火事場泥棒の海賊は許さん! ん? ブーメランかな?(作者 秋津透
0


#黄金海賊船エルドラード  #邪神獣の浮島襲来、イースター島争奪戦  #邪神獣の浮島 

「マーレ・パシフィカム海賊団は、これより、邪神獣の浮島の目的地である冥海機ヤ・ウマトのイースター島に突入する!」
 邪神獣の浮島から出陣する海賊船「海の巨人号」の舳先に立ち、ジェネラル級アビスローバー『モビィ・ディック』が高らかな声で叫ぶ。
「イースター島には冥海機の防衛部隊が展開しているだろうが、最精鋭たるマーレ・パシフィカム海賊団の敵では無い! 既に勝利は約束されている、あとは、勝利の果実を摘み取るだけだ!」
「おーっ!」
 配下の海賊たちが一斉に歓声をあげ『モビィ・ディック』は悠然と周囲を見回しながら、声には出さずに続ける。
(「……ディアボロスが邪神獣の浮島をしつこく追撃していたようだが、幸い、一歩及ばなかったな」)
 まったく、ディアボロスは冥界機などよりよほどたちが悪い、と『モビィ・ディック』は小さく呟く。まさか、そのディアボロスたちが目的地イースター島に先回りしているとは夢にも知らず。

「ええと、冥海機ヤ・ウマトの攻略旅団の提案により、ミッドウェー海戦の為に手薄になったイースター島の制圧作戦を行う事になった。イースター島は予測通りに放棄されて冥海機戦力は撤退しており、制圧自体は問題無く行えるのだが、予測していない状況が発生した」
 時先案内人の野原・あかね(人間のワイルドレンジャー・g11469)が、手元のメモを見ながら淡々と告げる。案内人になりたての新参の上にもともと記憶喪失なので、伝達の大半が用意したメモを読み上げる形になるのは仕方ない。
「黄金海賊船エルドラードでディアボロスが追跡していた「邪神獣の浮島」が、イースター島沖合に出現しようとしている。どうやら、イースター島にはアビスローバーが求める何かがあるようだ。このままアビスローバーがイースター島を制圧すれば、何が起こるか判らない。急ぎイースター島に向かい「邪神獣の浮島」と共に現れるアビスローバーの大軍勢から島を守って欲しい」

 そしてあかねは、メモを見ながら言葉を続ける。
「攻略旅団のメモによれば「邪神獣の浮島」から出撃して来るのは、ジェネラル級アビスローバー『モビィ・ディック』配下の最精鋭部隊、マーレ・パシフィカム海賊団だ。上陸用の小型船を駆使して、イースター島各所のモアイ像付近の海岸に上陸、周辺の確保を狙う。このパラドクストレインが向かう場所には、アヴァタール級アビスローバー『キャプテン・スクイッド』率いる卜ループス級アビスローバー『波の乙女達』が襲ってくるそうだ。上陸ルートなどは予測できるので、まずは敵の上陸に備えて防衛拠点を設営して迎撃準備を行ってほしい。あとは、上陸して来る敵を迎撃して撃破しイースター島を守り切れば作戦成功となるだろう」
 そう言って、あかねは小さく首をかしげる。
「攻略旅団からは、マーレ・パシフィカム海賊団は精鋭で作戦の目的も良く理解しているので、うまくすれば情報を得られるかもしれない、と言ってきている。私にはよくわからないが、海賊は精鋭の方が口が軽いのか? まあ、何も知らない相手からは何の情報も引き出せないだろうとは思うが、むしろ口のうまい海賊に騙されないように注意してほしい」

 そう言うと、あかねは一同を見回す。
「私自身があまりよく状況を把握していないので、さほど有益な助言はできそうにない。ただ、どんなに重要な使命でも、命に代えてまでするものではないと私は思う。どうか、皆、無事に帰ってきてくれ」

 イースター島は、本来は冥界機ヤ・ウマトの領域で、アビスローバーが侵入するにはディヴィジョンの境界を開く必要がある。
 その日、イースター島沖合の広範囲に突如発生した怪しい霧は、境界が開かれたために生じたのだろう。マーレ・パシフィカム海賊団の上陸部隊と思われる手漕ぎの小型海賊船の大集団は、霧の中から唐突に出現した。
「戦だ戦だ! 私達の手で海神様に贄を捧げる祭りの始まりだ!」
 卜ループス級アビスローバー『波の乙女達』が口々に獰猛な叫びをあげながら、小型海賊船を漕いでイースター島へと殺到する。略奪よりも戦闘を好む彼女たちを先鋒に立て、戦闘よりも略奪、特に輝く宝に目がないアヴァタール級アビスローバー『キャプテン・スクイッド』が後から悠然と続く。
「敵を倒すのも悪かぁねぇが、やっぱり欲しいものは宝だぜ。特に、このイースター島はなぁ……」
 口元の触手をもにょもにょと物欲しげに動かし、アヴァタール級の海賊は欲望に目をぎらぎらと光らせながら嘯くのだった。


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


→クリア済み選択肢の詳細を見る


●残留効果

 残留効果は、このシナリオに参加する全てのディアボロスが活用できます。
効果1
効果LV
解説
【飛翔】
2
周囲が、ディアボロスが飛行できる世界に変わる。飛行時は「効果LV×50m」までの高さを、最高時速「効果LV×90km」で移動できる。
※飛行中は非常に目立つ為、多数のクロノヴェーダが警戒中の地域では、集中攻撃される危険がある。
【一刀両断】
1
意志が刃として具現化する世界となり、ディアボロスが24時間に「効果LV×1回」だけ、建造物の薄い壁や扉などの斬りやすい部分を、一撃で切断できるようになる。
【泥濘の地】
1
周囲の地面または水面が泥濘に変わり、ディアボロスは指定した「飛行できない対象」の移動速度を「効果LV×10%」低下させられるようになる。
【エアライド】
1
周囲が、ディアボロスが、空中で効果LV回までジャンプできる世界に変わる。地形に関わらず最適な移動経路を見出す事ができる。
【光学迷彩】
1
隠れたディアボロスは発見困難という世界法則を発生させる。隠れたディアボロスが環境に合った迷彩模様で覆われ、発見される確率が「効果LV1ごとに半減」する。
【断末魔動画】
1
原型の残った死体の周囲に、死ぬ直前の「効果LV×1分」に死者が見た情景が動画として表示される世界になる。この映像はディアボロスだけに見える。
【パラドクス通信】
1
周囲のディアボロス全員の元にディアボロス専用の小型通信機が現れ、「効果LV×9km半径内」にいるディアボロス同士で通信が可能となる。この通信は盗聴されない。
【アイテムポケット】
1
周囲が、ディアボロスが2m×2m×2mまでの物体を収納できる「小さなポケット」を、「効果LV個」だけ所持できる世界に変わる。
【防衛ライン】
1
戦場が、ディアボロスが地面や床に幅10cm、長さ「効果LV×10m」の白い直線を出現させられる世界に変わる。敵はこの直線を突破できず、上空を飛び越える場合、最低「効果LV」分を要する。直線は戦場で最初に出現した1本のみ有効。

効果2

【命中アップ】LV3 / 【ダメージアップ】LV2 / 【ガードアップ】LV1 / 【リザレクション】LV1 / 【先行率アップ】LV1 / 【ドレイン】LV1 / 【ダブル】LV1

●マスターより

秋津透
 どうも、秋津透です。
 新参の時先案内人野原あかねが案内する、島に突撃してくるクロノヴェーダ精鋭部隊の上陸を水際で阻止し殲滅を図るシナリオです。自分が記載している以外の他プレイヤーとの共闘や、MSの勝手なアドリブは許容できないという方、行動を改変されるよりは不採用の方がいいという方は、その旨明記してください。

 選択肢1:クロノヴェーダとの対話
 攻め寄せてくるクロノヴェーダに声をかけ、戦闘せずに対話する選択肢です。有益な情報が得られたかどうかには関わりなく、会話が成立したと判定されれば採用されます。卜ループス級『波の乙女達』(選択肢2解決後、選択肢3開始前)とアヴァタール級『キャプテン・スクイッド』(選択肢3解決後、選択肢4開始前)の両方を対象にできますが、卜ループス級は血の気が多く知識が少ないので、たとえ対話が成立しても実のある情報を得るのは難しいでしょう。アヴァタール級は狡猾で強欲なので交渉次第で情報を出してくる可能性がありますが、そのまま信用できるとは思えません。また、この選択肢を解決しない、あるいはまったく選択しなくてもシナリオそのものの解決には支障はありません。

 選択肢2:イースター島防衛施設の設営
 最初に選択される選択肢で、敵が上陸してくると思われる海岸線に防衛施設を設営します。それほど時間があるわけではないので大掛かりな施設は作れず、撤収した冥界機の部隊は防衛施設をこの場には残していません。残留効果を利用するか否かは自由ですが、効果の制限(【迷宮化】は洞窟や家屋、砦などの内部を変化させるので砂浜では使えない【防衛ライン】は長さ10m✕レベルの一本しか出せない【トラップ作成】は作成したディアボロスの周囲に出現しディアボロスが動けば動くか消える、等)を無視したプレイングは採用されません。

 選択肢3:護衛するトループス級『波の乙女達』
 上陸部隊の先鋒卜ループス級アビスローバー『波の乙女達』を迎撃、殲滅する選択肢です。選択肢2が解決するまで選択できず、選択肢2で作成した防衛施設を巧く利用したと判定された場合、戦闘結果判定がよくなる可能性があります。なお、戦闘進行上不適切な行為があると判定されたプレイングは採用されません。

 選択肢4:アヴァタール級との決戦『キャプテン・スクイッド』
 上陸部隊指揮官、アヴァタール級アビスローバー『キャプテン・スクイッド』と決戦して撃破する選択肢です。選択肢3が解決するまで選択できず、選択肢2で作成した防衛施設を巧く利用したと判定された場合、戦闘結果判定がよくなる可能性があります。また、戦闘進行上不適切な行為があると判定されたプレイングは採用されません。撃破できればシナリオは解決で、同時に排斥力が発動し、作戦参加者は全員パラドクストレインへ強制移送されます。
90

このシナリオは完結しました。



発言期間は終了しました。


リプレイ


嵐柴・暁翔
海賊襲来まで大した時間はないとなると、重要なのは時短だな
現地での作業は出来るだけ少なくして、最終人類史でなら買えば事足りるようなものは全部持ち込みでいくとするさ

人間が後ろに隠れられる程度の大きさで防壁が描かれた書割を多数持ち込んで海岸線のあちこちに設置していきます
また、幾つかの書割の後ろにマネキンを端が僅かに見えるような感じに設置しておきます
ついでに海岸線が射程距離に収まる範囲に身を隠せそうな木々等でもあればそちらにも何ヵ所かにマネキンを設置しておきます

これで遠目には防壁が多数設置されていて裏に誰か潜んでいて、離れた場所には後詰の人員が待機しているように見えるだろう
勿論書割の中には本当に復讐者が潜んでいるのもあるから全部が外れでもないしな
クロノ・オブジェクトでもない書割なんて一撃で破壊されるにしても、相手に警戒させたり一手無駄にさせられればそれで充分だ

……持ち運びには【アイテムポケット】を使うにしても短時間であちこちに設置しなきゃいけないから、只管走り回らなきゃいけないのはなんだけどな…


(「……海賊襲来まで大した時間はないとなると、重要なのは時短だな。現地での作業は出来るだけ少なくして、最終人類史でなら買えば事足りるようなものは、全部持ち込みでいくとするさ……」)
 イースター島に降り立った嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)は【アイテムポケット】に詰め込んで持参した荷物を取り出し、人間が後ろに隠れられる程度の大きさで防壁が描かれた書割を海岸線のあちこちに設置していく。
 更に、幾つかの書割の後ろに端が僅かに見えるような感じでマネキンを設置する。
(「……これで遠目には防壁が多数設置されていて、裏に誰か潜んでいるように見えるだろう。勿論書割の中には本当に復讐者が潜んでいるのもあるから、全部が外れでもないしな。クロノ・オブジェクトでもない書割なんて一撃で破壊されるにしても、相手に警戒させたり一手無駄にさせられればそれで充分だ」)
 暁翔としては、海岸線が射程距離に収まる範囲に身を隠せそうな茂みでもあれば、そこにもマネキンを配置して後詰めがいるように見せたかったのだが、あいにくこの場所にはそういった茂みはないようだ。
(「……とりあえず、一人で短時間で用意できるのは、こんなところかな」)
 ディアボロスならではの快足で海岸線を走り回り、多くの書割とマネキンを【アイテムボックス】から取り出し設置し終えると、暁翔は周囲を見回す。
 とりあえず、まだ沖合に怪しい霧が出ている様子はないようだ。
成功🔵​🔵​🔵​🔴​
効果1【アイテムポケット】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV1が発生!

嵐柴・暁翔
どうやら襲撃迄にはまだ余裕があるみたいだな
とはいえ正確な時間なんて分かりようがないんだし、手間のかかることをするのもな…

取り合えず沖合を警戒しながら海と書割の間の範囲に1m半程度の深さの穴を幾つも掘っておきます
深く掘り過ぎて落ちた相手の全身が隠れてしまえば攻撃もし難くなるから程々の深さにしないとな
掘り出した土砂は時短の為【アイテムポケット】に放り込んでいきます
後は穴があるとばれないように隠蔽して、余程意識していなければ分からない程度の目印を残しておきます

落とし穴として相手の足止め用に使うつもりだけど、状況によっては自分達で即席の塹壕やとっさの退避場所として使うのも手ではあるな

……しかしまあ、終了時間の分からない穴掘りって、なにかの刑務作業みたいだな…
やり過ぎて疲れたりしてしまえば目も当てられないし、沖合に霧が出なくても程々で切り上げて休憩しながら襲撃を待つのも検討した方が良いような気がしてきたぞ…


(「……どうやら襲撃迄には、まだ余裕があるみたいだな。とはいえ正確な時間なんて分かりようがないんだし、手間のかかることをするのもな…」)
 沖合の様子を見ながら呟くと、嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)は書割の防壁と海岸線の間に1m半程度の深さの穴を掘り始める。
(「…深く掘り過ぎて落ちた相手の全身が隠れてしまえば攻撃もし難くなるから、程々の深さにしないとな……」)
 落とし穴として相手の足止め用に使うつもりだけど、状況によっては自分達で即席の塹壕やとっさの退避場所として使うのも手ではあるな、と呟きながら、暁翔は手早く穴を掘ると、出た土砂はとりあえず時短のため【アイテムポケット】に収め、適当なところで穴があるとばれないように隠蔽を行い、余程意識していなければ分からない程度の目印を残す。けっこう手間のかかる作業だが、暁翔は手慣れた様子で効率よく進めていく。
(「……しかしまあ、終了時間の分からない穴掘りって、なにかの刑務作業みたいだな…やり過ぎて疲れたりしてしまえば目も当てられないし、適当なところで止めておくか…」)
 けっこう広い範囲に穴を掘って隠蔽した後、暁翔が軽く息をついて呟いた時。
 これを折良くというのか折悪しくというのか、いきなり沖合の海上に怪しい霧が発生し、不自然に横へと広がるような形で立ち込めていく。
(「……おいでなすったか」)
 呟くと、暁翔は素早く書割防壁の一つの後ろへ回り、沖合の霧へと注意を集中した。 
成功🔵​🔵​🔵​🔴​
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!

嵐柴・暁翔
随分とまあ殺る気満々な方々だねぇ…
海賊らしいといえばそうなんだけど、何も考えていないというか下っ端らしいというか、なんにせよ情報源としては当てにならなそうだな…

海賊相手に正々堂々もなにもないしわざわざ血の気が多い方々に付き合う理由はない
霧の中から出現したなら即座に攻撃します
相手が周囲の状況を把握するより前に仕掛ければ有利に立ち回れるし、上陸前に沖合で沈められればその方が速いしな

海賊が出現する直前に《悪魔召喚》で大天使姉妹を召喚して俺、セレスティア、アリスティアとそれぞれ別の書割防壁の後ろに待機します
俺自身は賑やかしというかマネキンよりは上等な攪乱役でしかないけどな…
海賊が出現すれば即座に攻撃開始

今回は土魔法で大岩を飛ばして攻撃して、海賊達と合わせて上陸用の小型船も破壊するようにお願いをします
小型船の全てがパラドクスでの攻撃に耐えられる程に頑丈なクロノ・オブジェクトだとは考え難い
船が破壊されるか間近に大岩が着弾した衝撃や波で転覆でもすれば海賊達は海に投げ出されて暫くは戦力外になるだろうしな


バトラ・ヘロス
アドリブ、連携歓迎であります。

ここに何があって、何を守ればいいのか分かりませんが、とにかく海賊の上陸を阻止すればいいのでありますね。
了解であります。まずは先行部隊の迎撃から始めましょう。
設置された遮蔽物を利用して身を隠して敵を待ち伏せます。
【光学迷彩】を使って、隠蔽率を高めます。
【パラドクス通信】で仲間と交信して情報を共有して、連携して攻撃を仕掛けます。
【盾弓陣】を使って、連射弩と杭盾を具現化します。
盾を地面に突き刺して壁にします。表面に背後の景色を映す保護色で身を隠して奇襲を仕掛けるパラドクスです。
盾を射台にして弩を固定して構え、敵に向かって矢を連射します。
近付かれる前に、矢の雨で撃ち抜いてゆくであります。歯車と梃子で弦を巻き上げた、強力なバリスタの太矢の「貫通撃」で水の壁を貫きます。
目の前に立てた盾の壁で反撃を食い止めて反撃に耐えるであります。


「ここに何があって、何を守ればいいのか分かりませんが、とにかく海賊の上陸を阻止すればいいのでありますね」
 イースター島の沖合に霧が出始めると同時に駆けつけてきたバトラ・ヘロス(沼蛙・g09382)から【パラドクス通信】を受け、嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)は即座に指示を出す。
「その通りだ。先鋒のトループス級は情報源になりそうもないから、霧から出てきたらすぐにこっちが遠距離魔法攻撃を仕掛ける。そっちは書割防壁に紛れる形で飛び道具を用意して、魔法攻撃をすり抜けてくる敵を仕留めてくれ。海岸線と書割防壁の間に落とし穴地帯があるので、そこに嵌まった瞬間が叩きやすいだろう」
「了解であります。まずは先鋒部隊の迎撃から始めましょう」
 応じて、バトラはパラドクス「盾弓陣(サジタリィ)」を発動。書割防壁の後ろに隠れる形で連射式の弩弓と、地面に突き立てる杭付の方形盾を具現化する。完全に書割防壁に隠れることはできないが、盾の表面に背後の光景を映すトリックを使い、一見しただけでは射点がわからないよう偽装する。
 一方暁翔はパラドクス「悪魔召喚(サモン)」を発動。契約している大天使姉妹セレスティアとアリスティアを、書割防壁の陰に召喚する。
「セレスティア、アリスティア、召喚場所から動かず、霧の中からクロノヴェーダを乗せて出てくる船に、地魔法で天から岩塊を降らせてクロノヴェーダもろとも船を潰してくれ。頼む」
 暁翔の依頼に応じて、召喚された大天使姉妹は折しも霧の中から姿を現した小型海賊船の群れに対し、空中に具現化した岩塊を叩きつける魔法を発動する。
「!!!!」
 メテオストライクというには高度や灼熱感がないが、単にロックフォールというには空中に岩が湧いて出るのが不思議すぎる。いずれにしても、トループス級アビスローバー『波の乙女達』は侵攻の雄叫びをあげるどころかディヴィジョンを越えたと実感する間もなく、乗っている船もろとも魔法の岩塊に直撃され、叩き潰される。潰された『波の乙女達』は反射的に反撃のパラドクス「ドゥ―ヴァ」を発動するが、卜ループス級の盾と水の障壁では魔法の岩塊を受け止めることはできず、斧によるカウンターも敵の姿が見えないのでたとえ投擲しても届かない。回避をしないので通常は反撃を躱せない召喚存在の大天使姉妹も、今回は結果的にダメージを受けて暁翔に肩代わりさせることはなかった。
 とはいえ、比較的雑な遠距離からの岩塊の叩きつけですべての卜ループス級を潰せるわけではなく、船を潰されても海に落ちて生き延びた『波の乙女達』はめげることなく海底を走り、そのまま意外なほど早いタイミングで島へと上陸してくる。
「戦だ戦だ! 私達の手で海神様に贄を捧げる祭りの始まり……ぬわっ!」
 雄叫びをあげながら海から浜へと猛然と駆け上がった途端、トループス級は落とし穴に足を取られて頓挫する。ダメージはなく、一瞬、動きが止まるだけだが、待ち構えていたバトラにはそれで充分だった。
「……撃ちます!」
「ぎえええええええええええっ!」
 まさしく雨霰と降り注ぐ矢を浴びて『波の乙女達』は断末魔の叫びとともに次々と絶命する。同時に「ドゥ―ヴァ」を発動するが、パラドクスで撃ち出される矢は盾と水の障壁を易易と射抜き、カウンターで斧を投擲しようにもいったいどこから矢を撃ってきているのか。落ち着いて観察すれば見抜ける程度の偽装でも、死に際の瞬時の判断を惑わすには充分だったようで、結果的にいくつか投げられた斧も見当違いの方向へ飛び、バトラと「盾弓陣(サジタリィ)」にダメージを与えることはできなかった。
「始末がついた…かな?」
 何も考えずに猛然と海から上がってきて射倒されるトループス級がいなくなったところで暁翔が呟いたが、まるでその言葉に応じるかのように、アヴァタール級アビスローバー『キャプテン・スクイッド』が、ざばっと海から魁偉な姿を現す。どうやら魔法攻撃のあおりで乗っていた小型海賊船が転覆するか何かしたらしいが、意図的かどうかはわからないが慌てず騒がず(?)トループス級に遅れて海中を歩いてきたらしい。
「いやはや、こっ酷くやられたもんだな。こいつは、冥界機の待ち伏せ攻撃ってヤツか?」
 あまり怒りを感じさせない口調で嘯きながら、アヴァタール級は敢えて海から浜へとあがろうとせずに周囲を見回す。 
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【エアライド】LV1が発生!
【光学迷彩】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【リザレクション】LV1が発生!

嵐柴・暁翔
さて、どうしたもんか…
相手は指揮官とはいえアヴァタール級の性質を考えれば本当に重要な情報は知らされていないだろうし、そもそも海賊の言葉が信用できるかも疑問だしな…
……まあ駄目元で上手くいけば儲けもの、位でやってみるか…

基本的に何を聞いたとしても「そういう可能性もあるか」程度の認識です
まあ相手からも信用されていないだろうしお互い様ではあるな

姿を見せれば冥界機ではないのは隠しようもないんだし、嘘というのは大げさな位の方がばれにくいこともある
この際イースター島は冥海機ヤ・ウマトから復讐者へ割譲されたことにしておきます
黄金海賊船エルドラード相手の盾にされたのは分かり切っているから何かしらの儲け話でもくれれば内容次第では多少の譲歩も検討する、というような方向性で交渉します
まあ海賊同伴でのモアイ像見学ツアーと洒落こむとかも、貰える料金次第ではありなのかもしれないしな
もっとも、冥海機ヤ・ウマトから聞いている話とあまりにも違えばわざわざ案内する理由も無いけどな


(「さて、どうしたもんか…相手は指揮官とはいえアヴァタール級の性質を考えれば本当に重要な情報は知らされていないだろうし、そもそも海賊の言葉が信用できるかも疑問だしな……まあ駄目元で上手くいけば儲けもの、位でやってみるか…」)
 当然ながら言葉には出さずに呟くと、嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)はアヴァタール級アビスローバー『キャプテン・スクイッド』に向かって声を掛ける。
「このイースター島は冥海機ヤ・ウマトから、俺たち復讐者へ割譲された。復讐者と戦うのは想定外だというなら、諦めてとっとと引き上げてくれ」
「ホオ! ディアボロスか! こいつぁ驚いた!」
 いかにも演技臭い大仰な声を出し『キャプテン・スクイッド』は目玉をぐるぐると動かす。
「ディアボロスとはまた厄介な話だが、相手が誰だろうと、お宝を目の前にして諦めて引き上げる海賊なんぞいやしねぇ。そっちこそ、命が惜しけりゃさっさと引き上げるこったな」
「ふん……こっちとしても海賊が押しかけてくるのは予想通りだからな。今更逃げるつもりはないが、ヤ・ウマトの盾に使われて消耗するのも業腹だ。お宝を目の前、っていうあんたの言い草もちょっと気になる」
 思わせぶりに言葉を操り、暁翔は『キャプテン・スクイッド』の反応を見る。
「何かしらの儲け話でもくれれば、内容次第では多少の譲歩も検討するぜ。この島には、そんな美味い話が転がっているのか?」
「ふん……多少の譲歩か。残念ながら、そんなもんじゃまるっきり話にならねぇな」
 目玉をぐるぐる、触手をもぞもぞと動かしながら『キャプテン・スクイッド』は応じる。
「てめぇらが、すっぱりきっぱり未練なくイースター島から引き上げるなら追い討ちはしねぇが、さもなくば殺し合いだ。オール・オア・ナッシング! 今回は、譲歩だの忖度だのの出番はねぇんだよ」
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【飛翔】LV1が発生!
効果2【ガードアップ】LV1が発生!

嵐柴・暁翔
オール・オア・ナッシング、ねぇ…
そこまでやる気なら戦うのも面倒だし引き上げるのは構わないけど、マーレ・パシフィカム海賊団はイースター島のあちこちから仕掛けてきているのにモビィ・ディックに確認もせずに追い討ちをしないと決められる程の権限を持っているのか?
因みに、俺は復讐者の中でもかなり強い方だ
(システム的には最高レベルなのでそこだけは嘘という程ではないかと)
当然それなりの裁量権もある
対応を間違えれば困るのは寧ろ其方だと思うんだがな

相手が強気でくるならそういう対応をするだけです
とはいえ何か有益な情報をというのは難しそうだし、不意打ちへの警戒もしないとな…
固有名詞まで出てくるのに疑問を持たれれば冥海機から聞いたとしておいて割譲話に信憑性を持たせます
もっとも、それを信じるならお宝は冥海機が持ち去ったか復讐者の手に渡っていないかをまず気にしそうなものだけど…
探し物は冥海機や復讐者には価値がないか移動させられない類のものか、それとも確保するには特別な条件があるとかでまだ島にあると確信しているのか…?


「オール・オア・ナッシング、ねぇ…」
 少々複雑な表情で嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)はアヴァタール級アビスローバー『キャプテン・スクイッド』を見やり、そのまま言葉を選びながら会話を続ける。
「こちらがイースター島から引き上げるなら追い討ちはしないと言うが、マーレ・パシフィカム海賊団はイースター島のあちこちから仕掛けてきているらしいじゃないか。あんた、大親分のモビィ・ディックに確認もせずにそんなことを決められる程の権限を持っているのか?」
「権限? 海軍じゃあるまいし、俺たち海賊の間で自分の子分以外の相手にあれこれ命令できるのは『モビィ・ディック』様唯一人だ。追い討ちをしねぇってぇのは、あくまで俺様は手を出さずに見逃してやるってだけの話。他の連中がどうするかなんぞ、知るものか」
 無雑作な口調で『キャプテン・スクイッド』は嘯くが、すぐさまその後に言葉を付け加える。
「まあ、まともな海賊ならお宝の匂いがぷんぷんしている時に逃げていく敵を追いかけるようなバカな真似はしねぇけどな。もしもバカな戦闘狂に引っ掛かっちまったら、そん時は運が悪いと諦めな」
「……さて、運が悪いのはどっちかな?」
 俺は復讐者の中でもかなり強い方だぜ、と威嚇しようかとも思った暁翔だったが、警戒させてもあまり意味がないので、少し会話の方向を変える。
「お宝を目の前とか匂いがぷんぷんとか言ってるが、それはあんたの思い込みで、実は冥界機がとっくにお宝を持ち去ってましたとかいうオチじゃなかろうな?」
「けっ、お宝を感知する海賊の嗅覚を舐めんなよ。他ならぬ大海賊『モビィ・ディック』様がこの島にお宝があると言ってるんだ。冥界機や貴様らディアボロスにお宝を見つける力があるのかないのか知らんが、少なくともこの島から動かしちゃいねぇ……まあ、そんな間抜けな問いをするってことは、少なくともてめぇ個人には、お宝を嗅ぎつける力も見つける力もねぇってことだな」
 言い返すと『キャプテン・スクイッド』は、ひょいと肩をすくめた。
「悪いこたぁ言わねえ。てめぇがお宝を感知できねぇなら、この島に固執しても意味ねぇだろ。怪我しねぇうちにさっさと引き上げて、誰かがお宝を見つけるのを待って、横からかっさらう算段をする方がまだしも利口ってもんだぜ」
「……おやおや。まさかあんたに、海賊流の利口なやり方をお勧めされるとは思わなかったな」
 どこまで本気で言ってるのか知らないが、と、暁翔も軽く肩をすくめる。すると『キャプテン・スクイッド』は一転して声に力を籠める。
「てめぇがどうしても引き上げねぇてぇなら、お喋りはここまでだ。バカな戦闘狂とはいえ子分どもをやられちまって手数が足りなくなってるし、あんまりもたもたしてると他の奴らに先を越される。力づくでも、この島からいなくなってもらうぜ!」
大成功🔵​🔵​🔵​🔵​
効果1【防衛ライン】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV2になった!

バトラ・ヘロス
アドリブ、連携歓迎であります。

海賊達も、協力している訳ではなく宝探しを競い合っているのでありますかね。
でしたら各個撃破していけば良いだけでしょうか。
言われていた様に、彼等に宝を探させて横取りという手もありますが、策謀は自分の趣味ではありませんね。
殲滅してからゆっくり探せば良いのです。

【パラドクス通信】を使って、小声で仲間と交信してタイミングを合わせて攻撃を開始します。
無双馬に騎乗して、長槍サリッサと魔力盾スクトゥムを構えて騎馬突撃を仕掛けます。落とし穴や水場等で足場が悪ければ、低空で【飛翔】します。
「金床陣」で、槍と盾の複製を無数に具現化して前方に並べ立てファランクス陣形を組みます。
突撃の勢いを乗せて、真正面から盾群を叩きつけるシールドバッシュで体勢を崩しながら、槍衾で刺し貫くであります。
密集させた盾陣で反撃の手数に対抗します。攻撃を受け流し、被害を最小限に抑えて耐え抜きます。


嵐柴・暁翔
まあ海賊らしい結論ではあるな
ただ、お宝は兎も角危険を感知する嗅覚はないみたいだな
残念ながらここから先に進もうとすればお宝の元じゃなく、黄泉路に向かうだけなんだからな

キャプテン・スクイッドを落とし穴地帯に誘導してから対象に指定して【泥濘の沼】と《その逃げ足光の如く》を発動
此方は【飛翔】と【エアライド】を駆使して落とし穴に落ちないようにしながら相手だけは泥濘と落とし穴に足を取られるようにして、更に時々書割防壁の方へ目配せするように視線を向けることで攪乱しつつ逃げ回ります

もしキャプテン・スクイッドが落とし穴地帯へ進もうとしないなら先に《その逃げ足光の如く》を発動してから俺自身が落とし穴地帯へ逃げ込むことでパラドクスの効果で強制的に誘導します
もし落とし穴地帯からの離脱を試みるなら【防衛ライン】を展開して妨害します

巨大なイカの怪物は【飛翔】で上空へ逃げて距離を取って対処します
イカの弱体化を期待して可能なら《その逃げ足光の如く》で攪乱している間に発動体らしき魔法の指輪を一つでも奪えないか試してみます


「まあ海賊らしい結論ではあるな。ただ、お宝は兎も角、危険を感知する嗅覚はないみたいだな」
 ざばざばと海から浜へ上がってくるアヴァタール級アビスローバー『キャプテン・スクイッド』を見据え、嵐柴・暁翔(ニュートラルヒーロー・g00931)は意図的に軽い口調で言い放つ。
「残念ながらここから先に進もうとすればお宝の元じゃなく、黄泉路に向かうだけなんだからな」
「はっ! 上等じゃねぇか! 俺様は何でもかんでも無闇に戦うバカな戦闘狂じゃねぇつもりだが、かといって殺し合いと聞いていちいち怯んでるようじゃ、海賊稼業はやってられねぇんだよ!」
 単純な開き直りか、それとも実は戦闘を好まない自分を強引に鼓舞しているのか、殊更に荒い口調で吠えながら『キャプテン・スクイッド』は意外に慎重な足取りで浜へと上がってくる。一方、暁翔はパラドクス「その逃げ足光の如く(ランナウェイ)」を発動。急速に歩速を早めながらアヴァタール級に向かって殺到したかと思うと、攻撃の間合いに入る寸前に急反転する。
「鬼さん此方…いや、烏賊さん此方、ってね」
「てめぇ、ふざけんじゃねぇ!」
 熟練した戦士なら罠を疑う露骨な誘いだが、やはり『キャプテン・スクイッド』は危険に対する嗅覚はあまり効かないらしく、実は地面すれすれを【飛翔】しながら逃げている暁翔をストレートに追って見事に落とし穴に嵌まる。本来はノーダメージのはずの落とし穴だが、パラドクス攻撃との併用により、謎の大ダメージがアヴァタール級を襲う。
「ぐわああああああ、クラーケン! クラーケン!」
 卜ループス級なら致命的なレベルの謎ダメージを負いながらも、さすがに倒れることなく『キャプテン・スクイッド』は反撃のパラドクス「ウォータークラーケン」を発動する。魔法によって船よりも巨大なイカの怪物が具現化し、触手を振り回して暁翔に襲いかかる。
「ちょ、これは、予想以上にでかい…うわっ!」
 暁翔は素早く【飛翔】して間合いを外そうとしたが、イカの怪物は水でできているため【飛翔】を上回る速度で触手を伸ばして暁翔に叩きつける。空中での激突なのでダメージは見た目ほどではなかったが、暁翔はものの見事に吹っ飛ばされる。
「がははは、ざまを見ろ……ぎゃあっ!?」
「エクェス ファランクス!」
 暁翔と『キャプテン・スクイッド』が対話というか交渉というか、奇妙なやり取りを続けている間、じっと機を窺っていたバトラ・ヘロス(沼蛙・g09382)が、ここぞとばかりにパラドクス「鉄床陣(ファランクス)」を発動する。槍と盾の複製を空中に無数に具現化し、召喚した無双馬『青縞(ブレリゲ)』に騎乗。真正面から盾群を叩きつけるシールドバッシュで体勢を崩しながら、槍衾で刺し貫く。
(「海賊達も、協力している訳ではなく宝探しを競い合っているのでありますかね。でしたら各個撃破していけば良いだけでしょうか。言われていた様に、彼等に宝を探させて横取りという手もありますが、策謀は自分の趣味ではありませんね。殲滅してからゆっくり探せば良いのです」)
 盾群を前面に出し、アヴァタール級と直接対面しない状態で攻撃しながら、バトラは声には出さずに呟く。『キャプテン・スクイッド』の方は、いまだ落とし穴から抜け出せない状態(足元にあたる落とし穴の底が暁翔の指定で【泥濘の地】と化している)で盾群に囲まれてしまったので、槍にぶすぶすと突かれながら反撃のパラドクス「スクイードアタック」を発動。盾群にピストルを撃つがほとんど効果はなく、宝剣を振り回して突いてくる槍の穂先を切り落とすが、はっきり言って埒が明かない。盾も槍も一応召喚物なので、切られれば召喚者のバトラにダメージが跳ね返りはするが、損傷は最小限に抑えられる。宝剣を手放して山なりに投擲すれば、多少は大きなダメージが出せるかもしれないが、どうやらそこまでの踏ん切りはつかないらしい。一方、イカの柔らかい身体に槍の刺突はあまり効果がないようで、アヴァタール級の体力はまだまだ尽きるところまではイカないようだ。……イカだけに。
 
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【飛翔】がLV2になった!
【泥濘の地】LV1が発生!
効果2【命中アップ】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV2になった!

呉守・晶
アドリブ&連携歓迎

まぁそうじゃないかと思ってたが、やっぱりイースター島は放棄済みでグアム大決戦の結果で排斥力が落ちてアビスローバーが侵攻してきたか
しかし、キャプテン・スクイッド。烏賊船長とは見た目そのまんまな名前だな

海賊らしいといえばそうだが、輝く宝に目がない、か
なら予め【アイテムポケット】で、新宿島でそれっぽい宝箱というか宝石箱とその中身のイミテーションを用意しておくぜ
ガラスや合成宝石なんかを用いた安価なイミテーションだが、光り物には違いないぜ。それに安価なのは新宿島でだからな、こっちで合成宝石と天然石を見分けるのは困難だろ
宝石のカットやアクセサリのデザインも洗練されてるから余計にな

その偽宝を見せて「欲しけりゃくれてやるよ!」と惹かれるようなら遠くに投げて、反応が鈍けりゃスクイッドに向かって投げつけて、そっちに気を取られてら、その隙に魔晶剣アークイーターの封印を一部解除して巨大な牙と口のような異形の大剣に変異させて叩き斬ってやる!
今日はイカ刺しだぜ!喰らい尽くせ、アークイーター!


クローディア・ベネット
大詰めって局面でもう少し手が要るみたいだな
最後の最後で滑り込みになってしまって悪いが、私も手を貸そう
イカ野郎にはさっさとご退場願って、地獄の海で泳いでもらおうか!

先にいた復讐者が上手くやってくれたおかげで、書割だの穴だの、サプライズを仕込む場所が一杯あるじゃないか
だったら、パラドクスで呼び出す海賊の霊達を穴の中や書割の後ろに出現させてやろう
敵を挑発して私の方に誘い出したら、待ち伏せしていた荒くれどもがいきなり襲い掛かるって寸法さ

神秘的に光る≪聖遺の護符≫をこれ見よがしに掲げ、威勢よく叫ぶ
おい、イカ野郎!あんたはその光る玩具みたいな剣を「宝」だと思ってるのかい?
本当の宝がどんなものか私が教えてやるよ。もっと近くで見に来な!

……はっ、かかったな。――『野郎ども、大騒ぎの時間だ!』
躍り出た海賊達を多方向から斬りかからせ、触手を駆使した三刀流をそれ以上の手数で抑え込む
最後は私が≪船長のサーベル≫を手に肉薄し、鋭い刃で顔を斬り裂くよ!
敵が振るう剣はサーベルで払い、弾は護符の力で弾いて軌道を逸らそう


「まぁそうじゃないかと思ってたが、やっぱりイースター島は放棄済みでグアム大決戦の結果で排斥力が落ちてアビスローバーが侵攻してきたか。しかし、キャプテン・スクイッド。烏賊船長とは見た目そのまんまな名前だな」
 口早に言い放ちながら駆けつけてきた呉守・晶(TSデーモン・g04119)が、新宿島で調達して【アイテムポケット】に詰め込んできたガラスや合成宝石などの安価なイミテーションをざらーっと引っ張り出す。盾と槍の召喚時間が順次終わり、どうにか包囲を脱したアヴァタール級アビスローバー『キャプテン・スクイッド』の目が、その輝きを認めてぎらりと光る。
「……宝? ガラス細工か? しかし、ずいぶんとよく輝くじゃねぇか…それに、ガラスだけじゃねえ、マジもんの宝石の匂いも…」
 口走りながら『キャプテン・スクイッド』は身を泳がせるようにして晶の方へ走る。確かに新宿島では安価でも、黄金海賊船エルドラードディヴィジョンではガラス細工は高価な芸術品だし、合成宝石はたとえ(アークデーモンあたりの技術で)存在していたとしても天然宝石より希少かもしれない。
 しかし、いくら(主観的に)素晴らしいお宝を見せられたにしても『キャプテン・スクイッド』の動きはあまりにも迂闊かつ無防備に過ぎた。晶は即座にパラドクス「貪リ喰ラウモノ(ムサボリクラウモノ)」を発動。魔晶剣アークイーターの封印を一部解除して巨大な牙と口のような形の生物的な異形の大剣に変異させて捕食剣「貪リ喰ラウモノ」とし、アヴァタール級に向けて叩きつける。
「今日はイカ刺しだぜ! 喰らい尽くせ、アークイーター!」
「ぬおおおおおおおおおおおおっ! な、なんじゃこりゃあああああああっ!」
 単純に切ったり突いたりする攻撃には軟体動物のイカは比較的強いが、牙の生えた口を持つ大剣に捕食されては分が悪い。間一髪で反撃のパラドクス「スクイードアタック」を発動し、輝く宝のカトラスとナイフでアークイーターを受け止めるが、一瞬でも遅れていたら身体を半分以上食われていただろう。
 しかしアークイーターの食欲(?)は半端なく、宝剣の刃で数本の牙を折られ(そのダメージは晶に跳ね返る)ながらも、カトラスとナイフ、それに『キャプテン・スクイッド』のカトラスを持つ方の腕とナイフを持つ触手を食いちぎってもぐもぐと咀嚼する。
「ぬわああああああっ! お、俺様の宝剣が、大事な大事な宝剣が、食われちまったあああああああ!」
 どうやら腕や触手を食い千切られたことより、輝くカトラスとナイフを食われたことの方がショックだったようで、アヴァタール級はどうにか飛び退いて間合いを取りながらも、悲痛な声で絶叫する。
 するとそこへ、晶のすぐ後から駆けつけてきたクローディア・ベネット(黒き旗に矜持を掲げて・g10852)が神秘的に光る≪聖遺の護符≫をこれ見よがしに掲げ、哄笑とともに威勢よく告げる。
「あっははははははは! おい、シケたイカ野郎! あんたはその光る玩具みたいな剣を「宝」だと思って、なくしたことを嘆いているのかい? 笑わせるんじゃないよ、みみっちい! 本当の宝がどんなものか私が教えてやる! もっと近くで見に来な!」
「うおおおおおおおおお、こいつは格の違う、お宝だああああああああ!」
 パイレーツのクローディアが掲げる輝く≪聖遺の護符≫は『キャプテン・スクイッド』の貪欲な対宝嗅覚をがっつり捉えたらしく、アヴァタール級はただ一つ残った武器のピストルを使いもせずに、遮二無二クローディアへ…というか≪聖遺の護符≫へ殺到する。
 しかし、既にクローディアはパラドクス「野郎ども、大騒ぎの時間だ!(デッドリー・テンペスト)」を発動しており、そこらじゅうの書割や落とし穴、あるいは斃れた卜ループス級の死骸の陰から、死霊術で呼び出された道半ばで倒れた海賊たち(たぶんアビスローバーに滅ぼされた低レベルの現地ディアボロス)の霊魂が出現。クローディアの号令一下、アヴァタール級アビスローバーへと襲いかかる。
「私達の嵐で、あいつを呑み込んでやろうじゃないか!」
「ぎゃあああああああああああっ!」
 無傷万全の状態ならいざ知らず、片腕と触手と宝剣を失い満身創痍の『キャプテン・スクイッド』は海賊の霊魂に襲われ絶叫し、反撃のパラドクス「スクイードアタック」を発動するが、すでにカトラスもナイフもそれを振るう腕も触手もなく、ただピストルを撃ちまくるが、霊魂相手には効果が薄い。
 そして、撃たれた霊魂から跳ね返る多少のダメージをものともせずに、クローディアが『キャプテン・スクイッド』に自ら殺到。愛用の≪船長のサーベル≫で、アヴァタール級の顔面をばっさりと斜めに切り落とす。
「ぐ…ぎゃあああああああああああっ!」
 切断された『キャプテン・スクイッド』の頭部からは大量の墨が噴き出し、どこから声を出しているのかよくわからないが断末魔の絶叫が響く。
 そして次の瞬間、アヴァタール級が斃れたために強大な排斥力…エルドラードのものかヤ・ウマトのものかはっきりしないが、とにかく力が発動し、作戦に参加したディアボロス全員を新宿島へと帰還するパラドクストレインへと強制移送した。
成功🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​
効果1【断末魔動画】LV1が発生!
【一刀両断】LV1が発生!
効果2【ドレイン】LV1が発生!
【先行率アップ】LV1が発生!

最終結果:成功

完成日2024年10月13日

邪神獣の浮島襲来、イースター島争奪戦

 グアム沖追撃大決戦の大戦果により、冥海機ヤ・ウマトでは重要拠点『ミッドウェー鎮守府』の攻略作戦が開始されました。
 ミッドウェー海戦には、冥海機ヤ・ウマトの断片の王である『超大和』自らが出陣してきており、趨勢を決する決定的な海戦になると想定されています。

 冥海機の目がミッドウェーに向いている今、太平洋の最前線基地だった『イースター島』へ向かう計画が攻略旅団から出ました。
 しかし、黄金海賊船エルドラード勢力の太平洋で、ディアボロスが行方を追っていたアビスローバーの拠点『邪神獣の浮島』が、ディヴィジョン境界を越えて冥海機ヤ・ウマトのイースター島沖に出現。イースター島強奪に動き出したのです。
 これには冥海機ヤ・ウマトの排斥力が低下した影響が大きいと考えられます。

 冥海機はイースター島から撤退しており、攻略旅団の作戦により、アビスローバーの襲来前に先んじて島を占拠できます。
 急ぎイースター島で防衛態勢を整え、襲い来る邪神獣の浮島の軍勢を迎撃してください。
 迎撃が成功すれば、邪神獣の浮島の捜索を行っていたディアボロスの海賊船団を冥海機ヤ・ウマトに戻して突入、邪神獣の浮島との決戦にも挑める筈です。

※特殊ルール
 必要成功数『6』を達成すれば防衛に成功し、『邪神獣の浮島』を黄金海賊船エルドラードに撤退させる作戦が実行可能となります。
 成功数が『9』以上の場合は、『邪神獣の浮島』の破壊作戦を決行できます。
 成功数が『12』以上の場合は、上記に加えジェネラル級アビスローバー『モビィ・ディック』との決戦も可能となるでしょう。

モビィ・ディック

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#黄金海賊船エルドラード
🔒
#邪神獣の浮島襲来、イースター島争奪戦
🔒
#邪神獣の浮島


30




選択肢『クロノヴェーダとの対話』のルール

 事件の首魁であるアヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と会話を行います(状況によっては、トループス級(👾)との会話も可能です)。
 戦闘を行わず会話に専念する事になりますが、必要な情報が得られるなど、後の行動が有利になる場合があります。
 問答無用で戦闘を行う場合は、この選択肢を無視しても問題ありません。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『👿または👾で出現する敵との会話に専念する。戦闘行動は行わない。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢『イースター島防衛施設の設営』のルール

 冥海機ヤ・ウマト攻略旅団の英断により、邪神獣の浮島の襲来に先んじてイースター島を制圧できました。
 イースター島は冥海機の最前線基地でしたが、既に撤退済みで無人になっており、クロノ・オブジェクトや情報等は一切残っていません。

 ですが、突貫作業で襲撃に備えた防衛施設を準備する時間はあります。
 新たに準備する防衛施設はクロノ・オブジェクトでは無い為、施設自体に常識外の効果はつけられませんが、逆説連鎖戦を有利にできる状況を作れると良いでしょう。

 敵は「ディアボロスが太平洋で使っているのと同程度の小型船」でイースター島に上陸し、まずはモアイ像周辺の制圧を行おうとします。
 モアイ像の多くは海岸沿いにあるので、そのモアイ像を中心に防衛施設を用意して迎撃するのが良いでしょう。
 詳しくは、オープニングやリプレイを確認してください。


 オープニングやマスターよりに書かれた内容を参考にしつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『🔵が👑に達すると、選択肢の説明で指定された特別な効果が発生する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👾護衛するトループス級『波の乙女達』のルール

 事件の首魁であるクロノヴェーダ(👿)を護衛するトループス級クロノヴェーダ(👾)と戦闘を行います。
 👾を撃破する前に👿と戦闘を行う場合は、👾が護衛指揮官を支援してくるので、対策を考える必要があるでしょう。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「沢山」出現します(現れる敵の数は、オープニングの情報やリプレイの記述で提示されます)。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『この選択肢の🔵が👑に達すると、この敵集団を倒す。完結までにクリアしていない場合、この敵集団は撤退する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


選択肢👿アヴァタール級との決戦『キャプテン・スクイッド』のルール

 事件の首魁である、アヴァタール級クロノヴェーダ(👿)と戦います。
 👿を撃破する事で、この事件を成功で完結させ、クロノヴェーダの作戦を阻止する事が可能です。
 敵指揮官を撃破した時点で、撃破していないクロノヴェーダは撤退してしまいます。
 また、救出対象などが設定されている場合も、シナリオ成功時までに救出している必要があるので、注意が必要です。
 詳細は、オープニング及びリプレイで確認してください。

 記載された敵が「1体」出現します。敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」のパラドクスで反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、450文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★1個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は600文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 🎖🎖🎖 🔵🔵🔵🔵🔵
 超成功 🔵🔵🔵🔵🔵
 大成功 🔵🔵🔵🔵
 成功 🔵🔵🔵🔴
 善戦 🔵🔵🔴🔴
 苦戦 🔵🔴🔴🔴
 失敗 🔴🔴🔴🔴
 大失敗 [評価なし]

 👑の数だけ🔵をゲットしたら、選択肢は攻略完了です。
 また、この選択肢には、
『【完結条件】この選択肢の🔵が👑に達すると、敵を倒し、シナリオは成功で完結する。ただし、この選択肢の🔴が🔵より先に👑に達すると、シナリオは失敗で完結する。』
 という特殊ルールがあります。よく確認して、行動を決めてください。
※このボスの宿敵主は「呉守・晶」です。
※クロノヴェーダには、同じ外見を持つ複数の個体が存在しますが、それぞれ別々のクロノヴェーダで、他の個体の記憶などは持っておらず、個体ごとに性格なども異なっています。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

『相談所』のルール
 このシナリオについて相談するための掲示板です。
 既にプレイングを採用されたか、挑戦中の人だけ発言できます。
 相談所は、シナリオの完成から3日後の朝8:30まで利用できます。