もふもふ、わんわん、悪神わんこ祭り!(作者 志稲愛海
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#蛇亀宇宙リグ・ヴェーダ  #『悪神ディアボロス』の悪行作戦  #シュリーナガル  #吉祥天ラクシュミ  #毘沙門天  #悪神ディアボロス 

 蛇亀宇宙リグ・ヴェーダ、シュリーナガル近郊の村。
 今日も、長閑で平和な村の奥様達が、詰んだ花を輪っかに編みながらも井戸端会議に興じている。
 いや、そんな村の奥様達だけではなく、一緒にぽかぽかひなたぼっこをしているのは。
「うふふ、うちの子に似合いそうな花輪ができたわ」
「あら、素敵。でも私のも、うちの子に似合いそうでしょ?」
「それぞれの子に一番似合う花輪を作れるのは、いつも一緒にいる私達よね!」
「この子たち……犬は神様の使いですもの! 美味しいものも沢山食べさせてあげましょうねー」
 奥様達と共に、すやぁとお昼寝中。そう、もふもふかわいい犬たち!
 一見すると平和そのものな、穏やかな村の風景なのだけれど。
「お前さん達も犬たちも、もう少し働いたらどうだ? 犬たちも贅沢な食事のせいで、もふもふでぷくぷくじゃないか」
 ちょっぴり苦言を呈するのは、通りかかった村の老人。
 けれど奥様達は、犬たちをもふもふ撫でながらも、うふふと笑うばかり。
「あら、ラクシュミ様のおかげで、必要以上に必死に働かなくていいもの」
「神様の使いであるこの子たち……犬のお世話だって、ある意味立派なお仕事じゃなくて?」
「もふもふは勿論、まんまるぷくぷくなのも、とっても可愛いじゃない」
 自分達が一番、この村にいる犬たちを過保護に可愛がっている……奥様達は、そう思っているだろう。
 だが、奥様方をはじめ、この村の人達は今はまだ知らない。
 恐怖を覚えるほどに独占する勢いで、わんこへのもふもふ愛が激しい、邪神ディアボロスの使徒達がやってくることは。

●悪神ディアボロスのもふもふ祭り
「みんなは、犬さんのこと好き? 俺はね、猫さんも犬さんも、動物さんはとっても好きだよ」
 逢海・凪都(黒焔・g03331)はそう尻尾をゆらゆらさせながらも、お耳をぴこりとさせてから。
 集まってくれたディアボロス達に、話を聞きにきてくれた礼を告げ、そして今回の案件の説明を始める。
「攻略旅団から、リグ・ヴェーダの善神への信仰を弱めるために、ディアボロスが悪神勢力として人々を苦しめるという作戦が提案されたよ。だからまずは、吉祥天ラクシュミが支配する、シュリーナガル近郊で作戦を実行して欲しいんだ」
 『悪神ディアボロス』という架空の神を用意して、その使徒としてふるまえば。
 アーディティヤが得られる筈のエネルギーを減らす事が出来るだろう、というわけだ。
「一般人に、危害がない程度の悪行を見せつければ、吉祥天ラクシュミか毘沙門天の配下が駆けつけてくるから。その敵との会話を一般人に聞かせたりとか、戦って撃退して勝ち誇ったりしながら撤退すれば、この作戦は成功だよ」

 ということでまずは、村の人々に、自分達が『悪神ディアボロスの使徒』である事を伝え、悪行を行なうわけだが。
「要は、『悪神ディアボロス』が畏れられ信仰されるようになれば、大成功となるはずなんだけど。一般人の一部が集落から逃げ出して周囲に助けを求めに行けるような隙を見せるのも、重要だと思う」
 一般人をうまく逃がせば、その情報を聞いて、アーディティヤが駆けつけて来るだろうから。
 そしてこの駆けつけてきた、吉祥天ラクシュミか毘沙門天の配下を『悪神ディアボロスの使徒』として撃退すれば、吉祥天ラクシュミ及び毘沙門天への信仰を減らす事が出来る、というわけだ。
「敵との対話内容を、村の一般人に聞かせる事で、悪神ディアボロスの存在をアピールするのも効果的かも」
 とはいえ、悪行といっても、村の人に危害を加えるわけにはちょっといかないから。
 凪都は、こんなわるわるな提案を皆にしてみる。
「この地域の人達はね、犬は神様の使いで大切にしなきゃいけない、って信仰があるみたい。最終人類史でも、犬にお花の首飾りを飾ってあげて、ランプや花火でお祝いするお祭りとかがあるくらいなんだけど。今回は、『悪神ディアボロスの使徒』による、もふもふわんわん祭りを強引に開催させて悪行を行なう……とか、効果的かなって。だから、村中の犬さんを集めさせた後、『悪神ディアボロスの使徒』が祭りを強引に開催して、犬さんをもふもふ占めしたり、村人が手を出せないほどたっぷりお世話して愛でまくったりとか。犬たちと一緒に村中をめっちゃ駆け回って村人に引かれるほど遊びまくったりだとか、村人が知らない芸を独断で教えてみたりとか。祭りのご馳走を用意させて犬たちと楽しみつつ、最近ちょっぴりだらけ気味っぽい村の人には、とびきり辛い料理を振舞ったり、逆に甘い物しか食べたら駄目って縛りを課したりとか……のほほんとした悪行に一見思えるけど、いきなりすごい勢いと熱量でやって来た得体の知れない『悪神ディアボロスの使徒』がそんなことしはじめたら、村人にとっては恐怖だよね」
 具体的にどのような悪行を実行するかは、ディアボロスの皆にゆだねるが。
 いきなり開催させた、もふもふわんわん祭りで、独占するほどもふもふと犬たちと戯れたり。
 村人が作ったものよりも大きかったり豪華な花輪を犬たちに飾ってあげたり、お世話しまくって、マウントを取ったり。
 村人たちが引くほどの勢いで犬と村を駆け回って遊んだり、運動したり、芸を仕込んだりなどだとか。
 ご馳走を犬たちと楽しみつつ、村人には逆に辛すぎる料理やひたすら甘い物ばかりをふるまったりなど。
 思わず村から飛び出してしまうような、もふもふやわんこに対しての熱量や勢いを、見せつけて欲しいというわけだ。
 そしてその悪行を聞きつけてやって来た敵と必要ならば会話した後、倒して欲しいと、そのような内容の作戦である。

 そこまで説明した凪都は、改めて皆を見回してから、続ける。
「調査によってね、リグ・ヴェーダの一般人の信仰は、厳格な体系化などはされていない事が判っているよ。体系化しない事で、良い事があれば善神に感謝し、悪いことがあれば、悪神に怒りを解いて欲しいと願うという流れで、日々、信仰エネルギーが集まってくる状況を造っているんだと思う。今回の作戦は、その曖昧さをうまく利用した作戦だから、成功すれば効果は高くなるんじゃないかなって。シュリーナガルで成功すれば、他の地域でも同様の作戦を取る事が出来るかもしれないし。今後の作戦方針については、この作戦の結果も見つつ、攻略旅団で提案してみて欲しいよ」
 あと……悪神ディアボロスの使徒として、わんこたちといっぱい仲良く、わるわるしてきてね、って。
 ちょっぴり羨ましそうに付け加えながらも、凪都は復讐者の皆を案内する。
 蛇亀宇宙リグ・ヴェーダ、シュリーナガル近郊へと出発する、パラドクストレインへと。

●逢魔が時に咲く
 その一報を聞いて、悪神・迦楼羅の翼を持つこの神が動かぬわけはなかった。
『『悪神ディアボロス』の使徒に集落が襲われている? わかった、すぐに助けに向かおう』
 民を家族の様に思い純粋に守り、何が民の為になるかを重視する戦嫌いの神『逢魔が時のカルラカグラ』が。
 わくわく食していた甘味を堪能するのも二の次に、きりりと。
 カルラカグラは急ぎ、悪神の使徒とやらが現れたという村へと向かう。
 祭りは好きではあるし、どのような輩か分からぬから、まずはお茶等でもして話してみてから。
 戦いは好まないが……必要とあれば、己の力を持って不届きな者達を退けると。
 だって、皆にはわらっていてほしいって、いつだって彼は思っているから。


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●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【士気高揚】
1
ディアボロスの強い熱意が周囲に伝播しやすくなる。ディアボロスから「効果LV×10m半径内」の一般人が、勇気のある行動を取るようになる。
【一刀両断】
1
意志が刃として具現化する世界となり、ディアボロスが24時間に「効果LV×1回」だけ、建造物の薄い壁や扉などの斬りやすい部分を、一撃で切断できるようになる。
【神速反応】
3
周囲が、ディアボロスの反応速度が上昇する世界に変わる。他の行動を行わず集中している間、反応に必要な時間が「効果LVごとに半減」する。
【腐食】
1
周囲が腐食の霧に包まれる。霧はディアボロスが指定した「効果LV×10kg」の物品(生物やクロノ・オブジェクトは不可)だけを急激に腐食させていく。
【動物の友】
2
周囲の通常の動物がディアボロスになつき、意志の疎通が可能になる。効果LVが高い程、知能が高まり、友好的になる。
【友達催眠】
1
周囲の一般人を、誰にでも友人のように接する性格に変化させる。効果LVが高いほど、昔からの大切な友達であるように行動する。
【光学迷彩】
1
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【完全視界】
1
周囲が、ディアボロスの視界が暗闇や霧などで邪魔されない世界に変わる。自分と手をつないだ「効果LV×3人」までの一般人にも効果を及ぼせる。
【活性治癒】
2
周囲が生命力溢れる世界に変わる。通常の生物の回復に必要な時間が「効果LV1ごとに半減」し、24時間内に回復する負傷は一瞬で完治するようになる。
【口福の伝道者】
2
周囲が、ディアボロスが食事を摂ると、同じ食事が食器と共に最大「効果LV×400人前」まで出現する世界に変わる。
【おいしくなあれ】
2
周囲の食べ物の味が向上する。栄養などはそのまま。効果LVが高いほど美味しくなる。
【パラドクス通信】
2
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【アイテムポケット】
5
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。
【防衛ライン】
1
戦場が、ディアボロスが地面や床に幅10cm、長さ「効果LV×10m」の白い直線を出現させられる世界に変わる。敵はこの直線を突破できず、上空を飛び越える場合、最低「効果LV」分を要する。直線は戦場で最初に出現した1本のみ有効。
【狼変身】
1
周囲が、ディアボロスが狼に変身できる世界に変わる。変身した狼の咆哮は「効果LV×10m」以内の指定した通常の生物を怯えさせ、「効果LV」分の間、行動不能にするが、変身中はパラドクスは使用できない。

効果2

【能力値アップ】LV8 / 【命中アップ】LV2 / 【ダメージアップ】LV3 / 【凌駕率アップ】LV2 / 【反撃アップ】LV3 / 【リザレクション】LV2 / 【先行率アップ】LV2 / 【ドレイン】LV2 / 【ダブル】LV2

●マスターより

志稲愛海
志稲愛海です。
よろしくお願いいたします!

●各選択肢について
 ②→①→③の順で進行予定です。
 ②は受付気持ち長め、①③は成功鋳込み立ち次第さくさくと進める予定です。

②悪神ディアボロスの使徒の悪行<シュリーナガル>
 件の村を訪れ、強引にもふもふわんわん祭りを開催して、皆様が考えた悪行をもふもふ働いてください!
 村人達に、熱量による恐怖や羨望を抱かせれば効果的かと思いますので。
 これでもかともふもふ占めしまくったり、村人の干渉の隙を与えぬほどお世話しまくったり。
 引かれるほど一緒に駆け回ったり、運動したり、芸を独断で教えたり等々。
 思い切り本能のまま効果的に、もふもふ祭りを楽しんでください!
 アイテムポケットで持ち込めるものは持参できますので、わんこが大好きなグッズだったりおやつだったりとか。
 だらけた村人達をちょっぴり思い知らせるための、激辛料理やどろ甘スイーツ等の持ち込みもできます。
 皆様らしいやりかたで、危害を加え過ぎぬ程度に、わるわる行動をしてみてください。
 この選択肢に限り、ご参加いただいた方は極力採用したい気持ちです。何名様ででもお気軽に!

①【攻略旅団】クロノヴェーダとの対話
 騒ぎを聞きつけてやって来た、アーディティヤ『逢魔が時のカルラカグラ』と対話する選択肢です。
 戦闘せずに会話を行います。
 敵もすぐに戦う気はないので、共にお茶を飲みつつやもふもふしつつなどでも可能です。
 一定期間どなたのご参加もなければ、対話する意思はないと判定して、次の選択肢に進みます。
 この①の選択肢は達成せずとも、シナリオの成否に関しては影響はありません。

③👿アヴァタール級との決戦『逢魔が時のカルラカグラ』
 アヴァタール級との決戦です。
 この選択肢③をクリアすれば依頼成功です。

●他
 進行や受付状況等はマスターページにてお知らせしますのでご確認下さい。
 皆様のご参加をお待ちしております!
209

このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


括毘・漸
犬の気持ちを知るには、犬になった方が早いのです。
そんな訳で【狼変身】です!
これで狼に変身して…えっ?それは狼だろって?
細かいことは気にしてはいけません!
変身するのは狼という名のワンちゃんです!

【狼変身】中

ワン!
(※以下、犬語を翻訳)

まんまるぷよぷよボディのワンちゃん達!
なんですか、そのだらしない身体は!
犬たる者、走れるようにしておくってもんでしょ!
特訓です!立派な猟犬にしてあげますよ!

ぷよぷよボディを改善すべく、走り込みを教えます。
四肢を動かすことで健康になりますし…えぇ?動きたくない?しょうがないなぁ。

ここにジャーキーがありますよぉ!
欲しかったらボクに追い付いてみせるのです!

持ち込んだジャーキーを見せびらかして、ワンちゃん達を走らせます!

十分に走らせたら、ご褒美にジャーキーを上げましょう。

どうです走るのは楽しいでしょう。
さて、ボクもジャーキーを…え?いやコレはボクのですからね?
さっきあげたジャーキーは?
もう食べちゃった!?

一斉に来るのはズルですよ!?待って!それボクのジャーキー!?


 パラドクストレインを降り立ち、足を踏み入れたのはシュリーナガル近郊の村。
 話によれば、吉祥天ラクシュミのおかげで、人々は穏やかに過ごしているという。
 いや、それは人々だけではなく、村人達が神の使いとして大事にしている、犬たちだってそう。
 だから――アーディティヤが得られる筈のエネルギーを減らすためにも。
 括毘・漸(影歩む野良犬・g07394)はこれから、『悪神ディアボロス』という架空の神の使徒として、もふもふな悪行を働こうとしているのだ。
 そんな彼の作戦とは。
「犬の気持ちを知るには、犬になった方が早いのです」
 ――そんな訳で、狼変身です! と。
「これで狼に変身して……えっ? それは狼だろって? 細かいことは気にしてはいけません!」
 だってそう、これから変身するのは、狼という名のワンちゃんなのだから!
「ワン!」
 早速、犬といったら犬になりました!
 それから早速、ほわんと日向ぼっこをしている犬たちのもとへとタタッと駆け寄って。
(「まんまるぷよぷよボディのワンちゃん達!」)
 犬語で、びしっとわんわん言い放つわんこ漸。
「ワンワン!!」
 ――なんですか、そのだらしない身体は! 犬たる者、走れるようにしておくってもんでしょ!
 そして悪神の使徒として、犬たちへと強引に教え始める。
「ワン、ワンッ!」
 ――特訓です! 立派な猟犬にしてあげますよ!
 そう、ぷよぷよボディを改善すべく、走り込みです!
 けれど、すっかりたるんだ犬たちはのろのろと、見るからに気が進まない様子だから。
「ワゥ? ワォーン」
 ――四肢を動かすことで健康になりますし……えぇ? 動きたくない?しょうがないなぁ。
 漸はわふわふ、秘密兵器をしゃきんと取り出す。
 そう、それはまさに、わんこもまっしぐらな!
「ワンッ、ワフワフーッ!」
 ――ここにジャーキーがありますよぉ!
 それから、お耳をぴこり、尻尾をぶんぶんとさせ始めた犬たちにこう告げるのだった。
「ワンワン、ワォーン!」
 ――欲しかったらボクに追い付いてみせるのです!
 というわけで、これみよがしにわふっと持ち込んだジャーキーを見せびらかして、ワンちゃん達を走らせます!
 それから、ぽてぽてころころ、駆けてくる犬たちと暫し追いかけっこして。
 十分に走らせたら、ジャーキーのご褒美を。
 そして、急に走り出したかと思えば、わふっとジャーキーをかみかみしはじめた犬たちに、何が起こったのかと呆気にとられている村人達。
 これぞまさに、穏やかにだらだらしていた村の人たちが介入する間も与えぬほどの、犬たちにとっての誘惑をちらつかせる悪行!
 それから、人々の声も聞こえぬほどジャーキーに夢中になっている犬たちに、わふわふと漸は続ける。
 ――どうです走るのは楽しいでしょう、と。
 というわけで、満を持して。
 さて、ボクもジャーキーを……と一緒におやつタイムを楽しまんとした、その時だった。
 ふと瞬間、周囲の状況に気づく漸。
「ワフ? ワンワン?」
 ――え? いやコレはボクのですからね? って。
 瞳をキラキラさせて、自分に……いや、自分のジャーキーに熱いまなざしを向けている、わんこたちに。
 そして、もふもふ尻尾をぶんぶんさせているわんこ達がわふわふ告げた言葉に、瞳をぱちり。
「ワン? ワフッ!?」
 ――さっきあげたジャーキーは? もう食べちゃった!?
 というわけで!
「アォン!?」
 一斉に来るのはズルですよ!? なんて、言う暇もなく。
 わんこたちはおねだりするように、一斉にぴょんっ!
 ――待って! それボクのジャーキー!?
 洗脳し運動させ、おやつで魅了し、もふもふに飛び掛かられて埋もれるほどの悪行に成功する狼……いえ、わんこな漸であるのだった。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【狼変身】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!

宇佐美・アリス
アドリブOK
他の人とも連携、というかノリを合わせていくわよ

実家は猫だけど、犬が嫌いな訳ではないのよ
レトリバードみたいな、穏やかでふわふわな子が好きだけど、地域的に毛は短い子が多そう

悪者ぽく濃いめのメイクをして、ワンコを傷つけないように爪は切っておかなくちゃ
不良のノリで、白兎五世号のエンジンをわざとふかしながら参上

これより『悪神ディアボロス』様の為に、祭りを執り行うわ!
逆らう者は容赦しないわよ!

先ずは、そこで堕落した獣共からよぉ!
お前達に、爪など必要ないわよね!
と爪切りとかお手入れ開始
貴女達もそこで見てないで、参加しなさい!
と飼い主も参加させるわよ
道具は【アイテムポケット】で持参
水責めよ(シャンプー)
その口を塞いであげる(歯磨き)
ふふふ、恐ろしいかしらディアボロス様の力
現代の犬グッズの力を見せつける事で神の力と思わせるわよ

祭りに参加するに相応しい姿になったら、このチャクラム(フリスビー)で次なる儀式よ!
ほ〜ら、取ってこ〜い!
取ってきても、何度も取ってもさせるわね
この子達、運動不足なのよね


 これから赴くシュリーナガル近郊の村では、犬は神の使いとされているとのことだが。
 宇佐美・アリス(兎に非ず・g01948)の実家にいるのは、猫。
 とはいえ、猫は勿論のこと。
(「実家は猫だけど、犬が嫌いな訳ではないのよ」)
 犬だって、もふもふかわいいとは思うし。
 村へと辿り着いて入口から見回してみれば、だらだらすやぁと、犬たちはのんきに日向ぼっこ中。
 そんな様子を見遣りながら、そっと抜かりなく。
(「レトリバードみたいな、穏やかでふわふわな子が好きだけど、地域的に毛は短い子が多そう」)
 どんな子たちがいるのかチェックしてから。
 ――ぶおんっ、ぶおーん!!
 刹那、わざと大きくふかして参上するアリス。
 そう、白兎五世号のエンジンを、不良のノリで!
「!? ……!!?」
 そんな爆音にびっくり飛び起きた犬たちは、突然現れたアリスを見て二度びっくり。
 ワンコを傷つけないように爪は切ってきたのだけれど。
 その顔はまさに悪神の使徒!? 悪者ぽく濃いめのメイクをした、いかにも悪そうな風貌であるのだから。
 そして犬だけでなく、おそれおののく村人達をくるりと見回して。
 アリスは高らかに言い放つ。
「これより『悪神ディアボロス』様の為に、祭りを執り行うわ! 逆らう者は容赦しないわよ!」
 それから、ぷるぷる震えているまんまるもふっとした犬溜まりをびしっと指差して。
「先ずは、そこで堕落した獣共からよぉ! お前達に、爪など必要ないわよね!」
「ワォン!?」
 もふっと抱きしめてから、ぱちんぱちん、と。
 伸びた爪を切ってあげたり、もふもふなお顔の手入れを開始!
 そして無抵抗のまま手入れされている犬たちの様子をぽかんと見ている村人達にも、びしっと。
「貴女達もそこで見てないで、参加しなさい!」
 悪神の使徒としてアリスは言い放ち、飼い主もお手入れに強制参加です!
 ということで、しゃきんっとアイテムポケットから各種お手入れ道具を取り出して。
 次々と行なうのはそう、悪行の数々……!
 まずは、泡をもこもこ、ざぶーん!
「水責めよ」
 シャンプーという名の水責めから始まって。
 ぷるぷるっと身を震わせるわんこへと、しゃかしゃかっ。
「その口を塞いであげる」
 次は、鳴き声もあげられぬ歯磨きを念入りにしてあげてから。
 手入れを一通りしてあげれば、犬たちのその姿に、思わず飼い主達は瞳を見開いてしまう。
「!? ふわっふわの、ぴかぴかに!?」 
「ふふふ、恐ろしいかしらディアボロス様の力」
「え、す、すごい神業!?」
 まさにそれは、神の使徒の所業!
 現代の犬グッズの力をまざまざと見せつけられて。
 けれど、お手入れだけでは終わりません。
 ぴかぴかもふもふ、祭りに参加するに相応しい姿になった犬たちを、アリスは一瞬にして惑わせる。
「このチャクラムで次なる儀式よ!」
 ――ほ〜ら、取ってこ〜い!
 犬の本能を刺激する、フリスビーをシュッと投擲して。
 それから、わふわふっと尻尾をふりふり、フリスビーを取って来た犬を撫でてあげた後。
「!? ワフッ」
 アリスは再び、フリスビーをシュッ!
 しかも取ってくるたび、それを何度も繰り返すという、何という悪神の使徒の所業……!?
 いえ、ぽてぽてころんとしているわんこたちの姿を見れば、一目瞭然。
(「この子達、運動不足なのよね」)
 ついでに同じように怠惰している飼い主も何気に走らせつつ、アリスは悪行の限りを尽くす。
 ふわふわな毛並みになった犬たちの運動不足を解消してあげながら。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!

ファギー・ルヴァン
樹さん(g05753)と参加

わぁ…犬さんが、こんなにたくさん…!
今日は悪人のフリをしないといけないから…
村の人達に負けないくらい、全力でお世話します…!

鞄に犬さんの好きそうなおやつ(ジャーキーや骨ガム)やおもちゃを詰め込みます。
現場についたら、早速おやつをちらつかせて…
犬さんがやって来たら、おやつをあげて警戒心を解いたところで手を伸ばします。
わ、わぁ…いつもはコロロばかりを触ってるから…なんだか新鮮…なんというか…ツヤツヤしてる…?
こんなに近くで見るのあんまりないから…ちょっと緊張しちゃいますね…でもつぶらな目がかわいい…
樹さんの様子を見つつも…すごく懐かれちゃってじゃれられちゃう…
あははっ、くすぐったい…!おやつはまだあるからね…?
たくさん撫でておやつでお腹いっぱいになったら、今度は一緒に遊びます!
ボールやフリスビーを投げて、疲れさせて…それでまたいっぱい撫でたりおやつをあげて…これは、無限ループですね。ふふ…悪いことしちゃってますね、私達…!


御守・樹
ファギー(g00880)と。

犬ってあんまり触れ合った事ない俺でも疑問に思うよ、この状態って犬たちの健康はどうなんだろ?ってな。

とりあえず懐くまでは行かなくてもこっちに気を引くために、レトルトペーストのペットおやつを。猫向けが超有名だが犬用もあったんで持ってきてみた。
ちらつかせながらもすぐには与えず待ったを。ちゃんと出来たらこのおやつはあげよう。うん良い子だ。
懐いてくれたら手を下から差し出すように撫でてみる。猫とはまた違うな。身体が大きいからかな?割としっかり目の毛並みだ。
こんな短時間できちんと信頼関係を築くなんてできないだろうけど、犬って社会性がある生き物だから、かわいがるだけじゃなくてさ。付け焼刃でもいから躾を。
神使たる犬達をしつける様子は悪神に見えるかなぁ?そう思いながらファギーを見ると…もみくちゃにされとる…。大丈夫かな?
あとはフリスビーで遊ぼうか。もちろん出来たらめちゃくちゃ褒めて、出来なくっても頑張ったから褒める。
…小さい子相手にするのとあんまり変わらない気がするな。


 ――これより『悪神ディアボロス』様の為に、祭りを執り行う!
 先行して赴いていた仲間が突如宣言し、このシュリーナガル近郊の村で開催されることになったのは。
 そう……悪神ディアボロスの使徒達による、もふもふわんわん祭りである!
 そもそもこの地域では、犬は神の使いと謂われているというから。
「わぁ……犬さんが、こんなにたくさん……!」
 きょろりと周囲を見回すファギー・ルヴァン(明けぬ夜森の魔法つかい・g00880)の見つめる先には、犬さんがいっぱい。
 けれど、逆に大事にされすぎて、ごろごろぽてぽて……ちょっと太り過ぎな子も多いみたい?
 ぽかぽか日向ぼっこしてすやぁとひたすらお昼寝している姿は、一見すると和む光景に見えなくもないのだけれど。
 御守・樹(行雲流水の珪化木・g05753)はそんな肥満気味な犬たちを見て、小さく首を傾けてしまう。
「犬ってあんまり触れ合った事ない俺でも疑問に思うよ、この状態って犬たちの健康はどうなんだろ? ってな」
 犬が感じている幸せ度は高めかもしれないけれど、健康面を思うと心配になってしまって。
 だが今回やって来た自分達は、悪神ディアボロスの使徒。
 たとえそれが犬たちのためであるとしても、わるわるな振舞いをする必要があるのだ。
 そんな重要な任務をファギーは思い返しながらも。
「今日は悪人のフリをしないといけないから……」
 こくりとひとつ頷いて気合十分、これからやるべきことを、満を持して口にする。
 ――村の人達に負けないくらい、全力でお世話します……! って。
 というわけで!
 犬たちがお昼寝している村の広場へと到着したファギーが、早速鞄からすちゃりと取り出すのは。
 まずは、ジャーキーや骨ガム……犬さんが好きそうなおやつ。
 そう――犬達を瞬く間に魅了してしまう、わるわる悪神グッズである!
 そしてそれを、ちらちらっとちらつかせてみれば。
「! ワンッ」
「クゥ~ン……」
 おやつの魅力に抗えず、とてとてと容易に集まってくる犬さんたち。
 そんなぴょこぴょこ尻尾を振る子たちへと、ファギーは持っているおやつをあげて。
 樹も……とりあえず懐くまでは行かなくてもこっちに気を引くために、と。
「猫向けが超有名だが犬用もあったんで持ってきてみた」
 猫のものが知られているが、犬もまっしぐらなレトルトペーストのペットおやつをちらつかせながらも。
「キューン、ワンワンッ」
「ワンッ、ワォーン」
「……待て、だ」
 てしてしっと逸る犬たちにすぐには与えず、待ったを。
 そしてそわそわしながらも、言う通りにちゃんと出来たら、おやつを差し出して。
「うん良い子だ」
 そう褒めてあげながらも、そっと手を伸ばしてみる。
 ファギーも、おやつ効果ですっかり犬さんたちの警戒心を解いたところで、同じようにそろりと。
 伸ばした手でさわさわしてみれば、瞳をぱちり。
「わ、わぁ……いつもはコロロばかりを触ってるから……なんだか新鮮……なんというか……ツヤツヤしてる……?」
「猫とはまた違うな。身体が大きいからかな? 割としっかり目の毛並みだ」
 樹も懐いてくれた子を、手を下から差し出すように撫でてみつつも、彼女の言葉に頷く。
 同じもふもふでも、コロコロまんまるなモーラット・コミュのコロロとも、猫ともまた違う、犬特有のもふツヤ手触り。
 そんな新鮮な触り心地を堪能しながらも、ファギーはじいと目の前の犬さんを見つめてみて。
「こんなに近くで見るのあんまりないから……ちょっと緊張しちゃいますね……でもつぶらな目がかわいい……」
 そうほわりとしているファギーの声を聞きながらも。
 もっともっと、とおやつをおねだりしてくる犬へと、樹が施すのは。
「こんな短時間できちんと信頼関係を築くなんてできないだろうけど、犬って社会性がある生き物だから、かわいがるだけじゃなくてさ」
 待て、お座り、など――付け焼刃でもいからと、躾を。
 最初はよくわかっておらずに、立ったりごろんとおなかをみせたりしていた犬たちだったけれど。
 そのうち樹の躾を理解して、言う通りにちょこりとお座りしたり、ちょんっとお手をできるようになって。
 えっ犬たちを従わせている!? なんて、遠目から見ている村人が言っている声を聞きながら。
(「神使たる犬達をしつける様子は悪神に見えるかなぁ?」)
 樹はそう思いつつもふと、ファギーを見れば一瞬、瞳を瞬かせて呟く。
「あははっ、くすぐったい……! おやつはまだあるからね……?」
「……もみくちゃにされとる……」
 自分が躾をしている様子を見ていた隙にわふっと飛びつかれて、犬たちにすごく懐かれちゃってじゃれられちゃっている彼女に。
 そんな様子に樹は、大丈夫かな? なんて思うも。
 ファギーも犬もどちらも楽しそうなその姿を見れば安心しつつも、一応気を配っておいて。
 たくさんわしゃりと撫でてあげて、犬さんたちがおやつでお腹いっぱいになったら。
 次に取り出すのは、これまた犬たちが夢中になるグッズ。
「ボールが気になる? それともフリスビー?」
「よし、これを取ってくるんだ」
 持参したボールやフリスビーで、今度は一緒に遊びます!
 ファギーはボールやフリスビーを投げて、そして犬さんたちを走らせては疲れさせて……それでまた、いっぱい撫でたりおやつをあげたりして。
 樹も、ちゃんと取ってきたら勿論めちゃくちゃ褒めるし、出来なくっても頑張ったなと褒めてあげて。
 それでまた投げて取ってこさせて、なでなでして、おやつをあげて――。
「……これは、無限ループですね。ふふ……悪いことしちゃってますね、私達……!」
 村人達に入る隙を一切与えないほどの、悪神の使徒たる所業!
 そんなもふもふの羨望と犬を即従わせた畏怖を抱く村人の様子を窺いつつも。
 樹はファギーとともにそんな悪行を繰り返しながら、もふもふわんわん、じゃれてくる犬たちを見て思うのだった。
 ……小さい子相手にするのとあんまり変わらない気がするな、なんて。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【アイテムポケット】がLV2になった!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【能力値アップ】LV1が発生!

ディアナ・レーヴェ
【図書館】
※犬大好きなドイツ軍人です。ジャパニーズ法被の背中にもふもふわんわんの落書きつけたスペシャルわんこ服で登場。

さてハーリス、最初のターゲットはあの子よ?
あの狩猟犬っぽい顔してるくせに目が合うだけでしっぽフリフリしてる人懐っこさがあっ可愛いうちで飼ってたチャーリーにそっくりだわ。ふふっ、コードネームはチャーくんにしましょう。

おいで~?匂い嗅ぐ?よーしよし!
頭をもふもふよ。首ももふもふよ。うん、チャーくんごろんするの?ならお腹も撫でていい?ふふっ、あなたわふわふねぇ!
(大事そうにもふもふ。勢い込んでた割に手つきは優しい)

あっもう一匹来てくれたわ!あなたは遊びたいのね?よしハーリス取ってこぉーーい!!
(そして二匹目のわんこを勝手に『ハーリス』と命名して場が混乱する。多分色合いとか似てたせい)

きゃーハーリス(犬)賢いーー!!ハーリス(人)もやる?よし、今度は助走つけてそぉいッ!!ご期待にお応えして沢山ぽぉ――…えっ?わ、私3匹以上同時にわふったこと実はあんまr(もみくちゃフェードアウト)


ハーリス・アルアビド
【図書館】

結果的に善行となる悪行には頭を悩ませましたが、こうした悪行であれば安心できます。
ただ、私は主や奥方様の犬の手入れなどをさせていただきましたが愛でる方法はよく分かりません。ディアナさんによく学び、犬を愛でる悪行を遂行しましょう。

なるほど、犬が見せてきた箇所を主に撫でるとよいのですね。では一緒にチャークンを撫でましょう。
毛並みは悪くありませんが少々凹凸が気になります。新宿島で手に入れた撫でながらブラッシングできる手袋を。抜け毛も落ちて毛並みも良くなり、余分な脂もすっきりしますよ。
私のマッサージは人にも犬にも好評でした。より美しく、血行をよくして差し上げます。

(名前を呼ばれ)はい、取って参り…私ではない?いえ私もですか?ではハーリス(犬)、私と競争をしましょう。おや?他の犬も期待をしているようです。
ディアナさん、一つと言わず複数投げてみませんか?(取ってこいした後複数の犬が一気に集まるとしても、ディアナさんなら大丈夫だろうと信頼しています)


 それは、アーディティヤが民衆からエネルギーを得ることを防ぐために有効な手段ではある。
 善神への信仰を弱めるため、善神により守護されている民衆を、架空の神『悪神ディアボロス』の使徒として苦しめることができれば。
 けれど、それが必要で結果的に人々のためになることだとしても、人々を苦しめるような行動をすることはやはり、心苦しくも思ってしまうし。
 ハーリス・アルアビド(褪せる事を知らない愛・g04026)もそう思っていたひとりであったが。
(「結果的に善行となる悪行には頭を悩ませましたが、こうした悪行であれば安心できます」)
 きっと村人から見れば、突然やって来た輩が急に祭りを開き始めたら、びっくりして慄くだろう。
 現に、悪神ディアボロスの使徒達による「もふもふわんわん祭り」がいきなり開かれることになった村は若干ざわついているものの。
 祭りの名の通り、ひたすら犬をもふもふわんわんする行動は、たとえ村人達に引かれたとしても、危険なことなどはほぼない。
 そのことにそっとホッとしながらも、ハーリスは、神の使いだと謂われている村の犬達を見回してみて。
 ……ただ、私は主や奥方様の犬の手入れなどをさせていただきましたが愛でる方法はよく分かりません、と。
 これからどう、もふもふな悪行を働くか、小さくそう首を傾けるも。
 今回此処へと赴いたのは、何もひとりではない。
「さてハーリス、最初のターゲットはあの子よ?」
 むしろ、共に任務にあたるディアナ・レーヴェ(銀弾全弾雨霰・g05579)は相当頼もしい。
 何せディアナは、大の犬好きで。満を持して纏っているのは、そんな犬好きな火力が強すぎるのがよくわかる、スペシャルわんこ服である!
 そして、彼女の気合十分すぎるジャパニーズ法被の背中に描かれている、もふもふわんわんな落書きを目にしながら。
 ハーリスは心強く思いつつ、こくりと小さくひとつ頷く。
(「ディアナさんによく学び、犬を愛でる悪行を遂行しましょう」)
 というわけで、そうハーリスが思っている間にも。
「あの狩猟犬っぽい顔してるくせに目が合うだけでしっぽフリフリしてる人懐っこさがあっ可愛いうちで飼ってたチャーリーにそっくりだわ」
 早速息継ぎなしでディアナはうきうきと紡ぎつつ、1匹のわんこにロックオン!
「ふふっ、コードネームはチャーくんにしましょう」
 ぴょこぴょこ尻尾を振っているチャーくんに手を伸ばして。
「おいで~? 匂い嗅ぐ? よーしよし!」
 頭をもふもふ、首ももふもふ!
 さすがは犬好き、勢い込んでいた割に手つきは優しい、そんなもふもふテクニックに。
「うん、チャーくんごろんするの? ならお腹も撫でていい? ふふっ、あなたわふわふねぇ!」
 チャーくんもすぐに首ったけ、おなかを見せるほど喜んで。
 大事そうにもふもふするディアナの様子を眺め、ハーリスもそれに倣って。
「なるほど、犬が見せてきた箇所を主に撫でるとよいのですね」
 ……では一緒にチャークンを撫でましょう、と。
 わふっ、と尻尾をぶんぶんさせているチャーくんを、まずはそっとさわさわ。
 確かにその手触りはもふもふであるものの、ふとハーリスは首を傾けて。
「毛並みは悪くありませんが少々凹凸が気になります」
 すちゃっと刹那装着するのは、新宿島で手に入れた、撫でながらブラッシングできる手袋!
 そして再び、チャーくんを撫でてあげつつも。
「抜け毛も落ちて毛並みも良くなり、余分な脂もすっきりしますよ。私のマッサージは人にも犬にも好評でした」
 ……より美しく、血行をよくして差し上げます、と。
 村人達が口をはさむ余地など一切ないほどのマッサージを施すハーリス。
 それからチャーくんを徹底的にふたりで愛でてあげていたのだけれど。
「あっもう一匹来てくれたわ! あなたは遊びたいのね?」
 ディアナはボールを手にして、ぽーん!
 ――よしハーリス取ってこぉーーい!!
 そしてそんな己の名を急に呼ばれ、反応するハーリスなのだけれど。
「はい、取って参り……私ではない?」
 どうやらハーリスはハーリスでも、自分ではないっぽいことを察する。
 ……いや、多分色合いとか似ていたせいだろう。
 二匹目のわんこをディアナが勝手に『ハーリス』と命名したものだから。
「きゃーハーリス賢いーー!! ハーリスもやる?」
 ハ―リスだらけで混乱してしまっている祭り会場。
 とはいえ、状況から一応、賢いと褒められているハ―リスがわんこで、誘われたハ―リスが自分だとは把握できたから。
「いえ私もですか? ではハーリス、私と競争をしましょう」
 ハ―リス(犬)に競争を持ち掛けるハ―リス(人)。
 けれど、そんな混乱の中、犬たちは楽し気な雰囲気をかぎつけて、わんわんと。
「おや? 他の犬も期待をしているようです」
 集まってきては、尻尾をふりふり」しているから。
 ハーリスはこう、ディアナに提案を。
「ディアナさん、一つと言わず複数投げてみませんか?」
 ええ、彼女のことを信頼しているから。
「よし、今度は助走つけてそぉいッ!!」
 ディアナさんなら大丈夫だろう――と。
「ご期待にお応えして沢山ぽぉ――……えっ?」
 たとえ取ってこいした後、複数の犬が一気に集まるとしても……きっと彼女ならばと。
 ということで、そんなハーリスの信頼を受けながら。
 ディアナは瞬間、はしゃぐわんこたちに、一斉に勢いよく飛び掛かられて。
「わ、私3匹以上同時にわふったこと実はあんま……っ」
 それを全て受け止めつつ、もふもふわんわん――完全に埋もれて、もみくちゃフェードアウトしました。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【パラドクス通信】がLV2になった!
【神速反応】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV3になった!

瀬良・朔也
○アドリブ可
○便乗歓迎!

へぇ、犬が神様の遣いか…(横目で相棒のシオンを見て)まぁ、わからんこともないけど

ただ食って寝ての贅沢三昧なんか、健康に悪いよってかえって短命になるわ
ここは犬の本能を満たすためにも、思いっ切り運動させたろか!

ほらシオン。お友だちたくさんや、遊んでこい!!

【動物の友】で呼びかけつつ、フリスビーやボールを投げてきっかけを作れば、犬同士気が合うのかすぐに一緒に遊びだす
かけっこに飽きたらワンプロへ
そこに持参した色とりどりの水風船を投げ入れれば、鼻でつついたり噛みついたりで簡単に割れて、あっという間に一面水浸し
※一応食べても大丈夫な素材!

ふふふ……そんなところでワンプロやったらどうなるか、良い子の皆は分かるよな??
飼い主やったら悲鳴を上げること間違いなしの、阿吽絶叫の泥んこまみれ!!

え?ちょっと趣旨違う?
まあ泥んこの君らだって愛せるぐらいの大きな愛を見せつけるという事で!

は~~~泥んこになって無邪気にはしゃぐ犬って最高やんな~~~!!

(はぁ~~~この後の風呂が気い重いで…!)


 ぽかぽか陽気の村の広場で、ころころすやすや、お昼寝中。
 その姿を見れば、訪れたシュリーナガル近郊のこの村で犬たちは聞いていた通り、大事にされているようではあるし。
「へぇ、犬が神様の遣いか……」
 そうちらりと、瀬良・朔也(オオサカ製自動車整備士・g11284)は横目で相棒のシオンを見て。
 ……まぁ、わからんこともないけど、とは思うものの。
(「ただ食って寝ての贅沢三昧なんか、健康に悪いよってかえって短命になるわ」)
 明らかに運動不足で、ぽてぽて肥満気味な体型を見れば、この犬たちにとっては良くないと思うから。
 朔也は悪神ディアボロスの使徒として、シオンと共に、村の犬たちを眠りから覚まさせることにする。
 ――ここは犬の本能を満たすためにも、思いっ切り運動させたろか! って。
「ほらシオン。お友だちたくさんや、遊んでこい!!」
 朔也はそう、動物の友で呼びかけつつも――ぽーん!
 フリスビーやボールを投げてきっかけを作ってあげれば。
 やはりわんこ、まんまる太っていても、本能でお耳がぴこんっ。
 それにシオンとは犬同士気が合うのか、すぐに一緒にわんわんと遊びだす村の犬たち。
 一緒にだらだらしていた村人は驚きつつ、はしゃぐ犬たちを落ち着かせようとあわあわするけれど。
 テンションの上がった犬たちはフリスビーやボールを追いかけつつ、村中を元気にわふわふとかけっこして。
 かけっこに飽きたら、お互いもふもふじゃれ合って、ワンプロへ!
 けれど、悪神の使徒である朔也は、それだけは終わらせません。
 さらにそこに、ぽーい! と投げ入れるのは、持参した色とりどりの水風船!
 そしてそれを鼻でくんくんした後、ツンツンつついたりだとか、はむりと噛みついたりするものだから。
 簡単にパンッと割れては、あっという間に一面水浸し!
 ちなみに一応食べても大丈夫な素材だから安心です!
 いや、犬たちは大喜びであるのだけれど……朔也のこの所業は、間違いなく悪行!
「ふふふ……そんなところでワンプロやったらどうなるか、良い子の皆は分かるよな??」
 そう、飼い主だったら悲鳴を上げること間違いなしの、阿吽絶叫の泥んこまみれ!!
「え? ちょっと趣旨違う?」
 いえ大丈夫、これもきっと、れっきとした悪行ですし!
(「まあ泥んこの君らだって愛せるぐらいの大きな愛を見せつけるという事で!」)
 現に、村人達もぽかんと呆気に取られている様子であるし。
 そんなわんこの飼い主達を絶望に追い込む言葉を高らかに朔也は放つ。
「は~~~泥んこになって無邪気にはしゃぐ犬って最高やんな~~~!!」
 確かに無邪気に遊ぶ姿は愛らしいし、最高では、あるのだけれど。
 朔也は我ながら、己の成した悪行に遠い目になる。
(「はぁ~~~この後の風呂が気い重いで……!」)
 村のわんこなお友達と一緒に、わふわふ泥んこだらけではしゃぐ、シオンを見ながら。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【動物の友】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!

レジーナ・ネイサン
《灰桜》

もふもふわんわん祭り…
大変なミッションだが必ずやり遂げるぞ!

残留効果をお借りして
アイテムポケットで大量のワンコ用オヤツを用意
動物の友も発動させ、個々の好みにそったものを
彼方には特大サイズのワンコ用ケーキも置いてあるよ
普段は食には困って無さそうだし、珍しいもので気を引いてみよう

驚かせないようにそっとオヤツ中の彼らを撫でて
う、うわああルリラ、もっふもふだよ!
流石溺愛されていたワンコ達だ、毛艶がいいね
真白なふわふわを見ればブラシを思い出す
ルリラの親友のムジカ似のコも居たりしてね
あ、頬ずりいいな!私もやろう
じゃれつきながら、ふかふかに埋もれてしまえば…此処が極楽か

美味しいモノを食べさせるだけが愛情じゃない
確り運動もしないとね!
鹿の角を大きく振りかぶって投擲
彼らが飽きたというまで投げ続けるとも
引っ張り合いもお望みのまま

フリスビーか、絶対にわんちゃんが好きなやつだ
頑張れ、もう少し!
思わず手を握り締めて応援
見事キャッチ出来れば拍手喝采で褒めたたえる

ふふ…そうだね
やっぱりわんこは元気な姿が一番だ


ルリラ・ラプソディア
≪灰桜≫

きょうは、大事なミッション…うんとがんばらないと、ね

おもちゃも持ってきたから…ね?
いっぱい遊んでもら…ううん、遊んであげるの
悪神ディアボロスの使徒をしっかり演じようとぐっと両手を握る。

まずはレジーナさんのおやつ作戦にお供するの
感動する彼女に続いて、彼らを撫でると
!ほんとう…いっぱい大事にされてるのね
ふわふわ、つやつや…愛情を感じる
失礼します…とわんこさんの背中に頬ずり
…ここちいい…
みんな、おいしいケーキうんと食べてね
幸せいっぱいになれるのよ

うん、うん
わんこさん達…今度は一緒に遊びましょう
…ふふ、鹿の角の引っ張り合いっ子…かわいいね
みんな…ああいうおもちゃも大好きなのね

これも…好きかな?フリスビー
アイテムポケットから数枚のフリスビーを取り出す
こういうのも楽しいかな…と思って持ってきたの

みんな、じょうずにできるかな?いくよ?
フリスビーを数枚投げてわんこさん達が上手に取れたら
わぁ…っ、すごいね
みんな賢くていい子さん
わんこさん達を撫でてもふもふ褒めるの

やっぱり元気に走ってる姿が可愛いね


 向かう今回の目的地は、シュリーナガル近郊の村。
 長閑で平穏なこの村の人々はきっと、思いもしていないだろう。
「きょうは、大事なミッション……うんとがんばらないと、ね」
「もふもふわんわん祭り……大変なミッションだが必ずやり遂げるぞ!」
 まさか、レジーナ・ネイサン(灰色キャンバス・g00801)の言う、もふもふわんわん祭りが突如、村で開催されることになるだなんて。
 そんなもふもふでわんわんな祭りを実行するべく、ルリラ・ラプソディア(Ⅻの子守歌・g00784)も、ぐっと両手を握って気合十分。
「おもちゃも持ってきたから……ね? いっぱい遊んでもら……ううん、遊んであげるの」
 準備だって万端、村の犬たちと遊ぶ気も満々です!
 それに何と言っても、今日のふたりはいつものディアボロスではなく。
「悪神ディアボロスの使徒を……しっかり演じなきゃ、ね」
 そう、わるわるな悪神ディアボロスの使徒なのです!
 これは、アーディティヤが得るエネルギーを減らすための、大事で大変な任務。
 村人達に信仰と畏怖の感情を抱いて貰うべく、ふたりは村へと足を踏み入れる。
 強引に祭りを開催して、徹底的に村のわんわんたちと戯れるために!
 ということで、呑気にぽかぽかひなたぼっこをしている犬たちを見つければ。
 レジーナがアイテムポケットから颯爽と取り出すのはそう、大量のワンコ用オヤツ!
「! ワンッ」
「ワォーン」
「えっ!? いきなり、どうしたの!?」
 オヤツの気配を早速察知した犬たちの反応に、村人もびっくりしておろおろ。
 その間に動物の友も発動させて、個々の好みにそったものを並べてみつつも。
「普段は食には困って無さそうだし、珍しいもので気を引いてみよう」
 さらに彼方に置いておくのは、特大サイズのワンコ用ケーキ!
 肥満気味な犬たちは餌は日々充分与えられているようだから、物珍しさでも興味を擽ってみて。
 尻尾をふりふり、ぽてぽてとやってきた子たちが、オヤツをはむはむと食べている隙に。
 驚かせないようにそっと、彼らを撫でてみれば。
「う、うわああルリラ、もっふもふだよ!」
 レジーナは思った以上にもっふりとしたその手触りに、思わず声を上げて。
「流石溺愛されていたワンコ達だ、毛艶がいいね」
 ルリラも、レジーナのおやつ作戦にお供し、感動する彼女に続き、そっと手を伸ばしてみれば。
「! ほんとう……いっぱい大事にされてるのね」
 犬さんをなでなでしてあげつつ、こくり。
 ふわふわ、つやつや……愛情を感じる、って。
 それからレジーナは、おねだりするようにてしてししてくる食いしん坊な子に目を向けて。
 その真白なふわふわボディーを見れば、もふもふまんまるなブラシを思い出して。
 ……ルリラの親友のムジカ似のコも居たりしてね、なんて視線を巡らせてみれば。
 ちょうどルリラの方へと駆け寄ってくる、黒い毛並みの紅い瞳の子を発見。
 そしてルリラはいざ、悪神の使徒として、満を持して。
「失礼します……」
 そんな紅い目の黒い子の背中にすりすり、頬擦りしちゃいます!
 それから、頬に感じるもふもふな心地に、ほわり。
「……ここちいい……」
「あ、頬ずりいいな! 私もやろう」
 レジーナも、ブラシみたいな子にじゃれつきながら――ぽふりっ。
 ふかふかに埋もれてしまえば、ほわわ。
「……此処が極楽か」
 こんなにも極楽気分を堪能するなんて、わるわるです!
 そして、村中をもふもふな幸福感で支配してしまおうと、ルリラはさらなる魅力的な悪行を重ねるべく、犬たちに声を掛ける。
「みんな、おいしいケーキうんと食べてね」
 ……幸せいっぱいになれるのよ、って。
 でも、なんていったって今日は、悪神ディアボロスの使徒。
「美味しいモノを食べさせるだけが愛情じゃない」
 美味しい思いだけなんてさせません。
 ということで!
「確り運動もしないとね!」
「うん、うん……わんこさん達……今度は一緒に遊びましょう」
 いっぱい遊んで、食後の運動タイムです!
 そしてレジーナは早速、手にした鹿の角を大きく振りかぶって――投擲!
「!!」
「わふっ!」
 本能的に反応したわんこ達が、とててっと駆け出して。
 我先にと角を追いかけ、拾ってくる。
 それをまた、悪神の使徒らしく、彼らが飽きたというまで投げ続けるレジーナ。
 それに、取ってきたものの、くわえたまま離さない子がいれば、お望みのまま引っ張り合いっこ!
 尻尾をぶんぶん振りながら遊ぶ子たちを見れば、ルリラもほわっと和んで。
「……ふふ、鹿の角の引っ張り合いっ子……かわいいね」
 自分もーっと瞳をキラキラさせている犬たちを見て、続ける。
「みんな……ああいうおもちゃも大好きなのね」
 それから、アイテムポケットから取り出してみるのは。
「これも……好きかな?」
「フリスビーか、絶対にわんちゃんが好きなやつだ」
「こういうのも楽しいかな……と思って持ってきたの」
 そう、数枚のフリスビー!
 手にしただけで、早速わふわふと、期待の眼差しを向けてくる犬たち。
 そして待ちきれないその様子に笑みながら。
「みんな、じょうずにできるかな? いくよ?」
 ルリラがしゅしゅっとフリスビーを投げれば、一生懸命追いかける犬たち。
 ちょっと日頃運動不足気味な子たちだから、ぽてぽて必死だけれど。
「頑張れ、もう少し!」
 レジーナも、思わず手を握り締めて応援して。
「わぁ……っ、すごいね……みんな賢くていい子さん」
「上手にキャッチできたね、いい子だ」
 見事キャッチ出来れば拍手喝采!
 悪神らしく、わんこ達を撫でてはもふもふ、褒めたたえて甘やかします!
 そして犬たちのそんな姿をほんわか眺めている村人達の心も、ばっちりと掴めたみたいだから。
 ルリラはおねだりする子に、再びフリスビーを投げてあげつつも瞳を細めて。
「やっぱり……元気に走ってる姿が、可愛いね」
「ふふ……そうだね」
 レジーナも、もふもふとわんこを撫でてあげながら頷いて返す。
 ……やっぱりわんこは元気な姿が一番だ、って。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【動物の友】がLV2になった!
【アイテムポケット】がLV3になった!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!

四葩・ショウ
(可愛いもの好きを
家族以外にはバッチリ隠せてる、つもりの女子大生)

わたしこそが『悪神ディアボロスの使徒』
さぁ、出ておいで――
高らかに告げて喚ぶのはおそろしい
エレクトリカルにピカピカな魔法のポメラニアン達!
遊んで遊んで!ってひとびとを魅了させよう

うちの子がいるのに浮気しちゃうなんて
……罪深いねと、囁いて
でもこんなにかわいいんだ
ほら、素直になってなでてごらんって唆して(?)あげる

勿論、ご主人が浮気してる間
そこのお家のわんちゃん達は
わたしがたっぷりなでなで&ブラッシングしてあげるね
うちにもかわいい子(愛犬)がいるからさ、慣れてるんだ

【動物の友】を借りてわんちゃん達に話しかける
わたしといっしょにはしろうよ
だれがいちばんになるか、競争しよ?

よーいどんの合図で、一気に走りだして

安全なルートどりには気をつけつつ
簡単に即席アジリティも用意して
めいっぱい全力で走っちゃおう
一等賞の子には
たっぷりのなでなでタイムをあげるね

たのしかった?と声をかけたら
わるい囁きを、ひとつ
運動した後のごはんは、とってもおいしいよ


 まさか、村人達は思いもしないだろう。
「わたしこそが『悪神ディアボロスの使徒』!」
 そう颯爽と言い放った四葩・ショウ(After the Rain・g00878)が。
 可愛いもの好きを家族以外にはバッチリ隠せている……つもりの女子大生だなんて。
 そして突如として、もふもふわんわん祭りを開催する悪神の使徒に驚く人々の前で、ショウは高らかに告げる。
「さぁ、出ておいで――」
 そう、刹那喚ぶのは、なんともおそろしい――。
「わんっ♪」
「くぅ~んっ」
 エレクトリカルにピカピカな魔法のポメラニアン達!
「わぁ、かわいい!」
「すごい、ぴかぴか!」
 遊んで遊んで! って――あっと今に人々を魅了させてしまう、おそろしい子達です!
 そしてポメラニアン達を夢中でもふる村人達を見つめ、ショウは瞳を細めて。
「うちの子がいるのに浮気しちゃうなんて」
 村にいるわんこの飼い主達の耳元で囁く……罪深いね、なんて。
 そう言の葉を向ければ、いやいやうちの子がやはり一番だからっ、なんて慌てるけれど。
 なんていったって、悪神の使徒はわるわるだから。
「でもこんなにかわいいんだ。ほら、素直になってなでてごらん?」
 ポメラニアン達をわふわふと嗾けて、ショウは唆してあげる。
 そしてもふもふの魅了に抗えず、ポメラニアンをぎゅうって抱きしめる村人の姿にわらって、さらなる悪行を働く。
 そう――勿論、ご主人が浮気してる間、そこのお家のわんちゃん達は。
「わたしがたっぷりなでなでして、ブラッシングしてあげるね」
 お世話して綺麗にしてあげて、思い切り甘やかしてあげます!
 その手際には、犬たちもごろんとおなかをみせちゃうくらい。
「うちにもかわいい子がいるからさ、慣れてるんだ」
 日頃から愛犬にしてあげているショウのお世話は、とても巧みです!
 それから、動物の友を借りて、ショウはわんちゃん達に誘いをかける。
「わたしといっしょにはしろうよ」
 ……だれがいちばんになるか、競争しよ? って。
 そして、尻尾をふりふりさせる子たちと一緒に。
「えっ、いきなり!?」
 村人達がそう驚愕するような勢いで――よーいどん!
 合図とともに、一気に走りだします!
 勿論、安全なルートどりには気をつけつつ、簡単にハードルやシーソーやタイヤなんかの即席アジリティも用意して。
「めいっぱい全力で走っちゃおう」
 村人達の思考が追い付かないほど、白熱したかけっこをしちゃいます!
 だから、犬たちにもこう声を掛けて。
「一等賞の子には、たっぷりのなでなでタイムをあげるね」
 わふっ! とさらにやる気満々な子たちとデッドヒート!
 そしてゴールすれば、たのしかった?と声をかけたら。
 悪神ディアボロスの使徒らしく――わるい囁きを、ひとつ。
「運動した後のごはんは、とってもおいしいよ」
 次はもふもふわんわん、みんなでわるわるごはんタイムです!
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【完全視界】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV4になった!

不知火・紘希
よーしっ。幸せいっぱいの世界のためなら、悪神のお使いだってカンペキにこなしてみせるよ! なんたって、僕もわんこは大好きだからね!
(むふーっとやる気いっぱいの顔)

残留効果やバッグなんかも使って
犬さんも食べられるご馳走を持ち込んで
現地で【口福の伝道者】を使っていっぱい増やすよ。
あとは魔法のクレヨンを取り出して――。
ぴかぴか、かわいい魔法のおもちゃを描き出そう
わんこさん、おやつパーティの始まりだよ! 一緒に遊ぼ!

観察力でわんこたちをよく観ながら最幸のおもてなし
魔法のクレヨンはフリスビーみたいに投げたら戻ってくるから、
たくさん遊んであげながら、お腹が空いた子はご馳走タイム。
遊びたーいって子は元気に一緒に駆け回っちゃおう!
ピカピカ光る靴で楽しげに追いかけっこしちゃうよ。
じっとしてるよりたくさん遊んだほうが幸せだよねぇ。

仲間のディアボロスとも協力して飽きさせない時間を
人見知りしている子がいたら、優しく笑って手招き
遊びながら、楽しくお手を覚えさせたりもしてみよう

みんなで永久もふもふ機関の完成だよ。


 むふーっとやる気いっぱいの顔で、シュリーナガル近郊の村へと足を踏み入れるのは。
「よーしっ。幸せいっぱいの世界のためなら、悪神のお使いだってカンペキにこなしてみせるよ!」
 ……なんたって、僕もわんこは大好きだからね! と。
 わんこ大好きな悪神ディアボロスの使徒である、不知火・紘希(幸福のリアライズペインター・g04512)。
 そして、いきなり開催されたもふもふわんわん祭りに戸惑う村人達の前で、その力をみせつける。
 残留効果やバッグを使い、犬さんも食べられるご馳走を持ち込んで。
「えっ!?」
 口福の伝道者を使って、いっぱい増やします!
 そんな悪神の使徒の不思議な術に、驚いて目を丸くする村人だけれど。
 でも、紘希の魔法はこれで終わりではありません!
「あとは魔法のクレヨンを取り出して――」
 描き出すのは、ぴかぴかでかわいい魔法のおもちゃ!
 そして驚きを隠せない人々を後目に、わふわふっ! と尻尾をふりふり集まった犬さんたちに、紘希はこんな誘惑を。
「わんこさん、おやつパーティの始まりだよ! 一緒に遊ぼ!」
 それから観察力でわんこたちをよく観ながら、最幸のおもてなしを。
 あっという間に犬たちの心を掴む、まさにカンペキな悪神のお使いです!
 フリスビーみたいに魔法のクレヨンのおもちゃを投げれば、わふわふっと犬たちも喜んで追いかけて。
 そして投げたおもちゃたちは紘希の元に戻ってくるから。
 たくさん遊んであげながらも、一緒に戻ってきた犬さんたちからおやつをねだられれば、勿論わるわるの所業。
 そんなお腹が空いた子たちを甘やかして、ご馳走タイムです!
 勿論、遊びたーいってキラキラ期待の眼差しを向けてくる子とは、村人達がびっくりするほど元気いっぱいに。
 一緒に駆け回っちゃおう! って、ピカピカ光る靴で楽しげに追いかけっこ!
 ぽかぽかひなたぼっこしつつお昼寝も、ほどほどならばいいかもしれないけれど。
「じっとしてるよりたくさん遊んだほうが幸せだよねぇ」
 やっぱり無邪気にいっぱい遊べば、運動にもなって健康的で楽しいから。
 仲間のディアボロス……もとい、悪神の使徒の皆とも協力して。
 決して飽きさせない、もふもふわんわん祭りを犬たちと思い切り楽しみながらも。
「大丈夫だよ、おいで。一緒に遊ぼ!」
 人見知りしている子を見つければ、優しく笑って手招きして。
 遊びながらも紘希は、悪神の使徒らしく。
「お手――そう、上手!」
 ぽふり、楽しくお手を覚えさせてみたりも。
 それから、わふわふすっかり懐いてじゃれてくる子たちと遊びながらも、紘希はこくりと頷く。
 悪神の使徒のお使いも大成功……みんなで永久もふもふ機関の完成だよ、って。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【口福の伝道者】LV1が発生!
効果2【凌駕率アップ】LV1が発生!

大和・恭弥
日本でも、一時期は「お犬様」と呼ばれて法律が出来たこともある。
悪神として信仰を……と言うと聞こえは良くないが。
何事も偏り過ぎは良くない、という意味では健全に戻すのは悪くないよな。

おそらく、この待遇と環境にある程度犬は慣れていると思う。
それを上回る扱い――彼らの気をひいて愛でる行為、は仲間が過ぎるほどにやってくれると思うから、俺は別のやり方を取ろうか。
……晴彦、おいで。(トン、と竹管を叩けば出てくる管狐)
キツネではあるけど、科目としてはイヌだからな。

晴彦は特に手入れをしてるわけじゃないけど。
それなりに徳の高い妖狐なのもあって、毛並みや佇まいも上品だから。
見目のいい晴彦に付き合ってもらってひと通り芸を見せよう。
あらかじめ持ち込んだ手毬でアクロバティックな動きを魅せて
飼い主と犬たちの前で晴彦を褒め、膝をついて目を合わせ、褒美(艶感のある犬も食べられる果物)を与えよう

きちんと躾けて、信頼関係を築く。
かつ健康的で礼儀も備えた犬がパートナーとして理想じゃないか?


 穏やかなぽかぽか陽気の下、健やかに惰眠を貪るもふもふたち。
 赴いたシュリーナガル近郊の村の広場で、そんな犬たちの姿を見れば、大和・恭弥(追憶のカースブレイド・g04509)は聞いていた話にも納得する。
 この地域で犬は、神の使いとして大切にされているということを。
 だがそういった話は、何もこの世界のこの村に限ったことではない。
(「日本でも、一時期は「お犬様」と呼ばれて法律が出来たこともある」)
 けれど、悪神として信仰を……と言うと聞こえは良くないが。
(「何事も偏り過ぎは良くない、という意味では健全に戻すのは悪くないよな」)
 アーディティヤが得るエネルギーを減らすため、そして犬たちのためにも。
 恭弥は今回、仲間の悪神ディアボロスの使徒と共に、もふもふわんわん祭りを突如開催するべくやって来たのである。
 というわけで、村にいる犬たちへと視線を巡らせてから。
(「おそらく、この待遇と環境にある程度犬は慣れていると思う」)
 のんびり過ごしている様子を観察し、そう改めて確認すれば。
(「それを上回る扱い――彼らの気をひいて愛でる行為、は仲間が過ぎるほどにやってくれると思うから、俺は別のやり方を取ろうか」)
 恭弥は大きくひとつ頷き、悪神の使徒としての行動に出る。
 仲間達と役割を分担し、このもふもふわんわん祭りを、より成功させるために。
「……晴彦、おいで」
 トン、と叩くは竹管。そして出てくるは、もふもふ管狐の晴彦。
「キツネではあるけど、科目としてはイヌだからな」
 同じイヌ科であるから、犬たちも晴彦に親近感を抱くかもしれないし。
 晴彦は特に手入れをしているわけではないが、それなりに徳の高い妖狐なのもあって、毛並みや佇まいも上品。
 故に、見目のいい晴彦に付き合ってもらって、犬たちの興味をひくことは勿論のこと。
「きれいな犬だなー……って、犬?」
 村人の心さえも掴むような芸を、ひと通り披露!
「わ、すごい!」
 ぽんぽん、くるりと華麗に。
 あらかじめ持ち込んだ手毬でアクロバティックな動きを魅せる晴彦。
 そして拍手が起こる中、恭弥は膝をついて目を合わせて。
「晴彦、よくやった」
 飼い主と犬たちの前でそう褒めてあげながら、褒美を与えてみせる。
 そんな艶感のある犬も食べられる果物に、わんこたちも尻尾をふりふり。
 自分もやるーっと言わんばかりに、飼い主の村人達の周囲を犬たちがくるくる回り始めて。
 昼寝ばかりしていた犬たちの変化に驚いている人々に、恭弥は悪神ディアボロスとしてこう紡ぐ。
「きちんと躾けて、信頼関係を築く」
 晴彦を撫でてあげつつ……かつ健康的で礼儀も備えた犬がパートナーとして理想じゃないか? って。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【アイテムポケット】がLV4になった!
効果2【先行率アップ】がLV2になった!

朔・彗藍
《黄星》

わあ、本当ですー!
愛らしいわんちゃん達ですねえ……!
村の皆さんに愛情たっぷり注がれて幸せそうですが。
ふふふ、モチロン私たちがもっとやってやりますよう…!

さあさあもふわん祭りの開幕ですっ
わんちゃん達、寄っといでーなのです
お兄さんがボールで遊んでくれますよ!
元気な子達は促して、おとなしい子達には
じゃじゃーん、これです!
取り出したのらわんこ用のおいしいクッキー!
これを食べてしまったらやみつき間違い無しです
あっ、待っ…それは私の指ですー!がぶがぶされてる…!

ボールも上手に拾えましたね、いいこいいこ
刻哉と一緒にわんこ達を褒めまくり撫でなでするのです
とっておき、此処で使うしかありませんね…!
そう、私自前のブラッシング用ブラシで!
わんずを虜にしてみせますよっ

丁寧に背を撫ぜながらマッサージと共に
毛をふわふわに……
あら、刻哉もご一緒にいかがですか?
もう一本ブラシを取り出して
嬉しそうに彼の尻尾をブラッシング
毛並みを触ってほわほわ私も癒されちゃう
ふふ、わんこたちも刻哉も気持ち良さそうです


黄昏・刻哉
《黄星》

おー♪もっふもふなわんこがいっぱいだ
立派な子達が多い
大切にされているのがよく解る
此れは悪神の使徒としてやり甲斐があるね

さ、村人は退いた!だらけた奴はもっとお退き
今からこのわんこ達は俺たちのもふわん祭りの始まりだ!

なぁに…ちょっとわんこ達に良い思いしてもらうだけさ
君達ももっと遊びたいだろ?わんこ達!
何処からもなくボールを取り出し遊ぶ気満々の姿勢を見せる
ほぅら!走りに自信のある奴は、とってこーい!
勿論犬がとってこれる常識範囲内で、ボールを投げる
上手に犬達がボールを取ってこれたら満足げに笑い

おー、よくできた♪君達は賢いな!といっぱいに撫でてやる
彗藍も褒めてやってよ?とっておき…持ってきてるんだろ?
ニッと彼女に笑み向ける

ブラシタイム
蕩けるように気持ちよさそうな犬達を見て
ほぉ…と声が零れる
そんな心地いいの?なんだか羨ましくなってきたぞ、君達
――!いいのかい?
なら、この長い尻尾でお世話に

…はぁ…なるほど
これは虜になる…彗藍はブラッシングの魔法使いか…
犬と一緒にとろーんと心地よさそうに目を瞑る


 今日はぽかぽか良いお天気な、絶好のお昼寝日和だから。
「おー♪ もっふもふなわんこがいっぱいだ」
「わあ、本当ですー! 愛らしいわんちゃん達ですねえ……!」
 訪れたシュリーナガル近郊の村で早速、黄昏・刻哉(トワイライト・g08518)と朔・彗藍(ベガ・g00192)が見つけるのは、すややかにころころ寝ころんでいる沢山の犬たち。
 この地域で犬は、神の使いだと謂われているとは聞いていたが。
 刻哉は安心しきって健やかに寝ている、ぽてっとまんまるなその姿を見遣って。
「立派な子達が多い。大切にされているのがよく解る」
「村の皆さんに愛情たっぷり注がれて幸せそうですが」
 彗藍とふと顔を合わせれば、大きくひとつ頷き合い、紡ぐ。
「此れは悪神の使徒としてやり甲斐があるね」
「ふふふ、モチロン私たちがもっとやってやりますよう……!」
 何せ、今回この村を訪れた目的は、悪神ディアボロスの使徒としてもふもふわるわるな所業を働くためなのだから……!
 それで、アーディティヤが得るエネルギーを減らす事が出来るというのならば、早速。
 刻哉は、犬と一緒に呑気にだらだら日向ぼっこをしている人々に言い放つ。
「さ、村人は退いた! だらけた奴はもっとお退き」
 ――今からこのわんこ達は俺たちのもふわん祭りの始まりだ! と。
 そして突然のもふわん祭りに躊躇う村人達を後目に、彗藍は犬たちを誘惑して。
「さあさあもふわん祭りの開幕ですっ。わんちゃん達、寄っといでーなのです」
「なぁに……ちょっとわんこ達に良い思いしてもらうだけさ。君達ももっと遊びたいだろ? わんこ達!」
 そんな刻哉の声に、むくりと起きた犬たちは尻尾をぶんぶん、わふわふっ!
 その本能からか、やる気満々になっている犬たちと、これから何をして遊ぶのかといえば。
「お兄さんがボールで遊んでくれますよ!」
 そう、犬たちが大好きなボール遊び!
 彗藍の声に、刻哉はすちゃりと。
 何処からもなくボールを取り出せば、遊ぶ気満々の姿勢を見せつけちゃいます!
 それから、期待に満ちた眼差しでそわそわしている犬たちを見回した後。
「ほぅら! 走りに自信のある奴は、とってこーい!」
 ――ぽーんっ。
 犬たちがとってこられる常識範囲内に、ボールを投げてあげる。
 そして元気な子たちが、一斉にしゅたたっと駆け出したのを見送りながらも。
「おとなしい子達には、じゃじゃーん、これです!」
 彗藍がのんびりしている子たちへとあげるべく取り出したのは、わんこ用のおいしいクッキー!
 ……これを食べてしまったらやみつき間違い無しです、なんて。
 えっへん得意気に差し出してみれば、思った通りに――大きなお口を開けて、かぷっ。
 彗藍はその思った以上の食いつきに、はわっと瞳を見開く。
 いえ、だって、クッキーだけじゃなくて。
「あっ、待っ……それは私の指ですー!」
 指までがぶがぶされてる……! って。
 そんな大人しい犬たちに、彗藍の指ががぶがぶされている間に。
「おー、よくできた♪ 君達は賢いな!」
 刻哉は上手にボールを取ってこられた犬たちに満足げに笑って。
 いっぱいに撫でてやりつつも、彗藍にもこう促せば。
「彗藍も褒めてやってよ?」
「ボールも上手に拾えましたね、いいこいいこ」
 ふたりで一緒に、わんこ達を褒めまくり撫でなでしまくります!
 けれど、まだまだ悪神の使徒の悪行は、こんなものではない。
 刻哉はニッと彗藍に笑み向けて、そう意味あり気に紡げば。
 彗藍もこくりと頷き、満を持して取り出す。
「とっておき、此処で使うしかありませんね……!」
 ――そう、私自前のブラッシング用ブラシで! と。
「わんずを虜にしてみせますよっ」
 ということで、丁寧に背を撫ぜながら、マッサージと共に。
 毛をふわふわに……してあげていれば。
 ころりと容易くおなかをみせたり、くぅんと甘えたように鳴いたりなどなど。
 あっという間に蕩けて、物凄く気持ちよさそうな犬達を見れば。
 ほぉ……と思わず声を漏らしながら、刻哉は尻尾をゆうらり。
「そんな心地いいの? なんだか羨ましくなってきたぞ、君達」
 いえ、何も彗藍のブラッシングは、わんこ専用というわけではないから。
「あら、刻哉もご一緒にいかがですか?」
「――! いいのかい?」
 お耳をぴこりとさせつつ……なら、この長い尻尾でお世話に、と。
 もふり差し出された彼の尻尾も、彗藍はもう一本取り出したブラシで、しゅしゅっ。
 嬉しそうに彼の尻尾もブラッシングしてあげる。
 そして、そんな巧みなブラシ使いに、刻哉は身をもって思うのだった。
「……はぁ……なるほど。これは虜になる……」
 犬と一緒に心地よさそうに目を瞑って、とろーん。
 ――彗藍はブラッシングの魔法使いか……、なんて。
 そんな彗藍も、もふもふ毛並みを触りながら。
「ふふ、わんこたちも刻哉も気持ち良さそうです」
 わんこも刻哉も甘やかしまくりな悪行も大成功――使徒自身だって、ほわほわふわふわ、癒されちゃいます。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【口福の伝道者】がLV2になった!
【士気高揚】LV1が発生!
効果2【凌駕率アップ】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV5になった!

咲樂・祇伐
【送櫻館】

わぁあー!ふわもふなわんちゃんがたくさんです!
丸いおめめにふわふわしっぽ、可愛い仕草にときゅんきゅんがとまりません!
ふふ!そんな、舐めたらくすぐったいわ?
そうと撫でて抱きしめてみ……お兄様の目が怖い!!
は……そうです、いけない。悪神ディアボロスとして然りと振る舞わなければ

この可愛いわんちゃんたちを、悪神ディアボロスの名のもとにもっと可愛くかわいがって…懐かせちゃいましょう!
私は美味しいわんちゃん用のお菓子をつくってきました!
雪璃さんも一緒に食べさせてみませんか?
おいしくなぁれのおまじないもしたので、味は間違いないはず!
ふふふ。たんとお食べなさい…なんて見守っていたらエレクトリカルに光るわんちゃんが!
お、お兄様……その首輪は……!
確かに迷子防止になりますが、………かわいい
そのまま雪璃さんのもってきたボールに戯れる姿なんて、まるで流れ星のよう!
きらきらぴかぴか、愛らしい姿に頬が緩みます!
たくさん遊んだ後はブラッシングもしてあげなければ

悪神ディアボロスの魔の手からは
逃げられませんよ?


咲樂・神樂
【送櫻館】

わんわんきゃんきゃん、賑やかねぇ!
ふわふわな犬たちね
元気な姿に癒されるわぁ……あら、そんなに祇伐のことをぺろぺろして……あたしだってした事ないのにそんな……ふふ……へぇ……
あら、目付きが怖い、なんて気のせいよ
怖がらせてはならないもの…ねぇ、雪璃

遊びに来たのではないわ、然り悪神の遣いとしての役割を果たさなければ
祇伐に群がっていた犬をそれとなく離して笑う

胃袋を掴むのは良い案ね!
あらあら夢中で食べて…かぁいらしいこと
良かったわね、かぁいい子からご飯を貰えて!

あたしは……折角だから、きらきらぴかぴかしてド派手でかぁいらしい、エレクトリカルな首輪をもってきたわ!
首輪…は嫌がるかしら?首周りにやさしくそっと飾って…いつでも輝かしい一等星みたいにしてあげる!
ほら〜光っててかわいいでしょ?
雪璃のボールを追いかける姿は流れ星よ!
たくさん遊んだそのあとは、毛並みもピカピカにしなければ
羽繕いが大事なように毛繕いも大事なコミュニケーションよ

ふふふ
これで犬たちの心はあたし達のもの
たんと、思い知らせなきゃ


茜來・雪璃
【送櫻館】

ぉおー、見事なもっふもふ
一緒にお昼寝したら心地よさそう
あっは!祇伐とわんこ仲良しだ!
うんうん、頷いていたけど隣から何やら不穏な空気
か、神樂!落ち着こう?
目が笑ってない…!

悪神ディアボロスの役割…何しちゃおうね?
しれっとわんこ達を祇伐から遠ざける神樂にクスクス

悪神はねえ…わんこを甘やかしちゃうんだ!
わ、お菓子だ!祇伐すごい!
いいの?やった!
ほら、わんこ達おいでー
祇伐特製の美味しいお菓子をあげちゃうよー
他所ではぜーったいに食べられないんだから!

って、何かすんごいピカピカの子が!?
神樂が持ってきたの?
イルミネーションみたいで楽しい雰囲気になったね!

よし!お腹も満たして、ばっちりお洒落もしたなら…
私と一緒に遊ぼーう!
すちゃ!とボールを取り出し、掲げ
いい?投げるよ?捕ってこーい!
あは、確かに流れ星みたい!
色んなの持ってきたから、祇伐と神樂も投げよう?

ブラッシング大事!
私も友達によくやってもらってるけど
すごくツヤもふになるの!

こんなに色々素敵なことがあるんだもん
魅了されないはずがないよね!


 降り立った蛇亀宇宙リグ・ヴェーダの地の、シュリーナガル近郊の村へとやって来れば。
 咲樂・祇伐(花祇ノ櫻禍・g00791)の表情もぱあっと咲いて。
「わぁあー!ふわもふなわんちゃんがたくさんです!」
「わんわんきゃんきゃん、賑やかねぇ! ふわふわな犬たちね」
 咲樂・神樂(離一匁・g03059)もはしゃぐ妹を微笑まし気に見つめながら、こくりと頷く。
 そう――この地域で、神の使いとして大事にされているのは、犬。
 ぽかぽか陽気の広場で、ころころもふもふ、日向ぼっこをしていて。
 その姿を見れば、茜來・雪璃(朧夜ノ蝶華燈・g00793)の二尾もゆらりら。
「ぉおー、見事なもっふもふ。一緒にお昼寝したら心地よさそう」
 もふもふな犬溜まりにもっふり埋もれてすやぁとすれば、その心地良さに安眠できそうだし。
 神の使いとして大切にされているからか、犬たちはとても人に慣れている様子で。
 わふっと尻尾をふりふり、とててっとやってくる姿を見れば、思わずきゅんっ。
「丸いおめめにふわふわしっぽ、可愛い仕草にときゅんきゅんがとまりません!」
 そして、祇伐が近寄ってくる子においでと声を掛ければ、嬉しそうにすたたっ。
「元気な姿に癒されるわぁ……」
 無邪気な様子に、神樂はそう口にした……ものの。
 瞬間、ぴくりと反応をしめしてしまう。
「ふふ! そんな、舐めたらくすぐったいわ?」
 わふっとじゃれるように祇伐に飛びついて、祇伐をぺろぺろする犬の姿に。
 いや、犬と戯れる祇伐は、とても微笑まし気には違いないのだけれど。
「あっは! 祇伐とわんこ仲良しだ!」
 うんうんと頷いていた雪璃のお耳がふいに、ぴんっ。
「……あら、そんなに祇伐のことをぺろぺろして……あたしだってした事ないのにそんな……ふふ……へぇ……」
「か、神樂! 落ち着こう?」
 隣から何やら不穏な空気をびしびし感じて。
 そして、そう瞳をぱちりと瞬かせる雪璃に、神樂はにこー。
「あら、目付きが怖い、なんて気のせいよ。怖がらせてはならないもの……ねぇ、雪璃」
「そうと撫でて抱きしめてみ……お兄様の目が怖い!!」
 祇伐も思わず声を上げるほど、全然目が笑っていません。
 いえ、だって此処へと来たのは、そもそもディアボロスのお仕事のため。
「遊びに来たのではないわ、然り悪神の遣いとしての役割を果たさなければ」
 そう――悪神ディアボロスの使いとして、もふもふな悪行を働きにきたのだから。
 もふもふへとさり気なく何気に手を伸ばして、祇伐に群がっていた犬をそれとなく離して笑う神樂。
 そしてそんな、しれっとわんこ達を祇伐から遠ざける様子に、雪璃はクスクス笑っちゃいながらも。
「悪神ディアボロスの役割……何しちゃおうね?」
「は……そうです、いけない。悪神ディアボロスとして然りと振る舞わなければ」
 もふもふ可愛い犬たちにほわほわしていた表情を、祇伐もきりり。
 ということで、悪神の使徒たちが突然はじめた、もふもふわんわん祭りでこれからやることといえば。
「悪神はねえ……わんこを甘やかしちゃうんだ!」
「この可愛いわんちゃんたちを、悪神ディアボロスの名のもとにもっと可愛くかわいがって……懐かせちゃいましょう!」
 村人達が入る隙を与えないほどめちゃくちゃ甘やかして。
 わんこたちを誘惑し、夢中にさせちゃいます!
 ということで、祇伐がすちゃりと取り出したのは。
「私は美味しいわんちゃん用のお菓子をつくってきました!」
「胃袋を掴むのは良い案ね!」
 そう、美味しいお菓子で胃袋と心をばっちり掴む大作戦!
 そして祇伐お手製のお菓子を見れば、雪璃も尻尾を思わずゆらり。
「わ、お菓子だ! 祇伐すごい!」
 見るからにとても美味しそうで。
 いや、わんこ用として作ってきたものではあるのだけれど。
「雪璃さんも一緒に食べさせてみませんか?」
「いいの? やった!」
「おいしくなぁれのおまじないもしたので、味は間違いないはず!」
 犬たちに限らず、みんなで美味しくいただけます!
 そんな祇伐から、雪璃はお菓子を受け取って。
「ほら、わんこ達おいでー。祇伐特製の美味しいお菓子をあげちゃうよー」
 ……他所ではぜーったいに食べられないんだから! なんて。
 悪神の使徒らしく、早速犬たちを誘惑します!
 そして尻尾をぶんぶん、犬たちが集まってきて、おやつをはむり。
「あらあら夢中で食べて……かぁいらしいこと。良かったわね、かぁいい子からご飯を貰えて!」
 ぺろぺろはむはむしているのが祇伐ではなくおやつならば、神樂もその愛らしい姿にほわり和んで。
「ふふふ。たんとお食べなさい……」
 ……なんて、祇伐がそう見守っていたら。
 神樂も予め用意してきたものを、満を持して手にして。
「あたしは……折角だから、きらきらぴかぴかしてド派手でかぁいらしい、エレクトリカルな首輪をもってきたわ!」
 首輪……は嫌がるかしら? なんて首を傾けつつも。
 犬たちの首周りにやさしくそっと飾ってあげれば。
「いつでも輝かしい一等星みたいにしてあげる! ほら〜光っててかわいいでしょ?」
 エレクトリカルに光るわんちゃんの爆誕です!
 そんなぴかぴかさに、雪璃もびっくり。
「って、何かすんごいピカピカの子が!?」
「お、お兄様……その首輪は……! 確かに迷子防止になりますが」
 祇伐もそう瞳をぱちりとさせつつも………かわいい、と。
 再びエレクトリカルわんちゃんに、きゅん。
 その眩さに、一瞬驚いた雪璃も楽し気に笑って。
「神樂が持ってきたの? イルミネーションみたいで楽しい雰囲気になったね!」
 嫌がることもなく、むしろ犬たちも尻尾をぶんぶん、わふっと喜んでいます……?
 ということで、雪璃はエレクトリカルなぴかぴかわんこをわしゃりと撫でてあげながらも、こくりとひとつ頷いて。
「よし! お腹も満たして、ばっちりお洒落もしたなら……」
 ――私と一緒に遊ぼーう!
 すちゃ! とボールを取り出し、しっかり見せるように掲げて。
「いい? 投げるよ? 捕ってこーい!」
 ぽーんと投擲すれば、一斉にわふわふっ!
「雪璃のボールを追いかける姿は流れ星よ!」
「そのまま雪璃さんのもってきたボールに戯れる姿なんて、まるで流れ星のよう!」
「あは、確かに流れ星みたい! 色んなの持ってきたから、祇伐と神樂も投げよう?」
 きらきらぴかぴか、愛らしい流れ星たちに頬も緩んじゃう。
 そしていっぱい食べて、たくさん遊んだそのあとは。
「毛並みもピカピカにしなければ。羽繕いが大事なように毛繕いも大事なコミュニケーションよ」
 神樂はそうきりり、次に施してあげるのは、さらに犬たちを魅惑するもふもふ毛並みのお手入れ!
 祇伐も、兄の言葉にこくりと気合十分頷いて。
「たくさん遊んだ後はブラッシングもしてあげなければ」
「ブラッシング大事! 私も友達によくやってもらってるけど、すごくツヤもふになるの!」
 雪璃ももふもふ狐尻尾をゆうらり、犬たちも悪神の使徒の手で、これでもかとツヤもふにしちゃいます!
 それから、すっかりぴこぴこ尻尾を振ってじゃれてくる犬たちの様子を見れば。
 雪璃は自分達のもふもふな悪行の成果に、満足げにお耳をぴこり。
「こんなに色々素敵なことがあるんだもん。魅了されないはずがないよね!」
「ふふふ、これで犬たちの心はあたし達のもの。たんと、思い知らせなきゃ」
 神樂が宿す笑みとその言葉に、祇伐も頷きながらも。
 わんちゃんを優しくなでなでしてあげながら咲き綻ばせる。
 ……悪神ディアボロスの魔の手からは逃げられませんよ? なんて。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【おいしくなあれ】LV1が発生!
【アイテムポケット】がLV5になった!
【活性治癒】LV1が発生!
効果2【リザレクション】LV1が発生!
【反撃アップ】がLV2になった!
【ドレイン】LV1が発生!

●逢魔が時の迦楼羅
「ひえ、カルラカグラ様ぁ!」
「悪神の使徒と名乗る者達が、いきなり村で、もふもふわんわん祭りなる奇祭を開催し始めて……!」
「犬に対する勢いが強火すぎて、恐怖すら感じるほどなんですっ」
 村人の一部が慌ててそう駆け込んだのは、アーディティヤ『逢魔が時のカルラカグラ』の元であった。
 その話を聞けば、カルラカグラはこれからいざ食そうとしていた甘味にも手をつけずに即決する。
『『悪神ディアボロス』の使徒に集落が襲われている? わかった、すぐに助けに向かおう』
 そのような名の悪神は初めて聞くが、悪神と言われれば見過ごせないし。
 もふもふわんわん祭りとやらは、ちょっぴり興味はあるものの。
 突如、強引に開催を始めるというのは、如何なものかと。
 現に駆け込んできた村人は、その勢いに恐れおののいている様子であるし。
 悪神ディアボロスが、どのような輩たちなのかわからない今。
 もしかしたら、村人や犬たちに危害を加えられることだって、十分に考えられる。
 なので、それをまずは確かめるべく、村へと赴いて。
 村人が怯えているから、お帰り願おうと、そうカルラカグラは村へと急ぎ向かうのだった。

 そして件の村に辿り着けば、ぱちりと瞳を瞬かせる。
 村の光景が、すっかりわんわんもふもふ一色になっていたから。
 そんな様子に少しだけそわりとしながらも。
 わんわんをもふもふしている悪神ディアボロスの使徒へと、まずはこうカルラカグラは声を掛けてみるのであった。
『ぼくは『逢魔が時のカルラカグラ』、きみたちが『悪神ディアボロス』の使徒だね。ぼくも祭りは好きだが、突然のことで村の皆も驚いているみたいだよ』
 平和を愛し、戦いを好まず、民を家族の様に思い純粋に守るべく、何が民の為になるかを重視するというカルラカグラ。
 まずは、『悪神ディアボロス』の使徒たる者達が、どのような輩なのかを知ることからはじめるつもりのようだ。
 最後は村からお引き取り願えればと思っているようなので、彼と戦闘になるのは避けられないが。
 暫くは対話にも応じる様子なので、お茶やもふもふ祭りなどに誘ってみてもいいだろう。
 その内容を村の一般人に聞かせる事で、悪神ディアボロスの存在をアピールするのも効果的かもしれないし。
 毘沙門天のことなど質問をすることもできるだろうが、何も知らなかったり教えては貰えない可能性も高いので。
 雑談を交わす程度の意識で話をしてみることもいいだろう。
 また、特に対話をせずとも、作戦や今後の戦況などには一切影響はないので。
 対話などはせず、最初から戦闘を仕掛けるのもまた選択のひとつ。
 対話をしてもしなくても、どのみち戦闘にはなるので。
 村から退いてほしいと言ってくるカルラカグラとの戦いに勝利し、悪神ディアボロスの力を誇示して、帰還して欲しい。
 ということで――祭りはそろそろ終わりの時間。
 犬たちをさり気なくおうちに帰しつつ、ディアボロスたちは、やって来た『逢魔が時のカルラカグラ』の声にいざ、こたえるのだった。


●マスターより
 選択肢①はクリア必須ではありませんので、無理に対話する必要はありませんが。
 何か話をしたいなどありましたら、と。質問も多少できますが、情報が得られるかはわかりません。
 ①は基本『戦闘はおこなわずに対話する』選択肢です。
 年内に①のプレイングがない(あっても採用できない内容の)場合は、戦闘に入ります(選択肢③に進みます)。
 選択肢③受付開始後の戦闘中にも、①を選択し対話はおこなうことは一応できますが。
 戦いの最中なので勿論ゆっくりは話せません。
 また、敵はアヴァタール級の分体なので、知っているはずのことを知らなかったり、本体と異なる点も普通にあります。
 ①でお茶などする際は、アーディティヤに言われて村人が場所など用意してくれるので。
 そのあたりのプレイングなどは不要です。

 また、選択肢③の受付開始は、選択肢①のリプレイ返却後または対話を行わないことが決定した後になります。
 詳細を記載した断章はありませんので、③受付に関して等は、MS個別ページでのおしらせをご確認ください。
●逢魔が時の迦楼羅
「ひえ、カルラカグラ様ぁ!」
「悪神の使徒と名乗る者達が、いきなり村で、もふもふわんわん祭りなる奇祭を開催し始めて……!」
「犬に対する勢いが強火すぎて、恐怖すら感じるほどなんですっ」
 村人の一部が慌ててそう駆け込んだのは、アーディティヤ『逢魔が時のカルラカグラ』の元であった。
 その話を聞けば、カルラカグラはこれからいざ食そうとしていた甘味にも手をつけずに即決する。
『『悪神ディアボロス』の使徒に集落が襲われている? わかった、すぐに助けに向かおう』
 そのような名の悪神は初めて聞くが、悪神と言われれば見過ごせないし。
 もふもふわんわん祭りとやらは、ちょっぴり興味はあるものの。
 突如、強引に開催を始めるというのは、如何なものかと。
 現に駆け込んできた村人は、その勢いに恐れおののいている様子であるし。
 悪神ディアボロスが、どのような輩たちなのかわからない今。
 もしかしたら、村人や犬たちに危害を加えられることだって、十分に考えられる。
 なので、それをまずは確かめるべく、村へと赴いて。
 村人が怯えているから、お帰り願おうと、そうカルラカグラは村へと急ぎ向かうのだった。

 そして件の村に辿り着けば、ぱちりと瞳を瞬かせる。
 村の光景が、すっかりわんわんもふもふ一色になっていたから。
 そんな様子に少しだけそわりとしながらも。
 わんわんをもふもふしている悪神ディアボロスの使徒へと、まずはこうカルラカグラは声を掛けてみるのであった。
『ぼくは『逢魔が時のカルラカグラ』、きみたちが『悪神ディアボロス』の使徒だね。ぼくも祭りは好きだが、突然のことで村の皆も驚いているみたいだよ』
 平和を愛し、戦いを好まず、民を家族の様に思い純粋に守るべく、何が民の為になるかを重視するというカルラカグラ。
 まずは、『悪神ディアボロス』の使徒たる者達が、どのような輩なのかを知ることからはじめるつもりのようだ。
 最後は村からお引き取り願えればと思っているようなので、彼と戦闘になるのは避けられないが。
 暫くは対話にも応じる様子なので、お茶やもふもふ祭りなどに誘ってみてもいいだろう。
 その内容を村の一般人に聞かせる事で、悪神ディアボロスの存在をアピールするのも効果的かもしれないし。
 毘沙門天のことなど質問をすることもできるだろうが、何も知らなかったり教えては貰えない可能性も高いので。
 雑談を交わす程度の意識で話をしてみることもいいだろう。
 また、特に対話をせずとも、作戦や今後の戦況などには一切影響はないので。
 対話などはせず、最初から戦闘を仕掛けるのもまた選択のひとつ。
 対話をしてもしなくても、どのみち戦闘にはなるので。
 村から退いてほしいと言ってくるカルラカグラとの戦いに勝利し、悪神ディアボロスの力を誇示して、帰還して欲しい。
 ということで――祭りはそろそろ終わりの時間。
 犬たちをさり気なくおうちに帰しつつ、ディアボロスたちは、やって来た『逢魔が時のカルラカグラ』の声にいざ、こたえるのだった。


●マスターより
 選択肢①はクリア必須ではありませんので、無理に対話する必要はありませんが。
 何か話をしたいなどありましたら、と。質問も多少できますが、情報が得られるかはわかりません。
 ①は基本『戦闘はおこなわずに対話する』選択肢です。
 年内に①のプレイングがない(あっても採用できない内容の)場合は、戦闘に入ります(選択肢③に進みます)。
 選択肢③受付開始後の戦闘中にも、①を選択し対話はおこなうことは一応できますが。
 戦いの最中なので勿論ゆっくりは話せません。
 また、敵はアヴァタール級の分体なので、知っているはずのことを知らなかったり、本体と異なる点も普通にあります。
 ①でお茶などする際は、アーディティヤに言われて村人が場所など用意してくれるので。
 そのあたりのプレイングなどは不要です。

 また、選択肢③の受付開始は、選択肢①のリプレイ返却後または対話を行わないことが決定した後になります。
 詳細を記載した断章はありませんので、③受付に関して等は、MS個別ページでのおしらせをご確認ください。

※追記:上記で年内と書いていますが、30日朝までに到着しているプレイングで判断、年内に方針をお知らせします。


※追記2:断章を追記する際、2重投稿になってしまいました。大変見難くて、本当に申し訳ありません……!
ハーリス・アルアビド
皆可愛らしく賢い犬ばかりですね。主や奥方様の犬ともこうして遊んで差し上げたら喜んでくださったでしょうか…。
思い出に浸っている時間はもうありませんね。敵が来ました。

遅いお出ましですね。犬は最早我々ディアボロスの使徒に陥落しています。家畜や人形のように可愛がるばかりで毛並みは乱れ運動不足になっている者までいましたが、我々の手にかかれびこの通り。
ラクシュミとやらは平和を守るのではなく、人々を堕落させ犬の健康まで害する悪神なのでは?
天空城に籠っているのか、この地を逃げ隠れしているのかは分かりませんが、いっそ我等の神ディアボロスと共に悪神として人々を苦しめるのはいかがでしょう?歓迎いたしますよ。

どのように情報を引き出そうとしても元から大した情報は持っていないでしょうが、念のために聞ける事は聞いておきます。
話ながらも犬を撫で、戦闘が始まったら危険が及ばぬよう逃げるように言い聞かせねば。


 現れた悪神ディアボロスの使徒達が突然はじめた、もふもふわんわん祭り。
 最初はその唐突さと勢いに慄いていた村人であるが、もふもふしまくる使徒達の姿を見れば、うずうずそわり。
 犬たちも悪神の使徒に思う存分に撫でられ、お世話され、撫でられて、すっかり懐いたようだ。
 そして村人に畏怖や羨望を抱かせ、犬の心もがっちり掴んだ頃。
「皆可愛らしく賢い犬ばかりですね」
 ハーリス・アルアビド(褪せる事を知らない愛・g04026)は、最早他人とは思えぬほど意気投合したハ―リスや他の犬たちを撫でてあげつつも。
 ふと思い返すのは、身分を越えた友となり家族と家族として愛してくれた人達のこと。
(「主や奥方様の犬ともこうして遊んで差し上げたら喜んでくださったでしょうか……」)
 けれど顔を上げれば……思い出に浸っている時間はもうありませんね、と。
『きみたちが、『悪神ディアボロス』の使徒とやらなのかい?』
 騒ぎを聞きつけて村へとやって来たアーディティヤ――『逢魔が時のカルラカグラ』から声を掛けられれば、視線と言葉を返す。
「遅いお出ましですね。犬は最早我々ディアボロスの使徒に陥落しています」
『! 神の使いであるという犬たちが、完全に手名付けられている……!?』
「家畜や人形のように可愛がるばかりで毛並みは乱れ運動不足になっている者までいましたが、我々の手にかかれびこの通り」
 そしてハーリスは、煽るようにこう続ける。
「ラクシュミとやらは平和を守るのではなく、人々を堕落させ犬の健康まで害する悪神なのでは?」
『このように、民も犬も安心して暮らせるのは、ラクシュミ様のおかげ。悪神などとは、とんでもない』
 カルラカグラはすぐには戦う気はなく、自分達がどのような存在なのかを見極めんとしているようだが。
 周囲の村人に悪神ディアボロスの威厳を示すためにも、ハーリスはさらに言葉を重ねる。
「天空城に籠っているのか、この地を逃げ隠れしているのかは分かりませんが、いっそ我等の神ディアボロスと共に悪神として人々を苦しめるのはいかがでしょう?」
 ……歓迎いたしますよ、なんて瞳を細めてみせながらも。
(「どのように情報を引き出そうとしても元から大した情報は持っていないでしょうが」)
 念のために聞ける事は聞いておこうと、カルラカグラの反応を待てば。
『城に籠っている? むしろ毘沙門天様は、天空寺院で各地を移動されている』
「……天空寺院で各地を?」
 アーディティヤが告げるのは、毘沙門天の居場所……といえるかはわからない、そんな情報。
 そしてカルラカグラと話をしながらも、そっと撫でてあげつつ犬達にハ―リスは言って聞かせておく。
 ……戦闘が始まったら危険が及ばぬよう逃げるように、と。
 今はまだ言葉を交わしているだけであるが――きっとこのままというわけには、いかないだろうから。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【神速反応】がLV2になった!
効果2【能力値アップ】がLV6になった!

咲樂・祇伐
【送櫻館】

カルラカグラ──……カグラ、おにいちゃん
…そう言っても、今のあなたは分身…私のことはわからないでしょうけれど
わからないのならば
また、普通に話せるのだろうか
変わらないのに変わってしまった…おにいちゃん

きゅと唇を噛み締めて、それでもやるべき事を果たしにいきましょう
「お兄様」と雪璃さんをみやり頷く
私達は悪神ディアボロス、なのですから

…せっかくですしお茶でも如何ですか?
そう笑って迎えましょう
…皆でよく飲んでいた桜茶に、焼き菓子もそえて

他の街もこのように『平穏』なのですか?
彼らはただ祈りを捧げていればいいと
…きっと上の神の情報なんてものに興味はないはず
だって「兄」はいつだって「人間」を守り助けることを大事に思っていた
でも試練も何も無い平穏なんて怠惰と同じ
なんの発展もない
…籠の中ので飼い殺すのと何が違うのか…いつかの貴方ならわかっていたはず

本当に民をおもうなら
あなたももう一度、自身の在り方について考えるべきね

そんなだから奪われるのです!
わんちゃんたちは皆、私達の虜ですよ!
恐れ入りましたか!


咲樂・神樂
【送櫻館】

ようやくお出ましね
あなたはいつも、一歩遅いのよ
…そう、知っている
あなたの背負うその翼は、本来は私のものなのだからな
祇伐、彼は分身に過ぎないわ
…覚えていないことで、かぁいい『妹』が傷つかないか心配よ
祇伐の『兄』の顔をして、葛藤する彼女を支えるわ

平和的解決はあたしも賛成!
甘いものも用意して、満喫しましょうね
なんならこの、エレクトリカルな首輪をわけてあげてもいいわよ
だけどこのまま出ていく訳にはいかないのよね
…犬達と同じように、民を飼っているのはあなた達でしょう?
それ、本当に民の為なのかしら?
ただ、命令をきいて、その通りに囲っているだけでしょう?
…本当に民のためになっているかといえば、否よ
それって、最高につまらないもの!
前の私ならばそれでいいと思っただろうけどね
静かにふと笑む
…祇伐は私の『妹』
勿論
兄妹の意味での『妹』ではないが
そういう約束だった
なんてひそやかに

犬達だって、つまらないあなた達よりも刺激的で革新的なあたしたち…悪神ディアボロスを選んだんだから!
皆に聴こえる声でアピールするわ


茜來・雪璃
【送櫻館】

神樂と同じ名前で、どことなく祇伐にも似てる
あの翼の本来の持ち主は神樂で
祇伐のほんとのお兄さん…
分身てことは、本体が別でいるのかあ……
まあ、みんな色々な事情があるもんね
また今度、祇伐からちゃんと話し聞けたらいいな!
まずは悪神ディアボロスとしてお仕事しよっか!

いいね!ティータイムだ!
エレクトリカルなのはティータイムまでピカピカになりそうだ…
わ!お茶もお菓子も美味しそう!!

んー…
民思いも度が過ぎると良くないよねえ
確かにとんでもない災害とかは困るけどさあ…
小さな試練とかを自分で乗り越えてく経験が程々に無いと
その先自分の意思で生きられなくなっちゃうよ

大切な人達を護りたいって気持ちはわからないでもないよ
けどさ…
キミに祈って従ってれば、守られてればいい
それって「その人が生きてる」て言えるのかな?

神樂がそっと囁いた言葉に
ま、世の中にはそういう関係もあるよね
なんて悪戯っぽく笑い返す

毎日同じじゃあ、退屈しちゃう
たまにはアッと驚く刺激がなくちゃ!
だからわんこ達も悪神ディアボロスと仲良くなったんだの!


 きっと穏やかな微笑みを浮かべて、やって来た「彼」は言うのだろう。
 はじめまして、なんて、残酷な言の葉を紡ぎ落して。
 そして咲樂・神樂(離一匁・g03059)は、向けた逢魔が時の空色に、ふと捉えた同じ彩りを重ねながら。
「ようやくお出ましね」
 その双眸を細め、続ける――あなたはいつも、一歩遅いのよ、って。
 だって……そう、知っている。
(「あなたの背負うその翼は、本来は私のものなのだからな」)
 そして咲樂・祇伐(花祇ノ櫻禍・g00791)だって、よく知っている。
「カルラカグラ──」
 ……カグラ、おにいちゃん。
 けれども、わかってもいるのだ。
「……そう言っても、今のあなたは分身……私のことはわからないでしょうけれど」
 現れた彼はカグラおにいちゃんであって、でも、そうではないということを。
 だが、だからこそ、祇伐はどうしても思ってしまう。
(「わからないのならば、また、普通に話せるのだろうか」)
 変わらないのに変わってしまった……おにいちゃん、と。
 そして今はまだ遠目の、村の入り口へと、ふたりの視線が同時に向いていることに気が付いて。
 茜來・雪璃(朧夜ノ蝶華燈・g00793)もその後を目で追えば、青の瞳に重なる逢魔が時の彩り。
 そしてこれまでちらりと耳にしたことや、見て把握できる状況を元に、頭の中で整理してみる。
(「神樂と同じ名前で、どことなく祇伐にも似てる。あの翼の本来の持ち主は神樂で、祇伐のほんとのお兄さん……分身てことは、本体が別でいるのかあ……」)
 アーディティヤ『逢魔が時のカルラカグラ』、祇伐と神樂との関係を。
 いや……正確に言えば、関係などないのだ。
 だって、村に現れた「彼」は、そう。
「祇伐、彼は分身に過ぎないわ」
 神樂の言う通り、アヴァタール級である分体のひとつ。
 カグラおにいちゃんであった記憶など、やって来た『逢魔が時のカルラカグラ』にはないことだって、分かっているからこそ。
(「……覚えていないことで、かぁいい『妹』が傷つかないか心配よ」)
 だから神樂は、祇伐の『兄』の顔をして、葛藤する彼女を支えようと心に決めているし。
「まあ、みんな色々な事情があるもんね」
 雪璃もよくわからないことは正直多いけれど、信じてもいるから。
(「また今度、祇伐からちゃんと話し聞けたらいいな!」)
 いつかそのうち、話をしてくれる時が来ることもあるかもしれないと。
 だから今は、細かいことは置いておいて。
「まずは悪神ディアボロスとしてお仕事しよっか!」
 祇伐も……きゅと唇を噛み締めて、それでも。
「やるべき事を果たしにいきましょう」
 そう「お兄様」である神樂と、雪璃をみやり頷く。
 ――私達は悪神ディアボロス、なのですから、って。
 そして3人の元へとやって来た「彼」は、思った通りの言の葉を紡ぎ落とす。
『ぼくは『逢魔が時のカルラカグラ』、きみたちが『悪神ディアボロス』の使徒だね。ぼくも祭りは好きだが、突然のことで村の皆も驚いているみたいだよ』
 自分達のことを、眼前の『逢魔が時のカルラカグラ』は当然知らないから。
 村に現れたという『悪神ディアボロス』の使徒とやらがどのような存在なのか、見定めるために。
 だから祇伐は、『逢魔が時のカルラカグラ』へと、こんな誘いの声を。
「……せっかくですしお茶でも如何ですか?」
 声を掛けてきた彼にそう笑って、迎える……皆でよく飲んでいた桜茶に、焼き菓子もそえて。
「平和的解決はあたしも賛成!」
「いいね! ティータイムだ!」
 神樂と雪璃も、祇伐の声にすかさず頷いて言えば。
『きみたちとまずは話をしたいとぼくも思っていたから、喜んで。この甘味は、きみたちが?』
「わ! お茶もお菓子も美味しそう!!」
「ええ、甘いものも用意したから、満喫しましょうね」
 尻尾をゆらりら揺らす雪璃と、自分達の提案に応じるカルラカグラに、神樂は告げつつも。
 ふっと瞳を悪戯っぽく細めれば、再びそれを手にする。
「なんならこの、エレクトリカルな首輪をわけてあげてもいいわよ」
「エレクトリカルなのはティータイムまでピカピカになりそうだ……」
『これは愉快な首輪だね、光っている』
 カルラカグラは眼前のピカピカに、そう興味を示しつつも。
 ディアボロスたちへと、そっとこうも紡ぐのだった。
『祭りもとても賑わっているが。しかし民の中には、唐突に始まったこの祭りに驚いてしまっている者もいる。だから、お茶が終われば、お引き取りを――』
 できれば穏便にと、悪神の使徒とやらを村から追い出すために。
 だが勿論、それに素直に頷いてなどやらない。
「だけどこのまま出ていく訳にはいかないのよね」
「他の街もこのように『平穏』なのですか?」
 神樂の言葉に続いて、そう訊ねてみる祇伐。
 そして返る、『逢魔が時のカルラカグラ』の言葉。
『ああ、そうだよ。日々祈れば、ラクシュミ様の庇護の元で不自由なく暮らせる』
 だって――ぼくは皆に笑っててほしい、って。
 だが、それは一見、誰もが幸せであるかのように見えるのだけれど。
「彼らはただ祈りを捧げていればいいと」
「んー……民思いも度が過ぎると良くないよねえ。確かにとんでもない災害とかは困るけどさあ……」
 祇伐と雪璃は、カルラカグラの言葉に素直に頷くことなんてできない。
 そして分体だとわかっていても、祇伐は眼前の彼を見れば思うのだ。
(「……きっと上の神の情報なんてものに興味はないはず」)
 ――「兄」はいつだって「人間」を守り助けることを大事に思っていた、って。
 だから、こう紡げるのだ。
「でも試練も何も無い平穏なんて怠惰と同じ。なんの発展もない」
「小さな試練とかを自分で乗り越えてく経験が程々に無いと、その先自分の意思で生きられなくなっちゃうよ」
「……犬達と同じように、民を飼っているのはあなた達でしょう? それ、本当に民の為なのかしら?」
 雪璃と神樂も、続いて紡がれれば。
 祇伐は眼前の彼を見つめ、思う。
(「……籠の中ので飼い殺すのと何が違うのか……いつかの貴方ならわかっていたはず」)
 そして驚くように瞳を瞬かせるカルラカグラに、はっきりと神樂は言ってやる。
『きみたちは、今のこの村が幸せではない、と?』
「ただ、命令をきいて、その通りに囲っているだけでしょう? ……本当に民のためになっているかといえば、否よ」
 だって――それって、最高につまらないもの! って。
 雪璃と祇伐も、こくりとその声に勿論同意して。
「大切な人達を護りたいって気持ちはわからないでもないよ。けどさ……キミに祈って従ってれば、守られてればいい。それって「その人が生きてる」て言えるのかな?」
「本当に民をおもうなら、あなたももう一度、自身の在り方について考えるべきね」
 そう紡いでみせるのだけれど。
『祈れば守られる、それのどこが悪いんだい?』
 理解できないと言ったように、首を傾ける『逢魔が時のカルラカグラ』。
 いや、神樂にはわかるのだ。彼はそう思うだろうと。
 ただ命令通りに祈り、守られる日々。
「前の私ならばそれでいいと思っただろうけどね」
 でも、それは前までの自分。
 今はそう、静かにふとこう笑む……祇伐は私の『妹』、って。
 そして。
「……勿論、兄妹の意味での『妹』ではないが、そういう約束だった」
 ひそやかにそっとそう囁かれた声に、雪璃は返す。
「ま、世の中にはそういう関係もあるよね」
 なんて、悪戯っぽく笑いながら。
 それから改めて、びしっと雪璃は言い放つ。
「毎日同じじゃあ、退屈しちゃう。たまにはアッと驚く刺激がなくちゃ!」
 ……だからわんこ達も悪神ディアボロスと仲良くなったんだの! って。
 そして神樂も、村の人達にも聴こえる声でアピールする。
「犬達だって、つまらないあなた達よりも刺激的で革新的なあたしたち……悪神ディアボロスを選んだんだから!」
 選ばれたのは自分達――『悪神ディアボロス』の使徒である、と。
 それから苦笑しつつも、カルラカグラは告げるのだけれど。 
『きみたちの祭りは楽しそうではあったのだど、この村で勝手なことは――』
「そんなだから奪われるのです! わんちゃんたちは皆、私達の虜ですよ!」
 祇伐は、もふっと甘えてきた犬を抱きしめて。
 悪神の使徒らしく、羨ましがらせるような悪行をえっへんと働きながらも、カルラカグラへと紡ぐ――恐れ入りましたか! って。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【おいしくなあれ】がLV2になった!
【友達催眠】LV1が発生!
【腐食】LV1が発生!
効果2【リザレクション】がLV2になった!
【能力値アップ】がLV7になった!
【ダメージアップ】がLV3になった!

●逢魔が時の終幕
 アーディティヤとの会話がなされている間に、村人や犬たちを予め誘導して遠ざけておいて。
 もふもふわんわん祭りも、そろそろ終わりの時を迎える頃なのだけれど。
「わんこたち、悪神ディアボロスの使徒の皆さんが言うように、もっと運動させなきゃだわ」
「ラクシュミ様の庇護に甘えて、ちょっとさぼりすぎたかなぁ」
「それにしても、あの悪神の使徒たちのもふりっぷりは、畏怖すら感じるほどに凄かった……」
「あんなにもふもふできて、悪神の使徒たちが羨ましかった! 私も使徒になっちゃおうかな」
 神の使いだと大事にされている犬たちを完全に手懐け、村人へも畏怖や羨望を与えることができたようだから。
 アーディティヤが得られるエネルギーも減ったに違いないし。
『これだけお願いしても、お引き取り願えないのなら、仕方がない……』
 ……甘味や茶はとても美味しかった、と礼は言いつつも。
 悪神ディアボロスの使徒達に『逢魔が時のカルラカグラ』は、早く村から出て行って貰いたいようだ。
 だが、ディアボロス達は勿論、退く気はない。
 むしろアーディティヤが現れた今が、人々により強い印象を与えるチャンスなのだから。
 そしてそんな悪神の使徒達が一向に帰る気配がないことを察して。
『……ならば、あまり気はすすまないが……少々強引にお帰りいただこう』
 普段は戦いを好まぬカルラカグラも、今回ばかりは得物を手にする――全てはこの村の平和のため、民のためにと。
宇佐美・アリス
アドリブOK
他の人達とも、積極的に連携するわよ

やっぱり最後は戦いになるのよねぇ
お話の間中、一般人と犬の避難にかこつけ、【動物の友】も使って、まんまるワンコのモチモチポンポンを堪能してました
と、悪神の使いだったわね
適当に高笑いとかした方が良いかしら?

兎に角、兎行進曲で攻撃よ
犬も良いが、兎も悪くあるまい(ちょっと悪ぽく)
兎ぽいものを召喚して、それらに隠れたり、残像で惑わしたりしながら、一撃離脱を繰り返すわよ

よく知らない人は簡単に信用しちゃだめって、ママにも教わってないのかしら?
いきなり現れたイケメンに「守ってあげる」とか叫ばれてもね?
年下に口説かれてもねぇ(年上好き)
人妻口説こうなんて、大した神様ね(それよりも旦那さんが好き)
軽口叩きながら、術中に落ちない様に、自分に言い聞かせるように精神攻撃に対抗しつつ、概念障壁の強度最大でなんとか耐える感じで
素の口調でてるけど、この際、仕方ない
ピーター君も防げないから、精神攻撃て厄介なのよね


ハーリス・アルアビド
長話になってしまいましたが、これまでとしましょう。更に広く、多くの人々に悪神ディアボロスの悪徳を味わっていただかねばなりません。
先ずはあなたに味わっていただきましょう。

豊穣の神にして軍神たるセベクよ、偽りの神の支配に楔を打ち込むためお力添えを。
祈りを捧げ仲間達と、懐かしい記憶を思い出させて下さった犬達への幸運を願いましょう。

両足に【肉体改造】を施しより鋭く地を駆けるため獣の足へと変えます。【残像】を生み出す速度で駆けながら走る速度は落とさぬまま、不規則な軌道を作り【忍び足】の緩急を加えこちらの攻撃のタイミングと間合いを読ませぬよう動きます。

戦意が挫かれることのないよう【精神集中】を行いつつ【神速反応】を用いて攻撃の合間を抜けて回り込み、死角から【セベクへの請願】を叩き込みます。


 もふもふわんわん祭りもそろそろ終わりだろうかという頃、村にやって来たアーディティヤ。
 やはり『逢魔が時のカルラカグラ』はまずは荒事を選択することはなく、暫くお茶をしながら会話を交わしたわけであるが。
 やんわりと村から『悪神ディアボロス』達が退くことをのぞんでいるのは明確であったし。
『これだけお願いしても、お引き取り願えないのなら、仕方がない……』
 ディアボロス達は勿論、退く気はないから。
 ついに、カルラカグラは決断を下す。
『……ならば、あまり気はすすまないが……少々強引にお帰りいただこう』
 力をもって、悪神の使徒を村から追い出すことを。
 だがカルラカグラがいずれそうするだろうことを、ハーリス・アルアビド(褪せる事を知らない愛・g04026)は分かっていたから。 
「長話になってしまいましたが、これまでとしましょう」
 茶会の時間は、もうこれでお終い。
 強引に村を追い出そうとするアーディティヤに、むしろこう言い放つ。
「更に広く、多くの人々に悪神ディアボロスの悪徳を味わっていただかねばなりません」
 ……先ずはあなたに味わっていただきましょう、と。
 もふもふわんわん祭りをおこない、悪神の使徒としての畏怖や羨望の感情を村人達に植え付けることができたようだし。
 アーディティヤを逆に村から追い返してさらに力を誇示すれば、クロノヴェーダが得られるエネルギーもぐんと減るだろうから。
 そして、そんな仲間達に対話は任せていた宇佐美・アリス(兎に非ず・g01948)も現状を把握する。
(「やっぱり最後は戦いになるのよねぇ」)
 アーディティヤが仲間と話をしている間は、動物の友も確りと使って。
 まんまるワンコのモチモチポンポンを堪能……いえ、一般人と犬の避難を行なっていたアリスだが。
(「……と、悪神の使いだったわね」)
 それも粗方終わったので、カルラカグラへとちょっと悪ぽく言い放ってみる。
「犬も良いが、兎も悪くあるまい」
 ……適当に高笑いとかした方が良いかしら? なんて。
 兎に角、と悪神ディアボロスとして攻撃を仕掛けるべく展開するは、兎行進曲。
 白ファー基調のバニースタイルに変じつつ、大小様々なウサギやウサギの様なモノで埋め尽くしながらも。
『確かに犬も兎もあいらしいが……、っ!?』
「かわいいウサギさん達をいじめちゃダメよ」
 兎ぽいものたちに隠れたり、残像で惑わしたりして、一撃離脱を繰り返すアリス。
 そう、それらは犬と同じように一見かわいい見目だけれど――偶に首切りウサギが混じっていたりするから、ご注意を。
 ……なんて、アリスが悪っぽく振舞い、ウサギっぽいものを繰り出せば。
『く、悪神にこれ以上、村で好きにさせるわけにはいかない』
 戦闘は乗り気ではないカルラカグラも……ぼくを信じて、と。
 解き放つは、世を塗り替えるような白蓮が咲き誇り黄金の光。
 誰もが平和に幸せにいきられる世界、それを、終わらぬ逢魔が時と共に信じる程に。
『全てはきみを守る為』
 戦場に成すは、強固となる幻惑の空間。
 その無垢なほどに熾烈な光は強烈であるのだけれど。
 でもアリスは、綺麗すぎる理想や甘言などに惑わされない。
「よく知らない人は簡単に信用しちゃだめって、ママにも教わってないのかしら? いきなり現れたイケメンに「守ってあげる」とか叫ばれてもね?」
 相手はクロノヴェーダであるということもあるが、それよりもアリスは年下好きで、何よりも旦那さんのことが好きであるし。
 ……年下に口説かれてもねぇ、なんて。
「人妻口説こうなんて、大した神様ね」
 そう軽口叩いてみせるのは、アーディティヤの術中に落ちない様に……自分に言い聞かせるように、精神攻撃に対抗するためでもあり。
「ピーター君も防げないから、精神攻撃て厄介なのよね」
 悪神の使徒として振舞う余裕もなく、素の口調が出てしまっているけれど……この際、仕方ない、と。
 概念障壁の強度最大でなんとか耐えてみせるべく試みる。
 それに、アーディティヤの前に立ちはだかっている悪神ディアボロスの使徒は、自分ひとりではないのだから。
 いや、戦いに気が進まぬ様子でも、アヴァタール級のアーディティヤであるカルラカグラはかなりの強敵であるし。
『きみの強さを讃えよう』
 さらには変化自在な光の剣を抜き放ち、卓越したその剣術をもって、裁きの如き斬撃を放ってくるが。
 だが、祈りを捧げ願うのは何も、カルラカグラだけではない。
「豊穣の神にして軍神たるセベクよ、偽りの神の支配に楔を打ち込むためお力添えを」
 刹那ハーリスが願うは、仲間達と、懐かしい記憶を思い出させてくれた犬達への幸運。
 そう――ハーリスが紡ぐように、彼が請い願うセベクは豊穣の神にして軍神でもあるのだから。
 発動されたその請願を叶えるかの如く。
『……!』
 ハーリスの両足へと施されるは、鋭く地を駆けるため獣の足へと変じる肉体改造。
 そして光の斬撃が繰り出される戦場を、残像を生み出すほどの速度で地を大きく蹴って駆けながら。
『守るべきものの為なら如何様にも強くなれる――、!?』
 速度は決して落とさずに不規則な軌道を作り、忍び足の緩急を加えながらもハーリスは立ち回る。
 己の攻撃のタイミングと間合いを、カルラカグラに読ませぬようにと。
 そして痛みなき無慈悲な裁きの斬撃に斬り裂かれようとも、獣の両足で地をぐっと踏みしめ、戦意が挫かれることのないよう精神集中を行いつつも。
 神速反応を用いて迸る鋭利な光の合間を抜け、回り込めば。
 敵の目眩ましになるようにアリスが成すウサギっぽいもので埋め尽くされた戦場の只中、授かった鰐の如き力とその牙をもって。
「では、悪神ディアボロスの使徒として、悪行を遂行しましょう」
『……っ、ぐ!』
 ハーリスは捕らえた敵を噛み砕かんと、眼前の神の身を容赦なく断ち切る。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【防衛ライン】LV1が発生!
【神速反応】がLV3になった!
効果2【ダブル】LV1が発生!
【能力値アップ】がLV8になった!

咲樂・祇伐
【送櫻館】

わかっていただけないならば、致し方ないですね…あなたはおにいちゃんの姿をしているけれど
、おにいちゃんじゃない
……わたしの逢いたい彼ではない
あなたには、謝ったりなんてしないわ

お兄様も、雪璃さんもいてくれる……だから、大丈夫
正直、別の存在であっても……私が分からなかったことには傷ついたわ
でもそれも、私の自業自得だってわかってる
わかっているけれど……出ていけ出ていけって…出ていくのは、あなたの方よ!!
思い切り、振り切るように喰桜で吹き飛ばすように風を薙ぐ
おにいちゃんは、私に出ていけなんて言わないもの!
思いっきり、私情…?その通りよ

桜の蠱惑
全力魔法を乗せて放つ
連携は密に、死角を補うように立ち振る舞うわ
この鳥達は流石というか…厄介ね
…お兄様がなぜ嬉しそうなのかしら?

すくってみせるわ
本当のあなたを
わたしがおとしてしまった…奈落から
意志を込めて、迦楼羅の炎にぶつけていなして
吹き飛ばすわ!

わんちゃんたちも
あなた方より私達を選んだように
守られているだけじゃ駄目
意志ある悪が勝つ!
証明してみせます!


咲樂・神樂
【送櫻館】

村の民たちも実はあたし達と交流してわんちゃんモテモテテクニックを知りたいーとか思っていたりして!
あたし達を追い出したいのは、その実…自分達のしていることに自信がないからではないかしら!

ふふ、そうよ祇伐
彼は彼奴ではないのだ
予行練習、容赦なく引っぱたいてやるといい
私も……どれだけのものなのか確かめてみたいからね
その通り
雪璃も一緒なんだ
恐れることは無いわ

とはいえ
カルラカグラ─本来、迦楼羅とは竜を喰らうもの
祇伐にあの攻撃が当たらないように庇いに入るよ
私の番は私が守る

絶華・虚栄桜禍、放たれる攻撃を切断するようにいなして、返しの刃で反撃にうつるわ
衝撃波と共に両断する
そうでなきゃ、つまらない
攻撃を繋いで、連携して事にあたろう
あたし達は1人ではないって言うのも強みなのよ!

帰るのは、あなたの方!
祇伐を哀しませたんだからさっさとお家に帰って、悪神ディアボロスの報告でもしてらっしゃい
示してやろう
守られるだけではなく、自ら行動し守る……真に、生きることの素晴らしさを!

悪役っぽく
高笑いでもしてやろうか?


茜來・雪璃
【送櫻館】

んー交渉決裂かあ
ま、そう上手くはいかないよねえ
真逆とは言わないけど、このままじゃ平行線だもんね
祇伐の逢いたい人でもないみたいだし…サヨナラの準備をしようか

個人的に、なんだけどさ
逢いたい人の姿を映して現れて
相手を不快にさせるのってさ……大嫌いだ
一言、低く零した言の葉と同時
鞘から刃を抜き放てば、一斉に焔華が咲く
祇伐を傷付けた咎の代償はしっかり払ってもらう

神樂が祇伐を護ってくれるなら…
私は前に出ようか!
祇伐と神樂との連携はしっかりと
知識をもって立ち回り
結界術と薙ぎ払いで刃を受流す

オマエの剣技がいくら上手でも、こちらは一人じゃない
戦意?殺意?それが無くても刃は振るえる
隙を見て麻痺毒纏わせた刃で不意打ちを
今、私がオマエに抱くのは
祇伐を大事な友達を傷付けたことに対する嫌悪だ
畳み掛けるように焔燈る一閃を放つ

さぁ、神樂の言う通り
サヨナラの時間だ
お家に帰ってからもう一度考えなよ
人々とわんこ達にはどちらが必要だったのか
悪神ディアボロスがオマエに説いた
護られてばかりではない、人の生き方を


 仲間の攻撃を受け、表情を顰めるアーディティヤ。
 それは受けた衝撃によるものであると同時に、『逢魔が時のカルラカグラ』の複雑な心境からだろう。
 強力な戦闘力を持ちながらも、平和を愛するお人好しの彼はできれば戦いは避けたかったに違いない。
 だから、村に突如現れた悪神ディアボロスの使徒とやらに対しても、穏便にお引き取り願えればと持ち掛けたのだが。
「村の民たちも実はあたし達と交流してわんちゃんモテモテテクニックを知りたいーとか思っていたりして!」
 咲樂・神樂(離一匁・g03059)はカルラカグラの望む通り、退いてなんてしてあげない。
 むしろ、煽るようにそうくすりと笑んで。
「あたし達を追い出したいのは、その実……自分達のしていることに自信がないからではないかしら!」
『……きみたちの祭りは確かに楽しそうだ。だが、困惑している村人もいるんだ。だから、今日のところは帰っていただきたい』
 そう苦笑するカルラカグラの言葉を聞いても、やはり神樂と同じように。
「んー交渉決裂かあ。ま、そう上手くはいかないよねえ」
 ……真逆とは言わないけど、このままじゃ平行線だもんね、なんて。
 茜來・雪璃(朧夜ノ蝶華燈・g00793)も一向に帰る様子など見せずに、仕方なく強引にでも自分達を追いやろうとする相手を見遣る。
 悪神ディアボロスの使徒として、ここでアーディティヤを撤退させて、村人達へとアピールもしたいし。
 それに……それだけではなくて。
「わかっていただけないならば、致し方ないですね……」
 咲樂・祇伐(花祇ノ櫻禍・g00791)はふるりと首を横に振りつつ、改めてその姿を桜咲く柘榴の眸へと映して。
「……あなたはおにいちゃんの姿をしているけれど、おにいちゃんじゃない」
 自分にも言って聞かせるように続ける。
 ……わたしの逢いたい彼ではない、と。
 だから、おにいちゃんじゃないのならば。
「あなたには、謝ったりなんてしないわ」
「ふふ、そうよ祇伐。彼は彼奴ではないのだ。予行練習、容赦なく引っぱたいてやるといい」
 祇伐の言葉に、神樂はそう柔く妹へと微笑んでから。
 逢魔が時の色をふと向けて重ねれば、宿すは妹へと向けたものとは全く違う笑み。
「私も……どれだけのものなのか確かめてみたいからね」
「祇伐の逢いたい人でもないみたいだし……サヨナラの準備をしようか」
 雪璃も、眼前のアーディティヤを敵と見定めれば、ゆうらり二尾を揺らして。
 ぐっと祇伐はふたりを見つめ、ひとつ頷いてみせる。
「お兄様も、雪璃さんもいてくれる……だから、大丈夫」
「その通り。雪璃も一緒なんだ、恐れることは無いわ」
 ひとりではない、だから大丈夫。
 だって彼は、おにいちゃんではないのだ。
 けれど勿論、思うことはとてもいっぱいある。ぎゅっと胸が苦しくなるほどに。
「正直、別の存在であっても……私が分からなかったことには傷ついたわ。でもそれも、私の自業自得だってわかってる」
 そう、わかっているのだ。
 自業自得、因果応報――でも、それがいくらわかっていたって。
『きみの言っていることは、よくわからないが。ぼくは今でもできればきみたちと戦いたくないし、穏便に済ませたい。民のためにも、ここはひとつ、お引き取りを……』
「わかっているけれど……出ていけ出ていけって……出ていくのは、あなたの方よ!!」
『――!』
 刹那、祇伐は破邪の龍牙で吹き飛ばすように風を薙ぐ。
 刹那開いた神扇、喰桜を翻し――思い切り、振り切るように。
 そしてぐっと必死に滲む視界の先を見遣り、抑えていた感情を思わずあげた声に宿す。
「おにいちゃんは、私に出ていけなんて言わないもの!」
『きみにも何か事情はあるのだろうが……民のためなんだ』
「思いっきり、私情……? その通りよ」
 たとえこれが、自業自得であったとしても。
 でも、兄だけれど兄ではない、そんな彼の慈愛が今の祇伐にとっては、とても残酷なもので。
 ぼくは皆に笑っててほしい――そう告げる言の葉が、ずきりと尚、心に突き刺さる。
 そして、そんな彼女の表情を傍で見れば。
「個人的に、なんだけどさ」
 雪璃は湧き上がる感情を言葉にせずにはいられない。
「逢いたい人の姿を映して現れて、相手を不快にさせるのってさ……大嫌いだ」
 そう一言、低く零した言の葉と同時に。
『!』
 鞘から刃を抜き放てば、一閃。
 一斉に咲き誇らせるのは、感情に呼応するように激しく燃え盛る焔華。
「祇伐を傷付けた咎の代償はしっかり払ってもらう」
 そんな様子を見て、カルラカグラも決断する。
『仕方がない……民のためにも、きみたちには、力づくででもでていってもらうよ』
 すらりと、光の剣を抜き放って。
 いや、わかっている。どれだけのものなのか確かめてみたい反面。
(「とはいえ、カルラカグラ――本来、迦楼羅とは竜を喰らうもの」)
 彼のことを、神樂はそう知っているから。
 気が付けば大きく地を蹴って、躊躇なく飛び込む。
 すくってみせるよ、だなんて……そう紡ぎながらも光の蓮を咲き誇らせカルラカグラが放った、一切衆生を灼き尽くす迦楼羅焔の只中に。
 だって、君が望む限り。
「……っ!」
「! お兄様っ」
 自分は、君の『お兄様』で。
 そして――私の番は私が守る。
 だから決して手を出させないし、喰らわせなどさせない。
 瞬間、カルラカグラへと繰り出されるのは閃く刃たち。
(「神樂が祇伐を護ってくれるなら……私は前に出ようか!」)
 大きく地を蹴って振り下ろす雪璃の斬撃が、容赦なく振り下ろされると同時に。
 祇伐も全力魔法を乗せて、花嵐の如く吹き荒れる光の鋭撃、蠱惑する春の祝福を放つ。
『……くっ』
 そんな密に取られる連携に、微かカルラカグラは眉を顰めるも。
 戦嫌いの戦嫌いの善神は強力な戦闘力を持つ。
 すぐに返ってくる攻撃にぴくりと狐耳が反応すれば、雪璃は結界術を駆使し、迫る刃を薙ぎ払い受け流さんとすかさず立ち回って。
「この鳥達は流石というか……厄介ね」
 祇伐は花嵐を吹かせながらも、ふと瞳を小さく瞬かせる。
『きみの強さを讃えよう』
「――そうでなきゃ、つまらない」
 守るべきものの為なら如何様にも強くなれる、だなんて、それはお互い様。
 いや、繰り出される朱光ノ華を切断するようにいなすは、 桜花を纏う不可視の斬撃――絶華・虚栄桜禍。
 そして返しの刃で反撃にうつる神樂の表情は、そう。
(「……お兄様がなぜ嬉しそうなのかしら?」)
 だがそんな神樂の表情は、彼と切り結んでいるからというだけではない。
「あたし達は1人ではないって言うのも強みなのよ!」
「オマエの剣技がいくら上手でも、こちらは一人じゃない」
 卓越した剣術をもって、たとえ裁きの如き強烈な斬撃が放たれようとも。
「戦意? 殺意? それが無くても刃は振るえる」
 神樂と合わせ、攻撃を繋いで、連携して――雪璃は思い切りぶつける。
 隙を見て麻痺や毒を纏わせた刃で不意打ちを見舞ってから。
「今、私がオマエに抱くのは、祇伐を、大事な友達を傷付けたことに対する嫌悪だ」
『なっ、ぐっ!!』
 畳み掛けるように、燃え滾る想いの如き熾烈な焔燈る一閃を。
 そして紫焔ノ華が咲き閃く中、祇伐もぶつけていなして吹き飛ばす。
「すくってみせるわ、本当のあなたを。わたしがおとしてしまった……奈落から」
 そう意志を込めた瞳に映る、眼前の迦楼羅の炎を。
 向けられる息の合った連携に、カルラカグラは堪らず大きく揺らいで。
『くっ、やはりきみたちは悪神の使徒……民のためにも、このぼくの手で退けねば……、ッ』
 尚もそんなことを口にするから、攻撃の手を決して緩めずに思い知らせてやる。
「帰るのは、あなたの方! 祇伐を哀しませたんだからさっさとお家に帰って、悪神ディアボロスの報告でもしてらっしゃい」 
「さぁ、神樂の言う通り、サヨナラの時間だ」
「わんちゃんたちもあなた方より私達を選んだように、守られているだけじゃ駄目」
 絶妙のタイミングで連携し合いながら、皆で重ねるその刃の威力を何倍にも研ぎ澄ませて。
 祇伐は、神樂と雪璃と共に みせる。
「意志ある悪が勝つ! 証明してみせます!」
『!! がっ!』
 崩れ落ちんとするカルラカグラへと、雪璃が続けるように。
「お家に帰ってからもう一度考えなよ。人々とわんこ達にはどちらが必要だったのか」
 悪神ディアボロスがオマエに説いた――護られてばかりではない、人の生き方を、と。
 彼の残酷な慈愛よりも、意志ある悪が強いことを。
 そして神樂は最後に大きく踏み込んで、示してやる。
「守られるだけではなく、自ら行動し守る」
 ……悪役っぽく、高笑いでもしてやろうか? なんて。
 黄昏のいろを細め笑みを宿してみせて、彼へと向けてから。
『なっ、ぐぅっ!!』
 悪神ディアボロスの使徒の力を誇示するために、アーディティヤを。
 そして彼であるが決して彼ではない『逢魔が時のカルラカグラ』の分体を、討ち取る。
 ――真に、生きることの素晴らしさを! って。
 いつか相まみえるだろう……きっと来たる、その時のために。
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【活性治癒】がLV2になった!
【光学迷彩】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
効果2【ドレイン】がLV2になった!
【ダブル】がLV2になった!
【反撃アップ】がLV3になった!

最終結果:成功

完成日2025年01月25日

『悪神ディアボロス』の悪行作戦

 攻略旅団の作戦により、『悪神ディアボロス』の名の元に、吉祥天ラクシュミを信仰するシュリーナガル近郊集落の襲撃作戦を行います。
 悪神の名のもとに、悪行で住民を苦しめる事で、吉祥天ラクシュミおよび毘沙門天への信仰を弱める事ができるでしょう。
 悪行を行った場合、吉祥天ラクシュミの配下、或いは悪神である『毘沙門天』の配下が駆けつけてきますが、これを撃破する事で、更に信仰を低下させる事も可能です。

 多くの民衆が『悪神ディアボロス』を信仰するようになれば、信仰をエネルギー源とするリグ・ヴェーダに打撃を与える事が出来るかもしれません。


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選択肢『【攻略旅団】クロノヴェーダとの対話』のルール

 事件の首魁であるアヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と会話を行います(状況によっては、トループス級(👾)との会話も可能です)。
 戦闘を行わず会話に専念する事になりますが、必要な情報が得られるなど、後の行動が有利になる場合があります。
 攻略旅団の提案に沿った情報を得る場合は、その精度が上昇します。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『選択肢で提示された、攻略旅団からの調査・探索依頼関連の情報を収集する。情報を得た場合、その精度が上昇しやすい。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢『悪神ディアボロスの使徒の悪行<シュリーナガル>』のルール

 善神により守護されている民衆を、『悪神ディアボロスの使徒』として、苦しめる事で、善神への信仰を弱めます。
『悪神ディアボロス』は、架空の神でありアーディティヤでは無い為、『悪神ディアボロス』を信仰した民衆からは、アーディティヤはエネルギーを得る事が出来ない筈です。
 排斥力により、民衆はディアボロスに関する記憶を保持できませんが、『悪神ディアボロス』という架空の存在は、排斥力の影響を受けにくくなります。うまくアピールしていきましょう。

 この選択肢をクリアした場合、シュリーナガルの人々の『吉祥天ラクシュミ』および『毘沙門天』への信仰が弱まり、『悪神ディアボロス』を信仰するようになります。
 また、シュリーナガル近郊の住民から、『悪神ディアボロス』の噂が周囲に伝播していくかもしれません。
 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。


 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『🔵が👑に達すると、敵の大規模な作戦に影響を及ぼす。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿アヴァタール級との決戦『逢魔が時のカルラカグラ』のルール

 事件の首魁である、アヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と戦います。
 👿を撃破する事で、この事件を成功で完結させ、クロノヴェーダの作戦を阻止する事が可能です。
 敵指揮官を撃破した時点で、撃破していないクロノヴェーダは撤退してしまいます。
 また、救出対象などが設定されている場合も、シナリオ成功時までに救出している必要があるので、注意が必要です。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「咲樂・祇伐」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。