邪神獣の浮島襲来、イースター島争奪戦
グアム沖追撃大決戦の大戦果により、冥海機ヤ・ウマトでは重要拠点『ミッドウェー鎮守府』の攻略作戦が開始されました。
ミッドウェー海戦には、冥海機ヤ・ウマトの断片の王である『超大和』自らが出陣してきており、趨勢を決する決定的な海戦になると想定されています。
冥海機の目がミッドウェーに向いている今、太平洋の最前線基地だった『イースター島』へ向かう計画が攻略旅団から出ました。
しかし、黄金海賊船エルドラード勢力の太平洋で、ディアボロスが行方を追っていたアビスローバーの拠点『邪神獣の浮島』が、ディヴィジョン境界を越えて冥海機ヤ・ウマトのイースター島沖に出現。イースター島強奪に動き出したのです。
これには冥海機ヤ・ウマトの排斥力が低下した影響が大きいと考えられます。
冥海機はイースター島から撤退しており、攻略旅団の作戦により、アビスローバーの襲来前に先んじて島を占拠できます。
急ぎイースター島で防衛態勢を整え、襲い来る邪神獣の浮島の軍勢を迎撃してください。
迎撃が成功すれば、邪神獣の浮島の捜索を行っていたディアボロスの海賊船団を冥海機ヤ・ウマトに戻して突入、邪神獣の浮島との決戦にも挑める筈です。
※特殊ルール
必要成功数『6』を達成すれば防衛に成功し、『邪神獣の浮島』を黄金海賊船エルドラードに撤退させる作戦が実行可能となります。
成功数が『9』以上の場合は、『邪神獣の浮島』の破壊作戦を決行できます。
成功数が『12』以上の場合は、上記に加えジェネラル級アビスローバー『モビィ・ディック』との決戦も可能となるでしょう。
モビィ・ディック
獲物たるイースター(作者 ツヅキ)
#黄金海賊船エルドラード
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モビィ・ディックを乗せた海賊船が邪神獣の浮島から発進する。
目指すのは、冥海機ヤ・ウマトの領域にあるイースター島。
「よいか、マーレ・パシフィカム海賊団の諸君! 我らはこれより邪神獣の浮島の目的地である冥海機ヤ・ウマトのイースター島に途中にする。冥海機の防衛部隊を蹴散らし、勝利の果実をその手にもぎ取るのだ!」
モビィ・ディックを乗せた海賊船が邪神獣の浮島から発進する。
目指すのは、冥海機ヤ・ウマトの領域にあるイースター島。
「よいか、マーレ・パシフィカム海賊団の諸君! 我らはこれより邪神獣の浮島の目的地である冥海機ヤ・ウマトのイースター島に途中にする。冥海機の防衛部隊を蹴散らし、勝利の果実をその手にもぎ取るのだ!」
「冥海機ヤ・ウマトの攻略旅団の提案によってイースター島の制圧作戦が決行される。ミッドウェー海戦のために冥海機の主力は出払っているから、留守の今が侵攻のチャンスだ」
ハファエル・アルバトロス(セイレーンのトレジャーハンター・g10822)によれば、イースター島は予測通りに放棄されて冥海機勢力は撤退済み。制圧それ自体は問題ないのだが、予測していない状況が発生しているという。
「ちょうど黄金海賊船エルドラードで追跡中の『邪神獣の浮島』がイースター島沖合に現れた。あちらさんもイースター島には用があるみたいだな。奴らに先を越された場合、何が起こるか分かったもんじゃない。急いでイースター島に向かってもらえるか? 『邪神獣の浮島』と共に現れるアビスローバーの大軍勢から島を守るんだ」
敵はジェネラル級アビスローバー『モビィ・ディック』の再精鋭部隊、マーレ・パシフィカム海賊団。
「相手は上陸用の小型船を駆使してイースター島各所にあるモアイ像付近の海岸に上陸、周辺地区の確保を狙っている。その前に防衛拠点を設営し、迎撃準備を整えてくれ。あとは上陸してくる敵を迎え撃ち、撃破してイースター島を守り切れば作戦成功だ」
「マーレ・パシフィカム海賊団は精鋭揃いだ。モビィ・ディックから今回の作戦についても訓示を得ている。うまくいけば何か情報を得られるだろう」
マーレ・パシフィカムとは、マゼランが命名した太平洋という意味の言葉だ。
すなわち冥海機ヤ・ウマトでいえば『太平洋艦隊』に相当するエルドラードの対冥海機戦線の主力部隊である。
「これを撃破すれば、アビスローバーにとっては大打撃のはず。邪神獣の浮島との決戦も見据えて切り込んでいきたい局面だな」
「モアイゾウ! モアイゾウ!」
アヴァタール級『ジョン・シルバー』の肩でけたたましくオウムが鳴いた。作戦会議で何度も出て来たその名前を覚えてしまったのだろう。
「イースター、セイアツ! イースター、セイアツ!」
小型海賊船の船首に足をかけたジョン・シルバーは「さて」と顎髭を撫でる。霧を抜ければイースター島が見えてきた。
「上陸の目印はモアイ像か。やってやろうじゃねぇか。船を島の岸辺につけろ! 俺とフリントは最短距離の崖を登って一気にイースター島を陥れる!」
リプレイ
リゲル・アンティキティラ
錨を下ろせ!舟を用意しろ!上陸だ!
いいよね、あの瞬間!高揚感に満ち溢れてて…
今は、それを砕くのが仕事
アヴァタールが先んじて来るのは好都合
優秀でカリスマ性のある船長は 我先にと突っ込んでも、クォーターマスターに叱られないものさ
さて拠点構築!
相手は『最短距離の崖』を登って狙ってくるようだね
なら、この崖自体を拠点にしてやろう
…攻城戦の知識は、拠点構築にも少しは役に立つか
要塞責めのための手法だが、転じれば、だ
困りそうなやつを選んでやろう!
――そう
落としてやったら 楽しそうじゃない?
【トラップ生成】、木製槍の鼠返し!
頂上付近に設置して隠しておいて、発動と同時に突き落としてやれるようにしておこう!
非殺傷性・落下程度では奴は死なないが、出鼻は挫けるだろ
俺本人は隠れておいて…
崖というのは中々大きな障害物だ
上からの攻撃は視認し辛い
視界に入るような位置に回り込もうとしても、その隙を狙える
砦の防衛における常套手段
さあてどうかな
これだけだと心許ない気もするが
いざとなれば当然 泥臭い戦いをする気概だってあるよ!
「……ふふ」
リゲル・アンティキティラ(最輝星・g10843)は崖下に向けて穂先を揃えた槍の罠を眺めてほくそ笑む。
「いやあ、ちょっとだけ悪役にでもなった気分だよね。だって相手は心躍らせながら上陸を目論んでいるんだろう? それを砕くために全力で用意したのがこれだ――木製槍の鼠返し!」
最短距離を狙って上陸するからには、我先にと登ってくるのだろう。だが、それを許す気などリゲルにはまるでなかったのである。
登ってくるなら、落とすまで。
頂上付近に設置したそれが見つからないよう、木の葉などを被せて隠しておく。たとえ非殺傷性の罠だろうと相手の出鼻を挫くことが出来れば上々。その後の奇襲に繋げるのも容易だろう。
出番が来るまでリゲルは離れた場所に身を隠した。
相手は優秀でカリスマ性のある船長となれば、話は早い。
「クォーターマスターだって叱りはしないだろうね。だけど、その過信が命取りさ」
つまり、リゲルは島と崖を要塞攻めの攻防に例えたのだ。
断崖絶壁は城を守る塀に。
上陸を企む船長は城攻めの兵士に。
だとすれば、守る方が有利なのは誰の目には明らかだった。崖というなかなかに大きな障害物のおかげでこちらからの攻撃を視認することは難しい。仮に視界に入るような位置に回り込もうとしたところで、その隙を狙えばよいのだから。
「さあてどうかな」
なんとなく、崖下が騒がしい。
海賊船がたどり着いたのだろう。
奴ら、崖の上がどうなっているのかも知らずに意気揚々と鬨の声を上げているようだ。
「とっとと錨を降ろせ! 上陸用の船を用意しろ!」
想像通りのやり取りだったので、リゲルはもう少しで吹き出しそうなるのを堪えた。まだだ。今はまだ、気づかれないように隠れていなければならない。
もっとも、いざとなれば泥臭い戦いをする気概だって十分にあるのだった。
超成功🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【トラップ生成】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!
「とっとと錨を降ろせ! 上陸用の船を用意しろ!」
ジョン・シルバーはひらりと海賊船から飛び降りると、カトラスを崖に突き刺して意気揚々と登り始めた。海賊なら誰だって一番乗りになりたいものだ。
「へへっ、上陸しやすい砂浜なんざ探してる間にこの俺がイースター島を奪ってやるぜ」
「ウバッテヤルゼ! ウバッテヤルゼ!」
オウムのフリントが騒がしくジョン・シルバーの周辺を飛び回る。
「よし、あと少しだ」
そしtえ、ジョン・シルバーの指先が崖の最上部へと伸びてゆく……――。
リゲル・アンティキティラ
うん…当然とはいえ、真上のものって、中々気付けないよね…
最上部に手、確かにかかったね?
それではトラップ発動だ!綺麗に落ちて頂けると嬉しいところ!
さて顔くらいは見せてあげよう――上から失礼!からの『逆波』!
【命中アップ】【ダメージアップ】を活かしつつ
強めのショックウェーブでもどうぞ、船長さん。打ち拉がれよ!
撃ったら即後退だ、高低差で身を隠せる位置へ
ついでに大声出して煽っ…お話でもしておこう!
急がば回れとはよく言ったものだよね。どうも、復讐者だよ!
ここ、登り直す?回り込む?それともこの崖、削ってみる?そんな時間は無いだろう?
反撃はオウム君が来るだろうから 注意すべきは下方
回り込ませる可能性もあるし、出来るだけ羽音なんかも気にしつつ迎え討とう
炎には慣れてるよ。君も綺麗に燃えるものだ!
消波の水流で受け流してあげよう、消火は出来ずとも軽減はできるだろうからね!
さてさて、そんなに急いで、どこに行くつもりだったんだい?…なんてね
ま、お話は後だ
ひとまずは 楽しく踊ろうじゃないか!
いままさに、ジョン・シルバーの指先が崖の最上部に届いた。
その時を待っていたリゲル・アンティキティラ(最輝星・g10843)はこれ以上ない絶妙なタイミングで鯨尾をけしかける。
「待ちわびたよ! それじゃ、上から失礼!」
「な……っ」
ジョン・シルバーは見ただろう。
立派な鯨尾が逆光を浴びながら自分に向かって襲いかかるのを。とっさに躱すつもりだったのだろうが、トラップは既に発動している。
鋭い木槍の切っ先が一斉に突き出し、いまにも登頂に成功するはずだったジョン・シルバーを真っ逆さまに突き落としたのだ。
当然、彼が崖上に向かって伸ばしていた指先はむなしく宙を掻いた。
「ディアボロス!? 先回りしていたのか!!」
「ご愁傷さまだね」
リゲルは容赦なく鯨尾でジョン・シルバーを崖下まで叩きつける。
「お、おのれ……」
不意打ちに頭を抑え、ふらふらと体を起こすジョン・シルバーに向かって思いっきり声を張り上げた。
「おーい! 聞こえるかい?」
「くそっ、どこだ!? ここからじゃ上がどうなってんのかなんて全然見えやしねえ」
「まあまあ、急がば周れと言うじゃない? どうも、復讐者だよ! お前にはいくつかの選択肢がある。ここを登り直すか、回り込むか。それとも削る……なんてことができるものならやってみろってね」
「ぐぬぬ……フリント、あいつを倒しちまえ!」
だが、いくらパラドクスに射程は関係ないといってもこちらの居場所がわからない状態では効率が悪かろう。
炎を纏って突撃する方向を予見していたリゲルは羽音が来る方向へ水流を向けた。せっかく綺麗に燃えているところは文字通りに水を差すのは気が引けるが、これも戦いなので悪しからず。
「さてさて、そんなに急いで、どこに行くつもりだったんだい?」
やっとのことで再び崖を登ってきたジョン・シルバーに歌うような声色で尋ねるリゲルである。
「邪魔すんな!」
「ま、お話は後で聞こう」
ぺろりと舌を出し、フリントと逆波のぶつかり合いを演じる。片やオウム、片や鯨尾。炎と水。なかなかいい競演相手じゃないか。
「やり甲斐のありそうな相手で嬉しいよ。ひとまずは、楽しく踊ろうじゃないか!」
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【隔離眼】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
斎火・一
(トレインチケット)
有栖川・瑠依
(トレインチケット)
ラライ・リガル
(トレインチケット)
「へぇ、ジョン・シルバーねえ。やけに立派な名前じゃねぇか。そんじゃ、軽くお相手してもらいましょうかね!?」
斎火・一(ただの戦闘員・g02859)は片手に構えた軽機関銃をぶっ放しながら海面を一気に駆け抜け、仲間の罠によって崖下に落下した状態のジョン・シルバーを滅多撃ちにする。
「しまった!」
「戦いの最中に気を抜いたらダメっすよ!」
へらっと笑い、十分に近付けたところで白兵戦用の武器に持ち替える。
とっさに反応が遅れてしまったジョン・シルバーはこの切り替えの速さについていけなかった。一は確かな手ごたえを感じる。銃剣の先が見事、敵の胴体に突き刺さっている。
「シマッタ! シマッタ!」
オウムのフリントが頭上でやかましい。
とっさにシャベルを盾代わりにして灼熱の炎から顔面を庇った。ただのシャベルと侮るなかれ。いざとなったら、こんな風にも使えるのだぞ、と。
「このオウム、わりと厄介だぜ。気ぃつけろよっ」
「飼い主に似て礼儀のなっていない子ね!」
ラライ・リガル(トレジャーハンター・g11529)の出現はジョン・シルバーにとって完全な想定外だったようだ。
こっそりひっそりと、ラライは他の猟兵との戦いに夢中のジョン・シルバーに音もなく近寄っていたのである。まるで姿の見えない猫の残り笑いみたいな不意打ち。
水銀色の小型拳銃を引き抜いて、――ばん!
「ぐあっ!?」
本体とお揃い色の弾丸がジョン・シルバーを貫いた。
なにしろ、しっかりと狙いを定めた虎の子の一発である。一撃必殺。ジョン・シルバーが呻いて振り返った時にはもう、ラライの姿はどこにもなかった。物陰に再び身を隠したラライは片目を閉じて相棒の銃身に口づける。
――ありがとね。
おかげで、きっつい一発をあいつに撃ち込んでやれたわ。
そして、ラライは仲間への合図に片手を挙げた。ジョン・シルバーは度重なる奇襲に翻弄され、未だ体勢を立て直すことができていない。畳みかけるなら今だ。
「…………」
有栖川・瑠依(ようこそ、私の世界へ・g02849)はすう、と息を吸い込んだ。イメージを頭の中でまとめる。やがて、色鉛筆の先をスケッチブックに滑らせた。
描かれるのは鋭き剣を手に取る青年。
剣の名はヴォーパル。
名もなき青年を英雄に変え、いまこそ敵を討ち果たす時――!
鮮やかな色鉛筆の色彩で描かれる寓話の世界は、今や躱し難い現実の攻撃となってジョン・シルバーを追い詰めようとしていた。
「まずい!」
「……に、逃がしたりなんか、しません……!」
瑠依が敵をしっかりと見つめた。
蹄の音が響いて、青年を乗せた馬が駆ける。敵はジョン・シルバーただ一人。宴会の誘惑にも惑わされることなく、彼の青年はその身をヴォーパルの剣で斬り捨てた。
「ぐ……こ、この俺としたことが……」
傷口を手で押さえ、ジョン・シルバーは呻いた。
だが、まだ諦めていない。
なんとか、ディアボロスを振り切って崖の向こうに広がるイースター島をこの手に。
善戦🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
効果1【水面走行】LV1が発生!
【液体錬成】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】LV2が発生!
【命中アップ】がLV2になった!
リゲル・アンティキティラ
アドリブ連携歓迎
水上・鏡夜(g09629)を同類呼び
いやあ諦めが悪いなあ!
どうせ死ぬならそりゃあ、最後まで足掻きたいか
俺だってそうだしね
ともあれ、ここがデッドエンドなのは変わらないようだ
少し「お話」でもしていくかい?
ほら、そこらにでも座って
お前らは一番乗りだとか早い者勝ちだとかに拘ってるようだね
宝そのものが個人目的じゃなく、上官から与えられる報酬目当てだろ
海賊団ならクォーターマスターに従うものだ
けど残念、この島はもう復讐者の縄張り
あちこちで上陸を試みるお前たちを始末して情報を引き出してる
俺たちは「宝探し」が苦手でね
お前たちの目的地の情報は横取りさせてもらった
あとはお頭を潰せば、楽しいお宝探しの時間だ
モビィ・ディックが感知し、羨み欲しがるほどの宝
お前たちは精鋭だというのに、場所しか知らない奴もいる
あの白鯨の女は、宝そのものではなくその宝の利用法に目を付けてる。違うかい?
ダンジョンが生まれる、なんて話も聞いたなあ!
その生成者、誰なんだろうね
教えてくれる?
…さ、お話は終わりだ
やっちまえ、同類!
そろそろ頃合いか。
リゲル・アンティキティラ(最輝星・g10843)は不敵に笑い、挑発するようにジョン・シルバーを見下ろした。
「いやあ諦めが悪いなあ! どうせ死ぬならそりゃあ、最後まで足掻きたいか。その気持ちはわからんでもない。なにせ、この俺自身がそうだからな」
ちょっとした仏心を出してやったみたいな素振りで、リゲルは彼が崖から上がってくるのを待ってやった。
どうせデッドエンドなのは変わりない。
なら、少しくらい『お話』したっていいだろうさ。そこへ座れ、と顎で示しながら、自分も足を組んで岩に腰かける。
「……何が目的だ?」
「ふふ、悔しそうじゃないか。一番乗りだとか早い者勝ちだとかにこだわった挙句、先を越されて怒り心頭ってところかな」
まあ、とリゲルはなだめるように言った。
「海賊団ならクォーターマスターに従うものだ。個人的な目的は上官からの報酬なんだろう?」
「ちっ」
「けど残念なことに、この島はもう復讐者の縄張りも同然だからね。あちこちで上陸を試みるお前たちを始末して情報を引き出しているところさ。なにせ、ディアボロスは『宝探し』が苦手でね」
おかげで助かったよ、なんて皮肉を言われた方のジョン・シルバーはイライラと立ち上がる。
「てめぇ、俺を怒らせてぇのか!」
「まあ待ちなよ」
まだその時ではない。
楽しいお宝探しの前に、聞きたいことがある。
そう、モビィ・ディックが感知し、羨み欲しがるほどの宝について。精鋭でも場所しか知らない者もいるという話らしいが、どう出るか。
「だが、あの白鯨の女は宝そのものではなくその宝の利用法に目を付けてる。違うかい? ダンジョンが生まれる、なんて話も聞いたなあ!」
「ふん、よく分かってるじゃねえか。イースター島の『宝』を手に入れることはモビィ・ディック様の悲願だったからな」
「じゃあその生成者、誰なんだろうね。教えてくれる?」
「何だそりゃ? とにかく、スゲェ宝なのは間違いねえんだ。どんな宝なのかは迷宮の宝箱を開けるまで分からんがな」
ふうん、とリゲルは適当な相槌を打ちながら仲間に目配せする。
「……さ、お話は終わりだ。やっちまえ、同類!」
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【水面走行】がLV2になった!
効果2【ダメージアップ】がLV2になった!
仲村・裕介
(トレインチケット)
(「おっと、戦いが始まっちまってるな」)
仲村・裕介(人間のワールドハッカー・g08579)はこっそりと岩陰から成り行きを見守っていた。
ディアボロスの挑発に乗ってべらべらと情報を喋った挙句、伏兵からの攻撃を受けたジョン・シルバーには万が一の勝ち目すらないように思える。
「あのー、そのお宝ってのはどうしても欲しいものなんでしょうかね? それがあれば俺たちを倒すのも楽勝になるような代物だったりするんですか?」
戦いの邪魔にならないよう、祐介は控えめに尋ねた。聞き洩らしのないよう、改造スマートフォンの録音ボタンを押しておくのを忘れない。
「ふん、とにかくすげぇ宝なんだ! それを手に入れりゃあ、モビィ・ディック様が海賊王になれるくらいのな!」
「海賊王ですか……」
祐介はその呼称を繰り返す。
「なるほど、生半可な宝でないのは確かなようだ。彼の言っていることが本当だとすれば、モビィ・ディックは何としてもそれを手に入れたいだろうな……」
善戦🔵🔵🔴🔴
効果1【通信障害】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
水上・鏡夜
アドリブ、連携歓迎
リゲル・アンティキティラ(g10843)の事は同類呼び
さて、『お話』は同類がしてくれたみたいだし、始末をつけようか
ここまでお膳立てしてもらったんだ、しくじるわけにはいかんよ
なにより、同類が苦心したんだ
多少なりとも手助けしないとね
いやはや、ご足労お疲れ様
ここから先へは通行止めだよ?
命中アップ、ダメージアップを乗せて一撃を重くしたいところ
確実に仕留めねば手伝いに来た意味がないからね
足元にご注意を、なんてね
反撃には鉄煙管にて対応を
牽制なら当たらないだろうからね
本命のみ対処を
カトラスでの切り払いなら受け流せそうだからね
防衛して更にってなると忙しい限りだよ
ま、一つ一つ積み重ねるしかないけどさ
ひとまずはお疲れ様だよ、同類
どうやら出番が来たようだ。
仲間に呼ばれ、水上・鏡夜(添星・g09629)は影を引き連れながら戦場となるイースター島の崖上に姿を現した。
「さて、同類との『お話』は終わったかい?」
「いつの間に……!?」
「ふふん、ここから先は同類から引き継いだボクが相手を……いや、それだと正確じゃないな。始末をつけてやろう、と言っているんだ」
事実上の勝利宣告にジョン・シルバーが鼻白む。
「できるもんならやってみろ!」
「いやはや、血気盛んだねえ」
鏡夜の足元から影が迸り、敵の影に干渉。
「ぐあっ!?」
無数の影に貫かれ、ジョン・シルバーが血を吐いた。
「わざわざイースター島までご足労お疲れ様。だが、それもここまでだ」
通行止めだ、という鏡夜の言葉通りに棘と化した影が華麗に踊る。より命中しやすく、ダメージを強めるために残留効果を生かすことも忘れずに。
なにしろ、確実に仕留めなければ手伝いに来た意味がない。
「というわけで、足元にご注意を――なんて、ね?」
「ちっ!」
戦場に甲高い銃声が鳴り響いた。だが、牽制なのだと最初から分かっているのなら必要以上に構う必要は皆無。
鏡夜は最初から本命の剣戟にのみ狙いを絞り、受け流すように鉄煙管を操る。カトラスの刃を煙管の上に滑らせるように操りながら攻撃を積み重ねた。まったく忙しい限りだ。ひとりでこいつとやり合っていた同類への労い心が改めてわき上がる。
「苦心したろうね」
ゆえに、確実に仕留めよう。
でなければ、手伝いに来た意味がない。
「というわけで、おさらばだ」
止めは背後に回り込んだ影の棘が深々とジョン・シルバーを穿つ。やれやれ、助っ人も楽じゃない。
「これにて終了。お互いお疲れさまだったね、同類」
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【傀儡】LV1が発生!
効果2【反撃アップ】がLV3になった!