阿修羅王軍迎撃戦(モヘンジョダロ)

 モヘンジョダロの巨大ガネーシャ像を攻略、ファロスの光の破壊を成功させる事が出来ました。
 攻略旅団からは、ファロスの光をカーリーに敢えて回収させて、それを利用して『邪仙境式天空寺院』に乗り込む作戦も提案されていたが、確実にファロスの光を破壊する方針も堅実で良い作戦だっただろう。
 モヘンジョダロには、エネルギー補給と改修を終えた『ミウ・ウル』も到着し、リグ・ヴェーダ本国に突入する準備が整ったようだ。

 しかし、それをアーディティヤが黙ってみているという事は無く、ジェネラル級アーディティヤ『妄執の阿修羅王』が、大軍勢を引き連れて、モヘンジョダロ攻略に向かっている事が判明した。
 この軍勢を迎撃し、モヘンジョダロを守りつつ、妄執の阿修羅王の撃退を目指してほしい。

!特殊ルール!
 妄執の阿修羅王の軍勢とモヘンジョダロまでの距離を『24』とします。
 妄執の阿修羅王の軍勢は1か月に『24』進む為、一か月後にはモヘンジョダロに入城してしまうでしょう。
 『阿修羅王軍迎撃戦(モヘンジョダロ)』のシナリオを1つ成功させる事で、軍勢が進む距離を『2』減らす事が出来ます。
 また、シナリオの選択肢である『遅滞戦術』を成功させると、軍勢が進む距離を、更に『1』減少させる事が出来ます。

 阿修羅王の進軍経過は毎月『13日』に計算され、その時点で進んだ距離が『24』を越えていれば、モヘンジョダロに入城されてしまいます。
 25年2月13日の計算後に、モヘンジョダロに入城されていなかった場合、妄執の阿修羅王を撃退(或いは撃破)する作戦が実行可能になります。
 なお、この事件は攻略期限の延長が行えません。

妄執の阿修羅王

色香と亜人(作者 凪未宇
2


#蛇亀宇宙リグ・ヴェーダ  #阿修羅王軍迎撃戦(モヘンジョダロ)  #モヘンジョダロ  #妄執の阿修羅王  #④受付中 


タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#蛇亀宇宙リグ・ヴェーダ
🔒
#阿修羅王軍迎撃戦(モヘンジョダロ)
🔒
#モヘンジョダロ
🔒
#妄執の阿修羅王
#④受付中


0



 爆音を轟かせ、『邪仙境式天空寺院』が揺らぎ『カーリー』は慌てて寺院の外へと姿を現した。
 何事かと焦りを見せるも、巻き上がる噴煙の向こうに揺らぐ影と更に上空に浮かぶ天空寺院に、カーリーはあからさまに眉をしかめた。
「カーリー、お前は一体何をしていた! 亜人の軍勢を組織しファロスの光を持ちかえるという重大な任務、失敗するとは、なんたる失態か!」
 空気を震わす怒声を発しながら、『妄執の阿修羅王』が悠然と立ち上がる。
「阿修羅王か、相変わらず暑苦しい。リグ・ヴェーダに亜人などという汚物は必要ない。それが理解できぬのか?」
「できぬわ! 我が配下として迎えた亜人は、その武でもって良き働きをしておるのだ。所詮は、女子供、お前如きが、亜人を語るな!」
「女子供とは、聞き捨てならんな。阿修羅王、ここで雌雄を決するか?」
 カーリーは阿修羅王の言葉に刃を抜いた。
「出来もせぬ事をほざく。だが、雌雄を決するというのには賛成だ」
 余程カーリーを軽視しているのか、阿修羅王は見下すように言葉を続ける。
 カーリーが逃げる原因となったディアボロスを撃破すれば、どちらが優れているかは一目瞭然だと。
「貴様はこの俺がディアボロスを殺し尽くす所を、指をくわえてみてるのだな。ぐわぁはっはっは!」
 勝ち誇るように笑う阿修羅王を、カーリーはゴミでも見るかのような眼差しで睨み返しているのえあった。

 モヘンジョダロの黄金のガネーシャ像を制圧し、ファロスの光の破壊に成功したと神剣・雷皇(神成る雷・g11471)は、嬉しそうに報告する。
「カーリーが『邪仙境式天空寺院』ごと撤退してくれたので、モヘンジョダロをディアボロスの拠点とする事も出来た。更に、回収とエネルギー補給を終えた、ミウ・ウルもモヘンジョダロに到着したぞ」
 これでリグ・ヴェーダ本国への侵攻の準備が整ったといえるだろう。
 モヘンジョダロからインド方面へは、平地が多く、タール砂漠も広がっているので、ミウ・ウルの力を最大限に発揮する事も可能だろう。
「だが相手も馬鹿じゃない。今度はジェネラル級アーディティヤ『妄執の阿修羅王』が、大軍勢を率いて、モヘンジョダロに迫っているようだ」
 この大軍勢を迎え撃ち、モヘンジョダロを防衛しつつ、インド方面への侵攻作戦に繋げて欲しい。

 阿修羅王の軍勢の指揮官はアーディティヤだが、大半は亜人の軍勢であるようだ。
「凄いことにこの部隊の亜人は、イスカンダルとの戦争で捕縛された奴らで厳しい訓練を施した精鋭部隊らしい」
 精鋭部隊の亜人とはいったい。
「簡単に言うと、この亜人は士気が高くて、命令に忠実に従う規律正しい軍団で、兵法を用いたり連携できるような練度があるらしいな」
 この軍勢と相対し、モヘンジョダロに向かう敵の動きを遅らせつつ、侵攻して来る軍勢を撃破を行って欲しい。
「確かに油断ならない亜人だが、実は穴がある」
 どうやらこの阿修羅王の鍛え方は『女性と接触させずに厳しい訓練を行う』事で達成したらしく、要は禁欲の賜物らしい。
「だけど亜人は亜人。残念ながら奴らは本能には抗えないようだ」
 つまり亜人の本能に訴えかけるような女性を目の前にチラつかせれば、彼らを突き崩すのは容易いようだ。
「ずっと禁欲してたので女にはかなり弱いらしいが、鍛えた成果か女装した男性などの色香に迷う事は無いらしい」
 その辺りは本能とはいえ、強くなったのだろう。

 阿修羅王の軍勢は、戦争で捕えた亜人の中で矯正可能な若い個体を徹底的に訓練して軍団としたようだ。
「2か月間防衛に成功すれば、阿修羅王を撃退する作戦が実行可能だ。更に良い作戦があれば、ここで阿修羅王を撃破する事も可能になるかもしれない」
 もし、何か良い作戦を思いついた場合は、攻略旅団などで提案して欲しいと言い雷皇は幸運を祈るのであった。

 見事な隊列を組んだ『亜人剣闘士』の部隊が、『提婆達多』に率いられモヘンジョダロを目指し進軍している。
「全くいい迷惑だよなぁ。ま、カーリー様の尻拭いをすれば阿修羅王様の為にもなるから仕方ねぇけどよぉ」
「その通りです」
「さっさと行って、ディアボロスの奴らぶっ殺して帰るぞ」
「承知いたしました」
 乱暴な口調でまくしたてる提婆達多に対し、剣闘士は隊列も乱さず彼の言葉に丁寧に応じている。
「隊列を乱すんじゃねぇぞ。俺の部隊が最初に到着してやろうじゃねぇか。行くぞ野郎共」
 提婆達多の掛け声に野太い嘶きで応え、彼らはザッザッザッザッと足並みを揃え先を急ぐのであった。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【水源】
1
周囲に、清らかな川の流れを出現させる。この川からは、10秒間に「効果LVトン」の飲用可能な水をくみ上げる事が出来る。
【現の夢】
2
周囲に眠りを誘う歌声が流れ、通常の生物は全て夢現の状態となり、直近の「効果LV×1時間」までの現実に起きた現実を夢だと思い込む。
【エアライド】
1
周囲が、ディアボロスが、空中で効果LV回までジャンプできる世界に変わる。地形に関わらず最適な移動経路を見出す事ができる。
【トラップ生成】
1
ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の空間を、非殺傷性の罠が隠された罠地帯に変化させる。罠の種類は、自由に指定できる。
【光学迷彩】
1
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【完全視界】
1
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【口福の伝道者】
1
周囲が、ディアボロスが食事を摂ると、同じ食事が食器と共に最大「効果LV×400人前」まで出現する世界に変わる。
【クリーニング】
1
周囲が清潔を望む世界となり、ディアボロスから「効果LV×300m半径内」の建造物や物品が、自動的に洗浄殺菌され、清潔な状態になる。
【防衛ライン】
1
戦場が、ディアボロスが地面や床に幅10cm、長さ「効果LV×10m」の白い直線を出現させられる世界に変わる。敵はこの直線を突破できず、上空を飛び越える場合、最低「効果LV」分を要する。直線は戦場で最初に出現した1本のみ有効。

効果2

【能力値アップ】LV1 / 【命中アップ】LV1 / 【ダメージアップ】LV1 / 【ガードアップ】LV1 / 【凌駕率アップ】LV1 / 【反撃アップ】LV1 / 【ドレイン】LV3 / 【アヴォイド】LV1

●マスターより

凪未宇
皆様こんにちは、凪です。
蛇亀宇宙リグ・ヴェーダにて、モヘンジョダロへ侵攻する阿修羅王の部隊を撃退してください。

執筆順は、①②>③④となります。

②お色気作戦を亜人に仕掛けてください。
女性PCの参加で成功できます。表現NGがありましたら記載ください。

!特殊ルール!
阿修羅王の軍勢とモヘンジョダロまでの距離を『24』とします。
阿修羅王の軍勢は1か月に『24』進む為、一か月後にはモヘンジョダロに入城してしまうでしょう。
『阿修羅王軍迎撃戦(モヘンジョダロ)』のシナリオを1つ成功させる事で、軍勢が進む距離を『2』減らす事が出来ます。
また、シナリオの選択肢である『遅滞戦術』を成功させると、軍勢が進む距離を、更に『1』減少させる事が出来ます。

※技能はLVが高くとも特別な効果は得られません。
例)×【氷雪使い】で足元を凍結させ、滑らせる。→発動しない。描写されません。
  ○氷雪系のパラドクスで攻撃し、足元を凍結させ、滑らせる。
※どんな台詞や心情で参加しているのか、キャラらしさを多く書いてあると嬉しいです。

作業日や状況等は、タグやマスターページにてご確認くださいませ。
それでは、皆様のプレイングお待ちしております。
80

このシナリオは完結しました。


『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。


発言期間は終了しました。


リプレイ


大澄・蓮
わぁ、阿修羅王かぁ…日本でも馴染みある名前だね
すっごく暑苦しい感じのジェネラルなんだな
雌雄を決するって…男神と女神だから、そこは既に決まってる気がするんだけど。
予知の二人に突っ込めないのが残念

で、配下がモヘンジョダロに攻め入ってこようとしてる、と。
なるほどー
って、ヤバいじゃん?

これは足止めしないとね
電車はきっと敵の進行方向付近に着くはず
さくっと辺りを見回して、潜める場所をさがそう
手頃な迷彩服やヘルメットとかで、身をかくせるといいな

ちょっとサバゲーみたいだね
俺はやったことないけど、前に嵌まってる友達居たな
なんて暢気に考えながら、敵を待つ

敵が近づいたら、すかさずパラドクスの蓮華狂咲で敵を底なし沼に沈めるよ
ちょっとは驚いて足を止めてくれるかな?

アドリブや連携は◎
なんとも緊張感に欠ける現代人


●勇猛な部隊
 ザッザッザツザッ。
 鎧で武装した『亜人剣闘士』が隊列をなし進攻していく。
 それが亜人だと知っていても、かなり鍛え上げられた部隊だというのは遠目から見ただけでも分かる。
 一糸乱れぬ行軍に、隙の無い振る舞いは種族を間違えたかと思うほどだ。
「わぁ、阿修羅王かぁ……日本でも馴染みある名前だね」
 何だか、すっごく暑苦しい感じのジェネラルなんだななんて大澄・蓮(諸行無常・g09335)は予知を思い出す。
 雌雄を決するって……余程仲が悪いのだろうか。戦って決着をつけると言うほどなのだから。
 男神と女神だから、そこは既に決まってる気がするんだけど。勝手に決着はつけてくれと、思いながら蓮は視線を部隊へ戻す。
「で、配下がモヘンジョダロに攻め入ってこようとしてる、と。なるほどー」
 指揮官である『提婆達多』の周囲を剣闘士が固め、モヘンジョダロへ至ろうと勇ましく突き進んでいる。
「って、ヤバいじゃん? これは足止めしないとね」
 少しでも先行するよう高い草や岩の影に隠れながら、土色の迷彩服を来た蓮は狙いを定める。
「ちょっとサバゲーみたいだね」
 俺はやったことないけど、前に嵌まってる友達居たな。
 その友達はどんなことを話していただろうかと、暢気に考えながら狙いを定める。
 大がかりな戦術はできないが、驚かせて足止めをするだけでも。
「華に包まれ水面の底へ」
 敵部隊の進行を止めるように、蓮華が咲き乱れ底なし沼へと引き込み剣闘士は足を止める。
「敵襲か!」
「提婆達多様を護れ、敵は近くに潜んでいるぞ!」
 パラドクスの発動した方向で、蓮の位置は亜人に察知されているはずだ。
 敵が攻撃へと転ずる前に、更に他の作戦を行うのであれば今のうちだろう。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【水源】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!

ジズ・ユルドゥルム
はぁ…(溜息)
…嫁入り前の若い娘達を、亜人の視線に晒すのはいたたまれない
色気のことはよく分からんが、やるだけやってみるか

最終人類史では、お色気作戦とやらには風呂を用いるのが伝統らしい
それにならうとしよう

現地風の服に着替え、【水源】を使って水をかぶり
びしょ濡れになって「水浴びした直後」を装っておく
その状態で、軍勢から適度に離れた低木などの遮蔽物の陰から、亜人に声をかける

お色気有識者の友人にもらったメモによると…
『褒める、弱い振りをして微笑む、おだてる』が大事、と
ふむ、勉強になる

亜人ど……強そうな戦士の方々、お助け下さい
水浴びをしていたら、誰かに服を盗まれてしまい困っています
どうか一緒に探してはくれませんか
最初に見つけてくれた方には、お礼になんでもいたしましょう

と言いつつ、諸肌を脱いだ背中だけを遮蔽から出して見せ
振り向きながらできるだけ困り果てた風に笑ってみせる

あるいは…あなた方の誰かが、私の服をお持ちではありませんか?

と、撤退する前に付け加え
抜け駆けの不信と競争心で奴らの連携を乱してやろう


●勇猛(?)な部隊
 敵襲だと、周囲を警戒していた『亜人剣闘士』らが次々と動きを止め、一点に釘付けになっていた。
「あぁん? てめぇら、何、固まってやがんだ!」
 しっかり俺を護り動きやがれと、『提婆達多』が声を荒げるも、剣闘士は置物か何かのように凍り付いたかと思えば、僅かに震えている。
 しかもまるで馬のように鼻息が荒い、いや山羊なんだが。
 その視線の先では、濡れ髪に一糸まとわぬ褐色の美背中が露わに、青々と茂るジュートの合間から覗いており。
 本当に困り果てた表情を、ジズ・ユルドゥルム(砂上の轍・g02140)が浮かべていた。
「ぜ、全裸の女だー!!!!!!」
 抑えていた何かの歯止めが切れたかのように、剣闘士らは心の底から歓喜を叫んだ。

 とある数年間山ごもりで俗世から隔絶されていた僧が言っていた。
 私は手紙の『お元気ですか』の文字だけでも、興奮できますと……。

 何故、ジズがこの方法を用いたかと言うと、全ては友人のメモから始まった。
「はぁ……」
 どこまでも深い溜息がジズの口から零れた。
 もそもそと微妙な心境で、現地民に馴染む服に着替えながらジズは亜人どもめと思う。
 嫁入り前の若い娘達を、亜人の視線に晒すのはいたたまれないと、一肌脱いだわけだが。
 やるだけやってみるかと、挑むことを決めたわけだが、まさか本当に脱ぐはめになるとは始めは思いもよらなかった事だろう。
「最終人類史では、お色気作戦とやらには風呂を用いるのが伝統らしい。それにならうとしよう」
 色気のことはよく分からんが、とかなんとか……。
 何処かの時代劇のくノ一でも見たのだろうか。
 だが、さすがに亜人の前で風呂に入るわけにもいかない。
 誰かお色気の有識者は……と、アドバイスを求めたところ、武器商人だった友人が快く教えてくれたメモを確認する。
 酔ったふりを……とか、寝室に連れ込まれたら……とかあったが、さすがに亜人相手にそれは出来ないので大事なとこだけ抜粋。
「えーと、『褒める、弱い振りをして微笑む、おだてる』が大事、と
ふむ、勉強になる」
 もしかすると友人ほど艶のある女性なら、亜人相手でも朝まで酒を飲んで、小粋なトークをしながら酔い潰せるかもしれないが、ジズはそういうタイプではない。
 もしジズがそんなことをしたら、色んな者が心配しそうだ。
 そうして悩んだジズは本作戦に参加するにあたり、いくつかのアイディアを採用し挑んだのだ。
 近くの泉で全身をびしょ濡れにし、水浴びをした直後のような姿になると仲間が足止めしてくれた地点へと急ぎ、ジズは身体が隠せる背の高いジュートの茂みに身を隠し。覚悟を決めると服を脱いだ。
 脱いだと言っても全裸ではない。
 上半身だけで、ちゃんと腕や手でガードし意を決し、敵へとその身を晒し冒頭の状況へと戻るのであった。
「亜人ど……強そうな戦士の方々、お助け下さい。水浴びをしていたら、誰かに服を盗まれてしまい困っています」
「裸……女が裸でやって来た、だと……」
「何てうまそうな、いい匂いが漂ってきそうだ」
 女だ女だと飢える獣のように目をぎらつかせ、鼻息荒くジリジリと距離を詰めていく。
 適度に離れているとはいえ、非情に危険を感じる雰囲気だ。
 だが、ここまで仕掛けたのだから最後までやり遂げよう。
「戦士さま、どうか一緒に探してはくれませんか。最初に見つけてくれた方には、お礼になんでもいたしましょう」
「何でも!?」
「やりたい放題」
 それ以外にも聞くに堪えない卑猥なことを口走られた気もするが、もう少しだけ我慢だ。
 剣闘士共には勿体ないぐらいセミヌードを、ジズはジュートの茂みの合間からチラつかせ誘う。
「あるいは……あなた方の誰かが、私の服をお持ちではありませんか?」
 そんな困ったような恥ずかしそうな表情を見せ、姿を影に隠せば剣闘士らの心は鷲掴み。
「けっこう胸あったな、あれは嘗め心地良さそうだ」
「まさか兄貴、こっそり女の下着を隠していたのか?」
「俺はやってない。俺なら下着なんて盗まず、その場で頂くに決まっているだろうが!」
「誰があの女を捕まえたとしても、俺らは兄弟だ順番に全員で可愛がってやればいい」
 溜め込んでいた何かが吹っ飛んだ剣闘士共は、止めようとする提婆達多の静止を振り切り、我先にとジュート畑へとバラバラに進みだす。
 ここからは、誰が一番最初にジズを好きにするかという争いになったようだ。
 役目を忘れたように、剣闘士らは欲望塗れの表情を浮かべるのであった。
🎖️🎖️🎖️🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!

ジズ・ユルドゥルム
誰が全裸だ誰が!!!半裸だ!!
まったく人を露出狂みたいに…。
…半裸も十分露出狂なのではという疑問はいったん置いておこう。

ともかく、これで亜人達はいつもの烏合の衆だ(着衣を整え、戦面を着ける)
助言をくれた友人に感謝しなければ。…空に赤髪姿が浮かんで見える気がする。

亜人達が背の高い草むらの中に入ってくるなら好都合だ。
【完全視界】を使用。見通しの悪いジュート畑の中で、視界において有利を取る。
巻き込める数(対象数)の少ないパラドクスではあるが、敵がバラバラに進んでいる状況を利用し、
離れ離れでお互い補え合えずにいる亜人を、1体1体を確実に屠って行こう。

ジュート畑の中に潜み、「人鷹一体・導」を使用。
膂力を強化した上で、【完全視界】で発見した単体の敵へ、
甲冑ごと肉体を断つつもりで戦斧を投擲。
命中語はすかさず槍を構えて疾走し、敵が状況を把握し仲間を呼ぶ前に狩る。

敵の反撃は、風を使って炎にぶつけて相殺を狙う。

守護者たる者、己を征すればどんなこともやれる。
亜人の汚言を浴びるのが、他の若い娘でなくてよかった。


大澄・蓮
おお、すごいな
なんとかホイホイみたいに、亜人達が繁みに入っていくよ
俺も場所バレしちゃってたみたいだし、袋叩きに会う前に気が逸れてくれてよかったー

色欲、食欲、睡眠欲は一番原始的な欲求だし
抑えるのむずかしいもんね(うんうん、と頷き)

じゃぁ、士気も落ちたことだし
亜人退治しちゃいますか
【光学迷彩】を借りて自分の身を隠した上で
亜人達を視界に捕えたらエターナルスリープで攻撃
ってことで、色欲の次は睡眠欲。眠って。

これ便利なのは、一人を捕えれば近くに居る敵まで巻き込めるしね
繁みの中だと【完全視界】は使っておくけどどうしても物理的に視界が遮られるからなぁ

威力は弱いけど、生き残ったところに仲間からのキツい一撃食らいそうだし
永遠に眠ってて

獣焼きの火
【水源】の水を浴びておけばいくらか和らげないかな?
まぁ普通の炎じゃないから、どうしてもダメージは受けちゃうんだけどね
心頭滅却すれば火もまた……って言ってもやっぱ熱いや
獣焼きだし、いっそ亜人達のほうが焼かれれば良いのに

アドリブ、連携◎
相変わらず緊張感に欠ける現代人


オズワルド・ヴァレンティ
イスカンダルが滅びた後でも
亜人達は異なるディヴィジョンにて存在し
剣を交える事とはなるのだな…
リグ・ヴェーダには初陣となるが
仲間の切り拓いてくれた道程に
此の身を以て続くとしようか

隊列を組んだ『亜人剣闘士』の部隊を
更に切り崩すのを目標に。
戦況全体の把握に務めて
戦場を共にする仲間のディアボロス達とも
敵の残数や動きなどの情報を共有
声掛け等で仲間との連携を図り
孤立と死角を防ぐように動き

我が扉よ開け、と焔纏った魔法剣を手に
エアライドの空中戦も駆使して
戦場を撹乱するよう立ち回り
亜人剣闘士の戦術は嘗て目にした事もあったな
盾を用いた攻防一体のような反撃には
事前動作などが読めるのであれば
多少の被弾は覚悟のうえ戦闘継続を

生まれ落ちた大地、帰るべきだったところ
違えて生き残ってしまったモノ達は
利用し利用され何処へと向かうのか
今はリグ・ヴェーダの攻略が先決とは言え
…クロノヴェーダとは一体何なのだろうな


一・百
イスカンダルを出ても亜人は亜人…
ファロスの光を砕いた今、残るは漂着したやつらだけってことか…

一助になればと来たが…
うん。酷いな…相変わらず下品な奴らだ…
草むらに入っていくなら好都合
そのまま幻でも追い続けているといい
仲間が、身体を張ってくれたのだからその隙を存分に活かそう

紅玉姫を抜き斜め笛に組み替え
桃源郷詩を奏でる
亜人の望む女性の幻影を見せ、更に奴らを堕落させよう
奴らには贅沢な幻影さ…
もう十分ダメそうだがな…
茂みと幻影に飲み込み、炎を放つ時間も与えないよう動き戦う
奴らが幻影に囚われていれば、仲間が攻撃する隙が出来るだろう。

炎を掻い潜る時も決して笛の音は止めない。
直撃しないよう身体を低くし対応しよう。
いざとなったらキューが盾に…(やらないが言ってみる)
極寒の吹雪を呼べば火も消えるか…

しかしどんなに鍛えても亜人の精神までは鍛え治せなかったようだな…


●亜人に幸あれ
 ゾロゾロゾロと指揮官を振り切って『亜人剣闘士』がジュートの茂みへと吸い寄せられていく。
「おお、すごいな。なんとかホイホイみたいに、亜人達が繁みに入っていくよ」
 こうも見事につられてくれるといっそ清々しい。
 大澄・蓮(諸行無常・g09335)は、俺も場所バレしちゃってたみたいだけど全然来ないなと、袋叩きに会う前に気が逸れてくれてよかったと思う一方で微妙な心境だ。
「……色欲、食欲、睡眠欲は一番原始的な欲求だし。抑えるのむずかしいもんね」
 分かるよとうんうんと頷きながら、このまま放っておくとジズ・ユルドゥルム(砂上の轍・g02140)が剣闘士に囲まれてしまう。
「誰が全裸だ誰が!!! 半裸だ!!」
 まったく人を露出狂みたいにと声を荒げながら、鷹の姿をとったジン『ケレイ』の起こす風に乗せ〈守護者の戦斧〉を先頭の剣闘士に投げつけた。
 どうやら心配はなさそうだ。
 半裸が露出狂かどうか疑問は残るが、何となくいつもの新宿島のディアボロスの面々を並べると問題ない気がするのだから不思議だ。
「ともかく、これで亜人達はいつもの烏合の衆だ」
 これ以上、盛った亜人に見せてやる肌はないと茂みの中で素早くジズは着衣を整え、戦面を着けケレイを自身に憑依させた。
 助言をくれた友に感謝を。
 ジズの見あげた空に、いい笑顔の赤髪の友の姿が浮かんでいるような気がする。
 尚、友は健在。今日も元気だ。
「一助になればと来たが……うん。酷いな……相変わらず下品な奴らだ……」
「イスカンダルが滅びた後でも、亜人達は異なるディヴィジョンにて存在し、剣を交える事となるのだな……」
 鼻息荒く行進する剣闘士の姿を確認し、イスカンダルを出ても亜人は亜人と、溜息を零す一・百(気まぐれな狐・g04201)の隣でオズワルド・ヴァレンティ(砂塵の彼方へ・g06743)も頷く。
「ファロスの光を砕いた今、残るは漂着したやつらだけってことか……」
 鍛錬され隙なく隊列を組み動いていたというが、剣闘士にその面影はもうなく、ただの烏合の衆と化した彼らは、我先にと動いている。
「じゃぁ、亜人退治しちゃいますか」
 待ち伏せも何も気にせず、剣闘士らは女はどこだとジュートの茂みに無防備に踏み込んでいく。
 我先に、誰が最初に女を手に入れその身体を好きにできるかと。
 欲望に目がくらんだ剣闘士らは、連携も何もない。ただ本能の塊だ。
 バラバラになった敵を倒していくことは、ディアボロスにとってそう難しくない。
「リグ・ヴェーダには初陣となるが、仲間の切り拓いてくれた道程に此の身を以て続くとしようか」
「草むらに入っていくなら好都合。そのまま幻でも追い続けているといい」
 仲間が、身体を張ってくれたのだからその隙を逃す手はない。
 スラリと抜いた妖刀〈紅玉姫〉を百は組み替え、斜め笛の形にすると『桃源郷詩(トウゲンキョウノウタ)』を奏でる。
 魅せるのは剣闘士らが望む数多の女性の幻影。
「更に堕落させてやろう。奴らには贅沢な幻影さ……」
 甘やかな音色と共に、揺れるジュート茂みの内から覗く女性の幻影に彼らは面白いようにつられ魅了されていく。
 かつて、これほどちょろい相手が居ただろうか。何だか率先して魅了されに向かってるようにも見える。
「永久に覚める事のない夢を……」
 もう既に十分覚めてこない気もするが、手を緩めるつもりはない。
「しかしどんなに鍛えても亜人の精神までは鍛え治せなかったようだな……」
「色欲の次は睡眠欲ってね。さぁ、眠って」
 茂みに入っていった剣闘士らの姿を見失わないよう気を付け、彼らに届くように蓮は『エターナルスリープ』を歌う。
 眠りを誘う歌に、グラグラと動きを鈍くする剣闘士を逃さず、ジズは茂みの隙間から〈アカシアの槍〉で一突きに。
 一体ずつ、確実に息の根を止めていく。
「どうした。私を捕まえるのではなかったか?」
「くそっ、どこだ俺の女は! 捕まえて、直ぐにでも開かせて奥に入れてやる……!!」
 興奮していたのだろう聞くに堪えない生々しいことを赤裸々に口にする剣闘士に、ジズは不快さを強め。耳にしてしまった蓮なんかは気まずい程だ。
「なんて低俗な。亜人剣闘士の戦術は嘗て目にした事もあったが、その時より弱くなったんじゃないか」
 ディアボロスだけでなく、ジュートの茂みをも燃やし女を炙り出そうという執念は凄いが、ただ闇雲に放たれた攻撃に屈するディアボロスではない。
「我が扉よ開け」
 魔術の焔を纏ったフランベルジュ型の魔法剣を手に、オズワルドが斬り込めば、剣闘士は男はもう嫌だと喚きながら、盾を構え『シールドバッシュ』を仕掛けてくる。
 だがその動きは単調。
 オズワルドは冷静に見極め、『Code:H(ライオンハート)
』を持って、盾を弾き剣闘士を燃やし断ち。
 広がる蓮の歌に、何とか抵抗しようと剣闘士は煩悩のみで耐え、『獣焼きの火』が辺りを一瞬包んだ。
 だが、更に百の音色が重なり、今度は極寒の吹雪の幻影に彼らを包んでいく。
 身体を低くしかわす百の耳先を炎が掠めるが、大事ない。
 響く笛の音は更に激しく炎を押し返し。
「心頭滅却すれば火もまた……って、やっぱ熱いや。いっそ亜人達のほうが焼かれれば良いのにと思ったけど、その必要もなかったな」
 剣闘士の注意が蓮に向いた背後より、鋭い風が炎を切り裂いたところを真っ直ぐ突き出された『人鷹一体・導(ジンヨウイッタイ・シルベ)』となったジズのアカシヤの槍が、山羊頭の喉を貫く。
「守護者たる者、己を征すればどんなこともやれる」
 それこそ奴らのような亜人の羞恥に晒されることも。
「亜人の汚言を浴びるのが、他の若い娘でなくてよかった」
 穂先を引き抜けば、剣闘士の毛皮を赤く染め上げるほどの血潮が噴き上がる。
「生まれ落ちた大地、帰るべきだったところ違えて生き残ってしまったモノ達は、利用し利用され何処へと向かうのか」
 こうして利用されてる姿を見ると哀れにも思えるが、クロノヴェーダの在り方では、その地の上位者に従うのが全て。
 思う主がいなければ、戦う理由など無くても大佐はないのかもしれない。
「今はリグ・ヴェーダの攻略が先決とは言え……クロノヴェーダとは一体何なのだろうな」
 オズワルドの呟きに答えはなく、倒れた剣闘士の骸が静かに散り消えていくのであった。
 これで、後は茂みの外で待つアーディティヤを倒せば終わりだ。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【完全視界】LV1が発生!
【現の夢】LV2が発生!
【エアライド】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ドレイン】LV2が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!

レナ・レッドフィールド (トレインチケット)



ナディア・ベズヴィルド (トレインチケット)



●嫌な男
「くそ、おせぇな」
 女を追って、亜人剣闘士が勝手に隊列を離れてしばし。
 少し前まで派手な騒ぎがあったようだが、今はすっかり静まり返っている。
 まさかそれが、全員倒されたせいだとは微塵も思っていないようで、『提婆達多』は言うことを聞かない亜人に向かって苛立ちを募らせる。
「阿修羅王様も禁欲なんてさせっから、欲求が貯まるんだよ。めんどくせぇ」
「あら、随分と口の悪い神がいるようね」
「誰だ……っ!?」
 突然声を掛けられ鋭く振り返った提婆達多であったが、目にした相手の姿に息をのむ。
 スラッと長い手足に括れた腰、惜しげもなく肌を晒したナディア・ベズヴィルド(黄昏のグランデヴィナ・g00246)が提婆達多に冷めた視線を向けており。
 その隣では、赤と黒の可愛らしいコスチューム姿のレナ・レッドフィールド(赤き小悪魔・g09160)が真っ赤なハートの形の宝石をあしらった魔法の杖〈クリムゾンハート〉を構えて居る。
「貴様ら、亜人を篭絡しに来た刺客か! 色気で落とそうとは小癪な。服を着ろ! ヒラヒラするような服とはけしからん!」
 とか何とか。
 大人の色香に少女まで取り揃えてと、提婆達多が物凄い顔を見せ何者だとまくしたてれば、レナが答える。
「レナは正義の魔法少女だよ! あなたみたいな悪い人を倒しに来たんだからね」
「何を言おうとクロノヴェーダである以上、一体残らず消し去ってくれようぞ!」
「ははっ! 面白れぇ。嫌いじゃねぇぜ、威勢のいい女はよぉ!」
 提婆達多は『アヴィーチー』を発動し、両手の長い爪を振るう。
 爪先がナディアの肌を掠めただけで、提婆達多は口端をあげ歓喜する。
「この程度の傷をつけただけで喜ぶなんて、お粗末ね」
 余程の小物かとナディアが笑えば、更に提婆達多は満足そうに悪い笑みを浮かべ。
「余裕を浮かべているようだが、この爪には猛毒が塗ってあるんだよぉ!」
 これで貴様は終わりだと威勢よく言うが、相手はディアボロス。毒程度で怯むような身体ではない。
 両者が睨み合うその場に、レナの『幸せの運び手』の歌声が響き、提婆達多の悪しき心根を浄化しようとし。
 提婆達多がその歌を止めようと動けば、黄金の羽が舞い光の壁を作る。
「気よ すみやかに走れ この円陣は 禍しき場を示す」
「くっ……貴様ら!」
「去れ 去れ 光の如く疾く 去りて成せ 虚空の壁よ!」
 提婆達多が凄むも、『祈淵の防壁(ノアー・ジタール)』は容赦なく迫る。
「―― 走る光は悪しき者を拒む壁となる全てを塵に返そう無に返そう」
 このまま光で焼き切る勢いで、ナディアの術が提婆達多の悪を否定するように押し返し、彼の叫びが辺りに響くのであった。
善戦🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​
効果1【口福の伝道者】LV1が発生!
【防衛ライン】LV1が発生!
効果2【凌駕率アップ】LV1が発生!
【アヴォイド】LV1が発生!

大澄・蓮
亜人はいなくなったようだね
(茂みの中から、敵の様子を伺って)
わぁ、次はなんか上から目線の敵だなぁ

自覚在りで「悪いこと」いっぱいしてそうだね
選ぶパラドクスはこれかなー?
かなり効きそうな気がする
因果応報ノ理で攻撃

身も心も浄化されちゃってよ

反撃はアヴィーチーか
岩落し、ゾウのけしかけ、ときて毒爪って
物騒だな!
まったく、復讐者じゃなかったら命が幾つあっても足りないよ

あぁ~、そういえば漫画で日本の地獄に「ゾウをけしかけたヤツが落ちる地獄」あるって言ってたの、コイツが原因!?
ほぼ独房じゃん
アレ?でもここインドだし日本の地獄には来ないかー。

反撃の痛みを紛らわすため、そんな余計なことを考えながら
技を受けたら毒が回らないうちに即【クリーニング】で身を清める

奇しくもお互いのパラドクスの属性っていうか技能が正反対だね
ホント、お互い相容れない性格なんだろうな

アドリブや連携は◎
どうにも緊張感に欠ける現代人


一・百
…柄が悪いな
悪神のアーディティヤ何だろうか?
…何であれ倒すことに変わりない
さっさと倒してしまおう

紅玉姫を抜き宙に神殿の設計図を光輝で描き
雲海から神碑設計を発動する。
天より顕現させるのは逆さの豪華なエジプト神殿
天空寺院には負けない立派な作りだぞ

巨大な岩を落としてこようと
砕けば意味はない
紅玉姫で貫いて砕き小さな欠片にすれば致命傷にはならないだろう
ついでに打ち返せたらあの頭に当ててやりたい

さて、お前のような奴にはお灸をすえてやろう
流れ着いた亜人の力を借りようとしたのが運のつきだったな…
神殿の巨大砲門より豪雷並みの電磁砲をおみまい
欠片も残さず消え去るといい…

これで少しぐらいは足止めになるか…


●悪の終わり
 浄化の歌と激しい光に傷つけられた『提婆達多』は、怒りをぶつけるかのようにジュートの茂みに向かって苛立ち露わに声を荒げる。
 彼はまだ、向こうで亜人剣闘士が倒されたと知らないのだ。
「おい、てめぇらいつまで道草喰ってやがんだよ! やっぱあれかぁ……頭山羊だからマジで草食ってんじゃねぇだろうな!!」
 配下が戻って来ないせいで、自ら戦わなければならなくなった提婆達多はかなり機嫌が悪い。
 もし、亜人が女を頂いていたとしたら、それはかなり不愉快極まりない。
 これだから亜人はと舌打ちするほどだ。
「わぁ、次はなんか上から目線の敵だなぁ」
 亜人はいなくなったようだねとジュートの茂みの中で周囲の様子を伺いながら、大澄・蓮(諸行無常・g09335)が小声で言った。
「……柄が悪いな。悪神のアーディティヤなんだろうか?」
 これでは先程までいた亜人と大差ない気がする。
 一・百(気まぐれな狐・g04201)は、若干呆れた表情を浮かべた。
 早く出て来いと提婆達多が部下に対して声を荒げ、かなり苛立っている様子がひしひしと感じられた。
「自覚在りで『悪いこと』いっぱいしてそうだね」
 もしかすると、何かを起こしていたとしても『悪いこと』とすら思ってないかもしれない。
「ホント、お互い相容れない性格なんだろうな」
 きっと彼とは分かり合えないと蓮は、軽く小首を傾げ。
 ――何であれ。
 百は妖刀〈紅玉姫〉をスラリと抜き。
「倒すことに変わりない。さっさと、倒してしまおう」
 鋭く提婆達多を睨み飛び出す。
 ガサリと大きくジュートの葉を揺らせば、油断した提婆達多は突然飛び出してきた百の姿に息をのむ。
 その一瞬が、命取り。
 提婆達多の注意が百に注がれた瞬間、その背後に蓮が姿を現し『因果応報ノ理(ワルイコトハデキナイヨー)』と彼の悪意を暴きその場に封じるかのように。
「身も心も浄化されちゃってよ。其の身に宿る罪を其の身に還せ」
 果たして提婆達多は、如何ほどか。
「はっ。上等じゃねーか。この程度の力で俺が喰らい尽くされるとか思ってんじゃねぇだろうな!!」
 結界を無理矢理こじ開けた提婆達多は、隠していた長い爪を振るい『アヴィーチー』を繰り出し切り裂こうとする。
 無間地獄――大悪を犯した者が死後に落ちる最下層の地獄というが、何とも皮肉なものだろうか。
 見るからに悍ましい提婆達多の爪先が蓮の肌に傷を刻み、触れた部分から流し込まれた毒が体内を蝕む。
「岩落し、ゾウのけしかけ、ときて毒爪って物騒だな! まったく、復讐者じゃなかったら命が幾つあっても足りないよ」
 人の身体であれば、この毒で動けなくなっていたかもしれないが、そこはディアボロス。この程度では、不調は感じるものの動けなくはない。
「あぁ~、そういえば漫画で日本の地獄に『ゾウをけしかけたヤツが落ちる地獄』あるって言ってたの、コイツが原因!?」
 ほぼ独房じゃんなんて蓮が騒いでいれば、イラっとした提婆達多もムキになる。
「うるせえ! だったらそこで大人しく潰れてろ」
「アレ? でもここインドだし日本の地獄には来ないかー」
 だがこのディヴィジョンの理は、決して列記としたこの時代と場所に全て基づいているわけではない。
 日本や他の国へと渡って生まれたはずの、思想が混ざっていてもおかしくはないのだろう。
 遥か上空、天なる耆闍崛山(ぎじゃくっせん)『グリドラクータ』より降らすは、巨大な岩。
 だが勝ち誇る提婆達多の背後では、既に百が紅玉姫を振るい、宙に神殿の設計図を刻んでいる。
「流れ着いた亜人の力を借りようとしたのが運のつきだったな……お前のような奴にはお灸をすえてやろう」
 光輝で描かれた『神碑設計(シンピセッケイ)』による設計図は、雲海の向こうへと呑み込まれ、逆さの豪華なエジプト神殿を現出させる。
 その豪華で美しい姿は、天空寺院には負けない程立派なもの。
「太陽の輝きを持って、偉大なる業を、この地に示せ」
 神殿より出現した巨大砲門より放たれる電磁砲が豪雷のように、大岩ごと提婆達多に落ち。
 砕かれながら飛んできた岩を百は、紅玉姫で更に砕く。
「欠片も残さず消え去るといい……」
「っらあぁぁぁぁ……!!!!」
 この雷熱に負けるものかと叫ぶ提婆達多だが、やがてその声も光にのまれ。
 最後には地に膝を付いた形で提婆達多は黒焦げに。その身体は、やがてボロボロと崩れていった。
「これで少しぐらいは足止めになるか……」
 百は阿修羅王の進行を案じ、刀を納めモヘンジョダロへ至る他の道を案じるのであった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【クリーニング】LV1が発生!
【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【ドレイン】がLV3になった!
【ガードアップ】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2025年01月05日