リプレイ
神雫・イカリ
●心情
「まずは、護衛から片付けるとすっかァ。にしても、ロボねぇ…」
嫌いではないといったところ
●戦法
【飛翔】を用いて上から接近
剣を用いて近接攻撃を繰り返しながら【薙ぎ払い】と【斬撃】で撹乱
「道を開けろ…、天意無訪!!」
【貫通撃】を使い、壁を出されてもまとめてぶち抜く!
※アドリブ連携などお任せします
無堂・理央
この儀式、実際に現場判断してるのはガードエンジェル達?
珍しいパターンもあったもんだね。
無双馬『クロフサ』に騎乗して、クロフサにはパラドクスの力で空中を駆けて貰うよ。
【ダッシュ】で駆けて行って、敵が防御を固める前に突っ込んじゃえー!
駆ける勢いそのままに馬上槍で翼の隙間を縫う形で串刺したり、翼のガードの繋ぎ目に突き込んで防御をこじ開けたりして。、一気に倒しちゃえ!
一撃撃ち込んだら、【一撃離脱】で直ぐに駆け抜けて敵の反撃が来る前に間合いから離れちゃうよ。
敵から離れたら、方向転換してまた【ダッシュ】と【一撃離脱】を繰り返して敵の数を減らしてくね。
対護衛戦を行う他の人とは可能な範囲で連携するよ。
シル・ウィンディア
空飛ぶのは、わたし、大好きだからっ!
さぁ、張り切って行っちゃうよっ!!
飛翔で空高く舞い上がってから、創世の小剣を左手に持って突撃っ!
敵を通り過ぎざまに、フェイントの斬撃やあてに行く斬撃で攻撃して、斬り抜けていくね
そして、抜けた後は、クイックターンを行って、すぐに敵に向き直るよ
移動時は、残像を生みつつ、攪乱も行っていくね
何度か攻撃を繰り返して、こっちが近接戦闘を行う印象を与えてからが本番
世界樹の翼type.Aを右手に持って…。
高速詠唱で隙を減らしてから、中距離あたりで発動っ!
さぁ、シューター、乱れ撃つよっ!!
連続魔法で思いっきり誘導弾を連射していくね
さて、次は…
橋を破壊、だね。
茅野・いつき
橋を壊す、ですか。なんて単純で分かりやすい言葉。
手段なんて気にしなくても、壊してしまえばいいんでしょう?
他の方が飛翔効果を残してくれるというので僕は乗っかります。
ふわふわ浮きながら殴るというのも慣れませんが、やってみましょう。
速いことはいいこと。実は気持ちよく殴れるかもしれません。
邪魔する白い変なやつ。面倒ですね。殴りましょう。
硬いというんですか?とても殴りがいがあって楽しみです。
エアライドを使えば急旋回もできますし、そのまま至近距離に。
こんにちわ。いい天気に喧嘩ができますね。やりあいましょう。
組み着いたらグラップルでどちらかが倒れるまで。
カウンター?いいでしょう、喧嘩は素手でやるものです
エルティ・アーシュ
人々がたくさん殺されるなんて、ほっとけないの
帰ったロボさんにはそのままおうちにいてもらおう
【飛翔】が必要なら任せて、ぼくも飛ぶのは慣れてるの
【一撃離脱】に【薙ぎ払い】、残留効果も利用して距離を取りながら戦うよ
相手も複数、仲間のみんなとできるだけ連携や援護して、うまく戦っていきたいね
ちょっとの攻撃には負けずに反撃していくつもりでいくよ
アウリーネは傍にいて、何か気づいた事があったら教えてね
天使さんって、こうして戦うまではもっと人々に優しい、綺麗なものだと思ってたよ
アウリーネみたいなオラトリオさん達のように、本当に優しい子も多いけど…
綺麗でも、人の命や平和を奪う天使さん達は、ぼくは嫌だよ
・アドリブ可
月下部・小雪
うぅ、グ、グラシャラボラスの思い通りにはさせません。
ビッグサイトはたくさんの人がお祭りに集まる大事な場所だって……元あった場所に帰ってもらいます。
モーラットのコダマを抱えながら、【双翼魔弾】の【飛翔】効果でお空から攻撃、です。
空中を逃げ回りながら、こっちに来ないでくださいと、慣れない魔力の弾丸を放ちます。
カウンターの斬撃には、コダマがもきゅもきゅないて注意を促してくれるので、「ピンポイント魔力障壁」でガ、ガードです。
※アドリブや連携も大歓迎
●
それは港区芝浦と、江東区有明台場地区を結ぶ巨大吊橋。レインボーブリッジ……正式名称、東京港連絡橋。
世界が消失し都市機能が麻痺したTOKYOエゼキエル戦争においてもなお、虹の橋は橋梁としての役割を失っていない。
「うぅ、グ、グラシャラボラスの思い通りにさせるわけにはいきません……」
その背に赤黒い翼紋様を浮かび上がらせながら、月下部・小雪(デーモンのデジタルサマナー・g00930)が、モーラットのコダマを抱きしめて己を鼓舞する。
寄り添うように羽ばたくのは、エルティ・アーシュ(受け継ぐ小竜・g01898)。オラトリオのアウリーネとふわふわの翼を並べて。
「うん。人々がたくさん殺されるなんて、ほっとけないの」
二人は嘆息し、そして見つめる。この世界を更なる混沌へと落とし込む巨大兵器を、海という名の牢獄から解き放ちつつある橋を。
一方、静かな闘気に満ちて、茅野・いつき(双子月・g00758)は腕と腕を打ち付けた。
「虐殺を防ぐ為に、橋を壊す……ですか。なんて単純で、分かりやすい」
「おいおい。まずは、護衛から片付けるんだぜ。飛ぶのは、大丈夫か?」
輝く翼を展開する神雫・イカリ(天魔の電霊・g03598)が、声を掛けた。いつきは「まだ少し、慣れませんけど」と、肩を竦める。
実際、飛翔の残留効果を重ねる度に速度は増して、復讐者たちは海上に弧を描いて橋へと進んでいく。見えてくるのは、翼を広げて海上を哨戒する、軍服の天使たち。
無堂・理央(現代の騎兵?娘・g00846)が、空駆ける愛馬の手綱を引きながら、敵陣を睨む。
「この儀式、実際に現場判断してるのはガードエンジェル達? 珍しいパターンもあったもんだね」
敵陣の奥には、歌い続ける天使像が僅かに見える。強い力を感じるが、俄かに騒がしくなり始めた天使たちと違い、こちらを一瞥もしない。理央の言う通り、儀式核たるアヴァタール級は完全に兵器の類として扱われている様子だ。
『敵発見……! 陣を整えろ!』
『どこの区だ? 天使でも悪魔でもないだと?』
『馬鹿が。港区の状況を聞いたろう。あれは……』
『ディアボロスどもだ! 来るぞ!』
聞こえてくる、敵の叫び。一糸乱れぬ隊列を組み、空に幾何学模様を描き出される。
シル・ウィンディア(虹色の精霊術士・g01415)が、創世の小剣を引き抜いた。口の端に、笑みを浮かべながら。
「さぁ、始めよ! 空飛ぶのは、わたし、大好きだからねっ! ……張り切って行っちゃうよっ!」
流星と化して、復讐者たちは敵陣へと突撃する。
迫る陸地に挟まれて、海は蒼くも暗く揺らめき、空を波打つ灰雲が覆う。
天地の狭間で、虹の橋を巡る闘いが幕を開ける……!
●
『『構えッ!』』
三重の円陣を組み、号令を上げて敵が動く。中央は翼を盾に剣を構え、その周囲の者が硬化した翼で身を包み、外周が召喚した防壁がこちらを覆いこむように展開して。
「漏斗状の陣形……! こっらが真っ直ぐ突っ込んだところを、包囲する気か」
一瞬の思案が、イカリの脳裏をよぎる。
「あわわ……一旦、さ、下がります? で、でも、ここで勢いを止めちゃったら……えと……!」
小雪の胸元で、コダマが「もきゅー」と鳴き声を上げる。このまま進めと励ますように。
「うん。もう囲まれてる。止まったら、敵の思うつぼだよ……!」
シルが周囲の敵と斬り結びながら突き進むが、敵陣は完全に防備を固めながらにじり寄ってくる。逃れようと減速すればその瞬間に全周から飛び掛かってくるだろう。といって、このまま進めば堅い防御に押し留められて包囲殲滅される未来が待っている。
『我らはハルファスの無秩序な手下どもとは違う!』
『死ぬがいい! ディアボロス!』
窮地にあって、理央がふっと笑う。
「流石に拠点防御に強いね。陣形を整える前に奇襲するにも、周囲が開けた海じゃそれも無理だし。それなら……クロフサ!」
敵に押し包まれていく中、彼女は馬上槍を構えて前へ出た。待ち受けるのは、翼を硬化させた護衛天使たち。すでに敵陣は網が閉じるように周囲から迫って来ている。理央の突撃を食い止めて、一気に畳みかける肚だ。
「こういう時は、迷わない! 駆ける勢いそのままに……突っ込んじゃえーッ!」
パラドクスで強化されたクロフサの脚が、渾身で宙を蹴った。理央の繰り出す一突きが勢いを増して、固く閉じられた翼に激突する。それを受け止め、天使は小剣を繰り出そうとする、が。
『ぐ……!? この勢いッ!』
火花が散り、天使の体が弾き出される。周囲の護衛天使をクロフサが蹴倒して、理央はそのまま槍を捻って翼に捻じ込んだ。
『と、止まらない! まずい!』
「その翼も、この包囲も! こじ開けるよ! みんなついてきて!」
馬上槍が翼ごと敵を刺し貫き、理央を先頭に、復讐者たちは敵陣を突き破る。錐のように。
『くっ、逃したか! 囲い直……!』
「手段なんて気にせず、壊してしまえばいい……。まさにそのお手本ですね。さて、僕もやってみましょう」
復讐者たちを追おうとする天使たちの背後から、そんな囁きが漏れる。天使は咄嗟に、翼の防御と小剣の一閃で応じた。背後に立った者が誰であれ、一瞬で首が飛ぶような流麗な動きで。
「あれ、随分と硬い? でも、とても殴りがいがあって、いいですね」
手本のような剣技を破ったのは、渾身で叩き込まれた拳。いつきの破軍衝が、剣をへし折り翼を砕き、そのまま敵の顔面へとめり込む。紅い花火のように頭蓋の砕けた天使を、隣にいた一体が茫然としたまま見つめる。
「こんにちは。挨拶が遅れてすいません。いい天気……というほどではないですが、喧嘩日和ですね。さあ、やりあいましょう」
ゆらりとその天使へ視線を移したのは、いつき。
『ひっ!?』
突き出された剣が腕を掠めるのも構わず、その拳は翼の防御ごと敵を打ち砕いた。乱れた敵陣に一人残り、いつきは暴風の如く暴れる。
『チッ、こいつら、強いぞ!』
『一対一で相手をするな!』
敵はあくまで数の利を活かし、常に王道ともいえる戦術で応じる。だが、いつきの周囲に展開した天使たちを、今度は上空からの魔弾が撃ち抜いた。
『なんだ!』
「ま、まだ慣れませんけど……他の方が苛められるのを、黙ってみてるわけには、いきません」
それは、小雪の魔力弾。次々と翼から放たれる魔弾の背後では、包囲を抜けて散開した復讐者たちが、一気に反撃に転じようとしていた。
『くそっ、目障りな』
射撃援護に苛立った天使たちが、怒りの声を上げながら剣を抜き放つ。真っ直ぐ向かって来るその形相は、もはや悪魔と変わりない。
「こ、来ないでください……!」
小雪は精一杯の魔力障壁を張って敵の攻撃を受け流し、翼から魔弾を乱射する。撃ち抜かれた敵が一体、二体と落ちていくが、おどおどとした態度に惑わされたのか、敵は彼女に向けて集中する。胸に抱かれたコダマが必死に鳴いて、敵の反撃を知らせて来る。
殺到する敵の一体が彼女の背後を取った、その時。
『殺してや……!』
その背を、緑の影が飛び抜ける。ハープソードごと回転する一閃で、天使を袈裟に斬り伏せたのは。
「ぼく、天使さんって、こうして闘うまではもっと人々に優しいものだと思ってた」
エルティはそう囁き、虚しく墜ちていく敵を見つめて眉を寄せる。その背に共にあるアウリーネが、敵の攻撃を知らせるように彼女の袖を引く。
「ありがとう。アウリーネは優しいね。みんながアウリーネみたいだったらよかったのに……」
怒りに燃えた敵の剣が、エルティの刃と激突する。二合、三合とそれをいなしながら、エルティは天使たちを次々とさばき、小雪の射撃がそれを落とす。
「……ぼくは綺麗でも、人の命や平和を奪う天使さんは、嫌だ。飛ぶのはぼくも慣れてる。負けはしないよ」
その翼が羽ばたき馳せ合う度に、斬られた天使が落ちる。
駆ける理央、殴るいつき、撃ち抜く小雪、斬り捌くエルティ……。
敵はそれぞれに追いすがって群がるものの、時と共に一体、また一体と海へ滑落していく。まるで、風に落ちる落ち葉のように。
『くそっ、熱くなりすぎるな!』
『個々を追ってはダメだ!』
『もう一度陣を組むぞ! 立て直す!』
敵はここにきてようやく気付いた。散開した復讐者一人一人に数体で群がるのでは、力の差は覆らない。すなわち、分断されて各個撃破されているのが自分たちであることに。
『こっちだ! 再集結!』
離れていた一体が、剣を掲げて号令をかける。敵は即座に距離を取って、そこへ集まっていく。
その頭上に舞い飛んだ影に、気付かぬまま。
「まあ、そうするよね。そこを待っていたんだけど」
『……!?』
高速でそこに回り込み、構えていたのは、シル。杖に込めた力は、すでに先端の蕾を満開の花に変えている。射撃準備は、万端だ。
「さあ、シューター、乱れ撃つよっ!」
四属性の力が、魔法陣から解き放たれた。降り注ぐ閃光は爆撃に等しく、まだ陣形を組めていない敵集団を撃ち抜いていく。
『ま、まずい! 障壁を!』
まともな反撃も出来ないまま、敵は急いで上向きに障壁を築いた。
しかし。
「動きを止めたよ! さあ、行って!」
「ああ。鴨撃ちって奴だな」
横から飛び込んだ光の槍が、二体の天使を貫通した。血を吐いて落ちていく仲間を見て、慌てて天使たちが振り返る。
真っ直ぐに突っ込んでくるのは、イカリ。大天使アスモディルの翼を広げて、生み出される無数の槍が、連弩のように大気を裂く。
「道を開けろ……天意無訪!」
向けられた障壁ごと天使を刺し貫きながら、イカリは布陣途中の敵群を真っ二つに切り裂いた。
更に、四方から敵に襲い掛かるのは。
「敵が崩れたよ! 撃ち込んだら、一撃離脱して、もう一度!」
「カウンター? いいでしょう、でも、喧嘩は素手でやるものですよ?」
「お空から攻撃、です……ビッグサイトはたくさんの人がお祭りに集まる大事な場所だって……聞いてます、から」
「うん。みんな、出来るだけ連携して戦おう。ロボさんには、そのままおうちにいてもらうんだ」
集結したところを崩されての、一斉攻撃。もはやその勢いを止める力は、敵には残っていなかった。
『うわああ! に、逃げろ!』
『退くな! 立て直……ッ!』
敵陣は一気に崩れ、天使たちは追い立てられるように次々と墜ちていく。その光景の上空で、イカリとシルがパンッと手を合わせた。
「この戦場は勝ったな。減った数とあの士気じゃ、連中はもう立て直せやしないだろう。にしても……ロボ、ねえ。巨大ロボは嫌いじゃねえが」
イカリの視線は、水平線を睨む。建物の影に隠れ、ビッグサイトの姿は見えない。しかし、あの彼方から漂って来るのは、ただならぬ気配だ。この橋を渡られれば、正面切って止めるのは難しいだろう。
「うん。やって来るのを防ぐためにも次は……橋を破壊、かな」
二人は頷きを交わし、眼下の戦場へと加わっていく。
港区へ、敵の最終兵器を到達させぬために。
●
『う、ぐっ……!』
一体の天使が、血に濡れた胸元を押さえて飛翔する。橋脚へ向けて歌い続ける天使像のところへ。
『ガラテア! 何をしている!』
見上げる戦場では、潰走状態の仲間たちが復讐者に屠られて、次々と落ちて来る。
『あの連中を始末しろ! 儀式の邪魔をする者どもを!』
このままでは自分も海に沈む。そう判断した護衛は、天使像の衣に掴みかかった。穏やかな笑みを浮かべて歌い続ける天使像を向き直らせて、戦場を見せつける。
『儀式を完遂するのが、お前の役目だ! ガラテア!』
その光景を見てか否か、ふっとガラテアは歌声を止める。結んだままの口から聞こえてくるのは、電子音にも似た響き。
『はい。グラシャラボラスさまよりの命令は、儀式を完遂せよ、です』
『ああ、そうだ! さあ、奴らを……』
『ガードエンジェル。貴女は儀式の邪魔をしました』
穏やかな笑みを浮かべた天使像の背後に、熱を帯びた剣が浮遊する。その先端が己に向いているのを見て、天使は慌ててその手を離した。
『な、何? 違う! 邪魔をしたのは私じゃ……!』
瞬間、剣が天使の胸元に突き立った。翼から力が抜け、海へ落ちるかと思われた刹那、その肢体に無数の剣が殺到していく。
『……ッ! ……!』
細い躰を縫い留めるように刺さり続ける灼熱の剣。悲鳴すら上げられぬまま、肉を焼き貫く鈍い音と、肺から洩れる呻きだけが響き続ける。
『……ガラテアは、儀式の邪魔をする全ての者を破壊します。さようなら』
血肉の焦げる臭いが周囲に満ちる中、天使像は微笑んで宣告する。全身を串刺しにされ、赤黒い塊と化した肉隗に向けて。
『儀式を再開します』
ふっと剣が消失し、肉塊は海へ墜ちる。
そしてガラテアは再び歌い始めた。
護衛天使を殲滅し、その光景を見つめる復讐者たちを、一瞥もしないままに……。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【飛翔】LV5が発生!
【エアライド】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV2が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV2が発生!
【反撃アップ】LV1が発生!
神雫・イカリ
「橋は他のヤツがやってくれんだろ。俺は、こっちを抑えるとするかね」
相手はアヴァタール級。ネメシス形態で対応する
「…変身!」
天使と悪魔の力を宿した白と黒のアーマーを纏い、戦う
ヒーローとは周囲すら鼓舞し、己の戦いを魅せる者。それは世界が変わっても曲げれない信条だ
「だから、お前を斬り伏せて俺は先に進むぜ…!」
敵の攻撃を受けつつ【時間稼ぎ】
隙を見て、【グラップル】で一気に飛び込み【勇気】【斬撃】の技能を乗せてパラドクス発動
「英勇凱斬、ヒロイック・ザンバーッ!」
※アドリブ・連携お任せします
カペル・ファルケンベルク
(サポート)
そこに事件があるなら、ぼくは全力を賭すよ
行こう、トロイ!
得意なのはディガーパックから工事用重機を展開させて扱う戦法
相棒のモーラット、トロイメライが傍にいるから勇気も力も湧いてくる
機械が重そうに見えても身のこなしは素早い方さ
アームにドリル、クレーン、何だって使って立ち回っていくよ
戦い以外でも重機が役に立ちそうならみんなのために使いたいな
この体も心臓も機械にされてしまったけれど
ぼくのココロは今も熱く燃えているよ
消された過去で一緒に戦っていた皆の意志は、ぼくが継いでいくから
奪われた過去も、断ち切られた未来も取り戻すんだ。絶対に!
どんな局面だって、ここから建て直す!
※めいっぱいお任せ!
●
「次は橋を……!」
護衛天使は全滅し、復讐者たちは橋の上部構造へ向けて飛翔する。
一人を除いて。
「橋は他のヤツがやってくれんなら俺は……こっちを抑えるとするかね」
神雫・イカリ(天魔の電霊・g03598)が睨むのは、橋脚に向けて歌う麗しい天使像……ガラテア。制御しようとした護衛天使さえ屠った、暴走兵器。
時がかかりすぎればあれは儀式を完成させ、自分たちを世界から弾き出してしまう。主力がもどるまで、あれと闘う者が要る。
(「だが相手はアヴァタール級。素じゃ、勝ち目はねえ。となれば……」)
顔の前に持ち上げた手をぎゅっと握り、イカリは咆哮する。
「変身!」
天使と悪魔。相反する二相の力が足先からその身を迸り、鎧として組み上がる。覚悟を胸に翼を広げ、英雄は出陣する。
その時。
「一緒に行くよ。ここに挑むべき相手がいて、立ち向かう仲間がいるのなら……ぼくは全力を賭してそれを助ける」
その肩に、ぽんと機械の手を置いたのはカペル・ファルケンベルク(戦闘工兵・g03203)。モーラットの、トロイメライと共に。
イカリは鎧の裏で笑みを浮かべると、その手を叩いた。
「ありがてえ。頼むぜ」
「うん。行こう!」
そして二人は、無謀にも思える突撃を敢行する。
強大なる敵へ向けて……。
唸る、イカリの剣、カペルのアーム。こちらに背を向ける天使像は、身構える気配さえない。実力で劣ることが判っている以上、ここは先手必勝だ。
(「「喰らえ
……!」」)
だが二つの鉄塊は敵に届く直前、激しい金属音を上げて食い止められた。浮かび上がる無数の熱剣によって。
「!」
歌が止まり、天使像がゆっくりと振り返る。
『……ガラテアは、儀式の邪魔をする全ての者を破壊します』
敵は微笑んだまま。火花を散り、二人の攻撃が押し返される。
『あなた達は、儀式の邪魔をしましたね?』
「避けろ……!」
瞬間、爆裂した熱光が二人の皮膚を裂いた。辛うじて直撃は避けたものの、迸った血が冷たい海に落ちていく。
(「強い……! やっぱり二人じゃ、とても敵わない」)
(「ああ、そうだろうよ。わかってたぜ……でもな!」)
イカリは熱剣を弾き、再び敵へと向かう。
例え世界が歪んでも、曲げられぬ信条がある。ヒーローとは、困難に立ち向かう姿で周囲を鼓舞し、己の闘いを魅せる者であるということ。
「だからお前を斬り伏せて、俺は先に進む……ッ!」
無限に襲い来る熱剣を弾いて、前へ。時間を稼ぐことしか出来ぬとしても、機関銃の如き冷酷苛烈な攻撃に身を削られようとも、ただ前へ!
その背を見て、カペルも機械の心臓を奮い立たせる。
「トロイ……ぼくにもわけて。一緒に立ち向かう、勇気を!」
きゅーと鳴く相棒に励まされ、カペルはイカリの背後へと飛んで。
「そのまま、弾いて!」
「ああ。任せろ……!」
だがどれほど精神を研ぎ澄まし、力を振り絞っても、もはやイカリは限界。一瞬でも気を緩めれば、二人とも紅い霧となって海に散るだけ。
天使像は、にこやかに囁く。
『さようなら』
「いいや。どんな局面だって、ここから建て直してみせる!」
極限状況の中、カペルのアームが何かを射出する。それは激しい激突に紛れて、天使像の肩に食い込んだ。
『……?』
天使像が見たのは、ワイヤーフック。その意図に気付く間もなくウィンチが一気にワイヤーを巻き取る。
「近づけないなら引き寄せちまえばいい、か……! 助かったぜ!」
引き寄せられる天使像。イカリの勇気が剣に宿り、ひと際大きく輝きを放つ。その目が睨み据えるのは、二人でこじ開けた、希望そのもの。
「……英勇凱斬、ヒロイック・ザンバーッ!」
『!』
剣閃が、女神像の脇腹を穿ち抜いた。天使像は吹き飛んで橋脚へと激突し、そのままコンクリートを破砕して波間に沈む。
「……やったね!」
二人は、息を切らしながら互いを見る。
「ああ。だが奴が、今ので死んだとは思えねえ」
それでも恐らく、主力が戻るまでの時は稼げたはずだ。
破壊の化身と化した天使像は、どこから来るのか。
イカリとカペルは傷ついた身で暗い海を睨むのだった……。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【勝利の凱歌】LV1が発生!
【建造物分解】LV1が発生!
効果2【ラストリベンジ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV3になった!
レイン・フラワー
アドリブ&他者との絡みOK
簡単に言えば敵施設の破壊が第一目標なんだろう?
それに対し邪魔な者は排除するだけだ
悪魔である僕の翼で飛翔して囮になりながら飛行するよ
天使なんて嫌いだから殲滅にも程よく力が入るさ
使用するスキルは「双翼魔弾」
沢山打ち込めば施設を守ろうと動く天使も居るかも知れない
其れが誘導弾を引き連れて施設へ向かう様に施設近くへスキルを撃ち込む様にするよ
他にも妨害しようとしてくる者も居るだろう
其れでもあくまで施設を狙って攻撃を放ち続ける
隙間が出来たら急降下し其の勢いの儘、施設中心を獲物で叩き割る
其の隙間から内部へ侵入し内部から施設を破壊する
僕は傷付いても構わない
其れで人が傷つかなくて済むなら
月下部・小雪
つ、次はレインボーブリッジ、破壊しなきゃ、ダメなんですよね。
ぜ、全部終わったら修復のお手伝いしますから、い、今はごめんなさいです。
それでは、建物を壊すならミサイルさんの出番、です、
【重装甲高火力型モーラット・コミュ】を使って、とってもかっこいいコダマを呼び出します。
【飛翔】で一緒に飛びながらどんどん攻撃していきます。
ピグマリオンが景色に溶け込んでるなら、まとめてやっつけちゃいましょう。
コダマのミサイルポッドから雨あられとミサイルを発射してレインボーブリッジとまとめてふっとばしちゃいます。
※アドリブや連携も大歓迎
茅野・いつき
歯ごたえがありませんでしたね。長く殴れるのは良かったんですが。
次はいよいよ橋をぶっ壊す時ですね。楽しくなってきました。
大きなものを後を気にせず壊す。腕がなります。
白い変なやつの次は白い変な像ですか。それが動いてくると。
でも殴れるのならただのものでしょう?気にせず動くだけ。
橋を守っているというのならご自由に。僕はその橋を壊します。
攻撃してくるなら橋の周りを回るようにして誘ってみます。
橋を自分たちで壊すらなそれはそれで。来ないなら僕自身で壊します。
大きな橋ですが結局は足元が壊れれば上も壊れますよね。
その分丈夫にできているはずですが、それならそれです。
壊れないなら壊れるまで。簡単な話です。
エルティ・アーシュ
今度は橋壊し、だね
レインボーブリッジさんには悪いけれど、戦いが終わったらちゃんと直すからね
橋を壊してくれる人が多そうなら、ぼくは橋を壊すよりみんなを邪魔する敵の妨害をメインに動くね
もちろん仲間とは必要な時にしっかり連携していくよ
アウリーネも力を貸してね
この天使さん達は、何だか悲しそうなの
みんなを傷つける天使さん達を止めるために手加減しないでしっかり戦うけど、ちょっとでもアウリーネの花で悲しい気持ちが浄化されるといいの
その為にアウリーネ、今回は全力でお願いね
アウリーネの事はぼくが全力で護るよ
余裕があるならぼくも橋壊しをお手伝い
柱とか、ハープソードで壊せそうな場所を思いっきり斬ってみよう
アドリブ可
シル・ウィンディア
次は、橋を壊さないとっ!
引き続き飛翔モードで行動開始っ!
今回は、中距離で支援をメインに動くよ
世界樹の翼をtype.Cにして、魔力銃モード。
誘導弾で敵を撃っていくよ
連射して吹き飛ばしを試みて、敵に体勢を崩していくね
味方が攻撃されそうな時は、誘導弾を敵にあてて吹き飛ばしを行うね
怯んだらちょっとは隙を作れると思うから
こっちに狙いを定めてきたら、飛翔で後退しつつ、高速詠唱
海面に降下してから、天翔光撃破を撃つね
狙うは…
敵と射線上にある橋っ!
貫通撃で橋ごと貫いていければ儲けものっ!
敵が少なくなってきたら
天翔光撃破を連続魔法で撃ち続けて、橋の破壊をお手伝いっ!
…さて、ここまでしたら、儀式も邪魔できたかな?
●
最後の護衛天使が、海へ落ちる。
「歯ごたえがありませんでしたね。長く殴れるのは良かったんですが」
そう語るのは、茅野・いつき(双子月・g00758)。
「次は、橋を壊さないとっ! みんな、急ごうっ!」
シル・ウィンディア(虹色の精霊術士・g01415)が指し示す橋を月下部・小雪(デーモンのデジタルサマナー・g00930)が息を呑んで見上げて。
「レ、レインボーブリッジは……破壊しなきゃ、ダメなんですよね」
儀式を邪魔するだけでは、敵は同じことを繰り返してくるかもしれないからだ。とはいえ、心苦しいのは彼女だけではない。
「うん。レインボーブリッジさんには悪いけれど、この闘いが終わったらちゃんと直すからね……」
エルティ・アーシュ(受け継ぐ小竜・g01898)が翼を羽ばたかせて皆を追いかける。
敵の儀式が完遂すれば、橋はクロノ・オブジェクトと化し、破壊は不可能になる。それを防ぐために敵将の抑えに回った仲間も、そう長くは持たないはずだ。
上昇していくレイン・フラワー(デーモンの時間神官・g05535)が睨むのは、配置された天使像。
「簡単に言えば敵施設の破壊が第一目標なんだろう? 邪魔者は排除するだけだ。すぐに破壊してやるさ」
空中に浮かんですすり泣きながらも、敵は接近する復讐者たちを感知して、震えるように動き出す。
無数に配置された敵群を掻い潜り、この橋を突き崩すのだ。
悲嘆にくれた姿勢のまま、翼だけを動かして迫り来る天使像。
「白い変なやつの次は白い変な像ですか。なるほど、宙を飛ぶと。でも殴れるのなら、ただのものでしょう?」
いつきが身構えるが、その肩を優しく引いた者がいた。オラトリオのアウリーネを引き連れて、代わりに前へ出るのはエルティ。
「みんなもアウリーネも、ぼくが全力で護るよ。邪魔する敵は、任せて」
構えたハープソードが敵を打つ。その背後から跳んだ閃光は、シルの魔力銃。連射される魔力弾が敵の勢いを押さえ、ハープソードで叩き払う連携で、復讐者たちは橋桁へ向かう。
だが。
「やっぱり普通の攻撃だけじゃ効き目が薄いね。皆、急いで飛び抜けてっ!」
シルの言う通り。パラドクスを伴わない攻撃は牽制や繋ぎにはなるが、息の根を止めるまでは至らない。次々と迫る天使像を弾いても、それらは再び復讐者たちに追いすがるのだ。
「橋桁だよ。みんなは先に行って」
一時的に敵の群れを切り抜け、復讐者たちはエルティの合図で散開する。斬り払ってもなお、全く怯まぬ天使像。その悲嘆に、エルティは眉を歪めて下を見る。
「天使さん達、何だか悲しそうなの。みんなを護るために、手加減は出来ないけど……ちょっとでもアウリーネの花で悲しい気持ちが浄化されるといいの」
向き合って頷き、エルティは半身に語り掛けた。
「アウリーネ、今回は全力でお願いね。天使さんたちは、近寄らせないから」
その頭上から、浄化の花吹雪が降り注いだ。花弁は敵に触れると雪のようにほどけて、天使たちの泣き声を途絶えさせていく。鎮まった天使像は命の鼓動を止め、一つ、また一つと落下する。
無論、敵とてただ浄化されるだけではない。嘆き悲しむ小天使を無数に呼び出し、ダーツのような矢を放たせる。
「ここはぼくに任せて。橋をお願いっ」
剣を振るってアウリーネを護り、エルティは追いすがる一団を食い止める。
だが敵は橋の下方だけではない。橋桁の上からも、襲撃を察知した天使像が集まって来る。その目の前を掠めるように飛び抜けるのは、レインといつき。
「思ったより数が多いな。天使は大嫌いだ。殲滅にも、力が入りそうだね」
「攻撃して来そうですね。橋の周りを誘ってみましょう。橋を自分たちで壊すらならそれはそれ。来ないなら僕自身で壊します」
意を汲んだ二人は、二手に分かれて飛翔する。可能な限りの速さで、後ろの敵群を引き連れて囮を担うのだ。
回転するレインの眼前を、無数の天使像が塞いだ。しかし少年は、速度を緩めはしない。敵は爪を立てた鴉の群れの如く皮膚を引き裂いていくが、それでも彼は攻撃をかき分けて、橋へ向けて急降下した。
「僕は傷付いても構わない……其れで人が傷つかなくて済むなら」
翼から放たれるのは、魔力の弾丸。前を塞ぐ敵を穿って貫き、橋への攻撃が始まった。
その爆発音を聞きながら、いつきは僅かに口元をほころばせて。
「いよいよ橋をぶっ壊す時ですね。楽しくなってきました。大きなものを、後を気にせず壊す……腕がなります」
塔のすれすれで身を捻った彼女目掛けて、天使像が殺到する。そのまま塔へ激突する天使像に向け、彼女は橋桁を蹴って跳躍した。
「大きな橋ですが、足元が壊れれば上も壊れますよね。簡単な話です」
天使像が食い込んだ塔を狙って、渾身の拳が叩き込まれる。挟まれた天使像が砕け散り、鋼鉄の軋む悲鳴と共に塔に大きな亀裂が走る。
橋のすぐ傍を飛びながら闘う二人。施設の破壊者を優先してか、敵は周囲から集まってくる。
(「今なら撃てる。狙うは……敵と射線上にある橋っ!」)
それはまさに、考えもなく明かりに群がる虫も同じ。距離を取って海上へ飛び抜け、魔力の翼を広げていたシルには、ただの的だ。
「光よ、我が手に集いて力となり、暗夜を斬り裂けっ!」
高速詠唱と共に輝ける斬撃が迸り、二人の妨害をしていた敵を次々と切り裂いた。敵を貫通した斬撃は、そのままケーブルやハンガーに食い込んで亀裂を生じさせる。敵の小天使が群がってくるのを光の翼で防ぎ、シルは攻撃を続行する。
甲高い音の中、次々とパラドクスを叩き込まれる橋。蜂の巣をつついたように天使像は飛び回り、嘆きながら復讐者たちを妨害する。
橋の下部を回り込んで反対へ出た小さな影は、まだ見咎められていない。
「気付かれてないみたいですね、コダマ。全部終わったら修復のお手伝いしますから……い、今はごめんなさいです」
モーラットのコダマを引き連れ、そろりと橋桁の上へ頭を出したのは小雪。
「建物を壊すならミサイルさんの出番、です。重装甲高火力型の、とってもかっこいいコダマを呼び出して……」
と、言っている間に壁がゆらりと歪み、天使像が姿を現した。己の姿を周囲の景色に溶け込ませる、魔術的な迷彩の類で潜んでいた敵が、一斉に小雪に飛び掛かる。
「ふわわ! み、見つかっちゃいました! コ、コダマ、早く!」
蹴る、というより、敵を足場に逃げ回るような動きで、小雪は跳ね回る。その手のうちで、コダマが身を震わせて輝き、大量のミサイルポッドを装着していく。
「橋を壊して。アウリーネが、もう限界だよ」
浄化の花吹雪も、擦り切れたように少なくなる中、エルティが振り返る。
「流石に丈夫ですね。でも、壊れないなら壊れるまで続けるのみ」
「ああ。橋桁の下からも撃ってやる。内外から仕掛けよう」
いつきの拳は擦り切れて、レインの身からは血が滴る。
「魔法で援護するよ! 小雪さん、最後の一押し、お願いっ!」
そういうシルにも、敵は群がる。遥か橋の下では、巨大な爆発音が響き、ガラテアに挑んだ仲間の苦戦が伝わってくる。
「あ、わ、わ! もうちょっと! もうちょっと!」
弄ばれる落ち葉のように打撃を受けながらも、小雪の腕の内でコダマがロケット花火の集合体のようなものに姿を変えた。きゅーっ、という鳴き声が、準備の完了を伝えて来る。
額に青あざを作りながら、小雪はコダマを抱え上げる。見下ろすは、ずたずたに裂かれた虹の橋。
「コダマ、今です! レインボーブリッジごと、ふっとばしちゃってくださいっ!」
瞬間、無数の小ミサイルが解き放たれる。それは不規則な軌跡を描く閃煙となって飛翔し、群がる天使像を突き刺した。そのまま敵を引き連れて橋へと衝突し、視界を白く飛ばす。
「……っ!」
閉じた目にも焼き付く爆発が起こり、すでに攻撃を加えられていた橋桁が大きく揺れた。大質量は橋の内部にいた天使像を圧し潰し、ハンガーが引き千切れて浮かんでいた敵を一瞬で引き裂く。吹き上がった炎が慌てる敵を呑むと、橋は金属の絶叫を上げながら歪み、傾いていった……。
「や、やった……! やりましたよ、コダマ!」
喜ぶ小雪の下で、橋桁を包んだ土煙を払うのは、いつきとレイン。
「ふう……派手でいいですね。こういうのは」
「敵が逃げていく。つまり、破壊出来たということか」
殺到してきていた敵は、今や鳥の群れが散るように江東区へ向けて飛んで行く。追撃の圧から解放され、二人のところに来るのはエルティ。
「橋を護れっていう命令が、失敗したと考えたんだね」
レインボーブリッジは反対側のケーブルとハンガーで辛うじて形を維持してはいるが、ねじれたように歪んでは、橋梁としての役割を果たしはしないだろう。橋の破壊は、完了したのだ。
「……さて、ここまでしたら、儀式も邪魔できたかな?」
シルの呼び掛けに、復讐者たちは海を見る。
最後の敵の気配は、水の中でまだ光っていた。
こんな状況になろうとも、己の任務にしがみつき制御を受け付けない暴走兵器……。
それと決着をつける時が、やって来たのだ。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【飛翔】がLV7になった!
【フライトドローン】LV1が発生!
【隔離眼】LV1が発生!
【植物活性】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
【先行率アップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV4になった!
凪沙・悠璃
……ただ単に決戦兵器を用意すれば良いというものじゃないだろう。
それどころかまともに運用も出来ないなんて、もしかして君たち馬鹿なのか?
──なんて、思わず無駄口を叩いてしまう程度には呆れているよ。
その儀式も君を始末すれば破綻する。
虹の橋の破壊は他に任せて、俺は大天使との戦闘に集中しよう。
当然、飛翔を用いる。
時間は此方に味方しない。
ならば、仕掛けるのは短期戦──一撃離脱戦法だ。
"蒼穹の凪"によって大天使の放つ無数の剣を見切る。
拳銃の射程内に入ると同時に剣を銃撃し、その軌道を逸らす。
攻撃後の隙を見逃すつもりはない。
即座に持ち変えた妖刀で、擦れ違い様に斬撃を放つ。
それは宛ら天使の合理性と、悪魔の周到性。
シル・ウィンディア
儀式は…
しっかりと邪魔をさせてもらうからっ!
引き続き、飛翔で飛んで、空中戦を挑むよっ!
左手に創世の小剣、右手に、世界樹の翼type.Cをもって…
世界樹の翼から誘導弾を連射して、吹き飛ばしを試みるね
怯んだら、エアライドで急速接近して、剣の斬撃で同じく吹き飛ばしを試みるね
その後は、飛翔で一気に離脱っ!
離脱時は、残像を生み出して、敵の攻撃に対してフェイントをかけつつ後退だね
しばらくは、ヒット&アウェイを繰り返して…
味方の攻撃が厚くなったら、パラドクスの詠唱を開始。
精神集中して、詠唱を行い…
全力魔法で、精霊収束砲っ!
これで、決めて見せるっ!
…さぁ、吹き飛べーーっ!!
ふぅ、つかれたぁ~。
エルティ・アーシュ
橋は壊したよ
でも、儀式は続いてるんだね…みんな破壊、なんてさせないよ
パラドクスはレジェンダリースマイト
【飛翔】、それに【一撃離脱】や【空中戦】の技能を活用するよ
仲間の動きを見て可能な限り連携するね
仲間が危ない時は後退の声掛けや手助けをして、誰も倒れないようにするの
それに歌はぼくも負けないの、誘惑されても【勝利の凱歌】でみんなを勇気づけるよ
アウリーネも疲れてると思うけど…ぼくが最後まで護るから、もう少し手伝って
何か気づいた事があったら教えてね
姿も歌も綺麗な大天使さんだけど、何かぎこちないの
それにその力はみんなを助けるため、平和のため、じゃないんだよね…
それなら、ぼくは全力で止めるよ
アドリブ可です
月下部・小雪
レインボーブリッジさん、も、もう壊れてしまいそうです!
で、でも、あの大天使をやっつけて儀式を止めなきゃ無駄になってしまいます。
【飛翔】で飛び回りながら大天使を攻撃、です。
たくさんの幻影の大天使に怖気づいてしまいそうになるけど、聞こえてきた【勝利の凱歌】に勇気づけられます。
そ、そうです。ま、周りにはディアボロスの仲間がいっぱいです。
みんな一緒なら怖くありません!
コダマ、まとめてやっつけちゃってください!と【ワイファイスパーク】で幻影ごとまとめてびりびりしちゃいます!
※アドリブや連携も大歓迎
茅野・いつき
ようやく体が温まってきましたね。
橋を壊すという難しいことも終わって、あとは群れのボスを殴るだけ。
僕は頭が悪いので1つのことに集中するしかないんですよ。
細かいことを気にせずに目の前を相手をぶん殴りましょう。
相手は海の中?濡れるのは面倒なので少し上で待ちますね。
足場兼エアライド用のフライトドローンを待機させておいて様子見を。
上がってきたらまずは間髪入れずに殴ります。御託はいらない。
幻で数を増やすのは僕にとってはどうでもいいです。
殴れる相手が増えるだけのこと。全員倒してしまえばいいんでしょう?
とはいえ幻相手では歯ごたえがないかもしれません。
やっぱり手ごたえがある実体を殴るのが一番ですから。
●
頭上から降り注ぐ爆発音。イカリが振り返ると、レインボーブリッジはクジラの咆哮にも似た音を立てながら傾いていく。
「やったか……!」
だが顧みる余裕はない。さざ波立つ海面から歌声が鳴り響くと、幻影の大天使が飛び出した。
「くっ……」
敵の勢いに、防戦一方。迫る幻影から一撃を貰うかと思った刹那。幻影が、真っ二つに斬り払われた。
「橋は壊したよ。でも、儀式は続いてるんだね……みんな破壊、なんてさせないよ。後は、ぼくたちに任せて」
割って入ったのは、エルティ・アーシュ(受け継ぐ小竜・g01898)と、アウリーネ。
「レインボーブリッジさん、も、もう壊れてしまいそうです! で、でも、あの大天使をやっつけなきゃ……!」
コダマを抱きしめた月下部・小雪(デーモンのデジタルサマナー・g00930)が頭上を振り返る中、次々と戦場へ降下してくる復讐者たち。
海が裂け、その前にゆっくりと浮かび上がるのは、微笑を湛えた天使像だ。
『新たな敵対者を確認しました』
「おや。濡れるのは面倒なので少し待とうかと思いましたが。わざわざ殴られに来てくれるなんて、親切ですね」
茅野・いつき(双子月・g00758)が語る傍で、凪沙・悠璃(束の間の運命・g00522)は水面に揺れる軍帽を流し見る。
「……ただ単に決戦兵器を用意すれば良いというものじゃないだろう。それどころかまともに運用も出来ないなんて、君達には呆れ返るよ」
この化け物は、もはや制御不能。ここで、儀式を止めなければ。
「強いぜ……気をつけろよ」
無茶をし続けたイカリは、息を吐いて橋脚に片膝を突いた。
「うん、ありがとう。あとは任せて! 儀式は……しっかりと邪魔させてもらうからっ!」
左手に刃を、右手に銃を抱いて、シル・ウィンディア(虹色の精霊術士・g01415)が翼を広げる。
『……ガラテアは、邪魔をする全てを破壊します』
そして天使像は、その力を解放する。
やってみろ。そう語る代わりに、復讐者たちは一斉に飛翔する。
虹の橋を巡る闘いに、決着をつけるために……!
●
抱き留めるように翼と腕を広げ、天使像は歌い始める。現れる大天使の幻影は、まるで世界の終わりを告げるかのよう。
「難しいことも終わって、あとは群れのボスを殴るだけ。僕は頭が悪いので1つのことに集中するしかありません」
だがいつきは、破滅をもたらす天使の群れにも、怖じずに突っ込む。
「ようやく体が温まってきたところですし……さあ。行きますよ」
向かい来る幻影の群れ。視界を塞ぐほどの白き翼を、いつきの拳が一打、また一打と、それらを散らして。
『迎撃しなさい』
幻影の閃光が、身を穿つ。それも顧みず、いつきは拳を振るいながら幻影をかき分ける。
「幻で数を増やすなど、どうでもいい。全て殴り倒した上で、あなたをぶん殴るだけのこと」
そしていつきは、放たれる閃光ごと幻影を殴り抜けた。白雲を突き破る飛行機のように。
『敵対者一名の接近を確認しま』
その拳が、そのまま敵を穿つ。大理石を殴るような手応えに、拳が血を噴いたと同時に、敵の胸元にひびが走る。
『損傷を検知』
「御託はいらないんですよ」
次々と打ち出される拳。天使像は幻影を放ちながら後ろへ下がる。だが無謀な突進が切り開いた隙を、見逃す道理はない。
(「この儀式は、君を始末すれば破綻する。そうだろう? そして時間は、此方に味方しない。ならば……」)
激しい肉弾戦の下方を、滑るように飛翔する影。天使像の気配探知がそれを捉え、熱剣が瞬時に降り注ぐ。機銃掃射にも似た火線が海面を薙ぎ払った刹那、銃弾がそれを弾いた。
『下方に敵対者を感知。撃墜します』
「仕掛けるのは短期戦。一撃離脱で行かせてもらう」
瞬間、悠璃は自動拳銃を腰に叩き込むと、跳ね上がるように上昇した。
降り注ぐ熱剣の掃射。その中を、悠璃は身を舞わせて交差する。肩口、頬、腿……灼熱が筋となって身を走るのにも構わず、妖刀を抜いて。
『敵対者、急接近。射角修正……』
「それでいいのかい? こちらに集中するのが正解か?」
隣からは、再び幻影を突き破ったいつきの拳。天使像はギリギリでそれを避け、即座に熱剣の先をそちらに向ける、その時。
「外れだ。そうだよ。こちらを撃ち抜いていれば、よかったんだ」
二人の間を、悠璃が飛び抜ける。悪魔の如く周到に、天使の如く合理的に……その一閃は、天使像の翼と片腕を斬り払っていた。
『!?』
初めて、天使像に動揺が走る。先ほどとは、敵の実力が違う。個体ごとにそれほど大きな力の差があるとは思えないのに、と。
『速度、耐久力の上昇……及び、攻撃威力の急激な増加を確認しました』
「そうですか。まあ、残留効果ですけど」
「重ね合わせたのは飛翔だけじゃないからな」
同時に攻め掛かる二人。
「続いて撃ち込んでいくよっ! 一気に押し切ろう!」
「ま、周りには仲間がいっぱいです。一緒なら怖くありません!」
それに合わせ、シルの魔弾が、小雪のコダマやエルティのアウリーネが、一斉に攻撃を仕掛けた。包囲攻撃に、天使像は咄嗟に身を捻って海面近くへ下降する。
このまま……! と思った、その時。
『戦術を変更します』
総毛立つような予兆を感じ、全員の手が一瞬止まる。
「離れてっ」
割って入るように飛び込んだエルティの前で、魅了の権能が波となって周囲に迸った。空間が虹色に歪み、胸の内を引き毟る感覚が脳髄を焼く。
「……っ」
だが仲間たちを攻撃から守りながら、エルティ本人は引き下がらない。耳から流れる血を拭い、その目が睨むは歌う天使像。
「姿も歌も綺麗な大天使さんだけど……この力はみんなを助けるためや、平和のため、じゃ、ないんだね……」
全身が粟立つ。波打って広がる歌声が、身を任せれば楽になれるぞと、心身を引き毟る。
だが。
「ぼくは……全力で止めるよ。歌なら、ぼくも負けないの」
唇を噛み、エルティは痛みで己を引き戻した。ハープソードの音色と己の歌で波を和らげながら、敵目掛けて飛翔する。近づくほどに心は千々に乱れ、音も視界も白く飛ぶ。
それでも。
「アウリーネを。みんなを。……ぼくは、最後まで護る」
目を閉じて、エルティは刃を振り抜いた。石を砕く、固い手応え。刃は天使像の胸元まで喰い込み、敵はそのままがっくりと腕を落とす。
「やっ……」
やった、と、言おうとした時だった。敵が、跳ね起きるように手を伸ばしたのは。小さな天使が咄嗟にその身を突き飛ばし、天使像の腕が空を切る。
「ア、アウリーネ……! ありがと」
『ガラ、テア……は、儀式を……』
袈裟に抉られ、全身をひびに蝕まれても、彫像は動く。閉じたままの目から、割れ砕けた傷口から、血を噴き出させて、それでもなお。
「まだ動くのか。頑強だな。いい加減、しつこいよ」
「ええ。僕も飽きました。とどめを刺しに行きます」
「俺も続くぜ。へばってるだけは性に合わない」
悠璃、いつき、イカリ。エルティとアウリーネもまた、身を翻して向かっていく。天使像はひびで裂けた口を開いて、咆哮した。
『完遂、します……!』
手負いの猛獣と化し、敵は無数の剣を迸らせる。全てを寄せ付けないように。
「うう……怖いです。でも……」
独り、上空へ向けて飛びながら、小雪はコダマを抱きしめていた。その隣に舞うのは、シル。
「うん。皆、攻めに出てる……決めるなら、今しかない」
敵は渾身で滅びに抗い、最後の瞬間まで儀式を継続するだろう。必要なのは、最後の一押しと、それを決める隙。
「そうです……全てを無駄になんて、出来ません」
二人は頷き合う。小さな鳴き声と、勝利の凱歌に勇気をもらい、小雪はぎゅっと拳を握って。
「とどめをお願いします。わ、私、行きますから……!」
意を決し、小雪は重力に身を任せた。その速度はすぐに自由落下を超え、急降下の飛翔となって。
天使像は、即座にその動きに気付いた。
『邪魔は、させません……!』
上方へ飛び出す、無数の幻影。放たれる、無数の光線。肌を焼かれる痛みに耐えながら、小雪はコダマを庇ってその中を飛び抜けて。
「まとめて、びりびりしちゃってください! 行って、コダマ!」
そして小雪は、天使像へ向けてコダマを投げた。幻影がそれを迎撃するより早く、小さな毛玉から紫電が走る。周囲全てを宙に縫い留める電撃の網となって。
『ガ……ガラ、テア! は……ッ!』
天使像が腕を伸ばしたのは、小雪に対してか。それともその向こうの、橋に対してだったか。いずれにせよ、その指が何かを掴むことは、もうない。
上空に構えているのは、シル。全能力を結集した渾身の単照準攻撃魔法は、すでに全ての残留効果を載せて、魔法陣を描き終えている。幻影は本体と共に宙に磔になり、熱剣は攻め掛かる仲間たちに向いていて、もはや敵は的も同じ。
「足止めありがとう! これで、決めて見せるよっ! ……さぁ、吹き飛べーーっ!」
大気を割った閃光が、咄嗟に放たれた権能の波を突き破った。天使像の姿も、言葉さえも暗い海へと押し飛ばす。
『儀……式……を……ッ!』
光は全てを呑み込んで、尾を引きながらぷつりと途絶える。
息を切らす復讐者たちが見つめるのは、稲妻が落ちた後のように泡立つ海面。
割れ砕けた破片が、その波間に沈んでいく光景だった。
●
「ふぅ~……つかれたー……」
闘いは終わり、長い嘆息が波音に散る。
「儀式の核となっていた敵の始末は完了。儀式は破綻した。万全だね」
「幻影は手応えが薄かったですね。もう少し殴れればよかったですが」
「俺ァ、もうだるい……数日は、チャンバラは勘弁だぜ」
闘いの痛みは、熱を帯びて身に残る。冷たい海風が、飛翔する復讐者たちを撫でて、それを和らげて。
「これで、人がたくさん殺されちゃうのは、防げたかな。そうだといいけど」
「え、ええ。きっと大丈夫です! だって、その為に……ああしたんですから」
振り返ったレインボーブリッジは、赤黒い煙を吐きながらねじれた姿を晒している。
橋は完全にその機能を失った。巨大兵器があそこを渡るのはもう不可能だ。
復讐者たちは戦争へ割り込もうとする敵の、決戦兵器を封じたのだ。
「あとは……」
誰かの囁き。その続きは、口にされずともわかる。
新宿島へ向けて帰還する復讐者たちの目は、真っ直ぐに見据えていた。
未来を。
すなわち……港区決戦の日を。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【完全視界】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
【勝利の凱歌】がLV2になった!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【エアライド】がLV2になった!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV6になった!
【命中アップ】がLV2になった!