リプレイ
ジェーン・コーネリアス
アビスローバーたちが既に侵入しててダンジョンを利用して防衛戦をしてくるってのはこれまでの食糧ダンジョンではなかった
アマゾン植民地帝国の拠点に近付いている……ってことかもね
残留効果やパラドクスが使えれば大きな猫に遅れはとらないんだけど、使えないとなると単純な牙や爪の鋭さや筋力は脅威だ
情報はしっかり集めよう
親友だろうと大事な情報は渡してくれないだろうけど、まず警戒を解いてまともに話をするためにも【友達催眠】は必須だろう
使用して現地人の声をかけるよ
AHOY! やぁ兄弟、調子はどうだい?
友好的に話をし、情報を聞く前にラム酒をふるまい世間話に興じよう
僕らは南のサンパウロって街から来てるんだ
そこじゃ水上バイクの研究をしてるんだ、水の上を自動で走ってくれる乗り物って言えばいいかな
……と、そんな風に話して、良い感じに酔いが回ってきたところで酒が切れるように調整
しまった……帰りに飲むぶんまで手を付けちゃった
ねぇ、この辺りで調達できる場所はあるかい?
信用を稼げていれば食料ダンジョンについて教えてくれるだろう
リゲル・アンティキティラ
・連携アドリブ歓迎
ヴァレンチーナちゃん。ふんふん なるほど
…聞いてる限り 普通に 猛獣だよね??
奴ら、よく手懐けたな。その謎を解き明かしてやろうってわけだ!
ダンジョン内は巨大動物、普通に見かける気がするね これも特性か…
それはそれとて、情報収集
【友達催眠】があるならありがたい
【プラチナチケット】を使いつつアプローチしようか
食料ダンジョンの前でたむろしてる…のかな
食糧積んだ鞄でも背負って、いかにも関係者〜って感じで声をかけよう
物には限度、持ち込める程度でね
や、お疲れ!援軍…っていうか、追加の供物、持ってきたよ
首尾はどう?
彼女の「お好み」が変わってちゃあいけないから、それなり揃えて持ってきたよ。肉に魚にと…
どれが多いとか、少ないとかある?
…って具合で、鞄の中身を見せて 猛獣の好みをしれっと教えてもらえないかな?
ついでに マタタビの枝突っ込んできたけど コレ要るかな。大型でも酔うって聞いたけど。
あ、景気付けに一杯酒貰っていい?
ネコを酔わす前に俺が酔ってちゃ話にならないけどね!
●とっておきの情報
カンピーナスの密林――鬱蒼と茂る中に、食料ダンジョンは堂々と建っている。
ダンジョン前では、一般人の探検隊がダンジョン突入の準備をしていた。ジェーン・コーネリアス(pirate code・g10814)はラム酒を手に彼らへと近付く。
「AHOY! やぁ兄弟、調子はどうだい?」
友達催眠を使い警戒を薄めた上で話し掛けた。探検隊のリーダーらしき男が、彼女へと振り返る。
「ダンジョンに入る前の準備をしていたところだ。ってか、誰だいお前さん? もしかして、他の探検隊の奴か?」
YESかNOか。どう答えるのが正解か。
難しい選択を迫られる中、プラチナチケットと共に現れたのはリゲル・アンティキティラ(最輝星・g10843)だ。
「や、お疲れ! 援軍……っていうか、追加の供物、持ってきたよ。首尾はどう?」
食料を詰め込んだ鞄を背負い、彼はにこやかに探検隊へと挨拶する。リゲルの登場に、探検隊の人々が不思議そうに首を傾げた。
「リーダー、オレ以外に新人が?」
「いや、隊員は全員把握してる。知らん顔だな。お前らの知り合いか?」
リーダーが他の隊員へと意見を求めている。
二人は一体何者か? ダンジョン前で始まる会議に、二人は小声でそっと言葉を交わす。
(「疑われてる気がする……どうする?」)
リゲルへと、ジェーンは静かに返す。
(「次の相手の反応次第だね……」)
今は実力行使に及ぶのは避けたい。なにしろ相手は一般人であり、海賊ではないのだ。
結論は出たようだ。探検隊の面々が、二人へと視線を戻す。
「……お前ら、もしかして……」
ごくり。
緊張が走った。表面上は平静を装い、二人はリーダーの言葉を待つ。
「海賊どもにダンジョンに行けって指図された連中だろ? たまにいるんだよなぁ、それで隊に入れて欲しいっていう奴が」
「簡単に隊に入れるわけないってのにな。海賊連中、勝手なこと言いやがるぜ」
「きっと人質でも取られてるんだな。可哀想に」
リーダーに続き、隊員たちが口々に言った。
ほっと胸をなでおろす。友達催眠とプラチナチケットの効果が効いたのだろう。イイ感じに勘違いしてくれている。これを利用しない手はない。
「そ、そう! そうなんだ! 友人が人質に取られて。数日中に何とかしないと、海に投げ込まれる!」
リゲルが窮状を訴え、ジェーンが便乗するように頷いた。
「あまりにも理不尽すぎる。酒でも飲まないとやってられないってもんさ」
酒を振る舞う理由をここぞとばかりに作って、ジェーンは人々へと誘いを持ちかける。
「ここで会ったのも何かの縁だ。どうだい兄弟、ダンジョンに入る前に一杯付き合ってくれないか?」
持ってきたラム酒を差し出せば、人々の目が輝いた。
「おお、上等そうな酒だ!」
「うーむ、確かに美味そうだ……」
「ダンジョンに入る前から酒を飲むんですかい?」
新人だけが躊躇いがちに言う。リーダーは悩むような素振りを見せたあとに、コホンと咳払いした。
「ヴァレンチーナも酒の匂いは嫌いじゃないはずだ。……ち、ちょっとくらい飲んだところで問題ないだろう」
戦前に酒を飲む儀式も存在する。ダンジョンに入る前に酒を飲むのも、決して悪いことではない……。
人々の様子に、リゲルは心の中で苦笑した。
(「やっぱり酒の誘惑には抗えないよね……」)
――ちょっとくらい飲んだところで問題はない。
だが、酒がちょっとだけで済むなら、中毒になる者なんてこの世には存在しないだろう。
ディアボロスに上手いことのせられ、探検隊はラム酒を胃に流し込む。一杯だけ付き合うのではなかったのか。
「僕らは南のサンパウロって街から来てるんだ。そこじゃ水上バイクの研究をしてるんだ」
「水上バイク? 何だいそりゃ」
「水の上を自動で走ってくれる乗り物って言えばいいかな」
「へえ、そんなもんがあるんだな!」
ジェーンの話に、隊員たちは大盛り上がりだ。
ダンジョンの突入準備をしていたのでは? 酒は適量なら良薬だが、飲み過ぎれば人をダメにする。
リゲルは景気付けに酒を飲みつつ、酔いで口が軽くなったリーダーへとさりげなく話を振った。
「海賊に聞いたんだけど、このダンジョンにはヴァレンチーナっていう猛獣がいるらしいじゃないか。彼女の『お好み』に適うように、それなりに揃えて持ってきたよ。肉に魚にと……どれが多いとか、少ないとかある?」
リゲルが持ってきたものを見て、隊のリーダーが悩ましげに唸る。
「あれ、もしかして違った?」
リゲルへとリーダーは首を縦に振った。
「喰うっちゃ喰うだろうが……いや、初見ならわからなくても仕方ねえか。ヴァレンチーナに、わざわざ食料を与える必要はないんだ。だからこそ難しいんだがな」
「リーダー、教えちまうんですかい?」
「美味い酒をもらった恩もあるからな……境遇も可哀想だ。おい、お前ら。今からヴァレンチーナの攻略法を教えるが、絶対に他の奴に教えるんじゃないぞ。教えたらリンチだからな、リンチ!」
酔っぱらった口から聞くリンチは、安っぽい言葉のように思えた。当然思ったことは口に出さず、リゲルは力強く頷いてみせる。
「わかった。その秘密は墓場まで持っていくと約束するよ!」
リーダーは、彼の鞄から枝と葉を取り出した。
「理由はわからんが、ヴァレンチーナはこの枝と葉が好きでな。与えると喜ぶ。そして、喜ばせた上で一緒に遊んでやると、ご機嫌になって襲ってこなくなるんだ」
マタタビとは違うようだ。マタタビのような効果はなくとも、ヴァレンチーナにとってはお気に入りということであろう。
リーダーはさらに言葉を続ける。
「遊ぶときに興奮して飛び付いてくることもあるからそこは注意だな。向こうはじゃれついてるつもりだが、下手すると骨折したり内臓が潰れる」
それ、襲われてるのと同じでは?
……ともかく、お気に入りの枝葉を貢いで、ボールや猫じゃらし的なもので一定以上遊んでやると良いらしい。命を懸けて遊ぶのである。
枝葉を分けてもらった二人は、ラム酒を置いて立ち上がる。
「帰りに飲むぶんまで手を付けちゃったし、ダンジョンで調達してくるよ。教えてくれてありがとう」
人質になってる友人も助けられて一石二鳥だ、とジェーンは微笑んでみせた。
情報は聞き出せた。探検隊と別れ、二人はダンジョンへと入ることにする。
「……マタタビ、いらなかったかな」
持参したマタタビの枝を手で遊ばせながら、リゲルがぽつりと呟いた。
ジェーンは枝へと視線をやり、考え込むように瞳を細める。
「効くかもしれないが、扱いには注意した方がいいかもね」
酔って寝転がるならば良いが、テンションが上がって走り回る可能性もあるので、使うのであれば危険な賭けかもしれない……。
さて、ヴァレンチーナはダンジョン内の密林を歩き回っている。
ディアボロスたちがダンジョンに入れば、アビスローバーと共に接近してくるだろう。探検隊に教えてもらった方法で、彼女を手懐けるのだ。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【友達催眠】LV1が発生!
【プラチナチケット】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
【フィニッシュ】LV1が発生!
ジェーン・コーネリアス
いやぁ、残留効果様々だね
親友で何かの関係者……となると勘違いをしてくれる
そして酒にも感謝しないとだね
口を軽くするにはこれが一番だ
そんなことを言いながらいい感じにしなる先に葉が付いた長めの枝を何本か折って持っていく
ダンジョンに入ったらまずはヴァレンチーナをけしかけてくるだろうね
情報にあった通り枝葉を与え、折っておいた枝を猫じゃらし代わりにヴァレンチーナと遊ぼう
かさかさと地上を這わせ、鳥が飛び立つような動きで頭上に跳び上がらせ……そんな狩をするような動きで一緒に遊ぶよ
捕まって猫キックは……シャレにならないから今回は遠慮しておこう
ヴァレンチーナが疲れたら撫でて奥へ進み、海賊と戦闘
獲物は……カトラスが中心か
こっちを囲んだり多方向から攻撃しようと回り込んだりする奴らをピストルで牽制し、一対一の状況、あるいは一人をこっちは複数で攻撃できる状況を作る
ダンジョン内で仕留めるのに大ぶりは要らない、カトラスを持つ腕や胸部、首を狙って確実に1体ずつ仕留めていくよ
リゲル・アンティキティラ
人も獣も酔いには勝てない!
じゃれて殺すって甚振るよりたち悪いなあ
対猛獣用の防具持ってきておくか…
敵も一緒らしいしご挨拶。侵入者だ!
ヴァレンチーナちゃんもどうも!貰った枝を振っとこう
俺達が気に入られず殺される所が見たいんだろ
高みの見物をどうぞ!
(手を出されると面倒だ
捨て身の覚悟は出来た
ねこちゃんに殺されるなら良…くないが!
わりと性質猫寄りみたいだし対応寄せようか
なぜか誘惑するのわりと得意。じゃれてもらおう
距離はきちんと取る!
枝葉と、現代の猫じゃらしもいける?強度はともかく
落ち着いて遊んでくれるなら触っていい?
毛並み綺麗って事はブラッシングも嫌いじゃないかな 背中とかどう?
遊び疲れてくれるのが一番。後はデッドエンドの出番だ
密林じゃ刃物は振りにくい
樹木や葉で体を隠しつつ撃ち抜こう
距離詰めてくるなら鯨骨で狙いを逸らして風穴開けてやる
鈍らだろうが受け止める強度はあるはず
…で
もし彼女が興奮して爪や顎を出してくるようになった時は
取ってこーい!
枝葉とついでのマタタビも敵に投げつけよう
盛大にじゃれてやれ〜
クローディア・ベネット
荒っぽいお姫様を手懐ける方法は無事に見つかったか!
だが、敵もこっちがやることを黙って見てくれるかは分からないな
警戒は私に任せてくれ
ヴァレンチーナが懐く方法は仲間が突き止めて実行の手筈も万全
だが私達がヴァレンチーナを懐柔しようとしてる様子が分かったら、敵は妨害してくるかもしれない
急にピストルを撃ち込んできてじゃらすのを邪魔するとか、同じ枝を使って対抗するとかでな
私はそういう状況に備えた対応要員として動こう
密林の木々の中に迷彩服で潜み、ヴァレンチーナが仲間と遊び始めたら敵の動きに即対応できるように
銃声は獣を刺激するかもしれない……他の飛び道具を使おう
銃や枝葉を持ちだしたら、手に向かって≪アフリカ投げナイフ≫を投擲して取り落とさせてやる
ヴァレンチーナが完全におとなしくなり後方に下がるまで時間を稼ぐ、もしくはじゃらし要員と戦闘要員を分担して敵全滅まで持っていけるようにしよう
本格的に戦闘が始まったら拳銃を手に取って敵を撃つ
接近されたらカトラスを≪船長のサーベル≫で受け流し、隙を作った上で喉を裂くよ
●猛獣懐柔作戦
密林が生い茂るダンジョンは木々と土の匂いが強く、鳥の鳴き声が遠くから聞こえる。
屋内とは思えない光景だ。しかし、実際そうなのだからダンジョンとは不思議な存在である。
ラム酒の香りを漂わせながら、ディアボロスたちは食料ダンジョンへと足を踏み入れた。
「荒っぽいお姫様を手懐ける方法は無事に見つかったか!」
クローディア・ベネット(黒き旗に矜持を掲げて・g10852)も、でっかいネコチャン……ヴァレンチーナの攻略へと駆け付けた。
ジェーン・コーネリアス(pirate code・g10814)が、行きがけに葉が付いた枝を折りながら歩く。
「いやぁ、残留効果様々だね。親友で何かの関係者……となると勘違いをしてくれる。そして酒にも感謝しないとだね。口を軽くするにはこれが一番だ」
彼女へと頷きつつ、リゲル・アンティキティラ(最輝星・g10843)も、手に入れた枝葉を握る。
「人も獣も酔いには勝てない! いやぁ、酒の力は偉大だね!」
これで一安心、とは行かないことも当然理解している。対猛獣用の防具も装備してきたが、正直どこまでもつか。
じゃれつきは回避するに越したことはないだろう。リゲルは枝先を見つめながら続けた。
「それにしても、じゃれて殺すって甚振るよりたち悪いなあ」
「悪意の有無は、危険を回避する判断材料のひとつだからね」
ジェーンが返す。アビスローバーがけしかけてくる時も、懐いた奴の言うことを気まぐれに聞いているだけだろう。
ヴァレンチーナには、悪意などないに違いない。
そうこう話しているうちに、一行はダンジョンの最深部へと近付いていく。
クローディアは周囲を警戒しながら、アフリカ投げナイフを懐に忍ばせた。
「そろそろか。敵はこっちがやることを妨害してくるかもしれない。警戒は私に任せてくれ」
クローディアは迷彩服を身に纏い、密林に身を潜めながら二人へと付いていく。
「ああ、頼んだ! ヴァレンチーナちゃんのことは任せてくれ」
捨て身の覚悟はできている。リゲルは枝葉をぎゅっと力強く握り締めた。
三人は密林を進む。ガサガサと、前方の茂みから大きな音が響いた。視線の先に現れた複数の姿に、ジェーンは柔らかに微笑んでみせる。
「やあ、これはご丁寧にお出迎えどうも」
下っ端鮫・シャークパイレーツとコーラルレディ、そしてヴァレンチーナだ。
「来たね、ディアボロス。自分たちが餌になるとも知らずノコノコと……」
余裕綽々な様子のコーラルレディ、そして取り巻きの下っ端鮫たちを、クローディアは木陰から垣間見た。
(「こっちには気付いていないね。さて、餌になるのはどちらかな」)
獲物が動く時を待ち構える狩人のように、彼女は木陰からアビスローバーたちを観察する。
コーラルレディがびしっと前を指差し、声高に言い放った。
「いけっ、ヴァレンチーナ! アイツらを喰っちまいな!」
「ニャアアァッ!」
ヴァレンチーナはディアボロスへと飛び掛かろうとするが――。リゲルはニコリと爽やかな笑みを返し、例の枝葉を左右に振った。
「どうも、お待ちかねの侵入者だ! ヴァレンチーナちゃんもどうも!」
ジェーンも例の枝葉を目立つように見せ、誘いを持ちかけるように揺らす。
「食事タイムはお預けだ。代わりに君のお気に入りを持ってきたよ」
二人が持つ枝葉に、ヴァレンチーナがピクリと反応した。
「ブニャ……フン、フン……」
そろりそろりと近付いて、枝葉に鼻を近づける。くんくんと枝葉の香りを嗅ぐ彼女の瞳は、興味津々と輝いていた。
その様子に慌てるのは、当然アビスローバーたちだ。
「姐御、あいつら例のブツを持ってやがる!」
「どうしてそれを……」
焦る彼らへと、リゲルは悪戯っぽくウィンクしてみせる。
「秘密! 俺達が気に入られず殺される所が見たいんだろ。高みの見物をどうぞ!」
コーラルレディはディアボロスたちを睨み、フンッと鼻を鳴らした。
「ヴァレンチーナはアタシの相棒みたいなもんだ。そう簡単にアンタらに靡かない!」
未だ余裕げな彼女から、ジェーンは目線をヴァレンチーナへと向けた。
「大した自信だね。まあ、構わないさ。僕たちと遊ぼうか、ヴァレンチーナ」
折っておいた枝を猫じゃらし代わりにし、ジェーンはヴァレンチーナの前でゆらゆらと揺らす。
かと思えば、地上にぱっと枝先を移動させ、かさかさと機敏な動きで這わせてみせた。
ヴァレンチーナが猫じゃらしをじいっと凝視している。
「ほら、ヴァレンチーナ。鳥さんだよ」
地上に這わせていた枝葉をぱっと頭上に跳び上がらせた。
「シャッ!」
反射的にヴァレンチーナが飛び、枝に猫パンチを喰らわせる。パンチを受けた枝が、びょんびょんと揺れ動いた。
「うん、キレのあるいい猫パンチだ。次はこっちだよ」
上、下、右、左。縦横無尽に猫じゃらしを跳び回らせ、ヴァレンチーナの視線を釘付けにする。
「ニャニャッ!」
興奮してきたのか、時折後ろ足をバタつかせるヴァレンチーナ。逞しい脚を見ながら、ジェーンは思う。
うっかり捕まって、骨を砕かれてはたまらない。
(「パンチもそうだが、キックも当たったらシャレにならないだろうね……」)
一方で、木陰に潜むクローディアは、アビスローバーたちの動向から視線を逸らさない。
(「懐柔作戦の出だしは順調か。アビスローバーどもの方は……」)
コーラルレディが、ぽつりと不安げに呟いた。
「雲行が怪しくなってきたね……」
隠し持っていた銃を手に取ろうとする。その手に狙いを付け、クローディアはアフリカ投げナイフを投擲する。
寸分の狂いなくナイフはコーラルレディの手へと刺さった。
「させないよ」
銃を取り落としたコーラルレディが、クローディアを睨む。
「もう一人いたのか!」
「お姫様が楽しく遊んでるってのに、銃声なんかでぶち壊すなんざ無粋だと思わないかい?」
「くっ……」
血が滲む手を押さえ、コーラルレディが唸る。
クローディアは船長のサーベルを手の内で遊ばせながら、にやりと口端を上げた。
「そんなに遊び相手が欲しいってなら、私が相手してやるよ」
クローディアがアビスローバーの邪魔をしている間にも、ジェーンとリゲルはヴァレンチーナを構い続ける。
「姐御が足止め喰らってる。オレたちがどうにかした方がいいんじゃ……」
「でもどうするよ? 下手したら、オレらがヴァレンチーナちゃんに殺されちまう」
下っ端鮫たちは行動に移せないでいるようだ。
リゲルは右手に枝葉、左手に現代の猫じゃらしを持ち、二刀流でヴァレンチーナとの遊戯に挑んでいた。
「ヴァレンチーナちゃん! 元気いっぱいで可愛いね。よしよし、よーしよしよし」
枝葉に飛びつき、かと思えば現代の猫じゃらしに興味を示し。ヴァレンチーナは左右にせわしなく反復横跳びし続ける。
「フンッ、フンス……!」
興奮が最高潮に達し、牙を剥いたヴァレンチーナが枝葉に噛み付こうとした。
だが、それを見逃すリゲルではない。左手の猫じゃらしをマタタビと枝葉セットに持ち替える。
「たくさん遊んで楽しくなり過ぎちゃったか~。それなら奥の手!」
マタタビと一緒に枝葉をぽーん! と放り投げた。
「そぉら、取ってこーい!」
「キシャーッ!」
鋭い鳴き声を上げながら、ヴァレンチーナは投げられたマタタビと枝葉を追う。
マタタビと枝葉はくるくるとブーメランのように回りながら、下っ端鮫の群れの中心に落ちた。
「ブニャアアアッ!」
下っ端鮫ごと圧し潰しながら、お気に入りの枝とマタタビへとダイブするヴァレンチーナ。
「へぶぅ!?」
「ヴァレンチーナちゃ……お、おも、ォ……」
興奮するヴァレンチーナのパンチやキックに巻き込まれ、下っ端鮫たちは事故死する。
……これを事故と言わずに何と言おうか。彼らはいち早くダンジョン外へと排斥されてしまった。
大量殺鮫を成したお姫様は遊び疲れたらしく、マタタビと枝葉を抱えて寝息を立て始めた。
これみよがしに、ジェーンとリゲルがヴァレンチーナの背を撫でる。あまりの光景に、コーラルレディは頭を抱えながら叫んだ。
「ヴァ、ヴァレンチーナァ……!」
「どうやら相棒だと思ってたのは、あんただけみたいだね」
クローディアはコーラルレディへと接近し船長のサーベルを振るう。
ヴァレンチーナが他に靡いたことでショックを受けたところへの一撃が、コーラルレディの体を裂いた。
「っ……!」
コーラルレディがハッと我に返るがもう遅い。ジェーンとリゲルも、各々の武器を手にコーラルレディへと迫っている。
「ヴァレンチーナちゃんは俺達の方が良いってさ!」
「次は君と遊ぶ番だね。ヴァレンチーナの時のようにはいかないけれど」
リゲルのデッドエンドがコーラルレディの腹を撃ち抜き、ジェーンのピストルが胸部に弾痕を刻んだ。
極めつけに、クローディアが敵の喉を斬り裂いた。
「さあ、過激に『遊ぶ』と行こうか!」
「が……ッお、おのれぇ……!」
ダメージを受けたコーラルレディの体が消える。ダンジョン外へと排斥されたのだ。
過激な遊びは、まだまだこれからである。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【水面走行】LV2が発生!
【平穏結界】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV3が発生!
リゲル・アンティキティラ
よしよし良い子だなあヴァレンチーナちゃん!気まぐれなところがネコ科の可愛いところだ!
名残惜しいけど 一足早くダンジョン内からは退散しよう
お邪魔な鮫達をさらに伸してやらなきゃいけない
どれだけ弱ってても、少数でも クロノヴェーダを見逃すわけにはいかない
さあて 彼女のじゃれつきは如何だった?
俺にはとても楽しそうに見えた!
あれがダンジョン内じゃなきゃ お前たちも俺たちも楽しめただろうね…毛並み、つやつやだったよ!
と、いうことで
ネコちゃんの次は「こいつら」のじゃれつきを味わってもらおう!
飯の時間だ、喰らい尽くせ、白波よ!鮫の食べ放題だよ!
波と鯨の幻影で集団を囲い込むようにして、下からばくんとひと飲みしてやれ!
当然、反撃も攻撃もしてくるだろう?『落花流水』と『消波』で鍔迫り合いでも演じてやろう!多少の怪我なら何のその、返す刀で断ってやる!
――さて残るは 可愛いネコちゃんに見放されちゃったお嬢さんだけかな?
気まぐれな動物に自分の命運を任せたこと、後悔させてあげるよ!
筧・勢理
(連携アドリブ歓迎)
(話は聞かせて貰ったー、とダンジョンの外で隠れて待ち構えていた)
「物陰に隠れながら敵を狙撃」を基本にしまーす
まあ、まずは【パラドクス通信】使って、先にいたひとと連絡とろっか
いきなりじゃきっと、びっくりしちゃうもんね
あーあー、もしもし?
こちら呼ばれて飛び出てかんぴーなす?缶ピーナッツ?
ひとでが必要かな、それともウニかなクラゲかな?
とにかく援護しますでおけまるー?
さーて。(一方的に)連絡も入れたしー
いこっか、めめちゃん(ライフル『めめんと盛り』の愛称)
サメちゃんVSめめちゃんって感じ?
他の人とパラドクス通信で情報交換しながら動くね
【めめちゃんスナイプ】で、落とせそうな敵最優先>こっちに来そうな敵優先>他の、って感じで撃ってくよー。
ビーム曲げて出どころわかりにくくしつつ、ちょっと撃ったら動いて、こっちの居場所はできるだけわかりにくくするよー
まー、それでもちょっとはこっちに来るだろーから…足元狙って撃って逃げるか、魔力障壁(魔力の翼)で受けて、怪我はなるべく避けたいとこだねー
●不憫鮫
でっかいネコチャン、攻略完了! ということで、残すはダンジョン外に出されたアビスローバーの討伐のみだ。
ヴァレンチーナはマタタビとお気に入りの枝に酔い、ごろごろと地面の上を転がっている。
「よしよし良い子だなあヴァレンチーナちゃん! 気まぐれなところがネコ科の可愛いところだ!」
リゲル・アンティキティラ(最輝星・g10843)は、ヴァレンチーナのツヤツヤの毛を撫で回した。
ヴァレンチーナはぷぅぷぅと寝息を立てつつ、喉を鳴らしてみせた。撫でられるのが気持ち良いらしい。
「名残惜しいけど、君とはお別れだ。お邪魔な鮫達をさらに伸してやらなきゃいけないからね」
リゲルはダンジョンの外へと急いで戻り始める。一方で、筧・勢理(パニッシュメントスタンド・g00706)はダンジョン外で敵を待ち構えていた。
出口から下っ端鮫とコーラルレディが吐き出されるのを、木陰に隠れながら確認する。
(「話は聞かせて貰ったー。ということで、まずは連絡……あ、ダンジョン内って届かないんだっけ?」)
仲間たちは現在ダンジョンの中にいる。念のためやっておくかー、と勢理はダメ元でパラドクス通信を送った。
「あーあー、もしもし? こちら呼ばれて飛び出てかんぴーなす? 缶ピーナッツ? ひとでが必要かな、それともウニかなクラゲかな?」
応答はない。外から送ったとしても、残留効果の効かないダンジョン内では受信ができないようだ。
届かないなら致し方なし。どのみち、近いうちにダンジョンから出てくるだろうから問題ナシだ。
「まー、なんとかなるっしょ。いこっか、めめちゃん。サメちゃんVSめめちゃんって感じ?」
ビームライフル……めめんと盛りを構え、下っ端鮫へと照準を合わせた。
「当てるよー、めめちゃん。サメちゃん、ロックオーン」
ライフルに魔力を注ぎ、めめちゃんスナイプを発動する。引鉄を引けば集束した魔力は一条の光線となり、ライフルから照射された。
光線は下っ端鮫へと不規則に曲がりながら飛び、最終的には体の中心へと命中する。
「ギャアアッ!? あっつ
!!!!」
魔法の光線に焼かれ、下っ端鮫がこんがりとした焼きサメになった。
「ダンジョン外にも連中の仲間か!?」
「どこだ? あそこかっ!」
移動中の勢理を発見した下っ端鮫たちが、カトラスを振り回しながら攻め寄せてくる。
「まー、ちょっとはこっちに来るよねー。知ってた」
敵の足元に牽制の光線を撃ち込みつつ、抜けてきた下っ端鮫のカトラスは魔力の翼で受け止めた。
魔力障壁を翼から展開し、カトラスを弾き返す。勢理が反撃に応戦する中、ダンジョンからリゲルが飛び出してきた。
「援軍だね!」
「やっほー。缶ピーナッツに現在進行形で援軍してまーす。おけまるー?」
「おけまるー! 助かるよ、援軍は多いに越したことはないからね!」
リゲルは下っ端鮫たちを視界に捉える。さっきヴァレンチーナと散々じゃれ合った奴らだ。
ニヤリと口元に笑みを浮かべ、リゲルは世間話でもするように語りかける。
「さあて、彼女のじゃれつきは如何だった? 俺にはとても楽しそうに見えた!」
「あれが楽しそうに見えたのか
……!?」
じゃれ合いを思い出した下っ端鮫たちが白目を剥いた。よほど大変だったのだろう。
この様子では、毛並を確かめる暇もなかったに違いない。
「あれがダンジョン内じゃなきゃ、お前たちも俺たちも楽しめただろうね……毛並み、つやつやだったよ! ――と、いうことで」
リゲルは白波を発動する。突如として地面から大量の水飛沫が跳ね上がり、巨大な鯨の幻影が姿を現した。
「ネコちゃんの次は『こいつら』のじゃれつきを味わってもらおう!」
水中を泳ぐように、鯨が宙を飛ぶ。
巨大な鯨を前に、下っ端鮫たちが慌てふためいた。
「デッケェ……! 喰われちまう!」
「させるかっ、かかれ!」
鯨を喚び寄せたリゲルへと、下っ端鮫たちはカトラスを手に襲い掛かろうとする。
落花流水、消波――魔力を注いだ水流で形成したカトラスと障壁を駆使し、リゲルは敵の斬撃を受け流した。
下っ端鮫たちが焦る中、白波の生み出す波が彼らを囲い込む。
「飯の時間だ、喰らい尽くせ、白波よ! 鮫の食べ放題だよ!」
水面を突き破り、大きく口を開いた鯨が飛び上がった。
「ギャアアアアッ!!」
下っ端鮫たちは波に巻かれながら、為す術も無く鯨の胃の中へと飲み込まれる。
幸か不幸か、口端から一匹の下っ端鮫がこぼれ落ちた。
べしゃっと地面に叩き付けられたその一匹へと、勢理が狙いを定める。
「大漁だねー。鯨さんの口からこぼれたサメちゃんは、こっちでいただいちゃおう」
狙いを定め引鉄を引いた時点で、当たることは決まっていた。
眩い光線がびしょ濡れのサメちゃんへと撃ち込まれ、その身を上手に焼き上げる。
「いっちょあがりっと。これでサメちゃんは全員かな?」
勢理の言葉にリゲルが頷く。下っ端鮫を食べ終えるまで、そう時間は掛からなかった。
あっという間に配下を失ったコーラルレディへと、リゲルは落花流水の切っ先を向ける。
「――さて、残るは可愛いネコちゃんに見放されちゃったお嬢さんだけかな? 気まぐれな動物に自分の命運を任せたこと、後悔させてあげるよ!」
コーラルレディがギリリィと唇を噛み締めた。
「クソッ……誰がやられるか。生き残って、ヴァレンチーナをまたもふもふするんだ!」
ヴァレンチーナに未練タラタラのコーラルレディは、怒りと悲しみが混ぜこぜになった表情で、ディアボロスたちを睨むのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【防衛ライン】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】がLV2になった!
筧・勢理
(連携アドリブ寛喜)
…それってアレでしょー、「俺、この戦いが終わったら」以下略的なー
フラグ立てちゃうほどの…そこまでのもふもふかー…それはちょっと興味あるなー…あるなー…
【パラドクス通信】と直での声掛けで、周りにいる人とは連携するよー
今更隠れて狙撃もムリそげだし、距離とりつつの援護射撃メインで動くね
足止めとか撹乱とかこっちでやって、その間に叩いてもらうのがベストかなー
って、宝箱ー!?サンゴー!?そんなカタそうなのイヤなんだけどー!
あたし今、もふもふを愛でたい気分なんだけどー!そこは空気読んでよー、ほらー!
…って、なんか光ったー!
(物理攻撃は魔力障壁で軽減を図るが、幻惑はちょっと受ける。でもなんか、珊瑚の輝きを見ているうちに意味もなく対抗心が湧く)
そんなに光り輝くなら、こっちも輝かざるを得ないよねー?
すちゃっと眼鏡を取り出して!変形!【大出力眼鏡砲】!どーん!
【ダメージアップ】もしっかりもりもりさせてもらって
目くらましや足止めにも利用おけまるよー
いえーい、缶ピーナッツ!(ハイタッチの構え)
●虹と珊瑚
剣を抜き足元で宝箱を構えるコーラルレディ。その姿は、ボールをキープするサッカー選手の如くとも言えよう。
最期のバトルは幕を開けた。張り詰める緊張感……など気にせずに、筧・勢理(パニッシュメントスタンド・g00706)が、ゆるりと口を開く。
「……それってアレでしょー、「俺、この戦いが終わったら」以下略的なー」
勢理の言葉に、コーラルレディがハッと目を見開いた。
「やば……自分で死亡フラグを立てちまった」
「フラグ立てちゃうほどの……そこまでのもふもふかー……それはちょっと興味あるなー……あるなー……」
場に漂っているはずの緊張感がどこかに飛んでいきそうなくらい、ゆるい会話である。
だが、めめんと盛りの銃口は、しっかりとコーラルレディへと向けられている。その辺はキッチリ抜かりない。
コーラルレディが勢いのままに叫んだ。
「フラグをへし折ってヴァレンチーナをもふるッ!」
彼女は剣を堅く握り、ディアボロスたちに向かって突っ込んでくる。
「一度立てちゃったフラグは、簡単には折れないと思うなー」
率直な意見を口にしつつ、勢理はコーラルレディの妨害をすべく動き出す。
「今更隠れて狙撃もムリそげだし。援護射撃、開始しまーす」
ビームライフル――めめんと盛りを構える勢理を、コーラルレディがギッと睨んだ。
「チッ、脇から煩わしいね!」
蹴った宝箱が勢理に向かって飛んでくる。
迫る硬い箱。そして迫るコーラルレディの体に輝く珊瑚に、勢理がたまらず声を上げた。
「って、宝箱ー!? サンゴー!? そんなカタそうなのイヤなんだけどー!」
「問答無用だよっ!」
「あたし今、もふもふを愛でたい気分なんだけどー! そこは空気読んでよー、ほらー!」
魔力障壁で宝箱と剣撃を受け止める。障壁越しに見える珊瑚が、キラキラと眩しい。
「読まない! ヴァレンチーナのもふもふはアタシのもんだっ!」
「ずるーい! もふもふの一人占めは禁止ー!」
もふもふは皆でシェアすべきもの。独占は罪である。
勢理はもふもふをもふる権利を主張した。同時、間近に煌めく珊瑚の美しさが対抗心を燃え立たせる。
「そんなに光り輝くなら、こっちも輝かざるを得ないよねー?」
対抗心と共にダメージアップをもりもり盛りつつ、鮮やかな手捌きで眼鏡を取り出す。
すちゃっと掛けた瞬間。魔力が巨大化し、どどーん! と空気を振動させながら大出力眼鏡砲が撃ち放たれた。
巨大なギガネから発射された虹色ビームが、コーラルレディを容赦なく炎上させる。
「あっつぅ
……!?」
虹色の炎が柱のように立ち昇り、カンピーナスの空を彩った。
「いえーい。虹色ビームの輝きで、缶ピーナッツをゲットしちゃうよー」
眼鏡が生み出す虹の輝きで、カンピーナスを制圧する――おそらくそんな意味を込めつつ、勢理は片手にピースサインを決めてみせる。
完全勝利を手にし、仲間たちとハイタッチする時は近い。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】がLV4になった!
ジェーン・コーネリアス
いやぁ、君の方はヴァレンチーナのことが好きでも、ヴァレンチーナの方はそうでもないんじゃないかな
さっき部下が轢かれていったのは忘れていないだろうに
きっと敷石程度にしか見えてないよ
ま、そんな気ままなところもかわいいものだと僕は思うけどね
よーし、それじゃあいこうか、「おたから」!
……あれ、なんか拗ねてないかい……?
あぁ、わかったわかった!帰ったら遊んでやるから、いくよ!
『水槍の秘宝』を使用し、水の槍に変形したおたからを振るい戦闘
槍で薙ぎ払い、突き、コーラルレディと接近戦を行うよ
悪いね、宝には見慣れてるんだ、今更お宝なんかにつられ……違う、おたから、今のは君を呼んだんじゃない。遊ぶのはまだ帰ってからだ!
「おたから」というワードを聞いて水の槍のおたからが反応したりもするけど、コーラルレディの振るうカトラスを受け止め戦闘続行
距離が離れたら水槍の投擲で貫こう
缶ピーナッツ……じゃない、カンピーナスの探索はまだ始まったばかりだ
こんなところで躓いちゃいられないのさ
リゲル・アンティキティラ
・アドリブ連携歓迎
うーん。彼女、ヴァレンチーナちゃんへの未練のせいで 冷静さを欠いてるなあ…!
まあいい 今俺たちがやるべき事は、ただ一つ…って
さっき 眼鏡光らせてる子いなかった?
…いいか!
それじゃ おいで『水筒』!待たせたね、お姫様。出番だよ!
あの毛並みもいいけど やっぱり「姫様」の艶々が一番!
【能力値アップ】と【ダメージアップ】の恩恵を受けて 狙いすまして…ブチかます
深層崩壊――星に祈れ。
穿ち、貫け!焼かれた後みたいだから 冷やしてあげるよ!
それに、燦くものはお好きだろう?その目に焼き付けるといい!
いまさら宝などいらないさ!
そんなものよりずっと 価値のあるものを知り この手におさめているのだから
…ま、ちょっと眩しくはあるけど
腐っても海賊なものでね、ははは!
お前も あの世で良い光景を見れることを願うよ
可愛らしい「けだもの」の楽園をね
…ヴァレンチーナちゃん、可愛かったなあ。あのくらい野生っぽいほうが…
あっいや 水筒のほうがずっと可愛いから!間違いないから!
●スライムのきもち
虹色の光が周囲へと飛散する。やたらと輝く戦場の中で戦うコーラルレディは、誰から見てもわかるほどに必死かつ滑稽に映った。
一人のアビスローバーを狂わせる……ヴァレンチーナちゃん、魔性のオンナである。
「うーん。彼女、ヴァレンチーナちゃんへの未練のせいで、冷静さを欠いてるなあ……!」
リゲル・アンティキティラ(最輝星・g10843)のごもっともな言葉に、コーラルレディが怒鳴り散らした。
「ごちゃごちゃうるさい! アンタたちがいなければ、ヴァレンチーナはまだアタシと一緒に……!」
まるで恋に破れた乙女のようなことを言う。悲壮感さえ漂う彼女へと、ジェーン・コーネリアス(pirate code・g10814)は厳しい現実を突き付けた。
「いやぁ、君の方はヴァレンチーナのことが好きでも、ヴァレンチーナの方はそうでもないんじゃないかな。さっき部下が轢かれていったのは忘れていないだろうに」
「うっ……」
言葉の刃がグサグサとコーラルレディに突き刺さる。物理的に死ぬ前にメンタルブレイクするかもしれない。
アビスローバー相手なので当然容赦がない。ジェーンは追撃するようにすらすらと続けた。
「きっと敷石程度にしか見えてないよ。ま、そんな気ままなところもかわいいものだと僕は思うけどね」
「ぐぬぬ……手懐けられたからって、調子に乗りやがって!」
激昂したコーラルレディが、剣の切っ先を二人へと向ける。あとは傷心の彼女をあの世へ送るだけだ。
「まあいい。今俺たちがやるべき事は、ただ一つ……って、さっき眼鏡光らせてる子いなかった?」
リゲルはつい今しがた目撃した虹色の光線を思い返す。眼鏡は虹色に光るモノ。カンピーナスは缶ピーナッツ。
――気にしないが吉! である。
どうあれ激突は必至。ジェーンはアクアスライムの『おたから』を召喚する。
「よーし、それじゃあいこうか、『おたから』!」
おたからは、ぽよんと地面に着地した後、つぶらな瞳でジェーンを見上げた。
じっと見つめる眼は、何かを訴えかけている。……心なしか、目と目の間にぎゅっとシワが寄っているような気がした。
「……あれ、なんか拗ねてないかい……?」
おたからはキレのある小刻みなジャンプをみせた。ぴょんぴょんと跳ねまくるおたからを、ジェーンはどうにか宥める。
「あぁ、わかったわかった! 帰ったら遊んでやるから、いくよ!」
水槍の秘宝を発動すれば、おたからが水槍へと形を変えた。
おたからを握りコーラルレディへと肉薄、珊瑚に包まれた体を鋭く薙ぎ払う。
ジェーンの攻撃に合わせ、リゲルもアクアスライムの『水筒』を喚び寄せた。
「それじゃ、おいで『水筒』! 待たせたね、お姫様。出番だよ! あの毛並みもいいけど、やっぱり『姫様』の艶々が一番!」
水筒はジト目でリゲルを見上げるが、その視線はすぐにコーラルレディへと向く。
祝福の力と怒りの力を上乗せし、リゲルは敵を視界の中心に捉えた。
「深層崩壊――星に祈れ」
ぽよんっと飛び上がった水筒が、全身から青白い光を放つ。刹那、光背の如く輝く水輪へと姿を変えた。
「穿ち、貫け! 焼かれた後みたいだから冷やしてあげるよ! それに、燦くものはお好きだろう? その目に焼き付けるといい!」
燦く水輪から水槍が撃ち放たれ、コーラルレディの体へと刻まれる。
「くっそォ……倒れて、たまるかッ!」
コーラルレディが宝箱を二人へと蹴り付けた。振るわれる剣を、ジェーンは水槍で弾き返す。
「悪いね、宝には見慣れてるんだ、今更お宝なんかにつられ……」
水槍の表面におたからの目が浮かび、ジェーンを見た。期待に満ちた眼差しに、ジェーンは首を横に振る。
「違う、おたから、今のは君を呼んだんじゃない。遊ぶのはまだ帰ってからだ!」
攻撃を弾かれ、コーラルレディは表情を歪ませる。
「くっ……まだ、だ!」
傷だらけの彼女は往生際悪く、今度はリゲルへと剣を繰り出した。リゲルは攻撃を消波の障壁で受け流す。
「いまさら宝などいらないさ! そんなものよりずっと価値のあるものを手に入れたからね!」
水飛沫が宙を舞った。誰しも宝を魅力的に感じるだろう。だが、それを欲するかどうかは別だ。
「……ま、ちょっと眩しくはあるけど、腐っても海賊なものでね、ははは!」
コーラルレディは全身から血を流しながら、血走った眼で叫ぶ。
「充分に宝を持ってるくせに、ヴァレンチーナにまで手を出すなんて! この泥棒猫どもがァ……!」
色々とツッコミどころはあるが、じきに幕引きだ。ジェーンとリゲルはタイミングを合わせ、再び総攻撃を仕掛ける。
「缶ピーナッツ……じゃない、カンピーナスの探索はまだ始まったばかりだ。こんなところで躓いちゃいられないのさ」
ジェーンはおたからを投擲し、コーラルレディの中心を貫いた。衝撃に吹き飛んだコーラルレディは、群生する木の一本に縫い付けられる。
そこへ水筒の追撃が降り注いだ。
「お前もあの世で良い光景を見れることを願うよ。可愛らしい『けだもの』の楽園をね」
リゲルの言葉は、彼女に届かなかったかもしれない。
水の刃はコーラルレディを深く穿ち、その命を完全に狩り取った。最期の言葉が泥棒猫とは、なんとも物悲しい。
ともあれ、アビスローバーの討伐は完了した。リゲルはヴァレンチーナとのふれあいを思い返し、表情を緩ませる。
「……ヴァレンチーナちゃん、可愛かったなあ。あのくらい野生っぽいほうが……ぶふっ!?」
横っ面に突然水鉄砲を喰らう。水筒がリゲルへと発射したのだ。水筒の眼差しが、いつもより鋭いような気がする。
「あっいや、水筒のほうがずっと可愛いから! 間違いないから! うん、ツヤツヤぷるぷる! 世界一の肌触りだ!」
慌てて水筒を撫で回すリゲル。彼を眺め、ジェーンがぽつりと呟く。
「お姫様の御機嫌を取るのも大変だね……」
そんな彼女の肩へと、おたからが飛び乗った。
ぷるぷると体を振動させるその様子は、まるで「さっさと遊べ」と主張しているかのようだ。
「よしよし、わかった、わかったから! 新宿島に帰るまで待ってくれ。頼むよ」
ヴァレンチーナを可愛がった分……いやそれ以上に、アクアスライムたちを甘やかしてやる必要がありそうだ。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【冷気の支配者】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!
【能力値アップ】がLV5になった!