リプレイ
ラキア・ムーン
イースター島からハワイ
そしてそこから更に西海岸へ
随分と長い道のりだが、やる価値はあるな
西側の主要都市に潜入出来ればより多くの情報を得られる
やるしかないさ
水面走行で水上移動
敵の防衛ラインまで接近していこう
まずは、此処を越えねばならんな
……士気は低いが、冥海機にしてみれば得意な海上戦
ワイズガイは海上戦闘も出来るが、餅は餅屋……と出来る方が戦力運用としては楽か
最も、そういう指揮系統があるかも探らねばならんが
敵との距離を詰めながら【Call:Wind_Edge】起動
風の刃を展開
真っ直ぐ敵へと強襲するルート
それを囮にしながら水面スレスレでなるべく見つからないように接近させ、防御の隙を突くルート
2つの射出軌道を設定し、放ち敵を斬り裂いていこう
Emu【E.S】展開
魔術障壁を多層展開
機銃に対して複数の障壁をぶつけ、勢いを落とし武装制服で防御
身体を捻り直撃を受けないように体勢を取り攻撃を捌いていこう
配置転換というのは、テンションが下がるのは分かるさ
悪いな、その指揮の低さは利用させて貰う
アドリブ連携等歓迎
辰狐・彌珠
いざゆかん
航路は東、自由の国へ
欲に溺れる
ラスベガスまで!
なーんて、本当に行きつくさきはわからないけど、ワイズガイの実情を研究するためにもアメリカ本土には踏み入れておかないとだね
さあここを切り抜かせてもらおうじゃあないか、先輩がた!
【水面走行】でクロノヴェーダと会敵したら戦闘態勢になる
取り出しましたらはボクお手製! 【天狐印スーパーガン】!
マガジンに研磨剤を充填し、クロノヴェーダ目掛けてうちこむよ。スプラッシュ!
クロノヴェーダに挟撃されないように進行方向には気をつけつつ、砲撃は同じ動きを連続でしないことで極力致命打をさけることにしよう
洋上ではディアボロスたちが、水面走行を活性化しあって陸を目指していた。
「イースター島からハワイ。そしてそこから更に西海岸へ。……随分と長い道のりだが、やる価値はあるな」
ラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)はコーサノストラの本拠を思った。
グアムに続き、ハワイ沖でも戦った辰狐・彌珠(天狐印のオーパーツ・インベンター・g03468)。
「いざゆかん。航路は東、自由の国へ。欲に溺れるラスベガスまで! なーんて、本当に行きつくさきはわからないけど……」
「やるしかないさ。西側の主要都市に潜入出来ればより多くの情報を得られる」
水平線にうっすらと影が見えてきたあたりで、ラキアたちは速度を落とした。
情報では、敵の防衛ラインが敷かれている。
慎重な接近によって、冥海機たちの横並びが発見できた。『スラッグ級戦艦』だ。
岸沿いの地形も見え、彌珠は笑顔で頷く。
「うんうん。ワイズガイの実情を研究するためにもアメリカ本土には踏み入れておかないとだね」
「まずは、此処を越えねばならんな。……士気は低いが、冥海機にしてみれば得意な海上戦。ワイズガイは海上戦闘も出来るが、餅は餅屋……と出来る方が戦力運用としては楽か。最も、そういう指揮系統があるかも探らねばならんが」
ラキアの提案で、手ごたえを確かめるための攻撃を行うことになった。
「『Call:Wind_Edge(コール・ウィングエッジ)』、起動」
術式により、回転する風の刃を周囲に展開する。
ひとつずつを、自在に操れるところが利点だ。
真っ直ぐ敵へと強襲するルート。
それを囮にしながら水面スレスレでなるべく見つからないように接近させ、防御の隙を突くルート。
2つの射出軌道を設定した。
防衛ラインを敷いている冥海機は、全身が砲になっている。指に備え付けられた『重連装機銃』が反応し、最初に風刃を向かわせた相手が高密度の弾幕を張った。その側のトループス級も、遅れて機銃掃射を行うものの、残りは突っ立ったままだ。
頭ごと砲塔なので表情はわからない。
だが、二郡目の刃は敵をすり抜け、ラインを越えていったらしい。冥海機たちは機械的に迎撃を行なっているだけだ。動きの鈍さ、防御の雑さが露見する。
「先輩がた!」
「いいだろう」
ラキアが見つけた隙に向かい、ディアボロスは突撃する。彌珠は海上を走りながら、『スーパーガジェット』を構えた。
「取り出しましたはボクお手製! 『天狐印スーパーガン』!」
マガジンに、研磨剤を充填する。
「『ウォーターカッタースプラッシュ!』」
超高圧の水が吹き出して、混ぜた粒子の効果で切断力を発揮する。
スラッグ級戦艦の頭部、『三連装主砲』が斜めにスパッとカットされ、こぼれた砲弾と漏れた火薬に火花が散り、大爆発を起こした。
身体だけの個体は、黒雲をあげながら海へと沈んでいく。
陸地で、黒服の人影が動き出していたが、それに比べて前線はやはり鈍い。ラキアは魔術障壁を複数ぶつけ、重連装機銃の弾を相殺しながら、本命の『Call:Wind_Edge』を次々と放った。
「配置転換というのは、テンションが下がるのは分かるさ。悪いな、その指揮の低さは利用させて貰う」
切断攻撃が連続し、大砲も機銃も役立たずと化す。
いくつか飛んでくる砲弾は、走りに変化をつけることで避けられた。
「スプラッシュ!」
最接近時の彌珠が、最後の一体を撃破する。
足は止めずに岸へと近づくが、体制を整えたワイズガイ迎撃部隊が、海へと乗りだしてきた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水面走行】LV2が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
風祭・天
うぇいよー☆ 斬り込み要員参上だぜぃ☆
冥海機はやっつけて貰ったし、天さんはマフィアなワイズガイを…と、ビジュがガチのマでやばばじゃね? やばばだよね? 何か悪い夢に出て来そうでぴえん。
とりあ、気を取り直して夢に出て来る前に殲滅したるしー☆
とりま、【水面走行】は使用。敵もフツーに海上に繰り出して来てるしさ☆
戦い方としては敵中に飛び込んでからの伍式抜刀を使っての接近戦。一箇所に留まることなく動き続けるのが基本のキで、色んな場所で仕掛けることで混乱を作り出して他の人の動きの援護になるとアゲだよね☆
後、豆鉄砲は驀直去で弾くとかの要らんダメージは喰らわんようにせんとだし☆ や、全体的に「整形術」とか、パパとママに大感謝する美人フェイスな天さん的には、ガチのマで全然要らん攻撃だけどねー?
あ、他の人たちとの連携等々は積極的にゴーだぜぃ☆
ラキア・ムーン
どうにも、最終人類史の方が馴染み深そう……というのは野暮か
ともかく、上陸の為にはこれも乗り越えるまで
それに此方も不気味に揃った顔にはなりたくないからな
引き続き水面走行で敵と戦闘行動に移る
此方に接近中の敵を狙って仕掛けにいこう
【Call:Homing_Javelin】起動
周囲に炎の槍を展開
出てきた迎撃部隊を順次狙い、炎の槍を射出していこう
最も近い敵を中心に、敵の移動に合わせて最短経路をセット
移動と防御、どちらも同時にこなすのはなかなか厳しいだろう
仲間と連携しタイミングを合わせ敵の隊列を乱すように攻撃していき、完全に接近しきる前に数を減らそう
《RE》Incarnationを構える
敵の格闘術に対して槍を振り払う
格闘攻撃に対し、槍で迎撃
槍で払って敵を『吹き飛ばし』、顔に敵の格闘が届かないように距離を取ろう
槍を用い格闘戦を行い、攻撃を受け流して耐えていこう
やはりワイズガイは随分と小器用な奴が多いな
本職では無いにしろ、海上戦も可能とするのだからな
アドリブ連携等歓迎
辰狐・彌珠
ほうほう、なるほど
キミたちがワイズガイっていうのか
……なんだか矢鱈と人の顔を変えたいようだけど、すでにかわゆいボクの顔をいじる必要なんて全くないのではないかい?
いや、どうも美容整形ではないらしい
ならばよけいにノーセンキューだ
手術も費用も踏み倒させてもらうよ
【水面走行】で接近しつつ【妖狐の葛の葉】を撒き散らすぞ
さあ、ピクトグラム、どろんと登場だよ
「矢を放つ人」「槍で貫く人」「盾で轢く人」に命令(コール)! 敵クロノヴェーダをやっつけろ!
「……なんだか矢鱈と人の顔を変えたいようだけど」
辰狐・彌珠(天狐印のオーパーツ・インベンター・g03468)は、近づいてくる黒服たちを見据える。
防衛ラインを突破した彼女の傍らに、後続が追いついてきた。
「うぇいよー☆ 斬り込み要員参上だぜぃ☆」
風祭・天(逢佛殺佛・g08672)は、抜刀術を繰り出すために、刀は鞘に納めたままだ。
「彌珠たちには冥海機をやっつけて貰ったし、天さんはマフィアなワイズガイを……と、ビジュがガチのマでやばばじゃね? やばばだよね? 何か悪い夢に出て来そうでぴえん」
「どうにも、最終人類史の方が馴染み深そう……というのは野暮か」
記憶を失う前はネットサーフィンが趣味だった、といういくつかの証拠がラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)にはある。
『ディスマン』のいびつな顔は夢と関わっていて、ゼロ年代からネット界隈で広まったものだ。
北米のクロノヴェーダが持つ歴史改竄の幅を痛感するし、奪われた過去はいまだに取り戻せていない。だが、こうして後で知ったものを積み重ねていけばいいのだ。
「ともかく、上陸の為にはこれも乗り越えるまで!」
ラキアの号令に、天も連携してあたることにした。
「とりま、気を取り直して夢に出て来る前に殲滅したるしー☆」
ディアボロスたちは引き続き、『水面走行』を使う。敵も何食わぬ顔で、海上に繰り出して来ているから。
彌珠は声をかけてみた。
「ほうほう、なるほど。キミたちがワイズガイっていうのか。すでにかわゆいボクの顔をいじる必要なんて全くないのではないかい?」
さらに接近して、『妖狐の葛の葉』を撒き散らす。
同じ顏の黒服らは、表情も変えず、しゃべりもせず、ただ掌を向けてくるだけだ。不可視の衝撃波が出ているのだろう。
命中すれば、『念動整形術』を受けてしまう。
「いや、どうも美容整形ではないらしい。ならばよけいにノーセンキューだ。手術も費用も踏み倒させてもらうよ」
葉を召喚に使う。
「さあ、ピクトグラム、どろんと登場だよ。『矢を放つ人』『槍で貫く人』『盾で轢く人』に命令(コール)! 敵クロノヴェーダをやっつけろ!」
図案化された射手が、トループス級『ディスマン』の一体を射抜いた。
やられたヤツの隣の敵は威嚇で発砲したあと、拳銃のグリップの底で殴り掛かってくる。白いシャツに矢ではなく、炎の槍が突き立った。
ラキアが自らの周囲に召喚、展開していたものだ。
「術式解凍。狙い、穿て炎の槍よ。『Call:Homing_Javelin(コール・ホーミングジャベリン)』!」
追尾に特化したパラドクスだ。
ディスマンたちを順次狙い、炎の槍が射出されていく。
『槍で貫く人』と連携し、近づく敵ごとに撃破した。完全に接近しきる前に、数を減らす。
「移動と防御、どちらも同時にこなすのはなかなか厳しいだろう」
ラキアによって、隊列の乱れるトループス級。相変わらず、無表情なままだが。
『盾で轢く人』が、衝撃波を止めた。
それを最後に、ディスマンたちは近接の格闘術で攻めてくる。
発砲による威嚇と、拳銃を使った殴打。
対するは、突撃槍『《RE》Incarnation』を構え、距離をあけるように振る舞うラキアと、敵のただ中へと飛び込む天。
『伍式抜刀「徳叉迦」(ゴシキバットウ「トクシャカ」)』は、組討と抜刀術を合わせた技なのだ。
「一箇所に留まることなく動き続けるのが基本のキで、色んな場所で仕掛けることで混乱を作り出して他の人の動きの援護になるとアゲだよね☆」
銃弾を弾く、天の魔力障壁『驀直去』。そこへ振り下ろされる拳銃のグリップを、相手の上体ごと押さえつける。
引き倒された黒服から血が噴き出したのは、投げる過程で抜刀、斬ってからまた納刀したため。
「や、全体的に『整形術』とか、パパとママに大感謝する美人フェイスな天さん的には、ガチのマで全然要らん攻撃だけどねー?」
もし殴られていたら、顔の形がかわってしまうところだ。
「私だって、不気味に揃った顔にはなりたくないからな」
ラキアの槍が、敵を払って吹き飛ばす。
彌珠のピクトグラムが、とどめを刺した。気付けば、天がいちばん前にいる。『ディスマン』の最後の一体を斬り伏せた。
ラキアは槍の構えをすぐに戻している。
「やはりワイズガイは随分と小器用な奴が多いな。本職では無いにしろ、海上戦も可能とするのだからな」
眼前に敵はいなくなったが、すぐにそうではなくなる。
銀と青が混じった何か。
人型ともエネルギー体ともいえる、『ディスマン』以上に形容しがたい存在が海を渡ってきた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【照明】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
【スーパーGPS】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【命中アップ】がLV3になった!
辰狐・彌珠
ふぅむ、集合知が生み出した怪異を模したクロノヴェーダだったのか
誰かが言いだした“小噺”を共有することで、あたかも実在するかのように振る舞うまさにディープフェイクでハルシネーションなわけだが、それをさらに悪用する(というと語弊もあるが)なんて恐れ入るよ
……でキミはどこのどちら様なんだい?
ボクはこの先のものを知りたかったわけだが、キミたちワイズガイにも興味津々だね
まぁ、速やかに押し通させて貰うけどね!
【既製品設計図】で「かさおばけ」の傘を組み立て、丸鋸のように回転させる
そのまま敵に切り込むぞ
傘はなるべく前に構え、敵のエネルギー攻撃に対する盾として使おう
ユナイテッドステーツの土を踏むまでは帰れないからね
戦闘が終われば【スーパーGPS】で現在地確認。さてはて結局どこの岸に来たんだ
周りには注意しつつ上陸もしたいが……海防のためのクロノヴェーダを配置してたくらいだ。もしかしたら難しいかもしれない
その場合はクロノヴェーダに見つからぬよう何があるかだけでも観察し情報を持ち帰りたいね
風祭・天
おろ。なんか不思議な身体をしてるけど…さっきのよりはマフィアっぽい感☆
皆と連携して戦いつつ、斬り込み要員の役割を果たすしー☆
名前を聞いたときから思ってたけど、実際に動きも見た感じから言うと確定でスピード型っぽいよね☆ スピード勝負なら天さんにも一家言あるわけだし…要するに、かかって来いやー☆
今回の敵、一気に間合いを詰められそうなパラドクスを持ってんよねー…。初撃を譲るのはしゃーなし感がありありかな。タイミングを合わせて驀直去で上手に弾いてダメージを減らさないとだし☆
交戦する中で、敵がひと息つくタイミングがあったら反撃ゴーゴー☆
参式抜刀で反応する間さえ与えずに頭部を斬り飛ばしてやるぜぃ☆ スピード勝負には一家言あるって言ったっしょー☆
あ、そう言えばパルピィちゃんに記録メディアって言うの渡されたから…とりあ、写真を撮ったりとか色々と情報収集して帰らんとね☆ で、渡すときにパルピィちゃんの羽ばたいてるファッションのこととか色々聞いてみたいにゃー☆
ラキア・ムーン
全く、本当に1920年代のディヴィジョンかというようなクロノヴェーダだ
空想科学故の影響か……まあ、やるしかないな
スペックは高い、北海道近海で相手した時もなかなかに苦労した
本国でならより油断ならぬ相手となるだろう
だが、止まりはせんさ
進み続けるのみ
限定解除、形状変換
最短の槍よ更なる先へ……《RE》Incarnation:Extend、顕現!
槍を構える
敵も近接型、ならば正面より殴り合うだけ
仲間と連携して、攻撃を集中し一気にダメージを重ねる
敵の周囲を水面走行で旋回しながら、じわじわと敵との距離を詰める
【Call:0_0_0】起動
槍の機能を解放し、輝く魔力の槍を展開
両手で構えて敵を見据え水面を強く蹴り『突撃』、攻撃を仕掛ける
槍を強く前へ突き出し突き貫く!
一気呵成に攻めてしまう!
そのまま距離を詰め、敵の鉤爪に対処しよう
Emu【E.S】展開
魔術障壁と槍で鉤爪のエネルギーを受けとめ、槍で打ち合おう
鉤爪を受け流し、直撃を食らわないようにダメージを最小限に
流石に防御層は厚いな
だが負けんさ
アドリブ連携等歓迎
辰狐・彌珠(天狐印のオーパーツ・インベンター・g03468)は、黒服の残骸を見ていた。
「ふぅむ、集合知が生み出した怪異を模したクロノヴェーダだったのか。誰かが言いだした小噺を共有することで、あたかも実在するかのように振る舞うまさにディープフェイクでハルシネーションなわけだが、それをさらに悪用する……というと語弊もあるか? まぁ、恐れ入るよ」
そして、顔を上げる。
「……でキミはどこのどちら様なんだい? ボクはこの先のものを知りたかったわけだが、キミたちワイズガイにも興味津々だね」
海上を、話が聞こえる距離まで近づいてくる、アヴァタール級『クイックスター』。
ずっと無言だ。
「おろ。なんか不思議な身体をしてるけど……さっきのよりはマフィアっぽい感☆」
風祭・天(逢佛殺佛・g08672)の所見に、少しだけ疑問顔のラキア・ムーン(月夜の残滓・g00195)。
「全く、本当に1920年代のディヴィジョンかというようなクロノヴェーダだ。空想科学故の影響か……まあ、やるしかないな」
「名前を聞いたときから思ってたけど、実際に動きも見た感じから言うと確定でスピード型っぽいよね☆ スピード勝負なら天さんにも一家言あるわけだし……要するに、かかって来いやー☆」
天は足元を踏みしめる。
水面走行の感触を確認しているのかもしれない。ラキアの槍の構えは慎重さが増した。
「スペックは高い、北海道近海で相手した時もなかなかに苦労した。本国でならより油断ならぬ相手となるだろう。だが、止まりはせんさ。進み続けるのみ。最短の槍よ更なる先へ……『《RE》Incarnation:Extend』、顕現!」
「速やかに押し通させて貰うね! 『既知設計図『神や仏が赦し給ふとも』(コピーキャット・ゼルサルス・ヴァーゲーフト)』!」
彌珠は胸の前で、設計図を広げる。
仲間の武器が精製されるあいだ、天は一足さきに前へ出た。
右足を折り左足を後ろに伸ばした極端に低い異形の構え。
(「今回の敵、一気に間合いを詰められそうなパラドクスを持ってんよねー……。初撃を譲るのはしゃーなし感がありありかな」)
胸の内の不安が的中してしまったのか、エネルギー体がさらに輝く。
次の瞬間には、鉤爪までエネルギーになった。天のすぐ目の前に繰り出されてくる。
「だー★ じょうずに弾けましたー☆」
さっきも銃弾を防いだ魔力障壁、『驀直去』が光る鉤爪を途中で止めている。
うまくタイミングが合ったようだ。
「なんでもいーや、反撃ゴーゴー☆」
『参式抜刀「娑伽羅」(サンシキバットウ「シャガラ」)』は、低位置から放たれる逆風の斬り上げだ。
抜刀の瞬間に鍔鳴りの音が響くとも言われる程の神速。
敵に反応する間さえ与えずに頭部を斬り飛ばす。
「スピード勝負には一家言あるって言ったっしょー☆」
「天先輩ー! 上だよ、上!」
彌珠の叫びに従うと、斬れて飛んで行ったのは頭部だけでなく、ものすごいスピードで垂直ジャンプ回避された、敵の全部だった。
「そんな……ぴえん」
「足から回転しながら落ちてくる! 先輩、こっちこっち!」
『既製品設計図』で組み立てたのは、『かさおばけ』の傘だ。ふたりでその下に入ると、傘は丸鋸のように回転を始める。
アヴァタール級『クイックスター』の『スパイラルエナジー』は、螺旋状に渦巻くドリルのごとき突撃だ。
丸鋸とドリル、どっちが強い。
かちあったまま、火花と閃光が飛び散り、結果はいつまでも出なかった。彌珠は、押し負けないように中棒を支える。
「ユナイテッドステーツの土を踏むまでは帰れないからね!」
「ぴえん、超えてぱおん」
「『Call:0_0_0(コール・アイン・ソフ・オウル)』、起動!」
ラキアが、傘の上のドリルめがけて突進してくる。
クイックスターは、鉤爪のエネルギーも展開した。それならば、と『Emu【E.S】』を張ろうとしたラキアだったが。
「鉤爪が……ない?」
「あれれ。エネルギーっぽくて、ほんとは実体だったのかにゃ。どうりで天さん、手応えあったと思ったぜい」
首は斬れなかったが、天の刀は敵の武器をとらえていたのだ。
腕だけから放出されるエネルギーには鋭さがない。
受けるダメージを無視できるぶん、ラキアは両手の構えを強くした。水面を蹴り、速度ものせる。
魔力の槍の輝きは、クイックスターよりも眩い。
「一気呵成に!」
前へ突き出し突き貫く。
かさおばけの上から、アヴァタール級ワイズガイの身体がすっ飛んでいった。ラキアの突撃を受けきれなかったのであろう。回転力の勝負もなにもない。
海面へと落下するまえに、光を放出しきって消滅した。
「さてはて結局どこの岸に来たんだ」
戦闘が終わり、彌珠は『スーパーGPS』で現在地を確認しようとする。
「上陸もしたいが……海防のためのクロノヴェーダを配置してたくらいだ。もしかしたら難しいかもしれない。何があるかだけでも観察し情報を持ち帰りたいね」
「あ、そう言えばパルピィちゃんに記録メディアって言うの渡されたから……とりあ、写真を撮ったりとか色々と情報収集して帰らんとね☆ で、渡すときにパルピィちゃんの羽ばたいてるファッションのこととか色々聞いてみたいにゃー☆」
天が取りだしたのは、各種の光ディスクやメモリーのたぐいだ。
ラキアと彌珠は、それはデバイスに入れて再生するためのもので、ネオン管の案内をあとで確認できるよう、紙に印刷したものと同じデータがはいっているだけと教えた。
「天、彌珠。残念だが、もう帰りのトレインが来る」
海岸は見えているが、排斥力は強い。
「流石に防御層は厚いな。だが負けんさ。アメリカ西海岸上陸作戦は、はじまったばかりなのだから」
ラキアは仲間をはげまし、共に家路へとつく。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【悲劇感知】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!