リプレイ
飛鳥・遊里
電撃戦だ
疾風のように現れて、疾風のように特攻(ぶっこ)んでやろうじゃないか
可変走行バイク【ギガント】に乗って、爆音響かせながら挑発掛けてやる
『よお、ジャリ共オ…。ンなとこに居ると跳ね飛ばしちまうぞぉ…?』
フルスロットルで連中のど真ん中に突撃して、戦闘開始だ
排気煙と、信号拳銃の煙幕弾で煙だらけにしてまずは視界をふさぐ
こっちは【完全視界】があるからな
『俺のスピードに着いてこれっかぁ?』
煙幕が回り切ったら、【エンハンスド・フルバースト】をぶっ放して、まとめてぶち抜く
程よくダメージを与えたら、一気に離脱
やられっぱなしじゃ終われないだろ?頑張って追いかけて来いよ?
『"復讐者”舐めんじゃねぇぞ?』
●疾風のごとく
挑発的なエグゾーストノートが、線路上に響く。
「よお、ジャリどもォ……」
「「「あ?」」」
飛鳥・遊里(リサイクラー・g00512)を睨みつける『ハルファスの子ら』。遊里はわざと悪辣に嘲笑を浮かべる。
「ンなとこに居ると、跳ね飛ばしちまうぞぉ……?」
「なんだこいつ、ナメやがって!」
「こいつディアボロスだ! やっちまおうぜ!」
「ぶっ殺してやんよぉお!!」
即座に敵と判断したハルファスの子らが、粗雑な武器を振り上げる。数の差は圧倒的!
そこへ、遊里はフルスロットルで突撃した!
「跳ね飛ばしちまうっつったよなァ!?」
「「「ウワーッ
!?」」」
疾風のごとく加速した遊里は、敵陣中央に突っ込むとその場で猛スピードで一回転し、排気煙を撒き散らした。
残留効果『完全視界』により、遊里は視界を遮られることがない。イニシアチブを握る!
「俺のスピードについてこれっかぁ? まあ、その前に一網打尽にしてやるがな!」
ガンビット・デバイスが展開され、全周囲に一斉砲撃を行った。ハルファスの子らは、弾幕を浴びて吹き飛ぶ!
「この野郎ォ!」
「おい、やっちまえ!」
だが反撃も相応だ。遊里はバタフライナイフやバット、あるいはバールといった武器による闇雲な攻撃で手傷を浴びつつも、再加速して集団から抜け出す!
「ディアボロスナメんじゃねぇぞ? かかってこいよ!」
「てめえ!!」
「疾風のように特攻(ぶっこ)んで、蹴散らしてやるさ!」
反撃をものともしない大暴れは、まさしく戦闘開始に相応しい派手な一手となった。
連携という概念が存在しない烏合の衆は、あっという間に戦線をかき乱され、殺意を剥き出しにして襲いかかる……!
成功🔵🔵🔴
効果1【完全視界】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
リト・ハリーリー
こっちも一触即発なの…うん、リト頑張るよ…力になれるかな
【モブオーラ】で認識をしにくくさせ【忍び足】【不意打ち】
見方が注意を引いている、相手が斬りかかってくる前に、【暗殺】の一手を繰り出す。
運良ければパラドクス【アサシネイトキリング】発動させて確実に。
敵が…ばらばらなうちに、戦力をそぐよ…マウ、仲間の危険も知らせて。
撤退は、きちんと見計らって…援護も忘れずに行こうね。
マウが誘導して敵を翻弄できればいいかな。
●影のように
遊里が大暴れして、敵陣をかき乱す。その混乱の中、ひそかに身を隠す少女がいた。
「(うまく注意を惹いてくれてるね。それに……完全に頭に血が上って、周りが見えてないみたい)」
リト・ハリーリー(守護獣と神子・g05408)は、連携も戦術もあったものではない、ずさんに過ぎる『ハルファスの子ら』の戦いを観察した。
この状況では、たとえ数がいてもリトの存在に気づくどころか、そもそも忍び込まれていることを警戒する輩もいない。
これが、ハルファスの現状だ。カテドラルに君臨したアークデーモンが、なんとも無様なものである。
(「けど、だからこそ……この先の決戦は、油断しちゃいけない」)
ザドキエルと合流したハルファスが、どんな手を隠し持っているか、リトは警戒を怠らない。
奴との決戦も、この品川駅を突破しなければ叶わない話だ。
リトは息を潜め、バットを振り上げる少年の背後に忍び寄る……。
「クソが、ナメやがってディアボロスども! 囲んでぶっ叩いちまえば死ぬくせに! おいお前ら、手ェ組んで仕留めるぞ!」
「あ? 偉そうに指図してんじゃねーよクズ!」
「いつまでそんなコト言ってんだよ
……!!」
(「こいつはまだ冷静そう。だから、仕留めないと」)
リトは冷静に判断した。手強い相手から除外するのが、戦いの常套である。
たとえ見た目が子供であろうと、その子供でありながらディアボロスとなってしまったリトは容赦しない。
「マウ」
「!? なんだこいつ!」
スフィンクスがわざと姿を晒し、注意を惹く。その瞬間、背後に回り込んだリトが……『小型拳銃』を取り出した!
「さよなら」
BLAMN! 消音化された銃声が、誰にも気づかれぬままに少年を撃ち殺す。
ともすれば戦況を変える指揮官になりえた少年は、断末魔さえあげずに倒れた。
「まずは一人……」
リトは再び物陰に潜み、次の獲物を探す。
数が多いからこそ、確実にそれを減らす。彼女の戦術は恐ろしいほどに合理的で、効果的だった。
成功🔵🔵🔴
効果1【モブオーラ】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】LV1が発生!
イーディス・レヴェリー
虎牢関に居た蟻達は怖いくらいに足並みが揃っていたけど……ふふっ、此処はおばかさんが沢山ね。怒ったの?
それじゃあ、鬼ごっこしましょうか
敵を発見したら、敵ではなくお人形さんの『灰燼の騎士』に【業火の結実】を発動
炎の蔓が巻き付いた彼の肩に腰掛け、全速力で群れに襲撃よ!
そのまま暫くはお人形さんの拳や、彼が持つ未だ灰に覆われたままの大剣『灰被り』で攻撃して実を結んだ炎の木苺を起爆させたり、相手からの攻撃に木苺をあわせる事で爆発させて周辺に炎の蔓を繁茂させながら攻めていきましょう
ある程度暴れて道が拓けたらそこを通って撤退よ
辺りに満ちた炎の園で、せっかちな上に仲良くも出来ないあなた達が上手に歩けるかしらね?
●業火を燃やし
すでに戦端は拓かれていた。
機動力に長けるディアボロスが、勇猛果敢に敵陣へ突っ込み、爆走することで奴らに混乱を生み出している。
手傷をものともせず戦いぶりに、イーディス・レヴェリー(色褪せた翼・g00391)は目を細めた。
「元気ね。それに比べてあのおばかさん達ったら……」
同じような状況……三国志ディヴィジョンにおける、『虎牢関前哨戦』を想起するイーディス。
微動だにせず、不気味に整列した蟲将の戦列は、さすがの彼女でさえ恐ろしいと感じるほどに統一されていた。
だがこちらはどうだ。まるで、ハルファスの現状をそのまま形にしたような無様な足並みの乱れ。
「ふふっ、ならそのレベルに相応しい遊びをしてあげましょうか」
イーディスは残酷な笑みを浮かべ、パラドクスを発動した。
「おい……なんだあれ」
『それ』を目撃した『ハルファスの子ら』は、異様な光景に声を上げた。
「に……人形が、燃えてるぞ!」
「「「!?」」」
然り。イーディスは、パラドクス『業火の結実(フランボワーズ)』を自らの人形に放ったのである。
これが彼女の攻撃方法なのだ。炎の蔓が巻き付き、木苺に似た業火の結晶を実らせる。これ自体が、一種の爆弾というべき危険な果実だ。
「さあいらっしゃい、おばかさん。鬼ごっこしましょう?」
「なめんじゃねえぞ、ガキぃ!!」
「あら、やだ。そんなに年齢も変わらないでしょうに……」
イーディスは人形の肩に腰掛け、逆に一気に突撃する。
そして拳を振るい、大剣『灰被り』を振り回せば、そのたびに業火の結晶が爆ぜ、新たな炎の蔓を生み出して、あたりを燃え盛る炎の園へと変えた!
「ふふ、うふふふ! こんなところで、せっかちで仲良く出来ないおばかさんが上手に歩けるかしら!」
「「「う、うわああ
!!」」」
子らの悲鳴と断末魔が響き渡り、燃え盛る炎がそれを飲み込んでいく。
地獄じみた戦場で、イーディスだけが楽しそうに笑っていた。
成功🔵🔵🔴
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
シークローネ・メーベルナッハ
只々力に任せて暴れるばかりの小童、という風情にございますね。
なれば僭越ながら、真の戦が如何なるものか。ご教示仕りましょう。
【ダッシュ】にて敵中突入、斬撃を浴びせつつ斬り抜ける【一撃離脱】を徹底。
適宜、線路の反対側へ【ジャンプ】して別の集団へ攻撃対象を変えることでの撹乱を試みるのも手でございましょうか。
敵の密度の高い領域に対しては、指定パラドクスを撃ち込み殲滅にかかりましょう。
力とは確かなる武によって活きるもの。只々振り回すばかりにては獣にも劣りましょう。
魂に刻みて来世の反省と成すが宜しいかと。
さて、敵将の背に些少なりとも追いつけますれば良いですが、如何でありましょうか。
●嵐となって
「くそっ、なんだこいつ! 疾すぎて見えねえ!」
「おい慌てんな、こういうときは数で……ぐああっ!!」
たとえ頭の冷え始めたガキが声をあげても、大多数の『ハルファスの子ら』はそれに従わない。
連中には子供特有の無駄なプライドがあり、何より集団としての練度があまりにも低いのである。
(「闇雲に憑依と改造を繰り返した結果が、これでございますね」)
そして今、シークローネ・メーベルナッハ(其は生ける疾風怒濤・g00007)はその翅によるスピードを活かし、韋駄天のごとく敵を切り裂いては離脱していた。
目にも留まらぬスピードの一撃離脱。時には垂直へジャンプし、線路という地形を生かして立ち回ってみせる。
熟練のヒット・アンド・アウェイを相手にしては、数合わせの烏合の衆が敵うはずもないのだ。
「なんなんだよこいつ、なんなんだよ! ナメやがってぇ!」
「俺達は、俺達は選ばれた存在なんだぞぉ!」
「この力で、ディアボロス全員ぶっ殺してやらぁ!」
切り裂かれながら、子らは生意気な口を叩く。シークローネは哀れんだ。
「力とは、たしかなる武によって活きるもの。ただただ振り回すばかりにては、獣にも劣りますよ」
あえて足を止め姿を晒し、哀愍と侮蔑を籠めた瞳で見下ろす。
「魂に刻みて、来世の反省となすがよろしいでしょう。苦しませはしません」
「え、偉そうに……!」
「拙のアドバイスも聞き入れてくださらない様子。であれば一思いに」
シークローネの姿がかき消え、直後、無数の斬撃が嵐となって子らを切り裂いた。
「あなたがたは、きっと望んでそうなったわけではないのでしょうね。これもまた、クロノヴェーダの被害者……」
どさどさと倒れ伏す子らは、死んでしまえばただの子供と変わらない。シークローネよりも幼い者も珍しくない。
その運命を奪い去ったハルファスへの怒りを燃やし、シークローネは再び迅風となる。
すべては彼奴を討つために。激情を胸に秘め、非情の剣を振るうべし!
成功🔵🔵🔴
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
菱神・桐梧
アドリブ大好き
ハルファスってのはプライドが無いのか腹に一物抱えてるのか分らんが…
どちらにしても厄介な相手だろうな。
どうしたもんかね。軽く挑発でもしてみるか。
よおガキ共、暇してんだろ?仕方無えから遊んでやるよ!ぶっ殺しに来てみな!
まずは鎖分銅を【投擲】、ぶち当てたらひとまず下がるか。タコ殴りは勘弁だしな。
よしよし、追って来たなら遊んでやるか!【ストリートストライク】でその辺の瓦礫やらなんやら蹴っ飛ばしてぶち当ててやるぜ!
なけりゃ【破壊】して作るまでさ!
周りが瓦礫まみれになりゃあ追撃もし難いだろ、その間に撤退といくか。
基本は鎖分銅、至近距離まで寄られたら大太刀で迎撃だ。
●鋼で砕き
「よおガキども、暇してんだろ? そうでもねえか、ん?」
菱神・桐梧(喧嘩屋・g05613)は姿を表すなり、ディアボロスの攻撃に殺気立つ『ハルファスの子ら』を挑発した。
「こいつ……ずいぶん自信があるじゃねえか、俺は負けねえってつもりかよ、オッサン!」
「ハッ、ガキは口ばっかり達者だな。次はなんだ? 「ぶっ殺してやる」か?」
「この野郎!!」
先走って一人の少年が襲いかかり、桐梧は不用意な一撃を軽く躱すと、その頭部に鎖分銅を叩き込んだ。
「ぐげっ!!」
「やっぱ、口だけが達者だな」
桐梧は侮蔑的に言い放ち、挑発的かつ嘲笑を浮かべて残りの連中を睨んだ。
「おら、かかってこいよ。仕方ねえから遊んでやる。『ぶっ殺し』に来てみな!」
「「「てめぇえええ
!!」」」
挑発は覿面に聞いた。子らは怒りのままに殺到する!
桐梧は鎖分銅をぐるぐると頭上で振り回し、出鼻をくじく意味で先頭集団に叩きつけた。そしてすぐさま下がる。
「ビビってんじゃねえぞコラァ!!」
「ぶっ殺してやる!」
「脳みそ引きずり出してやるぜ!!」
「おー怖、ガキの相手ってのは手がかかるねぇ」
桐梧は怯えたふうもなく肩をすくめると、敵を引きずり出すためにわざと後退を続けた。
当然あちらは怒りのままに追いかけてくる……すると結果的に、横に並んでいた集団は縦に行列めいて細まっていく。
あとは簡単だ。勇んで間合いに踏み込んできたお利口さんに、駄賃の代わりに瓦礫やらなんやらを叩きつけるまで!
「ぐえっ!?」
「残念。次があんなら、仲間ってものを信頼したほうがいいぜ?」
あるのか知らんがな、と桐梧は嘯き、死体を蹴り飛ばす。
相手が子供だろうと容赦はしない。桐梧はプロの喧嘩屋だ。
何より奴らは、もはやクロノヴェーダに変えられてしまった存在である。
大太刀を振るい、滅ぼし、桐梧は楽しむ。脳裏で考えるのはハルファスのことだ。
(「プライドがないのか、腹に一物抱えてるのか……どちらにしても厄介な相手だろうな」)
この子らという存在が、ヤツの残忍さと手段の選ばなさを示している。
来たる決戦を常に見据えながら、桐梧は大立ち回りを繰り広げた。
大成功🔵🔵🔵
効果1【強運の加護】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
星見・晴
◆陸と
――見た目がほぼ子供のまんま、ねぇ。ま、敵は敵だ 割り切ってぶっ倒すしかねーわな。
おめーは大丈夫か陸?
……ん、じゃあやるか。
速さでの撹乱ならオレのが向いてるだろ。
一網打尽はおめーに任せるからよ、後はいい感じに頼むわ。
つーわけで……
I BET SECOND DOOM
『オレは別の未来に賭ける』――‼︎
(始動キーの入力と共に、別形態に移行。燃えるような翼のオーラをはためかせ、六刀の小太刀を羽根めいて侍らせるは)
《コスモノート・ハーレー MODE: ALTAIR起動完了》
(【神速反応】も駆使して敵陣を駆け抜けつつ、攻撃も交え陽動し――あとはダチ公がやりやすい位置へ。)
――やっちまえ、陸
竜城・陸
◆晴(g00661)と
――ふうん
悪魔というだけあって、悪辣なことをするね
俺は別に大丈夫だよ、……それが必要ならばそうするだけだ
ああ、……行こうか
了解、では、前は任せよう
相応に援護はさせてもらうから、背中は気にしないで
【飛翔】して晴の後方から援護を
生み出した光の槍を投射しての撹乱と、援護
傍ら、一網打尽の為の魔力を手元に収束させておく
敵を後ろへ通すような晴ではないだろうから
主に警戒するのは遠隔攻撃
こちらへ狙いを定める魔力弾は、同じく光槍で相殺していくよ
――ああ、頃合いだね
うまく避けてよ、晴
十分に晴が引き付けてくれたなら、一気に魔力を解放
無尽の光の剣を群と成して、広域を纏めて撃ち滅ぼすよ
●かくて戦線は後退す
いよいよ『ハルファスの子ら』は怒髪天を衝き、完全に冷静さを見失って、ディアボロスらを闇雲に追撃していた。
機を見るに敏、ここで迎撃に出る形で動いたのが、星見・晴(赤星番長・g00661)と竜城・陸(蒼海番長・g01002)だ。
しかし彼らの表情は、浮かないというか、冷たいというか、戦闘を楽しむディアボロスも居る中で、神妙なもの。
「悪魔というだけあって、悪辣なことをするね」
「……おめーは大丈夫か? オレは、割り切ってぶっ倒せるけどよ」
晴に言われると、陸はちらりとそちらを見た。
「別に大丈夫だよ。それが必要ならば、そうするだけだから」
「……ん、そうか」
じゃあやるか、と、晴は撤退を始めたディアボロスらと子らの間に立ちはだかる。
「撹乱ならオレ向きだ。一網打尽は任せるぜ!」
「了解。なら、『いい感じ』にやらせてもらうよ」
晴は頷き、パラドクスを発動する。
『オレは、別の未来に賭ける(I BET SECOND DOOM
)……!!』
始動キー入力と同時に、晴の姿は『コスモノート・ハーレー』へと変身。
しかもその姿は、高速機動形態と呼ぶべき、スピードに特化した姿……『モード・アルタイル』だ。
周囲には六振りの小太刀を羽根のように広げ、装甲の下で運命を狂わされた子らを睨みつける。
「……行くぜッ!」
燃える翼めいたオーラが広がり、晴は風となった。
「な、なんだこいつ!?」
「疾すぎる……!」
いくら憑依合体で強化されたとはいえ、たかが子供だ。しかも、数を頼みとしたトループス級。
もとより練度の低い子らでは、超高速で動く晴の姿を捉えることは出来ない。
烈風のごとく小太刀が敵を切り刻み、混乱を生む。その姿、まさしく鷲の如く。
「……!」
晴は何も言わない。戦闘の高揚も、嘲笑も、侮蔑も。
はたして彼はどんな表情をしているのか。それは誰にもわからない。
そして、陸。
「……やっちまえ、陸!」
「ああ」
レンズは逆光を帯びて、彼の深く澄んだ紫の瞳を映さない。
代わりに周囲に生まれるのは、『Ildánach(イルダーナハ)』によって生じた無数の光の槍。
陸は空を飛び、神めいて子らを無表情に見下ろした。
「頃合いだね」
陸はそれだけ言った。晴はうまく避けるだろう。陸も、味方に攻撃を当てるほど愚かではない。
振り上げた手を下ろす寸前、一瞬だけ、ぴたりとその手が止まる。
思考を振り切る。己をただの光(やいば)と定義し、目の前の子供(てき)に狙いを定める。
迷ったとて、彼らはもはや救えない。ディアボロスに罪などない。
すべては大悪魔の悪辣な陰謀がゆえ。これもまた、クロノヴェーダによる簒奪のかたち。
「……行こうか」
光は迷わない。降ろした手の号令に従うように、刃は雨となって降り注いだ。
断末魔、あるいは絶叫……それらを、陸は静かに耳を澄まして聞いた。まるで背負うとばかりに。
「……度し難いな」
呟いた言葉は、己に対するものか、クロノヴェーダどもへの侮蔑か。
その答えもまた、誰にもわからない。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【神速反応】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV2になった!
眉立・人鳥
アドリブ・絡み歓迎
鳥頭を追い詰めたと思ったら、大天使の所に転がり込むとはねェ
だが厄介だぜ、泥すすろうがって立ち回りする奴は
短期決戦っつーなら、出し惜しみはしねェ
事前の情報収集は余念無く、
まずは飛翔を使って上から観察だ
地上の味方に気を取られてるやつから潰す
不意打ちだ、全開の光翼衝で薙ぎ払うぜ
遊撃気味に動けると良しだな
絡まれたら相手してやるか、近くにお仲間が居たら頼るのも有りだな
生成した魔力の刃と魔力糸で牽制しながら、早業なり捕縛なりで
行動を制限、隙を見て光翼衝を叩き込む
顔見知りの宿敵への道だ、さっさと開いてやろうじゃねぇか
みすみす逃がすわけには行かねぇよ
月下部・鐶
人間の姿をしてるけど、もう人間じゃない……妹のことが頭に浮かぶ
大丈夫、小雪ちゃんは自分を失ってない。あいつらとはちがうんだから、あんな風にならない
前の仕事で準備した折り畳み式の電気自転車を持ち込んで作戦に向かうよ
攻撃に向かうディアボロスのみんなと同行して、ちょっと後ろから敵を〈観察〉〈偵察〉して撤退のタイミングを掴みやすいように動きをみんなに伝えるよ
敵が追撃してきたら足止めのパラドクス!
作品名【おもい、おもい、おもい、かげ】
しっかり観察しておいたハルファスの子ら姿をキャンバスに影絵の姿に描いたら、絵からこぼれた影が地面を伝って、敵の動きを止めちゃうよ
出鼻をくじくのに成功したら素早く一緒に撤退!
マティアス・シュトローマー
あの時は逃げられてしまったけど、ここを突破すればまたハルファスへの道が拓ける訳だ。
相手は元人間とはいえ今はトループス級。俺と歳もそう変わらないように見えるし、遠慮なくいこう。
へえ。楽しそうな事してるね、俺も混ぜてよ
敵を発見次第【挑発】しながら足元を狙って発砲。通常攻撃でダメージは入らないけど注意を引く事はできるはず。
敵が追撃してきたら【ダッシュ】で距離を取りつつブリンデ・クーを発動。
鬼さんこちら。手の鳴るほうへ
【光学迷彩】で姿を隠しながら敵の背後に回り込み、ヘッドショットを放つ。
残念、時間切れだ。楽しい時間はあっという間に過ぎるって言うだろ?
サティニフィア・ネイバーライト
●心情
降伏だぁ?カテドラルじゃ一度も手を出す事無かったのに…実力の欠片も見せないで何考えてやがる
しかし拠点潰して不利な状況に追い込んだのは確かのはずだ
皆が居たから…アタシ一人の力じゃねぇのは判ってるが、今こそアタシも戦えるんだって、力を示さなきゃな
相手は…御同輩か
もしかしたらアタシもあっち側だったかも知れない人間の成れの果て…
同情はするが、アタシにゃ如何してやる事もできねぇな
●戦闘
足を忍ばせ奴らの視界外、意識外から叩き込むのを意識する
悪いがまだ先陣切って、なんては出来ない
深追いせず囲まれない様に少し引き気味に
突破が今回の目的じゃねぇんだ、焦らず着実に
「悪いな、見ず知らずの兄弟達よ」
●品川ブレイクスルー
襲撃、撤退、そして追撃に対する迎撃。
この三手を受けてなお、残る子らはディアボロスをぶち殺そうと、殺意の赴くままに武器を振り上げ追ってくる。
どうやら、痛い目を見ないとわからないらしい……あるいはもう、躾をしたとて正常な判断は出来ないのか。
もともと子供だった連中だ。それも無理はないだろう。
「ご同輩か……もしかしたらアタシも、あっち側だったのかもしれないのにな」
サティニフィア・ネイバーライト(スゴ腕情報屋・g00008)は顔を顰める。
「それでも、お前は『こっち』だろ。気に病んでも仕方ねえよ」
と、眉立・人鳥(鳥好き兄ちゃん・g02854)が声をかけた。
サティニフィアは「ありがとな」と苦笑を浮かべる。同情はあるが、もはやしてやれることなどないのだ。
「アタシは姿を隠して、あいつらを横から殴りつける。惹きつけるのは、『こっち』のお仲間におまかせだ」
「なら俺は上から偵察と行くか。お互いに頑張ろうぜ」
「ああ。お互いに、な」
そう言って、サティニフィアは不意打ちのために気配を消し、人鳥は飛翔して敵陣を俯瞰する。
すべては突破口を開くために。……そして、彼らの歪められ、未来を奪われた生を終わらせるための戦いだ。
一方で、そんな連中をさらに挑発し惹きつけるのが、マティアス・シュトローマー(ザ・フール・g00097)だ。
「楽しそうだねえ。鬼ごっこがしたい? なら追いかけてきなよ!」
マティアスはわざと挑発的に振る舞い、ぱんぱんと小馬鹿にするように手を鳴らす。
「鬼さんこちら、手の鳴る方へ、ってね」
「野郎ォ!!」
もはや血管がブチギレそうな勢いで激昂している『ハルファスの子ら』は、マティアスの狙いなど冷静に考えようとはしない。
正確に言えば、そういう洞察力がまだありそうな連中は、すでに先遣のディアボロスらによって殺されている。
「おお、怖い怖い。追いつかれたら俺、袋叩きにされて死んじまいそうだなあ」
マティアスはわざとらしくいい、時折まるで子らを寄せ付けまいと牽制しているかのように、足元を狙って発砲する。
すると子らは、『追いつきさえすれば殺せる』と勝手に思い込み、さらに勢いを増してずさんな追撃を始める、というわけだ。
「(みんな、見た目は子供なのに、あんな怖い顔をして……あれも、改造されたせいなのかな)」
やや後ろから状況を俯瞰する月下部・鐶(さいつよのお姉ちゃん・g00960)は、その痛々しさと大悪魔の残酷さに顔をしかめた。
彼女の脳裏に浮かぶのは、愛する妹の存在。
デーモンに未来を、過去をすら奪われた妹を、鐶はたった一人で寄り添い、守ってきた。
(「大丈夫……小雪ちゃんは、自分を失ってない。あいつらとは違うんだから、あんなふうにならない」)
そう己に言い聞かせる鐶だが、子らとて望んでああなったわけではないという冷静な思考が働く。
ディアボロスだからといって、本当にデーモンに乗っ取られずにいられるんだろうか?
『あの時』のように、妹も豹変してしまうのではないか……。
「君、危ないよ! あいつら、けっこう勢いよく追ってきてる」
「! ご、ごめんなさい!」
マティアスの警告に我に返った鐶は、予想以上に近づく子らの勢いに恐怖を抱いた。
頭上を見上げれば、飛翔して警戒していた人鳥が、こくりと頷くのが見える。……頃合いだ。
「かげを真っ黒にぬりつぶす。かげを真っ赤にぬりつぶす、重くて歩けないぐらい、重くて立てなくなるぐらい……!」
鐶はキャンバスに影絵を描く。すると絵の中から影が這い出し、子らの影に同化した。
「「「うわぁっ
!?」」」
するとどうだ。闇雲にこちらを追ってきた子らは、まるで地面に縫い留められたかのように動きを止めてしまう。
「今だよ!」
「こりゃ役立つパラドクスだな。じゃ、まずは俺が行くか」
人鳥は光の翼を広げる。これは彼が取り込んだ機械天使の力。子らでさえ感じ取れるほどに膨れ上がる膨大な魔力!
「迸るは浄化の光明、ってな。……顔見知りがお前らの相手をしたがってんだ、受けてもらうぜ。裂破光翼衝!」
魔力の塊が、雨のごとく降り注ぎ、子らを次々に貫いた!
「ち、畜生! 空からなんて卑怯……ぎゃあああっ!!」
「徒党を組んでおいてよく言うぜ。さて、あとは地上の連中に任せるか」
もはや、追撃組の戦線は完全に瓦解した。文字通りの烏合の衆である。
つまりそれは、サティニフィアと、パラドクス『ブリンデ・クー』の効果で光学迷彩を纏ったマティアスは、一切反撃を受けることなく蹂躙できる、ということだ。
「残念、時間切れだな。楽しい時間は、あっという間に過ぎるっていうだろ?」
BLAMN! 後頭部に押し付けられた『P08』が火を噴く。少年の頭部はざくろめいて弾け、前のめりに倒れた。
「全員足を止めて、だるまさんがころんだの気分か? でももう、遊びに付き合ってやるつもりはないんだ……なんてな」
一発、一発。マティアスは種子を収穫するように、冷静に、残酷に、子らの頭を撃ち抜いていく。
これは必要な戦いだ。そのために己も来た……わかってはいながら、サティニフィアは、仲間達の戦いを見て心を乱さずにはいられなかった。
(「アタシには、どうしてやることもできねぇんだ」)
心を落ち着かせる。せめて苦しませないよう、意識の外から、己が死ぬことに気づくこともない不意の一撃で殺す。
たとえ拳銃を使っていても、手応えというのはある。人を殺す実感……その本質がクロノヴェーダであれ。
サティニフィアは、子らになっていたかもしれない存在。ハルファスに過去を奪われ、ディアボロスになれた稀有な例だ。
つまりは子らにとっての宿敵であり、サティニフィアにとっても、在り得た可能性として、子らは宿敵と呼ぶべき存在だった。
「悪いな、見ず知らずの兄弟たちよ」
せめて祈りと謝罪を籠めて、確実に、手折るように、息の根を止めていく。
「……これで、ハルファスを倒すことが出来るのかな」
「さあ、どうだろうな。今はやれることをやるしかねえだろうさ」
さらなる敵を警戒しつつ、撤退のために地に降り立った人鳥と鐶は、もはや動くことない子らの屍を見下ろした。
かくてまずは一手。この痛みを怒りと変えて、ディアボロス達は大悪魔への活路を拓かんとする。
奪われた未来を背負い、これ以上の悲劇を止めるために。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV2になった!
【液体錬成】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
【モブオーラ】がLV2になった!
効果2【ガードアップ】がLV3になった!
【反撃アップ】LV1が発生!
【アヴォイド】がLV2になった!
【フィニッシュ】がLV2になった!