リプレイ
ラキア・ムーン
海岸線にバリケード……か
逆説連鎖戦である以上敵を視認しなければ始まらない
士気が低いとはいえ、厄介な話だな
士気が低い……というなら、敵も迎撃をギリギリまで行わん可能性もある
あくまで偵察という体裁で、一定距離を保ち海岸線沿いの海上を移動しよう
敵が様子見で済ませるように戦闘準備は行わず、あくまで観察している体裁を取り双眼鏡でバリケードをチェックしているようにしよう
水面走行を使用して、海岸線沿いを移動
海岸線沿い全てにバリケードがある訳でもあるまい、少しでもバリケードの無い場所又は薄い場所を見付けたらそこから一気に陸地を目指す動きに変更
突破を試みよう
《RE》Incarnationを構え【Call:Flame_Edge】起動
炎の刃を槍先より展開、広く『薙ぎ払い』周囲のバリケードごとUボート達を斬り裂き燃やしていく
Emu【E.S】展開
魔術障壁を展開し、魚雷に対して盾としよう
直撃を回避し、近接で爆破してダメージコントロール
敵に此方を追わざるを得ない状況を作る
多少は隙も出来るか?
アドリブ連携等歓迎
●バリケード隙間を狙って
空想科学コーサノストラの西海岸に向けて、ディアボロスたちは海をゆく。
「海岸線にバリケード……か。逆説連鎖戦である以上敵を視認しなければ始まらない。士気が低いとはいえ、厄介な話だな」
遠くに見えてきたバリケード群を、ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)がながめる。
冥海機・UボートIX型の姿が、バリケードの向こうに見え隠れしている。
「士気が低い……というなら、敵も迎撃をギリギリまで行わん可能性もある。あくまで偵察という体裁で、一定距離を保ち海岸線沿いの海上を移動しよう」
あくまで偵察という体裁で、双眼鏡を構えてラキアは接近する。
案の定、冥海機たちは偵察するラキアに積極的な迎撃行動はとってこなかった。
パラドクスを発動させ、その残留効果でラキアは水上を移動する。
「まさか、海岸線沿い全てにバリケードがある訳でもあるまい。少しでもバリケードの薄い場所があれば……」
考えながら、ラキアは海岸沿いを移動していく……。
バリケードの切れ間が見えた瞬間、ラキアは一気に方向を変えた。陸地に向けて、水上を走る。
冥海機たちが慌ててラキアの動きに対応しようとしているのが見える。
ラキアの方も、別に本気でそこを突破できると考えたわけではない。ただ、待ち伏せの有利はこれでだいぶ減ったはずだ。
再誕の名を持つ槍をバリケードに向けてまっすぐに構え、ラキアは突き進む。
「敵が来た! 誰か迎撃して!」
混乱した、あやふやな指示。だが、それでも何体かの敵は動いた。バリケードに身を隠しながら、魚雷を放つ。
放物線を描いて海中に沈んだ魚雷が一直線にラキアへと向かってくる。
魔術障壁を展開して、ラキアは魚雷に向ける。水面下から魚雷が飛び出そうとした瞬間、障壁に触れたそれが爆発する。
直撃を避けてダメージをコントロールしながら、爆発の中を突っ切ってラキアはさらに前進。
トループス級の一部はバリケードから飛び出してきて、進行を防ごうとしているようだ。
(敵に此方を追わざるを得ない状況を作れば、やはり多少は隙も出来るな)
接敵する直前、敵に向けてまっすぐに構えていた《RE》Incarnationを側方へ腕を広げる形で振りかぶる。
「焔の刃よ、我が敵を焼き尽くせ」
槍の穂先から、燃え盛る炎の刃が出現した。
腕に力を込めて、猛烈な勢いでラキアは得物を薙ぐ。パラドクスで生成した炎の刃が近づいてきたUボートIX型と、そしてバリケードの一部を切り裂き、燃やす。
バリケードを挟んで、UボートIX型とラキアは戦い続ける。士気が低いとは言え、まだ少なくない数の敵が残っていた。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【水面走行】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
ナイナ・ヴィラネスティズム
POW
アドリブ可
遠目から観察しておりましたが本当にやる気がおありでないのですわね
攻め込む好機ではありますの
水上の移動には水面歩行使用
敵に見つからないように海岸線沿いを移動し、光学迷彩展開にて姿を消しながら(岩肌等があればそこに身を隠しつつ)先行した味方の暴れた後の敵の状況並びにバリケードの損害箇所を遠目から観察
警備状況や損害の面から穴が見えるバリケードの箇所を特定してそこからこっそり侵入
侵入できなさそうならばマジックグレネードで敵の集まりが悪い場所に向けて投擲爆破から堂々と侵入
攻撃にはヴィラネスト・アイスブランド
生成した氷剣による魔力付与斬撃で敵の首を刎ねていき、敵が恐れ慄いている状況下では奇襲をかける
逃げそうな敵は逃しませんわよ
敵からの攻撃には数と地の利に勝る敵から奇襲される可能性を常に想定し、発射された魚雷に対して防御結界術を施した氷剣で切り払うように防御
魚雷を受けた方向から敵の位置を特定して氷剣の投擲での反撃に繋げましょう
オホホホホ!
レコンギスタのお時間ですわよ!
●レコンギスタの時間
バリケードの周囲で交戦するディアボロスたち。その背後から、さらに近づく1人の女性。
「遠目から観察しておりましたが本当にやる気がおありでないのですわね。攻め込む好機ではありますの」
ナイナ・ヴィラネスティズム(喜殺令嬢・g00383)は自らの武器を手に、水上を進む。
広い海を吹き抜ける風が、ナイナの金色の髪を揺らしていた。
海岸線沿いには防衛ラインがしかれており、見つからずにそこまで近づくのは不可能そうだ。
(やる気がないとは言え、こっそりと侵入させてくれるほど冥海機も腑抜けてはいないようですわね)
結論づけて、彼女は懐からグレネードを取り出した。ピンを抜く代わりに、魔力を注ぎ込む。
クロノヴェーダにダメージは与えられないが、バリケードは別だ。
できるだけ手薄になっている場所を観察し、そこをめがけてナイナはマジックグレネードを投げつける。
バリケードに空いた穴を目指して、彼女は一気に水面を走った。
「オホホホホ! レコンギスタのお時間ですわよ!」
高らかに笑い、ナイナは爆発によるバリケードの裂け目に堂々と乗り込んだ。
「こっちにもディアボロスが……!」
慌てて戦力を集めようとするUボートIX型だが、すでに遅い。
「氷蒼霊剣! 渦巻く殺気溢るる凍れる刃!」
自らのうちに眠る氷の魔力を集積し、手の中に氷の剣を生み出す。
滑らかに水面を駆け抜けて、ナイナは氷の魔法剣を薙ぐ。敵の頭部が飛んだ。観察した者がいたならば、切断面が凍りついていたことに気づいただろう。
もっとも、その場にいた敵たちは、気づくことなく次々に首を切られて倒れていった。
「仲間と合流して態勢を……!」
「逃しませんわよ」
背を向けた敵を優先して、ナイナは氷の魔法剣で切り捨てていく。
魚雷が空を飛ぶ音が聞こえた。
できるだけの結界を施して、魔法剣をとっさにそちらへ向ける。
刀身で受け止めて爆発をできるだけ減衰させ、仕掛けてきたトループス級へとナイナは魔法剣を投げつける。
凍りつく瞳で敵を見据えて、ナイナは残っていた敵を確実に葬っていく。
やがて、ディアボロスたちにより、バリケードの周りにいたUボートIX型はすべて倒れていた。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
●鎮魂のトランペット
ディアボロスたちが破ったバリケードの周囲に、トループス級の冥海機たちが倒れていた。
トランペットの音色が戦場に響いていることに、改めてディアボロスたちは気づいた。
美しい高音が奏でる曲は、しかしどこか静かだった。それが鎮魂の調べだということがすぐにわかる。
複数のアコースティックギターによる伴奏が、トランペットの音色を引き立てる。
今や、曲はバリケードのすぐ向こうから聞こえてきていた。ワイズガイたちの増援がたどり着いたのだ。
「聞いてくれたかな。生命を賭けて防衛ラインを守ってくれた冥海機たち……そして、これから死にゆく君たちへの鎮魂の曲だよ」
アヴァタール級のワイズガイ、ルイ・アームストロングは、キラーブルースたちの背後から声をかけてくる。
もっとも、時先案内人からの情報によれば、トランペットやギターこそが敵の武器のはずだ。
演奏しているということは、敵がすでに臨戦態勢であることを意味していた。
ナイナ・ヴィラネスティズム
WIZ
遠目から見殺しにした方のお歌のようにしか聴こえませんわね
・・・反吐が出る
ヘッドフォン装着で大音量の音楽(流行りのアニソン)を耳元で流して、敵の歌唱・精神攻撃に備える
無論これだけでは付け焼き刃でしょうから耳元を越して心にまで響かせてくるようならばアイスグレネードの投擲爆破によって響き渡る爆音でかき消してみせましょう
それに加えて相手の奏でる曲目に対して、イキリ同然かつ罵倒込みの批評をよこす形で自身の心を守りましてよ(精神攻撃を防御に転用)
実にセンスのない音楽ですこと
雑音如きで私の体は真っ二つに裂けませんわよ
反撃もしくは攻勢に打って出る場合はアイスグレネード
氷雪使いの魔力付与を施したマジックグレネードを敵群に向けて投擲爆破
不快な音楽は敵ごと凍らせて、魔銃による制圧射撃で破壊してしまえばよろしいですの
別離を奏でるのに音楽など必要ございませんのよ
必要なのは昂った感情による応酬のみでしてよ
ラキア・ムーン
……ふむ、まあ仲間意識なんぞ元より無かっただろう
クロノヴェーダ同士なんぞ、そんなものか
敵ながら気の毒にはなるな、冥海機も
此方としては、遠慮なく叩ける
先程よりも気は楽だ
《RE》Incarnationを構える
必要なら水面走行は継続、一気に仕掛ける
駆け出し間合いを詰め、敵を捉える
足を止めないように敵の合間をすり抜けながら槍を振るう
【Call:Falme_Slash】起動
炎の魔力を槍に纏わせ、槍を『薙ぎ払い』
リーチの広い『斬撃』を放ちキラーブルースを攻撃していこう
曲に惑わされないように集中
槍を振り、チェンソーと打ち合うように迎撃し敵の攻撃を逸らす
正面から攻撃を受けないように注意し、致命打を受けないように弾き逸らして攻撃を防御していこう
敵の攻撃を凌いだら、再度動けるように槍を構え直そう
攻撃を畳み掛け、数を減らしていく
まあ使い潰して当然といったような戦力配置は、あまり良い趣味とは言えんな
それに、リクエストをしてもいない曲を聞かされるのも……な
押し付けがましいのは遠慮しておくさ
アドリブ連携等歓迎
●否定すべき音色
ギターを掻き鳴らしながら、トループス級のワイズガイたちが近づいてくる。
ディアボロスたちは、そんな敵に厳しい視線を送る。
「遠目から見殺しにした方のお歌のようにしか聴こえませんわね」
ナイナ・ヴィラネスティズム(喜殺令嬢・g00383)は言葉を吐き捨てる。
「……反吐が出る」
怒りが心から湧き上がってくる。
別に理解できると思っていたわけではない。
ただ、人と人はわかりあえないと、再確認しただけだ。相手がクロノヴェーダなら、なおさらのことだ。
「……ふむ、まあ仲間意識なんぞ元より無かっただろうからな」
ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)が言った。
「クロノヴェーダ同士なんぞ、そんなものか。敵ながら気の毒にはなるな、冥海機も」
バリケードの周囲には、捨て駒に使われた冥海機たちが倒れている。鎮魂と言いつつ、ワイズガイたちは彼女たちを一瞥もしない。
「此方としては、遠慮なく叩ける。先程よりも気は楽だ」
キラーブルースたちに、ラキアは槍を向ける。
ナイナは否定の意志を示すように、ヘッドホンで耳をふさいだ。
ワイズガイたちの奏でる音色が、ディアボロスたちへと近づいてきていた。
●心を蝕む音を止めろ
ナイナの耳には、最近流行のアニメソングの大音量が響いていた。
(「無論これだけでは付け焼き刃でしょうが……」)
パラドクスによる音響攻撃は、大きな音を聞こえなくする程度で防げるものではない。
とはいえ、無意味ではないはずだ。そう信じて、ナイナは自らの耳をふさいで攻撃を待ち受ける。
キラーブルースたちは、友との別れを奏でる。哀愁の漂う音色が、アメリカの西海岸に響く。
アニメソングの大音量にかき消されることなく、パラドクスのブルースがナイナの耳に届く。
「氷蒼魔咬! 無残爆裂する絶対零度!」
だが、身体が引き裂かれる前に、ナイナはアイスグレネードを投げつけた。爆音がブルースの音を相殺する。
「実にセンスのない音楽ですこと。雑音如きで私の体は真っ二つに裂けませんわよ」
罵倒の言葉は、己の心を守るためのもの。ギターの音色に抵抗しながら、ナイナは反撃の機をうかがっていた。
ギターの音色と爆発音が響く中、ラキアは《RE》Incarnationを振るう。
振り上げた再誕の槍には、炎が宿っていた。
「焔の連撃、叩き込む」
決して足を止めることなく、彼女はキラーブルースの間を一気に駆け抜ける。
そして、通り抜けざまに槍を薙ぎ払った。
《RE》Incarnationの動きに合わせて、横一線に炎が広がる。
何体かの敵が倒れたが、残った敵が振り向いてギターに隠していたチェーンソーを展開する。
振り下ろされるチェーンソーを、ラキアは槍を横にして防ぎ、力を受け流す。
(「正面から受け止めないようにしなくてはな」)
足を止めず、チェーンソーを受け流しながらラキアは動き回り、攻撃をしのぐ。
その間に、敵の背後から冷たいグレネードが飛んできて、また何体かを吹き飛ばした。
槍を構え直して、ラキアは油断なく敵と対峙する。
●リクエストはしていない
戦いは続き、ブルースが流れる中をナイナとラキアはそれぞれの武器を振るって敵の数を減らしていく。
「そろそろ攻勢に出るタイミングですわね」
懐から取り出したマジックグレネードに、氷の魔力を込めて投擲する。
アイスグレネードが炸裂して、敵の身体を氷漬けにする。
「不快な音楽は敵ごと凍らせて、魔銃による制圧射撃で破壊してしまえばよろしいですの」
込めた魔力を弾丸に変える魔銃を抜いて、ナイナは凍った敵を撃ち抜いていく。
「別離を奏でるのに音楽など必要ございませんの。必要なのは昂った感情による応酬のみでしてよ」
氷の破片を踏みつけて、ナイナは敵に憎悪をぶつける。
アイスグレネードをどうにか生き延びた敵に、ラキアが畳みかける。
ラキアの槍に宿る炎が、冷却された空気をまた暖める。
薙ぎ払った槍により、キラーブルースたちがまた倒れていく。
交互に繰り出す氷と炎の攻撃は、やがてすべてのトループス級を葬り、その場からギターの音色を消した。
「使い潰して当然といったような戦力配置は、あまり良い趣味とは言えんな」
ワイズガイたちに向けて、ラキアは言った。
「それに、リクエストをしてもいない曲を聞かされるのも……な。押し付けがましいのは遠慮しておくさ」
その場にはまだ、リクエストしていないトランペットの音が響いている。
決着をつけるべき相手は、残り1体だけだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【使い魔使役】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!
●トランペットを吹き鳴らせ
ギターの音は消えた。けれど、ワイズガイによる演奏は止まらない。
「ああ、残念なことだ。せっかくのセッションが、独奏になってしまった」
アヴァタール級のクロノヴェーダ、ルイ・アームストロングは静かにトランペットを吹き鳴らす。
部下が倒れたことではなく、本当に……ただ、奏者が減ったことを、悲しんでいるようだった。
「まあいい。前座はここまで。私の本気で吹くトランペットを――最期にぜひ聴いていってくれたまえ、ディアボロス」
鳴り響く金管楽器の高音。
それは、ルイ・アームストロングの開戦の合図だった。
ラキア・ムーン
ギターにトランペットに、賑やかな話だ
トランペットなんぞ特に、戦いながら吹くものでもあるまい
状況が違えば、投げ銭の一つでもした所だが……今は此処を突破する事が優先だ
演奏会に付き合ってやるつもりは無いさ
限定解除、形状変換
最短の槍よ更なる先へ……《RE》Incarnation:Extend、顕現
槍を構え水面走行でルイ・アームストロングの下へと駆ける
正面より、貫く!
【Call:Breaker_Lance】起動
術式により穂を拡張
巨大な魔力の槍を精製し、それを敵へと向ける
水面を強く蹴り加速、槍を突き出すと同時に敵に向けて水平方向へ最大速度で飛翔加速
瞬間的に加速し一気に敵との距離を詰め、その勢いを乗せた槍を突き立て穿つ!
そのまま深く魔力の槍をねじ込み、ダメージを与える
そして即座に魔力の槍との接続を解除し、槍を引きバックステップ
防御姿勢で敵の攻撃に備える
演奏で意識を飛ばされないよう演奏に合わせて槍を軽く足へ突き立て気付けに
槍を上段に構え、敵の口を槍で防ぎ防御
演奏会がしたいなら、相手を選ぶんだな!
風見・茜
おいおいおい……!
アメリカ行けるようになったって聞いたから気になって覗いてみたら、ワイズガイちゃんってばなんという偉人の名前を名乗ってるんだい!
まあ今に始まった話じゃないんだけどさあ~
皆頑張ってるから私も助太刀さしてもらうね。駆け込みで悪いね!
熱波の支配者で熱気を纏って茜ちゃん参戦ッ
判定上意味は無くても気持ちを高める為です。情熱大事。
海の戦いなら水面走行を使わせてもらうよ!
敵さんをロックオンしたら駆け寄って飛び掛かり、最大出力のメタリックプロミネンスを腕から放つ!
湿っぽい演奏もアラスカの氷河ごと蒸発させる勢いで!
あとは両腕のガントレットを噛ませて丸かじり攻撃に耐えるよ
おやおや!君のその口は歌と演奏の為にあるんじゃなかったのかい?
君の攻撃は確かに魅力的で強烈だけど、こっちにとってはかえってチャンスかもよ~
反撃を受けてから行動出来ればすぐさま火炎をもう一発打ち込もう!
アツい一撃、召し上がれ!
ところで私、北米行くならいっぺん自由の女神像を拝んでみたいな!
コーサノストラにもちゃんとあるのかな~?
ナイナ・ヴィラネスティズム
WIZ
不愉快極まりない海上での演奏会もここで終いでしてよ
ここからは引退ライブのお時間ですわ
海上での戦闘は水面歩行使用
敵のジャズ演奏にはパラドクスによる歌唱(ただし裏返りが多い程に音痴)で対抗
敵の奏でる音色に聴き入って心を惑わされないよう精神面にしっかり蓋をする(能力値アップ込み、精神攻撃を防御に転用)
よく考えればジャズに歌声なぞ無粋以外の何物でもないですけども、
歌いたくなるのは人の性でしたわね
もちろん邪魔する意味で
反撃の機会が来ればヴィラネスト・ボイスファンタジア
水面にしっかり両足を踏みしめ、
大変見事なジャズのお返しとして聖なる音色に溢れた歌唱(ただし死者の呻き声の如く響き渡るバラード)を披露
歌声に魔力付与を施してダメージアップ込みの精神攻撃としてお出ししますわよ
まあ!音楽に対する冒涜に聴こえましたかしら?
お生憎様私は音楽に命をかけるような熱く激しいミュージシャンではございませんのよ?
好きに歌う生き様に対して苦情はお控えくださいな
●強制引退ライブの開幕
アメリカ西海岸で、アヴァタール級のトランペットが響く。
熱の入った演奏に負けぬ熱を帯びて、またディアボロスが戦場に降り立つ。
「おいおいおい……!」
戦場に駆けつけてきた風見・茜(廃品回収承ります・g10800)は、まるで目を丸く見開いているかのようなフェイスマスクで敵を見やった。
「アメリカ行けるようになったって聞いたから気になって覗いてみたら、ワイズガイちゃんってばなんという偉人の名前を名乗ってるんだい! まあ今に始まった話じゃないんだけどさあ~」
気を取り直すと、サイボーグの機械部品から再び熱気が吹き出す。茜はパンツァーハウンドの福丸と共に身構えた。
「ギターにトランペットに、賑やかな話だ。トランペットなんぞ特に、戦いながら吹くものでもあるまい」
ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)が鋭い視線を敵に向けた。
「状況が違えば、投げ銭の一つでもした所だが……今は此処を突破する事が優先だ。演奏会に付き合ってやるつもりは無いさ」
視線以上に鋭い愛用の槍を、ラキアはアヴァタール級へと向ける。
「そうですわね。不愉快極まりない海上での演奏会もここで終いでしてよ。ここからは引退ライブのお時間ですわ」
ナイナ・ヴィラネスティズム(喜殺令嬢・g00383)が端正な顔に不愉快な表情を浮かべた。
「引退? そんな言葉は私には関係ないよ。私は死ぬまでトランペット奏者さ。お前らを倒してこれからも演奏を続けてく」
アヴァタール級のワイズガイ、ルイ・アームストロングがナイナに応じる。
無論、その意志を通させるつもりなどディアボロスたちにはない。
波の音とトランペットをBGMに戦いが始まった。
●精神を揺さぶるトランペット
ディアボロスたちは、それぞれに武器を構えてルイ・アームストロングに挑む。
「限定解除、形状変換。再誕の槍よ更なる先へ……《RE》Incarnation:Extend、顕現」
ラキアの手の中で、突撃槍が姿を変える。
術式によりリミッターを解除した槍の穂先が伸びて、広がる。生成した巨大な魔力の槍を構えて、彼女は駆ける。
ルイ・アームストロングは突撃を避けようとはしなかった。ただ、トランペットを口から離し、歌い始める。
低音の歌声が、高らかに響く。
ラキアの突撃槍が敵に突き刺さる。
思わず聞き惚れてしまう歌声に迎撃されることを予期して、彼女は即座に突き刺さった槍を引き抜いた。
血に塗れた槍を、今度は自分の足に刺して意識を覚醒。
ルイ・アームストロングの大きく開いた口が、ラキアを喰らおうと襲いかかってきた。槍を上段に構えて受け止めるのが、どうにか間に合った。敵の牙と突撃槍がぶつかって硬い音を立てる。
「演奏会がしたいなら、相手を選ぶんだな!」
アヴァタール級は、そのまま他のディアボロスにも襲いかかった。
跳躍し、攻撃を仕掛けようとした茜へと、ルイ・アームストロングはトランペットを向ける。
「最大出力で行くよ! 湿っぽい演奏もアラスカの氷河ごと蒸発させる勢いで!」
灼熱の炎を叩きつける。その奥からトランペットが伸びてきて、素晴らしい音色を茜に聴かせる。
動きが止まったまま着地したところを、大きな口が襲ってくる。それを、どうにかガントレットで受け止める。
アヴァタール級の攻撃はディアボロスたちを襲い続ける。次いで、敵は誰もが聞き惚れるトランペットの音色で、ナイナを暴走させようとしてきた。
「ジャズ演奏で来るなら、音楽で対抗させていただきますわ」
ナイナは息を吸い込むと、喉を震わせ歌声を発する。
その歌声は、お世辞にも上等とは言えなかった。たびたび音程を外し、裏返る声。ルイ・アームストロングのトランペットと、明らかに不協和音となっている。
「よく考えればジャズに歌声なぞ無粋以外の何物でもないですけども、歌いたくなるのは人の性でしたわね」
もっとも、パラドクスの演奏は、外れた歌声で防げるものではない。自らの技術や残留効果も使って、暴走しそうになる心をナイナは必死に抑える。
そうして攻撃に耐えながら、ナイナはパラドクスによる反撃の歌声を放つ隙をうかがっていた。
●ショーの終焉
戦いは続き、ルイ・アームストロングの上等な仕立てのスーツには、槍による穴が開き、炎による焼け焦げができていた。
けれど、それでも演奏だけは決して陰ることがない。パラドクスの力は、ディアボロスたちの意志に反して容赦なくその曲で心を捕らえてくる。
幾度目か、演奏に聴き惚れてしまった茜の頭に、敵がかじりついてきた。
「ああ、まったく! 君のその口は歌と演奏の為にあるんじゃなかったのかい? 君の攻撃は確かに魅力的で強烈だけど、こっちにとってはかえってチャンスかもよ~」
フェイスマスクで表情を隠し、茜はガントレットで大きな口と牙を受け止める。
体内の、サイボーグの動力炉を起動して、そこから灼熱の炎を生む。
「アツい一撃、召し上がれ!」
至近距離から顔面に炎を受けて、ルイ・アームストロングがひるんだ。
よろけたところに、ラキアが狙いを定める。水面に立って、再誕の槍に再び魔力を込める。
「正面より、貫く!」
水面を蹴り、腕に力を込めて突撃槍を突き出す。
足が水面を離れた。最大まで高めた速度で飛翔し、一気にアヴァタール級へと彼女は突き進む。
「廻り紡ぐは破壊者の槍……!」
炎と風の魔力が二重螺旋を描き、巨大な槍を形作る。
加速した槍が、ルイ・アームストロングに深々と突き刺さり、背中から穂先が飛び出した。
敵はラキアを咀嚼しようとする。だが、必殺の攻撃を仕掛ける隙を狙っていたのは、ラキアだけではない。
ナイナは水面に足に力を入れて、水面を踏みしめる。
「見事なジャズ演奏のお礼に、私の聖なる音色も聴かせてさしあげますわ!」
大きく息を吸い込む。
「歌唱断罪! 尊厳奪われし者の聖なる音色!」
西海岸に、ナイナによる聖なる音色が響く。
「こ、この曲は――!?」
ルイ・アームストロングが驚きの声を上げる。
それは――耳をふさぎたくなるほどの、重低音だった。
重苦しいバラードは、まるで死者のうめき声のようだ。
「まあ! 音楽に対する冒涜に聴こえましたかしら?」
顔色を変えたルイ・アームストロングにナイナは告げる。
「お生憎様私は音楽に命をかけるような熱く激しいミュージシャンではございませんのよ? 好きに歌う生き様に対して苦情はお控えくださいな」
「……私にも音楽家としての矜持がある。いくらディアボロスでも、全力で歌う他人に……そんなことは……ぐはぁぁっ!」
おそらく、ルイ・アームストロングは最期に強がりを言おうとしたのだろう。
けれど、真の感想は、吐き出されて海を染めたおびただしい血が雄弁に語っていた。
壊れたバリケードに囲まれた西海岸の海に倒れ、アヴァタール級のワイズガイは完全に動きを、そして演奏を永遠に止めていた。
「終わったみたいだね!」
「ああ……他の防衛部隊が来る前に撤退しよう」
「この作戦が成功して、本土への足がかりができるといいのですけれど」
戦闘が終わったことを確かめ、ディアボロスたちが言葉を交わす。
「ところで私、北米行くならいっぺん自由の女神像を拝んでみたいな! コーサノストラにもちゃんとあるのかな~?」
茜は撤退する前に、アメリカ本土側をながめる。残念ながら、自由の女神はここから見えるような場所ではない。
たが、いずれ確かめに行くことができる。そう信じて、ディアボロスたちは水上移動で撤退していった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV2になった!
【熱波の支配者】LV1が発生!
【口福の伝道者】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【凌駕率アップ】LV1が発生!