リプレイ
サティニフィア・ネイバーライト
・淫魔の趣味嗜好、コンテストの方向性を調査する
コンテスト参加するディアボロスを勝ち残りやすくさせるため淫魔について聞き込みをする
「兄ぃさんたち、ちょいと今の話詳しく聞かせてくんねぇか?」
噂話をつなげては以前勝ち残った者に近しい人間を探す
どんなダンスが得意だったのか、どういう風に淫魔の気を引こうとしたのか
コンテストで有利になりそうな淫魔の興味を引けそうなものなら何でも
・自身のスタンスについて
自分はあくまで情報屋
コンテストで入選出来る自信はないし、戦うにしても役立てる自信もない
情報を集めて他のディアボロスのサポートに徹する
●情報収集の成果、その一
淫魔が支配する街で情報収集を行ったディアボロスたちは、コンテストに向かう仲間たちに情報を提供する。
「まずはアタシからだ。いい情報が手に入ったぜ」
サティニフィア・ネイバーライト(スゴ腕情報屋・g00008)は得意げな笑みを浮かべ、街で得た情報を仲間たちへと伝え始める……。
「兄ぃさんたち、ちょいと今の話詳しく聞かせてくんねぇか?」
金の髪をした少女……サティニフィアの明るい声音が、暗く淀んだ空気を破った。
「興味があるのかい?」
噂話をしていた住民が、サティニフィアへと話しかける。彼女はにこりと太陽のように微笑んだ。
「知り合いがコンテストに出るってぇんで、情報を集めてんだ。出るなら狙うは優勝って言うもんでな。審査員の好みを押さえておきてぇんだ」
「前にコンテストを見に行ったけど、上位者にバレエを踊っている人がいたな」
小首を傾げて興味津々といった風に、サティニフィアは男を見つめる。
「他に何か気付いたことはねぇか? 些細なことでも、何でもいいんだ」
「こう、情熱的な踊りが評価されていたよ」
住民の話に、サティニフィアは熱心に耳を傾けた。
「……とまあ、こんな感じだぜ」
サティニフィアは、街での調査について話し終える。
彼女は自分自身の立ち位置をしっかりと理解していた。これから戦いの舞台に立つ仲間たちを、裏からしっかりと支える役目であると。情報屋として、正確かつ有益な情報を提供する……それが自分の仕事だと。
そして、この任務は彼女の第一歩でもある。いつか、兄弟を奪った宿敵に辿り着くための布石なのだ。
「あとはあんたらに託した。熱いダンスを披露して、淫魔を唸らせてくれ!」
胸の内に強い想いを秘めながら、彼女はコンテストに参加する仲間たちを、全力で鼓舞する。
成功🔵🔵🔴
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
シャムロック・クローバー
◆気持ち
初めての事件よ。緊張するけどがんばるわ…!
自分を奮い立たせるために、まずはパラドクス「レボルシオスラッシュ」を自分に撃ち込みます。
ぐはぁ……っ!
この苦痛もすべてクロノヴェーダのせい……許さないわ!
(パラドクスを使ったから残留効果も残るかな)
◆行動
痛いのが治るまでの間に、情報収集よ。
コンテストで気に入られるコツとかわかるかも……ぐぬぬ、淫魔なんかに媚を売らなくてはいけないなんて~~ぉこ。
街の人たち、噂話は好きみたい。噂でいいから聞いてみよう。
これまでどんな人がコンテストで選ばれたかとか、その人はどんなダンスを披露したかとか。
無気力な人が多いけど、実際に参加経験のある人はいないのかな。
●情報収集の成果、その二
「わたしからも、手に入れた情報を共有するわね!」
シャムロック・クローバー(人間のレジェンドウィザード・g00876)も、街で手に入れた情報について話し始める。
……自分に活を入れ、シャムロックは淫魔の支配する街に降り立った。
(「ぐうっ……頑張れ、わたし。気合で乗り切るのよ!」)
クロノヴェーダを許さない。強い意志を再確認しつつ、シャムロックは街の人々へと話しかける。
「話に混ざっていいかしら。コンテストに興味があって、情報を集めているの」
紫の瞳を細め微笑む彼女に、街の人々も警戒心を解いた。
「ほう、どんなことが聞きたいんだ?」
「どんな人が上位に入ったか、教えてもらえる?」
「性別年齢関係なく気に入られた奴がいるって話だ」
その情報にシャムロックは、ぱちぱちと目を瞬かせる。
「むむっ、守備範囲が広いのね……ちなみに、どんなダンスを披露したの?」
「ああ、新しいダンスが話題になっててな……」
……シャムロックは、街で話したことを仲間たちに伝えた。
「ジャンルは関係なしに、色々なダンスが評価の対象として受け入れられてるみたい。幅広いわね」
彼女はぎゅっと眉を寄せながら、さらに言葉を続ける。
「ぐぬぬ、淫魔なんかに媚びを売らないといけないなんて……でも、これ以上、悪いことをさせないためにも、必要なことよね」
すべては世界を取り戻すためだ。彼女は決意するように、ぐっと拳を握った。
成功🔵🔵🔴
効果1【勝利の凱歌】LV1が発生!
効果2【ラストリベンジ】LV1が発生!
月城・木綿紀
「ねえさんを優勝させるためにドレスを仕立てないと」
コンテスト用のドレスを仕立てるために色んな人から話を聞きにいく。
新宿島の時代出身だからこの時代のトレンドとか知らなかったし。師匠(身体の中の天使)が言うまで気がつかなかった。知らずに仕立ててたらねえさんに赤っ恥をかかせるところだった。
だからこの時代の流行や主催者の好みとかを聞きのいく。
●情報収集の成果、その三
「サティニフィアさん、シャムロックさん。情報ありがとう。次は私から話すね」
月城・木綿紀(月城家三女のメイドトラッパー・g00281)は、手に大きめの紙袋を下げたまま、街で得た情報を説明し始める……。
「コンテスト用の衣装を準備しているのだけど、どんな衣装がいいか調べているの。何か良い情報があったら、教えて欲しいな」
街の住民に話しかけながら、木綿紀は強い想いを心の内に巡らせている。
(「ねえさんを優勝させるためにドレスを仕立てないと」)
大好きな姉の姿を思い描きながら、木綿紀は住民の答えを待つ。
「華やかな衣装からシンプルな衣装まで色々だったよ」
「上位の人の衣装には、共通しているモチーフや衣装のタイプはあった?」
コンテストを見に行った住民からの言葉に、木綿紀はさらに質問する。コンテストで姉を美しく魅せるには、どんな衣装が最適か……。
「……で、詳しく聞いてみたんだけど、衣装にこれといった共通点はないみたい。それぞれが似合う衣装を着れば良いと思う」
得た情報からそう結論付けたあと、ふいに紙袋へと手を突っ込んだ。
「それと、ねえさんには、この衣装を着て欲しいの!」
綺麗に畳まれた衣装を紙袋から取り出し、木綿紀は姉へと差し出した。
(「ねえさんは元々魅力的だけど、その魅力を爆発的に引き出すための、とっておきのドレス
……!」)
その衣装は、住民から情報を聞いたあと、木綿紀が一生懸命に製作したドレスだ。
成功🔵🔵🔴
効果1【使い魔使役】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
月城・水桜
ゆう(g00281)が熱心に行こう言うもんやからついて来てもうたけど、
ダンスかぁ…この時代でダンス言うたら社交ダンス的な奴やろ?あまりお行儀ええのはよう知らんねん。
その代わり、美貌なら自信あるけどな!(ドヤ顔)
ま、何にしてもまずは情報収集やな〜
淫魔の目に留まる事が大事やから、そいつのツボは押さえとかんと。
広場とか酒場とか、人の集まる所なら噂話はぎょうさん転がっとるはずや。
それらしい話しとる奴を捕まえて、コンテストの主催の人となりとか、趣味嗜好なんかを聞き出してみよか。
これまで屋敷に招かれた奴とか、その知り合いなんかおったら、そいつがどんな事をやったかとか色々聞いてみるのもええかもしれんなぁ。
●情報収集の成果、その四
月城・水桜(デーモンのバウンサー・g00120)は、ドレスを受け取り、木綿紀の頭をふわふわと撫でる。
「ありがとさん、ゆうはええ子やね。さて、ウチも情報を手に入れたんや。みんなに共有するで!」
……街の広場に到着した水桜は、さっそく噂話をしている住民に話しかけた。
「その話、ウチも混ぜてもらえへん? コンテストが気になってるんや」
「参加予定でもあるのかい?」
聞いてくる住民に、水桜はこくりと頷いた。
「そんなところや。上を狙うとるさかい、主催の好みやら色々聞いておきたいんや」
「俺が見に行ったときは、ワルツを踊ってたペアが優勝してたな」
ワルツ。その単語に、水桜は顎に手を当てて、考え込むように眉を寄せる。
「社交ダンスかー……あまりお行儀ええのはよう知らんねん」
「別のコンテストでは、ソロで踊った奴が優勝してたぞ」
別の住民の言葉に、水桜はキラリと瞳を輝かせた。
「おおっ、その情報、詳しく聞かせてくれへん?」
そうして、住民から上位に入った参加者のダンスの傾向について、聞き出していった……。
「……とまあ、こんな感じや。ソロでもペアでも、こだわりあらへん。何でもアリみたいやし、何とかなりそうや」
街で聞いた内容を話し終え、水桜は木綿紀から受け取った衣装に視線を落とす。衣装を優しく抱き締めて、にっこりと強気な笑みを浮かべた。
「ゆうが作ってくれた衣装とウチの美貌で、乗り切ってみせるで!」
成功🔵🔵🔴
効果1【強運の加護】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!
●情報整理
これまでの調査で得た情報を挙げる。
ダンスの具体例として手に入れた情報は、バレエとワルツ。
上記のジャンル以外のダンスで上位に入った者もいる。つまりジャンルは不問。
性別年齢はとくに関係なし。
衣装にも共通点がなく、踊る人間に合ってさえいれば問題ない。
情熱的なダンスが好まれる傾向にある。
……これだけ情報が揃えば、コンテストにも落ち着いて挑むことができそうだ。
平良・明
沢山食べましたし、運動量多めで行きましょう。
ノリでバックダンサー連れてこれませんかね?
実は私、あれが好きなんですよ、キング・オブ・ポップって感じのダンス。
ビートでイットな感じの音楽でお願いします。
衣装は作業服のまま、
せくすぃに腕をめくり少し胸をはだけさせましょう、
貴族の好みに合わせてやる必要なんてありません、
これは労働者革命です。
「型破りで強い、お前の戦いをみせてみろ」
まずは技能の塹壕掘りを使い、穴を掘る動作で、
重さを感じる仕事の熱量を表現します。
それからくるくる回り、技能の忍び足でムーンウォーク。
最後には、投擲で作業着の帽子を投げて汗に光るスキンヘッドでキメます。
「逃げろ!ただ逃げろ!」
●キング・オブ・ヨウムインサン
コンテスト会場は緊張と熱気に包まれている。ディアボロスたちが会場に到着して間もなく、多くの配下に囲まれた淫魔が姿を現した。
「コンテストの開始を宣言するわ。さあ、子猫ちゃんたち。私をアツくさせてちょうだい?」
淫魔は審査員の席に座り、かくしてダンスコンテストは幕を開けた。
観客が騒めく中、平良・明(いつも作業着の用務員さん・g03461)は、暗いステージへと上がる。
「さて、この度は運動量多めのダンスを披露しましょう。好きにやらせてもらいますよ」
ステージの中央に佇む明を、スポットライトが照らす。喧騒が静まる中、見せ付けるように腕をめくり、作業服の胸元をはだけさせた。
「型破りで強い、お前の戦いをみせてみろ」
ロックなサウンドと鼓動のようなリズムがステージに響き渡り、ダンスが始まる。
全身を使った動きからは、力強さを感じる。シャベルを振り上げる動作、そしてそれを地面に突き立てるような激しさ。確かな重量感と労働の熱量が、観客席へと伝わっていく。
(「そう、これはブルジョアジーへの反逆……労働者が栄光を掴み取るための第一歩です」)
細部の動きにまで感情を乗せ、明は再び声を上げる。
「逃げろ! ただ逃げろ!」
キレのある回転を観客たちに魅せ、流れるような足捌きでムーンウォークを決める。
観客席から歓声が上がり、会場は興奮に包まれた。さあ、ついにラストだ。最後の決めポーズと共に、帽子を天に向かって投げる。汗に光るスキンヘッドが、スポットライトに照らされて神々しく輝いた。
明のダンスに、淫魔が席からガタッと立ち上がった。
「その一切媚びないダンス……悪くない、悪くないわ!」
コンテストは、まだ始まったばかりだ。
成功🔵🔵🔴
効果1【書物解読】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
月城・水桜
別に堅っ苦しいダンスやなくてもいける、ええ事聞いたわ!
それにゆう(g00281)が作ってくれたこの衣装があれば百人力や!
ほな、コンテストに殴り込みといこか!
見とれよ~、みんなの目を釘付けにしたるからな!
踊り方はフラメンコを基本にするけど、実際ちょろっと練習しただけやし、技術的な面では正直周りの方が断然上手いやろなぁ。
せやけど、心に秘めた情熱では絶対負けへんで!
もう細かい所はパッションの赴くままや!
【勝利の凱歌】を胸に、【強運の加護】味方につけ、空へと【飛翔】するように…
堂々と、そして心のままに、溢れる生命の輝きをウチなりに全身で表現したるで!
月城・木綿紀
「ねえさん。頑張って」
ねえさんほどじゃないけど、大きなスカートのドレスを着て行く。
ただし、参加すると言っても選手としてではなくあくまで観客。ねえさんのドレスの調子も気になるし。
他の仲間の人のダンスも応援するけど、ねえさんのダンスには一番熱が入る。頑張って踊るねえさんに見惚れて……勝手に尊死する。
●パッションの赴くままに
熱気に沸く客席の中から、月城・木綿紀(月城家三女のメイドトラッパー・g00281)は、ステージを見上げていた。
(「次は、ねえさんの番……」)
用意したドレスはちゃんと機能するだろうか。緊張に、木綿紀は自分の服をぎゅっと握り締めた。ふんわりとした生地の感触に、少しだけ落ち着きを取り戻す。
ステージにスポットライトが当たる。月城・水桜(月城さんちのお姉ちゃん・g00120)の姿が、光に照らされ浮かび上がった。木綿紀が声援を送る。
「ねえさん。頑張って」
「任せとき!」
水桜はカツン! とヒールを高らかに踏み鳴らし、晴れやかな表情で前を向いた。
(「ほな、コンテストに殴り込みといこか! 見とれよ~、みんなの目を釘付けにしたるからな!」)
カスタネットとギターの音色が会場に響く。リズムに合わせ、水桜は激しく足音を打ち鳴らす。
(「多少粗削りでもかまへん……大事なのは、情熱と勢いや!」)
するりと伸びるように腕を上げ、手先を大きく広げた。くるりと回転すれば、深紅のスカートも鮮やかに踊る。
(「絶対に、優勝を勝ち取ってみせるで!」)
奮い立つ心と共に水桜は飛翔した。黄金の輝きを放ちながら天高く舞うその姿は、まさに太陽の鳥。
彼女の情熱と眩しさに、淫魔は感激しながら目元を手で覆った。
「ま、眩し過ぎるっ……あなたの情熱……確かに受け取ったわ!」
淫魔だけではない。木綿紀も感動のあまり、泣きそうになるのを必死で堪えていた。
(「ね、ねえさんっ
……!」)
尊い。尊過ぎる。頑張って踊る姿が綺麗だとか、キラキラしているだとか、とにかく『尊いポイント』が無限にある。片手どころか両手あっても数えきれない。頭が熱い。思考回路から煙が上がりそうだ。
(「これ以上は情報を遮断しないと……」)
目をぎゅっと閉じるが、脳裏に水桜が踊る姿がはっきりと浮かぶ。ああ、本当に素敵だ。木綿紀は姉の晴れ舞台を間近で見れたことに、幸せを噛み締める。
ダンスを終えてステージから下りた水桜が、木綿紀の元へと走っていく。
「うまく行ったで! ゆうの衣装のおかげや。ありがとな~!」
可愛い妹を労うように、水桜は木綿紀を正面からぎゅっと抱き締めた。木綿紀は閉じていた目を開き、水桜を抱き返す。
「ねえさん、すっごく素敵だった! 思わず見惚れちゃった」
(「め……目隠しをしていなかったら、大変なことになっていたかも」)
嬉しいやら情報量が多いやらで、ぐるぐると目が回ってしまいそうだ。
そんな木綿紀へと、水桜は『良いコトを思い付いた』とでも言うように、ぱっと表情を輝かせながら話しかける。
「ダンスもなかなか楽しいもんやな。ゆう、任務が終わったあとにでも、ウチと一緒に踊らへん?」
水桜のお誘いに、木綿紀は今度こそ目を回した。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【飛翔】がLV3になった!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【ガードアップ】LV1が発生!
ラウム・マルファス
ダンスか、面白そうだネ。スタイルだけならイイ線行くと思うんだけどナ。ダンスは経験ないから……んー裏技を使ってみよウ
服の下にナノマシンを仕込んで、自動で無理やり身体を動かそウ。情熱的なのがいーならダンスはフラメンコだよね。プログラムして……っと。ソロで踊るヨ。服装はこのまま、メガネもこのまま。
一礼してダンスを開始。
え、ちょっと待ってそんな足上がらない痛い折れる回るもげるギャァア
声出さないように耐えて、何とか笑顔で、ナノマシンの力で最後まで踊り一礼して退場。運動の汗より脂汗が酷いネ
結果発表まで、舞台裏でぐったりしてるヨ
●全自動ダンス
コンテストはまだまだ続く。ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)はステージに上がると、恭しく一礼した。
「次はボクの番だネ。さあ、とくとご覧アレ」
服の下で、大量のナノマシンが体に密着する。
(「裏技を使わせてもらおうカ。うまく作動するといいんだケド」)
自作のナノマシンに、フラメンコの動きに関するプログラムを仕込んでおいた。体に取り付いたナノマシンたちが、自動で体を動かしてくれる仕組みだ。
ナノマシンを起動した。瞬間、全身に衝撃にも似た感覚が走る。理想の動きを再現するため、主人に忠実なナノマシンたちは、激しく情熱的なスタートを切ったのだ。
(「ギャッ!?」)
声を上げそうになるが、必死で耐える。腕を大きく動かし、素早くステップを踏み、同時に派手な動作でギュルギュルとターン!
(「え、ちょっと待ってそんな足上がらない痛い折れる回るもげるギャァア
!!!!」)
ダンスに追い付かない体を、ナノマシンたちが痛め付け……いや、サポートしている。こうなったら笑うしかない。笑え、笑顔で痛みを忘れ去れ。
ラウムのダンスに、淫魔は拍手をしながら喜び叫んだ。
「なんて素敵な笑顔! それに必死さが伝わってきて、なおのこと良し!」
ダンスを終えたラウムは何とか一礼し、ステージ裏へと引っ込んだ。
「ハァ、ハァ……体が、だいぶ柔らかくなった気がするヨ……」
額の脂汗を拭いながら、ラウムは深く息を吐き出した。
成功🔵🔵🔴
効果1【罪縛りの鎖】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
シャムロック・クローバー
◆気持ち
とりあえず、派手に目立つダンスをすればいいってことね!
できれば情熱的……言われなくても持ち合わせているわ!
あいつらをぶっ潰すっていう【情熱】をね!
◆ダンス
実は魔女として、サバト用に考えていた創作ダンスがあるの…!
こう、円を描くようにして踊るの。フォークダンスや盆ダンスを参考にしたわ。
この際だからお披露目してあげる!
せっかくだし他のディアボロスの残留効果も借りてみましょう。
魔女といえば黒猫よね!
猫くらい街を探せばいるでしょ、【使い魔使役】で一緒に踊ってもらうとか。
サーヴァントのクダギツネ『ミケ』にも出てきてもらおうかな。
最後は手を掲げて決めポーズ、その手の上にポンッと召喚するの!
●魔女もダンスを嗜むの!
ダンスコンテストも後半に入った。とんとんと軽い足取りでステージに上がり、シャムロック・クローバー(人間のレジェンドウィザード・g00876)は、観客席を見渡す。
「今日はこの子と一緒に、特別な踊りを披露してあげるわ!」
「ニャー」
胸に抱えた黒猫が一声鳴いて、すたっと地面に着地した。
(「この踊りからは、誰も目を離せないわ!」)
淫魔を潰す強い意志を情熱に変え、ダンスにぶつける――軽快なステップと共にそれは始まった。シャムロックと黒猫、一人と一匹が向かい合い、くるくると円を描くように踊る。シャムロックの動きに合わせて、黒猫がぴょんぴょんと跳ねまわった。
神秘的な趣すら感じるダンスは、サバトのために彼女が生み出した創作ダンスだ。民族舞踊を思わせる踊りに、フルートの音が重なる。その音色はダンスと相まって、森の中で囀る小鳥を思わせる。
(「さあ、仕上げといきましょうか。ミケ、頼んだわよ!」)
翼を広げるように手を伸ばしたあと、天に向かって掲げる。手の先で青い光が膨れ上がった瞬間、ポンッと弾けるような音を立ててミケが現れた。シャムロックの腕に、ミケがぐるりと巻き付く。
客席が沸いた。審査員席も同様で、淫魔が興奮気味に声を上げる。
「可愛いは正義って、このことを言うのかしら……!? カワイイ……!」
コンテストは、未だかつてないほどに盛り上がりを見せている。
成功🔵🔵🔴
効果1【傀儡】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
藺草・風水
【シルさん(g01415)】と同行希望
「ダンスは不慣れだけどやれるだけ、ね」
「いつも通りから少し攻める位が一番良いの」
コンテストはシルさんとペアで参加。
服装は胸元を大胆に露出した青色のカクテルドレス。
普段は巻いているサラシを外してより魅力的に見えるように。
「解放…、僕を、見て」
ジャンルはガールズヒップホップ
直接使うわけではないが『招胎受誘』を使うときの状態に心身を引き寄せ、秘めている快楽への欲求を表に出し、周囲を誘うような、カクテルドレスの青が内にある炎の色である青だと思わせる程に、熱を籠め情熱的に踊る。
「やれるだけやったけど、どうなるでしょうね?」
シル・ウィンディア
【風水さん(g00346)】と同行希望
ダンスコンテスト…
んー、情熱的っていうのがどんなのかはわからないけど
でも、きっと勢いがあって活き活きしているのがいいんだよね。
衣装は、動き易そうなミニスカート(パニエ着用済み)とフリルの多めのトップス(おへそが出ています)
色は、空色でさわやかな感じだね
ジャンルは、ガールズヒップホップというものを一緒に
エアライドも使いつつ、活き活きと、飛び跳ねたり、回転したり…
大きな動きで魅せていくよ。
風水さんが色香で攻めるなら、わたしは、わたしらしく、はつらつと、元気いっぱいに!
でも、その中でもちょっとセクシーな感じで、衣装をひらひらと動かすように、踊っていくよ
●艶と生彩の共演
コンテストも終盤だ。シル・ウィンディア(俊剣の精霊術士・g01415)は、舞台袖で心を落ち着かせるように深呼吸する。
「もうすぐ、わたしたちの番……頑張ろうね!」
シルの言葉に、藺草・風水(天使喰らいの重ガンナー・g00346)は力強く頷いた。
「ダンスは不慣れだけどやれるだけ、ね。全力を尽くすよ」
二人揃って、舞台袖からステージの中央へと歩み出る。客席から歓声が上がった。最初の振付の構えを取ると、ポップで軽やかな音楽が流れ始める。
風水は観客たちをしっかりと視界に入れ、カツン、と靴を鳴らす――コンテストのために、ふさわしいドレスも選んできた。
(「いつも通りから少し攻める位が一番良いの。……さあ、キミたちの視線を、感情を、僕に注いで?」)
自分の体がより魅力的に映るよう、足先から腕の先まで丁寧に、しなやかな動きをのせる。緑色の瞳に溢れんばかりの熱を湛え、艶やかに微笑んだ。
「解放……、僕を、見て」
音楽に合わせて揺れる青いカクテルドレスが、燃え滾る炎のように舞い上がった。観客席から、感動と興奮の入り混じった熱を感じる。会場すべてが、風水の美しい体から奏でられる踊りに魅了されていた。
観客を魅了しているのは彼女だけではない。シルの踊りもまた、会場に熱を与えている。
「もっと高くっ!」
跳躍し、くるりと一回転。空色のミニスカートとフリルが、ひらひらと揺れる。その様子は、まるで青空を舞う鳥のようだ。彼女はステージを縦横無尽に動き回る。シルの踊りは爽やかさと、きらきらとした生命力に溢れていた。
(「最終的な目的は淫魔の撃破だけど、今はこのダンスを全力で楽しむよっ!」)
ふわふわと花が綻ぶように微笑んで、彼女は軽快なステップを踏んだ。動く度に揺れる青い髪にも、活き活きとした趣を感じる。まさに元気一杯――全身全霊で、彼女らしさを表現していた。
ダンスは終わりへと近付いていく。風水とシルは互いに目配せして、ステップを踏みながら距離を詰めていく。最後は二人で動きを完全に合わせ、対になるように決めポーズ。
二人が織りなしたダンスは、会場を盛大な拍手で包み込んだ。淫魔すら、感動に涙する。
「対照的な二人のダンスが情熱で繋がり見事に合わさって……これが、芸術……!」
舞台袖に戻った二人は、互いを労うようにハイタッチした。手を合わせたまま、シルがにっこりと笑みを浮かべる。
「お疲れ様っ。最高のダンスだったよ!」
「シルさんこそ素敵だったよ。……やれるだけやったけど、どうなるでしょうね?」
風水はそう言葉を返しながら、熱気に沸く観客席と審査員席を覗き見た。シルも同様に様子を窺いながら、緊張にきゅっと表情を引き締める。
「審査結果、ドキドキするね。頑張ったんだし、上位に入ってるといいな……」
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【現の夢】LV1が発生!
【エアライド】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV2になった!
【命中アップ】がLV2になった!
●審査結果
淫魔は感動していた。今回のコンテストは豊作が過ぎる。こんなにも心を揺さぶるダンスが連続で披露されたことなど、今まであっただろうか。
「こんな……こんなの、優劣を付けるなんて無理よ……もうみんな優勝でいいわよね!?」
こうしてディアボロスたちは、パーティーの招待状を受け取ることに成功した。パーティー会場に潜入し、淫魔に近付くことができるだろう。
シル・ウィンディア
衣装は踊った後の格好でいいのかな?
だめなら、白のドレス(丈は短め)に着替えさせてもらうよ
フルーティアさま、初めまして。
そして、お招きをありがとうございます。
ちょっと緊張した感じであいさつをするね
そしたら、慣れてないって思われると思うしね
本当に、素敵なお屋敷ですよね。それに、フルーティア様もとってもきれい…。
ダンスの事を聞かれたら
これは、お友達と一緒に考えたものなの
社交ダンスとかできないし、少しでもわたしらしいものにしたかったので…
わたしも、フルーティア様みたいに綺麗になれるかなぁ…。
憧れを口にして、相手の出方を待つね
誘われたら、そのまま相手にのっていくよ
さぁ、あとは鬼が出るか蛇が出るか、だね
●可能性を秘めた宝石
無事招待状を手に入れたディアボロスたちは、パーティーの会場……淫魔の屋敷へと足を踏み入れた。天井には豪奢なシャンデリア。大広間に並べられたテーブルには、たくさんの料理が並べられている。さながら立食パーティーといったところか。淫魔お抱えの楽団はワルツを奏で、招待された人々は飽食に耽っていた。肝心の淫魔は、招待客を物色するように会場内を歩いている。
シル・ウィンディア(俊剣の精霊術士・g01415)は、淫魔にさりげなく近付いた。
「フルーティア様、初めまして。そして、お招きをありがとうございます」
空色の衣装を整え、ぎこちない動作でぺこりとお辞儀する。
「そう緊張しないで。来てくれて嬉しいわ」
微笑む淫魔に、シルはパーティー会場をぐるりと見渡した。最後に淫魔へと視線を戻し、瞳をキラキラと輝かせる。
「本当に、素敵なお屋敷ですよね。それに、フルーティア様もとってもきれい……」
「ありがと♪ ねえ、あのダンスはどうやって考えたの? 気になるわ」
身を乗り出し聞いてくる淫魔に、シルは照れくさそうにしながらも返す。
「お友達と一緒に考えたものなの。少しでも、わたしたちらしいものにできればと思って」
あらかじめ用意しておいた答えではあるが、紛れもない事実だ。嘘偽りないその言葉に、淫魔は納得したようだ。
「そうなの! 二人とも綺麗だったわ!」
「いえ、フルーティア様ほどでは……わたしも、フルーティア様みたいに綺麗になれるかなぁ……」
ふるふると首を横に振りながら遠慮がちに言った後、憧憬の視線を淫魔へと向ける。シルの反応に、淫魔は微笑を濃くする。
「きっとなれるわ。あなた、素質があるもの」
「素質、ですか?」
淫魔の指先が、シルの髪先に触れた。
「髪も目も、空を閉じ込めた宝石みたいに綺麗」
うっとりと呟くその様子は、恐ろしいほどに艶やかだ。表面上はパーティーに不慣れな少女を演じながらも、シルはさらに警戒を深める。
(「今までも、こうやって誘い込んで、いろんな人たちを配下にしてきたんだね」)
シルの心の内には気付いていないのだろう。淫魔は満足げに手を離す。
「さて、他の参加者ともお話してくるから……子猫ちゃん、またあとでね」
ひらりと手を振って歩き去る淫魔の後ろ姿を眺めながら、シルは強く拳を握り締めた。
(「絶対に、倒さなくちゃ!」)
成功🔵🔵🔴
効果1【エアライド】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV3になった!
ラウム・マルファス
アハ、まだ身体がギシギシしてル
時間稼ぎも兼ねてお話でもしよーカナ
一応妻帯者(奪われたもの)だし、押し倒されるのはご勘弁だけどネ
「お招きアリガト、お嬢サン。ボクのダンス、気に入ってくれたのカナ。それなら嬉しーナ」
裏ワザ、バレてないといーケド
内心ドキドキしつつ、ニッコリ笑っておこウ
何か褒めてくれたら「それ、他の人にも言ってるでショ?」なんて聞いてみル
背後に組織があるなら知りたいネ
「何度もコンテスト開いて、ボクも贅沢させて貰えるんでショ?凄いネ。もしかして、偉い人にコネとかあったりスル?」
戦力を集める目的も聞きたいケド難しいカナ
「前のコンテストで優勝した人とか、まだお屋敷にいるノ?会ってみたいナァ」
●偽りの駆け引き
軋む腕を軽く伸ばしながら、ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)は、会場を歩く淫魔に目を向けた。視線を感じたのか、淫魔がラウムの方を見る。ラウムはニッコリと笑みを返した。
「あなた、素敵なフラメンコを踊ってくれた人ね」
淫魔が話し掛けてくる。どうやら裏ワザはバレていないようだ。内心ほっと息を吐きつつ、ラウムは笑みを崩さない。
「お招きアリガト、お嬢サン。ボクのダンス、気に入ってくれたのカナ。それなら嬉しーナ」
「正確かつ情熱的で、素晴らしいダンスだったわ」
淫魔の褒め言葉に、ラウムは悪戯っぽい光を瞳の奥に灯す。
「それ、他の人にも言ってるでショ?」
僅かに声を潜めて問えば、淫魔も合わせるように囁いた。
「同じ単語でも、意味合いは違ってくるものよ」
「……さっきの言葉は、ボクだけのモノってことカイ?」
試すような、それでいて冗談めかしているような声色で、ラウムは紡ぐ。
「そう。あなただけのもの」
淫魔の蠱惑的な瞳をまっすぐに見つめながら、ラウムは涼しげに青い瞳を細めてみせた。
「うまいことを言うネ。生半可な精神じゃ、靡いてしまいそうダ」
「そういうあなたは、靡かなそうね」
言葉に反して淫魔は楽しそうだ。つれない相手ほど、燃えるというやつだろうか。
(「だとしたら、ちょっと面倒くさいネェ」)
心の内でそう思いながらも表には決して出さない。自然な仕草でテーブルからジュースの入ったグラスを手に取った。
「それほどでモ。……しかし、豪華な食事だネ。何度もコンテスト開いて、ボクも贅沢させて貰えるんでショ? 凄いネ。もしかして、偉い人にコネとかあったりスル?」
淫魔も別のグラスを手に取り、差し出したそれをラウムのグラスと触れ合わせる。
「そんなところかしら。そろそろ、他の参加者とも話してくるわ。あとでまたお話しましょ」
「ハーイ、またあとでネ」
歩き去る彼女を見送ったあと、ラウムはグラスに口を付けず、そっとテーブルに戻した。
成功🔵🔵🔴
効果1【建造物分解】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
シャムロック・クローバー
◆気持ち
ふふん、わたしのダンスなら当然の結果よねっ!(にこにこ)
さて、この後は一人ずつ呼び出されるって話だけど、さすがにタイマンは危なくない?
他のディアボロスと共闘するためにも、パーティー会場に引き止めておきたいわ。
◆行動
何かいい感じに褒めたりおだてたり、油断を誘えないかしら。
言葉遣いも気をつけた方がいいのかな。
フルーティア様……なんて、淫魔相手に敬称を付けるなんて癪だわ。
でも呼捨てにして怒らせても嫌だし、程々に…
「あなたにもわたしのダンスの素晴らしさをわかってもらえて嬉しいわ」
「楽団の曲も良かったわ、お陰で気持ちよく踊れたもの」
「ねぇ、あなたもダンスは得意なの? ぜひ披露してくれないかしら」
●まさかのワルツ
歩き回る淫魔を監視しながら、シャムロック・クローバー(人間のレジェンドウィザード・g00876)は思考を巡らせる。
(「まだ別の部屋に行く様子はないけれど……うまいこと引き止めて、他のディアボロスたちと連携を取りたいわね」)
淫魔がシャムロックの姿に気付き、近付いてくる。
「猫ちゃんたちと一緒に踊ってた子よね、素晴らしかったわ!」
淫魔の品定めするような視線に、シャムロックは思わず顔を顰めそうになるが、何とか堪える。代わりに、にっこりと愛嬌のある笑みを浮かべてみせた。
「わたしのダンスの素晴らしさをわかってもらえて嬉しいわ。それと、楽団の曲も良かったわ、お陰で気持ちよく踊れたもの」
「私の楽団だもの。当然だわ」
お抱えの楽団を褒められ、淫魔は上機嫌に笑う。
他のディアボロスたちの準備が整うまで、もう少し時間を稼ぎたい。
「ねぇ、あなたもダンスは得意なの? ぜひ披露してくれないかしら」
表面上は人懐こく、控えめにお願いしてみる。淫魔は迷いなく頷いた。
「いいわよ」
「それじゃあ、少し広いところに……」
「あなたも一緒に踊りましょう!」
目を輝かせ、淫魔はシャムロックの手を取る。
「えっ!?」
楽団がワルツを最初から奏で始めた。あろうことか、淫魔がシャムロックをエスコートしながら踊り始める。
(「な、なにこの状況!? 淫魔とワルツぅ!?」)
淫魔に敵意はなく、振り払うことも十分にできた。だが、淫魔を不快にさせるわけにはいかない。シャムロックは忍耐力を総動員し、耐え抜いた。
一曲が終わり、淫魔がシャムロックから離れる。
「楽しかったわ♪ それじゃ、またあとでね!」
歩き去る淫魔の背を、シャムロックは穴があくほど睨んだ。
(「何なのあの淫魔、強引にも程が……そつなくエスコートされたのも、なんだか腹が立つわ……! あとで絶対に、ボッコボコにしてやるんだから!」)
ともあれ、時間は十分に稼げた。結果オーライってとこかしらと、シャムロックは無理やり納得して、自分を落ち着かせる。
成功🔵🔵🔴
効果1【傀儡】がLV2になった!
効果2【反撃アップ】がLV2になった!
平良・明
折角なので、情熱的に宣戦布告を行いたいと思います。
淫魔との対話で頼りになるのはこの身一つ、服装は一切の乱れの無いようパリッと決め、どうせ復讐者だとバレてるでしょうという気持ちを込めて【勝利の凱歌】をBGMに、忍耐力を振り絞り対峙します。
デカい花束を用意し、どうしても直接渡したいと申し出て。
呼ばれたら、部屋の調度品をべた褒めしてから、
でもこの部屋で一番美しいのはあなたです、そしてこの花束はあなたにふさわしい。
等と白々しい事を言いつつ花束を渡し、
私と踊ってくださいと敵にささやきます。
乗り気な事を言ってくれたり、拒絶されたら。
是非ともこのように!
と小型拳銃で花束を撃ち抜き、盛大に花吹雪を起こします。
●宣戦布告
ターゲットの淫魔を視界に捉え、平良・明(いつも作業着の用務員さん・g03461)は襟元を正した。
(「来ましたね。さあ、真剣勝負と行きましょうか」)
タキシードに身を包み、淫魔の前に堂々と登場する。勇ましい歌声が響き渡る中、颯爽と登場した明に淫魔は目を奪われた。明の手元では、赤い薔薇の花束が瑞々しく咲き誇っている。
「あっ、あなたは……輝くスキンヘッドの方!」
「あなたに会うのですから、装いを新たに参りました」
「ダンス衣装とのギャップが……ああっ、二人きりで話がしたいわ!」
まさに一目惚れか。明を一番に部屋へと招くことを決めたようだ。淫魔が明を手招きし、会場の奥にある扉へと誘う。
他のディアボロスたちが、密かに付いてきていることを確認しつつ、明は別室へと踏み込んだ。室内に飾られた骨董品や調度品を眺め、流れるように言葉を紡ぐ。
「美しい……まるで美術館のようです。非常に価値の高い品々なのでしょうね」
「趣味でね、色々と集めているのよ」
部屋の中央で、明はおもむろに足を止めた。不思議そうに振り向く淫魔へと、抱えていた花束を差し出す。
「でも、この部屋で一番美しいのはあなたです」
「まあ……」
淫魔が熱い溜息を吐く。畳み掛けるように、明は甘く言葉を紡いだ。
「そしてこの花束は、あなたにふさわしい」
言葉だけであれば、白々しく感じるだろう。だが、明が纏う情熱的な空気が、その言葉をまるで本物のように見せていた。淫魔は僅かに目を細めたあと、確認するように問う。
「私にくれるの?」
「もちろんです。……薔薇のように美しい姫君、私と踊ってくれませんか?」
耳元に唇を寄せ、柔らかに囁いた。淫魔は一言だけ、短く返す。
「喜んで」
「ありがたき幸せ……それでは」
明は服の下に隠し持っていた小型拳銃を取り出し、花束へと狙いを定める。
「是非とも、このように!」
銃弾が血のように赤い花弁を散らし――散り急ぐ花吹雪の向こうで、淫魔がニヤリと口端を吊り上げた。
「遊びは終わりかしら? 残念」
密かに部屋の様子を窺っていたディアボロスたちも、部屋へと飛び込んでくる。
長い道のりを経て、ついに戦いの幕が上がる!
成功🔵🔵🔴
効果1【書物解読】がLV2になった!
効果2【命中アップ】がLV4になった!
●
情報収集、コンテスト――様々なミッションを潜り抜け、ついに淫魔フルーティアとの決戦だ。
決戦の部屋は広い空間だ。空中を飛ぶなどしても、頭を天井にぶつけることはないから安心して欲しい。
淫魔がターゲットに色々なコトをする関係で、部屋も防音設備が整っている。そのため、戦闘で派手な音を立てても問題はないだろう。
正直、フルーティアはディアボロスたちを甘く見ている節がある。そんな彼女に、ありったけの力を見せ付けてやって欲しい!
加奈氏・コウキ
貴様の首、頂戴する。
突如戦場に現れては、容赦なくクロノヴェーダの首を狙う。
神出鬼没な彼、毎回お決まりのパターンです。
敵の攻撃は高揚舞曲と予想。
音の弾丸を冷静に回避しながら、徐々に接近。
妖刀による神蝕呪刃の一撃を放つ。
いきなり首は狙いはしないが、敵が弱ったらその時だ。
その首、置いてけ。
刻逆によって故郷を家族もろとも存在しなかったことにされた。
それにより、クロノヴェーダに強い恨みを抱き、復讐者となる。
●Let's dance!
――ギィンッ!!!!
問答無用と言わんばかりに、加奈氏・コウキ(妖一刀流皆伝・g04391)の一閃が、淫魔へと浴びせられる。
「淫魔フルーティア。貴様の首、頂戴する」
彼の言葉に宿るのは明確な憎悪。己の仇を討ち取らんとする強い意志だ。一度距離を取り、コウキは妖刀に付いた血を払う。祝いの会場に突如飛び込んだ殺意に、淫魔はコウキを見た。
「あなた、会場に居たかしら?」
「貴様らの巣食う場所ならば、俺はどこであろうと現れる」
「ふうん……あなた、とても良い目をしているわね」
「何が言いたい」
コウキの冷たい声色に、淫魔は口元を歪めて笑う。
「憧憬の眼差しも良いけれど、憎しみに満ちた目も最高ね」
淫魔から放たれた音の弾丸が迫った。
「……これ以上の言葉は不要だ」
弾道に意識を集中する。
(「予測……確実に、避ける」)
直前まで居た場所が弾丸で抉れた。それに臆することなく、冷静に、着実に距離を詰めていく。刀の間合いに入り、淫魔の体へと狙いを定める。
再び刃が迫ってもなお、笑みを消さない淫魔を、コウキは冷え切った眼差しで睨んだ。
(「この一撃に、すべてをのせる!」)
妖刀に漆黒の炎が渦巻く――正確には、炎のようなかたちをした呪いだ。それは元より刀に宿った呪いか、それともコウキ自身の激しい憎しみから生まれたものか。どちらにせよ、クロノヴェーダを葬り去らんとする一太刀であることには変わりない。
容赦のない斬撃が振り下ろされ、淫魔の体を斬り裂いた。
成功🔵🔵🔴
効果1【腐食】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV4になった!
月城・水桜
おっと、先を越されてもうたか~。
せやけどこの茶番劇はまだ終わりやないで!
お次はウチと踊ろうや!
敵の放つ音の弾丸は【飛翔】や【エアライド】で踊るように室内を跳び回ったり、
部屋に置かれた家具や調度品を盾にする【地形の利用】で防ぐ。
ダンスのコンテストを主催するだけあって、演奏の腕前は流石や…
せやけどその手足が寒さでよう動かんくなったら、どうなるやろな?
スカートに忍ばせていた拳銃型のガジェットウェポンから、
取りつけといたフリージングミサイルを撃ち込んで、試してみよか!
しっかし、激しい戦いでせっかくゆう(g00281)が作ってくれたドレスがボロボロや…
スマンけど、後で繕ってな!
月城・木綿紀
「手助けする」
パラドクスを発動した状態でねえさんの支援に徹する。
ゴムのような伸縮性やガムのような粘着性を付与した魔法糸と室内の調度品を使って敵の妨害に徹する。
そしてねえさんが戦場を冷やすのならば、敵の関節あたりを狙って金属糸で縛るように拘束する。
「あ、うん……今度はもっと綺麗で良いのを作る」(ドレスがぼろぼろでもねえさんは素敵!)
猛攻は終わらない。飛び退いた淫魔の前に、月城・水桜(月城さんちのお姉ちゃん・g00120)が立ち塞がる。淫魔へと誘いかけるように手を伸ばした。
「ほな、お次はウチと踊ろうや!」
「あなたも私と踊ってくれるの?」
「どんな茶番劇でも、全力で楽しむ! それがウチのスタイルやで!」
ひらりとドレスが舞う――その下から現れたのは小型の拳銃だ。鮮やかな手捌きで、銃口をターゲットへと向ける。冷気の弾丸が空気を切り裂き、淫魔へと打ち込まれた。
淫魔は冷気を振り払い、水桜へと微笑みかける。
「もっと近くにいらっしゃい」
水桜へと音の弾丸が迫った。水桜は高く飛び上がり、直前まで居た場所に、複数の弾がめり込む様を眼下に捉える。ドレスの裾に弾が掠め、花弁のように散っていった。
(「体に当たったら、ひとたまりもあらへんな……せやけど」)
淫魔を見下ろし、水桜は不敵に笑う。
「さすがの技量や、コンテストを主催するだけある……せやけど、少し鈍っとるんちゃう?」
「この程度、私のダンスの前では……ッ!?」
突然、淫魔のステップが止まる――細い金属糸が淫魔の足へと絡み付き、動きを封じていた。
「これ以上、踊らせない。そこで大人しくしていて」
月城・木綿紀(月城家三女のメイドトラッパー・g00281)の糸が、淫魔の動きを縫い止めたのだ。
「……、邪魔をしないで?」
淫魔は僅かな苛立ちを見せた。その表情に臆することなく、木綿紀は淫魔を睨み付ける。
「ねえさんに傷一つ、付けさせないから」
水桜が戦いやすくなるように立ち回ると、戦う前から心に決めているのだ。
(「ねえさんのために、がんばる
……!」)
「ナイスやで、ゆう!」
木綿紀は上空を見上げる。そうして、力強く頷いてみせた。
「ねえさんが攻撃に集中できるように、手助けする」
「せっかくゆうが作ってくれたドレスがボロボロや……スマンけど、後で繕ってな!」
「あ、うん……今度はもっと綺麗で良いのを作る」
どんな衣装でも、水桜の美しさが損なわれることはない。
(「ドレスがぼろぼろでもねえさんは素敵!」)
心の内で、木綿紀は水桜への愛を叫んだ。
「私がいるのに、二人だけでお話?」
不満げに言いながら、淫魔がフルートを奏でる。精神を掻き乱す攻撃を耐え抜き、木綿紀は糸を操った。
「淫魔に、ねえさんと私の間に入る権利なんてないんだから!」
糸が部屋中の調度品に絡み付き、淫魔の視界を遮るように飛び交う。淫魔は己に巻き付いた糸を引き千切りながら、忌々しげに木綿紀を見た。
(「私に気を取られてる今なら……ねえさん!」)
言葉で伝える必要はなかった。淫魔の背後へと、水桜が上空から降り立つ。
「アンタの言うとおり、近くまで来たで」
焦りに振り向く淫魔へと銃口を向ける。淫魔の見開いた瞳に、深紅のドレスと極寒の弾丸が映り込んだ。
「もう一発、お見舞いしたる!」
至近距離からの射撃が、淫魔の体へと撃ち込まれる。
成功🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【冷気の支配者】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】がLV3になった!
【ドレイン】LV1が発生!
シャムロック・クローバー
◆気持ち
ぐぬぬ……文字通り、踊らされちゃったじゃない!
おちょくってくれちゃって、この代償は大きいわよ!
ボッコボコにしてやるんだから!!(宙をグーで殴りながら)
◆行動
他のディアボロスも集まってるみたい。
残留効果で空中から仕掛ける人も多そうだし、わたしはあえて足元を狙ってみようかな。
サーヴァントのクダギツネ『ミケ』に手伝ってもらうわ。
コンテストでは最後の仕上げを手伝ってくれたけど、手品のハトやウサギ以上にすごい子なのよ!
さぁ、淫魔の動きを封じ込めるわよ。【管狐影縛法】ってやつね。
ご自慢のシャンデリアで落とされた影に、ブスってしてやるのよ!
みんなで翻弄して、今度こそ淫魔の方を踊らせてやるんだから!
ディアボロスたちの攻撃は、着実に淫魔の体力を削っていく。シャムロック・クローバー(人間のレジェンドウィザード・g00876)は淫魔を鋭く見つめ、高らかに宣言する。
「わたしからも、キッツイのをお見舞いしてあげるわ!」
淫魔との忌々しいワルツの思い出を胸に、シャムロックはミケを召喚する。ミケはシャムロックの体にくるんと巻き付いて、彼女と同様に淫魔を睨み付けた。
「痛いのは遠慮したいのだけれど」
「手加減なんてしないわ! 散々おちょくってくれたお返しよ、受け取りなさい!」
ミケの体を優しく撫でたあと、耳元で指示を出す。
「ミケ、お願い。あの淫魔に、思い知らせてやって」
ミケはこくりと頷き、しゅるりとシャムロックから離れる。床に沿いながら低空で飛び、目指すは淫魔の影――ミケの鋭い牙が、照明の光に落ちた淫魔の影を穿った。
「く……っ」
痛みに呻く淫魔へと、シャムロックは告げる。
「さあ、今度はあなたが踊る番よ。……といっても、その状態じゃ踊れないかしら?」
ミケの牙と拘束に苦しみながらも、淫魔は口元を吊り上げた。
「まだ、踊れる。あなたも一緒に!」
フルートの音色が響き渡る。心を蝕む音に耳を傾けることなく、シャムロックは強く言い放った。
「もうあなたとは、踊ってなんてあげないんだから! 一人で勝手に踊るといいわ!」
まるで戒めるかのように、ミケの牙がさらに影の奥深くへと食い込んだ。
成功🔵🔵🔴
効果1【傀儡】がLV3になった!
効果2【反撃アップ】がLV3になった!
ラウム・マルファス
「さっきの続き、そろそろ教えてヨ。焦らさせるのは、あんまり好きじゃないんダ」
ボクはみんなの支援に回ろうカナ
ドローンを換装してスピーカーを付け、相手の音楽を掻き消す大音量で【勝利の凱歌】を流そうカ
情熱的なダンス、好きなんでショ?ボクじゃお相手は務まらなさそうだから、お嬢サンの素敵なダンスを眺めさせて貰おうカナ
モチロン、眺めながら動きを情報収集させて貰ウ
少しでも動きが止まれば、急速治癒で細胞を増殖させ、身体を破壊しよウ
「ゴメンネ。キミより魅力的な人を、ボクは知っているカラ」
ところでこの部屋、彼女の私室みたいなモノなんだよネ?重要そうな書類とかデータとかないカナ?ハッキングと書物解読を駆使して探すヨ
フルートの演奏は、今もなお部屋中に響いている。
(「だいぶ消耗はしているようだケド、まだまだやる気満々ってところだネ。それなラ……」)
ラウム・マルファス(研究者にして発明家・g00862)はドローンを空中へと飛ばす。すいっと空へと舞い上がる謎の機械に、淫魔は眉を顰めた。
「何……?」
「すぐにわかるヨ。よく耳を澄ませるとイイ」
直後、ドローンから勇猛な歌声が大音量で流れ始める。勝利の凱歌は淫魔の演奏を掻き消し、部屋中に響き渡った。
「私の演奏が……!」
「情熱的な曲とダンス、好きなんでショ?」
そう告げて、ラウムはニヤリと口角を上げる。
「あなた、やってくれるわね……」
淫魔がギリ、と唇を噛んだ。淫魔の苛立ちなど気にも留めず、ラウムは柔らかに言葉を続ける。
「踊って見せてよ、お嬢サン。ああ、もしくは……さっきの続き、そろそろ教えてヨ。焦らされるのは、あんまり好きじゃないんダ」
『さっきの続き』――パーティー会場で、裏にいる存在を探ろうとしたあの会話だ。淫魔も理解したらしい。
「秘密がある女は……魅力的でしょ?」
彼女は苦境の中でも、無理に笑みを作る。ラウムは心の内で、そっと溜息を吐いた。
(「口を割る気はないようダ。まったく、強情だネ」)
物質を変換する力を発動する。その力は、淫魔の体へと入り込んだ。
「ぎ、あっ
……!?」
淫魔が呻きながら胸を掻きむしった。ラウムはその姿を、何か感情を抱くわけでもなく、静かな瞳で見つめる。
「ゴメンネ。キミより魅力的な人を、ボクは知っているカラ」
細胞の異常増殖、そして体内からの破壊が、淫魔を苦しめる!
成功🔵🔵🔴
効果1【活性治癒】LV1が発生!
効果2【ドレイン】がLV2になった!
平良・明
平良明、いざ、踊りましょう。
まずは【飛翔】を使いスイーっとエスケープ、時速150km、いい速度です。
これで夢の無音高速リニアムーンウォークが再現できます。
今回は、無作法ですが、壁ドンさせて頂きます。
壁に追い詰めて、銃でドン。の壁ドンです。
ダンサブルに飛翔しながら追いかけて、
敵の背後にトーチカを作り出し、逃げ道を塞いで顔面を一撃……
いや、敵とは言え婦女子の顔を傷つけるのは、紳士、もとい、ヨウムインサンとして恥ずべき行為では?
ここは一つ棺桶に入っても目立たない所を……
この迷いはもしや精神攻撃!?
いや、私は断じて正気です、引き金を引けばわかるでしょう。
さあ、どうぞやすらかにお眠りください!
共闘歓迎
シル・ウィンディア
フルーティアさま
そんな、他の人の事ばかり見ないで、わたしとも踊って?
そうじゃなきゃ、さみしいじゃない?
味方との連携を重視して…
エアライドでジャンプを繰り返して、ダッシュで動きつつ、残像を生み出しての攪乱機動!
ごまかせる相手とは思わないけど、できることやれることをするだけっ!
左手に持った精霊剣での斬撃に貫通撃を織り交ぜてのコンビネーションで攻撃を仕掛けつつ、敵の出方を見るね
…攻撃・回避時も敵を観察をしながら動いていくね
癖を盗んでいけば、隙もできるはずっ!
隙を見つけたら
高速詠唱で、こちらの隙を減らした精霊収束砲っ!
全力魔法でのフルパワーで行きますっ!
さぁ、わたしの全力、めいっぱい味わってねっ!!
追い詰められながらも、淫魔は必死に笑みを浮かべていた。確実に初めの頃の余裕は消え失せている。
「私を本気にさせるなんて……」
翼を大きく広げ、ステップを踏んだ。再び生み出された音の弾丸が、ディアボロスたちを襲う。弾丸が飛び交う中、シル・ウィンディア(虹色の精霊術士・g01415)は、床を蹴り高く跳躍する。
(「攪乱して、距離を詰めるっ!」)
淫魔の弾丸は、シルの残像を虚しく通り抜けるだけだ。
「そう簡単に、当たらないんだからっ!」
目の前に迫った弾丸を、剣で弾き飛ばす。間合いに入り込み、淫魔をキッと睨み据えた。
「フルーティアさま。他の人の事ばかり見ないで、わたしとも踊って? そうじゃなきゃ、さみしいじゃない?」
白銀の煌めき――精霊剣から繰り出された一撃が、淫魔の体を貫く。
「くっ……随分と、激しいダンスだこと!」
淫魔は剣を無理に引き抜き、飛び退きながら再び音の弾丸を放つ。弾幕を厚くして、近寄らせない戦法か。
平良・明(いつも作業着の用務員さん・g03461)が、現状を打開するため、空中へと舞い上がる。
「せっかくの機会ですから、私の新技……無音高速リニアムーンウォークでも見て行ってください」
「いいわ、あなたのダンスで私を魅了してみなさい!」
狙い放たれた弾丸を、明はひらりひらりと空中を歩くように躱していく。
(「ふむ、いい速度です。そして、彼女の視線は私に釘付け……」)
シルが後方へと回り込んでいることに、淫魔は気付かない。
(「視えたっ! 大きな隙
……!」)
精霊剣を掲げ、大自然のエネルギーを収束させる。高速詠唱によって瞬く間に集められた光が、激しく渦を巻いた。光の眩しさに、ようやく淫魔は気付くが既に時遅し。
魔力によって形成された光の翼が、シルの背中で大きく羽ばたいた。
「さぁ、わたしの全力、めいっぱい味わってねっ!!」
翼がより大きく青白い輝きを広げた刹那、精霊剣に収束した光の渦が淫魔へと射出される。シルの魔力を大量に詰め込んだ、フルパワーの一撃だ。高威力の光線が、淫魔の体を貫いた。
「ぐぅ、っ……」
淫魔は傷付いた体を庇いながら後退る。その背に突如として、トーチカ――防御壁が出現し、逃げ道を塞いだ。
「姫君、どうか私から逃げないでください」
明は淫魔の目前に降り立ち、銃口をまっすぐに彼女へと向ける。引き金を引こうとして――脳裏に、紳士、もとい用務員としての務めが過る。
(「敵とは言え、婦女子の顔を傷つけるのは、ヨウムインサンとして恥ずべき行為では? ここは一つ棺桶に入っても目立たない所を……ハッ、この迷いはもしや精神攻撃!?」)
「だ……黙ってないで、なんか、言いなさいよ……」
退路を塞がれ動けない淫魔が、息も絶え絶えに呟いた。
明は心の中で首を横に振る。どうであれ、引き金を引けばわかることだ。
(「無駄に死までの時間を引き延ばすことこそ、失礼というもの……私としたことが、うっかりしていました」)
「女性を待たせてはいけませんね……どうぞ、やすらかにお眠りください!」
鋭い銃声が、部屋中に響き渡った。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【セルフクラフト】LV1が発生!
【活性治癒】がLV2になった!
効果2【ガードアップ】がLV2になった!
【ドレイン】がLV3になった!