阿修羅王軍迎撃戦(モヘンジョダロ)
モヘンジョダロの巨大ガネーシャ像を攻略、ファロスの光の破壊を成功させる事が出来ました。
攻略旅団からは、ファロスの光をカーリーに敢えて回収させて、それを利用して『邪仙境式天空寺院』に乗り込む作戦も提案されていたが、確実にファロスの光を破壊する方針も堅実で良い作戦だっただろう。
モヘンジョダロには、エネルギー補給と改修を終えた『ミウ・ウル』も到着し、リグ・ヴェーダ本国に突入する準備が整ったようだ。
しかし、それをアーディティヤが黙ってみているという事は無く、ジェネラル級アーディティヤ『妄執の阿修羅王』が、大軍勢を引き連れて、モヘンジョダロ攻略に向かっている事が判明した。
この軍勢を迎撃し、モヘンジョダロを守りつつ、妄執の阿修羅王の撃退を目指してほしい。
!特殊ルール!
妄執の阿修羅王の軍勢とモヘンジョダロまでの距離を『24』とします。
妄執の阿修羅王の軍勢は1か月に『24』進む為、一か月後にはモヘンジョダロに入城してしまうでしょう。
『阿修羅王軍迎撃戦(モヘンジョダロ)』のシナリオを1つ成功させる事で、軍勢が進む距離を『2』減らす事が出来ます。
また、シナリオの選択肢である『遅滞戦術』を成功させると、軍勢が進む距離を、更に『1』減少させる事が出来ます。
阿修羅王の進軍経過は毎月『13日』に計算され、その時点で進んだ距離が『24』を越えていれば、モヘンジョダロに入城されてしまいます。
25年2月13日の計算後に、モヘンジョダロに入城されていなかった場合、妄執の阿修羅王を撃退(或いは撃破)する作戦が実行可能になります。
なお、この事件は攻略期限の延長が行えません。
妄執の阿修羅王
猪突猛進! オーク猛進!(作者 柊透胡)
#蛇亀宇宙リグ・ヴェーダ
#阿修羅王軍迎撃戦(モヘンジョダロ)
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――――!!
『邪仙境式天空寺院』を粉砕せんばかりの爆音が響き渡る。
「何事か!」
瞠目して声を張るジェネラル級アーディティヤ『カーリー』だったが、もうもうと粉塵巻き起こる中、堂々たる仁王立ちの影を認めるや、あからさまに眉根を寄せた。
「カーリー、お前は一体何をしていた! 亜人の軍勢を組織しファロスの光を持ちかえるという重大な任務、失敗するとは、なんたる失態か!」
「阿修羅王か、相変わらず暑苦しい」
敵襲で無かったのは、良しとしよう。だが、別の意味で嫌な奴――『妄執の阿修羅王』の来訪に、モヘンジョダロからの撤退でイラついていたカーリーの機嫌は、更に険悪となる。
「我らにファロスの光など不要。リグ・ヴェーダに亜人などという汚物は必要ない。それが理解できぬのか?」
「できぬわ! 我が配下として迎えた亜人は、その武でもって良き働きをしておるのだ。所詮は、女子供、お前如きが、亜人を語るな!」
「……女子供とは、聞き捨てならんな」
居丈高な阿修羅王の言葉に、剣呑な面持ちで得物を構えるカーリー。
「阿修羅王、ここで雌雄を決するか?」
「フン、出来もせぬ事をほざく」
鼻であしらう素振りも束の間、妄執の阿修羅王はニンマリと。
「だが、雌雄を決するというのには賛成だ。お前が這う這うの体で逃げ出した、ディアボロスとやらを、この俺様が撃破すれば、どちらが優れているかは一目瞭然」
早速勝ち誇るように反り返り、呵呵大笑する。
「この俺がディアボロスを殺し尽くす所を、指をくわえてみてるのだな。ぐわぁはっはっは」
(「お前など、ディアボロスに殺されて死ねば良い……」)
得物をギリリと握り締めながらも、思う事を口に出さぬだけ――カーリーの堪忍袋の緒は、まだ頑丈であったと言えよう。
「モヘンジョダロの黄金のガネーシャ像は、皆さんのご活躍で見事制圧。ファロスの光の破壊に成功しました」
新宿駅グランドターミナル――今日もプラットホームに出現したパラドクストレイン1号車の傍らで、篁・弧珀(陽炎う陰陽射手・g03309)はその行き先を案内する。
「ジェネラル級アーディティヤ『カーリー』は、『邪仙境式天空寺院』ごと撤退しましたので、モヘンジョダロはディアボロスの拠点となります」
既に、回収とエネルギー補給を終えた、ミウ・ウルもモヘンジョダロに到着している。いよいよ蛇亀宇宙リグ・ヴェーダ本国への侵攻の準備が整ったといえるだろう。
「モヘンジョダロからインド方面へは、平地が多く、タール砂漠も広がっています。ミウ・ウルの力を最大限に発揮出来そうですね」
とは言え、流石にアーディティヤも、この状況は放置出来なかった模様。ジェネラル級アーディティヤ『妄執の阿修羅王』の大軍勢が、モヘンジョダロに進軍している。
「この大軍勢を迎撃して、モヘンジョダロを防衛。インド方面への侵攻作戦に繋げて下さい」
阿修羅王の大軍勢は、指揮官こそアーディティヤだが、大半は亜人軍団であるという。
「単に、リグ・ヴェーダに漂着したばかりの亜人ではないようです。厳しい訓練を施した結果、亜人ながらも精鋭部隊となったようですね」
今回対峙する事になる軍勢は、猪型アヴァタール級『ヴァラーハ』率いる『オーク攻城兵』の軍団だ。維持の神ヴィシュヌの化身の名を持つアーディティヤは、大地を揺るがして突進し神敵を打ち砕く。その猛進に続くオーク攻城兵共は何れも士気高く、指揮官の命令に忠実な規律正しさは亜人とは思えぬ練度を誇る。油断は禁物だろう。
「まずは、遅滞戦術……モヘンジョダロに向かう敵の動きを遅らせつつ、侵攻して来る軍勢を撃破して下さい」
尚、敵の練度は高いものの、それも『女性と接触させず厳しい訓練を行う』事で達成しているとか。亜人の本能に訴えかければ、突き崩すのも容易そうだ。
「亜人は本能的に男女の違いが判ります。女装した男性の色香に迷う事はありませんが、女性なら幼女でも老女でもどんとこいです……上手く、堕落させて下さい」
真顔のまま言い切り、妖狐の時先案内人は、檜扇に仕込んだ手控えに目を落とす。
「……阿修羅王の軍勢は、イスカンダルとの戦争で捕縛した亜人の中でも、矯正可能な若い個体を徹底的に訓練して軍団を編成したようです」
かなりの強敵だが、ファロスの光を破壊した今、これから新たな亜人の軍勢が生み出される事は無い。遠からず老化して死んでいくので、長期的な脅威とはならないだろう。
「期間としては、2ヶ月。来年の如月の半ばまで防衛に成功すれば、阿修羅王撃退の作戦が実行可能となります」
或いは、更なる上策が攻略旅団で提案されれば、ここで阿修羅王を撃破するのも可能となるやもしれない。
「逆に、モヘンジョダロの防衛が難しいとなれば……ミウ・ウルを別に移動させる提案の方が、必要となるでしょう」
年明けてからのリグ・ヴェーダ攻略の展望は、これからの迎撃戦に懸っている。
――――!!
体高5mを超える、猪型アヴァタール級アーディティヤ『ヴァラーハ』は、大地を揺るがし、疾駆する。
――――!!
そして、巨躯に続くトループス級亜人『オーク攻城兵』の軍団も又、先端を尖らせた丸太――破城槌を小脇に、寡黙に走り続ける。
時に休憩で止まる事はあろうと、進軍の大半を整列を崩さず大地を駆ける亜人共の体力、その精悍さは驚異の一言に尽きよう。
先陣を切るは我らだと、言わんばかりの進軍の速度を、如何にして遅滞させるか――ディアボロス達の、健闘を祈る。
リプレイ
プターハ・カデューシアス
アドリブ・連携歓迎
おやおや
今回は随分脳筋タイプの将軍が出てきたようです
頭が頭なら成る程
猪突猛進、「猪」縛りでくるとは
確かに先陣としては、これ以上無い適役の気が致しますが…
まぁ、単純思考の分挑発などにも掛かりやすい気がしますので
ここは、気を逸らし足止めを仕掛けましょうか
まず、仕掛ける「立地」も大切
パラドクスの王佐土砂計を不意打ちで効果的に仕掛けるために
適切な場所選びから
電車で降り立った地から彼らの軍勢の進行方向と突き合わせ
なるべく平地ではなく山岳地帯、もしくは川沿いなど
通路が狭くなる場所を探します
必要であれば、彼らを見つけた警邏中のディアボロスを装い
自ら囮となって、彼らを誘導しましょう
その際、わざと笛をならして
「敵襲を発見した!直ちに応援頼む」
とあたかも仲間が居る風を装うのも良いかも知れません
ポイントは、行きがけの駄賃に首を狩れそうな相手
という感じに逃げ惑って見せる所でしょうか?
上手く目的地に呼び寄せたらパラドクス「王佐土砂計」と
その効果【泥濘の地】を合わせて敵軍の足止めをしましょう
「妄執の阿修羅王、ですか……おやおや。今回は随分、脳筋タイプの将軍が出てきたようです」
モヘンジョダロ郊外に佇み、プターハ・カデューシアス(祝福龍・g03560)は金の双眸を眇める。
行軍中のその部隊とて、率いるアヴァタール級からして成程、文字通りの『猪突猛進』だ。
「『猪』縛りとは……確かに先陣としては、これ以上無い、適役の気が致しますが」
アヴァタール級アーディティヤ『ヴァラーハ』は、体高5mを超える猪の姿。大地を揺るがし、疾駆する。続くトループス級亜人『オーク攻城兵』の軍団も又。
「まぁ、これで慎重派は、流石に無さそうです。単純思考であれば、挑発なども掛かりやすい気がしますね」
であれば、ここは敵の気を逸らして、足止めするとしよう――機動力も高い敵ながら、焦らず思案するプターハ。
モヘンジョダロは、東西2つの丘から成る。東方に市街地が、西方に城塞が広がっている。
(「仕掛けるには、『立地』も大切です」)
頭の中で地図を描く――モヘンジョダロは丘にある故に見晴らし良く、東に流れる大河はインダス川だ。
(「理想は、行軍路が狭くなる……平地では無く、川沿いの方が良いでしょう」)
必要であれば、哨戒行動中のディアボロスを装い、囮となって誘導するべきか。
「……よし」
拳を握って自らを鼓舞し、プターハはインダス川流域に向かう。
――――!!
砂埃蹴立てて猛進する軍団は、遠目にもよく知れる。先頭が、金と宝石で飾り立てた巨猪であれば尚の事。
ピーーッ!!
甲高いホイッスル音が響き渡る。
「敵襲を発見した! 直ちに応援頼む!」
単身と勘付かれれば、パラドクスの集中砲火で速攻圧し潰されるだろう。あたかも仲間が居るように、報告の声を張りながら、身を翻すプターハ。
――――!!
インダスの大地に、ドラゴニアンの青き影はよく目立つ。覿面、雄叫びを上げたヴァラーハは、進軍方向を修正。地を蹴る音も荒々しく。更に軽くも大挙した足音が続く。
(「ポイントは……行きがけの駄賃に、首を狩れそうな相手と思わせる所でしょうか」)
尤も、逃げ惑う振りをすれば、即座に追い付かれそうだ。
すぐに、プターハも全力疾走。インダス川の流れは、支流が幾つにも分かれては合流して又分かれる。複雑だ。その入り組んだ地形に、大軍を誘い込めば。
「どうぞ、ゆっくりしていってください」
王佐土砂計――敵軍の進行方向や行動を予測し、これ見よがしと土石流を引き起こすプターハ。
次いで、彼の周囲に、泥濘が広がっていく。
残留効果【泥濘の地】は、ディアボロスの『周囲』を泥濘に変える。その実、単身であれば、流石に戦場を覆い尽くす規模は望むべくもないが、かつての強化で、地面のみならず水面にも効果は及ぶのだ。
それも、大軍は雪崩れ込んだ狭所を泥濘の地とすれば。移動速度1割減であろうと、確と次なる作戦の援けとなるだろう。
(「では、二の手はお任せしますよ」)
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
ナティシャ・ナーガ
お色気作戦ですか?
中々難しいですね。ですが必要とあれば頑張ってみましょう。
部隊の進路を確認し、その行く手に姿を見せましょう。
他の作戦を行ってる仲間ともパラドクス通信で細かな状況を合わせ、仕掛けます。
通路が狭くなる場所を選ぶのであれば、その奥が行き止まりになるような地形に誘い込みたいですね。
これなら他の方が駆けつけて挟撃を仕掛けられるかもしれません。
お色気は分かりませんがにっこり微笑んで、服を摘んで思い切って足が見えるよう裾をあげて見せましょうか。
ええと…いのししさん、いのししさん
そんなに怖い顔をしてどこへ急いでいらっしゃるんですか。
丸太なんて置いて、私と鬼ごっこでもして遊びましょう?
他の遊びがいいですか?
巫女ぐらしが長くてあまり面白い遊びを知らないんです。良かったら手取り足取り、私が知らないような楽しい遊びを教えてくださいませ。
では、まずは鬼ごっこから。
私を最初に捕まえてくれた方に教えて貰いましょう。
鬼さんこちら、ふふっ。
短くして見せた裾をヒラヒラさせて、逃げてみましょう。
「亜人相手にお色気作戦ですか……」
川辺の岩陰で深呼吸。ナティシャ・ナーガ(星詠みの巫女・g11415)は、ウーンと眉根を寄せる。
(「中々、難しいですね」)
ナティシャは、ナクシャトラを詠み、未来を瞳に映すジョーティシュの娘。つまりは、神に仕える巫女であれば、婀娜な仕草なんて縁遠い。
「ですが……必要とあれば、頑張ってみましょう」
様子を窺えば、今しも泥濘に足を取られたクロノヴェーダの怒号が轟く。
「…………頑張ります」
総ては、蛇亀宇宙リグ・ヴェーダ奪還の為! 再度、深呼吸したナティシャは、小さく首を巡らせる。
(「折角ですから、奥が行き止まりになるような地形に誘い込みたいですね」)
援軍が駆け付けた時、挟撃出来れば重畳だ。いざという時は、【パラドクス通信】で機を合わせれば良いだろう。
(「正直、お色気なんて、よく判りませんけど」)
ここぞという時の度胸だ。意を決して、岩陰から飛び出すナティシャ。
「ええと……いのししさん、いのししさん。そんなに怖い顔をして、どこへ急いでいらっしゃるんですか」
トループス級亜人『オーク攻城兵』らの行く手を遮るように、姿を見せた紫の髪を艶やかな巫女は、にっこりと笑み零れる。
「丸太なんて置いて、私と鬼ごっこでもして遊びましょう?」
「!!!!」
白い衣を摘み、思い切って裾を上げて見せる――ふくらはぎも滑らかな裸足と脚線美に、オーク攻城兵共はカッと目を剥いた。
「それとも……他の遊びがいいですか? 実は私、巫女暮らしが長くてあまり面白い遊びを知らないんです」
思わせぶりにクルリすれば、スカートの裾が膝上までめくれ上がり、愛らしい膝小僧が露になる。
「良かったら手取り足取り、私が知らないような楽しい遊びを教えてくださいませ」
思わせぶりに微笑みながら、図らず腰をくねらせた仕草に、連中の鼻息が一斉に荒くなる。
「そうですね……私を最初に捕まえてくれた方に、教えて貰いましょう」
―――――!!
匂い立つような乙女の柔肌と甘い声音に、厳格な規律で締め上げた筈の亜人の理性は、音を立てて崩壊する。
邪魔とばかりに攻城槌を次々と投げ捨て、今やただのオーク共は我先にとナティシャを追い始める。
「鬼さんこちら、ふふっ」
典雅な笑顔はそのままに、短くして見せた裾をヒラヒラさせながら――ナティシャは全力で逃げ出した。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
ナティシャ・ナーガ
鬼さんこちら…って凄い顔で追ってきますね。
ちょっと怖いです。
しかし、武器を本当に捨てるとは思いませんでした。
小悪魔ですか。まだまだのようですね。大悪魔になれるようもっと精進しますね、プターハさん。
しっかり引き付けたところで、パラドクス通信で仲間の状況も確認しタイミングを合わせ攻撃。
腕輪状になってたガーンディーヴァを弓状に戻し魔力の弦を張って炎の矢を番えます。
プターハさんが敵の視界を奪ってくれたら
一気に畳み掛けていきます。
囲まれないよう意識し移動し、トドメをしせる敵を落とし数を減らすようにします。
この炎は今まで貴方がたが傷付けた女性達の怒りです。
憤怒を炎の矢に、ガーンディーヴァに番え天に向かって放ち、天堕す盎哦囉迦をオークにぶつけます。
降り注ぐ流星は貴方がたを良く燃やしてくれるでしょう。
しあ、イノシシさんを片付けましたら、後は大イノシシだけですね
プターハ・カデューシアス
アドリブ・連携歓迎
ナティシャ様、見事な誘惑です
悪神ならぬ…小悪魔…! 入れ食い状態とはこの事ですね
しかし、本当に追いつかれ、囲まれてはては困ります故
反撃に転じましょうか!
可能であればナティシャ様が追いつかれそうになる前に
敵との間に割り込みたいですが
それが叶わぬときは、パラドクス桜散春風の「桜吹雪」で視界を遮りましょう
大挙してきているはずですから、巻き込めるだけ巻き込んで攻撃します
さらに【通信障害】も使って情報の遮断を
敵には【泥濘の地】【通信障害】で混乱を呼び、浮き足だたせ
仲間とは【パラドクス通信】で状況を確認し合い効果的な連携を
多少のダメージは【グロリアス】で士気を上げて体力回復
敵の数は多いですが、一度理性を忘れた亜人など取るに足らぬ事を
アーディティアに見せつけましょう!
自身も、数に押し切られぬよう状況を冷静に判断して
仲間に伝え数を減らすことを念頭に戦います
いくら調教しても獣は獣…特に、連れ立つアヴァタールまで獣なら
統制など取れるはずもありません、よね?
(不敵に笑って挑発)
ブオォォォッ!
鼻息荒く、大挙して押し寄せるオーク共に追い付かれぬよう、ナティシャ・ナーガ(星詠みの巫女・g11415)
は精一杯、全力で逃げる。
(「すごい鼻息……ちょっと怖いです」)
鬼さんこちらと、振り向くのも躊躇われる。まさか、破城槌まで投げ捨てるとは思っていなかったが……逆説連鎖戦になれば、その辺の流木でも代用してきそうだ。
『ナティシャ様、見事な誘惑です。悪神ならぬ小悪魔! 入れ食い状態とはこの事ですね』
【パラドクス通信】機越しのプターハ・カデューシアス(祝福龍・g03560)の言葉に、思わず乾いた笑い声が漏れる。
「小悪魔ですか……私もまだまだのようですね。大悪魔になれるようもっと精進しますね、プターハさん」
ナティシャの体力はまだまだもちそうだが……万が一、袋小路にでも追い込まれ、包囲されては只では済むまい。
「折角のお色気作戦を無には出来ません。ここで反撃に転じましょうか!」
遅滞戦術からお色気作戦にリレーを繋ぎ、川辺の丘陵地帯を回り込んだプターハは、残留効果【通信障害】を展開しながら一気に斜面を駆け下りる。
――桜散りて恵み与えよ。
上手くナティシャとオーク共の間に割って入り、瑞鳥羽扇を振う。勢いよく、電磁波纏う桜吹雪が巻き起こった。敵意ある者の視界を遮り、刃と化して切り裂く数多の花弁は、傍から見れば息を呑む程に美しい。
プターハの攻撃とタイミングを合わせ、身を翻したナティシャは、腕輪の形状であった『ガーンディーヴァ』を弓に戻す。
神はその血で大地を染めた――燃え盛るアグニの炎星よ、全てを貫け。
魔力の弦を張り、番えたのは憤怒宿る炎の矢。
「この炎は、今まで貴方がたが傷付けた女性達の怒りです」
プターハのパラドクス『桜散春風』にたたらを踏んだ先頭の更に2体を標的に、ナティシャが矢を天空に放てば、忽ち燃え盛る流星が降る。
グギャァッ!
切り裂かれて飛沫いた血潮さえも炎上した亜人の、断末魔の叫びが轟く。
「一気に畳み掛けます!」
「ええ、1度理性を忘れた亜人など取るに足らぬと、アーディティアに見せつけましょう!」
残留効果【泥濘の地】は逆説連鎖戦に影響は生じないが、押し寄せる敵の足を鈍らせる事は出来る。乙女の色香に惑い、奇襲された亜人の右往左往の呈は、いっそ滑稽な程だ。
それでも逆説連鎖戦の反撃は自動的であれば、多少のダメージは【グロリアス】で凌ぐ。パラドクスに生命力を奪う力が宿るのはパラドクスにであり、ナティシャとプターハは攻撃を続行。オークの数を減らす事に専心する。
「いくら調教しても獣は獣……殊、率いるアヴァタール級まで獣なら、統制など取れるはずもありません、よね?」
数で圧し切られぬよう立ち回りながら、プターハは不敵に笑んで挑発を言い放つ。
「はい、小さい方を片付けましたら、後は大きいイノシシさんですね」
応じるナティシャもにこやかに――天堕す盎哦囉迦は、さぞやよく、猪共を燃やしてくれるだろう。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【影忍び】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
効果2【フィニッシュ】LV1が発生!
【グロリアス】がLV2になった!
夏候・錬晏
※連携アドリブ歓迎
見た目に違わない、猪突猛進の亜人だな
仲間の作戦もうまくいったおかげか、教育の意味はなしていないようだ…うまくいきすぎてるか?
まあ、扱いやすいのは助かるところ。俺も加勢し、一気に殲滅してしまおう
<地形の利用>で風上の高所に位置取り、『オーク攻城兵』の動きを冷静に観察
プターハとナーガ殿が引き付けていない一団を見つければ、そちらの行き先へ先回り
戦意を朱殷の闘気に練り上げ、怒龍を形成しつつ、黒龍偃月刀を構えて<精神集中>し、『オーク』どもの足音から数と方角を把握する
先頭集団を捉えた瞬間に偃月刀の柄を地面に叩きつけ、【能力値アップ】を付与した咆哮を発し
強烈な<衝撃波>で吹き飛ばして戦線を<蹂躙>
反撃の瞬間に、重ねた【泥濘の地】を展開して突撃の脚を鈍らせれば、最小限の身体捌きで丸太の直撃を躱し、返す刃で叩き切っていくことで、損傷を軽減する
他に一団が居なければ、プターハ達と包囲するような位置取りから強襲をかけて、討ち漏らしなきよう刃を振るう
仲間にはディフェンスを
「見た目に違わない、猪突猛進だな」
呆れた様子を滲ませる夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)。
ディアボロスの作戦が、上手くいき過ぎているようにさえ見える、亜人の暴走ぶりだ。
(「まあ、扱いやすいのは助かるところ。俺も加勢して、一気に殲滅してしまおう」)
地形を読み、高所に陣取る錬晏。冷静な面持ちで、亜人の動きを観察する。
(「先陣は、谷間の奥、か……」)
色香に惑わされた亜人の暴走は、野火のように末端まで伝播した。だが、現状【泥濘の地】で削いだ機動力は1割。それも、先頭のディアボロスから離れた亜人までには届いていない。
(「効果範囲は、『ディアボロスの周囲』だからな」)
なれば、敵群の側面を突くように、回り込む。黒龍偃月刀を構えて精神を集中、敵の数を把握する。
明確なる殺意が赤い闘気となって具現化し、刀を形作る。斜面を滑り下り、亜人と同じ目線に立った瞬間。
「咆えろ!」
黒龍偃月刀の柄を地面に叩きつけるや、放射状に衝撃波が迸った。地鳴りのような音は黒龍の咆哮――敵を威嚇し、その場に足を縫い付ける。
ブオォォォッ!
怒声轟き、オークは投げ捨てた破城槌の代わりに流木を抱え、錬晏に突撃する。
逆説連鎖戦は敵味方の時空を歪ませ、パラドクスが交錯する戦い。喩え【泥濘の地】を10段積み上げて動けなくさせようと、戦闘自体に全く支障はない。
故に、反撃に応じる錬晏の動きは、無双武人たる当人の熟練の技であり、戦う者への世界からの祝福の賜物だ。
(「このまま、討ち漏らしを出さないよう……」)
万が一、我に返られ逃げようとされるのも面倒だ。敗走対策として【泥濘の地】を重ねる錬晏。
「蹂躙する」
先陣のディアボロスと合わせて包囲するように、敵群へ斬り込んだ。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【泥濘の地】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
エイレーネ・エピケフィシア
ファロスの光が完全に潰えたとはいえ、残っている亜人はまだまだ数多いと見えます
彼らを滅ぼし尽くす日まで蹂躙との戦いは終わりません
モヘンジョダロの人々が脅かされる前に、一匹残らず奈落の深淵へと送って差し上げましょう
挑発に向かった仲間を追いかけてる敵群が撤退困難なほど先に進んだら、【泥濘の地】を発動
進軍を減速させて隊列を詰まらせ、皆で攻撃を集中し仕留めにかかります
『大地の激震』を使い、地を這って広がる強烈な衝撃波を発生
泥濘の上をなおも進もうとする敵の脚に、体内に浸透して骨と臓腑を粉砕する激震を見舞いましょう
一発で仕留められれば最良ですが、生き残った場合も動きが鈍ったり転んだ敵が後続の進路を邪魔する形になれば、更なる減速が期待できるでしょう
二撃目以降は傷を負っても生き残っている者を優先して巻き込みます
敵が操る丸太は≪神護の輝盾≫で防御
丸太の先を盾で横殴りに弾いたり、腕が通っていない部分で突端を受け止め貫通を防ぐことで対処します
主なき怪物どもよ、奈落の深淵でイスカンダルに謁見するのですね!
蹂躙戦記イスカンダルより持ち込まれた『ファロスの光』は、完全に潰えた。
「とはいえ、残っている亜人はまだまだ数多いと見えます」
喩え別のディヴィジョンに漂着したとして、亜人を滅ぼし尽くすまで、エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)と蹂躙との戦いは終わらない。
「モヘンジョダロの人々が脅かされる前に……1匹残らず、奈落の深淵へと送って差し上げましょう」
色香に惑って突進したオークの群れを追いながら、頃合いを見計らい、【泥濘の地】を発動する。
残留効果【泥濘の地】もこれで3段。その影響はあくまでも「移動速度低下」であり、そもそもエイレーネが斬り込まねば『周辺』の敵に効果を及ぼせない。
残留効果は便利だが、その効果も範囲も、それなりに厳密だ。
融通が利かないなら、則るまでの事――力強く踏み込み、目に見えて減速した亜人に攻撃するエイレーネ。
「大地よ、不敬なる者どもの歩みを拒みたまえ!」
手にした槍の石突きを、全力で地面に叩きつける。円状に巻き起こった衝撃波が、周囲の敵を薙ぎ倒す。
ガアァァァッ!
大地の激震に骨と臓腑を直截砕かれ、絶叫するオークらは激痛に身を捩りながらも、流木をエイレーネに叩きつける。
ガキィッ!
神護の輝盾を振り抜き、弾く。衝撃が身の内に響くが、この程度であれば容易く凌げよう。
「主なき怪物どもよ、奈落の深淵でイスカンダルに謁見するのですね!」
威風堂々と言い放ち、エイレーネは神護の長槍を振い続ける――一帯に蠢くオークを斃し尽くすまで。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【泥濘の地】がLV3になった!
効果2【能力値アップ】がLV2になった!
夏候・錬晏
※連携アドリブ歓迎
『オーク攻城兵』を全て片付けたことを確認してからプターハたちに合流
戦意を高めて〈殺気〉を朱殷の闘気に練り込み、怒龍を形成して身にまとう
大きいだけなら、怖くもない
それよりも恐ろしいものなら、幾度も対峙してきたんだ
冷静に『ヴァラーハ』の動向を見極め、罠にかけるために俺が囮になろう
プターハ、シャムス、それにナーガ殿のこと、信じている
「モヘンジョダロへ至りたければ、俺を倒してみろ!」
怒龍と<大声>で存在感を示し、罠の方へ誘導するように走り出す
俺の重みで崩れない床も、その巨体の質量ならば崩れる
嵌った瞬間に【ダメージアップ】を付与したパラドクスを発動し、黒龍偃月刀で畳み掛け、仲間と攻撃を繋げていく
反撃には【エアライド】で即座に距離を取り、投げられる大地の直撃を受けないように、逆に足場にしつつダメージの軽減を
ここから先、進ませるわけにはいかない
攻撃は最大の防御ともいう
この防衛戦を制したのち、逆に攻め立てて『阿修羅王』を窮地に追いやってやろう
――――!!
ビリビリと、空気が震える。亜人の尽くを斃され、アヴァタール級アーディティヤ『ヴァラーハ』は、憤激の雄叫びを上げる。
――――!!
体高5mを超える巨大猪は、己が進撃を阻む輩を赦しはしない。太い牙を振り立て、ごつい蹄が大地を抉る。
だが、夏候・錬晏(隻腕武人・g05657)は怯まない。
大きいだけなら、怖くもない。それよりも恐ろしいものに、幾度も対峙してきたのだから。
「ここから先、進ませるわけにはいかない」
戦意は殺伐の気を帯びて朱殷の闘気と化す。即ち怒龍を描き、その身に纏う。
「我らディアボロスの勢い、止められるならば止めてみろ!」
ヴァラーハの雄叫びにも負けぬ大音声が轟いた。
――――!!
首を巡らせたヴァラーハが錬晏を捉えると同時、怒れる龍の鱗が逆立つ。猪神の怒号すら呑まんと、憤怒のエネルギーが爆発するや、一切の躊躇なく迫撃。黒龍偃月刀を振るう。
ドゴオォッ!
怒涛の攻撃を真っ向から浴びながら、ヴァラーハの牙が大地を穿つ。大きな土塊がひっくり返り、降りかかる。
「……っ!」
咄嗟に地を蹴る。だが、反撃は瞬時であり、宙に逃れる暇もなく、圧倒的物量が錬晏を弾き飛ばした。
(「一般法則破壊、か……」)
逆説連鎖戦の刹那の攻防の中、ヴァラーハの蹄が、ほんの少し、沈んだ瞬間を錬晏は看破していた。
だが、ヴァラーハのパラドクスの威力に、些かの翳りもない。「2」ならぬ「1」の残留効果を戦で優位に活かすのは、歴戦であろうと容易ではない。
「さあ! モヘンジョダロへ至りたければ、俺を倒してみろ!」
それでも尚、これ見よがしと己を誇示する――錬晏は、囮だ。そして、攻撃は最大の防御とも。
(「この防衛戦を制したのち、逆に攻め立てて『阿修羅王』を窮地に追いやってやろう」)
既に仲間も迎撃の態勢。彼らが、見事本懐を遂げると、信じている。
成功🔵🔵🔵🔴
効果1【エアライド】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
プターハ・カデューシアス
アドリブ・連携歓迎
錬晏、エイレーネ、助太刀有難うございます
仲間の活躍を背にアヴァタールに対峙
…おおきい、ですね
巨獣?
まぁ、的が大きいと言うことで
さて…どうして差し上げましょうか、シャムス?
ピラミッドコンバットの効果で【トラップ生成】
どうせこちらを見つけたら、猪突猛進してくるでしょうから
来るであろう通路に敵が入るくらいの大きな「落とし穴」を
さあ、巨大猪狩のお時間です
いくらかでも回避力が下がると良いですね
仲間と連携して袋叩きにしていきましょう
落とし穴に落ちたら【泥濘の地】で更に機動力を落し
シャムスの蔦に絡め取られたところを
更にパラドクスの効果であるピラミッドパワー(物理)で殴り
パラドクス戦なので必ず反撃は受けますね、仕方ありませんが…
大地が飛んでくる?
いや、更に穴深くしてどうするんでしょうか
【反撃アップ】【アヴォイド】でこちらの回避力を上げ
攻撃が当たった場合も【ガードアップ】でダメージを堪えて
果敢に挑んでいきましょう
シャムスとナティシャ様にはPディフェンスを
シャムス・ライラ
猪突猛進
古来英雄が魔猪に倒されるという逸話はありますが
それが頷ける勢いですね
それに大きい
まさかゴンドワナ出身ですか?
ですが、勢いだけでは我々に対することは出来ません
そうですね、プターハ
脳筋には知恵で対するのが良いかと思っているのです
ここはやはり罠ですね
(にっこり、良い笑顔)
仲間と《パラドクス通信》で情報共有、連携を
仲間達と対峙しているなら
後続参戦の私はまだ意識の外でしょう
その隙に気配を消し、潜みつつ仕掛けを
《泥濘の地》を使って敵の勢いを殺します
それでも向かってくるというのなら
【虚誕金剛】の強靭な蔦を事前に泥の中に潜ませます
勢いが凄いですからね
気合を込めて、強靭な蔦を生成しておきましょう
先の方の棘を地面に深く突き刺し
向かってきたところにピンと蔦を這って足を引っかけ転倒させましょう
そこをさらに蔦で捕縛
金剛の棘で突き刺してダメージを
さぁ、ナティシャ殿、狙い放題ですよ
敵の攻撃は
《ガードアップ》を使用しつつ防御し
パラドクスの蔦でいなしながら、素早い動きで直撃を避けます
アドリブ等歓迎
――――!!
ヴァラーハが動く度、爆発するように土煙がもうもうと。
正しく、猪突猛進――古来、英雄が魔猪に倒される逸話はあるが、確かに然もありなんの勢いだ。
『それに大きい……まさかゴンドワナ出身ですか?』
『巨獣、ですか?』
シャムス・ライラ(極夜・g04075)の呆れたような口ぶりに、プターハ・カデューシアス(祝福龍・g03560)は小さく肩を竦める。
『まぁ、的が大きいのは良い事です……さて、どうして差し上げましょうか、シャムス?』
『そうですね、プターハ。勢いだけでは、我々に対することは出来ないと知らしめましょう』
救援機動力で駆け付けて来たばかりのシャムスの方は、まだ敵も認知していないだろう。増援の利を得るべく、シャムスとプターハは【パラドクス通信】で情報共有しながら、機を窺う。
『さあ、巨大猪狩のお時間です』
――ディアボロスが使ったパラドクスは、戦闘中、ずっと効果が残留し、味方に有利な効果を及ぼし続ける。
クロノヴェーダが持ち得ぬ残留効果は、確かに便利だ。だが、それだけに効果も範囲も、それなりに厳密で、便利使いは儘ならない。
「……やれやれ。そう簡単に上手くいきませんか」
暫時を経て、思わず嘆息するプターハ。
残留効果【トラップ生成】は、ディアボロスから初期レベルにして300m半径内の空間を、罠地帯に変化させる。だが、その罠自体はクロノ・オブジェクトではない。罠が発動したとして、パラドクスを伴わない攻撃として自動的に無効化されてしまう。
喩え、ヴァラーハの巨躯がすっぽり入る落とし穴を用意したとして、その猪突猛進を阻めはしないのだ。
『いくらかでも回避力が下がれば、と期待したのですが』
『脳筋には知恵で対するのが良い……私も、ここはやはり罠だと思いましたけど、移動速度の低下自体は、他に残留効果がありましたね』
にこやかなのは変わらずとも、シャムスの笑顔にも些かの苦さは否めない。
喩え【泥濘の地】を積み上げ、敵の移動を封殺したとして――彼我の距離に意味のない逆説連鎖戦の行使に、一切の支障はないのだから。
――――!!
(「来る!」)
より目立つ挙動で囮を買って出てくれた仲間がいようと、元よりプターハは、遅滞戦術の緒戦から敵に認知されている。
ガツゥッ!
辛うじて、ピラミッドの力を纏うのは間に合った。ピラミッドパワー(物理)を以て殴れば、敵の応酬は大地転覆。
(「大地が飛んでくる? ……いや、更に穴深くしてどうするんでしょうか」)
逆説連鎖戦のパラドクスの交錯は、瞬時だ。なれば、牽制の類にも悠長の暇はない。だが、裏を返せば、その刹那の一撃を最上とする――仲間と連携して袋叩きに出来る立ち回りも、きっとある。
――捕らえよ。
突如、ヴァラーハの脚に纏わりつく泥濘より、強靭な蔦が奔る。その先端には、金剛石の如き、硬く鋭い棘。
ガアァァァッ!
あたかもワイヤートラップのように、ピンと張られた蔦に脚を取られたヴァラーハの巨躯が傾ぐ。更に、金剛の棘を突き刺して追撃ちを掛けんと、シャムスは懸命に蔦を操る。
「!?」
転倒させ、捕縛し、追撃する――その一連を凌ぎ、猛然と突撃したヴァラーハの牙が、シャムスを捉え、跳ね上げる。
「それ以上は! やらせません!」
プターハが小型ピラミッドを次々と浴びせ掛け、敵の気を引いたお陰だろう。辛うじて、急所の直撃を避けられた重畳。空中で身を捻り、シャムスは声を張る。
「さぁ、ナティシャ殿、狙い放題ですよ!」
善戦🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
【土壌改良】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV3になった!
ナティシャ・ナーガ
ヴィシュヌ神のアヴァターラですね。
猪の姿を成すとは知ってましたが、そのまま猪とは、まるで獣ですね。
獣が獣をまとめることは出来ない訳です。
成る程と仲間の言に納得しながら、ガーンディーヴァに太陽の輝きを矢に番えます。
あなたはヴィシュヌにあったことはあるのですか?それともあなたもヴィシュヌなのでしょうか?
まさかアヴァターラの名と姿で現れるとは思いませんでしたが。ブッダにクリシュナ、カルキなどもアヴァタール級で居るのかもしれませんね。
ですが、正しき歴史を維持しない神はヴィシュヌではあらず。そのアヴァターラも同じです。
何であれ私の国を奪ったものには容赦いたしません。
蘇利耶の華庭園を発動し、眉間を射抜きましょう。
輝きの矢は射抜いたヴァラーハの真実の姿を暴きこれまでの罪を直接見せるでしょう。
これへ呪いのようなものですから。
美しい蓮華に包まれ今までの行いを悔い、消えると良いでしょう。
蓮華が閉じる頃にはきっともう動くことはありません。
灰は灰に、塵は塵に……
ヴァラーハ――ヒンドゥー教に於いて、ヴィシュヌの第3のアヴァターラ(化身)とされる。
「猪の姿を成すとは知ってましたが……そのまま猪とは、まるで獣ですね。成程、獣が獣をまとめることは出来ない訳です」
ナティシャ・ナーガ(星詠みの巫女・g11415)の言葉は冷ややかだ。
(「まさか、アヴァターラの名と姿で現れるとは思いませんでしたが……他にも、ブッダにクリシュナ、カルキなども、アヴァタール級で居るのかもしれませんね」)
ヴィシュヌは、ブラフマー、シヴァと共に三神一体の1柱を成す重要な神格。だが、正しき歴史を『維持』せずしてヴィシュヌに非ず。ナティシャにしてみれば、そのアヴァターラも同様だ。
「……何であれ、私の国を奪ったものには容赦いたしません」
『ガーンディーヴァ』を弓に戻し、魔力の弦を張る。
統べてはここより生まれ虚空へ還る――太陽の輝きを矢に換えて番え、狙うは炯炯とした猪の双眸の間。
――――!!
咆哮が轟く。基本、パラドクスは必中と言えど、狙い澄ました一矢が放てるのは、仲間の奮闘あってこそ。
「梵天導くアーカーシャの輝蓮華に包まれ消えよ」
刹那、光の軌跡が奔る。輝きの矢は、射抜いたヴァラーハの真実の姿を暴き、これまでの罪を直接見せるだろう。
「あなたはヴィシュヌにあったことはあるのですか? それともあなたもヴィシュヌなのでしょうか?」
応えは、無い。ナティシャも期待していない。
「灰は灰に、塵は塵に……美しい蓮華に包まれ今までの行いを悔い、消えると良いでしょう」
果たして、蹄の下に咲いた巨大な蓮華が閉じる頃――ヴァラーハは彫像のように、動かなくなっていた。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【隔離眼】LV1が発生!
効果2【アヴォイド】LV1が発生!