リプレイ
シル・ウィンディア
…えっと、ものすごく、虚無っているんだけど。
だ、大丈夫かなぁ。
…ま、やるからには全力でやるんだけどね。
というか、時先案内人さん、さらっと巻き添えって言ってた気がする…。
…気にしたら負けか(きょむん)
ということで、やられる前にやれの精神で。
発見と同時に高速詠唱を開始。
全力魔法の六芒星精霊速射砲っ!
纏めて撃ち抜くっ!!
敵パラドクス(自爆)は、パラドクス発動時に発生する光の翼で体を覆って防御だね。
というか、躊躇無しに来るってどういうことっ!
もっと、なんというか、戸惑いとかそういうのはないのっ!!
追い込まれすぎでしょーっ!!
…痛いし。
蹴りより自爆で来るから、すっごく痛いし。
でも、耐えるもん。
頑張って耐えるもん。
たまに吹っ飛ぶかもしれないけど、がんばって耐えるもん。
だって小柄だから。軽いもん、わたし。
…恐ろしい攻撃だったね。
そこまで追い込むなんて、コーサノストラってどんなに怖いところなんだろ…。
というか、初コーサノストラなんだけど、いいのかなぁ…。
嵐柴・暁翔
勤めていた会社が吸収合併された挙句にいいようにこき使われる社畜みたいなもんか…
……相変わらず上位種には逆らえないクロノヴェーダというのは難儀だねぇ…
まずは【泥濘の沼】を使用して直庵隊達の足を少しでも遅くします
そして【その逃げ足光の如く】を発動
全力を持って直庵隊達におっぱいダイブを敢行します
そのまま横一列に並んでいる直庵隊達を順に胸を揉んだり、太腿やお尻を撫でたりとセクハラの限りを尽くしながら敵陣内を逃げ回ります
そういうパラドクスだから仕方ないね
綺麗な御御足で蹴りにこられたならスカートの中を覗こうとしたり太腿の眩しさに目を奪われたりして回避できないかもしれないけど、自爆特効なら避けるに決まっているだろう
……システム的に無理?
それなら相打ちに持ち込むまでだ
自爆特効というからには相手から突っ込んでくるんだろうし、カウンターのおっぱいダイブを敢行したり、胸を揉んだりお尻や太腿を撫でたりします
この感触を楽しむためなら自爆のダメージ程度はどうということはない
性技は勝つ!
「……えっと、ものすごく、虚無っているんだけど。だ、大丈夫かなぁ」
ぴょこっ。敵が防衛線を敷いている海岸線に向かって進む船の陰からシル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術師・g01415)が顔を出す。双眼鏡で目視した敵さんのお顔は総じて死んでいた。
「勤めていた会社が吸収合併された挙句にいいようにこき使われる社畜みたいなもんか……相変わらず上位種には逆らえないクロノヴェーダというのは難儀だねぇ……」
反対側から様子を窺う嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)が合掌して哀れなクロノヴェーダにお祈りを捧げる。
「そう考えると、なんか可哀想な人達……なのかな……?ま、やるからには全力でやるんだけどね。というか、時先案内人さん、さらっと巻き添えって言ってた気がする……」
コスモシルシル状態のシルは遠い目になると。
「……気にしたら負けか」きょむん
考える事をやめた。
「ということで、やられる前にやれの精神で」
一度深呼吸して魔力を練り、集中力を高めていくシル。対して暁翔は交戦圏内に到達すると同時に敵陣に向かって飛び出した。
「敵襲!殺せ!そして殺してくれ!!」
「なんか悲痛な事言ってないか!?」
暁翔を捕捉すると同時に弾丸をばら撒きながら吶喊してくる敵さんの様子に、使命感とはまた違う必死なモノを感じた暁翔は目を剥きながら弾丸の牽制相手に抜刀。肌を掠めるモノは素通りさせて直撃弾のみを弾きながら肉薄する。
「馬鹿め!白兵戦なら勝てるとでも思ったか!!」
暁翔が刀を振るうより先に、本日のクロノヴェーダこと直庵隊の一体が蹴り飛ばそうとする。ところが、暁翔はそもそもぶった斬るつもりなんかなかったため、得物を放棄。全力で身を逸らし。
「馬鹿はお前だ!俺の狙いはおっぱいダイブだけなん……」
むにっ。
「「……」」
飛んでる相手の胸に飛び込もうとした暁翔と、急降下してきた敵さん。振り下ろされた蹴りを躱そうとして軌道がそれた結果、暁翔が突っ込んだのはスカートの中。両腿の間に顔面を埋めて、すーはー……。
「どこで深呼吸しているんだ貴様ーッ!?」
「あばばばばばばば!?」
太腿でむっちり固定されてゼロ距離で弾丸を叩き込まれた挙句、フランケンシュタイナーの要領で敵機諸共脳天から地面に叩き落とされて、チュドーン!!
「ぐぁあああああ!?」
「くっ、またしても死ねなかった……!」
轟々と燃える業火の中、涙しながら出て来て飛んでいく敵さんに対して、顔を血で真っ赤に染めた暁翔がよろよろと立ち上がる。
「いきなり直撃貰ってない!?大丈夫なの!?」
「自爆特攻と分かっているのなら、たとえスカートの中が見えようとも太腿の眩しさに目を奪われようと避けるつもりだったんだが……やはりシステムには勝てなかったか……!ちなみに出血はほぼ鼻血だから問題ないぞ」
などと、海水で顔を洗って綺麗にする暁翔は投げ捨てた刀を回収し、指を鳴らすと。
「だが、即死しないのならやりようはある……!」
敵は海岸警備の為に横一列に並んでいる。あえて真正面から突っ込めば、両端の敵からの集中砲火に関しては距離がある分ラグが発生し、目前の敵に集中できる。まぁ、あくまでも被弾の順番が変わるだけで普通に当たるんだけどね。
「だろうな!だが!」
弾幕の中に地面を滑りながら飛び込んで命中弾を減らしながら突っ込むと、敵が乗っている飛行機に刀を突き立てて強引に飛び乗ると。
「自爆特攻で突っ込んでくるというのなら、こちらから迎撃するのみ!!」
むぎゅ。相手の胸元に顔を埋めた。
「やや筋肉質ながらハリのあるよいおっぱいである」キリッ
「何を評価してるんだ貴様は!?それはそれとして死ねェ!!」
\チュドーン/
「性技は勝つ!……ゴフッ」
まぁうん、抱き着いた相手が自爆したらノーガードで逝くよね……。
「うわぁ……」
なんか無駄に満たされた顔で倒れている暁翔に、道端の生ゴミを見る様な目を向けたシル。ふと、顔を上げると顔を真っ赤にして震える敵さんと目が合った。
「貴様等……貴様等ーッ!!」
怒りと羞恥で語彙力が死んだ敵さん、全速力で突っ込んでくる!
「というか、躊躇無しに来るってどういうことっ!?もっと、なんというか、戸惑いとかそういうのはないのっ!!追い込まれすぎでしょーっ!!」
「あんな恥を晒して生きていられるかー!!」
あんな恥って言われて、その辺で転がってる暁翔を見るシル。
「あ、うん、それに関してはごめん……だから、せめて一撃で終わらせるね?」
魔力翼を展開して反動に備え、大きく息を吸うと。
「燃え盛る業火逆巻く水流吹き抜ける風母なる大地道を照らす光と安寧の闇三対からなる六大元素の調和を用いて我が描くは純なる力の鉄槌なり」
一息に詠唱して魔法陣を展開。浮かび上がる六色の魔力球を繋ぎ、描いた六芒星の中心で対消滅を起こさせて純粋なエネルギーの塊を作ると暴発しそうになる魔力を強引に圧縮して、その暴走を一方向に指定する。
「撃ち抜けーっ!!」
ゴッ……解き放たれた光の奔流は敵を呑み込み、桁違いなエネルギー量を以て存在そのものを滅却する……しかし!
「あっ……」
光の中から飛び出した影。それは、彼女が乗っていた戦闘機。クロノヴェーダを殺しても、発動したパラドクスは止められない……!
「ひゃっあー!?」
派手な爆発に巻き込まれて、シル、フライインザスカイ☆
「……痛いし。蹴りより自爆で来るから、すっごく痛いし。でも、耐えるもん。頑張って耐えるもん。たまに吹っ飛ぶかもしれないけど、がんばって耐えるもん」
くすん。ちょっと焦げ、アホ毛の先端が蝋燭のように火が付いたシルが泣きながら結構な距離を吹き飛ばされていく……。
「だって小柄だから。軽いもん、わたし」
ちょっとドヤってるとこ悪いんだけど、飛距離がありすぎて……ドッポーン!
「なんでわたしがこんな扱いなの!?」
海におっこちたシルは海藻のウィッグを着けて這い上がって来て、ツッコミ。仕方ないね、小柄で軽量級なシルなんだもの。
その後も自爆特攻相手に魔砲を連射して殲滅していくシル……無事に敵の殲滅を確認すると、額の汗なのか海水なのか分からない雫を拭って。
「……恐ろしい攻撃だったね。そこまで追い込むなんて、コーサノストラってどんなに怖いところなんだろ……というか、初コーサノストラなんだけど、いいのかなぁ……」
などと、複雑な心境らしいシルが渋い顔になると。
「おい待てシル。途中、シレッと俺にもぶっ放さなかったか!?」
「えー?変態さんなんてネラッテナイヨ?」
真っ黒焦げになった暁翔に迫られて、シルは途中からカタコトになりながらあらぬ方向に視線を逃がすのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【浮遊】LV1が発生!
【泥濘の地】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
というわけで敵さんの防衛線をぶっ壊してしまうと。
「敵襲!敵襲!」
ワラワラ……なんか平坦な顔したスーツの男がいっぱい出てくる……しかも、全員同じ顔。
「役立たず共め……顔を揃えておかないからこうなるのだ。やはり、整形して個性を殺す事でこそ高い集団戦闘力を発揮できる……お前達はアレだ、折角だし新しい整形の試験体になってもらおう……」
敵さんは復讐者の顔を狙っている!
※敵さんの攻撃を受けると、顔がお魚っぽい何かになります。バステ扱い(?)で、アヴァタール級を撃破した頃治りますが、依頼中はその顔のまんまです。顔が魚とかタコとか蟹になるだけで戦闘力は変わらない為、ご安心ください。そんなの嫌?全力で反撃を受けないように撃破すればいいんじゃないかな!
シル・ウィンディア
…あ、なんかさっきの冥海機達がきょむった理由が分かった。
これ、あかんやつだぁ~。
乙女の大ピンチ??
と、とりあえず、整形はお断りしますっ!
高速詠唱で隙を思いっ切り減らしてから、再度、六芒星精霊速射砲。
単体だと手数が足りない、でも、単体並みに火力を上げるならこれしかないっ!!
ところで…。
何で顔を揃えているの?
まぁ、確かに量産機とかそういうものは、品質が一定に保たれてつよいけど…。
でも、わたしは!
唯一無二のわたしでありたいからっ!!
だから、のーさんきゅーですっ!!
気合入れてクリティカルでないかなー。行動不能にすれば問題ないんだけど…。
とりあえず、反撃だけでも防がないとっ!!
万が一。
万が一くらっちゃったら…。
サカバンバスピスっぽい目になりそう…。
びすぴす。
とかいったら、なっちゃうんだろうなぁ~。
でも、言わなかったら何になるか分かったもんじゃないからっ!
せめてもの抵抗だよーーっ!!!
と、とりあえず、きり抜けたのなら…。
苦情を言いに行かないと。
そう、あなた達の上司にっ!!
ラウム・マルファス
自爆を強要するなんて非道な真似する人は爆破するヨ。
強要してない気もするけどまぁいいヤ。
整形かァ。そういうのはエジプトの頭スカラベな人に当てて欲しいよネ。どうなるのか気になるからサ。
カラス型ドローンに爆薬搭載。見分けがつかないから、味方やボクを狙う相手から爆破していこウ。
衝撃波もカラスに受け止めさせるヨ。ボクを狙うようなら、「それだけ整形に拘っておいて、たかだが鋼鉄製だからって理由で整形できなくなるのカイ?」って挑発。カラスの整形に拘るように誘導するヨ。
それでもボクを狙うなら頑張って避けよウ。呼吸器と視界に影響がないなら戦闘はできるけど、自分の姿が変わるのは怖いからネ。どうしても避けきれなかったら、その後はダスクのお面被っておくヨ。観測しなければ発生していないのと同じなんだヨ、多分。
嵐柴・暁翔
あ゛あ゛ん
社畜に個性はいらないってか?
量産品の機械のように全員横並びで同じように働けってか?
部下はそんなのがいいってか?
……よし、分かった
全員纏めて同じように地獄に叩き落してやるよ
その考え方が社畜として洗脳されつくした末路だとしても、周囲にもそれを強要しだすようになったならもはや立派な経営側の尖兵
即座に滅ぶべし慈悲は無い
《融通無碍》を発動
そんなに同じ顔が好きなら全員個性的な顔にしてやるよ
殴打整形術で顔面を殴って整形(物理)する際に敢えて殴る箇所を変えたり、顔にそれぞれ違う数字や文字を書き込んだりして全員を一目で識別可能にします
つか全員同じ顔で同じ仕事しかできないなら全員同じ弱点もあるんだし、組織としては致命的だろう
どこかの戦闘員のようにちょっと厄介な問題が発生するだけであっさり全滅する未来しか見えんわ
強制整形は気合で避けます
深き者というかパイレーツオブカリビアンの呪われた海賊じゃあるまいし、海産物顔にされてたまるか
……万が一どうしようもなければダスクは兎も角シルだけは庇います
「あ゛あ゛ん」
嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)、キレた!
「社畜に個性はいらないってか?量産品の機械のように全員横並びで同じように働けってか?部下はそんなのがいいってか?」
「社畜……?何を言っている?」
そこはかとないブラック企業臭が漂い始めた暁翔に、敵さんは片眉をあげて。
「アレは我等の軍門に下ったディヴィジョンの歯車に過ぎない。そのままでは使い物にならんから整形してやろうと言ったのに、それを拒否したロクでなし共だ。現に、お前達が皆殺しにしたではないか」
まー、当然っちゃー当然のセリフである。他所のディヴィジョンから漂着して、門番的な役割を与えたら侵入者と戦って負けた。何も間違っちゃいないのだが。
「……よし、分かった。全員纏めて同じように地獄に叩き落してやるよ。その考え方が社畜として洗脳されつくした末路だとしても、周囲にもそれを強要しだすようになったならもはや立派な経営側の尖兵……即座に滅ぶべし慈悲は無い」
「我々が悪党のような言い方だが、その被害者に相当する連中を葬ったのはお前達だからな……?」
無楽企業絶殺拳の構えを取る暁翔に敵さんが若干の困惑を覚えていると、シル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術師・g01415)のアホ毛レーダーがピーン。何かの危険信号をキャッチ。
「……あ、なんかさっきの冥海機達がきょむった理由が分かった。これ、あかんやつだぁ~。乙女の大ピンチ?」
大ピンチだなんてそんな。ちょっと顔がお魚になるだけじゃないか。
「やだー!頭がシーフード系の深い人達みたいになるのはヤダー!!と、とりあえず、整形はお断りしますっ!」
両手をバッテンにして、NOのポーズを取るシルだが、敵さんは手から謎のパワーをみょんみょんさせて。
「安心しろ……我々の整形はパラドクスによるもの……痛みなど感じないうちに終わる事もある」
「そっかー……安心できる要素がどこにもないんだけど!?」
「整形かァ。そういうのはエジプトの頭スカラベな人に当てて欲しいよネ。どうなるのか気になるからサ」
シルがツッコミを飛ばしている後ろから、ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)がケラケラ笑っていると、敵さん達は頭を突き合わせてひそひそ。スケッチブックを取り出してカキカキ……。
「とりあえずこんなイメージになるんじゃないか?」
「頭がカブトムシになってル!?それ整形って扱いナノ!?」
普段ボケ倒すラウムがツッコむくらいのカオスだが、仕方ないね、パラドクスだからね、一般常識は通用しないんだ。
「ところで……何で顔を揃えているの?」
ここでシル、そもそもの疑問を提示。
「まぁ、確かに量産機とかそういうものは、品質が一定に保たれて強いけど……」
敵さんはマシーンでもなければ人造生命的なアレコレでもなさそうな雰囲気。整形って事は、元からあった別の顔をあの顔に統一しているのだろう。じゃあなんで顔を統一しているのかってーと。
「お前が今、口にした通りだ。個体差を無くし統一規格の能力と思考回路を付与する事で、いつ、誰が、何処にあろうとも同一の仕事をこなす……互いが互いの欠落を補填できるようにしているのだ。お前達のように他所から攻めて来る連中に対応する為にな!」
「えぇ……お顔を変えたくらいでそんな事になるのかな……」
などと、シルは遠い目になってしまうが、これ確かそれっぽい実例があった気がする。
「あるの!?」
刑期を終えた犯罪者が社会復帰する時に、顔を誠実そうな顔つきに整形したところ、再犯率が下がったという話があってだな……。
「人もクロノヴェーダも、言動は見た目に引っ張られると言う事だ……即ち!効率的社会を構築するには同じ顔を用意することで、互いが互いを補えるようにある必要がある!」
「成程ね。確かに皆で社会を支えていくためには必要な事だったのかもしれない……でも!」
シルは自分のほっぺを両手で挟み、シルちゃんフェイスをアピールしながら。
「わたしは!唯一無二のわたしでありたいからっ!!だから、のーさんきゅーですっ!!」
「ガキめ……社会という巨大建造物の重要性が分かっていないようだな……ならば仕方ない、お前にも社会の建材となる喜びを教えてやろう……!」
というわけで戦闘開始じゃい!
「自爆を強要するなんて非道な真似する人は爆破するヨ。強要してない気もするけどまぁいいヤ」
白衣を翻して内側から鴉ドローンを飛ばすラウム。お得意の爆薬搭載ドローンのようだが。
「ここは私に任せてお前は奴を潰せ!」
「お前の犠牲は無駄にはしないぞ……!」
などと、敵さんが連携っぽい事をして一部が盾になり、無傷な個体がラウムに迫る!
「アレ!?カバーリングってそんな簡単にできタッケ!?」
もしやこの敵さん、結構練度が高いのカナ?と焦るラウムだったが。
「「馬鹿め!こういうのは雰囲気だ!!」」
「単純に当たったクロノヴェーダがそれっぽいこと言ってるだけダッタ!?」
そりゃそうよ。同じ顔で同じ性能したのがいっぱいいるんだもん。庇うメリットが欠片もない。
「グァーッ!?」
「さぁ、貴様はどんな顔にしてやろうかァ!?」
そんなわけで一部の敵さんが大爆発を起こして吹き飛んでしまう一方で、爆炎の中と仲間を盾にした(事にしている)敵さんからみょんみょんみょんみょん……怪しげな衝撃波がラウムを襲うと。
「それだけ整形に拘っておいて、たかだが鋼鉄製だからって理由で整形できなくなるのカイ?」
挑発して狙いをドローンに向けさせようとするが。
「いや、それパラドクスだからタゲとれんし」
「メタい理由で躱されたんだケド!?ホギャァアアアアア!?」
というわけでラウムは犠牲になったのだ……。
「万が一……万が一くらっちゃったら……」
なんかこう、いい感じにご都合主義な煙に呑み込まれて顔が見えないラウムを眺めて、シルがガクブル。自分も敵の攻撃を貰ってしまった場合を想像して。
「サカバンバスピスっぽい目になりそう……」
虚無のまん丸お目目に三角口をして「ぴすぴす」と謎の鳴き声(?)を発する自分を想像して、背筋に冷たいものが走る。
「とか言ってたら、なっちゃうんだろうなぁ~。でも、言わなかったら何になるか分かったもんじゃないからっ!せめてもの抵抗だよーーっ!!」
六大元素の魔力で魔法陣を描き、魔力翼を展開。反撃すらさせずに滅却しようと早口言葉みたいな詠唱に入るシル。
「おいなんかヤベーのがいるぞ!?」
「まずはあのガキを整形だ!!」
「なんでわたしに狙いが集中するのー!?」
そりゃー、明らかに行動手番を回したら消し炭にされそうな雰囲気があるからじゃないですかね?しかし、シルを囮にして暁翔が敵陣に肉薄すると。
「そんなに同じ顔が好きなら全員個性的な顔にしてやるよ……つか、全員同じ顔で同じ仕事しかできないなら全員同じ弱点もあるんだし、組織としては致命的だろう。どこかの戦闘員のように、ちょっと厄介な問題が発生するだけであっさり全滅する未来しか見えんわ」
ツッコミしながら、ドコドコドコドコドコドコ!うーん、シンプル暴力。数に物を言わせる相手に対して拳を乱打。ヒットポイントをずらして殴り続けた結果。
「どーだ、これで見分けがつくだろう?」
「あーうん、見分けはつくけど……」
困惑するシル。何故なら。
「お顔そのものは変わってないよ?」
敵さんの顔はそのままに、頭の形が三角、四角、星型、Jの字になっているから。
「ていうか後半二人の頭……アレ、どうなってるノ……?」
「ラウム生きていたのか……って、なんだその顔!?」
敵さんの頭の形状に遠くを見る目をしたラウムに暁翔が振り向くと。
「時先案内人のお顔になってる!?」
詠唱中だったのに、ビックリしすぎて両手で口元を覆ってしまったシルに、ラウムは笑って。
「勝手に殺さないで欲しいナ……あ、コレはお面だから安心してイイヨ」
って、言ってるのに。
「くっ、何て酷い顔なんだ……シル、ダスク……じゃなくて、もう手遅れのラウムはさておき、最悪お前は庇ってやるからな……!」
「そんな……暁翔さん……ううん、全力で整形だけは回避しようね……!」
君達?私の顔を何だと思っているんだ?
「「罰ゲーム」」
……戦場にいない私が一番ダメージを受けている気がするのは、気のせいかね?
「アハ、ダスクだからね、仕方ないよネ☆」
ラウムが私のお面なんか持ち込むからだろう……!それはさておき、詠唱途中でびっくりして口を塞いでしまったシルよ。
「ん?なーに?」
魔法陣が凄まじい光を放っているが、大丈夫か?
「あ、対消滅させた純魔力の逃げ場が無くなって暴走し……」
――カッ!!
……凄まじい閃光が全てを呑み込んだ。後には岩壁とか砂浜とか色んな物が消し飛ばされ、丸くくり抜いたような更地に、海水が入り込んで不思議な潮溜まりを形成すると、その縁で。
「と、とりあえず……苦情を言いに行かないと。そう、あなた達の上司にっ!!」
ずびしっ!人差し指を突きつけて、水溜まりにプカァ……しているトループス級に文句を言うシルは、爆風に巻き込まれてジト目を向けてくる暁翔とラウムの視線に気づいていないフリをしてごまかすのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【浮遊】がLV2になった!
【フライトドローン】LV1が発生!
【未来予測】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
【命中アップ】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
「さっきからなんじゃ騒々しい……本当になんじゃコレ!?」
爆音を聞きつけて、整形トループス級を率いていたらしいアヴァタール級が姿を現すと、変わってしまった地形とプカァしているトループス級を確認。
「なるほど……やってくれたようじゃな、貴様等……ならば、ワシ等の統一連携攻撃で確実に葬ってくれよう……!」
※敵さんは高度な通信能力を持っており、戦場のトループス級は全滅していますが、戦闘に参加していないトループス級に援護射撃を要請します。無論、喰らったところでダメージにはなりませんが、お顔が大変な事になるのは変わらない為、不意にどっか遠くから飛んでくる整形衝撃波を躱したり、敵にぶつけたりしながら戦いましょう
嵐柴・暁翔
……グラハム・ベル…?
(地獄の底から響くような感じで)
……そぅかぁ~…
休日に突然連絡がきて休めなくなったり、こっちを電話一本で無料でなんでもすぐに解決してくれると勘違いしているような連中の相手をさせられたりする、電話なんて傍迷惑なものを発明した張本人かぁ…
滅殺!
高度な連携攻撃とか言い出したなら取り合えず【通信障害】を発動します
……通信妨害…?
チャフでも使うのか?
ダスク…もといラウムはもう手遅れだし必要ないけど、整形攻撃が飛んでくればシルは庇います
システム的にはカバーリング対象にシルを指定
俺自身は整形されれば《伝承顕現》で昭和ライダーの変身ベルトを作り出してライダーに変身することで対処します
昭和の時代の特撮ヒーローも平成以降の生まれの方々にしてみれば伝承上の存在みたいなものだし多分いける
(その言葉の刃は現在19歳のキャラは兎も角、背後の邪神達にはグサグサと突き刺さっているかもしれませんが)
魔砲少女の攻撃に巻き込まれるのももはやお約束か…
……シルももう手遅れなまでにネタ沼に沈んでいるんだな…
シル・ウィンディア
もう、詠唱中に邪魔したらだめだって言ったのにー(※言ってません)
ま、まぁ、生きているから問題ないない?
あ、上司の方だ。
ね、あなたの部下たちなんだけど…。
なんであの顔が量産されてるの?
まぁ、それはいいとして…。
顔の押し売りはお断りですっ!!
左手に創世の光剣を握って接近するよ。
さぁ、幻影の一撃、受けてみてっ!!
斬撃突き魔砲のコンビネーションをプレゼントだよっ!
敵の攻撃は、まぁ、きっと剣で弾いたりとかマントで体を覆って防御したりとか、そんな感じで防ぐよ。
援護射撃(整形光線)は、パラドクス使用時の残像で攪乱したり、上司の方を盾に使ったり、気合で避けるよ。
なんとぉーっ!
きっと体をひねったり、体をのけぞらしたり、そんな感じで頑張るっ!
ところで、この上司の方の情報云々って、通信妨害で防げるのかな?
まぁ、わたしはもってないんだけどね。
さぁ、最後は派手に撃ち上げましょうっ!
パラドクスの攻撃の突きで上司の方を突き刺してから…。
全力魔法のゼロ距離砲撃っ!
たーまやーーっ!!
ラウム・マルファス
アヴァタール倒すまで治らないって話だから、引き続き頭ダスク(お面)で頑張るヨ。この顔でボクの口調って結構カオスだよネ。自分じゃ見れないケド。まぁこれもみんなダスクのせいだよキット。
自爆する冥界機が揃ってたあたり、ボクらが来なくてもこの大惨事は起きてた気がするヨ。あれ、戦い損?まぁボクほとんど戦ってないからいいヤ。カラス型ドローンに爆薬搭載。
通信盗聴するのカナ?謎次元から飛んでくるダスク通信も盗聴できるのカナ、ハイテクだネ。でも通信情報から未来予知する、って、個人対個人の戦いだとあんまり意味ないんじゃないカナ。
妨害のためにカラス同士で無駄に通信してみよウ。爆薬の化学式とかお酒の種類とか、ダスク通信で送られてきたクッキングレシピとかを相互通信させるヨ。禁酒法時代らしいけどボクが守る必要ないしネ。
カラスの飛行ルート自体はランダムに上空展開してから敵に突撃って組み込んでおくヨ。相互連携させないから空中でぶつかって爆発するかもしれないケド、それも目くらましや囮になるカナ。
「もう、詠唱中に邪魔したらだめだって言ったのにー……ま、まぁ、生きているから問題ないない?」
などと、あくまでも自分は悪くないアピールをするシル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術師・g01415)に、嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)は可哀想な生き物を見る眼差しを向けて。
「魔砲少女の攻撃に巻き込まれるのももはやお約束か……シルももう手遅れなまでにネタ沼に沈んでいるんだな……」
「し、沈んでないもん!?」
必至に否定するシルだが、将来……ていうか次世代まで魔砲少女してるくらいだし、もう血脈からしてネタ枠なんじゃないかな……来世……未来のお子さんの方も混沌にてお待ちしております。
「変なとこから手招きされてる気がするー!?」
「自爆する冥海機が揃ってたあたり、ボクらが来なくてもこの大惨事は起きてた気がするヨ。あれ、戦い損?まぁボクほとんど戦ってないからいいヤ」
などとお面をつけたままのラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)がなんか言っているが、復讐者が来なかったらあいつらも自爆特攻なんてしないんだから、爆発オチにはならなかったはず……ってな感じで復讐者側がフリーダムな事してたら。
「ワシを無視するなー!!」
本日のアヴァタール級こと、グラハム・ベルが怒鳴る。
「ワシが直々に出向いてやったというのにこの扱い……貴様等礼儀がなっておらんぞ礼儀が!!」
「あ、上司の方だ」
怒鳴り散らす敵さんに気づいたシル、その辺でプカァしてるトループス級を示し。
「ね、あなたの部下たちなんだけど……なんであの顔が量産されてるの?」
「ふっふっふ、それはだな……」
「まぁ、それはいいとして……顔の押し売りはお断りですっ!!」
「自分から尋ねておいて聞かぬのか!?」
敵さんが説明に入る前に空色の剣を抜くと、シルの胸に六つの光が灯る。六属性エネルギーを心臓に宿し、血流に乗せて肉体の末端まで駆け巡らせたシルは滲み出る魔力の残像で尾を引きながら高速機動。敵の周囲を動き回っていたが。
「どれほど速く動こうとも、我が情報パワーの前には無意味よ!」
「なんとぉーっ!?」
狙いを定めさせない意図で残像を見せながら動き回っていたシル目掛けて、整形衝撃波がドーン!意地でも当たってなるものかと身を捻って跳び越えたり、上体を逸らして躱したり、必死にバスピス顔になる事は避けていたのだが。
「あぶなーい!」
「えぇーっ!?」
ここで何故か暁翔が飛び込んで身代わり(?)に整形衝撃波を食らい、顔がピラニアになってしまった。これに一番びっくりしたのはシル。
「え、わたし当たりそうだった……?」
「いや、なんかこう、ネタ依頼としては一回は食らっとかないとかなってカバーリング指定してたんだが、とりあえず飛び込んだらダメだった……だがしかし!肉体の改造をされたからこそ光るパラドクスもある!」
そう語るピラニアヘッド暁翔の腰には赤いプロペラが付いたベルトが巻かれており、突然プロペラが回転し始めると彼は肘を直角に曲げて両手を挙げ。
「エ~……ル~……」
顔を隠すように腕を交差させれば、眼光だけが赤く光る。
「ドラ~!!」
再び腕を開くとなんかピラニアっぽいヒーローの姿に!
「え、なにそれー!?」
「暁翔、ジョブチェンジしてたノ……?」
シルとラウムに驚かれる暁翔はベルトを示し。
「旧時代の遺物としてこいつを呼び出したんだ。人間を英雄に変える道具……なんだが、なんでだろう、涙が出てくる……」
古き時代の英雄の道具がもはや伝承の存在となっている事に、暁翔に宿る邪神的な何かがグッサリやられてしまったようだが、多分突き刺さってるのお前だけじゃないか?
「……えっ、そうなのか!?」
元ネタはトカゲがモチーフだったらしいヒーロー状態の暁翔がショックを受けつつも、頭に両手を添えて。
「と、とにかく仕事をするとしよう……エルドラ念力~……!」
何やら怪しげな電波的なものがみょんみょんみょんみょん……。
「何を……って、何ともないな?」
見えないはずの電波に一瞬警戒する敵さん。そういう方面に強いから何かしていると察したようだが、どれだけ待っても何も起こらず、戦場には沈黙が広がる。少しして、敵さん気づいた。
「これは……ワシの通信が遮断されている!?」
「これでもうお仲間からの援護射撃は指示できないぜ!」
ズビシィ!人差し指を突きつけて勝利宣言みたいなノリの暁翔だが、戦闘そのものは実質これから。
「通信が使えないなら、後は爆破するだけカナ?」
ラウムが鴉ドローンを飛ばすも、敵さんは口角を上げて。
「馬鹿め、通信そのものは行えずとも、パラドクスはまだ活きている!」
真っ直ぐ飛んでくる鴉ドローンの通信を読み取り、軌道を把握しようとした敵さんだが。
「爆薬にも使える度数のお酒に合うおつまみの作り方?なんでそんなものがドローンにほぁああああ!?」
チュドーン!戦闘中におつまみレシピをやり取りしてたドローンが直撃して敵さんが大爆発。
「アハ、どうせフェイントも連携も全部読まれちゃうからネ。制御用の通信も切って紙飛行機みたいに真っ直ぐ飛ばして、全然関係ない通信だけさせてみたヨ」
その分命中精度が酷い事になって、直撃したのは一機だけで後はその辺に墜落しているのだが、濛々と立ち込める爆煙の中をシルが駆けぬけて。
「さぁ、最後は派手に撃ち上げましょうっ!」
すり抜け様に斬りつけて、背後に回れば身を翻しながらもう一撃。踏み込んで正面に回り込みながら脇腹を斬りつけ、急制動の反動で跳ね返りながら逆袈裟の一撃。敵を中心に駆けまわり、すれ違い様に剣撃を叩き込む。走り続ける残像は徐々に数を増やし、加速しながら描くは六芒星。
「これでフィニッシュ!」
突然真正面で足を止めたシルが放つ音速の刺突が、敵の胸部を刺し穿ち。
「たーまやーーっ!!」
「ぐぁあああああ!?」
残像で描いた陣から収束する魔力を、突き刺した得物の切っ先から放ち、敵さんは膨れ上がりながら空高く飛んでいくと、パァン!
弾け飛んで空に『電話口では表情が伝わりません。丁寧な言葉遣いと優しい声音を意識しましょう』の遺言(?)を残して散っていくのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【通信障害】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
【フライトドローン】がLV2になった!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!
【命中アップ】がLV2になった!