リプレイ
黄泉王・唯妃
※アドリブ、連携歓迎。
さて残ったトカゲ共にはさっさと絶滅してもらいましょうか。
復興や人々への語りかけは他の人に任せるので私は目の前の仕事だけ片付けて帰ります。
さて戦闘ですが相手のパラドクスを考えると舌戦になりそうですね。
正義や護るべきものなんて御大層に語ってますけど、そんなの立場が変われば容易に変化するものですし其方にとっての大義名分なんて、こちらにしてみれば侵略者の圧力に過ぎないんですよね。
自らが悪になることさえ認められない小物はさっさとすっこんで貰えませんかね。
「耳障りのいい綺麗事ばかり……。所詮トカゲの頭ではその程度が精一杯ですか」
●
ベルファストの外苑を囲うように築かれた砦の群れ。砦と言っても夜戦の陣のような物で、壁による障害と櫓のような物が主となる。砦間の接続も密ではないが、各砦のカバーできる範囲で穴は無いと言えるものだった。
そんな場所に人影が一つ、黄泉王・唯妃(灰色の織り手・g01618)は静かに歩みを進める。
「止まれ、何者か」
どうやら問答無用というわけではないらしい。あるいは気が緩んでいるのか。
いずれにせよ、都合はいい。
「いえ、少々……押し通らさせていただきます」
丁寧に浸潤させる事も考えたが、隙があるなら詰めに行く。
「動くな、この先は我ら聖ギルダス騎士団が守護する街であるぞ」
騎士姿の竜鱗兵の言葉には、妙な強制力のような気配があった。あるいは、心動かされるほどに強く作用するのかもしれない。
ただ、己の心は微動だにせず。
「降伏せよ、要たるこの地を護りを主より託されし我らにこそ正義が――」
なによりも、つまらない。
そもそも、何から守っているというのか。
正義など視点が変われば、容易に意味を変えてしまうものでしかない。
「あなた方、見捨てられたのではなくて?」
切り返すまでもない。ただ切り込んでいく。
「要衝であるのなら、何故に主とやらの姿が見えないのでしょうね」
聞伝えで、ドラゴンは人間達の小競り合いすらに出張ってくる程、この島へ固執していたのにだ。
「結局、時間稼ぎの捨て石でしかないのよ」
こちらの言葉に、相手は否定を重ねた。
積み重ねられた寄る辺なき否定は、果てに疑念を生じさせるに至る。
とはいえ、これらの言葉は状況の上澄みから掬った単なるはったりに過ぎない。
「……所詮トカゲの頭ではその程度が精一杯ですか」
それを理解できず、猜疑心に飲み込まれていく様は哀れなものだった。
成功🔵🔵🔴
効果1【友達催眠】LV1が発生!
効果2【アクティベイト】LV1が発生!
辻・彩花
結界の維持の為に住民を虐めてるって事か。ほんとサイテーな奴らだね。
まずは街に入る為に敵の防衛を突破するよ。
なんか偉そうに語り始めちゃったよ。正義がどうとか言ってるけど興味ないし、お喋りに来たわけでもない。
コイツらを倒して住民を救う。だから降伏なんてしない。
こんな詰まんない話最後まで聞く価値ないね。演説の途中でも【サイキックバインド】で沈黙してもらうよ。
こーやって思いっきり首を締め上げれば黙るでしょ。これでも喋れるなら大したものだよ。まあもっとキツく締めるだけだけどね。
●
砦の防御と言葉による支配は、本来は相性がいいはずだった。だが、それを逆手に取ったのだ。
これにより生じた疑念と不安は伝播し、砦内部には混乱が広がりつつあった。
「街に入る為に、まずはここを突破しないとね」
辻・彩花(Stray Girl・g03047)は、これを好機と見て行動を開始する。
「ま、待て! 動くな、我らの正義の前に進ませるわけにはいかん」
疑念渦巻く中でなお正義を掲げるのは盲信か、はたまた縋る物がそれしかないのか。
「そう……そうだ! 我々は守っているのだ。人々を護るに我らこそ正義はあるのだ!」
どういう理屈で、その結論に至るのかは理解できないし、するつもりもない。
「住民を虐めてるんだよね? それも結界の維持の為だけにさ」
思わず言葉が出る。
「だが生きている。我らが管理する事で生きながらえる事ができているのだ。その上、それが我らが主の益となる!」
即座の応答は、途切れる事なく延々と言葉を重ね続けていた。
――なんか偉そうに語り始めちゃったよ。
正義がどうとか興味はないし、ただ話をしに来たわけでもない。
「故に! 我らの礎となるべく降伏を――」
「降伏なんてしない」
ヒートアップしていく演説をぶった斬る。
「そっちこそ、降参するなら今のうちだよ」
敵と定めた相手の姿に手を重ねた。同時、くぐもった呻き声と共に敵の言葉が止まる。
距離はあった。つまる所が念動力というヤツだ。
「な、なぜ理解できない……正義は、我らにこそっ、あると言うのに!」
ただ、もしこの敵の能力が相手を苛つかせるような物なら、とんでもない威力だとは思う。
「もっとキツいのがいいって? いい加減、黙りなよ……!」
数瞬の後、力を解く。気付けば、思いの外に息が上がっていた。
強制力に対し抵抗するのに、そこそこ精神力が削られたようだ。
「ふー……よしっ」
彩花は乱れた息を整え、再び街を目指す。
成功🔵🔵🔴
効果1【未来予測】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
供御森・飴々姫
以前にここのディヴィジョンの復興に来たことあるけど、まだまだやらなきゃいけない事があるね
結界を作るためにこんな事するなんて許せないんだから!
パラドクスを発動して魔法の箒で空を飛びます(飛翔)
砦の注意を引き付ける様に飛び回って魔力ビームで牽制するよ
地上から攻める味方の助けに少しでもなればいいな
高い場所に陣取る敵がいたら優先してわたしが相手をします(バールのようなもので)
敵の騎士団は何かそれっぽい事を言ってくるみたいだけど
正義のために戦う魔法少女のわたしにそんなの効くわけないじゃん!
街の人々に絶望を振りまくあなた達が語る正義なんて、そんなの許さない!
そんな事よりこのビームを食らうといいんだよ!
●
砦を守るクロノヴェーダは拠点防衛の優位を活かし切れずにいた。
緒戦における指揮系統の乱れは、ディアボロス達の突破を許すものになるだろう。
それを確実とするために、供御森・飴々姫(忘却の魔法少女・g04187)は空からの支援を強行する。
「これが少しでも助けになればいいな」
飴々姫は魔法の箒によるクラシックなスタイルで砦の正面を突っ切った。
目立つ機動で注意を引き、自ら危険に飛び込むのには理由がある。
このディヴィジョンには、ちょっとした思入れがあった。復興のための作戦に参加した事があるのだ。
ようやく平穏を取り戻しつつあるアイルランド島での狼藉に、まだ成すべき事があるとも思う。
「結界を作るためにこんな事するなんて許せないんだから!」
取って返す機動から、淡く降下を入れた。
狙うは味方の対応に走る敵。その視界の中で、騎士姿の竜鱗兵がこちらを見るのが分かる。
その先で、数体の竜鱗兵が一斉に何かを叫んだ。
「我らの正義に――!」
高速の機動の中では、音は歪んで不確かとなる。だが、それでも届かせるのがパラドクスだ。
その力が全身に加重となって表れた。
「街の人々に絶望を振りまくあなた達が語る正義なんて、そんなの許さない!」
降りかかる加重の重層を振り切るように、更なる加速をかける。
「正義のために戦う魔法少女のわたしにそんなの効くわけないじゃん!」
加速の果て、遂には音圧の弾幕を突破し敵を射程に捉えた。
「このビームを食らうといいんだよ!」
杖の先端に集中した魔力を束ね、光束による射撃を見舞う。
薙ぎ払いの軌跡を描く光芒の一閃に、竜鱗兵達が巻き込まれたのが見えた。
「まだまだ行けるよ!」
飴々姫の強行支援により、砦側の対応は更に遅れる事になる。
成功🔵🔵🔴
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
レオアリア・フォルシオン
大義名分…正義…ですって…?
知ったことではないわ!
わたくしは復讐者!
一度守りたい者を守れず敗死し、無様に生き残った敗者!
父様も母様も殺された!祖国も滅ぼされた!
そしてわたくしは存在していたことさえ否定された!!
それを許したりなんて絶対しない!
アンタ達の存在する意義は、わたくし達に滅ぼされる為だけに在るのだとしりなさい!
開き直って相手の論法を跳ね除け反撃のパラドクスを
時間を凍結させた氷を付与した使い魔を召喚
わたくしの怒号を聞いて怯んでいる隙に使い魔の軍勢をけしかけ、各個撃破していくわ
アンタ達には何も与えない
わたくしの怒りの為だけに…ただ何も遺さず空虚な心を抱いて消えなさい!
●
砦内部は混乱に陥っていた。ディアボロスの侵入を許し、拠点防衛の優位を喪失したのだ。
あるいは、もっと上位のクロノヴェーダが指揮を執っていれば、ここまでの事態には至っていなかったかもしれない。
そんな戦場の中にあっても、竜鱗兵は抵抗を続けていた。
レオアリア・フォルシオン(フォルシオン統一王朝初代皇帝『征龍帝』・g00492)を取り囲むように竜鱗兵の騎士が対峙する。
「我ら聖ギルダス騎士団、窮地にあっても不屈である! 街の守護者たる我らの正義に屈するがいい!」
斉唱により重ねられた服従の言霊は、威力を確かなものとしていた。
そもそも、音を媒体とした力は対処が難しい。
「正義、ですって……?」
その中でも最も単純な方法がある。
「知ったことではないわ!」
精神力によりレジスト、つまりは気合により捻じ伏せるのだ。
自分は復讐者。かつてを奪われ、何もかもを失った。
簒奪者は何者か、即ち歴史侵略者である。
故に、己はここに宣言する。
「アンタ達の存在する意義は、わたくし達に滅ぼされる為だけに在るのだと知りなさい!」
敵のパラドクスを完全に打ち破り、己は未だ健在だった。
それに圧倒されたのか、竜鱗兵が身動きすらできずにいる。
「凍り付いた時を肉体とする氷の使い魔――」
紡ぐのは、無慈悲なる氷結の使い魔を呼び出すための詞。
「アンタ達には何も与えない」
呼応せし氷の召喚獣が起き上がった。
「わたくしの怒りの為だけに……ただ何も遺さず空虚な心を抱いて消えなさい!」
レオアリアの激情は冷厳なる氷に封ぜられ、静かに敵を食らい尽くす。
彼女が通った後、その背後には何一つとして残されていなかった。
成功🔵🔵🔴
効果1【使い魔使役】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
霧宮・悠希
「流石に、随分違う雰囲気だな……」(新宿島や東京23区、ドイツやフランスなどと比べて)
「――ともかく。狩りの時間だ」
※戦闘中は必要なこと以外ほぼ喋りません
中世のものとはいえ都市攻略戦、今まで以上に厳しい戦いとなると予感。
静かに気合を入れ、可能な限り都市に近づいてから……『超高速戦闘』を仕掛ける。
【飛翔】。飛び回って敵勢の上を取りながら、「狩人」の機関砲やミサイルランチャーで掃射を仕掛ける。
クロノヴェーダとの戦いで一方的に攻撃することは叶わない。常に飛び回り、時には高度を大きく上下させることで狙いを絞らせない。
避けきれない場合は「執行人」で攻撃を防ぎ、逸らして、凌ぐ。
簡単に墜とせると思うな……!
●
戦場の趨勢は確定しつつあった。たが、諦めの悪い者がいるのは戦いの常だろう。
索敵のために、一時的に高空に離脱していた霧宮・悠希(小さき復讐者・g02383)が敵を認めた。
ここは都市防衛のための砦群の一画でしかなく、突破のために都市を囲む全ての砦を攻略するような猶予はない。
あの敵の目的は、他の砦へ救援を求めるか、都市へ逃げ込み防備を固めるか。
いずれにせよ、放っておいては支障が出るのは確かだろう。
「ともかく。狩りの時間だ」
自分は飛翔の力を断ち、自由落下に身をゆだねる。
重力加速の中で、再び飛翔の力に火を入れた。だがそれは浮上ではなく墜落への後押しとするものだ。
高速落下の視界の中で、攻撃目標が視線を上げる。
こちらに気付いた騎士の竜鱗兵は剣を抜き放った。
――迎撃に出るか。ならば……!
大型複合兵器、名を狩人。複数の兵装を組み合わせたそれは、取り回しと重量を犠牲に個人での戦術攻撃を可能とする。
「――やってやる」
まず始めは牽制と、狩人に組み込まれたミサイルランチャーから誘導弾をばら撒いた。
対し騎士は、跳躍を実行する。迫るミサイルは斬って払い、強引に距離を詰めてきていた。
竜鱗兵の跳躍斬りに対し、自分は高速降下の中にいる。
この状況で取れる選択肢は多くはない。
己は防御を選択した。
迫る刃に対し、自分が執行人と呼ぶ剣を強引に割り込ませる。
剣と剣とがぶつかり、火花が散った。
その交差と同時、急制動をかけ身を天へと向ける。
視線の先で竜鱗兵が宙に身を投げ出されていた。
「簡単に墜とせると思うな……!」
狩人の機関砲から削岩機を思わせる射撃音が轟く。
●
ここに砦での戦いは確定した。
最早、遮る者はいない。ディアボロス達は港湾都市ベルファストへと歩みを進める。
成功🔵🔵🔴
効果1【飛翔】がLV2になった!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
レオアリア・フォルシオン
ネメシスモード発動
紅き竜と成りて上空を飛翔する
恐れる事は無いわ、ベルファストの民よ
この身はドラゴンと成れど、それは貴方達の怒りと嘆きを代行する為に在るモノ
そして、クロノヴェーダよ……アンタ達には何も与えない
主の姿と力を有したわたくしという復讐者によって、無へと帰りなさい!
飛翔しながらそう叫んで敵の斧によるパラドクスを回避し、反撃として光線を叩き込んでいく
この白き光は敵の未来そのものへ放たれる聖光
その未来へと放たれた熱量を以て滅び逝きなさい!
白き光に付与された無限成長の雷電、時間凍結の冷気、公転結界の火炎が多種多様にクロノヴェーダを打ち砕き、滅ぼしていくわ
●
都市内部への侵入を果たしたディアボロス達は、街の惨状を目の当たりにする。
かつては栄えたであろう面影が残っていた。それが余計に悲壮さを感じさせる。
まるで街全体がスラムと化したかの有様に、レオアリア・フォルシオン(フォルシオン統一王朝初代皇帝『征龍帝』・g00492)は静かに怒りをつのらせる。
その理不尽たる蛮行に対し、ディアボロスは復讐心を糧に敵を剋する力を得る。
力の発現はそれぞれにあって様々だが、レオアリアにおいては己の身を赤き竜へと変異させる物だった。
「恐れる事は無いわ、ベルファストの民よ」
空を往く竜が街の人々に語りかける。
「この身はドラゴンと成れど、それは貴方達の怒りと嘆きを代行する為に在るモノ」
自分は今、クロノヴェーダの首魁たるドラゴンと姿を同じくした。
だがそれこそが、敵を屠る力となるのだ。
「クロノヴェーダよ……アンタ達には何も与えない」
己は標的と見定めた竜鱗兵に対し、敵意を叩きつける。
既に未来は見えていた。とはいえ、まだ揺らぎの中にある。
未来を確定させるべく、己は力を行使した。
「――我は因果と時空を超えた聖光を解き放つ」
力は形を成す。だが、視界の先で敵はまだ健在であった。
大斧を振り上げ、あがく様は憐れとすら思える。なぜなら、その大斧は届かないからだ。
そう、攻撃は既に成し遂げられていた。
「無へと帰りなさい!」
次の瞬間、敵の竜鱗兵が莫大量の白光の奔流に呑まれ、消えた。
それは因果を越え、未来へ穿たれる聖なる光。
「その未来へと放たれた熱量を以て滅び逝きなさい!」
陰鬱な影に覆われた街に、一条の光が差し込んだのだ。
大成功🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV3になった!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
辻・彩花
竜鱗兵が倒されるところを見せつければ住民を鼓舞できるかな。
アタシも髪は派手だけど戦い方は割と地味な方だから工夫しなきゃね。
なんかやたらムサいトカゲだね。近づきたくないし距離取って【コールドステアー】で倒しちゃお。
斧の攻撃範囲に入らないようにして、岩の投擲は【念動力】でキャッチして投げ返すよ。
住民たちに見える様にパラドクスで竜鱗兵を空中に高ーく浮遊させて、クルクル回転させたり振り回して弄んじゃうよ。
情けなく叫んでくれたらいいアピールになるんだけどなぁ。
下ろしてほしい?じゃあお望み通り……地面にめり込む勢いで下ろしてあげるよ。
●
暗がりに沈む街に光が乱舞する。
「派手だねぇ」
辻・彩花(Stray Girl・g03047)は少々悩んでいた。
この戦い、ただ勝つだけでは足りない。絶望の中にある街の人々に希望を灯さなければならないのだ。
ならば分かりやすく派手なのが手っ取り早い。だが、
「アタシも髪は派手だけど、戦い方は割と地味な方だから工夫しなきゃね」
念動はその性質上、視覚的に分かりにくい。それが利点でもあるが状況に依るという事だろう。
とはいえ、やってやれない事はないはずだ。
そこへ丁度良く敵に遭遇する。
見れば、住人を屋内に押し込んでいるようだった。
「なんか、やたらムサいトカゲだね」
敵の竜鱗兵の格好が目につく。山賊のような姿は威圧感はあるが、清潔感は皆無だった。
近付きたくもないので、早々に先手で仕掛ける。
「――ッ!」
速い。こちらが攻撃の意志を向けた瞬間に反撃が来た。
ディアボロスやクロノヴェーダにとって、距離は決定的ではないのだ。
だが対応はできる。
相手の寄せに対して、身を低く踏み込み、前に出た。
「捕まえた……!」
大斧の横薙ぎを掻い潜った先、視界に捉えた竜鱗兵を一気に念動力で突き上げる。
クロノヴェーダに抗う者がいる事を示すように、天高く竜鱗兵を掲げた。
「情けなく叫んでくれたらいいアピールになるんだけどなぁ」
念動で捕らえた敵を、回転させたり振り回して圧倒的な優位を示す。
だが、この竜鱗兵だけにあまり構っていられない。今ここは戦場であった。
「下ろしてほしい? 地面にめり込む勢いで下ろしてあげるよ」
高空からの叩きつけ。敵は、自身の質量に潰され動かなくなる。
不意に周囲に気配が来た。
それは敵ではなく。
隠れていた住民達が、自らの意志で外に出たのだ。
大成功🔵🔵🔵
効果1【完全視界】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】LV1が発生!
供御森・飴々姫
やったね、砦を突破したんだよ!
この調子で全員やっつけます!
鼓舞するための戦い…わたしのスタイルは結構地味だから、派手な戦いが出来ないんだよ
だから、目の前の敵をやっつける事に集中するんだよ!
武器はバールのようなものを選択
このストリートストライクで今まで乗り越えてきたんだ!絶対負けないんだよ
斧が来ても岩が降っても…最低限の軌道だけ読みつつバール持って特攻なんだよ
閃きと幸運!これがわたしの戦法なんだ!魔法少女にそんな攻撃は当たりません! (言い切る
演技になるかは分からないけど…こんなちっぽけなバールみたいな武器で斧に勝っちゃうんだから、「余裕」な勝利に見えるでしょ? なんちゃってー笑
連携アドリブ歓迎
●
影に隠れていた住民達が、光に惹かれて外に出る。
そして、ここにもスタイルの地味さに悩む者が一人いた。もちろん、戦い方のだ。
供御森・飴々姫(忘却の魔法少女・g04187)は思う、失ったかつてがあれば、それも叶っていたのかもしれないと。
「なんだか無性にやる気が出てきたんだよ」
もちろん、今のスタイルに自信が無いわけではない。
「これで今まで乗り越えてきたんだ」
手にしたのは鉄製の棒きれ。捻じ曲がった独特なフォルムは、かの工具を連想させる。
武器としては頼りなく見えるかもしれない。
だが、それでも魔法少女は勝利を確信する。
「絶対負けないんだよ」
手近な敵集団に、バールのようなものを手に特攻を仕掛けた。
援護のためか、投擲された瓦礫が迫る。
これは牽制でしかないだろう。軌道を見取り、最短手で詰めに行く。
当たりそうな事もあったが、運良く瓦礫の軌道がもつれたりもした。
「これがわたしの戦法なんだ!」
幸運を味方として魔法少女は駆け抜けた。
山賊姿の竜鱗兵が、こちらの踏み込みに合わせてくる。
「あ」
今度は自分の足がもつれた。すっ転んだ事で、敵の大斧が空を斬る。
これは失敗ではない。幸運が因果すら捻じ曲げた結果なのだ。
「魔法少女にそんな攻撃は当たりません!」
上手く受け身を取り、身を回して即座に復帰。
何食わぬ顔で繰り出すのは、バールのようなものによる抜き打ちだ。
ややあって、急所を砕かれた竜鱗兵が崩れ落ちた。
「いやぁ……余裕だったね!」
実際、無傷ではある。
とはいえ、まだ敵は残り、人々は息を殺していた。
住民達の閉ざされた心をこじ開けるために、バールのようなものを振るうのだ。
大成功🔵🔵🔵
効果1【強運の加護】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】がLV2になった!
霧宮・悠希
「次は、お前達だ」
※引き続き、ほぼ喋りません
砦は突破した。次は都市に入り、クロノヴェーダを倒して都市を人の手に取り戻す。
速やかな移動と戦闘のためにも【飛翔】を駆使。都市に入って、敵を見つけ次第「狩人」の機関砲で掃射を仕掛ける。
撃ちかけながら『ハウンドショット』、ミサイルランチャーから高追尾ミサイルを連射!
高く飛びあがり、或いは建物の屋根すれすれまで高度を落とし、高度を変えつつも常に飛び回る。
今回、機関砲の射撃はパラドクスではない。せいぜい敵の注意を引ける程度か。
本命は高追尾ミサイル。復讐の意志を、破壊の衝動を、ディアボロスの力を一息に込めた。
さあ、来い。連中の頭を、背中を、喰い破ってやれ……!
●
都市の一角において、クロノヴェーダの影響力が急速に削がれつつあった。
影響力を取り戻すためなのか、一部のクロノヴェーダが住民達を威圧するように動いている。
直接的に手を下すわけではないが、良くない流れではあった。
「次は――」
それに対し霧宮・悠希(小さき復讐者・g02383)は、持ち前の機動力で敵を人々から引き剥がすと同時に排除して回っていた。
「お前達だ」
高空からの降下マニューバと共に、狩人の機関砲のトリガーを引く。
これはあくまで牽制だ。掃射により、敵の行動をコントロールする事で人々から遠ざけるためのものだった。
充分に距離を稼いだ所で本命を放とうとするが、不意に強烈な違和感を得る。
高度が周囲の屋根辺りまで下がった所で、路地の両側建物の上に敵がいるのが見えたのだ。
――誘われたか!
己は軽く舌打ちしを漏らす。
即座にバンクからループを入れ、高度を稼ぎに行った。
だが、その先で跳び上がってきていた竜鱗兵が眼前に迫る。
高度を下げれば罠が、上げれば斬られる。
ならば、正面を抜きに行く。飛翔の力を自分の身体に叩き込み、加速した。
抜ける。
勢いそのままに上方宙返りのマニューバを入れ、敵を再度正面に捉えた。
「返すぞ――行け」
狩人の飛翔体精製装置から誘導弾がバラ撒かれる。
「連中の頭を、背中を、喰い破ってやれ……!」
誘導弾は推進力をもって標的へと殺到した。
敵はまだ落下の中にいる。回避は不可能だ。
爆音と共に、街の空に爆炎の華が咲く。
見上げる人々の瞳には、光が映り始めていた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【フライトドローン】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
黄泉王・唯妃
※アドリブ、連携歓迎。
さて、お次は都市内のトカゲ共ですか。
一気呵成に攻めてさっさと終わらせましょう。
斬鋼糸による搦め取りと切断、更には足元や死角などにも設置しておき糸の結界を作り上げておきましょう。
其方が群れて襲ってくるのならこちらもそれに対応していくだけです。
「あら、でかいのは図体だけで意外と小心者なんですね? 見えない糸に斬り刻まれるのが怖いなら逃げても構いませんよ? ただ、他の復讐者の方から逃げられるかどうかは私の知るところではないですけど」
●
市街戦において、最も難しいのは完全な制圧だろう。
とくに復讐者達は寡兵である。だからこそ、見落としがあってはならない。
故に、黄泉王・唯妃(灰色の織り手・g01618)は鋼糸による結界を構築した。
例え決定力に至らずとも敵は感知できる。これは、戦場から逃さないための戦術といえた。
この後の事を考えれば、面倒事は少ない方がいいだろうという判断だ。
「もっとも、あまり興味は無いのだけれど」
戦いが終われば、後は任せる心積もりではあるのだ。
それに、英雄的ななにがしに自分は向いていないようにも思えた。
「また一匹」
思考を断ち切る反応。小隊規模の敵集団を補足した。
つまり、糸に掛かったのだ。
「未だ結構残っていたようですね」
見れば既に無傷ではない。
「あら、でかいのは図体だけで意外と小心者なんですね?」
対峙してなお、動かぬ敵を挑発する。
「見えない糸に斬り刻まれるのが怖いなら逃げても構いませんよ?」
更に、隙を見せるように後ろを向いてみせた。
「ただまぁ――」
逃げるにせよ、向かってくるにせよ、どちらでも良かった。
対峙した時点で既に仕込みは完了していたからだ。
「手負いを逃がす程、いい加減では無いのですよ、私は」
張り巡らせた斬糸の結界が、敵を切り刻む。
結界に囚われた竜鱗兵が物言わぬ骸となるのに、あまり時間はかからなかった。
「あら」
見れば、こちらに視線を向けている者がいる。
子供だった。
そう、自分は英雄的ではないと思う。無論、悪逆無道というわけでもないが、いささか刺激的ではあるだろう。
「向こうへ行きなさい」
ここでの戦いも、そろそろ幕引きだ。
「きっと楽しい事が待っていますよ」
あとは他の復讐者達は上手くやってくれるだろう。
「ありがとう!」
不意にかけられた言葉に、己が抱く感情は――。
大成功🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV4になった!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
供御森・飴々姫
よし、クロノヴェーダはやっつけたんだよ!
次は復興支援を頑張るんだよ!
皆に笑顔を取り戻させるのが魔法少女の使命なんだから!
ふふっ、ほとんどの魔法を忘れちゃったわたしだけどこれは覚えてたね、なんでだろ?
あめあめふれふれを使います!
これを唱えるとね、なんとお空から飴玉の雨が降ってくるんだよ!
人に当てると危ないから場所は考えないとね
とにかくもう降らせるだけ降らせちゃうよ!
甘い飴玉を舐めて、少しでも元気を取り戻してくれるといいな!
活性治癒の残留効果もあるから軽いけがケガも治っちゃうし、いい事尽くめなんだよ!
元気が出てきたら飛翔とか使って、建物の修理とかも手伝っていけるといいな!
アドリブ連携歓迎です
●
街を占拠するクロノヴェーダは退けられ、ディアボロス達は束の間の猶予を得た。
ともあれ、ある意味ではここからが本番とも言える。
戦いの中で、その喧騒に引き寄せられるように街の人々は顔を上げた。しかし、彼らの表情は未だ暗く。
「……皆に笑顔を取り戻させるのが魔法少女の使命なんだから!」
供御森・飴々姫(忘却の魔法少女・g04187)は街の様相を改めて目の当たりにし、決意を新たにする。
絶望の中にある彼らの心に希望を灯す、その手始めとなる物とは。
飴々姫は、ふふっ、と笑みを零し、不意に得た郷愁とも似た感情と共に独りごつ。
「ほとんどの魔法を忘れちゃったわたしだけどこれは覚えてたね、なんでだろ?」
自問に答えは無く、ただ事実があるのみだ。だが今は、その残された力に意味を与える事ができる場に己はいる。
だから派手に行こうと思う。今はそれが最善となる時間帯だ。
自分は再び笑う。今度は思いっきりに。明るく振る舞えるのは己の武器だ。
「飴ちゃん舐める?」
街を覆う暗雲を魔法少女の陽気が払う。
「……じゃあ降らせちゃおう!」
雲間に差す光から、天気雨ならぬ天気飴が降り注いだ。
飴々姫は広場の中央に陣取り、飴の魔法を行使し続けた。
「甘い飴玉を舐めて、少しでも元気を取り戻してくれるといいな!」
甘味は幸福感を与えるとも言われている。
人々が、再び立ち上がるための切っ掛けにはいいかもしれない。
もちろん、ただ甘いだけの飴ではない。
「軽いけがケガも治っちゃうし、いい事尽くめなんだよ!」
活性治癒の力が込められていて、軽傷程度であればたちどころに治ってしまう。
「とにかくもう! 降らせるだけ降らせちゃうよ!」
広場を埋め尽くさんとする土砂降りの様に、誰かが吹き出すように笑った。
釣られてまた一人と、笑い声が伝播していく。
成すべき事は多い。ただ、立ち上がるためには気力が要るのだ。
だから今は、まだ飴が降っていた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【活性治癒】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
塞河・みやび
まあ何をするにしても元気が必要なのじゃ。
人は石垣という言葉もあるのじゃ。
人さえ元気ならなんとかなるのじゃ!
何でもいいから食べさせるのじゃ。
なんか前よりおいしい気がするじゃろう?
希望を持つことができたからじゃ。
気分一つで美味しいご飯が食べられるのじゃ!
まあコレは【おいしくなあれ】の効果じゃ。
しかし病は気から。
絶望に効くのは気分なのじゃ。
本当にご飯がおいしい→希望の力ってすげー!→本当に希望に溢れる……ってまあ一時的じゃが。
今を乗り切り一歩踏み出すには十分ではないかな?
あと身体を悪くしてる人をオーラ治療術で【浄化】して直してあげてもいいのじゃ。
これも気分のせいにしたら希望の凄さがアップするのじゃ。
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気力を取り戻した人々が立ち上がり、自分達の場所を取り戻しに動き始める。
だが、やはり動きはどこか緩慢で、おぼつかない。
「まあ何をするにしても元気が必要なのじゃ」
彼らの様子を見て、呟くのは塞河・みやび(さいかわみやびちゃん・g04329)。
気力だけでは続かない。元気が無くては立ち行かない。
人とは即ち、基盤であるという。
然らばそれは、ひとつの結論へと帰結する。
「人さえ元気ならなんとかなるのじゃ!」
では、彼らに元気を取り戻させる手段とは。
「何でもいいから食べさせるのじゃ……!」
みやびが音頭を取り、かき集めた食料で炊き出しを実施する。
「なんか前よりおいしい気がするじゃろう?」
みやびの言葉に皆が同意を返す。
食材の大半はこの都市由来の物。彼らとしては食べ慣れたいつもの食事だった。
それがなぜ、こんなにもおいしく感じられるのか。
「希望を持つことができたからじゃ。気分一つで美味しいご飯が食べられるのじゃ!」
彼女の言葉に、炊き出しの会場は次第に熱を帯び始める。
飴が降った後に芽吹いた火種が、熱気の中で花を咲かせたようだった。
「まあコレ、実はからくりがあるんじゃがなあ」
希望に沸く住民達を眺めつつ、己は小声を零す。
つまりは、実際にディアボロスの持つ力によって味が向上している、という事だ。
病は気からとも言うし、絶望においしいご飯は意外に効く。
とはいえ、これはまやかしに近い。だが、
「今を乗り切り、一歩踏み出すには十分ではないかな?」
いずれ彼らは自ら手にするだろう。
それを可能にするために、自分達はここにいるのだから。
大成功🔵🔵🔵
効果1【おいしくなあれ】LV1が発生!
効果2【リザレクション】LV1が発生!
陳・桂菓
幸福か。人はパンのみで生きるにあらずという。となれば、娯楽。
私にも協力できそうなものといえば、例えば「おしゃれ」などどうだろう。
衣食住の衣。生きるのには必須だな。
真っ先に重視するのは肌触りとか頑丈さ等の実用面だろうが、どうすれば美しくなるかにも気遣えるようになれば、それだけ暮らしは華やぐ。
私の出自たる山岳少数民族では服に刺繍を施す習慣があった。
私は武骨者ゆえそこまで精妙な物は作れないが、聞きかじった技術を伝える程度はできる。
物資の潤沢でない環境ならではのコツというのもある。ほつれを直す際にただ縫い合わせるのでなく、木や蔦を模した刺繍を施してかえっておしゃれにしたり、染みを刺繍で隠したり、だ。
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人々が動き出し、街が再び機能し始めていた。これで生きるための必要最低限は確定したといえる。
しかし、これでは足りない。
彼らが幸福の感情を得られなければ、結界を打破する事ができない。
「幸福か。人はパンのみで生きるにあらずという」
陳・桂菓(如蚩尤・g02534)は、そこに至る道筋は娯楽にあると考えた。
「となれば……例えば、おしゃれなどどうだろう」
着飾るといえば、則ち衣であり、食と住と共に生活の基礎となるものだ。
では、このディヴィジョンでの衣服とは、どういったものか。
「真っ先に重視するのは、肌触りとか頑丈さ等の実用面だろうが――」
見回してみても、皆ボロを着ている有様だ。
ともあれ、ただ着るだけから更に踏み込みたい所ではある。
「どうすれば美しくなるかにも気遣えるようになれば、それだけ暮らしは華やぐものだ」
己の出自である、山岳少数民族では服に刺繍を施す習慣があった。
かの地では古くから刺繍文化があるが、この島ではどうだろうか。
仮に排斥力に阻まれたとしても、今この一時を満たす事はできるはずだ。
「ちょっといいだろうか」
声をかけ、力仕事に向かない者や、手仕事が得手の者を集めた。
こういった時、何もできないというのは負い目となる。役目と貢献は幸福にも繋がるのだ。
「私は武骨者ゆえそこまで精妙な物は作れないが、聞きかじった技術を伝える程度はできる」
まずは実利だ。そこに楽しむ事が加われば、なお良いだろう。
「例えば、ほつれを直す際にただ縫い合わせるのでなく、木や蔦を模した刺繍を施してみたり……」
こういった環境でこそのコツというものだ。
「染みを刺繍で隠したり、だ」
日々の生活に、遊び心と楽しみを見出す術を知る。
そうやって積み重ねられた幸福は、いずれ我らの道となるだろう。
大成功🔵🔵🔵
効果1【悲劇感知】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
供御森・飴々姫
人々の心に幸福を…そうだよもっとハッピーにしちゃおう!
飴玉はね、言ってしまえばジャブなんだよ!
みやびちゃんがご飯で追い打ちを掛けてくれたね!よし、元気が出てきたらわたしと一緒に遊ぼうよ!
んー、ボールでもあったらいいんだけど…だったら、鬼ごっこしよう!
ルールは超簡単だからすぐに覚えてくれると思うんだよ!
近くの皆を集めてわたしが鬼でスタートだね
というか最後までわたしが鬼でいいよ
魔法少女vsベルファストの人達全員…は流石に無理だとしてもなるべく多くの人を巻き込んで遊べたらいいな
そうやって何も考えずひたすら走ってる内に嫌な気持ちもどっかに行っちゃうかも?
でもわたしの息が持つかは、ちょっと分からないね笑
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新たな動きが生まれた中で、一際に大きな動きがあった。
「人々の心に幸福を……そうだよもっとハッピーにしちゃおう!」
供御森・飴々姫(忘却の魔法少女・g04187)が中心に何かを起こそうとしている。
曰く、あの飴玉は言わばジャブであり、みやびの飯で燃え盛ったが、本命はここからだ。
「元気が出てきたら、わたしと一緒に遊ぼうよ!」
クロノヴェーダによって抑圧された生活の中では、ろくに気晴らしなどできなかったはずだ。
ここにボールなどの道具があれば色々できるだろうが、まずは簡単な物が良いだろう。
「だったら、鬼ごっこしよう!」
ルールが明確かつ簡単で、道具も必要が無い。それに、鬼ごっこに類似する遊びは世界各地に存在する。
このディヴィジョンにあるかは分からないが、周知と理解に時間はかからないはずだ。
「わたしが鬼でスタートだね……というか最後までわたしが鬼でいいよ」
魔法少女vsベルファスト住人という事だ。細かいルールはさておき、そもそも勝っただの負けただのは意味を持たない。
ただ、なるべく多くの人を巻き込んで遊べたらいいな、と思う。
見れば、子ども達を中心に、作業の合間の手すきの大人達も集まっていた。
「よーい……スタート!」
己の掛け声を合図に、街の広場から一斉に人々が走り出す。
「それじゃ、いくよ!」
少し待って、自分も駆け出す。
追って走る。追われて走る。
――そうやって、何も考えずひたすら走ってる内に、嫌な気持ちもどっかに行っちゃうかも?
最後まで自分の息が持つかは分からなかったが、もはや関係無かった。
例え途中で己が力尽きたとしても、きっとこれは途切れない。
誰かが継いで再び回る。そういう流れができている。
今、街は笑い声で満ちていた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【おいしくなあれ】がLV2になった!
効果2【リザレクション】がLV2になった!
塞河・みやび
身体を動かす、というのはいい案なのじゃ。
運動はストレス解消にいいと言うし?
遊ぶのもいいと思うのじゃ~。
遊べない者は色々な労働を済ませてしまうといいのじゃ!
今なら【活性治癒】が使えるのじゃ。
怪我しても平気だし疲労回復だって早いのじゃ。
そして、今の内に済ませた仕事や鍛えた身体は、みやびちゃん達が去った後も残る財産になるのじゃ!
みやびちゃんは色々と労働の指揮を執るのじゃー。
【拠点構築】は【計略】の要なのじゃ~。
住居の再建、物資の運搬、残骸の撤去……他にあったかな?
まあ農作業とか洗濯みたいな日常の作業でもいいのじゃ。
一歩踏み出すとは、即ち日常に復帰する事なのじゃ。
【臨機応変】に【号令】を出すのじゃ!
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急激に騒がしくなりつつある街の中で、塞河・みやび(さいかわみやびちゃん・g04329)はふと足を止めていた。
身体を動かす、というのはいい案だと思う。
「運動はストレス解消にいいと言うし? 遊ぶのもいいと思うのじゃ~」
とはいえ、動きを止めている者も少なくない。
気恥ずかしさからだったり、あるいは遊びで敗北し脱落した者だったりと。
その中でも、再挑戦する者もいるが、とりあえず満足とする者もいた。
それもまたよし、と思うが、成さねばならぬ事はある。
「手すきの者は色々な労働を済ませてしまうといいのじゃ!」
ただ、効率よく処理するには指揮官が必要だった。
「みやびちゃんは色々と指揮を執るのじゃー」
全体を把握する者がいなければ、大枠の動きは鈍くなる。
治癒の力が使える自分がいれば、多少の無茶も効く。
そう、断じて楽をしようとかではないのだ。
「今の内に済ませた仕事や鍛えた身体は、みやびちゃん達が去った後も残る財産になるのじゃ!」
つまり、排斥力に補足されない程度であれば、ディアボロスがいなくなっても残り続ける。
そのためには、現地の住人が直々に作業をするのが、ある意味では手っ取り早い。
「さあてと、住居の再建、物資の運搬、残骸の撤去……他にあったかな?」
まずは異常を取り除く。余裕が出てこれば、農作業や洗濯の日常を始めるのもいいだろう。
「一歩踏み出すとは、即ち日常に復帰する事なのじゃ」
積み重ねだ。積み重ねた日常の先にこそ幸福がある。
時に騒ぐ事も必要だろう。だが、その後は日常に戻ってくるのだ。
彼らの手に日常を戻すため、みやびは号令をかける。
●
街には笑い声が溢れ、住民達は日常を取り戻すための希望と足掛かりを得た。
今、ディアボロス達を阻む結界に幸福という楔が打ち込まれたのだ。
大成功🔵🔵🔵
効果1【活性治癒】がLV2になった!
効果2【ドレイン】がLV2になった!