リプレイ
ハーリス・アルアビド
シュリーナガルを制圧すれば悪神ディアボロスの名が広まり、アーディティヤからより多くの信仰を奪えるでしょう。
神を騙る者を下しながら自らも神を騙る事には思うところもありますが、これも使命と心得ます。まずは外縁を突破しましょう。
嵐を司り天候を操るセトよ、お力添えを。
キンナリーが操る強風を無理に突貫することもでそうですが、この後にも敵が控えています。【アイスクラフト】を用いて氷の壁を遮蔽物や足場を作り消耗を防ぎましょう。
加えて両足に【肉体改造】を施し強く地を掴むために獣の足へと変えて挑みます。
はじめは【残像】を生み出す速度で駆け、強引に突貫すると見せかけながら風に対抗する手段を持たぬと思わせます。
敵が油断して強風を叩きつけようとしたところで【アイスクラフト】を使い氷の壁を遮蔽物にし【セトへの嘆願】を放ち仕留めていきます。
レーシー・ツェペシ
悪いかみさまがいっぱいいるのよ。
おしおきしないといけないのよ。
こんにちわ、レーシーなの。
スカートの端をつまんでカーテシーでご挨拶。
わわっ!風がつよいのよ。とばされたらこまるの。
建物や段差を風除けにして体をできるだけ小さくして進みます。
攻撃は黒のアルペジオ。
銀のリラを奏で音色に乗るようにコウモリの群れへと姿を変えて襲撃するのよ。
クスクス…あなたの血の色はなになの?
アーディティヤの中身はまだみたことないのよ。
無邪気に無垢に遠慮なく襲います。
急降下の攻撃には頭をしっかりまもって外套を翻して防ぐの。
狙いがつけにくくなると思うのよ。
正しいかみさまは信仰をあつめたりしないの。
レーシーみたいにほほえむだけでいいのよ。
他のかみさまにとられるとか、思った時点でニセモノなの。まけなのよ。
ディアボロスたちが突入経路に差し掛かると、すでに激しい風が吹き出していた。
トループス級アーディティヤ『キンナリー』による、『芭蕉扇』の威力だろう。
「悪いかみさまがいっぱいいるのよ。おしおきしないといけないのよ」
頭のベールを押えながら、レーシー・ツェペシ(籠の鳥・g07219)は都市のあるほうを睨む。『悪いかみさま』とは、善神も悪神も含めたすべてのアーディティヤを指す。
ハーリス・アルアビド(褪せる事を知らない愛・g04026)は、鍛えた足で大地を踏みしめて風力に耐えた。
「シュリーナガルを制圧すれば『悪神ディアボロス』の名が広まり、アーディティヤからより多くの信仰を奪えるでしょう。神を騙る者を下しながら自らも神を騙る事には思うところもありますが、これも使命と心得ます。まずは外縁を突破しましょう」
善だの悪だの事情は複雑だ。
これから都市部に入るのだから、『悪神』のフリはあとでいい。
「嵐を司り天候を操るセトよ、お力添えを」
エジプトの真なる神にむけて、ハーリスは信仰心を傾ける。
突風の防壁に押し戻されそうになりながら一歩ずつ進むと、やがてそれをつくっている者たちの姿がみえてきた。下半身は鳥で、地上より少し高い位置で羽ばたき、扇型のクロノ・オブジェクトをシュリーナガルの外にむけてあおいでくる。
「こんにちわ、レーシーなの」
8歳のかわいらしい吸血鬼の『奇蹟使い×サウンドソルジャー』が、スカートの端をつまんでカーテシーでご挨拶。
「わわっ! 風がつよいのよ。とばされたらこまるの」
その横を、挨拶抜きで駆けるハーリス。
逆風に脚力で抗い、強引に突貫する。無策無謀に思えてか、キンナリーたちはあおぎながらクスクス笑いだした。
(「無理に破ってもいいのですが、この後にも敵が控えています」)
祈りが通じたか、あるいは自身の能力か、ハーリスの背後から凍えるほどの冷たい風が吹き寄せてきた。『芭蕉扇』からのものと真っ向からぶつかり合う。
そして、ハーリスがセト神へと嘆願した風には雨粒が含まれており、ディアボロスたちの前で徐々に冷えて固まると、氷の壁となった。
一旦できた遮蔽物は、仲間の前進を助ける。
できるだけシュリーナガル寄りに積む必要があったので、多少の無理をしてでも走ったのだ。
レーシーも氷の壁を風除けとし、なおかつ体をできるだけ小さくして追いつく。吹き飛ばされないコツを掴んだらしい。ディアボロスの思わぬ接近に、キンナリーたちは笑うのをやめ、数体が急降下攻撃を仕掛けてきても、頭をしっかりまもって外套を翻し、防いだ。
鳥脚の爪は鋭い。
狙いがつけにくくなれば幸いだ。外套のすき間から敵の様子を伺ったおり、ハーリスの風によって後押しされ、レーシーは先手を取れた。
はためく、ベール。浮かび上がった身体がさらに小さく分かれる。
「踊るのよ 夜のはじまりなのね」
銀のリラの音色が、コウモリの群れへと姿を変えさせた。
キンナリーが音楽神の名であるかはともかく、『黒のアルペジオ』の襲撃を受けて、扇のあおぎはバラバラに乱れる。
レーシーが笑う番だ。
吸血鬼の眷属の群れから、幼い声が聞こえる。
「クスクス……。あなたの血の色はなになの? アーディティヤの中身はまだみたことないのよ」
無邪気に無垢に遠慮なく。
半鳥の羽根が、散っていく。
「正しいかみさまは信仰をあつめたりしないの。レーシーみたいにほほえむだけでいいのよ。他のかみさまにとられるとか、思った時点でニセモノなの。まけなのよ」
果たして、このあと『悪神』のふりができるものか、ハーリスはちょっとだけ思案顔になったものの。
都市部のまえに築かれた突風の防壁は、突破された。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【アイスクラフト】LV1が発生!
【飛翔】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!
幸坂・太陽
(トレインチケット)
シュリーナガルの内部に入り込むと、すぐに毘沙門天軍が迎撃に現れた。絶妙な配置だったと敵は考えるだろうが、ディアボロスにとっても予知通りの展開だ。
いっぽう、豊穣都市の民にしてみれば、駆け付けたトループス級『カバンダ』も街で暴れる悪神である。
防衛部隊などではない。
頭部がなく、腹に顔を備えた異形に恐れを抱きつつも、はやく去ってくれるようにと祈りを捧げている。
アレよりももっと恐ろしげに振る舞って、悪神ディアボロスを鎮める祈りに変えさせなければならないのだ。
「セリュカドさん、舞台と役者は揃いましたけども……」
幸坂・太陽(いつも心に太陽を・g00386)は仲間に小声で話しかけた。
「うん、わかってるよ、太陽くん。セリュもキツいこと言ったり、怖がらせたりってやらないから」
僅かに頷く、セリュカド・ネア(睡の錬金術師・g08767)。
ふたりとも悪神の演技に戸惑っている。
ほかの戦いではむしろ、一般人から目立たぬようにもしてきたのだ。
「とりあえず、普通に戦って強さだけ見せておきましょうか」
「そうする。敵の戦力を削っておけば、仲間の助けになるからねぇ」
セリュカドはちょっとでも怖そうに見えるように、『氷は削ぐ(コオリハソグ)』を使った。
巨大な氷鮫を生み出したのだ。
凍てつく牙が、カバンダに噛みつき、食い散らかす。
「眷属よ報せよ、脆弱なる定命の尽きる時が来たと。カド・ウース!」
詠唱も、まぁまぁ怖い。
カバンダが胸部の眼で睨みつけてくる呪詛よりも、判りやすいし。氷鮫が、その顔ごと敵の腹に牙を突きたて引き裂く。
太陽は、オーラで形成された腕、『皇術別位・操気煌腕』を展開する。
一般人にむけて、できるだけ多く、像がはっきりするように生やした。音も聞こえず、見えもしない光速拳では具合が悪いのだ。
「とはいえ、直接建造物を殴るとかしなければ超常の戦闘を想像させる様な痕跡は残らないと思います」
さて、どうするかと一呼吸おくと、カバンダのほうから踏み込んできた。
片手に持った重そうな盾をぶつけにくる。太陽にとっては幸いだ。
「助かりました。……『皇速・殲手観音(コウソク・センジュカンノン)』!」
印を組む。
無数の腕が舞うように動きだす。カバンダのシールドという、判りやすい破壊対象が現れてくれた。
いつもよりゆっくりめで、各々の拳がボコボコに殴り潰した。
多椀の異形に見えていればいいが。
善戦🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【建造物分解】LV1が発生!
【アイスクラフト】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【ダブル】LV1が発生!
レーシー・ツェペシ
まちのみなさま、こんにちわ。レーシーなのよ。
あくしんディアボロスのしとなのよ。
愛想良く住民にはご挨拶。
こんどは、こわーいお顔なの。
あくしん?らしくするって良くわからないのよ。
ねぇねぇ、どうしてそんなに目玉が大きいの?
どうしてそんなのお口が大きいの?
そうなの?
まるでレーシーが怖いからおそろしいお顔にしておびえてると思ったのよ。
ねぇ、ほんとうにおそろしいのはなんだと思うの?
クスクス笑いながら銀のリラを手に激しい曲を奏でパラドクスを発動。
吹き荒れる見えない礫がその身体を削ぎ、ミキサーにかけたみたいに、ぐちゃぐちゃにしちゃうのよ。
さあ、みせて。あなたのなかみ。
かみさまだって言うぐらいだもの、きっとキレイな色だと思うの。
クスクスクス…
あんまり暴れるからレーシーのドレスが返り血でよごれてしまったの。
あたらしいドレスを買わないとなのよ。
どうせなら美味しい血が欲しいのよ。
呪詛が生命力を奪うなら、その痛みにも微笑むのよ。
苦しくても笑顔で。
小さな女の子が無邪気に戦ってるだけでも悪神っぷりは見せれると思うの。
ハーリス・アルアビド
悪神の使徒に相応しい振る舞いと改めて考えるとこの場で出来るものは限られますね。住民の方々は数日肉を食べられないかもしれませんが。
豊穣の神にして軍神たるセベクよ、お力添えを。あらゆるものを切り裂く恐るべき牙の力をお授け下さい。
これから恐ろしい光景を見るであろう人々にせめて幸運を祈りましょう
より強く鋭く地を駆け肉を抉るために両足を獣のものへと【肉体改造】を施します。【残像】を生み出す速度と【忍び足】の緩急を作ります。
こちらの攻撃のタイミングと間合いを的確に読ませぬようにしながら動き回り、攻撃しようとすれば離れ、様子見をしようとすれば急接近して裂いていくといったあえて決定打を出さぬ動きで振り回してしまいましょう。獲物が弱るまでなぶるように。
敵が業を煮やして突撃しようとすれば【神速反応】を用いて死角に回り込み【セベクへの請願】による牙を必要以上に深く突き立て噛み砕き、更に踏み込み切断します。ここまでやる必要はないのですか、見る者に衝撃を与えねばなりませんから。
ハーリス・アルアビド(褪せる事を知らない愛・g04026)も戦闘に加わったものの。
「悪神の使徒に相応しい振る舞いと改めて考えると……この場で出来るものは限られますね」
「あくしん? らしくするって良くわからないのよ」
やはり、レーシー・ツェペシ(籠の鳥・g07219)もそう言い、皆が苦慮しているようだ。
インド神話の怪物の名をもつアーディティヤは、ただ戦うだけで人々から怖れられている。レーシーは、開き直ったともとれるやり方で挑んだ。
「まちのみなさま、こんにちわ。レーシーなのよ。あくしんディアボロスのしとなのよ」
愛想良く挨拶する。
直接的に名乗った。
小さな女の子は次に、トループス級『カバンダ』へと声をかける。
「こわーいお顔なの」
敵には頭部がないから、胴体についているもののことだ。胸の位置の目が、ぎょろりとレーシーを睨みつける。住民たちは震えながらも、女の子の身を案じた。いたずらでは済まされない。
「ねぇねぇ、どうしてそんなに目玉が大きいの? どうしてそんなにお口が大きいの?」
無邪気な問いが続く。
この間も、カバンダの『デスグランス』によって、目から呪詛が注ぎ込まれている。生命を奪いさる視線にレーシーは耐え、痛みや苦しみがあっても笑顔を維持した。
「目玉が大きいのはなァ!」
腹の口がしゃべった。
「見るだけで殺す。そんで、大きい口で丸飲みにしてやるッ!」
「そうなの?」
キョトンとした表情をつくった。
「まるでレーシーが怖いからおそろしいお顔にしておびえてると思ったのよ。ねぇ、ほんとうにおそろしいのはなんだと思うの?」
クスクスと笑いだし、銀のリラを手に激しい曲を奏でる。
無頭の怪物の言ったことが本当なら、女の子はとっくに食われているはずだ。元気に演奏していられるのは、ひょっとして女の子の言葉が本当なのではないか。都市の住民にはそう思えてきて、互いに顔を見合わせた。
彼らのためにハーリスは呟く。
「数日肉を食べられないかもしれませんが……」
恐ろしい光景を見るであろう人々にせめて幸運を。
そして、祈った。
「豊穣の神にして軍神たるセベクよ、お力添えを。あらゆるものを切り裂く恐るべき牙の力をお授け下さい」
『セベクへの請願』よりさきに、レーシーの『輝くテンペストーソ』が完成した。
突然に、カバンダの眼球から血が吹き出す。
吹き荒れる見えない礫がその身体を削ぎ、ミキサーにかけたように、アーディティヤの身体をぐちゃぐちゃにした。
何が起こったのか、住民にはわかっていないが。
「さあ、みせて。あなたのなかみ。かみさまだって言うぐらいだもの、きっとキレイな色だと思うの」
レーシーがそう言ってリラを奏でると、トループス級は順番に血を吹いて解体される。
「クスクスクス……あんまり暴れるから」
ドレスに返り血を浴びても笑っている女の子に、人々はそろそろと距離を取り始めた。
仲間をやられたカバンダは、盾を構えて突っ込んでくる。
「見る者に衝撃を与えねばなりませんから」
ハーリスは鰐の如き力を授かる。
加えて神速反応とより強く地を駆ける足とで、シールドコンバットの脇へと回り込んだ。怪物の青い肌に牙を深く突き立てて、盾を支える腕を噛み砕く。
ガランと音を立てて地面に転がった金属盾には、それを握る怪物の片腕がついたままになっていた。
「ひいいッ!」
悲鳴をあげたのは一般人だ。逃げるのではなく、頭を伏せて何事か唱えている。
「あ、悪神を……」
「喰ってやがる!」
立ち尽くす者たちもいた。
動き回って、次々と噛みつくハーリス。カバンダが押してくれば、引いてかわし、部位を抉る。攻撃目標を捉えようと様子をみたものには、急接近して噛みちぎった。
勝つだけならここまでする必要はない。
と、ハーリス自身が判っている戦いかただ。最後の一体には強化した足を止めて、弱って動けなくなるまでなぶった。
切断した上半身を、吐き捨てる。
「あたらしいドレスを買わないとなのよ。どうせなら美味しい血が欲しいのよ」
残骸をひとまわりする、レーシー。
小さな女の子が無邪気に戦っているだけでも悪神っぷりは見せられる、という発想はひとまず成功したようだ。
トループス級との戦闘が終わっても、人々のほとんどは跪いたままである。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【土壌改良】LV1が発生!
【神速反応】LV1が発生!
効果2【ロストエナジー】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!
さて、ここからさらに『悪神ディアボロス』としての演説をせねばならない。
またちょっと戸惑っていると、先んじて空から声が降ってきた。
「笑顔の先にあるもの、慈しみを与えてくれるもの。人それを、善神と呼ぶ!」
赤毛の優男が翼を羽ばたかせて現れる。
天空寺院から、つまりは『吉祥天ラクシュミ』からの使者だ。
カドレクス・フェニカルス(ベドグレインの魔人・g03110)は顎をしゃくるようにして見上げる。
「あぁ~ん? 誰だ、貴様は?」
不機嫌そうに、眼鏡をかけ直した。
シュリーナガルの街路に立つなかで、一番高そうな建物のてっぺんに乗る、アヴァタール級アーディティヤ。しかも、逆光になるように配慮されている。
「おまえたちに名乗る名はない!」
「ふざけんなよ、じゃあデカい口叩いてんじゃねぇ。気に入らねぇな!」
本当に気分を害していそうだが、カドレクスの態度は悪神っぽくはある。
住民たちは伏せたままなので、普通に戦っていい。ただし『演説』は、敵の戦力を削ぐための大事な手段なので、アヴァタール級と戦いながら、撃破前までに行うことになりそうだ。
「金翅鳥『迦楼羅王』よ、よく聞くがよい」
相手の主張へのカウンターか、フルルズン・イスルーン(ザ・ゴーレムクラフター・g00240)は名指しで呼ぶ。
「お前が出番を早めたからさ。こっちも削っておくことにした! 勇敢なる~……」
『メイデン・ゴーレム(クリン・スパーン・ブリナー)』の召喚呪文を唱えはじめる。
『迦楼羅王』は屋根から飛び立ち、翼での扇ぎで炎混じりの風を吹かせてきた。
「かるらっ! ぼぉーふぅーえぇーん!」
「技に名前が入ってんじゃねぇか、結局! あと、貴様も突風攻撃で壁のやつらとかぶってんぞ!」
カドレクスは皮肉を言いながら、飛ばされないように眼鏡をおさえる。
するとレンズの奥に、知的な輝きが。
「俺はキングアーサー出身、対竜魔術師カドレクス。参戦する!」
その魔法は幻影術。
存在を否定されたかつての『英雄』を、己の傍らに再現する。
「汝は幻霊。怒れる幻影。無念に応え共鳴し、我の敵を滅殺する者なり。……『幻霊無限刃(レギオンファントム)』!」
騎士が、賢者が、聖職者たちが。
剣を、炎を、祈りの力を振るい、飛び回る『善神』にむかって打ち据えた。
『迦楼羅暴風焔』は、フルルズンが召喚したしもべによって防がれる。
盾を持つ女性型のゴーレムだ。
「やはり盾は乙女が持ってこそ。……演説は、誰かに任せた。ボクはゴーレムクラフターなので」
焔に耐え、幻影の英雄たちが戦っているいまが、チャンスかもしれない。
善戦🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【プラチナチケット】LV1が発生!
【防空体制】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV2になった!
ナティシャ・ナーガ
皆さん、ご覧になりましたか私達の力を
一使徒である私など他の使徒の方に比べ貧弱ですが、ラクシュミのような腰抜けの弱い神の使いであればこの通り簡単に片づけられます。
知っていますか。ラクシュミは私達ディアボロスを恐れて、逃げ出そうとしているのですよ。
貴方がたを見捨てて、尻尾を撒いてみっともなく。そんな神が真に神なのでしょうか?
考えてみてください。ラクシュミが飽食だけを与え、貴方がたを堕落させ食べ物や働くことの大切さを忘れさせたから、この事態になったのです。
ですがご安心ください。貴方がたが心を入れ替え日々を大切に暮らすよう変われば、ディアボロスがこの街を災いから護りましょう。
変わらずラクシュミを信じ怠惰に生きようというのでしたら、わかっていますよね。
笑顔で話しかけながら、ガーンディーヴァを弓の形状に戻して見せます。
矢を番えることはありませんが、先程の戦闘を見ていれば、武器を手にした意味は伝わるでしょう。
真に強いものに頼ることは間違いではありません。
「皆さん、ご覧になりましたか、私達の力を」
ナティシャ・ナーガ(星詠みの巫女・g11415)が、ひれ伏している人々へと語りだす。
「一使徒である私など他の使徒の方に比べ貧弱ですが、ラクシュミのような腰抜けの弱い神の使いであればこの通り簡単に片づけられます」
実際には、迦楼羅と戦闘中だ。
住民のなかには、こっそりと顔をあげてそれに気付くものもでてきた。
「あぁ。ラクシュミ様の使いが、助けにきているぞ。悪神ディアボロスのものと戦っておられる!」
善神に祈りが通じたのならば、ここに留まって悪神を畏れる必要もない。
続けて何人かが立ち上がり、後退りをはじめる。
「知っていますか。ラクシュミは私達ディアボロスを恐れて、逃げ出そうとしているのですよ」
制する、ナティシャ。
見れば美しい女性の姿だ。滑らかな薄絹をまとい、神々しい金の装身具を身につけている。悪神の使徒とは思えない。
優しい笑みを浮かべて、諭しにくる。
「貴方がたを見捨てて、尻尾を撒いてみっともなく。そんな神が真に神なのでしょうか? 考えてみてください。ラクシュミが飽食だけを与え、貴方がたを堕落させ食べ物や働くことの大切さを忘れさせたから、この事態になったのです」
「そ、それは……」
去ろうとした者は再び膝をつき、伏せていた者は顔をあげ、ナティシャの話を聞き始めた。
ただ、住民たちのあいだでも反応はまちまちだ。
戸惑う顔も多い。
人々が交わす、囁き合いの中身までは聞こえないものの、疑問はひとつである。
はたして、ナティシャは善なのか悪なのか。
「ですがご安心ください。貴方がたが心を入れ替え、日々を大切に暮らすよう変われば、ディアボロスがこの街を災いから護りましょう」
あぁ、悪神ではなかった。
ラクシュミとの関係はわからないが、シュリーナガルの新たな護り神として、豊穣都市はこれからも安泰……。
などと住民たちの顔が緩んだところで、美女の装身具のひとつが弓に変化する。
矢こそ番えていないが、魔力の武器『ガーンディーヴァ』を携えたまま、ナティシャは笑顔で言った。
「変わらずラクシュミを信じ怠惰に生きようというのでしたら、……わかっていますよね」
皆が一様に戦慄した。
やっぱり、悪神だ。カバンダにしたように、笑いながら残酷な仕打ちをするに違いない。
額を地面にこすり付け、祈りの言葉を並べ、あるいはブルブルと震えて、赦しを請う。
悪のアピールはなされて、ラクシュミへの挑発も十分だろう。
(「真に強いものに頼ることは間違いではありません」)
ナティシャは視線を空へと移した。あとは、迦楼羅との決着だ。
超成功🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【未来予測】LV1が発生!
効果2【先行率アップ】がLV2になった!
レーシー・ツェペシ
逃げちゃおうとするなんてラクシュミさんは酷いのよ。
レーシーが悪いかみさまはやっつけてあげるの。
さあいらっしゃいなのよ。大きな大きなトリさん。
レーシーがあなたの中身を全部あばいてあげるのよ。
ゴーレムさんも英雄さんもみんなすごいの。レーシーも負けてられないの。
クスクス。さあ、派手なトリさん。レーシーにあなたの中身をみせて。
まっかな、まっかな、最後の一滴まで、ぜーんぶみせるのよ。
銀のリラで黒のアルペジオを奏でてコウモリへと姿を変え襲撃するのよ。
アーディテヤの血はおいしいのかしら。
強風が吹いて来てもレーシーは負けないのよ。
トリさんの足に捕まってもリラを奏でてまたコウモリになって襲って反撃するの。
レーシーを捕まえてる足を切っちゃうのよ。
戦い終わったら街の人にごあいさつ。
お騒がせしたのよ。これからはディアボロスを信じるといいのよ。
ハーリス・アルアビド
真にラクシュミが人々を守る善なるものであれば、我等ディアボロスの使徒はこの場にいません。
さあ、顔を上げ目を開きなさい。あなた方が信じた善なるものが如何に無力か、真に信じるべきはどちらかを思い知るのです。
…煽りはこのくらいでよいでしょうか?
流石に苦しくなってきました。演技が見破られぬ内に片付けねば。
セベクよ、再びのお力添えを。祈りと共に【精神集中】を行い敵の攻撃に惑わされぬよう心構えをしておきましょう。
肉体改造はそのままに、獣の足でより強く鋭く地を捉え【残像】を生み出す速度で敵との間合いを詰めます。
音を用いた攻撃では躱す事も向けらる方向を誘導する事も難しい。ならばあえて真正面から突貫します。
【残像】に意識を誘導し死角からの不意打ちを狙うと見せかけ【神速反応】を加えた【セベクへの請願】を叩き込みます。
「ゴーレムさんも英雄さんもみんなすごいの。レーシーも負けてられないの」
銀のリラを抱える、レーシー・ツェペシ(籠の鳥・g07219)。
「さあいらっしゃいなのよ。大きな大きなトリさん。レーシーがあなたの中身を全部あばいてあげるのよ」
「真にラクシュミが人々を守る善なるものであれば、我等ディアボロスの使徒はこの場にいません。さあ、顔を上げ、目を開きなさい。あなた方が信じた善なるものが如何に無力か、真に信じるべきはどちらかを思い知るのです」
ハーリス・アルアビド(褪せる事を知らない愛・g04026)の言葉に住民たちは従い、畏れ敬った。
(「……煽りはこのくらいでよいでしょうか? 流石に苦しくなってきました。演技が見破られぬ内に片付けねば」)
冷や汗をかきつつ、ハーリスは自分の信仰に還る。
セベクよ、再びのお力添えを、と。
この祈りが、敵の精神攻撃に惑わされぬ、集中力を生み出す。
被っているとカドレクスが指摘したように、アヴァタール級金翅鳥『迦楼羅王』は、翼を広げて強風を巻き起こしてきた。レーシーはもう慣れっこで、『黒のアルペジオ』からコウモリの群れへと姿を変え、風をかわして敵の頭上にでる。
アヴァタール級の隅々に牙をたてた。
「クスクス。さあ、派手なトリさん。レーシーにあなたの中身をみせて。まっかな、まっかな、最後の一滴まで、ぜーんぶみせるのよ」
声はひとつだが、相手は群れ。
「ど、どこだ! 姿を現わせ!」
もがく迦楼羅王の高度は、どんどん落ちていく。
風力も弱まり、ハーリスは駆けた。変化した足でより強く鋭く地を捉え、残像を生み出す速度で間合いを詰める。
ひとしきり血を吸ったが、美味しいかどうかはよく分からない。
レーシーのコウモリは黒い霧となり、離れた場所に元の姿で実体化した。
「いたな! ディアボロスめ、正義の一撃を受けよ。……かるらっ! せぇんこぉー!」
脚の爪が、幼い少女の姿を捕らえる。
地上に叩きつけると、ハーリスのほうを向いた。
「うけよ! オレの笛の音」
『三毒蛇の調べ』を鳴らす。聞いた者に蛇や虫を感じさせ、体の中から襲われるような恐怖を味あわせてくるのだ。
「音を用いた攻撃では、躱す事も向けられる方向を誘導する事も難しい。……ならばあえて」
先の集中力だ。
「真正面から突貫します」
「レーシーは負けないのよ」
笛の音を邪魔するように、敵の足元でリラを奏でる。再びコウモリとなり、捕まえている鳥脚を切り裂いた。
「ぐぅッ! こしゃくな……しまった、笛が中断して」
「『セベクへの請願(セベクヘノセイガン)』!」
この依頼の中で、ハーリスの速度がもっとも上がった瞬間だった。象徴である鰐の如き力を授かり、『迦楼羅王』の身体をかみ砕く。
騒がしいアーディティヤだったが、吉祥天ラクシュミの使いは一言もなく滅びた。
それほどまでにハーリスが、はやかったのだ。
「お騒がせしたのよ。これからはディアボロスを信じるといいのよ」
戦いが終わり、レーシーは街の人にごあいさつ。
ハーリスは冷や汗をかいて、はやく帰りたいと願う。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】がLV2になった!
【神速反応】がLV2になった!
効果2【アヴォイド】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV3になった!