リプレイ
辰狐・彌珠
ああ、もちろん行ってくれるさ
めざせ、新大陸! 掴むぜ、アメリカンドリームってね!
まぁ、ボクたちが掴みたいのは夢なんかではなく、断片の王の首根っこだがね
そんなわけだ、冥海機諸君。ここを通させてもらうよ
さもなくば、このボクがキミたちを研究してやろうじゃないか
【水面走行】を展開
大きく旋回することで躱しつつ、今日のびっくりどっきりガジェットを取り出す
ちゃらちゃらちゃら、てってれーー! 【天狐印スーパーガン】んん!
タンクに詰めた超圧縮した水を撃ち出し、敵クロノヴェーダを穿つぞ
ボクは先輩がたと違って経験も浅いがね、それなりに頑張るくらいはやってやるさ
敵クロノヴェーダの攻撃には【博士の白衣】をひるがえして盾としよう
攻撃を防ぐことは難しい、しかし致命傷となることだけは避けたいところだ
西海岸までのおよそ4000km
さいしょのさいしょでつまづくわけにもいかないからね
それに白衣というのはそうするとかっこいいだろう?
●いざ、アメリカンドリームを掴むために!
ぴこんと、可愛らしい耳をつんと伸ばしながら、可愛らしいドヤ顔で、水面走行を展開するのは、辰狐・彌珠(天狐印のオーパーツ・インベンター・g03468)だ。
「ああ、もちろん行ってくれるさ。めざせ、新大陸! 掴むぜ、アメリカンドリームってね! まぁ、ボクたちが掴みたいのは夢なんかではなく、断片の王の首根っこだがね」
と、目の前に今回突破する場所でもある、アメリカ西海岸が見えてきた。
「そんなわけだ、冥海機諸君。ここを通させてもらうよ。さもなくば、このボクがキミたちを研究してやろ……うわっ!!」
すぐに気づいて避けたので、大した被害は受けなかったが……。
「ええ、もしかして、機雷!?」
と、そこにスクイッドコート達も、彌珠の事に気づいたのか、次々と集まってきたようだ。
「と、とにかく! ちゃらちゃらちゃら、てってれーー! 『天狐印スーパーガン』んん!」
彌珠はすぐさま、大きく旋回することで、敵の攻撃を躱しつつ、今日のびっくりどっきりガジェットを取り出した。
タンクに詰めた超圧縮した水を撃ち出し、敵クロノヴェーダを穿つものだ。
「さぁ、断面ショーの始まりだっ!」
次々と敵であるスクイッドコートを蹴散らしながら、彌珠は奮闘していく。しかし、スクイッドコート達が侵入者を阻むべく、機雷を設置してくれたお陰で、その歩みは進まない。
「しかも、数は少ないとはいえ、トーチカやバリケードもあるのか……」
防衛ラインでは、よくトーチカやバリケードが張り巡らされていると聞いている。その数が少ないのは、時折、発動する機雷が、その役目を担っているようだ。
「スクイッドコートの数は減らしているが、先へ進めないとは、な……」
彌珠自らも、博士の白衣をひるがえして、敵の攻撃の盾としながら、被害を最小に抑えている。
「西海岸までのおよそ4000km。最初の最初で躓くわけにもいかないからね」
今度は狙いを海岸のトーチカへと絞る。
「とにかく、ここを突破するのみっ!!」
追加の水ボトルを入れ替えながら、彌珠は、目標をトーチカ破壊へと切り替えて、攻撃を重ねていくのであった。
善戦🔵🔵🔴🔴
効果1【水面走行】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
一騎塚・喜一
先行して下さった方のおかげで防衛ラインの詳細が掴めましたね
まさか機雷を敷設しているとは……こういう戦法、嫌いだなー
(コホン)…つまり、それだけ我々を近付けたくないということですね
逆に突破のし甲斐があると考えましょう
ここは【水中適応】で慎重に進み機雷の形状を確認しましょう
機雷が流されないように錨とワイヤーで固定されているタイプでしたらワイヤーを切ってしまいましょう
【流閃】は水平に薙ぎ払うパラドクス
この場で使うのに適していると思います
切ったあとは機雷と接触しないように慎重にその場を離れます
海流に乗って敵方面に流れてくれたらベストですが
そこまで上手くいかなくとも機雷が浮いて動いていれば敵もそちらに気を取られるでしょう
機雷の処理に動いた敵を発見次第パラドクスで攻撃開始です
自分たちで仕掛けた機雷なんですから掃海もご自身でお願いしたいものです
その連装砲は機雷処理にピッタリじゃないですか
頑張れー
機雷と同じく厄介なトーチカの方はお任せして大丈夫そうですね
私の方でも防衛ラインをいくらか崩せたら良いのですが
捌碁・秋果
いえー!目指せアメリカ、取り返すぞMoMA!
7年前に見たルドンのあの絵を、再びこの世界に!
辰狐ちゃんが持ってきてくれた【水面走行】使わせてもらうね。ありがとう!
私は一騎塚君が機雷の対応に専念できるように私は敵を引き付けるよ
真正面から颯爽と登場して、敵が私を見たらパラドクスを使う
派手に!景気よく!会報を飛ばして敵の目を集めて、その顔を塞いじゃう!
敵の頭に響かせる想いはもちろん…ルッドーン!
前期と後期で全然違う作風!どっちもミステリアスで幻想的だけど!私は後期の色彩豊かな作品が、好っきー!!!
視界は真っ暗、頭の中は大音量のラブコール。水中に気を割く余裕なんてあげない
機雷にも攻撃したいけど爆発して一騎塚くんが巻き込まれたら危ないからトーチカを会報で攻撃
少し遠いけど…飛んでけーっ!
敵は分析力が優れているのか。さすが眼鏡、賢いちゃんだ
ではそれを逆手にとろうかな。右足を庇うフリをして、攻撃を誘発させよう
攻撃される箇所が読めれば多少は防御ができるはず。足をめがけて襲ってきた触手を槍でいなして身を守るよ
●意外と強固なアメリカ防衛ライン
この防衛線を超える為、新たに現れたのは、ディアボロスの二人の影。
「先行して下さった方のおかげで、防衛ラインの詳細が掴めましたね。まさか機雷を敷設しているとは……こういう戦法、嫌いだなー」
そう嫌そうに眉根を顰めているのは、一騎塚・喜一(一騎刀閃・g04498)。と、思わず地が出てしまったのか、こほんと咳払いしつつ。
「……つまり、それだけ我々を近付けたくないということですね。逆に突破のし甲斐があると考えましょう」
その喜一の声を聞いてか知らずか。
「いえー! 目指せアメリカ、取り返すぞMoMA! 7年前に見たルドンのあの絵を、再びこの世界に!」
大ノリでぶんぶん、腕を振りながら楽しそうにやってきたのは、捌碁・秋果(見果てぬ秋・g06403)だ。
「辰狐ちゃんのお陰で、楽が出来るよ。ありがとう! ……あっと、私は一騎塚君が専念できるように、敵を引き付けるよ」
「よろしくお願いします。私も手早く済ませられるようにしますので」
顔を見合わせ、二人は行動を開始する。
「またディアボロスか……今度こそ追い払うぞ!」
ここの海岸線を守護するスクイッドコート達が、配置につく。
と、真正面からはははと陽気にやってくる秋果の姿が見えた。
「な、なんだ……?」
いつもとは違う雰囲気に、スクイッドコート達は戸惑っているようだ。まさか、笑いながら、真正面から来るとは思ってもいない。
しかも……。
「この会報、頑張って作りました! ちょっと見てってください!」
秋果のもつ、それは……『美術鑑賞同好会会報』と記されている。薄い冊子のようだが……。
それを掲げながら、スクイッドコート達へと見せるように広げると。
――ぺりぺりぺりぺりっ!!!
次々とその1ページ、1ページがスクイッドコート達の顔を塞いでいき。
『……ルッドーン! 前期と後期で全然違う作風! どっちもミステリアスで幻想的だけど! 私は後期の色彩豊かな作品が、好っきー!!!』
熱い、とてつもなく、熱い!! そんな秋果の熱い熱い思いがその会報からこれでもかとほとばしる大きな声が響き渡る。
そう、それが……秋果の奇々会報(キキカイホウ)。相手の視界を塞ぎ、ほとばしる美術愛が大音量で頭に響き敵にダメージを与えるのだ。
「くっ……こ、これは……」
「ぐあっ
……!!!」
次々とやられていくスクイッドコート達を乗り越えて、次に秋果が目指すのは。
「機雷にも攻撃したいけど、爆発して一騎塚くんが巻き込まれたら危ないからね。というわけで、トーチカを!」
気合を入れて、会報を大振りする。
「少し遠いけど……飛んでけーっ!」
その秋果の熱い想いのこもった会報は、無事にトーチカにも届いたのだった。
『……ルッドーン!』
派手に秋果が戦っている間に、喜一も作業を進めていく。
ちなみに喜一がいるのは、海の中。水中適応も使い、慎重に前へと進んでいき。
(「やはり、思った通りだ……」)
そこには、海の波に流されないよう、錨とワイヤーで固定されている機雷がいくつも置かれていた。これならばと喜一は思わず笑みを浮かべる。
(「これなら、いけるっ!!」)
放つは、流閃(リュウセン)。姿勢を低めに保ちながら突進し、水平に薙ぎ払うように刀を振るう。その先にあるのは、機雷……を支えるワイヤーだ。できれば、敵陣の方へと向かってくれると助かるのだが、こればっかりは自然の力に頼るしかない。
が、幸いにも。
「どうやら……うまくいっているようですね」
そのまま海岸に出れば、漂着した機雷が発動し、あちこちで爆破し始めていた。
「いったい、どうなって
……!?」
困惑するスクイッドコート達を更に喜一は、流閃でもって、仕留めていく。
「自分たちで仕掛けた機雷なんですから掃海もご自身でお願いしたいものです。その連装砲は機雷処理にピッタリじゃないですか。頑張れー」
「う、うるさいやつめっ……うわああっ!!」
喜一に翻弄されて、スクイッドコート達は徐々にその数を減らしていっていく。
「なるほど、敵は分析力が優れているのか。さすが眼鏡、賢いちゃんだ! ではそれを逆手にとろうかな」
喜一の方を見ていた秋果は、更に右足を庇うフリをして見せる。
「あいつは、足を負傷しているようだ! 畳みかけろ!!」
秋果はとっさに、会報から槍へと持ち替え、それを華麗にいなして見せる。
「なにっ!?」
「甘ちゃんだね!」
そのまま、槍で薙ぎ払い、止めと言わんばかりにあの会報の1ページを、その顔に張り付けたのだった。
こうして、ディアボロス達の活躍により、防衛ラインは見事、突破された。
後は、その内部にいる部隊を蹴散らすのみ。ディアボロス達は、そのまま前進を続けるのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水中適応】LV1が発生!
【士気高揚】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
「いったい、なにをやっているのだ! このままでは示しがつかないではないか!!」
ディアボロス達を阻むように現れたのは、護衛のサイキックラブと。
「早く彼らを仕留めるのだっ!!!」
アヴァタール級のクイックスターである。
さあ、後はこいつらをぶっ飛ばせば、任務は終わりだ。仕上げと行こう!!
ラキア・ムーン
……流石に西海岸への上陸を目指すとなると、骨の折れる作戦になるな
地道に数をこなしていくしかない、か
まだまだ序盤だが、ワイズガイは侮れない敵だ気を引き締めねばな
救援機動力で戦場へと合流
水面走行を使用してまずはサイキックラブとの戦闘に入る
ありがたい事に、防衛ラインは既に突破済みか
ならば接近戦に入る前に中距離から仕掛ける
【Call:Flame_Gust】起動
接近しながら術式により炎の塊を展開
風を吹かせ、軌道を制御しサイキックラブに対して射出していこう
一先ず最も近い対象を狙い放ち、敵の前進する勢いを挫く
私もそのまま接近し、近接間合いに持ち込んでいこう
《RE》Incarnationを構えて『薙ぎ払い』
敵の可動盾を槍で弾き、敵の狙いの位置からズラしておこう
主砲による攻撃はEmu【E.S】展開
魔術障壁を展開し砲撃に対して斜めに当て、軌道をズラす
直撃コースから少しでも外し、武装制服越しに少しでも耐えやすいようにして防御していこう
……ワイズガイに顎で使われるとは、外様は大変そうだ
最もその原因は我々か
●燃え上がる突風と、立ちはだかるサイキックラブ
「……流石に西海岸への上陸を目指すとなると、骨の折れる作戦になるな。地道に数をこなしていくしかない、か」
まだ距離のある海岸線を眺めながら、ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)は、《RE》Incarnationを手に突き進む。
「まだまだ序盤だが、ワイズガイは侮れない敵だ。気を引き締めねばな」
幸いにも防衛ラインは、既に開かれている。多少の防衛はあるものの、これくらいならラキア一人でも突破は容易い。
「新たなディアボロスだ!! 身構えろっ!!」
どうやら、ラキアが来るのを、アヴァタール級のクイックスターが目敏く見つけたようだ。
少しだけ、嫌そうな表情を浮かべたが、ラキアは到着する前に。
「複合術式展開!!」
Call:Flame_Gust(コール・フレイムガスト)を発動させ、一先ず、間近にいたサイキックラブへと放った。精製した炎の塊を突風と共に2体へとぶつけていく。
「ぐああああっ!!」
「な、凄まじい炎だっ!!!」
1体はそのまま、落ちていったがもう1体は何とか持ちこたえたようだ。だが、それもあと一撃を与えれば、すぐに倒せそうだ。その間にも、ラキアはサイキックラブへと接近し続ける。
と、他の攻撃を受けていないサイキックラブが、ラキアへと迫る。浮かぶ甲羅を盾として、サイキックラブは、3連装砲主砲を放ってきた。
「くっ……やはり来たか!」
咄嗟に持っていた槍、《RE》Incarnationで宙に浮く盾を弾き、軌道を確保しながら、Emu【E.S】の防壁を展開させる。防壁で完全防御……するというよりは、その防壁の角度を使って、軌道をズラすという感じか。耐え切れず、数枚壊れたが、再度、張り直せば問題はない。
「……ワイズガイに顎で使われるとは、外様は大変そうだ。最も、その原因は我々か……」
そう呟くラキアの言葉は、敵に届いただろうか?
ラキアは引き続き、Call:Flame_Gustを放ち、サイキックラブの数を少しずつ減らしていくのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【避難勧告】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
ナイナ・ヴィラネスティズム
WIZ
アドリブ可
あらまあ
無様にも程がある程に防衛線が突破されておられますわね
笑えますの
機動救援力で現場へ急行し、現在の戦場の情報を目視
現場の敵の有り様を見て一気に攻め立てていくか手負いから確実に潰していくかを臨機応変に判断
水上での行動では水面歩行を活用
こちらから仕掛ける際にヴィラネスト・デスペラード
氷の魔力で生成したLMG79丁を念動力で操作、氷製のフルメタル・ジャケット弾をばら撒く一斉掃射で弾幕を形成、ダメージアップと命中アップを込めた制圧射撃を行う
体勢を建て直す暇など与えませんわよ
敵からの砲撃には手に装備した盾及び先の魔力生成したLMG数丁を念動力操作でシールドの代わりにするように防御
ガードアップと能力値アップも交えて直撃を可能な限り抑えられるように立ち回る
可能であれば砲撃に対してLMGを数丁ぶつけてみて相殺を狙ってみましょう
タダでは死なないタフさを見せてやりますわよ・・・
潰されるしか能のない空気如きが私の時間を潰しなさんな
消えるのならば早く消えてくださいませ
一騎塚・喜一
あれがワイズガイですか
なるほど不思議な外見をしてますね
物凄く気になりますが、先ずは護衛を何とか致しましょう
こちらはこちらでカニらしく硬い装甲が手強そうです
さすが冥海機といったところでしょうか
装甲やハサミ、カニ脚に着目してしまいますがビームまで撃ってくるとは…
しかもなんかこれ、物理的なダメージだけじゃなくて
心といいますか…魂まで傷つけられた感覚がします
やめてください。
つい先日のバレンタインで数多のリア充達が醸し出す
チョコも溶けて蒸発するレベルのクソ甘アツアツな雰囲気に当てられて
メンタルがズタボロなんですから
そういうの、やめてください(切実)
そんな切なる思いを伝えるには
そう、歌ですね
歌の力は万国共通
心を込めて、歌います
♪サイキックラブ
名前にラブが付いている時点でちょっぴり嫌な予感はしてた
本当は多分カニのクラブの方だと思うんだけど
サイキックとクラブをかけたイカした(カニだけど)お名前だと思うんだけど
今の私はそういうのに敏感なんです~♪
残る全員のサイキックラブに漏れなく伝えたい
届け、私の歌!
●立ちはだかるサイキックラブの残念な末路
「あらまあ……無様にも程がある程に、防衛線が突破されておられますわね。笑えますの」
くすくすと口元に手を添えて、楽しそうに笑うのはナイナ・ヴィラネスティズム(凱閃令嬢・g00383)だ。彼女もまた、敵をぶっ潰す為、ここに駆けつけた一人である。
「そう言ってもらえると、頑張った甲斐があるというもの。……それにしても、あれがワイズガイですか。なるほど不思議な外見をしてますね」
手でひさしを作りながら、ボスであるワイズガイを眺めるのは、一仕事を終えた一騎塚・喜一(一騎刀閃・g04498)。
「物凄く気になりますが、先ずは護衛を何とか致しましょう。こちらはこちらでカニらしく硬い装甲が手強そうです。さすが冥海機といったところでしょうか」
その喜一の言葉に、ナイナは静かに頷く。
「では、お先に行かせていただきますわね」
ラキアが圧しこんでいる間に、ナイナも戦場へと降り立つ。
「またディアボロスか!?」
「ごめんあそばせ、硝氷弾雨! 一帯を霜焼け野原にせし豪雪の宴!」
問答無用で、ナイナが放ったのは、ヴィラネスト・デスペラード。氷の魔力で作られた、79ものLMGを呼び出し、遠隔操作でこれでもかと、氷製の弾をばら撒くように乱射してみせる。
「体勢を建て直す暇など、貴方達には、与えませんわよ!」
「ぐあああああああっ!!」
次々とやられていくサイキックラブを見て、敵達も焦っているのか、次々とナイナを狙ってプラズマソウルキャノンを放ってくる。
「来ると思いましたわ!」
手に持っている盾だけでなく、呼び出した大量のLMGもまた、盾として使い、その攻撃を最小に抑えて見せる。
「タダでは死なないタフさを、見せつけてやりますわよ……!」
「お、おのれ……っ!!」
悔しがるサイキックラブにナイナは深い笑みを浮かべる。
「潰されるしか能のない空気如きが私の時間を潰しなさんな。消えるのならば、早く消えてくださいませ」
そういって、ナイナは再び、サイキックラブへとヴィラネスト・デスペラードを、これでもかと放ったのであった。
「装甲やハサミ、カニ脚に着目してしまいますが、ビームまで撃ってくるとは……しかもなんかこれ、物理的なダメージだけじゃなくて、心といいますか……魂まで傷つけられた感覚がします」
一方の喜一は、戦う前からなんだか不穏な予感を感じている。
「我々、サイキックラブを侮るからだ!!」
「サイキックラブの実力を見せつけてやろう!!」
彼らがそんなことを言うたびに、何故か喜一は、あうううと、攻撃を受けたわけでもないのに、何かダメージを受けていた。主に精神的(?)に。
「やめてください!!」
思わず悲痛な叫びをあげる喜一。喜一は続ける。
「つい先日のバレンタインで、数多のリア充達が醸し出すチョコも溶けて蒸発するレベルのクソ甘アツアツな雰囲気に当てられてメンタルがズタボロなんですから!! ホント、マジでそういうの、やめてください」
最後はかなり切実だった。……って、そういうこと!?
なんだか、サイキックラブ達も顔を見合わせ、残念そうな視線を喜一に投げかけているのは、きっと気のせいだ。だが、彼らはこの後、喜一に同情したことを公開することになる。
「そんな切なる思いを伝えるには、そう、歌ですね! 歌の力は万国共通。心を込めて、歌います」
どこからともなく、喜一はマイクを取り出すと、胸に手を当て、全ての想いを込めて、歌い始めた。ちなみにナイナはその前に何かを察知し、耳栓をこっそりつけている。流石はナイナ。
「♪ サイキックラブ~♪ 名前にラブが付いている時点でぇ~ちょっぴり、嫌な~予感はしてた~」
「な、なんだ、こ、この歌は
……!!?」
即興の歌詞は混迷を極め、音程は迷子となり、リズム感は息をしていなかった……そんな喜一の歌が響き渡る。
「うわ、こ、これは……酷過ぎる歌だ……」
思わず、戦いを見守っていたクイックスターも耳を塞ぐほど。歌はまだ続いている。
「♪ 本当はぁ~多分、カニのクラブの方だと思うんだけどぉ~サイキックとぉ~クラブをかけたイカした~」
ナイナがこっそり、カニでしょうと突っ込みを入れたが、喜一には届いていない。
「お名前だと~思うんだけど~今の私は、そういうの~に~敏感なんです~♪」
残る全員のサイキックラブに漏れなく伝えたい。そんな喜一の心は……えっと届いたのか?
「届け、私の歌!」
止めと言わんばかりの不協和音。いや、喜一の歌声。その歌を最後に、生き残っていたサイキックラブもまた、息絶えたのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【操作会得】LV1が発生!
【避難勧告】がLV2になった!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!
「お、おい……お前らディアボロスってのは、あんな戦い方で勝利するのか? あんなんで、いいのかっ!?」
耳を塞ぎながら、最後に残るアヴァタール級、クイックスターは思わず尋ねてきた。
「いや、今はどうでもいい……と、とにかく、またあの歌を歌われる前に、超特急で、お前達を始末して見せる!」
ハイスピードを誇るクイックスターとの戦いが、こうして幕を開いたのであった。
一騎塚・喜一
まずい、ディアボロスに対する変な風評被害が発生している……!
ご安心を、あんな戦い方するディアボロスはごく一部ですよ
私みたいなのはイレギュラー中のイレギュラーかと
こんなのがいっぱい居てたまるか
誤解を解いたところで、いざ戦闘開始です
残念ながら歌のアンコールは頂けなかった模様
先程は耳を塞いでましたもんねぇ……ていうか、やっぱりそこが耳なんだ
意外と人間寄りなんですね
光ったと思ったら一瞬で目の前に……!
防御態勢をとっても間に合いそうにないですね
ならばこちらも捨て身で特攻、打撃によるガチ勝負です
態勢を立て直す暇など与えません
これなら歌の方が良かったと、泣いて懇願するまで【鬼砕】でぶん殴ります
正直、我ながらヤバい奴だと思います
「私の歌が気に入らねえってか!」と殴りかかってるようなものですからね
『クイックスター』にもヤバい奴だと思って貰えたら僥倖
僅かでも焦りや隙が生じたら
そこを見逃すのんびり屋さんは此処には居ません
これが真のディアボロスの強さですよ!と
味方の戦いぶりをここぞとばかりに自慢します
ラキア・ムーン
……まあ此方がどんな手を使うかなど、これから消えるお前には関係ない話だ
と、それっぽい事を言っておけば軌道修正は可能だろう多分
きっとそう
限定解除、形状変換
再誕の槍よ更なる先へ……《RE》Incarnation:Extend顕現
引き続き水面走行で戦闘継続
クイックスターとの格闘戦へと移行しよう
槍を構え、敵周囲を旋回するように走る
仲間と連携して攻撃タイミングを合わせよう
【Call:Breaker_Lance】起動
魔力を練り穂先を拡張
槍を構え、水面を蹴り一気にクイックスターとの距離を詰める
槍を突き出し一気に穿つ
敵へと槍をねじ込みダメージを与えていこう
攻撃後は魔力の槍との接続を解除
槍を引き、敵の攻撃に備える
敵の鉤爪に注意し、一撃を槍で受け止め防御
武装制服で余波のエネルギーを受け止め態勢を崩されないように注意
防御を固めて、耐えきる
耐えきったら再度槍を構え、攻撃態勢に移行しよう
またまだ上陸完了には遠いが、コツコツ進めるより他は無い……な
ともかく先ずは一歩前進という所か
アドリブ連携等歓迎
ナイナ・ヴィラネスティズム
WIZ
アドリブ可
作詞:ナイナ
あんな斗い方とは心外な
そんな斗い方をするのが復讐者ですのよ?
というわけで私も便乗してこんな斗い方を披露するとしましょう
耳栓を外しつつ近くの味方に(多めに用意していた予備も含めて)手渡しつつ、先の言葉と中指差しで敵を挑発しあえて先行を譲りながら深呼吸
敵の繰り出す封印に手足を縛られながらも、回転攻撃の直撃を耐え抜くべく念動力で盾を構えてガードアップ併用で受け身を取るように防御
人の字の如く大地に踏ん張り、口と喉はきっちり死守しますわよ
攻撃を耐え抜ければ準備万端とばかりにお返しのヴィラネスト・ボイスファンタジア
聖なる魔力付与を込めた浄化の力溢るる歌唱(ジャンルは洋楽ごちゃ混ぜの死ぬほど下手くそなラップ)を敵に披露(ダメージアップと命中アップを乗せた精神攻撃)
あんなそんなこんなー♪
どんなもんなナイナー♪
喜びを殺しながら生きてくー♪
YO!Coooool!SAY Foooool!
イッツアKIllingTIME!!
もちろんアンコールは受け付けますわよ
目指せレコード717枚!
●殴って、歌って、最後に突き刺して
クイックスターの言葉を受けて、面食らったのは、一騎塚・喜一(一騎刀閃・g04498)だった。
(「まずい、ディアボロスに対する変な風評被害が発生している
……!」)
なんていうか、そんなのどうでもいい話なのだが、喜一は気にしている。
「ご安心を、あんな戦い方するディアボロスはごく一部ですよ! 私みたいなのは、イレギュラー中のイレギュラーかと。こんなのがいっぱい居てたまるか」
そんな喜一の言葉を聞いていないらしく。
「そんなもん、知ってたまるか!!」
一瞬の閃光と共に敵との距離を詰め、クイックスターは、その手の鉤爪に集中させたエネルギーを、喜一へと叩き込んできた。
「くっ!!」
タイミングよく畳み込もうと思ったのだが、敵の方がスピードが速かったようだ。喜一は避けきれず、ガードするので精一杯だ。
「残念ながら歌のアンコールは頂けなかったようですね! 先程は耳を塞いでましたもんねぇ……ていうか、やっぱりそこが耳なんだ。意外と人間寄りなんですね」
「だから、お前ら! 本当に戦ってんのかよっ!!」
嫌味を言ったわけではなく、喜一は素直な気持ちを伝えただけなのに、クイックスターの怒りを買っただけのようである。
「……まあ此方が、どんな手を使うかなど、これから消えるお前には関係ない話だ」
そう言って、ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)は、喜一達が戦っている(?)間に、手に持っていた《RE》Incarnationをふわりと宙にあげると。
「限定解除、形状変換。再誕の槍よ更なる先へ……《RE》Incarnation:Extend、顕現」
リミッターを解除し、形状変換をした《RE》Incarnation:Extendを手にする。
「……と、それっぽい事を言っておけば、軌道修正は可能だろう。多分、きっとそう」
ラキアがこっそりと呟いて。ちなみに軌道修正は……出来たのか?
「五月蠅い、貴様も死ね!!」
いや、聞こえていなかった! クイックスターが再び、物凄い閃光を伴って、フラッシュストライクを放ってくる。
「むっ……」
何とかリミッターを解除した《RE》Incarnation:Extendを使い、耐えきることが出来た。
「いろいろ文句を言って来るが、やはりアヴァタール級というべきか」
少し制服が破れてしまったが、問題はない。
と、そこで流れるように前に出てくる乙女がいる。ナイナ・ヴィラネスティズム(凱閃令嬢・g00383)だ。
「あんな斗い方とは心外な。そんな斗い方をするのが復讐者ですのよ?」
ナイナはそう言い放ちながら、傍にいたラキアと、喜一にさっと耳栓を渡していく。……え、耳栓ってまさか……!?
「と、いう訳で、私も便乗して……」
中指差しで、クイックスターを挑発すれば。
「させるかーっ!!」
高く飛び上がり、脚部のエネルギーを展開。そのエネルギーでナイナの動きを封じつつ、螺旋状に渦巻くエネルギーをまとった脚部で回転突撃を食らわせる。これが、クイックスターのスパイラルエナジーである。
「ぐぐっ……」
咄嗟にナイナは、念動力で盾を構えつつ、受け身を取るように防御。大地に踏ん張り、口と喉はきっちり死守していた。
「堪えるので精一杯じゃないか」
にやにやと笑みを浮かべるクイックスター。再度、態勢を整え、再びナイナに攻撃を仕掛けようとした、そのとき。
「歌唱断罪! 尊厳奪われし者の聖なる音色!」
「なに、まさ、か
……!?」
クイックスターの焦りをそのままに、ナイナは叫ぶ。いや、歌った。
「あんな、そんな、こんなー♪ どんな、もんな、ナイナー♪ 喜びを殺し、なーがーらー! 生きてくー♪」
洋楽のような、いや、違うような……もしかして、ラップ?
「YO! Coooool! SAY Foooool! イッツア、KIllingTIME!!」
「ぐあああああっ!! こんな歌を歌うやつは一人で十分だっ!!」
ナイナの物凄い歌声(?)を聞いて、クイックスターは思わず天を仰ぐ。
「もちろん、アンコールは受け付けますわよ。目指せレコード717枚!」
「そんなレコード、700枚以上、買われて堪るか!!」
クイックスターの突っ込みも物凄く冴えている……のは気のせいだろうか。しかし、その足の止まったクイックスターを見逃すディアボロスではない。
「正直、我ながらヤバい奴だと思いますがっ!!」
いつの間にか近づいていた喜一が、その拳に力を込めて。
「なっ……しまっ
……!!」
「砕けろ……っ!」
捨て身の打撃をこれでもかと、クイックスターの体に打ち込んでいく。
「がはっ!!」
「これなら歌の方が良かったと、泣いて懇願するまで、この拳を止めませんっ!!」
「ぐお、くそっ!!」
喜一の隙をついて、何とか逃げ出したクイックスター。再び態勢を整えて、もう一度、ディアボロスに攻撃を仕掛けようとした、そのときだった。
「廻り紡ぐは破壊者の槍……」
魔力を練り穂先を拡張し、そのまま槍を構え、水面を蹴り一気にクイックスターとの距離を詰めるラキアが飛び込んでくる。
「なんだとっ!?」
「私がいるのを忘れるな」
二重螺旋状に回転する炎と風の魔力を纏った《RE》Incarnation:Extendを一気にねじ込み、穿つ。それが、ラキアのCall:Breaker_Lance(コール・ブレイカーランス)だ。
「ぐああああああああっ!!! ディ、ディアボロス、がぁぁあああ!!!」
血反吐を吐きながら、クイックスターはそのまま地に伏し、そして、爆発して消えた。
そう、ラキアや喜一、ナイナの三人の力によって、ここを指揮するアヴァタール級、クイックスターを倒すことが出来た。
戦いを終えたラキアは、ぶんと槍を振って、槍についた血を振るう。
「またまだ上陸完了には遠いが、コツコツ進めるより他は無い……な。ともかく先ずは一歩前進という所か」
感慨深そうにラキアはそう告げると、リミッターを解除した槍を元に戻す。
勝利を得たディアボロス達は、新たな増援が来る前に、撤退したのだった。
こうして、彼らのアメリカ西海岸での戦いは、侮ることなく、確実に勝利を掴んだ。
なお、ディアボロスの風評被害(?)ではあるが、伝える役であるクイックスターが倒されたことにより、広まることはなかったようである。
全て倒せば、問題ないのだろう。きっと。たぶん……。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【隔離眼】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
【口福の伝道者】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV3になった!
【凌駕率アップ】LV1が発生!