リプレイ
クローディア・ベネット
穴がなくてもドーナツでいいのか!(モアイをもぐもぐ)
そういやぁ、元々オランダ人が喰ってたドーナツの祖先は穴開きじゃないって話だし、先祖返りってやつかもな
ドーナツの話は一旦置いといて、防衛施設を用意しようか
敵が上陸して、気持ちよくモアイ像一番乗りを堪能してる所に待ち伏せの奇襲を食らわせる……そのために役立つものをな
イースター島には木がほぼないんで、身を隠したり敵の足を止める手段は別途用意する必要があるだろ
最終人類史から土嚢やブロック塀用の積み石を持ってきて、敵が来る予定のモアイが見える位置にバリケードを作ろう
最終的に緑色のネットなりシートなりを被せる想定で、遠目には地形の傾斜と同化して見えるような所に作るよ
【怪力無双】でトレインからの運搬と積み上げを簡単にして、敵が来るまでに速やかに準備
あまり広い範囲に作ると却って遠目にも怪しくなっちまうし、ピンポイントで有ればいい
初撃を仕掛けるまでの隠れ場所。そして交戦開始後の使い捨ての壁になりゃ大丈夫さ
さぁて。くそったれ共の慌てふためく顔が楽しみだな!
●揚げていればドーナツです
イースター島……謎の石像、モアイ像が立ち並ぶ神秘の島。
その島にパラドクストレインで到着したクローディア・ベネット(黒き旗に矜持を掲げて・g10852)は、時先案内人の月読・栞から貰ったドーナツとモアイ像を見比べる。
「モアイ像にそっくりだな……そうか、穴がなくてもドーナツでいいのか!そういやぁ、元々オランダ人が喰ってたドーナツの祖先は穴開きじゃないって話だし、先祖返りってやつかもな」
栞から渡されたモアイ像型ドーナツは色こそ黄金色と石像とは違うが、モアイ像を寸分たがわず再現していた。
そんなドーナツを仕事前の腹ごしらえと頭頂部からもぐもぐと食べると、クローディアは元気満タンとディアボロスに力を与える【怪力無双】のパラドクス効果を発動させる。
「さあ、一仕事だ! ……イースター島には木がほぼないんで、身を隠したり敵の足を止める手段は別途用意する必要があるね。そんな時の為にこれだ」
パラドクストレインの車内に積んでいた大量の土嚢とブロック塀用のコンクリートブロックを降ろしたクローディアは、最後にカモフラージュ用のネットとシートを取り出す。
土嚢やブロック塀で防衛施設の基礎を作り、その上でカモフラージュを行う……遠目には見えず、油断して近寄ったらディアボロスがこんにちは。なかなか考えられた作戦であった。
「あまり広い範囲には作れないな……遠目にも妖しくなっちまうし、何より人手が足りないね」
幾ら【怪力無双】のパラドクス効果があっても、クローディア一人では出来る範囲は限られている。
……何しろ今回はアビスローバーが上陸するまでと言う時間制限付きだ。悠長に作業をしている余裕はない。
突貫工事でとりあえず挟み撃ちに出来るよう、カモフラージュシートを被せた防衛拠点を二カ所作ったクローディア。
幸いまだ作業に割ける時間は有りそうだった。
「さぁて……くそったれ共の慌てふためく顔が楽しみだな!」
突貫の城……とまでは行かないが、立派な防衛拠点の姿にクローディアは満足そうに声を上げる。
さて、もう一仕事……と、モアイ型ドーナツを齧り糖分を補給すると、彼女は次の仕事に取り掛かるのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【怪力無双】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
クローディア・ベネット
時間の都合もあるし、コンセプトの面じゃさっきので十分だと思ってる
基本はこれでよしとして、相手が思ったより冷静だった時のために保険を用意しとくか
引き続き【怪力無双】を使って、ネットやシートを被せたときにもう少し自然な形になるように石の積み方を調整
少し離れて見た時に、ぱっと見地面のなだらかな傾斜に溶け込んで見えてるか、自分でも確認しよう
更に相手の勘がいい時のために【トラップ生成】を用意
基本はモアイに集中してる所をいきなり打つから、わざわざ罠を作動させて警戒を促しちまう必要はなさそうなんだが……
バリケードの違和感に気付いてこっちをまじまじ見てくるようなら、むしろ足元で罠を作動させて混乱している所を突くとしよう
片足が嵌まって姿勢を崩す程度の小さな落とし穴や、吹き出した煙が目に当たる罠を周囲に設置
モアイからこっちに向けて近付いてきた時に作動させ、初撃を叩き込む隙を作るぞ
逆説連鎖戦が始まればこんなものにはあまり意味がないが、交戦前だったら罠に意識を向けさせて、私達への警戒を一瞬乱せるかもしれないよな
●トラップをどうぞ
モアイ像を見上げ、その後構築した陣地の石や土嚢の積み方を調整を行ったクローディア・ベネット(黒き旗に矜持を掲げて・g10852)は、海岸へと一度下りる。そして振り返ると自ら作った陣地の様子を確認する。
「時間の都合もあるし、コンセプトの面じゃさっきので十分だと思ってる。基本はこれでよしとして、相手が思ったより冷静だった時のために保険を用意しとくか」
なだらかな斜面にカモフラージュシートやネットで隠れた陣地は、遠目では自然と一体化しているように見えた。
「あとはカムフラージュに気付く勘のいい相手が居た時か……そうだね。ならトラップを仕掛けようか」
周囲にトラップを生み出す【トラップ生成】のパラドクス効果を発動させたクローディアは、海岸からモアイ像までの道を辿りながらどこに仕掛けるか吟味する。
トラップ生成で生み出したトラップでは、クロノヴェーダにダメージを与えることは出来ない……だが、交戦前であれば罠に意識を向けさせて、初撃を叩き込む隙を生んでくれるかも知れない。
そう期待し、片足が嵌まって姿勢を崩す程度の小さな落とし穴や、吹き出した煙が目に当たる罠を周囲に設置するクローディア。
「まあ、奴らも基本はモアイに意識を集中させてるだろうからな……罠に引っ掛かったら驚くだろうね」
罠とは勝ち誇り油断した時が一番効果的である。冥海機の迎撃もなく、モアイ像まで一直線……そんな時に足元を掬われればどうなるか。
そしてその瞬間に、両側に隠れて居たディアボロスが突然現れれば……混乱は必須だろう。
その光景を想像して、ククッと思わず笑みを浮かべるクローディア。早くアビスローバーの連中が来ないかな、なんて思いつつモアイ像の横で海を眺める。
「折角だからカメラを持って来れば良かったね、モアイ像と写真が撮れたのに……おっと、油断してはいけないね」
余裕が生まれると、ふとそんなことを考えてしまう。
モアイ像が立ち並ぶ神秘の島、イースター島……なぜ昔の人はこんな像を作ったのか、不思議に思うクローディアであった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
アンゼリカ・レンブラント
モアイ像さまが みてる なんちゃって!
心強い仲間が設営してくれた防衛施設があるからね
大舟に乗った気持ちで迎え撃つともさ!
バリケードの後ろで敵が近付くまで待機
しかし地形の傾斜と同化しているようなところだよね
幼い日に行ったかくれんぼを思い出すな
誰も見つけてくれない時は哀しい気持ちっ
敵が海岸からモアイ像まで近付いてきた時
足元をアビスローパー達が掬われたところで現れ攻撃だよ
共に迎撃する仲間がいれば、攻撃タイミングを合わせるね
やっほー!アビスローバー大量にかかったよー!
初撃からパワー全開
パラドクスの拡散砲撃をお見舞いだ!
反撃もしっかり盾で受けて
敵が混乱が収まらないうちに砲撃を撃ち込もう
攻撃優先は、倒せそうな敵→
仲間が攻撃している敵→混乱が浅い敵
数を減らし、手数を奪い
こちらが多数であると錯覚させるくらい
足を使って別方向から撃ち込むことを心がけるよ
さぁディアボロスはこっちにも、モアイの後ろにもいるぞー!
敵の数が減ってきたら気合い十分っ
⦅終光拡散砲⦆を撃ち込んで殲滅させるよ
私の光よ、最大まで輝けぇーっ!
クローディア・ベネット
こんな小細工近くで見たら一目瞭然だが、遠目に誤魔化せれば十分さ
なぁに、寂しい思いはしなくて済む。今回は私たちが捕まえる側なんだからな
バリケードの後ろでモアイ像の方を観察し敵の到着を待とう
敵の姿が見えたら【未来予測】を発動
罠に引っ掛かる瞬間を一秒前から把握し、隙が生まれた瞬間に淀みなく奇襲をかけるぞ
――『野郎ども、一気に雪崩れ込むぞ!』
仲間の放った光線が走るのに合わせて同時、カトラスを手にした海賊の霊達と共に敵群の中に飛び込む
落とし穴から足を抜こうとする隙に首を刈り、煙に戸惑う所を背後や側面から容赦なく切り捨てよう
あんた達、冥海機が旗色が悪くなるとすぐ領土を切り捨てるって知らないのか?
お陰でここは今じゃ復讐者の島だ!歓迎してやるよ!
常に敵一体に対して複数の海賊をあてがい、瞬間的に数の有利を獲得
擬似的な乱戦に持ち込んでこちらの数を誤認させ、混乱を拡大させよう
反撃の斧は《船長のサーベル》で受け流し、狙いを外させ攻勢に転じる隙を作るよ
で、あんたが船長かい?
弔鐘を持ってくるなんて用意のいい奴だな!
●モアイ像様がみてる
「モアイ像……モアイ像様がみてる。なんかそんなタイトルの小説があった気が?」
イースター島では、巨大なモアイ像を見上げながら、アンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)が驚きの声を上げていた。
モアイ像……なぜここに造られたのか、どうやって建てられたのか、今だ謎が多い不思議の顔像。
だがそのまなざしは優し気で、ディアボロスたちを見守ってくれているようであった。
「あんた、早くバリケードの裏に隠れな! 敵が来るよ!!」
カモフラージュネットを掛けたバリケードから、クローディア・ベネット(黒き旗に矜持を掲げて・g10852)の声が響く。
もう間もなくここは戦場になる……冥海機ヤ・ウマトの防衛が無いと分かった黄金海賊船エルドラードのアビスローバーが、イースター島を制圧しに大挙して襲って来るのだ。
「了解だよっ! でも、なんだかこうしてると幼いころに遊んだかくれんぼを思い出すな……上手く隠れ過ぎて誰にも見つけて貰えなかった時は哀しい気持ちっ!」
ごそごそとカモフラージュネットの下に設けられたバリケードに入るアンゼリカ。
そんな彼女に、クローディアは楽しそうに告げる。
「それだけ隠れるのが上手かったんだろ? 誇れることじゃないか……最終人類史には頭隠して尻隠さず、って言葉があるそうだ。そうならなくて良かったんじゃないか」
「それは褒められてる……のかな?」
アンゼリカの問いかけに、クローディアは褒めてる褒めてると口に出す。だがそれも束の間……武器が鳴る音や足音が響いてきた。
『なんだ、冥海機の娘たちは居ないじゃないか……このまま私たちが一番乗りだな!』
『拍子抜けだね、これじゃ海神様に贄を捧げれないじゃないか』
そんなことを喋りながら、まもなくモアイ像まで辿り着こうとするトループス級アビスローバー『波の乙女達』。
バイキングキャップと赤いワンピース姿で、海蛇を首に巻き、亀の盾と手斧で武装している彼女たちは、あまりの無防備さに拍子抜けしたような……悪く言えば油断していた。
「(罠にハマるまで、三……二……一……今!)」
一秒先の未来が視える【未来予測】のパラドクス効果で、『波の乙女達』が落とし穴のトラップに引っ掛かり、転ぶ未来を確認すると、クローディアはアンゼリカに攻撃命令を飛ばす。
「やっほー! アビスローバー大量にかかったよー! 裁きの光と六芒星に集いた精霊よ! 邪悪なる敵全てを吹き飛ばせぇーっ!!」
バッとカモフラージュから飛び出したアンゼリカは、反撃を許さないタイミングで六芒星増幅術で増幅した裁きの光を拡散砲撃として放つ【終光拡散砲】を撃ち放った。
「エンド・オブ・イヴィル・スプレッド! 私の光よ、最大まで輝けぇーっ!!」
拡散した魔力の塊は次々と無防備な『波の乙女達』を飲み込んでいく……辛うじて生き残った彼女たちに、今度はクローディアの攻撃が放たれた。
「野郎ども、一気に雪崩れ込むぞ! あいつらに見せつけてやれ! 私達の恐ろしさをな!」
『『『おおっー!!』』』
志半ばで倒れた海賊たちの魂を死霊術によって呼び出し、彼らと共に襲い掛かるクローディアの【野郎ども、一気に雪崩れ込むぞ!】のパラドクスにより、召喚された海賊たちは一気に罠に足を取られた『波の乙女達』に向かって飛び込んでいく。
「首を刎ねろ! 容赦なく斬り捨てろ!!」
クローディアの号令が飛ぶ……それに従うように、海賊の幽霊たちはカトラスを振るう。
「あんたたち、冥海機が旗色が悪くなるとすぐ領土を切り捨てるって知らないのか? お陰でここは今じゃディアボロスの島だ! 歓迎してやるよ!」
手にした『船長のサーベル』を手に、乱戦に飛び込んでいくクローディア。
その姿に、アンゼリカはもう出番はないかな、と一方的な戦況に構えを解かず見守っていた。
……乱戦が収まったころ、クローディアがサーベルを坂の下へと向ける。
「で、あんたが船長かい? 弔鐘を持ってくるなんて用意のいい奴だな!」
そこには、鐘型の宝を持ったアヴァタール級アビスローバー『フォルミアのエラスムス』の姿があった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【エアライド】LV1が発生!
【未来予測】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!
クローディア・ベネット
前々から気になってたんだが、「邪神獣の浮島」の名前にある「邪神」って何だ?
エルドラードには「海神様」がいるらしいが、それと関係があるんだろうか……
正直ダメ元だが、聞き出せたら面白そうだな
「復讐者でありながふら海神様の熱烈な信徒で、邪神という違う神格は受け入れられない」人物を装うよ
あぁ、だが不信心者の葬儀にわざわざ鐘を鳴らしてやる必要はないか
あんた達は崇高な「海神」の存在を知りながら、それと違う「邪神」の眷属……邪神獣の浮島に仕えてる異端者だ
敬虔に海神を信仰してる身としちゃ、あんたらみたいな連中は許せないんだよ
そも、邪神なんている訳がない。エルドラードの神はただ唯一、海神だろ?
まさかあんた達、アステカやインカのディヴィジョンから奪った偽物の神の力に呑まれてるんじゃないだろうな
あんなものはまやかしだ。「邪な神」と呼ぶことすら憚られる、悪魔の残りカスさ
邪神がいるのか、いたとして海神とは別なのかは知らないし、エルドラードに他勢力の遺産があるかも謎
だが、だからこそハッタリをかまして反応を見てみよう
●海賊の問い
イースター島では、トループス級の群れを退けたクローディア・ベネット(黒き旗に矜持を掲げて・g10852)が、今回攻め入って来たアビスローバーたちのボスであるアヴァタール級アビスローバー『フォルミアのエラスムス』に向かって声を掛ける。
「エルドラードの者に聞きたい。私は海賊だ、故に海神を信仰している……あんたたちは崇高な『海神』の存在を知りながら、それと違う『邪神』の眷属……邪神獣の浮島に仕えてる異端者だ。敬虔に海神を信仰してる身としちゃ、あんたらみたいな連中は許せないんだよ」
その言葉に、おや? と言う表情をするエラスムス。そして何かを考えると、納得の言ったように手を叩く。
『失礼……何も知らなかったようで、笑ってしまった無礼を許したまえ』
そう言うとエラスムスは指をピンと一本立てる。まるで無知な者に教育する傲慢な教職者のように。
『邪神獣の浮島……あれはモビィ・ディック様の為の移動拠点に過ぎない。でかくて強いが、考える力など持っていないからね。奴に言うことを聞かせられるのは、モビィ・ディック様をのぞけば、あと数人だけだね』
「数人とは誰だ?」
クローディアの言葉に、エラスムスはそれを知ってどうするのだと逆に問う。
邪神獣の浮島を動かすとでも言うのか、動かせる者が限られているのに自らが動かせると思うとは傲慢だねと返して来た。
油断すると持って行かれそうな会話のペースを取り戻すべく、クローディアは話しをまとめる。
「……つまり、邪神獣とはおまえたちの配下の乗り物で、信奉している訳ではない。と言うことかい?」
「おおむねその通りを言えよう。物分かりの言い海賊は好きだ。ついでに自ら命を絶ってくれると楽で良いんだが……いや、嬲り倒す楽しみがなくなるな。訂正しよう。醜く足掻いてくれたまえ」
それはどっちかな……そう言い、クローディアとエラスムスのにらみ合いが始まる。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【傀儡】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
黄下・泉
アドリブ、連携は歓迎
殴り合いに参加するつもりだったけど、ふと唐突に気になったので口挟んでみるよ。
あれ、浮島ってそんな奴だったんだ。
てっきり前に遭ったでっかい白鯨の……ハドソンみたいなヤバい奴かとばかり。あの時は酷い目にあったなー……逃げるのがやっとだった。
まあヤバい奴のペットではあるみたいだけど。
お喋りついでだ、ついでに教えてくんない?
あのバカでかい白鯨の旦那、もしかして浮島に居たりするの?
……本人が島みたいな巨体だからわざわざ浮島に寄る必要もなさそうだけど、そっちの頭のモビィ・ディックも聞いた限り白鯨だしさ、何か関係でもあるのかなーと。例えば夫婦だとかライバルだとか、あと親子や兄弟だとか。
まあただの野次馬根性なんだけどさ。
興味自体は白鯨二人に何か関係性あるの?って方に向いてるよ。
あとは近い海域にいそうなハドソンの動向とか確認出来たらラッキーだなーくらいは思ってる。
もし来る可能性あったりしたらうぇーって顔で天を仰ぐし、来ないなら分かりやすくホッとする自信がある。
●二人の白鯨
ディアボロスたちがイースター島……モアイ像の前でアヴァタール級アビスローバー『フォルミアのエラスムス』と睨み合っている時、ふと黄下・泉(リターナーの符術士・g08097)が声を上げる。
「ふーん、浮島ってそんな奴だったんだ。てっきり前に遭ったでっかい白鯨の……ハドソンみたいなヤバい奴かとばかり。あの時は酷い目にあったなー……逃げるのがやっとだった。……まあ、ヤバい奴のペットではあるみたいだけど」
『ペットか、まあ言い得て妙と言うところだね。あんな大きなペット、見たことないだろう?』
モビィ・ディック様の偉大さを示すためか、大げさな身振りでそう告げるエラスムス。気分を良くしたのを感じたのか、泉はそのまま話を切り出す。
「お喋りついでだ、ついでに教えてくんない?」
『んっ? 何についてだい?』
やはりエラスムスは上機嫌、泉の切りだしにも乗ってくれる。それを良いことに、彼女は興味を抱いていたことをエラスムスへ問いかけた。
「あのバカでかい白鯨の旦那、もしかして浮島に居たりするの? ……本人が島みたいな巨体だからわざわざ浮島に寄る必要もなさそうだけど、そっちの頭のモビィ・ディックも聞いた限り白鯨だしさ、何か関係でもあるのかなーと。例えば夫婦だとかライバルだとか、あと親子や兄弟だとか」
まあ、ただの野次馬根性なんだけどさ……と最後に締めた泉の言葉に残念そうにエラスムスは告げる。
『基本的にはモビィ・ディック様とハドソン様は別行動だよ……ただ同じ冥海機方面軍なので、連携はしてるけどね。あ、君が考えているような関係は無いから安心したまえ』
モビィ・ディックとハドソンは別行動……それを聞いて分かりやすくホッとした表情を浮かべる泉。
それを見て、ハドソン様が来なくて残念だったかなと揶揄うエラスムスであった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!
黄下・泉
アドリブ、連携は歓迎
さてっと。そろそろカタを付けよっか、指揮官さん。
ま、遅れてきたあたしが言うのも何だけどさ。
しっかしこいつ、接近戦やるつもりが欠片もないな。完全な遠距離型か。
あたし的には格闘戦の方が好きなんだよな……。
仕方ない、ここは勢いで押しきるか。
相手が遠距離専門なら、多分懐に潜りこめさえすればペースはこっちが握れるはずだ。
全身の符で自己強化して、四肢に『分解』と『変性』の術式を宿す。
少し様子見はするけど、一気に突っ込むよ。
相手の気が逸れた瞬間とか狙いたいところだけど、機会が無きゃゴリ押しででも行くよ。
爆発を起こす空気は術式纏った手で『分解』しながら振り払い突っ切ろう。ある程度のダメージは覚悟の上だ、怯んじゃいられない。
出来ればそのニヤ付いた顔に蹴りの一発でも叩き込んでやりたいとこだ。
にしても、この島に向かってきた部隊もこれでかなり蹴散らしたよな。
浮島の方はだいぶ慌ててそうだけど、どう動いてくるかなー……
決戦になるにしても、面倒な形じゃなきゃいいけど。
クローディア・ベネット
フォルミアのエラスムス。「セント・エルモ」ってことか!
地獄への船出を予約済みの海賊がほざく話じゃないが、罰当たりな奴もいたもんだ
その名前を名乗るなら、祈りで私達の嵐を鎮められるか試してみな!
今回は前に出て暴れる奴が多そうだな
だったら私もそうさせて貰おうか
それぞれ異なる方向から詰め寄り、血みどろの白兵戦から逃げられないようにしてやろうじゃないか
――『野郎ども、大騒ぎの時間だ!』
今度も呼び出すのはカトラスを手にした海賊
だが、一人に数と力を集中させる分、破壊力も逃れ難さもさっき以上だ
【先行率アップ】の追い風を浴びて殺到し、敵が埃に火をつけるより早い肉薄を目論む
海賊達が次々と斬りつけた末に敵が隙を晒したら、私の≪船長のサーベル≫を素早く振り抜き痛撃を見舞うよ
埃が漂い始めたら≪聖遺の護符≫の力で吹き飛ばそう
一所に留まる埃の数を減じて火勢を弱める
道が炎に塞がれた時は【エアライド】で飛び越え、再び攻撃に移ろう
お待ちかねの浮島破壊作戦は目前だな
「でかくて強い」奴の暴れっぷりを間近で拝んでやろうじゃないか
アンゼリカ・レンブラント
さぁ、イースター島争奪戦も大詰めだ
きっちりエラスムスを倒してボスの顔を拝みにいこう
攻撃タイミングを仲間と合わせパラドクスの手刀で切り裂くよっ
【ダメージアップ】等の残留効果の乗った一撃、
仲間と手数を重ねれば相当に痛いよねっ
反撃もしっかり盾で凌いで一撃離脱
戦友と挟み込む位置取りを狙いって攻撃していこう
相手パラドクスの発火は障壁を全開に弾き飛ばし
足りないなら全身の筋肉を引き締め堪えるっ
そう簡単に倒れるような鍛え方はしてないものね
共に戦う仲間へPOWでのディフェンスは積極的に行い
反撃の機会を得てさらにダメージを重ねるよ
単純な手数もそうだけど、ここまで重ねてきたものの差は大きいよ
こちらは全く負ける気がしないさ、みんなもそうだよね!
常に鼓舞するような言葉をあげ、仲間と己を奮い立たせて攻撃を重ねよう
相手の消耗が分かれば、今こそ攻め時だね
鍛えた四肢に神焔をありったけ注ぎ
全てを込めた《神焔闘獅子断》の一撃で両断を狙うよ!
沿岸部に残る海賊達もこれで倒しきったかな
次は『モビィ・ディック』、必ずやっつけようね!
●モアイ像が見ている
アヴァタール級アビスローバー『フォルミアのエラスムス』は、ディアボロスたちと会話してご機嫌であった。
『うん、レディたちと会話をするのは良いね。心が洗われるようだ』
軽口を叩くエラスムスに、そのニヤ付いた顔に蹴りを入れたいと思う黄下・泉(リターナーの符術士・g08097)は、拳を突き出す。
「さてっと。そろそろカタを付けよっか、指揮官さん。ま、遅れてきたあたしが言うのも何だけどさ」
『そうだね……終幕の時間は短い、残念だが倒させて貰うよ』
不利な状況でも負ける気がしない……そう言いたげなエラスムスの姿に、クローディア・ベネット(黒き旗に矜持を掲げて・g10852)は彼女の由来を思い出す。
「フォルミアのエラスムス……『セント・エルモ』ってことか! 地獄への船出を予約済みの海賊がほざく話じゃないが、罰当たりな奴もいたもんだ」
セント・エルモの火……船乗りの間では有名な伝説。嵐に航海で祈った聖エルモの前に炎が現れ、嵐を収めたと言うお話し。
船乗りの守護聖人の名前を名乗るエラスムスに、クローディアは憤慨する。
「そんな奴、倒しちゃえば良いんだよ! さぁ、イースター島争奪戦も大詰めだ……きっちりエラスムスを倒して、『モビィ・ディック』の顔を拝みに行こう!」
アンゼリカ・レンブラント(光彩誓騎・g02672)が元気に言うと、エラスムスは倒しちゃえばかと笑う。
そして……。
『モビィ・ディック様に会わせる訳にはいかないな……では行くよ!』
そう声を上げると、エラスムスは攻撃を繰り出して来た。
戦闘が始まる。エラスムスは鐘型の宝を鳴らし、ディアボロスたちに炎を発火させ襲い掛かる。
「(こいつ、接近戦やるつもりが欠片もないな? 完全な遠距離型か。あたし的には格闘戦の方が好きなんだよな……仕方ない、ここは勢いで押しきるか)」
接近戦を避けたいと言うその光景に、陰陽師である泉は懐に潜り込んでやろうと全身に貼った符へ霊力を注ぐ。
「……解き、崩す」
彼女が収めた陰陽術。その符術の基礎となる術の一つ、【再編術式〈有為転変〉】……物質・非物質問わず、力と情報のみのレベルにまで解体し、符へと創り変える術。
その力を活かして、泉はエラスムスに対し格闘戦を仕掛ける。
「パラドクスの攻撃は、パラドクスの反撃を受けるって習わなかったのかい?」
例え遠距離のパラドクスで近づけないようにしても、パラドクスの攻撃の時点でパラドクスの反撃を受ける……それが逆説連鎖戦のルール。
エラスムスの放つセント・エルモの火を受けた時点で、倒れなければ彼女の反撃は約束されていた。
鐘の力で爆発を起こす空気を『分解』しながら、エラスムスの懐まで一気に踏み込む泉。そして素早い連撃を繰り出す。
『おおっと、はしたないですよ、レディ?』
「五月蝿い! その綺麗な顔に一発入れさせなさい!」
殴り、殴り、蹴る……足技が得意な彼女にとって拳は見せ技。あくまでも蹴りに繋げる布石。
胴体に向かい符を纏った拳を突き出し、エラスムスのガードが下がったところで顔面に回転蹴りを叩き込む。
「ナイスだね、私も暴れさせて貰おう! 【野郎ども、大騒ぎの時間だ!】」
泉の回転蹴りがエラスムスの顔面にクリーンヒットし、吹き飛ばされたのを見てクローディアが声を上げる。
「さぁ、私たちの嵐で、あいつを呑み込んでやろうじゃないか! デッドリー・テンペスト!!」
クローディアが死霊術で呼び出したのは、カトラスを持った海賊たちの亡霊。海賊たちは彼女の号令に従い、雄叫びを上げながらエラスムスへと迫る。
「血みどろの白兵戦から逃げられないようにしてやろう! その名前を名乗るなら、祈りで私たちの嵐を鎮められるか試してみな!」
海賊として、船乗りとして、聖エルモの名を名乗る存在が許せないクローディアは、鎮められるなら鎮めてみろと、海賊の亡霊たちと共に暴風のように襲い掛かる。
『くっ、やりますね……ですが、そちらも反撃を受けることを忘れていませんか?』
海賊の亡霊たちに斬り刻まれるエラスムスであったが、彼女はその状態で鐘を掲げると高らかに音を鳴らす。
「埃が……野郎ども、緊急回避だ!」
周囲に埃が舞い始めたことに気付いたクローディアが海賊たちに命じるが、少し遅い……とエラスムスは笑みを浮かべる。
次の瞬間、彼女の周囲を取り囲んでいた海賊の亡霊たちは放たれたセント・エルモの火によって焼かれ吹き飛ぶのであった。
イースター島……モアイ像が見守るディアボロスたちとエラスムスの戦いは、一進一退の攻防が続く。
ディアボロスたちが攻めれば、エラスムスは反撃し、エラスムスが攻めればディアボロスたちが攻める……その繰り返しで、両者は段々と疲弊していた。
「セント・エルモの火が来る!」
アンゼリカは光盾を構え、全身の筋肉を引き締めると、その爆発を耐える。
「ふ、腹筋六LDKぇぇ! そう簡単に倒れるような鍛え方はしてないんだよ!」
鍛えた腹筋を六つに割りながら、アンゼリカはオーラの光と神火の炎を四肢に宿らせつつ爆発の煙の中を掻き分ける。
「万物を断つ神焔の剣よ、我が四肢に宿りて侵略者を切り裂けぇっ! レオ・キャリバーン!!」
【神焔闘獅子断】……アンゼリカの必殺パラドクスは、魔力とオーラ、そして神火で強化した手刀や蹴りを剣の如く放つ格闘術。
鋭い連撃がエラスムスの胴体を次々と斬り裂いていき、彼女は断末魔の声を上げる。
『そ、そんな……馬鹿な……!?』
「ここまで重ねてきたものの差は大きいんだ……こちらは全く負ける気がしなかったよ、みんなもそうだよね!」
驚愕の表情を浮かべるエラスムスに、アンゼリカがそう告げると……泉とクローディアも強く頷く。
『そうか……積み重ねか……だが、届くかな?』
「届くさ! モビィ・ディック、必ずやっつけるよ!」
そう自信満々に告げるアンゼリカの表情に、満足そうな笑みを浮かべると、エラスムスはこと切れる。
「さぁ、お待ちかねの浮島破壊作戦は目前だな。『でかくて強い』奴の暴れっぷりを間近で拝んでやろうじゃないか!」
クローディアの言葉に、泉も声を上げる。
「にしても、この島に向かってきた部隊もこれでかなり蹴散らしたよな」
その言葉に、周囲を眺めるクローディアとアンゼリカ。見渡せば撃退されたアビスローバーたちの様子が見える。
「浮島の方はだいぶ慌ててそうだけど、どう動いてくるかなー……決戦になるにしても、面倒な形じゃなきゃいいけど」
泉が危惧しているのは、邪神像の浮島の破壊と、モビィ・ディックとの決戦。それを敵の拠点で不利な形で行わなければならないと言うこと。
出来るだけディアボロスが有利な形で仕掛けたい……そう願いながら、彼女たちはモアイ像を見上げるのであった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【活性治癒】LV1が発生!
【一刀両断】LV2が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【先行率アップ】がLV2になった!
【ダメージアップ】がLV3になった!