リプレイ
シル・ウィンディア
【隠れ家】のみんなで一緒に
同行:義姉のファギーさん(g00880)、ディル(g10970)
呼び方は
ファギーさん→ファギーおねーちゃん
ディル→そのまま名前呼び捨て
になります。
へー、お餅つきかぁ。
つきたてのお餅っておいしいもんね。
せっかくだからやろっか、ファギーおねーちゃん、ディル。
ファギーおねーちゃん、思い切ってやっても大丈夫っ!何とか反応するからっ!
ディル、リズムよく行こうっ!棍を使う時と同じリズムだと大丈夫だからっ!
といいつつわたしも…
両手剣を構えるみたいに杵をもって…。
いざ、お餅覚悟ーーっ!!(ぺったんっ)
あ、最初の一撃だけで、あとは短く持って小刻みについていくよ。
つきたてのお餅ー♪
お醤油+海苔もおいしそうだし、きな粉もいいよね。
わたしは、あんころ餅にしようかな?
せっかくだからシェアしちゃおうか。
んー、むにーんって伸びるお餅がおいしいよね。
あ、ディル?食べるのゆっくりね?
初詣のお祈りは…。
奪還戦に勝つってのもあるけど、一番は…。
わたしの大切で大好きな人達が笑顔でいられますように、だね
ファギー・ルヴァン
【隠れ家】3人
義妹のシルちゃん(g01415)と実弟のディル(g10970)と一緒に。
そういえば、餅つきを実際にみるのは初めてなんだよね。
テレビですごい速さで餅つきをしているのを見たことはあるけど…そこまでしなくても大丈夫なんだよね?
わ、杵ってこんなに重いんだ…合いの手役の人を怪我させないように、ゆっくり…ん…い、意外と難しい…!
シルちゃんとディルのときは進んで合いの手役をやろう…さぁ、ふたりとも。遠慮なくどうぞ!
お餅は醤油につけて海苔に巻いていただきます…んっ、つきたてってこんなに美味しいんだ…!
お餅でお腹いっぱいになったらお参り
手を合わせて静かに目を閉じる。
私の願いは…もっと強くなれますように。技術的にも精神的にも強くなって、悲しい思いをする人がひとりでも減らせますように…
…あとは。
これからも、みんなと一緒に楽しい思い出を作っていけますように。
ディル・ルヴァン
【隠れ家】
ねーちゃん(g00880)としるせんせー(g01415)といっしょ!
※漢字は苦手なので、ひらがな多め
これが……しんじゅくじまがおそれる『もち』…!!
…えっ、そんなにみがまえなくて大丈夫?ほんとに?
おんなじお米からもちができるなんてふしぎ……えっ、ごはんのお米とはちがうの!?
ねーちゃんが『あいのて』をしてくれるから、おもいきってやってみる!きねって、いつもつかってる蒼穹棍にちょっとにてるかも!
よーし、いっくぞー!…ってうわわわ!?お、おもーい…!!
しるせんせーももちつきするの?ねーちゃん、このままあいのてする?じゃあ、俺はおーえんするね!ふたりともがんばれー!!
あまいのすきだから、きな粉まぶしていただきます!
お、おいしー!もっとたべたい!
おねがいかぁ…
俺、ねーちゃんたちにたすけてもらって、もーすぐ1年たつんだよね。
あの時のねーちゃんにおいついているかわからないけど、助けてもらったからにはもっとつよくなりたい!
ねーちゃんとの約束をいつかかなえられますようにっ!かみさま、おねがい!
ぺったん、ぺったん。よいしょ、よいしょ。
聞こえて来た音を覗きこんだディル・ルヴァン(夜明けを照らすソレイユ・g10970)は、臼の中の白いそれを見て、ごくりとつばを飲んだ。
「これが……しんじゅくじまがおそれる『もち』……!」
「そんなに身構えなくても大丈夫よ、ディル」
「えっ、大丈夫? ほんとに?」
大袈裟な弟の様子にファギー・ルヴァン(明けぬ夜森の魔法つかい・g00880)はくすりと笑い。
「へー、お餅つきかぁ。つきたてのお餅っておいしいもんね」
シル・ウィンディア(虹を翔ける精霊術師・g01415)は楽しそうに笑いながら一緒に餅つきを眺める。
「そういえば、実際に見るのは初めてなんだよね」
知ってはいるし、テレビでは見たけれど、とファギーも興味津々。穏やかな緑瞳に好奇心が混ざるから。
「せっかくだからやろっか、ファギーおねーちゃん、ディル」
「うん、やりたい!」
「テレビですごい速さで餅つきをしているのを見たことがあるけど……そこまでしなくても大丈夫なんだよね?」
シルの誘いに迷うことなく方向転換。初詣の前に寄り道をすることとなった。
公民館の駐車場を使った餅つき会場に集まっていた人達は、ディアボロスの参加に大喜び。是非にとこちらから申し出るまでもなく勧められて、まずはファギーがついてみることに。
「わ、杵ってこんなに重いんだ」
見た目から思っていたよりずっしりきた重量に、気を付けなきゃとゆっくりぺったん。
「ん……い、意外と難しい……!」
「思い切ってやっても大丈夫っ! 何とか反応するからっ!」
合いの手をかってでたシルはそう言ってくれるけれど、怪我させないようにと気を遣ってしまうから。テレビのスピードには程遠く。確実にぺったん、ぺったん。
「次はディル、どうぞ」
「ねーちゃんが『あいのて』をしてくれるの? うん、おもいきってやってみる!」
交代して弟に杵を渡せば、ディルは受け取ったそれを面白そうに眺めて。
「きねって、いつもつかってる蒼穹棍にちょっとにてるかも!」
青空色の『シルフィード・アンカー』と同じように握りしめるけれども。
「よーし、いっくぞー! ……ってうわわわ!? お、おもーい……!」
「ディル、リズムよく行こうっ! 棍を使う時と同じリズムだと大丈夫だからっ!」
軽量の棍とは比べ物にならない重さにふらふら。シルの応援を受けて、何とかぺたぺたぺったん。
「むずかしー。でも、おもしろーい!」
「それじゃ次はわたし!」
「合いの手はこのままやるね、シルちゃん」
「じゃあ、俺はおーえんする! ふたりともがんばれー!」
そして今度はシルに杵が渡って。
「いざ、お餅覚悟ーっ!」
ぺったんっ!
両手剣を持つように構えられた杵が豪快に、思いっきり振り下ろされた。ディルから、そして周りで見ていた人達から、おおー、と歓声が上がる。
でも力強くも勢い任せなのは最初の1撃だけで。そこからは柄を短めに持ってリズムよくぺったんぺったん。
「しるせんせーもねーちゃんもうまーい!」
合いの手のファギーと息の合った見事なシルの動きに、ディルが応援しながら拍手をおくった。
程よくつけたところで、お疲れ様、とおばさん達が手早く取り分けてくれる。
早速どうぞと振る舞われる、つきたてのお餅。
「いただきます! ……お、おいしー! もっとたべたい!」
甘い物好きなディルはきな粉をまぶして、食べ始めた傍からおかわりが来そうな様子。
ファギーは、醤油につけてから海苔を巻いて、いただきます。
「んっ、つきたてってこんなに美味しいんだ……!」
できたての、そして自分が作ったからこその美味しさに舌鼓。
「んー、むにーんって伸びるお餅がおいしいよね」
シルは、2人とは違う味をと選んだあんころ餅を、わざと伸ばすようにしながら魅せるように食べていく。
「あ、ディル? 食べるのゆっくりね?」
「んぐむ!?」
「ああ、ほら。言われた傍から」
途中ちょっとお約束なハプニングもありながら。
「醤油のも食べてみていい?」
「もちろん。私もいただいていい?」
「あんこもあまい? たべたい!」
それぞれの味を交換しながら。
「おんなじお米からもちができるなんてふしぎ……」
「あれ、お餅はもち米をつくんじゃなかった?」
「いつも食べているのはうるち米ね」
「えっ、ごはんのお米とはちがうの!?」
豆知識を増やしながら。美味しい時間をほっこり過ごして。
お腹いっぱいになったところで、忘れちゃいけない初詣。
お礼を言って公民館を後にすると、3人はすぐ傍の八幡神社へ向かった。
手を合わせて、静かに目を閉じ。新年最初のお参り。
(「奪還戦に勝つってのもあるけど、一番は……」)
「わたしの大切で大好きな人達が笑顔でいられますように」
シルは、大きな目標のその根本を、しっかり忘れずにいようと願い。
「私の願いは……」
(「もっと強くなれますように。技術的にも精神的にも強くなって、悲しい思いをする人がひとりでも減らせますように」)
ファギーも、自身の研鑽を誓いつつ、思うのは先ほどの餅つきやこれまでの楽しい時間。
「これからも、みんなと一緒に楽しい思い出を作っていけますように」
そのためにも頑張っていかなければと気を引き締める。
「おねがいかぁ……」
ディルは少しぼうっと神社を見上げて。
(「俺、ねーちゃんたちにたすけてもらって、もーすぐ1年たつんだ」)
思い返す、大切な思い出。
(「あの時のねーちゃんにおいついているかわからないけど、助けてもらったからにはもっとつよくなりたい!」)
そしてだからこそ抱いた願いにして目標を、しっかりと心に刻んで。
「ねーちゃんとの約束をいつかかなえられますようにっ! かみさま、おねがい!」
ぱんぱんっ、と大きく打った柏手が、愛用の棍の色のように澄み渡る青空に、力強く響いていった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【罪縛りの鎖】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV2が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【命中アップ】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!
アオイ・ダイアログ
【ヨアケ】
アドリブ・絡み歓迎
振袖を着こんで参拝です!
皆さん着物がおしゃれで素敵ですね🎵
ちゃんと参拝の作法は学んでますのでやりますよ
願うのはいまだ完全には叶っていない大阪の奪還、そして家族全員の再会ですね
まだお父さんが帰ってきてないので……絶対取り戻してみせます!
だから力を貸してください!
おー、餅つき体験は本格的ですね!
私も餅つきしたいでーす🎵
悠希さん、交代交代でやりません?
どっせいどっせいどっせいせい!
ライラさんに当てないように気を付けつつオーバー気味な動きで杵をつきまくりますよ!
まぁ私も女子高生に毛が生えた程度の力しかないのでディアボロスもちとしてはコシが足らなくないか心配ですけど
お餅はきな粉もちでいただきましょう
お砂糖多めで頼みます!
うにょーんと伸びるつき立て柔らかお餅との相性は抜群ですよね🎵
今年は人類の命運を決める大一番もありますが、粘り強く戦って勝ちましょう!
私たちなら出来ますよ!
宝心・ライラ
【ヨアケ】で参加
連携アドリブ行動歓迎
・初詣
まずはお参り
以前に仕立てた緑色に鳳凰柄の振り袖を着込んで参列
前の私は全人類の幸福な人生の終末、ハッピーエンドを望んでいたけど、この3年間の戦いで少しだけ考えが変わった
変わってしまった事、取り戻せない物もたくさんあるけれど、それらを乗り越えて全ての人が新しい幸福のために前を向いて歩き出せますように
それが今の私の心からの願い
それを私の仲間にも知っておいてほしいから、お参りの時は二礼二拍手一礼の後に敢えて大声で願いを宣言するわ!
「世界中の人々がハッピースタートを切ることができますように!」
以前のように決意表明じゃないのは私一人の力じゃ無理だって分かったから
だから皆、協力してちょうだいね♪
・餅つき
餅つきってサーカスな一面もあって大好き!
高速餅つきでハラハラドキドキなパフォーマンスを見せちゃうわよ!
私はお餅をひっくり返す係を担当
「よいしょー!よいしょー!よいしょ!よいしょ!ハイッ!ハイッ!」
って感じで掛け声のスピードを上げて景気の良い年の始まりを演出するわ
霧宮・悠希
【ヨアケ】のみなさんと一緒に初詣です!
真剣にお参りする必要がある、ですか……。
お賽銭を入れて二礼二拍手。
願うは失くした「大切なもの」の奪還。
曖昧になった過去の記憶。あるはずの故郷。いるはずの友達に家族。──双子の兄。
『刻逆』から3年と4か月。もう中学生の年齢で、背も伸びて声も変わって。
変わってしまったものばっかりで、曖昧な記憶さえ少しずつ無くなってしまいそうで。
もう元通りにはなれないとしても、それでも絶対に奪い返す。戦うんだ。奪い返すために、復讐のために……。
暫く無言で願いをかけて、最後に一礼。
終わったら気分を切り替え、公民館に移動して餅つきに参加します。
高速餅つきですか……。ライラさん、ぼくがお餅をつく方をやっても大丈夫ですか?
OKならサイキック・メタルを制御、パワーアシストスーツのように利用して、と。
「よいしょ! よいしょ! えいっ! やあっ! えい! えい!」
息を合わせてスピードを上げて、いい感じについていきましょう。
がんばっていい感じに完成したら、きなことおしるこで食べたいなあ。
宇佐美・アリス
【ヨアケ】の皆と参加
アドリブOK
まずは、お参りからね
母親が英国人だが、日本生まれの日本育ち
手水で清めてから二拝二拍手一拝
お願いは、「大きな怪我をしない事」かしらね?
家族を取り戻すとかは神頼みしなくても、絶対するから
御神籤は一応ひいておこうかしら?
忠告を気に留める位で、あまり気にしないんだけどね
女子陣の晴れ着を見て純粋に良いなぁと思うんだけどね
着物着たいけど、羽根が邪魔なのよねぇ、と言う訳で、私は普段着よ
餅つきとは言え、装備品のバニーぽい格好じゃないわよ
は~い、餅つき参加しま~す
杵を持つ方でも、合いの手でも、なんなら両方やるわね
お雑煮って、生まれた地域で違うのよねぇ
うちはパp、コホン、父は、東北だから醤油ベースの鶏肉と大根ね
きな粉やあんこ等の甘いお餅を中心に、時折、納豆餅やカラミ餅(大根おろし等の)しょっぱいお餅でリセットするのローテーションで意外と沢山食べます
今年もよろしくね
イリヤ・レダ
【ヨアケ】で参加
※呼称は「さん付け」で
日本の事も勉強したけれど、作法はそれほど詳しくない。
ただ、人混みが無いならその方がいいかな。安心する。
ヨアケの皆さんは面識あるしね。
お賽銭、そしてガラガラを鳴らして。
柏手、だっけ。そしてペンダントを握りしめて祈る。
かつて「家族」だと思えた仲間達を。
世界から見放されたオレ達。仲間と繋がっているのはオレだけかもしれない。だから、必ず成し遂げる。どれだけかかっても。彼らの傍に居られない自分になったとしても…。これは、最初から変わらぬ誓いだ。
後は…。気分を切り替えてお餅つき、かな。
ライラさんと、霧宮さん。凄いなあ。
ライラさんは弟さんが戻ってから雰囲気変わったよね。一安心。
霧宮さんは年下とは思えない精悍さがある。
アオイさんは何時でも楽しそうで感心する。
宇佐美さんはホント頼れる大人って感じだ。
桜さん、何時でも余裕がある感じで凄い。
旗楽さんは普段はめっちゃ穏やかだ。
さて、お餅は餡子やきな粉、お醤油等一通りの味を楽しんだら色々試そう。ジャムとかチョコもイケるよね?
旗楽・清政
【ヨアケ】
八幡神社に初詣に行く旅団の皆に、それがしも同行致す。
八幡神、即ち八幡大菩薩と言えば、武士にとっての守り神。
彼の那須与一も「この矢外させ給うな」と八幡大菩薩に願うておる。
そして、それがしが願うは、ただ一つ。
「南無八幡大菩薩! 九州奪還の宿願、果たさせ給え!」
無論、それがしも当然人事は尽くすつもりではござるが、
天運もまた欠かせぬもの故、八幡大菩薩の御加護を真摯に願うでござる。
そして、近くの公民館で餅つきをやっておるとのこと。
「うむ、正月に餅は、もちろん欠かせぬでござるからな!(ドヤ顔)」
閑話休題。
「此処で餅をついておると聞いて、それがしこれを持参致した。
よければ、使って下され」
そう言うて、茹でて刻んだヨモギの若葉を渡すと致そう。
ヨモギには、邪気払いの力があるとされておる。
…決して、それがしが緑色のよもぎ餅を食いたいだけではござらぬぞ。
白餅に黄粉や砂糖醤油ももちろん味わいながら、
よもぎ餅の艶やかな緑色と爽やかな芳香も堪能するでござる。
餅を存分に堪能したらば、再び薩摩に赴くと致そうか。
桜・姫恋
アドリブ歓迎
【ヨアケ】のみんなと
今年も初詣の時期ね
1年過ぎるのがあっという間に感じるのは年のせいかしら?
まずはお参りよね
鳥居くぐる前には一礼するらしいから一礼して進んでいく
お賽銭の番が回ってきたら2礼2拍手し、お祈り
『今年もみんなと楽しく仲良く過ごせますように』
終わったら一礼して先に終わらさせてた組に合流する
みんなの願い事も気になるけど聞いちゃいけないだろうからみんなが終わったらおみくじを引かないか誘いおみくじを引きに行く
(おみくじの内容はおまかせ)
おみくじも終わったら締めの餅つきをしに公民館前の駐車場に移動する
餅つきはみんなの勢いに圧倒されつつなんとなくでやってみる。
完成したら私からみ餅が好きなのよね
とまずはからみ餅で食べるその後はきなこなどで食べていく
ふぅ、お腹いっぱい……
さて、みんな今年もみんなの故郷を奪還するために頑張ろうね!
私達ならできるわ
メルキディア・セデクリエル
アドリブ連携歓迎
【ヨアケ】の皆と初詣!
冬用のコートを着ていざ神社へ
鳥居は真ん中から入らずに一礼してから…
お賽銭の際には勿論二礼二拍手、そしてハロウィンの時に買ったガラスのロザリオを掌に入れつつ祈りを込める。
旅団を仲間や共に戦った戦友達…皆と一緒に未来をこの手に…!
心の中で呟いたら一礼をし、おみくじを引いてみるわね
(おみくじの結果はお任せします)
それじゃ餅つきいってみよ〜♪
悠希くんとライラさんの高速餅つきには万が一の備えをしつつ見守りします
みんな〜お餅用にコレを持ってきたけどどうかしら?
そう言って私からは密かに持参してきたタッパーに入りの「くるみ味噌」と「ねぎ味噌」を提供するわ
「初詣の時期、ね……1年過ぎるのがあっという間に感じるのは年のせいかしら?」
八幡神社を訪れた桜・姫恋(苺姫・g03043)は、鳥居を見上げて、ほぅ、と息をついた。『ヨアケの星』の仲間と一緒に願い龍を手にしてからもう1年経ったのか。思い起こせばいろいろあったのだけれど、黄色い龍の小さな置物を選んだのがついこの前のようにも感じられる。
でも確かな、新たな年の始まり。姫恋は気持ちを切り替えて一礼すると、鳥居をくぐっていった。
メルキディア・セデクリエル(閃機術士のエンジェリアン・g03132)も、纏った冬用のコートをそっと撫でるようにして身を整えてから、綺麗に一礼し、鳥居の下を真ん中から入らないように気を付けながら通っていく。
そんな2人を見て、どこかほっとしたようにイリヤ・レダ(はぐれ天使刃傷派・g02308)が倣った。日本の事も勉強したけれども、こういった作法にはそれほど詳しくない。でも、見知った仲間と一緒に、人混みがなくゆっくりといられる神社で、ならば無事に初詣ができそうで一安心だ。
「うむ。八幡神、即ち八幡大菩薩と言えば、武士にとっての守り神。
彼の那須与一も『この矢外させ給うな』と八幡大菩薩に願うておる」
天正大戦国出身の戦国武将である旗楽・清政(知勇兼備の昼行灯・g08816)にいたっては、作法どころか神社について、その名から分かる知識を紡ぐから。イリヤは感心したようにその言葉を聞いていく。
宇佐美・アリス(兎に非ず・g01948)は、母親が英国人というルーツを持つけれども日本生まれ日本育ち。手水舎を見つけると心静かにその前に立ち、軽く一礼。右手で柄杓を持って水を汲むと、まずは左手を清め、持ち替えて次は右手。また持ち替えてから左手に水を注いで口元へ。口を清めたら最後に柄杓を清めて、と流れるように作法をこなした。
アオイ・ダイアログ(響き合う言霊の繰り手・g02687)も、参拝の作法は学んでいると、気負うことなく正しくこなしていき。そこに気を遣わない分、目が向くのはいつもと違う皆の装いで。
「皆さん着物がおしゃれで素敵ですね」
「アオイも綺麗よ。似合ってる」
振り向いた宝心・ライラ(笑顔の大サーカス・g01071)が、鳳凰柄の振袖を翻すようにして笑った。長い金髪が映える緑色の着物は、以前仕立ててもらった晴れ着だ。
皆を褒めるアオイも、紺地に白や青の大輪が咲き金の蝶舞う柄の振袖姿。
「良いなぁとは思うんだけどね。羽根が邪魔なのよねぇ」
こちらは普段着のアリスは、着物着たいけど、と晴れ着に憧れの視線を向けて。
見事な模様をそれぞれに見せ合ううちに、参道を歩き終わり、目的地の前へと辿り着く。
木造のこじんまりとした社は、年月を感じさせるけれどもきちんと整えられていて。地域に大切にされているのが伝わってくる、温かな佇まいだったから。
霧宮・悠希(小さき復讐者・g02383)は、ぎゅっとお賽銭を握りしめた。
「真剣にお参りする必要がある、ですか……」
初詣は、神様へ向けて、旧年の感謝を捧げると共に、新年が良い年になるように願掛けを行うもの。しかしディアボロスにとってはそれだけではなく、信仰のエネルギーを集めるためのものでもあるから。
そのための手本となるように、と悠希は真剣に二礼二拍手をする。
願うのは、失くした『大切なもの』の奪還――。
あるはずの故郷。いるはずの友達。家族、そして――双子の兄。ぜんぶ無くなって独りになった『刻逆』から、3年と4ヶ月。悠希は中学生の年齢になり、背も伸びて、声も変わって。曖昧な記憶さえ少しずつなくなってしまいそうで。
変わってしまったものばかり。もう元通りにはなれないとしても。それでも。
(「それでも絶対に奪い返す。戦うんだ。奪い返すために、復讐のために……」)
無言で暫く願いをかける。
アオイも、未だ完全には叶っていない大阪の奪還を願う。それにより家族全員が再会できることを。
まだ帰ってきていない父を絶対に取り戻してみせると。
(「だから力を貸してください!」)
神に祈り、誓う。
柏手、という呼び方を思い出しながらも手を打ったイリヤは、その作法を終えて空いた手で、傷だらけのペンダントを握りしめた。かつての少年と仲間の写真が入った、大切な思い出。そして誓いの証を。
世界から見放された自分達。かつて『家族』だと思えた仲間と繋がっているのは、今は自分だけかもしれないから。
だから、必ず成し遂げる。どれだけかかっても、取り戻してみせる。
(「仲間の傍に居られない自分になったとしても……」)
最初から変わらぬ願いを、確かめるように祈った。
メルキディアは、二礼二拍手の後に、ハロウィンの時に買ったガラスのロザリオを掌に入れて。
(「旅団を仲間や共に戦った戦友達……皆と一緒に未来をこの手に……!」)
心の中で呟くようにして祈りを込めて。伏せていた琥珀色の瞳を上げると、穏やかに一礼する。
「南無八幡大菩薩! 九州奪還の宿願、果たさせ給え!」
そこに大きな柏手と共に響いたのは、清政の声。願うはただ1つこれだけであると、力強く口にした。
もちろん、清政自身も人事は尽くすつもりだ。でも大きな願いには天運もまた欠かせないから。武士の守り神の御加護を真摯に願っていく。
「世界中の人々がハッピースタートを切ることができますように!」
続けとばかりにこちらも声を張り上げたのはライラ。
(「前の私は、全人類の幸福な人生の終末、ハッピーエンドを望んでいたけど……」)
3年間戦ってきて、ライラの考えは少しだけ変わった。
どんなに頑張っても、どんなに願っても、変わってしまった事、取り戻せない物がたくさんあると知った。でも、それらを乗り越えて、全ての人が新しい幸運のために前を向いて歩き出せるように。そのために戦い、祈り、願うから。
(「変わった私の願いを、仲間にも知っていてほしい」)
それに、自分1人の力では無理だということも分かった。だから。
「そのために皆、協力してちょうだいね♪」
宣言と共に、仲間へ向けてもお願いしていく。
叶えるのは神ではなく、自分達なのだと心に刻むように。
だからこそ、アリスが願うのは『大きな怪我をしないこと』だけ。
(「家族を取り戻すとかは神頼みしなくても、絶対するから」)
「今年もみんなと楽しく仲良く過ごせますように」
姫恋も静かにそれだけを願い、あっさりと最後の一礼をする。
それぞれの思いを、それぞれの形で、祈り、誓い、願ったところで。
「あ。おみくじ、引いてみない?」
皆の願いも気になるけれど聞いちゃいけないだろうからと、姫恋が次に気を向けたのは小さな木箱。
「そうね、一応引いておこうかしら?」
アリスが、そしてメルキディアが、それぞれに手を伸ばし。箱の中から折り畳まれた小さな紙を取り上げる。
「あら、大吉です」
「私は中吉。去年と逆ね」
メルキディアが見せた結果に、姫恋は前回を思い出しながら微笑む。
「あまり気にしないんだけどね」
言うアリスは吉。それに続く細かな項目に目を通しながらも、忠告を気に留める位だとすぐに畳み戻した。
「そういえば、近くの公民館で餅つきをやっておるのだったな」
清政がふと言い出したのは、賑やかな声が聞こえてくるようになったから。
「うむ、正月に餅は、もちろん欠かせぬでござるからな!」
ドヤ顔で納得する清政に頷きが返り。楽し気に盛り上がっているらしい声に導かれるように、皆は鳥居をくぐった先で元来た道とは違う方へと足を向ける。
「おー、本格的ですね! 私も餅つきしたいでーす」
「は~い、餅つき参加しま~す」
公民館の駐車場に広がる光景に、アオイが、アリスが、声を上げ。皆もそれぞれわくわくと向かっていった。
「餅つきってサーカスな一面もあって大好き! ハラハラドキドキなパフォーマンスを見せちゃうわよ!」
早速、臼の傍へと陣取ったのはライラ。
「ライラさん、ぼくがお餅をつく方をやっても大丈夫ですか?」
「もちろん。高速餅つき、いっちゃおう!」
「高速餅つきですか……」
杵へと進み出た悠希に、ライラがハラハラドキドキの具体案を告げるから。それならと悠希はサイキック・メタルを制御して、パワーアシストスーツのように応用すると。
「それじゃ餅つきいってみよ~♪」
メルキディアの声を合図にするように、杵が振り上げられた。
「よいしょ!」
「よいしょー!」
「よいしょ!」
「よいしょー!」
「えいっ!」「よいしょ!」
「やあっ!」「よいしょ!」
「えい! えい!」「ハイッ! ハイッ!」
悠希の杵とライラの合いの手、それに合わせた掛け声が、どんどんスピードを上げていく。
景気の良い年の始まりを演出するかのようなリズムに、人々から歓声と拍手とが巻き起こった。
万が一の備えを、と備えていたメルキディアも、大丈夫そうと微笑みを零して。
「ライラさんと、霧宮さん。凄いなあ」
感心しながら、イリヤはふと、思いを巡らせた。
(「ライラさんは弟さんが戻ってから雰囲気変わったよね。一安心」)
サーカスのピエロが振りまく笑顔のささやかな変化に安堵して。
(「霧宮さんは年下とは思えない精悍さがある」)
真剣な眼差しの少年に、少し憧れるような眼差しを向ける。
「悠希さん、交代交代でやりません?
まぁ、女子高生に毛が生えた程度の力しかないので、ディアボロスもちとしてはコシが足らなくないか心配ですけど」
「大丈夫ですよ。是非」
「それじゃ……どっせいどっせいどっせいせい!」
杵を渡されたアオイが、オーバー気味な動きでつきまくれば。
(「アオイさんは何時でも楽しそうで感心する」)
スピードは確かに落ちたけれども、さらなる盛り上がりを引き出す笑顔にイリヤは見惚れた。
「私も代わるよ。杵を持つ方でも、合いの手でも、なんなら両方やるわ。
折角だから、皆も順番にやっていかない?」
(「宇佐美さんはホント頼れる大人って感じだ」)
自ら挙手しつつ、周囲にも気を配るアリスに。
「んー、こんな感じ? なんとなく」
(「桜さん、何時でも余裕がある感じで凄い」)
皆の勢いに圧倒されつつも、穏やかに餅つきに挑戦する姫恋。
「無理しすぎず、気を付けてね」
(「メルキディアさん、ちゃんと見守ってくれてる」)
万が一の備えをさり気なく行っているメルキディア。
「此処で餅をついておると聞いて、それがしこれを持参致した。よければ、使って下され」
次のもち米を用意している婦人に、茹でて刻んだヨモギの若葉を渡す清政。
「ヨモギには、邪気払いの力があるとされておる。
……決して、それがしが緑色のよもぎ餅を食いたいだけではござらぬぞ」
(「旗楽さんは普段はめっちゃ穏やかだ」)
言い訳のようなその言動に思わず笑みを零しながら。
イリヤは皆をぐるりと眺めていた。
その間に出来上がった、つきたてお餅。
「私、からみ餅が好きなのよね」
まずはと姫恋が選んだのは、大根おろしと醤油を絡める味付け。
「私はきな粉もちでいただきましょう。お砂糖多めで頼みます!」
「ぼくもきなこを。あと、おしるこも食べたいですね」
アオイの挙手に悠希が賛同して。さらに追加をお願いしていく。
「私もきな粉と、餡子もいいわね。
それから、からみ餅や納豆餅のしょっぱさでリセットのローテーション!」
アリスもどんどん食べる気満々で、次々と味をチョイス。
出来上がった傍から、つきたてのお餅を堪能していく。
「うん。甘いきな粉と柔らかお餅の相性は抜群ですね♪」
うにょーんと餅を伸ばしながら、アオイが笑顔を弾けさせれば。
「がんばった分おいしいです」
悠希も静かにきな粉餅を頬張り。そこにお汁粉も運ばれてくる。
「そういえば、お雑煮って、生まれた地域で違うのよねぇ
うちはパ……コホン、父は、東北だから醤油ベースの鶏肉と大根ね」
餅つながりでアリスがそんな話題を提供し。様々な『うちのお雑煮』や、地方差や、聞いたことのある面白お雑煮などで場が盛り上がったところで。
「みんな~。コレを持ってきたけどどうかしら?」
メルキディアが密かに持参してきたタッパーを出せば。くるみ味噌とねぎ味噌が味に加わって。
「ジャムとかチョコもイケるよね?」
一通りの味を堪能したイリヤが、予想外な組み合わせに挑戦しだす。
「砂糖醤油もいいでござるよ」
清政は、その場のものの組み合わせを変えて味わいを深めていたけれど。
そこに、待望のよもぎ餅が出来上がり、運ばれてきた。
「おお、この鮮やかな緑色。爽やかな芳香。素晴らしい出来栄えでござる!」
目を輝かせ、見目や香りと共に、餡子の甘みも添えて堪能する。
「いろんな味がいっぱいね。サーカスみたい!」
ライラも大喜びで片っ端から味わっていった。
そして。
「ふぅ、お腹いっぱい……」
あっという間に消えた大量のつきたてお餅に、さすがに姫恋が幸せなため息をついて。
皆の手も大分止まってきていたから。
「さて、みんな今年もみんなの故郷を奪還するために頑張ろうね! 私達ならできるわ」
姫恋の声かけに、メルキディアが微笑み頷く。
「今年は人類の命運を決める大一番もありますが、粘り強く戦って勝ちましょう! 私たちなら出来ますよ!」
アオイも続けば、悠希がイリヤが静かに、ライラがはーいと元気に応え。
清政は薩摩の方向へと決意を込めた視線を向ける。
アリスも皆を見回して、穏やかに告げた。
「今年もよろしくね」
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【エイティーン】LV1が発生!
【修復加速】LV1が発生!
【操作会得】LV1が発生!
【現の夢】LV1が発生!
【パラドクス通信】がLV3になった!
【怪力無双】LV1が発生!
【完全視界】LV1が発生!
【活性治癒】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV5になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!
【命中アップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
カルメン・リコリスラディアタ
【彼岸花】
アドリブOK
・呼称
旦那のダルクエス:ダルク
服装:紅白色彼岸花柄の黒地振袖、黒ブーツ、桜の装飾品
あははっ去年の初詣からまた1年経ってたにゃー
こうしてダルクと共に新年を家族で迎えられて俺は幸せ者だぜ♡
イイのか?ありがと、ダルクが巻いてくれたマフラー心も体もぽかぽか暖かいな
ちゃんと覚えた神社参拝の作法を一通りしてからお祈りするは
『ダルクと末長くずっとラブラブで、家族全員元気いっぱい幸せいっぱいで暮らせるように』
初詣をやった後は…お餅だー!!
俺、餅つきしてからお餅食べたい!
襷つけてタイミング合わせて餅をつくけど意外と難しいぜ…
地元の人達の熟練で手慣れた息ぴったりの素早い餅つきを見てすっげー…って思っちまう
地元の人達のお手伝いとしてビニール手袋つけて切り分けのお手伝い!
つきたてのお餅にはきな粉を付けて頂きまーす!
しっかりとよく噛んで味わって…
わ、わぁ…何これ、もっちもちでめちゃうま…
家でぷくーっと焼いた市販のお餅もあれはあれで美味いけど
つきたてのお餅は別格の優しい甘さと美味さだぜ!
ダルクエス・ネクスト
【彼岸花】
アドリブOK
・呼称
妻のカルメン: カルメン
服装: 長袖のモコモコの上から黒コート、白の厚めのマフラー、茶ブーツ
寒くないかい?とマフラーを巻いてあげよう
…俺も幸せ者だ、カルメンと共に家族で新年を迎えられたのだからね♡
さあ、カルメンと並んで参拝だ
『カルメンとの末永い愛、家族の健康』をお祈りしよう
その場を離れたら…何を願ったのか聞いてみようかな
おや、餅つきかい?いいよ、行こうか?
カルメンがやってみたいと目を輝かせるから…やって見せて欲しいな♪
難しさを感じつつも餅つき体験をする妻を眺めながら、地元の方と切り餅の手伝いをしよう
これも夫婦の思い出になるはずさ
つきたてのお餅は海苔と醤油、餡子でいただきます
喉に詰まらせないように、慎重に…ゆっくり噛んで食べるのだよ?
美味しいとは口に出さないけど、頷きながら無言で食べ進める様子から伝わっちゃうかもしれないね
「寒くないかい?」
隣の妻を気遣って、ダルクエス・ネクスト(蒐集家・g07049)は黒コートの上に巻いていた白いマフラーを外した。厚めで温かなそれを、黒地の振袖の上にふわりと巻いてあげる。
「イイのか? ありがと」
カルメン・リコリスラディアタ(彼岸花の女・g08648)は夫の優しさに、嬉しそうに顔を埋めた。ぽかぽか温かいのは首回りだけではなく、気持ちを受け取った心もだから。あははっ、と振袖に咲く紅白色の彼岸花が喜びに踊る。
「去年の初詣からまた1年経ってたにゃー」
思い出しながら、カルメンは自身を見下ろした。纏うのは去年と同じ振袖。でもそこに添えられた装飾は、彼岸花ではなく桜を模したもので。その小さくも大きな変化に嬉しそうに笑いながら、黒色のブーツが、そして隣に並ぶ茶色のブーツが、同じ速さで進んでいくのを眺める。
そして顔を上げると、赤い瞳がこちらを見ていたから。
「こうしてダルクと共に新年を家族で迎えられて俺は幸せ者だぜ♡」
「俺も幸せ者だ、カルメンと共に家族で新年を迎えられたのだからね♡」
赤い視線を絡ませ合い、笑顔を零しながら。共に鳥居をくぐって拝殿へと辿り着いた。
「ちゃんと参拝の作法は覚えたぜ」
去年はダルクエスに教わりながらだったけれど、今年は迷わず二拝二拍手してから。
(「ダルクと末長くずっとラブラブで、家族全員元気いっぱい幸せいっぱいで暮らせるように」)
今年は『家族』を願い祈る。
(「カルメンとの末永い愛を、そして家族の健康を」)
ダルクエスも、互いの絆だけでなく更なる幸せを願っていた。
最後の一拝で締めくくり、拝殿を後にしてから。
「何を願ったんだい?」
「ダルクと一緒だ」
そんな会話を交わしながら向かう先は、公民館の駐車場。
「お餅だー!」
「おや、餅つきかい? いいよ、行こうか?」
ぺったんぺったん聞こえる音と楽し気な声に惹かれるように、その催しへと辿り着く。
「俺、餅つきしてからお餅食べたい!」
赤瞳を輝かせて臼に駆け寄るカルメンを、ダルクエスは頷いて穏やかに見守り。
お待ちなさいそんな綺麗な振袖で、とおばさんたちが慌てて襷をつけてくれてから。
いざ、と杵を振り下ろすけれど、中々思った通りにできなくて。
「意外と難しいぜ……」
「ははは。どれ、見せてやろうか」
苦戦するカルメンからおじさんが杵を受け取った。
手慣れた様子で杵を操り、合いの手を入れるおじさんとの息もぴったりな、いいリズムの素早い餅つき。
「すげー……」
見本のような熟練の技にカルメンは感心し、見惚れていく。
でも、見ているだけじゃ、と思ったところで。察したらしいおばさんが声をかけ。
「それじゃ、切り分けの方を手伝ってくれるかい?」
「もちろん!」
二つ返事で向かった先では、すでにダルクエスが手伝いに加わっていた。
「お帰り、カルメン」
「上手く出来なかったぜ」
苦笑しながらも餅つき体験できたことに嬉しそうなカルメンに、ダルクエスも嬉しそうに微笑んで。
今度は包丁を手にする。
餅板の形に合わせてのし棒で伸ばされた餅を、表面が少し固まったところでざくざくと。いろいろくっつかないように餅取り粉はしっかりまぶして。切り餅を完成させていく。
今度は上手く出来たぜ、と笑うカルメンに、ダルクエスはまた微笑み。
2人並んで、同じものを作って。同じ体験を共有する。初詣に続き、重なっていく夫婦の思い出。
そして作業が一段落したところで。
「さあさあ、お餅を食べておくれ」
「折角だから、つきたての美味しいうちにどうぞ」
振舞われたお餅に、カルメンはきな粉を、ダルクエスは海苔と醤油をつけて、いただきます。
喉に詰まらせないように気を付けながら、しっかりゆっくりとよく噛んで味わえば。
「わ、わぁ……何これ、もっちもちでめちゃうま……」
家で焼いた市販のお餅も、ぷくーっと膨らむのが面白いし、あれはあれで美味いけど。柔らかくもちもちな食感と、別格の優しい甘さと美味さに、カルメンの赤瞳がキラキラ輝いた。
「…………」
一方のダルクエスは無言だけれども、時折納得したような頷きが入り。また、もくもくと食べ進めて餡子のお餅も追加でもらっていたから。口に出さないだけで美味しいと思っているのが伝わってくる。
そして2つの赤い双眸はどちらからともなく視線を合わせ。同じ美味しさを感じ合ってから。
今年最初の家族の幸せに笑みを交わした。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【口福の伝道者】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV6になった!
【ダメージアップ】がLV2になった!