リプレイ
蛇亀宇宙リグ・ヴェーダの要衝、ジェネラル級アーディティヤ『吉祥天ラクシュミ』が支配する豊穣都市シュリーナガルの城門の一つ。
トループス級ながらも優秀な戦士として名高いアーディティヤ『百王子カウラヴァ』が守備する城門の前に、プリメーラ・ヴィダル(セイレーンのパイレーツ・g10812)が仁王立ちになって叫ぶ。
「我らはディアボロス! 世界の覇者たる、並ぶ者なき強力な神! 逆らう者は我らを悪神と呼ぶが、そうやって謗る者たちはことごとく滅びた! 我らを崇める者に幸を! 逆らう者に滅びを!」
まだ演説ステージには少々早いが、堂々たる態度で言い放つと、プリメーラはパラドクス「火船突撃(カセントツゲキ)」を発動する。
「さあ、とっとと城門を開け! でなければ焼き尽くすぞ!」
砲撃戦は確かに華だ。けどね、海戦(?)にはこんな闘い方もあるのさ! と内心嘯きながら、プリメーラは機動力に優れる空飛ぶ無数の小型船を召喚。炎上しながら城門へと突撃し、焼き尽くそうとする。
「空飛ぶ火船を阻め! 城門に近づけるな!」
怒号とともに『百王子カウラヴァ』たちが城門脇の小門から飛び出してきて、反撃のパラドクス「俺様の魔槍は達人をも制す」を発動。槍を投げて火船を撃墜しようとするが、火船はダメージを負いながらも城門やその周囲、あるいは『百王子カウラヴァ』の陣列に突入して猛火を放つ。召喚した小型船を迎撃されて跳ね返りのダメージを負いながらも、プリメーラは仁王立ちを止めず、いかにも悪神らしい獰猛な哄笑をあげる。
「はっはっはっは! 燃えろ燃えろ! すべて燃えてしまえ!」
善戦🔵🔵🔴🔴
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
ゼロファスト・ニーレイ
(連携アドリブ歓迎)
……“悪神ディアボロス”を称して圧倒的な力を示す、か……
ならば襲撃の段階でインパクトのひとつでも添えた方が説得力は増すだろうな
潜めて進むのはそちらに任せる。こちらはあくまで“陽動”として、多くの意識を引きつけるべく行動しよう
……その方が、多くの侵入を気取られる心配もあるまい?
『アナイアレイション』で魔力による武装を展開し、数多の弾幕を放っておく
――あくまでこれはパフォーマンスのひとつ。狙うは防衛ラインに存在するトループスのみ
一般民衆を襲撃する利点など、何ひとつ無いからな
さぁ民衆よ、響き渡る轟音をよく聞け。復讐者(ディアボロス)のお出ましだ
此方の挙動を余さず見届けよ、そして理解するが良い
貴様らが信ずる神よりも、それらに傅く者達よりも。我々の方が“力のある”存在だということをな!!
『アナイアレイション』発動後は、通常どおり右手に銃・左手に剣を携えトループス相手に近接攻撃を仕掛けていく
――さて、トループス共よ。銃と剣、どちらが真の一撃か……その目で見極めることが出来るかな?
伏見・逸
(連携アドリブ歓迎)(仲間は苗字呼び)
…なるほどな。
(力を示せ、悪であれと。
それはきっと、昔の俺がやっていた事と大して変わらねえ
…流石に「神」なんぞ名乗っちゃいなかったが、「龍」は名乗ってたしな)
…さあ、てめえらを潰す禍が、不死身の禍竜が来たぞ。
戦闘は派手に行うが、一般人を巻き込まないように注意
付近の仲間と声を掛け合い、連携して互いの隙や死角を減らす
敵の動きや残数などの情報を共有し、討ち漏らしがないように注意
【禍竜の鉄槌】使用、跳躍から打ち下ろす攻撃で地面ごと敵を砕く
撃破可能な敵個体を優先して狙い、手早く確実に敵の数を減らしていく
【泥濘の地】を利用し、敵の動きを鈍らせ、連携を妨害する
敵の攻撃は、長ドスや尻尾で受け流すか、翼を盾代わりにして受け、できるだけダメージを抑える
(この「後」の事も考えたら、ぼろぼろじゃあ格好がつかねえしな)
普段よりは怪我には少し気を付けて、防御や回避を重視する
ただし「倒しきれそう」と判断したら攻めを優先し、「手早く殲滅する事で自分や仲間の消耗を抑える」方に移行する
(「おうおう、派手にやってくれる」)
先行したディアボロスが、城門と敵陣に遠慮会釈なく火を放つのを見やって、ゼロファスト・ニーレイ(漆黒(くろ)の彼岸・g11308)は小さく苦笑する。
(「陽動を引き受けるつもりだったが、これはもう、力押しで強行突破してしまった方が早いな。その方が、力ある悪神として説得力があるだろう」)
声には出さずに呟くと、ゼロファストは燃える城門と敵陣を狙ってパラドクス「アナイアレイション」を発動。装備した武装を一斉に発射し、圧倒的な火力で城門と敵陣を粉砕殲滅する。
「さぁ、豊穣都市を称するシュリーナガルの民衆よ、響き渡る轟音をよく聞け。復讐者(ディアボロス)のお出ましだ。此方の挙動を余さず見届けよ、そして理解するが良い。貴様らが信ずる神よりも、それらに傅く者達よりも。我々の方が“力のある”存在だということをな!」
声の聞こえる範囲にどの程度一般人がいるのかどうかわからないが、ある意味、演説の予行のつもりでゼロファストは声を張る。すると、壊滅状態の陣地や崩れた城門の向こうに、まだ生き残っているトループス級がいるらしく、反撃のパラドクス「俺様の戦斧は大地をも割る」が発動し、凄まじい勢いで戦斧が投擲される。
「おっと!」
直撃は免れたものの、いくつかの戦斧が至近を掠め、ゼロファストは相応のダメージを受ける。しかし、次のパラドクスを発動して近接攻撃に出るより先に、伏見・逸(禍竜の生き先・g00248)が飛び込んでくる。
「始末は任せろ」
ゼロファストに一声かけると、逸はパラドクス「禍竜の鉄槌(カリュウノテッツイ)」を発動。飛翔からの落下、翼での加速、そこに自らの重量を掛け合わせて、生き残りの『百王子カウラヴァ』を巻き込み地を砕く。
「…さあ、てめえらを潰す禍が、不死身の禍竜が来たぞ。砕けて吹き飛べ!」
「ぐわあっ!」
ひとたまりもなく潰されながらも、トループス級も意地を見せ、死に際に反撃のパラドクス「俺様の戦斧は大地をも割る」を発動。怨念を籠めて戦斧を投げ、逸に叩きつける。避けきれないと見た逸は頑丈な竜翼を盾にして受け可能な限りダメージを抑えるが、それでもそこそこの損傷は受ける。
「ふん…狙ったわけじゃねぇが、大地割りを称する技同士の対決になったか。まあ、トループス風情にしちゃよくやったぜ」
呟くと、逸は傷ついた竜翼をぶるんと振るい、「禍竜の鉄槌(カリュウノテッツイ)」を持続させたまま半壊状態の城門へと突入する。ここにも何体か最後の『百王子カウラヴァ』がいたようで、再び潰れ際に
「俺様の戦斧は大地をも割る」を発動させてきたが、今度は逸の方も予期して構え、まともに受けず勢いを殺して竜翼で巧みに弾き飛ばす。
(「この「後」の事も考えたら、ぼろぼろじゃあ格好がつかねえしな」)
声には出さずに嘯きながら、逸はもはや阻むものがなくなった豊穣都市シュリーナガルの街区を見据え、前へと踏み出した。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【建造物分解】LV1が発生!
【泥濘の地】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【能力値アップ】LV1が発生!
ゼロファスト・ニーレイ
さて、無事内部への突貫を果たしたわけだが……問題は民衆の方か
奴等の介入までの間、その信仰を奪い取れるだけの“悪神”を演じきるとしよう
若干舞台演者臭い立ち回りになってしまうが、これも一興
諸君、先程の轟音は耳に届いていただろうか? “悪神”と謳われるディアボロスが、この地に乗り込んできたぞ
先程、この地を防衛するトループスは我々に敗北した。貴様達が長く信じてきた神の使徒共が、だ
存外、あっけなく散っていったものだ。信仰する神の力というのも大したことがないのだろうな(クツクツと笑う)
神としての力が弱いとあれば、これ以上貴様らを庇護することなど出来もしないだろう……どうだ? 俺達の側に与する気はないか?
我等ディアボロス、並ぶ者なき強力な神は、信じ、崇める者には幸福がもたらされることを約束している
――まぁ、こちらを“悪神”と断じ、与しないのであればどうなるか……
(天上に銃口を向け、引き鉄を引く。銃声が轟く)
わからないなんていう、知能の低さは無いだろう?
さて、諸君。……この場で返答を聞かせてもらおうか?
(「さて、無事内部への突貫を果たしたわけだが……問題は民衆の方か
奴等の介入までの間、その信仰を奪い取れるだけの“悪神”を演じきるとしよう」)
豊穣都市シュリーナガルの街区に踏み込み、市場とおぼしき広場へと歩み入ったゼロファスト・ニーレイ(漆黒(くろ)の彼岸・g11308)は、周囲をぐるりと見回し、声には出さずに呟く。先刻、非常に派手派手しくトループス級アーディティヤ『百王子カウラヴァ』から成る防衛部隊を殲滅して門を破ったので、さすがに目立った場所に残っている人影はない。しかし、周囲の建物の中、あるいは市場に置かれた大きな荷物の陰、閉じられた天幕の奥などから無数の視線が向けられているのを感じる。単純に怯えすくんでいるのではない。もしも「都市に乱入してきた悪神」が暴力的に略奪を始めたらすぐさま逃げ出せるように体勢を整え、とはいえ、何か告げるのであれば後のために聞いておかないと、と注意を傾けている。
なかなかしたたかじゃないか、豊穣都市の一般人は、と、ゼロファストは内心小さく苦笑し、そして多少大仰に、若干舞台演者臭い立ち回りを意識しながら告げる。
「諸君、先程の轟音は耳に届いていただろうか? “悪神”と謳われるディアボロスが、この地に乗り込んできたぞ。先程、この地を防衛するトループスは我々に敗北した。貴様達が長く信じてきた神の使徒共が、だ。存外、あっけなく散っていったものだ。信仰する神の力というのも大したことがないのだろうな」
クックックッ、といかにも悪そうな声を出して笑うと、ゼロファストは周囲から感じられる視線をぐるりと見返して続ける。
「神としての力が弱いとあれば、これ以上貴様らを庇護することなど出来もしないだろう……どうだ? 俺達の側に与する気はないか? 我等ディアボロス、並ぶ者なき強力な神は、信じ、崇める者には幸福がもたらされることを約束している――まぁ、こちらを“悪神”と断じ、与しないのであればどうなるか……」
そう言うと、ゼロファストは天上に銃口を向け、引き鉄を引く。銃声が轟き、向けられる視線に怯えと緊張が急激に強まる。そして銃声の余韻が消えないうちに、ゼロファストは声に凄みを利かせて告げた。
「わからないなんていう、知能の低さは無いだろう? さて、諸君。……この場で返答を聞かせてもらおうか?」
すると、市場の各所からけっこうな数の一般人が姿を現わし、ひれ伏して口々に叫ぶ。
「並ぶ者なき強い神、ディアボロス様、万歳! 我らは強き神を崇めます! どうか我らに加護を! 幸福を!」
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【避難勧告】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
伏見・逸
(アドリブ歓迎)
(なかなかの役者っぷりじゃねえか、ニーレイ)
(強そうに、悪そうに。ナメられねえように。昔みてえにやればいい
俺が「悪い奴」なのは元からだ。恐れられるのは慣れてるし、責められてもどうって事はない)
人々を睨みつけ、翼を広げ、尻尾で地面を叩いてアピール
更に翼を巨大な竜の腕に変形させ(ネメシス化)、禍々しい姿を見せつける
俺達の側につく…その声は、この禍の竜も聞かせて貰った。
だが、まだ足りねえな。
隠れてる奴はいねえか?こっそり逃げ出して、やっぱりあっちにつこうとか企んでる奴はいねえか?
ほら、全員出て来いよ。信じられねえなら、信じたくねえなら、信じたくなるようなもんを見せてやる
どっちにつくべきかなんてのは、今目を逸らしても、そのうち理解する事になるだろうが
てめえの目で確かめた方がいいだろう?
(人をできるだけ残さず集める事で、アーディティヤへの信仰を引き剥がすと共に
町の規模や民衆の数を把握し、この後の戦闘への巻き込みを防ぐ)
…さあ、奴らが来る。見世物が始まるぜ。
悪神ディアボロスの大暴れだ
(「なかなかの役者っぷりじゃねえか、ニーレイ」)
先行したディアボロスの演説を見やって、伏見・逸(禍竜の生き先・g00248)は凄みのある笑みを浮かべる。
(「強そうに、悪そうに。ナメられねえように。昔みてえにやればいい。俺が「悪い奴」なのは元からだ。恐れられるのは慣れてるし、責められてもどうって事はない」)
まあ、この状況で敢えて俺を責めようなんて度胸のある一般人は、さすがに居ねぇだろうけどな、と、内心呟きながら、逸は広場の中央に進み、ネメシス形態を発動させて翼を巨大な竜の腕に変形させ、尻尾で地面を激しく叩いて禍々しい姿を見せつける。
「俺達の側につく…その声は、この禍の竜も聞かせて貰った。だが、まだ足りねえな」
年期の入った凄みをネメシス形態の全身で強力にアピールしながら、逸は広場に出てきている者たちを睨み回す。
「隠れてる奴はいねえか? こっそり逃げ出して、やっぱりあっちにつこうとか企んでる奴はいねえか? ほら、全員出て来いよ。信じられねえなら、信じたくねえなら、信じたくなるようなもんを見せてやる。どっちにつくべきかなんてのは、今目を逸らしても、そのうち理解する事になるだろうが、てめえの目で確かめた方がいいだろう?」
「で、出てこい、皆の衆! 強大なディアボロス様をその目で見て、心を尽くして崇め拝むのだ! ためらって出てこなければ、きっと後悔することになるぞ!」
逸の呼びかけに合わせ、既に広場に出ている者たちが周囲の建物に向かって声を張る。すると建物の中から、老人、女性、子どもなどがぞろぞろと連れ立って出てくる。
(「…なるほど。隠れていたのは弱い連中か。まあ、悪神がいきなり見境なく暴れ出さないとも限らないしな」)
内心苦笑しながらも、逸は鋭く目を光らせ、出てきた人の数を大雑把に把握する。豊穣都市シュリーナガルの全体は現代インドの都市に匹敵するほど大きく、門も広場もいくつもあるようなので、この街区の人数しかわからないが、それでもまあ相当な数だ。
(「大勢が目撃すれば、更に大勢に話が広がる。俺達が撤退した後、アーディティヤどもが小賢しく口封じを画策してたとしても、そう簡単にはいくまいよ」)
声には出さずに呟くと、逸は街区の奥、たぶんアーディティヤの神殿やら何やらがありそうな方向へ目を向ける。
「…さあ、奴らが来る。見世物が始まるぜ。悪神ディアボロスの大暴れだ」
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【泥濘の地】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
ゼロファスト・ニーレイ
(連携アドリブ歓迎)
……さて、首魁の影が少しずつ見えてきたか。ここは少し挑発のひとつでも行って揺らがしておくか
……嗚呼、来るのが遅かったな。貴様ら
この地の民衆はご覧の通り、我等ディアボロスを新たに信ずることとなった
簡単に鞍替えをしてくれたぞ、貴様らの主たる神も人望の薄い存在なのだな
さぁ、民衆よ。刮目せよ
我等ディアボロスの神髄はここからだ。一連の状況を記憶の隅々にまで残しておけ
……今まで貴様らが信じていた神がどれだけあっけないものか。その目で確かめると良い
『偽りを重ね、真を含めた混沌の乱撃。――しかと喰らえ』
『銃剣:鳴乱』による剣と銃の乱撃をトループス共に叩き込んでいくとしよう
相手の攻撃で傷を得ようとも笑って流そう
悪神らしく、狡猾な笑みを絶やさず戦況を立ち回り、その上で蹂躙する
距離をとろうものならその距離を詰め、俺の戦いやすい戦況を維持するまで
逃がすつもりなど毛頭ない
トループスも、奥に控えるアヴァタールも諸共。一人残らず――“殲滅”だ
伏見・逸
(連携アドリブ歓迎)(仲間は苗字呼び)
(背の翼を腕に変形させたネメシス状態を維持)
いいもん見せてやると、話をつけたところでな
つまりてめえらは、俺達の獲物だ。精々無様にやられてくれや
さあ、この禍の暴れっぷり、今度は最初から最後まで、しっかり見ておけよ
周囲の仲間と連携し、互いの隙や死角をできるだけ減らし
敵を声掛けで挑発し、進路を塞ぐように立ち回る
(自分達の戦闘範囲から敵を出さないように注意
一般人の巻き込みを防ぐ意図もあるが、そちらは隠し
「敵を討ち漏らすなんて性に合わない」を強く出す)
【禍竜の凶舞】使用
敵の群れに殴り込み、蹴りと尻尾でぶちのめす
竜の腕で敵を掴んで地面に叩きつける等、出来るだけ派手に暴れ回る
その場を離れようとしている敵>自分の攻撃で倒せそうな敵>既に負傷している敵、の順に優先し攻撃先を選ぶ
敵の攻撃は尻尾や竜の腕で受け流し、吹き飛ばしには竜の腕で地面を掴み抵抗する
【ガードアップ】を乗せて消耗を抑えるが
多少の負傷は気にせず、余裕の表情を崩さず、「手早い敵の殲滅」を目標に攻撃優先で動く
「いいもん見せてやると、話をつけたところでな。つまりてめえらは、俺達の獲物だ。精々無様にやられてくれや」
豊穣都市シュリーナガルの奥…中枢部と思われる方向から低空飛行で姿を現してきたトループス級アーディティヤ『キンナリー』の一群を見据え、伏見・逸(禍竜の生き先・g00248)が凄みのある笑みを口元に浮かべて言い放つ。そして、パラドクス「禍竜の凶舞(カリュウノキョウブ)」を発動。翼を竜の巨腕に変化させたネメシス形態のまま、一瞬の躊躇もなく『キンナリー』の群れの中へと殴り込む。
「さあ、存分に踊ろうぜ!」
「キィィィィィィィィ!」
おそらく最初は様子を窺うつもりで低空接近してきたトループス級は、逸の素早い突入を受けて甲高い叫びを上げ、手にした芭蕉扇を振りかぶる。しかし修羅場慣れした逸の目から見ると、その反応はいかにも鈍く遅い。
「ノロマめ! くらいやがれ!」
罵声とともに逸は巨腕で『キンナリー』の一体を掴んで地面にめりこむほどに叩きつけ、更に左右のトループス級を容赦ない蹴りと尻尾打ちでぶちのめす。もともとさほど頑強ではない『キンナリー』は力任せの猛攻に遭って、ひとたまりもなく砕かれ、へし折られ、潰される。それでも戦闘態勢を整えてきただけあって、潰れぎわに反撃のパラドクス「芭蕉旋風」を発動。芭蕉扇から暴風を放つが、逸は巨腕で地面を(掴んだ『キンナリー』もろとも)がっちり掴んで飛ばされず、相応のダメージは受けたものの意にも介した様子も(意図的に)見せず、そのまま連続攻撃で暴れ回る。
「キィィィィィィィィ!」
逸の殴り込みに位置的に巻き込まれなかった『キンナリー』は驚き騒ぎながらも間合いを開けて、暴れ回る逸に遠距離から攻撃を仕掛けようとする。しかし、その動きはあまりにも常識的というか予想できる範囲内のもので、素早く進んで待ち構えていたゼロファスト・ニーレイ(漆黒(くろ)の彼岸・g11308)に捕捉される。
「……嗚呼、来るのが遅かったな。貴様ら。この地の民衆はご覧の通り、我等ディアボロスを新たに信ずることとなった。簡単に鞍替えをしてくれたぞ、貴様らの主たる神も人望の薄い存在なのだな」
トループス級を挑発するというよりは、周囲で固唾をのんで戦闘を凝視しているシュリーナガルの一般人に聞かせるつもりで、ゼロファストは朗々と声を張る。そして改めて民衆を見回し、厳しい声で告げる。
「さぁ、民衆よ。刮目せよ。我等ディアボロスの神髄はここからだ。一連の状況を記憶の隅々にまで残しておけ……今まで貴様らが信じていた神がどれだけあっけないものか。その目で確かめると良い」
お前たちは既に後戻りのできないところまで来ているのだ、と、底光りのする冷たい目で一般人たちを睨み回すと、ゼロファストはパラドクス「銃剣:鳴乱」を発動。逸から逃れてきた『キンナリー』たちをカウンター気味に迎え撃つ。
「偽りを重ね、真を含めた混沌の乱撃。――しかと喰らえ」
「キィィィィィィィィ!」
慌てて高く舞い上がろうとするトループス級を剣で一刀両断、飛び上がって逃れる者には容赦ない銃撃。ゼロファストの乱撃は冴えに冴え、次々に『キンナリー』を仕留めていく。トループス級の方も死に際に反撃のパラドクス「緊那羅飛翔撃」をイレギュラー発動し、断ち切られた鳥爪を飛ばして傷とダメージを与えてくるが、ゼロファストは意にも介さず攻撃を続ける。
「くだらぬ悪あがきだ……いかなる傷を負おうと、貴様らを逃がすつもりなど毛頭ない。トループスも、奥に控えるアヴァタールも諸共。一人残らず――“殲滅”だ」
冷ややかな口調で呟きながら、ゼロファストは街区の奥、都市中枢の方を見やる。そちらからは第二波の『キンナリー』の群れが接近してきていたが、指揮官のアヴァタール級……ゼロファストの宿敵の「影」である『紫薔の君主『ヴィオローゼ』』の姿はまだ見えない。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【防衛ライン】LV1が発生!
【照明】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【ガードアップ】がLV2になった!
ゼロファスト・ニーレイ
(連携アドリブ歓迎)
第二波の到来か……何が来ても状況は変わらぬことを証明するとしよう
次の軍勢を視界に捉えながら、剣と銃を構え直す
『銃撃は偽り、真なる一撃は大地を断つ』
悪辣とした笑みを保ち、接敵して『銃剣:地斬』を発動
銃撃を囮にして繰り出す剣戟……トループスにはその餌食となってもらう
この立ち回りもじきに佳境となる
視界に広がるその光景を見て、貴様らが信じてきた神格がどれほど脆弱か……そろそろ子供でも理解出来てくる頃合いだろう
その上で、改めてこの場で問うぞ
民衆よ! 現在進行形で我々に駆逐されゆくかの者らは、貴様らが信ずるだけの価値があると思えるか?
長らく信仰してきた神格(アーディティヤ)と、復讐者(われわれ)……どちらを信ずるか。声に出してみるが良い!!
(答えを聞いて、笑みを深くし)
――ならば我らは約束しよう、これまで以上の幸福と安寧を貴様らにもたらすことをな!!
……さぁ、そろそろ首魁のお出ましだ
本体ではないとはわかりつつも、言わせてもらおう
「最上の鉛弾をぶち込みに来たぞ。覚悟決めろ」
(「第二波の到来か……何が来ても状況は変わらぬことを証明するとしよう」)
冷静、冷酷、悪辣な笑みを浮かべ、自信に満ちた強力な悪神らしい態度を保ちながら、ゼロファスト・ニーレイ(漆黒(くろ)の彼岸・g11308)はトループス級アーディティヤ『キンナリー』の群れを見据え、パラドクス「銃剣:地斬(ジュウケン・チダチ)」を発動する。
(「銃撃は偽り、真なる一撃は大地を断つ」)
声には出さずに唱えると、ゼロファストは『キンナリー』の頭上をかすめるように銃撃を放つ。やや狙いを逸らしたフェイクとはいえ、対応を誤れば銃弾に貫かれてそれまでとなる苛烈な攻撃に対し、トループス級は一斉に高度を下げて避ける。そしてゼロファストは、その瞬間を待っていた。
「かかったな」
今度は敢えて声に出して告げるとゼロファストは剣を一閃させ、降下してきた『キンナリー』の胴を見事に両断する。一撃で絶命しながらもトループス級は反撃のパラドクス「緊那羅飛翔撃」を発動。切断された下半身脚部の鳥爪を叩きつけてくるが、ゼロファストにとっては完全な想定内。皮を切らせて骨を断つ要領で、敢えて爪を掠めさせて小ダメージを受けながら、次の相手に肉薄して両断する。噴出し、浴びせかけられる返り血も、また目眩ましの一助とし、ゼロファストは神技と称しても良さそうな動きで、あっという間に第二波の『キンナリー』を一掃する。
そしてゼロファストは、全身に返り血を浴びた壮絶な姿で、息を呑む民衆に向かって告げる。
「民衆よ! 現在進行形で我々に駆逐されゆくかの者らは、貴様らが信ずるだけの価値があると思えるか? 長らく信仰してきた神格(アーディティヤ)と、復讐者(われわれ)……どちらを信ずるか。声に出してみるが良い!!」
「ディアボロス! ディアボロス! 圧倒的に強き神! 我々は強き神を信じ、崇めます!」
まさしく即応し、女子供も含めたすべての民衆が叫ぶ。その声に笑みを深くし、ゼロファストは応じる。
「――ならば我らは約束しよう、これまで以上の幸福と安寧を貴様らにもたらすことをな!!」
「ディアボロス! ディアボロス! 圧倒的に強き神! 我々に幸福と安寧を! 我々は強き神を信じ、崇めます!」
民衆が声を揃えて繰り返した時。
「騙されるな、愚か者ども! こやつらは神などではない! ただの狼藉者だ! 真の神たる我が、今すぐにこやつらを叩きのめし、化けの皮を剥いでくれるわ!」
一見穏やかそうな外見に似合わぬ憤慨激怒した声とともに、アヴァタール級アーディティヤ『紫薔の君主『ヴィオローゼ』』が都市中枢部の方から姿を現す。その姿を見やり、ゼロファストは更に深みと凄みを増した笑みとともに呟く。
「やっと首魁のお出ましか。本体ではないとはわかりつつも、言わせてもらおうじゃないか」
そして表情を引き締めたゼロファストはアヴァタール級を見据え、はっきりとした声で宣言する。
「最上の鉛弾をぶち込みに来たぞ。覚悟決めろ」
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【神速反応】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
ゼロファスト・ニーレイ
(連携アドリブ歓迎)
――嗚呼。本体ではないとはいえ、この瞬間(とき)をどれだけ待ちわびたことか
貴様だけは今以上の全力をもって始末させてもらうぞ、ヴィオローゼ
それにしても、こうもあっさり鞍替えされるとは想像のはるか斜め上レベルで人望というものが無いのだな
……と、逆上を促す挑発をしておく。周囲に被害を飛ばしては元も子もないからな
――さぁ武器を取れ、そして構えろ
『戦地と言う舞台で俺とお前が繰り広げる唯一の武闘(舞踏)だ――存分に踊ってもらおうか』
剣と銃を構えた状態で『舞人血志:争葬の武闘』を発動
己の血を媒介に魔力を巡らせ、高めた身体能力をもってして攻撃を仕掛けていく
銃撃を囮に剣戟を、剣戟を囮に銃撃を
魔力を込めた弾丸のひとつを、奴に一つは喰らわせてやる
本体でないのが実に惜しいところだが……まぁそれは後の楽しみとしてとっておくとしようか
今は眼前に佇むコイツを、徹底的に潰すまで
そちらの命乞いを受け付ける気なぞ、最初から微塵も無い。何故ならこちらは既に宣言しているからな
――『一人残らず“殲滅”』、と
伏見・逸
(連携アドリブ歓迎)(仲間は苗字呼び)
(背の翼を腕に変形させたネメシス状態を維持)
必要に応じ、仲間をディフェンス
「宿敵主(ニーレイ)が望むように事を運ぶ」を最優先目標とする
因縁の相手って奴か、ニーレイ。そいつは存分にやるしかねえなあ
その銃も剣も、納得いくまでぶち込んでやるといい
俺の事は盾でも鉄砲玉でも、好きなように使え
真の神ねえ
神だから信じられるってよか、信じられるもんが神なんだろうよ
化けの皮を引っぺがされるのは、てめえの方だ
精々情けなく鳴いとけ。あいつらが、てめえらを信じようなんて二度と思わねえぐらいに
仲間と声を掛け合い、敵を挑発し追い詰める
自分の攻撃は、「敵の機動力や攻撃力を削ぐ」目的で四肢や翼を中心に狙い
背中から生えた竜の腕で敵を押さえつけ、仲間が攻撃を叩き込む為の隙を作る
敵の攻撃は、竜の腕や尻尾で受け流す
一般人を巻き込まないように立ち位置に注意
【ガードアップ】を借りて消耗は抑えるが、自分の負傷は気にせず、余裕の表情を崩さない
「深手を負ったとしても、ぶっ倒れるのは帰ってから」の姿勢
(「――嗚呼。本体ではないとはいえ、この瞬間(とき)をどれだけ待ちわびたことか。貴様だけは今以上の全力をもって始末させてもらうぞ、ヴィオローゼ」)
因縁深き宿敵の「影」にあたるアヴァタール級アーディティヤ『紫薔の君主『ヴィオローゼ』』を目前に見て、ゼロファスト・ニーレイ(漆黒(くろ)の彼岸・g11308)は内心で呟く。そして、内心の炎を吐き出すかのように、憤怒激怒状態のアヴァタール級を更に挑発する。
「……それにしても、こうもあっさり鞍替えされるとは、想像のはるか斜め上レベルで人望というものが無いのだな」
「黙れ黙れ黙れ! トループス級を潰した程度でいい気になるなよ! 真の神の力、今すぐ思い知らせてくれる!」
完全に頭に血が昇った状態で『ヴィオローゼ』が叫ぶが、ゼロファストに気を取られている隙を突いて、横から伏見・逸(禍竜の生き先・g00248)がパラドクス「デストロイスマッシュ」を遠慮会釈なく叩きつける。
「ぐわあっ!」
「自称真の神たぁ笑わせてくれる。神だから信じられるってよか、信じられるだけの力と徳があるもんが神なんだろうよ。化けの皮を引っぺがされるのは、てめえの方だ。精々情けなく鳴いとけ。あいつらが、てめえらを信じようなんて二度と思わねえぐらいに」
デストロイスマッシュをまともに食らって吹っ飛ぶ『ヴィオローゼ』に対して嘲るように言い放ちつつも、おいおい、これで終わりとか言ってくれるなよ、てめぇを潰すのは俺じゃなくて因縁のあるニーレイなんだからな、と、逸は内心唸る。すると、幸いにもというか何というか、さすがにアヴァタール級だけあって一撃で潰れることはなく『ヴィオローゼ』は反撃のパラドクス「流麗なる刺突の剣」を発動。逸に向かって猛然と反撃する。
「くらえ、真の神の力を!」
「はぁ? この程度か? 笑わせるんじゃねぇよ、痛くも痒くもないぜ?」
実際には刺突を防いだ竜の腕に相応のダメージを受けつつも、逸は敢えて余裕を崩さず、アヴァタール級を嘲笑する。
そして逸への攻撃に力を注ぐ『ヴィオローゼ』に、ゼロファストが凄みのある冷たい声で告げる。
「こちらを向け、貴様の相手は俺だ。戦地と言う舞台で俺とお前が繰り広げる唯一の武闘(舞踏)だ――存分に踊ってもらおうか」
「……なっ、ぐわっ!」
パラドクス「舞人血志:争葬の武闘(ブジンケッシ・ソウソウノブトウ)」を発動したゼロファストが、慌てて対応しようとするアヴァタール級に寸毫の容赦もなく襲いかかる。己の血を媒介に魔力を巡らせ、高めた身体能力をもってして攻撃を仕掛け、銃撃を囮に剣戟を、剣戟を囮に銃撃を。「流麗なる刺突の剣」で反撃しようとする『ヴィオローゼ』の動きを剣で捌き、敢えて多少の攻撃を許した隙を狙って、魔力を籠めた弾丸を続けざまに叩き込む。
「ぐわああああああ、な、何だ、この攻撃は、真の神たる我が、このような…ぐぼっ!」
まともに弾丸をくらったアヴァタール級の口からどす黒い血が噴き出る。その有り様を冷ややかに見やってゼロファストは告げる。
「本体でないのが実に惜しいところだが……まぁそれは後の楽しみとしてとっておくとしようか。今は眼前に佇む貴様を、徹底的に潰すまで。そちらの命乞いを受け付ける気なぞ、最初から微塵も無い。何故ならこちらは既に宣言しているからな――『一人残らず“殲滅”』、と」
「ぐおおお、おのれ、ディアボロス……」
口からぼたぼたと黒血を垂らしながら『ヴィオローゼ』はゼロファストと逸の二人を等分に睨み据える。ダメージは大きいようだが、その眼光にはまだ力がある。
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【一刀両断】LV1が発生!
【建造物分解】がLV2になった!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV3になった!
ゼロファスト・ニーレイ
(連携アドリブ歓迎)
はは、随分と無様を晒しているようだな。ここまでいくと“滑稽”としか言いようがないわ
本当……外面だけなのだな、中身というものが無さ過ぎる
ならばこちらが手本を見せてやろう
“魅せる”というのは……こういうことだ
剣を己に突き立て、取り込むことでネメシス形態である黒竜に変化しよう
5mはゆうにある竜の体躯で咆哮を上げ、ヴィオローゼを見下ろしてやる。冷たく、鋭く……こちらが強者であることを伝えるようにな
それでは詰めの作業と参ろうか。せいぜい面白おかしく足掻いて散ってくれ
ここからは剣と銃は無い、竜としての肉体でのみ対応する
『竜翼翔破』による急降下から始める爪と翼の猛攻を仕掛け追い詰めよう
どうした? こちらは剣も銃ももう使っていないぞ。それなのに追い詰められているのは何故だろうな?
――もう理解しているんじゃないか? 自分は復讐者(われわれ)には敵わない存在なのだ、と
理解したならばこちらもひと思いにとどめを刺そう
これにて舞台は幕引きだ、次相まみえる時には本体を晒してくれよ? ヴィオローゼ
伏見・逸
(連携アドリブ歓迎)(仲間は苗字呼び)
(背の翼を腕に変形させたネメシス状態を維持)
必要に応じ、仲間をディフェンス
「宿敵主(ニーレイ)が望むように事を運ぶ」を最優先目標とする
意外としぶといじゃねえか。それとも、いたぶられるのが好みかね
(竜と化すニーレイを眺め)
…ほら、竜のお出ましだ。きっちり潰してくれるようだぞ。
よく見て存分に味わえ、『復讐』ってえ奴を
ニーレイのサポートをメインに動く
ニーレイの戦いが映えるように動き、一般人に見せつける
敵を挑発して冷静さを削いで視野を狭め、立ち回りに【エアライド】も加えて敵の退路を塞ぎ、戦闘の範囲を狭める
(戦闘のしやすさと、一般人の巻き込み防止を重視)
【ダメージアップ】も乗せて、効率よく敵の体力を削る
必要に応じて龍の腕で敵を掴み、ニーレイの間合いへ放り込む(敵へのトドメは彼に任せる)
敵の攻撃は竜の腕や尻尾で受け止める
【ガードアップ】も利用して消耗を抑えるが
負傷は気にせず、余裕の表情を崩さない
叩き潰すんでも引き裂くんでも、好きなようにやっちまえニーレイ
「はは、随分と無様を晒しているようだな。ここまでいくと“滑稽”としか言いようがないわ。本当……外面だけなのだな、中身というものが無さ過ぎる」
ごほ、ごほと黒血を吐くアヴァタール級アーディティヤ『紫薔の君主『ヴィオローゼ』』を鋭く、かつ冷ややかに見据え、ゼロファスト・ニーレイ(漆黒(くろ)の彼岸・g11308)が言い放つ。
「ならばこちらが手本を見せてやろう。“魅せる”というのは……こういうことだ」
告げるとともにゼロファストは手にした剣を己の身に突き立てる。相対する『ヴィオローゼ』も、遠巻きにして息を詰め戦闘を注視する民衆も、一斉に大きく目を見張ったが、剣を突き立てられたゼロファストの身体は傷も生じず血も流さず、もともとの形態がそうであるかのようにごく自然に剣を取り込む。同時にゼロファストの姿がネメシス形態へと変化し、5mはゆうにある黒竜の姿を現す。
「そ、それが、貴様の、真の……な、なんと、禍々しい……」
口から黒血を垂らしながら『ヴィオローゼ』が戦慄した表情で呻いた時。ネメシス形態の黒竜ゼロファストが威圧に満ちた咆哮をあげ、竜の瞳で冷たく、鋭く……絶対的な力の差を見せつけるようにアヴァタール級を睨み据える。巨大な黒竜に見下され、ひくひくと頬を引き攣らせた『ヴィオローゼ』は、ついに限界に達したのか、悲鳴のような声をあげて身を翻す。
「き…き…今日のところは引き分けにしておいてやるっ!」
「おいおいおい、敗者のお決まりのセリフっちゃそれまでだが、仮にも真の神とか名乗ってた奴のするこっちゃねぇぞ?」
呆れたのと蔑むのが半々の口調で、いつの間にかアヴァタール級の背後に回り込んでいた伏見・逸(禍竜の生き先・g00248)が言い放ち、逃げようとする『ヴィオローゼ』の細い身体を巨竜の腕でがっちりと捕らえる。
「は、は、は、放せーっ!」
「ああ、放してやるよ。ジタバタするだけの無駄な元気を削いでからな」
こいつはニーレイの獲物、潰しちまわないように用心しなくちゃな、と、内心呟きながら逸はパラドクス「禍竜の雷霆(カリュウノライテイ)」を発動。アヴァタール級を思いっきり地面に叩きつけてめり込ませると、その上から雷霆の如き飛翔蹴りを打ち下ろす。『ヴィオローゼ』も必死になって反撃のパラドクス「流麗なる刺突の剣」を発動。この期に及んでもどうにか手放さなかった剣で襲い来る逸を迎え撃つが、竜尾の一振りで打ち払われる。実際には尻尾に刺突を受け相応のダメージを受けているものの、逸は損傷を気配にすら現さず、頭を潰さないよう注意しながら激烈な蹴りを打ち込み、アヴァタール級の翼と両肩、両腕を打ち砕く。
「ぎゃあああああああああっ!」
「ったく情ねぇ。最後のトドメは、黒竜がきっちり決めてくれるようだぞ。よく見て存分に味わえ、『復讐』ってえ奴を」
言い放って、逸は巨腕で『ヴィオローゼ』を黒竜ゼロファストの方へと突き飛ばす。黒竜は満身創痍のアヴァタール級を見据え、破鐘のような声で叫ぶ。
「ここからは剣と銃は無い、竜としての肉体でのみ対応する。せいぜい面白おかしく足掻いて散ってくれ」
「お、おのれ……一対一であれば……貴様らなどに……」
口からだけではなく、砕かれた肩や翼、背中などからもだらだらと大量の黒血を流しながら『ヴィオローゼ』は往生際悪く呻く。それに対して黒竜ゼロファストは呵々大笑して応じる。
「ハハハハハハ、助けになる者がいないのは、貴様の人望のなさだろう。今更泣き言をほざくくらいなら、もう少し頭を使って、配下の者を自分の護衛に残しておくべきだったな」
もちろん何をほざこうがすべては手遅れ。貴様は自分の無力と無能を満天下に晒し噛み締めて死ぬのだ、と、黒竜ゼロファストはパラドクス「竜翼翔破」を発動。竜翼で宙に舞い上がりアヴァタール級へ容赦のない急降下攻撃を仕掛ける。圧倒的な黒竜の身体をまともに叩きつけられ『ヴィオローゼ』は反撃することもできず完全に圧潰する。
そして黒竜ゼロファストは、排斥力が発動する前のわずかな間を利用して高らかに咆哮する。
「見たか! 古き神アーディティヤは、新しき神ディアボロスに完膚なきまでに叩き潰されて負けた! アーディティヤの世は終わり、ディアボロスの世が来るのだ!」
その次の瞬間、アヴァタール級の消滅により強大な排斥力が発動し、作戦に参加したディアボロス全員を新宿島へ帰還するパラドクストレインへと強制移送した。そのため、民衆の反応を確認することはできなかったが、パラドクストレインの中で人間態に戻ったゼロファストは、息を整えながら静かに呟いた。
「これにて、今回の舞台は幕引きだ、次に相まみえる時には是非とも本体を晒してくれよ? ヴィオローゼ」
成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
効果1【飛翔】がLV2になった!
【エアライド】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV4になった!