをかけられるというから。
「わたしは濃厚タイプのチョコソースをとろりとかけていただきまーす♪」
「では俺は甘さを抑えたカカオ感強めの方を」
それぞれ温かなチョコソースをかければ、その熱でジェラートが崩れる。
宝石を溶かしてしまったような背徳感と共に、いっとう強く立ち昇る甘い香り。
耐熱の、赤いガラスのスプーンで、一口すくっていただきます!
「んんーっ! 冷たいジェラートが口の中で溶けてソースと混ざって……苦みは控えめだけれども、チョコの香りと味が濃く感じるのよ」
幸せ! とそのより深まった笑顔が言葉より雄弁に語るイツカに、古安はまたふふと微笑んで。
彼自身も、舌の上で溶ける苺とチョコのハーモニーを味わう。
「……なるほど、苦みが強めだからこそジェラートの甘酸っぱさが引き立つという趣向か」
カカオの苦みが苺の甘さを引き立てる。しかし、それでいて少しも後味しつこくない。
一方的ではない。互いに『引き立て合っている』と言っても過言ではない。
「これは良いな。身体が冷えすぎないように炬燵でしっかり温まりつつ、寒暖差と味の差を楽しむとしよう」
冬のまだ、肌寒い時期だからこそ堪能出来る贅沢だ。
……と、イツカの視線がこちらに向けられていることに、古安は気がついて。
「苦めなのが大丈夫ならイツカも一口どうだ?」
そう、古安がイツカに尋ねれば、彼女はぱっと輝くような笑顔で。
「古安くんの方も気になる! 一口もらってもいい?」
「もちろんだ。ほら、どうぞ」
ひとつスプーンですくって、イツカの口元に寄せれば。
チョコに包まれ、蕩けたルビーは彼女の唇の奥へ。
「ふふ、夏の暑い中で食べるアイスも良いけど、冬の炬燵の中で食べるアイスも格別だよねぇ」
そうして彼女が幸せそうに、また笑顔の花咲かせるものだから。
「……そうだな」
古安も、微笑みの花をイツカに返す。
この屋上庭園の、どの花も可憐ではあるけれど。
そのどんな花たちよりも、彼女のそれが……なんて、心密かに思いながら。
●
さて。
太陽と温室と、炬燵で温まっているとはいえ。
冷たいジェラートを食べていれば、体も冷えてくるもので。
そんな程よくひんやりした頃、運ばれてくるのがあったかストロベリーダージリン。
湯気とともに立ち昇る、ほんの少しの酸味が混じった、豊かで爽やかな甘い香り。
口に含めば温かく、少し青くて苦いけれど、苺と紅茶の風味がどちらも広がる。
その苦みも軽いもので、カカオとの違いを楽しむ余裕すらあった。
「ふふふー、苺の香りがいっぱい。わたし、これ好きだなぁ」
「そうだな、この香りは俺も気に入ったし折角だからお土産に……」
「……ねぇねぇ」
「うん? どうしたイツカ」
ここはイツカと古安、ふたりきりの世界だけれど。
それでもイツカは内緒話をするかのように、古安の耳元に囁いた。
「紅茶をお持ち帰りして、このあとは、うちでお茶会するのはどうかな?」
ふたりのお気に入りの紅茶を持ち帰って。
日が暮れても、ふたりきりのバレンタインの続きをするのだ。
「それに今年のバレンタインの翌日は日曜日だから、そのままお泊まりしていってもいいのよ?」
どうかな、とイツカが問えば。
ふむ、と古安は一瞬思案したものの、それは迷いなどではなく。
「なるほど確かに」
恋人からの魅力的な提案を、辞退するはずもなく。
むしろ、彼が考えていたのは、その計画。
「これはこの後お泊り用に色々と買い込むところまでがバレンタインになりそうだな。もちろん望むところだとも」
そう答えれば、再び綻ぶ笑顔の花と、期待に煌めくふたつの宝石。
「よかった! ……あのね、古安くん」
この先は、ふたりだけの秘密の時間だけれども。
古安が首を傾げれば、イツカは更に笑みを深めて。
「わたしね、今とっても幸せ!」
それだけは、確かなこと。
これから赤く色づくために、鉢植えの中で揺れる苺が、証人だ。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【宇宙適応】LV1が発生!
【エイティーン】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【リザレクション】LV1が発生!
龍音・炎華
【2】
友達のガーベラ(g08775)と一緒に参加するわ
スノウメイジだけあってガーベラは寒さは平気みたいね
私は早く温かくなって欲しいと思うわ
それにしても何だか嬉しそうね
そんなに楽しみにしていたのかしら?
まずはガーデンイグルーで席の確保かしら
ドラゴニアンは目立つし、落ち着けそうな場所を
早めに見つけておきたいわ
私だって周りに気をつかう事はあるのよ
苺入りシャーベットを注文するわ
未成年向けの甘酒でお願いするわ
シャーベットとは思えないぐらいの
苺尽くしでさわやかな味わいで
食べるペースも早くなってしまうわ
それからガーベラのジェラートともシャアするわ
私のは食べかけだったのだけど意外とガサツなのかしら?
その後でストロベリーダージリンもご馳走になるわ
やっぱり温かい飲み物は落ち着くわね
折角だし炬燵も一緒に入ってみない?
それとも入ったら解けてしまうとか?
長居するのも悪いし一息付けたら
お礼とお代を支払ってから退店ね
素晴らしいイベントを開催してくれたことへの
感謝も忘れないわ
ええ、手を繋ぐぐらいならいいわよ
アドリブ歓迎
ガーベラ・アルストロメリア
【2】
友達である炎華(g08596)とご一緒させて頂きますわ
もうすぐ暖かくなりますし、その前にお出かけですわね
誰かと一緒にバレンタインの日にスイーツを
食べに行くなんて初めてでドキドキしますわ
素敵なカフェですわね
思わずガーデンイグルーの周囲を見渡しますわ
炎華もそんなに周りは気にしなくても大丈夫だと思いますわよ
私はジェラートを注文しますわ
本当に宝石のような苺で作られた
味がどれほど美味しいのか楽しみですわ
まずはジェラート本来の味を堪能してから
チョコソースもかけてビターで濃厚な
味を楽しませて頂きますわ
それから炎華のシャーベットとシェアしますわ
食べかけでも気にしませんわ
食べた後でストロベリーダージリンもご一緒にですわ
冷たいデザートの余韻が消えてしまうのは少し残念ですが
それを補って余りある苺の豊かな風味ですわね
炬燵にも喜んで入りますわ
炎華は私の事を雪女か何かと思っているのかしら?
一息つけましたら退店ですわね
楽しいひと時を過ごせましたこと感謝しますわ
帰りは手を繋いでもいいでしょうか?
アドリブ歓迎
●
(「誰かと一緒にバレンタインの日にスイーツを食べに行くなんて、初めてでドキドキしますわ」)
屋上庭園にやってきたのは、そわそわとした様子のガーベラ・アルストロメリア(緋色の双華・g08775)。
もうすぐ暖かくなりますし、その前にお出かけですわね――と、約束を取りつけた龍音・炎華(龍炎華・g08596)を伴って、ガラス製のガーデンイグルーに入る。
「スノウメイジだけあって、ガーベラは寒さは平気みたいね。私は早く温かくなって欲しいと思うわ」
少し身震いしながらも、ガーデンイグルーの中は太陽の光と炬燵の温もりで、快適に過ごせそうだった。
炎華は少し微笑みながら、ふとどこか浮ついた様子のガーベラに気づく。
「それにしても何だか嬉しそうね。そんなに楽しみにしていたのかしら?」
「えっ、ええ、まあ」
不意に問われたガーベラは、少し声が上ずりそうになったが、何とか抑える。
何せこういったことは経験がないし、炎華は大切な親友なのだ。少しばかり、期待と緊張でふわふわしたって許されたい。
「それにしても、素敵なカフェですわね。ところで、隅の方で本当によろしいのですか?」
思わずガーデンイグルーの周囲を見渡しつつ、今度はガーベラが炎華に問う。
いくつかあるガーデンイグルーの中、この場所を選んだのは炎華だ。隅の方、イベントの賑わいからは少し外れたところ。
首を傾げるガーベラに対し、炎華は迷いない様子で頷いた。
「ええ、いいのよ。ドラゴニアンは目立つし、落ち着けそうな場所をと思ってね。私だって周りに気をつかう事はあるのよ」
「炎華……そんなに周りは気にしなくても大丈夫だと思いますわよ」
ディアボロスは新宿島や、奪還地域の人々に慕われる存在。
とはいえ、この種族特徴が理由で万が一のことを起こすわけにもいかない、と炎華。
そこまで気にしなくても、と思わずにいられないガーベラであるが、そんなところもまた炎華の美徳というやつだろう。
「さて、お喋りもいいけど、そろそろ注文しないとね。ガーベラはどうする?」
「私はジェラートを注文しますわ。お誘いを受けた時から気になっておりましたのよ」
写真で見たあのジェラートは、煌めきも質感も、本物のルビーのようだった。
食べられる、と言われて内心秘かに驚いたものだ。
「本当に宝石のような苺で作られた、その味がどれほど美味しいのか楽しみですわ」
「私は……苺入りシャーベットを注文するわね。未成年向けの甘酒でお願いするわ」
ちょうどオーダーを取りに店員が来たので、揃って注文。
ややあって、運ばれてきたジェラートはやはりルビーと見紛う輝きと美しさで。
シャーベットからは、苺だけでなく、仄かな甘酒の香りも漂い自然な甘い香りで空間を満たした。
「まずはジェラート本来の味を堪能して……んんっ、甘くて仄かに酸っぱくて、冷たく溶けるこの触感……至福ですわ~」
「ん、シャーベットとは思えないぐらいの苺尽くしで、さわやかな味わいね。スプーンがどんどん進んでしまいそうだわ」
ガーベラは頬に手を当ててその味を堪能し、炎華も言葉通り食べるペースを速めている。
「チョコソースもかけて、ビターで濃厚な味を楽しませて頂きますわ……んん~」
ガーベラがチョコソースを垂らせば、氷の宝石がとろりと溶ける。
それをスプーンで口に運べば、ほろ苦さが甘さを引き立て、甘さが苦みを深めながらも決して不快な苦さにはならず。
甘さと苦さが、互いのよいところを高め合い、悪い部分をカバーし合うような、調和の取れた味わいに仕上がっていた。
「そっちも美味しそうね。ひとつで二度楽しめるのも悪くないわ」
「でしたら炎華、お互いにシェアしませんこと? 私もシャーベットの味が気になりますわ」
「シェア? いいけど……食べかけよ? 大丈夫なの?」
「気にしませんわ!」
と、いうわけで交換!
「こっちも美味しいですわ~♪」
本当に気にしていない様子で、幸せそうにしているガーベラ。
(「……意外とガサツなのかしら?」)
と、炎華は思ったものの、言わぬが花と苦笑しつつも口を噤んだ。
もちろん、言ったところでこの友情にヒビが入るようなことはないだろうと、炎華は半ば確信に近く感じていたけれど。
そうやって、お互い感触して満足したところで、タイミングよく運ばれてくる食後のストロベリーダージリン。
冷えた体に紅茶の温かさが染みると、炎華はほうとひとつ安堵したような溜息を吐いた。
「やっぱり温かい飲み物は落ち着くわね……」
「私としては冷たいデザートの余韻が消えてしまうのは少し残念ですが、それを補って余りある苺の豊かな風味ですわね」
「そうね、香りもいいし。折角だし炬燵も一緒に入ってみない? それとも入ったら解けてしまうとか?」
「炎華は私の事を雪女か何かと思っているのかしら? もちろん喜んで入りますわよ」
氷で出来ているわけではないのですから、なんてガーベラが零せば、冗談よと悪戯っぽく返す炎華。
こうして言葉でじゃれ合うかのように戯れながら、炬燵で温もりを共有する。
そんな時間が、戦いだらけの日常の中、何物にも代えがたく、尊かった。
●
「さて、長居するのも悪いしそろそろ出ましょうか?」
「そうですわね、一息つけたことですし、いい時間ですしね」
素敵な場所と時間と、そして美味しい紅茶と氷菓を提供してくれた、カフェへの感謝を忘れず。
「素晴らしいイベントを開催してくれたことへの感謝も忘れないわ」
「私からも、楽しいひと時を過ごせましたこと感謝しますわ」
店員にお代と払い、お礼の言葉を伝えて二人は帰路についた。
その道すがら、他愛もない話に花を咲かせるその最中。
「炎華?」
「? どうしたの?」
「手を繋いでもいいでしょうか?」
そうガーベラに尋ねられ、炎華は一瞬だけ、目を丸くしたが。
すぐにまた、柔らかく微笑んだ。
「ええ、手を繋ぐぐらいならいいわよ」
赤と白の花、熱と氷。
その性質は違っても、こうして手を取って、共に歩むことは出来る。
苺の甘さと、カカオの苦さのように。
二人の絆も、これからも続いていく。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【熱波の支配者】LV1が発生!
【冷気の支配者】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
サアシャ・マルガリタ
【2】
【蠍と狐】
寒い中で温まりつつ、ひんやりデザートですか
ひゃああ、贅沢ですねぇタオちゃん…!
苺ジェラートにチョコをかけていただけるんですね
サアシャ、チョコ好きなんですが…マシマシでお願いできます?
せっかくなのでカカオ感の強い方でいただきますです!
んふふ、甘酸っぱいジェラートとこっくり苦いソースが合うですねぇ。しあわせ…
タオちゃんは甘酒のシャーベットです?
サアシャも糀甘酒の方、食べたいです
一口交換っこしましょー
はい、どーぞ!
…タオちゃん、苺お好きですもんね。いっぱいお食べーですです(温かい眼差し)
はいはい。シャーベットもいただきますです(差し出されたものをぱくり)
氷菓で冷え冷えを楽しんだ後は、紅茶を堪能しつつタオに身を寄せ
おいしかったですねぇ。…でもちょっと寒いかもです?
なんて、くっつきたいだけですけども
むむむん、乙女心の分からないお人ですねぇ…!
ぷんすこほっぺを膨らませて抗議の構え
とはいえ、引き寄せられたらついむふむふでれでれしちゃうですね
仕方ないですねぇ。湯たんぽ係になりましょーです
タオタオ・ザラ
【2】
【蠍と狐】
お前さん、こういうの好きそうだもんなあ
はしゃぐ狐っ娘の頭をぽんと軽く叩く
とは言えイチゴは大好物なので、こちらも浮かれはするわけで
気持ちそわそわしてしまうのは仕方ないだろう、好物の前だぞ
幸せそうなサアシャを見てくつりと笑い
お前さんは食べてるときがいちばん幸せそうだなァ?
ひとくち頂戴の言葉にはぱちくり瞬き
………甘酒シャーベットはお前さん食えるぅ?
いや、酒じゃねえのは分かってるんだけど
うん、お前さんが欲しいって言うと思ったから、どっちも頼んだぞ
タオだけ貰ったら不公平じゃしな?
いや、自分が食べたかっただけじゃないほんとほんと
そんな目で見るないとサアシャの目の前にジェラートを掬ったスプーンを差し出す
サアシャに身を寄せられれば
おや、タオに引っ付いてる方が寒くならんか
死人の体温は低めだってよぅく知ってるだろう
なんて、いつもの憎まれ口
知ってても揶揄りたくなるもんなんですヨとけらけら笑って、サアシャの身を引き寄せる
……タオちゃんもちょっと寒いから、お前さんが温まるまでくっついていておくれよ
●
「ひゃああ、贅沢ですねぇタオちゃん……!」
「お前さん、こういうの好きそうだもんなあ」
陽光差し込み、暖かく緑溢れるガーデンイグルーと、和モダン小上がり炬燵席。
そんなまだまだ冷える中、ぬくぬく温まりながらいただくひんやりデザート。
高まる期待にきらきらと瞳を輝かせてはしゃいだ様子のサアシャ・マルガリタ(えいえいお!・g05223)の頭を、タオタオ・ザラ(大喰らい・g05073)がぽんと軽く叩く。
……とはいえ、内心そわそわしているのはタオタオも同じだったりするわけなのだが。
なんせ苺は好物なのである。好物を前にすれば浮かれるのも仕方のないことなのだ……と、胸中で誰にともなく主張するタオタオである。
さて、いざ中に入って炬燵で温まりながら、注文の品を待つことしばし。
サアシャの前に、ガラスの彩で赤みを増して、大粒のルビーのようにキラキラと赤く輝くジェラートが登場した。
こちら、今だけチョコソースをかけていいということだったので、サアシャは店員へとひそひそ話をするように、口に手を添え声かけて。
「サアシャ、チョコ好きなんですが……マシマシでお願いできます?」
二種類のうち、どちらにするか問われれば、サアシャは元気よく。
「せっかくなのでカカオ感の強い方でいただきますです!」
オーダー通り、とろりと氷のルビーを溶かしていくチョコソース。
溶けきってしまう前に、ちょうどよく混ざりあったところで一口ぱくり。んん、とサアシャは頬に手を当て上機嫌。
「んふふ、甘酸っぱいジェラートとこっくり苦いソースが合うですねぇ。しあわせ……」
彼女自身も、幸福に蕩けるように満面の笑顔。
その様子を誰より間近で眺めながら、タオタオはくつりと笑う。
「お前さんは食べてるときがいちばん幸せそうだなァ?」
「ほんとに美味しいんですよう。タオちゃんは甘酒のシャーベットです?」
サアシャの言う通り、タオタオの前に並んでいるのは、同じ金赤の器でも、盛られているのは宝石ではなかった。それに、苺とは違う甘さの、甘酒の香りもほのかにする。
「サアシャも糀甘酒の方、食べたいです。一口交換っこしましょー」
などと、大胆にもそんなことを言うサアシャに、タオタオはひとつぱちくりと瞬いて。
「………甘酒シャーベットはお前さん食えるぅ?」
「む、糀の方なられっきとしたノンアルコールですし、大丈夫です!」
「いや、酒じゃねえのは分かってるんだけど」
などと続けつつ、仕方のない、なんて口では言いながら。
「はい、どーぞ!」
先に、サアシャが差し出してきたスプーンの上の宝石の欠片を口に含み。
それから、ニィと悪戯っぽく笑って、器のひとつからシャーベットを掬う。
……そう、器の『ひとつ』から。
「うん、お前さんが欲しいって言うと思ったから、どっちも頼んだぞ。タオだけ貰ったら不公平じゃしな?」
と、タオタオのそんな言葉を聞いて、あー、と何やら悟った顔になるサアシャ。そして直後、温かい眼差しになる。
「……タオちゃん、苺お好きですもんね。いっぱいお食べーですです」
雛鳥に餌付けしている気分だとでも言いたげなサアシャに、タオタオは不本意というか、腑に落ちないような表情を返す。
「いや、自分が食べたかっただけじゃないほんとほんと」
「………………」
「そんな目で見るない」
いいから食え、とサアシャの目の前にスプーンずい。
「はいはい。シャーベットもいただきますです」
軽く受け流したなこやつ、と思いながらも、差し出されたものは素直にぱくりと口に含んで、また幸せそうな顔するサアシャに、タオタオも微苦笑を浮かべるほかになかった。
●
ジェラートもシャーベットも、程なくして完食。
存分に冷え冷えを楽しんだら、紅茶と炬燵でぬくぬく……と。
「おいしかったですねぇ。……でもちょっと寒いかもです?」
「うん?」
どうやら『足りない』ようで、タオタオにそっとすり寄るように身を寄せるサアシャ。
(「なんて、くっつきたいだけですけども」)
足りないのは『温もり』じゃない。
そんなことは、タオタオだってわかっているだろうにと、サアシャは思うのだけれど。
「おや、タオに引っ付いてる方が寒くならんか」
やっぱりまた、彼は悪戯っぽく歯を見せて笑う。
「死人の体温は低めだってよぅく知ってるだろう」
なんて返されたら、恋する乙女たるサアシャとしては物申さないわけにはいかず。
「むむむん、乙女心の分からないお人ですねぇ……!」
ぷんすこほっぺを膨らませて抗議の構えな彼女に、タオタオはけらけら笑って。
「知ってても揶揄りたくなるもんなんですヨ」
彼にとってはじゃれ合いのようなもの。
いつもの憎まれ口は、口遊ぶ言葉の戯れ。
そんなことは、サアシャだってわかっているだろうにと、タオタオもまた思うのだ。
「ま、しかしな」
「!」
サアシャの肩に、細く硬い指が、自分のそれより厚い掌が、ふれる。
少し力を込められただけで、たやすくサアシャの体は傾ぐ。
「……タオちゃんもちょっと寒いから、お前さんが温まるまでくっついていておくれよ」
サアシャが縮めた距離は、タオタオの手でなくなる。
引き寄せられたその身が触れた彼の体は、確かに紅茶や炬燵ほどの温かさはないけれど。
「仕方ないですねぇ。湯たんぽ係になりましょーです」
そんなことを、素直じゃなく嘯きながらも。
つい満更でもなく、ついむふむふでれでれしてしまうのは、求める心が本物だから。
足りなかったのは『愛する人の温もり』。
それがどんなに、お世辞にも温かいとは言えなくても。
心は、何に包まれるよりも、その体に、心に触れるだけで。
何よりも赤くて、あたたかかった。
――冬の寒さにも負けず、甘く実る真っ赤な苺。
少しずつ色づき、大きくなっていくように、傍らのあなたと共に育っていくこの心も、きっと――。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【強運の加護】LV1が発生!
【照明】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
【ガードアップ】LV1が発生!