【吸血ロマノフ王朝奪還戦】ネヴァの血河を越えて(作者 ツヅキ)
#吸血ロマノフ王朝
#【吸血ロマノフ王朝奪還戦】⑧ネヴァ運河離宮
#吸血ロマノフ王朝奪還戦
#サンクトペテルブルク
#⑧ミリツァ・ニコラエヴナ
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――離宮の周囲では、既にトループス級の軍勢がディアボロスの襲撃に備えているというのに。
「どうなさったの? 皆さん、顔色がすぐれなくてよ」
「え、ええ……」
ミリツァは可憐に小首を傾げ、淹れたばかりのお茶を口に運ぶ。
「カーミラ様がいらっしゃればねぇ。まったく、戦うしか能のない軍部はこれだから。ああ、エルミタージュを追い払われてから退屈な日々ばかり!」
「申し訳ございません……」
お茶会がしたいというミリツァが集めたアヴァタール級の女性ヴァンパイアたちは、ただただ恐れ入るばかりである。こんなことをしている場合ではないのではないか。だが、逆らえばミリツァの逆鱗に触れてしまう……。
「【吸血ロマノフ王朝奪還戦】の発生を示す断層碑文が出現したね」
中山・ネフ(NN・g03318)によれば、ヴァンパイアノーブルの主力はサンクトペテルブルクに集結しているようだ。勢力を保っている竜血卿ドラキュラの軍勢はウクライナ、そしてシベリアに冬将軍がいる程度。
「でも、シベリアでの排斥力が一気に下がってアルタン・ウルクの侵攻がほぼ確実に発生する状態だよ。ディアボロスに対する二正面作戦を強いることで少しでも戦いを有利に運びたいという思惑が見えるね」
これまでの戦いによって多数のジェネラル級を撃破したものの、断片の王『吸血皇帝ニコライ2世』はまだ起死回生の策を諦めてはいないようだ。
「油断なく追い詰めて、吸血ロマノフ王朝との決着をつけたいね」
ネヴァ運河の防衛ラインを任されたミリツァは戦いなどそっちのけで離宮のお茶会を楽しんでいる。彼女にとっては、自分が楽しいことをする方が大切なのだろう。
「とはいえ、防衛についている『スカーレットデス』はの戦闘力は侮れない。確実に数を減らして、奪還戦当日を迎えたいね。敵が狙っている『鮮血の革命術式』の存在もある。迅速に決着をつけないと、ディヴィジョンだけでなく新宿島も甚大な打撃を受けることになってしまうから……!」
リプレイ
アイリーク・ビフロスト
俺の故郷はもう刻の狭間に消えてしまったけれど。
ロマノフの領土で消えなくてもいい命が失われたのも事実だ。
これ以上は、もうさせないよ。
沈黙のお茶会とは、また酔狂なことをやっているね。
話題がないなら、これから始まるヴィランたちの終わりについて、なんて言うのはどう? 有意義な時間になると思うよ。
仲間と方針を合わせて少数への奇襲をかける
Fryseを投げ入れて囮にし、敵の意識がこちらに向いたら禁書の封印を解きながら敵へ攻撃をしかけようか
フードを深く被り、ピアスの精霊に呼びかけて
大声を放つ敵への対策は講じておく
仲間と連携してより多くの敵を倒せる動きを意識するよ
突撃してくる敵には氷雪魔術で氷の盾を生成してダメージを軽減
続けざまに「氷像乱舞」を発動。
詠唱で生み出したFryseを至近距離の敵にぶち込む
物理的に攻撃もしつつ、遠方の敵は投げてダメージを与える
敵を効率的に撃破していこう
必要数倒すか体力が減ったら、撤退の準備
どうやら優雅なお茶会はお開きだな。
続きは本戦で決着をつけようか。終焉はすぐそこだ。
ソラス・マルファス
ロマノフの戦いも大詰めか。今も辛い生活を送っている奴らも多いだろうしな、この地に生きる人間のためにも、しっかり取り戻すとしよう。
離宮周辺を警戒しているようだから、少人数の部隊を探して奇襲を掛けよう。大剣に風を纏い、1体ずつ確実に仕留めるぜ。
反撃は可能な限り大剣の腹で受け止め、ダメージを軽減する。かすり傷程度なら戦闘を続けるが、無理はしない。血を吸われるようだからな、傷の状態以上に消耗していると感じたら、早めに退くとしよう。
もし1部隊倒してまだ余裕があれば、いったんその場所を離れて別の部隊を探そう。戦いの音を聞きつけて集まってくるかもしれんからな、囲まれるわけにはいかない。
首尾よく奇襲できそうな舞台が見つかれば、同じように敵の戦力を減らしていこう。
咲・小次郎
(備考
(横文字が苦手
「かっはは
「いいね
「獣に噛み千切られるは
「たびたびある話だが
「こうもまぁ口が多いとはね
「つくづく悪食と見える
「まぁ行儀がなってねぇ乃はお互い様か
「ならばちょいと付き合いなぁ
「『人裂小次郎』
「いざ参るってなぁ!
「命が惜しくない奴から
「前に出なぁ!
(身の丈を超える大太刀を振り回し
(一気に肉薄し
(一刀に伏させます
(仕事の内容は単純
(何の容赦もなく
(ひたすら求められるままに斬り伏せ
(高速で戦場を駆け抜けます
(連携及び臨機応変な動きを所望します
天破星・巴
辻連携・アドリブ歓迎
【心情】
いよいよ吸血ロマノフ王朝の終焉の時じゃ。
そもそも角の生えていない者共が吸血『鬼』と鬼の名を冠していることが気に食わなかったのじゃ。(仲間のディアボロスは除く)
【戦闘前】
危機的状況に有るというのは分かっておるじゃろうが士気は低く感じるのう。これを見るだけでもここの指揮官のミリツァは旗頭としての力量不足が露呈して居る。
【戦闘】
血液を弾丸に【武器改造】し鬼人の怪力で弾き敵をマシンガンのように連続で貫通撃を撃つ
【地形の利用】し【不意打ち】や【一撃離脱】の戦法を取る
「おぬしらが啜ってきた血の報い、わらわの血弾で思い知るがよいのじゃ」
【撤退時】
指で弾かず直接操った血液の弾丸を【弾幕】のごとくばら撒き【時間稼ぎ】撤退の隙を作る
「王朝の終焉は近い吸血鬼に突き立てる白木の杭は揃ったのじゃ」
【ジェネラル級】
後方でこの期に及んで呑気にお茶会などをしているようでは前線に出てくる可能性は低いだろうが
出現した場合直ちに撤退するがその際出来るだけ相手を観察し情報を持ち帰る。
アイリーク・ビフロスト(Politikk: Kos.・g08954)はやれやれと溜息をついた。沈黙のお茶会だって? 戦いの最中に全くいい趣味をしている。
「どうせなら、これから始まるヴィランたちの終わりについて……なんて議題はどうだろうね? きっと有意義な時間になると思うけど――」
投げ込む戦輪は、それ自体が囮である。
狙いは少数で固まっているスカーレットデスの群れだった。
「ディアボロス!?」
まったくもって、愚かなトループス級である。
「これ以上は、もうさせないよ」
アイリークの手元で禁書のページが捲られ、氷像が襲いかかった。血と氷の戦いだ。赤と白銀でもある。美しい戦いだが、熾烈なる争いの幕明けでもあった。
「悪いけど、ひとりじゃないんだ」
「!?」
氷像と組み合ったスカーレットデスを切り裂いたのは、ソラス・マルファス(呪詛大剣・g00968)の大剣が巻き起こした旋風だった。
「背中ががら空きだぜ?」
まずは一体、止めを刺した奴を足元に転がす。
ロマノフ王朝の戦いもいよいよ大詰めだ。
ディアボロスのおかげで随分と人々の暮らしもよくなったはずだが、それでも未だ辛い生活を送っている者たちの方が多い。
救ってやりたい。
今、ソラスたちの眼前にはその絶対的なる好機がめぐってきているのだから。同じくアイリークの脳裏を過るのは、刻の狭間に消えた故郷の光景だった。この地で消えなくてもいい命が失われたのも紛れもない事実ならば、ここで……終わらせる。
「ググ……、ヤッテシマエ!!」
突然の奇襲にスカーレットデスが態勢を立て直す前に、咲・小次郎(人裂小次郎・g08511)が「かっはは」と笑い声をあげた。
「いいね。獣に噛み千切られるはたびたびある話だが、こうもまぁ口が多いとはね」
つくづく悪食と思われる相手に、だがお互いさまかと頷いて。
行儀なんてくそくらえだと言わんばかりに、小次郎は着物の裾を絡げて身の丈を超えるほどの大太刀を振り回すのだった。
「人呼んで『人裂小次郎』! いざ参るってなぁ!」
ならばちょいと付き合えとばかりに飛び出すなり、手当たり次第に暴れ狂う。なにしろ小次郎の動きは獣のようで、一気に間合いに入ったかと思った次の瞬間には敵を斬り捨て御免と戦場を駆け抜けるのだから。
「そらそらどうした? いまさら命が惜しくなったかい」
勢いに圧倒されるスカーレットデスに笑いかけ、そのままの顔つきで斬る。緩やかな表情とは裏腹のまるで鬼神のような猛攻であった。
「ふむ」
天破星・巴(反逆鬼・g01709)は大一番でありながらどこか精彩を欠いた敵の動きに注目する。追い詰められたロマノフ王朝側としては後のない状況であるにも関わらず、士気が足りない。ミリツァの実力不足は否めなかった。
「なにせ、戦いの指揮も取らずにお茶会など催しているようじゃからなぁ……」
血色の弾丸を驚異的な握力で撃ち出せば、即席のマシンガンが出来上がり。巴は器用に岩場を利用して最初に成功した奇襲効果を常に持続し続けた。
「どこを狙っておる?」
貫通する弾丸で一挙に複数を倒し、巴は告げる。
「おぬしらが啜ってきた血の報い、わらわの血弾で思い知るがよいのじゃ」
いよいよやってくる終焉の時から目を背けているのはおそらくミリツァの方だろう。楽しい茶会もおそらくはこれが最後となる。
そもそも、と巴は目の前のトループス級を見据えた。
やはり気に入らない。
「どこが吸血『鬼』じゃ? 角も生えていない者共が気安く名乗ってよい名ではないわ!」
「グギャアア!!」
小気味よく、ひい、ふう、みいと敵を撃ち抜いて薙ぎ倒す。
飛び交う弾丸の合間を小次郎が飛び回り、大活劇で暴れ回った。寄らば斬るとばかりに跳躍し、手当たり次第、情け容赦なく斬り伏せる。
「やらいでか!」
勢いにおいては確実に小次郎が敵を凌駕する。
同じく剣を使うソラウと手分けする形で、前衛を担う。もっとも、その太刀筋においては全く似通ったところのない二人であったのだが。
「なんの!」
ソラスはスカーレットデスの反撃を受け止めるため、寝かせた剣を頭上に構える。やれやれ、こんな奴に血を吸われるなんてたまったもんじゃないぞ、とでも言いたげに。
「撤退する余裕も残しておかなきゃならないからな。消耗が激しくなったら無理せず退こう。奴らの目的が離宮の防衛なら無理には追いかけて来ないはずだ」
「そうだね、引き際は誤らないようにしないと」
ここは無理をする場面ではないと、アイリークも十分に承知している。
氷の盾越しに発動した氷像の合間をFryseが飛び交った。ソラと連携し、確実に止めを刺して敵の数を減らすことを念頭に置いた攻撃だった。
もともと数の少ない集団を狙ったこともあって、遭遇したスカーレットデスの一団を完全に倒しきるのはそれほど難しいことではなかった。ソラスは周囲に目を配り、軽い溜息をついた。
「とはいえ、もう一部隊を倒すほどの余裕はなさそうだ。増援に囲まれる前に撤退するか」
「はいよぉ!」
小次郎は来た時と同じような神出鬼没さで戦場から退却する。急がなければあっという間に別の部隊に取り囲まれてしまうだろう。
近づき来る集団に向かって、巴はまるで弾幕みたいに血液の弾丸を一面にばら撒いた。
「時間稼ぎなら任せておくのじゃ!」
「助かるよ」
アイリークはフードを目深にかぶり、ピアスの精霊に呼びかける。
「頼むね。優雅なお茶会はこれでお開きだ」
耳障りな大声に眉をひそめ、身軽に戦場から遠のいて。
「続きは本戦で決着をつけようか。君たちの終焉はすぐそこだ、首を洗って待っていなよ」
「そういうことじゃな」
巴は相手が追撃を諦め、持ち場に戻っていくのを見る。どうやらうまく逃げられたらしい。これは挨拶代わりの一戦だ。あとは奪還戦にて、決着を。
「王朝の終焉は近い。吸血鬼に突き立てる白木の杭は揃ったのじゃ」
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【アイスクラフト】LV1が発生!
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【能力値アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
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