【ラ・ピュセル奪還戦】復讐祭阻止作戦

 このシナリオは【火刑戦旗ラ・ピュセル奪還戦】に関連する特別シナリオです。
 最終人類史の戦場は、奪還戦第2ターン開始時まで敵への攻撃は出来ませんが、襲撃地点や襲撃方法、敵の侵攻ルートなどは判明しています。
 この情報を元に、最終人類史の人々とも協力して、被害を防ぐ為の準備を行ってください。
 準備は、防衛設備の設置、避難経路の設定、一般人の避難訓練など、思いつく限り、何でも試すのが良いでしょう。

 全ての『復讐祭阻止作戦』で得た🔵80個につき、最終人類史の戦場での一般人の被害を減らすための人数が大きく減少します。
 詳しいルールは、火刑戦旗ラ・ピュセル奪還戦の『勝利条件と特殊ルール』を確認してください。

【火刑戦旗ラ・ピュセル奪還戦】守り切れ、最終人類史(作者 ライ麦
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#最終人類史(新宿島)  #【ラ・ピュセル奪還戦】復讐祭阻止作戦  #火刑戦旗ラ・ピュセル奪還戦 


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「【火刑戦旗ラ・ピュセル奪還戦】発生を示す断層碑文が出現したことは、皆様もうご存じかと思いますわ」
 新宿駅グランドターミナルで、イリーナ・アルスカヤ(吸血鬼のスノウメイジ・g07154)が告げる。その面持ちには、普段とは違う緊張の色があった。
「ですが……このディアボロスの奪還戦に対して、断片の王ジャンヌ・ダルクは、不完全ながらも、復讐祭の卵を使用した大儀式を行い、最終人類史に逆侵攻を実行したのです」
 その言葉に、ディアボロス達もざわめく。ここまで直接的に敵に最終人類史に攻め込まれたことが、今まであっただろうか。それも、奪還戦の最中に。
 イリーナが目を伏せる。
「ですから……これまでの奪還戦と違い、火刑戦旗ラ・ピュセル奪還戦では、ディビジョンに攻め込み、断片の王……ジャンヌ・ダルクの撃破を目指すと共に、最終人類史の防衛も行わなければなりませんわ」
 無論、最終人類史を危険に晒す事は、可能な限り避けるべきではある。実際、情報を聞いた一般人からは『奪還戦を見送るべきでは無いか』という意見も少数ながら上がっているという。
「とはいえ……一度奪還戦を見送った場合に、再び奪還戦を挑む事が出来るのかは不明ですし。それに、敵の準備が整ってしまえば、一方的に最終人類史への侵攻を許してしまう可能性は高いですもの。『最終人類史を防衛しつつ、火刑戦旗ラ・ピュセルを奪還する作戦を行う』という世論が大勢を占めている状況ですわ」
 この最終人類史の人々の勇気と期待に応える為にも、キマイラウィッチの虐殺から、住人を守り切る為の準備を開始して欲しいのだと彼女は言う。

「もちろん、一般の方々もただ手をこまねいているわけではありませんわ。自衛隊、在日米軍、警察、消防、その他公務員、民間警備会社、PTA、労働組合、商店街、町内会、老人会、果ては宗教団体に至るまで……ありとあらゆる人々が、避難の準備活動を行ってくれておりますの。仮にディアボロスの皆様が手伝わなくても、最低限の準備を整える事は出来るかと思いますわ」
 それにディアボロスが手を貸す事で、より良い効果が期待できるというのが、此度の復讐祭阻止作戦だ。彼らの用意した準備をディアボロスが手伝うだけでも、相応の結果は見込めるだろう。
「その上で……彼らに出来る事は彼らに任せつつ、ディアボロスの力を生かした貢献が出来れば、更に効果が高まるかもしれませんわ」
 例えば防衛設備の設置、避難経路の設定、一般人の避難訓練等々……。当日までにできることは色々ある。思いつく限り、何でも試してみるのが良いだろう。
 イリーナがそっと胸に手を当てる。
「吸血ロマノフ王朝の奪還は、ディアボロスの皆様の活躍だけではなく……それを支える、最終人類史の方々の応援や協力があったからこそ成し得たものだと思いますわ。その恩に報いるためにも……できる限り、守り切りたいものですわね」
 そう締めくくり、イリーナはディアボロス達を送り出した。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【怪力無双】
3
周囲が、ディアボロスが怪力を発揮する世界に変わり、「効果LV×3トン」までの物品を持ち上げて運搬可能になる(ただし移動を伴う残留効果は特記なき限り併用できない)。
【泥濘の地】
1
周囲の地面または水面が泥濘に変わり、ディアボロスは指定した「飛行できない対象」の移動速度を「効果LV×10%」低下させられるようになる。
【口福の伝道者】
1
周囲が、ディアボロスが食事を摂ると、同じ食事が食器と共に最大「効果LV×400人前」まで出現する世界に変わる。

効果2

【ダメージアップ】LV3 / 【凌駕率アップ】LV1 / 【反撃アップ】LV1

●マスターより

ライ麦
 ライ麦です。このシナリオは最終人類史の被害を軽減する為のファーストアタックシナリオです。とはいえ、戦闘は行いません。
 敵の襲撃地点や襲撃方法、敵の侵攻ルートなどは判明しているため、この情報を元に、最終人類史の人々とも協力して、被害を防ぐ為の準備を行います。
 防衛設備の設置、避難経路の設定、一般人の避難訓練等々、できることは色々と考えられます。これ以外にも何か思いつけば積極的に試してみてください。

 それでは、皆様のプレイングを心よりお待ちしております!
7

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


真秀場・静菜
(5)に参加

戦場となるであろう場所の確認と準備は必須かしらね。
多数の敵を足止めできるよう広い場所でかつ
住人達が避難している地域にへと続く道が
狭いような場所がいいかしらね。

ディアボロス達が遠距離から攻撃しやすそうな
ポイントの確保と危険時に身を隠せそうな場所も
事前に作っておきたいわね。

【泥濘の地】で避難地域にへと続く道を進みにくいように
泥濘に変えたり、見つかりにくいよう障害物を設置したりと
足止めも出来ればかしら。
それとは別にディアボロス達が退避出来る道も
作っておければかしらね。
敵の数が多過ぎて対処出来ない時も撤退しつつ避難地域から
遠ざけさせればかしら。

出来る準備は限られているけれど、やっておかない理由はないわね。
他でも人手が足りていなければ助力に向かわせてもらうわ。
住人達を見かける事があるなら不安にさせないよう微笑みかけて励ますわ。

アドリブ、連携歓迎


 戦場となるであろう場所の確認と準備は必須。真秀場・静菜(サキュバスのリアライズペインター・g01823)は、予知で判明している敵の侵攻ルートに沿って道を歩いていく。
(「迎撃するなら、そう……多数の敵を足止めできるよう広い場所で、かつ住人達が避難している地域へと続く道が狭いような場所がいいかしらね」)
 ふむ、と顎に手を当て、考えながら進む静菜がふっと足を止めた。視線の先には、ビルや住宅が立ち並ぶ中にぽっかりと空いた、緑の公園がある。ここなら広く、なおかつ住人達が避難している地域に進行するには、建物の間の狭い道を抜けていく必要がある。条件にピッタリだった。なら、と静菜は素早く公園、及びその周辺に目を走らせる。迎撃時のことを考えるなら、ディアボロス達が遠距離から攻撃しやすそうなポイントの確保と、危険時に身を隠せそうな場所も事前に作っておきたいところだ。幸い、周辺にはビルがある。時間・空間・世界法則を書き換えながら行う逆説連鎖戦において、戦場内の距離はあまり関係ないとはいえ。例えば、公園内に引き付けた敵に対して、ビルの屋上から不意打ちでの遠距離狙撃など行えれば、多少は有利に戦えるかもしれない。静菜は【飛翔】の力も用い、サキュバスの翼でビルの屋上まで飛ぶと、そこが狙撃ポイントとして使えそうかどうかの確認、及び確保を行う。後は、危険時に身を隠せそうな場所……だが。翼をはためかせ、ふわり公園内に降り立った静菜は辺りを見回して思う。広い公園内でも、意外と身を隠せる場所はある。例えば木の陰や植え込みの中、汚れるのを厭わないのであればマンホールの中等も使えるだろう。危険時に限らず、事前に隠れておいて、引き付けた敵を陰から攻撃するのにも使えるかもしれない。
 そうして、ある程度迎撃ポイントの目処がついたところで、静菜はさて、と今度は道の方に目を向ける。避難地域に続く道を、住民の避難が終わった後【泥濘の地】で泥濘に変えておけば、進みづらくなるだろうか。見つかりづらいよう、障害物を設置しておくのもいいかもしれない。それとは別に、と静菜は避難地域に続く道とは違う道に目をつけた。
「ディアボロス達が退避出来る道も、作っておければかしらね」
 敵の数が多過ぎて対処出来ない時も、撤退しつつ避難地域から遠ざけさせられれば。キマイラウィッチはディアボロスに深い『復讐』の念を持つもの。ディアボロス達が避難地域とは別の方向に撤退すれば、追いかけて避難地域から離れてくれる、かもしれない。静菜は目をつけた道を、避難地域に続く道とは逆に、障害物になりえるものを取り除き、進みやすくしておく。これでキマイラウィッチもある程度は誘導できるだろうか。一通りの確認と準備を終えた静菜は伸びをしてふっと息を吐く。
「出来る準備は限られているけれど、やっておかない理由はないものね」
 ひとりごちた後、他にも人手が足りていないところはないかと再び歩き出した……ところで、ふっと心配そうな顔をした住人らしき人とすれ違う。そういえば、ここは公園。普段であれば、市民の憩いの場となっているのであろう。にも関わらず、人の姿を見かけなかったのはやはり、まだ戦いが始まる前とはいえ住民達の間で不安と緊張が高まっているからだと思われる。それをほぐせるよう。静菜は微笑みかけて、
「大丈夫。必ず守るわ」
 と励ます。不安に満ちていた住人の顔が、それでふっと和らいだように見えた。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!

リオーネ・クア
避難訓練を手伝うよ
まずは俺の故郷で知り合いも多い世田谷区で手伝ってきたんだけど
動いてみてわかったことがたくさんあった
そこでのノウハウを活かしより良い避難訓練にしたい
それから避難するのは住民全員だけど
もしかしたら訓練には参加できていない人もいるんじゃないかって思うんだよね、病気等で極力動けない方とか…
だからここに居ない人にもしっかり情報が伝わるようにお願いしたい
親しい人からの情報だとより強く、濃く情報は伝わるんじゃないかと思ってるから

まずは避難経路を共有してもらって
経路になる地理に詳しい人から意見を募集するよ
専門家が考えた経路だし信用していないわけじゃないんだ
ただ見る目が変わって初めて気付くこともある
だからみんなに見てもらいたい
疑問に思ったら気軽に言ってほしいな
話しやすいように明るい話し合いの場づくりも頑張っちゃう

避難訓練では実戦に少し近くするため
俺とサーヴァントのロッソで避難の妨害をするよ
ロッソは駆けめぐり避難する人達の前に「めー!」って飛び出したり
俺は進路を崩して移動の邪魔をしたりね


 まずは自身の故郷で、知り合いも多い世田谷区で避難訓練を手伝ってきた。実際に動いてみて、分かったこともたくさんある。そこでのノウハウを活かし、より良い避難訓練にしたいと、リオーネ・クア(ひつじの悪魔・g01176)はまた別の区を訪れていた。
「えー、ここの避難経路は、現在このようになっております」
 彼の要請に従い、ホワイトボードに避難経路を示した地図を貼った男性が、指し棒で示す。住民達と一緒に覗き込んだリオーネがなるほど、と頷き、住民達の方に振り向いた。
「誰か、この辺りの地理に詳しい人はいるかな? もちろん、専門家が考えた経路だし信用していないわけじゃないんだ。ただ、見る目が変わって初めて気付くこともあるから……みんなに見てもらって、疑問に思ったら気軽に言ってほしいな」
「それなら……その」
 一人の少年が、おずおずと手を挙げる。
「この道より、こっちの裏道通った方がショートカットになるし、敵にも見つかりにくいかも……って」
「なるほど……確かに」
 避難経路を提示した男性がふむ、と顎を撫でる。避難経路を考えているのは、多くが防災のスペシャリストだ。通常の災害時には使いづらい道は無意識のうちに候補から外してしまいがちなもの。しかし、今回のように襲い来る敵から一刻も早く逃げなければならない状況では、普通の災害とはまた違った視点が必要になってくる。専門家以外にも広く意見を求めようとするリオーネの姿勢は、理に適っているのかもしれない。
「他にも何か、意見のある人はいる? どんどんアイデアを出し合って、より良い避難計画を作ろうね!」
 話しやすいよう、ニッコリ笑顔で呼びかけるリオーネ。その笑顔に触発されたように、「二手に分かれて避難したらどうか」「徒歩での移動が難しい人のために、車と徒歩で避難経路を分けたらどうか」等々、様々な案が次々に出てくる。そして、その案はリオーネ自身にも気付きを与えてくれた。
(「徒歩での移動が難しい人か……なるほど」)
 避難するのは住民全員だが、もしかしたら病気等であまり動けない人等、訓練には参加できていない人もいるかもしれない。リオーネは早速声を上げた。
「事情があって、今ここに居ない人にも、しっかり情報が伝わるようにお願いしたいんだ。親しい人からの情報だとより強く、濃く情報は伝わるんじゃないかと思ってるから」
 リオーネの言葉に、人々は確りと頷く。思った通り、やはり訓練に来れていない人もいたらしい。
「うちのおばあちゃん、足が悪くて……今日はここに来れてないの。だから今日話し合ったこと、ちゃんと伝えておきますね」
 そう話しかけてきた女性に、リオーネはよろしくね、と微笑みかけた。
 そうして、皆で意見を出し合い、新たな避難計画が纏まったところでいざ実践。本番よろしく、避難場所目掛けて駆け出した人々の前に、
「めー!」
 サーヴァントのロッソが飛び出す。「うわっ」と驚いて足を止めてしまった人に、
「さあ、こういう時はどうする?」
 リオーネはさらに近くにあった塀を崩して進路を妨害し、畳み掛けてみたり。
「そっか……本番では、こういうこともありえるんですね。ちゃんと対処法、考えておかないと」
 汗を拭き拭き、訓練に参加した人が感想を述べる。実戦さながらの避難訓練は、良い備えになったようだ。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【怪力無双】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!

エルティ・アーシュ
新宿島にまでキマイラウィッチ達が来ちゃうなんて…
でも、新宿島のみんなは一緒に戦ってくれるんだね
ならなおさら、ぼく達もみんなを護るために、しっかりお手伝いするの

(3)避難施設の強化や準備なら、ぼく達もできるかな、アウリーネ
施設の地下に逃げ込む予定なら、【建物復元】で壁を強くしておこうか
できれば施設の人に補強の道具も用意してもらって、柱とか階段とか天井とか、崩れないように強くしておきたいよね
【飛翔】で天井とかもよく確認して、それと準備してる人にも確認して、普段から気になるような、弱ってそうな部分があったらそこも直しておこう
あとは…地下の入り口、キマイラウィッチ達に分かりにくくしたいね
違和感なく入り口を隠す板とか作れないかな

それから…戦いはまる1日になるから、避難中の食べ物も必要だね
【口福の伝道者】で、ある程度保存の効く食べ物や飲み物を用意しておこう
子供や、もっとちっちゃい子達も困らないように…離乳食とか、お菓子とかもあっていいよね

アウリーネも協力して、何か気づいたら教えてね

連携・アドリブ歓迎


ルチルーク・フレンツェン
(3)避難施設の強化

(一般人がいるので脳内の考えでも演技口調でいく)
キマイラウィッチの、復讐にかこつけた虐殺という私欲も許せないよ。
もちろん、キマイラウィッチ以外の私欲がない敵でも、虐殺も許せないんだから。
「私でも出来る事を、事前にやりつくしたいんだ。」

もっと画期的なアイディアや、他のアドリブが必要そうな事前行動が思い付かないから、
単純労働で手伝うよ。
作業する前に作業服を借りて着て長髪も束ねて短くする。
一般人の労働者や監督者のみんなと顔合わせして作業に加わるのを伝える。
作業の足を引っ張らない様に作業の計画書を【書物解読】で読んでおく。
円滑にみんなと作業できるよう前準備をしておくよ。
「みなさん、よろしくお願いします。」(礼儀正しく礼)

補強する地下施設の地上まで材料を運んで貰うのを【フライトドローン】に指示。
地下施設まで材料を【怪力無双】で運んだり、実際に作業を【怪力無双】で手伝って作業を時短。
地下で作業中は【照明】で照明機器の準備を省略。
「一秒でも早く、多くを補強していくんだ……!」


「最終人類史にまでキマイラウィッチ達が来ちゃうなんて……でも、最終人類史のみんなは一緒に戦ってくれるんだね。ならなおさら、ぼく達もみんなを護るために、しっかりお手伝いするの」
 エルティ・アーシュ(受け継ぐ小竜・g01898)はよし、と両拳を握って気合いを入れる。ルチルーク・フレンツェン(均衡を破りし逆襲機械・g02461)も、想いは同じ。
(「キマイラウィッチの、復讐にかこつけた虐殺という私欲も許せないよ。もちろん、キマイラウィッチ以外の私欲がない敵でも、虐殺も許せないんだから」)
「私でも出来る事を、事前にやりつくしたいんだ」
 グッと拳を握る。刻逆により、新宿島以外全てを奪われたショックで、クロノヴェーダへの怒り以外の感情をほぼ失ってしまった彼女は、しかし一般人に対する気遣いから、あくまで彼らの前では普通の少女のように振る舞うようにしている。脳内での思考すら、一般人の前では演技口調になるほどに。とはいえ、例に挙げられた以上のもっと画期的なアイディアや、他の事前行動は思いつかない。ゆえに、ルチルークは作業服を借り、邪魔にならないよう長い髪を束ね、単純労働に加わることにする。
「みなさん、よろしくお願いします」
 一般人の労働者や監督者の人々に、作業に加わりたい旨を伝え、折り目正しく礼をする彼女を、
「こちらこそ、よろしくお願いするよ」
「ディアボロスが手伝ってくれるなんて、心強いな」
 人々は朗らかに受け入れてくれた。事前に作業計画書を【書物解読】で読んでおいたこともあり、補強する地下施設の上まで材料を運んでもらうのを【フライトドローン】に指示したり、運んでもらった材料を、地下施設まで【怪力無双】で運んだり、その力でもって実際の補強作業を手伝ったりと、ルチルークの手伝いは円滑に進んでいく。少女の細腕で、補強に使う重い鉄骨を軽々と持ち運ぶ様を見て、人々は目を見張った。
「いやー、やっぱディアボロスってすごいな……」
 などと感心している彼らに軽く会釈を返しつつ、ルチルークは作業する手を止めない。
「一秒でも早く、多くを補強していくんだ……!」
 一方のエルティもまた、
「避難施設の強化や準備なら、ぼく達もできるかな、アウリーネ」
 とサーヴァントのオラトリオ『アウリーネ』と一緒に、地下施設の強化に動いていた。ルチルークや、一般の作業者が補強した上に、さらに【建物復元】の力を施す。これでさらに破壊されにくくなるはずだ。それでも残留効果だけに頼らず、とエルティは周囲を見回した。
「柱とか階段とか天井とか、崩れないように強くしておきたいよね」
「そうですね」
 頷くルチルークと、一般の作業者と手分けして、柱や階段の補強に当たりつつ、エルティはふと天井を見やる。
「ねえ、普段から気になるような、弱ってそうな部分とか、あるかな?」
 施設の人に尋ねると、
「そういえば、あそこちょっと雨漏りが……」
 と天井の隅のあたりを指差して教えてくれた。ここは普段あまり地下の施設は使わないらしく、つい修理も先延ばしになってしまっていたらしい。お礼を言って、【飛翔】の力を用い、エルティはふわふわ緑のドラゴニアンの翼で飛び立つ。言われてみれば確かに、施設の人が指差した箇所には雨漏りしたような跡があった。ただ、地下施設というだけあって暗く、補修するにも見づらい。もちろん照明はあるが、天井の隅となるとなかなか光も届かず……。う~んとエルティが唸った、その瞬間に周囲が真昼のようにパァッと明るくなる。照明器具を準備する手間も省こうと、ルチルークが施した【照明】の効果のおかげだ。
「ありがとう!」
 上から手を振り、彼女にお礼を伝えた後、エルティは補修に取り掛かる。施設の人が気付かなかっただけで、雨漏りしていたり、弱くなっている部分はそこだけではないかもしれないと、【飛翔】の力で飛び回り、天井をよく確認し、必要そうな処置を施した彼女は一旦降りて、地下への入り口を見やった。
「あとは……地下の入り口、キマイラウィッチ達に分かりにくくしたいね。違和感なく入り口を隠す板とか作れないかな」
 上空からの攻撃が想定されているものの、『復讐』のためならなんでもする嫌らしい敵のこと。建物の中にまで乗り込んでくる可能性もある。そうなった時のため、地下への入り口も隠しておきたいところだ。幸い、地下に続く通路には防火扉があり、それを他の壁と同じ色の板か何かで覆ってしまえば、パッと見分からなくなりそうだった。覆うものの用意だけ済ませて、後は住民の避難が完了した後で設置すればいいだろう。となると、あとは当日に備えた準備だろうか。
「戦いはまる1日になるから、避難中の食べ物も必要だね」
 ある程度保存の効く食べ物や飲み物なら、今のうちに準備しておいて大丈夫だろう。エルティは早速、【口福の伝道者】で缶詰や乾パン等、日持ちのするものを食べ、十分な数出現させておく。
「子供や、もっとちっちゃい子達も困らないように……離乳食とか、お菓子とかもあっていいよね」
 気付きを言葉にしつつ、エルティは傍らのアウリーネにも、
「何か気づいたら教えてね」
 とお願いする。アウリーネは姉のように微笑み、頷いた。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【口福の伝道者】LV1が発生!
【怪力無双】がLV2になった!
効果2【凌駕率アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!

ルチルーク・フレンツェン
●内に秘めた脳内の考え
仮に私に一時的に感情が戻ってきていても、
人々を守り切れるか、奪還戦に勝つかは絶対ではないって
不安に思っていると思う。
でもそんな不安をかき消す程の勇気を23区の住人のみんなから貰えているのも事実だよ。
だから、勇気をさらに倍にして返すべく勝利の約束をしたいよ。
「もっきゅ!」
モーラットのルシグーナも約束したいんだね。

●勝利の誓い
ルシグーナと一緒に、復讐祭阻止作戦で私と関わった住人も
私と関わっていない住人も分け隔てなく、ルシグーナと一緒に歩き回って
挨拶回りしていくよ。
「ディアボロスの一人、ルチルークとルシグーナです。」
「もきゅ、きゅ!」
穏やかで晴れ晴れとした笑顔で手を振ったり、了承を得たら手を握り合ったりもしたい。
「このサイボーグの機械の手や、モーラットの小さい手は、未来のみんなの笑顔を掴む為にあります。」
「も~っきゅ!」
住人一人一人の、今ある命と未来の可能性は尊き守るべきものと示します。
「私もルシグーナも、ディアボロスのみんなも、みんなを守って勝ちます!」
「もきゅ!」


 地下施設の補強作業を終えたルチルーク・フレンツェン(均衡を破りし逆襲機械・g02461)は、長い前髪の下で、目を閉じて思考する。仮に、自分に一時的に感情が戻ってきていたとして。人々を守り切れるか、そして奪還戦に勝利できるか。絶対にできるとは言い切れないと、不安に思っていたことだろう。でも、と目を開く。一緒に作業した人々が口々に、
「手伝ってくれてありがとう!」
「これで百人力だよ!」
 とお礼を言ってくれていた。そうだ。不安をかき消すほどの勇気を、23区の住人のみんなから貰えているのも事実。だから、勇気をさらに倍にして返すべく勝利の約束をしたい。ギュッと掌を握った、その傍らで、モーラット・コミュのルシグーナも、
「もっきゅ!」
 と元気よく飛び出した。
「ルシグーナも約束したいんだね」
 頷いて、ルシグーナと一緒に歩き出す。復讐祭阻止作戦で関わった人も、そうでない人にも。分け隔てなく、
「ディアボロスの一人、ルチルークとルシグーナです」
「もきゅ、きゅ!」
 穏やかで晴れ晴れとした笑顔で手を振り、挨拶していく彼女に、
「きゃー! かわいい!」
 ルシグーナを見た女性が黄色い声を上げて駆け寄ってきた。
「ありがとうございます。よろしければ、握手していただいても?」
 スッと差し出した手を、
「もちろん! 頼りにしてるわ、頑張ってね!」
 女性は両手で包み込むように握り、励ましてくれた。次いで、ルシグーナの手も、
「わ、ほんとにちっちゃくてかわいい~!」
 と歓声を上げながらにぎにぎしていく。
「あの、よければ僕も握手、いいですか?」
 ちょっと緊張した面持ちで、別の男性も手を差し出してきた。気づけば、挨拶回りするルチルークとルシグーナの周囲には人だかりができている。その一人一人と手を握り合いながら、ルチルークは誓いの言葉を述べた。
「このサイボーグの機械の手や、モーラットの小さい手は、未来のみんなの笑顔を掴む為にあります」
「も~っきゅ!」
 ルシグーナも同意するように手を挙げる。住人一人一人の、今ある命と未来の可能性は尊き守るべきもの。だから。
「私もルシグーナも、ディアボロスのみんなも、みんなを守って勝ちます!」
「もきゅ!」
 決意を胸に、拳を天に突き上げる彼女に、住民達もおお~! と拍手した。
「頑張って、負けないで!」
「信じてるから!」
 住民達がかけてくれる言葉に、怒り以外の感情をほぼ失った自分でも。どこか胸の辺りが温かくなるような、そんな心地がしたような気がした。人々に勇気を貰っているのは、むしろこちらの方なのかもしれない。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【怪力無双】がLV3になった!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!

最終結果:成功

完成日2025年04月19日