リプレイ
クィト・メリトモナカアイス
ん-む……相変わらずとんでもないやつら。
あっちが「呉」でこっちが「蜀」。なるほど三つ巴ってそういう。となると残る一つはもちろん「魏」。
人が生きるに目的があり。
それが相容れぬ人同士が争うのは仕方のないことでもあるけれど……蟲将は戦いそのものが目的なのでどうしようもない。とても迷惑な奴ら。
迷惑な奴らしばき倒すため。まずは戦いを止めねば。
というわけでそこまで。
戦いの最前線、2つの勢力がぶつかるところに割って入ろう。
黄金猫拳打棒で木槍や棍棒を弾き攻撃を防御。そんなもの効かぬ。
この黄金の肉球が目に入らぬかー!
金ぴかは権威の証でもあるし、無力化させながらだとそれなりに畏怖させる効果もあるかも……? 【罪縛りの鎖】でぐるぐる巻きにして無力化しつつ畏れさせよう。
我らこそ第四勢力。蟲将を滅ぼし汝らに平穏と富をもたらすもの。
とりあえずこの戦場のやつらを殴り倒したら後ろでふんぞり返ってるやつらも殴りに行くのだけど。偉い奴らはどっちにいるのだろう。
知っているか微妙だけど可能なら蟲将の拠点の場所とかも聞きたい。
エイレーネ・エピケフィシア
リグ・ヴェーダの攻略が始まる前、蹂躙戦記イスカンダル奪還戦で初めてその名を耳にした山越の地へと、ついに辿り着く日が来ました
人々に争いを強いる蟲将も、彼らの跋扈を許している偽りの神々も、全て滅ぼし尽くさねばなりません
解放のための第一歩をここから始めましょう
人々が争っている所に【狼変身】した姿で現れ、咆哮を聞かせて行動不能状態に追い込みます
それから《神護の長槍》と《神護の輝盾》を構えた人の姿に戻りましょう
「突如現れた獣の咆哮に身体が怯んで動けず、しかも獣は女の姿に変わった」という神秘的な体験は、我々の言葉に有無を言わさぬ説得力を与えるでしょう
聞きなさい、望まぬ争いを強いられた善き人々よ
我々は異形の蟲どもを討ち滅ぼすために、人々を護る神より遣わされた使者です
わたしの一声であなた方が動けなくなったのは、争わぬことが神の御心であるゆえと心得てください
我らはこれより蟲将との戦いに臨みます
あの怪物どもは何処に陣取って、人々に指図しているのですか?
居場所さえ分かれば、たちどころに裁きを下して参りましょう
「ん-む……相変わらずとんでもないやつら」
時先案内人の説明を聞いて、そう呟くのは銀髪に褐色の肌がよく映えるリターナーのディアボロス、クィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)だ。
「あっちが『呉』でこっちが『蜀』。なるほど三つ巴ってそういう。となると残る一つはもちろん『魏』」
冷静に敵のことを分析するクィト。間違いなく敵はその三勢力に別れているのだろう。
「リグ・ヴェーダの攻略が始まる前、蹂躙戦記イスカンダル奪還戦で初めてその名を耳にした山越の地へと、ついに辿り着く日が来ました」
琥珀色の魅力的な瞳が美しいウェアキャットのディアボロス、エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)が頷く。
「人が生きるに目的があり。それが相容れぬ人同士が争うのは仕方のないことでもあるけれど……蟲将は戦いそのものが目的なのでどうしようもない。とても迷惑な奴ら」
「えぇ。人々に争いを強いる蟲将も、彼らの跋扈を許している偽りの神々も、全て滅ぼし尽くさねばなりません。解放のための第一歩をここから始めましょう」
「んむ。迷惑な奴らしばき倒すため。まずは戦いを止めねば」
やるべきことは既に分かりきっている。
「というわけでそこまで」
戦いの最前線。呉と蜀という2つの勢力がぶつかり合っているまさにその場所に、クィトと、そして【狼変身】のパラドクス効果で狼に変身したエイレーネが割り込む。
突然割り込んできた2人(兵隊達の主観では1人と1匹)ごと捻り潰そうと、兵隊達は全身を続けるが、ディアボロスに通常攻撃など通用するはずもない。
クィトは黄金猫拳打棒で棍棒や先端に尖った石をつけた木槍を弾き返し、叫ぶ。
「この黄金の肉球が目に入らぬかー!」
(「金ぴかは権威の証でもあるし、無力化させながらだとそれなりに畏怖させる効果もあるかも……?」)
という目論見も兼ねてのものであったが、これは成功したのか少し怪しいところであった。見慣れぬ金ピカに驚いている様子だけは見てとれる。
そこで、エイレーネが咆哮を放ち、周囲一帯の兵隊達の動きを一瞬止める。
直後、エイレーネはいつもの長槍と輝盾を構えた人の姿へと戻る。
(「『突如現れた獣の咆哮に身体が怯んで動けず、しかも獣は女の姿に変わった』という神秘的な体験は、我々の言葉に有無を言わさぬ説得力を与えるでしょう」)
という目論見だが、こちらもとりあえず驚きを与えていることだけは間違いなさそうだ。
「聞きなさい、望まぬ争いを強いられた善き人々よ」
そうして、動きを止めた兵隊達にエイレーネは呼びかける。
「我々は異形の蟲どもを討ち滅ぼすために、人々を護る神より遣わされた使者です。わたしの一声であなた方が動けなくなったのは、争わぬことが神の御心であるゆえと心得てください」
「オマエ、ナマエ、カミヨリツカワサレタシシャ、イウのカ?」
だが、エイレーネの堂々とした呼びかけに対し、返ってきた言葉は、ディアボロスの翻訳能力を介しているはずなのに、非常に片言な日本語であった。恐らく、そもそも言語という文化が十分に発達していないのだろう。
神という言葉も理解できていない様子だ。この地域には神の信仰も届いていないのかもしれない。
「……私はエイレーネです。争いをやめなさい」
「ワカッタ、エイレーネ。オレラ、ツヨイやつのイウことキク」
エイレーネの言葉に、兵隊達が頷く。本当に強いものの指示に従うだけの、よく言えば素直な人々のようだ。
「我らこそ第四勢力。蟲将を滅ぼし汝らに平穏と富をもたらすもの」
伝わらないかも、と思いつつ、クィトも名乗りをあげる。
「ワカッタ。ダイヨンセイリョク」
案の定通じなかったが、本題はそこではないので、クィトは話を続ける。
「とりあえずこの戦場のやつらを殴り倒したら後ろでふんぞり返ってるやつらも殴りに行くのだけど。偉い奴らはどっちにいるのだろう」
「えぇ。あの怪物どもは何処に陣取って、人々に指図しているのですか? 居場所さえ分かれば、たちどころに裁きを下して参りましょう」
「エライ奴、マチ作った、カイケイ言ってた」
呉に所属していた兵隊が答える。
「コッチのマチ、ハ」
蜀に所属していた兵隊も答える。
恐らく、『会稽』と『巴』だろうか。どちらも三国志に出てくる地名だが、当然兵隊達がいうような場所ではない。名前を引っ張ってきただけの場所だろう。
恐らく、クィトが最初に想像していたようにあと一つ、「魏」の都市があり、戦争をする3つの都市を組にして配置しているのだろう。
得るべき情報は得た。ならば次は逃げた蟲将を追撃し、戦力を削ろう。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【罪縛りの鎖】LV1が発生!
【狼変身】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
夏候・錬晏
※連携アドリブ歓迎
人の戦は、エイレーネ殿とメリトモナカアイス殿が沈めてくれたか
ひと足先に蟲将らの追撃へ向かおう
黒龍偃月刀を携え、撤退する気配を追いかける
とはいえ、指揮官が高みの見物をしている以上は、向こうも待ち構えている兵もいるかもしれない
警戒は最大限に、特に地面に気を配って進む
不自然な土の盛り上がりを目印に進軍の歩を抑えれば、【神速反応】で『蜀軍宝蟻兵』の動きを察知
姿を現すと同時に覚醒の一撃を一気に解き放ち、【命中アップ】の一閃で容赦なく宝蟻兵を両断
その勢いは<衝撃波>を伴い、蟲将らの波状攻撃をけん制する
それでも、逆説連鎖戦な以上は反撃は免れない
蟻の大群は、周りの木々や岩肌を利用して一か所に留まらないように立ち回り、偃月刀で薙ぎ払いながらダメージを軽減を図る
刺されて痺れが広がるそれは、まるで毒のよう
だがそれごときて鈍る武ではないと、気にも留めずに攻め立てる
クィト・メリトモナカアイス
ぬーん……これだとそこがどこかもよく分からぬ。困る。
群蟲三国志で生まれ流れ着いた法正、趙雲を除き、リグ・ヴェーダで生まれてこれまでに相手にしてきた蟲将は典韋、月英、甘寧。
どこの勢力にジェネラル級がいそうかも分からぬ。ぬーん。
こうなれば適当に殴るしかない。今日は呉の気分なので呉を殴ろう。
呉の方向に撤退していった敵を追撃。
追いついたら浮遊球形ガジェット「モナカ」衝撃型を呼び出し、「衝撃のデザートリンクス」。ふよふよと敵の方に近付いたと思えば熱風を伴う衝撃波を放つモナカの攻撃で、敵を吹っ飛ばすと同時に焼こう。
他の復讐者が先に戦闘を始めていたらそこに追撃を入れる形で。
反撃の蟻の大群による攻撃……と思ったらなんか雷飛んできた!
地面に突き刺した黄金猫拳打棒で防御を行い、雷霆の直撃は避けよう。
民の守護者的に。
どー考えても汝らとても迷惑。
こう……倒した後の統治とか民の生活を考えるまでもなく。全員しばき倒す。
エイレーネ・エピケフィシア
典韋が話したことによれば、于吉と猩紅妃という2体のジェネラル級が山越で生まれた、とのことでしたね
他には、蹂躙戦記イスカンダルで取り逃がしたカーリーが戦力を補充すべく山越に向かった疑いもあります
尤も、これらの三者が現在も山越にいる確証はないのですが……
今は眼前の敵を討ち、進み続けるしかありませんね
《神護の長槍》と《神護の輝盾》を手に駆け、逃げ去ろうとする敵を追撃します
その背を視界に収めるや否や槍を投擲し、『天翔ける影の槍』を発動
空中に現れる多数の幻影の槍を射出し、敵の背中を容赦なく突き刺しましょう
人々に終わりなき争いを強いる怪物どもよ、覚悟なさい!
蟻の群れが放つ稲妻は盾で受け止め、その魔術耐性によって威力を軽減
もし可能であれば雷が放たれる前に蟻の群れを出来るだけ薙ぎ払い、陣の弱体化を狙います
反撃を凌いだ後は、内包する魔術によって手元に戻った槍を再び投げつけてパラドクスを発動
逃げるなら更に走って追撃し、殲滅を果たすまで応酬を繰り返します
それほどに戦乱を望むならば、我らがあなた達に与えましょう
「人の戦は、エイレーネ殿とメリトモナカアイス殿が沈めてくれたか」
人間同士の戦が終わっていることに安堵の息を吐くのは義に篤いリターナーのディアボロス、夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)だ。
「んむ。だけれども、ぬーん……これだとそこがどこかもよく分からぬ。困る」
そう呟くのはクィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)だ。人間達は方向を指し示すだけであった。とはいえ、これから蟲将も追撃する。その逃げる方向なども考慮すれば、大まかな位置は掴めるかもしれない。
「群蟲三国志で生まれ流れ着いた法正、趙雲を除き、リグ・ヴェーダで生まれてこれまでに相手にしてきた蟲将は典韋、月英、甘寧。どこの勢力にジェネラル級がいそうかも分からぬ。ぬーん」
「はい。典韋が話したことによれば、于吉と猩紅妃という2体のジェネラル級が山越で生まれた、とのことでしたね。他には、蹂躙戦記イスカンダルで取り逃がしたカーリーが戦力を補充すべく山越に向かった疑いもあります。尤も、これらの三者が現在も山越にいる確証はないのですが……」
エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)がクィトの言葉に頷きながら、自分の持っている情報も付き合わせる。
「こうなれば適当に殴るしかない。今日は呉の気分なので呉を殴ろう」
「えぇ。今は眼前の敵を討ち、進み続けるしかありませんね」
「呉だな。承知した」
クィトの提案にエイレーネも錬晏も頷く。
かくして、三人は既に戦場を離れ撤退しつつある呉軍の蟲将を追撃することとした。
先行するのは錬晏。
龍の透かし彫りが施されている黒刃の偃月刀を構えて、地面の土が盛り上がっているところなどを目印に呉軍の撤退する部隊を追いかける。
(「指揮官が高みの見物をしている以上は、向こうも待ち構えている兵もいるかもしれない、と警戒していたが……」)
なんということはない。指揮官たるアヴァタール級共々、トループス級蟲将『蜀軍宝蟻兵』が撤退している背中が見える。
とはいえ、警戒してしすぎることはない。錬晏はさらに警戒しながら接近し、パラドクスの射程に入ると同時に、パラドクスで攻撃を開始する。
極限まで集中力が高まった状態を維持し、残像を放ちながら一気に蜀軍宝蟻兵に接近。そのまま黒龍偃月刀で両断する。その勢いは衝撃波を伴い、周囲の蜀軍宝蟻兵達にも波及する。
対する蜀軍宝蟻兵は宝具によって雷の力を宿した蟻の大群を召喚し、地中を移動しながら、錬晏に襲いかかる。
(「やはり、逆説連鎖戦な以上は反撃は免れないな」)
もはや逆説連鎖戦も慣れたもの。錬晏は冷静にその反撃を黒龍偃月刀で防御していく。
雷の牙が錬晏に襲いかかる。雷が錬晏を襲い、一瞬筋肉が跳ねるが、それがどうした、と錬晏は動き続け、武器を構え続ける。
「聖なる槍よ! 悪しき者どもを一人たりとも逃すことなかれ!」
「この衝撃こそ砂漠の威風」
そこにエイレーネとクィトが続く。
エイレーネは神護の長槍を投擲し、クィトは浮遊球形ガジェット「モナカ」衝撃型を呼び出し、嗾ける。
神護の長槍の周囲に、いくつもの槍の幻影が周囲に出現し、無数の蜀軍宝蟻兵達を飲み込む。
浮遊球形ガジェット「モナカ」衝撃型が熱風を伴う衝撃波を放ち、敵を吹き飛ばしていく。
対する蜀軍宝蟻兵はそれぞれ、量産型宝具から凄まじい雷の矢を乱射し、エイレーネを攻撃し、その一方で、宝具によって雷の力を宿した蟻の大群を召喚し、陣を展開させ、凄まじい雷霆を放ち、クィトを攻撃する。
エイレーネは冷静に雷の矢を神護の輝盾で受け止めて攻撃を防ぎつつ、次の攻撃に備えて手元に槍を戻す。
「反撃の蟻の大群による攻撃……と思ったらなんか雷飛んできた!」
敵が陣を組んだあと雷で攻撃してくるとは思わず、クィトは咄嗟に得物である黄金猫拳打棒を地面に突き刺してアースを取りつつ避雷針代わりにして防御し、直撃を避ける。
「民の守護者的に。どー考えても汝らとても迷惑。こう……倒した後の統治とか民の生活を考えるまでもなく。全員しばき倒す」
そう宣言し、クィトは再び、浮遊球形ガジェット「モナカ」衝撃型を手元に呼び寄せる。
「えぇ。それほどに戦乱を望むならば、我らがあなた達に与えましょう」
流石に一度の攻防で決着がつくほどではない。
だが、それならば殲滅を果たすまでこの応酬を繰り返すまでのこと。
蜀軍宝蟻兵が全滅するまで、そう時間はかからなかった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【神速反応】LV1が発生!
【熱波の支配者】LV1が発生!
【落下耐性】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
【ガードアップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
夏候・錬晏
※連携アドリブ歓迎
黒龍偃月刀を振って宝蟻兵の体液を払う
もうあとは『諸葛瑾』しかいない
部下を捨て駒に、まだ背を向けて逃げているのであれば追跡しよう
戦意を練り込んだ朱殷の闘気は、黒龍偃月刀に取り巻き、龍の鱗を表面に浮かび上がらせる
『諸葛瑾』の背を捉えれば、踏み込みの速度を上げて一気に近接し、【先行率アップ】の一撃を叩き込む
花弁のように飛び散る龍の鱗は毒を孕む
それは微弱で即死には至らないものだが、確実に思考を蝕む
猪突猛進の武人と思ってくれるのなら好都合
力押しの武芸を装い、バラドクスの斬撃を叩き込み続ける
どのような反撃がくるかは不明だが、冷静に策を見極め、右腕の大籠手と戦花護紋を盾として【ガードアップ】でダメージを軽減しよう
あまり間合いは取らず、近接距離を保って攻め立てる
膝を付いたのは、そもそもの体力が尽きたわけではないと分かるだろう
見かけで人を判断し、侮ったのが失策だったな
容赦なく偃月刀を振るい、その首を刎ねて討ち取ろう
「諸葛瑾はまだ逃げているのか」
黒龍偃月刀を振って、トループス級蟲将『蜀軍宝蟻兵』の体液を払うのは夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)だ。
その視界の先に、未だにこちらに背を向け逃げようとしているアヴァタール級蟲将『諸葛瑾』の姿がある。
錬晏は素早く駆け出し、諸葛瑾を追いかける。
黒龍偃月刀に瘴気で形成された龍の如き鱗が表面を覆う。
それを確認した錬晏はさらに踏み込みの速度を上げて、一気に諸葛瑾へ肉薄し、黒龍偃月刀による鋭いパラドクス、『毒鱗糜爛』の一撃が見舞われる。
「いつまで立ってられるかな」
花びらのように飛び散る龍の鱗が諸葛瑾に毒を見舞い、その体力と思考力を奪う。
「ディアボロス、もう追ってきたのですね」
諸葛瑾はダメージを受けながらも、振り返り、反撃を敢行する。
(「どのような反撃がくるかは不明だが、冷静に策を見極めれば……」)
直後、足元に草結びが生じる。
だが、錬晏は冷静にそのことの起こりを見極めていた。
素早く草結びを避け、しかし、敢えて転倒したふりをして、膝をついた。
「私をわざわざ追ってくるとは愚かですね。ここで倒れてしまいなさい」
諸葛瑾がそう言って笑って、更なる攻撃を敢行しようとする。
巨大な刃が実体化し、錬晏に向けて閃く。
「さて、愚かなのはどちらかな」
対して、錬晏の黒龍偃月刀によるパラドクス攻撃が諸葛瑾に突き刺さる。
「本当なら、膝を付いたのは、そもそもの体力が尽きたわけでも、罠にハマったわけでもないと分かるだろう。見かけで人を判断し、侮ったのが失策だったな」
そう言って、錬晏は更なる攻撃の構えを取る。
戦いは始まったばかりだが、その始まりは、ディアボロスに有利だ。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【罪縛りの鎖】がLV2になった!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
陳・桂菓
遅ればせながら助太刀しようか。
その名は、呉にその人ありと知られた知将のものだな。それを奪った者がどの程度の知恵を持っているのかは知らんが……まあ、今この場では知よりも武の方が物を言いやすかろう。
使用武器は銘刀『鬼王丸』
情報を見抜くことによって戦いを有利に進めるパラドクスというのなら、まずはその目を塞ぐ。【風塵蒙影剣】の煙をもって身を隠し、次の動きを悟らせないように図る。
さて、諸葛瑾はどうするか。普通に考えるなら、風でも起こして煙を一掃して反撃に備えるか。あるいは、煙の中ででも私の動きを精密に予測して、即座の反撃を仕掛けてくるか。
どう出るにせよ、私が仕掛けるのは間を置かない斬撃の他にはあるまい。可能であれば諸葛瑾が私への対策を思い付くより先に、猛攻をもって押し切るのが理想だろう。
大抵の搦め手なら鬼王丸の鋭刃で斬っ払える自信はあるが、正直この片は当たってみないことには読めないしな。
「この通り、私の武器は速さと鋭さだ。自慢の頭脳で何ぞ対処ができるものなら、やってみるが良かろう」
エイレーネ・エピケフィシア
この地にまだ都市と言うべき場所はありませんが、いずれ偉大な故郷を自らの手で作り出すであろう人々が暮らしています
彼らの純粋さを利用して殺し合わせた報いは、その命を以て受けて頂きましょう
戦乱に巣食う忌まわしき蟲よ――覚悟なさい!
≪神護の長槍≫と≪神護の輝盾≫を構えながら敵と相対します
共に闘う仲間とは、敵が呼び出す幻影に背中を狙われないように死角を補い合いましょう
『主たる女神の輝く威光』を発動
手にした槍から発する滂沱の聖光で光の巨槍を形作ります
高い知力を持つ敵に容易に対策されないように、技を使う度に刺突・薙ぎ払い・投擲と言った使い方を切り替えましょう
手を変え品を変え、全てに対策を講じられる前に討ち果たせばよいのです!
敵が呼び出した兵士たちは槍を振るって倒し、迫りくる攻撃は盾を以て受け止めます
全てを蹴散らしている余力はないでしょうから、陣容の一点に穴を穿ってその中を突き抜けることで威力を抑えましょう
此度の敵は滅ぼしましたが、山越に巣食う蟲将はまだ数多いことでしょう
弛まず戦いを進めねばなりませんね
「この地にまだ都市と言うべき場所はありませんが、いずれ偉大な故郷を自らの手で作り出すであろう人々が暮らしています。
彼らの純粋さを利用して殺し合わせた報いは、その命を以て受けて頂きましょう。戦乱に巣食う忌まわしき蟲よ――覚悟なさい!」
先のディアボロスとの戦いに追いついてきたエイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)が堂々と宣言する。
「戦乱に巣食うとは、まさに我らに相応しい言葉。あなたの言葉選びは的確ですね、ディアボロス」
その言葉にアヴァタール級蟲将『諸葛瑾』が冷静に応じる。
「遅ればせながら助太刀しようか」
さらにそこに救援機動力を活かして、ディアボロスが駆けつけてくる。大戦乱群蟲三国志出身の眼光鋭いインセクティアのディアボロス、陳・桂菓(如蚩尤・g02534)である。
「その名は、呉にその人ありと知られた知将のものだな。それを奪った者がどの程度の知恵を持っているのかは知らんが……まあ、今この場では知よりも武の方が物を言いやすかろう」
「そうですね。事ここに至って、逃げるに徹したのは失敗だったと認めましょう」
桂菓の言葉に諸葛瑾が頷く。
「ですが、だからと言って、あなた方が無傷で勝てるとは決して思わぬ事です」
右手で持った羽扇に左手を添えながら、諸葛瑾はあくまで冷静に振る舞う。
「紛れる……」
直後、桂菓が動く。
(「情報を見抜くことによって戦いを有利に進めるパラドクスというのなら、まずはその目を塞ぐ」)
既に諸葛瑾の使うパラドクスは割れている。ならばそれに対処するのは自然なことだ。
桂菓は霊峰月山の神気を吸収したという、超常の斬れ味を誇る綾杉肌の日本刀、銘刀『鬼王丸』を振るって旋風を起こし、周囲一帯を土煙で覆う。パラドクス『風塵蒙影剣』だ。
(「さて、諸葛瑾はどうするか」)
桂菓の中にも仮説はいくつかある。風でも起こして煙を一掃して反撃に備えるか。あるいは、煙の中ででも私の動きを精密に予測して、即座の反撃を仕掛けてくるか。
(「どう出るにせよ、私が仕掛けるのは間を置かない斬撃の他にはあるまい。可能であれば諸葛瑾が私への対策を思い付くより先に、猛攻をもって押し切るのが理想だろう」)
土煙の中、高速移動する桂菓が諸葛瑾に迫る。
「土煙の中であろうと、移動すれば痕跡が見えます。それを追えば防御し攻撃することなど、容易い」
その様子に諸葛瑾は冷静に羽扇を持ち上げる。
「一人であればそうでしょうとも。ですが……、アテーナー様! 輝ける瞳の御方、故郷の主たる尊き女神よ! どうかこの槍に、都市へと迫る邪悪を討つ力をお与えください!」
桂菓を迎撃しようとした諸葛瑾に向け、エイレーネの『主たる女神の輝く威光』が閃く。
信仰が生み出す加護の光明が槍に纏わりつき、聳える塔の如き超巨大な光槍が形作られる。
その巨塔が如き光槍が諸葛瑾に向けて突き出される。
「くっ」
諸葛瑾は咄嗟にそちらを防御し、そこに桂菓が攻撃を仕掛ける。
防御する余地のないその攻撃が紛れもない痛打となった。
「高い知力を持つ敵に容易に対策されないように、技を使う度に刺突・薙ぎ払い・投擲と言った使い方を切り替えましょう。手を変え品を変え、全てに対策を講じられる前に討ち果たせばよいのです!」
エイレーネはそう言って、一つのパラドクスを使い方を変えることで、諸葛瑾の対策に備える。
桂菓は引き続き、土煙に姿を隠して、次なる攻撃に備える。
見事な連携の前に、諸葛瑾は対応しきれず、そのまま討ち取られたのであった。
「此度の敵は滅ぼしましたが、山越に巣食う蟲将はまだ数多いことでしょう。弛まず戦いを進めねばなりませんね」
そう言って、エイレーネは次なる戦いへの戦意を高めつつ、桂菓ら他のディアボロスと共に、パラドクストレインに戻るのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
【水面走行】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】がLV2になった!
【命中アップ】がLV3になった!