リプレイ
ジェーン・コーネリアス
懐かしいな。前にリスボンに来たのはちょうど1年前だっけ
あの時はグランダルメはまだ滅んでいなかったけど、滅んだら流れ着く奴らもいるか
こういう任務じゃ欲望に忠実なアビスローバーどもより確かに適任だろうけど、僕らが市街で活動するためにもまずは表の自動人形どもを蹴散らそうか
街の入口だって一つじゃないだろう
比較的接近しやすそうな個所や警備が少ないところ、あっちが使えそうな防衛施設がないところを狙い、有利に戦えるように
片手にピストル、片手にカトラスを手に『昇星の輝き』
街の入り口で警備をしているトループスどもの集団へと切り込み、カトラスとピストルの連撃でなぎ払うよ
こっちの意表を付こうとするギュダン・ドールの攻撃に対してはピストルの射撃で牽制
複数の武装や補助装置を繰り出す前に動きを封じて、厄介な連携を組まれる前に撃破していこう
やれやれ、最近は海賊同士の抗争みたいな戦いばっかりだったけど、久しぶりにクソ真面目な海軍を相手にしてる気分だ!
●リスボン再び
「懐かしいな。前にリスボンに来たのはちょうど1年前だっけ」
パラドクストレインより上陸したジェーン・コーネリアス(pirate code・g10814)はものものしさを増した街の風景を見渡して呟く。
その空気の何割かは以前の奇襲によるもの。しかしそうではない、以前には存在しなかった変異も市内には見て取れる。
「あの時はグランダルメはまだ滅んでいなかったけど、滅んだら流れ着く奴らもいるか……こういう任務じゃ欲望に忠実なアビスローバーどもより確かに適任だろうけど」
「ディアボロス反応確認。周辺僚機に通達、防衛戦闘準備。近接戦闘配備」
『ギュダン・ドール』……断頭革命グランダルメで生産された対ディアボロス用の汎用戦闘人形。
ヘルム状の頭部を発光させ、市街の城塞門より飛び出してくる漂着者たちへ、ジェーンも『Macha』と『Nemain』、紅白の得物を構えて跳んだ。
「機動、エヴェイユ・ストライク!」
「一番に乗り込むのも僕の仕事のうちさ。お互い様!」
声と銃声が交差する。
ギュダン・ドールのホバーが地面を滑り、トランペットめいた機銃を連射。【未来予測】した跳躍で射線を切りつつ、放たれるジェーンの『Nemain』の海賊ピストル弾。背中に目がついたかのような乱戦乱舞。
『昇星の輝き』が戦場を走る。自動人形の幾体かが倒れ伏す。
「戦列の再構築を試行。白刃戦闘準備」
「やれやれ、最近は海賊同士の抗争みたいな戦いばっかりだったけど、久しぶりにクソ真面目な海軍を相手にしてる気分だ!」
しかし自動人形たちはひるまない。手薄な門を狙う侵入者に対し、速やかに僚機が集結する。
残存兵たちは残骸を前に電磁ロッドで防御の構え。対するジェーンも紅のカトラスで応じる。
「させないよ、連携は」
ならばこちらも電撃戦だ。
集結を許さぬ神速一閃。ピストルの反動回転を上乗せた剣閃が血の如く残像を残し、ギュダン・ドールの腕を切り捨ててた。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【未来予測】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
クローディア・ベネット
ほう、久しぶりに見る顔だな
お隣のスペインを人形野郎どもが握ってたからな。そりゃここにも居るってわけだ
アビスローバーにはあまり気に入られてないようだが、こっちからすりゃ面倒な戦力には違いないね
【平穏結界】を身に纏い、双眼鏡を手に市外から防衛部隊の様子を把握
早めに潰しておきたい高台からの監視者や、無策に突っ込んだら迎え撃たれそうな防備があれば確認しておこう
必要に応じて特定の位置の敵を優先して潰したり、門外にいる奴を仕留めたら後続を誘き出しながら戦うことも出来るだろ
敵をパラドクスの射程に捉えたら『連殺の技巧』で攻めかかる
敵の前衛に≪アフリカ投げナイフ≫を投げつけて静かに片付けた後、≪船長のサーベル≫と≪ピストルセット≫の中の一丁を抜く
接近しすぎると集中砲火を喰らう状況では銃を次々と持ち替えて連射し、敵の数を確実に減らそう
突破の好機が来たら駆け抜けながら道を塞ぐ奴をサーベルで切り裂き、市内に突入
反撃は敵の動きからどの武器を使うか判断して、サーベルを振るって弾こう
悪いな。復讐者はどこにでもいるんだ
『それじゃあ皆、掟を守って良い略奪を』
「ああ、お互い良い狩りを」
ジェーンからの合図にあわせ、離れた門でも火の手が上がる。
「ほう、久しぶりに見る顔だな。お隣のスペインを人形野郎どもが握ってたからな。
そりゃここにも居るってわけだ……!」
城塞から見下ろす『ギュダン・ドール』に突き立つのは卍をかたどった『アフリカ
投げナイフ』。
【平穏結界】の偵察からクローディア・ベネット(黒き旗に矜持を掲げて・g10852)
の放つ手裏剣めいた奇襲は見張りの自動人形たちを沈黙させ、部隊をやにわに騒がせ
た。
「エリアN2、ディアボロス出現。各機、索敵を密にせよ」
「まぁそりゃそうだろうね。けどそこまでだ」
おそらく通信途絶による敵襲察知も計算のうちなのだろう。だが迎撃に放たれる
『ギュダン・ドール』のトランペット銃はクローディアをまだロックできてはいない。
「近接戦闘……」
「寄って集れば勝てるとでも思ったのかい?」
愚直に応戦する『ギュダン・ドール』の門番たちが『エヴェイユ・ストライク』を
仕掛けるより早く『ピストルセット』を抜き打ち。更に撃破。
『船長のサーベル』を引き抜いたクローディアの『連殺の技巧』は黒い風のごとく戦
場を乱していく。
「戦力、33%低下。増援を要請」
「悪いな、復讐者はどこにでもいるんだ」
シールドから伸びた電磁ロッドを『船長の上服』のコートで巻き取って防御。戦況
報告する自動人形を頭部両断。
周囲【平穏結界】の効果範囲。同時に強襲する仲間たちの存在も、互いに戦力の集中を許さない楔として働いている。
まばらとなった弾幕をサーベルで弾き、クローディアは城塞の死角へと飛び込んだ。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【平穏結界】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
ナイナ・ヴィラネスティズム
WIZ
絡みアドリブ可
一足お先に市街地へと思いましたが敵がお邪魔で通れませんでしたのよね・・・確認ミスでしたわ
お二方が仕掛けられた今が好機ですわね
平穏結界を用いて物陰から場の様子見に徹するのはここまで
敵を掃討するべく動くべし
逃げに徹する敵とこちらを迎撃する敵を目視で見定めつつアイスグレネード
氷の魔力付与を行ったマジックグレネードの投擲爆破で敵群を凍らせつつ、魔銃の弾幕による制圧射撃で破壊
能力値アップ、先制攻撃可能ならば先行率アップも活用
こちらの戦力を報告されないよう上述した逃げに徹する敵を最優先して潰す
市街地入りするためにも落ち武者は逃がしてあげませんわよ
こちらの「中距離〜遠距離中心」という攻撃手を刷り込ませるように見せつけ、それに対して敵の放つ攻撃に対して「インファイト」重視の戦法を以て盾を用いた防御
可能ならば未来予測を用いた回避を行う
銃と爆弾投擲だけが能かと思われて?
生憎剣も拳もイケる口ですのよ
勿論盾で殴る事もね
その首をへし折って差し上げますわ
「お二方が仕掛けられた今が好機ですわね」
そしてクローディアの突破と同刻、ナイナ・ヴィラネスティズム(凱閃令嬢・g00383)も【平穏結界】からの様子見より動き出す。
「エリアE3、ディアボロス出現」
「増援要請! 増援要請!」
同時攻撃で通信網にも支障が出ているのだろう。迎撃と伝令、二手に別れた『ギュダン・ドール』たちに対し、ナイナは素早く判断する。
「増援……」
「氷蒼魔咬! 無残爆裂する絶対零度!」
『アイスグレネード』の投擲された先は離脱を図る一団。突破だけを考えるなら見逃す手もあるが、戦力を報告されると厄介だ。
「市街地入りするためにも、落ち武者は逃がしてあげませんわよ」
空いた左手で『魔銃【SR45型・エレンスゲ】』を引き抜き、言うが早いか三連射。ダブルアクションの撃鉄が魔力弾を叩き、飛翔する弾丸がギュダン・ドールを足止めする氷の棺ごと粉砕する。
「離脱支援、近接戦闘開始」
無論、自動人形たちも黙ってはいない。残る三発分の奇跡に『ウェポン・アタッチメント』にされたシールドが差し込まれて迎撃。
即座に反撃の銃弾がナイナへと飛び、ジェットパックを噴かした接近戦型のドールが突入してくる。一秒後に銃剣刺突。
「銃と爆弾投擲だけが能かと思われて? 生憎剣も拳もイケる口ですのよ……勿論、盾で殴る事もね」
だがナイナの【未来予測】は既にとらえている。右手が『妖精刀【カノー】』を引き抜き、鍔迫り合い、切り払い。
そして左腕に嵌められた【Lilie】バックラーが銃弾を弾き、鏡面めいた装甲を叩きつけた。
「貴方の拾い主も同様、その首をへし折って差し上げますわ」
付き飛ばされたギュダン・ドールの頸部を踏み砕きながら、ナイナは市街へと駆け込んでいく。混乱する城塞の門は、もはや閉まる事はなかった。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【使い魔使役】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
クローディア・ベネット
中々面倒な相手だったな。自動人形はこういう仕事が得意らしい
だが、私達を止められるほどじゃなかった
さて。街中で大暴れしてやる前に、もう一仕事こなさないとな
【プラチナチケット】を発動して、アビスローバーの下で働いている人間の船員や警備員の振りをしよう
要はアビスローバーが直接下々の連中に伝える程じゃない連絡事項を、伝言役として言ってもおかしくない立場ってことだ
そして総督邸の周辺から逃げずに留まっている奴に向けて、大声で呼び掛けよう
敵襲だ!前に船を盗んでいった奴らの仲間かもしれない!
さっきアビスローバーの旦那から聞いたが、今度はヴァスコ総督の所に向かおうとしてるらしい
ここから離れた方がいいぞ。館の近くにいたら戦いに巻き込まれるからな!
逃げる途中でボーッとしてる奴を見たらあんた達から伝えてやってくれ!
なぁに、総督の心配はいらないさ。アビスローバーの旦那達が一斉に集まってきてるって話だ
私達のような足手まといが近くにいたって何にもなりやしない。さっさと逃げな!
私は他の所の連中にもこのことを伝えてくるよ
●いざ、リスボン市街へ
「中々面倒な相手だったな……自動人形はこういう仕事が得意らしいが、私達を止められるほどじゃなかったわけだ」
向かいの門から上がる火の手を見やり、クローディア・ベネット(黒き旗に矜持を掲げて・g10852)は呟いて市街を駆け抜ける。
目指す先は無論、市内中央にある総督邸。だがその前にもう一仕事あると、黒き旗の海賊は直前でいったん方向を転換した。
「敵襲だ!」
「敵襲!? バカいうな、このリスボンに限ってそんな……」
「さっきアビスローバーの旦那らが話していたんだ! 前に船を盗んでいった奴らの仲間かもしれないって!」
目に付いた適当な造船所に駆け込み、クローディアはとにかく大声でまくしたてる。
はた目からすれば狂人そのものだが、船大工たちが当たり前のように応じてくれるのは【プラチナチケット】の効果ゆえだ。
「船を、盗んで……じゃあここいらも危ねぇってことかよ!」
「そうなんだよ! ここから離れた方がいいぞ、館の近くにいたら戦いに巻き込まれるからな!」
クロノヴェーダのディアボロス対策や排斥力により事件の記憶は一般人にはあいまいだ。しかしそれらしい言葉を積み重ね、チケットの効果を上乗せすれば、それはいかにも信憑性を帯びてくる。
「ちょ、ちょっと待っててくれ……おわっ!」
その時、遠くから聞こえてくる爆音。恐らく入市門で戦う自動人形とディアボロスたちの喧騒が、作業員たちを半信半疑から先に動かした。
「はじまっちまったか……私は他の所の連中にもこのことを伝えてくるよ、さっさと逃げな!」
「すまねぇ、くれぐれも気を付けてな!」
奥の工員たちへと走っていく船大工。その後ろ姿に一つ頷き、クローディアは工場を後にした。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【プラチナチケット】LV1が発生!
効果2【リザレクション】LV1が発生!

六條・真冬
(トレインチケット)
「クローディア、こっちは大丈夫だぜ!」
「助かったよ、私もだいたい回ってきた」
クローディアが通りを出たところで見つけたのは六條・真冬(ペンギンつき時先案内人・g03491)の姿。
どうやらディアボロスたちが防衛網を突破できたのと同時、追撃する自動人形たちとの戦闘を目撃した市内で動揺も広がっているらしい。
「じゃあ侵攻はやっぱり総督邸の方に……」
「ああ間違いない、今度はヴァスコ総督の所に向かおうとしてるらしいね」
事情を知るものが見れば当事者が何をと言われそうだが、クローディアも真冬も【プラチナチケット】の効果中にある。動揺こそされど、違和感を覚える市民はいない。
「なぁに、総督の心配はいらないさ。アビスローバーの旦那達が一斉に集まってきてるって話だ! 私らは私らで、足手まといにならないようさっさと逃げようじゃないか」
「怪我をしてる人はいないよな? よしじゃあこっちだ!」
真冬が手を上げ、人々が続く。ダンジョンペンギン『マナト』がちょこちょこと先導する様を女子供が不思議そうに追いかける様子は、この緊急時でもどこか和やかだ。
「大丈夫、大丈夫。じきに静かになるさ。必ずな」
それでも不安そうな人々に声をかけ、肩を叩き、真冬は人々を避難させていく。
その最中、いつの間にかクローディアの姿が消えている事に気付いたものはいなかった。
善戦🔵🔵🔴🔴
効果1【強運の加護】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
ジェーン・コーネリアス
これで戦闘に巻き込まれる奴らはいなくなるだろう
アビスローバーの邸宅なんぞに近づきたがる一般人は多くないだろうけど、商売やらで出入りする奴らはいるだろうからね
さぁカチコミだ!派手に切り込むよ!
カトラス「Macha」を手に総督邸を防衛する敵に攻撃を仕掛けよう
中距離から放つ『鋸風颯然』で護衛のデイヴィ・ジョーンズの囚人を切り裂くよ
やぁ、のんびりとヨーロッパで休暇を楽しんでいたところ悪いね
退屈してるだろうと思って来てあげたよ
僕らを撃退できれば、その功績で本拠に戻れるかもしれないって思うとやる気もでるだろう?
そんな未来はありはしないけどね!
敵の方がこっちより数は多いだろうし、【泥濘の地】を展開、敵が陣形を散開してこっちを取り囲むような動きが取りづらいように
脚を取られた敵や回り込もうとする敵から撃破して、正面から護衛たちを打ち破るよ
大波や怪力のしがみつきに対してはもう片方の手で「Mórrígan」を抜いてパラドクスで迎撃
死ぬなら海の上だろうけど……生憎だけど、それは今日じゃないな
クローディア・ベネット
こんなところでまともな奴に死なれちゃ、復讐者の面子ってものが無くなるからな
面倒事が片付いたら、後はクズどもを地獄に案内してやるだけだ。行こうか!
――『野郎ども、一気に雪崩れこむぞ!』
《船長のサーベル》と《ピストルセット》の中の一丁を手に、召喚した海賊の霊達を率いて突撃
初めのうちは中距離から攻める仲間と合わせてピストルの連射で前衛を叩きのめし、隊列に穴が開いたら内側に飛び込んで暴れよう
海賊達のカトラスと私のサーベルを次々とぶち当て、対処の暇を許さず血祭りにあげてやるよ
冒険がないリスボンの街に配備されたあんた達は、まさしく囚人ってか?
良かったな、私達が来て。最後に刺激的な時間を味わえよ!
反撃の波には泳いで抗い、建物に叩きつけられることだけは避けよう
敵がしがみ付いてくる動きは《聖遺の護符》の弾き飛ばす力で妨害し、抵抗するようにサーベルを振り回して、体まるごとは締め付けられないようにして耐えるよ
やれやれ、街中で遠慮なく水を撒きやがって……よほど海が恋しいらしいな
だったら血の海で泳いでろ!
●いざ総督邸へ
大通りの見慣れた人影にクローディア・ベネット(黒き旗に矜持を掲げて・g10852)は足を止めぬまま手を振った。
「よう、コーネリアス嬢。そっちも終わったか?」
「滞りなく。これで戦闘に巻き込まれる奴らはいなくなるだろう」
そして応えるジェーン・コーネリアス(pirate code・g10814)も同じく。
「周囲に人影なし。アビスローバーの邸宅なんぞに近づきたがる一般人は多くないだろうけど、商売やらで出入りする奴らはいるだろうからね」
「けどそれも片付いた。後はクズどもを地獄に案内してやるだけだ。行こうか!」
それぞれに門をくぐったディアボロスたちが目指し、集まる先は街の中心。総督邸と、それを阻止せんと集まった異形の者たちだ。
「やぁ、のんびりとヨーロッパで休暇を楽しんでいたところ悪いね。退屈してるだろうと思って来てあげたよ」
「まんまと突破されてるじゃあねぇか……自動人形のガラクタどもめ」
ジェーンの舌鋒が狙い撃つのは亡霊めいた『デイヴィ・ジョーンズの囚人』の群れの向こう、防衛ラインを指揮するアヴァタール級アビスローバー『フランシスコ・デ・オレリャーナ』は軽口に不機嫌さを隠さず吠える。
「腐っても同舟の仲間にその物言いはないんじゃないかな?」
「俺たちにガラクタの仲間はいねぇよ。囚人ども、やっちまいな!」
たしなめつつも『カトラス「Macha」』を抜き放つジェーン。姿さながらの冷血さで切り捨てるフランシスコ・デ・オレリャーナの声にトループス級『デイヴィ・ジョーンズの囚人』が殺到する。
「なら遠慮は無用か、派手に切り込むよ! さぁカチコミだ!」
その大波と共に押し寄せるトループスへと風刃一閃、『道連れ欲する海底の囚人』を『鋸風颯然』の切れ味が迎え撃つ。
二つの波が拮抗して石畳が舞う。【泥濘の地】が生まれ、包囲を阻む。
「足は抑えた、クローディア!」
「あいよ。野郎ども、一気に雪崩れこむぞ!」
阻止された海底の囚人を追撃するのはクローディアの死霊術。泥濘から起き上がるように出現した船乗りたちが脚を取られたアビスローバーへと襲い掛かる。
ゆっくりと、しかし確実に、カトラスが刺さり、ピストルが撃ち抜く。
「てめぇら気合入れろ! 相手はたった二人のディアボロスだぞ!」
「たった二人とはナメられたもんだね。あいつらに見せつけてやれ! 私達の恐ろしさをな!」
その死闘はまさに泥仕合。囚人と共に押し寄せる反撃の波を立ち泳ぎでしのぎながら、クローディアは『船長のサーベル』を指揮杖さながらに突き上げる。
アイ・アイ・マムと低くくぐもった勝鬨が響く。
「やれやれ、街中で遠慮なく水を撒きやがって……よほど海が恋しいらしいな」
「死ぬなら海の上……という事かもね。生憎だけど、それは今日じゃないな」
しぶとくも屍人さながら、クローディアへとしがみつく囚人たちの腕をジェーンの抜いた『Mórrígan』が二刀流で容赦なく切り落とす。
なおも押し寄せる人海の波に、跳躍。
「うぉっ!」
「そんなに恋しいなら、血の海で泳いでろ!」
囚人たちを泥濘の踏み台に蹴って正面突破。クローディアの『聖遺の護符』に弾かれた囚人に追突され、フランシスコ・デ・オレリャーナがよろめく隙をディアボロスは見逃さない。
「受け止めてみなよ!」
ジェーンの両手のカトラスが放つ『鋸風颯然』が囚人たちを十字に切り裂き、生まれた突破口を二人は一気に飛び越えた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
【未来予測】がLV2になった!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【先行率アップ】がLV2になった!
ナイナ・ヴィラネスティズム
WIZ
味方との協力・連携可
ネメシスモード「凍れる妖精賢者」発動!
まあまあまあ・・・街外待機の過程で住民の避難誘導をしていたら戦闘に乗り遅れましたわ
・・・今から乗って行けばよろしいですわね
ネメシスモード発動後の立ち回りにおいて敵の槍の太刀筋とパラドクスの攻撃速度と軌道を見定めると同時に敵の周辺に泥濘の地を展開し攻防で活用
敵のハイドラトライデントに対しては氷の魔力付与を行った盾による防御もしくは未来予測とアヴォイドを活用しての回避
敵の攻撃直前に泥濘の地を発動させて一瞬でも怯ませられるか試みる
先行率アップ込みでのこちらからの攻撃もしくは反撃時にはヴィラネスト・モラルブロークンバレット
言葉の暴力を詰めた魔力弾を魔銃に装填、精神攻撃の類として命中アップと能力値アップ込みで敵に撃ち込んでいく
心の隙を重箱を突くように攻め立ててみせましょうかしら
言葉で凹ませてやりますわよ
●突入せよ!
「ちっ、どいつもこいつも不甲斐ねぇ!」
「ほう、言うだけの骨はありそうだね!」
二人の海賊の剣を『フランシスコ・デ・オレリャーナ』の槍が迎え撃つ。
飛び込みざまの連撃を受け止め、鍔迫り合い、弾き返す。双方が着地した、瞬間!
「オホホホホ!」
「なんだこの声はキサマっ」
横合いより放たれる銃弾、橋下から飛び出すナイナ・ヴィラネスティズム(凱閃令嬢・g00383)の銃撃には、アマゾンの踏破者も思わず飛びのき、後ずさった。
「まあまあまあ……ナイナ・ヴィラネスティズムと申しますの。街外待機の過程で住民の避難誘導をしていたら戦闘に乗り遅れましたわ。失礼しあそばせ。まぁ今から乗って行けばよろしいですわね」
「ふざけるなぁ!」
再び乱戦となった戦場をフランシスコの怒声が走る。泥濘を巻き上げ、トループスたちの生み出した波を巻き込んだ『ハイドラトライデント』を形作る。
「心撃暴殺! 言の葉で紡ぐ怨嗟の弾丸!」
だがナイナの方が早い。【泥濘の地】操り抵抗する半手、それに【先行率アップ】の加速を足せば一手分、先手を取るに十分。
「オホホホホ! 言葉で凹ませてやりますわよ」
ネメシスモード「凍れる妖精賢者」が起動し、『魔銃【SR45型・エレンスゲ】』から言霊の暴力を付与した弾丸が加速する。同時、到達する怒涛の反撃にナイナは冷気を帯びた『Lilie』をかざした。
「はぁっ!」
「ぬぅっ!」
襲い掛かる圧力にナイナの体が跳ね飛ばされる。銃弾を食い込ませたフランシスコの鎧がきしみ、鰐口が叫ぶ。
相対するディアボロスとアビスローバーは互いに傷を負いつつも、なお不敵に笑みを浮かべていた。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【友達催眠】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!
ジェーン・コーネリアス
Ahoy! シケた面をしてるじゃないか
もっと嬉しそうな顔をしたらどうだい?
ここで僕らを倒せば、その功績で南米まで戻れるかも……なんて、それができなかったから周りの奴らはそこで倒れてるんだけどね
降伏しないんならこっちのやることは一つだけだ
デイヴィ・ジョーンズの監獄送りにしてあげるよ!
いくよ、「おたから」!
『水槍の秘宝』でアクアスライム「おたから」を水の槍に変形させてフランシスコ・デ・オレリャーナと戦うよ
変幻自在に伸び縮みする水の槍で間合いを保ち、オレリャーナを切り払い、鎧の隙間を突き貫こう
両手で押さえつけられたら、動かせる手首と槍の伸び縮みでオレリャーナの足を貫き怯んだところを脱出
距離をとって水の槍の投擲でトカゲ面の脳天を貫いてやろう
海賊なら帰る先は大陸じゃなくて海にあるもんだ。陸地が恋しくなった奴ほど先に死んでいく
ま、今回はそんなことは関係なく僕らの前に立ったのが運の尽きだけどね!
クローディア・ベネット
はっはっは!あんたの退屈を癒してくれる救世主が来たぞ!
お人形遊びにはすっかり飽きてたんだろ?
だったら、待ちわびていた刺激的な冒険を味わうといいさ!
――『野郎ども、大騒ぎの時間だ!』
カトラスを手にした海賊の霊達を召喚し、私自身も《船長のサーベル》を手にしてフランシスコに襲いかかる
海賊達を四方八方から殺到させ、カトラスで次々と斬りつけさせよう
斬撃に対処するために相手が防御や回避の動きを取った所を見計らって、集団の中から私が飛び出しサーベルを振るう
一刀の下に腕の骨まで刃を届かせたり、喉を切り裂くといった手痛い一撃を狙うよ
反撃に対しては《聖遺の護符》の力で相手を弾き飛ばして動きの勢いを弱め、腕を掴み返すことで思い通りに技が極らないように
組み伏せられてもどうにか耐えられる状況を整えてれば、再びパラドクスを発動して仕切り直しやすくなるだろう
海賊の霊達に背中を狙われてる最中に、私の骨を折りにかかるのは割に合わないからな
あんたのホームグラウンドはリスボンでもアマゾンでもない。冷たい土の下だ!
「聞いてねぇぞクソがっ、何で今になって本気出してんだてめぇ!」
「はっはっは!あんたの退屈を癒してくれる救世主が来たぞ! お人形遊びにはすっかり飽きてたんだろ?」
血と悪態を吐き捨てて構えなおす『フランシスコ・デ・オレリャーナ』へ間髪いれず襲い掛かるクローディア・ベネット(黒き旗に矜持を掲げて・g10852)の声と刃。
『野郎ども、大騒ぎの時間だ!』
合図とともにリスボン市街を飛び回るのは薄暗い影。道半ばで倒れた海賊たちの魂を呼び出す死霊術に、フランシスコが殺陣を繰り広げる総督邸前はさながら海賊船の甲板上だ。
「いくよ野郎ども、私達の嵐で、あいつを呑み込んでやろうじゃないか!」
「くだらねぇ! この俺が死にぞこないの相手なんぞなぁ!」
切りかかる三人のカットラスをまとめ受け、石突の一撃。更に背後からの斬撃をブリッジ回避から『アマゾンバックブリーカー』!
引き千切り投げつけられる死霊海賊を『聖遺の護符』で受け止め戻すクローディアの『船長のサーベル』と構えなおす槍鉾が激しくぶつかり合う。
「ったく、言うだけの事はあるね……!」
「くだらねぇ、ってんだよ!」
鍔迫り合いを拒否して踏み込み一撃。しかし喉元を狙った攻撃を紙一重、再びスウェーでかわしてフランシスコの手が伸びる。
掴まれれば再びの死のバックブリーカーだ。どう切り抜ける?
「ぬおっ!?」
勝負を決めた残虐な顔が迫る、しかし瞬間に手が滑る。いや違う、滑らされたのだ。
「Ahoy! シケた面をしてるじゃないか、もっと嬉しそうな顔をしたらどうだい? ここで僕らを倒せば、その功績で南米まで戻れるかも……なんてね」
すかさず回り込んだジェーン・コーネリアス(pirate code・g10814)と、彼女のアクアスライム『おたから』にだ。
「それができなかったから周りの奴らはそこで倒れてるんだけどね、オレリャーナ。デイヴィ・ジョーンズの監獄送りにしてあげるよ……『おたから』!」
割り込み掴まれた『おたから』がキュッっと鳴き声を上げる。その姿は既に不定形のスライムでなく、長く細く、鋭い……伸縮自在の『水槍の秘宝』だ。
「ごあっ!?」
「君の真の力、見せてやりなよ」
今度こそかわせない。バックブリーカーを空振りしたフランシスコが戻るより早く、至近距離で変化した水槍が軸足を貫く。
「海賊なら帰る先は大陸じゃなくて海にあるもんだ。陸地が恋しくなった奴ほど先に死んでいく……」
「お、俺が縛られているだと?!」
呟きめいたジェーンの挑発。それに応えてしまったのはフランシスコに思い当たるところがあったからだろうか?
反論の反撃を見舞おうとするフランシスコだが、それより早くクローディアが切り裂く
「あんたのホームグラウンドはリスボンでもアマゾンでもない。冷たい土の下だ!」
「俺が……負ける
……!?」
強固な鱗肌を深々と切り裂いたサーベル、そこに駄目押しと放たれた『おたから』の水槍が押し込む。
フランシスコ・デ・オレリャーナの右腕が、血しぶきを上げて飛んだ。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【冷気の支配者】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【先行率アップ】がLV3になった!
ナイナ・ヴィラネスティズム
SPD
引き続きネメシスモード「凍れる妖精賢者」発動!
オホホホホ!
私はまだまだ立てますけどもそちらはもう虫の息のようですわね?
トドメはいただきますわ
高速回転して迫ってくる敵の攻撃を回避困難と判断、
能力値アップ込みで可能な限り盾か氷の魔力付与による結界術を施した妖精刀で防御
可能であれば隙を見つけては敵に向けてマジックグレネードを投擲・爆破、攻撃の阻害を試み、攻撃による被弾をできる限り抑える
避けられないのならば臨機応変に邪魔すればよろしいのですのよ
ネメシスモードを発動させつつ敵に対してヴィラネストアーツ
ダメージアップと命中アップの恩恵に預かりながら、一気に接敵してジャブとストレートの連撃応酬で呵成に攻め立て、弱ってダウンしたところで必殺体術をお披露目(グラップル)
膝をついても立たせて攻めますわね
確実性を期してトドメを刺せるのはパンチでもキックでもチョップでもなく、
パワーボムですわよッ!!
「きっ、キッサマァァァーッ!」
痛みと屈辱、驚愕の叫びは総督邸のヴァスコ・ダ・ガマにも届いただろう
『フランシスコ・デ・オレリャーナ』の劣勢はもはや明らか、だがそれでも意地と怒りが体を動かすのか。
千切れた腕ごと掴まれた槍があたりを薙ぎ、怒りの激流が周囲を薙ぎ払う。
「まだこれほどの力があったとはね。負けはしないが少々厄介だな」
ジェーンが舌打ちし、総督邸を一瞥する。元より強襲のつもりだが、不利を知らせて時間をかけてはガマが逃走する危険も増すだろう。
「オホホホホ! 私はまだまだ立てますけどもそちらはもう虫の息のようですわね? トドメはいただきますわ!」
「ナイナ!」
この状況にナイナ・ヴィラネスティズム(凱閃令嬢・g00383)の答えはシンプルだった。
雄たけびを上げて飛び掛かるフランシスコの鰐口に恐れ無用と、ネメシスモードの冷気を帯びた『妖精刀【カノー】』を突き立てる。突き抜ける。
「縫い針か、細釘がぁぁぁーっ!」
「止めの五寸釘の間違いでしてよ! はぁぁぁっ!」
上あごを斜めに貫かれ、自らの顎力で肉を引き裂きながらもフランシスコの突進は止まらない。
ナイナの腕が食らいつかれ『アマゾンデスロール』が始まる。回転するフランシスコに引きずられるナイナ。だがその闘志はゆるぎない。
「令嬢制裁……拳に込めるは怒りの打擲!」
殴る、殴る、蹴る、殴る。
自身の感情と衝動の赴くまま多々コム、壮絶なまでのデスマッチだ。
「ごっ、あっ! があぁぁぁぁ!」
「確実性を期してトドメを刺せるのは……パンチでもキックでもチョップでも、まして噛みつきでもなくっ!」
ナイナの足が縁石を蹴ってデスロールを止まる。フランシスコの体が持ち上がる。
そう、繰り出される決断的必殺技は。
「パワーボムですわよッ!!」
腕がきしみ飛び散る血もにも構わず、叩きつける。石畳にめり込むフランシスコの姿は、そのままかのアビスローバーの墓標となった。
「おいおいやっちまったよ……」
「当然の結果、ですわ……っ」
復帰したクローディアの手を借り、ナイナはなんとかに身を起こす。ダメージは大きい、だが本番はここからだ。
ディアボロスたちは見上げる総督邸をにらみ、それぞれに一歩を踏みだしていった。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【託されし願い】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!