リプレイ
一・百
【百夜】
リグ・ヴェーダに亜人を合流させたくはないな…
ふむ…手掛かりが少ないから、海岸線沿いを急いで探そう…
いや…いっそ、今年の水着姿であるけば…
…はい。やりません(シャムスに良いお返事)
変りにお酒を持ち歩いて匂いを振り撒くとかどう?
崖みたいなとこ…何だか大変な場所に流れ着いたような…
パラドクス通信で連絡を取り合い、手分けして探す
基本は高台から完全視界で遠くまで見渡しながら索敵
新宿島から持ち込んだ双眼鏡で良く見よう
移動してるかもしれないから、足跡も見逃さないように
ある程度目星がついたらお酒を撒いたり
誘い出しをしよう
近くに集落があったら困るからな…はやく見つけて対峙しないと…
予測された場所以外に誘き出せば蟲将との合流時間も遅れるだろうし
見つけたら隠れてまずは仲間に情報共有
敵の数、様子を観察し包囲できるような位置取りをしよう
蟲将の接近を警戒しよう
シャムス・ライラ
【百夜】
害悪が流れ着いてしまった…
イスカンダルでの蹂躙がこの地でも繰り返されてはならない
迅速に対応しましょう
事前にパキスタンのイラン側の海岸の地形等情報を収集
とはいえ、モモちゃんも気をつけて
無茶しちゃだめですよ
(と特攻狐さんに心配顔)
水着…攫われますよ?
お酒、撒く時は気をつけてね
亜人は海岸、「崖のような場所」に流れ着いた
その情報で場所をいくつか絞って
高所に陣取り
新宿島から持ち込んだ双眼鏡と《完全視界》を駆使し
仲間と《パラドクス通信》で連絡を取り合い
分担して効率的に探しましょう
とはいえ、海岸線は広いし
ポイントを押さえておくに越したことはありませんね
亜人は基本本能に忠実
女性と食料がある方に向かうはず
ならば、彼らの視覚や嗅覚で
足跡をたどる等人のいる方向の気配を捉えて進むはず
お酒のトラップにかかってくれれば幸い
一般人の防衛もあるし
海に近い集落等人のいる所起点にして探せば
海側から近づいてくる亜人達を見つけられるでしょう
蟲将にも注意
見つけたら即仲間に情報を流し
迎撃態勢を整えなければ
アドリブ等歓迎
亜人が蛇亀宇宙リグ・ヴェーダに漂着する。
奪還された地にいたクロノヴェーダが別のディヴィジョンに流れ着く。それはこれまでもあったことではあるけれど。
「害悪が流れ着いてしまった……」
この地に住まう人々を、亜人はどれほど苦しめることか。亜人の行いや繁殖力を思い、シャムス・ライラ(極夜・g04075)は苦いものを口にしたような表情になった。
一・百(気まぐれな狐・g04201)も思いは同じ。
「リグ・ヴェーダに亜人を合流させたくはないな……」
「うん。急ごうか」
イスカンダルの人々を苦しめた蹂躙を、この地で繰り返させてはならない。
そのためには一刻でも早く、流れ着く亜人を発見し、倒さなければ。
「手掛かりが少ないから、海岸線沿いを急いで探すしかないかな」
海岸方面に向かいながら百はふむと考えた。
「いや……いっそ、今年の水着姿であるけば……」
名案かも、と百が口にしたひらめきは、シャムスの視線に真向から止められて。
「無茶しちゃだめですよ。モモちゃんが水着で歩いたら……攫われますよ?」
「はい。やりません」
つい特攻しがちな百だけれど、シャムスの心配顔には良いお返事を。心配させてしまうこともあるけれど、心配させたい訳じゃないから。
「お酒を持ってきたから、匂いを振り撒くとかどう?」
「良いと思うけど、お酒、撒く時は気をつけてね」
シャムスの注意に、百は再び良いお返事をするのだった。
シャムスは亜人剣闘士が流れ着いた場所が絞り込めないかと、事前に見てきた現代のパキスタンのイラン側の海岸の地形等の情報と、実際に見える付近の様子を脳裏で重ね合わせる。
「亜人は海岸、『崖のような場所』に流れ着いたと言っていたけど」
「うん、確かに崖みたいだな……どこもかも」
崖がある。というか、海岸線すべてが崖になっている。
下には何が、と崖端に寄って身を乗り出す百の服裾を、シャムスの手が素早く伸びて掴んだ。
目も眩む高さ。
遥か下には境界の海があるはずだが、それも見えないほどの。
ここは海の見えない海岸だ。
「崖は目印にならないな」
百はそろそろと身を戻す。
「そうみたいだね。手分けして高所から探そうか」
パラドクス通信で連絡を取り合いながら、2人は手分けして亜人の捜索にかかった。
亜人はまだ海岸付近にいるはずだ。
完全視界を使用しつつ、見通しがきく高所から双眼鏡を使って亜人を探す。
移動していることも想定して、百は地面に足跡が残っていないかもチェックする。数が多いから、結構跡が残るだろうし、亜人は自分たちの足跡を隠そうだなんて考えもしないだろう。
シャムスはどこかに集落や人の気配がないかも探る。亜人は基本本能に忠実だから、女性や食料がありそうだと見れば、そちらへ向かうのではないかと。
「シャムス、たぶんこっちだ」
百から入ったパラドクス通信にシャムスは聞き返した。
「モモちゃん、何か見えた?」
「逆。見通せない霧が出てる」
普通の霧なら完全視界があれば見通せる。ならば、先の見えないこの霧は。
「ディヴィジョン境界の霧?」
「だと思う。もうそこまで濃くないけど。近くにお酒撒いてみる」
「モモちゃん、気を付けて」
シャムスは急ぎ、百の元へと向かった。
霧の残る海岸に亜人が歩いたとおぼしき痕跡を見つけ、百はその行く先を辿った。
どこかに向かうというよりは、思いつくままに歩いているように、痕跡は蛇行している。
近くに集落がないかと百は危ぶんだが、見渡した範囲には自然が広がるばかり。これなら一般人を巻き込む心配はなさそうだとみて、百は誘い出したいあたりに酒を振りまいて待った。
そうしているうちに、シャムスも到着する。
合流までの間付近に注意を払って来たが、蟲将の姿は見られなかった。蟲将がまだ亜人を見つけられていない今のうちに、倒してしまいたいところだ。
「誘い出されてくれるかな」
「だと……」
こたえかけたシャムスは、途中で言葉を切り、視線だけを動かした。
意を汲んだ百も動きを止め、シャムスの視線の方向を窺う。と。
「ぜったい酒だって」
「こんなところでか?」
「酒があるってことは、女だっているかもしれないぜ」
茂みの向こうから会話が近づいてくる。
シャムスと百は素早く物陰に身を潜め、周囲の仲間にパラドクス通信で亜人発見の報を伝えた。
物陰を辿って迎撃態勢を整えにかかった2人の視界に、ガサガサと茂みを鳴らし、亜人剣闘士がぞろぞろと現れる。
「なんだ、何もないぞ」
求めるものが見当たらず、亜人たちから落胆の声があがった。
「確かにこっちから……」
鼻を鳴らしながら先に立って歩いてきた亜人は、匂いの大元……酒のしみ込んだ地面を見つけると、それを足でざりっと掻いた。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【完全視界】LV1が発生!
【パラドクス通信】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】LV2が発生!
プターハ・カデューシアス
アドリブ・連携歓迎
あれほど破壊した筈のファロスの光がこの地に運び込まれ
亜人の繁殖も始まっているとは厄介
何としても根城を叩いておきましょう
亜人を適度に痛めつけて案内の蟲将をおびき出し
やってきたら、護衛を足止めしつつ
首魁狙って一斉攻撃
という方針を【パラドクス通信】で仲間にお願いしてみます
協力を得られるかは各自の自由意志なのは重々承知ですが
言ってみなくては始まりません
と、言うことで
先ずは流れ着いた若兵に世間の厳しさを指南して差し上げましょう
酒の香りに釣られてのこのこやってきたようですが
残念、罠ですよ
酒の残り香りに気を取られている隙に
「桜散春風」で不意打ち
連携が得意な亜人兵に【通信障害】し視界も桜花で悪くします
浮き足立って、無闇に騒ぎたててくれれば幸い
数は多いでしょうから
初めは自身の【グロリアス】での回復を見込みつつ数を減らすのを念頭に
減ってきたら、成るべく殺さず痛めつけるのを念頭に戦います
亜人が騒ぎ立てれば、迎えの蟲将にも発見されやすいでしょう
それまで…どれだけ良い具合に減らせるかが勝負ですね
シャムスと百からパラドクス通信で入った亜人発見の報。
それを受けたプターハ・カデューシアス(祝福龍・g03560)は、早期に発見できたのを幸いだと思うと同時に、こうして入り込まれていることへの危惧を感じる。
(「あれほど破壊した筈のファロスの光がこの地に運び込まれ、亜人の繁殖も始まっているとは……」)
何としてもファロスの光が置かれている根城を叩いておきたいところだが……根城がどこにあるのかが分からなければ、乗り込むことも出来ない。そのためには、蟲将に亜人を連れて行かせ、その行く先を探らねばならない。
そう考え、プターハは周囲にいるディアボロスへとパラドクス通信を送った。
「ファロスの光の在処を突き止めるため、亜人と蟲将の一部を残したいと思っています。出来ましたら、そのための作戦に協力していただけませんか」
その作戦は、
『亜人を適度に痛めつけて蟲将をおびき出し、やってきたら、護衛の【蜀軍剣蟻兵】を足止めしつつ、首魁の【諸葛瞻】を狙って一斉攻撃で撃破。亜人と護衛の蟲将は全滅させずに少数を敢えて逃がす』
というものだ。
協力するかどうかはディアボロス各自の自由意志によることは重々承知の上で、プターハは自身の考えを皆に伝えた。
そしてその考えのもとプターハは、酒の香りに釣られてのこのこやってきた亜人剣闘士へと、世間はそんなに甘くないと知らしめにかかる。
香りはすれども酒はあらず。誰かがこぼしたものだろうかと、地面に意識を向けている亜人剣闘士たちを、
「残念、罠ですよ」
突如巻き起こった桜吹雪が包み込む。
「罠……?」
状況を呑み込めず戸惑いながら、亜人剣闘士は盾を構えて桜花から身を守る。だが、ひらひらと舞う桜は盾を回り込み、青白く電撃を散らしながら亜人を切り裂いた。
「敵襲だ!」
亜人は盾を構えてプターハに突撃すると、そのまま前のめりにどうと倒れた。だが他の亜人たちは仲間の死など意にも介さず、喜びの声をあげる。
「なんと! オレにも戦う機会が!」
「待て、おれに先にやらせろ」
飛び交う大声は耳障りだが、もっともっと……無暗に騒ぎ立ててくれると良い。
亜人が騒ぎ立てれば、迎えの蟲将にも発見されやすいだろうから。
敵の数は多いから、まずは数を減らすこと。だが倒し過ぎて全滅させないよう、亜人の残数には常に気を払う。
グロリアスの効果で受けた傷を回復させながら、プターハは亜人の数をほどよく減らしてゆくのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【通信障害】LV1が発生!
効果2【グロリアス】LV1が発生!
ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎
亜人がリグ・ヴェーダでも女性達を蹂躙するというのは看過できません
本来ならば、全て討伐してしまいたい所ですが…
繁殖の元凶たるファロスの光を破壊する為に、多少は見逃してやりますか…
パラドクス通信で仲間と作戦のすり合わせ
亜人と戦っている最中に蟲将に邪魔されると厄介ですから
出来るだけ早く亜人を間引いてしまいましょう
宙に展開した鍵盤で「白の舞踏」を演奏
白い骨を鳴らして嗤う死神を喚び、大地への底へと引きずり込みます
もう年老いた身なのでしょう?
冥府から死神が迎えにきておりますよ
仲間と連携し体力の低い者から各個撃破
此方に向かってくるものを優先攻撃し
助けを呼ぶように逃走を図る者は、1~2体くらいならあえて見逃しましょう
見逃した事に疑問をもたれぬよう
撃破対象の亜人は殲滅の勢いで攻撃しますし
逃走させる予定の亜人も、多少の流れ弾に巻き込んで危機感を煽っておきます
反撃には魔力障壁を展開して凌ぎます
炎に焼かれようと、私の演奏は鈍りません
女性を蔑ろにする侵略者は、祖国の命運に準じ滅びてしまいなさい
蹂躙戦記イスカンダルでの亜人の暴虐ぶりを思えば、亜人がリグ・ヴェーダで女性たちを蹂躙するのは、到底看過できない。
全て討伐してしまいたい、というのがソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)の偽らざる気持ちではあるのだが。
「繁殖の元凶たるファロスの光を破壊する為に、多少は見逃してやりますか……」
連れ帰るべき亜人がいれば、蟲将はファロスの光のある拠点へ向かう可能性が高い。
ここで亜人を見逃すことがファロスの光破壊へと繋がるのならばと、ソレイユはいったんその気持ちを押しこめた。
「では亜人を適度に痛めつけるとしましょうか」
プターハからのパラドクス通信に答えると、ソレイユは『Fonte de la musique』で宙にピアノの鍵盤を展開した。
黒衣の死神が奏でるは、死へ誘う舞踏の調べ。
生きとし生けるものすべてに死を。
さいわいなる死者へは死神からの祝福を。
幻想独奏曲「白の舞踏」の音色にのせて、骸骨の死神がおどろおどろしいワルツを踊る。
「なんだ、骨か」
亜人剣闘士はげらげら笑いながら、猛獣も焼き殺すほどの炎をソレイユめがけて放出した。
恐れも芸術も理解せぬ亜人からの炎を、展開された魔力障壁が受け止める。障壁を越えて吹き付ける炎にも、ソレイユの演奏は乱れない。
「もう年老いた身なのでしょう? ――冥府から死神が迎えにきておりますよ」
ソレイユのその声にいざなわれたように、死神が亜人剣闘士へと視線を向けた。
カタカタカタ。
白い骨を鳴らして、死神が嗤い。
白い骨で亜人を掴み、大地への底へと引きずりこむ。
「うおおぉぉ……」
亜人のあげる喚き声もまた、地面に吸い込まれて消えていった。
ソレイユは亜人へと攻撃しながら、目の端で他の亜人の動きを観察し、どれを見逃そうかと見極める。
此方に積極的に向かってくる者は撃破対象。見逃した亜人に疑問を持たれぬほどに、その攻撃は殲滅の勢いで。
もうすぐ蟲将もやってくるはず。
亜人と戦っている最中に蟲将に邪魔されると、逃がす数の調整をするのが厄介になるから、その前に出来るだけ早く亜人を間引いてしまいたい。
「女性を蔑ろにする侵略者は、祖国の命運に準じ滅びてしまいなさい」
ソレイユの演奏がまたひとり、亜人を地の底へと引きずり込んだ。
●
そうしてかなりの亜人を倒した頃。
「蜀軍剣蟻兵発見。こっちに向かっているぞ」
ディアボロスたちへ、百からのパラドクス通信が入った。次いでシャムスからも連絡が入る。
「後方に『諸葛瞻』の姿もあります。もうすぐこちらに気付くでしょう」
亜人を迎えに来た蟲将との接敵まで、あとわずか。
残る亜人、蜀軍剣蟻兵、そして諸葛瞻。
ディアボロスはどう戦うのだろうか。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【泥濘の地】LV1が発生!
効果2【ダメージアップ】がLV3になった!

金森・椿
(トレインチケット)
亜人剣闘士と戦闘中の海岸から、迎えの蜀軍剣蟻兵の姿が確認できるようになった。
パラドクス通信で既に知らされていたことではあるが、亜人剣闘士と戦っていたプターハとソレイユは、蟲将に気を取られた様子を装った。
「あら大変、新手が出てきたようですね。ではこちらは私が引き受けますので、皆さんはあちらへ」
金森・椿(薬売り・g02220)は亜人剣闘士たちのいる場所と蟲将との間に防衛ラインを引くと、作戦は分かっていますと目くばせひとつ。亜人剣闘士の前へと進み出た。
亜人を倒しきってはいけない。けれど、放置して不審がられてもいけないし、蟲将との戦いに加勢されるのも面倒だ。
「私がお相手つかまつります」
亜人の視線を集めるくノ一装束。
これみよがしに掲げた刀を、ゆっくりと抜き放てば、亜人の意識は完全に椿へと移る。
「オレがやる!」
亜人剣闘士は巨大な盾を椿目がけて投げつけた。盾は椿に命中し……だが、その瞬間、椿の姿が何人にも増えてゆく。
『どの刃も痛いですよ。さあ躱しきれますか!』
分身した椿は一斉に亜人剣闘士へと攻めかかった。無数の刀が亜人剣闘士を切り刻む……と見えるが実は、その手数は人数からではなく、椿の素早い連続攻撃によるものだ。
「さあ、次は誰が相手ですか?」
椿は亜人剣闘士へと、にこりと笑って刀を突きつけた。
善戦🔵🔵🔴🔴
効果1【防衛ライン】LV1が発生!
効果2【ダブル】LV1が発生!
プターハ・カデューシアス
アドリブ歓迎
護衛トループスは倒しきらず
残った亜人を疑われず自然に引き渡すことを念頭に行動致します
万が一、加勢が来て全滅させそうになった場合
あえて私は「手加減」し、数体残すように調整致しましょう
その際、不振に思われそうになったら
時間制限・自身の負傷などの理由を「演技」で悔しそうに捨て台詞して
撤退しましょう
とはいえ多勢、決して油断する事なく
冷静に状況を判断し臨機応変に対応
首魁に攻撃が行けば当然護衛の役目を果たすために阻止しに向うでしょう
私は分断のため
更に桜散春風で【通信障害】の強化し、桜吹雪も強め敵の視界を悪くしていきます
首魁には心強い仲間が向っています
彼らに任せれば早々に討ち取ってくれるはず
亜人も、護衛も
邪魔立てさせぬ為、【グロリアス】で自身の回復を図りつつできる限りの時間稼ぎをしていきましょう
貴方方の相手は、私ですよ
…さて、首魁戦が終われば道案内をお願いします
蟻なら蟻らしく
巣穴(ファロスの光)の元に餌(亜人)を運んで下さい
辿り着くのを楽しみにしておりますよ
亜人剣闘士を椿に任せると、プターハ・カデューシアス(祝福龍・g03560)は迎えの蟲将たちを見やった。
案内される側の亜人の確保は出来そうだ。あとは、ファロスの光の在処へと亜人を案内するトループス級を少数残した上で、アヴァタール級を撃破すれば良い。
「皆は諸葛瞻をお願いします。蜀軍剣蟻兵は私が引き受けましょう」
トループス級を倒しきってはいけない。だが、わざと残したと疑われるのは避けたい。
不自然でなく敵を残すため、プターハは敢えて一人で蜀軍剣蟻兵を相手取る。
「プターハ、大丈夫ですか?」
「これしき、一人で十分すぎます」
プターハはソレイユに答えるというよりは、蜀軍剣蟻兵に聞こえるように言い放った。
お願いしますと言い置いて、ソレイユは諸葛瞻へと向かう。シャムスからは、
「プターハ、そちらは任せましたよ。私達は諸葛瞻を」
とのパラドクス通信が入った。
諸葛瞻には、百も含めて心強い仲間3人が向かっている。彼らに任せれば、早々に討ち取ってくれるはずだ。
「邪魔だてはさせません」
諸葛瞻との戦いに蜀軍剣蟻兵を向かわせまいと、プターハは手にした棒を振るった。カチリと仕掛けが作用して、棒から鞭が伸びる。
それを大きく振り回せば桜吹雪が巻き起こり、蜀軍剣蟻兵と諸葛瞻との間の視界を遮り、通信を阻害する。
吹き付ける桜吹雪は幽玄の美しさ。けれどその一片一片が電磁波を帯び、刃となって蜀軍剣蟻兵へと切りつける。
プターハを倒さねば思うように動けないと察した蜀軍剣蟻兵は、呼吸を整えると剣を大きく振りかぶった。
四方からプターハめがけて打ち下ろされる、蜀漢義侠剣。
だがその間に桜花は蜀軍剣蟻兵の命を削りきり、栄光ある戦いによるグロリアスが受けた傷を癒した。
どこまで戦い続け、蜀軍剣蟻兵が諸葛瞻へと向かうのを妨げられるか。
仲間の戦いを不利へと傾けないために、出来る限りの時間稼ぎを。
「どちらを向いているのです。貴方方の相手は、私ですよ」
桜吹雪を従えたプターハは、向こうには行かせないとばかりに、蜀軍剣蟻兵へと両手を広げた。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【通信障害】がLV2になった!
効果2【グロリアス】がLV2になった!
一・百
【賽】
さて…折角迎えに来たようだが
残念だったな
案内に不要な敵は削ってしまおう…
トループス側と同時に仕掛け分断を狙う
虫なら寒さは弱いと思うが、蟲将はどうなんだろうな?
生物であれば、ひとたまりもないか…
どこまで耐えれるだろうか?
猛暑の海辺に来て、命を凍らせるほどの寒さを味わうとは思わないだろう…
耳飾りよりジンのキューコンを呼び出し
抜いた紅玉姫に纏わせ零命之光を発動
敵に向かって円を描くよう空を斬り
季節外れの雪を降らす
音もなく静かに…気が付いたときには命の灯火は凍りつき果てる…
相手の動きを見計らい踏み込み斬り付け、体温を奪っていく
まずは、足…次は手…胴…そして最後に奪うのは命…
永遠に目覚めることのない絶対零度へ
何だか心配されてるオーラを感じるが斬るためには仕方ないし…
惑わすような反撃の隙を与えるつもりはない
シャムスへの矢は斬り落とし、ソレイユの言葉に合わせれるよう背後を取りに行こう
ファロスの光が無くなれば亜人は生まれなくなる…
この地の人々を亜人や蟲にしない為にも
早く流れ着いた場所を探さないとな…
ソレイユ・クラーヴィア
連携アドリブ歓迎
【賽】
もう、お迎えが来たようですね
簡単に送迎させませんよ
仲間と連携し、配下と分断して撃破してしまいましょう
宙に展開した鍵盤で「福音」を演奏
ダメージアップの加護を得た聖なる光を剣と束ね
燦燦と差し込む光の如く射出し貫きます
仲間と攻撃タイミングを揃え、一気に攻め
念のためプターハの方も確認し、配下蟲将の間引きが完了している様子なら
シャムスと百にも伝達し、心置きなく一斉攻撃です
反撃には魔力障壁を展開して凌ぎます
仲間へのw技はディフェンス
錯覚や偽装がお得意なようですが、目に見えるものだけが真実とは限らないことを、私の耳はよく識っているのですよ
良いのですか?
貴方の背後を、仲間が狙っていますけど
なんてくすりと笑い
その隙を仲間は決して逃さないでしょう
ファロスの光の下で、どんな地獄絵図が繰り広げられているかを思えば
一刻も早く拠点を炙り出し、女性達の保護に向かいたい所です
侵略者の前に人権など無いのは承知していますが
やはり亜人のやり方は度を越えています
それに加担する蟲将も、許すことはできません
シャムス・ライラ
【賽】
アヴァタール級とトループス級
片方ずつと倒すと行かないのが厳しい所ですが
可能な限り分断して交戦しましょう
パラドクス通信で情報共有しつつ連携を
プターハ、そちらは任せましたよ
私達は諸葛瞻を
仲間で囲い込むような位置取り
トループス級とは連携させないように戦う場所を区切る
《地形を利用》して
敵が崖を背にするように追い込めれば幸い
諸葛というなら軍師の一族か
ならば策をめぐらすよりも早く先手必勝
矢の雨も多少のダメージは覚悟の上
身体強化でフォローしつつ
素早い動きで接敵
【聖鎧・赤】で身体と武器を強化
懐に切り込んで強烈な一撃を叩きこみます
百、ソレイユと息を合わせて
それぞれ死角を補い合うように
POW技はディフェンスを
(二人とも線は細いのに特攻型だからと心配するおかん心)
こちらを倒し、配下を残すのが大前提
きっとプターハが上手くやってくれることでしょう
ファロスの光まで案内してもらわねばなりませんからね
とはいえ悟られぬよう
あくまで首魁に気を取られて
配下は討ちもらした風に振舞っておきましょうか
アドリブ等歓迎
「さて……折角迎えに来たようだが残念だったな」
一・百(気まぐれな狐・g04201)は、蜀軍剣蟻兵のあとからやってくる諸葛瞻の前に立ちはだかった。
諸葛瞻を倒せば、蜀軍剣蟻兵は亜人剣闘士を連れて撤退する。諸葛瞻には早々にご退場願いたいところだ。
「アヴァタール級とトループス級、片方ずつ倒すと行かないのが厳しい所ですが……」
シャムス・ライラ(極夜・g04075)は戦場を見渡した。プターハが蜀軍剣蟻兵に対応してくれている。可能な限り敵を分断するように交戦し、蜀軍剣蟻兵から諸葛瞻への援護を妨げたい。
亜人剣闘士との戦いから外れアヴァタール戦へと合流した、ソレイユ・クラーヴィア(幻想ピアノ協奏曲第XX番・g06482)を加えた3人で、できるだけ諸葛瞻を囲い込むように位置取りをする。
「諸葛というなら軍師の一族か。ならば策をめぐらすよりも早く先手必勝」
策を練る時間を与えたら、蜀軍剣蟻兵と連携されてしまう恐れがあるとみて、シャムスは速攻で仕掛けた。
『英霊の御霊の宿りしままに』
空を仰ぐシャムスの身体に、古の英霊の御霊が下りる。熱となって広がる力はシャムスの全身のみならず、武器防具へも注ぎこまれ。
ぐっと地面を蹴れば、強化されたシャムスの身体は易々と諸葛瞻へと肉薄する。
対して諸葛瞻は自身の周りに魔法の矢を浮かべ、シャムスへと射出した。連弩を並べたように打ち出された矢を、あるものは回避し、あるものは強化された防具によって受け、シャムスは諸葛瞻の懐へと飛び込んだ。
鋭くふるうシャムシールで諸葛瞻を切り裂いたシャムスが飛び離れれば、つけた傷から体液がしぶく。
「アヴァタール級自らお迎えとはご苦労様。ですが簡単に送迎などさせませんよ」
ソレイユは宙にピアノの鍵盤を展開すると、【幻想ロンド「福音」(ラ・カンパネッラ)】を弾き始めた。
戦場に流れるピアノの音色が、仲間の耳には心地よさを、諸葛瞻には警戒をもたらす。
軽やかに鍵盤を行き来する指が、幸いあれと福音の鐘を鳴らす。
清らかな音色は聖なる光となり、聖なる光は剣と束ねられ……燦燦と差し込む光のように諸葛瞻へと降った。
「ほう。しかし空から降るのは剣ばかりではない」
諸葛瞻が空へ手を差し伸べれば、現れた槍が返礼とばかりにソレイユへと降る。だがそれは、当たるより先にかき消えた。
「身を縮こまらせるほど槍は怖いか」
もう一度、と諸葛瞻は煽るように大げさに、手を空へ。さきほどと同じように現れた槍が同じように降り……だが今度は消えることなくソレイユを脳天から差し貫く。
……と見えた次の瞬間、展開された魔力障壁が槍の勢いを減じ、槍は身をかわしたソレイユをかすめ、地面へと突き刺さった。
「錯覚や偽装がお得意なようですね。ですが、目に見えるものだけが真実とは限らないことを、私の耳はよく識っているのですよ」
音楽家の耳をなめないでくださいと、ソレイユは涼しい顔で笑った。
それを受けた諸葛瞻がどんな表情なのかは、今一つ分かりにくい。
「虫だもんな……」
呟いて、百はふと考える。
「虫なら寒さは弱いと思うが、蟲将はどうなんだろうな? いやそもそも生物であれば、ひとたまりもないか……」
どこまで耐えられるかはしらないが、と百は蒼石の耳飾りからジンのキューコンを呼び出す。解放されたのを喜ぶように周囲をひと巡り飛んだキューコンは、百の抜いた紅玉姫へと纏いついた。
紅玉姫を手に諸葛瞻へと寄る足取りはひたひたと。
円を描くように斬った空からは、季節外れの雪が降る。音もなく静かに……命の灯火が凍りつき果てるまでしんしんと。
踏み込み切りつければ、その部分を凍らせて凍傷を起こさせる。
【零命之光】は生命活動を停止へといざなうパラドクスだ。
諸葛瞻とて、猛暑の海辺に来て、命を凍らせるほどの寒さを味わうとは思わなかっただろう。
けれどさしたる動揺を外に見せることなく、諸葛瞻は手のひらを上向けた。
「雪の日には暖が欲しかろう。ほうれ、黒焦げになるが良い」
手の上に現れた火球を、諸葛瞻は百へと放ったが、それはぶつかる寸前に消失する。
「おや、別の者のほうが驚いておるわ」
諸葛瞻の目がシャムスに向けられ、百はああやっぱり心配されている、とさっきから感じていたシャムスから発せられているオーラを思った。
「なあに、これはただの戯れ事よ」
遊びのようにまた投げた火球は、今度は本物。だが、
「惑わすような反撃にはのらない」
百は油断することなく紅玉姫を構え、火球へと突き出した。
予想はしていたけれど、とシャムスは諸葛瞻が百に放った矢に割り込み、叩き落としながら思う。
(「二人とも線は細いのに特攻型だから……」)
百もソレイユもどんどん前に出るので、シャムスは気が気でない。けれど口に出してそう言えば、シャムスこそと言われてしまうのだろうけれど。
戦い続け、こちらにも疲れは見えている。だが諸葛瞻もまたシャムシールに切り裂かれ、光の剣に貫かれ、百に斬りつけられた箇所が凍り付き……と満身創痍の状態だ。
「プターハの方は問題ないようです」
パラドクス通信をしていたソレイユが告げた。蟲将の耳を憚って内容は言わないが、蜀軍剣蟻兵の間引きが完了したのだろう。
あとは諸葛瞻を片付けるだけ。
ソレイユの演奏はクライマックスの激しさで。
負けじと反撃してくる諸葛瞻に、良いのですか? とソレイユはくすりと笑う。
「貴方の背後を、仲間が狙っていますけど」
反射的に背後を振り返ろうとした諸葛瞻の脇腹を、ざくりとシャムスが断つ。
声にならない息を吐きながら、勢いで振り返り切った諸葛瞻の前には、紅玉姫を構えた百。
足、手、胴……体温を奪い続けてきた百の刃が最後に狙うのは、諸葛瞻の命。
深々と斬りこまれた紅玉姫は、諸葛瞻を永遠に目覚めることの無い絶対零度へと導いた。
諸葛瞻が倒れると、蜀軍剣蟻兵は慌てふためきながら、亜人剣闘士を連れて戦いの場から逃げ出した。
「なんとか諸葛瞻だけは倒せたけれど……」
悔しげに蜀軍剣蟻兵を見送るシャムスに、
「配下は倒しきれず……申し訳ありません」
逃げていく敵に聞こえるように、プターハが詫びを言う。
そんな声も届かぬほど敵が離れたのを見計らって、プターハはさてと切りかえて。
「首魁戦が終わったのですから道案内をお願いします。蟻なら蟻らしく、巣穴(ファロスの光)の元に餌(亜人)を運んで下さい」
辿り着くのを楽しみにしておりますよと、口元だけで笑った。
「あの先にファロスの光があるのですね……」
ソレイユの目は、蜀軍剣蟻兵と亜人剣闘士の行く先に向けられている。ファロスの光の下でどんな地獄絵図が繰り広げられているかを思えば、一刻も早く拠点を炙り出し、女性たちの保護に向かいたい。
「侵略者の前に人権など無いのは承知していますが、やはり亜人のやり方は度を越えています」
それに蟲将が加担するのならば、許すことなどできようはずもない。
「ファロスの光が無くなれば亜人は生まれなくなる……早く流れ着いた場所を探さないとな」
この地の人々を亜人や蟲にしない為にも、と百は去ってゆく敵に視線を据えた。
通常であれば、撤退方向から敵の拠点を探すことは不可能だが、今回の作戦は攻略旅団の提案だ。一度の追跡ですぐに判明とはいかないが、データを持ち寄り新宿島で検証すれば、敵拠点の方角などを割り出すことも可能となるだろう。
敵に気付かれぬよう細心の注意を払いながら、ディアボロスたちは蜀軍剣蟻兵のあとを、できるところまで追跡してゆくのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【飛翔】LV1が発生!
【アイテムポケット】LV2が発生!
効果2【グロリアス】がLV3になった!
【ダメージアップ】がLV4になった!
【ロストエナジー】LV1が発生!