リプレイ
プターハ・カデューシアス
アドリブ・連携歓迎
まさかリグ・ヴェーダの地に新たなるスフィンクスを建てることになるとは思いもよりませんでしたね
ここは、獣神王朝出身者(と元ガジェッティア)の腕の見せ所
新宿から電動工具やら発電機を持ち込み、ウキウキしながら準備を開始
各種工具資材の利用法は【操作会得】で愁いはありません
相手も、罠とわかって見に来るのですから迂闊に近寄っては来ないはず
神輿ですか、いいですね
ならば新宿島の資料で見た「ねぶた」風にしてみては?
針金やしなやかな木を土台に和紙や発泡スチロールを使ってみるのも良いかも知れません
今回現地ではスピード勝負と聞きました
設計図などは新宿島の建築専門家等の助言を受け事前に話し合い
基礎部は現地で組み立てるにしても、外装は予め新宿島で造って分割してトレインで運んで現地で貼り付けるのはどうでしょう?
今まで見つかっていないという実績もあります
本物らしさを出す為「隠蔽処理を施している」ように見るため現地に適した迷彩も施しましょう
サフィーナの改造が懐かしい
ダミーな・ミウ、良いネーミングですね
クィト・メリトモナカアイス
ここを獣神王朝とする!
……というのは半分くらい冗談として。
スフィンクスを作るなら我らにお任せ。
まず前提として。ミウみたいに全部を石で組んでいたのでは色々と難しい。
クロノ・オブジェクトじゃなきゃ動かないしね。
なのでイメージとしては……お祭りのお神輿とかあんな感じ?
中に人が入って支えて動くのだ。
というわけでー、まずは【怪力無双】準備。工事でも使うし、ミウを持って運ぶ……移動拠点と見せるのにも使う。
次に木の枠組み。
手とか顔とかの骨組みをこれで組んでいく。
んーむ。持ち上げた時に崩れるかな……? 車輪つけて押す感じでも良いかも。
最後に外装部分。
んーむ。紙を使うのがいいかなぁ……?
重さ的に。
遠目では本物に見えるよう、あーとで頑張る感じで。
ペタペタと色を塗り、岩の模様を描き、本物ミウに見えるように。
よきよき……ダミーな・ミウと名付けよう。
月下部・小雪
ボクとコダマもダミーな・ミウ作成のお手伝い、です。
黄月英さんがすぐに偽物と気づかないように頑張って偽スフィンクスさんを作っていきましょう。にゃー、です。
ふむふむ、きちんと動いている状態の偽スフィンクスさんにするのですね。
そ、それなら黄月英さんもすぐには偽物と判断できない気がします!
軽さと頑丈さから外観は段ボールを張り合わせて、その上に最終人類史でコピーしてきた張り紙を貼っていくのはどう、でしょうか?
張り合わせたところが目立たないようにその部分は迷彩塗装っぽく見せかけますか。
あっ、けどあまり軽すぎるとダミーな・ミウの動いた後の地面の様子でバレてしまうかもです。
内部に学校のグラウンドをキレイにするするアレ……えっとコンダラでしたっけ?
あれをハリボテの中に入れておいて、ダミーな・ミウを動かすのとは別に動かして少しでも地面を整地、しましょうか。
※アドリブ連携大歓迎
「まさかリグ・ヴェーダの地に新たなるスフィンクスを建てることになるとは思いもよりませんでしたね。ここは、獣神王朝出身者の腕の見せ所」
そう言いながら、パラドクストレインから現地へ降り立つのは宣言の通り獣神王朝エジプト出身なドラゴニアンのディアボロス、プターハ・カデューシアス(祝福龍・g03560)だ。ウキウキしながら、新宿から持ち込んだ電動工具やら発電機を準備する。
【操作会得】のパラドクス効果を持ち込んでいるので、使い方もバッチリだ。
「んむ。ここを獣神王朝とする! ……というのは半分くらい冗談として。スフィンクスを作るなら我らにお任せ」
同じく獣神王朝エジプト出身のリターナーなクィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)も頷く。
2人はまず、現地に降り立つより以前に何をどのように作るかを相談していた。
「まず前提として。ミウみたいに全部を石で組んでいたのでは色々と難しい。クロノ・オブジェクトじゃなきゃ動かないしね」
クィトはそう言って、まず何を作るのかを明確にしようと口火を切る。
偽装元であるミウ・ウルはスフィンクスなので、石で出来ている。だが、それはクロノ・オブジェクトだから成立していることであり、今から作る偽装ミウ・ウルもそのように作るわけにはいなかった。
動かせないのはまだ他の手段でカバーできるとしても、何より、時間が足りない。
「なのでイメージとしては……お祭りのお神輿とかあんな感じ? 中に人が入って支えて動くのだ」
「神輿ですか、いいですね」
クィトの言葉のプターハも頷く。
「ならば新宿島の資料で見た『ねぶた』風にしてみては?」
と、プターハがさらに提案する。「ねぶた」とは主に津軽地方で盛んに行われている旧暦7月7日に行われる年中行事、所謂「夏祭り」の一種である。
要は山車を曳き回す祭りなのだが、特に「ねぶた」と呼ばれるものは山車灯籠と言って、竹や木で骨組みを作り、紙を貼って武者絵などを描いた巨大な人形の灯籠を、そのまま大きな車輪のついた山車として曳き回すのが特徴だ。
「相手も、罠とわかって見に来るのですから迂闊に近寄っては来ないはず。針金やしなやかな木を土台に和紙や発泡スチロールを使ってみるのも良いかも知れません」
「んむ。紙を使うのが良さそう。重さ的に。遠目では本物に見えるよう、あーとで頑張る感じで」
「えぇ。あと、今回現地ではスピード勝負と聞きました。設計図などは新宿島の建築専門家等の助言を受け事前に話し合い、基礎部は現地で組み立てるにしても、外装は予め新宿島で造って分割してトレインで運んで現地で貼り付けるのはどうでしょう?」
「実際、神輿やねぶたの設計を我らだけでやるのは無理がある。そうしよう」
2人は頷き、早速新宿島の専門家に設計図を作ってもらい、基部のパーツや外装を作っておいてもらうことにした。
そして現地に視点は戻る。
「ボクとコダマもお手伝い、です。黄月英さんがすぐに偽物と気づかないように頑張って偽スフィンクスさんを作っていきましょう。にゃー、です」
現地では目隠れ美形なデーモンのディアボロス、月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)が待っていた。
「ふむふむ、きちんと動いている状態の偽スフィンクスさんにするのですね。そ、それなら黄月英さんもすぐには偽物と判断できない気がします!」
早速新宿で事前に準備した基部を組み合わせ、外装を貼り合わせていく。
サイズは10m程度。流石にディアボロスが持ち上げて運ぶものなので、実寸台にすることはできなかったが、プターハが新宿で言っていたように、黄月英も迂闊には近づいては来ないであろうことから、遠目での判断になるはず。動くことも加味すれば、充分に欺瞞可能なサイズだ。
「最後は色塗り。ペタペタと色を塗り、岩の模様を描き、本物ミウに見えるように」
「えぇ。今まで見つかっていないという実績もあります。本物らしさを出す為『隠蔽処理を施している』ように見るため現地に適した迷彩も施しましょう」
「張り合わせたところが目立たないようにその部分は迷彩塗装っぽく見せかけますか」
そうして、色と迷彩塗り終えれば完成だ。
「よきよき……ダミーな・ミウと名付けよう」
クィトが満足げにそれを見て頷く。
「サフィーナの改造が懐かしい。ダミーな・ミウ、良いネーミングですね」
プターハを始めとするディアボロス達がクィトのネーミングに賛同する。
「あっ、けどあまり軽すぎるとダミーな・ミウの動いた後の地面の様子でバレてしまうかもです」
試しに【怪力無双】を用いて実際にダミーな・ミウを動かしてみると、地面のあとが綺麗すぎることが気になった。
黄月英は近づいてこない可能性が高いため、跡でバレる可能性は低いように思われたが、撤退阻止作戦での動かし方次第では、轍の上が戦場になる可能性も否定できない。
「内部に学校のグラウンドをキレイにするするアレ……えっとコンダラでしたっけ? あれをハリボテの中に入れておいて、ダミーな・ミウを動かすのとは別に動かして少しでも地面を整地、しましょうか」
と、小雪が提案し、最終人類史より持ち込む。
今度こそ準備完了。
あとは黄月英の到着を待つのみだ。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【操作会得】LV1が発生!
【怪力無双】LV2が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
やがて、一つ残された監視拠点からダミーな・ミウ発見の報告が『黄月英』にもたらされる。
その事実が『黄月英』とジェネラル級蟲将『甘寧』と共有され、『黄月英』が出陣することになったのは既に描写されている通りだ。
「あれが、報告にあったディアボロスの砂上船ですね」
ジェネラル級蟲将『黄月英』が直属のトループス級蟲将『蜀軍剣蟻兵』を引き連れて現れる。
現在の『黄月英』のダミーな・ミウのスターボードサイド、つまり右舷側の遠方からダミーな・ミウを見ていた。
「ここから見ている分には本物に見えますが……。まだ分かりません。もっと近づいて確認しなくては」
そう呟いて、『黄月英』は『蜀軍剣蟻兵』を引き連れて、さらにダミーな・ミウに近付いていく。
クィト・メリトモナカアイス
そろそろかな……?
それではダミーな・ミウ。しゅつげきー!
他の復讐者と一緒にダミーな・ミウを【怪力無双】で持ち上げ、ごごごごごご……という感じで動かしていこう。ごごごごご……
ぐねぐねしたら偽物だとバレてしまうのでチームワーク重視。多少声を掛け合って移動してもあっちには聞こえぬ。いちにーいちにー。
更に一工夫。【トラップ生成】を使用して、我らとかダミーな・ミウが踏んだら風で砂とかを巻き上げるような罠を仕掛ける。
本物・ミウは当然大きくて重いのでー。ミウ・ウルがごごごごご……と動くと風もごごごごご……となって砂埃も舞う。
持ち上げて運んでるダミーな・ミウはそうではないので、トラップでカバーしよう。
あとは岩とか木とかにぶつからぬように気を付けて。
特に木は薙ぎ倒すことができぬのはもちろん、最悪我のあーとが破けてしまう。たいへん。
スピードはゆっくりでもそうバレはしない……はずなので、ゆっくり堂々と進み、月英を引き付けよう。
月下部・小雪
ぎ、偽装作戦、開始です。
ダミーな・ミウに頑張ってもらって、黄月英さんを騙しきりましょう!
黄月英さん達はダミーな・ミウの右舷から様子を伺っているみたいですね。
ボクとコダマはダミーな・ミウの後方で移動の痕跡を消しつつ警戒をするフリをして、
後方には近寄ってこないように逆に誘導しちゃいましょう!
ミウを動かしているメンバーとは【パラドクス通信】で連絡を取り合い、黄月英さん達が逃げ出しにくい位置までおびき寄せてもらいましょうか。
ボクは徐々に相手の背後に回り込んで……逃走ルートに先回りして通せんぼする準備をしておきます!
蟲将の軍師さんをやっつける数少ないチャンスです。
ここで知恵比べにかって、なんとしてもやっつけちゃいましょう!
見え見えの罠に引っ掛ったとなれば、蟲将さん達のここでの立場がさらに悪くなるはずです♪
※アドリブ連携大歓迎
リューロボロス・リンドラゴ
くははははは!
ダミーな・ミウとはまた上手く名付けたものよ!
センス抜群よな!
我はミウを動かすのを【怪力無双】で手伝おうかの。
罠で起こす砂塵で我らも事故らぬよう【完全視界】よ。
ふん。それにしても黄月英ついでに懐かしい名を聞いたの。
諸葛亮……諸葛亮の。
奴にトドメを刺したのはこの我だ。
https://tw7.t-walker.jp/html/world/event/016war/replay6_DCe8uCLa.htm
軍師と言うなら其れ位は知っていよう。
所詮は名を奪っただけのクロノヴェーダ。
自称諸葛亮とどのような関係であったか我らは知らぬし、夫婦でもなければ愛もないただの同僚であったやもだが……。
それでもだ。
劉備に魅せられていた諸葛亮のように存外、奪った存在をなぞることもあるようだからの。
でなくとも、色々考える軍師として、諸葛亮を全く意識していなかったわけでもなかろう。
一瞬でもいい。
我に意識を割かせ、注意を逸らせられるなら、その分、偽装看破や撤退判断の遅れとなり、皆が動きやすかろうよ。
ジェネラル級蟲将『黄月英』らの接近より少し前。
「そろそろかな……? それではダミーな・ミウ。しゅつげきー!」
そろそろ観測拠点から『黄月英』らに報告がいったであろうタイミングを見計らい、クィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)がダミーな・ミウ発進の合図を送る。
「ぎ、偽装作戦、開始です。ダミーな・ミウに頑張ってもらって、黄月英さんを騙しきりましょう!」
その言葉に月下部・小雪(おどおどサマナーところころコダマ・g00930)も頷く。
【怪力無双】の残留効果を有効にし、ディアボロス達が一斉にダミーな・ミウを持ち上げる。
「ぐねぐねしたら偽物だとバレてしまうのでチームワーク重視。多少声を掛け合って移動してもあっちには聞こえぬ。いちにーいちにー」
本物のミウ・ウルは変な蛇行はしないが、ダミーな・ミウは何人かで分担して運ぶため、息が合わないと蛇行してしまう。
黄月英とはまだ距離があるはずなので、多少なら掛け声をあげても、大丈夫だろう、と判断し、クィトは掛け声を掛け合うことを選ぶ。
「くははははは! ダミーな・ミウとはまた上手く名付けたものよ! センス抜群よな!」
そんな中、救援機動力で駆けつけてきた大人びたドラゴニアンの少年、リューロボロス・リンドラゴ(ただ一匹の竜・g00654)がクィトを讃える。
「更に一工夫。【トラップ生成】を使用して、我らとかダミーな・ミウが踏んだら風で砂とかを巻き上げるような罠を仕掛ける」
そう言って、クィトは【トラップ生成】のパラドクス効果を発動する。
「ほう、これは?」
「本物・ミウは当然大きくて重いのでー。ミウ・ウルがごごごごご……と動くと風もごごごごご……となって砂埃も舞う。持ち上げて運んでるダミーな・ミウはそうではないので、トラップでカバーしよう」
リューロボロスが尋ねると、クィトが応える。
加えて、偽装の粗を多少は覆い隠してくれるはずだ。
「なるほどな。そう言うことなら……、罠で起こす砂塵で我らも事故らぬよう【完全視界】よ」
そう言って、【完全視界】のパラドクス効果を発生させる。
「助かる。岩とか木とかにぶつからぬように気を付けねば。
特に木は薙ぎ倒すことができぬのはもちろん、最悪我のあーとが破けてしまう。たいへん」
なにぶん、ダミーな・ミウの外装は紙でできているので、大変にデリケートだ。木々には本当に気をつけないと。
「スピードはこんなもので良いのか?」
「んむ。スピードはゆっくりでもそうバレはしない……はずなので、ゆっくり堂々と進み、月英を引き付けよう」
「なるほどの。ふん。それにしても黄月英ついでに懐かしい名を聞いたの。諸葛亮……諸葛亮の」
何かを考えるそぶりを見せるリューロボロス。
一方、その頃、あえて、ダミーな・ミウの後方で様子を見ていた小雪が、遠くからダミーな・ミウを見つめる蟲将の一団があることに気付いた。
「黄月英さん達はダミーな・ミウの右舷から様子を伺っているみたいですね」
その一団の中に黄月英の姿を確認すると、小雪は【パラドクス通信】のパラドクス効果でダミーな・ミウの運応用員に、黄月英の位置を伝えつつ。
「ボクは徐々に相手の背後に回り込んで……逃走ルートに先回りして通せんぼする準備をしておきます!」
そう言って、逃走ルートを封じるため、他のディアボロスと連携して逃走ルートの封鎖に移る。
「蟲将の軍師さんをやっつける数少ないチャンスです。ここで知恵比べにかって、なんとしてもやっつけちゃいましょう!」
ここで勝てば敵の頭脳を一つ潰せる形になる。この方面を進むミウ・ウルの安全はより盤石となるだろう。
「見え見えの罠に引っ掛ったとなれば、蟲将さん達のここでの立場がさらに悪くなるはずです♪」
と言う意図もある。ここでは蟲将達は客将。立場が悪くなれば、ディアボロスにより利となる展開も考えられる、と小雪は考えたのだ。
とはいえ、何事も全てうまくはいかないもの。
「なっ、これは……。ディアボロスの砂上船では……ない!?」
想定より早く、黄月英がダミーな・ミウを正体を看破してしまう。
ディアボロスも頑張ったが、ここは黄月英の軍師としての優秀さを褒めるべきであろうか。
「まずいです……、まだ逃走ルートの封鎖が終わってません……」
と、小雪。
このままでは、戦いながら逃走ルートの封鎖を試みることになる。想定より苦しい戦いになるかと思われた、その時。
「黄月英。諸葛亮の嫁らしいな。奴にトドメを刺したのはこの我だ。軍師と言うなら其れ位は知っていよう」
リューロボロスはダミーな・ミウの運用を中断し、敢えて、黄月英の前に姿を晒した。
それはハッタリではない、事実であった。リューロボロスは「大戦乱群蟲三国志奪還戦」において、諸葛亮にトドメを刺した。
(「所詮は名を奪っただけのクロノヴェーダ。自称諸葛亮とどのような関係であったか我らは知らぬし、夫婦でもなければ愛もないただの同僚であったやもだが……」)
リューロボロスは堂々とした振る舞いをしながら、内心で、考える。果たして、この作戦、どれほどうまくいく可能性があるのか、と。
(「それでもだ。
劉備に魅せられていた諸葛亮のように存外、奪った存在をなぞることもあるようだからの。でなくとも、色々考える軍師として、諸葛亮を全く意識していなかったわけでもなかろう。
一瞬でもいい。我に意識を割かせ、注意を逸らせられるなら……」)
何より、実際に討伐した証はない。証拠も提示できませんし、普通のジェネラル級ならば「何を世迷言を」で流されても不思議ではない。
果たして、黄月英の返答は。
リューロボロスを見て、一瞬考えるそぶりを見せてから、口を開く。
「成程、嘘では無いようですね、ならば、ここまで出てきた理由が一つ増えました」
どうやら、諸葛亮を殺したことそのものへの感情は特にはなさそうな口ぶり。それでも、一瞬考えさせ、こうして応じさせただけ、時間を稼ぐ意味を果たしている。
「ですが、愚策ですね。自己顕示欲を持つのは知性を持つもの性ではありますが」
そう言って、黄月英は笑った。流石に聡明な黄月英も、リューロボロスが時間稼ぎのために名乗りをあげたとは思い付かなかったらしい。
「孔明様を倒した程のディアボロスが出陣している事が、この地の重要性を示しているということ」
「何?」
「惚けても無駄です。おおかた、敢えて、この砂上船を偽物だと判断させて撤退させるための偽装工作だったのでしょうが……」
どうやら、黄月英はさらに深読みをしてしまったらしい。
あまりに早くダミーな・ミウを偽物だと看破できてしまったことすら、判断材料としてしまったために、逆に「この地に重要な何かがある」と誤認してしまっているようだ。
「危ないところでした。『甘寧』をやっていたら、気付かずに撤退していたでしょう。ですが、来たのは私です。この地で何をしていたのか、暴かせて頂きますよ」
前面にトループス級蟲将『蜀軍剣蟻兵』を展開させる。
どうやら、これ以上の撤退阻止の必要はなさそうだ。逃走ルートの封鎖だけ継続しつつ、交戦を開始しよう。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!
プターハ・カデューシアス
まさかの、深読み。
リューボロス様、ファインプレーです
では、その流れに乗って護衛達を排除しましょうか
リューボロス様の言葉に続き
ええ、此処で倒してしまえば問題ありませんね
ほぼ作戦は終わっています、あとは此奴らを消して撤収さえしてしまえば…!
などと、馬鹿みたいに情報をダダ漏れさせながら「小物感」も交えつつ
(とはいえ、この作戦は彼女を釣るモノなのであながち間違った表現でも無い)
こちらが真剣に抵抗すればするほど思考の深みに嵌まりそうな気もしますしね
ひととおりのやり取りが終わった後に臨戦態勢
なるべく多くの敵を巻き込んでの桜散春風
敵の蜀漢義侠剣の漸擊は花吹雪を当てることで少しでも軌道をそらせれば幸い
逸れた漸擊で同士討ちしてくれたら尚良いのですが
仲間と連携が出来れば積極的に
小物感はだしたものの、こちらとて容易くやられたりは致しませんよ
【グロリアス】の効果も活用しながら粘り強く戦います
それなりに強くなければ、黄月英の考えに真実味を増せませんからね
強い、だけど自分でなんとかなりそうな敵という匙加減が大切です
リューロボロス・リンドラゴ
ふん。愚策だと?
笑止。
貴様を殺せば何も問題無かろうよ!
くはははは!
貴様の首も我が武勲にしてくれるわああ!
……といかにも漫画とかで主人公達に作戦バレしたどう見てもダメダメな愚かな悪役ムーブで勘違いに乗っかってみたが。
内心、流石にこの深読みは予想外であった我である。
罠であるかを見抜きに来たばかりに、撤退させるための偽装工作などというありもせぬ罠を思い描いてしまったか。
これもまた策士策に溺れる、と言えるのかの?
それに、だ。強者は我だけではない。
ここにおるのは皆、一騎当千のディアボロスよ!
邪魔だ、雑魚共!
大岩をも断ち切るだと?
その程度で竜に挑むか!
――たとえ山が相手だろうと敵に非ず。巨躯を裂くは竜である。
顕現せし、極大剣で剣蟻兵を潰し斬ろうぞ!
呼吸法なぞ竜には不要。
デカくて、重くて、速い。
強いとはこういうことだ!
完璧にパワーファイターな悪の幹部だの、我!
割と素だがの!
虎穴に入るつもりで連れてきた護衛なのだ。
弱いはずが無かろう。
相応に強かろうよ。
だがそれすらも笑い飛ばし蹴散らしてこそのドラゴンよ!
クロエ・アルニティコス
愛するエイレーネ(g08936)と共に戦います
作戦は無事成功したようですね。やや可愛いサイズになってはいるようですが。
本物のサイズの偽装を作り上げるのは時間的に困難でしたが、それでも成功した、というのは現地の皆さんの工作の精度や足を止めさせる作戦があり……そしてエイレーネの提案が状況に適していたことが要因でしょう。
結果として本物のミウを危険に晒すことなく月英を討つ好機となりました。逃さずいきましょう。
既に現地にいる復讐者に対し、月英を挟み、退路を塞ぐような形で合流します。
ストレリチアの種に魔力を注ぎ【ステュムパーロスバーズ・ストレリチア】を使用。
ステュムパーロスの鳥を象った植物の怪物たちを作り出します。
鳥たちを羽ばたかせ、敵が喚んだ岩場を飛び回らせ高速飛翔による突進で護衛の蜀軍剣蟻兵たちを貫かせます。
エイレーネとは常に近くで戦い、大きく移動はせず。この戦いで重要なのは逃さぬこと、囲む陣形を意識して戦いましょう。
岩の投擲は最小限の動きで直撃を避け、破片は「守護の赤薔薇」の茨の防壁で防御を。
エイレーネ・エピケフィシア
愛するクロエ様(g08917)と共闘
三国志演義の劇中、諸葛孔明は数多の偽計で敵を翻弄しました
史実では奇策を不得手とした、との意見もありますが……物語の中では正しく機略縦横の英雄ですね
わたしの提案も彼の智謀から着想を得たものです
今こそ、遠き東の地に生きた賢者のため、彼が愛した妻の僭称者を討ちましょう!
先行した友軍が敵の注目を浴びている隙に、逃走経路の封鎖に動きます
【パラドクス通信】で離れた仲間とも意思疎通し、皆で多方向からの攻撃を立て続けに浴びせられるように
クロエ様とはすぐ近くで共に戦い、狙いを合わせて標的を確実に仕留めると共に、互いの隙を庇い合いましょう
敵に突きつけた≪神護の長槍≫の穂先より、『邪悪を裂く浄化の光』を放射
クロエ様が放つ鳥が敵を追い立て、或いは傷をつけて怯ませた所に光線を浴びせ、2体を一挙に貫きます
反撃の斬撃に対しては≪神護の輝盾≫を構え、剣を横殴りに叩いて弾いたり、腕が通っていない部分で受けることで両断されずに対処します
あなた達が、この地に潜む真実を知ることはありません!
「ふん。愚策だと? 笑止。貴様を殺せば何も問題無かろうよ! くはははは! 貴様の首も我が武勲にしてくれるわああ!」
そう言って、ジェネラル級蟲将『黄月英』の言葉に笑って見せるのはリューロボロス・リンドラゴ(ただ一匹の竜・g00654)だ。
(「……といかにも漫画とかで主人公達に作戦バレしたどう見てもダメダメな愚かな悪役ムーブで勘違いに乗っかってみたが。内心、流石にこの深読みは予想外であった我である」)
と独白するリューロボロス。
(「罠であるかを見抜きに来たばかりに、撤退させるための偽装工作などというありもせぬ罠を思い描いてしまったか。これもまた策士策に溺れる、と言えるのかの?」)
予想外の黄月英の勘違いをリューロボロスはそう分析する。
(「それに、だ。強者は我だけではない。ここにおるのは皆、一騎当千のディアボロスよ!」)
元より、黄月英を倒すつもりでこの作戦を立てたのだ。周囲には味方ばかり。恐ることなど何一つない。
「ええ、此処で倒してしまえば問題ありませんね。ほぼ作戦は終わっています、あとは此奴らを消して撤収さえしてしまえば……!」
などと、意図的に小物感を交えて、馬鹿みたいに情報をダダ漏れさせるのはプターハ・カデューシアス(祝福龍・g03560)だ。
「(まさかの、深読み。リューボロス様、ファインプレーです)」
と、小声でリューロボロスを讃えるのも忘れない。
「なるほど。どうやら危ないところだったようです。ですが、どうやらディアボロスの間では慢心が蔓延しているようですね。そう簡単には私と我が直属部隊はやられないと見せてやりましょう」
その頃、小雪達と共に黄月英の退路を断つのに動いていたディアボロス達もどうやら足止めに成功したらしい、とパラドクス通信によって把握する。
「作戦は無事成功したようですね。やや可愛いサイズになってはいるようですが」
まず呟いたのは蹂躙戦記イスカンダル出身の魔女である妖狐のディアボロス、クロエ・アルニティコス(妖花の魔女・g08917)だ。
「本物のサイズの偽装を作り上げるのは時間的に困難でしたが、それでも成功した、というのは現地の皆さんの工作の精度や足を止めさせる作戦があり……そしてエイレーネの提案が状況に適していたことが要因でしょう」
そう言って称えたのは、彼女によっての英雄にして、この旅団提案をした本人、ウェアキャットのディアボロス、エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)だ。
「三国志演義の劇中、諸葛孔明は数多の偽計で敵を翻弄しました。史実では奇策を不得手とした、との意見もありますが……物語の中では正しく機略縦横の英雄ですね。
わたしの提案も彼の智謀から着想を得たものです」
クロエの言葉にエイレーネが頷く。
「その結果として本物のミウを危険に晒すことなく月英を討つ好機となりました。逃さずいきましょう」
「えぇ。今こそ、遠き東の地に生きた賢者のため、彼が愛した妻の僭称者を討ちましょう!」
クロエとエイレーネが頷きあう。
かくして、黄月英の前後で二人ずつのディアボロスが臨戦体制をとっている状態。
「桜散りて恵み与えよ」
まず先手を取ったのはプターハだ。
家伝の杖を模した武器であるカデューシアスを構えると、カデューシアスから電磁波を纏う桜吹雪が生じ、トループス級蟲将『蜀軍剣蟻兵』に襲いかかる。パラドクス『桜散春風』だ。
「真正面から来ましたか。受け止めて斬撃で返しなさい」
黄月英の指揮に合わせて、蜀軍剣蟻兵は独自の呼吸法で力を溜め、強烈な斬撃を放つ。
桜吹雪と斬撃がぶつかり合い、時空が軋みをあげる。
「邪魔だ、雑魚共! 大岩をも断ち切るだと? その程度で竜に挑むか!」
畳み掛けるように、リューロボロスが動く。
「――たとえ山が相手だろうと敵に非ず。巨躯を裂くは竜である。顕現せし、極大剣で剣蟻兵を潰し斬ろうぞ! 呼吸法なぞ竜には不要。デカくて、重くて、速い。強いとはこういうことだ!」
龍の巨体には相応しい、逆に言えば幼い身体には不釣り合いな巨大な武器がリューロボロスの元に顕現する。その名もパラドクス『限定竜権・巨躯裂きの傷』。
(「完璧にパワーファイターな悪の幹部だの、我! 割と素だがの!」)
そう独白しながら、その巨大な武器が振り下ろされる。
「受け止めなさい。あの呼吸法なら可能です!」
蜀軍剣蟻兵は再び独自の呼吸法を実践しつつ、斬撃を放ち、リューロボロスの攻撃と拮抗する。
「小物感はだしたものの、こちらとて容易くやられたりは致しませんよ。それなりに強くなければ、黄月英の考えに真実味を増せませんからね。……と思っていましたが、どうしてなかなか敵も強い」
「虎穴に入るつもりで連れてきた護衛なのだ。弱いはずが無かろう。相応に強かろうよ。だがそれすらも笑い飛ばし蹴散らしてこそのドラゴンよ!」
拮抗という結果にプターハが呟くと、リューロボロスがそれを笑い飛ばす。
リューロボロスの発言の方は黄月英の耳にまで届いており、現在のディアボロスの戦力は今目の前にいる二人だけだ、と誤認する。
「種子に宿るは我が悔やみ、芽吹け『ステュムパーロスバーズ・ストレリチア』!」
動いたのは黄月英の背後に布陣するクロエ。
ストレリチアの種に魔力と後悔の感情を注ぐことで急成長させ、ギリシャ神話の怪物『ステュムパーロスの鳥』を象った植物の怪物を作り出す。
ストレリチアの萼と花が本物の鳥のように飛び立ち、高速で蜀軍剣蟻兵に襲いかかった。
「聖なる光よ、この地を脅かす闇を消し去りたまえ!」
そして、クロエが動けば、連動してエイレーネも動く。
神護の長槍を敵に突きつけ、信仰が生み出す加護によって内なる魔力を励起。渾身の力を込めて槍を突き込むと同時に、穂先から黄金色の破壊光線を放たれる。
戦技系パラドクス『邪悪を裂く浄化の光』だ。
二つの遠距離型パラドクスが蜀軍剣蟻兵の後方から突き刺さる。
「なっ、背後に回り込んでいた!?」
ディアボロスの狙いを撤退阻止だとは知らず、それどころか撤退させるのが目的だと思っていた黄月英は自身の背後に戦力を配置するなどとは思ってもいなかった。
故に、反応が遅れ、蜀軍剣蟻兵は『ステュムパーロスの鳥』を象った植物の怪物に敵を貫き、切り裂かれ、長槍から放たれる破壊光線によって浄化されて光の粒と化し、跡形もなく消滅し、先ほどまでの有利ムードが一転してしまう。
「まずい、陣形を乱してはいけません」
蜀軍剣蟻兵の士気が大きく下がり、浮き足だったのを見てとった黄月英は慌てて、陣形を立て直すように指示を出すが、あまりに遅い。
敵が浮き足だっているその隙を逃す理由など、ディアボロスにはないのだ。
前方側を担当していたプターハとリューロボロスが再び攻撃を再開する。
今度は先ほどのように拮抗することはなかった。
「あなた達が、この地に潜む真実を知ることはありません!」
エイレーネの言葉が響き渡る。
残されたのは黄月英ただ一人だ。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【通信障害】LV1が発生!
【壁歩き】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【パラドクス通信】がLV2になった!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV3になった!
【命中アップ】がLV3になった!
「まさか、撤退誘導が失敗した場合に備え、背後にも戦力を置いていたとは、ディアボロスには私を上回る知力の持ち主がいるようですね」
そう言って、ジェネラル級蟲将『黄月英』はまずディアボロスを讃える。
「ですが、それほどこの作戦にリソースを費やしているということこそ、この地の重要性、もしくは、この地で行なっていた作戦の重要性を示しています」
そう言って、冷静に周囲のディアボロスを見る。
「近接攻撃と遠距離攻撃のコンビネーション、そして、前後からの挟撃。なるほど、確かに見事でした」
ですが、と黄月英は続ける。
「その作戦は二度は使えないはずです。他に策がないのなら、ここから、私が勝つでしょう」
そう言って、黄月英はパラドクスの構えを取る。
いよいよ、決戦の時だ。
クロエ・アルニティコス
愛するエイレーネ(g08936)と共に戦います
……まぁ、勘違いをしているならそのままにしておきましょう。
退路は封じましたが、取り逃がす可能性が0であるとは保証できませんから。
さて……法正を、お前は知っていますか。イスカンダルでやっていたことも。
あれと同じことをお前たちが為すならば……お前たちの存在は人にとって害悪でしかありません、蟲将。
ここでお前を滅ぼしましょう。
冥府の神衣を纏うネメシス形態に変身。
三相の杖に冥府の火を灯す【三界巡る冥府の火】で遠距離より冥府の炎を月英に放ち攻撃を行います。
「守護の青薔薇」で炎から身を守りつつ、敵が呼び出した虎型巨大宝具を冥府の炎で焼き壊し、奥の月英を狙いましょう。
エイレーネよりも先に動く場合は炎を地面を這わせ、周囲を炎上させるように放ち、月英の移動を阻害しつつ攻撃を行い、後に動く場合はエイレーネの槍から放つ光で怯んだところへ火球を放ち、その全身を焼きます。
亜人どもと同じです。
お前たちが増えること、そのものが人への害であり、不愉快です。冥府へと墜ちなさい!
エイレーネ・エピケフィシア
愛するクロエ様(g08917)と共闘
あらゆる詭計に対して備えるあなたの用心深さは、蟲将の中でも随一のものでしょう
偽りの砂上船を巡る読み合いで後れを取ったのは、ひとえにその洞察の深さを見誤っていたがゆえ……
かくなる上は、武勇を以て挽回するほかありません!
想定と異なる形で作戦が成功してしまった以上、月英の誤解に乗り続けましょう
飽くまで偽りの砂上船に近づけさせず、また撤退も許さないように、先行した復讐者との挟撃を維持します
黄金の鎧を纏うネメシス形態を解放
≪オレイカルコスの聖槍≫から『勝利齎す女神の威光』を放ちます
クロエ様より先に動く場合は、槍から放つ聖光を横に振るって、巨大な剣の如く薙ぎ払います
敵の眼を眩ませると共に、逃げ場を潰しながら手傷を負わせましょう
【完全視界】があれば仲間の視界を塞ぐこともありません
自分が後詰に回る際は、槍を月英に突きつけて聖光を照射し、致命的な一撃を狙いましょう
反撃の矢に対しては《神護の輝盾》を構えて身を守ります
我らがミウ・ウルの道を脅かす、奸智の将よ――覚悟なさい!
リューロボロス・リンドラゴ
なんでもかんでも我らの策にしてくるのう、こやつ。
セルフ孔明の罠状態ではないか?
口にはしてやらぬがの。
ふん。策が無ければ、の。
我は龍、我こそはドラゴン。リューロボロス・リンドラゴ也!
ドラゴンとはラスボスぞ?
ラスボスである以上、策は無くとも――第二形態ならばある!
真体降臨……機竜改臨!
(機械竜のネメシス)
ここからは、だと?
笑止。
貴様はここまでよ。
勝つのは、我らだ!
虎戦車、何するものぞ!
貴様が木造の虎戦車ならば、我は鋼の竜列車よ!
――列車よ、あるべき場所に送り届けよ。旅路を繋ぐは竜である。
巨大虎戦車に対して、こちらも巨大竜列車を呼び出し、真っ向からぶつけてくれようぞ!
くはははははははは!
虎戦車VS竜列車とは中々に胸踊る光景よな!
蹴散らせるものなら蹴散らしてみよ!
向こうは攻撃を受け止めた上で炎を吐いてくるようだが……我が列車も突撃が全てではないぞ?
貴様が奪って纏いし歴史エネルギー、我が列車が奪い還してくれるわ!
ルゥオオオオオオオオオオオオオオオ!
ここが貴様の終点よ!
クィト・メリトモナカアイス
ふふん。我らの策は何を隠そう800万ある。
挟撃作戦で一つ、アレで一つ。残る799万9998も打ち破ってみるといい。
はったりを言っている……ように見せつつ、月英の「この地でなんらかの作戦を行っている」というのはふんわり肯定しておこおう。そんなものはないけども。
かわいいミウを守るため、ゆくぞー。
黄金猫拳打棒を手に「屹立せし黄金の羽根」。槍投げのごとく、黄金猫拳打棒を構えて真っ直ぐに月英に投げつけよう。
肉球側を前にして投げ、凄い勢いで飛ぶ肉球で月英をゴツンとやる。
策を警戒している相手への一番の策はきっと「まっすぐ最短距離で向かってぶん殴る」。というわけでとべ肉球!
他の復讐者が近接で戦うなら援護するように遠距離攻撃。
他にも遠距離攻撃をする復讐者がいるなら、立ち位置を変えて十字砲火みたく複数方向から月英を狙う。
反撃の無数の矢はいつの間にか手元に戻ってきた黄金猫拳打棒で払って急所への命中は避ける。
ぬーん、見た目よりタフ。けれども。我の策はまだまだここから。
「(……まぁ、勘違いをしているならそのままにしておきましょう。退路は封じましたが、取り逃がす可能性が0であるとは保証できませんから)」
そう小声で呟きながら、冥府の神衣を纏うネメシス形態へと姿を変えるのはクロエ・アルニティコス(妖花の魔女・g08917)だ。
「(全く。なんでもかんでも我らの策にしてくるのう、こやつ。セルフ孔明の罠状態ではないか? 口にはしてやらぬがの)」
その言葉に同意するようにリューロボロス・リンドラゴ(ただ一匹の竜・g00654)が頷く。
「(想定と異なる形で作戦が成功してしまった以上、月英の誤解に乗り続けましょう)」
黄金の鎧を纏うネメシス形態を取ったエイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)も二人の言葉に同意する。つまり、あくまでダミーな・ミウには近づけさせず、また撤退も許さないように。
「さて……法正を、お前は知っていますか。イスカンダルでやっていたことも」
そして、クロエが口を開いた。
「蜀の蟲将としてもちろん知ってはいますが、それ以上のことを話すつもりはありません。ここまで騙されたことを思えば、些細に思える情報でもディアボロスは有益な情報に変えてしまうかもしれませんからね」
ジェネラル級蟲将『黄月英』はそう言って、クロエの問いかけを無視することを選んだ。
「そうですか。まぁいいでしょう。なんであれ、あれと同じことをお前たちが為すならば……お前たちの存在は人にとって害悪でしかありません、蟲将」
先端が3つに分かれ、それぞれに宝石が嵌め込まれた魔女の杖を構えるクロエ。
「あらゆる詭計に対して備えるあなたの用心深さは、蟲将の中でも随一のものでしょう」
続けてエイレーネが口を開く。
「偽りの砂上船を巡る読み合いで後れを取ったのは、ひとえにその洞察の深さを見誤っていたがゆえ……。かくなる上は、武勇を以て挽回するほかありません!」
エイレーネはそういう
「えぇ。ここでお前を滅ぼしましょう」
エイレーネの言葉にクロエが頷く。
「滅ぼす、それに武勇で挽回、ですか。ディアボロスというのは随分力押しな部隊のようですね。とはいえ、それで『大戦乱群蟲三国志』は滅ぼされたのですから、油断はできませんね」
「ふふん。我らの策は何を隠そう800万ある。挟撃作戦で一つ、アレで一つ。残る799万9998も打ち破ってみるといい」
そう言って、クィト・メリトモナカアイス(モナカアイスに愛されし守護者・g00885)が黄金猫拳打棒を構える。
「800万とは大きく出ましたね。露骨なハッタリですが、やはりこの地で作戦を行って居るという事実だけは間違いのない部分のようです。そして、ここで策の数についてハッタリを効かせるということは、やはり無策である可能性も高い」
黄月英がそう結論づける。
(「よしよし、はったりを言っている……ように見せつつ、月英の『この地でなんらかの作戦を行っている』というのはふんわり肯定しておこう作戦は成功。そんなものはないけども」)
「ふん。策が無ければ、の」
黄月英の策という言葉を聞きつけ、笑うのはリューロボロス。
「我は龍、我こそはドラゴン。リューロボロス・リンドラゴ也! ドラゴンとはラスボスぞ? ラスボスである以上、策は無くとも――第二形態ならばある! 真体降臨……機竜改臨!」
そう言って、リューロボロスはネメシス形態である機械竜の見た目を誇る。
「ここからは、だと? 笑止。貴様はここまでよ。勝つのは、我らだ!」
「見た目が変わった程度でそこまで自信を持てるのはたいしたものです」
リューロボロスの自慢げな態度に黄月英は笑う。
「策を警戒している相手への一番の策はきっと『まっすぐ最短距離で向かってぶん殴る』。というわけでとべ肉球!」
「アテーナー様! 大神ゼウス様の姫神にして、勝利を齎す女神よ! どうかこの槍に、人々の敵を撃ち破る力をお与えください!」
まず動いたのは前後のそれぞれ2人。クィトとエイレーネだ。
クィトのパラドクス『屹立せし羽根の抱擁』は、愛用の黄金猫拳打棒を槍投げの要領で投擲し、肉球側を敵に向けることで遠隔の殴打を実現するパラドクスだ。
エイレーネのパラドクス『勝利齎す女神の威光』は、信仰が生み出す加護の光をオレイカルコスの聖槍に纏わせ、その光の奔流を破壊光線として槍から敵に撃ち出す奥義パラドクスだ。エイレーネはその一撃を横に振るって、巨大な剣の如く薙ぎ払った。
「我らがミウ・ウルの道を脅かす、奸智の将よ――覚悟なさい!」
「前後からの同時攻撃。スタンダードですが厄介ですね。ですが、私がその程度の工夫でやられるとは思わぬことです」
黄月英はそれらの攻撃に耐えながら、エネルギーを吸い上げる陣地を展開、エネルギーを吸い上げるとともに、それを矢へと変換し、陣から放つ。
クィトは手元に戻ってきた黄金猫拳打棒で、エイレーネは神護の輝盾を構え、それぞれ防ぐ。
「列車よ、あるべき場所に送り届けよ。旅路を繋ぐは竜である」
「冥府の女神にして魔術の女神ヘカテーよ、あなたを信じる者に目をかけて頂けるなら、どうかこの杖に神話の灯火を!」
続けて、前後の先ほどとは異なるそれぞれ二人が動く。
巨大な列車を召喚し、黄月英へと突撃させるのはリューロボロスのパラドクス『幼き竜の電車遊戯』だ。
女神ヘカテーへの祈りを捧げることで杖に灯した黒く燃え上がる冥府の炎で黄月英を攻撃するのはクロエのパラドクス『三界巡る冥府の火』だ。
「そうきましたか……!」
流石の黄月英も絶え間なくの二回連続の挟撃には対処しきれなかったらしい。
咄嗟に虎型巨大宝具『虎戦車』を呼び出し、防御の陣を形成するも。
「虎戦車、何するものぞ! 貴様が木造の虎戦車ならば、我は鋼の竜列車よ!」
リューロボロスの側は虎戦車に構わず列車が突撃を敢行するし、クロエの側も寅戦車もろとも冥府の炎で焼き壊す勢だ。
「くはははははははは! 虎戦車VS竜列車とは中々に胸踊る光景よな! 蹴散らせるものなら蹴散らしてみよ! 向こうは攻撃を受け止めた上で炎を吐いてくるようだが……我が列車も突撃が全てではないぞ? 貴様が奪って纏いし歴史エネルギー、我が列車が奪い還してくれるわ!」
「亜人どもと同じです。お前たちが増えること、そのものが人への害であり、不愉快です。冥府へと墜ちなさい!」
上機嫌なリューロボロス、そしてクロエの2人の攻撃の前に、黄月英は無視できない痛打を負った。
「ルゥオオオオオオオオオオオオオオオ! ここが貴様の終点よ!」
「笑わせないでください。まだ戦えます」
しかし、それでも黄月英はまだ立っている。
「ぬーん、見た目よりタフ。けれども。我の策はまだまだここから」
クィトが再びハッタリを効かせる。いや、こちらはハッタリとも言い切れないかもしれない。
ディアボロスにはまだまだ戦うための手が残っているのだから。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【罪縛りの鎖】LV1が発生!
【隔離眼】LV1が発生!
【乗物改造】LV1が発生!
【水面走行】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
【命中アップ】がLV5(最大)になった!
【グロリアス】がLV2になった!
ルィツァーリ・ペルーンスィン
アレンジ連携歓迎
心情
何というか頭が良すぎて相手も変に評価しすぎる系か此れは?
ま、相手が此方を過大評価してくれてるなら別に構わないけどな
リュー達やメヘン(プターハさんの呼称)が頑張ってる様だし助っ人させて貰うぜ!
とりあえず深読みしてるみたいだし其れを更に悪化させて貰うかね
味方へのPOW攻撃は可能な限り庇う
相棒の金色の無双馬に〇騎乗し戦闘
味方の攻撃と可能な限りタイミングを合わせつつ〇ペルーン神の焔矢をぶちかまし続ける
敵の攻撃に対しては矢から身を護る為に自身の周囲に〇ガードアップで強化した魔力障壁を展開し凌ぎつつ可能な限り動き回り足を止め矢の集中攻撃を喰らうのを避ける
助っ人参上、ってな!
黄月英、戦力が此れだけって策士の癖に思い込んじまったのは失敗だったな
悪いがお前さんは策にハマったのさ!
行くぜ相棒!
兎に角奴を撃ち続けるぞ!
策士なら最悪を想定すべきだったな!
我が神の焔矢喰らって貰うぜ!!
肉を切らせて……骨を断つ、だ!
しかし、何というか思い込みが強くて、頭のいい何とやらになりかけてた敵だったな……
阪本・竜馬
アドリブ連携歓迎ぜよ!
救援機動力で駆け付けよったが……こやつ勘違いしちょるな!?と状況を察知!
ならその勘違いを利用するまでじゃき、一つ付き合ってもらうかのう。
何っ!おんしもう策の一つに気づきよったか……これはまずいのう。
【陸奥守吉行のような刀】で相手取りつつ接敵してこれ以上移動させないよう立ち回るぜよ!
反撃は【竜眼】で怪我を軽減じゃ。程良いタイミングでパラドクスを使う!
他の策に気づかれてもまずいぜよ。のう、皆……わしらのやりたい事はここでしか出来やせん!
とか言いながら互いに【パラドクス通信】で連携をいつもより強化している風に見せつつ本当に連携じゃ!
まずい、そっちに行きよった!だがこっちに行きやせんでええんかのう……!?
とか曖昧な事を言っていれば黄月英、どこにも移動出来なくなるじゃろ!
まあ言い過ぎは逆効果じゃき、合間に少し挟む程度じゃな。
ふぅ、策士策に溺れるとはこの事かのう……。
伏見・逸
(連係アドリブ歓迎)(仲間は苗字呼び)
必要に応じ、仲間をディフェンス
(自分の負傷は気にしないが、仲間の負傷には割とわかりやすくキレる)
…よう。手伝いに来たぞ
(「復讐者の策にはまった」と敵が考えているならと、仲間と話を合わせる)
罠にかかった獲物がいるって聞いてなあ
…そうとも、俺もこいつらの策の…何番目だったかな…まあ、いいか。とにかく、てめえに降りかかる禍だ。振り払えるなら、やってみろや
仲間と声を掛け合い連携(必要に応じ【パラドクス通信】を借りる)
敵の退路を塞ぐ・仲間の隙や死角をカバーする動きを心掛ける
【禍竜の雷霆】使用。【エアライド】を絡めた立体的な動きから、長ドスや蹴りを叩きつける
敵の周囲をなるべく鬱陶しく動き回って、敵の視野と行動の選択肢を狭める
優先目標は「仲間が攻撃を仕掛け易いように、敵に隙を作る」
敵の攻撃は武器で受け流すか、翼を盾代わりにして急所への直撃を避ける
【ガードアップ】も借りてダメージを抑えるが、「自分の防御や回避」より「攻撃と仲間の守護」を優先し、敵の手早い撃破を目指す
ディアボロスとジェネラル級蟲将『黄月英』の一度目の交戦が終わったそのタイミングで、救援機動力を利用してディアボロス達が駆けつけてくる。
「……よう。手伝いに来たぞ」
伏見・逸(禍竜の生き先・g00248)が代表して、仲間達に声をかける。
「増援!? ここまで念入りとは、やはりこの地が重要なのは間違いなさそうですね」
「(救援機動力で駆け付けよったが……こやつ勘違いしちょるな!?)」
と、素早く状況を察知するのは自信に溢れた表情の印象的な阪本・竜馬(世界を洗濯する力を・g11762)。
「(そうみたいだな。何というか頭が良すぎて相手も変に評価しすぎる系か此れは?)」
と、ルィツァーリ・ペルーンスィン(騎士道少年・g00996)が頷く。
「(ま、相手が此方を過大評価してくれてるなら別に構わないけどな。リュー達やメヘンが頑張ってる様だし助っ人させて貰うぜ!)」
「(ならその勘違いを利用するまでじゃき、一つ付き合ってもらうかのう)」
「(だな。とりあえず深読みしてるみたいだし其れを更に悪化させて貰うかね)」
「(なら話を合わせるか)」
そうして、逸が口を開く。
「罠にかかった獲物がいるって聞いてなあ。……そうとも、俺もこいつらの策の……何番目だったかな…まあ、いいか。とにかく、てめえに降りかかる禍だ。振り払えるなら、やってみろや」
「あぁ。助っ人参上、ってな! 黄月英、戦力が此れだけって策士の癖に思い込んじまったのは失敗だったな。悪いがお前さんは策にハマったのさ!」
「なんですって……?」
逸とルィツァーリの言葉に、黄月英が反応する。
「まさか。あなた達、この地自体を囮にすることで、私を倒そうと……?」
「何っ! おんしもう策の一つに気づきよったか……これはまずいのう」
そう言いながら、竜馬が陸奥守吉行のような刀を構える。
「他の策に気づかれてもまずいぜよ。のう、皆……わしらのやりたい事はここでしか出来やせん!」
「なるほど、やはりこの地が重要なこと自体は間違いないようですね。ならば、ここはやはり勝って押し通るほかなさそうです」
自分が狙いの一つだと気付いたようだが、それでも撤退しようという動きは見られない。やはりこの地が重要であるという偽情報が効いているようだ。
「行くぜ相棒! 兎に角奴を撃ち続けるぞ!」
相棒たる黄金の無相場に跨り、ルィツァーリが叫ぶ。
「策士なら最悪を想定すべきだったな! 我が神の焔矢喰らって貰うぜ!!」
巨大な大砲が一時的に顕現し、誘導弾が放たれる。パラドクス『ペルーン神の焔矢』だ。
「最悪ですか? それは私が我が身可愛さに撤退した結果、この地でディアボロスが好き勝手をしてしまい、蟲将全体の評価が下がるような場合を言うのです」
対する黄月英はエネルギーを吸い上げる陣を展開し、吸い上げたエネルギーを矢に変換して陣から放つ。
空中でルィツァーリの放つ誘導弾と黄月英の矢がぶつかり合い、時空が軋みをあげる。
「肉を切らせて……骨を断つ、だ!」
結果は拮抗。両者共にダメージを負うが、ルィツァーリは気にした風もない。
「砕けて裂けて、塵にでもなれ」
続けて、逸が動く。
翼を広げ、空中を足がかりに、黄月英の頭上から全力で長ドスを振り下ろす。パラドクス『禍竜の雷霆』。
対する黄月英は再び陣から矢を放ち、逸を迎撃する。
逸は翼を盾代わりして攻撃を受け止めながら、全力で長ドスの一撃を黄月英に振り下ろした。
「くっ……」
地上を激しく動き回るルィツァーリと空中を激しく動き回る逸に翻弄された、黄月英はもう1人のディアボロスが攻撃姿勢に入って居ることに気付き損ねた。
「日ノ本一の刀技じゃ。喰らえい!」
竜馬が刀剣に龍の力を集中させ、勢いよく振り下ろすと、斬撃が竜巻へと変化し、黄月英に襲いかかる。
「くっ……。まずはあのちょこまかした連中の動きを止めるか……あるいは……」
いかに優れた軍師といってもその本領を戦場で自分自身を戦力として十全に発揮できるわけでもない。故に、黄月英は迷った。
「まずい、そっちに行きよった! だがこっちに行きやせんでええんかのう……!?」
「くっ、流石にハッタリ……。ですが、ここまで入念に用意されているとどこまで信じていいのか分からなくなりますね」
黄月英は竜馬の言葉にさらに選択肢を狭められる。これでは迂闊に移動もできはしない。
(「ふぅ、策士策に溺れるとはこの事かのう……」)
自分の作戦がうまくいったことに竜馬はホッとするやら、脱力するやらである。
(「しかし、何というか思い込みが強くて、頭のいい何とやらになりかけてた敵だったな……」)
ルィツァーリは思わずそう独白するのだった。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
効果1【動物の友】LV1が発生!
【無鍵空間】LV1が発生!
【エアライド】LV1が発生!
効果2【ラストリベンジ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV4になった!
夏候・錬晏
※連携アドリブ歓迎
※プターハにディフェンス
救援機動力でプターハと合流
どうやら「こんびねえしょん」とやらは見切られているそうだが
手数が多いものは、さすがに対応がしきれないらしい
ならば俺たちのやることは変わらない
愚直にまで、攻め立てるまで
仲間が加える攻撃の波を途切れさせず、間髪入れずに畳み掛けよう
<精神集中>で戦意が迸り、朱殷の闘気が黒龍偃月刀に宿れば、刃は怒龍の頭を模した形へ
ネメシス化こそしていないものの、己の存在感を示す強烈な<殺気>と共に一気に『黄月英』に肉薄
はったりも何もない、全てを込めた【命中アップ】と【ダメージアップ】の一撃を
怒龍が大口を開けて『黄月英』の視界を覆って、些細な抵抗丸ごと飲み込むように牙を穿つ
己が見たものを冷静に受け止めず、推理という名の思考の暴走が仇となったな
反撃に力が抜ける感覚を覚えてもなお、歯を食いしばって<グラップル>したまま耐え
矢が数本突き刺さたからなんだと、更に牙を食い込ませ押さえつける
お前を倒し山越へ至り
蟲の巣窟、灰燼に帰すまで、俺は止まらんぞ!
リューロボロス・リンドラゴ
くははは、来たか、友よ!
こういう時、三国志演義なら、「げえっ、関羽!」とでも言うべきシーンよなあ、黄月英よ!
関羽どころか五虎将軍揃い踏み位の伏兵だがのう!
鎧竜闘臨!
見た目が変わった程度で、と先程奴は笑っておったがな。
ネメシスによりパワーアップした我らの力をその身で味わった後だ。
今度は笑えるかの?
……ぶっちゃけると、ネメシスから別ネメシスに転じた今回は、先のように超強化、というわけではないのだが。
どうにも黄月英は我らの一挙一動について策かどうかを思案しておるようだからの。
余計な情報を増やして思考させることは、コンマ一秒でも隙となろうよ!
その思考速度を竜の本能は上回る!
――満月よ、秘めたる狂気を呼び醒ませ。月夜に猛るは竜である。
ありもせぬものに惑わされた月を討つのに、これ程相応しき技はあるまいよ!
牛型宝具群で迎撃してこようとも構わぬ!
ここが勝負所なのだ、【ガードアップ】した龍鱗で弾きつつ、肉を切らせて骨を断つ、骨を断たせて魂穿つ!
冥土の土産だ、この地が何なのか教えてやろう。
貴様の、墓場だ!
プターハ・カデューシアス
アドリブ・連携歓迎
錬晏にディフェンス
蟲将切っての頭脳派たる貴女に同じ手で立ち向かうのは失礼というもの
心強い援軍も駆けつけて下さった事ですし、退屈させないことはお約束いたしますよ
ネメシスで龍化し、八卦風水撃で攻撃
「戦場」を味方につけましょう
既に逃走防止の策は万全、援軍も加わり逃げ場はありません
ええ、この地は大切な地ですよ、貴女という大きな獲物を釣る為の。
そろそろ ご自身が我らの「巣(策)」に捕らわれた美しい羽虫であることをご理解なさったほうがよろしいのでは?
種明かしをしても良い頃合い
精神的に揺さぶりをかけつつ攻撃を重ねます
仲間とも声を掛け合って連携し、追い詰めていきましょう
敵の虎戦車には【未来予測】で攻撃の軌道を読み
できる範囲で躱して受けるダメージを減らしたうえで
【グロリアス】【ドレイン】の効果を有効に使い回復を試み
強敵に喰らいつきましょう
この地で繁殖する「蟲将」を弱らせるには
まず、頭脳たる貴女をつぶすに限ります
三国志での仲間のもとに続く黄泉路へ、旅立ってください
「くははは、来たか、友よ! こういう時、三国志演義なら、「げえっ、関羽!」とでも言うべきシーンよなあ、黄月英よ! 関羽どころか五虎将軍揃い踏み位の伏兵だがのう!」
駆けつけてきた増援について心強くそう宣言するのはリューロボロス・リンドラゴ(ただ一匹の竜・g00654)。
「どうやら『こんびねえしょん』とやらは見切られているそうだが、手数が多いものは、さすがに対応がしきれないらしい」
救援機動力で駆けつけつつ、そう呟くのは義に篤いリターナーのディアボロス、夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)だ。
「蟲将切っての頭脳派たる貴女に同じ手で立ち向かうのは失礼というもの。心強い援軍も駆けつけて下さった事ですし、退屈させないことはお約束いたしますよ」
そう言いながら、プターハ・カデューシアス(祝福龍・g03560)はネメシス形態を取って龍化をする。
「鎧竜闘臨!」
それに合わせ、リューロボロスも先ほどとは異なるネメシスへと姿を転じる。
「見た目が変わった程度で、と先程奴は笑っておったがな。ネメシスによりパワーアップした我らの力をその身で味わった後だ。今度は笑えるかの?」
そう言って、目を細めてジェネラル級蟲将『黄月英』を睨む。
(「……ぶっちゃけると、ネメシスから別ネメシスに転じた今回は、先のように超強化、というわけではないのだが。どうにも黄月英は我らの一挙一動について策かどうかを思案しておるようだからの。余計な情報を増やして思考させることは、コンマ一秒でも隙となろうよ!」)
「くっ……、で、ですが、それだけのリソースを費やすと言うことは、やはりこの地がそれほど重要と言うことですね」
見抜いたぞ、とばかりに黄月英が笑う。
(「既に逃走防止の策は万全、援軍も加わり逃げ場はありません。種明かしをしても良い頃合い」)
そんな様子の黄月英に対し、プターハは一つ思案する。
「ええ、この地は大切な地ですよ、貴女という大きな獲物を釣る為の」
「はい?」
「そろそろ ご自身が我らの『巣(策)』に捕らわれた美しい羽虫であることをご理解なさったほうがよろしいのでは?」
「な……。そ、それでは……」
黄月英が露骨に動揺し、やや後退る。
「それでは……偽りの砂上船の作りが甘かったのは、私を呼び込むために急ピッチの建造であったため? 孔明様を討ったディアボロスが名乗りをあげたのは、単に私を十分に誘引できるより前に偽りの砂上船の計画がバレそうだったから? そこから先、やけにディアボロスの口が軽かったのも……」
頭の中で全てがつながる黄月英。だが、全てが遅すぎる。
そして、その動揺によって乱れた思考速度を、ディアボロスは上回る。
(「その思考速度を竜の本能は上回る!」)
「――満月よ、秘めたる狂気を呼び醒ませ。月夜に猛るは竜である。ありもせぬものに惑わされた月を討つのに、これ程相応しき技はあるまいよ!」
リューロボロスのパラドクス『竜炉暴狼主』が発動し、本能任せの幼い身体には不釣り合いであり、龍の巨躯には相応しい一撃が、黄月英に襲いかかる。
黄月英も迎撃しようと牛型宝具群を呼び出し、リューロボロスに放つが、リューロボロスはこれをものともせずに龍鱗で弾き返して、猛烈なその一撃を叩き込んだ。
「このタイミングで明かしたいうことは、退路はもうないのでしょうね。では……この地の重要性とは……」
「あぁ、その通りだ! 冥土の土産だ、この地が何なのか教えてやろう。貴様の、墓場だ!」
リューロボロスの一撃を受けても、まだ黄月英は立っている。
「俺たちのやることは変わらない愚直にまで、攻め立てるまで」
錬晏がそう言うと、黒龍偃月刀に闘気が宿り、龍の頭を模した形状へと変化する。
駆け出す錬晏。
「己が見たものを冷静に受け止めず、推理という名の思考の暴走が仇となったな」
一気に肉薄すると、黒龍偃月刀の闘気がそのまま大口を開けて黄月英の視界を覆って、顔をそのまま飲み込むように牙を穿つ。
「こんなところで負けるわけにはいきません! 蟲将達の未来のためにも!」
黄月英が陣を展開し、錬晏からエネルギーを吸い上げつつ、それを矢として突き立てていく。パラドクス『鋭鋒噛砕』だ。
だが、錬晏は歯を食いしばってそれに耐え、さらに黄月英を押さえ込む。一切の防御を取らず、また、結果として能動的な攻撃の標的にすらなった『夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)は重傷を負った』が、結果的に黄月英の動きを完全に無防備とした。
「お前を倒し山越へ至り、蟲の巣窟、灰燼に帰すまで、俺は止まらんぞ!」
その言葉の通り、錬晏は止まらない。
「えぇ、錬晏。この地で繁殖する『蟲将』を弱らせるには、まず、頭脳たる貴女をつぶすに限ります。三国志での仲間のもとに続く黄泉路へ、旅立ってください」
プターハのパラドクス『八卦風水撃』が発動し、戦場の運気がディアボロスへと傾いていく。
敵の守りはもはやない。プターハにだけ見える光が攻撃を導き、ついに今ここに、黄月英の命運は尽きた。
「そんな……蟲将の未来が……消えてしまう……。『甘寧』……後を……頼みます……よ……」
そう言いながら、重傷を負った錬晏共々、黄月英はその場に倒れ伏した。
これで、ミウ・ウルも旅路はより安全なものになることだろう。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【断末魔動画】LV1が発生!
【狼変身】LV1が発生!
【未来予測】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV5になった!
【グロリアス】がLV3になった!
最終結果:成功 |
| 完成日 | 2025年10月29日 |
| 宿敵 |
『黄月英』を撃破!
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