リプレイ
伊佐沼・チカ
「でやーどっこい」は、おのこは殺しておなごは攫っちまう、野伏せり連中って聞いてます
もしかしたら、ちっとは逃がさなきゃなんねぇのかもしれねぇけど……
出来ることなら、チカはみぃんな懲らしめておきてぇのです
……どうするにせよ、まずは見つけるところから、ですね!
お仲間さんと違ぇ場所を探して、【パラドクス通信】で、お互いが調べたことを連絡しあいます
踏み荒らされた草花とか、気紛れにぶっ壊したような小岩や建物なんかがあれば、近くに敵もいる気がするのです
流石に、人が一杯いる村なんかはねぇと思いますが、廃村とかちっせぇ漁師小屋とかはあるかもです……?
気になることは見逃さねぇようにして、悪ぃ奴らの痕を追います
敵を見つけたら【パラドクス通信】で皆に状況を伝えるのです
あんまり待っても、唐の蟲さん達が近づいてきちまいます
待ち伏せしやすい所に行くのを待つ、ってことはせず、見つけた時の状況に合わせて、すぐ動くつもりです
エイレーネ・エピケフィシア
王を討ち、将を悉く誅しても、雑兵どもは異郷へと流れ着く……
今まで攻略を完了したディヴィジョンを見て察してはいたことですが、それでも胸がざわつきますね
かくなる上は、最後の一体までも滅ぼし尽くすのみです!
案内人様が予知した状況を見る限り、亜人どもに自身の姿や痕跡を隠すという発想はないでしょう
海岸付近に残された足跡を探し、その向かう先へと進みます
最終人類史から持ち込んだ双眼鏡を用いて、離れた所からも敵の姿を捉えられるように
敵集団を発見したなら【パラドクス通信】を借りて連絡し、救援機動力で仲間に合流して貰いましょう
背後からの急襲するなり、草むらに隠れながら接近するなり、敵と接触する地点に合わせて攻め方を調整
仲間と意見をすり合わせ、仕掛けるタイミングを揃え、奇襲の利を最大限に出来るようにしましょう
道案内をさせるというのなら、元から行くべき場所を知っている蟲将だけで十分
何も知らぬ亜人どもはここで全て消し去ってしまってよいと考えますが、如何でしょうか?
奪還戦が終わりを告げれば、奪い返した大地に蔓延っていたクロノヴェーダは排斥される。
そして、排斥されたクロノヴェーダはどこへゆくのか。
これまで幾度化の奪還戦を経て、ディアボロスたちは知っただろう。
ディヴィジョンを失ったクロノヴェーダは漂流し、他のディヴィジョンへと漂着を果たす。
それは終わりを示すものではなかった。
漂着したクロノヴェーダたちは種族さえことなれど、トループス級は上位たる存在に逆らえない。
つまり、トループス級はそのまま漂着したディヴィジョンの戦力に組み込まれる。
「王を討ち、将を悉く誅しても、雑兵共は異郷へと流れ着く……」
エイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)は、蹂躙戦記イスカンダル奪還を果たしても亜人の脅威は拭えていないことを察していた。
元凶、大元、そうした存在を打倒できても、末端まで手が及ばない現実。
正しくその現実が今、エイレーネに突きつけられているようであった。
ざわつく胸。
去来するのは、やはり怒りと憎しみであっただろうか。
「かくなる上は、最後の一体までも滅ぼし尽くすのみです!」
その言葉に同行していた伊佐沼・チカ(土興しの鎚・g08514)は同意するように頷く。
「でやーどっこいは、おのこは殺しておなごは攫っちまう、野伏連中って聞いてます」
「ええ、正しくそう形容するのが正しく、また歯痒いものです。作戦としては理解しているのですが……」
「ちっとは逃さなきゃなんねぇのかもしれねぇってことですよね……できることなら、チカはみぃんな懲らしめておきてぇのです」
「ええ、それは私も同じく」
チカとエイレーネは同じ意見を持つようだった。
漂着した亜人を拠点にいざなう役を蟲将が担うというのならば、亜人を全て倒して、指揮官であるアヴァタール級のみを打ち倒しても残された蟲将トループス級は拠点に戻るのではないか、と彼女たちは思っているようだった。
とは言え、である。
現状、まずは漂着した亜人たちの早期発見を成さねばならない。
それも蟲将たちよりも一刻も早く、である。
そもそも蟲将たちが駆けつけるのが早ければ、亜人を悉く打倒するという目算も成り立たぬであろう。
「まずは、でやーどっこいを見つけねーとですね。見つけたら残留効果のパラドクス通信で連絡取り合いましょう」
「承知いたしました」
二人は僅かにやり取りをして亜人たちの姿を探す。
エイレーネは最終人類史より持ち込んだ双眼鏡でもって周囲を見回す。
「亜人どもは粗野なる者が多い。ましてや、戦いに参加できなかったほどの生後間もない個体ならば……自身の姿を隠す、痕跡を抹消するという知恵、発想じたいありますまい」
彼女は海岸付近を探索する。
すると乱雑な足跡が轍になっている。
「やはり、亜人は亜人。自分たちが大群であるということすら認識できませんか」
エイレーネは、生後まもない亜人たちが持つ強みはやはり数のみであるという認識を強めながら、パラドクス通信でチカに己が得た情報を伝える。
「早速見つけなさいましたか。こっちも踏み荒らされた草花があります。流石に人がいっぱいいる村なんかはねぇですが……あっ!」
「どうなさいました」
エイレーネの言葉にチカは息を呑む。
それはディヴィジョン境界に現れる霧であった。
つまり、その霧の近くに亜人たちがいる、ということである。
そして、チカは見ただろう。
亜人たちの大群を。彼等はやかましく、ぎゃあぎゃあと騒ぎ立てている。
まるで今の自分たちの状況を理解せず、またその無理解から共にある者たちと諍いを起こしているのだろう。
「やつらです。あんまり時間をかけても唐の蟲さんたちが近づいてきちまいますよね?」
駆けつけたエイレーネにチカは亜人の大群を示す。
今ならば、即座に攻撃を仕掛けることもできるだろう。
奇襲のタイミングというのならば、まさに今であった。チカの言う通り、様子見に徹すれば、それだけ蟲将が駆けつけてきてしまう。
ディヴィジョン境界の霧は彼等にも補足されているかもしれない。
「待ち伏せしやすい所に移動するのを待つってこともできますけど……でやーどっこいの連中、喧嘩してるですね」
「……状況が動くのを待てば蟲将がやってきますね」
チカとエイレーネは互いの顔を見合わせる。
状況はどうあれ、亜人たちを全て叩くかはディアボロスたちの判断次第となるだろう。
そんな彼女たちの視線の先で、亜人たちは身勝手極まる騒々しさでもって、互いを罵り合うのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【パラドクス通信】LV1が発生!
【通信障害】LV1が発生!
効果2【能力値アップ】LV1が発生!
【凌駕率アップ】LV1が発生!
エイレーネ・エピケフィシア
ええ。今後どうなろうと、今手を止める理由はないですね
亜人の蹂躙が「善神」と「悪神」による偽神同士の争いに組み込まれれば、人々を襲う惨禍はより大きなものとなるでしょう
災厄の種は先んじて除くに限ります!
仲間と同時に攻めかかり、敵に反応する余地を与えずに多くを討ちましょう
言い争う亜人どもに気付かれる前に、少し離れた所から≪神護の長槍≫を投擲し『降り注ぐ影の槍』を発動
本物の槍の周囲に複数の幻影の槍を作り出して射出し、一投の下に複数の敵を刺し貫きます
【命中アップ】の加護を受けて、過たず頭や胸といった急所を穿ちましょう
初撃に関しては動き回っていない相手を狙うので、精度も高くなるはずです
敵が反撃に動き出したら≪神護の輝盾≫を構えて応戦
剣を受け止め、首輪を握る手も横殴りに盾で押しやって、斬撃と捕縛から身を護りましょう
取り囲まれそうな状況では【エアライド】の二段跳躍で敵群の頭上を越え、立ち回り易い空間を確保します
新兵達よ、顔も知らぬ君主に拝謁する機会をあなた達に与えましょう
奈落の底で死せる王に見えなさい!
伊佐沼・チカ
「でやーどっこい」をどんぐれぇ見逃すか、蟲さんだけ逃がすんじゃダメなのか……
うーっ。チカ、難しいこと考えるの、得意じゃねぇのです
ただ、みんな生きて帰してやる必要は、絶対にありません
……言い争ってる内に、出来るだけは倒しちまいましょう!
先手必勝!野伏せり連中が騒いでる後ろから、『神懸・地衝暴鎚』を仕掛けるのです!
≪天魔鎚『山崩』≫の鎚頭、その片側からぐわっと火を噴いて勢いをつけ、もう片側を思いっきり地に叩きつけます
野のかみさまに念じれば、あまりの力に割れた大地が、大口開いて敵さんを呑み込んでいくのです
反撃で近づいてくる敵さんは、鎚を大きくブン回して追い払います
首輪をかけられねぇように気を付けつつ、剣は得物の重さの差で砕いたり、吹き飛ばしてやるのです
凌いだら、またチカから攻めます。何が起きたか分かって、陣を整えられる前に、どんどん数を減らすのです!
殿さまがいなくなったお侍さんに、行き場が無ぇのは、気の毒です
でも、お百姓たちに悪さする気なら……落ち武者狩りに遭ったって、悪く思わねぇでくだせぇ!
風祭・天
おろ、もう会敵すればいいだけじゃーん☆ エイレーネちゃんもチカちゃんも偵察、あざまる水産☆ 助っ人に来たぜぃ☆
蹂躙なんて絶許なムカ着火案件、させるわけにはいかないよね!!
攻撃のタイミングは皆と同時だぜぃ☆ 半分奇襲っぽいイメージになるから、気付かれないように少し離れて身を潜めた場所からの玖式疆域。初手の損耗を大きくする為に、狙う場所とかは【パラドクス通信】で連絡を取ってバラバラの場所にするのがよきよきかにゃー☆
初手の攻撃が終わったらレッツ殲滅大作戦にゴー☆
天さんは玖式疆域の使い方的に落とし穴大作戦感☆ 美少女参上―…って見得を切らなくても襲って来るよねー。ぴえん。ってのは兎も角、姿を晒して引き付けながら疆域に落として行くみたいなパーティンだね☆ 後、敵も多いし【ドレイン】も忘れずに☆
ちな、防禦は刀と驀直去を併用しつつ弾く感だぜぃ☆
ゴブリンはー…うん。どこの世界観でもゴブリンだにゃー☆
とりあ、相手が悪かったと思って往生せいやー☆
ディアボロスたちが見つけた漂着した亜人トループス級たちは、諍いを起こしているようだった。
彼等は身勝手極まる自己中心的な性質のままに、この状況を受け入れがたく思っているのだろう。そして、誰もが説明できないがゆえに蹂躙できぬフラストレーションによって互いを罵り合っている。
そのぎゃあぎゃあと騒々しい声に紛れるようにして、風祭・天(逢佛殺佛・g08672)はエイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)と伊佐沼・チカ(土興しの鎚・g08514)の元へとやってきていた。
「おろ、敵さん喧嘩中?」
「でーやどっこいの連中、もだもだしているですね」
「ふんふん、状況おけおけ。エイレーネちゃんもチカちゃんも偵察、ざまる水産☆ こっからは助っ人としてがんばるぜぃ☆ それに蹂躙なんて絶許なムカ着火案件、させるわけにはいかないよね!!」
「ええ、今後どうなろうと、今手を止める理由はないですね」
エイレーネは蛇亀宇宙リグ・ヴェーダの構図を理解する。
クロノヴェーダ、アーディティヤは善神と悪神に分かれて争いを演ずることで『信仰』を得ている。
これに亜人、蟲将たちが組み込まれればどうなるかなど言うまでもない。
惨禍。
それが渦巻くようにして災厄の種を撒き散らす。
いつだって、それに巻き込まれて泣くのは弱きものたち……即ち一般人たちだ。
「なればこそ、人々を襲う惨禍はより大きなものになる前に、災厄の種は先んじて除くに限ります!」
「そうです、みんな生きて帰してやる必要は、絶対にありません!」
チカはエイレーネの言葉に頷く。
天もまた同様であるようだった。
「では、参りましょう」
「先手必勝! 野伏せり連中が言い争っているうちに、できるだけは倒しちまいましょう!」
「おけおけ! んじゃ、とりまレッツ殲滅作戦にゴー☆」
三人は言い争っているトループス級亜人『奴隷狩り』たちへと躍りかかるようにして飛び出す。
その瞳に輝くはパラドクスの輝き。
亜人たちは言い争って彼女たちの接近にまるで気がついていなかった。
自分たちが大群であるということ、加えて生後間もない経験の少ない亜人であるがゆえに、そのような警戒を怠っていた、とも言えるだろう。
「おまえらがどうしてここにいるのかわかってないからだ!」
「ここがどこかわかってないことになんのいみがある! とにもかくにも人間のオンナだ! どこかにいるはずだろ!」
そんなふうに彼等は互いに互いを罵り、責任を押し付け合っている。
そこに飛び込んだのは、チカの手にした鎚の一撃であった。
噴射光はパラドクスの輝きであり、また同時に彼女の膂力の発露でもあった。
振るい上げた鎚の一撃は、神懸・地衝暴鎚(カミガカリ・ジショウボウツイ)。
『奴隷狩りゴブリン』の頭部を捉えた衝撃が、その頭蓋を割り、さらに大地に叩きつけられる。砕ける大地と共に血飛沫が噴出する。
まるでトマトを潰すように容易くチカは『奴隷狩りゴブリン』の頭部を叩き潰していたのだ。
そして、亀裂走る大地。
崩れた大地によって『奴隷狩りゴブリン』たちは何が起こったのか理解できずに戸惑う。
「な、なんだぁ!? 何が起こって……!」
彼等は見ただろう。
激震走る大地が瞬間、暗転するのを。
それが彼等の最期に見た光景であった。
「おっと、重々 無尽ノ処 動静悉ク圓通ってね。玖式疆域離節「勢至」(クシキキョウイキリセツ「セイシ」)……美少女参上――……って見得をきる必要もないか☆」
天のパラドクスによって地面を失った『奴隷狩りゴブリン』たちが無に落ちていく。
それは一瞬であったし、また同時に天という見目麗しいディアボロスの女性の姿を『奴隷狩りゴブリン』たちの目に晒すことになった。
それだけではない。
チカも彼等にとっては極上の女性に写ったことだろう。
長らく訓練訓練。そして、漸く蹂躙できると思えば、見知らぬ土地に漂着していたのだ。
理性など元よりない。
あるのは本能のみ。
そして、彼女たちの姿は亜人の本能に火をつける。
「オンナだ! オンナぁ!!」
「俺だ、俺のモンだ!!」
ディアボロスによる強襲という状況にあってなお、『奴隷狩りゴブリン』たちは、己たちの身が置かれている状況を理解していなかった。
目の前に女性ディアボロスがいれば、抑えが聞かない。
その突進は短絡的であったし、単調に過ぎた。
故に、エイレーネたちのような歴戦のディアボロスを前にしては、あまりにも愚策であった。
彼等にとって勝るのは数のみ。
故にエイレネーネは、己が瞳をパラドクスに輝かせる。
「聖なる槍よ! 悪しき者どもを一人たりとも逃すことなかれ!」
彼女の槍の穂先が迫る『奴隷狩りゴブリン』たちへと突きつけられる。
瞬間、生み出されたのは影の槍。
「新兵達よ、顔も知らぬ君主に拝謁する機会をあなた達に与えましょう」
降り注ぐ影の槍(ドーリ・スキオン)が『奴隷狩りゴブリン』たちを貫く。
血潮が溢れ、しかし、それでも彼等はエイレーネへと手を伸ばす。
「オンナ……俺の、オンナ
……!!」
「奈落の底で死せる王に見えなさい! それのみがあなた達に許された唯一!」
槍の一撃が喉に突き立てられ、絶命した『奴隷狩りゴブリン』が力なく腕を大地に落とす。
更に周囲ではチカの振るう鎚が大地を振動させ、その度に『奴隷狩りゴブリン』を叩き潰していくのだ。
「殿様がいなくなったお侍さんに、行き場がねぇのは、気の毒です。でも、お百姓たちに悪さする気なら……落ち武者狩りに遭ったたって、悪く思わねぇでくだせぇ!」
「こいつらゴブリンだからねー……うん、あんまりこっちの理屈通じないのかも☆ どこの世界観でもゴブリンはゴブリンだにゃー☆ とりま」
天の瞳がパラドクスにきらめき、さらなる無の領域に『奴隷狩りゴブリン』たちを落としていく。
「相手が悪かったと思って往生せいやー☆」
彼女たちの戦いぶりは苛烈極まるものであった。
亜人を残してはおけぬという意志。
それが大群である漂着した亜人たちをひとり残らず撃滅してのけたのだ。
そして、その戦いの騒ぎを聞きつけたか、それともディヴィジョン境界の霧を補足してやってきたのか、無数の足音が彼女たちの背後から聞こえる。
「こ、これは……!」
動揺する声。
それは、アヴァタール級蟲将『劉封』に率いられたトループス級蟲将『蜀軍剣蟻兵』たちの声であった。
「一歩遅かったか……いや、恐るべきはディアボロスの脅威。このままでは何の手柄なく戻らねばならぬ……かくなる上は」
『劉封』は歯噛みする。
亜人の回収を命ぜられたはいいものの、ディアボロスによってこれが既に撃滅されているなどと思いもしなかったのだ。
それ故に『劉封』は亜人の回収の代わりにディアボロスを打ち倒したという戦果を得るために決断を下す。
「ここでディアボロスの首級を得る! 奴らを逃すな!」
その言葉と共にトループス級『蜀軍剣蟻兵』たちは、一斉に己が剣を構え亜人を撃滅したディアボロスたちへと襲いかかるのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
効果1【エアライド】LV1が発生!
【動物の友】LV1が発生!
【温熱適応】LV1が発生!
効果2【命中アップ】LV1が発生!
【ダメージアップ】LV1が発生!
【ドレイン】LV1が発生!
伊佐沼・チカ
方針:護衛を一人で引き付け、その隙にアヴァタール級を他の参加者に撃破して貰う
(追撃でファロスの光の位置を把握するために、護衛の全滅はしたくない)
天竺に流れ着いた、唐の国の蟲さんたちの、お出ましですね!
お目当ての「でやーどっこい」は、みぃんな懲らしめてやりました
おめぇらも、タダじゃ済まさねぇぞ、なのです!
肩に担いだ≪天魔大筒『稲妻』≫から、『爆裂電磁砲』をブッ放します!
稲妻を丸く固めたみてぇな「ぷらずま」の弾が、敵さんに当たった途端、どっかーんと爆ぜるのです
そのまま倒せれば一番ですが、吹き飛んで、道を開けてくれるだけでもいいのです
チカの役目は、根こそぎにしねぇ程度に下っ端の相手して、お仲間が敵さんの大将首、獲りやすくすることですから
敵さんの剣は、大筒を金棒みてぇに振り回して弾いたり、≪天魔障壁『羽衣』≫で勢いを弱めて耐えます
おめぇらが斬ったって「大岩」は、チカよりやわらけぇみてぇだなぁ!
ほんとに岩を砕くにはどうするか、教えてやるのです!
みんなぁ、後は任せたぞぉ!なのです!
亜人の回収に現れた蟲将たちの姿を認めて一つの影が弾丸のように飛び出していた。
それは、伊佐沼・チカ(土興しの鎚・g08514)であった。
まるでそれは雷鳴のように轟く踏み込みであったし、その音にトループス級『蜀軍剣蟻兵』たちは反応していた。
彼等は護衛。
アヴァタール級である蟲将『劉封』を護る兵である。
故に彼等は迫るチカに壁として前面に踏み出す。
「愚か者が! 真正面から迫るとは!」
「単身、足並みも揃えられぬ復讐者、我らが剣技の前に地に伏すがいい!」
彼等のパラドクスが輝く。
独自の呼吸法。
それによって繰り出される剣技は、巨岩をも切り裂くという。
その鋭き刃がチカに迫る。
身を裂く一撃。
己が障壁で斬撃の勢いを弱めても迫る斬撃を完全に防ぐことはできなかった。
「どうだ、この大岩さえ切り裂く斬撃は!!」
「……おめぇらが斬ったて『大岩』は、チカよりやわらかけぇみてぇだなぁ! ほんとに岩を砕くにはどうするか、教えてやるのです!」
チカの瞳がパラドクスに輝く。
己の身から流れ落ちる血潮が大地に吸い込まれる前に蒸発する。
それは彼女の手にした天魔大筒『稲妻』――爆裂電磁砲の一撃によって解き放たれた雷のエネルギーが落ちる血潮さえ蒸発させるほどの熱量を解き放ったからだ。
「ぐ、おおおおっ!?」
「おめぇらのお目当ての、でーやどっこいは、みぃんな懲らしめてやりました」
「我らの到着が遅れたばかりに……!」
「もっちろん、おめぇらもタダじゃ済まさねぇぞ、なのです!」
チカの放つ雷の砲撃が『蜀軍剣蟻兵』を吹き飛ばす。
彼女の動きは大袈裟な動きが多かった。
それ故にトループス級である『蜀軍剣蟻兵』たちは与し易い、と思っただろう。
あの雷の砲撃も直線的な動きしかしていない。
「この程度左右に別れれば! 挟撃しろと言っているようなものであろうが!」
その動きを見やり、チカは笑む。
そう、チカの目的は敵を根こそぎ打倒することではない。
己の仲間たちが蟲将アヴァタール級を打ち倒すための道筋をつけること。そして、己に目を引きつけたのならば彼女の目的の大半は終わっていた。
トループス級を全て倒す必要はない。
故にチカは己が大鎚を振り回し、叫ぶ。
「みんなぁ、後は任せたぞぉ! なのです!」
その叫びに応えるようにして走る光があった。
パラドクスの残光。
チカがこじ開けたアヴァタール級を護衛するトループス級の壁を一気に走り抜けるのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵
効果1【通信障害】がLV2になった!
効果2【反撃アップ】LV1が発生!
エイレーネ・エピケフィシア
何の手柄もなく戻ることを恐れるのなら、戻らねばよいのです
罪深き死者が集う世界に赴けば、亜人もすぐに見つけられることでしょう
戦乱に巣食う蟲よ!伏して死の裁きを受け容れなさい!
チカ様が護衛を引き受けて下さっている内に隊長に仕掛けましょう
そこまで有効ではないかもしれませんが、敵の連携を妨害するため【通信障害】を発動
あの楽器を予め決めた音色を利用して号令を行う道具として使ってくるなら、それは邪魔出来るかもしれません
≪神護の長槍≫の穂先を地に擦りつけながら振り上げ、『吹き荒れる浄化の砂塵』を発動
勢いよく振るった槍が巻き起こす瞬間的な突風に砂塵を乗せ、敵に浴びせかけましょう
身を覆う鎧と甲殻の隙間を苛烈に吹き付ける砂で削り落とし、敵の身体の脆い部分を重点的に傷つけます
敵が突撃して来たら≪神護の輝盾≫を構えて防御
怯んだ所を押し倒されたり壁に叩きつけられ、音のバリアに潰される状況を防ぐため、突撃の勢いで吹き飛んだら【エアライド】による空中跳躍で態勢を整えます
攻撃を凌いだら、すぐに再びの攻勢に転じましょう
ロザーリヤ・ユスポヴァ
ロマノフと同様に、リグ・ヴェーダでも漂着亜人の回収部隊が動いていたか
ロマノフにジェネラル級亜人が流れ着かずに済んだのは、奪還戦を有利に運ぶ準備を整えた者達の尽力の賜物だ
敗残兵の利用を止めるためにぼくも手を貸そう
仲間が護衛を足止めしている隙に将を仕留めにかかろう
敵陣に空いた穴を押し通り、他の復讐者とタイミングを合わせ、敵を挟み込むようにして仕掛ける
一気に駆け抜けて敵将に肉薄し、≪魔性契約『絶息の手≫で変貌した右腕を首に突きつける
強大な力で頸部を握りつぶし、あわよくば頭を胴から切り離してやろう
そこまで上手く技が決まらなくても、敵を掴んで動きを止めている隙に仲間の技が突き刺さってくれればよい
虫は喉も肺も使わず、身体中に空いた穴で息をしているのだったな
……それでも頭をなくしては無事ではいられまい
敵が突撃してきたら、衝突する直前に≪星界の天幕≫を翻して身を躱す
身に纏う音を天幕の内側に吸い込み、突進の身体への直撃を防ぐことで、威力を軽減しよう
お前のつまらぬ演奏では、肉体を傷つけられても心には響かんな
風祭・天
作戦の方はがってん☆
チカちゃんが護衛を抑えてくれてる間に、他の面子で速攻でアヴァタール級をブッ倒すぜぃ☆ その後は、撤退する敵を追跡大作戦だねー☆
護衛が残った状態で敵将にぶつかるんだから、先ずは発見せんとだぜぃ☆ 基本的には護衛たちのど真ん中に居そうだけどねー。旗印とか掲げてくれてたらどちゃくそ見つけやすくてやりらふぃーなんだけどね☆
無事に敵将を見つけたら、一気呵成にゴーゴーっしょ☆
速攻案件だし、パラドクスは参式抜刀で速さ勝負だぜぃ。うぇい☆
敵将の突撃については、刀とかで受けない方がよさげ感がありありのあり。驀直去で弾いて逸らすイメージで防禦すんよー☆
ファロスの光ってどんなんだろうねー?
敵将を倒せないまでも追いつめる最中に、逃げ道とか探す素振りがあったらちゃんと観察しておこうっと☆ 護衛の撤退前に方角とかが分かるだけでもよきよきだし☆ しごでき天さんは見逃さんよー☆
アンネリーゼ・ゾンマーフェルト
こういう雑務にはアーディティヤを駆り出すまでもなく、蟲将が使われてる……と
新しく作られた三体のジェネラル級といい、趙雲の置き土産には暫く付き合わされそうね
同じように亜人が利用されたら困るわ。必ず阻止するわよ!
伊佐沼さんが護衛を一人で引き受けていられる間に素早く決着をつけましょう
接近戦を挑む仲間が攻撃を畳み掛けやすいように、切り開かれた敵陣の向こうに隊長が見えた瞬間、狙撃で口火を切る
後から合流する利を活かして、救援機動力で近くまで向かった後は草むらや物陰に身を隠しながら戦況を注視するわ
好機が来たらすぐさまトリガーを引き、パラドクス起動よ
目立たない待機位置から《荷電粒子ビームライフル》による狙撃で劉封を射抜き、予想外の一撃を!
演奏によって放たれた小さな刃は《Schlafplatz》を展開して防御
第二射以降は立ち上がって敵と距離を取りながら撃ち合い、仲間の攻撃後の隙を埋めるようなタイミングを狙って攻めていきましょう
トループス級は撤退……これで作戦成功ね
彼らには道案内で役立って貰いましょう
風祭・天(逢佛殺佛・g08672)は先んじてトループス級蟲将に戦いを挑んだディアボロスからの作戦を遂行するために機を伺っていた。
それは同時に駆けつけたディアボロスたちも同様であった。
蛇亀宇宙リグ・ヴェーダに漂着してきた亜人トループス級。
この回収を持って、アーディティヤが何を為すかなど言うまでもない。戦力の拡充である。
加えて、蟲将もまた勢力に取り込んでいる。
男性は戦乱にて蟲将に。女性は亜人によって新たなる亜人の繁殖の礎に。
さらに人々はアーディティヤの信仰のために善神と悪神に分かたれての戦いに駆り出される。
三つのクロノヴェーダの勢力を得るに至るアーディティヤの目論見をこれ以上許すわけにはいかないのだ。
故に先んじたディアボロスがトループス級の気を惹きつけ、道を切り開いた瞬間、天はパラドクスの輝きが己の横を駆け抜けていったのを見た。
それは、アンネリーゼ・ゾンマーフェルト(シュタールプロフェート・g06305)のパラドクスであった。
「亜人が利用されたら困るわ。必ず阻止するわよ!」
彼女の手にした荷電粒子ビームライフルはパラドクスの光を放つ。
「#荷電粒子砲 #狙撃形態 #射線に注意(ライニゲンダー・シュトラール)!」
アンネリーゼは先んじたディアボロスたちに合流を速やかに果たし、草むらの影に陣取ってトループス級を相手取る仲間のディアボロスの大立ち回りから、アヴァタール級『劉封』の姿が護衛するトループス級から晒されれるのを待っていたのだ。
その好機を彼女は逃さず、トリガーを引く。
放たれた一閃は、『劉封』の肩をかすめ、その熱量で持って彼をたじろがせる。
「ひぃっ! ば、バカ者共! 私をしっかり守らぬか! たった一人のディアボロスに簡単に惹きつけられよって! このままでは手柄どころではないぞ!」
彼の言葉と共に手にした胡琴より放たれるのは音の衝撃波であった。
斬撃のように鋭い衝撃波がアンネリーゼを切り裂かんと迫る。
だが、彼女はその斬撃をキャリーケースを盾のように打ち立て、身を隠してやり過ごす。
身を撃つは衝撃。
殺しきれなかったパラドクスの衝撃が彼女の体躯を撃つ。
「この程度……でも、いいのかしら? それこそ悪手、ではない?」
「なにを……!」
アンネリーゼの言葉の言葉に『劉封』が口角泡を飛ばすように叫ぶ。
そう、確かにアンネリーゼの一射は『劉封』を仕留めきれなかった。
けれど、この場には己だけではない。
彼女の瞳には糸のように細いけれど、確かな光の軌跡を見ていた。
残留効果の軌跡。
それを手繰り寄せるのは、天とエイレーネ・エピケフィシア(都市国家の守護者・g08936)であった。
「やっぱり護衛に自分を守らせるくらい臆病者な指揮官なら、自分の周りを囲わせるよね☆ っていうか、天さんらの数を把握できていないから、全周ぐるっと無駄に護衛を侍らせてるから、容易く護衛の壁を切り裂かれるんだぜぃ☆」
「何の手柄もなく戻ることを恐れるのなら、戻らねばよいのです」
エイレーネの瞳がパラドクスに輝く。
天と同様であった。
先んじたディアボロスが惹きつけたトループス級、その切り裂かれるようにして開かれた壁の向こうに確かに『劉封』の姿を捉えたのだ。
故に彼女たちは呼気一つの隙をこじ開けたアンネリーゼの狙撃の後に続くようにして駆け出す。
エイレーネの手にした槍の穂先が地面を斬りつけるように……いな、こすりつけるようしながら砂塵を生み出し、パラドクスによって吹き荒れる浄化の砂塵(アンモス・カタリズモー)へと昇華させる。
吹き荒れるような突風。
そして砂塵が『劉封』の鎧に包まれたた体躯を打ち据える。
だが、彼は胡琴の弦をかき鳴らす。
音に寄る結界。
触れたものを粉々に砕く音の結界を身にまとって、一気に踏み出す。
「狼藉者が! この『劉封』をなんと心得る!」
「存じ上げません。今、私の目の前にあるのは戦乱に巣食う一匹の蟲! なれば、伏して死の裁きを受け入れなさい!」
砂塵弾きながら『劉封』が迫る。
構えた盾と激突する音の結界。
身に伝わる衝撃がエイレーネの体躯を吹き飛ばさんとするも、彼女は踏みこらえていた。
大地に彼女の足の轍が刻まれる。
「何が死の裁きか! この程度で――……」
「おっと、よそ見厳禁だぜぃ☆」
それは地を這うような疾風であった。
天の斬撃は、深く深く沈み込んだ牙そのもの。
参式抜刀「娑伽羅」(サンシキバットウ「シャガラ」)――それは最速の斬撃。
彼女のパラドクスの一閃は、『劉封』の片腕を吹き飛ばしていた。
「んな、っ!?」
「うぇい☆ あからさまにわかりやすくスカーフなんかしちゃって、おしゃれさんのつもりだってんならおマヌケ☆ わかりやすかったぜぃ☆」
斬撃に歪む『劉封』の顔。
「だがっ、まだだ! まだこの程度で! この私がディアボロスに敗れるわけなど!!」
ぞわり、と怖気が『劉封』の背筋に走る。
それは殺気であった。
純粋な殺気。
それが己の背筋に走り、しかし『劉封』は振り向くことができなかった。
「もう、この世界の空気を吸うな。お前にくれてやるには勿体ない代物だ」
「――ッ!!?」
「虫は、喉も肺も使わず、体に開いた孔で息をしているのだったな。蟲将たるお前がそうであるという確証はないが」
それは、『劉封』背後から、その首に回された甲殻に覆われた悪魔の如き腕であった。
先んじたトループス級の足止め、そして他のディアボロスによるアヴァタール級への集中攻撃。
その間隙に滑り込み、『劉封』の首を締め上げるのは魔性契約『絶息の手』(デモニックパクト・ストラングル)。
そう、ロザーリヤ・ユスポヴァ(“蒐集卿”・g07355)のパラドクスだった。
彼女は『劉封』の首に回した腕に力を込める。
息を吸う。
吐き出す。
その瞬間に膨れ上がった己が筋肉が甲殻を押し出して『劉邦』の首を締め潰す。
砕ける音と共に『劉邦』は言葉も発することができぬままに首を引きちぎられ、絶命する。
「……それでも、頭を無くして無事ではいられない」
締め、ねじ切るようにして絶たれた『劉封』の体躯が地面に膝を打ち、そして地に伏すようにして崩れ落ちる。
ロザーリヤは、手にした首を投げ捨てつぶやく。
「お前のつまらぬ演奏を聞くまでもなかった。何も、私の心には響かなかった」
その光景を目の当たりにしたトループス級蟲将たちに動揺が走る。
己たちの指揮官が瞬く間に打倒されてしまったのだ。
「りゅ、『劉封』殿が!」
「くっ、退けッ! 退くのだッ! 新たなる蟲将を迎えねば!」
そう、このままでは彼等は烏合の衆に成り果てる。
役目も果たせず、指揮官を失って無駄死にすることこそが彼等にとっては恐れることだったのかもしれない。
先んじたディアボロスを囲っていた彼等は即座に離れるように後退していく。
その様子を見ていたエイレーネは追うことをしなかった。
元より、彼等は亜人たちを拠点に引き入れる役目を帯びていた。ならば、その拠点を割り出すためにはトループス級をそもそも全て撃破するつもりはなかったのだ。
「……回収すべき亜人は私達が全て撃破しました。彼等が向かう先にあるのは拠点でしょう」
「彼等には道案内で役立って貰いましょう。彼等の撤退を少しでも追跡して、拠点がどこにあるのかを探らないと」
「だねー。にしたって広い蛇亀宇宙リグ・ヴェーダ、蟲将が向かうのは、『ファロスの光』がある拠点だけじゃないかもだし」
アンネリーゼの言葉に天は頷く。
指揮官であるアヴァタール級を失った蟲将が、そのまま亜人の繁殖を行う拠点に向かうとも限らない。
しかし、亜人を僅かでも残しておけば蹂躙によってすぐさま数を補充してくることは蹂躙戦記イスカンダルにて戦ったディアボロスたちからすれば、体感したことだろう。
「吸血ロマノフ王朝と同様に亜人の漂着があり、その回収部隊が動いている。敗残兵の利用は、それだけクロノヴェーダに利するところだ」
ロザーリヤは蟲将たちが撤退した方角を見やる。
今すぐに彼等の向かった場所が判明するわけではない。
けれど、一つ一つの戦いがきっと、より良い明日をもたらすための積み重ねになるだろう。
それを信じてディアボロスたちはパラドクストレインに帰還を果たすのだった。
大成功🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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