🍁最終人類史の秋祭り2025
最終人類史の秋祭りを楽しみます。
攻略旅団の提案により、今年の秋祭りでは『帰還』済の地域の文化や芸術に親しむ催しが行われます。
ディアボロスが、世界各地の独自の文化や芸術を尊重して一緒に楽しむ事で、世界の一般人とディアボロスの関係を強化できるでしょう。
また、ディアボロスが浴衣で祭りに参加すれば、双方の文化を理解する文化交流の効果も発揮され、人類応援度上昇にもより一層貢献できます。
秋祭りの詳細は、オープニングやリプレイを確認してください。
※最終人類史ですので、残留効果は全て(プレイング時点で発生していないものも含め)効果LV10で使用できます。
水面の月見(作者 ライ麦)
#最終人類史(新宿島)
#🍁最終人類史の秋祭り2025
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#🍁秋祭り2025
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「《戴冠の戦》が始まりましたが、現在のところ『帰還』した人々に被害を出さずに済んでいるようですね。これも、ディアボロスの皆様の尽力のおかげです」
青一色の浴衣姿で、サフィール・セレニテ(見習い少年執事・g08576)が微笑む。
「これなら、『帰還』した住民の皆様と共に秋祭りを楽しむこともできそうです。住民の皆様方も、ディアボロスと秋祭りを楽しむことを期待していらっしゃるようですので……よろしければ、一緒に参加していただければと思います」
ただ楽しむだけではない。ディアボロスが共にいてくれるという事実は、人々に安心感を与え、ディアボロスをより強く応援してくれるだろう。そうした人々の心は、歴史の奪還戦(ディアボロス・ウォー)におけるディアボロスの力ともなる。
「今年は、奪還した日本各地だけでなく、オーストラリアなどの諸外国でも、秋祭りが開催されるようですが……。僕からは、『水面の月見』をご紹介させていただきたいと思います」
そう言いながら、サフィールは水面に映る月の写真を背景に、『水面の月見』と筆文字で書かれたチラシを配り始める。
「現代のお月見のルーツは、平安時代の貴族が行っていた月見の宴にありますが……どうも、その頃は直接月を見上げるものではなく、池や川、あるいは杯に映して見るものだったようですね」
その説明を聞き、光景を想像したディアボロス達からほう、と声が上がる。夜空に輝く月は確かに美しい。だが、直に見上げるのではなく、あえて水面に映った月を愛でるというのは、より雅で風流で、そしてどこかロマンティックな香りがする。
「そんな平安貴族にあやかって……都内某所にある寺の日本庭園で、大きな池に映った月を鑑賞するイベントが開かれるそうです。さすがに、かつての平安貴族のように池に船を浮かべて……というのは難しいですが。庭園を散策しつつ、池に映る月を眺めるというのもまた風情があってよろしいかと」
また、船は無理でも、【水面走行】を使えば、水面の月に限りなく近づいて鑑賞することも可能だろう。最終人類史だから、全ての残留効果は最大レベルで使用できるのだし。尤も、いくら近づいたところで水面の月を掬い上げることはできないのだが。それもまた「をかし」というもの。
「静かな雰囲気を保つため、出店等はありませんが……飲食物の持ち込みは可能なので。かつての平安貴族がしたように、杯に月を浮かべて飲む、というのも優雅でいいかもしれませんね」
注意点としては、先にも述べたように、この催しは賑やかに楽しむというより、物静かで落ち着いた雰囲気を味わうもの。あまり騒がしくするのは好ましくない。【水面走行】を使うにしても、派手に月に向かって走って飛沫を上げる、というのは他人の迷惑になる恐れもある。静かに歩いて近づいた方がいいだろう。
「それと、月がよく見えるように、あえて照明は控えめにしてあるそうです。竹灯籠等は置いてありますが……暗いので、足元には充分お気をつけくださいませ」
逆に、あまり強い光を放つものでなければ……例えば手提げ提灯等であれば、持っていって辺りを照らしても構わないだろう。それもまた風雅というもの。
「それと、注意点というのとは違いますが……攻略旅団の提案もあり、今回のイベントにおいては、文化交流の為に浴衣の着用が推奨されております。無論、強制ではありませんが……月見に浴衣はピッタリですしね。ぜひ、浴衣でご参加いただければと思います」
サフィールがニコリと笑う。彼が浴衣を着ているのも、そのためなのだろう。
「普段とは違う浴衣姿で、最終人類史の方々と一緒に、雅な月見を楽しめたらいいですよね」
ディアボロスも含めた、最終人類史の仲間達が一緒に楽しむ事が一番ですから、とサフィールは締めくくった。
「おっ、月だ。月が昇ってきた」
浴衣姿で手ひさしし、弾んだ声を上げた男性の視線は、直ぐ下にある池に向かう。
「池に映る月を眺めるなんて、風流な催しだよなあ」
「ほんと、綺麗……。それに、ディアボロスの人達も来るんでしょ? 楽しみね」
同じく浴衣姿の女性が、抱き上げた赤子をあやしながら微笑んだ。赤子もきゃっきゃと笑い声を上げている。
「ああ。なんか《戴冠の戦》……だっけ? 大変な戦いが始まったらしいけど、今のとこ被害はないしなあ。こうして月見が楽しめるのも、ディアボロスの人達のおかげだよ」
頷く男性に優しい視線を向けて、子を抱いた女性も水面に浮かぶ月を眺める。
「ええ……どんな人達なんだろう、ディアボロスって」
素敵な人だといいな、この月みたいに……と呟く言葉が、夜に溶けていった。
リプレイ
十野・樞
アドリブ歓迎
おっと、観月の宴とはなかなか風流じゃねえか
魔導書を読みながらの酒もなかなかのもんだが、
たまには月を肴に呑むのも良いかもな
では提案に倣って、浴衣で推参するか
深い紺色に白い筆書き円文様の浴衣で、ひやおろしの日本酒と己の盃を持ち込んでの参加だ
月が良く見える、だがあまりひとが来ねえ場所に腰を下ろして、酒を呑もう
……ほんの少し向こうからは、どうにか取り戻した『日常』のざわめきが聞こえる
あの日、すっかり燃え尽きたて灰になっちまったと思っていたのに、な
ああ、そろそろ年かね、やけにそれが身に沁みやがる
古人今人若流水
共看明月皆如此
唯願当歌対酒時
月光長照金樽裏
……昔習い覚えた漢詩がこぼれるが、はてこれはこの情景に相応しいのやら
まあいい、
美味い酒のもたらす心地好さのままに、あるときは月に盃を掲げ、ある時はそこに写る月影ごとゆっくりと呑んでいくさ
深い紺色に白い筆書き円文様の浴衣姿で、十野・樞(有謬・g03155)は築山に腰を下ろした。見下ろせば、池に浮かぶ月がよく見える。しかし、竹灯籠の灯がここにはないからなのか。水面の月見には絶好の場所にも関わらず、人の気配はあまりない。それでいい。そういう場所を選んだのだから。
(「観月の宴とはなかなか風流じゃねえか。魔導書を読みながらの酒もなかなかのもんだが、たまには月を肴に呑むのも良いかもな」)
そんなことを思いながら、持参したひやおろしの日本酒を己の盃に注ぎ、口を付ける。ひとのあまり来ない場所、それでも耳を澄ませば、ほんの少し向こうからは笑い語り合う人々の声が聞こえる。どうにか取り戻した『日常』のざわめき。
「あの日、すっかり燃え尽きて灰になっちまったと思っていたのに、な」
ポツリ呟く。水面の月が僅かに潤んだような気がして、樞は目を擦った。
「ああ、そろそろ年かね、やけにそれが身に沁みやがる……」
ひとりごち、改めて水鏡の月に目を向ける。波紋に揺らめくそれに、不意に口から零れるのは、昔習い覚えた漢詩。
「古人今人若流水
共看明月皆如此
唯願当歌対酒時
月光長照金樽裏」
昔の者も、今の者も流れる水のように去っていくが、ともに明月を見るものは皆このように願ったのだ。歌を歌い、酒を飲む時には、どうか月の光が黄金の酒樽の中をいつまでも照らしていて欲しいと。そのような詩だ。はてこれはこの情景に相応しいのやら。そう考えつつも、まあいい、と口元には笑みが浮かぶ。美味い酒のもたらす心地好さのままに、盃を掲げればそこに映る月影。ゆっくりと飲み干せば、常よりも体に染み渡るような気がした。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【託されし願い】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
伏見・萬
(アドリブ歓迎)
(浴衣着用、酒持ち込み。2024年の浴衣イラスト参考)
(リターナー化・漂着以前の記憶が無い(本人は特に気にしてない))
くたばる前の俺も、月見はしてたかねェ
…いや、そんな洒落た生き方はしてなかった気もするなァ
どっちにしろ、水の上で月見なンてのは初めてか
面白ェ事考える奴もいたモンだ
俺が見ていようがいまいが、生きてようがくたばってようが、あれ(月)はずっと頭の上にあったわけだ
そう思うとなンか不思議だなァ
【水面走行】使用で水面を歩き、月を見上げながら、持ち込んだ酒を呷り物思いに耽る
照明は持たない。風貌や動きがどこか幽鬼じみているので少々不気味かもしれない
まァ暗いっちゃァ暗いが、もっと暗くて冷てェ所を知ってるからなァ
…あそこにそれこそ月でも浮かんでりゃァ、もうちょいと居心地がよかったかもしれねェが
それで暢気に寛いでたら俺は今ここにいねェし、こうして酒を楽しむ事も出来なかったってわけだ
…ところでこれ、酔っ払ってうっかり寝たら池に沈んじまったりするか…?
(手持ちの酒を飲み切ったら帰る)
「くたばる前の俺も、月見はしてたかねェ」
裾や袖に青海波柄の文様が施された黒い浴衣姿で、伏見・萬(錆びた鉄格子・g07071)は首を捻った。少しばかり考えて、
「……いや、そんな洒落た生き方はしてなかった気もするなァ」
と結論を出す。どっちにしろ、と萬は池に浮かぶ月を眺めた。
「水の上で月見なンてのは初めてか。面白ェ事考える奴もいたモンだ」
ニヤリと笑い、水面に足を踏み出す。波紋が広がるが、足が沈むことはない。【水面走行】の力のおかげだ。歩む度に生じるさざ波に、水上の月は揺れて形を変えるが、変わらずそこにあって。照明も持たず歩く萬を、頭上から月の光が優しく照らす。
(「俺が見ていようがいまいが、生きてようがくたばってようが、あれ……月はずっと頭の上にあったわけだ。そう思うとなンか不思議だなァ」)
そんなことを思いながら、陶器の酒瓶で持ち込んだ酒を煽り、月を見上げる。月以外の灯が乏しい中、どこか幽鬼じみた風貌や動きで池の上を歩き回る彼は、少々不気味でもあって。「ママー! お化けー!」などと指差す子の声が聞こえたような気もするが、あまり意に介さず。物思いに耽りながら、酒を呷る。
(「まァ暗いっちゃァ暗いが、もっと暗くて冷てェ所を知ってるからなァ。……あそこにそれこそ月でも浮かんでりゃァ、もうちょいと居心地がよかったかもしれねェが。それで暢気に寛いでたら俺は今ここにいねェし、こうして酒を楽しむ事も出来なかったってわけだ」)
などと、回る酔いにぼんやりする頭で、ふと下を見た萬は思った。
「……ところでこれ、酔っ払ってうっかり寝たら池に沈んじまったりするか……?」
【水面走行】の力がどこまで及ぶか。気にならないでもないが、土左衛門になって発見されるのもよろしくはないだろう。そうなる前に。手持ちの酒を飲み切った萬は帰路につくことにする。月に酒。良い気分のままに。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【水面走行】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
空木・朱士
月を呑む、か。
夜空に輝く冴えた月も良いけど
たまには平安の人達みたいに、静かに水に揺らめく月を愛でるのも良いかも。
今年仕立てた黒茶の浴衣に赤の帯締めを差し色に。
相棒は日本酒と陶器のぐい呑みを。
のんびり散歩がてら庭園を散策しながら池をぐるりと回って気に入った眺めがないか探してみる。
お、丁度良い場所に縁台がある。
涼やかな風とさわさわとした葉擦れの音。人の密やかな話し声。
そして、ゆらゆらと揺れる儚さが美しい水鏡の月。
ぐい呑みの中に月を閉じ込め飲み干せば、キリリと辛くも喉を通る芳醇な薫り。
……贅沢だなぁ。
……ん? 親子連れかな?
こんばんは。
赤ちゃん可愛いー。ちっちゃいなぁ。
触っても大丈夫?
(小さな指にそっと触れて握手をしながら)
ふふ、家族で浴衣でお出掛けとか仲良しで良いなー。楽しんでな。
バイバイと手を降りながら脳裏を掠めた未だ取り戻せずにいる大切な人達の面影にじんわりとした温かみとチクリとした痛みとを感じるけれど。
大丈夫。いつか、その手を掴んでみせると今は信じているから。
……月が綺麗ですね。
「月を呑む、か」
帯締めの赤を差し色にした、黒茶の浴衣姿で、空木・朱士(Lost heart・g03720)は空を見上げた。漆黒の夜空には、月が冴え冴えと白く輝いている。これだけでも、充分良い景色ではあるけれど。朱士は庭園の中心を成す池に目を移す。そこには鏡写しのように、水に揺らめきながら先ほどと同じ月が静かに浮かんでいる。たまには、平安の人達のようにこちらを愛でるのも良い。朱士はのんびり散歩がてら庭園を散策しながら、池の周囲をぐるりと回り、気に入った眺めがないか探してみる。すると、風に揺れる柳の傍に、丁度良い縁台を見つけた。今なら他に座っている人もいない。腰かけて一息つき、池を見れば、かかる橋と映る月が美しい光景を描き出している。耳を澄ませば、聞こえるのは涼やかな風とさわさわとした葉擦れの音。人の密やかな話し声。そして、視線の先にはゆらゆらと揺れる儚さが美しい水鏡の月。ほうっと息を吐き、朱士は月見の相棒に持って来た陶器のぐい呑みに日本酒を注ぐ。掲げたその中に月を閉じ込め、飲み干せば、キリリと辛くも喉を通る芳醇な薫り。
「……贅沢だなぁ」
普段はなかなか味わえない、ゆったりとした時間に口元を緩ませ、呟けば。不意に、後方から赤子の声が聞こえてきた。
「……ん? 親子連れかな?」
振り向くと、浴衣姿の夫婦がよしよしと赤ん坊をあやしている。なんだか和やかな気分になって、立ち上がり声をかけてみた。
「こんばんは」
「こんばんは。もしかして、ディアボロスの方ですか?」
肌から覗く、鈍色のパーツで察したのか。そう尋ねてくる母親に首肯して。朱士は赤子と視線を合わせるようにやや身を屈ませた。
「赤ちゃん可愛いー。ちっちゃいなぁ。触っても大丈夫?」
伺いを立てる彼に、どうぞと両親が頷く。ディアボロスに対する信頼を感じながら、そっと小さな指に触れて握手し、目を細めた。
「ふふ、家族で浴衣でお出掛けとか仲良しで良いなー。楽しんでな」
返事するように、キャッキャと赤子が笑う。本当に素敵な方だったわね、と夫と弾んだ声で話しながら去っていく親子の後ろ姿にバイバイと手を降り……ふと、未だ取り戻せずにいる大切な人達の面影が脳裏を過った。感じるじんわりとした温かみとチクリとした痛みに胸を押さえ、でも、と月を見上げる。大丈夫。いつか、その手を掴んでみせると今は信じているから。
「……月が綺麗ですね」
夜闇にそう、呟きを溶かした。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
龍胆・茜
アドリブ・連携可
白地に袖と裾に竜胆の花が描かれた浴衣で参加
水面に映る月でお月見だなんて風流だね
折角だし去年の秋祭りで買った行燈を持って行こうかな
持ち運び出来るのを買ったんだよね♪
「この景色を見ながら一杯、なんて贅沢じゃない?」
夜の日本庭園と池に映る月
これだけでも素敵な景色だよね
飲食物の持ち込みはOKって事だし
日本庭園と池に映る月を眺めてまずは一杯
と言ってもお酒じゃなくてお茶だけどね
お茶はお月見にちなんで月見草茶でお供はみたらし団子
「んー、癒される~」
美味しいお茶にお茶請けと目の前の絶景
色々と癒されて行く気がするよ
「それはそれとして、近づけるなら近づきたいよね」
一通り景色とお茶を堪能したら
他の人の邪魔にならないように【水面走行】で水面に映る月に近付くよ
「ふふ、こんな近くで見れるなんてね」
近くまで行ったら月明かりの邪魔にならないよう
行燈の明かりを消して月を堪能するよ
暗い方が良く見えるだろうしね
邪魔にならない場所でしゃがんでゆっくりと月見を楽しもうかな
「水面に映る月でお月見だなんて風流だね」
龍胆・茜(祈りのペンタス・g10438)は白地に袖と裾に竜胆の花が描かれた浴衣姿で庭園を歩く。手にしているのは、和紙でできたシェードに、紫苑の花と竜胆の花がそれぞれ二面に描かれた長方形の行燈。去年の秋祭りの際、浅草で買った物だ。持ち運び出来るのにしてよかった、と少しばかり持ち上げ、改めて一目惚れしたそれを眺めては口元を綻ばせる。やがて、目的の池に着いた茜は水面に揺れる月に歓声を上げた。水鏡には月のみならず、美しく整えられた日本庭園の景色も映りこみ、まるで絵画のよう。
「この景色を見ながら一杯、なんて贅沢じゃない?」
素敵な眺めに弾む胸で、縁台に座った茜は早速一杯ぐいっといく。……といっても、お酒ではなくお茶だが。お月見にちなんだ月見草茶。そして、お供にはみたらし団子。
「んー、癒される~」
口に広がる団子の甘みと、茶のうまみと目の前の絶景。頬に手を当てて、茜はうっとりと目を細める。耳には涼やかな葉擦れの音に虫の声。この空間に身を置いていると、日頃の疲れやストレス、その他様々なものが癒されていくような心地がする。縁台に座ったままのんびりと、心行くまで景色とお茶を堪能した茜はさて、と立ち上がった。
「それはそれとして、近づけるなら近づきたいよね」
陸の上から水に浮かぶ月を眺めるのも乙なものだが、できるだけ月に近づきたいと思うのもまた人情というもの。そして、それを可能にする手段が、こちらにはある。茜はそっと水面に足を踏み入れた。沈むことない足取りで、彼女は他の人の邪魔にならぬよう静かに水面に映る月に近付く。傍まで辿り着けば、水辺から見ていた時よりも大きく、より輝いて見えた。
「ふふ、こんな近くで見れるなんてね」
微笑み、行燈の明かりを消す。さらに月明かりを堪能するために。他人の鑑賞の妨げにならない位置を選んでしゃがみ込んだ茜は、思う存分水面の月見を楽しんだのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【強運の加護】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
瀬良・朔也
◎アドリブ歓迎
日本庭園でお月見とかオツやんなぁ
静かな所やし今回シオンはお留守番。昼間沢山遊んだったし、今頃爆睡しとるわ
浴衣やのおて甚平やけどええかな?紺色に縦縞のスタンダードな、今年仕立てたやつ(id=205340)
夜はちょっと肌寒いし、水筒にコーヒー淹れて、どっか座れるところでゆっくりしよかな
いい感じに腰を落ち着けられるところを探して散策…と、なんか子供がキョロキョロしとる。迷子か?
「こんばんは、ディアボロスやで。おとんとおかん、近くにおるか?」
側にしゃがみこんで目線を合わせて、接客業で培った人懐っこい笑顔で優しく話しかける
泣いてもうたら、抱きしめて頭撫でて、何とか安心させたろ
「泣かんでよお頑張ったな、おにーちゃんと一緒に探そ?」
親御さんも焦って探してるやろうし、抱っこして一緒に歩き回る
残留効果で力持ち~
周りの風景で気を逸らせながら時間を稼いでおけば、あっという間に親御さんに合流や!
はぁ~ええことした!
その後は本来の目的であるいい感じの椅子を見つけて、珈琲飲みながらお月見
のんびり過ごそ
「日本庭園でお月見とかオツやんなぁ」
紺色に縦縞のスタンダードな甚平姿で、瀬良・朔也(オオサカ製自動車整備士・g11284)はぶらり、庭園を散策する。傍らに愛犬のパンツァーハウンド、シオンの姿はない。静かな所ということもあり、今回はお留守番だ。昼間沢山遊んだのだし、今頃は爆睡しているだろう。ふふっと笑いを零しながら、さて、と朔也はいい感じに腰を落ち着けられるところを探して辺りを見回した。手にはコーヒーを入れてきた水筒。少しばかり肌寒い夜のこと、ゆっくりと座ってコーヒーの温かみを感じながら月見を楽しみたいものだ。と、ふと不安そうにキョロキョロしながら歩く子供に気付いた。さては迷子だろうか。朔也は傍らにしゃがみこみ、目線を合わせながら、接客業で培った人懐っこい笑顔で優しく話しかける。
「こんばんは、ディアボロスやで。おとんとおかん、近くにおるか?」
「ディアボロスの……おにいさん?」
まじまじと朔也の顔を見た子供の顔がみるみるうちにくしゃくしゃになり、大粒の涙が零れ出す。
「ふぇええ……パパとママ……はぐれちゃったの……」
拳で涙を拭いながら訴える子。穏和に声をかけられたことで、緊張の糸が切れてしまったのだろう。よしよしと抱きしめ、頭を撫でて、
「泣かんでよお頑張ったな、おにーちゃんと一緒に探そ?」
柔らかく囁けば、子はまだ涙の残る瞳でコクリと頷いた。そうと決まれば。朔也は軽々と子供を抱き上げる。きっと親御さんも今頃血相を変えて探しているだろう。抱っこして庭園を歩きながら指差し、
「ほら、お月さんやで。綺麗やなあ」とか、「池にもお月さんおるなあ、鏡みたいや」などと話しかければ、いい具合に気も逸れたのか。涙もすっかり乾いて、ほーっと吸い込まれるように風景を眺めている。そうこうしているうちに、案の定。子の名前を呼びながら、両親が駆けつけてきた。何度も頭を下げながら礼を言う親に、鷹揚に手を振りながら別れた朔也は、頭の後ろで手を組み、
「はぁ~ええことした!」
と口角を上げる。いい気分で夜空に輝く月を眺めつつ一歩踏み出せば、不意に視界の端に趣ある縁台を見つけた。そもそも本来はこれを探していたのだ。これも先の行いのご褒美かもしれない。腰を下ろして視線を池の月に向け、コーヒーの香りを楽しみながら口を付ける。水面に揺れる月は、いつまでも眺めていられそうだった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【水中適応】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!