アーカム探索行~アーカムの水底より

 ボストン港からセーレム方面に向かったキマイラウィッチを追撃したディアボロスは、敵の防衛線を突破し、空想科学コーサノストラのセーレム地方の中心『アーカム』に到達しました。
 アーカムは、本来の歴史では実在してない架空の都市名ですが、怪奇小説の舞台として非常に有名です。
 アーカムに足を踏み入れたディアボロスは、早速、海岸の都市を襲う怪奇を目の当たりにします。
 魚人のような姿の醜い『アークデーモン』が、住民を襲おうとしているのです。住民を助け、攻略の第一歩としてください。

アーカムに蔓延る奇行(作者 水上ケイ
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#空想科学コーサノストラ  #アーカム探索行~アーカムの水底より  #アーカム  #セーレム  #ボストン 


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●正気を保て!
 新宿駅グランドターミナルで、ロバート・ホーキンス(人間のギャングスタ・g11688)が話し始めた。
「毎日暑いといっても新宿島は快適なんで、皆正気と思うが」
 ロバートは何やら含みのある視線で皆を見て、気を取り直したように話し始めた。
「ボストン港から上陸したキマイラウィッチの追撃に成功し、遂に、セーレム地方に足を踏み入れる事が出来た」
 だが、空想科学コーサノストラでは、セーレムは、架空の都市である『アーカム』と名前を変えている。
「なんつかな、そこは陰気で心が塞いじまうような雰囲気だ」
 それに加え、アーカムの海岸の集落では、半魚人のような醜い姿のアークデーモンが現れ、住民を襲う事件が起こっているようだ。
 アーカムに到着したばかりではあるが、急ぎ、海岸の集落に向かい、アークデーモンから住民を救い出して欲しい、というのがロバートからの依頼だった。
 また、救助した住民から話を聞く事が・出・来・れ・ば・、アーカムの情報を得る事が出来るだろう。
「だがな、この救出対象はな……アレのようだ……複雑な情報収集みてーなのは絶対無理だろありゃ……てか、まともに会話できんのか……」
 ロバートの視線が宙を泳ぐが、そのまま何を言っていいかわからなくなったらしく、咳払いして彼はつづけた。
「とにかくだな、住民は妙な行動をしている! あとは頼んだ。
 それとアークデーモンが撃破された事を察知したワイズガイが、駆けつけてくるので、情報収集に使える時間は長くない。
 あとは、ヴァンプレイカーとアレイスタークロウリーと戦闘して、撤退してくれ」

 襲われているのは、海岸沿いの小さな集落のようだ。
「海が近いせいか、腐った魚のような臭いがするが、住民達は特に気にする素振りはない。だが臭い」
 一般人を襲うトループス級は、『アークデーモン』ではあるが、最近漂着したというよりも、かなり前から、この地のワイズガイに召し使われていた個体……であると推測されている。
 なんらかの理由があって、ワイズガイがアークデーモンを使って一般人を襲わせている可能性が高そうだという。
「ま、あれだ。皆ならきっと大丈夫だ、頼んだぞ」

「あー、あとな。アーカムには複数のジェネラル級ワイズガイが存在する可能性が高いので、慎重に行動する必要があるかもしれないぞ」
 何かアイデアは攻略旅団までよろしく、とロバートは結び、改めて皆をパラドクストレインに見送った。

●水底からの悪夢
 集落の裏通り。
 薄暗くて、魚の腐ったようなにおい。
 そんな場所で、男が叫び声をあげ、家の壁に頭をぶつけていた。
「うわああああ」
 ガンガンガンガン。
「うわああああ」
 ガンガンガンガン。
 男はふと、後ろの気配に振り返った。額から流血し、充血したような目は大きく見開かれる。
 深きものどもを見て、男はまた叫んだようだったが、容赦なく首を飛ばされてその声は止んだ。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【未来予測】
1
周囲が、ディアボロスが通常の視界に加えて「効果LV×1秒」先までの未来を同時に見ることのできる世界に変わる。
【照明】
1
ディアボロスの周囲「効果LV×20m」の空間が昼と同じ明るさに変化する。壁などで隔てられた場所にも効果が発揮される。
【神速反応】
1
周囲が、ディアボロスの反応速度が上昇する世界に変わる。他の行動を行わず集中している間、反応に必要な時間が「効果LVごとに半減」する。
【勝利の凱歌】
1
周囲に、勇気を奮い起こす歌声が響き渡り、ディアボロスと一般人の心に勇気と希望が湧き上がる。効果LVが高ければ高い程、歌声は多くの人に届く。
【プラチナチケット】
2
周囲の一般人が、ディアボロスを関係者であるかのように扱うようになる。効果LVが高い程、重要な関係者のように扱われる。
【断末魔動画】
1
原型の残った死体の周囲に、死ぬ直前の「効果LV×1分」に死者が見た情景が動画として表示される世界になる。この映像はディアボロスだけに見える。
【活性治癒】
1
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【パラドクス通信】
1
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【狼変身】
1
周囲が、ディアボロスが狼に変身できる世界に変わる。変身した狼の咆哮は「効果LV×10m」以内の指定した通常の生物を怯えさせ、「効果LV」分の間、行動不能にするが、変身中はパラドクスは使用できない。

効果2

【能力値アップ】LV1 / 【ダメージアップ】LV3 / 【ガードアップ】LV2 / 【先行率アップ】LV1 / 【ドレイン】LV1 / 【ロストエナジー】LV1 / 【グロリアス】LV1

●マスターより

水上ケイ
 水上ケイです。
 こちらは『アーカム探索行~アーカムの水底より』のシナリオです。

 執筆予定は
 ② → ① → ③・④ です。

 救出した村人から情報を得るには何らかの質問の工夫が必要だと思われます。

 それでは皆様のプレイングをお待ちしています。
43

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


アンゼリカ・レンブラント
ワイズガイがアークデーモンを使って
一般人を襲わせている可能性か
正直某神話は詳しくないけど、人々を襲う悪魔を野放しにはできないや

気合い十分に現場へ急行
仲間と攻撃タイミングを合わせ、深きものどもへ
パラドクスの格闘攻撃をお見舞いだっ!

肉弾戦の技の利点を生かし、
人々とアークデーモンとの間に滑り込むよう入り
かばうよう位置取って拳を、膝を、肘を浴びせていこう

人々は正気を失くしている
もしかしたら守られても嬉しくないのかもしれない
でも、それがなんだ
目の前に暴虐で失われようとしている命がある
護れなくてなんのディアボロスだよ!

私が経験したディアボロスの「これまで」を思い起こし、
絶対守り切ると気合を込め
相手からの攻撃を盾で受け、障壁で凌ぎ
拳や蹴りで敵を減らしていくね
暑い夏を味わってきたけど、凍らせられるのは勘弁だね

仲間とは積極的に連携して、攻撃を重ね
確実に敵を倒していこう

パワーを最大まで溜めた
《光獅子乱舞》をお見舞いして殲滅するね
私のありったけ、受け取れーっ!

これで全部かな
うーん、人々から話を聞けるといいけど


●突入
 アーカムの事件は、奇妙だった。クロノヴェーダが人を襲うだけならまだしも、犠牲者側も十分にヘンだ。
 だがアンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)は冷静に思考する。
(「ワイズガイがアークデーモンを使って、一般人を襲わせている可能性か……。
 正直某神話は詳しくないけど、人々を襲う悪魔を野放しにはできないや」)
 最終人類史にて著名な或る神話については、一旦おいておく。
 アンゼリカは気合十分に、現場へ急行した。魚臭い集落に仲間とともに突入し、通りを駆け抜ける。
 路地裏に奇声が響き、アンゼリカは、その男の背後にぬっと影が現れたのに気付いた。
 暗がりからでてきたのか、幾匹かのアークデーモン達が姿を現した。
 瞼のない目玉、腰布を巻いただけのずんぐりした体形、色褪せたような体色。二足歩行で頭部は魚。
 アンゼリカは敵を視認すると、パラドクスを発動し住民との間に飛び込んだ。
 黄金獅子状のオーラを纏ったアンゼリカの一撃にアークデーモンが吹っ飛ぶ 。
「うわあ……あああ」
 救われた男は叫び続け、奇行を繰り返すが。
 とりあえず、アンゼリカはクロノヴェーダに向かって攻撃を続けた。『深きものども』は複数いて、集落の住民もこの男だけではない。
 だいたい、この集落の誰も彼もが奇妙に見える――けど。
(「人々は正気を失くしている、もしかしたら守られても嬉しくないのかもしれない。
 でも、それがなんだ?」)
 アンゼリカは鍛え上げた身体で地を蹴った。敵に踊りかかり、黄金を纏って拳で殴り、蹴りを叩きこむ。
(「目の前に暴虐で失われようとしている命がある。
 護れなくてなんのディアボロスだよ!」)
 魚のような口からの水撃に、アンゼリカは盾を向ける。
「暑い夏を味わってきたけど、凍らせられるのは勘弁だね !」
 丸い目玉が瞬きもせず凝視してくる。
 その醜い悪夢に、アンゼリカは思い切り一撃を放った。
「私のありったけ、受け取れーっ! 」

 勝利は見えた。
 戦いは直に終わるだろうが、アンゼリカには村人の様子に一抹の不安もあった。
(「うーん、人々から話を聞けるといいけど……」)
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【未来予測】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!

四葩・ショウ
ソレイユさん(g06482)と
『アーカム』だけじゃなくって
ここをインスマスにしようとしてるのかな

ふふ、浪漫があるね

でも今は
襲われてるひとに救いの手を伸ばすのが第一だ
これ以上、奪わせない
いこう、ソレイユさん!

海岸の集落へ、裏通りを目指す
物音と叫び声を目印に
素早く響かせるAngelique
住民の前に立ちはだかって
身を挺してでも、護りきれるなら
どれだけ傷付こうと恐れない、躊躇わない

磯フレーバーのダンディ?なきみ
生贄が欲しいならわたしなんてどう?
さぁ、おいで

英雄に祝福のひかりを齎すように
仲間と連携して
住民に近い敵を最優先に
斃せる敵、傷が深い敵から狙って殲滅しよう
敵の連携を妨げるように攻撃を仕掛ける

住民がただ正気をうしなって
深きものども達に
襲われてるってだけじゃなくて
襲われることを、自分から望む状況って可能性もあるから

もし住民が深きものどもを求めたり、
近づく素振りをみせるなら
……わるいけど、力づくでも止めてみせる

友達が奏でる旋律が
高らかに胸に響くから
わたしはわたしを手放さない
狂気に負けたりしないさ


ソレイユ・クラーヴィア
ショウ(g00878)と

インスマス…、確かにイメージは似ていますね
もしくはルルイエ、とか
死せるジェネラル級が、どこかの館にて夢見るままに待ちいたり、なんてね

と、まずは蔓延る狂気を振り払わなければ

ショウの声に頷き一つ
ええ、必ず助け出しましょう!

深きものどもの姿が見える裏路地、もしくは男性の声を頼りに仲間と共に裏路地まで走ります
宙に展開した鍵盤でヒロイックシンフォニーを演奏
剣と盾を構えた輝く鎧の英雄を喚び、ショウの聖歌に呼ばれた天使と共に怪異を倒せと指揮します
男性を襲おうとする個体を優先し、攻撃することで敵の意識を此方に向けます
首尾よく此方に狙いを定めてきたなら、立ち位置をさりげなく調整し
攻撃の余波が男性に及ばぬように気をつけます

敵全員の意識を此方に惹きつけられたと感じたら、仲間と声を掛け合い体力の低いものから各個撃破

反撃には守護の青薔薇を展開して直撃を避けます
できるだけ早く男性を救助するべく、負傷は構わず演奏に徹します

発狂などしませんよ
私には音楽と、何より頼もしい友人が居ますからね


●水底の悪夢
 この作戦に参加したもう二人は四葩・ショウ(After the Rain・g00878)とソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)。アーカムの状況を聞いて、彼等は同じことを連想したようだった。
「『アーカム』だけじゃなくって、ここをインスマスにしようとしてるのかな」
「インスマス……、確かにイメージは似ていますね」
 ソレイユはショウを見て続ける。
「もしくはルルイエ、とか。死せるジェネラル級が、どこかの館にて夢見るままに待ちいたり、なんてね」
「……ふふ、浪漫があるね」

 アーカムでの奇怪な惨劇の真相は不明だが、今やることは決まっている。
 ――襲われている人に救いの手を伸ばすのだ。
「これ以上、奪わせない。いこう、ソレイユさん!」
 ――蔓延る狂気を振り払わなければ。 
「ええ、必ず助け出しましょう!」
 ソレイユはショウに一つ頷いた。

 問題の集落は、陰鬱な空気に包まれていた。
 ソレイユとショウは疾走する。
「目指すは裏通りだね」
「ええ。そこを曲がりましょう」
 途端にソレイユは男の叫び声を耳にした。ショウも彼に視線を投げ、頷く。
 奇声と壁に何かを打ち付ける嫌な音がした。
 そして直に、陰鬱は陰惨へと容赦なく変化するのだ。
 路地の暗がりから悪夢共が姿をみせる。
 ふらふらりと別の村人も魅せられたように現れた。
 ディアボロス達は一斉に飛び出し、アークデーモンと村人達の間を隔てようとした。連携し、炸裂するパラドクスで路地裏に夢幻が満ちる。
 
 ショウはすらりと手を伸ばして、村人をかばうように身を挺した。金髪が揺れ、敏捷に身を翻しながらAngeliqueを口ずさむ――せいなるかな――なんて、ね。
 幻影の天使達を連れてディアボロスが舞い降りる。
 悪夢の手を振り払い、ショウは自分を盾に村人を守護した。そこに恐れも、躊躇もない。
 ショウは『水底の悪夢』に言葉をかけた。
「磯フレーバーのダンディ?なきみ。生贄が欲しいならわたしなんてどう?
 さぁ、おいで」
 下品な唸り声を漏らし魚頭は眼球をてらりと動かし涎を垂らして襲ってきた。
 アーカムには悪夢が巣くう。
 ショウは光の鏑矢を降らせ、次にはアークデーモンに呆けたように近づく村人を無理やり庇った。
「……わるいけど、力づくでも止めなくちゃ」
 この人達は正直正気には見えない。暗く見開かれた瞳、うわごとのように繰り返される無意味な言葉。死にさえ向かう常軌を逸した行動。
 蔓延する狂気はクロノヴェーダとは違う意味での恐怖でもあるが、その中にいてもショウは冷静だった。
(「友達が奏でる旋律が高らかに胸に響くから。
 わたしはわたしを手放さない」)

 ソレイユの手によって路地裏は音楽で満たされていた。
 彼は宙に展開した鍵盤を演奏し、ヒロイックシンフォニーが悪夢を祓うように響き渡る。ソレイユは幻影の英雄達を指揮して、ショウと連携しアークデーモンに戦いを挑んだ。
 ソレイユの思惑どおり、路地に湧いた怪異達はディアボロス達に気づいて標的を変えた。彼は戦いながらじりじりと移動する。村人を巻き込まぬためだ。
 ショウが助けた村人は呆けたようにまた路地を引き返したようだ。
 最初の男は壁を背にあらぬことを叫んでいる。
 ……ともかく彼等は一応安全だと、ソレイユは判断し、『深きものども』の撃破に集中した。
(「男性を確実に救助するためは、アークデーモンを出来るだけ早く撃破することだ」)
 彼は演奏し、指揮を続けた。
「ショウ、このまま倒してしまいましょう」
「了解、ソレイユさん」
 水底の悪夢達が、大渦潮を放ってくる。ソレイユの手元で青薔薇が咲き誇った。ガーディアンローズを展開して反撃に耐え、昏い路地裏に金の光をともすように、彼のパラドクスの演奏が響いた。
 やがて――水底の悪夢は全て深きへ還る。
(「発狂などしませんよ。
 私には音楽と、何より頼もしい友人が居ますからね」)


 アークデーモンを片付けて、ディアボロス達は座り込んだ村人に駆け寄った。
 しかし、自分の状況がわかっているのかどうか、男は奇声をあげ続けた。
「ひいいいいぃぃ……うあぁぁぁ」
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【プラチナチケット】LV2が発生!
効果2【ダメージアップ】LV2が発生!

ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎

大丈夫ですか!
と声をかけ、男性に駆け寄ります

活性治癒とプラチナチケットを発動
落ち着いてください
私の声が聞こえますか?

私が近づいて怯えるようなら、一定以上は近づかず
私の声すら認識していないなら、肩を少しだけ強めに叩き、此方に注意を引きます
活性治癒で多少でも狂気も落ち着いてくれればいいのですが…

もう大丈夫、脅威は去りました
私は医者です
貴方を助けにきました
ここは、安全です

しゃがみ込み相手の視線に合わせるように冷静な声色で語りかけます
飲めそうなら、水筒に入れて持ち込んだ温かい紅茶差し出します

大きく深呼吸をしてください
そう、ゆっくりで良いですから

一体何があったのですか?
見てはならぬものを見たとでも?

他の住人も貴方のように正気を失っているようです
覚えている事はありますか?

相手の反応を見て、あまり刺激せぬように言葉を選びます
強い反応を示した言葉を組み合わせれば何か推測できるかもしれませんね

もし可能なら男性の自宅の場所を聞き、送っていきたいですが…
ゲストは許してはくれないでしょうかね


●蔓延る狂気
「大丈夫ですか!」
 ソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)は奇声をあげる男に駆け寄った。
 視線を合わせ、冷静な声で語りかける。
「落ち着いてください。私の声が聞こえますか?」
 活性治癒とプラチナチケットを発動して、男の肩を少し強めにたたいて見る。
「あ……あぁ」
 活性治癒のおかげだろう、男の表情が和らいだ。額の傷が目に見えて治り、恐らくほかにもあった傷が癒えたのだ。狂気状態の一般人なら、生傷は絶えないに違いないのだから。
「もう大丈夫、脅威は去りました。私は医者です」
 男はとろりとした目でソレイユを見る。
 プラチナチケットは一般人側が自ずと関係者だと思い込む効果だから、有効活用には準備と演技がモノを言う。使用者側が好きに演じる役を指定できるわけではないが、ソレイユの場合はおそらく巧くいった。
 ただ男は疑いももたず安らいで、そのまま目を閉じ、寝息を立て始めた。
「眠ってしまいましたか……」
 ソレイユは水筒の紅茶を取り出そうとしていた手を止めて、あっさり寝入ってしまった男を眺めた。
「……」
 だが困ったなと思ったのもつかの間、男は突如、奇声をあげて跳ね起きた。
「う、うわあああああ……」
 かりそめの穏やかな時はすぐに過ぎて、男はまた狂気に憑かれて立ち上がり、壁に頭をぶつけ始めた。
「あ……」
 ソレイユの言葉は、もう男には届きそうになかった。
 奇妙な行動を繰り返しながら、男は覚束ない足取りで離れてゆく。
 伸ばしかけた手を握りしめ、どうやらここでの情報収集は一筋縄ではいかないようだと、ソレイユは感じた。
 一方で、知り得たこともある。
「……活性治癒は、回復に必要な時間を短縮するだけなので、一時的な錯乱はともかく、自然には治癒しない狂気状態には効果がないのでしょう」
 そう呟くソレイユは、とても医者らしく見えたが……近づく敵の気配を感じて復讐者の表情に戻る。
(「どうやらこれ以上は、ゲストが許してくれないようですね」)
 ――その視線の先で。

 深きものども迎撃の報せを受けたか、アレイスター・クロウリーがヴァンプレイカーの一隊を引き連れて、早くも姿を現した。
成功🔵​🔵​🔵​🔴​
効果1【活性治癒】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!

アンゼリカ・レンブラント
ソレイユはお疲れ様だよっ
自然には治癒しない狂気状態には活性治癒もダメなのか…

今は出来ることはしないとだね!
現れたヴァンプレイカー達には
村人たちが集まっている方とは離れた地点で迎撃を
避難の呼びかけも応えてくれるかは分からないし、
巻き添えにはしたらいけないよね

共に戦う仲間と攻撃タイミングを合わせ仕掛けるっ
私がお見舞いするのは剣を振るっての
パラドクスの閃光と衝撃波
倒せそうな敵、消耗の多い個体を狙って叩き込んだら
反撃を凌いで同じ場所には止まらずに一撃離脱、
さらに敵陣の隙を狙い攻撃を重ねていくね!

アークデモンより
ワイズガイの方が敵としては強いんだろうけど
あなた達の行動には理があるから怖くはないよ
この街の人達に何をしたかは分からないけど、
早く人々を助けないといけないから、蹴散らさせてもらうよ

相手は隙を突くのが得意なようだから
仲間とは死角を庇い合うようにして、
敵からの攻撃を盾でしっかりガード、
気合い十分に反撃をお返しだー!

めいっぱい力を溜めた《光剣閃波》をお見舞いし殲滅していくね!
光よ、最大まで輝け!


●襲い来る者達
 クロノヴェーダ達が姿を現すと同時に、アンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)も動いた。
「ソレイユはお疲れ様だよっ」
 情報収集を終えた仲間にひと声かけて、現れた敵に対峙する。
 村人との交流(?)はアンゼリカにとっても興味深かった。
 自然には治癒しない狂気状態には活性治癒もダメなのか……なんて、その経過から見えたこともあるが、色々整理するのはあとにする。
 ――今はできることをしないと!
 村人達がいる方向は頭に入っていた。
 あの様子じゃ非難の呼びかけにも応えてくれるかどうかわからないし、巻き添えにはしたくない。
(「だから….…迎撃地点は考える!」)
 アンゼリカは敵に突撃した。先制の一撃が戦場を走る。彼女の愛用の剣から迸る天輪輝星の閃光が最前列にいたヴァンプレイカーを呑み込み、爆発した。反撃をしのぎ、アンゼリカは軽いフットワークで一撃離脱、さらに次の攻撃にうつる。
 敏捷な動きにつれて揺れる金の髪、意志を秘めた金の瞳。
 アンゼリカはトループス級の羽ばたきに翻弄されない様、その動きに対応し、身を翻して応戦する。
 多分、アークデーモンより、ワイズガイの方が敵としては強いんだろう。
 だけど……。
「あなた達の行動には理があるから怖くはないよ。
 この街の人達に何をしたかは分からないけど、早く人々を助けないといけないから」
「何を……!」
「ディアボロス、しんでください」
 ヴァンプレイカー達も殺意を漲らせて向かってくるが、アンゼリカはものともせず、スムーズに敵を蹴散らしていった。守護する透明な盾が光の軌跡を残し、アンゼリカは気合十分に、勇気を力に変えて、全力でパラドクスを撃つ。
(「光よ、最大まで輝け!」) 
 ヴァンプレイカー達は悲鳴をあげて消滅していく。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【照明】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!

ソレイユ・クラーヴィア
ショウ(g00878)と

連携アドリブ歓迎

意外と早い到着でしたが
貴方達は発狂していませんね?
まあ、流石にワイズガイまで発狂してたら、ここの統制はどうなっているのかという話になりますか…

一筋縄では行かないとはいえ、アーカムの解明を諦めるつもりはありませんよ
ですよね、ショウ!

宙に展開した鍵盤で「狩猟神の午後」を演奏
猟犬を従えた狩猟神を喚び、先行率アップの効果を纏い
ショウが指鳴らす合図に合わせ、私も反対方向からダメージアップの加護を宿した弓矢を射て攻め立ててやりましょう
狩りの如く、相手の行く手を塞ぐように猟犬をけしかけ弓矢を放ち
仲間が背後や側面から仕掛け易いように動きます
声を掛け合って、体力の低い者から集中攻撃で各個撃破しましょう

人々の心を壊し利用するなど、断じて看過できません

反撃には魔力障壁を展開して直撃を避けます
ヴァンパイアの因子がこんな所で使われているとは知りませんでした
ディアボロスの血を飲んで体調不良になっても責任は取りませんからね

さて、次は貴方ですね
狂気の街で踊る準備は出来ていますか?


四葩・ショウ
ソレイユさん(g06482)と

――ああ、もちろんさ
ここで諦めるようなわたし達じゃ、ない

すらり硝子のレイピアをひき抜いて
指を鳴らす、Catharina

人びとを巻き込まないように
はじめは直線距離じゃなく旋回して、
散開させないよう
一方向から白きチャリオットごと疾駆する
ソレイユさんが逆方向から
狩り立ててくれる様子に、微笑んで

残念だったねレディ
深きものどもはだれひとり、命を奪えてない

仲間と狙いを合わせ
傷が深い個体から各個撃破しよう
戦場を動き回って、掻き乱して
注意を惹きつけ派手に立ち回って
どこへもいかせはしない

狂詩曲の音色と
猟犬達の動きに合わせ
仲間が作ったチャンスを繋いで
側面から襲いかかる
硝子のレイピアで胸を貫き
或いは硝子の車輪で転がそう
一般人を人質に、なんて
思う余裕を与えないように

迫る投擲武器の
レイピアで弾ききれなかった分は
バトルマントを翻し
近接格闘には白焔の護りで
急所を護っておく

……なんの目的かしらないけど
人びとをこんな風にして、襲わせて
ゆるせるわけがないだろ?

次はきみだ
アレイスター・クロウリー


●不屈
 ソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)と四葩・ショウ(After the Rain・g00878)も、また敵を迎え撃つ。
 ソレイユはいつになく皮肉なセリフを口にした。
「意外と早い到着でしたが貴方達は発狂していませんね?
 まあ、流石にワイズガイまで発狂してたら、ここの統制はどうなっているのかという話になりますか……」
 アーカムに蔓延る狂気はワイズガイには現れていないはず、だが。
 ともかくヴァンプレイカー達は殺意を隠しもせず、魔術師アヴァタールの意を汲んで向かってくる。
 ソレイユは鍵盤を浮かべ、仲間を見た。
「一筋縄では行かないとはいえ、アーカムの解明を諦めるつもりはありませんよ。
ですよね、ショウ!」
 頷きに揺れるブロンド。
 ――ああ、もちろんさ。 
 ショウはすらりとガラスのレイピアを引き抜いた。
「ここで諦めるようなわたし達じゃ、ない」
 彼女が白い指を鳴らすと、パラドクスCatharina の力が発現する。
 そしてその時にはもう、ソレイユは宙に展開した鍵盤で「狩猟神の午後」の演奏を始めていた。
 ショウの駆る白いチャリオットがヴァンプレイカー達を追い込むように疾走する。人々を巻き込まないように、敵を散開させぬように軌跡を描く。
 一方のソレイユは反対方向から攻めた。力ある旋律にのって召喚した狩猟神が猟犬を従えて、敵の行く手を阻むように弓をつがえる。
 息を合わせ、戦場を二人のパラドクスが奔った。
 視線が交わった一瞬、ショウはソレイユに微笑みを送る。そして生まれた敵の隙を逃さず、側面から標的へと鋭い一撃を繰り出した。
 硝子のレイピアが刹那の煌めきを生む。
「残念だったねレディ。深きものどもはだれひとり、命を奪えてない」
 ヴァンプレイカーは牙を光らせ、コウモリ状の翼をはためかせて襲いかかってくる。
 反撃のブラッディリッパーは血の朱、それを雨雫のフルーレで弾いてショウは攻め続けた。
(「どこへもいかせはしない。一般人を人質になんて思う余裕は与えない」)
 ヴァンプレイカーのボディに深い一撃が刻まれる。
 次には深傷を負った敵を、ソレイユのパラドクスがとらえた。
「人々の心を壊し利用するなど、断じて看過できません」
 アーカムの狂気をもってディアボロスの怒りを抑えることはできない。
 ヴァンプレイカーは断末魔の反撃を残して絶命した。
 魔力障壁を展開してその直撃を避け、ソレイユは毅然と戦場に立っていた。
「ショウ、各個撃破しましょう」
「ええ、ソレイユさん」
 手負いとなった残敵をディアボロス達は容赦なく狩った。
 ヴァンプレイカーも応戦するが、ターゲットを揃えて討ち取っていく彼等の前に倒れていく。

 コウモリの翼を広げ、投擲武器とともに迫る敵に、ソレイユは幻想ラプソディで応戦する。
「ヴァンパイアの因子がこんな所で使われているとは知りませんでした。ディアボロスの血を飲んで体調不良になっても責任は取りませんからね」
 しかし血を吹いたのはクロノヴェーダの方だった。無念の呻きをあげてワイズガイ達は霧散する。
 時間差でショウも仕掛けていた。白のペリースが翻り、空の彩が零れる。白いチャリオットを駆って敵に迫った。
「……なんの目的かしらないけど、人びとをこんな風にして、襲わせて、ゆるせるわけがないだろ? 」
 透明な怒りが弾ける。硝子のレイピアが閃いて全てのトループス級は沈黙した。
 ショウはその細剣を手にしたまま、後方のアヴァタール級を振り返った。薔薇色の瞳が瞬く。
「次はきみだ。アレイスター・クロウリー」 
 ソレイユも敵に向かい、冷ややかに言葉を放つ。
「狂気の街で踊る準備は出来ていますか?」
 暗い路地に光を届けるように、ディアボロス達は並び立つ。
 
 黒マントのワイズガイは奇妙な笑い声を立てた。
「私は脆弱なヴァンプレイカーどもとは違うぞ?」
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【狼変身】LV1が発生!
【神速反応】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
【グロリアス】LV1が発生!

四葩・ショウ
ソレイユさん(g06482)と
全くだ
じゃあなんで魔女達は
『ああなってしまった』んだろうね

レディ達を脆弱だなんてひどいな
サバトでもするつもり? 魔術師のきみ

パラドクスで生み出した
逆十字を象る長針に、触れて――放てば
呼び水みたいに
その肩に、腕に、
つぎつぎ突き刺さるハンティング・アンチクロス

激痛と拷問の幻覚を与える隙に
今だ、ソレイユさん!
声をあげて、連携を図ろう

負傷は躊躇わず、敵の前に立ち塞がる
反撃や攻撃の魔術砲には
マジックシールドで対応
正面から受け止めきるんじゃなくて
角度を付けて受け流すか、威力を減らせるようにしたい

逆説連鎖戦での立ち位置は
目紛るしく変わるものだけど
なるべく左右から挟み込むように動いて
敵が自由に動くのを邪魔しよう
死角や側面から攻撃をしかけることで
注意を惹きつけ、仲間から意識を逸らす

なにが目的かはしらないけど
たのしみにしてるといい
アーカムの神秘のヴェールを
暴いて、あげるよ

気がかりなのは、
様子のおかしなままの村人達
……このままにはしておけないけど、今は

帰還するしか、ないんだろうね


ソレイユ・クラーヴィア
ショウ(g00878)と

こんな狂気の渦の程近くに浸りながらも
狂気に侵されないなんて、ありえるのでしょうか

私達のような新参者ならまだしも
キマイラウィッチでさえ狂気に染められていましたし
貴方は本当に、自分がまだ正気だと思っているのですか?
なんてね

ええ、この隙は逃しません!

ショウの声に呼応して奏でるのは「凱歌」
馬上槍を構えた白馬の騎士を喚びましょう
ショウの作った隙を逃さぬよう
敵を挟んだ対角線上から疾駆て、すれ違いざまに刺突攻撃を仕掛けます
槍先が狙うのは勿論、胴で大事そうに抱えている魔導書へ

何か大層な魔法でも仕込んでいるのですか?

仲間と連携し、多角的に攻撃できるように立ち
敵の意識を常に撹乱して、冷静に対処される前に押し切ります

反撃には魔力障壁とガードアップを展開して、直撃を避けるように凌ぎます
人々を発狂させるなんて、ある意味では殺すより非道を行っている自覚はありますか
…ああ、クロノヴェーダに聞いても無駄ですね

発狂した人々を心落ち着ける場所で治療したい所ですが…
今は、そうですね…
いつか、必ず解決を


●アーカムの魔術師
 敵のワイズガイ達はこの狂気の村にあって彼らなりに「正常」らしいと、ソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)は呟く。
「こんな狂気の渦の程近くに浸りながらも狂気に侵されないなんて、ありえるのでしょうか」
 蔓延る狂気の謎は未だここに立ち込める陰鬱な空気のごとく、深い。
「私達のような新参者ならまだしも、キマイラウィッチでさえ狂気に染められていましたし」
「全くだ。じゃあなんで魔女達は『ああなってしまった』んだろうね」
 四葩・ショウ(After the Rain・g00878)もそう応じた。
 敵に視線を向けたまま、ディアボロス達は互いに疑問を吐露する。
 不可解なアーカムの状況を良しとはしないが、今は眼前の敵をどうにかする時間だ。
 ソレイユは表情を少しゆるめ、揶揄するようにワイズガイに言った。
「貴方は本当に、自分がまだ正気だと思っているのですか? ――なんてね」
 ショウも軽やかに挑発する。
「レディ達を脆弱だなんてひどいな。サバトでもするつもり? 魔術師のきみ」
 タイミングを計り、仲間と呼吸を合わせ、戦闘の幕が上がる。
 ふわりと光が動いた。
 ショウのパラドクスの発動とともに顕現する逆十字の針、ハンティング・アンチクロス。彼女はそれに白い指で触れると、敵へと放った。水流のように敵へと殺到するその力が敵に与えるのは激痛と拷問の幻覚である。
 魔術師は顔をゆがめながらも反撃し、ショウはマジックシールドを展開した。熱線が鏡面に眩しく輝き、おかげで痛みは少ない。
 そうして一瞬の攻防を目まぐるしくさばきながら、ショウは声をあげていた。
「今だ、ソレイユさん!」
「ええ、この隙は逃しません!」
 ソレイユは呼応し、「凱歌」を奏でた。高らかな旋律にのせて幻想の騎士が馬を駆る。
 二人は敵を挟んで対角線上にいた。タイミングを逃さず、ソレイユは連携するようにパラドクスを操った。
「何か大層な魔法でも仕込んでいるのですか?」
 ソレイユは胴で大事そうに抱えている魔導書に目をつける。
「知りたいか? いや話したところで貴様等には理解不能だろうが、これは」
 このワイズガイは自己顕示欲が強いらしい。
「……」
 敵の意識を攪乱、冷静に対処される前に押し切りたいとソレイユは澄ました表情の影で狙っていたのだ。
 刹那、パラドクスがぶつかって力が弾ける。白馬の騎士がクロウリーとすれ違いざまに刺突攻撃を放つ。
「何ィ」
 互いのパラドクスが炸裂する。
 騎士の槍の穂先で熱量が爆発し、ソレイユは魔力障壁を浮かべガードアップでバスターの直撃を避けた。

 ディアボロス達にとって戦況は有利に進んだ。
 ショウが軽やかに動く。
(「戦場の立ち位置は変わるものだけど……」)
 敵の自由を奪うべくを左右から挟み込み、パラドクスでクロウリーを狙い撃つ。
「なにが目的かはしらないけど、たのしみにしてるといい。
 アーカムの神秘のヴェールを暴いて、あげるよ」
「それは困りますね」
 クロウリーの内部で法の書が捲れ、構築された魔術が放たれる。だが集束するハンティング・アンチクロスの勢いを殺すことはできなかった。
 そして攻撃は連鎖する。
「人々を発狂させるなんて、ある意味では殺すより非道を行っている自覚はありますか? ……ああ、クロノヴェーダに聞いても無駄ですね」
 高らかな音楽とソレイユの魔力が共鳴し、ワイズガイを襲う。
 ソレイユとショウは反撃を凌いで戦い続け、クロウリーは見るからに消耗していった。

 ただ……。
 二人はこの敵を倒したあとのことも心残りではあった。
 この集落の人々を残して去らなければならないだろうことだ。
「気がかりなのは、様子のおかしなままの村人達……このままにはしておけないけど、今はこの敵を倒して帰還するしか、ないんだろうね」
「発狂した人々を心落ち着ける場所で治療したい所ですが……今は、そうですね……いつか、必ず解決を」

 その為に、まずはこのアヴァタール級を片付けなければならない。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【断末魔動画】LV1が発生!
【勝利の凱歌】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV2になった!

アンゼリカ・レンブラント
脆弱な相手とは違う、ね
確かに強敵そうだ。
でも理解できる相手なのは安心できるよ
この街の攻略の「次」に繋げる為、止まってはいられない
覚悟してよね、アレイスター・クロウリー!

共に戦う心強い仲間とは
【パラドクス通信】を活用し連絡を密に
攻撃タイミングを合わせ力強く切り込むっ

私が振るうは光と雷を宿した大剣の一撃
重ねたダメージアップは
きっと戦闘力に優れるワイズガイにも痛打を与えられる!
人々を助ける気持ちはどばどば湧いて来るものね
止まるもんかだよ

相手からの終末の副腕にはしっかり動きを見て
盾で凌ぎ、障壁を全開、攻撃を弾くようにして凌ぐね
そして反撃をお返ししていこうっ
POWで積極的に仲間にもディフェンスを行っていくよ

大丈夫、私達は色々な戦いを乗り越えてきたもの
必ずこの街の人々だって助け出せる
友を鼓舞する言葉をあげ、戦っていくよぉ!

相手の消耗が分かれば、さぁ今こそ攻め時だ
全力全開の《光輝雷神剣》を叩き込み勝利を掴むよ!
私達の心の輝き、最大まで輝やけぇーっ!

アーカム探索はきっと始まったばかり。頑張っていこうね!


●ここから始まる
 アンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)も共に戦っていた。パラドクス通信で仲間と攻撃タイミングを合わせ、力強く斬り込んでいく。

 脆弱な相手とは違う、ね……。確かに強敵そうだ。
 でも理解できる相手なのは安心できるよ
 この街の攻略の「次」に繋げる為、止まってはいられない。

 アーカムの陰鬱で暗い空気を斬り裂く金色の疾風のように、アンゼリカはパラドクスを放った。
「覚悟してよね、アレイスター・クロウリー! 」
 手にした大剣が光と雷を宿して白く燃え上がる。アンゼリカは重ねたダメージアップの効果と、自分の一撃を信じた。
 クロウリーは己を奇怪な存在と化し、終末の副腕を伸ばしてきた。その動きを睨み、彼女は盾を掲げ、障壁を展開して突き進む。敵の反撃に怯まず、パラドクスを放った。
 ……ここが狂気の村だとしても、アンゼリカの戦う理由は同じ。
(「人々を助ける気持ちはどばどば湧いて来るものね。止まるもんかだよ」)

『大丈夫、私達は色々な戦いを乗り越えてきたもの。
 必ずこの街の人々だって助け出せる――』

 目の前の魔術師を騙るワイズガイはクロノヴェーダである。少なくともそこに謎はない。
 アンゼリカは敵の消耗を見て取ると、大剣を握りなおした。
 この地を覆う暗いヴェールを斬り祓う、その一歩としてこの敵を倒すのだ。
「私達の心、最大まで輝やけぇーっ!」
 黄金の獅子が吠え、光輝雷神剣が闇を斬り裂く。
 アンゼリカはアレイスター・クロウリーを討ち取り、クロノヴェーダは霧散して消滅した。

 ただ――。
 戦いが終わって武器を収め、改めて周囲をみると、村人は相変わらずだった。
 人々の狂気は癒えないまま。
 けれども、少なくとも彼等を当面死の運命から救うことはできた。
 アンゼリカは帰り際仲間達に、あるいは自分を励ますように、元気に言った。
「アーカム探索はきっと始まったばかり。頑張っていこうね!」
🎖️🎖️🎖️🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2025年09月08日